説明

クリップ付き菓子つまみ具

【課題】本考案は紙袋入りスナック菓子など食べるときに、その環境を問わずに使用でき、使い捨てにできるつまみ具を提供する。
【解決手段】弾性的に開閉自在の二つの片からなるピンセット状の本体の一方の端をつまみ部とし、支点に近い部分の二つの片の両縁を含む部分にそれぞれ切り込みをつくり、狭持部を設けたつまみ具である。従って、スナック菓子を摘まむ機能のほかに、つまみ具を袋の中に狭持、袋の口を閉鎖する機能を兼ね備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【001】
本発明は紙袋入りスナック菓子など食べるときに使用する、使い捨てにできるつまみ具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
紙袋入りスナック菓子など袋からつまんで食べるとき、指先が汚れて困る。また、指先の汚れを他に付けることになる。そのためティッシュペーパーなどでその都度拭いていた。従来これに関する考案は2,3公開されているが、これは指先の汚れを防ぐことだけに関するもので、使用した後のつまみ具から起因する汚れが周囲に与える影響、また衛生上の問題などは考慮されていなかった。そのため、実用面で難点があった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
そのため、以下のような問題点があった。
▲1▼ 指先が汚れる ▲2▼ 周囲を汚す ▲3▼ 中断、再使用に問題点がある
▲4▼ 日常の生活環境の中で制限される ▲5▼ 衛生上の問題点
▲6▼ 紙袋に食べ残しができた時の対処など。
屋外などで使用するときは、とくに注意をはらわねばいけなかった。
本考案はこれらの問題点を解決しようとするものである。
【問題を解決すための手段】
【0004】
弾性的に開閉自在の二本の柄からなるピンセット状の本体の一方の端をつまみ部(7)とし、支点(3)に近い部分の二つの柄(1)(2)の両縁を含む部分にそれぞれ切り込み(4)をつくり、狭持部(5)を設けたことを特徴とするつまみ具である。
この先端部(7)は菓子などをつまみ易いように細くし、滑り止めの凹凸をつけてある。狭持部(5)は紙袋の開口部に差し込んでつまみ具を保持、また開口部を封じる場合に使用する。切り込み口にはテーパーをつけ、その先端に小穴(6)を設けて差し込み易く、確実に固定できるようにする。また、狭持部(5)は柄(1)(2)に各2個ずつ、奥行きに差をつけて袋の開口部に挿入するときに順よくできるようにしてある。
つまみ具を袋の開閉口の縁に保持し、また袋の中に保管するために差し込みを容易にするために切り込み口にテーパーを設ける。また差し込んだ後、しっかり固定するように、切り込みの先端に円形の小穴(6)を設けたものである。
紙袋へ保持、袋の中へ保管の参考図を図3,4,5に示す。
また、食べ残しの袋の密閉保管の例を図6に示す。
【発明の効果】
【0005】
このつまみ具は手を汚すことなく箸よりも楽に袋の中から菓子をつまむことができ、また使わない時には、片手で袋の開口部の縁の切り込み部に狭持し、これを保持、収納できる。(図3)(図4)に示す。
また食べ残し袋につまみ具を封じ込むときには、つまみ具を袋の両側の縁に挟み、これに袋の縁を巻き付け最後に端を切り込み部に止める。(図5)A Bに示す。
またこのつまみ具は、図6に示すように袋を密閉することに利用することができる。
このように本考案は、つまみ具に切り込み狭持部を付加することにより、簡単な構造で大きな効果を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
弾性的に開閉自在の二つの柄の(1)(2)からなるピンセット状の本体の支点(3)に近い部分の二つの柄の両縁を含む部分にそれぞれ切り込み部(4)を設けて狭持部(5)を作成したつまみ具である。この切り込みの入った狭持部はつまみ具を袋の開閉口の縁に保持し、また袋の中に保管するために差し込みを容易にするために切り込み口にテーパーを設ける。また差し込んだ後、しっかり固定するように、切り込みの先端に円形の小穴(6)を設けたものである。また、つまみ部(7)の内側には凹凸を設けて滑り止めを施す。
紙袋への保持、袋の中への保管の参考図を(図3)(図4)(図5)に示す。
また、食べ残しの袋の密閉保管の例を(図6)に示す。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本考案の斜視図
【図2】(A)本考案の左側面図 (B)本考案の右側面図
【図3】本考案の使用例斜視図
【図4】本考案の使用例斜視図
【図5】本考案の使用例斜視図
【図6】本考案の使用例斜視図
【符号の説明】
【0008】
1 2 本体の柄
3 支点
4 切り込み
5 狭持部
6 小穴
7 つまみ部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
弾性的に開閉自在の二つの柄からなるピンセット状の本体の一方の端をつまみ部とし、支点に近い部分の二つの柄の両縁を含む部分にそれぞれ切り込みをつくり、狭持部を設け、菓子袋の開口部を狭持する機能を有することを特徴とするつまみ具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−95634(P2012−95634A)
【公開日】平成24年5月24日(2012.5.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−258340(P2010−258340)
【出願日】平成22年11月1日(2010.11.1)
【出願人】(504109470)
【Fターム(参考)】