クラッカー
【課題】密閉中空体の外側から手で押し潰して中の袋を破り、2種類の物質を混合することにより、一定量の気体を発生させるという簡単な操作で、自動的に飛び出す玩具を提供する。
【解決手段】密閉中空体1の一部を内側に折り込んで飛び出し物収容部3とし、且つ折り込み部を合わせて止める仮止め体4を貼り付け、前記密閉中空体内に外的圧力より破れる破割用袋5を入れ、混合することにより気体が発生する2種類の物質のいずれか一方を前記破割用袋に充填し、他方を破割用袋の外側で密閉中空体内に充填し、前記収容部に飛び出し物を入れた構造とした。
【解決手段】密閉中空体1の一部を内側に折り込んで飛び出し物収容部3とし、且つ折り込み部を合わせて止める仮止め体4を貼り付け、前記密閉中空体内に外的圧力より破れる破割用袋5を入れ、混合することにより気体が発生する2種類の物質のいずれか一方を前記破割用袋に充填し、他方を破割用袋の外側で密閉中空体内に充填し、前記収容部に飛び出し物を入れた構造とした。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、簡単なアクションで音が出る火薬を使わないクラッカーに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来火薬を使わないクラッカーは、逆止弁付の注入用の短筒を有する中空体にエアーを充填し、中空体の握り潰しに伴うエアー圧にて破裂音を発しながらクラッカー素子を吹出し散乱させるクラッカーが知られている。
【0003】
しかし、人の口で短管から中空体内に空気を吹き込むため、衛生的ではないし、手間がかかり且つ個人差により膨らみ具合に差異が生じるため、必要な時に手で圧縮しても(握り潰しても)瞬時に音が出にくい欠点があった。
【0004】
また中空体に空気を吹き込む時、逆止弁や短管(ストロー等)の付属品を必要とし、しかもストローに口紅が付着したり、口紅がとれるなどの問題もあった。
【0005】
【特許文献1】実用新案登録第3091263号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
解決しようとする問題点は、中空体に空気吹き込む操作において人為的であるため吹き込む量を一定にできない点である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、密閉中空体の一部を内側に折り込んで飛び出し物収容部とし、且つ折り込み部を合わせて止める仮止め体を貼り付け、前記密閉中空体内に外的圧力より破れる破割用袋を入れ、混合することにより気体が発生する2種類の物質のいずれか一方を前記破割用袋に充填し、他方を破割用袋の外側で密閉中空体内に充填し、前記収容部に飛び出し物を入れたことを最も主要な特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明の飛び出し玩具は、密閉中空体の外側から手で押し潰して中の袋を破り2種類の物質を混合することにより一定量の気体を発生させるという簡単な操作で自動的に飛び出し玩具の準備ができるという利点がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
簡単な操作で一定量の気体を充填するという目的を、クエン酸水溶液と重曹の混合で実現した。
【実施例1】
【0010】
図1は、本発明クラッカーの第1実施例の一部断面説明図であって、図1Aに示すように略拳銃状の合成樹脂フィルムよりなる中空体1からなり横約180mm縦約100mmとし、先端の丸い部分2を内側に折り込んで飛び出し物収容部3とする。この飛び出し物収容部3に化学発光体9とフィルム片8を収容し、開口部に仮止め体4を貼り付けて開口部を閉じる。図1Bのサイズは横約120mm、縦約100mmである。なお剥離紙を剥がして貼り付けるタイプの仮止め体4を使用する場合は密閉中空体1に仮止め体4の約半分を貼り付け残りの半分の剥離紙は剥がない状態にしておき、飛び出し物6を収容部3に入れた後剥離紙を剥がして貼り付けるのも本発明に属する。
【0011】
中空体1内に気体透過性袋7を入れ、且つこの気体透過性袋7の中に混合することにより気体が発生する2種類の物質の一方と他方の物質を入れた破割用袋5を入れて密閉する。なお密閉中空体1は透明または半透明とすれば内容物が見えるので操作しやすい。
【0012】
前記気体透過性袋7は開口部を有するポリエチレン製袋であり、この袋の中に重曹の粉末(物質Y)と破割用袋5を入れて折りたたみ開口部の一部をテープで止める。
破割用袋5は薄いポリエチレン袋であり外からの圧力で破れやすい構造となっている。この破割用袋5にはクエン酸水溶液(物質X)を充填した。
【0013】
実施例1のサイズの密閉中空体1では、重量割合でクエン酸:水=1:5のクエン酸水溶液(物質X)約7gと約0.8gの重曹の粉末(物質Y)の組み合わせが膨らんだ体積に最適であった。
【0014】
本発明の主体は気体の充填方法にあるので、化学発光体の発光組成物の説明は省略する。なお化学発光体は折り曲げることにより中のガラスアンプルが割れ、分離されていた2種類の組成物が混合することにより化学発光が生起する棒状物である。
【0015】
次に重曹とカルボン酸の反応式を下記に示す。
NaHCO3+R―COOH→R−COONa+H2O+CO2
重曹とクエン酸水溶液の反応式は
3NaHCO3+C6H8O7-H2O→Na3C6H5O7+4H2O+3CO2
3NaHCO3は252g、C6H8O7-H2Oは192gで67.2Lの炭酸ガスが発生するから本実施例では理論的には213ccの炭酸ガスが発生していることになる
【0016】
クエン酸水溶液のかわりに希塩酸を加えてもガスは発生するが、塩酸の使用は玩具には不適である。
前記クエン酸水溶液にかえて硫酸アルミニウム水溶液を用いることもある。アルミニウム水溶液と重曹では二酸化炭素の発生とともに水酸化アルミニウムの白色沈殿ができる。
6NaHCO3+Al2(SO4)3→2Al(OH)3+3Na2SO4+6CO2
【0017】
使用する時は、中空体1の外側から飛び出し物収容部3内の化学発光体9を曲げて収容されている2種類の化学発光液を混合させて発光をスタートさせる。次に中空体1の外側から破割用袋5を押し潰して破ると充填されたクエン酸水溶液Xが気体透過性袋7内に出て重曹粉末Yと接触する。気体透過性袋7内で上記2種類の物質が混合して発生した炭酸ガスは気体透過性袋7の開口部から中空体1内に広がっていく。本実施例では2重袋構造となっているため2種類の物質の混合が容易になる効果を有する。1〜2分で中空体1が完全に膨らむのでその後いつでも発射できる。
【0018】
図3に示すように中空体1を手で強く握るとガスの圧力により仮止め体4が破れて音が発生すると共に飛び出し物収容部3が突出し同時に化学発光体9とフィルム片8が飛び出す。なお中空体1の一部を透明とし、あるいは中空体1の表面に化学発光体9や気体透過性袋7の位置表示をしておけば操作する時に確認できて便利である。
【実施例2】
【0019】
図2に示すように本実施例では、クエン酸水溶液Xを破割用袋5に充填し、重曹粉末Yを密閉中空体1に充填したものである。気体透過性袋7を除いた構造とした。
【実施例3】
【0020】
図4に示すように帯状の紙を巻いた巻きテープ10の一端を飛び出し物収容部3に固定し、化学発光体9に紐15の一端を取り付け他端は飛び出し物収容部3に固定したものである。本実施例では使用後の飛び出した飛び出し物(巻きテープ10や化学発光体9)の回収が容易となる。
【実施例4】
【0021】
図5、図6、図7はダーツの羽根の部分を飛び出し物収容部3に収容し、先端が仮止め体4の穴から突出した構成とした。図5は先端が針状としたもの、図6は先端に発泡体をつけたもの、図7は吸盤を付けたものであり飛ばして遊んだりダーツゲームに供する。なおダーツの軸の部分は化学発光体9に限定するものではない。またこれらのダーツは発射直前に仮止め体4の穴に挿入してセットすることも本発明に属する。
【実施例5】
【0022】
図9は回転飛行体16の正面図と側面図であり本体(軸)17に回転羽根18を付けたものである。図8に示すように回転羽根18を出した状態でセットしてもよいし、あるいは飛び出し物収容部3に回転飛行体16の全部を収容する。この回転飛行体16は複数セットする場合も本発明に属する。また発射直前に仮止め体4の穴に挿入してセットすることも本発明に属する。本実施例ではクラッカーを発射後回転しながら飛んで行き回転しながら落下するので滞空時間が長くなる特徴を有する。なお本体を化学発光体9とした場合はあらかじめ発光させておくことは言うまでもない。
【実施例6】
【0023】
図10は飛び出し物収容部3に、あたり、はずれ或いは色による選択や数値、符号による表示を付した抽選具を収容した。クラッカーによる遊びと賞品当落の遊びで楽しい商品となる。なお必要により飛び出し物収容部3は不透明とする。
【実施例7】
【0024】
図11は体積を小さくできる繊維、不織布、発泡材(スポンジ等)などの飛び出し物を縮めた状態で飛び出し物収容部3に収容した。本実施例では連続発泡の球状体(スポンジ)19を押し縮めた状態で飛び出し物収容部3に収容した。本例では飛び出すと同時に球状となり飛んでいった。大きな体積となった球は想像以上の意外性を有する玩具となる。かつこれらの発泡材は当たっても器物、人体に安全である。
【実施例8】
【0025】
図12に示すように飛行体20の一部を出した状態でセットしたクラッカーであるが、飛び出し物収容部3に飛行体20の全部を収容することもできる。この飛行体20は複数セットする場合も本発明に属する。また発射直前に仮止め体4の穴に挿入してセットすることも本発明に属する。本実施例ではクラッカーを発射後飛行しながら飛んで行くので滞空時間が長くなる特徴を有する。なお本体を化学発光体9とした場合はあらかじめ発光させておくことは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0026】
予め定めた量の物質の混合により気体の発生量が定まるので中空体の膨らみ具合は常に一定となる。従って発射の操作が円滑におこなえる。また人が口で膨らませるものではないため衛生面にすぐれている。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】クラッカーの実施方法を示した断面説明図である。(実施例1)
【図2】クラッカーの一部断面説明図である。(実施例2)
【図3】クラッカーの作動状態を示した説明図である。(実施例1)
【図4】クラッカーの一部断面説明図である。(実施例3)
【図5】クラッカーの一部断面説明図である。(実施例4)
【図6】クラッカーの一部断面説明図である。(実施例4)
【図7】クラッカーの一部断面説明図である。(実施例4)
【図8】クラッカーの説明図である。(実施例5)
【図9】回転飛行体の説明図である。(実施例5)
【図10】クラッカーの説明図である。(実施例6)
【図11】クラッカーの一部断面説明図である。(実施例7)
【図12】クラッカーの説明図である。(実施例8)
【符号の説明】
【0028】
1 密閉中空体
2 先端の丸い部分
3 飛び出し物収容部
4 仮止め体
5 破割用袋
6 飛び出し物
7 気体透過性袋
8 フィルム片
9 化学発光体
10 巻きテープ
11 ダーツ
12 針
13 発泡体
14 吸盤
15 紐
16 回転飛行体
17 回転飛行体の本体
18 回転羽根
19 連続発泡の球状体
20 飛行体
21 仮止め体に設けた穴
22 抽選具
X クエン酸水溶液
Y 重曹粉末
【技術分野】
【0001】
本発明は、簡単なアクションで音が出る火薬を使わないクラッカーに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来火薬を使わないクラッカーは、逆止弁付の注入用の短筒を有する中空体にエアーを充填し、中空体の握り潰しに伴うエアー圧にて破裂音を発しながらクラッカー素子を吹出し散乱させるクラッカーが知られている。
【0003】
しかし、人の口で短管から中空体内に空気を吹き込むため、衛生的ではないし、手間がかかり且つ個人差により膨らみ具合に差異が生じるため、必要な時に手で圧縮しても(握り潰しても)瞬時に音が出にくい欠点があった。
【0004】
また中空体に空気を吹き込む時、逆止弁や短管(ストロー等)の付属品を必要とし、しかもストローに口紅が付着したり、口紅がとれるなどの問題もあった。
【0005】
【特許文献1】実用新案登録第3091263号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
解決しようとする問題点は、中空体に空気吹き込む操作において人為的であるため吹き込む量を一定にできない点である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、密閉中空体の一部を内側に折り込んで飛び出し物収容部とし、且つ折り込み部を合わせて止める仮止め体を貼り付け、前記密閉中空体内に外的圧力より破れる破割用袋を入れ、混合することにより気体が発生する2種類の物質のいずれか一方を前記破割用袋に充填し、他方を破割用袋の外側で密閉中空体内に充填し、前記収容部に飛び出し物を入れたことを最も主要な特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明の飛び出し玩具は、密閉中空体の外側から手で押し潰して中の袋を破り2種類の物質を混合することにより一定量の気体を発生させるという簡単な操作で自動的に飛び出し玩具の準備ができるという利点がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
簡単な操作で一定量の気体を充填するという目的を、クエン酸水溶液と重曹の混合で実現した。
【実施例1】
【0010】
図1は、本発明クラッカーの第1実施例の一部断面説明図であって、図1Aに示すように略拳銃状の合成樹脂フィルムよりなる中空体1からなり横約180mm縦約100mmとし、先端の丸い部分2を内側に折り込んで飛び出し物収容部3とする。この飛び出し物収容部3に化学発光体9とフィルム片8を収容し、開口部に仮止め体4を貼り付けて開口部を閉じる。図1Bのサイズは横約120mm、縦約100mmである。なお剥離紙を剥がして貼り付けるタイプの仮止め体4を使用する場合は密閉中空体1に仮止め体4の約半分を貼り付け残りの半分の剥離紙は剥がない状態にしておき、飛び出し物6を収容部3に入れた後剥離紙を剥がして貼り付けるのも本発明に属する。
【0011】
中空体1内に気体透過性袋7を入れ、且つこの気体透過性袋7の中に混合することにより気体が発生する2種類の物質の一方と他方の物質を入れた破割用袋5を入れて密閉する。なお密閉中空体1は透明または半透明とすれば内容物が見えるので操作しやすい。
【0012】
前記気体透過性袋7は開口部を有するポリエチレン製袋であり、この袋の中に重曹の粉末(物質Y)と破割用袋5を入れて折りたたみ開口部の一部をテープで止める。
破割用袋5は薄いポリエチレン袋であり外からの圧力で破れやすい構造となっている。この破割用袋5にはクエン酸水溶液(物質X)を充填した。
【0013】
実施例1のサイズの密閉中空体1では、重量割合でクエン酸:水=1:5のクエン酸水溶液(物質X)約7gと約0.8gの重曹の粉末(物質Y)の組み合わせが膨らんだ体積に最適であった。
【0014】
本発明の主体は気体の充填方法にあるので、化学発光体の発光組成物の説明は省略する。なお化学発光体は折り曲げることにより中のガラスアンプルが割れ、分離されていた2種類の組成物が混合することにより化学発光が生起する棒状物である。
【0015】
次に重曹とカルボン酸の反応式を下記に示す。
NaHCO3+R―COOH→R−COONa+H2O+CO2
重曹とクエン酸水溶液の反応式は
3NaHCO3+C6H8O7-H2O→Na3C6H5O7+4H2O+3CO2
3NaHCO3は252g、C6H8O7-H2Oは192gで67.2Lの炭酸ガスが発生するから本実施例では理論的には213ccの炭酸ガスが発生していることになる
【0016】
クエン酸水溶液のかわりに希塩酸を加えてもガスは発生するが、塩酸の使用は玩具には不適である。
前記クエン酸水溶液にかえて硫酸アルミニウム水溶液を用いることもある。アルミニウム水溶液と重曹では二酸化炭素の発生とともに水酸化アルミニウムの白色沈殿ができる。
6NaHCO3+Al2(SO4)3→2Al(OH)3+3Na2SO4+6CO2
【0017】
使用する時は、中空体1の外側から飛び出し物収容部3内の化学発光体9を曲げて収容されている2種類の化学発光液を混合させて発光をスタートさせる。次に中空体1の外側から破割用袋5を押し潰して破ると充填されたクエン酸水溶液Xが気体透過性袋7内に出て重曹粉末Yと接触する。気体透過性袋7内で上記2種類の物質が混合して発生した炭酸ガスは気体透過性袋7の開口部から中空体1内に広がっていく。本実施例では2重袋構造となっているため2種類の物質の混合が容易になる効果を有する。1〜2分で中空体1が完全に膨らむのでその後いつでも発射できる。
【0018】
図3に示すように中空体1を手で強く握るとガスの圧力により仮止め体4が破れて音が発生すると共に飛び出し物収容部3が突出し同時に化学発光体9とフィルム片8が飛び出す。なお中空体1の一部を透明とし、あるいは中空体1の表面に化学発光体9や気体透過性袋7の位置表示をしておけば操作する時に確認できて便利である。
【実施例2】
【0019】
図2に示すように本実施例では、クエン酸水溶液Xを破割用袋5に充填し、重曹粉末Yを密閉中空体1に充填したものである。気体透過性袋7を除いた構造とした。
【実施例3】
【0020】
図4に示すように帯状の紙を巻いた巻きテープ10の一端を飛び出し物収容部3に固定し、化学発光体9に紐15の一端を取り付け他端は飛び出し物収容部3に固定したものである。本実施例では使用後の飛び出した飛び出し物(巻きテープ10や化学発光体9)の回収が容易となる。
【実施例4】
【0021】
図5、図6、図7はダーツの羽根の部分を飛び出し物収容部3に収容し、先端が仮止め体4の穴から突出した構成とした。図5は先端が針状としたもの、図6は先端に発泡体をつけたもの、図7は吸盤を付けたものであり飛ばして遊んだりダーツゲームに供する。なおダーツの軸の部分は化学発光体9に限定するものではない。またこれらのダーツは発射直前に仮止め体4の穴に挿入してセットすることも本発明に属する。
【実施例5】
【0022】
図9は回転飛行体16の正面図と側面図であり本体(軸)17に回転羽根18を付けたものである。図8に示すように回転羽根18を出した状態でセットしてもよいし、あるいは飛び出し物収容部3に回転飛行体16の全部を収容する。この回転飛行体16は複数セットする場合も本発明に属する。また発射直前に仮止め体4の穴に挿入してセットすることも本発明に属する。本実施例ではクラッカーを発射後回転しながら飛んで行き回転しながら落下するので滞空時間が長くなる特徴を有する。なお本体を化学発光体9とした場合はあらかじめ発光させておくことは言うまでもない。
【実施例6】
【0023】
図10は飛び出し物収容部3に、あたり、はずれ或いは色による選択や数値、符号による表示を付した抽選具を収容した。クラッカーによる遊びと賞品当落の遊びで楽しい商品となる。なお必要により飛び出し物収容部3は不透明とする。
【実施例7】
【0024】
図11は体積を小さくできる繊維、不織布、発泡材(スポンジ等)などの飛び出し物を縮めた状態で飛び出し物収容部3に収容した。本実施例では連続発泡の球状体(スポンジ)19を押し縮めた状態で飛び出し物収容部3に収容した。本例では飛び出すと同時に球状となり飛んでいった。大きな体積となった球は想像以上の意外性を有する玩具となる。かつこれらの発泡材は当たっても器物、人体に安全である。
【実施例8】
【0025】
図12に示すように飛行体20の一部を出した状態でセットしたクラッカーであるが、飛び出し物収容部3に飛行体20の全部を収容することもできる。この飛行体20は複数セットする場合も本発明に属する。また発射直前に仮止め体4の穴に挿入してセットすることも本発明に属する。本実施例ではクラッカーを発射後飛行しながら飛んで行くので滞空時間が長くなる特徴を有する。なお本体を化学発光体9とした場合はあらかじめ発光させておくことは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0026】
予め定めた量の物質の混合により気体の発生量が定まるので中空体の膨らみ具合は常に一定となる。従って発射の操作が円滑におこなえる。また人が口で膨らませるものではないため衛生面にすぐれている。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】クラッカーの実施方法を示した断面説明図である。(実施例1)
【図2】クラッカーの一部断面説明図である。(実施例2)
【図3】クラッカーの作動状態を示した説明図である。(実施例1)
【図4】クラッカーの一部断面説明図である。(実施例3)
【図5】クラッカーの一部断面説明図である。(実施例4)
【図6】クラッカーの一部断面説明図である。(実施例4)
【図7】クラッカーの一部断面説明図である。(実施例4)
【図8】クラッカーの説明図である。(実施例5)
【図9】回転飛行体の説明図である。(実施例5)
【図10】クラッカーの説明図である。(実施例6)
【図11】クラッカーの一部断面説明図である。(実施例7)
【図12】クラッカーの説明図である。(実施例8)
【符号の説明】
【0028】
1 密閉中空体
2 先端の丸い部分
3 飛び出し物収容部
4 仮止め体
5 破割用袋
6 飛び出し物
7 気体透過性袋
8 フィルム片
9 化学発光体
10 巻きテープ
11 ダーツ
12 針
13 発泡体
14 吸盤
15 紐
16 回転飛行体
17 回転飛行体の本体
18 回転羽根
19 連続発泡の球状体
20 飛行体
21 仮止め体に設けた穴
22 抽選具
X クエン酸水溶液
Y 重曹粉末
【特許請求の範囲】
【請求項1】
密閉中空体の一部を内側に折り込んで飛び出し物収容部とし、且つ折り込み部を合わせて止める仮止め体を貼り付け、前記密閉中空体内に外的圧力より破れる破割用袋を入れ、混合することにより気体が発生する2種類の物質のいずれか一方を前記破割用袋に充填し、他方を破割用袋の外側で密閉中空体内に充填し、前記収容部に飛び出し物を入れたことを特徴とするクラッカー。
【請求項2】
密閉中空体の一部を内側に折り込んで飛び出し物収容部とし、且つ折り込み部を合わせて止める仮止め体を貼り付け、前記密閉中空体内に気体透過性袋を入れ、この気体透過性袋内に該外的圧力より破れる破割用袋を入れ、混合することにより気体が発生する2種類の物質のいずれか一方を前記気体透過性袋に充填し、他方を破割用袋に充填し、前記収容部に飛び出し物を入れたことを特徴とするクラッカー。
【請求項3】
前記飛び出し物収容部に巻きテープ、フィルム片または化学発光体等の飛び出し物を入れたことを特徴とする請求項1、2記載のクラッカー。
【請求項4】
密閉中空体が膨らんだ体積とほぼ同一の体積の気体が発生する量の2種類の物質を使用した請求項1、2記載のクラッカー。
【請求項5】
混合することにより気体が発生する2種類の物質の一方を重曹とし、他方をクエン酸水溶液とした請求項1、2、3記載のクラッカー。
【請求項6】
クエン酸等の酸性水溶液には脂肪族モノ、ジあるいはトリカルボン酸およびその塩の水溶液を含む請求項5記載のクラッカー。
【請求項7】
飛び出し物収容部内の巻きテープの一端を前記収容部内に固定し、あるいは収容部内の化学発光体に糸を結びその糸の他端を前記収容部内に固定した請求項3記載のクラッカー。
【請求項8】
飛び出し物収容部に収容され、且つ仮止め体の穴からダーツの先端が突出した請求項1、2記載のクラッカー。
【請求項9】
前記仮止め体に穴を設けて、クラッカー使用前に該穴から化学発光体を収容部に挿入できる構造とした請求項1,2記載のクラッカー。
【請求項10】
飛び出し物収容部に収容され、且つ仮止め体の穴から回転飛行体の回転羽根が突出した請求項1、2記載のクラッカー。
【請求項11】
飛び出し物収容部内に抽選具を収容した請求項1,2記載のクラッカー。
【請求項12】
飛び出し物収容部に体積を小さくした飛び出し物を1または1以上収容し、飛び出すと元の体積に復元することを特徴とした請求項1,2記載のクラッカー。
【請求項13】
飛び出し物収容部に飛行体の一部を収容した請求項1,2記載のクラッカー。
【請求項1】
密閉中空体の一部を内側に折り込んで飛び出し物収容部とし、且つ折り込み部を合わせて止める仮止め体を貼り付け、前記密閉中空体内に外的圧力より破れる破割用袋を入れ、混合することにより気体が発生する2種類の物質のいずれか一方を前記破割用袋に充填し、他方を破割用袋の外側で密閉中空体内に充填し、前記収容部に飛び出し物を入れたことを特徴とするクラッカー。
【請求項2】
密閉中空体の一部を内側に折り込んで飛び出し物収容部とし、且つ折り込み部を合わせて止める仮止め体を貼り付け、前記密閉中空体内に気体透過性袋を入れ、この気体透過性袋内に該外的圧力より破れる破割用袋を入れ、混合することにより気体が発生する2種類の物質のいずれか一方を前記気体透過性袋に充填し、他方を破割用袋に充填し、前記収容部に飛び出し物を入れたことを特徴とするクラッカー。
【請求項3】
前記飛び出し物収容部に巻きテープ、フィルム片または化学発光体等の飛び出し物を入れたことを特徴とする請求項1、2記載のクラッカー。
【請求項4】
密閉中空体が膨らんだ体積とほぼ同一の体積の気体が発生する量の2種類の物質を使用した請求項1、2記載のクラッカー。
【請求項5】
混合することにより気体が発生する2種類の物質の一方を重曹とし、他方をクエン酸水溶液とした請求項1、2、3記載のクラッカー。
【請求項6】
クエン酸等の酸性水溶液には脂肪族モノ、ジあるいはトリカルボン酸およびその塩の水溶液を含む請求項5記載のクラッカー。
【請求項7】
飛び出し物収容部内の巻きテープの一端を前記収容部内に固定し、あるいは収容部内の化学発光体に糸を結びその糸の他端を前記収容部内に固定した請求項3記載のクラッカー。
【請求項8】
飛び出し物収容部に収容され、且つ仮止め体の穴からダーツの先端が突出した請求項1、2記載のクラッカー。
【請求項9】
前記仮止め体に穴を設けて、クラッカー使用前に該穴から化学発光体を収容部に挿入できる構造とした請求項1,2記載のクラッカー。
【請求項10】
飛び出し物収容部に収容され、且つ仮止め体の穴から回転飛行体の回転羽根が突出した請求項1、2記載のクラッカー。
【請求項11】
飛び出し物収容部内に抽選具を収容した請求項1,2記載のクラッカー。
【請求項12】
飛び出し物収容部に体積を小さくした飛び出し物を1または1以上収容し、飛び出すと元の体積に復元することを特徴とした請求項1,2記載のクラッカー。
【請求項13】
飛び出し物収容部に飛行体の一部を収容した請求項1,2記載のクラッカー。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
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【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2008−206796(P2008−206796A)
【公開日】平成20年9月11日(2008.9.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−47257(P2007−47257)
【出願日】平成19年2月27日(2007.2.27)
【出願人】(000230630)株式会社ルミカ (26)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年9月11日(2008.9.11)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年2月27日(2007.2.27)
【出願人】(000230630)株式会社ルミカ (26)
【Fターム(参考)】
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