説明

ゲート構造体

【課題】従来のゲート構造体は必要なモジュールが固定式に取り付けられており、不要なモジュールを取り外しすることができず、専用のゲート構造体が作られていた。
【解決手段】本発明ではタワー形状に各々のモジュールを組み合わせることができるようになっており、使用場所に応じて必要な機能だけを組み合わせて使うことができるゲート構造体を提案するものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はICカード等の読み取り部(リーダ部)を有するゲート構造体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
交通系ICカードシステムの導入はここ数年で日本全国の交通機関に急速に広がり始めている。
【0003】
しかし国内で中心的なICカードシステムはシステムコスト、端末コスト、運営維持コストが非常に高く、大手交通事業者を中心に導入されている。
【0004】
仮に導入したとしても維持運営コストが高い為中小交通機関などでは、導入を躊躇しており、大手交通機関との間にサービス格差を生じさせ利用者離れによる経営悪化を生じさせかねない状況を招いている。
【0005】
特開2002-150237には自動改札機90が提案されている。本装置では非接触式カード91をアンテナ部92に確認させ表示部93に所定の情報を表示させるようにしている。
【0006】
そして非接触式カード91が所定の要件を満たしていない場合にはドア94,95を閉じ利用者を通過させないように構成されている。


【特許文献1】特開2002-150237
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来のゲート装置は大変大きく図書館や事業所の入退室管理などに使用するには大変場所をとった。
【0008】
表示部93や二枚のドア95,96は必ずしも必要とされない場合がある。しかし、人を感知するセンサーや警告音を出す為のスピーカーや利用者を特定する為のカメラが必要な場所もありそのつど専用に製作されていた。


【課題を解決するための手段】
【0009】
そこで読み取り部を有するタワー状のゲート構造体で、カメラ部とLED部と抑止機能部と表示部と照明部とスピーカー部とセンサー部を取り外し可能に取り付けられたことを特徴とするゲート構造体を提供しようとするものである。


【発明の効果】
【0010】
本発明の各部はタワー状(ビルディングブロック型)になっている為、事業者の状況に応じて、機能だけを組み合わせて使うことができる。
【0011】
タワー状(ビルディングブロック型)になっている為設置場所に応じて高さを変更することができる。また、高さに応じてブロックを組み合わせることも可能である。
【0012】
抑止機能部は音と光など心理面から行動を制御するサイコロジ型、上下バー型、前後バー型より構成され現場の必要に応じて組み合わせて使うことができる。
【0013】
全体の構造を簡素化し、ビルディングブロック化することで、1ゲートのコストを従来のICカード対応ゲートの数分の一以下に抑えることができる。


【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本発明は読み取り部とカメラ部と抑止機能部と表示部と照明部とスピーカー部とセンサー部を縦方向に配置して場所をとらないようにすると共に、現場に応じて必要な機能だけを組み合わせて使うことができるゲート構造体である。
【実施例】
【0015】
図1に示されるような構造が本発明のフル装備した状体である。2柱式の正面図と側面図である。本体1の下部にはライトカーテン発生部16が備えられておりライトカーテン17が発光してサイコロジ型の抑止機能を発生させる構造になっている。
【0016】
抑止機能部はライトカーテン発生部16が上下に倒れるようにして飛び出すバーや、本発明の更に前方に設置した前後バーであっても良い。また、スピーカー部12から警告音や音声、同時に照明部13が点滅してサイコロジ型の行動抑制機能を使用しても良い。
【0017】
このような抑止機能部は読み取り部10に読み取らせた利用者の情報が通過に適正でないときに動作する。また、読み取り部10に利用者の情報を読み取らせずに通過しようとするときはセンサー部11が反応して抑止機能を動作させるようになっている。
【0018】
また、抑止機能が働いたり、利用者へのメッセージなどを表示部に表示できるようになっている。更に利用者をそのつど確認する為のカメラ部15によって撮像して読み取り部10で読み取った利用者の情報と照らし合わせることができるようになっている。
【0019】
これらの制御は本体1内に収納された制御部2によって制御される。制御部2は読み取り部10のデータの照合の他にもカメラ部15や読み取り部10のデータの記録も行う。
【0020】
以上のような構成であれば高さを有効な視野が確保される範囲F内に照明部13や表示部14が設置でき利用者により確実な情報伝達が可能になる。図2は本発明の使用状態を示す図である。
【0021】
図3の(1)はライトカーテン17の位置に扉20を取り付けたものである。2柱式でなくて1柱式でもよく狭い場所に多数のゲートを設置することができる。フル装備タイプで読み取り部10、センサー部11、スピーカー部12、照明部13、表示部14、カメラ部15、扉20(ライトカーテン17)が備えられている。
【0022】
図3の(2)は扉20が取り外された状態の設置である。前述したサイコロジ型の行動抑制機能で十分であると考えられる場所で選ばれるものである。近くに警備者がいたり、カメラ部15の撮像で利用者が特定できる場合などでは有効である。読み取り部10、センサー部11、スピーカー部12、照明部13、表示部14、カメラ部15、が備えられている。
【0023】
図4の(3)は、センサー部11、カメラ部15、扉20(ライトカーテン17)が備えられている。センサー部に反応したものを全て撮像した後扉20を開けて利用者を通過させる際等に利用される。廉価に製作できる。
【0024】
図4の(4)は読み取り部10、センサー部11、スピーカー部12、照明部13、扉20(ライトカーテン17)が取り付けられている。無断で通過するものや利用者が適正でない場合に抑止機能が作動するようになっている。近くに警備者がいる場合はこの機能で十分である。
【0025】
図4の(5)は読み取り部10、センサー部11、扉20(ライトカーテン17)が取り付けられている。廉価である。利用者にのみ抑止機能が作動していることを知らせればよい場合等で利用される。
【0026】
以上のように本発明であれば現場の状況に合わせて機能を取捨選択できる。価格も共通部が多いので安価にできる。
【0027】
本発明の各部はタワー状(ビルディングブロック型)になっている為、事業者の状況に応じて、機能だけを組み合わせて使うことができる。
そしてタワー状(ビルディングブロック型)になっている為設置場所に応じて高さを変更することができる。また、高さに応じてブロックを組み合わせることも可能である。
更に抑止機能部は音と光など心理面から行動を制御するサイコロジ型、上下バー型、前後バー型より構成され現場の必要に応じて組み合わせて使うことができる。
また、全体の構造を簡素化し、ビルディングブロック化することで、1ゲートのコストを従来のICカード対応ゲートの数分の一以下に抑えることができる。
【産業上の利用可能性】
【0028】
本発明はゲート装置だけでなく電子決済のマネーシステムや、サービス連携地域情報システム、メール配信システムなどに利用することができる。

【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明に係る2柱式のゲート装置である。
【図2】本発明に係る使用状態を示すものである。
【図3】本発明に係る1柱式のゲート装置である。
【図4】本発明に係る様々な組み合わせを図示するものである。。
【図5】従来のゲート装置を図示するものである。
【符号の説明】
【0030】
1
本体
10
読み取り部
11
センサー部
12
スピーカー部
13
照明部
14
表示部
15
カメラ部
20 扉



【特許請求の範囲】
【請求項1】
タワー状のゲート構造体で、読み取り部とカメラ部と抑止機能部と表示部と照明部とスピーカー部とセンサー部を取り外し可能に取り付けられたことを特徴とするゲート構造体。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−154492(P2011−154492A)
【公開日】平成23年8月11日(2011.8.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−14879(P2010−14879)
【出願日】平成22年1月26日(2010.1.26)
【出願人】(596119113)アルファーデザイン株式会社 (46)
【Fターム(参考)】