説明

グローブ式入力装置

【課題】指先だけで操作可能なグローブ式の入力装置を提供する。
【解決手段】本発明のグローブ式入力装置は、グローブ一双とエンコーダで構成されている。グローブには指を入れる複数個の指入れ部分があり、指入れ部分の表と裏には複数個のタッチポイントがある。このうち、親指部分のタッチポイントを第1組タッチポイントと定義し、それ以外の指入れ部分のタッチポイントを第2組タッチポイントと定義する。第1組タッチポイントのうちの任意の1点と第2組タッチポイントの任意の1点を互いに接触させることにより、電流回路が形成されて電流信号が発生し、エンコーダにより電流信号を受信して、接触しているタッチポイントに応じた文字のエンコード信号が出力される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、入力装置であり、手指にあるタッチポイント同士の接触を利用して接触信号を発生させることにより、対応する文字のエンコードを出力するグローブ式の入力装置に関する。
【背景技術】
【0002】
情報処理システムが急速な発展を遂げている今日にあって、情報処理システムの機能は増加の一途をたどっている。大量かつ複雑な機能を使用するためには、複雑なコマンドと大量の情報入力が必要となっていることから、情報処理システムの入力装置はなくてはならないものとなっている。
【0003】
これまでのマトリックス式キーボード型の基本的な回路は、図4に示すとおりである。この中で、エンコーダ10は、マトリックス式のエンコーダであり、キーボードから入力された電流信号を受けて、これに対応した文字エンコーダをコンピュータ20に出力する。エンコーダ10には複数個のXタッチポイント(X1、X2…)と複数個のYタッチポイント(Y1、Y2…)があり、XタッチポイントとYタッチポイントによりマトリックス式の回路が構成され、それぞれの交接点に対応するプッシュキーがある。Xタッチポイントを例にとると、X1には1個、または複数個の接触可能なポイント(X1,1、X1,2)があり、Yタッチポイントの場合は、Y2には1個、または複数個の接触可能なポイント(Y2,1、Y2,2)があり、それぞれに必要とされる文字記号にはすべてこれに対応する「プッシュキー」がある。このキーを押すことにより、XタッチポイントとYタッチポイント間に電流回路が形成され、エンコーダ10から対応するエンコードをコンピュータ20に出力させる。従って、プッシュキーAとプッシュキーBは、どちらもXタッチポイントを使用するが、2つの異なる接触可能なポイント「(X1,1、X1,2)」を使用する必要がある。さらに、プッシュキーも、指先での操作が不可能となってしまうために、サイズを縮小することができなかった。
【0004】
コンピュータの進化の過程では、ホストマシンのサイズは小型化の一途をたどっており、スクリーンもいまや眼鏡型にまで進化している。しかしながら、キーボードは、指先での操作の利便性と文字数上の制限があってこれまで小型化できなかった。このため、モバイル型の情報機器、またはパームトップ型の情報処理装置は、従来のキーボード式の入力装置がある以上、これ以上小型化はできないという問題があった。さらに今日の半導体技術は、回路技術の小型化という面ではすでに成熟の域に達しているが、人の手は小さくすることができないために、キーボードも指先での操作が不可能とならないサイズにまでしかコンパクト化できなかった。こうしたことから、小型化された情報処理装置に応用可能な小型の入力装置は、開発、創作が必要とされる技術となっているのである。
【特許文献1】なし
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
以上に述べた問題点を鑑み、本発明が解決しようとする課題は、指先だけで操作可能なグローブ式の入力装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を達成するために、本発明のグローブ式の入力装置は、1個以上のグローブからなり、各グローブには手指を入れる複数個の指入れ部分がついている。指入れ部分の表と裏には複数個のタッチポイントがあり、このうち、親指部分のタッチポイントを第1組タッチポイントと定義し、それ以外の指入れ部分のタッチポイントを第2組タッチポイントと定義する。第1組タッチポイントのうちの任意の1点と第2組タッチポイントの任意の1点を互いに接触させることにより、電流回路が形成されて電流信号が発生し、さらにエンコーダにより電流信号を受信して、接触しているタッチポイントに応じた文字のエンコード信号が出力されるものである。
【0007】
更に詳しくは、本発明は、以下の各発明により達成される。
(1)それぞれに指を入れる複数個の指入れ部があり、該指入れ部の手の平側と手の甲側には複数個のタッチポイントが設けられている二つのグローブと、
電流信号を受信して、接触しているタッチポイントに応じた文字のエンコード信号を出力するエンコーダとからなり、
前記グローブの親指部分のタッチポイントを第1組タッチポイントと、それ以外の指入れ部分のタッチポイントを第2組タッチポイントと定義し、第1組タッチポイントのうちの任意の1点と第2組タッチポイントの任意の1点を互いに接触することにより、電気回路が形成されて電流信号が発生することを特徴とするグローブ式入力装置。
(2)前記グローブの右手の平の親指にある最初のタッチポイントから、手の平側の人差し指、中指、薬指、小指の順で最初のタッチポイントに接触すると、順にP、O、I、Uの文字コード、または、せ、ら、に、な、の文字コードに変換できることを特徴とする前記第1項に記載のグローブ式入力装置。
(3)前記グローブの右手の平の親指にある最初のタッチポイントから、手の平側の人差し指、中指、薬指、小指の順で2番目のタッチポイントに接触すると、順にL、K、J、Hの文字コード、または、り、の、ま、く、の文字コードに変換できることを特徴とする前記第1項に記載のグローブ式入力装置。
(4)前記グローブの右手の平の親指にある最初のタッチポイントから、手の平側の人差し指、中指、薬指、小指の順で3番目のタッチポイントに接触すると、順にM、N、B、Vの文字コード、または、も、み、こ、ひ、の文字コードに変換できることを特徴とする前記第1項に記載のグローブ式入力装置。
(5)前記グローブの右手の平の親指にある最初のタッチポイントから、手の甲側の人差し指、中指、薬指、小指の順で最初のタッチポイントに接触すると、順に1、2、3、4の文字コード、または、ぬ、ふ、あ、う、のコードに変換できることを特徴とする前記第1項に記載のグローブ式入力装置。
(6)前記グローブの右手の平の親指にある最初のタッチポイントから、手の甲側の人差し指、中指、薬指、小指の順で2番目のタッチポイントに接触すると、順に5、6、7、8の文字コード、または、え、お、や、ゆ、のコードに変換できることを特徴とする前記第1項に記載のグローブ式入力装置。
(7)前記グローブの右手の平の親指にある最初のタッチポイントから、手の甲側の人差し指、中指、薬指、小指の順で3番目のタッチポイントに接触すると、順に9、0、-、=の文字コード、または、よ、を、ほ、へ、のコードに変換できることを特徴とする前記第1項に記載のグローブ式入力装置。
(8)前記グローブの左手の平の親指にある最初のタッチポイントから、手の平側の人差し指、中指、薬指、小指の順で最初のタッチポイントに接触させると、順にE、R、T、Yの文字コード、または、い、す、か、ん、の文字コードに変換できることを特徴とする前記第1項に記載のグローブ式入力装置。
(9)前記グローブの左手の平の親指にある最初のタッチポイントから、手の平側の人差し指、中指、薬指、小指の順で2番目のタッチポイントに接触すると、順にS、D、F、Gの文字コード、または、と、し、は、き、の文字コードに変換できることを特徴とする前記第1項に記載のグローブ式入力装置。
(10)前記グローブの左手の平の親指にある最初のタッチポイントから、手の平側の人差し指、中指、薬指の順で3番目のタッチポイントに接触すると、順にZ、X、Cの文字コード、または、つ、さ、その文字コードに変換できることを特徴とする前記第1項に記載のグローブ式入力装置。
(11)前記グローブの左手の平の親指にある最初のタッチポイントから、手の甲側の人差し指、中指、薬指、小指の順で最初のタッチポイントに接触すると、順番にQ、W、+、−、または、た、て、れ、ろ、に変換できることを特徴とする前記第1項に記載のグローブ式入力装置。
(12)前記グローブの左手の平の親指にある最初のタッチポイントから、手の甲側の人差し指、中指、薬指の順で2番目のタッチポイントに接触させると、順番にA、*、/、または、ち、け、め、に変換できることを特徴とする前記第1項に記載のグローブ式入力装置。
【発明の効果】
【0008】
グローブ式入力装置におけるそれぞれのタッチポイントには接触可能なポイントが1つしかないことから、回路の構成を簡素化することができる。さらには、プッシュキーの設計を必要としないため、キーのサイズを縮小できないという問題も生じない。また、使用に際しては、グローブをはめて指で接触可能なポイントのXとYを直接接触させることにより、対応するタッチポイントXとYの間に電流回路が形成されて、エンコーダから対応するエンコードをコンピュータに出力させることで、キーボードによる出力と同様の結果を生じさせることができる。
【0009】
現在公開されている技術では、指を押し付けあう方法で入力するグローブ式の入力装置によるものはないが、今回本発明で公開するグローブ式入力装置は、現状のコンピュータ小型化に伴って生じているキーボードを小型化できないという問題を解決することが可能であり、現在のキーボード上にある約100個のキーに取って代わるものとなり、さらには「パームトップ型情報処理装置」におけるキーボード小型化の要となっている問題の解決を図ることが可能である。また本発明で公開しているグローブ式入力装置は、このほかにも操作が容易であるという技術面での機能を備えている。
【0010】
本発明の詳しい特徴と長所は実施方法のなかで詳述するが、その内容は、関連技術に習熟したすべての技術者が本発明の技術を理解し、これを実施するのに足りるものであり、かつ本発明に関する長所と目的はすべて、本説明書で公開されている内容、特許出願範囲および図から容易に理解できるものとなっている。以上の本発明内容の説明と、次に述べる実施方法の説明は、これらにより本発明の原理についての模範例を示し、かつ解釈するとともに、本発明の特許出願範囲についてのより詳細な解釈を提供するものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、実施例を列挙し、詳細な説明を次に述べることにする。
【0012】
図1で示しているのは、本発明のグローブ式入力装置の回路図である。
【0013】
本発明は、1個以上のグローブ40、50(第図2と第図3を参照。)とエンコーダ30から構成されている。グローブ40、50には、指を入れる複数個の指入れ部分がついている。指入れ部分の表と裏には複数個のタッチポイントがあり、このうち、親指部分のタッチポイントは第1組タッチポイントと定義し、具体的にはYタッチポイントとして、Y1、Y2…Y7、Y8…とする。それ以外の指入れ部分のタッチポイントは、第2組タッチポイントと定義し、具体的にはXタッチポイントとして、X1、X2…X7、X8…とする。第1組タッチポイントのうちの任意の1点と第2組タッチポイントの任意の1点を互いに接触させることにより、電流回路が形成されて電流信号が発生する。ここでエンコーダ30により電流信号を受信して、接触しているタッチポイントに応じた文字のエンコード信号を出力する。
【0014】
図4と図1を比較すると、従来の技術では、プッシュキーを使用し、マトリックス式の回路によりエンコード文字の入力を行っているのに対し、本発明ではプッシュキーによる接触方法は使用せず、(同一、または異なる)グローブを利用し、グローブ上のそれぞれの位置にある2つのタッチポイントによる接触方法を使用している。この接触により発信された信号のエンコードには、エンコーダ30が使用される。具体的には、マトリックス式のエンコーダで、対応するエンコード文字をコンピュータ20に出力するもので、コンピュータには、一般的にデスクトップコンピュータ、パソコン、ノートブックPC、パームトップPC、携帯電話などがある。
【0015】
次に、本発明の実際の実施方法とエンコードの実施例を説明する。説明すべき点としては、次に述べるエンコードの方式を本発明におけるエンコード方式として限定するものではないということである。ここでは実施例を述べたに過ぎないため、実際は使用者のオペレーション上の習慣に従って、異なるエンコードを実施することが可能である。 分析の結果、人間の手においては、指を押し付け合う動作はすべて親指と他の4本の指(人差し指、中指、薬指、小指)との間に集中している。現在使用されているコンピュータのキーボードでは、片方の手で39個の「指を押し付け合う」動作を行うことが可能であり、キーボード上では39の打鍵操作に対応することが可能である。従って、両方の手を使えば、78の打鍵操作に対応でき、これによって現在のキーボードに完全に代替することが可能となる。次に図2と図3を参照しながら、具体的な対応方法を説明する。
【0016】
図2と図3では、グローブの指入れ部分の手の平と手の甲に3つずつタッチポイントがあり、グローブ1つにつき30個のタッチポイントがある。
(1)アルファベットのキーボードは右側の12個のキーとし、右手の平で親指の最初のタッチポイントをYタッチポイントとして、右手の平の他の指のタッチポイントに接触させる。具体例を挙げて説明すると、右手の平の親指の最初のタッチポイントを111とし、右手の平の人差し指、中指、薬指、小指の最初のタッチポイントを114、117、120、123としてこれらに接触させると、順にP、O、I、Uの文字コード、または、せ、ら、に、な、の文字コードに変換される。また、右手の平の人差し指、中指、薬指、小指の2番目のタッチポイントを115、118、121、124としてこれらに接触させると、順にL、K、J、Hの文字コード、または、り、の、ま、く、の文字コードに変換される。さらに、右手の平の人差し指、中指、薬指、小指の3番目のタッチポイントを116、119、122、125としてこれらに接触させると、順にM、N、B、Vの文字コード、または、も、み、こ、ひ、の文字コードに変換される。以上に述べたエンコード方式の具体例は表1に示すとおりである。
【0017】
【表1】



(2)アルファベットのキーボードは左側の12個のキーとし、左手の平で親指の最初のタッチポイントをYタッチポイントとして、左手の平の他の指のタッチポイントに接触させる。具体例を挙げて説明すると、左手の平の親指の最初のタッチポイントを211とし、左手の平の人差し指、中指、薬指、小指の最初のタッチポイントを214、217、220、223としてこれらに接触させると、順にE、R、T、Yの文字コード、または、い、す、か、ん、の文字コードに変換される。また、左手の平の人差し指、中指、薬指、小指の2番目のタッチポイントを215、218、221、224としてこれらに接触させると、順にS、D、F、Gの文字コード、または、と、し、は、き、の文字コードに変換される。さらに、左手の平の人差し指、中指、薬指の3番目のタッチポイントを216、219、222としてこれらに接触させると、順にZ、X、Cの文字コード、または、つ、さ、そ、の文字コードに変換される。以上に述べたエンコード方式の具体例は表2に示すとおりである。
【0018】
【表2】


(3)アラビア数字キーは、右手の平で親指の最初のタッチポイントをYタッチポイントとして、右手の甲の他の指のタッチポイントに接触させる。具体例を挙げて説明すると、右手の平の親指の最初のタッチポイントを111とし、右手の甲の人差し指、中指、薬指、小指の最初のタッチポイントを129、132、135、138としてこれらに接触させると、順に1、2、3、4の文字コード、または、ぬ、ふ、あ、う、のコードに変換される。また、右手の甲の人差し指、中指、薬指、小指の2番目のタッチポイントを130、133、136、139としてこれらに接触させると、順に5、6、7、8の文字コード、または、え、お、や、ゆ、のコードに変換される。さらに、右手の甲の人差し指、中指、薬指、小指の3番目のタッチポイントを131、134、137、140としてこれらに接触させると、順に9、0、-、=の文字コード、または、よ、を、ほ、へ、のコードに変換される。以上に述べたエンコード方式の具体例は表3に示すとおりである。
【0019】
【表3】

(4)コントロールキーは、右手の甲で親指のタッチポイント126、127、128をYタッチポイントとして、右手の平の他の指のタッチポイントに接触させる。具体例は表4に示すとおりである。
【0020】
【表4】

(5)記号キーは、右手の平で親指の2番目のタッチポイント112をYタッチポイントとして、右手の甲の他の指のタッチポイントに接触させる。具体例は表5に示すとおりである。
【0021】
【表5】

(6)アルファベット3文字とカーソルのコントロールキーは、左手の平で親指の最初のタッチポイント211をYタッチポイントとして、左手の甲の他の指のタッチポイントに接触させる。左手の平で親指の最初のタッチポイントを、左手の甲の人差し指、中指、薬指、小指の最初のタッチポイントに接触させた場合は、順番にQ、W、+、-、または、た、て、れ、ろ、に変換される。また、左手の甲の人差し指、中指の2番目のタッチポイントに接触させた場合は、順番にA、*、/、または、ち、け、め、に変換される。エンコードの方式の具体例は表6に示すとおりである。
【0022】
【表6】

(7)左側のコトロールキーは、左手の甲で親指をYタッチポイントとして、左手の平の他の指のタッチポイントに接触させる。具体例は表7に示すとおりである。
【0023】
【表7】

(8)その他のコトロールキーは、左手の平で親指の2番目のタッチポイント212をYタッチポイントとして、左手の甲の他の指のタッチポイントに接触させる。具体例は表8に示すとおりである。
【0024】
【表8】

上記の対応表によれば、左右の親指では合計10個のYタッチポイントを使用し、それ以外の指では48個のXタッチポイントを使用することから、入力されるキーのエンコーダは48×10のXYマトリックス式のエンコーダとなる。また、これ以外で、対応するコードのないタッチポイントには、他のファンクションキーを割り当てることができ、これによりグローブ式入力装置の実用性を増加させることができる。さらに、上記のエンコードに基づき、本発明では左右の親指をYタッチポイントとし、他の4本の指をXタッチポイントと定義している。本発明の好適な実施例は以上に述べたとおりであるが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】従来の技術によるキーボード式の回路図である。
【図2】本発明のグローブ式入力装置の回路構成図である。
【図3】本発明のグローブ式入力装置のタッチポイントの見取図である。
【図4】本発明で公開しているグローブ式入力装置のタッチポイントのもう一方の見取図である。
【符号の説明】
【0026】
10 エンコーダ
20 コンピュータ
30 エンコーダ
40 グローブ
50 グローブ
111〜140 タッチポイント
211〜240 タッチポイント
X1、X2 Xタッチポイント
Y1、Y2 Yタッチポイント
(X1,1、X1,2) 接触可能なポイント
Y2,1、Y2,2 接触可能なポイント


【特許請求の範囲】
【請求項1】
それぞれに指を入れる複数個の指入れ部があり、該指入れ部の手の平側と手の甲側には複数個のタッチポイントが設けられている二つのグローブと、
電流信号を受信して、接触しているタッチポイントに応じた文字のエンコード信号を出力するエンコーダとからなり、
前記グローブの親指部分のタッチポイントを第1組タッチポイントと、それ以外の指入れ部分のタッチポイントを第2組タッチポイントと定義し、第1組タッチポイントのうちの任意の1点と第2組タッチポイントの任意の1点を互いに接触することにより、電気回路が形成されて電流信号が発生することを特徴とするグローブ式入力装置。
【請求項2】
前記グローブの右手の平の親指にある最初のタッチポイントから、手の平側の人差し指、中指、薬指、小指の順で最初のタッチポイントに接触すると、順にP、O、I、Uの文字コード、または、せ、ら、に、な、の文字コードに変換できることを特徴とする請求項1に記載のグローブ式入力装置。
【請求項3】
前記グローブの右手の平の親指にある最初のタッチポイントから、手の平側の人差し指、中指、薬指、小指の順で2番目のタッチポイントに接触すると、順にL、K、J、Hの文字コード、または、り、の、ま、く、の文字コードに変換できることを特徴とする請求項1に記載のグローブ式入力装置。
【請求項4】
前記グローブの右手の平の親指にある最初のタッチポイントから、手の平側の人差し指、中指、薬指、小指の順で3番目のタッチポイントに接触すると、順にM、N、B、Vの文字コード、または、も、み、こ、ひ、の文字コードに変換できることを特徴とする請求項1に記載のグローブ式入力装置。
【請求項5】
前記グローブの右手の平の親指にある最初のタッチポイントから、手の甲側の人差し指、中指、薬指、小指の順で最初のタッチポイントに接触すると、順に1、2、3、4の文字コード、または、ぬ、ふ、あ、う、のコードに変換できることを特徴とする請求項1に記載のグローブ式入力装置。
【請求項6】
前記グローブの右手の平の親指にある最初のタッチポイントから、手の甲側の人差し指、中指、薬指、小指の順で2番目のタッチポイントに接触すると、順に5、6、7、8の文字コード、または、え、お、や、ゆ、のコードに変換できることを特徴とする請求項1に記載のグローブ式入力装置。
【請求項7】
前記グローブの右手の平の親指にある最初のタッチポイントから、手の甲側の人差し指、中指、薬指、小指の順で3番目のタッチポイントに接触すると、順に9、0、-、=の文字コード、または、よ、を、ほ、へ、のコードに変換できることを特徴とする請求項1に記載のグローブ式入力装置。
【請求項8】
前記グローブの左手の平の親指にある最初のタッチポイントから、手の平側の人差し指、中指、薬指、小指の順で最初のタッチポイントに接触させると、順にE、R、T、Yの文字コード、または、い、す、か、ん、の文字コードに変換できることを特徴とする請求項1に記載のグローブ式入力装置。
【請求項9】
前記グローブの左手の平の親指にある最初のタッチポイントから、手の平側の人差し指、中指、薬指、小指の順で2番目のタッチポイントに接触すると、順にS、D、F、Gの文字コード、または、と、し、は、き、の文字コードに変換できることを特徴とする請求項1に記載のグローブ式入力装置。
【請求項10】
前記グローブの左手の平の親指にある最初のタッチポイントから、手の平側の人差し指、中指、薬指の順で3番目のタッチポイントに接触すると、順にZ、X、Cの文字コード、または、つ、さ、その文字コードに変換できることを特徴とする請求項1に記載のグローブ式入力装置。
【請求項11】
前記グローブの左手の平の親指にある最初のタッチポイントから、手の甲側の人差し指、中指、薬指、小指の順で最初のタッチポイントに接触すると、順番にQ、W、+、−、または、た、て、れ、ろ、に変換できることを特徴とする請求項1に記載のグローブ式入力装置。
【請求項12】
前記グローブの左手の平の親指にある最初のタッチポイントから、手の甲側の人差し指、中指、薬指の順で2番目のタッチポイントに接触させると、順番にA、*、/、または、ち、け、め、に変換できることを特徴とする請求項1に記載のグローブ式入力装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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