クリーニング装置及び画像形成装置
【課題】印刷を行なう記録媒体の幅、画像形成領域に応じて像担持体の残存トナーを確実に清掃し、且つ、クリーニングブラシを長寿命化できるクリーニング装置及び画像形成装置を提供すること。
【解決手段】回転軸の周囲にブラシが取り付けられたクリーニングブラシを有し、回転する像担持体に前記クリーニングブラシを接触回転させて前記像担持体に残存するトナーを清掃する画像形成装置のクリーニング装置であって、前記像担持体の周方向の異なる位置に接触する複数の前記クリーニングブラシを備え、前記複数のクリーニングブラシは、回転軸方向で前記ブラシが取り付けられる領域が異なり、前記像担持体の回転軸方向のクリーニング領域がそれぞれ異なるクリーニング装置及び当該クリーニング装置を有する画像形成装置。
【解決手段】回転軸の周囲にブラシが取り付けられたクリーニングブラシを有し、回転する像担持体に前記クリーニングブラシを接触回転させて前記像担持体に残存するトナーを清掃する画像形成装置のクリーニング装置であって、前記像担持体の周方向の異なる位置に接触する複数の前記クリーニングブラシを備え、前記複数のクリーニングブラシは、回転軸方向で前記ブラシが取り付けられる領域が異なり、前記像担持体の回転軸方向のクリーニング領域がそれぞれ異なるクリーニング装置及び当該クリーニング装置を有する画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子写真方式を用いた画像形成装置のクリーニング装置及びこれを備えた画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電子写真方式を用いた画像形成装置では、回転する感光体の表面を帯電器により一様に帯電した後、光学装置から発せられるレーザー光により静電潜像を形成し、トナーを含む現像剤を収容する現像器により静電潜像をトナー像として顕像化する。次に、感光体上に形成されたトナー像を、転写器により搬送される記録紙に転写し、定着器で熱と圧力を加えて記録紙に定着することで記録紙上に画像形成を行う。
【0003】
ここで、感光体表面には転写器により記録紙に転写しきれなかったトナーが残存しており、繰り返して画像形成を行なうためには感光体表面に残存するトナーを除去しておく必要がある。
【0004】
図1に、従来例に係る感光体表面の残存トナーを清掃するクリーニング装置を示す。
【0005】
従来例に係るクリーニング装置38は、図中矢印方向に回転する感光体1の回転方向において転写器の下流側に設けられ、感光体1に当接するクリーニングブラシ50及びクリーニングブレード52を備えている。
【0006】
感光体1表面に残ったトナーは、まず感光体1の回転方向とは逆方向に回転するクリーニングブラシ50によって掻き落とされる。クリーニングブラシ50の下部にはフィルム状のシート51が配置され、クリーニングブラシ50により掻き落とされた残存トナーがクリーニング装置38の外部に飛散するのを防いでいる。
【0007】
クリーニングブラシ50で清掃しきれなかった感光体1表面の残存トナーは、感光体1の回転方向下流側に設けられたクリーニングブレード52により掻き落とされる。
【0008】
クリーニングブラシ50又はクリーニングブレード52に掻き落とされた残存トナーは、スクリュー53に回収されてクリーニング装置38の外部に排出される。また、クリーニングブラシ50に付着したトナーは、クリーナブレード54によりスクリュー53側に落とされ、同様にスクリュー53に回収されてクリーニング装置38の外部に排出される。
【0009】
クリーニング装置38に設けられたクリーニングブラシ50は、感光体1の回転軸方向の幅と略同一の幅に構成するのが一般的である。したがって、感光体1の回転軸方向の一部の領域のみで部分的な印刷を連続して行なう場合でも、クリーニングブラシ50は常に感光体1の回転軸方向の全領域に接触して感光体1表面のクリーニングを行なうことになる。
【0010】
ここで、例えば連続紙に印刷を行なう画像形成装置では、請求書やダイレクトメール等を大量に連続して印刷する場合が多く、同じ用紙幅の帳票を使用する場合や、用紙幅方向の同じ位置に同じ画像を繰り返し印刷する場合がある。
【0011】
従来例に係るクリーニング装置38では、この様な場合においても、画像が形成されないためクリーニングが不要な領域にまでクリーニングブラシ50が感光体1に当接し続け、クリーニングブラシ50及び感光体1が不必要に磨耗することとなる。
【0012】
そこで、例えば特許文献1には、転写材担持体の表面をファーブラシにより清掃する画像形成装置において、画像形成動作終了後記憶手段に記憶した画像形成条件に応じてファーブラシの動作条件を可変に制御する技術が開示されている。
【0013】
特許文献1に係る画像形成装置によれば、被清掃部材の汚れ量に応じて、清掃手段が回転する速度や時間といった動作条件を変更することで、適正な清掃動作を行うことができる。また、動作条件を可変に制御することで、被清掃部材やファーブラシの磨耗を抑制できるものと考えられる。
【0014】
また、特許文献2に係る画像形成装置では、中間転写ベルト上を清掃するクリーニング装置に異なる幅のクリーニングブレードを複数設け、画像領域に合わせて中間転写ベルトに対して接離可能とする構成が提案されている。
【0015】
特許文献2に係る画像形成装置によれば、非画像領域の無駄なクリーニングを防止し、中間転写ベルト及びクリーニングブレードの磨耗を抑制することが可能であり、安定したクリーニング性能を得る事が可能になる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
しかしながら、特許文献1に係る画像形成装置では、ファーブラシを被清掃部材の幅方向で異なる動作条件を設定することはできない。したがって、例えば感光体の回転軸方向の一部分のみで画像形成を連続して行う場合において、非画像形成領域も画像が形成される領域と同一条件で清掃動作を行うため、非画像形成領域では不必要に被清掃部材やファーブラシが磨耗することとなる。
【0017】
また、特許文献2に係る画像形成装置では、大小異なる幅のクリーニングブレードを記録紙のサイズに応じて使い分けているが、1つのクリーニングブレードのみを用いてクリーニングする場合に、掻き取った残留トナーがクリーニングブレードの長手方向端部からはみ出して、クリーニング不良が発生する場合がある。
【0018】
そこで、本発明では、印刷を行なう記録媒体の幅、画像形成領域及び画像形成領域毎の画像密度に応じて像担持体の残留トナーを確実に清掃することができると共に、感光体及びクリーニングブラシを長寿命化できるクリーニング装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0019】
本発明は、上記課題に鑑み、回転軸の周囲にブラシが取り付けられたクリーニングブラシを有し、回転する像担持体に前記クリーニングブラシを接触回転させて前記像担持体に残存するトナーを清掃する画像形成装置のクリーニング装置であって、前記像担持体の周方向の異なる位置に接触する複数の前記クリーニングブラシを備え、前記複数のクリーニングブラシは、回転軸方向で前記ブラシが取り付けられる領域が異なり、前記像担持体の回転軸方向のクリーニング領域がそれぞれ異なることを特徴とする。
【発明の効果】
【0020】
本発明の実施形態によれば、像担持体の回転軸方向においてクリーニング領域が異なるクリーニングブラシを複数備え、記録紙の幅、画像を形成する領域及び画像密度に応じたクリーニングを行うことで、像担持体上の残留トナーを確実に除去すると共に、像担持体及びクリーニングブラシの長寿命化が可能なクリーニング装置及び画像形成装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】従来例に係るクリーニング装置の概略構成を示す図
【図2】第1の実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示す図
【図3】第1の実施形態に係るクリーニング装置の断面概略図
【図4】第1の実施形態に係るクリーニング装置の構成を説明する図
【図5】第2の実施形態に係るクリーニング装置の構成を説明する図
【図6】第3の実施形態に係るクリーニング装置の構成を説明する図
【図7】実施形態に係るクリーニングブラシの構成の例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の好適な実施の形態(以下「実施形態」という)について、図面を用いて詳細に説明する。
[第1の実施形態]
図2に、第1の実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示す。
【0023】
用紙ホッパ部30にセットされた用紙31は、紙送り機構32によって像担持体である感光体1と転写器37との間の転写部に搬送される。帯電器33により表面が一様に帯電され、図中矢印方向に回転する感光体1の表面に、光学装置34から発せられるレーザー光35が当たることで印刷画像に対応する静電潜像が形成される。感光体1の表面に形成された静電潜像には、帯電したトナーを含む現像剤を収容する現像器36によってトナーが吸着する。
【0024】
感光体1の表面に形成されたトナー像は、転写器37により搬送される用紙31に転写される。転写されずに感光体1の表面に残留したトナーは、クリーニング装置101によって除去され、感光体1は次の画像形成に備えられる。
【0025】
感光体1と転写器37との間でトナー画像が転写された用紙31は、紙送り機構32と定着装置40との間で紙送り速度を調整するためのバッファ39を通過した後に定着装置40に搬送される。
【0026】
定着装置40では、用紙31が加圧ローラ41により加熱ローラ42に押し付けられることで、トナー像が用紙31に溶融定着する。定着装置40を通過した用紙31は、駆動ローラ43と従動ローラ44に挟持され、用紙排出部45に排出される。
【0027】
図3に、第1の実施形態に係るクリーニング装置101の断面概略図を示す。
【0028】
感光体1は図中矢印方向に回転し、転写器37との間で感光体1表面に形成されたトナー像を用紙31に転写するが、用紙31に転写しきれずに残存するトナー13が感光体1の表面に付着している。
【0029】
クリーニング装置101は、像担持体としての感光体1の転写器37よりも下流側に設けられており、感光体1の周方向の異なる位置に接触して回転するクリーニングブラシ2,3を備えている。
【0030】
クリーニングブラシ2,3は、クリーニング装置101のハウジング4に収納されており、図中矢印方向に回転可能に固定支持されている。
【0031】
クリーニングブラシ2,3の下部にはそれぞれクリーナシート14,15が取り付けられており、クリーニングブラシ2,3で感光体1の表面から掻き落とされた残存トナー13を受け止め、トナー13がクリーニング装置101の外部に飛散するのを防いでいる。
【0032】
クリーニングブラシ2,3により感光体1の表面から掻き落とされた残存トナー13は、スクリュー16,17により回収されてクリーニング装置101の外部に排出される。
【0033】
クリーニングブラシ2,3によっても掻き落とされず、クリーニングブラシ2を通過して感光体1に残存するトナー13は、クリーニングブラシ2の下流側に設けられたクリーニングブレード18により掻き落とされる。クリーニングブレード18により掻き落とされたトナー13は、クリーニングブラシ2による場合と同様にスクリュー16に回収されてクリーニング装置101の外部に排出される。
【0034】
また、クリーニング装置101のハウジング4に設けられたクリーナプレート19,20が、クリーニングブラシ2,3に付着しているトナー13を掻き落としている。
【0035】
図4に、第1の実施形態に係るクリーニング装置101の構成を説明する図を示す。
【0036】
図4は、図3の矢印方向Aから見た図である。説明のため、ハウジング4等は図示を省略している(図5,6も同様)。
【0037】
クリーニングブラシ2,3はクリーニング装置101のハウジング4に収納されており、それぞれの回転軸の一方の端部にギヤ5,6を備えている。ギヤ5,6はそれぞれモータ9,10のギヤ7,8と噛合い、モータ9,10の駆動を受けてクリーニングブラシ2,3が回転可能に配設されている。また、それぞれの回転軸の他方の端部は、ベアリング11,12によりクリーニングブラシ2,3が回転可能に固定支持されている。
【0038】
クリーニングブラシ2,3は回転軸の周囲にブラシが取り付けられており、回転軸方向でブラシが取り付けられた領域がそれぞれ異なり、感光体1の表面をクリーニングする領域が異なっている。クリーニングブラシ2,3が備えるブラシとしては公知のものを用いることができる。
【0039】
ここで、記録媒体として用いられる用紙31の幅は、A3,A4,レター,リーガルといった規格化された用紙サイズにおいて、7〜8インチと、16〜18インチに大別することができる。また、第1の実施形態に係る画像形成装置100では、感光体1の回転軸方向の中央を用紙31が搬送されて通過する様に構成されている。
【0040】
そこで、7〜8インチの幅が狭い用紙21に印刷する場合と、16〜18インチの幅が広い用紙22を印刷する場合とで、クリーニング条件を変えることが出来る様にクリーニングブラシ2,3を配設している。
【0041】
まず、それぞれのクリーニングブラシ2,3の回転軸の周囲にブラシを取り付ける幅は、上記した様に印刷する用紙に応じて適宜設計できるが、クリーニングブラシ2は7〜8インチの用紙幅に対応し、感光体1の回転軸方向中央に約10インチの幅で回転軸の周囲にブラシが設けられている。また、クリーニングブラシ3は、クリーニングブラシ2と共に16〜18インチの用紙幅に対応できる様に、感光体1の回転軸方向の両端部から約4インチの幅で回転軸の周囲にブラシが設けられている。
【0042】
図7に、実施形態に係るクリーニングブラシの構成例を示す。図7は、クリーニングブラシ2の回転軸方向に直交する断面図であるが、クリーニングブラシ3も同様の構成を有している。
【0043】
クリーニングブラシ2は回転軸2aの表面にブラシ毛2bが設けられ、図中矢印方向に回転する。この様な構成により、ブラシ毛2bが感光体1の表面に接触しながら回転することにより、残留トナーを回収することができる。
【0044】
なお、クリーニングブラシ2,3はブラシを有する領域が回転軸方向で重なっており、感光体1の回転軸方向においてクリーニングする領域が重なる様に配設されている。
【0045】
この様にクリーニング領域を重複させるのは、感光体1の回転軸方向全域に渡って画像が形成された場合に、クリーニングブラシ2,3のそれぞれに設けられたブラシ部分の端部からトナー13が飛散してクリーニング不良となるのを防ぐためである。重複させる幅は、ブラシの密度や毛足の長さ、トナーの掻き取り量等を考慮して適宜設計することができる。
【0046】
但し、クリーニングブラシ2,3のブラシ部分の重複する幅が大きいと、重複する部分の感光体1の磨耗量が増加するため、重複する幅はトナーのクリーニング状態を考慮しつつ出来るだけ小さくすることが好ましい。
【0047】
加えて、重複する幅を、例えば、それぞれのクリーニングブラシ2,3の重複幅全域、若しくは一部について、ブラシの密度や毛足の長さ等を、重複以外の部分と比較して異ならせる(減少させる)構成としてもよい。これにより、クリーニングを維持しつつ、感光体1への磨耗による影響を低減させることが可能となる。
【0048】
また、感光体1の回転方向で見た場合に、上流側となるクリーニングブラシ3について、少なくともその端部の毛足の方向を、下流側のクリーニングブラシ2の方に向けて、クリーニングブラシ3で掻き取ったトナーをクリーニングブラシ2の領域へ向かう様に構成するのが好ましい。
【0049】
感光体1との接触により撓んだ毛足が元に戻ろうとする方向(掃く方向)を、本実施例ではクリーニングブラシ2が在る中央方向に向ける。もしくは、重複する領域において、毛足の密度を端部側と中央側とで変える構成にしても良い。また、平筆のような構成として、斜め方向に掃く様にしても良い。これにより、重複部分におけるトナーの清掃をより効率的に行うことが可能となる。
【0050】
なお、クリーニングブラシ2,3の回転方向は、図1に示した従来技術と同様に感光体1と当接する位置で、感光体1とは回転する方向が逆になることが望ましい。当接する位置において感光体1と逆方向に回転することで、より効果的にトナーを叩き落せ、清掃性が向上する。但し、順方向に回転させる構成にも、本発明は適用可能である。
【0051】
また、感光体1の表面をクリーニングする場合には、残存するトナー量に応じてクリーニングブラシ2,3の回転速度を適宜設定する。残存するトナー13の量と、残存トナー13をクリーニングするためにクリーニングブラシ2,3に必要とされる回転速度は比例関係にある。そのため、残存トナー13の量が多い場合にはクリーニングブラシの回転速度を一定以上に設定する必要があるが、残存トナー13の量が少ない場合にはクリーニングブラシの回転速度を低く設定しても感光体1の表面をクリーニングすることができる。
【0052】
第1の実施形態に係る画像形成装置100では、図4に示した様に、例えば7〜8インチ程度の幅の狭い用紙21に印刷する場合には、用紙21は感光体1の回転軸方向の中央部を通過する様に搬送される。感光体1には、用紙21に対応する位置に画像が形成されるため、感光体1の表面に残存するトナー13も感光体1の回転軸方向の中央部付近に集中する。
【0053】
したがって、幅の狭い用紙21に印刷を行なう場合には、感光体1の回転軸方向の中央部にブラシが取り付けられたクリーニングブラシ2が残存トナー13の量に対応できる回転速度で回転することで、主に感光体1のクリーニングを行う。
【0054】
この際、クリーニングブラシ3は、クリーニングブラシ2よりも低い回転速度で回転するように制御する。クリーニングブラシ3を回転させるのは、クリーニングブラシ2が回転することにより端部からクリーニングブラシ3の領域にトナーが飛散し、クリーニングブラシ3の領域でも清掃が必要となるためである。但し、感光体1の回転軸方向の中央部付近に比較してトナー13が残存する量及びクリーニングブラシ2から飛散するトナー量は少ないため、クリーニングブラシ3はクリーニングブラシ2よりも低い回転速度でも感光体1を清掃することができる。
【0055】
また、クリーニングブラシ3を一定時間間隔毎に間欠的に回転動作させる様に制御することもできる。クリーニングブラシ3を回転させる時間間隔は、例えば画像形成領域における画像面積等に基づいて設定することができる。
【0056】
この様に、幅の狭い用紙21に印刷を行なう場合には、クリーニングブラシ3の回転速度をクリーニングブラシ2に対して低速にし、あるいは一定時間間隔毎に間欠的に回転動作させることによって、感光体1の回転軸方向端部及びクリーニングブラシ3の磨耗による劣化を抑制することができる。
【0057】
また、16〜18インチ程度の幅の広い用紙22に印刷する場合には、用紙22の幅に対応して感光体1の回転軸方向の全域に渡って画像が形成されるため、感光体1の表面にはトナー13が全領域に残存することとなる。
【0058】
したがって、幅の広い用紙22に印刷を行なう場合には、クリーニングブラシ2,3が同じ回転速度で回転する様に設定し、感光体1表面のクリーニングを行なう。
【0059】
また、感光体1の回転軸方向において画像が形成される領域を印刷データから取得し、クリーニングブラシ2,3毎に回転速度を適宜設定することができる。
【0060】
例えば、感光体1の回転軸方向において中央部付近のみで画像が形成される場合には、クリーニングブラシ2を通常速度で回転させ、クリーニングブラシ3をクリーニングブラシ2より低速で回転、あるいは間欠的に回転させる様に設定できる。
【0061】
あるいは、感光体1の回転軸方向において端部のみで画像が形成される場合には、クリーニングブラシ3を通常速度で回転させ、クリーニングブラシ2を低速回転、あるいは間欠的に回転させる様に設定できる。
【0062】
この様に、感光体1の回転軸方向において画像が形成される領域に基づいて、クリーニングブラシ2,3の回転速度を設定することで、画像が形成されない領域の感光体1及びクリーニングブラシの磨耗による劣化を抑制することができる。
【0063】
また、感光体1の回転軸方向において画像が形成される領域毎の画像密度に基づいて、クリーニングブラシ2,3の回転速度を設定することもできる。ここで画像密度とは、領域毎に画像が形成される面積の割合であり、感光体1に現像されるトナー量に比例する。
【0064】
画像密度が高い領域では、転写後に感光体1の表面に残存するトナー量は多く、画像密度が低い領域では残存するトナー量は少なくなる。
【0065】
したがって、画像が形成されたとしても画像密度が低く、感光体1に残存するトナー量が少ない領域については、クリーニングブラシ2又は3の回転速度を低く設定しても、感光体1の表面に残存するトナー13を除去することができる。
【0066】
感光体1の回転軸方向の全領域に画像が形成された場合であっても、中央部の画像密度が高く、端部の画像密度が低い場合には、クリーニングブラシ3の回転速度をクリーニングブラシ2の回転速度よりも低く設定し、感光体1のクリーニングを行なうことが出来る。
【0067】
逆に、端部の画像密度が高く、中央部の画像密度が低い場合には、クリーニングブラシ2の回転速度をクリーニングブラシ3の回転速度よりも低く設定して、感光体1のクリーニングを行うことが出来る。
【0068】
この様に、感光体1の回転軸方向において画像が形成される領域毎の画像密度に基づいてクリーニングブラシ2,3の回転速度を設定することで、画像密度が低い領域における感光体1及びクリーニングブラシの磨耗による劣化を抑制することが可能になる。
[第2の実施形態]
図5に、第2の実施形態に係るクリーニング装置の構成を説明する図を示す。
【0069】
クリーニングブラシ51,52はクリーニング装置のハウジングに収納されており、それぞれの回転軸の一方の端部にギヤ53,55を備えている。ギヤ53,55はそれぞれモータ57,58のギヤ54,56と噛合い、モータ57,58の駆動を受けて回転可能に配設されている。また、クリーニングブラシ51,52の回転軸の他方の端部は、ベアリング59,60により回転可能に固定支持されている。
【0070】
クリーニングブラシ51,52は回転軸の周囲にブラシが取り付けられており、回転軸方向でブラシが取り付けられた領域がそれぞれ異なることで、感光体1の表面をクリーニング出来る領域が異なっている。
【0071】
クリーニングブラシ51,52の回転軸にブラシを取り付ける幅は適宜設定することができるが、クリーニングブラシ51は感光体1の回転軸方向の一方の端部から10インチの幅でブラシを設けている。また、クリーニングブラシ52には、クリーニングブラシ51がブラシを有する領域と重なり、感光体1の回転軸方向の他方の端部までブラシが設けられている。
【0072】
第1の実施形態と同様に、用紙が搬送される領域に対応して感光体1の表面に画像が形成されて感光体1にトナーが残存することとなる。したがって、用紙が搬送される領域ではクリーニングブラシを残存するトナー13の量をクリーニング可能な速度で回転させ、用紙が搬送されない領域は低速回転又は間欠的に回転させて感光体1のクリーニングを行うことが出来る。
【0073】
第2の実施形態では、用紙が感光体1の回転軸方向の端部を基準として搬送される構成となっている。そのため、幅の狭い用紙21に印刷を行なう場合には、クリーニングブラシ51を通常回転させ、クリーニングブラシ52をクリーニングブラシ51よりも低速で回転させる様に設定して感光体1のクリーニングを行う。また、幅の広い用紙22に印刷を行なう場合にはクリーニングブラシ51,52を同じ速度で回転させることで感光体1のクリーニングを行なう。
【0074】
この様にクリーニングブラシ51,52の回転速度を設定することで、幅の狭い用紙21に印刷を行なう場合に、クリーニングブラシ52及び感光体1のクリーニングブラシ52が接触する領域が磨耗するのを抑えることができる。
【0075】
また、同様に感光体1の回転軸方向において画像が形成されない領域又は画像密度が低い領域が存在する場合には、クリーニングブラシ51,52何れかの回転速度を低く設定することで、クリーニングブラシ51,52及び感光体1が不必要に磨耗することを防止できる。
[第3の実施形態]
図6に、第3の実施形態に係るクリーニング装置の構成を説明する図を示す。
【0076】
第3の実施形態に係るクリーニング装置は、3本のクリーニングブラシ61,62,63を備えている。クリーニングブラシ61,62,63は、感光体1の周方向の異なる位置に接触する様に設けられている。
【0077】
クリーニングブラシ61,62、63はクリーニング装置のハウジングに収納されており、それぞれの回転軸の一方の端部にギヤ71,72,74を備えている。ギヤ71,72,74はそれぞれモータ64,65,66のギヤ70,73,75と噛合い、モータ64,65,66の駆動を受けて回転可能に配設されている。また、クリーニングブラシ61,62、63の回転軸の他方の端部は、ベアリング67,68,69により回転可能に固定支持されている。
【0078】
クリーニングブラシ61,62,63は回転軸の周囲にブラシが取り付けられており、回転軸方向でブラシが取り付けられた領域がそれぞれ異なり、感光体1の表面をクリーニングできる領域が異なっている。
【0079】
クリーニングブラシ61,62,63の回転軸にブラシを取り付ける幅は、印刷に使用する用紙サイズや画像形成条件に応じて適宜設定することができ、例えば、クリーニングブラシ61,62は感光体1の回転軸方向の端部から約4インチ、クリーニングブラシ63は感光体1の回転軸方向の中央部に約10インチの幅に設けることができる。
【0080】
この様に、感光体1の回転軸方向におけるクリーニング領域が異なるクリーニングブラシを複数設けることで、用紙サイズ、画像が形成される領域又は画像が形成される領域毎の画像密度に応じて各クリーニングブラシの回転速度を適宜設定することが可能になる。
【0081】
用紙が通過しない領域や、画像が形成されない領域又は画像密度が低い領域については、対応する領域のクリーニングブラシの回転速度を通常よりも低くするか、間欠的に回転させることで、各領域におけるクリーニングブラシ及び感光体の磨耗を抑制することができる。
【0082】
また、第3の実施形態によれば、感光体1の回転軸方向におけるクリーニング領域が異なる3本のクリーニングブラシを設けることにより、用紙や画像形成条件に応じて細かくクリーニング条件の設定を行なうことが可能になる。
【0083】
以上説明した様に、本実施形態に係るクリーニング装置によれば、印刷を行なう用紙サイズや、画像形成領域又は画像密度に応じてクリーニング条件を適宜設定することができ、感光体表面に残存するトナーが確実に除去すると共に、クリーニングブラシ及び感光体の磨耗を抑制して長寿命化することが可能となる。
【0084】
また、本実施形態に係るクリーニング装置を有する画像形成装置によれば、感光体及びクリーニングブラシの磨耗が抑制されて長寿命化することにより、長期に渡って安定した画像形成を行なうことが可能である。
【0085】
なお、上記実施形態に挙げた構成等に、その他の要素との組み合わせなど、ここで示した構成に本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更することが可能であり、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
【符号の説明】
【0086】
1 感光体(像担持体)
2 クリーニングブラシ
3 クリーニングブラシ
9 モータ(駆動源)
10 モータ(駆動源)
13 トナー
31 用紙(記録媒体)
100 画像形成装置
101 クリーニング装置
【先行技術文献】
【特許文献】
【0087】
【特許文献1】特開2000−131964号公報
【特許文献2】特開2011−43560号公報
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子写真方式を用いた画像形成装置のクリーニング装置及びこれを備えた画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電子写真方式を用いた画像形成装置では、回転する感光体の表面を帯電器により一様に帯電した後、光学装置から発せられるレーザー光により静電潜像を形成し、トナーを含む現像剤を収容する現像器により静電潜像をトナー像として顕像化する。次に、感光体上に形成されたトナー像を、転写器により搬送される記録紙に転写し、定着器で熱と圧力を加えて記録紙に定着することで記録紙上に画像形成を行う。
【0003】
ここで、感光体表面には転写器により記録紙に転写しきれなかったトナーが残存しており、繰り返して画像形成を行なうためには感光体表面に残存するトナーを除去しておく必要がある。
【0004】
図1に、従来例に係る感光体表面の残存トナーを清掃するクリーニング装置を示す。
【0005】
従来例に係るクリーニング装置38は、図中矢印方向に回転する感光体1の回転方向において転写器の下流側に設けられ、感光体1に当接するクリーニングブラシ50及びクリーニングブレード52を備えている。
【0006】
感光体1表面に残ったトナーは、まず感光体1の回転方向とは逆方向に回転するクリーニングブラシ50によって掻き落とされる。クリーニングブラシ50の下部にはフィルム状のシート51が配置され、クリーニングブラシ50により掻き落とされた残存トナーがクリーニング装置38の外部に飛散するのを防いでいる。
【0007】
クリーニングブラシ50で清掃しきれなかった感光体1表面の残存トナーは、感光体1の回転方向下流側に設けられたクリーニングブレード52により掻き落とされる。
【0008】
クリーニングブラシ50又はクリーニングブレード52に掻き落とされた残存トナーは、スクリュー53に回収されてクリーニング装置38の外部に排出される。また、クリーニングブラシ50に付着したトナーは、クリーナブレード54によりスクリュー53側に落とされ、同様にスクリュー53に回収されてクリーニング装置38の外部に排出される。
【0009】
クリーニング装置38に設けられたクリーニングブラシ50は、感光体1の回転軸方向の幅と略同一の幅に構成するのが一般的である。したがって、感光体1の回転軸方向の一部の領域のみで部分的な印刷を連続して行なう場合でも、クリーニングブラシ50は常に感光体1の回転軸方向の全領域に接触して感光体1表面のクリーニングを行なうことになる。
【0010】
ここで、例えば連続紙に印刷を行なう画像形成装置では、請求書やダイレクトメール等を大量に連続して印刷する場合が多く、同じ用紙幅の帳票を使用する場合や、用紙幅方向の同じ位置に同じ画像を繰り返し印刷する場合がある。
【0011】
従来例に係るクリーニング装置38では、この様な場合においても、画像が形成されないためクリーニングが不要な領域にまでクリーニングブラシ50が感光体1に当接し続け、クリーニングブラシ50及び感光体1が不必要に磨耗することとなる。
【0012】
そこで、例えば特許文献1には、転写材担持体の表面をファーブラシにより清掃する画像形成装置において、画像形成動作終了後記憶手段に記憶した画像形成条件に応じてファーブラシの動作条件を可変に制御する技術が開示されている。
【0013】
特許文献1に係る画像形成装置によれば、被清掃部材の汚れ量に応じて、清掃手段が回転する速度や時間といった動作条件を変更することで、適正な清掃動作を行うことができる。また、動作条件を可変に制御することで、被清掃部材やファーブラシの磨耗を抑制できるものと考えられる。
【0014】
また、特許文献2に係る画像形成装置では、中間転写ベルト上を清掃するクリーニング装置に異なる幅のクリーニングブレードを複数設け、画像領域に合わせて中間転写ベルトに対して接離可能とする構成が提案されている。
【0015】
特許文献2に係る画像形成装置によれば、非画像領域の無駄なクリーニングを防止し、中間転写ベルト及びクリーニングブレードの磨耗を抑制することが可能であり、安定したクリーニング性能を得る事が可能になる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
しかしながら、特許文献1に係る画像形成装置では、ファーブラシを被清掃部材の幅方向で異なる動作条件を設定することはできない。したがって、例えば感光体の回転軸方向の一部分のみで画像形成を連続して行う場合において、非画像形成領域も画像が形成される領域と同一条件で清掃動作を行うため、非画像形成領域では不必要に被清掃部材やファーブラシが磨耗することとなる。
【0017】
また、特許文献2に係る画像形成装置では、大小異なる幅のクリーニングブレードを記録紙のサイズに応じて使い分けているが、1つのクリーニングブレードのみを用いてクリーニングする場合に、掻き取った残留トナーがクリーニングブレードの長手方向端部からはみ出して、クリーニング不良が発生する場合がある。
【0018】
そこで、本発明では、印刷を行なう記録媒体の幅、画像形成領域及び画像形成領域毎の画像密度に応じて像担持体の残留トナーを確実に清掃することができると共に、感光体及びクリーニングブラシを長寿命化できるクリーニング装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0019】
本発明は、上記課題に鑑み、回転軸の周囲にブラシが取り付けられたクリーニングブラシを有し、回転する像担持体に前記クリーニングブラシを接触回転させて前記像担持体に残存するトナーを清掃する画像形成装置のクリーニング装置であって、前記像担持体の周方向の異なる位置に接触する複数の前記クリーニングブラシを備え、前記複数のクリーニングブラシは、回転軸方向で前記ブラシが取り付けられる領域が異なり、前記像担持体の回転軸方向のクリーニング領域がそれぞれ異なることを特徴とする。
【発明の効果】
【0020】
本発明の実施形態によれば、像担持体の回転軸方向においてクリーニング領域が異なるクリーニングブラシを複数備え、記録紙の幅、画像を形成する領域及び画像密度に応じたクリーニングを行うことで、像担持体上の残留トナーを確実に除去すると共に、像担持体及びクリーニングブラシの長寿命化が可能なクリーニング装置及び画像形成装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】従来例に係るクリーニング装置の概略構成を示す図
【図2】第1の実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示す図
【図3】第1の実施形態に係るクリーニング装置の断面概略図
【図4】第1の実施形態に係るクリーニング装置の構成を説明する図
【図5】第2の実施形態に係るクリーニング装置の構成を説明する図
【図6】第3の実施形態に係るクリーニング装置の構成を説明する図
【図7】実施形態に係るクリーニングブラシの構成の例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の好適な実施の形態(以下「実施形態」という)について、図面を用いて詳細に説明する。
[第1の実施形態]
図2に、第1の実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示す。
【0023】
用紙ホッパ部30にセットされた用紙31は、紙送り機構32によって像担持体である感光体1と転写器37との間の転写部に搬送される。帯電器33により表面が一様に帯電され、図中矢印方向に回転する感光体1の表面に、光学装置34から発せられるレーザー光35が当たることで印刷画像に対応する静電潜像が形成される。感光体1の表面に形成された静電潜像には、帯電したトナーを含む現像剤を収容する現像器36によってトナーが吸着する。
【0024】
感光体1の表面に形成されたトナー像は、転写器37により搬送される用紙31に転写される。転写されずに感光体1の表面に残留したトナーは、クリーニング装置101によって除去され、感光体1は次の画像形成に備えられる。
【0025】
感光体1と転写器37との間でトナー画像が転写された用紙31は、紙送り機構32と定着装置40との間で紙送り速度を調整するためのバッファ39を通過した後に定着装置40に搬送される。
【0026】
定着装置40では、用紙31が加圧ローラ41により加熱ローラ42に押し付けられることで、トナー像が用紙31に溶融定着する。定着装置40を通過した用紙31は、駆動ローラ43と従動ローラ44に挟持され、用紙排出部45に排出される。
【0027】
図3に、第1の実施形態に係るクリーニング装置101の断面概略図を示す。
【0028】
感光体1は図中矢印方向に回転し、転写器37との間で感光体1表面に形成されたトナー像を用紙31に転写するが、用紙31に転写しきれずに残存するトナー13が感光体1の表面に付着している。
【0029】
クリーニング装置101は、像担持体としての感光体1の転写器37よりも下流側に設けられており、感光体1の周方向の異なる位置に接触して回転するクリーニングブラシ2,3を備えている。
【0030】
クリーニングブラシ2,3は、クリーニング装置101のハウジング4に収納されており、図中矢印方向に回転可能に固定支持されている。
【0031】
クリーニングブラシ2,3の下部にはそれぞれクリーナシート14,15が取り付けられており、クリーニングブラシ2,3で感光体1の表面から掻き落とされた残存トナー13を受け止め、トナー13がクリーニング装置101の外部に飛散するのを防いでいる。
【0032】
クリーニングブラシ2,3により感光体1の表面から掻き落とされた残存トナー13は、スクリュー16,17により回収されてクリーニング装置101の外部に排出される。
【0033】
クリーニングブラシ2,3によっても掻き落とされず、クリーニングブラシ2を通過して感光体1に残存するトナー13は、クリーニングブラシ2の下流側に設けられたクリーニングブレード18により掻き落とされる。クリーニングブレード18により掻き落とされたトナー13は、クリーニングブラシ2による場合と同様にスクリュー16に回収されてクリーニング装置101の外部に排出される。
【0034】
また、クリーニング装置101のハウジング4に設けられたクリーナプレート19,20が、クリーニングブラシ2,3に付着しているトナー13を掻き落としている。
【0035】
図4に、第1の実施形態に係るクリーニング装置101の構成を説明する図を示す。
【0036】
図4は、図3の矢印方向Aから見た図である。説明のため、ハウジング4等は図示を省略している(図5,6も同様)。
【0037】
クリーニングブラシ2,3はクリーニング装置101のハウジング4に収納されており、それぞれの回転軸の一方の端部にギヤ5,6を備えている。ギヤ5,6はそれぞれモータ9,10のギヤ7,8と噛合い、モータ9,10の駆動を受けてクリーニングブラシ2,3が回転可能に配設されている。また、それぞれの回転軸の他方の端部は、ベアリング11,12によりクリーニングブラシ2,3が回転可能に固定支持されている。
【0038】
クリーニングブラシ2,3は回転軸の周囲にブラシが取り付けられており、回転軸方向でブラシが取り付けられた領域がそれぞれ異なり、感光体1の表面をクリーニングする領域が異なっている。クリーニングブラシ2,3が備えるブラシとしては公知のものを用いることができる。
【0039】
ここで、記録媒体として用いられる用紙31の幅は、A3,A4,レター,リーガルといった規格化された用紙サイズにおいて、7〜8インチと、16〜18インチに大別することができる。また、第1の実施形態に係る画像形成装置100では、感光体1の回転軸方向の中央を用紙31が搬送されて通過する様に構成されている。
【0040】
そこで、7〜8インチの幅が狭い用紙21に印刷する場合と、16〜18インチの幅が広い用紙22を印刷する場合とで、クリーニング条件を変えることが出来る様にクリーニングブラシ2,3を配設している。
【0041】
まず、それぞれのクリーニングブラシ2,3の回転軸の周囲にブラシを取り付ける幅は、上記した様に印刷する用紙に応じて適宜設計できるが、クリーニングブラシ2は7〜8インチの用紙幅に対応し、感光体1の回転軸方向中央に約10インチの幅で回転軸の周囲にブラシが設けられている。また、クリーニングブラシ3は、クリーニングブラシ2と共に16〜18インチの用紙幅に対応できる様に、感光体1の回転軸方向の両端部から約4インチの幅で回転軸の周囲にブラシが設けられている。
【0042】
図7に、実施形態に係るクリーニングブラシの構成例を示す。図7は、クリーニングブラシ2の回転軸方向に直交する断面図であるが、クリーニングブラシ3も同様の構成を有している。
【0043】
クリーニングブラシ2は回転軸2aの表面にブラシ毛2bが設けられ、図中矢印方向に回転する。この様な構成により、ブラシ毛2bが感光体1の表面に接触しながら回転することにより、残留トナーを回収することができる。
【0044】
なお、クリーニングブラシ2,3はブラシを有する領域が回転軸方向で重なっており、感光体1の回転軸方向においてクリーニングする領域が重なる様に配設されている。
【0045】
この様にクリーニング領域を重複させるのは、感光体1の回転軸方向全域に渡って画像が形成された場合に、クリーニングブラシ2,3のそれぞれに設けられたブラシ部分の端部からトナー13が飛散してクリーニング不良となるのを防ぐためである。重複させる幅は、ブラシの密度や毛足の長さ、トナーの掻き取り量等を考慮して適宜設計することができる。
【0046】
但し、クリーニングブラシ2,3のブラシ部分の重複する幅が大きいと、重複する部分の感光体1の磨耗量が増加するため、重複する幅はトナーのクリーニング状態を考慮しつつ出来るだけ小さくすることが好ましい。
【0047】
加えて、重複する幅を、例えば、それぞれのクリーニングブラシ2,3の重複幅全域、若しくは一部について、ブラシの密度や毛足の長さ等を、重複以外の部分と比較して異ならせる(減少させる)構成としてもよい。これにより、クリーニングを維持しつつ、感光体1への磨耗による影響を低減させることが可能となる。
【0048】
また、感光体1の回転方向で見た場合に、上流側となるクリーニングブラシ3について、少なくともその端部の毛足の方向を、下流側のクリーニングブラシ2の方に向けて、クリーニングブラシ3で掻き取ったトナーをクリーニングブラシ2の領域へ向かう様に構成するのが好ましい。
【0049】
感光体1との接触により撓んだ毛足が元に戻ろうとする方向(掃く方向)を、本実施例ではクリーニングブラシ2が在る中央方向に向ける。もしくは、重複する領域において、毛足の密度を端部側と中央側とで変える構成にしても良い。また、平筆のような構成として、斜め方向に掃く様にしても良い。これにより、重複部分におけるトナーの清掃をより効率的に行うことが可能となる。
【0050】
なお、クリーニングブラシ2,3の回転方向は、図1に示した従来技術と同様に感光体1と当接する位置で、感光体1とは回転する方向が逆になることが望ましい。当接する位置において感光体1と逆方向に回転することで、より効果的にトナーを叩き落せ、清掃性が向上する。但し、順方向に回転させる構成にも、本発明は適用可能である。
【0051】
また、感光体1の表面をクリーニングする場合には、残存するトナー量に応じてクリーニングブラシ2,3の回転速度を適宜設定する。残存するトナー13の量と、残存トナー13をクリーニングするためにクリーニングブラシ2,3に必要とされる回転速度は比例関係にある。そのため、残存トナー13の量が多い場合にはクリーニングブラシの回転速度を一定以上に設定する必要があるが、残存トナー13の量が少ない場合にはクリーニングブラシの回転速度を低く設定しても感光体1の表面をクリーニングすることができる。
【0052】
第1の実施形態に係る画像形成装置100では、図4に示した様に、例えば7〜8インチ程度の幅の狭い用紙21に印刷する場合には、用紙21は感光体1の回転軸方向の中央部を通過する様に搬送される。感光体1には、用紙21に対応する位置に画像が形成されるため、感光体1の表面に残存するトナー13も感光体1の回転軸方向の中央部付近に集中する。
【0053】
したがって、幅の狭い用紙21に印刷を行なう場合には、感光体1の回転軸方向の中央部にブラシが取り付けられたクリーニングブラシ2が残存トナー13の量に対応できる回転速度で回転することで、主に感光体1のクリーニングを行う。
【0054】
この際、クリーニングブラシ3は、クリーニングブラシ2よりも低い回転速度で回転するように制御する。クリーニングブラシ3を回転させるのは、クリーニングブラシ2が回転することにより端部からクリーニングブラシ3の領域にトナーが飛散し、クリーニングブラシ3の領域でも清掃が必要となるためである。但し、感光体1の回転軸方向の中央部付近に比較してトナー13が残存する量及びクリーニングブラシ2から飛散するトナー量は少ないため、クリーニングブラシ3はクリーニングブラシ2よりも低い回転速度でも感光体1を清掃することができる。
【0055】
また、クリーニングブラシ3を一定時間間隔毎に間欠的に回転動作させる様に制御することもできる。クリーニングブラシ3を回転させる時間間隔は、例えば画像形成領域における画像面積等に基づいて設定することができる。
【0056】
この様に、幅の狭い用紙21に印刷を行なう場合には、クリーニングブラシ3の回転速度をクリーニングブラシ2に対して低速にし、あるいは一定時間間隔毎に間欠的に回転動作させることによって、感光体1の回転軸方向端部及びクリーニングブラシ3の磨耗による劣化を抑制することができる。
【0057】
また、16〜18インチ程度の幅の広い用紙22に印刷する場合には、用紙22の幅に対応して感光体1の回転軸方向の全域に渡って画像が形成されるため、感光体1の表面にはトナー13が全領域に残存することとなる。
【0058】
したがって、幅の広い用紙22に印刷を行なう場合には、クリーニングブラシ2,3が同じ回転速度で回転する様に設定し、感光体1表面のクリーニングを行なう。
【0059】
また、感光体1の回転軸方向において画像が形成される領域を印刷データから取得し、クリーニングブラシ2,3毎に回転速度を適宜設定することができる。
【0060】
例えば、感光体1の回転軸方向において中央部付近のみで画像が形成される場合には、クリーニングブラシ2を通常速度で回転させ、クリーニングブラシ3をクリーニングブラシ2より低速で回転、あるいは間欠的に回転させる様に設定できる。
【0061】
あるいは、感光体1の回転軸方向において端部のみで画像が形成される場合には、クリーニングブラシ3を通常速度で回転させ、クリーニングブラシ2を低速回転、あるいは間欠的に回転させる様に設定できる。
【0062】
この様に、感光体1の回転軸方向において画像が形成される領域に基づいて、クリーニングブラシ2,3の回転速度を設定することで、画像が形成されない領域の感光体1及びクリーニングブラシの磨耗による劣化を抑制することができる。
【0063】
また、感光体1の回転軸方向において画像が形成される領域毎の画像密度に基づいて、クリーニングブラシ2,3の回転速度を設定することもできる。ここで画像密度とは、領域毎に画像が形成される面積の割合であり、感光体1に現像されるトナー量に比例する。
【0064】
画像密度が高い領域では、転写後に感光体1の表面に残存するトナー量は多く、画像密度が低い領域では残存するトナー量は少なくなる。
【0065】
したがって、画像が形成されたとしても画像密度が低く、感光体1に残存するトナー量が少ない領域については、クリーニングブラシ2又は3の回転速度を低く設定しても、感光体1の表面に残存するトナー13を除去することができる。
【0066】
感光体1の回転軸方向の全領域に画像が形成された場合であっても、中央部の画像密度が高く、端部の画像密度が低い場合には、クリーニングブラシ3の回転速度をクリーニングブラシ2の回転速度よりも低く設定し、感光体1のクリーニングを行なうことが出来る。
【0067】
逆に、端部の画像密度が高く、中央部の画像密度が低い場合には、クリーニングブラシ2の回転速度をクリーニングブラシ3の回転速度よりも低く設定して、感光体1のクリーニングを行うことが出来る。
【0068】
この様に、感光体1の回転軸方向において画像が形成される領域毎の画像密度に基づいてクリーニングブラシ2,3の回転速度を設定することで、画像密度が低い領域における感光体1及びクリーニングブラシの磨耗による劣化を抑制することが可能になる。
[第2の実施形態]
図5に、第2の実施形態に係るクリーニング装置の構成を説明する図を示す。
【0069】
クリーニングブラシ51,52はクリーニング装置のハウジングに収納されており、それぞれの回転軸の一方の端部にギヤ53,55を備えている。ギヤ53,55はそれぞれモータ57,58のギヤ54,56と噛合い、モータ57,58の駆動を受けて回転可能に配設されている。また、クリーニングブラシ51,52の回転軸の他方の端部は、ベアリング59,60により回転可能に固定支持されている。
【0070】
クリーニングブラシ51,52は回転軸の周囲にブラシが取り付けられており、回転軸方向でブラシが取り付けられた領域がそれぞれ異なることで、感光体1の表面をクリーニング出来る領域が異なっている。
【0071】
クリーニングブラシ51,52の回転軸にブラシを取り付ける幅は適宜設定することができるが、クリーニングブラシ51は感光体1の回転軸方向の一方の端部から10インチの幅でブラシを設けている。また、クリーニングブラシ52には、クリーニングブラシ51がブラシを有する領域と重なり、感光体1の回転軸方向の他方の端部までブラシが設けられている。
【0072】
第1の実施形態と同様に、用紙が搬送される領域に対応して感光体1の表面に画像が形成されて感光体1にトナーが残存することとなる。したがって、用紙が搬送される領域ではクリーニングブラシを残存するトナー13の量をクリーニング可能な速度で回転させ、用紙が搬送されない領域は低速回転又は間欠的に回転させて感光体1のクリーニングを行うことが出来る。
【0073】
第2の実施形態では、用紙が感光体1の回転軸方向の端部を基準として搬送される構成となっている。そのため、幅の狭い用紙21に印刷を行なう場合には、クリーニングブラシ51を通常回転させ、クリーニングブラシ52をクリーニングブラシ51よりも低速で回転させる様に設定して感光体1のクリーニングを行う。また、幅の広い用紙22に印刷を行なう場合にはクリーニングブラシ51,52を同じ速度で回転させることで感光体1のクリーニングを行なう。
【0074】
この様にクリーニングブラシ51,52の回転速度を設定することで、幅の狭い用紙21に印刷を行なう場合に、クリーニングブラシ52及び感光体1のクリーニングブラシ52が接触する領域が磨耗するのを抑えることができる。
【0075】
また、同様に感光体1の回転軸方向において画像が形成されない領域又は画像密度が低い領域が存在する場合には、クリーニングブラシ51,52何れかの回転速度を低く設定することで、クリーニングブラシ51,52及び感光体1が不必要に磨耗することを防止できる。
[第3の実施形態]
図6に、第3の実施形態に係るクリーニング装置の構成を説明する図を示す。
【0076】
第3の実施形態に係るクリーニング装置は、3本のクリーニングブラシ61,62,63を備えている。クリーニングブラシ61,62,63は、感光体1の周方向の異なる位置に接触する様に設けられている。
【0077】
クリーニングブラシ61,62、63はクリーニング装置のハウジングに収納されており、それぞれの回転軸の一方の端部にギヤ71,72,74を備えている。ギヤ71,72,74はそれぞれモータ64,65,66のギヤ70,73,75と噛合い、モータ64,65,66の駆動を受けて回転可能に配設されている。また、クリーニングブラシ61,62、63の回転軸の他方の端部は、ベアリング67,68,69により回転可能に固定支持されている。
【0078】
クリーニングブラシ61,62,63は回転軸の周囲にブラシが取り付けられており、回転軸方向でブラシが取り付けられた領域がそれぞれ異なり、感光体1の表面をクリーニングできる領域が異なっている。
【0079】
クリーニングブラシ61,62,63の回転軸にブラシを取り付ける幅は、印刷に使用する用紙サイズや画像形成条件に応じて適宜設定することができ、例えば、クリーニングブラシ61,62は感光体1の回転軸方向の端部から約4インチ、クリーニングブラシ63は感光体1の回転軸方向の中央部に約10インチの幅に設けることができる。
【0080】
この様に、感光体1の回転軸方向におけるクリーニング領域が異なるクリーニングブラシを複数設けることで、用紙サイズ、画像が形成される領域又は画像が形成される領域毎の画像密度に応じて各クリーニングブラシの回転速度を適宜設定することが可能になる。
【0081】
用紙が通過しない領域や、画像が形成されない領域又は画像密度が低い領域については、対応する領域のクリーニングブラシの回転速度を通常よりも低くするか、間欠的に回転させることで、各領域におけるクリーニングブラシ及び感光体の磨耗を抑制することができる。
【0082】
また、第3の実施形態によれば、感光体1の回転軸方向におけるクリーニング領域が異なる3本のクリーニングブラシを設けることにより、用紙や画像形成条件に応じて細かくクリーニング条件の設定を行なうことが可能になる。
【0083】
以上説明した様に、本実施形態に係るクリーニング装置によれば、印刷を行なう用紙サイズや、画像形成領域又は画像密度に応じてクリーニング条件を適宜設定することができ、感光体表面に残存するトナーが確実に除去すると共に、クリーニングブラシ及び感光体の磨耗を抑制して長寿命化することが可能となる。
【0084】
また、本実施形態に係るクリーニング装置を有する画像形成装置によれば、感光体及びクリーニングブラシの磨耗が抑制されて長寿命化することにより、長期に渡って安定した画像形成を行なうことが可能である。
【0085】
なお、上記実施形態に挙げた構成等に、その他の要素との組み合わせなど、ここで示した構成に本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更することが可能であり、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
【符号の説明】
【0086】
1 感光体(像担持体)
2 クリーニングブラシ
3 クリーニングブラシ
9 モータ(駆動源)
10 モータ(駆動源)
13 トナー
31 用紙(記録媒体)
100 画像形成装置
101 クリーニング装置
【先行技術文献】
【特許文献】
【0087】
【特許文献1】特開2000−131964号公報
【特許文献2】特開2011−43560号公報
【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転軸の周囲にブラシが取り付けられたクリーニングブラシを有し、
回転する像担持体に前記クリーニングブラシを接触回転させて前記像担持体に残存するトナーを清掃する画像形成装置のクリーニング装置であって、
前記像担持体の周方向の異なる位置に接触する複数の前記クリーニングブラシを備え、
前記複数のクリーニングブラシは、回転軸方向で前記ブラシが取り付けられる領域が異なり、前記像担持体の回転軸方向のクリーニング領域がそれぞれ異なる
ことを特徴とするクリーニング装置。
【請求項2】
前記複数のクリーニングブラシは、それぞれ異なる駆動源により回転駆動する
ことを特徴とする請求項1に記載のクリーニング装置。
【請求項3】
前記複数のクリーニングブラシが前記駆動源により回転する速度は、
画像が印刷される記録媒体の搬送方向に直交する幅に基づいて、前記クリーニングブラシ毎に設定される
ことを特徴とする請求項2に記載のクリーニング装置。
【請求項4】
前記複数のクリーニングブラシが前記駆動源により回転する速度は、
前記像担持体の回転軸方向において画像が形成される領域に基づいて、前記クリーニングブラシ毎に設定される
ことを特徴とする請求項2に記載のクリーニング装置。
【請求項5】
前記複数のクリーニングブラシが前記駆動源により回転する速度は、
前記像担持体の回転軸方向において画像が形成される領域毎の画像密度に基づいて、前記クリーニングブラシ毎に設定される
ことを特徴とする請求項2に記載のクリーニング装置。
【請求項6】
前記複数のクリーニングブラシは、
前記像担持体の回転軸方向における前記クリーニング領域が重なっている
ことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載のクリーニング装置。
【請求項7】
請求項1から6のいずれか一項に記載のクリーニング装置を有する
ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項1】
回転軸の周囲にブラシが取り付けられたクリーニングブラシを有し、
回転する像担持体に前記クリーニングブラシを接触回転させて前記像担持体に残存するトナーを清掃する画像形成装置のクリーニング装置であって、
前記像担持体の周方向の異なる位置に接触する複数の前記クリーニングブラシを備え、
前記複数のクリーニングブラシは、回転軸方向で前記ブラシが取り付けられる領域が異なり、前記像担持体の回転軸方向のクリーニング領域がそれぞれ異なる
ことを特徴とするクリーニング装置。
【請求項2】
前記複数のクリーニングブラシは、それぞれ異なる駆動源により回転駆動する
ことを特徴とする請求項1に記載のクリーニング装置。
【請求項3】
前記複数のクリーニングブラシが前記駆動源により回転する速度は、
画像が印刷される記録媒体の搬送方向に直交する幅に基づいて、前記クリーニングブラシ毎に設定される
ことを特徴とする請求項2に記載のクリーニング装置。
【請求項4】
前記複数のクリーニングブラシが前記駆動源により回転する速度は、
前記像担持体の回転軸方向において画像が形成される領域に基づいて、前記クリーニングブラシ毎に設定される
ことを特徴とする請求項2に記載のクリーニング装置。
【請求項5】
前記複数のクリーニングブラシが前記駆動源により回転する速度は、
前記像担持体の回転軸方向において画像が形成される領域毎の画像密度に基づいて、前記クリーニングブラシ毎に設定される
ことを特徴とする請求項2に記載のクリーニング装置。
【請求項6】
前記複数のクリーニングブラシは、
前記像担持体の回転軸方向における前記クリーニング領域が重なっている
ことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載のクリーニング装置。
【請求項7】
請求項1から6のいずれか一項に記載のクリーニング装置を有する
ことを特徴とする画像形成装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【公開番号】特開2013−25097(P2013−25097A)
【公開日】平成25年2月4日(2013.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−159889(P2011−159889)
【出願日】平成23年7月21日(2011.7.21)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年2月4日(2013.2.4)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年7月21日(2011.7.21)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】
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