説明

クレーン装置

【課題】高揚程かつ軽量なクレーン装置を提供すること。
【解決手段】自走式のリフト装置200に牽引または押進され、走行するベースフレーム110と、ベースフレーム110の上面に取り付けられ、リフト装置200をリフトアップすることにより、伸長するマスト120とを備えたので、クレーン装置100は自走に要する駆動源、マスト120の伸長に要する駆動源を備える必要がなく、軽量なものとなる。また、クレーン装置100にリフト装置200を連結すれば、リフト装置200はカウンターウエイトとして機能し、クレーン装置100の転倒を防止できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、走行可能なクレーン装置に関する。
【背景技術】
【0002】
中規模あるいは小規模の建物を建設する建設現場では、荷揚げのために固定式のクレーン装置あるいは移動式のクレーン装置を設置する場合がある。しかしながら、荷揚げのために設置するクレーン装置は、作業半径が小さく、ユニット化した型枠の取り付けに用いることはできない。このため、鉄筋、小割りした部材などを人力で運搬し、取り付ける必要があり、建設現場の作業能率が上がらない要因の一つとなっている。
【0003】
小型の移動式クレーン装置あるいは可搬型のジブクレーン装置でユニット化した型枠を取り付けることもできるが、これらは装置重量が重く、取り回しや上階への盛り換えが困難であり、また、取り扱い、コストの点から使用できる現場は極めて限定される。このため、ユニット化した型枠を取り付けるためには、高揚程かつ軽量なクレーン装置が要求されている。
【0004】
なお、牽引車両に牽引され、作業現場まで運ばれるクレーン装置が提案されているが、中規模あるいは小規模の建物を建設する建設現場においてそのまま用いることはできない(たとえば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第2624623号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、高揚程かつ軽量なクレーン装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、牽引または押進され、走行する走行台車と、前記走行台車の上面に取り付けられ、伸長するマストとを備えたことを特徴とする。
【0008】
また、本発明は、上記クレーン装置において、前記マストは、前記走行台車の上面に取り付けられたアウターマストと、前記アウターマストに収容され、前記アウターマストから引き出されるインナーマストとを備えたことを特徴とする。
【0009】
また、本発明は、上記クレーン装置において、前記アウターマストの外周に昇降可能に設けられ、前記インナーマストに設けた貫通孔に装着したリフトピンを支持した状態で上昇することにより、前記アウターマストから前記インナーマストを引き出すリフトマストを備えたことを特徴とする。
【0010】
また、本発明は、上記クレーン装置において、前記リフトマストの上端部に設けられ、前記インナーマストに設けた貫通孔に装着したリフトピンを支持するリフトプレートを備えたことを特徴とする。
【0011】
また、本発明は、上記クレーン装置において、前記アウターマストと前記リフトマストとの間に位置する態様で前記リフトマストに取り付けられ、前記リフトマストが昇降する際に前記アウターマストを摺動するガイドを備えたことを特徴とする。
【0012】
また、本発明は、上記クレーン装置において、前記アウターマストに設けた貫通孔と前記インナーマストに設けた貫通孔とに挿通した状態で装着され、前記アウターマストと前記インナーマストとを固定するマストピンを備えたことを特徴とする。
【0013】
また、本発明は、上記クレーン装置において、前記インナーマストは、前記アウターマストに収容され、前記アウターマストから引き出される中間マストと、前記中間マストに収容され、前記中間マストから引き出されるトップマストとを備えたことを特徴とする。
【0014】
また、本発明は、上記クレーン装置において、前記マストの上端部に取り付けられた起伏可能なジブを備えたことを特徴とする。
【0015】
また、本発明は、上記クレーン装置において、先端にクレーンフックを取り付けたワイヤーを巻き上げるウインチを備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明にかかるクレーン装置は、牽引または押進され、走行する走行台車と、走行台車の上面に取り付けられ、伸長するマストとを備えたので、高揚程かつ軽量となる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】図1は、本発明の実施の形態1であるクレーン装置がリフト装置に牽引または押進された状態を示す側面図である。
【図2】図2は、本発明の実施の形態1であるクレーン装置がリフト装置に牽引または押進された状態を示す平面図である。
【図3】図3は、図1および図2に示したクレーン装置の側面図である。
【図4】図4は、図1および図2に示したクレーン装置の平面図である。
【図5】図5は、図1および図2に示したクレーン装置の要部を示す斜視図である。
【図6】図6は、図1および図2に示したリフト装置の側面図である。
【図7】図7は、図1および図2に示したリフト装置の平面図である。
【図8−1】図8−1は、マストの伸長手順を示す側面図であって、初期状態を示す図である。
【図8−2】図8−2は、マストの伸長手順を示す側面図であって、トップマストのリフトアップ途中の状態を示す図である。
【図8−3】図8−3は、マストの伸長手順を示す側面図であって、トップマストのリフトアップが完了した状態を示す図である。
【図8−4】図8−4は、マストの伸長手順を示す側面図であって、中間マストのリフトアップ途中の状態を示す図である。
【図8−5】図8−5は、マストの伸長手順を示す側面図であって、中間マストのリフトアップが完了した状態を示す図である。
【図9】図9は、本発明の実施の形態2であるクレーン装置がリフト装置に牽引または押進された状態を示す側面図である。
【図10】図10は、本発明の実施の形態2であるクレーン装置がリフト装置に牽引または押進された状態を示す平面図である。
【図11】図11は、マストを倒した状態にあるクレーン装置を示す側面図である。
【図12】図12は、マストが起立途中の状態にあるクレーン装置を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下に、本発明にかかるクレーン装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0019】
本発明の実施の形態であるクレーン装置は、ユニット化した型枠などの取付作業に好適であって、高揚程かつ軽量に構成してある。
【0020】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1であるクレーン装置がリフト装置に牽引または押進された状態を示す側面図であり、図2は、本発明の実施の形態1であるクレーン装置がリフト装置に牽引または押進された状態を示す平面図である。
【0021】
図1および図2に示すように、本発明の実施の形態1であるクレーン装置100は、自走式のリフト装置200に牽引または押進される。クレーン装置は、ユニット化した型枠などの取付作業に好適であって、ベースフレーム(走行台車)110、マスト120、ジブ150、ウインチ170を備えている。
【0022】
図3および図4に示すように、ベースフレーム110の下面には、回転自在な自在キャスタ111が取り付けてあり、クレーン装置100に連結されたリフト装置200により、牽引または押進され、走行する。また、ベースフレーム110は、側方に張り出すアウトリガー112を備えており、重量物の揚重前にアウトリガー112を側方に張り出すことにより、クレーン装置100の転倒を防止する。
【0023】
マスト120は、ベースフレーム110の上面に直立する態様で取り付けてある。マスト120は、多段(本実施の形態では三段)の伸縮式マストであって、外側から内側に向けて、アウターマスト121、中間マスト(インナーマスト)122、トップマスト(インナーマスト)123を備えている。アウターマスト121、中間マスト122、トップマスト123は、いずれも断面矩形の角筒形状を有しており、アウターマスト121の内部に中間マスト122が収容され、中間マスト122の内部にトップマスト123が収容されている。
【0024】
マスト120は、アウターマスト121から中間マスト122、トップマスト123を引き出すことにより、三段階に伸長可能である。具体的には、トップマスト123を中間マスト122に収容するとともに中間マスト122をアウターマスト121に収容した状態(図8−1参照)、トップマスト123を中間マスト122から引き出した状態(図8−3参照)、トップマスト123を中間マスト122から引き出すとともに中間マスト122をアウターマスト121から引き出した状態(図8−5参照)のいずれかの状態とすることにより、三段階に伸長される。
【0025】
また、トップマスト123の中程部と下端部、中間マスト122の上端部と下端部、アウターマスト121の上端部には、マストピン孔121a(図5参照)が設けてある。そして、トップマスト123を中間マスト122に収容するとともに中間マスト122をアウターマスト121に収容した状態で、トップマスト123の中程部と中間マスト122の上端部との間、中間マスト122の上端部とアウターマスト121の上端部との間にマストピン124を貫通した状態で装着し、トップマスト123と中間マスト122、中間マスト122とアウターマスト121とを固定する(図8−1参照)。そして、トップマスト123と中間マスト122との間からマストピン124を引き抜き、トップマスト123を引き出した状態で、トップマスト123の下端部と中間マスト122の上端部との間にマストピン124を貫通した状態で装着し、トップマスト123と中間マスト122とを固定する(図8−3参照)。さらに、中間マスト122とアウターマスト121との間からマストピン124を引き抜き、中間マスト122を引き出した状態で、中間マスト122の下端部とアウターマスト121の上端部との間にマストピン124を貫通した状態で装着し、中間マスト122とアウターマスト121とを固定する(図8−5参照)。
【0026】
また、トップマスト123の中程部、中間マスト122の上端部には、リフトピン孔122b(図5参照)が設けてある。リフトピン孔122bには、リフトピン125が貫通した状態で装着される。
【0027】
また、マスト(アウターマスト121)120の外側には、リフトマスト126を備えている。リフトマスト126は、マスト120を伸長させる際に用いるもので、直方体の各辺を構成する枠体であり、マスト120に沿って昇降可能である。なお、リフトマスト126には、アウターマスト121とリフトマスト126との間に位置する態様で、コーナーガイド127が設けてあり、リフトマスト126が昇降する際にコーナーガイド127がアウターマスト121の角部を摺動する。これにより、リフトマスト126はスムースに昇降する。また、リフトマスト126の下部、アウターマスト121の下部には、リフトマストピン孔が設けてある。そして、リフトマスト126を下降させた状態で、リフトマスト126の下部とアウターマスト121の下部との間にリフトマストピンを貫通した状態で装着し、リフトマスト126とアウターマスト121とを固定する。
【0028】
また、リフトマスト126の下端部両側には、角パイプ128が取り付けてある。角パイプ128には、リフト装置200のフォーク250が挿入可能であり、角パイプ128に挿入したフォーク250は、角パイプ128に取り付けられたボルト129によって固定され、抜けが防止される。そして、角パイプ128にフォーク250を挿入した状態でリフト装置200がフォーク250をリフトアップさせると、リフトマスト126が上昇する。
【0029】
図5に示すように、リフトマスト126の上端部(上端面)には、リフトプレート130が設けてある。リフトプレート130は、リフトピン孔122bに貫通した状態で装着されたリフトピン125を支持する部材であり、その上端は、谷状に切り欠いて形成してある。
【0030】
図3および図4に示すように、トップマスト123の上端部には、ジブフレーム151が取り付けてあり、ジブフレーム151はトップマスト123とともに昇降する。また、ジブフレーム151には、中間シーブ152が回転自在に取り付けてあり、後述するワイヤー171がガイドされる。
【0031】
ジブ150は、ジブフレーム151に起伏可能に取り付けてある。ジブ150とジブフレーム151との間には起伏シリンダ(油圧シリンダ)153が取り付け可能であり、取り付けた起伏シリンダ153が伸縮することにより、ジブ150が起伏する。また、ジブ150の先端には、トップシーブ154が回転自在に取り付けてあり、後述するワイヤー171がガイドされる。
【0032】
ウインチ170は、ベースフレーム110の上面に取り付けてある。ウインチ170は、中間シーブ152、トップシーブ154にガイドされたワイヤー171を巻き上げるもので、ワイヤー171を巻き上げると、ワイヤー171の先端に取り付けられたフック172が吊り上げられる。なお、起伏シリンダ153の取り付け前においてフック172をジブ150に連結し、ワイヤー171を巻き上げると、ジブ150は起伏シリンダ153が取り付け可能となる位置まで引き起こされる。
【0033】
図1および図2に示すように、リフト装置200は、クレーン装置100を牽引または押進可能であって、ベースフレーム210、フォーク250を備えている。図6および図7に示すように、ベースフレーム210には、回転自在な自在キャスタ211とリフト装置200を走行させるドライブホイール212を備えている。ドライブホイール212は、搭載されたバッテリー(図示せず)の電力によって駆動され、リフト装置200を走行させる。
【0034】
フォーク250は、左右一対の爪251を有している。フォーク250は、油圧により昇降可能であって、上述したクレーン装置100の角パイプ128に爪251を挿入した状態でフォーク250をリフトアップさせることができる。
【0035】
なお、リフト装置200は、単体でも使用可能であり、たとえば、ユニット型枠の脱型作業にも使用可能である。
【0036】
上述した実施の形態1であるクレーン装置100を移動する場合には、クレーン装置100とリフト装置200とを連結し、リフト装置200にクレーン装置100を牽引または押進させればよい。具体的には、リフト装置200のフォーク250をクレーン装置100のリフトマスト126の下端部両側に取り付けた角パイプ128に挿入することにより、リフト装置200とクレーン装置100とを連結し、リフト装置200のドライブホイール212を駆動することにより、リフト装置200にクレーン装置100を牽引または押進させる。
【0037】
つぎに、図8に基づいて、実施の形態1であるクレーン装置100のマストの伸長手順を説明する。なお、図8は、マストの伸長手順を示す側面図である。
【0038】
まず、図8−1に示すように、クレーン装置100にリフト装置200を連結する。具体的には、リフトマスト126の下端部両側に取り付けた角パイプ128にフォーク250の爪251を挿入した後、ボルト129を締める。そして、トップマスト123のリフトピン孔にリフトピン125を装着する。
【0039】
つぎに、図8−2に示すように、リフト装置200を操作して、フォーク250を上昇させる。すると、リフトマスト126が上昇し、リフトピン125を介してトップマスト123がリフトアップされる。トップマスト123がリフトアップされた状態でトップマスト123のマストピン孔と中間マスト122のマストピン孔とにマストピン124を貫通した状態で装着すると、トップマスト123と中間マスト122とが固定される。その後、図8−3に示すように、フォーク250を下降させることにより、リフトマスト126が下降しても、トップマスト123はリフトアップされた状態を維持する。
【0040】
さらに、マスト120を伸長させる場合には、図8−4に示すように、中間マスト122のリフトピン孔にリフトピン125を装着する。
【0041】
つぎに、リフト装置200を操作して、フォーク250を上昇させる。すると、リフトマスト126が上昇し、リフトピン125を介して中間マスト122とトップマスト123とがリフトアップされる。中間マスト122がリフトアップされた状態で、中間マスト122のマストピン孔とアウターマスト121のマストピン孔121aとにマストピン124を貫通した状態で装着すると、中間マスト122とアウターマスト121とが固定される。その後、図8−5に示すように、フォーク250を下降させることにより、リフトマスト126が下降しても中間マスト122はリフトアップされた状態を維持する。最後に、リフトマスト126のリフトマストピン孔とアウターマスト121のリフトマストピン孔とにリフトマストピンを貫通した状態で装着し、リフトマスト126とアウターマスト121とを固定する。
【0042】
以上説明した実施の形態1であるクレーン装置100は、自走式のリフト装置200に牽引または押進されるので、クレーン装置100は自走に要する駆動源を備える必要がない。これにより、クレーン装置100は軽量なものとなる。
【0043】
また、クレーン装置100のマスト120は、伸長するので、高揚程なものとなる。さらに、クレーン装置100に連結したリフト装置200によりマスト120が伸長するので、クレーン装置100はマスト120の伸長に要する駆動源を備える必要がない。これにより、クレーン装置100は軽量なものとなる。
【0044】
また、クレーン装置100に自走式のリフト装置200を連結した状態で、揚重作業を行えば、リフト装置200がカウンターウエイトの役割を果たし、クレーン装置100の転倒モーメントに対抗できる。
【0045】
さらに、リフト装置200は、単体でユニット型枠の脱型作業にも使用可能であり、クレーン装置100の移動、マスト120の伸長以外にも有効に活用できる。
【0046】
(実施の形態2)
図9は、本発明の実施の形態2であるクレーン装置がリフト装置に牽引または押進された状態を示す側面図であり、図10は、本発明の実施の形態2であるクレーン装置がリフト装置に牽引または押進された状態を示す平面図である。
【0047】
本発明の実施の形態2であるクレーン装置300は、保管時、輸送時、使用階の盛替等を考慮してマストを可倒式にしたものである。なお、実施の形態1であるクレーン装置100と同一の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
【0048】
図9に示すように、実施の形態2であるクレーン装置300は、マスト120とリフトマスト126とが可倒可能であって、ベースフレーム110には反転ブラケット310が取り付けてあり、リフトマスト126には、マストブラケット320が取り付けてある。また、反転ブラケット310とマストブラケット320とは、反転ピン330により接続してあり、反転ピン330を中心にしてマスト120とリフトマスト126とが倒伏可能である。
【0049】
また、ベースフレーム110には、架台340が取り付けてあり、倒伏したマスト120とリフトマスト126とを支持する。
【0050】
図11に示すように、上述した実施の形態2であるクレーン装置300は、マスト120とリフトマスト126とを倒伏した状態で保管、輸送、盛替される。まず、クレーン装置300を起立させ、使用可能とする場合には、ジブフレーム151にジブ150を取り付ける。つぎに、ウインチ170からワイヤー171を引き出して、中間シーブ152、トップシーブ154にワイヤー171を巻き掛ける。そして、クレーン装置300とリフト装置200とを連結し、クレーン装置300とリフト装置200とを一体化する。
【0051】
そして、既設の鉄骨梁B等に取り付けたホイストH等の直下にクレーン装置300とリフト装置200とを移動させる。つぎに、ホイストH等を用いてマスト120の上部を持ち上げるとともにクレーン装置300を移動させ、マスト120を起立させる。なお、マスト120の起立に際して、リフトマスト126とアウターマスト121、アウターマスト121と中間マスト122、中間マスト122とトップマスト123との間にマストピン124を貫通した状態で装着し、固定する。
【0052】
そして、マスト120が起立した後は、アウターマスト121の下端部をベースフレーム110に固定するとともに、反転ピン330を抜き取り、必要に応じてマスト120を伸長することになる。
【0053】
上述した実施の形態2であるクレーン装置300は、マスト120とリフトマスト126とを倒伏した状態で保管するので、保管、輸送時の荷姿がコンパクトなものとなる。
【符号の説明】
【0054】
100 クレーン装置
110 ベースフレーム
111 自在キャスタ
112 アウトリガー
120 マスト
121 アウターマスト
121a マストピン孔
122 中間マスト
122b リフトピン孔
123 トップマスト
124 マストピン
125 リフトピン
126 リフトマスト
127 コーナーガイド
128 角パイプ
129 ボルト
130 リフトプレート
150 ジブ
151 ジブフレーム
152 中間シーブ
153 起伏シリンダ
154 トップシーブ
170 ウインチ
171 ワイヤー
172 フック
200 リフト装置
210 ベースフレーム
211 自在キャスタ
212 ドライブホイール
250 フォーク
251 爪
300 クレーン装置
310 反転ブラケット
320 マストブラケット
330 反転ピン
340 架台
B 鉄骨梁
H ホイスト

【特許請求の範囲】
【請求項1】
牽引または押進され、走行する走行台車と、
前記走行台車の上面に取り付けられ、伸長するマストと
を備えたことを特徴とするクレーン装置。
【請求項2】
前記マストは、
前記走行台車の上面に取り付けられたアウターマストと、
前記アウターマストに収容され、前記アウターマストから引き出されるインナーマストと
を備えたことを特徴とする請求項1に記載のクレーン装置。
【請求項3】
前記アウターマストの外周に昇降可能に設けられ、前記インナーマストに設けた貫通孔に装着したリフトピンを支持した状態で上昇することにより、前記アウターマストから前記インナーマストを引き出すリフトマストを備えたことを特徴とする請求項2に記載のクレーン装置。
【請求項4】
前記リフトマストの上端部に設けられ、前記インナーマストに設けた貫通孔に装着したリフトピンを支持するリフトプレートを備えたことを特徴とする請求項3に記載のクレーン装置。
【請求項5】
前記アウターマストと前記リフトマストとの間に位置する態様で前記リフトマストに取り付けられ、前記リフトマストが昇降する際に前記アウターマストを摺動するガイドを備えたことを特徴とする請求項3または4に記載のクレーン装置。
【請求項6】
前記アウターマストに設けた貫通孔と前記インナーマストに設けた貫通孔とに挿通した状態で装着され、前記アウターマストと前記インナーマストとを固定するマストピンを備えたことを特徴とする請求項2〜5のいずれか一つに記載のクレーン装置。
【請求項7】
前記インナーマストは、
前記アウターマストに収容され、前記アウターマストから引き出される中間マストと、
前記中間マストに収容され、前記中間マストから引き出されるトップマストと
を備えたことを特徴とする請求項2〜6のいずれか一つに記載のクレーン装置。
【請求項8】
前記マストの上端部に取り付けられた起伏可能なジブを備えたことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載のクレーン装置。
【請求項9】
先端にクレーンフックを取り付けたワイヤーを巻き上げるウインチを備えたことを特徴とする請求項1〜8のいずれか一つに記載のクレーン装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8−1】
image rotate

【図8−2】
image rotate

【図8−3】
image rotate

【図8−4】
image rotate

【図8−5】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate


【公開番号】特開2011−251834(P2011−251834A)
【公開日】平成23年12月15日(2011.12.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−128243(P2010−128243)
【出願日】平成22年6月3日(2010.6.3)
【出願人】(000002299)清水建設株式会社 (2,433)
【Fターム(参考)】