説明

クッキングペーパーの収納箱

【課題】クッキングペーパーのミシン目を入れたロールを用いる必要がなく、使用状態に対応した予め切り離して単葉状のクッキングペーパーを用いることができると共に、収納状態も折り目をつけない状態で収納を可能とする収納箱の提供を課題とする。
【解決手段】内部が空洞10である多角柱形状の収納箱1であって、該収納箱1は多角形状の側面を構成する各面とその両端部に位置する底部11と天井部12とからなり、所定の大きさに切りそろえたクッキングペーパーPを多数枚積層した上で筒状に丸めて該収納箱1内に収納し、天井部12に収納したクッキングペーパーPを取り出すための開口部21を有し、該開口部21よりクッキングペーパーPを取り出すクッキングペーパーPの収納箱を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、片面或いは両面にシリコンを表面塗工又は浸透したシリコンペーパー等のクッキングペーパーを一枚ずつ取り出すことができるクッキングペーパーの収納箱に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、紙製品を予め一定量収納しておき、使用に際して該収納箱より一枚ずつ取り出すことの出来る収納箱は各種のものが用いられている。
即ち、ティッシュペーパーやクッキングペーパー等に関して、使用時において一枚ずつ使用することに応じて簡単に取り出すことのできる収納箱が用いられてきている。
例えばティッシュペーパー用の容器としては例えば特開2004‐208765号(特許文献1)や、特開平9‐28613号(特許文献2)が存在する。
【0003】
これらは予め一定の大きさの切り分けたティッシュペーパーを積層した状態で収納し、容器内に収納しておき、直方体の容器の上部に位置する略長方形状の上面の中央部分に開口部を設けて、ここから一枚ずつ取り出すものであり、積層段階においてそれぞれのティッシュペーパーの折り込み部分を一部重ね合わせて積層することにより、一枚を取り出すと次の一枚が開口部から突出状態で残るものとなり、その取り出しの便宜を図っているものである。
【0004】
この他、クッキングペーパーに関しては、予めロール巻きしたクッキングペーパーを必要時に必要量だけ引き出して必要量を切り離して使用するものがある。
あるいは特開平10‐35690号(特許文献3)に示すように予めカットしてあるか或いはミシン目を入れてあるクッキングペーパーをロール状に巻込んで、直方体の容器内に収納し、直方体の容器の上部に位置する略長方形状の上面に中央部分に開口部を設けて、該開口部からクッキングペーパーを取り出すものである。
【0005】
更に、同様にミシン目のあるクッキングペーパーを収納し、該容器の略長方形状の上面あるいは該上面とそれに続く側面部分の角部に極めて大きな開口部を設けてクッキングペーパーを取り出す構成を示す特開平10−16949号(特許文献4)や特開平10‐35691号(特許文献5)が存在する。 更に、ペーパータオルに関して、これを折り込んで直方体の容器に収納し、これを直方体の容器の上部に位置する略長方形状の上面の中央部分に開口部を設けて、ここからペーパータオルを取り出す構成が特開2005‐40331号(特許文献6)に示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2004‐208765号
【特許文献2】特開平9‐28613号
【特許文献3】特開平10‐35690号
【特許文献4】特開平10−16949号
【特許文献5】特開平10‐35691号
【特許文献6】特開2005‐40331号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
以上の様に、紙類を一枚ずつ使用するに際して、予め収納してある容器から一枚ずつ取り出せるように構成した容器である箱体に関しては各種の構成が用いられている。
しかし、まず、これらの構成はほぼ全て直方体の容器の上部に位置する略長方形状の上面の中央部分に開口部を設ける構成か、或いは該上面とそれに続く側面部分の角部に開口部を設けて、内容物である紙類を取り出す構成からなっている。
【0008】
この場合、特開2004‐208765号(特許文献1)や、特開平9‐28613号(特許文献2)に示すようにティッシュペーパーのような薄手の紙にあっては、開口部は小さいもので足り、物によっては切れ目を入れることによってでも取り出すことが可能となっている。
【0009】
しかし、厚手の紙や固めの紙即ちクッキングペーパー等やペーパータオル或いはシリコンを片面或いは両面に表面塗工又は浸透したペーパー即ち所謂シリコンペーパーにおいては、この様な小さい開口部や切れ目では取り出すことができないことから、例えば特開平10‐35690号(特許文献3)や特開平10−16949号(特許文献4)或いは特開平10‐35691号(特許文献5)、そのほか特開2005‐40331号(特許文献6)に示すようにその開口部は極めて大きくとることが必要となっている。
【0010】
この場合、クッキングペーパーにおいては、ロール巻きしたクッキングペーパーにミシン目を入れて容器内に収容するが、該直方体の容器の長手方向にロールの軸が沿うように収納するものであり、ロール巻き回転させて解きながら大きな開口部からペーパーを取り出すものであり、一定の量を引き出した段階でミシン目に沿ってテンションを加えて切り離すものである。
【0011】
以上のように、クッキングペーパー等やペーパータオル或いはシリコンペーパーに関しては、予めロール巻きしたペーパーを用意することが必要であり、例えば、予めミシン目を入れた上で再度ロール巻きし、これを用いることが必要となるものであり、ペーパーの製造に手間がかかると共にその単価も高くなってしまうものである。
【0012】
更に、ミシン目からペーパーを切り離すためテンションを掛けるために例えば切り刃等が必要になるものであり、単価の高騰を招くと共に、ユーザーが切り離しを行うことが必要となり、手間がかかるばかりでなくミシン目をはずして切り裂いてしまう可能性もある。
【0013】
更に、仮にティッシュペーパーのように折り曲げた場合においては、その折り目がきっちりとつきすぎて使い勝手が悪くなると共に一枚ずつの取出しがうまくできずに紙詰まりを起こしてしまうものである。
【0014】
更に、容器の開口部を大きく採れば採るほど内容物であるペーパーロールが容器外に飛び出してしまう恐れがあると共に、どうしても汚れが未使用のペーパーについてしまうものであり、何らかの解決が望まれていた。
【課題を解決するための手段】
【0015】
かかるため、本発明に係る請求項1に記載の発明は、内部が空洞である多角柱形状の収納箱であって、該収納箱は、多角形状の側面を構成する各面とその両端部に位置する底部と天井部とからなる収納箱であり、所定の大きさに切りそろえたクッキングペーパーを多数枚積層した上で筒状に丸めて該収納箱内に収納し、天井部に収納したクッキングペーパーを取り出すための開口部を有し、該開口部よりクッキングペーパーを取り出すクッキングペーパーの収納箱よりなり、係る発明によって前記課題を解決できる。
【0016】
又、請求項2に記載の発明は、多角柱形状が四角柱であるクッキングペーパーの収納箱であり、更に請求項3に係る発明は多角柱形状が三角柱であり、これらによって極めて使い勝手の良い、かつ前記課題を解決できる発明を提供できるものである。
更に、請求項4に記載の発明は、クッキングペーパーが片面或いは両面にシリコンを表面塗工又は浸透したシリコンペーパーからなるクッキングペーパーの収納箱であって、シリコンによって更に抵抗を少なくして取り出しやすいクッキングペーパーの収納箱を提供できる。
【0017】
又、これらの他請求項5に記載の発明の様に、天井部が開口しており、該開口した天井部に開口部を有する蓋体を嵌着して開口部を構成するクッキングペーパーの収納箱によっても前記課題を解決できるものである。
又は、請求項6に係る発明の様に開口部が小径の孔よりなるものであっても、
【0018】
更に請求項7に記載の発明の様に所定の大きさに切りそろえたクッキングペーパーをそれぞれ筒状に丸めた上でそれをひとつに取り纏めて一の筒状形状に形成し、これを収納箱に収納して該開口部よりクッキングペーパーを取り出すものであっても、或いは請求項8に記載の発明の様に 予め筒状に丸めたクッキングペーパーを切断して所定の大きさに切りそろえ、該切りそろえて多数枚積層して筒状に丸められた状態のクッキングペーパーを収納箱に収納し、該開口部よりクッキングペーパーを取り出すものであってもよい。
【0019】
これらの場合特に請求項9に記載の発明の様に開口部からクッキングペーパーを一枚ずつ取り出すものであるクッキングペーパーの収納箱によって、極めて使い勝手の良い収納箱の提供ができる。
或いは又、請求項10に記載の発明の様に開口部に開閉自在の閉鎖用蓋を有するクッキングペーパーの収納箱であってもよい。
【発明の効果】
【0020】
係る手段を用いたことにより、まず請求項1に係る発明によって予め切り離してあるクッキグペーパーを簡単に取り出すことができ、取り出し時における切り裂き等が不要となる。
このことは、手間が掛からないばかりでなく、所定の形状に切り裂けずに所定外の形状に切り裂いてしまうこともなくなるものである。
更に、開口部より容易に取り出すことができるものであって、必要時に必要なだけ簡単に取り出せるものとなる。
【0021】
更には開口部が天井部という小さい面積の面に設けられたものでよく、設置位置に合致した小さい部分から取り出すことができると共に収納しているクッキングペーパーが外部と接触しにくくなり、外部からの汚れを極力防ぐことができるものとなって、極めて衛生的に活用できるものである。
更には、クッキングペーパーの加工が容易であって簡単かつ低廉に製造できるものである。
【0022】
併せて、多角柱形状の収納箱であることから、多数量を重ねて収納或いは持ち運びができ、更には、使用時においても転がりにくくなり、極めて使い勝手のよい収納箱の提供ができるものである。
以上のように、基本的に極めて有用なクッキングペーパーの収納箱の提供ができるという効果を有するものである。
【0023】
更に請求項2に係る発明や請求項3に係る発明によって、安定性のよいかつ収納性に優れた収納箱の提供ができ、更に各角部でクッキングペーパーの引き出し時の変形を吸収でき、取り出しやすい収納箱の提供ができる。
特に、請求項4に係る発明によれば、クッキングペーパー自体の摩擦抵抗を低減でき、極めて取り出しやすいクッキングペーパーの提供ができる。
【0024】
又、請求項5に係る発明によれば、蓋部を用いるものであって、収納物であるクッキングペーパーの取替えなどの便に供することができ、更には任意の形状の開口部を有する蓋部に簡単に交換できることとなる。
従って応用範囲の広い使用が可能となる。
更に請求項6に記載の発明によれば、小径ゆえに収納しているクッキングペーパーを清潔に維持できることとなる。
【0025】
次に請求項7及び請求項8に記載の発明によれば、所定の大きさに切りそろえたクッキングペーパーを簡単に製造でき、或いは各種方法で製造でき、各種の場合に適確に対応できるクッキングペーパーの提供を可能とする。
【0026】
尚、請求項9に記載の発明によれば、一枚ずつの取り出しを可能とすることから極めて使い勝手の良い収納箱の提供ができる。
又、 請求項10に記載の発明によれば、開口部を自在に開閉でき、取り出しに際しては簡単に開口部を表出させることができる反面、保管時には閉鎖用蓋を閉めることによりペーパーが不必要に飛び出すのを防げ、かつペーパーが汚れること等を有効にかつ簡単に防げるものである。
以上のように、各種極めて有用な効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明に係るクッキングペーパーの収納箱の基本的な一実施の形態を示す図
【図2】本発明に係るクッキングペーパーの収納箱の他の実施の形態を示す図
【図3】本発明に係るクッキングペーパーの収納箱の他の実施の形態を示す図
【図4】本発明に係るクッキングペーパーの収納箱の他の実施の形態を示す図
【図5】収納するクッキングペーパーの状態の一例を示す図
【図6】本発明に係るクッキングペーパーの収納箱の他の実施の形態を示す図
【図7】本発明に係るクッキングペーパーの収納箱の他の実施の形態を示す図
【図8】本発明に係るクッキングペーパーの収納箱の他の実施の形態を示す図
【発明を実施するための形態】
【0028】
本発明に係るクッキングペーパーの収納箱に関し、図1にその基本的な一実施の形態を示す。
まず、本発明の収納箱1は、底部11を有する空洞10の四角柱形状の収納箱よりなり、該四角柱の収納箱1内に任意の大きさに切りそろえたクッキングペーパーPを多数枚重ねた上で筒状に丸めて該四角柱内に天井部12より収納し、その上でペーパーPの取り出し口である開口部21を有する蓋体20で四角柱の開口部分即ち天井部分の開口14を閉じることにより、構成されるものである。
【0029】
ここで天井部12及び底部11に関しては四角柱形状の収納箱1であって、四角柱を構成する同一形状の長方形状の四面からなる側面13とその両端部に位置し、通常その面積の一番小さい両端面のいずれかを底部11とし、その対向面である上面に位置する同じく面積の小さい他の端面部分を天井部12というものであり、本図構成においては所謂縦長状に起立状態で示す図である。
【0030】
尚、起立状態で本図は示すが、もとより使用時や収納時において横に倒した時様態で用いるものであってもよく、単に本発明の説明の都合上本図においては起立状態で図示して説明するものである。
従って図2以降においては、横倒状態で図示し説明をするが、部位の説明は図1に示す文言で統一して説明する。
以上のように構成することにより、取り出し口である開口部21から、収容箱1内にあるクッキングペーパーPを一枚ずつ取り出すことができる。
【0031】
例えばロール状に巻込んだ、軸心部分から一枚ずつ取り出すものであっても、或いは外周部分から取り出すものであってもいずれでもよい。
この様にすることによって、例えば取り出し時のペーパー取り出し際の周辺の紙との接触力は、引き抜きに際して紙が開こうとする方向にずれることによって紙同士の間に隙間ができ、抵抗が少なくなって取り出せるものである。
【0032】
従って、円柱形状の筒内に入れたペーパーPに関しては、開こうとする力が働いた際にペーパーPが収納段階において円柱形の筒内内周にきっちりと接触していることから、内部から一枚の紙の引き抜きはできない。
【0033】
これに対して、本発明に示す四角柱に多数枚のペーパーPを巻いた状態で収納した上で、その一枚を取り出す場合には、引き抜きに際しての紙の変形は四角柱の各角部方向への変形を可能とし、紙同士の間に隙間を作ることによって、一枚のペーパーPの取り出しを可能とするものである。
【0034】
次に、クッキングペーパーPは、所謂シリコンペーパーやケイ素樹脂加工ペーパー、フッ素樹脂加工ペーパー、剥離紙、或いは蝋引き紙等をいうものであり、例えばシリコンペーパーは、片面或いは両面にシリコンを表面塗工又は浸透したシリコンペーパーをいう。
同様に片面又は両面にケイ素樹脂加工やフッ素樹脂加工などをしてあるクッキングペーパーPをいうものであり、調理に使用される各種ペーパー類を含むものである。
【0035】
この用途や種類のクッキングペーパーに限定されるものではないが、例えばオーブンでの調理や電子レンジでの調理に際して、食材をペーパーにこびりつかせずにきれいに調理するためのペーパー類であってもよく、少なくとも調理用を主として、これに類する用途を有し、更に一般的に調理用にも使用可能である前記の各種ペーパー類であれば本明細書上のクッキングペーパーPに該当するものである。
【0036】
更に、シリコンペーパーやその他の各種ペーパーに関してはクッキング用にコートしたものに限らず、例えばラミネートしたものであってもよい。
又更には、該加工は片面又は両面のいずれでもよく、更には一面の任意の箇所にのみ施したものであってもよい。
この様にしたクッキングペーパーPに関し、使い勝手の良い大きさに切りそろえ所謂単葉状とし、更にはこれを多数枚積層した上で円筒状に丸めて収納箱1内に収納するものである。
【0037】
即ち、従来はミシン目を入れた上でロール状に巻込んで用いていたが、取り扱いが大変であり、かつ、ペーパー加工が大変であることから、ミシン目などを入れずに、そのまま一定の大きさに切りそろえて所定枚数を丸め込んでクッキングペーパーPの束を形成できることとなり、使い勝手ばかりでなく、その製造も極めて容易に行えるものである。
【0038】
この様なクッキングペーパーPは所定の大きさに切りそろえるものであるが、例えばオーブン用の皿の大きさや電子レンジの皿等の大きさの切りそろえておくことにより、ユーザーの使い勝手は極めて高くなる。
更には、何種類かの使い勝手の良い大きさに分けて、大きさの異なるそれぞれの収納箱1を用いて収納して用いることもできる。
以上のようにきわめて使い勝手が良いものであるが、更に、クッキングペーパーPが例えばシリコンペーパー等のような場合には紙同士の摩擦を少なくすることができるので、収納箱からの取り出しに際してはよりスムーズに取り出せることとなる。
【0039】
尚、四角柱形状の収納箱1であることから多数利用を収納するのに際しては積み重ねやすく極めて使い勝手が高いものである。
図2は、本発明に係るクッキングペーパーPの収納箱1の他の実施の状態を示す図であり、図1においてはそもそも蓋体20で開口部14をとじる構成を示したものに対して、収納箱1をクッキングペーパーPの取り出し口までも厚紙等を折り込んで一体形成した一例を示す図である。
【0040】
もとより、クッキングペーパーPを収納した上で折り込むことによって収納箱1が簡単に製造できるものである。
尚、本図に示す構成は、開口14部分に周囲の封鎖部分及び取り出し口を双方も受ける一例を示すが、殊更小さい取り出し口を設けるものであっても、或いはなんら設けないものであってもよく、収納箱の蓋によって封鎖可能としているものであってももちろんよい。
【0041】
尚、展開した状態は、一般的な開口部を天井部に有する四角柱の展開図でよく、本明細書では図示しない。
図3は、クッキングペーパー取り出し用の開口部14がペーパーの巻きの状態のように弧状の切り欠き部から構成されている本発明に係る他の実施の状態を示す。
この様に構成することによって、巻き込んだ状態で収納しているクッキングペーパーPを巻込みの状態からそれほど変形させずにそのまま取り出すことができ、ペーパーPの取り出しを容易にするものである。
【0042】
図4は、取り出し口の開口部14が突出形状となっていると共に小さい開口によって構成されている本発明にかかる他の実施の状態を示す図である。
この様に構成することによって、この取り出し口からの取り出しを容易にすると共に次に続くクッキングペーパーPをこの部分から突出させた上で、本体内に戻ってしまうのを防ぐことができる。
【0043】
以上のように、本発明に係る構成は各種あり、少なくとも四角柱形状の収納箱1であって、その天井面12である略正方形の面に開口部14を有し、更に該四角柱内にはクッキングペーパーPが一定の大きさに切りそろえて多数枚を巻込んで収納し、該開口部14からクッキングペーパーPを一枚ずつ取り出し可能なクッキングペーパーの収納箱であればよい。
【0044】
次に図5は、収納するクッキングペーパーPの一例を示す図であり、一定の大きさに切りそろえたペーパーPを多数枚重ねて、更に収納箱1に入る大きさに丸めて収納するものであり、これによって、例えば巻込んだ軸心部分から一枚ずつ取り出してもよく、或いは最外面に位置するクッキングペーパーPから取り出してもよい。
更に、本図に限らず、例えば一枚ずつクッキングペーパーPを丸めて、それを軸心を同じにひとつに束ねて用いたものであってもよい。
【0045】
或いは、例えば予め筒状に丸めたクッキングペーパーPを切断して、所定の大きさに切りそろえることにより、丸めた状態での多数枚積層状態を作り出し、このままの状態即ち切断されて入るが筒状に丸められたクッキングペーパーPを収納箱1に収納することにより、切断面で切り分けられたクッキングペーパーPを一枚ずつ開口部14より取り出すことができることとなる。
【0046】
図6は、本発明に係るクッキングペーパーPの収納箱1の他の実施の状態を示す図であり、前記のような四角柱によるものではなく、三角柱形状の収納箱1よりなり、該箱内に任意の大きさに切りそろえたクッキングペーパーPを多数枚重ねた上で筒状に丸めて収納したものである。
【0047】
この様に構成した場合であっても、収納箱1内で筒状に丸めたクッキングペーパーPの維持ができるとともに、そのクッキングペーパーPの取り出しに際しても、引き抜きに際しての紙の変形は三角柱の各角部方向への変形を可能とし、紙同士の間に隙間を作ることによって、一枚のペーパーの取り出しを可能とするものとなる。
【0048】
従って、簡単に収納することができると共に、内容物であるクッキングペーパーの取り出しを容易とし、更には三角柱ゆえ収納箱を多数量重ねて収納することもでき、極めて使い勝手が良いものである。
尚、クッキングペーパーの取り出しは三角柱の側面部即ち天井部12である三角形の一面即ち三角形面部に取り出し口である開口部14を設け、取出しが可能となる。
図7は、本発明に係るクッキングペーパーPの収納箱1の他の実施の状態を示す図であり、三角柱や四角柱よりも角数の多い多角柱形状の収納箱1のうちの一例として六角柱形状の収納箱1を用いた一例を示す図である。
【0049】
本図に示す多角柱形状の収納箱1においても同様に、収納箱1内で筒状に丸めたクッキングペーパーPの維持ができるとともに、そのクッキングペーパーPの取り出しに際しても、引き抜きに際しての紙の変形は多角柱の各角部方向への変形を可能とし、紙同士の間に隙間を作ることによって、一枚のペーパーの取り出しを可能とするものとなる。
従って、その取り出しは多角柱の側面部即ち天井部12である多角形の一面である六角面部に取り出し口である開口部14を設け、取出しが可能となる。
【0050】
以上のように、三角柱形状や、四角柱形状或いは多角柱形状の収納箱1へ、一定の大きさに切りそろえたクッキングペーパーPを多数枚積層した上で筒状に丸めて収納し、更に三角や、四角或いは、多角形状の該収納箱1の側面13を構成する同一形状の長方形状の該三角や、四角或いは、多角面からなる側面13の長さ方向に沿って筒状に丸めたクッキングペーパーPの軸心が位置して収納し、丸めたクッキングペーパーPの両端部分が該角柱形状の収納箱の両端面である天井面12と底面11に位置し、天井面12にクッキングペーパーP取り出しのための開口部14を有し、該開口部14からクッキングペーパーPを一枚ずつ取り出すクッキングペーパーの収納箱1であればよいものである。
【0051】
図8は更に、底部11を有する空洞10の四角柱形状の収納箱であり、該四角柱の収納箱1内に任意の大きさに切りそろえたクッキングペーパーPを多数枚重ねた上で筒状に丸めて該四角柱内に天井部12の開いた空間より収納し、その上でペーパーPの取り出し口14より取り出し可能とする他の一例を示す図である。
この場合、天井部12の開口部14は、閉鎖用蓋16によって開閉自在に閉鎖でき、図に示すようにこの閉鎖用蓋16を開けば開口部が現れてクッキングペーパーPの取り出しを可能とするものである。
【符号の説明】
【0052】
1 収納箱
10 空洞
11 底部
12 天井部
13 側面
14 開口
16 閉鎖用蓋
20 蓋体
21 蓋体の開口
P クッキングペーパー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部が空洞である多角柱形状の収納箱1であって、
該収納箱1は、多角形状の側面13を構成する各面とその両端部に位置する底部11と天井部12とからなる収納箱1であり、
所定の大きさに切りそろえたクッキングペーパーPを多数枚積層した上で筒状に丸めて該収納箱1内に収納し、
天井部12に収納したクッキングペーパーPを取り出すための開口部14を有し、該開口部14よりクッキングペーパーPを取り出すことを特徴とするクッキングペーパーの収納箱。
【請求項2】
多角柱形状が四角柱であることを特徴とする請求項1記載のクッキングペーパーの収納箱。
【請求項3】
多角柱形状が三角柱であることを特徴とする請求項1記載のクッキングペーパーの収納箱。
【請求項4】
クッキングペーパーPが片面或いは両面にシリコンを表面塗工又は浸透したシリコンペーパーPからなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のクッキングペーパーの収納箱。
【請求項5】
天井部12が開口しており、該開口した天井部12に開口部21を有する蓋体20を嵌着して開口部14を構成するものであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のクッキングペーパーの収納箱。
【請求項6】
開口部14が小径の孔よりなることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のクッキングペーパーの収納箱。
【請求項7】
所定の大きさに切りそろえたクッキングペーパーPをそれぞれ筒状に丸めた上でそれをひとつに取り纏めて一の筒状形状に形成し、これを収納箱1に収納して該開口部14よりクッキングペーパーPを取り出すことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のクッキングペーパーの収納箱。
【請求項8】
予め筒状に丸めたクッキングペーパーPを切断して所定の大きさに切りそろえ、該切りそろえて多数枚積層して筒状に丸められた状態のクッキングペーパーPを収納箱1に収納し、
該開口部14よりクッキングペーパーPを取り出すことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のクッキングペーパーの収納箱。
【請求項9】
開口部14からクッキングペーパーPを一枚ずつ取り出すものであることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載のクッキングペーパーの収納箱。
【請求項10】
開口部14に開閉自在の閉鎖用蓋16を有することを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載のクッキングペーパーの収納箱。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−251768(P2011−251768A)
【公開日】平成23年12月15日(2011.12.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−133206(P2011−133206)
【出願日】平成23年6月15日(2011.6.15)
【分割の表示】特願2005−287050(P2005−287050)の分割
【原出願日】平成17年9月30日(2005.9.30)
【出願人】(506048728)有限会社ホクオーパック (26)
【Fターム(参考)】