説明

ゲートウェイ制御装置、ゲートウェイ制御方法及びプログラム

【課題】ゲートウェイ装置の再開後に集中的なサービス停止期間の発生を防ぐ。
【解決手段】通信装置を接続するゲートウェイ装置から起動通知を受信した回数をカウントし、ゲートウェイ装置のリソースの変更要求または削除要求を、リソース識別情報を指定してゲートウェイ装置へ送信し、変更要求または削除要求を送信する際に、リソース識別情報と、その時点でカウントしている第1のカウント値とを含んだトランザクション情報を生成し、送信された変更要求または削除要求に対してゲートウェイ装置から応答信号が送信されてこない場合、第1のカウント値と、その時点でカウントしている第2のカウント値とが同じである場合、変更要求または削除要求を再送し、第1のカウント値と第2のカウント値とが異なる場合、トランザクション情報を解放する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信装置を接続するゲートウェイ装置を制御するゲートウェイ制御装置、ゲートウェイ制御方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、複数の通信装置間で通信を行う際、当該通信装置がそれぞれ属するネットワークを互いに接続するゲートウェイ装置(以下、MG:Media Gatewayと称する)が用いられている。
【0003】
ゲートウェイ装置は、ネットワークと接続された通信装置と、他のネットワークと接続された通信装置との間で通信を行う際、互いのネットワークを接続するために用いられる。ここでネットワークとは、既存の電話交換網やIP(Internet Protocol)網等のネットワークである。例えば、ゲートウェイ装置は、既存の電話交換網とIP網とを、また、既存の電話交換網と既存の電話交換網とを、また、IP網とIP網とを接続するために用いられる。
【0004】
また、MGを制御するゲートウェイ制御装置(以下、MGC:Media Gateway Controlと称する)がMGと接続される。
【0005】
このMGCとMGとの間では、H.248という通信プロトコルを用いて、MGCがMGを制御している(例えば、非特許文献1参照。)。
【0006】
図8は、MGおよびMGCを用いた一般的な通信システムの形態の一例を示す図である。
【0007】
図8に示した通信システムは、SIPサーバ1000と、MGC2000と、MG3000と、端末4000,5000とから構成されている。
【0008】
SIPサーバ1000は、通信プロトコルの1つであるSIP(Session Initiation Protocol)を利用して端末4000,5000の呼制御を行うサーバである。
【0009】
端末4000は、通信機能を有する通信端末である。端末4000は、既存の電話交換網と接続された通信端末であっても良いし、IP網と接続された通信端末であっても良い。
【0010】
端末5000は、通信機能を有する通信端末である。端末5000は、既存の電話交換網と接続された通信端末であっても良いし、IP網と接続された通信端末であっても良い。
【0011】
MG3000は、端末4000と端末5000とを接続する。ここで、端末4000と接続されたネットワークと端末5000と接続されたネットワークとが同種のネットワークである場合(例えば、双方が既存の電話交換網である場合や、双方がIP網である場合)、MG3000は、不正パケットのフィルタリング、帯域制限、優先度制御、NAPT(Network Address and Port Translation)変換等を行う。また、端末4000と接続されたネットワークと端末5000と接続されたネットワークとが異種のネットワークである場合(例えば、一方が既存の電話交換網であり、他方がIP網である場合)、MG3000は、既存の電話交換網のインタフェースとIP網のインタフェースとの変換を行う。
【0012】
MGC2000は、H.248のプロトコルを用いてMG3000を制御する。
【0013】
以下に、図8に示した形態におけるゲートウェイ制御方法について説明する。
【0014】
図9は、図8に示した形態におけるゲートウェイ制御方法を説明するためのシーケンス図である。
【0015】
まず、MGC2000からMG3000へリソースの生成の要求をする場合、当該生成要求するために、トランザクション情報が生成される(ステップS51)。このトランザクション情報には固有の識別情報であるトランザクションID(Identification)が付与される。続いて、当該トランザクション情報がMGC2000内に記憶される(ステップS52)。
【0016】
そして、当該トランザクション情報に応じたリソースの生成を要求する生成要求(Add Request)がMGC2000からMG3000へ送信される(ステップS53)。
【0017】
MGC2000から送信されてきた生成要求がMG3000にて受信されると、MG3000にてリソースが生成される(ステップS54)。このとき、当該リソースを識別するためのリソース識別情報であるContext IDが当該リソースに付与される。ここで付与されたContext IDを「1」とする。
【0018】
そして、生成要求に対する生成応答(Add Reply)にContext ID=1が付与されてMG3000からMGC2000へ送信される(ステップS55)。
【0019】
MG3000から送信されてきた生成応答に含まれるContext ID=1が、ステップS52にて記憶されたトランザクション情報に書き込まれる(追加される)。
【0020】
その後、Context ID=1のリソース状態の変更を要求する場合、当該変更要求するために、トランザクション情報が生成される(ステップS56)。このトランザクション情報には固有の識別情報であるトランザクションID(Identification)が付与される。また、変更を要求するリソースのContext ID=1が当該トランザクション情報に含まれる。続いて、当該トランザクション情報がMGC2000内に記憶される(ステップS57)。
【0021】
そして、Context ID=1が含まれたリソース状態の変更を要求する変更要求(Modify Request)がMGC2000からMG3000へ送信される(ステップS58)。このリソース状態の変更要求は、通信先の電話のアドレスの変更要求や、リソースを一時的にクローズする要求等である。
【0022】
MGC2000から送信されてきた変更要求がMG3000にて受信されると、変更要求に含まれるContext ID=1のリソース状態が変更される(ステップS59)。
【0023】
そして、変更要求に対する変更応答(Modify Reply)にContext ID=1が付与されてMG3000からMGC2000へ送信される(ステップS60)。
【0024】
その後、Context ID=1のリソースの削除を要求する場合、当該削除要求するために、トランザクション情報が生成される(ステップS61)。このトランザクション情報には固有の識別情報であるトランザクションID(Identification)が付与される。また、削除を要求するリソースのContext ID=1が当該トランザクション情報に含まれる。続いて、当該トランザクション情報がMGC2000内に記憶される(ステップS62)。
【0025】
そして、Context ID=1が含まれたリソースの削除を要求する削除要求(Subtract Request)がMGC2000からMG3000へ送信される(ステップS63)。
【0026】
MGC2000から送信されてきた削除要求がMG3000にて受信されると、削除要求に含まれるContext ID=1のリソースが削除される(ステップS64)。
【0027】
そして、削除要求に対する削除応答(Subtract Reply)にContext ID=1が付与されてMG3000からMGC2000へ送信される(ステップS65)。これにより、MGC2000内でContext ID=1のリソースが削除されたことが認識できる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0028】
【非特許文献1】ITU−T TELECOMMUNICATION STANDARDIZATION SECTOR OF ITU H.248.1(09/2005)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0029】
ここで、MG3000に再開が発生した場合を考える。
【0030】
図10は、図8に示した形態においてMG3000に再開が発生した場合のゲートウェイ制御方法を説明するためのシーケンス図である。
【0031】
まず、MGC2000からMG3000へリソースの生成の要求をする場合、当該生成要求するために、トランザクション情報が生成される(ステップS71)。このトランザクション情報には固有の識別情報であるトランザクションID(Identification)が付与される。続いて、当該トランザクション情報がMGC2000内に記憶される(ステップS72)。
【0032】
そして、当該トランザクション情報に応じたリソースの生成を要求する生成要求(Add Request)がMGC2000からMG3000へ送信される(ステップS73)。
【0033】
MGC2000から送信されてきた生成要求がMG3000にて受信されると、MG3000にてリソースが生成される(ステップS74)。このとき、当該リソースを識別するためのリソース識別情報であるContext IDが当該リソースに付与される。ここで付与されたContext IDを「1」とする。
【0034】
そして、生成要求に対する生成応答(Add Reply)にContext ID=1が付与されてMG3000からMGC2000へ送信される(ステップS75)。
【0035】
MG3000から送信されてきた生成応答に含まれるContext ID=1が、ステップS72にて記憶されたトランザクション情報に書き込まれる(追加される)。
【0036】
その後、MG3000にて再開が発生した場合(ステップS76)、再開が発生した旨を示す起動通知(Service Change Request)がMG3000からMGC2000へ送信される(ステップS77)。この再開時、MG3000にて管理されている払い出し(リソースに付与)中のContext IDのリスト情報がすべてクリアされる。つまり、ステップS74にて生成されたリソースに付与されたContext ID「1」についても、払い出し中のContext IDには該当しなくなる。
【0037】
さらにその後、MGC2000からMG3000へリソースの生成の要求をする場合、リソースの生成を要求する生成要求(Add Request)がMGC2000からMG3000へ送信される(ステップS78)。ここで、ステップS71のトランザクション情報生成処理およびステップS72のトランザクション情報記憶処理も行われるが、説明は割愛する。
【0038】
MGC2000から送信されてきた生成要求がMG3000にて受信されると、リソースが生成される(ステップS79)。このとき、当該リソースを識別するためのリソース識別情報であるContext IDが当該リソースに付与される。ここで付与されたContext IDを「1」とする。
【0039】
ここで、Context ID=1に相当するリソースは、ステップS76にて発生した再開によって、ステップS74にて生成されたリソースではなく、ステップS79にて生成されたリソースとなっている。
【0040】
その後、MGC2000からステップS74にて生成されたリソースの削除を要求する場合、ステップS74にて生成されたリソースをについてContext ID=1を指定して削除要求が送信される(ステップS80)。
【0041】
MGC2000から送信されてきた削除要求がMG3000にて受信されると、Context ID=1に相当するリソースは、ステップS79にて生成されているリソースとなっているため、ステップS79にて生成されたリソースが削除される(ステップS81)。
【0042】
そして、生成要求に対する生成応答(Add Reply)にContext ID=1が付与されてMG3000からMGC2000へ送信される(ステップS82)。また、削除要求に対する変更応答(Subtract Reply)にContext ID=1が付与されてMG3000からMGC2000へ送信される(ステップS83)。
【0043】
この状態では、ステップS80にて送信された削除要求に対して削除されたContext ID=1に相当するリソースは、ステップS79にて生成されたリソースである。それにもかかわらず、MGC2000は、ステップS80にて送信された削除要求に対して削除されたContext ID=1に相当するリソースは、ステップS74にて生成されたリソースであると誤認識してしまう。
【0044】
このように、MG3000に再開が発生した場合、MGC2000が認識しているリソースのContext ID情報とMG3000が認識しているリソースのContext ID情報との間で、食い違いが生じてしまうという問題点がある。
【0045】
この問題は、要求信号の再送時にも生じるものである。
【0046】
例えば、削除要求が送信された後、一定期間応答が無い場合に当該削除要求が再送されるが、その送信から再送までの間にMG3000の再開が発生すると、送信時に指定したContext IDが、再送時にはクリアされてしまっている。
【0047】
このような問題を解決するために、MGC2000にてMG3000から再開を示す起動通知が受信された場合、MGC2000にて保持しているContext ID情報をクリアさせる方法が一般的に用いられている。
【0048】
しかし、Context ID情報をクリアさせるには、クリア処理が行われている間は、他の処理を行うことができなくなり、サービス停止期間が生じてしまうという問題点がある。
【0049】
本発明は、上述した課題を解決するゲートウェイ制御装置、ゲートウェイ制御方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0050】
本発明のゲートウェイ制御装置は、
通信装置を接続するゲートウェイ装置を制御するゲートウェイ制御装置であって、
前記ゲートウェイ装置から該ゲートウェイ装置が起動した旨を示す起動通知を受信した回数をカウントする起動回数カウント部と、
前記ゲートウェイ装置のリソース状態の変更を要求する変更要求またはリソースの削除を要求する削除要求を、該ゲートウェイ装置にて該リソースを生成する際に該リソースを識別するために与えられたリソース識別情報を指定して該ゲートウェイ装置へ送信する要求信号送信部と、
前記要求信号送信部が前記変更要求または前記削除要求を送信する際に、該変更要求または該削除要求するリソースのリソース識別情報と、その時点で前記起動回数カウント部が示しているカウント値である第1のカウント値とを含んだトランザクション情報を生成するトランザクション情報管理部と、
前記トランザクション情報を記憶する記憶部と、
前記要求信号送信部から送信された変更要求または削除要求に対して前記ゲートウェイ装置から応答信号が送信されてこない場合、該変更要求または該削除要求を送信する際に前記トランザクション情報管理部が生成したトランザクション情報に含まれる前記第1のカウント値と、その時点で前記起動回数カウント部が示しているカウント値である第2のカウント値とを比較する比較部とを有し、
前記要求信号送信部は、前記比較部における比較の結果、前記第1のカウント値と前記第2のカウント値とが同じである場合、前記変更要求または前記削除要求を再送し、
前記トランザクション情報管理部は、前記比較部における比較の結果、前記第1のカウント値と前記第2のカウント値とが異なる場合、該トランザクション情報を前記記憶部から削除する。
【0051】
また、本発明のゲートウェイ制御方法は、
通信装置を接続するゲートウェイ装置を制御するゲートウェイ制御方法であって、
前記ゲートウェイ装置から該ゲートウェイ装置が起動した旨を示す起動通知を受信した回数をカウントする処理と、
前記ゲートウェイ装置のリソース状態の変更を要求する変更要求またはリソースの削除を要求する削除要求を、該ゲートウェイ装置にて該リソースを生成する際に該リソースを識別するために与えられたリソース識別情報を指定して該ゲートウェイ装置へ送信する処理と、
前記変更要求または前記削除要求を送信する際に、該変更要求または該削除要求するリソースのリソース識別情報と、その時点で前記カウントしているカウント値である第1のカウント値とを含んだトランザクション情報を生成する処理と、
前記送信された変更要求または削除要求に対して前記ゲートウェイ装置から応答信号が送信されてこない場合、該変更要求または該削除要求を送信する際に前記生成したトランザクション情報に含まれる前記第1のカウント値と、その時点で前記カウントしているカウント値である第2のカウント値とを比較する処理と、
該比較の結果、前記第1のカウント値と前記第2のカウント値とが同じである場合、前記変更要求または前記削除要求を再送する処理と、
該比較の結果、前記第1のカウント値と前記第2のカウント値とが異なる場合、前記トランザクション情報を解放する処理とを有する。
【0052】
また、本発明のプログラムは、
通信装置を接続するゲートウェイ装置を制御するゲートウェイ制御装置に実行させるためのプログラムであって、
前記ゲートウェイ装置から該ゲートウェイ装置が起動した旨を示す起動通知を受信した回数をカウントする手順と、
前記ゲートウェイ装置のリソース状態の変更を要求する変更要求またはリソースの削除を要求する削除要求を、該ゲートウェイ装置にて該リソースを生成する際に該リソースを識別するために与えられたリソース識別情報を指定して該ゲートウェイ装置へ送信する手順と、
前記変更要求または前記削除要求を送信する際に、該変更要求または該削除要求するリソースのリソース識別情報と、その時点で前記カウントしているカウント値である第1のカウント値とを含んだトランザクション情報を生成する手順と、
前記送信された変更要求または削除要求に対して前記ゲートウェイ装置から応答信号が送信されてこない場合、該変更要求または該削除要求を送信する際に前記生成したトランザクション情報に含まれる前記第1のカウント値と、その時点で前記カウントしているカウント値である第2のカウント値とを比較する手順と、
該比較の結果、前記第1のカウント値と前記第2のカウント値とが同じである場合、前記変更要求または前記削除要求を再送する手順と、
該比較の結果、前記第1のカウント値と前記第2のカウント値とが異なる場合、前記トランザクション情報を解放する手順とを実行させる。
【発明の効果】
【0053】
以上説明したように本発明においては、通信装置を接続するゲートウェイ装置から起動通知を受信した回数をカウントし、ゲートウェイ装置のリソースの変更要求または削除要求を、リソース識別情報を指定してゲートウェイ装置へ送信し、変更要求または削除要求を送信する際に、リソース識別情報と、その時点でカウントしている第1のカウント値とを含んだトランザクション情報を生成し、送信された変更要求または削除要求に対してゲートウェイ装置から応答信号が送信されてこない場合、第1のカウント値と、その時点でカウントしている第2のカウント値とが同じである場合、変更要求または削除要求を再送し、第1のカウント値と第2のカウント値とが異なる場合、トランザクション情報を解放する構成としたため、ゲートウェイ装置の再開後に集中的なサービス停止期間の発生を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】本発明のゲートウェイ制御装置の実施の一形態を示す図である。
【図2】図1に示したMGCの内部構成の一例を示す図である。
【図3】図1に示したMGにて管理しているContext ID情報のリストの一例を示す図である。
【図4】図2に示したトランザクション情報管理部にて生成されるトランザクション情報の一例を示す図である。
【図5】本形態におけるゲートウェイ制御方法の第1の例を示すシーケンス図である。
【図6】本形態におけるゲートウェイ制御方法の第2の例を示すシーケンス図である。
【図7】本形態におけるゲートウェイ制御方法の第3の例を示すシーケンス図である。
【図8】MGおよびMGCを用いた一般的な通信システムの形態の一例を示す図である。
【図9】図8に示した形態におけるゲートウェイ制御方法を説明するためのシーケンス図である。
【図10】図10は、図8に示した形態においてMGに再開が発生した場合のゲートウェイ制御方法を説明するためのシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0055】
以下に、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
【0056】
図1は、本発明のゲートウェイ制御装置の実施の一形態を示す図である。
【0057】
本形態は図1に示すように、SIPサーバ100と、MGC200と、MG300と、端末400,500とから構成されている。
【0058】
SIPサーバ100は、通信プロトコルの1つであるSIP(Session Initiation Protocol)を利用して端末400,500の呼制御を行うサーバである。
【0059】
端末400は、通信機能を有する通信端末である。端末400は、既存の電話交換網と接続された通信端末であっても良いし、IP網と接続された通信端末であっても良い。
【0060】
端末500は、通信機能を有する通信端末である。端末500は、既存の電話交換網と接続された通信端末であっても良いし、IP網と接続された通信端末であっても良い。
【0061】
MG300は、端末400と端末500とを接続する。ここで、端末400と接続されたネットワークと端末500と接続されたネットワークとが同種のネットワークである場合(例えば、双方が既存の電話交換網である場合や、双方がIP網である場合)、MG300は、不正パケットのフィルタリング、帯域制限、優先度制御、NAPT(Network Address and Port Translation)変換等を行う。また、端末400と接続されたネットワークと端末500と接続されたネットワークとが異種のネットワークである場合(例えば、一方が既存の電話交換網であり、他方がIP網である場合)、MG300は、既存の電話交換網のインタフェースとIP網のインタフェースとの変換を行う。
【0062】
MGC200は、H.248のプロトコルを用いてMG300を制御するゲートウェイ制御装置である。
【0063】
図2は、図1に示したMGC200の内部構成の一例を示す図である。
【0064】
図1に示したMGC200には図2に示すように、SIPサーバ通信部201と、MG通信部202と、起動回数カウント部203と、要求信号送信部204と、トランザクション情報管理部205と、記憶部206と、比較部207と、タイマ208とが設けられている。
【0065】
SIPサーバ通信部201は、図1に示したSIPサーバ100と通信を行う。
【0066】
MG通信部202は、図1に示したMG300と通信を行う。また、MG通信部202は、MG300から送信されてきた応答信号に付与されたリソースを識別するためのリソース識別情報であるContext IDをトランザクション情報管理部205へ出力する。また、MG通信部202は、MG300が再開(起動)した際に送信されてくる起動通知であるService Change Requestを起動回数カウント部203へ出力する。また、MG通信部202は、要求信号送信部204から出力された要求(生成、変更、削除)信号をMG300へ送信する。また、MG通信部202は、要求信号送信部204から出力された要求信号に対する応答信号がMG300から送信されてきた場合、その旨を要求信号送信部204へ通知する。
【0067】
起動回数カウント部203は、MG通信部202からService Change Requestが出力されてきた回数をカウントするカウンタである。また、起動回数カウント部203は、カウントした回数であるカウント値をトランザクション情報管理部205へ出力する。
【0068】
要求信号送信部204は、MG300に対して、比較部207から出力された比較結果に基づいて、リソースの生成を要求する生成要求(Add Request)、リソースの状態の変更を要求する変更要求(Modify Request)、リソースの削除を要求する削除要求(Subtract Request)の要求信号を生成してMG通信部202を介してMG300へ送信する。また、変更要求または削除要求を送信する場合、記憶部206に記憶されているContext IDを付与して要求信号を生成する。また、要求信号送信部204は、これら要求信号を送信した際、タイマ208を起動する。
【0069】
トランザクション情報管理部205は、要求信号送信部204が要求信号を生成した際に、当該要求信号に応じたトランザクション情報を生成して記憶部206へ書き込む。また、トランザクション情報管理部205は、MG通信部202から出力されてきたContext IDを記憶部206に記憶されている相応のトランザクション情報に追加する。また、起動回数カウント部203から出力されたカウント値を記憶部206に記憶されている相応のトランザクション情報に追加する。
【0070】
記憶部206は、トランザクション情報管理部205によって書き込まれたトランザクション情報を記憶する。
【0071】
比較部207は、タイマ208から比較指示が出力されてきた際に、記憶部206に記憶されている相応のトランザクション情報に含まれるカウント値(第1のカウント値)と、起動回数カウント部203が示すカウント値(第2のカウント値)とを比較する。また、比較部207は、当該比較の結果を要求信号送信部204へ出力する。
【0072】
タイマ208は、要求信号送信部204によって起動されたときからあらかじめ設定された時間を計る時計である。また、要求信号送信部204によって起動されたときからあらかじめ設定された時間が経過したときに、比較部207へ比較指示を出力する。
【0073】
図3は、図1に示したMG300にて管理しているContext ID情報のリストの一例を示す図である。
【0074】
図1に示したMG300では図3に示すように、払い出し中(使用中)のリソースのContext IDがリストアップされている。
【0075】
例えば、図3に示すように、「0001」と「0003」と「0010」と「0015」とがリストアップされている。これは、「0001」、「0003」、「0010」および「0015」であるContext IDはすでに使用されていることを示している。
【0076】
図4は、図2に示したトランザクション情報管理部205にて生成されるトランザクション情報の一例を示す図である。
【0077】
図2に示したトランザクション情報管理部205にて生成されるトランザクション情報は図4に示すように、当該トランザクション情報を識別するためのトランザクション識別情報であるTransaction ID、そのリソースを付与したMGを識別するためのMG識別情報であるMG ID、MG300から付与された(払い出された)Context ID、タイマ情報、接続回数等が含まれている。
【0078】
ここでタイマ情報は、再送に用いる時間等を示す情報である。
【0079】
また、接続回数は、当該トランザクション情報が生成されたときの起動回数カウント部203が示すカウント値である。
【0080】
以下に、本形態におけるゲートウェイ制御方法について説明する。ここで、上述した要求信号送信部204から要求信号を送信した旨が通知されたときからあらかじめ設定された時間を「T」とする。また、すでにリソースが生成されており、生成されたリソースの状態の変更を要求する場合を例に挙げて説明する。
【0081】
図5は、本形態におけるゲートウェイ制御方法の第1の例を示すシーケンス図である。この第1の例では、変更要求が送信されてから、時間「T」が経過するまで、MG300が再開しなかった場合を例に挙げて説明する。
【0082】
まず、MG300にて再開が発生すると(ステップS1)、再開が発生した旨を示す起動通知(Service Change Request)がMG300からMGC200へ送信される(ステップS2)。
【0083】
すると、起動回数カウント部203が示すカウント値が、1つカウントアップされる(ステップS3)。
【0084】
その後、リソース状態の変更を要求する場合、当該変更要求するために、トランザクション情報がトランザクション情報管理部205にて生成される(ステップS4)。このトランザクション情報には固有の識別情報であるトランザクションID(Identification)が付与される。このとき、起動回数カウント部203が示しているカウント値が当該トランザクション情報に含まれる。また、変更を要求するリソースのContext IDが当該トランザクション情報に含まれる。続いて、当該トランザクション情報がトランザクション情報管理部205によって記憶部206に記憶される(ステップS5)。
【0085】
そして、変更するリソースのリソース識別情報であるContext IDが含まれたリソース状態の変更を要求する変更要求(Modify Request)が、要求信号送信部204からMG通信部202を介してMG300へ送信される(ステップS6)。
【0086】
この送信の際、要求信号送信部204によってタイマ208が起動する。
【0087】
ここで、要求信号送信部204からMG通信部202を介してMG300へ送信された変更要求に対する応答信号が、何らかの原因で送信されてこないまま時間「T(タイマ208にて計時)」が経過した場合、起動回数カウント部203が示しているカウント値と、当該トランザクション情報に含まれるカウント値とが比較部207にて比較される(ステップS7)。
【0088】
比較の結果、ここでは、起動回数カウント部203が示しているカウント値と、当該トランザクション情報に含まれるカウント値とが同じであるため、要求信号送信部204から当該変更要求がMG通信部202を介してMG300へ再送される(ステップS8)。
【0089】
図6は、本形態におけるゲートウェイ制御方法の第2の例を示すシーケンス図である。この第2の例では、変更要求が送信されてから、時間「T」が経過するまでの間に、MG300が再開した場合を例に挙げて説明する。
【0090】
まず、MG300にて再開が発生すると(ステップS11)、再開が発生した旨を示す起動通知(Service Change Request)がMG300からMGC200へ送信される(ステップS12)。
【0091】
すると、起動回数カウント部203が示すカウント値が、1つカウントアップされる(ステップS13)。
【0092】
その後、リソース状態の変更を要求する場合、当該変更要求するために、トランザクション情報がトランザクション情報管理部205にて生成される(ステップS14)。このトランザクション情報には固有の識別情報であるトランザクションID(Identification)が付与される。このとき、起動回数カウント部203が示しているカウント値が当該トランザクション情報に含まれる。また、変更を要求するリソースのContext IDが当該トランザクション情報に含まれる。続いて、当該トランザクション情報がトランザクション情報管理部205によって記憶部206に記憶される(ステップS15)。
【0093】
そして、変更するリソースのリソース識別情報であるContext IDが含まれたリソース状態の変更を要求する変更要求(Modify Request)が、要求信号送信部204からMG通信部202を介してMG300へ送信される(ステップS16)。
【0094】
この送信の際、要求信号送信部204によってタイマ208が起動する。
【0095】
ここで、タイマ208が起動してから時間「T(タイマ208にて計時)」が経過するまでの間に、MG300にて再開が発生すると(ステップS17)、再開が発生した旨を示す起動通知(Service Change Request)がMG300からMGC200へ送信される(ステップS18)。
【0096】
すると、起動回数カウント部203が示すカウント値が、1つカウントアップされる(ステップS19)。
【0097】
ここで、要求信号送信部204からMG通信部202を介してMG300へ送信された変更要求に対する応答信号が、何らかの原因で送信されてこないまま時間「T(タイマ208にて計時)」が経過した場合、起動回数カウント部203が示しているカウント値と、当該トランザクション情報に含まれるカウント値とが比較部207にて比較される(ステップS20)。
【0098】
比較の結果、ここでは、起動回数カウント部203が示しているカウント値と、当該トランザクション情報に含まれるカウント値とが異なるため、当該トランザクション情報が記憶部206から削除(解放)される(ステップS21)。つまり、当該トランザクション情報に含まれるContext IDがMGC200にて管理(使用中であると認識)されなくなる。
【0099】
図7は、本形態におけるゲートウェイ制御方法の第3の例を示すシーケンス図である。この第3の例では、変更要求が送信されてから最初の時間「T」が経過するまで、MG300が再開せず、その後、変更要求が再送されてから、時間「T」が経過するまでの間に、MG300が再開した場合を例に挙げて説明する。
【0100】
まず、MG300にて再開が発生すると(ステップS31)、再開が発生した旨を示す起動通知(Service Change Request)がMG300からMGC200へ送信される(ステップS32)。
【0101】
すると、起動回数カウント部203が示すカウント値が、1つカウントアップされる(ステップS33)。
【0102】
その後、リソース状態の変更を要求する場合、当該変更要求するために、トランザクション情報がトランザクション情報管理部205にて生成される(ステップS34)。このトランザクション情報には固有の識別情報であるトランザクションID(Identification)が付与される。このとき、起動回数カウント部203が示しているカウント値が当該トランザクション情報に含まれる。また、変更を要求するリソースのContext IDが当該トランザクション情報に含まれる。続いて、当該トランザクション情報がトランザクション情報管理部205によって記憶部206に記憶される(ステップS35)。
【0103】
そして、変更するリソースのリソース識別情報であるContext IDが含まれたリソース状態の変更を要求する変更要求(Modify Request)が、要求信号送信部204からMG通信部202を介してMG300へ送信される(ステップS36)。
【0104】
この送信の際、要求信号送信部204によってタイマ208が起動する。
【0105】
ここで、要求信号送信部204からMG通信部202を介してMG300へ送信された変更要求に対する応答信号が、何らかの原因で送信されてこないまま時間「T(タイマ208にて計時)」が経過した場合、起動回数カウント部203が示しているカウント値と、当該トランザクション情報に含まれるカウント値とが比較部207にて比較される(ステップS37)。
【0106】
比較の結果、ここでは、起動回数カウント部203が示しているカウント値と、当該トランザクション情報に含まれるカウント値とが同じであるため、要求信号送信部204から当該変更要求がMG通信部202を介してMG300へ再送される(ステップS38)。
【0107】
この送信の際、要求信号送信部204によってタイマ208が再度「0」から起動する。
【0108】
ここで、タイマ208が起動してから時間「T(タイマ208にて計時)」が経過するまでの間に、MG300にて再開が発生すると(ステップS39)、再開が発生した旨を示す起動通知(Service Change Request)がMG300からMGC200へ送信される(ステップS40)。
【0109】
すると、起動回数カウント部203が示すカウント値が、1つカウントアップされる(ステップS41)。
【0110】
ここで、要求信号送信部204からMG通信部202を介してMG300へ送信された変更要求に対する応答信号が、何らかの原因で送信されてこないまま時間「T(タイマ208にて計時)」が経過した場合、起動回数カウント部203が示しているカウント値と、当該トランザクション情報に含まれるカウント値とが比較部207にて比較される(ステップS42)。
【0111】
比較の結果、ここでは、起動回数カウント部203が示しているカウント値と、当該トランザクション情報に含まれるカウント値とが異なるため、当該トランザクション情報が記憶部206から削除(解放)される(ステップS43)。つまり、当該トランザクション情報に含まれるContext IDがMGC200にて管理(使用中であると認識)されなくなる。
【0112】
なお、上述したリソースの変更要求のほかに、リソースの生成要求やリソースの削除要求の再送についても同じ処理を行う。
【0113】
以上説明したように、MGC200内で管理(認識)しているリソース情報のうち、MG300の再開前に送信した要求信号をMG300再開後に再送した要求信号に係るリソースのリソース情報のみを削除するため、集中的なサービス停止期間の発生を防ぐことができる。
【0114】
なお、上述したMGC200の処理は、目的に応じて作製された論理回路で行うようにしても良い。また、処理内容を記述したプログラムをMGC200にて読取可能な記録媒体に記録し、この記録媒体に記録されたプログラムをMGC200に読み込ませ、実行するものであっても良い。MGC200にて読取可能な記録媒体とは、フロッピーディスク(登録商標)、光磁気ディスク、DVD、CDなどの移設可能な記録媒体の他、MGC200に内蔵されたROM、RAM等のメモリやHDD等を指す。この記録媒体に記録されたプログラムは、MGC200内のCPUにて読み込まれ、CPUの制御によって、上述したものと同様の処理が行われる。ここで、CPUは、プログラムが記録された記録媒体から読み込まれたプログラムを実行するコンピュータとして動作するものである。
【符号の説明】
【0115】
100 SIPサーバ
200 MGC
201 SIPサーバ通信部
202 MG通信部
203 起動回数カウント部
204 要求信号送信部
205 トランザクション情報管理部
206 記憶部
207 比較部
208 タイマ
300 MG
400,500 端末

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信装置を接続するゲートウェイ装置を制御するゲートウェイ制御装置であって、
前記ゲートウェイ装置から該ゲートウェイ装置が起動した旨を示す起動通知を受信した回数をカウントする起動回数カウント部と、
前記ゲートウェイ装置のリソース状態の変更を要求する変更要求またはリソースの削除を要求する削除要求を、該ゲートウェイ装置にて該リソースを生成する際に該リソースを識別するために与えられたリソース識別情報を指定して該ゲートウェイ装置へ送信する要求信号送信部と、
前記要求信号送信部が前記変更要求または前記削除要求を送信する際に、該変更要求または該削除要求するリソースのリソース識別情報と、その時点で前記起動回数カウント部が示しているカウント値である第1のカウント値とを含んだトランザクション情報を生成するトランザクション情報管理部と、
前記トランザクション情報を記憶する記憶部と、
前記要求信号送信部から送信された変更要求または削除要求に対して前記ゲートウェイ装置から応答信号が送信されてこない場合、該変更要求または該削除要求を送信する際に前記トランザクション情報管理部が生成したトランザクション情報に含まれる前記第1のカウント値と、その時点で前記起動回数カウント部が示しているカウント値である第2のカウント値とを比較する比較部とを有し、
前記要求信号送信部は、前記比較部における比較の結果、前記第1のカウント値と前記第2のカウント値とが同じである場合、前記変更要求または前記削除要求を再送し、
前記トランザクション情報管理部は、前記比較部における比較の結果、前記第1のカウント値と前記第2のカウント値とが異なる場合、該トランザクション情報を前記記憶部から削除するゲートウェイ制御装置。
【請求項2】
請求項1に記載のゲートウェイ制御装置において、
前記比較部は、前記要求信号送信部が前記変更要求または前記削除要求を送信してから所定の時間を経過するまでに、前記応答信号が前記ゲートウェイ装置から送信されてこない場合、前記比較を行うことを特徴とするゲートウェイ制御装置。
【請求項3】
請求項1に記載のゲートウェイ制御装置において、
前記要求信号送信部は、前記ゲートウェイ装置へ前記リソースの生成を要求する生成要求を該ゲートウェイ装置へ送信し、
前記トランザクション情報管理部は、前記要求信号送信部が前記生成要求を送信する際に、その時点で前記起動回数カウント部が示しているカウント値である第1のカウント値を含んだトランザクション情報を生成し、
前記比較部は、前記要求信号送信部から送信された生成要求に対して前記ゲートウェイ装置から応答信号が送信されてこない場合、該生成要求を送信する際に前記トランザクション情報管理部が生成したトランザクション情報に含まれる第1のカウント値と、その時点で前記起動回数カウント部が示しているカウント値である第2のカウント値とを比較し、
前記要求信号送信部は、前記比較部における比較の結果、前記第1のカウント値と前記第2のカウント値とが同じである場合、前記生成要求を再送することを特徴とするゲートウェイ制御装置。
【請求項4】
請求項1に記載のゲートウェイ制御装置において、
前記起動回数カウント部は、前記起動通知を受信した際、前記カウント値を1つカウントアップすることを特徴とするゲートウェイ制御装置。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか1項に記載のゲートウェイ制御装置において、
当該ゲートウェイ制御装置と、前記ゲートウェイ装置との間の信号の送受信は、H.248のプロトコルに従うことを特徴とするゲートウェイ制御装置。
【請求項6】
通信装置を接続するゲートウェイ装置を制御するゲートウェイ制御方法であって、
前記ゲートウェイ装置から該ゲートウェイ装置が起動した旨を示す起動通知を受信した回数をカウントする処理と、
前記ゲートウェイ装置のリソース状態の変更を要求する変更要求またはリソースの削除を要求する削除要求を、該ゲートウェイ装置にて該リソースを生成する際に該リソースを識別するために与えられたリソース識別情報を指定して該ゲートウェイ装置へ送信する処理と、
前記変更要求または前記削除要求を送信する際に、該変更要求または該削除要求するリソースのリソース識別情報と、その時点で前記カウントしているカウント値である第1のカウント値とを含んだトランザクション情報を生成する処理と、
前記送信された変更要求または削除要求に対して前記ゲートウェイ装置から応答信号が送信されてこない場合、該変更要求または該削除要求を送信する際に前記生成したトランザクション情報に含まれる前記第1のカウント値と、その時点で前記カウントしているカウント値である第2のカウント値とを比較する処理と、
該比較の結果、前記第1のカウント値と前記第2のカウント値とが同じである場合、前記変更要求または前記削除要求を再送する処理と、
該比較の結果、前記第1のカウント値と前記第2のカウント値とが異なる場合、前記トランザクション情報を解放する処理とを有するゲートウェイ制御方法。
【請求項7】
請求項6に記載のゲートウェイ制御方法において、
前記変更要求または前記削除要求を送信してから所定の時間を経過するまでに、前記応答信号が前記ゲートウェイ装置から送信されてこない場合、前記比較を行う処理を有することを特徴とするゲートウェイ制御方法。
【請求項8】
請求項6に記載のゲートウェイ制御方法において、
前記ゲートウェイ装置へ前記リソースの生成を要求する生成要求を該ゲートウェイ装置へ送信する処理と、
前記生成要求を送信する際に、その時点で前記カウントしているカウント値である第1のカウント値を含んだトランザクション情報を生成する処理と、
前記送信された生成要求に対して前記ゲートウェイ装置から応答信号が送信されてこない場合、該生成要求を送信する際に前記生成したトランザクション情報に含まれる第1のカウント値と、その時点で前記カウントしているカウント値である第2のカウント値とを比較する処理と、
該比較の結果、前記第1のカウント値と前記第2のカウント値とが同じである場合、前記生成要求を再送する処理とを有することを特徴とするゲートウェイ制御方法。
【請求項9】
請求項6に記載のゲートウェイ制御方法において、
前記起動通知を受信した際、前記カウント値を1つカウントアップする処理を有することを特徴とするゲートウェイ制御方法。
【請求項10】
通信装置を接続するゲートウェイ装置を制御するゲートウェイ制御装置に、
前記ゲートウェイ装置から該ゲートウェイ装置が起動した旨を示す起動通知を受信した回数をカウントする手順と、
前記ゲートウェイ装置のリソース状態の変更を要求する変更要求またはリソースの削除を要求する削除要求を、該ゲートウェイ装置にて該リソースを生成する際に該リソースを識別するために与えられたリソース識別情報を指定して該ゲートウェイ装置へ送信する手順と、
前記変更要求または前記削除要求を送信する際に、該変更要求または該削除要求するリソースのリソース識別情報と、その時点で前記カウントしているカウント値である第1のカウント値とを含んだトランザクション情報を生成する手順と、
前記送信された変更要求または削除要求に対して前記ゲートウェイ装置から応答信号が送信されてこない場合、該変更要求または該削除要求を送信する際に前記生成したトランザクション情報に含まれる前記第1のカウント値と、その時点で前記カウントしているカウント値である第2のカウント値とを比較する手順と、
該比較の結果、前記第1のカウント値と前記第2のカウント値とが同じである場合、前記変更要求または前記削除要求を再送する手順と、
該比較の結果、前記第1のカウント値と前記第2のカウント値とが異なる場合、前記トランザクション情報を解放する手順とを実行させるためのプログラム。
【請求項11】
請求項10に記載のプログラムにおいて、
前記変更要求または前記削除要求を送信してから所定の時間を経過するまでに、前記応答信号が前記ゲートウェイ装置から送信されてこない場合、前記比較を行う手順を実行させるためのプログラム。
【請求項12】
請求項10に記載のプログラムにおいて、
前記ゲートウェイ装置へ前記リソースの生成を要求する生成要求を該ゲートウェイ装置へ送信する手順と、
前記生成要求を送信する際に、その時点で前記カウントしているカウント値である第1のカウント値を含んだトランザクション情報を生成する手順と、
前記送信された生成要求に対して前記ゲートウェイ装置から応答信号が送信されてこない場合、該生成要求を送信する際に前記生成したトランザクション情報に含まれる第1のカウント値と、その時点で前記カウントしているカウント値である第2のカウント値とを比較する手順と、
該比較の結果、前記第1のカウント値と前記第2のカウント値とが同じである場合、前記生成要求を再送する手順とを実行させるためのプログラム。
【請求項13】
請求項10に記載のプログラムにおいて、
前記起動通知を受信した際、前記カウント値を1つカウントアップする手順を実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−166495(P2010−166495A)
【公開日】平成22年7月29日(2010.7.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−8940(P2009−8940)
【出願日】平成21年1月19日(2009.1.19)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】