説明

ケーブル及び通信システム

【課題】極寒地の冬場においても取り扱い性の優れた充電ケーブルを提供する。
【解決手段】動力線2、信号線3が、それぞれ、芯線21、31及び該芯線21、31を覆う被覆部22、32から構成される。押さえ巻きテープ6が、これら動力線2、信号線3の回りに巻き付けられている。電流を流すと発熱して充電ケーブル1を暖める加熱用導線7が、押さえ巻きテープ6の外側に間隔を空けて巻き付けられている。シース8が、加熱用導線7の外側を覆うように設けられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ケーブル及び通信システムに係り、特に、芯線及び該芯線を覆う被覆部から構成される複数の被覆電線と、前記複数の被覆電線の回りに巻き付けられた押さえ巻きテープと、前記押さえ巻きテープの外側を覆うシースと、を備えたケーブル及び当該ケーブルを有する通信システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、世界的な温暖化による環境問題、石油枯渇化に対するエネルギー問題、加えて昨今の経済危機から、電気自動車のニーズが急激に高まっており、各カーメーカーも市場を見据えて数年後の市販化を加速させている。上記電気自動車は、バッテリから得た電力を動力源とし、電動モータにより走行する車両である。
【0003】
そして、この電気自動車に搭載されたバッテリを充電するために、充電スタンドが普及しつつある。この充電スタンドには充電ケーブルが設けられていて、この充電ケーブルを車両に接続することにより、充電ケーブルを介してバッテリを充電する。
【0004】
上記充電ケーブルとしては、例えば、図3に示されたものが知られている。同図に示すように、充電ケーブル1は、充電電流を流す被覆電線である一対の動力線2と、被覆電線からなる複数の信号線3と、複数の信号線3の回りに巻き付けられた信号線押さえ巻きテープ4と、動力線2及び信号線3と共に撚り合わされている介在糸5と、介在糸5と共に撚り合わされた動力線2及び信号線3の外側に巻き付けられた押さえ巻きテープ6と、押さえ巻きテープ6の外側を覆うシース8と、を備えている。
【0005】
上記一対の動力線2は、それぞれ、導電性の複数の素線を撚り合わせた芯線21と、芯線21を被覆する絶縁性の被覆部22と、から構成されている。上記複数の信号線3も同様に、それぞれ、導電性の複数の素線を撚り合わせた芯線31と、芯線31を被覆する絶縁性の被覆部32と、から構成されている。
【0006】
上述した動力線2及び信号線3の被覆部22、32、シース8は、例えば耐熱性に優れた塩化ビニル混合物から構成されている。しかしながら、この塩化ビニル混合物は、温度依存性が非常に高いため、極寒地域の冬場などで用いる場合、充電ケーブル1が硬化し、取り扱い性が非常に悪く、高齢者、女性及び子供には取り扱えないような状況に発展する可能性が高い、という問題があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
そこで、本発明は、極寒地の冬場においても取り扱い性の優れた充電ケーブル及び通電システムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決するための請求項1記載の発明は、芯線及び該芯線を覆う被覆部から構成される複数の被覆電線と、前記複数の被覆電線の回りに巻き付けられた押さえ巻きテープと、前記押さえ巻きテープの外側を覆うシースと、を備えたケーブルにおいて、前記押さえ巻きテープの外側に間隔を空けて巻き付けられ、電流を流すと当該ケーブルを暖める加熱用導線をさらに備え、前記シースが、加熱用導線の外側を覆うように設けられることを特徴とするケーブルに存する。
【0009】
請求項2記載の発明は、前記被覆電線の被覆部及び前記シースが、塩化ビニル混合物から構成されていることを特徴とする請求項1に記載のケーブルに存する。
【0010】
請求項3記載の発明は、前記押さえ巻きテープと前記加熱用導線とが、同一方向に巻かれていることを特徴とする請求項1又は2に記載のケーブルに存する。
【0011】
請求項4記載の発明は、請求項1〜3何れか1項に記載のケーブルと、周囲の温度を検出する温度センサと、前記温度センサにより検出された周囲温度が所定値以下の間、前記加熱用導線に電流を流し、前記温度センサにより検出された周囲温度が前記所定値を越えている間、前記加熱用導線に流れる電流を遮断する電流制御手段と、を備えたことを特徴とする通電システムに存する。
【0012】
請求項5記載の発明は、前記ケーブルが、車両に接続されたことを検出する接続検出手段をさらに備え、前記電流制御手段が、前記加熱用導線に電流を流している間に、前記接続検出手段により接続が検出されると、電流を遮断することを特徴とする請求項4に記載の通電システムに存する。
【発明の効果】
【0013】
以上説明したように請求項1記載の発明によれば、電流を流すと発熱して当該ケーブルを暖める加熱用導線を押さえ巻きテープの外側に間隔を空けて巻き付けているので、加熱用導線によってケーブルを暖めることにより極寒地の冬場においてケーブルが硬化することがない。よって、極寒地の冬場においても取り扱い性の優れたケーブルを提供することができる。
【0014】
請求項2記載の発明によれば、被覆電線の被覆部及びシースが、塩化ビニル混合物から構成されているので、低温可とう性のよい合成ゴム、熱可塑性エラストマー材料を用いるよりも安価であり、しかも、低温で硬化する塩化ビニル混合物を用いても加熱用導線によってケーブルを暖めることにより極寒地の冬場においてケーブルが硬化することがなく、極寒地の冬場においても取り扱い性の優れたケーブルを安価に提供することができる。
【0015】
請求項3記載の発明によれば、押さえ巻きテープと加熱用導線とが、同一方向に巻かれているので、可とう性の向上を図った充電ケーブルを提供することができる。
【0016】
請求項4記載の発明によれば、電流制御手段が、温度センサにより検出された周囲温度が所定値以下の間、加熱用導線に電流を流し、温度センサにより検出された周囲温度が所定値を越えている間、加熱用導線に流れる電流を遮断するので、温度が低下すると自動的に加熱用導線に電流を流してケーブルを暖めるので、極寒地の冬場においてケーブルが硬化することがなく、取り扱い性の向上を図ることができる。
【0017】
請求項5記載の発明によれば、電流制御手段が、加熱用導線に電流を流している間に、接続検出手段により接続が検出されると、電流を遮断するので、安全性を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】(A)は本発明のケーブルとしての充電ケーブルの一実施形態を示す正面図であり、(B)は(A)の斜視図である。
【図2】図1に示す充電ケーブルを組み込んだ通電システムの一例を示す回路図である。
【図3】(A)は従来のケーブルとしての充電ケーブルの一例を示す正面図であり、(B)は(A)の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の充電ケーブル及び通電システムを図面に基づいて説明する。図1(A)は本発明のケーブルとしての充電ケーブルの一実施形態を示す正面図であり、図1(B)は(A)の斜視図である。図2は、図1に示す充電ケーブルを組み込んだ通電システムの一例を示す回路図である。この充電ケーブル1は、一端が電気自動車に搭載されたバッテリを充電するための充電スタンドに取り付けられ、他端には電気自動車に接続するための充電コネクタ10が取り付けられている。
【0020】
図1に示すように、充電ケーブル1は、充電電流を流す被覆電線である一対の動力線2と、被覆電線からなる複数の信号線3と、複数の信号線3の回りに巻き付けられた信号線押さえ巻きテープ4と、動力線2及び信号線3と共に撚り合わされている介在糸5と、介在糸5と共に撚り合わされた動力線2及び信号線3の外側に巻き付けられた押さえ巻きテープ6と、押さえ巻きテープ6の外側に巻き付けられた加熱用導線7と、加熱用導線7の外側を覆うシース8と、を備えている。
【0021】
上記一対の動力線2は、それぞれ、導電性の芯線21と、芯線21を被覆する絶縁性の被覆部22と、から構成されている。上記芯線21は、例えば軟銅から構成され、単線導体であってもよいし、複数の素線が撚られた撚り線であってもよい。上記被覆部22は、耐熱性、柔軟性の優れた塩化ビニルから構成されている。これら一対の動力線2は、互いに並べて配置されている。
【0022】
上記複数の信号線3は、それぞれ、動力線2と同様に、導電性の複数の素線を撚り合わされた芯線31と、芯線31を被覆する絶縁性の被覆部32と、から構成されている。上記芯線31を構成する素線は、それぞれ、例えば軟銅から構成されている。上記被覆部32は、耐熱性、柔軟性の優れた塩化ビニルから構成されている。
【0023】
信号線押さえ巻きテープ4は、例えばポリエステル系から構成されていて、複数の信号線3の回りに巻き付けられて、複数の信号線3を束ねる。本実施形態では、信号線3は9本設けられ、信号線押さえ巻きテープ4によって、7本と2本とに分けられて束ねられている。この7本の信号線3の束と2本の信号線3の束との間に一対の動力線2が挟まれている。
【0024】
上記介在糸5は、例えば複数のポリプロピレン糸からなり、充電ケーブル1の外形を丸くするために、上記動力線2及び信号線3と共に撚り合わされている。上記押さえ巻きテープ6は、例えば帯状の不織布からなり、互いに撚り合わされている動力線2、信号線3及び介在糸5の外周に巻き付けられて、これらを束ねる。
【0025】
上記加熱用導線7は、導電率の低い(導電率98%以下)1本の導線であり、通電すると発熱して充電ケーブル1を暖める。上記加熱用導線7は、2つに折り曲げられた状態で、押さえ巻きテープ6の外側に巻き付けられている。また、上記加熱用導線7は、その折り曲げ部を充電ケーブル1の車両側の端部に位置付け、両端を充電ケーブル1の充電スタンド側の端部に位置付けるように、巻き付けられる。さらに、上記加熱用導線7は、折り曲げ部の一方側の導線と他方側の導線との双方が互いに間隔を空けて同ピッチで押さえ巻きテープ6と同一方向に巻き付けられる。
【0026】
シース8は、例えば耐熱耐油柔軟性に優れた塩化ビニルから構成されていて、加熱用導線7の外側を覆うように設けられている。
【0027】
次に、上述した構成の充電ケーブル1の加熱用導線7に対する通電制御を行う通電システムについて図2を参照して説明する。この通電システム11は、上記充電ケーブル1と、充電ケーブル1の加熱用導線7に接続された負荷電源12と、加熱用導線7及び負荷電源12間に接続された電流制御手段としての電流制御回路13と、を備えている。上記負荷電源12及び電流制御回路13は、充電ケーブル1が取り付けられた充電スタンドに内蔵されている。
【0028】
上記負荷電源12は、加熱用導線7に電流を流して充電ケーブル1を暖めるための電源である。この負荷電源12による加熱用導線7の通電電流は、充電ケーブル1のサイズによって異なるが、シース8の耐熱温度と加熱用導線7の発熱によるシース8表面の上昇温度及び充電ケーブル1の設置環境を考慮して予め定めた標準温度(約20℃)が維持できるように設定されている。
【0029】
上記電流制御回路13は、加熱用導線7及び負荷電源12間に接続された2つのリレー13a、13bと、これらリレー13a、13bの図示しないリレーコイルの両端に接続されたリレー電源13c、13dと、図示しないリレーコイル及びリレー電源13c、13d間に設けられたスイッチ13e、13fと、外気温度が0℃(=所定値)以下になるとスイッチ13eをオンする信号を出力する温度検出部13gと、充電ケーブル1が車両に接続されたことを検出すると、スイッチ13fをオフする信号を出力する接続検出部13hと、を備えている。
【0030】
上記リレー13aは、図示しない常開のリレー接点と、リレーコイルと、が設けられていて、リレーコイルに電流が流れるとリレー接点が閉じる。上記リレー13bは、図示しない常閉のリレー接点と、リレーコイルと、が設けられていて、リレーコイルに電流が流れるとリレー接点が開く。
【0031】
上記リレー電源13c、13dは、これらリレー13a、13bのリレーコイルの両端に接続されると、リレーコイルに電流を流す。スイッチ13eはリレー13aのリレーコイル及びリレー電源13c間に設けられている。そして、スイッチ13eがオンすると、リレー13aのリレーコイルに電流が流れてリレー接点が閉じ、スイッチ13eがオフすると、リレー13aのリレーコイルに流れる電流が遮断されてリレー接点が開く。
【0032】
また、スイッチ13fはリレー13bのリレーコイル及びリレー電源13d間に設けられている。そして、スイッチ13fがオンすると、リレー13bのリレーコイルに電流が流れてリレー接点が開き、スイッチ13fがオフすると、リレー13bのリレーコイルに流れる電流が遮断されてリレー接点が閉じる。
【0033】
温度検出部13gは、外気温度を検出する温度センサを有し、温度センサにより0℃以下の外気温度が検出されている間、スイッチ13eをオンし、温度センサにより0℃より高い外気温度が検出されている間、スイッチ13eをオフする。
【0034】
接続検出部13fは、例えば充電コネクタが車両に接続されたり、充電コネクタが充電スタンドに設けたホルダから外れるとオンする接続検出手段としての検知スイッチを有し、この検知スイッチがオンとなり充電ケーブル1の車両への接続が検出されている間、スイッチ13fをオンし、このスイッチがオフとなり充電ケーブル1の車両への接続が検出されていない間、スイッチ13fをオフする。
【0035】
次に、上述した構成の通電システム11の動作について説明する。まず、外気温度が0℃よりも高く、充電ケーブル1が車両に接続されていない状態では、スイッチ13e、13fがオフとなり、リレー13bはオンしているが、リレー13aがオフとなっているため、負荷電流12から加熱用導線7に対する通電が遮断されている。このときは、外気温度が0℃よりも高いため、加熱用導線7によって暖められなくても、塩化ビニルからなるシース8は硬化されず充電ケーブル1は可とう性を有している。
【0036】
次に、充電ケーブル1が車両に接続されてない状態で、外気温度が0℃以下になると、スイッチ13eがオン、スイッチ13fがオフとなり、リレー13a及びリレー13bの双方がオンとなるため、負荷電流12から加熱用電線7に対する通電が行われる。これにより加熱用電線7が発熱して充電ケーブル1が上述したように標準温度を保つように暖められ、外気温度低下によるシース8の硬化を防止して充電ケーブル1に可とう性を持たせている。
【0037】
また、上述したように外気温度が0℃となり加熱用電線7の通電が行われている状態で、充電ケーブル1が車両に接続されると、スイッチ13fがオンとなり、リレー13bがオフとなるため、負荷電流12から加熱用電線7に対する通電が遮断される。
【0038】
これに対して、充電ケーブル1が車両に接続されている状態で、外気温度が0℃以下になると、スイッチ13e、13fの双方がオフとなり、リレー13aはオンとなるがリレー13bがオフとなるため、負荷電流12から加熱用電線7に対する通電が行われることがない。
【0039】
上述した充電ケーブル1によれば、電流を流すと当該充電ケーブル1を暖める加熱用導線7を押さえ巻きテープ6の外側に間隔を空けて巻き付けているので、加熱用導線7によって充電ケーブル1を暖めることにより極寒地の冬場において充電ケーブル1が硬化することがない。よって、極寒地の冬場においても取り扱い性の優れた充電ケーブル1を提供することができる。
【0040】
また、上述した充電ケーブル1によれば、動力線2、信号線3の被覆部22、32及びシース8が、塩化ビニル混合物から構成されているので、低温可とう性のよい合成ゴム、熱可塑性エラストマー材料を用いるよりも安価であり、しかも、低温で硬化する塩化ビニル混合物を用いても加熱用導線7によって充電ケーブル1を暖めることにより極寒地の冬場において充電ケーブル1が硬化することがなく、極寒地の冬場においても取り扱い性の優れた充電ケーブル1を安価に提供することができる。
【0041】
また、上述した充電ケーブル1によれば、押さえ巻きテープ6と加熱用導線7とが、同一方向に巻かれているので、可とう性の向上を図ることができる。
【0042】
また、上述した通電システム11によれば、電流制御回路13が、温度検出部13g内の温度センサにより検出された周囲温度が0℃以下の間、加熱用導線7に電流を流し、温度センサにより検出された周囲温度が0℃を越えている間、加熱用導線7に流れる電流を遮断するので、温度が低下すると自動的に加熱用導線7に電流を流して充電ケーブル1を暖めるので、極寒地の冬場において充電ケーブル1が硬化することがなく、取り扱い性の向上を図ることができる。
【0043】
また、上述した通電システムによれば、電流制御回路13が、加熱用導線7に電流を流している間に、接続検出部13hにより接続が検出されると、電流を遮断するので、安全性を確保できる。
【0044】
なお、上述した実施形態では、通電システム11は、充電ケーブル1に巻かれた加熱用導線7のみの通電を制御していたが、例えばスタンドの設置床面へ埋め込んだ電線を、上記加熱用導線7に対して並列に接続することにより、床面加熱を同時に行っても良い。
【0045】
また、上述した実施形態では、通電システム11により自動的に加熱用導線7に対する通電のオンオフを行っていたが、本発明はこれに限ったものではない。例えば、負荷電源12と加熱用導線7との間に手動スイッチを設け、ユーザにより手動で加熱用導線7に対するオンオフを行っても良い。
【0046】
また、上述した実施形態では、被覆部及びシース8を塩化ビニル混合物から構成していたが、本発明はこれに限ったものではない。温度が下がると硬化する材料から構成されていれば、同様の効果を得ることができる。
【0047】
また、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
【符号の説明】
【0048】
1 充電ケーブル
2 動力線(被覆電線)
3 信号線(被覆電線)
6 押さえ巻きテープ
7 加熱用導線
8 シース
11 通電システム
13 電流制御回路(電流制御手段)
13g 温度検出部(温度センサ)
13h 接続検出部(接続検出手段)
21 芯線
22 被覆部
31 芯線
32 被覆部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
芯線及び該芯線を覆う被覆部から構成される複数の被覆電線と、前記複数の被覆電線の回りに巻き付けられた押さえ巻きテープと、前記押さえ巻きテープの外側を覆うシースと、を備えたケーブルにおいて、
前記押さえ巻きテープの外側に間隔を空けて巻き付けられ、電流を流すと当該ケーブルを暖める加熱用導線をさらに備え、
前記シースが、加熱用導線の外側を覆うように設けられる
ことを特徴とするケーブル。
【請求項2】
前記被覆電線の被覆部及び前記シースが、塩化ビニル混合物から構成されている
ことを特徴とする請求項1に記載のケーブル。
【請求項3】
前記押さえ巻きテープと前記加熱用導線とが、同一方向に巻かれている
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のケーブル。
【請求項4】
請求項1〜3何れか1項に記載のケーブルと、
周囲の温度を検出する温度センサと、
前記温度センサにより検出された周囲温度が所定値以下の間、前記加熱用導線に電流を流し、前記温度センサにより検出された周囲温度が前記所定値を越えている間、前記加熱用導線に流れる電流を遮断する電流制御手段と、
を備えたことを特徴とする通電システム。
【請求項5】
前記ケーブルが、車両に接続されたことを検出する接続検出手段をさらに備え、
前記電流制御手段が、前記加熱用導線に電流を流している間に、前記接続検出手段により接続が検出されると、電流を遮断する
ことを特徴とする請求項4に記載の通電システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−124005(P2012−124005A)
【公開日】平成24年6月28日(2012.6.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−273468(P2010−273468)
【出願日】平成22年12月8日(2010.12.8)
【出願人】(000006895)矢崎総業株式会社 (7,019)
【Fターム(参考)】