説明

ケース

【課題】 ハーフカットのヒンジが分断されてもケースが開放しないようにする。
【解決手段】 箱体Aとこの箱体の周囲一辺にハーフカットのヒンジ1を介し上記箱体の商品出し入れ用の開口を開閉するように設けた蓋体Bと、上記箱体と蓋体との上記ヒンジに平行する辺にショップ側で施錠、解錠できるように設けた錠装置CとからなるケースKにおいて、上記箱体と蓋体との内面上記ヒンジの両側所要の範囲に前記蓋体の閉鎖終了にともない互いに係合関係になって上記ヒンジの分断にともなう分断縁の離反方向の移動を止めるような係合部31、32を設けた構成を採用する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、レンタルショップなどに陳列する例えばDVD、CD、ゲームソフトその他の商品を盗難から守ることができる盗難防止機能付のケースに関する。
【背景技術】
【0002】
ショップに各種商品を並べて陳列すると、顧客により持ち出されるので、盗難にあう。
【0003】
そこで、ショップ側の陳列ケースに商品を収納して商品の盗難(ケースからの商品の抜き取り)を防止するようになっている。
【0004】
上記のケースは、箱体と、この箱体の一辺(下縁)に蓋体の一辺(下縁)を開閉自在に取付けると共に、箱体及び蓋体の他辺(上縁)側には、ショップ側で解錠することができる錠装置が設けて構成されている。
【0005】
すると、陳列時の収納商品の盗難を防止することができる(勿論、ケースには、ショップからの持ち出しを検出するタグが具備してある)。
【0006】
上記箱体に対する蓋体の開閉自在な取付けは、ピンヒンジにより回動自在になっている(特許文献1)。
【0007】
また、ピンヒンジ以外に、合成樹脂による箱体と蓋体との成型の際にハーフカットの溝条を設けてヒンジを形成する(特許文献2及び3)。
【0008】
上記特許文献3の陳列時の商品の抜き取り防止は、挿入スライダによる蓋体の開放阻止と、商品抜き取り用開口の一部を閉鎖するスライダのストッパにより阻止するようになっている。
【0009】
なお、上記ハーフカットの線上に顧客により刃物を突き刺して、次いで突き刺した刃物をハーフカットに沿って移動させるとハーフカットが分断されるので、刃物の移動を阻止する移動止めがある(特許文献4)。
【0010】
【特許文献1】 特開2001−301871号公報
【0011】
【特許文献2】 特許第3408192号公報
【0012】
【特許文献3】 特開2004−345736号公報
【0013】
【特許文献4】 特開2004−142833号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
ところで、特許文献1のピンヒンジ(図1参照)によると、箱体と蓋体との一辺に設けてある(箱体と蓋体との成型の際一体成型により設ける)櫛歯状の筒状部を嵌め込みにより直列状に並べたのち、直列状に並んだ片方の端の筒状部からもう片方の端の筒状部にピンを打ち込んで連結するので、組み立てに著しく手数がかかって大幅なコストアップになる問題があった。
【0015】
また、嵌め込みにより筒状部を直列に並べた際、筒状部の透孔の隣接端面が合致していないと、スムーズにピンを打ち込むことができないと共に、無理にピンを打ち込むとピンが座屈して不良品の発生原因になる
【0016】
特許文献2(図1、6、7参照)及び特許文献3(図22参照)のハーフカットのヒンジによると、ピンヒンジの問題を解消することができる。
【0017】
しかしながら、ハーフカットのヒンジの折れ線に刃物の刃先を食い込ませ、次いでハーフカットのヒンジに沿って刃物を移動させることで、ヒンジが切断され、この切断にともない箱体と蓋体とのヒンジ側辺縁が分断されることになる。
【0018】
すると、ケースを構成する箱体と蓋体とのヒンジの反対側辺縁を錠装置により結合した状況下にあっても分断されたヒンジ側の辺縁を離反方向に引っ張ることで開放し、開放にともないケース内の収納商品を抜き取ることができ、抜き取りにともない商品の盗難にあう問題があった。
【0019】
さらに、特許文献4によると、ヒンジを形成するハーフカットの折れ線の両側にストッパを設けて、折れ線に突き刺した刃物の移動(折れ線に沿う)にともない刃物の貫通尖端がストッパに衝突して移動を止めるようにしてあるので、折れ線上に突き刺して貫通しない刃物の移動を止めることができない。
【0020】
すると、ハーフカットの折れ線上の表面に刃物を押し当てて、刃物をスライドさせる行為を繰り返すことで切込みが深くなり、最終的に折れ線を切り離して分断することができ、その結果前述のように分断されたヒンジの両辺縁を離反方向に引っ張ることでヒンジ側の辺が開放し、開放にともないケースから商品が抜き取られる問題が発生した。
【0021】
そこで、この発明は、上述の問題を解決したケースを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0022】
上記の課題を解決するために、この発明は、箱体とこの箱体の周囲一辺にハーフカットのヒンジを介し上記箱体の商品出し入れ用の開口を開閉するように設けた蓋体と、上記箱体と蓋体との上記ヒンジに平行する辺にショップ側で施錠、解錠できるように設けた錠装置とからなるケースにおいて、上記箱体と蓋体との内面上記ヒンジの両側所要の範囲に前記蓋体の閉鎖終了にともない互いに係合関係になって上記ヒンジの分断にともなう分断縁の離反方向の移動を止めるような係合部を設けたこと構成を採用する。
【0023】
また、箱体と、この箱体の周囲一辺にハーフカットのヒンジを介し上記箱体の開口を閉鎖するように設けた蓋体と、この箱体と蓋体との上記ヒンジと前記ヒンジに平行する辺との間の一辺に設けた商品の抜き取り用の開口と、上記箱体と蓋体との上記ヒンジに平行する辺側にショップ側で施錠し、かつショップ側での解錠にともない施錠部品を回収するように設けた錠装置と、この施錠部品に施錠状況下に上記抜き取り用の開口を閉鎖するように設けた商品抜き取り防止の抜け止め部とからなるケースにおいて、上記箱体と蓋体との内面上記ヒンジの両側所要の範囲に前記蓋体の閉鎖終了にともない互いに係合関係になって上記ヒンジの分断にともなう分断縁の離反方向の移動を止めるような係合部を設けた構成を採用する。
【0024】
すると、刃物によりハーフカットのヒンジが分断されても係合部の係合関係により蓋体の開放ができない。
【発明の効果】
【0025】
以上のように、この発明のケースによれば、商品を収納し、かつ錠装置により施錠してある状況下のケースのハーフカットのヒンジを刃物により切断して分断したヒンジ側の両辺縁を離反方向に引っ張りながら開放しようとしても、ケースを構成する箱体と蓋体とのハーフカットのヒンジ側辺縁の係合部の係合関係により開放を阻止する(ケースのヒンジの反対側辺縁の開放は、施錠してある錠装置により阻止している)。
【0026】
このため、ケースに収納してある商品の抜き取りができなくなって、商品の盗難を防止するすぐれた効果がある。
【0027】
また、ハーフカットのヒンジが刃物より分断されても係合関係にある係合部と施錠装置により蓋体の開放が阻止され、施錠装置の施錠部品の抜け止め部により挿入口からの商品の抜き取りを阻止しているので、ケースからの商品の抜き取りを防止し、盗難防止に効果を発揮する。
【0028】
さらに、刃物によりハーフカットのヒンジを分断されたケースであっても、ショップ側で粘着テープにより分断縁を接続したのち使用しても、使用状況下に刃物により粘着テープを刃断し、或いは粘着テープが剥がされても係合関係にある係合部によって蓋体の開放ができない。
【0029】
このため、ケースの再使用が可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0030】
この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【0031】
この発明の第1の実施形態では、図1から図6に示すように、箱体Aと、この箱体Aの周囲一辺にハーフカットのヒンジ1を介し上記箱体Aの開口2を開閉するように設けた蓋体Bと、この箱体A及び蓋体Bのヒンジ1に平行する辺にショップ側で施錠、解錠できるように設けた錠装置CとでケースKを形成する。
【0032】
上記の箱体A及び蓋体Bは、合成樹脂により成型され、箱体Aは、図示の場合、側壁3と、側壁3の周縁(各辺縁)から連なって側壁3の裏面方向に突出する周壁4と、蓋体Bは、図示の場合周壁4の一辺縁にハーフカットのヒンジ1を介し連なる側壁5と、この側壁5のヒンジ1以外の周縁(三辺縁)から連なって側壁5の裏面方向に突出する周壁6とで構成され、上記の周壁4も図示の場合側壁3の辺縁の全長に、上記の周壁6も図示の場合側壁5の辺縁全長に連成したが、限定されず辺縁の必要な部分、すなわちケースKに収納した商品Xの抜き取りを阻止するように点在的に連成してもよい。
【0033】
なお、上記の商品Xは、図示の箱体Aの側壁3の裏面センタから突出する支持部7に商品Xのディスクのセンタ孔を嵌め込んで収納するようにしたが、限定されず品物を収納した収納ケースなどであってもよい。
【0034】
また、箱体A及び蓋体Bのヒンジ1に平行する両辺には、ショップ側で施錠、解錠することができる錠装置Cが設けてある。
【0035】
上記の錠装置Cは、図示の場合、ヒンジ1の反対側辺で、周壁6、4の外側に位置するよう両側壁3、5の辺縁から連なる並列溝形材11、11を設けて、この両溝形材11、11により挿入路12を形成し、この挿入路12に挿入するショップ側の挿入部材13の両側ヒンジ1の反対方向に突出する(図1の上方に)突出条部14が両溝形材11、11のヒンジ1側に向け図9下方に)突出する突部15を抱き込んで箱体Aに対する蓋体Bの開放を阻止すると共に、挿入部材13に挿入部材13の挿入にともない溝形材11の内面に当接して押し戻される所要数の係止爪16を設け、挿入路12に挿入部材13の挿入終了にともない係合爪16に合致すると共に、合致にともない押し戻しの解除された係止爪16が嵌り込んで、係合関係になる穴や孔などの係止部17を設けてショップ側で施錠できるように構成したが、限定されず、例えば特許第2928490号や、実開平6−28134号公報、実用新案登録第3014498号、特許第2794408号、特開2002−125817号公報、特開2001−80666号公報、特開平10−250739号公報、特開平10−211981号公報、特開平9−290856号公報などの錠方式を採用してもよい。
【0036】
要するに、蓋体Bの閉鎖後に錠装置Cにより施錠して蓋体Bの開放を阻止し、ショップ側で錠装置Cを解錠することができるものであればよい。
【0037】
なお、図1に示すように挿入部材13に盗難防止タグTを設けて、ショップからケースKの持ち出しを検知する。
【0038】
上記のタグTは、例えば周知のように、固有のIDコードをもち、ショップの出入口を通過の際出入口に設置の高周波電磁界の発生により共振回路が共振して固有のIDコードの発信にともない高周波電磁界を変調させて警報を発してケースKの無断な持ち出しを検知する。
【0039】
上記錠装置Cのショップ側での解錠は、図17に示すように、ショップ側の解錠具EにケースKの溝形材11を重ねる。
【0040】
すると、解錠具Eに埋め込んである永久磁石91に各係止爪16の鉄片21が磁吸され、磁吸にともない係止爪16を図19上方に引き上げて、係止爪16と係合部17との係合関係を解除する。
【0041】
この状況下で解錠具Eを図17右方向にスライドさせると、解錠具Eの端面と挿入部材13の突出部19との衝突により引き抜き方向に挿入部材13を強制的にスライドさせ、挿入路12から挿入部材13の引き抜きができる。
【0042】
すると、錠装置Cによる施錠が解錠されて蓋体Bを開放することができる。
【0043】
勿論、解錠具Eは、錠装置Cに応じたものを使用する。
【0044】
なお、図中16’は挿入部材13に設けた補助係止爪で、この補助係止爪16’の鉄片21’を顧客の携行した永久磁石(図示省略)による解錠操作により磁吸すると、図19上方に補助係止爪16’を引き上げて、挿入路12内の係合部17’に補助係止爪16’が引っかかって係合関係になるため、挿入部材13の顧客による引き抜きができなくなる。20は挿入路12の終端側両溝形材11の内面に並列状に設けた挿入部材13の挿入方向端の突出部23が貫通する筒部で、この筒部20と突出部23の嵌合により箱体A、蓋体Bの離反防止を確実にする。
【0045】
また、箱体Aと蓋体Bとの内面ヒンジ1の両側P、P所要の範囲には、蓋体Bの閉鎖終了にともない互いに係合関係になってヒンジ1の分断(切り離しによる)分断縁の離反方向の移動を止める係合部31、32が設けてある。
【0046】
上記係合部31、32を設ける範囲は、図6に示すようにヒンジ1の両端部のみに設ける以外に図7に示すようにヒンジ1の中央部分や、図8に示すようにヒンジ1の全長に設けることがある。
【0047】
そして、上記の係合部31、32は、図6から図8に示す場合、片方に(図示箱体A側に)並列状の突片を、もう片方に(図示蓋体B側に)突片の嵌入並列状の孔(穴も可)を設けたが、限定されず、図12に示すように片方に突軸を、もう片方に孔(穴も可)を設ける以外に図13に示すように片方に突起に、もう片方に突起の嵌入孔(穴も可)を設けることもある。勿論、箱体A側に孔(穴も可)を、蓋体B側に突片や、突軸、突起を設けてもよい。
【0048】
そして、ヒンジ1を支点として蓋体Bを回動させながら閉鎖する際、係合部32に対する係合部31のスムーズな係合関係の噛み合いが保障されるように係合部31側のみや、係合部31、32側に衝突による突っ張り回避の角落ちや面取り加工しておくとよい。
【0049】
なお、ヒンジ1の刃物を用いた分断(切り離しによる)にともなう分断両縁に指先を引っかけて互いに相反する方向に引っ張った際の両係合部31、32の欠損や破断にともなう機能の低下を防止するよう周壁4、6の肉厚や係合部31、32を設ける突出部33の肉厚を厚くしたり、或いは、変形防止のリブ34を設けて強度を調整するとよい。
【0050】
図中36はヒンジ1の溝条に突き刺した刃物の貫通する刃先尖端が衝突して刃物の移動を止めるストッパで、このストッパ36は図示の場合ヒンジ1の溝条の片側に点在的に(側壁5の内面から突出させて設けた)設け、蓋体Bの閉鎖時周壁4の内面の点在的な凹入部37に嵌り込むようにしたが、特開2004−142833号公報のようにストッパ36を千鳥状に配列してもよい。
【0051】
上記のように構成すると、箱体Aに商品Xを収納したのち、蓋体Bを閉じる。
【0052】
蓋体Bの閉鎖にともない図9から図10に示すように、係合部31に係合部32が接近し、蓋体Bの閉鎖終了にともない図11に示すように両係合部31、32が係合関係になる。
【0053】
この状態でショップ側で錠装置Cを施錠して、ショップの棚にケースKを陳列する。
【0054】
顧客が陳列してあるケースKを取り出し、次いで顧客の携行した刃物でヒンジ1のハーフカットを分断し、分断した両分断縁を互いに相反する方向に引っ張って開放しようとしても両係合部31、32の係合関係の維持によりヒンジ1の分断縁の辺(箱体Aと蓋体Bとの)の開放が阻止される。
【0055】
勿論、ケースKのヒンジ1に平行する辺側は、施錠状態にある錠装置Cにより開放が阻止されている。
【0056】
このため、ケースKからの収納商品Xの抜き取りができなくなる。
【0057】
なお、ケースKは、ショップ側で錠装置Cによる施錠を解錠して、施錠部品としての挿入部材13をショップ側に回収することで、販売や貸し出しケースとして使用することができる。
【0058】
この発明の第2の実施形態では、第1の実施形態と同様に、箱体Aと、この箱体Aの周囲一辺にハーフカットのヒンジ1を介し上記箱体Aの開口2開閉するように設けた蓋体Bと、この箱体A及び蓋体Bのヒンジ1に平行する辺にショップ側で施錠、解錠できると共に、解錠にともないショップ側に施錠部品Sを回収する錠装置Cと、箱体A及び蓋体Bのヒンジ1と錠装置Cとの間の並行する片方の辺に設けた商品Xの抜き取り用の開口51と、上記錠装置Cの施錠部品Sに施錠にともない開口51を閉鎖して収納商品Xの抜き取りを防止するように設けた抜け止め部52とでケースK’を形成する。
【0059】
このケースK’の箱体A、蓋体B、ヒンジ1、錠装置Cの構成は、第1の実施形態と同様につき説明を省略し、錠装置Cの施錠部品Sとしては、錠装置C施錠によりケースK’の開放を阻止する部品であって、例えば図示の場合第1の実施形態の挿入部材13を用い、挿入部材13の挿入方向の反対側末端に設ける抜け止め部52は、開口51の一部を閉鎖するようになっているが、閉鎖の範囲は限定されない。
【0060】
そして、ケースK’に収納する商品Xとしては、例えばショップ側の収納ケースYにディスクの商品Xを収納して開口51或いは開口2から箱体Aに収納ケースYを収納した。
【0061】
また、ケースK’の箱体Aと蓋体Bとの内面ヒンジ1の両側P、P所要の範囲には、第1の実施形態と同様の蓋体Bの閉鎖終了にともない互いに係合関係になる係合部31、32が設けてある。
【0062】
上記係合部31、32の配置や構成は、第1の実施形態と同様につき説明を省略する。
【0063】
すると、ショップでの陳列時に刃物を用いてハーフカットのヒンジ1が分断されても、第1の実施形態と同様に収納ケースYの盗難を防止する(開口51からの収納ケースYの抜き取りも抜け止め部52で阻止している。
【0064】
係合部31、32による作用効果は、第1の実施形態と同様につき説明を省略する。
【0065】
解錠具Eを用いた解錠は、第1の実施形態と同様につき説明を省略する。
【0066】
なお、ケースK、K’のヒンジ1が刃物により分断されても、ヒンジ1の両分断縁を粘着テープで接続して使用することができ、陳列時に接続粘着テープが剥がされてもケースとしての機能を損うことがなく使用を続行することもできる。
【0067】
上記のケースK、K’をショップ棚に陳列するとき図20、21に示すように、ショップ側の展示ケース71に収納して陳列する。
【0068】
上記の展示ケース71は、例えば透明な合成樹脂製板材の角筒72と、この角筒72の底に組入れた上げ底73(上げ底73により展示ケース71の上縁からケースK、K’の上縁部を突出させて、この突出によりケースK、K’の存在を知らせる)とで構成され、角筒72内に挿入したジャケットシート74の上縁は、角筒72の上縁延長の折り込み片75で抱き込んで、ケースK、K’を引き抜く際抜け出ないようになっている。
【0069】
その際、展示ケース71の長辺縁側の折り込み片75の突出長さを一端側から他端側に大きくしてあるので、折り込み抵抗を軽減して折り込み作業がスムーズになる。
【図面の簡単な説明】
【0070】
【図1】 この発明の第1の実施形態を示す分解斜視図
【図2】 同ケースを開放した斜視図
【図3】 ケースの縦断側面図
【図4】 同縦断側面図
【図5】 同横断平面図
【図6】 係合部の配置を示す斜視図
【図7】 係合部の他の配置を示す斜視図
【図8】 係合部の他の配置を示す斜視図
【図9】 係合部の係合作用を示す縦断拡大側面図
【図10】 同側面図
【図11】 同側面図
【図12】 他の係合部の横断平面図
【図13】 同上の縦断側面図
【図14】 他の係合部の横断平面図
【図15】 同上の縦断側面図
【図16】 錠装置の施錠を示す縦断側面図
【図17】 錠装置の解錠を示す縦断側面図
【図18】 第2の実施形態のケースを示す斜視図
【図19】 同上の縦断側面図
【図20】 展示ケースにケースを挿入した縦断側面図
【図21】 同上の縦断側面図
【符号の説明】
【0071】
A 箱体
B 蓋体
C 錠装置
E 解錠具
K、K’ ケース
S 施錠部品
X 商品
Y 収納ケース
1 ヒンジ
2 開口
3 側壁
4 周壁
5 側壁
6 周壁
7 支持部
11 溝形材
12 挿入路
13 挿入部材
14 突出条
15 突部
16 係合爪
17 係止部
19 突出部
91 永久磁石
20 筒部
21 突出部
31、32 係合部
33 突出部
34 リブ
51 開口
52 抜け止め部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
箱体と、この箱体の周囲一辺にハーフカットのヒンジを介し上記箱体の商品出し入れ用の開口を開閉するように設けた蓋体と、上記箱体と蓋体との上記ヒンジに平行する辺にショップ側で施錠、解錠できるように設けた錠装置とからなるケースにおいて、上記箱体と蓋体との内面上記ヒンジの両側所要の範囲に前記蓋体の閉鎖終了にともない互いに係合関係になって上記ヒンジの分断にともなう分断縁の離反方向の移動を止めるような係合部を設けたことを特徴とするケース。
【請求項2】
箱体と、この箱体の周囲一辺にハーフカットのヒンジを介し上記箱体の開口を閉鎖するように設けた蓋体と、この箱体と蓋体との上記ヒンジと前記ヒンジに平行する辺との間の一辺に設けた商品の抜き取り用の開口と、上記箱体と蓋体との上記ヒンジに平行する辺側にショップ側で施錠し、かつショップ側での解錠にともない施錠部品を回収するように設けた錠装置と、この施錠部品に施錠状況下に上記抜き取り用の開口を閉鎖するように設けた商品抜き取り防止の抜け止め部とからなるケースにおいて、上記箱体と蓋体との内面上記ヒンジの両側所要の範囲に前記蓋体の閉鎖終了にともない互いに係合関係になって上記ヒンジの分断にともなう分断縁の離反方向の移動を止めるような係合部を設けたことを特徴とするケース。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公開番号】特開2009−298474(P2009−298474A)
【公開日】平成21年12月24日(2009.12.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−182024(P2008−182024)
【出願日】平成20年6月16日(2008.6.16)
【出願人】(507315081)
【Fターム(参考)】