説明

クローズド・キャプション・データとビデオデータとを含む信号を処理する方法

【課題】圧縮されたビデオ・コンポーネントを含んでいるデータストリームを受像機内で処理する方法を提供する。
【解決手段】ビデオ・コンポーネントに関連するクローズド・キャプションのデータ・コンポーネントを含むパッケットを検出し、検出されたクローズド・キャプションのデータ・コンポーネントを含むパッケットからクローズド・キャプションのデータを抽出する。
圧縮されたビデオ・コンポーネントを圧縮解除して、圧縮解除されたビデオ信号を得て、圧縮解除されたビデオ信号と、抽出されたクローズド・キャプションのデータとを合成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、圧縮ビデオ伝送環境でのクローズド・キャプションおよび他の補助ディジタル情報の伝送に関するものである。
【背景技術】
【0002】
PALまたはNTSCの如き現行の標準ビデオ信号は、複数の水平ライン期間、例えばNTSCビデオ方式では1フィールド当り265.5本のラインを有する垂直期間またはフィールド期間を有している。各垂直および水平期間の開始点は、複合ビデオ信号中に含まれる垂直および水平同期パルスによってそれぞれ識別される。各垂直期間の一部分の期間中はビデオ信号中の情報を表示のためのものとする必要はない。例えば、垂直帰線期間は各フィールドにおける最初の20個の水平ライン期間にほぼ相当する。加えて、垂直帰線期間に隣接する幾つかのライン期間、例えばライン21はビデオ表示装置のオーバスキャン領域内にあり、これは見ることができない。
【0003】
帰線およびオーバスキャンの期間中は表示される映像情報がないので、これらの期間内に補助情報成分、例えばテレテキストまたはクローズド・キャプション・データを挿入することができる。連邦通信委員会(FCC)の規則の如き標準規格では、垂直期間内における情報の位置決めを含む各タイプの補助情報に対するフォーマットを規定している。例えば、現在のクローズド・キャプション化の標準規格(例えば、47CFR 15,119および73.682参照)では、クローズド・キャプション化用のASCII文字に対応するディジタル・データはフィールド1のライン21内としなければならないことを特定している。FCCが特定したフォーマットは、フィールド1のライン21の各発生時に2つの8ビット・ディジタル・ワードを与えるようにする。クローズド・キャプションの仕様は、各フィールドのライン21にクローズド・キャプションのフォーマット・データを与えるように拡張することができる。各ワードのデータは1つのASCIIフォーマット文字を表わす。FCC標準規格に従うクローズド・キャプション信号データのフォーマットを図1に示してある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開昭60−196083号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年(1993年)のディジタル技術の発展により、ビデオ信号をディジタル圧縮フォーマットで伝送することを現実的なものとなし、慣例のアナログ・テレビジョン信号と同じ帯域幅内にて2つ以上のテレビジョン信号を伝送することができるようになった。しかし、このビデオ信号の圧縮処理は、垂直帰線期間内に含まれたクローズド・キャプション情報の如きディジタル・コードの伝送に都合良いように考慮されてはいない。従って、本発明は、例えば圧縮ビデオ信号の伝送/蓄積システムにおいてクローズド・キャプション情報を送信および受信するための方法および装置を含むものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
アナログ・ビデオ信号の水平または垂直帰線期間内にディジタル・データを含んでいるビデオ情報を圧縮するための装置はそのようなディジタル・データを検索するための回路を具えている。検索したディジタル・データは多数の補助ディジタル・データ・パケットにフォーマット化される。アナログ・ビデオ信号は、例えばMPEG圧縮プロトコルに従って圧縮され、そして補助ディジタル・データ・パケットは圧縮されたビデオ信号のフレーム/画像ヘッダー内に含まれる。
【0007】
クローズド・キャプション・データを運ぶ複数の補助ディジタル・データ・パケットを有する圧縮されたビデオ信号の受信機を含む他の実施例では、例えば圧縮ビデオ信号および補助ディジタル・データ・パケットを分離させる。補助ディジタル・データ・パケットはアナログのクローズド・キャプション信号フォーマットに符号化される。圧縮されたビデオ信号は標準のビデオ信号フォーマットに伸張ないし圧縮解除されて、テレビジョン受像機またはVCR(ビデオ・テープ・レコーダ)に適用するためにアナログのクローズド・キャプション信号と合成される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】標準のクローズド・キャプション・アナログ信号の振幅/時間波形図である。
【図2】ビデオ・データよりむしろディジタル・データとしてのクローズド・キャプションのようなデータを送信する回路を具えて本発明を具体化するビデオ信号圧縮/送信システムのブロック図である。
【図3】アナログ・テレビジョン信号からクローズド・キャプションのようなデータを抽出して処理する装置のブロック図である。
【図4】図2のシステムによって送出された形態の圧縮されたビデオ信号を受信/再生するための他の受信装置のブロック図である。
【図5】図2のシステムによって送出された形態の圧縮されたビデオ信号を受信/再生するための他の受信装置のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を、NTSCビデオ信号におけるクローズド・キャプション・データの処理について説明する。しかし、ここに云う「クローズド・キャプション・データ」という用語は、クローズド・キャプションのようなデータ、すなわちアナログ・ビデオ信号中の、視聴者には見ることができない個所に含まれる2進データのようなものと解釈すべきである。これはクローズド・キャプション・データ、例えば拡張データ・サービス、すなわちEDSデータのように符号化されたデータとすることができる。EDSデータの符号化はキャプション・データを符号化するのと同じ汎用フォーマットに沿って行われる。クローズド・キャプション・データはライン21内に含まれる。EDSデータが利用される場合、このデータはライン284において伝送される。それぞれのタイプのデータに対するフォーマットは同じフィールド内で伝送される文字対で構成する。文字は制御コード対またはデータ対のいずれかとすることができる。この対の第1バイトは、その対が制御対であるのか、あるいはデータ対であるのかどうかを決定する。第1バイトが01h〜0Fhの範囲内にある場合には、その対は制御対とする。これらの値はキャプション化や、テキスト伝送用には定義づけられない。そのような制御コード対を受信すると、デコーダは次に来るデータをEDSデータとして認識することになる。全ての文字は奇数パリティを用いて伝送される。これは現行ルールに従っており、より簡単な符号化/復号化のハードウェアおよびソフトウェアを許容する。加えて、本発明はテレテキスト・データを伝送するように実施することもできる。
【0010】
図2を参照するに、奇数フィールドのライン21にクローズド・キャプション・データ(または、もしあるとすれば、偶数フィールドのライン284にEDSデータ)を含んでいるビデオ信号が信号源200から供給される。この信号はクローズド・キャプション・デコーダ210に供給されると共に、マルチプレクサ201を介してMPEG圧縮器として示したビデオ信号圧縮装置214に供給される。クローズド・キャプション・デコーダ210は、クローズド・キャプション・データを含んでいる水平ラインを認識して、このクローズド・キャプション・データを捕捉するように構成するものとする。クローズド・キャプション・デコーダはタイミング信号も発生し、この信号はマルチプレクサ201を制御して、信号源200からのビデオ信号のアクティブ部分を通過させると共に、クローズド・キャプション・データを含んでいる水平ラインの期間中、基準値を圧縮器214へと供給するのに用いられる。これによりビデオ信号からディジタル・データを除去し、かつ圧縮器214にある程度の圧縮効率を与える。
【0011】
MPEG圧縮器は、一般に、他のビデオ信号圧縮器と同様に、2つの基本構成部分を具えている。その第1構成部分はビデオ信号に作用して、映像情報信号を実際に圧縮する。第2構成部分は圧縮した信号を所望のプロトコルに従ってフォーマット化する。代表的には、第2構成部分はコントローラを具えており、このコントローラはヘッダー・データを発生し、このヘッダー・データを圧縮ビデオ・データと連結する。MPEGプロトコルに従って、それぞれのビデオ・フレーム/フィールドに関連する画像ヘッダー内に種々のタイプのユーザ・データを含めるようにする。
【0012】
MPEG圧縮器214において、コントローラ212はデコーダ210から再生されたクローズド・キャプション・データ(これはクロック・ラン−インおよびスタート・ビットを有していない)を受取る。コントローラ212は、このデータをフレーム・ヘッダー内にユーザ・データまたは拡張データとして配置し、かつこのデータを圧縮器にて発生された圧縮ビデオ信号と連結させる。フレームまたは画像ヘッダー内に別個に符号化されたクローズド・キャプション・データを含んでいる圧縮信号はトランスポート・プロセッサ215へ供給される。このトランスポート・プロセッサ215は圧縮されたビデオ・データを予定量の圧縮データ・パケットにセグメント化し、それぞれのトランスポート・パケット内のビデオ情報を識別するパケット・ヘッダーを発生し、誤り検出/補正符号化を行い、かつ圧縮されたセグメント、誤りコード情報およびパケット・ヘッダーを連結して、トランスポート・パケットを形成する。これらのトランスポート・パケットは伝送および蓄積用のモデム(変復調装置)216に供給される。なお、トランスポート・パケットの処理についての詳細は米国特許第5,168,356号に開示されている。
【0013】
表1はMPEGプロトコルにおいて特定されている画像層またはフレーム・ヘッダーのフォーマットを示す。この表は次のような文献から複製したものである。ISO-IEC/JTC1/SC29/WG11,CODED REPRESENTATION OF PICTURE AND AUDIO INFORMATION,MPEG 92/160,Document,AVC-260,1992年5月。これは、The American Nationa1 Standards Instituteの手続の下で運営されているINTERNATIONAL ORGANISATION FOR STANDARDISATION(X3 Secretariat:Computer and Business Equipment Manufacturers Association,Suite 500,311 First Street NW,Washington,DC 20001-2178)の後援の下にまとめられた。符号はユーザ・データと拡張データとの双方に対する規定を示している。
【0014】
【表1】

【0015】
本発明の他の実施例をデコーダ210からトランスポート・プロセッサ215まで伸びている破線の矢印にて示してある。この装置では、クローズド・キャプション・データを補助トランスポート・パケット内あるいは、トランスポート・パケット・ヘッダーのヘッダー拡張部内に含めることができる。適当なトランスポート・ヘッダーおよび拡張部のフォーマットについては米国特許第5,168,356号に開示されている。
【0016】
図3は図2の構成要素210として利用できるクローズド・キャプション・デコーダ装置の一例を示す。図3では、クローズド・キャプションおよび/またはEDS信号成分を含む複合ビデオ信号VIDEOをデータ・スライサ310に入力させる。データ・スライサ310は、アナログ信号VIDEOにおける情報、例えばクローズド・キャプション・データを、信号DIGSIGとして識別される2レベルのディジタル・データのストリームに変換する。信号DIGSIGにおける論理0および論理1のレベルは、データ・スライサ310内に設定したスライス・レベルより、それぞれ小さい、および大きいアナログ信号VIDEOのレベルを表わす。スライス・レベルはスライス制御信号SLCTRLを介して制御ユニット300の制御下でデータ・スライサ310により発生させる。制御ユニット300はマイクロプロセッサとすることができる。
【0017】
制御ユニット300とデータ・スライサ310との間の相互作用の一例として、制御ユニットはデータ・スライサ310に、図1に示したクローズド・キャプション信号中に含まれるラン−イン・クロック(RIC)信号の振幅に基づいた好適なスライス・レベルを発生させることができる。データ・スライサ310を実現するのに好適なデータ・スライサ装置の一例はRodrignez-Cavazos外による係属中の米国特許出願第850,481号に記載されている。
【0018】
制御ユニット300は、クローズド・キャプション情報を含むラインがアナログ信号VIDEO中にいつ存在するかを決定するために信号VIDEOの監視も行う。例えば、制御ユニット300には、アナログ信号VIDEOにおける同期信号(例えば、水平および垂直同期信号)に応答し、21番目のラインがいつ現われるのかを決定するライン・カウンタを設けることができる。ライン21が検出されると、制御ユニット21は信号CAPCTRLによりデータ捕捉ユニット350を作動させ、ライン21に含まれている文字情報を抽出させる。ライン21内の文字データは図1に示すようにライン21の終りの部分に発生する。従って、データの抽出は図1に示したタイミングに従って制御ユニット300により開始させられる。抽出したデータは信号DATAにより制御ユニット300に伝送される。
【0019】
制御ユニット300は前記抽出したデータを処理して、信号SYSCTRLを発生する。この信号SYSCTRLは、例えばクローズド・キャプション・データを表示装置に表示させるのに好適なフォーマットにする。拡張データのサービス・オペレーションを多数の追加の特徴のために設けることができる。例えば、ライン284(偶数フィールド)から抽出されたデータには、番組内容に関する情報またはビデオカセットレコーダ(VCR)の動作を制御するための情報を含めることができる。VCR制御情報の場合には、信号SYSCTRLをVCRの適当な制御個所に供給することになろう。MPEG圧縮器214の制御ユニット212は、復号化したクローズド・キャプション(またはEDS)データを認識すると共に、それを圧縮されたビデオ信号のヘッダーに含めるようにフォーマット化すべくプログラムされる。
【0020】
図4は図2の回路によって発生されたタイプの圧縮されたビデオ信号を再生するための受信装置の一例を示す。図4では、伝送されてきた圧縮されたビデオ信号をアンテナで捕捉して、変復調装置(モデム)400に入力させる。この変復調装置はベースバンドの圧縮ビデオ信号を逆トランスポート・プロセッサ402へ供給する。この逆トランスポート・プロセッサ内で、トランスポート・ヘッダーは圧縮ビデオ・ペイロード(MPEGフォーマット化信号)から分離され、そして、トランスポート・ヘッダーはシステム制御装置408へ伝送されて、送信機とのシステム同期をとり、かつ破損されまたは喪失されたデータに関する情報を供給する。圧縮されたビデオ信号はMPEGデコーダ404の如き圧縮解除器へ供給される。MPEGデコーダは圧縮画素データからMPEGヘッダー・データを内部的に分離する。このヘッダー・データはデコーダにより用いられて、画素データを圧縮解除するための圧縮解除パラメータを設定する。圧縮信号のヘッダー内に含まれるユーザ・データはデコーダによって抽出され、システム制御装置408へ供給される。システム制御装置408はクローズド・キャプション・データのワードをアセンブルして、これらを通常のオン・スクリーン・ディスプレイ装置406に供給する。圧縮解除されたビデオ信号もオン・スクリーン・ディスプレイ装置406に供給され、ここでクローズド・キャプション・データはビデオ信号に重畳される。オン・スクリーン・ディスプレイ装置406はディスプレイ素子410に供給するように条件付けされた信号を発生し、このディスプレイ素子410により、ビデオ映像にテキストとして重畳されたクローズド・キャプション・データと一緒にビデオ映像を再生する。
【0021】
図4の装置は圧縮されたディジタル・ビデオ情報を復号化して表示するように設計したテレビジョン受像機の一例である。図5は、NTSCのような標準フォーマットとは異なるフォーマットの信号を受信して、NTSCの如き標準フォーマットの信号を供給するセット・トップ受信機用に工夫した実施例を示す。出力信号は標準の受信機のRF入力端子に供給するか、または適当なモニタに供給するためのベースバンド成分の信号とすることができる。
【0022】
図5において、図2の装置によって発生されたタイプの圧縮されたビデオ信号をアンテナで捕捉して、変復調装置500に供給し、これによってベースバンドの圧縮されたビデオ信号とする。このベースバンド圧縮ビデオ信号を逆トランスポート・プロセッサ510に供給し、これによってトランスポート・ヘッダー情報に応答してシステムの同期をとり、かつ例えばMPEGデコーダ520に供給するための圧縮ビデオ・データを分離する。MPEGデコーダ520は圧縮画像データからヘッダー・データを分離するデータ・パース(parse;分析器)524を具えている。ヘッダー・データは、適当な圧縮解除パラメータを設定し、およびビデオ・デコーダに圧縮画像データを圧縮解除するのに用いられる。圧縮解除したビデオ信号のフレームは、例えばNTSCプロセッサ540へ供給される。プロセッサ540内において、NTSCエンコーダ541は圧縮解除したフレームをインタレース・フィールドにする。こうしたインタレース・フィールドは加算器544に結合され、ここで他の加算器543からのクローズド・キャプション・データがビデオ信号に重畳される。
【0023】
元のビデオ信号は圧縮する前にその元のビデオ信号からクローズド・キャプションまたはEDS信号を取り除いておいても、取り除いておかなくてもよい。従って、それが圧縮前に取り除かれていなかった場合には、加算器544を経て圧縮解除信号に加算されるクローズド・キャプション・データが、圧縮解除されたクローズド・キャプション・データの残部によって損われないようにする必要がある。こうした観点からして、加算器544はクローズド・キャプション情報がある時は、常に、エンコーダ541によって与えられるビデオ信号以外は、加算器543によって与えられるクローズド・キャプション信号を出力するように構成した非加算ミキサとすることができる。
【0024】
NTSCプロセッサ540は適当なカラーバースト、水平および垂直同期信号を発生するための回路5472も具えている。これらの同期成分は加算器546においてビデオ信号に加算される。加算器546の出力はFCC標準規格のクローズド・キャプション・データを含むベースバンドの複合NTSC信号である。この信号は、例えばキャンネル3または4に関連する周波数を有しているRF搬送波上にベースバンドのビデオ信号をのせる変調器550に供給される。
【0025】
MPEG画像ヘッダーにおいてユーザ・データとして伝送されるクローズド・キャプション・データはMPEGデコーダ520のデータ・パース524によって分離される。このクローズド・キャプション・データは制御ユニット530に結合され、この制御ユニットは、それぞれのクローズド・キャプション・データのバイトまたはクローズド・キャプション・データのバイトとEDSデータのバイトをNTSCプロセッサ540へと搬送する。これらのクローズド・キャプション・データのバイトは各レジスタ542に格納される。タイミング制御ユニット5473はライン21(およびEDSが存在する場合にはライン284)における読取制御信号を発生して、各レジスタ542に格納してあるデータ・バイトを読取って、これをエンコーダ541から与えられる圧縮解除された飛越し走査のビデオ信号のライン21(および場合によっては284)に含めるようにする。
【0026】
スタート・ビットを伴なう標準のクローズド・キャプションのクロック・ラン−イン信号は他の構成要素5474によって発生させる。ラン−イン信号およびクローズド・キャプション・データは加算器または非加算ミキサ543に供給し、ここでそれらを順次に連結して図1に示した形態の信号(マイナスのバーストと、水平同期信号)を形成する。この信号はライン21(284)の期間中に加算器544に供給される。
【0027】
他の受信装置を、図4および図5の双方において、それぞれ逆トランスポート・プロセッサから各制御ユニットへと描かれた仮想の矢印によって示してある。いずれの場合においても、クローズド・キャプション・データはトランスポート・ヘッダーの一部として、あるいは補助トランスポート・パケットとして伝送するのであって、圧縮ビデオ・データの一部として伝送するのではない。クローズド・キャプション・データはトランスポート・プロセッサにおいて分離され、その後上述したように各制御ユニットにより処理される。
【符号の説明】
【0028】
200 クローズド・キャプション・データ包含NTSCビデオ信号源
201 マルチプレクサ
210 クローズド・キャプション・デコーダ
212 MPEGコントローラ
214 MPEG圧縮器
215 トランスポート・プロセッサ
216 モデム
300 制御ユニット
310 データ・スライサ
350 データ捕捉ユニット
400 モデム
402 逆トランスポート・プロセッサ
404 MPEGデコーダ
406 オン・スクリーン・ディスプレイ
408 システム制御装置
410 ディスプレイ
500 モデム
510 逆トランスポート・プロセッサ
520 MPEGデコーダ
522 ビデオ・デコーダ
524 データ・パース
530 μpc制御ユニット
540 NTSCプロセッサ
550 変調器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
圧縮されたビデオ・コンポーネントを含むパケットと、クローズド・キャプションのデータ・コンポーネントを含むパケットを有するデータストリームを受信する装置であって、
システムコントローラと、
前記システムコントローラに接続され、前記クローズド・キャプションのデータ・コンポーネントを含む前記パケットからクローズド・キャプションのデータを抽出する手段と、
前記圧縮されたビデオ・コンポーネントを含むパケットから圧縮されたビデオ・コンポーネントを抽出する手段と、
前記システムコントローラに接続され、前記抽出された圧縮されたビデオ・コンポーネントを圧縮解除して、圧縮解除されたビデオ信号を得る手段と、
前記圧縮解除されたビデオ信号と、前記抽出されたクローズド・キャプションのデータとを表示のために処理する手段と、
を備える、前記装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−235537(P2012−235537A)
【公開日】平成24年11月29日(2012.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−196814(P2012−196814)
【出願日】平成24年9月7日(2012.9.7)
【分割の表示】特願2010−280771(P2010−280771)の分割
【原出願日】平成5年8月20日(1993.8.20)
【出願人】(391000818)トムソン コンシユーマ エレクトロニクス インコーポレイテツド (166)
【氏名又は名称原語表記】THOMSON CONSUMER ELECTRONICS,INCORPORATED
【Fターム(参考)】