説明

クリップ取付構造

【課題】クリップが容易に取り外せないようにする。
【解決手段】本体の突起部37, 39にクリップ41を取り付け、クリップ41にクリップ飾り43を取り付けて、クリップ41が突起部37, 39から容易に取り外せないようにするクリップ取付構造であって、クリップ41は、突起部37, 39が貫通し得ると共に、貫通方向Zに略直交する方向Yにスライドした際に前記スライドの向きと反対の向き以外の方向X, Zの突起部37, 39の動きを制限し得る開口部49, 51を有し、クリップ飾り43は、クリップ41に取り付けたときに、前記スライドの向きと反対の向きの突起部37, 39の動きを制限し得るロック部77を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、クリップ取付構造に関し、特に、筆記具のクリップ取付構造に関する。
【背景技術】
【0002】
クリップ、例えば、筆記具のクリップは、筆記具本体(軸筒)と一体で形成されるか又は別体で形成された後に取り付けられる。後者のクリップ後付け構造として、様々なものが提案されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、筆記具本体にクリップをスライド移動させて取り付ける構造が開示されている。この構造では、反対方向のスライド移動、すなわち、クリップ外れ方向の動きを阻止するための突起をクリップ自体に設けて、クリップ取付の確実性を図っている。
ところで、クリップには、使用者の嗜好や外観デザインのバリエーションの要求を考慮して、クリップ飾りを備えたものが存在する(例えば、特許文献2および3)。
【0004】
【特許文献1】特開平11−216991号公報
【特許文献2】特開2003−237291号公報
【特許文献3】特開2007−168142号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の構造にあっては、クリップ動作時にクリップが不可避的に変形して、クリップが外れ易くなるという点で、なお改善の余地がある。
特許文献2および3の構造にあっては、クリップ自体の取り付け・外れに関する配慮がない。
本発明は、クリップの取付時にクリップとは別の部材、例えば、装飾部材を巧みに用いて、クリップの外れを阻止ないし取付をより確実なものにできるクリップ取付構造を提供することをその課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の第1態様は、本体の突起部にクリップを取り付け、クリップにクリップ飾りを取り付けて、クリップが突起部から容易に取り外せないようにするクリップ取付構造であって、
クリップは、突起部が貫通し得ると共に、貫通方向に略直交する方向にスライドした際に前記スライドの向きと反対の向き以外の方向の突起部の動きを制限し得る開口部を有し、
クリップ飾りは、クリップに取り付けたときに、前記スライドの向きと反対の向きの突起部の動きを制限し得るロック部を有することを特徴とする。
【0007】
本発明の第2態様は、第1態様において、開口部は、突起部が貫通し得る大穴と、貫通した状態の突起部が貫通方向に略直交する方向にスライドし得る小穴と、を含むことを特徴とする。
【0008】
本発明の第3態様は、
突起部を有する筆記具本体と、
突起部に取り付けられるクリップと、
クリップに取り付けられるクリップ飾りと、
を含む筆記具であって、
クリップは、突起部が貫通し得ると共に、貫通方向に略直交する方向にスライドした際に前記スライドの向きと反対の向き以外の方向の突起部の動きを制限し得る開口部を有し、
クリップ飾りは、クリップに取り付けたときに、前記スライドの向きと反対の向きの突起部の動きを制限し得るロック部を有し、
クリップが突起部から容易に取り外せないことを特徴とする。
【0009】
本発明の第4態様は、第3態様において、
開口部は、突起部が貫通し得る大穴と、貫通した状態の突起部が貫通方向に略直交する方向にスライドし得る小穴と、を含むことを特徴とする。
【0010】
本発明の第5態様は、第3態様又は第4態様において、
突起部は、本体に設けられた起立片と、起立片に直交する支持片と、から成るT字ブロックを含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、クリップの取り付け性を著しく改善でき、同時に、クリップが容易に取り外せないようにすることができる。また、クリップとクリップ飾りの2部材にできるので、設計の自由度が拡大し、極めて実用的・実際的である。内部構造がクリップおよびクリップ飾りでスッポリ覆われるので、美観上好ましい。
本発明の上記および他の目的、特徴、および利点(効果)については、本発明の実施形態の説明および図面から当業者にとって明らかになろう。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態を詳細に説明するが、本発明自体はそれに限定されないことは言うまでもない。
【0013】
先ず、図1を参照して、本発明の一実施形態に係る筆記具1の概要について簡潔に説明する。筆記具1は、ワンノック(1回の押圧動作)で直径0.5mmの鉛筆芯Lを筆記具先端から所定量だけ繰り出すことができるメカニカルペンシルである。
【0014】
本実施形態の筆記具1は、内部中央に配置されて芯繰り出し機構の主要部を構成するメカセット3と、メカセット3の前方部分を同心状に覆う先軸5と、メカセット3の後方部分を同心状に覆う後軸7と、先軸5の先端に装着されて鉛筆芯Lの出没を案内する先端チップ9と、メカセット3の後端に連結されて後軸7の後端から突出する芯繰り出し用のノックバー11と、を基本的に含む。
【0015】
メカセット3は、チャック13、チャックリング15、スリーブ17、スプリング19、芯パイプ21等を含んで構成される。メカセット3の構造自体は、本発明と直接関係しないので、これ以上の説明は省略する。
【0016】
先軸5は、先端部分のみが外部に露出するように、外周が握り部23によって覆われる。握り部23は、握り性や美観を考慮して、二色成形法(ダブルモールド法)により、先軸5とは異なった材質および色の樹脂材料を用いて、先軸5と一体に形成される。
【0017】
先軸5の後端側の内部には、先軸5および後軸7の相互連結のため、後軸7の雄ネジ部7sと螺合する雌ネジ部5sが形成される。
【0018】
メカセット3(芯パイプ21)とノックバー11とは、後軸7の内部において中軸を介して連結され、ノックバー11の内部には、消しゴム27が収納される。
【0019】
次に、図2〜図4を参照して、後軸7について説明する。
【0020】
後軸7は、先端側(図2および3では左手側部分)の小径部29と、後端側の大径部31と、から構成される。小径部29の中間部分には、上述したように、先軸5および後軸7の相互連結用の雄ネジ部7sが形成される。小径部29は、先軸5および後軸7の連結時において、先軸5(握り部23)に覆われて外部に露出しない。
【0021】
後軸7の大径部31の先端側および後端側には、美観を考慮して、二色成形法により、螺旋模様(段差を含む)が形成される。
【0022】
大径部31の後端側には、矩形板状(図2)の基部33が設けられ、基部33の上面には、筆記具軸線方向に所定距離だけ離間し、側方(図3の紙面では上方(Z方向))に突出するクリップ固定用の一対の突起部37、39が設けられる。
【0023】
突起部37、39の各々は、図4に示すように筆記具軸線方向から見るとT字形状を呈するT字ブロック37、39から構成され、T字ブロック37、39は、基部側の起立片37a、39aと、起立片に直交する、上方から見て矩形(図2)を呈する先端側の支持片37b、39bと、を含む。
【0024】
詳細は後述するが、T字ブロック(突起部)37、39の起立片37a、39aは、クリップ41のX方向(図14)の動きを制限する機能を奏し、T字ブロック37、39の支持片37b、39bは、クリップ41のZ方向(図14)の動き(すなわち、クリップ外れ)を制限する機能を奏する。
【0025】
次に、図5〜図9を参照して、クリップ41について説明する。
【0026】
クリップ41は、先端側(図5では左手側)が鋭くなった長板形状を有する。クリップ41の一面すなわち外面には、クリップ飾り43を受け入れる所定深さの窪み(窪み面)45が設けられる。
【0027】
クリップ41の反対面すなわち裏面の先端側には、クリップ41によるクリップ力の作用部を構成する円弧状のクリップ玉部47が設けられる。
【0028】
クリップ41の後端側(図5では右手側)には、後軸7の一対の突起部37、39がそれぞれ貫通し得る一対の開口部49、51が設けられる。
【0029】
開口部49、51の各々は、図5に示すように上方から見て矩形状の大穴49a、51aと、大穴49a、51aに繋がり且つ両側のガイド板部53m、53n、55m、55nによって幅を狭められた小穴49b、51bと、を含む。ガイド板部53m、53n、55m、55nは、クリップ窪み面45とクリップ裏面との間の寸法すなわち厚さよりも薄い(図6、図8)。
【0030】
ガイド板部53m、53n、55m、55nの中間位置には、上方(Z方向)に隆起すると共に、相互に対向する方向(X方向)に隆起する膨出部分53p、55pが設けられる。膨出部分53p、55pは、後述するようにT字ブロック(突起部)37、39に押圧式に係合してクリップ41の取り付けガタの発生を抑制する機能を奏する。
【0031】
開口部49、51の大穴49a、51aは、後軸7の突起部37、39の(矩形状)支持片37b、39bの貫通(ないしZ方向抜き差し)が容易にできるような大きさを有する。開口部49、51の小穴49b、51bは、後軸7の突起部37、39の起立片37a、39aの貫通(ないしガイド板部53m、53n、55m、55nに沿ったY方向スライド)ができるような大きさを有する。
【0032】
クリップ41の先端側には、貫通孔59が形成され、貫通孔59の先端部分には、庇状(ひさし状)の先端係止部61が設けられる(図6、図9)。先端係止部61は、後述するようにクリップ飾り43と係合してクリップ飾り43の先端側を保持する機能を奏する。
【0033】
クリップ41の後端側の開口部51には、軒下風の後端係止部63が設けられる(図6)。後端係止部63は、後述するようにクリップ飾り43と係合してクリップ飾り43の後端側を保持する機能を奏する。
【0034】
クリップ41の先端と後端の中間部分における両側には、矩形状の貫通孔65が形成され、貫通孔65の対向する外側には、軒下風の中間係止部67が設けられる(図7、図9)。中間係止部67は、後述するようにクリップ飾り43と係合してクリップ飾り43の中間部分を保持する機能を奏する。
【0035】
次に、図10〜図13を参照して、クリップ飾り43について説明する。
【0036】
クリップ飾り43は、クリップ41の外面(図5の紙面)の窪み45にピタリと嵌合するような外形形状を有する。クリップ飾り43の先端には、クリップ飾り嵌合時に、クリップ先端の貫通孔59の先端係止部61に係合する先端フック部69が設けられる。
【0037】
クリップ飾り43の後端には、クリップ飾り嵌合時に、クリップ後端側の開口部51の後端係止部63に係合する後端フック部71が設けられる。
【0038】
クリップ飾り43の先端と後端の中間部分における両側には、クリップ飾り嵌合時に、貫通孔65の中間係止部67に係合する中間フック部73が設けられる。
【0039】
クリップ飾り43の裏面(図13)には、クリップ飾り嵌合時に、後軸7の2つの突起部37、39(の上端部)と物理的に干渉しないように矩形状の逃げ部(窪み)75が2ヶ所設けられる。
【0040】
両逃げ部75の間には、クリップ飾り嵌合時に、少なくとも一方の突起部、すなわち、本実施形態では前方側の突起部37の後方側側面に少なくとも係合して突起部37の後方への動きを規制するための楔状(くさび状)のロック部77が突出形成される。
【0041】
ロック部77が突起部37の動きを規制することにより、後軸7(突起部37)とクリップ41との間の筆記具軸線方向の相対移動(すなわち、クリップ41が外れる方向の動き)が阻止される。
【0042】
なお、クリップ取付時ないしクリップ飾り嵌合時を示す図1の状態にあっては、ロック部77は、前方側の突起部37と、クリップ41の両開口部49、51を隔てるクリップ部分41a(図6)と、の間に割り込むように嵌合して、後軸7およびクリップ41の間の相対移動(クリップ外れの動き)をより確実に阻止している。
【0043】
以下、筆記具本体(後軸7)に対するクリップ41(およびクリップ飾り43)の取り付け手順について、要点を簡潔に説明する。
【0044】
先ず、図14に示すように、後軸7(筆記具本体)に対してクリップ41を上方側から近づけて、後軸7の2つの突起部(T字ブロック)37、39に、対応するクリップ41の開口部49、51の大穴49a、51aをそれぞれ宛がって、両突起部37、39が開口部49、51の対応する大穴49a、51aをそれぞれ貫通するように、後軸7およびクリップ41を相対的に位置づける。
【0045】
次いで、図15に示すように、後軸7に対してクリップ41を後方(矢印)に平行移動させることにより、後軸7の突起部すなわちT字ブロック37、39の起立片37a、39aが、両側のガイド板部53m、53n、55m、55nに沿って開口部49、51の小穴49b、51bを貫通する位置に移動しつつ、突起部(T字ブロック)37、39の前方側側面が開口部49、51の小穴49b、51bの前方側側面に当接する。
【0046】
この当接状態にあっては、クリップ41のガイド板部53m、53n、55m、55n(膨出部分53p、55p)が後軸7のT字ブロック(突起部)37、39の支持片37b、39bと基部33上面との間に挟まれることにより、クリップ41は、Z方向の動きが抑制される。それと同時に、ガイド板部53m、53n、55m、55nの間(すなわち、小穴49b、51b内)にT字ブロック37、39の起立片37a、39aが位置することにより、クリップ41は、X方向の動きが抑制される。すなわち、クリップ41のZ方向およびX方向の動きは、確実に阻止される。
【0047】
他方、クリップ41のY方向の動き(前方移動)の抑制は、ガイド板部53m、53n、55m、55n(膨出部分53p、55p)と、これを上下から挟み込むT字ブロック(突起部)37、39の支持片37b、39bおよび後軸7基部33上面、との間の摩擦力に基づくものになる。すなわち、この状態では、クリップ41のY方向の動き(クリップ41を外す方向の動き)は、確実に阻止されているとは言えない。
【0048】
そこで、クリップ41の外面の窪みにクリップ飾り43が装着(嵌合)される。すなわち、クリップ飾り43の先端フック部69、中間フック部73、後端フック部71が、対応するクリップ41の先端係止部61、中間係止部67、後端係止部63にそれぞれ係合する。
【0049】
これにより、クリップ飾り43は、クリップ41に対して確実に一体的に固定される。その際、上述したように、クリップ飾り43の裏面から突出するロック部77が、前方側の突起部37と、クリップ41の両開口部49、51を隔てるクリップ部分41a(図6)と、の間に位置して、クリップ41の前方移動(Y方向の動き)を確実に阻止する。
【0050】
以上のように、本実施形態の特徴的な構成によれば、筆記具本体(後軸7の突起部37、39)に対するクリップ41の装着により、筆記具本体に対するクリップ41のZ方向(上方向)およびX方向(横方向)の動き(X、Y、Z軸線周りの旋回を含む)を確実に阻止でき、次いで、クリップ41に対するクリップ飾り43の装着により、筆記具本体に対するクリップ41のY方向(筆記具軸線方向、正確には、クリップ取り外し方向)の動きを確実に阻止できる。
【0051】
すなわち、後軸7およびクリップ41の特徴的な連結構造と、クリップ41およびクリップ飾り43の特徴的な連結構造と、が相俟って、クリップ41の安全かつ確実な取り付けを実現することができる。
また、連結構造が単純であり、部品点数が少なくて済むために、安価且つ簡易にそして容易に組立て作業を行うことが可能である。
更に、連結構造の仕組みが外部に直接露出しないようにクリップ飾り43で覆ったり、連結構造の一部がクリップ41の裏面側に出来るだけ突出しないように目立たない処理を行っているので、筆記具1の商品価値や美観を相当向上させることが可能である。
【0052】
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内、すなわち、特許請求の範囲に記載された範囲内で、各種の改変・変形等を行うことが可能である。
【0053】
例えば、本実施形態では、筆記具としてメカニカルペンシルを本発明の適用対象としたが、本発明の原理自体はこれに限定されるものではない。すなわち、本発明は、シャープペンシルのみならず、ボールペンや万年筆などの様々な筆記具に適用できることは勿論のこと、例えば、グラフィックタブレットで使用される座標入力用のペン(スタイラス)やペン型の(レーザー)ポインタ等々にも幅広く適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】本発明の一実施形態に係る筆記具の正面断面図である。
【図2】後軸の正面図である。
【図3】後軸の側面図である。
【図4】図3のIV−IV線に沿い矢印方向から見た断面図である。
【図5】クリップの正面図である。
【図6】図5のVI−VI線に沿い矢印方向から見た断面図である。
【図7】図5のVII−VII線に沿い矢印方向から見た断面図である。
【図8】図5のVIII−VIII線に沿い矢印方向から見た断面図である。
【図9】クリップの背面図である。
【図10】クリップ飾りの正面図である。
【図11】図10のXI−XI線に沿い矢印方向から見た断面図である。
【図12】図10のXII−XII線に沿い矢印方向から見た断面図である。
【図13】クリップ飾りの背面図である。
【図14】筆記具本体の突起部を、クリップの大穴に差し込んだ状態を示す要部斜視図である。
【図15】図14に示すクリップを、筆記具本体の突起部がクリップの小穴に位置するように、筆記具本体の後方側にスライドさせた状態を示す要部斜視図である。
【符号の説明】
【0055】
1 筆記具
3 メカセット
5 先軸
5s 雌ネジ部
7 後軸
7s 雄ネジ部
9 先端チップ
11 ノックバー
23 握り部
25 スライダー
27 消しゴム
29 小径部
31 大径部
33 基部
37、39 突起部(T字ブロック)
37a、39a 起立片
37b、39b 支持片
41 クリップ
41a クリップ部分
43 クリップ飾り
45 窪み(面)
49、51 開口部
49a、51a 大穴
49b、51b 小穴
53m、53n、55m、55n ガイド板部
53p、55p 膨出部分
59 貫通孔
61 先端係止部
63 後端係止部
65 貫通孔
67 中間係止部
69 先端フック部
71 後端フック部
73 中間フック部
75 逃げ部
77 ロック部
L 鉛筆芯

【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体の突起部にクリップを取り付け、クリップにクリップ飾りを取り付けて、クリップが突起部から容易に取り外せないようにするクリップ取付構造であって、
クリップは、突起部が貫通し得ると共に、貫通方向に略直交する方向にスライドした際に前記スライドの向きと反対の向き以外の方向の突起部の動きを制限し得る開口部を有し、
クリップ飾りは、クリップに取り付けたときに、前記スライドの向きと反対の向きの突起部の動きを制限し得るロック部を有することを特徴とするクリップ取付構造。
【請求項2】
開口部は、突起部が貫通し得る大穴と、貫通した状態の突起部が貫通方向に略直交する方向にスライドし得る小穴と、を含むことを特徴とする請求項1に記載のクリップ取付構造。
【請求項3】
突起部を有する筆記具本体と、
突起部に取り付けられるクリップと、
クリップに取り付けられるクリップ飾りと、
を含む筆記具であって、
クリップは、突起部が貫通し得ると共に、貫通方向に略直交する方向にスライドした際に前記スライドの向きと反対の向き以外の方向の突起部の動きを制限し得る開口部を有し、
クリップ飾りは、クリップに取り付けたときに、前記スライドの向きと反対の向きの突起部の動きを制限し得るロック部を有し、
クリップが突起部から容易に取り外せないことを特徴とする筆記具。
【請求項4】
開口部は、突起部が貫通し得る大穴と、貫通した状態の突起部が貫通方向に略直交する方向にスライドし得る小穴と、を含むことを特徴とする請求項3に記載の筆記具。
【請求項5】
突起部は、本体に設けられた起立片と、起立片に直交する支持片と、から成るT字ブロックを含むことを特徴とする請求項3又は4に記載の筆記具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2012−86463(P2012−86463A)
【公開日】平成24年5月10日(2012.5.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−235286(P2010−235286)
【出願日】平成22年10月20日(2010.10.20)
【出願人】(000156134)株式会社壽 (69)
【Fターム(参考)】