説明

クロノグラフ時計

【課題】ユーザにとって解りやすい操作でシステムリセットできるようにすること。
【解決手段】竜頭RZと、少なくとも時間計測動作のスタート操作及びリセット操作を行う操作手段と、時計信号に基づいて時刻の計時動作を行い、計時した時刻を表示するように時刻針を電気的に駆動する時刻針駆動手段と、スタート操作に応答してクロノグラフ信号に基づいて時間計測動作を行い、計測時間を表示するようにクロノグラフ針を電気的に駆動すると共に操作手段のリセット操作に応答して時間計測動作をリセットするクロノグラフ針駆動手段と、竜頭RZのリセット操作に応答して時刻針駆動手段をリセットすると共に、操作手段のリセット操作に応答してクロノグラフ針駆動手段をリセットする制御手段を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、時刻表示機能及び時間計測機能を有するクロノグラフ時計に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、時刻の表示機能及び時間計測機能を有し、計測時間を表示するクロノグラフ針の駆動はモータによって電気的に行い、前記クロノグラフ針の帰零動作は機械的機構を用いて機械的に行うようにしたクロノグラフ時計が開発されている。
前記従来のクロノグラフ時計においては、電源として使用している電池の交換後や、静電気等により集積回路(IC)の誤動作が発生した場合等に、クロノグラフ時計を初期状態に戻して正常状態に復帰させるためのシステムリセットが行われる。
【0003】
システムリセットは、クロノグラフ時計の裏蓋を開けてシステムリセット端子を所定電圧にすることによってシステムリセットを行ったり、クロノグラフ時計が備えている複数の操作ボタンの組合せ操作によってシステムリセットを行うようにしているので、システムリセット操作が困難であったり煩雑になる(例えば特許文献1参照)。したがって、クロノグラフ時計は一般ユーザにとって、システムリセットを行って正常状態に復帰させる作業が困難又は煩雑という問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−241329号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、前記問題点に鑑み成されたもので、ユーザにとって解りやすい操作でシステムリセットできるようにすることを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によれば、計時の基準となる時計信号及び時間計測の基準となるクロノグラフ信号を出力する信号発生手段と、竜頭と、少なくとも時間計測動作のスタート操作及びリセット操作を行う操作手段と、前記時計信号に基づいて時刻の計時動作を行い、計時した時刻を表示するように時刻針を電気的に駆動する時刻針駆動手段と、前記操作手段のスタート操作に応答して前記クロノグラフ信号に基づいて時間計測動作を行い、計測時間を表示するようにクロノグラフ針を電気的に駆動すると共に前記操作手段のリセット操作に応答して時間計測動作をリセットするクロノグラフ針駆動手段とを有し、前記操作手段のリセット操作に応答して前記クロノグラフ針を機械的に帰零するクロノグラフ時計において、前記竜頭のリセット操作に応答して前記時刻針駆動手段をリセットすると共に、前記操作手段のリセット操作に応答して前記クロノグラフ針駆動手段をリセットする制御手段を備えて成ることを特徴とするクロノグラフ時計が提供される。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係るクロノグラフ時計によれば、クロノグラフ針が機械的に帰零され電気的に駆動されるクロノグラフ時計において、クロノグラフ時計における一般的な操作で電気的なリセットを行うことが可能であるため、ユーザにとって解りやすい操作でシステムリセットすることができ、容易に正常動作に復帰させることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の実施の形態に係るクロノグラフ時計のブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るクロノグラフ時計の部分詳細回路図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るクロノグラフ時計のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1は、本発明の実施の形態に係るクロノグラフ時計のブロック図である。本実施の形態に係るクロノグラフ時計は、クロノグラフ針が機械的に帰零され電気的に駆動される形式のクロノグラフ時計である。
図1において、クロノグラフ時計は、所定周波数の信号を発生する発振回路101、複数の分周段を有し発振回路101で発生した信号を分周して計時動作の基準となる時計信号を制御回路104に出力すると共に時間計測(クロノグラフ)動作の基準となるクロノグラフ信号をクロノカウンタ回路103に出力する分周回路102、前記クロノグラフ信号を計数して時間計測動作を行うクロノカウンタ回路103、前記時計信号に基づく計時機能やクロノグラフ時計を構成する各電子回路要素の制御あるいは駆動パルスによる駆動制御等の各種制御を行う制御回路104を備えている。
【0010】
また、クロノグラフ時計は、制御回路104からの時刻制御信号に応答してアナログ表示部111の時刻針を駆動するための時刻モータ駆動パルスを発生する時刻モータ駆動パルス発生回路105、時刻モータ駆動パルス発生回路105からの時刻モータ駆動パルスに応答して時刻針駆動用の時刻モータ107を駆動する時刻モータドライバ回路106及び時刻モータ107を備えている。
【0011】
また、クロノグラフ時計は、制御回路104からのクロノ制御信号に応答してアナログ表示部111のクロノグラフ針を駆動するためのクロノモータ駆動パルスを発生するクロノモータ駆動パルス発生回路108、クロノモータ駆動パルス発生回路108からのクロノモータ駆動パルスに応答してクロノグラフ針駆動用のクロノモータ110を駆動するクロノモータドライバ回路109及びクロノモータ110を備えている。
また、クロノグラフ時計は、計時した時刻及び計測した計測時間をアナログ表示するためのアナログ表示部111を備えており、アナログ表示部111は現在時刻をアナログ表示するための時刻針及び計測時間をアナログ表示するためのクロノグラフ針を備えている。
【0012】
制御回路104には、時間計測動作のスタート及びストップを指示するスタート/ストップボタンSTB、時間計測動作をリセットするリセットボタンRB、時刻合わせや後述するリセット動作等を行う竜頭RZ及びクロノグラフ時計全体のシステムリセットを行うためのシステムリセット端子SRが接続されている。
時間計測動作を行っていない状態でスタート/ストップボタンSTBを操作するとスタート操作となり、時間計測動作を行っている状態でスタート/ストップボタンSTBを操作するとストップ操作となる。また、リセットボタンRBを操作するとリセット操作となる。
【0013】
制御回路104は、その内部に、クロノグラフ時計を構成する全回路のリセット(システムリセット)、時刻を計時してアナログ表示部111の時刻針(例えば時針、分針、秒針)を駆動するための各回路(時刻針駆動手段)のみのシステムリセット(部分システムリセット)又は、時間計測動作を行ってアナログ表示部111のクロノグラフ針(例えばクロノグラフ時針、クロノグラフ分針、クロノグラフ秒針)を駆動するための各回路(クロノグラフ針駆動手段)のシステムリセット(部分システムリセット)を行うシステムリセット回路112を有している。
【0014】
制御回路104は、スタート/ストップボタンSTBのスタート操作に応答して時間計測動作を開始して計測時間をアナログ表示部110に表示するように各電子回路要素を制御し、スタート/ストップボタンSTBのストップ操作に応答して時間計測動作を停止するように各電子回路要素を制御し又、リセットボタンRBのリセット操作に応答して制御回路104が有する時間計測用カウンタ(図示せず)のリセット動作やクロノモータ110の駆動停止による時間計測動作の停止を行うように各電子回路要素を制御する機能を有している。また、制御回路104は、竜頭RZのリセット操作に応答して、制御回路104が有する計時用カウンタ(図示せず)のリセットも行う機能も有している。
【0015】
また、制御回路104は、分周回路102からの時計信号に基づく計時動作を行って所定の時刻モータ駆動周期で前記時刻制御信号を出力する機能、クロノカウンタ回路103が所定時間(クロノモータ110の駆動周期)計測する毎にクロノモータ駆動パルス発生回路108にクロノモータ110を駆動するためのクロノ制御信号を出力する機能を備えている。
【0016】
時刻モータ107及びクロノモータ110は一般的な電子時計に使用されているステッピングモータであり、ロータ収容用貫通孔を有するステータ、ロータ収容用貫通孔に回転可能に配設されたロータ、ステータと接合された磁心に巻回された駆動コイルを備え、駆動コイルの第1端子、第2端子に交互に極性の異なる駆動パルスを供給することによって所定角度ずつ回転駆動する形式のステッピングモータである。
【0017】
ここで、発振回路101及び分周回路102は信号発生手段を構成している。スタート/ストップボタンSTB及びリセットボタンRBは操作手段を構成している。制御回路104の計時用カウンタ、時刻モータ駆動パルス発生回路105、時刻モータドライバ回路106及び時刻モータ107は時刻針駆動手段を構成している。クロノカウンタ103、制御回路104の時間計測用カウンタ、クロノモータ駆動パルス発生回路108、クロノモータドライバ回路109及びクロノモータ110はクロノグラフ針駆動手段を構成している。制御回路104の計時用カウンタ及び時間計測用カウンタを除いた部分は制御手段を構成している。制御回路104の計時用カウンタは計時手段を構成し、クロノカウンタ回路103及び制御回路104の時間計測用カウンタは時間計測手段を構成している。また、システムリセット回路112はリセット手段を構成している。
尚、本実施の形態に係るクロノグラフ時計は前述したように、リセットボタンRBのリセット操作に応答してクロノグラフ針が機械的に帰零されて規正され、スタート/ストップボタンSTBのスタート操作に応答して電気的に駆動される形式のクロノグラフ時計であり、機械的機構は公知であるためその詳細説明は省略する。
【0018】
図2は、本実施の形態に使用する分周回路102の詳細回路図で、図1と同一部分には同一符号を付している。
図2において、分周回路102は複数のフリップフロップ(F/F)を多段接続した公知構成の分周回路で、各フリップフロップが1段の分周段を構成している。分周回路102は、複数の分周段を有しクロノグラフ信号を発生するための第1分周段部201と、複数の分周段を有しクロノグラフ信号よりも低周波の時計信号を発生する第2分周段部202とをカスケード接続した構成である。第1分周段部201は第2分周段部202よりも高周波の信号を発生する分周段部である。第2分周段部202の各フリップフロップのリセット端子Rにはシステムリセット回路112が接続されており、システムリセット回路112からリセット信号を供給して第2分周段部202をリセットできるように構成されている。
【0019】
発振回路101が発生する32kHzの信号は、各フリップフロップによって順次1/2の周波数に分周され、第1分周段部201の最終段からは256Hzのクロノグラフ信号がクロノカウンタ回路103に出力され、分周回路102の最終段である第2分周段部202の最終段からは1Hzの時計信号が制御回路104に出力される。
図3は、本発明の実施の形態に係るクロノグラフ時計のフローチャートで、主として制御回路104の処理を示すフローチャートである。
以下、図1〜図3に沿って、本実施の形態に係るクロノグラフ時計の動作を説明する。
【0020】
図1において、発振回路101は所定周波数の信号を発生する。分周回路102は、発振回路101で発生した前記信号を分周して、計時の基準となる時計信号を第2分周段部202から制御回路104に出力すると共に、時間計測の基準となるクロノグラフ信号を第1分周段部201からクロノカウンタ回路103に出力する。
制御回路104は、計時カウンタによって前記時計信号を計数して計時動作を行い、時刻制御信号を出力して、アナログ表示部111の時刻針を運針駆動するように時刻モータ駆動パルス発生回路105を制御する。時刻モータ駆動パルス発生回路105は前記時刻制御信号に応答して時刻モータドライバ回路106を介して時刻モータ107を回転駆動し、時刻モータ107はアナログ表示部110の時刻針を運針駆動して現在時刻を随時表示する。
【0021】
クロノグラフ時計の時間計測動作をスタートさせる場合には、時間計測動作がストップ状態にあるときに、スタート/ストップボタンSTBを操作することによってスタート操作を行う。
制御回路104はスタート/ストップボタンSTBが操作されたと判定すると(ステップS301)、クロノグラフ時計のそのときの状態が時間計測状態(クロノスタート状態)にない場合には(ステップS304)、時間計測動作を開始(クロノスタート)する(ステップS305)。この場合、図示しない機械的機構がスタート/ストップボタンSTBのスタート操作に応答してクロノグラフ針の規正を解除した後、制御回路104は前記スタート操作に応答してクロノカウンタ回路103が分周回路102からのクロノグラフ信号に基づいて時間計測動作を開始するように制御する。
【0022】
制御回路104は、処理ステップS304においてクロノグラフ時計のそのときの状態が時間計測状態にある場合には、時間計測動作を停止(クロノストップ)する(ステップS306)。時間計測動作中にスタート/ストップボタンSTBをストップ操作して時間計測動作を停止させた場合、制御回路104は前記ストップ操作に応答して時間計測動作を停止し、その時点での時間計測結果がアナログ表示部111で表示される。
このように、制御回路104は、スタート/ストップボタンSTBが操作される毎に、時間計測動作の開始と時間計測動作の停止を切り替えるように制御する。
【0023】
制御回路104は、処理ステップS301においてスタート/ストップボタンSTBが操作されていないと判定した後、リセットボタンRBが操作されたと判定すると(ステップS302)、時間計測用カウンタをリセットすると共に、システムリセット回路112はクロノモータ駆動パルス発生回路108及びクロノモータドライバ回路109をリセットし(ステップS307、S308)、又、クロノカウンタ回路103をリセットする(ステップS309)。これにより、時間計測動作を行ってクロノグラフ針を駆動するための回路(クロノグラフ針駆動手段)はリセットされるが、計時動作を行って時刻針を駆動するための回路(時刻針駆動手段)はリセットされないため計時動作は継続して行うことができる。
【0024】
このように、電池交換等の際にクロノグラフ針駆動手段を部分システムリセットする場合には、時間計測動作のリセットを行うリセットボタンRBを操作することによって行うことが可能であるため、時間計測動作に異常が生じた場合でも、ユーザにとって解りやすい操作で部分システムリセットを行うことができ、容易に正常動作に復帰させることが可能になる。
尚、ユーザが時間計測動作中にリセットボタンRBによってリセット操作を行った場合、制御回路104が前記リセット操作に応答してクロノグラフ針駆動手段をリセットした後、前記機械的機構がリセットボタンRBのリセット操作に応答してクロノグラフ針を帰零して規正することになる。
【0025】
制御回路104が処理ステップS302においてリセットボタンRBは操作されていないと判定した後、竜頭RZがリセット操作(本実施の形態では引き操作)されたと判定すると(ステップS303)、システムリセット回路112は時刻モータ駆動パルス発生回路105及び時刻モータドライバ回路106をリセットし(ステップS310、S311)、又、分周回路102の第2分周段部202をリセットする(ステップS312)。これにより、計時動作を行って時刻針を駆動するための回路(時刻針駆動手段)はリセットされる。
【0026】
しかしながら、このときリセットされるのは第2分周段部202のみであって、第1分周段部201はリセットされないため、計時動作はリセットされるが、時間計測動作はリセットされない。したがって、クロノグラフ針駆動手段はリセットされないため、継続して時間計測動作を行うことが可能である。このように、電池交換等の際に時刻針駆動手段を部分システムリセットする場合、時刻合わせ等を行う竜頭を操作することによって行うことが可能であるため、ユーザにとって解りやすい操作で部分システムリセットを行うことができ、時刻針駆動手段を容易に正常動作に復帰させることが可能になる。
【0027】
制御回路104は、処理ステップS303において竜頭RZがリセット操作されていないと判定した場合は処理を終了する。
クロノグラフ時計全体のシステムリセットを行う場合には、システムリセット端子SRに所定の信号を供給する(例えば、システムリセット端子SRを所定電位(例えば電源電圧)にする)。制御回路104は、システムリセット端子SRに所定信号が供給されたことを検出してクロノグラフ時計を構成する電気回路全体のステムリセットを行う。
【0028】
以上述べたように、本実施の形態に係るクロノグラフ時計によれば、クロノグラフ針が機械的に帰零され電気的に駆動される形式のクロノグラフ時計において、竜頭のリセット操作に応答して時刻針駆動手段をリセットすると共に、操作手段のリセット操作に応答してクロノグラフ針駆動手段をリセットする制御手段を備えて成ることを特徴としている。
したがって、クロノグラフ時計における一般的な操作で電気的なリセットを行うことが可能であるため、ユーザにとって解りやすい操作でシステムリセットすることができ、容易に正常動作に復帰させることが可能になる。また、クロノグラフ時計を構成する電気的構成要素の部分システムリセットや全体のシステムリセットを行うことが可能になる。
尚、本実施の形態では、周波数の異なる時計信号とクロノグラフ信号を使用したが、クロノグラフ時計の仕様によっては、これらを同一の信号にしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0029】
時刻針及びクロノグラフ針の駆動はモータによって電気的に行うと共に、リセット状態ではクロノグラフ針が動かないように機械的機構によって規正し、前記クロノグラフ針の駆動は前記機械的機構による規正を解除した後に行うようにした各種のクロノグラフ時計に適用可能である。
【符号の説明】
【0030】
101・・・発振回路
102・・・分周回路
103・・・クロノカウンタ回路
104・・・制御回路
105・・・時刻モータ駆動パルス発生回路
106・・・時刻モータドライバ回路
107・・・時刻モータ
108・・・クロノモータ駆動パルス発生回路
109・・・クロノモータドライバ回路
110・・・クロノモータ
111・・・アナログ表示部
112・・・システムリセット回路
201・・・第1分周段部
202・・・第2分周段部
STB・・・スタート/ストップボタン
RB・・・リセットボタン
RZ・・・竜頭
SR・・・システムリセット端子

【特許請求の範囲】
【請求項1】
計時の基準となる時計信号及び時間計測の基準となるクロノグラフ信号を出力する信号発生手段と、竜頭と、少なくとも時間計測動作のスタート操作及びリセット操作を行う操作手段と、前記時計信号に基づいて時刻の計時動作を行い、計時した時刻を表示するように時刻針を電気的に駆動する時刻針駆動手段と、前記操作手段のスタート操作に応答して前記クロノグラフ信号に基づいて時間計測動作を行い、計測時間を表示するようにクロノグラフ針を電気的に駆動すると共に前記操作手段のリセット操作に応答して時間計測動作をリセットするクロノグラフ針駆動手段とを有し、前記操作手段のリセット操作に応答して前記クロノグラフ針を機械的に帰零するクロノグラフ時計において、
前記竜頭のリセット操作に応答して前記時刻針駆動手段をリセットすると共に、前記操作手段のリセット操作に応答して前記クロノグラフ針駆動手段をリセットする制御手段を備えて成ることを特徴とするクロノグラフ時計。
【請求項2】
前記信号発生手段は、所定周波数の信号を発生する発振回路と、前記発振回路からの信号を分周して前記クロノグラフ信号を出力する第1分周段部と前記発振回路からの信号を分周して前記時計信号を出力する第2分周段部とを有する分周回路とを備えて成り、
前記制御手段は、前記竜頭のリセット操作に応答して前記時刻針駆動手段をリセットすると共に前記第2分周段部をリセットすることを特徴とする請求項1記載のクロノグラフ時計。
【請求項3】
前記第1分周段部と第2分周段部はカスケード接続されて成り、前記第1分周段部は前記第2分周段部よりも高周波の信号を出力することを特徴とする請求項2記載のクロノグラフ時計。
【請求項4】
クロノグラフ時計全体のシステムリセットを行うためのシステムリセット端子を有し、前記制御手段は、前記システムリセット端子に所定の信号が供給されたときにシステムリセットを行うことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一に記載のクロノグラフ時計。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2011−133353(P2011−133353A)
【公開日】平成23年7月7日(2011.7.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−293023(P2009−293023)
【出願日】平成21年12月24日(2009.12.24)
【出願人】(000002325)セイコーインスツル株式会社 (3,629)
【Fターム(参考)】