説明

ゲーム課金システム及びゲーム課金用コンピュータプログラム

【課題】有料であってもプレイヤにゲームの実行を促進させるゲーム課金システムを提供する。
【解決手段】実行中のゲームがゲーム完了状態に達する前に、プレイヤによる中断操作があると、中断状態情報を記憶部40に記憶して、ゲームの実行を終了させる中断操作処理部52aとゲームの実行を開始させるプレイ開始操作があると、中断状態情報に設定された状態から、ゲームの実行を開始させるゲーム続行部52bと、実行中のゲームがゲーム完了状態に達すると、プレイヤに課金するための課金に関する処理を行う課金処理部52cとを有し、ゲームリスタート部は、課金に関する処理が終了すると、ゲームをゲーム開始状態から開始する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゲームを実行する際にプレイヤに課金するためのゲーム課金システム及び該ゲーム課金システムを実現するためのゲーム課金用コンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
ネットワークゲームシステムやアーケードゲーム機において、ゲームが開始される前にプレイヤに課金するように構成されたゲーム課金システムや、ゲーム続行のために追加料金を要求するゲーム課金システムは周知である(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平10−156043号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特に、携帯型プレイヤ端末には無料で提供されるゲームが多く、このような市場では、有料のゲームは敬遠される傾向にある。
【0005】
そこで、本発明は、有料であってもプレイヤにゲームの実行を促進させるように構成された、ゲーム課金システム及びゲーム課金用コンピュータプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、以下の手段により上述した課題を解決する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
【0007】
本発明のゲーム課金システム(100)は、所定のゲーム開始状態から所定のゲーム完了状態に至るまでの間に、少なくとも1つの分岐地点が設けられ、各分岐地点では複数の選択肢から1つの選択肢をプレイヤに選択させ、選択された選択肢に応じたシナリオで進行するゲームが実行され、前記ゲームに対して課金するゲーム課金システムであって、ゲーム画面を表示する画像出力部(10)と、プレイヤの操作を受け付ける操作入力部(20)と、各種情報を記憶する記憶部(40)と、前記ゲームを実行するゲーム実行部(51)と、前記ゲームの実行中に課金に関する処理を制御する課金制御部(52)と、を備え、前記記憶部は、前記各分岐地点にて、プレイヤによって選択された選択肢が記憶された選択履歴情報を記憶し、前記ゲーム実行部は、前記ゲームが前記ゲーム完了状態に達した後に、所定のゲーム再開条件が満たされると、前記ゲームを前記ゲーム開始状態から再び開始するゲームリスタート部(51a)を備え、前記課金制御部は、前記分岐地点にて、前記選択肢が選択されると、前記選択履歴情報に前記選択された選択肢があるか否かを判断する履歴判断部(52e)と、前記履歴判断部にて、前記選択された選択肢がないと判断された場合は、前記選択された選択肢に課金するための処理を行うとともに、前記分岐地点にて前記プレイヤによって選択された選択肢を前記選択履歴情報に記録する課金処理部(52c’)と、前記履歴判断部にて前記選択された選択肢があると判断された場合、又は、前記課金処理部における処理が終了した後、前記ゲーム実行部に前記選択された選択肢に応じたシナリオで前記ゲームを実行させる選択肢実行部(52f)と、を有することにより、上記の課題を解決する。
【0008】
本発明のゲーム課金システムによれば、ゲームリスタート部により、ゲームが一旦ゲーム完了状態になっても再びゲーム開始状態からゲームを再開することができる。そして、履歴判断部により、選択された選択肢が新しい選択肢か否かが判断され、新しい選択肢が選択された時に、課金処理部により、その選択肢に課金するための処理が行われ、選択肢実行部によって、ゲーム実行部に選択肢に応じたシナリオでゲームを進行させる。従って、本発明のゲーム課金システムにおいては、新しい選択肢が選択される度に課金処理が行われる。ゲームの開始時には課金する必要がないため、有料ゲームを開始することのプレイヤの抵抗感を軽減することができる。更に、ゲームのシナリオの連続性が強いゲーム、又は、ゲーム進行に伴ってプレイヤの期待感を高めるゲームであれば、実行中のゲームは途中で中断されにくいため、ゲーム提供者に対しても、料金の支払いは確保されるように構成されている。また、選択肢毎の課金となるように構成されているため、プレイヤの課金に対する納得感も得られる。
【0009】
なお、所定のゲーム再開条件は、いずれの条件でもよく、例えば、プレイヤの操作に関する条件であってもよいし、ゲームの状態やプレイヤの状態に関する条件であってもよい。選択肢の料金は全ての選択肢に対して一定である場合は上記構成で問題ないが、選択肢によって料金が異なる場合は、次のように構成すればよい。
【0010】
前記各分岐地点における各選択肢の料金が設定された料金情報を記憶する選択肢料金記憶部が更に備えられ、前記課金処理部は、前記選択肢料金記憶部を参照して、前記選択された選択肢に設定された料金を特定し、前記特定された料金を請求するための処理を行ってもよい。
【0011】
また、本発明のゲーム課金システムは、プレイヤ端末と課金サーバにて構成されてもよい。この場合、本発明のゲーム課金システムは、前記画像出力部、前記操作入力部、前記記憶部、前記ゲーム実行部及び前記課金制御部が備えられたプレイヤ端末(2)と、前記プレイヤ端末と通信可能な課金サーバ(3)とで構成され、前記課金処理部は、前記プレイヤに前記選択肢の料金を請求する請求先を特定するための情報を含む課金情報を前記課金サーバへ送信し、前記課金サーバは、前記課金情報を受信すると、前記課金情報に基づいて前記請求先を特定し、前記特定された請求先に対して、前記選択肢の料金を請求する処理を行う課金実行部(81)を備えるように構成してもよい。
【0012】
これにより、複数のプレイヤ端末のそれぞれのプレイヤへ課金するための処理を、課金サーバにて一括して行うことができる。課金が発生する度に請求先が異なる場合と、各プレイヤに対して請求先が一定の場合とが含まれる。請求先が一定の場合は、次のように構成してもよい。
【0013】
前記プレイヤ端末は、前記課金サーバへ、前記プレイヤを特定する情報と前記請求先に関する情報を含む請求先情報を送信する請求先送信部(52d)を更に備え、前記課金サーバは、受信した前記請求先情報を記憶する請求先記憶部(60)を更に備え、前記プレイヤ端末の課金処理部は、前記請求先を特定するための情報として、前記プレイヤを特定する情報を含む前記課金情報を送信し、前記課金サーバの課金実行部は、前記課金情報を受信すると、前記請求先情報を参照して、前記課金情報によって特定されるプレイヤに対応する前記請求先に関する情報に基づいて、前記請求先を特定するように旺盛してもよい。
【0014】
更に、前記課金サーバは、前記各分岐地点の各選択肢とその料金が設定された料金情報を記憶する選択肢料金記憶部(60)を更に備え、前記プレイヤ端末の課金処理部は、前記選択された選択肢を特定する情報を更に含む前記課金情報を送信し、前記課金サーバの課金実行部は、前記料金情報を参照することにより、前記受信した課金情報によって特定される選択肢の料金を特定し、前記特定された料金を前記特定された請求先に請求するように構成してもよい。これにより、選択肢毎に異なる料金を課金することができる。
【0015】
本発明のゲーム課金用コンピュータプログラムは、ゲーム画面を表示する画像出力部(10)と、プレイヤの操作を受け付ける操作入力部(20)と、所定のゲーム開始状態から所定のゲーム完了状態に至るまでの間に、少なくとも1つの分岐地点(A〜D)が設けられ、各分岐地点では複数の選択肢から1つの選択肢をプレイヤに選択させ、選択された選択肢に応じたシナリオで進行するゲームを実行するゲーム実行部(51)と、前記各分岐地点にて、プレイヤによって選択された選択肢が記憶された選択履歴情報を記憶する記憶部(40)と、前記ゲームの実行中に課金に関する処理を制御する課金制御部(52)と、を備えたコンピュータ(2)にて実行され、前記ゲームに対して課金するゲーム課金用コンピュータプログラムであって、前記ゲーム実行部を、前記ゲームが前記ゲーム完了状態に達した後に、所定のゲーム再開条件が満たされると、前記ゲームを前記ゲーム開始状態から再び開始するゲームリスタート部(51a)として機能させ、前記課金制御部を、前記分岐地点にて、前記選択肢が選択されると、前記選択履歴情報に前記選択された選択肢があるか否かを判断する履歴判断部(52e)と、前記履歴判断部にて、前記選択された選択肢がないと判断された場合は、前記選択された選択肢に課金するための処理を行うとともに、前記分岐地点にて前記プレイヤによって選択された選択肢を前記選択履歴情報に記録する課金処理部(52c’)と、前記履歴判断部にて前記選択された選択肢があると判断された場合、又は、前記課金処理部における処理が終了した後、前記ゲーム実行部に前記選択された選択肢に応じたシナリオで前記ゲームを実行させる選択肢実行部(52f)として機能させる、ことにより、上記の課題を解決する。本発明のゲーム課金用コンピュータプログラムは、コンピュータにて実行されることにより、本発明のゲーム課金システムとして実現される。
【発明の効果】
【0016】
上述したように、本発明は、ゲームがプレイヤにもたらす達成感や期待感、更にはゲームの連続性といったゲームの特性を生かして、プレイヤにゲームへの課金の拒否感があまり意識されないタイミングで課金がされるように構成されている。これにより、有料であってもプレイヤにゲームの実行を促進させるゲーム課金システム等を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】第1のゲーム課金システムの一例を示す図。
【図2】本発明のゲームの構成の一例を示す図。
【図3】ゲームの実行に関する用語の定義を示す図。
【図4】第1のゲーム課金システムにおけるプレイヤ端末のハードウェア構成を示す図。
【図5】第1のゲーム課金システムにおける課金サーバのハードウェア構成を示す図。
【図6】第1のゲーム課金システムにおいて、課金サーバとプレイヤ端末との間で行われる処理の概略を示すシーケンス図。
【図7】第1のゲーム課金システムにおけるプレイ処理において行われる処理を示すフローチャート。
【図8】第1のゲーム課金システムにおける分岐処理において行われる処理を示すフローチャート。
【図9】第2のゲーム課金システムの一例を示す図。
【図10】第2のゲーム課金システムにおけるプレイヤ端末のハードウェア構成を示す図。
【図11】第2のゲーム課金システムにおけるプレイヤ端末のハードウェア構成を示す図。
【図12】第2のゲーム課金システムにおいて、課金サーバとプレイヤ端末との間で行われる処理の概略を示すシーケンス図。
【図13】第2のゲーム課金システムにおけるプレイ処理において行われる処理を示すフローチャート。
【図14】第2のゲーム課金システムにおける分岐処理において行われる処理を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0018】
(1)第1実施形態
図1は、本発明の第1のゲーム課金システム1の構成の一例を示す図である。第1のゲーム課金システム1は、プレイヤが操作するプレイヤ端末2と課金サーバ3とがネットワーク4を介して通信可能に構成されている。本形態のプレイヤ端末2は、モニタ2aと複数のボタン群2bが備えられた携帯型電話である。図1の第1のゲーム課金システム1では、1つのプレイヤ端末2が示されているが、複数のプレイヤ端末2が存在してもよい。課金サーバ3は、各プレイヤ端末2に対してゲームを配信すると共に、ゲームに対して課金する処理を行う。プレイヤ端末2は、課金サーバ3から取得したゲームをモニタ2aを介してプレイヤに提供する。
【0019】
プレイヤ端末2にて行われるゲームは、本形態においては、プレイヤの操作対象としてのキャラクタCAと、キャラクタCAの同級生のキャラクタ達との関係が、学校生活を通じて変化し、所定の状態になった時にゲーム完了状態CSとしてゲームが完了するロールプレイングゲームである。ゲーム開始状態SSからゲーム完了状態CSに至るまでの間には、図2に示すように、複数の分岐地点A、B、C、Dが設けられ、各分岐地点A〜Dでは、複数の選択肢から1つの選択肢をプレイヤに選択させるように構成されている。各分岐地点A〜Dの各選択肢には、選択肢に応じたシナリオが用意されている。
【0020】
例えば、分岐地点Aでは、3つの選択肢Aa、Ab、Acが用意され、各選択肢Aa、Ab、Acに応じて3つのシナリオA1、A2、A3に分岐するように構成されている。分岐したいずれのシナリオが選択されても、プレイヤの操作対象であるキャラクタCAと他のいずれかのキャラクタとの関係がゲーム完了状態CSになると、ゲーム完了と判断される。キャラクタCAと他のキャラクタとの関係の状態は、例えば、当該関係を示すパラメータの値によって判断すればよい。
【0021】
一旦ゲームが完了しても、同じゲームをゲーム開始状態SSから再度開始して、例えば、他の選択肢を選択することにより異なるシナリオを楽しむことができる。そして、第1のゲーム課金システム1においては、最初のゲームに対しては、ゲーム完了状態CSになるまで課金されない。最初のゲームがゲーム完了状態CSに到達した後、新しいゲームを再度開始すると、課金が発生する。また、本形態では、ゲーム完了状態CSに至る前の途中地点P1にてゲームを中断すると、後日、その中断した状態が再現され、途中地点P1からゲームを続行することができる。この中断後の続行されるゲームに対しては課金されない。即ち、本形態の課金は、ゲーム開始状態SSからゲーム完了状態CSに至るまでに課せられる料金であり、途中地点P1で中断されても、中断後のゲームに対しては追加課金はされない。
【0022】
本形態では、図3に示すように、ゲーム開始状態SSからゲーム完了状態CSまでを「ターン」といい、プレイヤのプレイ開始操作によって、プレイヤ端末2にてプレイヤへのゲームの提供が開始されてから、中断操作によって当該提供が中断されるまでの状態を「プレイ」という。実行中のゲームがゲーム完了状態CSに達した後に、ゲームを再度開始することをゲームの「リスタート」又は「再開」といい、再開されたゲームを「新しいゲーム」又は「新しいターン」という。また、中断されたゲームが中断された状態から開始されることを「続行」という。
【0023】
なお、本形態のゲームにおいては、各分割地点A〜Dの各選択肢は何度でも選択可能であるが、2回目以降のターンにおいては、既に選択された選択肢が再度選択された場合は、既に選択された選択肢であることを示すメッセージがモニタ2aに表示されるように構成されている。
【0024】
上述した課金システムを実現するための具体的な構成について説明する。まず、プレイヤ端末2のハードウェア構成について、図4を用いて説明する。プレイヤ端末2は、画像出力部10と、操作入力部20と、音声出力部30と、通信部35と、記憶部40と、端末制御部50とで構成される。画像出力部10は、モニタ2aを含み、ゲーム画面をモニタ2aに出力するための構成である。操作入力部20は複数のボタン群2bを含み、プレイヤの操作を受け付けるための構成である。音声出力部30は、スピーカーを含み、ゲームの効果音やBGMを出力するための構成である。通信部35は課金サーバ3と各種データを通信するための構成である。
【0025】
記憶部40は、本発明のゲームや課金システムを実現するためのコンピュータプログラム(後述の「端末プログラム」)、ゲーム中断時のゲームの状態を示す中断状態情報、プレイヤの操作や選択された選択肢の履歴情報等、各種データを記憶する。ゲームの状態としては、例えば、シナリオの進行度、ゲームの各種パラメータ値、各キャラクタの位置の座標等がある。選択肢の履歴情報には、プレイヤがゲームにて選択した選択肢が、各分岐地点A〜Dに対応付けて記憶される。なお、複数のプレイヤが1台のプレイヤ端末を使用する場合は、各プレイヤを識別するプレイヤIDに各情報を対応付けて記憶される。
【0026】
端末制御部50は、CPU及びその動作に必要なRAM、ROM等の各種周辺回路を備えたコンピュータとして構成され、プレイヤ端末2の各部10、20、30、35、40の動作を制御する。また、端末制御部50は、記憶部40のコンピュータプログラムが実行されることにより、主に、ゲーム実行部51、課金制御部52として機能する。ゲーム実行部51は、更にゲームリスタート部51aを含み、課金制御部52は、更に、中断操作処理部52a、ゲーム続行部52b、課金処理部52c、請求先送信部52dを含む。各部51a、52a〜52dの機能については後述する。
【0027】
図5は課金サーバ3のハードウェア構成である。課金サーバ3は、記憶部60と通信部70とサーバ制御部80とで構成される。通信部70は、プレイヤ端末2とデータ通信を行うための構成である。記憶部60は、本発明のゲーム及び課金システムを実現するための各種データを記憶する。例えば、本発明のゲーム及び課金システムを実現するために、プレイヤ端末2に実行させる処理が記述されたコンピュータプログラム(以下「端末プログラム」という。)、本発明の課金システムを実現するために課金サーバ3にて実行されるべき処理が記述されたコンピュータプログラム(以下「サーバプログラム」という。)、及びプレイヤに関する情報が記憶されたプレイヤ情報等がある。
【0028】
プレイヤ情報には、プレイヤを特定するプレイヤIDと料金の請求先を特定する情報とで構成される請求先情報が含まれる。これにより、記憶部60は請求先記憶部として機能する。サーバ制御部80は、CPU及びその動作に必要なRAM、ROM等の各種記憶域を備えたコンピュータとして構成され、課金サーバ3の各構成60、70、80の動作を制御する。また、サーバプログラムが実行されることにより、サーバ制御部80は、主に課金実行部81として機能する。
【0029】
本発明の第1のゲーム課金システム1における課金サーバ3とプレイヤ端末2との間で行われる処理の流れについて、図6のシーケンス図に従って説明する。課金サーバ3が行う処理は、課金実行部81によって制御される。また、プレイヤ端末2が行うゲームを進行させる処理はゲーム実行部51によって制御され、課金に関する処理は課金制御部52によって制御される。まず最初に、本発明のゲームを実行しようとするプレイヤ端末2は、課金サーバ3へ端末プログラムを要求するため、端末プログラム要求を送信する。端末プログラム要求は、例えば、プレイヤ端末2が課金サーバ3へアクセスして、プレイヤによる所定の要求操作が行われることにより送信される。
【0030】
端末プログラム要求には、プレイヤを特定するプレイヤID,及び料金の請求先を特定する情報としてプレイヤのクレジットカード番号や引き落とし口座番号等が含まれる。これにより、端末プログラム要求は請求先情報を含むように構成され、課金制御部52は請求先送信部52dとして機能する。端末プログラム要求を受信した課金サーバ3は、プレイヤ端末2のプレイヤをプレイヤ情報に登録する(ステップS100)。具体的には、端末プログラム要求に含まれているプレイヤID及び請求先を特定する情報を、請求先情報としてプレイヤ情報に登録する(ステップS100)。当該登録後、端末プログラムをプレイヤ端末2に送信する。
【0031】
プレイヤ端末2では、取得された端末プログラムが記憶部40に記憶され、ゲームの最初のターンがゲーム開始状態SSから開始される(ステップS110)。ゲームの実行中には、後述するプレイ処理及び分岐処理が実行される。各処理の詳細については後述する。プレイ処理では、最初のターンにおいて、ゲームの状態がゲーム完了状態CSに到達すると、プレイヤにゲームを再度行うか否かを決定させる。ゲームを再度行うと決定された場合は、2回目のターンのための課金が発生し、課金情報が課金サーバ3へ送信される。課金情報には、プレイヤIDが含まれる。
【0032】
課金情報を受信した課金サーバ3は、課金情報のプレイヤIDに基づいて、プレイヤへ課金するための課金処理を行う(ステップS120)。この課金処理は従来既知の処理を採用すればよい。例えば、請求先情報を有するプレイヤ情報を参照して、課金情報のプレイヤIDに対応する請求先を特定し、当該特定した請求先に料金の請求を行うための処理を行う。課金サーバ3は、課金処理が完了すると、課金完了情報をプレイヤ端末2へ送信する。課金完了情報を受信したプレイヤ端末2は、ゲームの2回目のターンをゲーム開始状態SSから開始する(ステップS130)。以後、最初のターンと同様にプレイ処理及び分岐処理が行われる。なお、各ターンにおいて、実行中のゲームを中断した場合、後日、中断した地点からゲームを続行することができる。ゲームの中断はプレイ中のいつでも可能であり、また、何度でも中断可能である。従って、本形態の場合、最初のターンでは、最初のターンがゲーム完了状態CSに達するまで無料の状態が継続し、2回目以降のターンでは、各ターンのゲーム完了状態CSに達するまでは、ゲームを何度中断しても追加の課金はされない。
【0033】
プレイヤ端末2において、プレイ中に実行されるプレイ処理について、図7のフローチャートに従って説明する。プレイ処理は、プレイヤ端末2にて、プレイを開始するための操作であるプレイ開始操作がプレイヤによってされる度に実行される。まず、ステップS200にて、完了情報がオン状態か否かが判断される。完了情報は、最初のゲームの開始時、又は、1つのターンが完了し課金処理が完了している時にオン状態に設定される情報である。S200にて否定判断された時は、ステップS210に進み、記憶部40を参照して、中断状態情報が示す各種パラメータ値や座標値をゲームの状態として設定する。続いて、ステップS230へ進み、ゲーム進行処理が開始される。ゲーム進行処理では、プレイヤの操作に応じてゲームを進行する処理が行われる。これにより、完了情報がオン状態でない時は、中断状態情報が示すゲームの状態からゲームが開始される。
【0034】
一方、ステップS200にて肯定判断された時は、ステップS220へ進み、ターン開始状態がゲームの状態として設定される。具体的には、ゲーム開始状態SSとして予め設定された各種パラメータ値や座標値がゲームの状態として設定される。また、ステップS220では、更に完了情報がオフ状態に設定される。続いて、ステップS230へ進み、ゲーム進行処理が開始される。これにより、ゲーム開始状態SSからゲームが開始される。ゲーム進行処理では、プレイヤの操作に応じてゲームを進行させる処理が行われる。ゲーム実行中には、ステップS240にて、ゲームの中断操作があったか否かが判断される。肯定判断された時は、ステップS250へ進む。ステップS250では、中断操作があった時のゲームの状態(中断状態)が中断状態情報として記憶される。ステップS250の処理後、プレイ処理を終了する。これにより、プレイヤ端末2におけるプレイは終了する。
【0035】
ステップS240にて、否定判断された時は、ステップS260へ進み、ターンが完了したか否かが判断される。ステップS260にて、否定判断された時はステップS230へ戻り、肯定判断された時は、ステップS265へ進む。ステップS265では、課金処理が行われる。課金処理では、操作しているプレイヤのプレイヤIDを含む課金情報が生成され、課金サーバ3へ送信される。その後、ステップS270にて、課金処理が課金サーバ3にて正常終了したか否かが判断される。課金サーバ3から課金完了情報を受信すると正常終了したと判断される。ステップS270にて否定判断された時は、課金ができない旨のメッセージをモニタ2aに表示した後、プレイ処理を終了する。
【0036】
ステップS270にて肯定判断された時は、ステップS280に進み、完了情報をオン状態に設定する。続いて、ステップS290に進み、新しいターンのゲームを開始するか否か、即ち、新しいゲームを再スタートするか否かが判断される。例えば、モニタ2aにメッセージを出してプレイヤに選択させ、その選択に基づいて判断される。ステップS290にて否定判断された時は、プレイ処理を終了する。
【0037】
ステップS270にて肯定判断された時はステップS200へ戻ってステップS220に進む。ステップS220では、新しいターンのゲームを開始するために、ゲーム開始状態SSがゲームの状態として設定される。これにより、前回のターンにおけるパラメータ値や座標値は初期値にリセットされる。また、完了情報はオフ状態に設定される。その後、ステップS230へ進み、新しいターンのゲームに関するゲーム進行処理が実行される。
【0038】
ステップS200の処理により、ゲーム実行部51はゲームリスタート部51aとして機能し、ステップS240及びステップS250の処理により、課金制御部52は中断操作処理部52aとして機能する。ステップS210の処理により、課金制御部52はゲーム続行部52bとして機能し、ステップS260及びステップS265の処理により、課金処理部52cとして機能する。
【0039】
本発明のゲームは、上述したように、複数の分岐地点A、B、C、Dを有し、各分岐地点A〜Dにて、1回選択された選択肢が再度選択されるとメッセージが表示される。当該メッセージを表示させるための分岐処理について、図8のフローチャートに従って説明する。分岐処理は、ゲーム実行部52によって制御され、プレイ処理におけるゲーム進行処理中に、ゲームがいずれかの分岐地点A〜Dに達する度に実行される。
【0040】
まず、ステップS300にて、選択肢の選択待ち状態となり、いずれか1つの選択肢がプレイヤによって選択されると、ステップS310へ進む。ステップS310では、記憶部40の履歴情報を参照する。続いて、ステップS320にて、選択確認メッセージをモニタ2aに表示する。当該メッセージを表示する際に、ステップS300にて選択された選択肢と同じ選択肢が履歴情報にある場合は、過去に選択された選択肢であることを示すメッセージも表示される。ステップS300にて選択された選択肢と同じ選択肢が履歴情報にない時は、選択確認メッセージのみが表示される。
【0041】
続いて、ステップS330にて、プレイヤにより決定操作がされたか否かが判断される。ステップS330にて肯定判断された時は、ステップS340に進んで、ステップS300にて選択された選択肢が新しい選択肢であるか否かが判断される。当該判断は履歴情報を参照することにより行われる。ステップS340が肯定判断された時は、ステップS350に進み、ステップS300にて選択された選択肢を、分岐地点と共に履歴情報に記憶し、分岐処理を終了する。ステップS340にて否定判断された時は、ステップS350をスキップして分岐処理を終了する。一方、ステップS330にて否定判断された時は、ステップS300へ戻る。
【0042】
本発明の第1のゲーム課金システムは、上述の形態に限らず種々の形態にて実施されてよい。例えば、最初のターンが開始される際に、課金に関する処理を行ってもよい。その場合は、例えば、端末プログラムを送信する際に、課金サーバ3にて送信先のプレイヤに対する課金処理も行えばよい。また、最初のゲームを無料とせずに、本形態における課金をゲーム完了状態に達したゲームに対して発生した課金として処理してもよい。中断状態情報は、中断時のゲームの状態の直前に位置する分岐地点にて、選択肢が選択された状態が設定されてもよい。この場合は、中断操作処理部によって、分岐地点にて選択肢が選択される度にその選択時のゲームの状態が記録されるように構成すればよい。
【0043】
ターンの完了時にオン状態に設定される完了情報1と課金完了情報の受信時にオン状態に設定される完了情報2とを設け、ステップS200では、各完了情報1、2が共にオン状態の時にゲーム開始状態からゲームが開始されるように構成してもよい。この場合、ステップS220で、各完了情報1、2がオフ状態に設定される。また、ゲームを再スタートするか否かの判断(ステップS290)をステップS260とステップS265の間に行い、ステップS200にて、完了情報2がオフ状態の場合は、課金処理が行われ、その後ステップS220に進むように構成すればよい。
【0044】
上記形態では、ユーザの判断によって新しいターンが開始されるが、所定回数のターンが繰り返されるように構成してもよい。また、プレイヤ端末2内で料金を請求先に請求する処理が完結する場合は、第1のゲーム課金システム1はプレイヤ端末2のみで構成されてもよい。更に、ゲーム完了状態に達した時に、課金サーバ3にアクセスして、ゲーム結果に応じた特典がプレイヤに付与されるように構成してもよい。
【0045】
(2)第2実施形態
図9は、本発明の第2のゲーム課金システム100の構成の一例を示す図である。第2のゲーム課金システム100は、第1のゲーム課金システム1と同様に、課金サーバ3とプレイヤが操作するプレイヤ端末2とが、ネットワーク4を介して通信可能に構成されている。本形態のプレイヤ端末2は、モニタ2aと複数のボタン群2bが備えられた携帯型電話である。図9の第2のゲーム課金システム100では、1つのプレイヤ端末2が示されているが、複数のプレイヤ端末2が存在してもよい。課金サーバ3は、各プレイヤ端末2に対してゲームを配信すると共に、ゲームに対して課金する処理を行う。プレイヤ端末2は、課金サーバ3から取得したゲームをプレイヤに提供する。
【0046】
プレイヤ端末2にて行われるゲームは、第1のゲーム課金システム1と同様の複数の選択肢A〜Dに応じたシナリオが用意されたロールプレイングゲームである。第1のゲーム課金システム1と同様に、一旦ゲームが完了しても同じゲームを再度開始することができる。「ターン」「プレイ」「再開」「リスタート」「続行」、「新しいゲーム」及び「新しいターン」の意義も、第1のゲーム課金システム1と同じである。但し、課金に関する処理は、第1のゲーム課金システム1と異なる。第2のゲーム課金システム100においては、用意されたシナリオA1〜D2毎に料金が設定され、各分岐地点A〜Dにて選択された選択肢に応じた料金が課金される。例えば、分岐地点Aにて選択肢Aaが選択されると、選択肢Aaに対応するシナリオA1に対する料金が課金され、その後、ゲームが進んで分岐地点Bにて選択肢Bbが選択されると、選択肢Bbに対応するシナリオB2に対応する料金が課金される。
【0047】
また、選択肢Aaに対応するシナリオA1の実行中に、中断地点P1にてプレイが中断された場合、後日中断地点P1からゲームを続行することができる。この際に、次の分岐地点Bまでの部分、即ち、中断地点P1から分岐地点Bまでに関しては追加課金はされない。分割地点Bにて、選択肢Bbが選択されると、シナリオB2に対応する課金が発生する。選択肢に対する課金は、前回のターンにて選択されていない選択肢が選択された場合に発生する。
【0048】
以下、上述した課金システムを実現するための具体的な構成について説明する。プレイヤ端末2のハードウェア構成は第1のゲーム課金システム1と同様である。但し、図10に示すように、第2のゲーム課金システム100における課金制御部52は、中断操作処理部52a、ゲーム続行部52b、及び請求先送信部52dの他、更に、選択肢に対して課金する課金処理部52c’、履歴判断部52e、及び選択肢実行部52fを有する。各部52a〜52fの機能の詳細については後述する。また、履歴情報は各分割地点A〜Dにて選択された選択肢も記録され、これにより、履歴情報は選択履歴情報として機能する。
【0049】
課金サーバ3のハードウェア構成も第1のゲーム課金システム1の課金サーバ3と同様である。但し、第2のゲーム課金システム3の課金サーバ3においては、図11に示すように、料金情報が記憶部60に記憶されている。料金情報は、各分割地点A〜Dの各選択肢の料金が設定された情報である。これにより、記憶部60は選択肢料金記憶部として機能する。
【0050】
本発明の第2のゲーム課金システム100における課金サーバ3とプレイヤ端末2との間で行われる処理の流れについて、図12のシーケンス図に従って説明する。課金サーバ3が行う処理は、課金実行部81によって制御される。プレイヤ端末2が行うゲームの進行に関する処理はゲーム実行部51によって制御され、課金に関する処理は課金制御部52によって制御される。プレイヤ端末2が端末プログラムを取得するまでは、第1のゲーム課金システム1における処理と同様である。なお、プレイヤ端末2が請求先情報を含む端末プログラム要求を課金サーバ3へ送信する処理により、課金制御部52は請求先送信部52dとして機能する。端末プログラムを取得したプレイヤ端末2は、最初のターンをゲーム開始状態SSから開始する(ステップS510)。プレイヤ端末2では、ゲーム実行中はプレイ処理及び分岐処理が行われる。プレイ処理及び分岐処理の詳細については後述するが、処理の概略は次の通りである。
【0051】
ゲーム中に分岐地点A〜Dに達したか否かが判断される(ステップS520)。いずれかの分岐地点A〜Dに達した場合は、分岐処理を行ない(ステップS530)、その他の場合はステップS550へ進む。分岐処理では、プレイヤによって新しい選択肢(プレイヤが選択したことがない選択肢)が選択された場合に、当該選択に対して課金するための課金に関する処理が行われる。課金に関する処理として、本形態では、プレイヤID及び選択された選択肢を含む課金情報を課金サーバ3へ送信する。課金情報を受信した課金サーバ3では、その課金情報に対応するプレイヤに対して課金するための処理が行われる(ステップS540)。
【0052】
当該処理に関しては、課金情報に基づいて従来既知の技術を採用すればよい。例えば、請求先情報を有するプレイヤ情報を参照することにより、請求先を特定し、かつ、料金情報を参照することにより、選択された選択肢の料金を特定する。そして、特定された料金を特定された請求先へ請求する処理を行う。課金処理が完了すると、課金サーバ3は課金完了情報を送信する。課金完了情報を受信したプレイヤ端末2は、選択された選択肢に応じたシナリオに基づいたゲームを実行する。続いて、プレイヤ端末2は最初のターンが完了したか否かを判断する(ステップS550)。
【0053】
ステップS550が否定判断された時は、ステップS520へ戻り、肯定判断された時は、プレイヤによって2回目ターンを実行するか否かが決定され(ステップS560)、2回目ターンを実行すると決定された場合は、2回目ターンがゲーム開始状態SSから開始される(ステップS570)。2回目ターンにおいても、最初のターンと同様のプレイ処理及び分岐処理が行われる。以後、各ターンの完了後、新しいターンを実行すると決定されると、新しいターンが開始される。一方、新しいターンを実行すると決定されない場合は、プレイを終了する。
【0054】
第2のゲーム課金システム100のプレイヤ端末2において、プレイ中に実行されるプレイ処理について、図13のフローチャートに従って説明する。プレイ処理は、プレイヤ端末2にて、プレイを開始するための操作であるプレイ開始操作がプレイヤによってされるたびに実行され、プレイヤ端末2におけるステップS510〜ステップS560までの処理に対応する。ステップS200〜ステップS290までの各ステップの処理は、第1のゲーム課金システム1のプレイ処理と同様である。但し、第2のゲーム課金システム100においては、課金はゲームの完了毎にはされないため、ステップS265の課金処理及びステップS270の正常終了の確認処理は不要である。
【0055】
ステップS200及びステップS220の処理により、ゲーム実行部51はゲームリスタート部51aとして機能する。ステップS240及びステップS250の処理により、課金制御部52は中断操作処理部52aとして機能する。ステップ210の処理により、ゲーム続行部52bとして機能する。
【0056】
プレイ処理におけるゲーム進行処理中に、いずれかの分岐地点A〜Dに到達する度に実行される分岐処理(ステップS530に対応する処理)について、図14のフローチャートに従って説明する。分岐処理により、各分岐地点A〜Dでは、新しい選択肢が選択されると課金処理に関する処理が行われ、また、1回選択された選択肢が再度選択されるとメッセージが表示される。ステップS300〜ステップS350までの処理は第1のゲーム課金システム1のプレイ処理ど同様である。第2のゲーム課金システム100においては、ステップS350に続く、ステップS600にて課金処理が行われる。
【0057】
課金処理では、操作しているプレイヤのプレイヤIDと、選択された選択肢を含む課金情報が生成され、課金サーバ3へ送信される。その後、ステップS610にて、課金処理が課金サーバ3にて正常終了したか否かが判断される。課金サーバ3から課金完了情報を受信すると正常終了したと判断される。ステップS610にて、肯定判断された時はステップS620へ進み、選択された選択肢に応じたシナリオに基づいたゲームを実行し、分岐処理を終了する。ステップS610にて否定判断された時は、ステップS630へ進み、課金ができない旨のメッセージをモニタ2aに表示した後、ステップS300へ戻る。
【0058】
課金制御部52は、ステップS600の処理により、課金処理部52c’として機能する。また、課金制御部52は、ステップS340の処理により、履歴判断部52eとして機能し、ステップS620の処理により、選択肢実行部52fとして機能する。
【0059】
本発明の第2のゲーム課金システムは、上述した形態に限らず種々の形態にて実行されてよい。各選択肢の料金は一定料金でもよい。その場合は、課金情報に選択された選択肢を含ませる必要はなく、課金サーバ3にて一定料金に応じた処理が行われるように構成すればよい。選択肢の料金情報をプレイヤ端末2の記憶部40に記憶しておき、プレイヤ端末2にて選択された選択肢の料金を特定してもよい。この場合は、課金情報にて、選択肢の代わりに選択肢の料金が設定される。
【0060】
中断状態情報は、中断時のゲームの状態の直前に位置する分岐地点にて、選択肢が選択された状態が設定されてもよい。この場合は、中断操作処理部によって、分岐地点にて選択肢が選択される度にその選択時のゲームの状態が記録されるように構成すればよい。また、分岐処理において、課金処理が正常に終了しなかった場合は、プレイが終了するように構成してもよい。この場合、プレイの終了後にプレイ開始操作を行うと、中断状態情報に記憶されている中断状態からゲームを再び開始することができる。また、プレイヤ端末2内で料金を請求先に請求する処理が完結する場合は、第1のゲーム課金システム1はプレイヤ端末2のみで構成されてもよい。更に、ゲーム完了状態に達した時に、課金サーバ3にアクセスして、ゲーム結果に応じた特典がプレイヤに付与されるように構成してもよい。
【符号の説明】
【0061】
1 第1のゲーム課金システム
2 プレイヤ端末
2a モニタ
3 課金サーバ
51 ゲーム実行部
51a ゲームリスタート部
52a 中断操作処理部
52 課金制御部
52b ゲーム続行部
52c 課金処理部
52c’ 課金処理部
52d 請求先送信部
52e 履歴判断部
52g 選択肢実行部
81 課金実行部
100 第2のゲーム課金システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定のゲーム開始状態から所定のゲーム完了状態に至るまでの間に、少なくとも1つの分岐地点が設けられ、各分岐地点では複数の選択肢から1つの選択肢をプレイヤに選択させ、選択された選択肢に応じたシナリオで進行するゲームが実行され、前記ゲームに対して課金するゲーム課金システムであって、
ゲーム画面を表示する画像出力部と、
プレイヤの操作を受け付ける操作入力部と、
各種情報を記憶する記憶部と、
前記ゲームを実行するゲーム実行部と、
前記ゲームの実行中に課金に関する処理を制御する課金制御部と、を備え、
前記記憶部は、前記各分岐地点にて、プレイヤによって選択された選択肢が記憶された選択履歴情報を記憶し、
前記ゲーム実行部は、
前記ゲームが前記ゲーム完了状態に達した後に、所定のゲーム再開条件が満たされると、前記ゲームを前記ゲーム開始状態から再び開始するゲームリスタート部を備え、
前記課金制御部は、
前記分岐地点にて、前記選択肢が選択されると、前記選択履歴情報に前記選択された選択肢があるか否かを判断する履歴判断部と、
前記履歴判断部にて、前記選択された選択肢がないと判断された場合は、前記選択された選択肢に課金するための処理を行うとともに、前記分岐地点にて前記プレイヤによって
選択された選択肢を前記選択履歴情報に記録する課金処理部と、
前記履歴判断部にて前記選択された選択肢があると判断された場合、又は、前記課金処理部における処理が終了した後、前記ゲーム実行部に前記選択された選択肢に応じたシナリオで前記ゲームを実行させる選択肢実行部とを有する、ことを特徴とするゲーム課金システム。
【請求項2】
前記各分岐地点における各選択肢の料金が設定された料金情報を記憶する選択肢料金記憶部が更に備えられ、
前記課金処理部は、前記選択肢料金記憶部を参照して、前記選択された選択肢に設定された料金を特定し、前記特定された料金を請求するための処理を行う、ことを特徴とする請求項1に記載のゲームシステム。
【請求項3】
前記画像出力部、前記操作入力部、前記記憶部、前記ゲーム実行部及び前記課金制御部が備えられたプレイヤ端末と、前記プレイヤ端末と通信可能な課金サーバとで構成され、
前記課金処理部は、前記プレイヤに前記選択肢の料金を請求する請求先を特定するための情報を含む課金情報を前記課金サーバへ送信し、
前記課金サーバは、前記課金情報を受信すると、前記課金情報に基づいて前記請求先を特定し、前記特定された請求先に対して、前記選択肢の料金を請求する処理を行う課金実行部を備える、ことを特徴とする請求項1に記載のゲーム課金システム。
【請求項4】
前記プレイヤ端末は、前記課金サーバへ、前記プレイヤを特定する情報と前記請求先に関する情報を含む請求先情報を送信する請求先送信部を更に備え、
前記課金サーバは、受信した前記請求先情報を記憶する請求先記憶部を更に備え、
前記プレイヤ端末の課金処理部は、前記請求先を特定するための情報として、前記プレイヤを特定する情報を含む前記課金情報を送信し、
前記課金サーバの課金実行部は、前記課金情報を受信すると、前記請求先情報を参照して、前記課金情報によって特定されるプレイヤに対応する前記請求先に関する情報に基づいて、前記請求先を特定する、ことを特徴とする請求項3に記載のゲーム課金システム。
【請求項5】
前記課金サーバは、前記各分岐地点の各選択肢とその料金が設定された料金情報を記憶する選択肢料金記憶部を更に備え、
前記プレイヤ端末の課金処理部は、前記選択された選択肢を特定する情報を更に含む前記課金情報を送信し、
前記課金サーバの課金実行部は、前記料金情報を参照することにより、前記受信した課金情報によって特定される選択肢の料金を特定し、前記特定された料金を前記特定された請求先に請求する、ことを特徴とする請求項4に記載のゲーム課金システム。
【請求項6】
ゲーム画面を表示する画像出力部と、
プレイヤの操作を受け付ける操作入力部と、
所定のゲーム開始状態から所定のゲーム完了状態に至るまでの間に、少なくとも1つの分岐地点が設けられ、各分岐地点では複数の選択肢から1つの選択肢をプレイヤに選択させ、選択された選択肢に応じたシナリオで進行するゲームを実行するゲーム実行部と、
前記各分岐地点にて、プレイヤによって選択された選択肢が記憶された選択履歴情報を記憶する記憶部と、
前記ゲームの実行中に課金に関する処理を制御する課金制御部と、を備えたコンピュータにて実行され、前記ゲームに対して課金するゲーム課金用コンピュータプログラムであって、
前記ゲーム実行部を、
前記ゲームが前記ゲーム完了状態に達した後に、所定のゲーム再開条件が満たされると、前記ゲームを前記ゲーム開始状態から再び開始するゲームリスタート部として機能させ、
前記課金制御部を、
前記分岐地点にて、前記選択肢が選択されると、前記選択履歴情報に前記選択された選択肢があるか否かを判断する履歴判断部と、
前記履歴判断部にて、前記選択された選択肢がないと判断された場合は、前記選択された選択肢に課金するための処理を行うとともに、前記分岐地点にて前記プレイヤによって選択された選択肢を前記選択履歴情報に記録する課金処理部と、
前記履歴判断部にて前記選択された選択肢があると判断された場合、又は、前記課金処理部における処理が終了した後、前記ゲーム実行部に前記選択された選択肢に応じたシナリオで前記ゲームを実行させる選択肢実行部として機能させる、ことを特徴とするゲーム課金用コンピュータプログラム

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2012−223614(P2012−223614A)
【公開日】平成24年11月15日(2012.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−163066(P2012−163066)
【出願日】平成24年7月23日(2012.7.23)
【分割の表示】特願2009−190165(P2009−190165)の分割
【原出願日】平成21年8月19日(2009.8.19)
【出願人】(506113602)株式会社コナミデジタルエンタテインメント (1,441)
【Fターム(参考)】