説明

グラウト注入方法およびグラウト注入システム

【課題】 グラウト材の注入圧力を大きく変化させなくとも効率よくグラウト材を注入することが可能なグラウト注入方法およびグラウト注入システムを提供することを課題とする。
【解決手段】 グラウト材を注入する際に、グラウト材の供給源10から注入対象へ至る配管20の少なくとも一部に設けた被加振部21を管軸方向に振動させる。より好適には、被加振部21を注入対象側へ移動させる復工程と、当該復工程よりも短い時間で被加振部21を供給源10側へ移動させる往工程とを繰り返すことによって、被加振部21を振動させるとよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、グラウト注入方法およびグラウト注入システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、定常的な注入圧力に周期的に変化する脈動圧力を付加するグラウト注入方法が知られており、この方法に使用されるグラウト注入システムについても様々な形式のものが提案されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、注入ポンプから注入対象(地盤の亀裂や空隙など)へ至る配管に接続されたピストンポンプによって、定常的な注入圧力に脈動圧力を付加するグラウト注入方法およびグラウト注入システムが開示されており、特許文献2には、配管の途中に設けた可撓性のホースを周期的に押し潰すことによって定常的な注入圧力に脈動圧力を付加するグラウト注入方法およびグラウト注入システムが開示されている。
【0004】
また、特許文献3には、注入対象へ至る配管の途中に設けた可撓性のホースを密閉油室の内部に挿通し、ピストンの往復動により密閉油室の油圧を増減させてホースを圧縮・膨張させることによって定常的な注入圧力に脈動圧力を付加するグラウト注入方法およびグラウト注入システムが開示されている。
【0005】
そして、このようなグラウト注入方法によると、グラウト材の見かけの粘性が低下することから、脈動圧力を付加しない通常のグラウト注入方法に比べて、亀裂や空隙内での目詰まりが抑制され、その結果、注入効率が向上することになる。つまり、微細な亀裂に対しても高濃度・高粘度のグラウト材を効率よく注入することが可能となる。
【0006】
【特許文献1】特開平10−114938号公報(段落0016、図1)
【特許文献2】特開2000−27171号公報(段落0011,0012、図3)
【特許文献3】特開2000−303450号公報(段落0011、図2)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところが、このようなグラウト注入方法では、結局のところ、グラウト材の注入圧力に大きな変化が生じることになるので、注入圧力の管理基準値として最大圧力値や最小圧力値が規定されている場合には、当該管理基準値を大幅に上回るといった不具合や大幅に下回る虞がある。
【0008】
このような観点から、本発明は、グラウト材の注入圧力を大きく変化させなくとも効率よくグラウト材を注入することが可能なグラウト注入方法およびグラウト注入システムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
このような課題を解決する本発明に係るグラウト注入方法は、グラウト材を注入する際に、グラウト材の供給源から注入対象へ至る配管の少なくとも一部に設けた被加振部を管軸方向に振動させることを特徴とする。
【0010】
要するに、このグラウト注入方法は、グラウト材を注入(グラウチング)する際に、配管の少なくとも一部に設けた被加振部を管軸方向に振動させることによって、グラウト材に含まれる粒子等が微細な亀裂や空隙に入り込み易くなるので、グラウト材が高濃度・高粘度であったとしても、これを効率よく注入することが可能となる。しかも、このグラウト注入方法によれば、グラウト材に大きな圧力変動を生じさせる従来のグラウト注入方法と異なり、注入圧力に大きな変化が生じることがないので、注入圧力の管理基準値として最大圧力値や最小圧力値が規定されている場合であっても、当該管理基準値を大幅に上回るといった不具合や大幅に下回るといった不具合が生じることがない。
【0011】
ここで、グラウト材の注入対象としては、例えば、岩盤や地盤の亀裂や空隙のほか、コンクリートのひび割れなどが挙げられる。
【0012】
また、グラウト材としては、例えば、セメント系(セメントミルク、モルタルなど)、樹脂系、水ガラス系といったものを使用することができる。
【0013】
なお、本発明においては、前記被加振部を前記供給源側へ移動させる往工程と、当該往工程よりも短い時間で前記被加振部を前記注入対象側へ移動させる復工程とを繰り返すことによって、前記被加振部を振動させるとよい。
【0014】
このようにすると、配管内のグラウト材に「押し波」が付与されるので、例えば注入圧力の管理基準値として最小圧力値が規定されている場合に好適である。なお、往工程と復工程とを交互に繰り返してもよいが、往工程と復工程との間に被加振部の移動を停止させる工程を含ませてもよい。ここで、「供給源側」および「注入対象側」は、グラウト材の進行方向(流れ方向)を基準にしている。つまり、「被加振部を供給源側へ移動させる」とは、被加振部をグラウト材の進行方向とは逆の方向(すなわち、上流側)へ移動させる、ということを意味しており、同様に、「被加振部を注入対象側へ移動させる」とは、被加振部をグラウト材の進行方向(すなわち、下流側)へ移動させる、ということを意味している。
【0015】
また、本発明においては、前記被加振部を前記注入対象側へ移動させる復工程と、当該復工程よりも短い時間で前記被加振部を前記供給源側へ移動させる往工程とを繰り返すことによって、前記被加振部を振動させてもよい。
【0016】
このようにすると、配管内のグラウト材に「引き波」が付与されるので、例えば注入圧力の管理基準値として最大圧力値が規定されている場合に好適である。なお、往工程と復工程とを交互に繰り返してもよいが、往工程と復工程との間に被加振部の移動を停止させる工程を含ませてもよい。
【0017】
また、本発明においては、前記被加振部を、前記配管の一部を弛ませてなる弛み部に設けるとよい。
【0018】
このようにすると、振動を与える範囲が限定されるため、配管を全体的に振動させる場合に比べて小さな加振力で被加振部を振動させることが可能となる。
【0019】
また、前記した課題を解決する本発明に係るグラウト注入システムは、グラウト材の供給源と、当該供給源から注入対象へ至る配管と、前記供給源に貯留されたグラウト材を前記配管へ送り出すポンプと、前記配管の少なくとも一部に設けた加振部に管軸方向の振動を付与する振動発生装置と、を備えることを特徴とする。
【0020】
このグラウト注入システムによれば、配管の少なくとも一部に設けた被加振部を管軸方向に振動させつつグラウト材を注入することが可能となるので、グラウト材に大きな圧力変動を生じさせる従来のグラウト注入システムと異なり、注入圧力に大きな変化が生じることがない。つまり、このグラウト注入システムによれば、グラウト材に含まれる粒子等が微細な亀裂や空隙に入り込み易くなるので、グラウト材が高濃度・高粘度であったとしても、これを効率よく注入することが可能となる。
【発明の効果】
【0021】
本発明に係るグラウト注入方法によれば、グラウト材の注入圧力を大きく変化させなくとも効率よくグラウト材を注入することができる。
【0022】
また、本発明に係るグラウト注入システムによれば、グラウト材の注入圧力を大きく変化させなくとも効率よくグラウト材を注入することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、本発明を実施するための最良の形態を、添付した図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0024】
本実施形態に係るグラウト注入方法は、図1に示すように、グラウト材を注入(グラウチング)する際に、グラウト材の供給源10から注入対象となる地盤Gの空隙や亀裂へ至る配管20の少なくとも一部に設けた被加振部21を管軸方向(図1中の白抜き矢印方向)に振動させるものである。
【0025】
次に、本実施形態に係るグラウト注入方法を実施するためのグラウト注入システムについて詳細に説明する。
【0026】
本実施形態に係るグラウト注入システムは、図1に示すように、グラウト材の供給源10と、この供給源10から注入対象となる地盤Gの空隙や亀裂に至る配管20と、供給源10に貯留されたグラウト材を配管20へ送り出すポンプ30と、配管20の少なくとも一部に設けた被加振部21に管軸方向の振動を付与する振動発生装置40とを備えている。なお、グラウト材の定常的な注入圧力の大きさや注入量は、図示しない制御装置を配管20に介設することによって制御することもできる。
【0027】
供給源10は、混練されたグラウト材を攪拌しつつ貯留するアジテータからなる。なお、図示は省略するが、供給源10に、グラウト材を構成するセメントや水などを練り混ぜるミキサ、このミキサにグラウト材の原料となるセメント等を投入するためのホッパ、水を貯留する貯留タンクなどを装備してもよい。
【0028】
配管20は、その一部を弛ませてなる弛み部20Tを備えており、この弛み部20Tの一部が被加振部21になっている。この弛み部20Tは、図2に示すように、配管20の一部をループさせたものであり、その終端部分と始端部分とが重ねられている。ここで、本実施形態では、弛み部20Tのうち、重複部分に対して平行になっている部分を被加振部21としている。なお、本実施形態に係る弛み部20Tは、小判形状(楕円状)を呈しているが、この他、図示は省略するが、Ω字状に弛ませた部位を弛み部としてもよい。また、配管20の材質は、グラウト材の注入圧力に耐えうるものであれば、その硬軟等は問わないが、弛み部20Tについては、柔軟性のある耐圧ホース等を用いるのが望ましい。
【0029】
図1に示すポンプ30は、グラウト材を一定の圧力で連続的に送り出せるものであれば、その形式は問わないが、好適には、脈動が発生しにくい水中ポンプを使用するとよい。
【0030】
振動発生装置40は、配管20の弛み部20Tの位置に合わせて設置されている。より詳細には、振動発生装置40は、図2および図3に示すように、各種部品が取り付けられる基体41と、配管20の被加振部21に振動を加える振動台42と、この振動台42を支持する一対の支持ローラ43,43(図2参照)と、振動台42の動力源となるモータ44と、このモータ44の回転運動を往復運動に変換するカム機構45と、このカム機構45に隣接して設けられた押圧手段46と、振動台42を付勢する付勢手段47と、振動台42の可動範囲を規制するストッパ48と、を主に備えている。
【0031】
振動台42は、一端が基体41に取り付けられた回転軸42aと、この回転軸42aを中心に左右に揺動する矩形形状の振動板42bと、この振動板42bの表面(上面)の四隅のそれぞれに設けられた保持部42cとを主に備えている。保持部42cは、配管20を保持するものであり、本実施形態では、略U字形状を呈する上下一対のブロックで配管20を上下方向から狭持する構成になっている。四つの保持部42c,42c,…のうち、回転軸42aを挟んで対向する保持部42c,42c(すなわち、振動板42bの揺動中心側(図3において上側)の縁部に設けられた保持部42c,42c)は、配管20の弛み部20Tの重複部分を保持するものであり、従動ローラ45bを挟んで対向する保持部42c,42c(すなわち、振動板42bの揺動側(図3において下側)の縁部に設けられた保持部42c,42c)は、配管20の被加振部21を保持するものである。なお、回転軸42aを挟んで対向する保持部42c,42cについては、振動板42bに設ける必要はなく、基体41に設けてもよい。
【0032】
支持ローラ43は、振動板42bの揺動側の縁部を下側から支持するものであり、本実施形態では、図4の(a)に示すように、振動板42bの裏面に当接している。
【0033】
カム機構45は、図4の(b)に示すように、振動板42bの裏側(下側)に装備されていて、本実施形態では、モータ44の出力軸に取り付けられた板カム45aと、振動板42bに取り付けられた従動ローラ45bとを備えて構成されている。そして、図3に示すように、板カム45aを回転させると、板カム45aの輪郭の形状に応じて従動ローラ45bが移動し、ひいては、振動板42bが回転軸42aを中心に左右に揺動することになる。本実施形態においては、振動板42bの揺動の周期(すなわち、被加振部21の振動の周期)の中に、図5に示すように、振動板42bを供給源10側、すなわち、グラウト材の流れの上流側(図3において右側)へ移動させる往工程と、当該往工程よりも短い時間で振動板42bを注入対象側(地盤G側)、すなわち、グラウト材の流れの下流側(図3において左側)へ移動させる復工程と、往工程から復工程へ移行する間に振動板42bを停止させる停止工程とが含まれるように板カム45aの輪郭を設定している。なお、板カム45aの輪郭は、このようなものに限定されることはなく、例えば、往工程と復工程とが交互に繰り返されるように設定してもよい。また、カム機構45を用いた場合には、被加振部21の振動の周期を0.1秒以上に設定するとともに、振動板42bの振幅を10mm程度にするとよい。なお、被加振部21の振動の周期は、モータ44の回転数や板カム45aの輪郭の形状に応じて変更することができる。
【0034】
押圧手段46は、図4の(b)に示すように、板カム45aを挟んで従動ローラ45bと対向する部位に設けられていて、本実施形態では、振動板42bの裏面(下面)に取り付けられた可動ブラケット46aと、この可動ブラケット46aの先端部分に取り付けられた押圧ローラ46bとを備えている。可動ブラケット46aには、コイルばね46cが組み込まれており、その付勢力によって押圧ローラ46bが板カム45aに当接する。
【0035】
付勢手段47は、振動板42bの裏面に固定された固定ブラケット47aと、この固定ブラケット47aと基体41との間に組み込まれたコイルばね47bとを備えていて、前記した復工程において、上流側に位置している振動板42bを下流側に押し戻す役割を担っている。
【0036】
図4の(a)に示すストッパ48は、天然ゴムや合成ゴムといった弾性体からなり、振動板42bが付勢手段47側に移動してきたときに当接する。
【0037】
以上のように構成されたグラウト注入システムによると、グラウト材を地盤G(図1参照)の亀裂や間隙に注入する際に、配管20の一部である被加振部21を管軸方向に振動させることができる。
【0038】
つまり、ポンプ30(図1参照)を駆動させてグラウト材を配管20に送り込みつつ、図3に示すように、振動発生装置40のモータ44を作動させて板カム45aを時計回りに回転させると、振動板42bが回転軸42aを中心に左右に揺動し、その結果、揺動側(図3において下側)の保持部42c,42cに保持された配管20の被加振部21が管軸方向(図3中の白抜き矢印方向)に振動することになる。
【0039】
なお、被加振部21が管軸方向に振動すると、グラウト材に含まれる粒子等が微細な亀裂や空隙に入り込み易くなるので、高濃度・高粘度のグラウト材をも効率よく注入することが可能となるが、注入圧力に大きな変化が生じることはない。つまり、注入圧力の管理基準値として最大圧力値や最小圧力値が規定されている場合であっても、当該管理基準値を大幅に上回ることや大幅に下回るといった不具合が生じることがない。
【0040】
加えて、本実施形態においては、被加振部21を供給源10側(グラウト材の流れの上流側(図3では、右側))へ移動させる往工程と、当該往工程よりも短い時間で被加振部21を注入対象側(グラウト材の流れの下流側(図3では、左側))へ移動させる復工程とを繰り返すことによって、被加振部21を振動(すなわち、振動板42bを揺動)させていることから、配管20内のグラウト材に「押し波」が付与されることになる。つまり、グラウト材に「押し波」を付与する本実施形態に係るグラウト注入システムは、注入圧力の管理基準値として最小圧力値が規定されている場合に好適である。
【0041】
また、本実施形態においては、配管20の一部を弛ませてなる弛み部20Tに被加振部21を設けたので、弛み部を設けないもの(すなわち、配管20を全体的に振動させるもの)に比べて小さな加振力で被加振部21を振動させることが可能となる。つまり、定格出力や定格トルクが小さいモータ44であっても、被加振部21を振動させることが可能となる。
【0042】
なお、注入圧力の管理基準値として最大圧力値が規定されている場合には、被加振部21を注入対象側(図3では、左側)へ移動させる復工程と、当該復工程よりも短い時間で被加振部21を供給源10側(図3では、右側)へ移動させる往工程とを繰り返すことによって、被加振部21を振動させてもよい。
【0043】
このようにすると、配管20内のグラウト材に「引き波」が付与されることになるので、例えば、注入圧力の管理基準値として最大圧力値が規定されている場合に好適である。
【0044】
なお、前記した振動発生装置40を用いて「引き波」を発生させるには、例えば、板カム45aを半時計周りに回転させるか、あるいは、配管20の上流と下流とを図3に示すものと逆にした状態で、板カム45aを時計回りに回転させればよい。
【0045】
また、カム機構45とは異なる機構によって振動板42bを揺動させてもよい。例えば、図6の(a)および(b)に示す振動発生装置40’は、前記したカム機構45に替えて、クランク機構49を採用したものである。
【0046】
クランク機構49は、図6の(a)に示すように、モータ44の出力軸に取り付けられたクランク49aと、振動板42bに取り付けられた軸部49bと、クランク49aと軸部49bとを連結する連結棒49cとを備えて構成されている。そして、クランク49aを回転させると、振動板42bが回転軸42aを中心に左右に揺動することになる。なお、クランク機構49を用いた場合には、図2に示す押圧手段46、付勢手段47およびストッパ48を省略することが可能となる。また、クランク機構49を用いた場合には、被加振部21の振動の周期(すなわち、振動板42bの揺動の周期)を0.05秒以上に設定するとともに、振動板42bの振幅を10mm程度にするとよい。
【0047】
なお、振動板42bを揺動させる手段としては、前記したものに限定されることはなく、種々の手段を採用することができる。例えば、図示は省略するが、他のリンク機構を利用して振動板42bを揺動させてもよいし、あるいは、リニアモータを利用して振動板42bを揺動させてもよい。
【0048】
また、前記した実施形態では、回転軸42aを中心に揺動する振動板42bの揺動側の縁部に被加振部21を固定することによって被加振部21を管軸方向に振動させる構成を例示したが、この他、図示は省略するが、単純に往復運動をする振動板に被加振部21を固定することによって被加振部21を管軸方向に振動させる構成を採用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】実施形態に係るグラウト注入システムの構成を示す模式図である。
【図2】振動発生装置の斜視図である。
【図3】振動発生装置の平面図である。
【図4】(a)は図3のA−A線断面図、(b)は図3のB−B線断面図である。
【図5】被加振部(振動板)の動き方の一例を示すグラフである。
【図6】(a)は振動発生装置の変形例を示す平面図、(b)は(a)のC−C線断面図である。
【符号の説明】
【0050】
10 供給源
20 配管
20T 弛み部
21 被加振部
30 ポンプ
40 振動発生装置
50 制御装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
グラウト材を注入する際に、グラウト材の供給源から注入対象へ至る配管の少なくとも一部に設けた被加振部を管軸方向に振動させることを特徴とするグラウト注入方法。
【請求項2】
前記被加振部を前記供給源側へ移動させる往工程と、当該往工程よりも短い時間で前記被加振部を前記注入対象側へ移動させる復工程とを繰り返すことによって、前記被加振部を振動させることを特徴とする請求項1に記載のグラウト注入方法。
【請求項3】
前記被加振部を前記注入対象側へ移動させる復工程と、当該復工程よりも短い時間で前記被加振部を前記供給源側へ移動させる往工程とを繰り返すことによって、前記被加振部を振動させることを特徴とする請求項1に記載のグラウト注入方法。
【請求項4】
前記被加振部を、前記配管の一部を弛ませてなる弛み部に設けることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のグラウト注入方法。
【請求項5】
グラウト材の供給源と、
当該供給源から注入対象へ至る配管と、
前記供給源に貯留されたグラウト材を前記配管へ送り出すポンプと、
前記配管の少なくとも一部に設けた被加振部に管軸方向の振動を付与する振動発生装置と、を備えることを特徴とするグラウト注入システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−183303(P2006−183303A)
【公開日】平成18年7月13日(2006.7.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−376915(P2004−376915)
【出願日】平成16年12月27日(2004.12.27)
【出願人】(000206211)大成建設株式会社 (1,602)
【Fターム(参考)】