コンテナのパッケージ
【課題】構成物が様々な物理的性質を有するような柔軟性を具備し、広範な用途に用いることができるマルチパッケージング装置を提供する。
【解決手段】マルチパッケージング装置10は、概ね均一な厚さと、穴25の配列に対して平行に並んで延びるように異なる材料が交互配置された個別のストリップとを有するプラスチックシート20を具備し、プラスチックシート20が有する交互配置された個別のストリップの各々は、隣接するストリップの各々と異なる少なくとも1つの物理的性質を有する。異なる物理的性質としては、異なるモジュラス、異なる摩擦係数、異なる色彩及び異なるリサイクル材料含有量の少なくとも1つが可能である。
【解決手段】マルチパッケージング装置10は、概ね均一な厚さと、穴25の配列に対して平行に並んで延びるように異なる材料が交互配置された個別のストリップとを有するプラスチックシート20を具備し、プラスチックシート20が有する交互配置された個別のストリップの各々は、隣接するストリップの各々と異なる少なくとも1つの物理的性質を有する。異なる物理的性質としては、異なるモジュラス、異なる摩擦係数、異なる色彩及び異なるリサイクル材料含有量の少なくとも1つが可能である。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プラスチックシート内の隣接するストリップ材が各々の異なる物理的特徴を有し、複数のコンテナを一体化させて担持するマルチパッケージング装置(multi-packaging device)に関するものである。
【背景技術】
【0002】
本発明に係る装置のように、一般にマルチパッケージング装置は、複数のコンテナを一体化させるために使用される。典型的に、コンテナは、ボトル、缶並びにコンテナ上部の周りに側壁及び縁(隆起したリブ)を有する他のコンテナを含む。この技術分野における従来技術の大半、特に弾性の高分子材料から構成されるマルチパッケージング装置は、コンテナ上部の周りの縁(リブ)に係合するマルチパッケージング装置を含む。他の形式のマルチパッケージング装置は、側壁用キャリアであり、それによりマルチパッケージング装置はコンテナの側壁と係合するものである。
【0003】
マルチパッケージング装置の形式に関わらず、この技術分野において、ある誤差範囲のコンテナ寸法、特にある誤差範囲のコンテナ直径について使用可能なマルチパッケージング装置を提供する試みがなされている。一般的に、マルチパッケージング装置が有するコンテナ係合部分は、マルチパッケージング装置の弾性率すなわち「モジュラス」により特定される弾性を有するので、マルチパッケージング装置の性能は、伸張したコンテナ係合部分とコンテナ側壁又は縁との係合状態に依存する。狭い直径誤差範囲内に含まれないコンテナ直径は、コンテナ係合部分を伸張させすぎて「ネックダウン」と呼ばれる永久的な弾性喪失を引起こすか、又はコンテナ係合部分を全く伸張させず、いずれの場合もパッケージングは失敗する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来技術によるマルチパッケージング装置は、異なる直径に適応させるために、通常はいくつかの異なる種類又は形状を必要とする。典型的に、単純な構造のマルチパッケージング装置は5.08ミリメートル(0.200インチ)の誤差範囲のコンテナ直径に適応できる。従って、広い誤差範囲のコンテナ直径に適応できるマルチパッケージング装置を提供することが求められる。
【0005】
さらに、従来技術のマルチパッケージング装置は、マルチパッケージング装置の構成物が様々な物理的性質を有するような適応性を具備できないため、広範な用途に用いることができない。
【0006】
本発明の目的の1つは、その構成物が様々な物理的性質を有するような柔軟性を具備し、広範な用途に用いることができるマルチパッケージング装置を提供することである。
【0007】
本発明のもう1つの目的は、複数のコンテナを一体化させて、コンテナが互いに対して移動しないようにするマルチパッケージング装置を提供することである。
【0008】
本発明のもう1つの目的は、複数の第1直径を有するコンテナを一体化させるとともに、複数の第2直径を有するコンテナを一体化させることができるマルチパッケージング装置を提供することである。
【0009】
本発明のさらなる目的は、広範な用途に使用できて、それ故に異なる大きさ及び形状を有する多くの異なる装置の作製を不要とするマルチパッケージング装置を提供することである。
【0010】
本発明のさらなる目的は、側壁の直径が約25.4ミリメートル(1インチ)の直径範囲内にあるときに、コンテナ側壁の周りに配置されるマルチパッケージング装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
ある範囲のコンテナ直径に適応可能なマルチパッケージング装置は、プラスチックシートのような熱可塑性プラスチック材料から作製されることが好ましい。プラスチックシートより低いモジュラスを有する弾性ポリマーは、プラスチックシートと一体化することが好ましい。弾性ポリマーは、マルチパッケージング装置が概ね直線的な1つの厚さを有するように、プラスチックシート内で個別的なセグメントを形成することが好ましい。
【0012】
本発明の他の好適な実施形態によると、マルチパッケージング装置は、概ね均一な厚さと、配列された穴群に対して平行に伸びるように異なる材料を交互配置した個別のストリップとを有するプラスチックシートを具備し、プラスチックシートが有する交互配置された個別のストリップの各々は、隣接するストリップの各々と異なる少なくとも1つの物理的性質を有する。好ましくは、プラスチックシートは、共押出されて概ね均一な厚さを形成し、互いに対して並んで整合配置される異なる材料が交互配置された個別のストリップを有する。異なる材料から成る隣接するストリップにおける異なる物理的性質は、2つの異なるモジュラス、2つの異なる摩擦係数、2つの異なる色彩又は2つの異なるリサイクル材料含有量を1つ以上有することができる。
【0013】
一体化した弾性ポリマーを有するプラスチックシートは、次にダイカットされて複数の穴を形成し、各穴はコンテナを受容できることが好ましい。穴は、横列及び縦列を有する配列となるように配置されることが好ましい。また穴は、弾性ポリマーがいくつかの好ましい配置の1つにてプラスチックシートと隣接すること及び隣接するストリップ材料が所要の場所に形成されることの少なくとも一方が達せられるように、形成されることが好ましい。本発明のある好適な実施形態においては、弾性ポリマーは、横列の穴と穴の間にある、プラスチックシート内の個別的セグメントの中に配置される。本発明の他の好適な実施形態においては、異なる材料から成る個別のストリップ又は弾性ポリマーは、横列の穴の外側のバンドに沿ってプラスチックシートに隣接して配置され、プラスチックシート内の隣接するストリップ材料は、横列の穴の内側のバンドに包含される。本発明のさらなる好適な実施形態においては、異なる材料から成る個別のストリップ又は弾性ポリマーは、プラスチックシート内に、横列の穴と穴の間に配置され、少なくともミシン目の一部に隣接する。
【0014】
次にコンテナは各穴に挿入されてマルチパッケージング装置の組立品を形成し、またコンテナ直径に応じて、プラスチックシート及び弾性ポリマーの少なくとも一方が適宜に伸張する。選択的又は付加的に、プラスチックシートの一部は、それぞれの摩擦係数に従ってグリップする。さらに、プラスチックシートの一部は、プラスチックシート内の異なる材料から成る隣接するストリップの一部とは異なるリサイクル材料含有量又は異なる色彩を有することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
図1は、従来技術による典型的なマルチパッケージング装置を示している。上述したように、従来技術のマルチパッケージング装置は、約5.08ミリメートル(0.200インチ)の誤差範囲内のコンテナ直径に適応できる。従って、5.08ミリメートル(0.200インチ)の誤差範囲を超えるコンテナ直径に適応するためには、マルチパッケージング装置及びマルチパッケージング装置を適用するパッケージ等の双方に対して多数の実施形態及び変形形態が必要とされる。従来技術のマルチパッケージング装置は、典型的に、1つのモジュラス及び複数の穴群25を有するプラスチックシート20から構成される。図1に示されるマルチパッケージング装置は、従来技術の実例であり、また付加的な材料を何も用いない1つのプラスチックシート20から構成される装置を表している。図1に示されるマルチパッケージング装置の物理的形状は、後に説明する発明に関して使用されることができる。
【0016】
図2、図5、図8及び図11は、配列されたコンテナを担持するためのマルチパッケージング装置10を、本発明の4つの好適な実施形態に従って示したものである。図2、図5、図8及び図11に示されるマルチパッケージング装置10の物理的形状は、単なる例示であり、本発明の原則から逸脱せずに変更が可能である。
【0017】
上述の種類のマルチパッケージキャリアといくらか類似して、本発明の好適な実施形態の1つによるマルチパッケージング装置10は、好ましくは低〜中密度のポリエチレンシート材料すなわちプラスチックシート20のような熱可塑性材料から形成される。樹脂押出の分野では一般的であるように、プラスチックシート20は、プラスチックシート20の長手方向が、押出ダイの端面と垂直な押出方向にて特定される縦軸方向と一致し、またプラスチックシート20の横断寸法が、押出ダイと平行な横軸方向と一致するように、押出される。
【0018】
図2〜図4、図5〜図7及び図11〜図13に別々に示される本発明の3つの好適な実施形態において、弾性ポリマー40は、1つの平面に沿ってマルチパッケージング装置10のプラスチックシート20に一体化されて、プラスチックシート20に不可欠な弾性ポリマー40の複数の個別的セグメントを形成する。弾性ポリマー40は、共押出、溶接又は他の方法でプラスチックシート20に取付けられて、直線的な1つの厚さのマルチパッケージング装置10を形成する。本願明細書及び特許請求の範囲に記載の溶接は、この技術分野において通常の技術を有する者に知られるような、高温溶接(hot weld)、冷間圧接(cold weld)、ラミネーション又は2つの材料を接合する他の方法にて特定することができる。
【0019】
弾性ポリマー40をプラスチックシート20に対して一体化するために採用した方法に応じて、弾性ポリマー40及びプラスチックシート20は、互いに僅かに重なり合うか又は互いに対して僅かに変化した厚さを有する。しかし、本発明の目的の1つは、ほぼ均一で殆ど変化のない厚さを遍く有するプラスチックシート20を作製することである。図4、図7及び図13は、本発明の3つの好適な実施形態によるマルチパッケージング装置10の断面図であり、ここで弾性ポリマー40及びプラスチックシート20は、2つの別個の材料を含むとともに1つの厚さを有するマルチパッケージング装置を形成する。再処理及びリサイクルのために、プラスチックシート20と互換性を有する弾性ポリマー40を使用することが望ましい。
【0020】
弾性ポリマー40は、プラスチックシート20のモジュラスより低いモジュラスを有することが好ましく、従ってプラスチックシート20より高弾性であることが好ましい。故に、弾性ポリマー40は、プラスチックシート20と等しい応力を受けたときに、プラスチックシート20よりも大きく伸張することが好ましい。本願明細書及び特許請求の範囲に遍く記載されているように、低いモジュラスの材料は、高いモジュラスの材料よりも高い弾性を有する。キャリア10は、弾性ポリマー40のような低いモジュラスの材料から専ら作製されることができるが、そのようなキャリア10のコストは、大規模な商業用途としては非常に高い。
【0021】
本発明の好適な実施形態の1つにおいて、図8〜図10に示されるように、長手方向に配置された複数の弱め線(好ましくはミシン目30)は、プラスチックシート20の中に、予め定めた間隔でプラスチックシート20に沿って配置される。ミシン目30は、ミシン目加工ホイール、又はプラスチックシート20にミシン目を付与するような、この技術分野において適当な技術を有する者に知られた他のいくつかの方法によって付与されることができる。本発明の他の好適な実施形態において、ミシン目30は、長手方向と類似の線に沿ってプラスチックシート20の厚さを小さくするような、プラスチックシート20の強度を下げる他のいくつかの方法に置き換えられてもよい。
【0022】
図8〜図10に示されるような本発明の好適な実施形態において、弾性ポリマー40は、少なくともミシン目30の一部に隣接するように、プラスチックシート20に配置される。図8、拡大図9及び断面図10に示されるように、本発明の好適な実施形態の1つにおいて、弾性ポリマー40は、プラスチックシート20のミシン目30の線を完全に覆うように配置される。弾性ポリマー40は、プラスチックシート20にラミネート又は押出塗工されてもよく、プラスチックシート20と共押出されてもよい。選択的に、弾性ポリマー40の加工方法は、スプレー、テープ、ローラー塗工又はこの技術分野において熟練した者に知られる処理技術を用いてプラスチックシート20に適用される方法であってもよい。本発明のこの好適な実施形態において、弾性ポリマー40及びプラスチックシート20は、図9の10−10断面である図10に示されるように、プラスチックシート20単独よりも大きい厚さを形成する。弾性ポリマー40は、個々のマルチパッケージング装置10をプレス加工する前に、プラスチックシート20に取付けられることが好ましい。
【0023】
図11〜図13に示される好適な実施形態において、弾性ポリマー40は、共押出又は他の方法によってプラスチックシート20と一体化し、図12の13−13断面である図13に示されるような断面を形成する。図13に示されるように、プラスチックシート20は、低減された厚さを有して、弾性ポリマー40を具備する溝を形成する。
【0024】
弾性ポリマー40がプラスチックシート20と一体化すなわちプラスチックシート20に取付けられた後は、その結果として得られたシート材料は、プレス加工又はダイカットされて個々のマルチパッケージング装置10を形成することが好ましい。上述したように、プラスチックシート20は、プラスチックシート20及び弾性ポリマー40が一体化された後にダイカットされるが、上述及び図8〜図10の好適な実施形態に対しては、プラスチックシート20は、弱め線30及び弾性ポリマー40のいずれか又は双方が付与される前にダイカットされてもよい。プラスチックシート20は、材料をダイカットして抜き取るために打抜きプレスを使用して形成されることが好ましく、それにより上述のマルチパッケージング装置10の特徴を得ることができる。
【0025】
弾性ポリマー40と一体化したプラスチックシート20は、ダイカットされて複数の穴群25を形成し、穴群25の各々は、コンテナを受容できる。穴群25は、横列及び縦列を有する配列に配置されることが好ましい。図2、図5、図8及び図11に示されるように、6つのコンテナを保持するマルチパッケージング装置10を形成するためには、2つの横列及び3つの縦列の配列が好ましい。従って、穴群25の横列は、プラスチックシート20の長さ方向に伸びるが、プラスチックシート20の幅に沿って横断方向へ数えられ、また穴群25の縦列は、プラスチックシート20の幅方向に伸びるが、プラスチックシート20の長さに沿って長手方向に数えられる。図2、図5、図8及び図11は6つのコンテナを保持するマルチパッケージング装置10を示すが、本発明はそれに限定されるものではなく、マルチパッケージング装置10は実行可能ないかなる配列の穴群25をも有することができることに注目すべきである。
【0026】
本発明の1つの好適な実施形態において、図2及び図11に示されるように、弾性ポリマー40が、長手方向に配置されて、横列の穴群25における穴群25の間に配置されるように、穴群25が形成される。この形状によって、弾性ポリマー40は、穴群25の間の高い応力領域において伸張することができ、その領域におけるプラスチックシート20のネックダウン傾向を抑止する。
【0027】
穴群25は、穴25の長軸が長手方向に伸びるように配置される楕円形状であることが好ましい。しかし、穴群25は、いかなる開口部を有してもよく、必須ではないが、長手方向に伸びた開口部を有する伸張した開口部が好ましい。図2、図5、図8及び図11に示されるように、穴群25は、図1の従来技術における穴よりも、横断方向においては狭い。狭い穴群25により、従来技術のマルチパッケージング装置と横断方向に同量のシート材料を使用して、より多い列数のマルチパッケージング装置10を作製することが可能となる。
【0028】
本発明の他の好適な実施形態において、図5に示されるように、穴群25は、弾性ポリマー40が長手方向に配置されて、マルチパッケージング装置10内の横列の穴群25の外側のバンドに沿って配置される。横列の穴群25の外側のバンドは、マルチパッケージング装置10と穴群25に係合したコンテナとの組立品の周囲に明らかに沿うようなマルチパッケージング装置10の一部を概ね形成する。この形状により、弾性ポリマー40は、伸張して複数のコンテナ径に適応することができるが、それにも関わらず高モジュラスのプラスチックシート20は、マルチパッケージング装置10の中央部分に存する、より大きな応力を吸収できる。
【0029】
本発明の他の好適な実施形態において、図8に示されるように、ミシン目のような弱め線30(故に弾性ポリマー40も)が、長手方向に配置され、横列の穴群25における穴群25の間に配置されるように、穴群25が形成される。この好適な実施形態においては、線状のミシン目又は他の弱め線30は、穴群25の短軸又は他の横断方向寸法を2等分する。ミシン目又は厚さを低減されたプラスチックシート20のような弱め線30は、プラスチックシート20及び弾性ポリマー40の物理的性質に応じて、所用の性能を得るために、穴群25の短軸中心からオフセットされてもよい。
【0030】
本発明のさらなる他の好適な実施形態において、図11に示されるように、弾性ポリマー40が、長手方向に配置されて、横列の穴群25における穴群25の間に配置されるように、穴群25が形成される。しかし、弾性ポリマー40は、好ましい伸張特性が得られるような、キャリア10内の他のいかなる場所に共押出されてもよい。
【0031】
本発明のこの実施形態の特殊な場合において、マルチパッケージング装置10は、約76.2ミリメートル(3インチ)のピッチ50を有する穴群25を具備することができる。ピッチ50は、長手方向に隣接する穴群25の中心間距離である。ピッチ50の寸法は重要である。なぜなら、マルチパッケージング装置10を通常用途の装置に使用する場合は、コンテナにマルチパッケージング装置10を取付けるためには、その寸法は維持されねばならないからである。マルチパッケージング装置10内のピッチ50が不変であることによって、ある範囲内の複数のコンテナ直径に対して1種類の適用装置の使用が可能となる。従来技術のマルチパッケージング装置においては、ピッチ50の寸法を維持するためには、マルチパッケージング装置10の他の寸法を変更して異なるコンテナ直径に適応させる必要がある。
【0032】
弾性ポリマー40は、プラスチックシート20のモジュラスより低いモジュラスを有することが好ましく、従ってプラスチックシート20よりも高弾性であることが好ましい。好適な実施形態の1つにおいては、弾性ポリマー40はメタロセン系又はポリオレフィン系のプラストマーである。弾性ポリマー40は、この技術分野において通常の技術を有する者に知られるとともに高伸度、低モジュラス及び高い透明度のような特性を示す他のいかなる材料も有することができる。
【0033】
図2〜図7に示される本発明の好適な実施形態において、コンテナがマルチパッケージング装置10に挿入されてマルチパッケージング装置10組立品を形成したときは、小さい直径のコンテナは、マルチパッケージング装置10の弾性ポリマー40を伸張させる。より大きい直径のコンテナがマルチパッケージング装置10に挿入されると、プラスチックシート20及び弾性ポリマー40が予め定めた応力レベルに達するまで伸張し、そのレベルにおいては、弾性ポリマー40は、歪硬化し、故にプラスチックシート20よりも不均衡に緩やかな速度で伸張する。このような方法で、マルチパッケージング装置10は、プラスチックシート20又は弾性ポリマー40の弾性損失やネックダウンを発生させずに、ある範囲の複数のコンテナ直径と係合して一体化することができる。
【0034】
図8〜図10に示されるミシン目のような長手方向の弱め線30、又は図11〜図13に示されるプラスチックシート20の厚さを低減して形成された弱め線30を有する本発明の好適な実施形態において、コンテナがマルチパッケージング装置10に挿入されると、弱め線30は、プラスチックシート20に作用するように発生する横断方向の応力によって破断し得る。しかし、弾性ポリマー40がその弾性すなわちマルチパッケージング装置10全体の弾性を維持するので、マルチパッケージング装置10は有効な状態を維持できる。このことは、本発明においてプラスチックシート20及び弾性ポリマー40が直線的に一体化しているような実施形態と比較して、プラスチックシート20のモジュラスから弾性ポリマー40のモジュラスへより急激に物性変化させる効果を有する。
【0035】
従ってマルチパッケージング装置10は、ある範囲内の複数の直径を有するコンテナ群を一体化させる。典型的な現行のコンテナ、特にボトルは、約66.04ミリメートル(2.6インチ)と約73.66ミリメートル(2.9インチ)の間の範囲にある直径を有する。本発明に従うマルチパッケージング装置10は、比較的広い範囲の既存及び想像可能なコンテナに係合する1つのサイズの装置であることが可能である。
【0036】
マルチパッケージング装置10は、既存のローエンドのコンテナにおける50.8ミリメートル(2インチ)の直径のような、受容可能なコンテナ直径の範囲の中で最も小さいコンテナ直径のために使用されるプラスチックシート20のモジュラスに基づいた寸法であることが好ましい。弾性ポリマー40の伸張特性及び相対モジュラスは、既存のハイエンドのコンテナにおける76.2ミリメートル(3インチ)の直径のような、受容可能なコンテナ直径の範囲の中で最も大きいコンテナ直径から決定される。ピッチ50は、例えば76.2ミリメートル(3インチ)のような、受容可能なコンテナ直径の範囲の中で最も大きいコンテナ直径に適応する寸法である。マルチパッケージング装置10の中央部分の穴群25は、マルチパッケージング装置10組立品の「パッカー皺(puckering)」を最小限にするために、マルチパッケージング装置10の外側部分の穴よりも小さい寸法である必要がある。
【0037】
本発明の好適な実施形態の1つにおいて、マルチパッケージング装置10は、概ね均一な厚さと、穴群25の配列に対して並んで平行に伸びるように異なる材料が交互配置された個別のストリップとを有するプラスチックシート20を具備することができ、プラスチックシート20が有する交互配置された個別のストリップの各々は、隣接するストリップの各々と異なる少なくとも1つの異なる物理的性質を有する。図14は、交互配置された個別のストリップ材料がプラスチックシート20内に形成されているマルチパッケージング装置10の配置を概略示している。好ましくは、プラスチックシート20は、共押出されて概ね均一な厚さを形成し、互いに対して並んで整合配置されるように異なる材料が交互配置された個別のストリップを有する。
【0038】
本願明細書に詳細に説明されるように、交互配置された個別のストリップ材料における隣接するストリップ間に存する少なくとも1つの異なる物理的性質は、弾性率すなわち「モジュラス」であってもよい。従って、プラスチックシート20内の各ストリップ材料は、互いに隣接するストリップと異なるモジュラスを有することができる。
【0039】
プラスチックシート20内の隣接するストリップ間に存する他の異なる物理的性質は、摩擦係数である。従って、プラスチックシート20内の各ストリップ材料は、互いに隣接するストリップより高い又は低い摩擦係数すなわち「粘着性」を有することできる。
【0040】
プラスチックシート20内の隣接するストリップ間に存する他の異なる物理的性質は、リサイクル材料含有量である。本願明細書に使用されるような無垢材料には、ペレタイズされたそのままの形状の原料と、製造工程中にプラスチックシート20から除去されたスクラップから再研磨したものとが含まれる。結果として、無垢材料という用語には、再研磨品を含む全てのインプラント材料が含まれる。本願明細書に使用されるリサイクル材料とは、初期はマルチパッケージング装置の製造には使用されていない原料からなる2次的供給源から得られるリサイクル原料である。従って、プラスチックシート20内の各ストリップ材料は、隣接するストリップの各々よりも大きい又は小さい密度のリサイクル材料を有することができる。選択的に、あるストリップ材料が独占的に無垢材料を有し、隣接する1つ以上のストリップ材料がリサイクル材料を有してもよい。
【0041】
プラスチックシート20内の隣接するストリップ材料に存する他の異なる物理的性質は、色彩である。従って、プラスチックシート20内の各ストリップ材料は、隣接するストリップの各々と異なる色彩を有することができる。
【0042】
所要の用途によってカスタマイズされたマルチパッケージング装置10を作製するために、前述の物理的性質は、プラスチックシート20内に個別に与えられてもよいし、プラスチックシート20内にて混合及び配合されてもよい。従って、本発明に従うマルチパッケージング装置10は、例えば異なるモジュラス及び異なる摩擦係数を有し又は異なるリサイクル材料含有量及び異なる色彩を有するような、交互のストリップ材料を具備することができる。
【0043】
図14に示されるような本発明の好適な実施形態によると、マルチパッケージング装置10は、横列の穴群25における外側のバンド85の各々に沿って配置されるような異なる材料の1つを有し、それにより異なる材料からなる全体で3つの交互配置された個別のストリップが形成される。それにより、図示されるように、交互配置された個別のストリップの1つは、穴配列において穴群25の間に配置される長手方向の線状の内側部分95に沿って配置される。その結果、コンテナが完全なパッケージに組立てられたときは、プラスチックシート20内のストリップ材料の1つがパッケージの内側部分95に沿って配置され、プラスチックシート20の隣接するストリップがパッケージの外側部分85に配置される。
【0044】
本発明の好適な特殊な実施形態によると、マルチパッケージング装置10は、横列及び縦列に隣接するように配置される複数のコンテナ受容穴群25を有するプラスチックシート20を具備する。プラスチックシート20の第1部分は、第1摩擦係数及び第1モジュラスを有し、プラスチックシート20の第2部分は、第2摩擦係数及び第2モジュラスを有し、ここで第1摩擦係数と第2摩擦係数は異なり、また第1モジュラスと第2モジュラスは異なることが好ましい。上述したように、プラスチックシート20の第1部分は、マルチパッケージング装置10の長さ方向に沿ってストリップを形成することが好ましい。
【0045】
マルチパッケージング装置10の先の実施形態がパッケージに組立てられたときは、プラスチックシート20により形成された複数の相互接続されたバンドが、コンテナ上部から約25.4ミリメートル(1インチ)離れて配置される。この実施形態におけるパッケージは、プラスチックシート20の一部に沿ってより大きな容器抵抗を有し、その容器抵抗は、第1摩擦係数、特に穴群25の間に伸びるプラスチックシート20の中間部分に沿う摩擦係数を含む。この特殊例及び特許請求の範囲に使用される容器抵抗とは、一般に平滑なコンテナがプラスチックシート表面を摺動するときに、プラスチックシートが示す抵抗力の総量である。従って、第1摩擦係数は、第2摩擦係数から得られる容器抵抗の約2倍から3倍の容器抵抗を発生させる。
【0046】
上述した実施形態の基礎となるものの1つは、パッケージの限界応力領域80及び非限界応力領域90の配置によって、プラスチックシート20の物理的性質を最適化することである。図14における破線は、ある特殊なマルチパッケージング装置10のための限界応力領域80及び非限界応力領域90を概略示したものである。限界応力領域80は、プラスチックシート20においてコンテナの周囲に伸張してコンテナを保持する部分に、通常は存する。例えば、図14における破線にて示されるように、限界応力領域80は、穴群25の先端部27の周りに少なくとも部分的に伸び、さらにマルチパッケージング装置10の外側のバンド85の境界である穴群25の外側領域29に沿って伸びる。
【0047】
限界応力領域80は、伸張しまた回復する材料を有することが好ましい。一般的に、無垢材料は、この種の回復特性をリサイクル材料よりも有しやすい。材料のモジュラスもまた、材料の伸張及び回復能力に影響する。穴群25及びマルチパッケージング装置10の少なくとも一方が有する他の形状としては、限界応力領域80は、図14における破線によって概略示されるものと異なってもよい。
【0048】
非限界応力領域90は、コンテナが保持されている間及びそれ以降は、通常は限界応力領域80よりも応力を受けない。実際には、内側部分95のような、非限界応力領域90を有するプラスチックシートの一部は、限界応力領域80よりも低い摩擦係数又は多いリサイクル材料含有量を有する。本発明の好適な実施形態の1つによると、マルチパッケージング装置10の内側部分95に沿って配置される交互配置された個別のストリップにおけるストリップの位置は、限界応力領域80の相対的位置によって特定される。従って、マルチパッケージング装置10の内側部分95に沿って配置されるストリップは、コンテナが保持されている間にマルチパッケージング装置10がどのような応力を受けるかに基づいて形成される。最適には、図14に示されるように、マルチパッケージング装置10の内側部分95に沿って配置されるストリップは、マルチパッケージング装置10の非限界応力領域90と一致する。
【0049】
上述した本願明細書において、本発明がいくつかの好適な実施形態に関して説明され、また図解のために多くの詳細例が示された。しかし、この技術分野に熟練した者には明らかであるように、本発明の基本原理から逸脱することなしに、本発明の装置はさらなる実施形態を有することが可能であり、また本願明細書に説明されたいくつかの詳細例は少なからず変更することが可能である。
【0050】
以下、本願に含まれる発明を列記する。
(1)配列された穴に従ってコンテナを配列して担持するマルチパッケージング装置であって、前記配列された穴に対して平行かつ並んで伸びるように異なる材料が交互配置された個別のストリップからなる概ね均一な厚さを有し、前記プラスチックシートの前記交互配置された個別のストリップの各々は、隣接するストリップの各々と異なる少なくとも1つの物理的性質を有する、マルチパッケージング装置。
(2)前記少なくとも1つの異なる物理的性質がモジュラスである(1)に記載のマルチパッケージング装置。
(3)前記少なくとも1つの異なる物理的性質が摩擦係数である(1)に記載のマルチパッケージング装置。
(4)前記少なくとも1つの異なる物理的性質がリサイクル材料含有量である(1)に記載のマルチパッケージング装置。
(5)前記少なくとも1つの異なる物理的性質が色彩である(1)に記載のマルチパッケージング装置。
(6)前記異なる材料の1つが、横列の穴における外側のバンドに沿って配置される(1)に記載のマルチパッケージング装置。
(7)異なる材料からなる前記交互配置された個別のストリップが、共押出されて前記プラスチックシートを形成する(1)に記載のマルチパッケージング装置。
【0051】
(8)各々がコンテナを受容するように配列された穴を有するコンテナキャリアを製造する方法であって、プラスチックシートを形成する交互配置された個別のストリップとなるように少なくとも2つの材料を並んで共押出するステップであって、前記プラスチックシートは、互いに隣接するストリップと異なる少なくとも1つの異なる物理的性質を有するような、前記交互配置された個別のストリップが有する隣接するストリップを具備する、ステップと、コンテナを受容する前記配列された穴を前記プラスチックシート内に形成するステップと、を有する方法。
(9)前記交互配置された個別のストリップにおけるストリップを、前記配列された穴の横列の間にある長手方向ラインに沿って配置するステップをさらに有する(8)に記載の方法。
(10)前記配列された穴の横列における外側のバンドに沿って異なる材料の1つを配置するステップをさらに有する(8)に記載の方法。
(11)前記少なくとも1つの異なる物理的性質がモジュラスである(8)に記載の方法。
(12)前記少なくとも1つの異なる物理的性質が摩擦係数である(8)に記載の方法。
(13)前記少なくとも1つの異なる物理的性質がリサイクル材料含有量である(8)に記載の方法。
(14)前記少なくとも1つの異なる物理的性質が色彩である(8)に記載の方法。
【0052】
(15)配列されたコンテナを一体化させるマルチパッケージング装置であって、隣接する横列及び縦列の中に配置された複数のコンテナ受容穴を有するシートと、第1摩擦係数及び第1モジュラスを有する前記シートの第1部分と、第1摩擦係数と異なる第2摩擦係数及び第1モジュラスと異なる第2モジュラスを有する前記シートの第2部分と、を有する装置。
(16)前記シートの前記第1部分は、前記マルチパッケージング装置の長さ方向に沿ってストリップを形成する(15)に記載のマルチパッケージング装置。
(17)前記第1摩擦係数は前記第2摩擦係数よりも小さく、かつ前記第1モジュラスは前記第2モジュラスよりも大きい(15)に記載のマルチパッケージング装置。
【0053】
(18)コンテナのパッケージであって、配列された複数のコンテナ受容穴を形成する複数の相互接続されたバンドを有するシートであって、概ね均一な厚さを有し、前記配列されたコンテナ受容穴に対して平行かつ並んで伸びる異なる材料からなる交互配置された個別のストリップ群から形成され、前記プラスチックシートの前記交互配置された個別のストリップの各々は、隣接するストリップの各々と異なる少なくとも1つの物理的性質を有する、シートと、第1摩擦係数を有する前記シートの第1部分と、第2摩擦係数を有する前記シートの第2部分であって、前記シートの第1部分及び前記シートの第2部分が、前記交互配置された個別のストリップにおける異なるストリップと一致する、第2部分と、複数のコンテナであって、該複数のコンテナの各々が前記配列されたコンテナ受容穴の各々の中に配置され、それにより、前記シートの第1部分は前記パッケージの内側部分に配置されるとともに、前記シートの第2部分は前記パッケージの外側部分に配置されるようになる、複数のコンテナと、を有するコンテナのパッケージ。
(19)前記シートの前記第1部分は第1モジュラスを有する材料からなり、前記シートの前記第2部分は第2モジュラスを有する材料からなる(18)に記載のパッケージ。
(20)前記複数の相互接続されたバンドが、前記複数のコンテナの上端から約25.4ミリメートル離れて配置される(18)に記載のパッケージ。
(21)前記第1摩擦係数は、前記第2摩擦係数の約2倍の容器抵抗を提供する(18)に記載のパッケージ。
(22)前記第1摩擦係数は、前記第2摩擦係数の約3倍の容器抵抗を提供する(18)に記載のパッケージ。
【0054】
(23)コンテナのパッケージであって、配列された穴に対して平行かつ並んで伸びるように異なる材料が交互配置された個別のストリップから作製された概ね均一な厚さを有するプラスチックシートであって、前記プラスチックシートの前記交互配置された個別のストリップの各々は、隣接するストリップの各々と異なる少なくとも1つの物理的性質を有する、プラスチックシートと、複数のコンテナであって、該複数のコンテナの各々が前記配列された穴の各々の中に配置され、それにより、前記プラスチックシートの任意のストリップは前記パッケージの内側部分に沿って配置され、前記任意のストリップに隣接するストリップは前記パッケージの外側部分に沿って配置されるようになる、複数のコンテナと、を有するコンテナのパッケージ。
(24)前記少なくとも1つの異なる物理的性質がモジュラスである(23)に記載のパッケージ。
(25)前記少なくとも1つの異なる物理的性質が摩擦係数である(23)に記載のパッケージ。
(26)前記少なくとも1つの異なる物理的性質がリサイクル材料含有量である(23)に記載のパッケージ。
(27)前記少なくとも1つの異なる物理的性質が色彩である(23)に記載のパッケージ。
【0055】
(28)コンテナキャリアを製造する方法であって、概ね均一な厚さのプラスチックシートとなるように、異なる材料からなる交互配置された個別のストリップを共押出するステップであって、前記交互配置された個別のストリップの少なくとも1つのストリップがリサイクル材料含有物を有し、前記交互配置された個別のストリップの少なくとも1つの他のストリップが無垢材料を有する、ステップと、コンテナを受容するための複数の穴を前記プラスチックシート内に形成するステップと、を有する方法。
(29)前記コンテナキャリアの前記交互配置された個別のストリップを、2つの異なる摩擦係数、2つの異なるモジュラス及び2つの異なる色彩の少なくとも1つを有するような隣接するストリップに形成するステップをさらに有する(28)に記載の方法。
【0056】
(30)配列されたコンテナを一体化させるマルチパッケージング装置であって、隣接する横列及び縦列の中に配置された穴を支える複数のコンテナ並びに限界応力領域及び非限界応力領域を有するシートと、前記非限界応力領域を有する前記シートの部分であって、リサイクル材料を有する部分と、を具備するマルチパッケージング装置。
(31)前記シートは、リサイクル材料及び無垢材料からなる隣接するストリップから共押出される(30)に記載のマルチパッケージング装置。
(32)前記隣接するストリップは、2つの異なる摩擦係数、2つの異なるモジュラス及び2つの異なる色彩の少なくとも1つを、前記シート内部において有する(31)に記載のマルチパッケージング装置。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】従来技術によるマルチパッケージング装置の平面図である。
【図2】本発明のある好適な実施形態に従うマルチパッケージング装置の概略平面図である。
【図3】図2に示されるマルチパッケージング装置の一部の概略拡大図である。
【図4】図3に示される4−4断面に沿った断面図である。
【図5】本発明のもう1つの好適な実施形態に従うマルチパッケージング装置の概略平面図である。
【図6】図5に示されるマルチパッケージング装置の一部の概略拡大図である。
【図7】図6に示される7−7断面に沿った断面図である。
【図8】本発明のある好適な実施形態に従うマルチパッケージング装置の概略平面図である。
【図9】図8に示されるマルチパッケージング装置の一部の概略拡大図である。
【図10】図9に示される10−10断面に沿った断面図である。
【図11】本発明のある好適な実施形態に従うマルチパッケージング装置の概略平面図である。
【図12】図11に示されるマルチパッケージング装置の一部の概略拡大図である。
【図13】図12に示される13−13断面に沿った断面図である。
【図14】本発明のある好適な実施形態に従うマルチパッケージング装置の概略平面図である。
【符号の説明】
【0058】
10 マルチパッケージング装置
20 プラスチックシート
25 穴
30 ミシン目
40 弾性ポリマー
【技術分野】
【0001】
本発明は、プラスチックシート内の隣接するストリップ材が各々の異なる物理的特徴を有し、複数のコンテナを一体化させて担持するマルチパッケージング装置(multi-packaging device)に関するものである。
【背景技術】
【0002】
本発明に係る装置のように、一般にマルチパッケージング装置は、複数のコンテナを一体化させるために使用される。典型的に、コンテナは、ボトル、缶並びにコンテナ上部の周りに側壁及び縁(隆起したリブ)を有する他のコンテナを含む。この技術分野における従来技術の大半、特に弾性の高分子材料から構成されるマルチパッケージング装置は、コンテナ上部の周りの縁(リブ)に係合するマルチパッケージング装置を含む。他の形式のマルチパッケージング装置は、側壁用キャリアであり、それによりマルチパッケージング装置はコンテナの側壁と係合するものである。
【0003】
マルチパッケージング装置の形式に関わらず、この技術分野において、ある誤差範囲のコンテナ寸法、特にある誤差範囲のコンテナ直径について使用可能なマルチパッケージング装置を提供する試みがなされている。一般的に、マルチパッケージング装置が有するコンテナ係合部分は、マルチパッケージング装置の弾性率すなわち「モジュラス」により特定される弾性を有するので、マルチパッケージング装置の性能は、伸張したコンテナ係合部分とコンテナ側壁又は縁との係合状態に依存する。狭い直径誤差範囲内に含まれないコンテナ直径は、コンテナ係合部分を伸張させすぎて「ネックダウン」と呼ばれる永久的な弾性喪失を引起こすか、又はコンテナ係合部分を全く伸張させず、いずれの場合もパッケージングは失敗する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来技術によるマルチパッケージング装置は、異なる直径に適応させるために、通常はいくつかの異なる種類又は形状を必要とする。典型的に、単純な構造のマルチパッケージング装置は5.08ミリメートル(0.200インチ)の誤差範囲のコンテナ直径に適応できる。従って、広い誤差範囲のコンテナ直径に適応できるマルチパッケージング装置を提供することが求められる。
【0005】
さらに、従来技術のマルチパッケージング装置は、マルチパッケージング装置の構成物が様々な物理的性質を有するような適応性を具備できないため、広範な用途に用いることができない。
【0006】
本発明の目的の1つは、その構成物が様々な物理的性質を有するような柔軟性を具備し、広範な用途に用いることができるマルチパッケージング装置を提供することである。
【0007】
本発明のもう1つの目的は、複数のコンテナを一体化させて、コンテナが互いに対して移動しないようにするマルチパッケージング装置を提供することである。
【0008】
本発明のもう1つの目的は、複数の第1直径を有するコンテナを一体化させるとともに、複数の第2直径を有するコンテナを一体化させることができるマルチパッケージング装置を提供することである。
【0009】
本発明のさらなる目的は、広範な用途に使用できて、それ故に異なる大きさ及び形状を有する多くの異なる装置の作製を不要とするマルチパッケージング装置を提供することである。
【0010】
本発明のさらなる目的は、側壁の直径が約25.4ミリメートル(1インチ)の直径範囲内にあるときに、コンテナ側壁の周りに配置されるマルチパッケージング装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
ある範囲のコンテナ直径に適応可能なマルチパッケージング装置は、プラスチックシートのような熱可塑性プラスチック材料から作製されることが好ましい。プラスチックシートより低いモジュラスを有する弾性ポリマーは、プラスチックシートと一体化することが好ましい。弾性ポリマーは、マルチパッケージング装置が概ね直線的な1つの厚さを有するように、プラスチックシート内で個別的なセグメントを形成することが好ましい。
【0012】
本発明の他の好適な実施形態によると、マルチパッケージング装置は、概ね均一な厚さと、配列された穴群に対して平行に伸びるように異なる材料を交互配置した個別のストリップとを有するプラスチックシートを具備し、プラスチックシートが有する交互配置された個別のストリップの各々は、隣接するストリップの各々と異なる少なくとも1つの物理的性質を有する。好ましくは、プラスチックシートは、共押出されて概ね均一な厚さを形成し、互いに対して並んで整合配置される異なる材料が交互配置された個別のストリップを有する。異なる材料から成る隣接するストリップにおける異なる物理的性質は、2つの異なるモジュラス、2つの異なる摩擦係数、2つの異なる色彩又は2つの異なるリサイクル材料含有量を1つ以上有することができる。
【0013】
一体化した弾性ポリマーを有するプラスチックシートは、次にダイカットされて複数の穴を形成し、各穴はコンテナを受容できることが好ましい。穴は、横列及び縦列を有する配列となるように配置されることが好ましい。また穴は、弾性ポリマーがいくつかの好ましい配置の1つにてプラスチックシートと隣接すること及び隣接するストリップ材料が所要の場所に形成されることの少なくとも一方が達せられるように、形成されることが好ましい。本発明のある好適な実施形態においては、弾性ポリマーは、横列の穴と穴の間にある、プラスチックシート内の個別的セグメントの中に配置される。本発明の他の好適な実施形態においては、異なる材料から成る個別のストリップ又は弾性ポリマーは、横列の穴の外側のバンドに沿ってプラスチックシートに隣接して配置され、プラスチックシート内の隣接するストリップ材料は、横列の穴の内側のバンドに包含される。本発明のさらなる好適な実施形態においては、異なる材料から成る個別のストリップ又は弾性ポリマーは、プラスチックシート内に、横列の穴と穴の間に配置され、少なくともミシン目の一部に隣接する。
【0014】
次にコンテナは各穴に挿入されてマルチパッケージング装置の組立品を形成し、またコンテナ直径に応じて、プラスチックシート及び弾性ポリマーの少なくとも一方が適宜に伸張する。選択的又は付加的に、プラスチックシートの一部は、それぞれの摩擦係数に従ってグリップする。さらに、プラスチックシートの一部は、プラスチックシート内の異なる材料から成る隣接するストリップの一部とは異なるリサイクル材料含有量又は異なる色彩を有することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
図1は、従来技術による典型的なマルチパッケージング装置を示している。上述したように、従来技術のマルチパッケージング装置は、約5.08ミリメートル(0.200インチ)の誤差範囲内のコンテナ直径に適応できる。従って、5.08ミリメートル(0.200インチ)の誤差範囲を超えるコンテナ直径に適応するためには、マルチパッケージング装置及びマルチパッケージング装置を適用するパッケージ等の双方に対して多数の実施形態及び変形形態が必要とされる。従来技術のマルチパッケージング装置は、典型的に、1つのモジュラス及び複数の穴群25を有するプラスチックシート20から構成される。図1に示されるマルチパッケージング装置は、従来技術の実例であり、また付加的な材料を何も用いない1つのプラスチックシート20から構成される装置を表している。図1に示されるマルチパッケージング装置の物理的形状は、後に説明する発明に関して使用されることができる。
【0016】
図2、図5、図8及び図11は、配列されたコンテナを担持するためのマルチパッケージング装置10を、本発明の4つの好適な実施形態に従って示したものである。図2、図5、図8及び図11に示されるマルチパッケージング装置10の物理的形状は、単なる例示であり、本発明の原則から逸脱せずに変更が可能である。
【0017】
上述の種類のマルチパッケージキャリアといくらか類似して、本発明の好適な実施形態の1つによるマルチパッケージング装置10は、好ましくは低〜中密度のポリエチレンシート材料すなわちプラスチックシート20のような熱可塑性材料から形成される。樹脂押出の分野では一般的であるように、プラスチックシート20は、プラスチックシート20の長手方向が、押出ダイの端面と垂直な押出方向にて特定される縦軸方向と一致し、またプラスチックシート20の横断寸法が、押出ダイと平行な横軸方向と一致するように、押出される。
【0018】
図2〜図4、図5〜図7及び図11〜図13に別々に示される本発明の3つの好適な実施形態において、弾性ポリマー40は、1つの平面に沿ってマルチパッケージング装置10のプラスチックシート20に一体化されて、プラスチックシート20に不可欠な弾性ポリマー40の複数の個別的セグメントを形成する。弾性ポリマー40は、共押出、溶接又は他の方法でプラスチックシート20に取付けられて、直線的な1つの厚さのマルチパッケージング装置10を形成する。本願明細書及び特許請求の範囲に記載の溶接は、この技術分野において通常の技術を有する者に知られるような、高温溶接(hot weld)、冷間圧接(cold weld)、ラミネーション又は2つの材料を接合する他の方法にて特定することができる。
【0019】
弾性ポリマー40をプラスチックシート20に対して一体化するために採用した方法に応じて、弾性ポリマー40及びプラスチックシート20は、互いに僅かに重なり合うか又は互いに対して僅かに変化した厚さを有する。しかし、本発明の目的の1つは、ほぼ均一で殆ど変化のない厚さを遍く有するプラスチックシート20を作製することである。図4、図7及び図13は、本発明の3つの好適な実施形態によるマルチパッケージング装置10の断面図であり、ここで弾性ポリマー40及びプラスチックシート20は、2つの別個の材料を含むとともに1つの厚さを有するマルチパッケージング装置を形成する。再処理及びリサイクルのために、プラスチックシート20と互換性を有する弾性ポリマー40を使用することが望ましい。
【0020】
弾性ポリマー40は、プラスチックシート20のモジュラスより低いモジュラスを有することが好ましく、従ってプラスチックシート20より高弾性であることが好ましい。故に、弾性ポリマー40は、プラスチックシート20と等しい応力を受けたときに、プラスチックシート20よりも大きく伸張することが好ましい。本願明細書及び特許請求の範囲に遍く記載されているように、低いモジュラスの材料は、高いモジュラスの材料よりも高い弾性を有する。キャリア10は、弾性ポリマー40のような低いモジュラスの材料から専ら作製されることができるが、そのようなキャリア10のコストは、大規模な商業用途としては非常に高い。
【0021】
本発明の好適な実施形態の1つにおいて、図8〜図10に示されるように、長手方向に配置された複数の弱め線(好ましくはミシン目30)は、プラスチックシート20の中に、予め定めた間隔でプラスチックシート20に沿って配置される。ミシン目30は、ミシン目加工ホイール、又はプラスチックシート20にミシン目を付与するような、この技術分野において適当な技術を有する者に知られた他のいくつかの方法によって付与されることができる。本発明の他の好適な実施形態において、ミシン目30は、長手方向と類似の線に沿ってプラスチックシート20の厚さを小さくするような、プラスチックシート20の強度を下げる他のいくつかの方法に置き換えられてもよい。
【0022】
図8〜図10に示されるような本発明の好適な実施形態において、弾性ポリマー40は、少なくともミシン目30の一部に隣接するように、プラスチックシート20に配置される。図8、拡大図9及び断面図10に示されるように、本発明の好適な実施形態の1つにおいて、弾性ポリマー40は、プラスチックシート20のミシン目30の線を完全に覆うように配置される。弾性ポリマー40は、プラスチックシート20にラミネート又は押出塗工されてもよく、プラスチックシート20と共押出されてもよい。選択的に、弾性ポリマー40の加工方法は、スプレー、テープ、ローラー塗工又はこの技術分野において熟練した者に知られる処理技術を用いてプラスチックシート20に適用される方法であってもよい。本発明のこの好適な実施形態において、弾性ポリマー40及びプラスチックシート20は、図9の10−10断面である図10に示されるように、プラスチックシート20単独よりも大きい厚さを形成する。弾性ポリマー40は、個々のマルチパッケージング装置10をプレス加工する前に、プラスチックシート20に取付けられることが好ましい。
【0023】
図11〜図13に示される好適な実施形態において、弾性ポリマー40は、共押出又は他の方法によってプラスチックシート20と一体化し、図12の13−13断面である図13に示されるような断面を形成する。図13に示されるように、プラスチックシート20は、低減された厚さを有して、弾性ポリマー40を具備する溝を形成する。
【0024】
弾性ポリマー40がプラスチックシート20と一体化すなわちプラスチックシート20に取付けられた後は、その結果として得られたシート材料は、プレス加工又はダイカットされて個々のマルチパッケージング装置10を形成することが好ましい。上述したように、プラスチックシート20は、プラスチックシート20及び弾性ポリマー40が一体化された後にダイカットされるが、上述及び図8〜図10の好適な実施形態に対しては、プラスチックシート20は、弱め線30及び弾性ポリマー40のいずれか又は双方が付与される前にダイカットされてもよい。プラスチックシート20は、材料をダイカットして抜き取るために打抜きプレスを使用して形成されることが好ましく、それにより上述のマルチパッケージング装置10の特徴を得ることができる。
【0025】
弾性ポリマー40と一体化したプラスチックシート20は、ダイカットされて複数の穴群25を形成し、穴群25の各々は、コンテナを受容できる。穴群25は、横列及び縦列を有する配列に配置されることが好ましい。図2、図5、図8及び図11に示されるように、6つのコンテナを保持するマルチパッケージング装置10を形成するためには、2つの横列及び3つの縦列の配列が好ましい。従って、穴群25の横列は、プラスチックシート20の長さ方向に伸びるが、プラスチックシート20の幅に沿って横断方向へ数えられ、また穴群25の縦列は、プラスチックシート20の幅方向に伸びるが、プラスチックシート20の長さに沿って長手方向に数えられる。図2、図5、図8及び図11は6つのコンテナを保持するマルチパッケージング装置10を示すが、本発明はそれに限定されるものではなく、マルチパッケージング装置10は実行可能ないかなる配列の穴群25をも有することができることに注目すべきである。
【0026】
本発明の1つの好適な実施形態において、図2及び図11に示されるように、弾性ポリマー40が、長手方向に配置されて、横列の穴群25における穴群25の間に配置されるように、穴群25が形成される。この形状によって、弾性ポリマー40は、穴群25の間の高い応力領域において伸張することができ、その領域におけるプラスチックシート20のネックダウン傾向を抑止する。
【0027】
穴群25は、穴25の長軸が長手方向に伸びるように配置される楕円形状であることが好ましい。しかし、穴群25は、いかなる開口部を有してもよく、必須ではないが、長手方向に伸びた開口部を有する伸張した開口部が好ましい。図2、図5、図8及び図11に示されるように、穴群25は、図1の従来技術における穴よりも、横断方向においては狭い。狭い穴群25により、従来技術のマルチパッケージング装置と横断方向に同量のシート材料を使用して、より多い列数のマルチパッケージング装置10を作製することが可能となる。
【0028】
本発明の他の好適な実施形態において、図5に示されるように、穴群25は、弾性ポリマー40が長手方向に配置されて、マルチパッケージング装置10内の横列の穴群25の外側のバンドに沿って配置される。横列の穴群25の外側のバンドは、マルチパッケージング装置10と穴群25に係合したコンテナとの組立品の周囲に明らかに沿うようなマルチパッケージング装置10の一部を概ね形成する。この形状により、弾性ポリマー40は、伸張して複数のコンテナ径に適応することができるが、それにも関わらず高モジュラスのプラスチックシート20は、マルチパッケージング装置10の中央部分に存する、より大きな応力を吸収できる。
【0029】
本発明の他の好適な実施形態において、図8に示されるように、ミシン目のような弱め線30(故に弾性ポリマー40も)が、長手方向に配置され、横列の穴群25における穴群25の間に配置されるように、穴群25が形成される。この好適な実施形態においては、線状のミシン目又は他の弱め線30は、穴群25の短軸又は他の横断方向寸法を2等分する。ミシン目又は厚さを低減されたプラスチックシート20のような弱め線30は、プラスチックシート20及び弾性ポリマー40の物理的性質に応じて、所用の性能を得るために、穴群25の短軸中心からオフセットされてもよい。
【0030】
本発明のさらなる他の好適な実施形態において、図11に示されるように、弾性ポリマー40が、長手方向に配置されて、横列の穴群25における穴群25の間に配置されるように、穴群25が形成される。しかし、弾性ポリマー40は、好ましい伸張特性が得られるような、キャリア10内の他のいかなる場所に共押出されてもよい。
【0031】
本発明のこの実施形態の特殊な場合において、マルチパッケージング装置10は、約76.2ミリメートル(3インチ)のピッチ50を有する穴群25を具備することができる。ピッチ50は、長手方向に隣接する穴群25の中心間距離である。ピッチ50の寸法は重要である。なぜなら、マルチパッケージング装置10を通常用途の装置に使用する場合は、コンテナにマルチパッケージング装置10を取付けるためには、その寸法は維持されねばならないからである。マルチパッケージング装置10内のピッチ50が不変であることによって、ある範囲内の複数のコンテナ直径に対して1種類の適用装置の使用が可能となる。従来技術のマルチパッケージング装置においては、ピッチ50の寸法を維持するためには、マルチパッケージング装置10の他の寸法を変更して異なるコンテナ直径に適応させる必要がある。
【0032】
弾性ポリマー40は、プラスチックシート20のモジュラスより低いモジュラスを有することが好ましく、従ってプラスチックシート20よりも高弾性であることが好ましい。好適な実施形態の1つにおいては、弾性ポリマー40はメタロセン系又はポリオレフィン系のプラストマーである。弾性ポリマー40は、この技術分野において通常の技術を有する者に知られるとともに高伸度、低モジュラス及び高い透明度のような特性を示す他のいかなる材料も有することができる。
【0033】
図2〜図7に示される本発明の好適な実施形態において、コンテナがマルチパッケージング装置10に挿入されてマルチパッケージング装置10組立品を形成したときは、小さい直径のコンテナは、マルチパッケージング装置10の弾性ポリマー40を伸張させる。より大きい直径のコンテナがマルチパッケージング装置10に挿入されると、プラスチックシート20及び弾性ポリマー40が予め定めた応力レベルに達するまで伸張し、そのレベルにおいては、弾性ポリマー40は、歪硬化し、故にプラスチックシート20よりも不均衡に緩やかな速度で伸張する。このような方法で、マルチパッケージング装置10は、プラスチックシート20又は弾性ポリマー40の弾性損失やネックダウンを発生させずに、ある範囲の複数のコンテナ直径と係合して一体化することができる。
【0034】
図8〜図10に示されるミシン目のような長手方向の弱め線30、又は図11〜図13に示されるプラスチックシート20の厚さを低減して形成された弱め線30を有する本発明の好適な実施形態において、コンテナがマルチパッケージング装置10に挿入されると、弱め線30は、プラスチックシート20に作用するように発生する横断方向の応力によって破断し得る。しかし、弾性ポリマー40がその弾性すなわちマルチパッケージング装置10全体の弾性を維持するので、マルチパッケージング装置10は有効な状態を維持できる。このことは、本発明においてプラスチックシート20及び弾性ポリマー40が直線的に一体化しているような実施形態と比較して、プラスチックシート20のモジュラスから弾性ポリマー40のモジュラスへより急激に物性変化させる効果を有する。
【0035】
従ってマルチパッケージング装置10は、ある範囲内の複数の直径を有するコンテナ群を一体化させる。典型的な現行のコンテナ、特にボトルは、約66.04ミリメートル(2.6インチ)と約73.66ミリメートル(2.9インチ)の間の範囲にある直径を有する。本発明に従うマルチパッケージング装置10は、比較的広い範囲の既存及び想像可能なコンテナに係合する1つのサイズの装置であることが可能である。
【0036】
マルチパッケージング装置10は、既存のローエンドのコンテナにおける50.8ミリメートル(2インチ)の直径のような、受容可能なコンテナ直径の範囲の中で最も小さいコンテナ直径のために使用されるプラスチックシート20のモジュラスに基づいた寸法であることが好ましい。弾性ポリマー40の伸張特性及び相対モジュラスは、既存のハイエンドのコンテナにおける76.2ミリメートル(3インチ)の直径のような、受容可能なコンテナ直径の範囲の中で最も大きいコンテナ直径から決定される。ピッチ50は、例えば76.2ミリメートル(3インチ)のような、受容可能なコンテナ直径の範囲の中で最も大きいコンテナ直径に適応する寸法である。マルチパッケージング装置10の中央部分の穴群25は、マルチパッケージング装置10組立品の「パッカー皺(puckering)」を最小限にするために、マルチパッケージング装置10の外側部分の穴よりも小さい寸法である必要がある。
【0037】
本発明の好適な実施形態の1つにおいて、マルチパッケージング装置10は、概ね均一な厚さと、穴群25の配列に対して並んで平行に伸びるように異なる材料が交互配置された個別のストリップとを有するプラスチックシート20を具備することができ、プラスチックシート20が有する交互配置された個別のストリップの各々は、隣接するストリップの各々と異なる少なくとも1つの異なる物理的性質を有する。図14は、交互配置された個別のストリップ材料がプラスチックシート20内に形成されているマルチパッケージング装置10の配置を概略示している。好ましくは、プラスチックシート20は、共押出されて概ね均一な厚さを形成し、互いに対して並んで整合配置されるように異なる材料が交互配置された個別のストリップを有する。
【0038】
本願明細書に詳細に説明されるように、交互配置された個別のストリップ材料における隣接するストリップ間に存する少なくとも1つの異なる物理的性質は、弾性率すなわち「モジュラス」であってもよい。従って、プラスチックシート20内の各ストリップ材料は、互いに隣接するストリップと異なるモジュラスを有することができる。
【0039】
プラスチックシート20内の隣接するストリップ間に存する他の異なる物理的性質は、摩擦係数である。従って、プラスチックシート20内の各ストリップ材料は、互いに隣接するストリップより高い又は低い摩擦係数すなわち「粘着性」を有することできる。
【0040】
プラスチックシート20内の隣接するストリップ間に存する他の異なる物理的性質は、リサイクル材料含有量である。本願明細書に使用されるような無垢材料には、ペレタイズされたそのままの形状の原料と、製造工程中にプラスチックシート20から除去されたスクラップから再研磨したものとが含まれる。結果として、無垢材料という用語には、再研磨品を含む全てのインプラント材料が含まれる。本願明細書に使用されるリサイクル材料とは、初期はマルチパッケージング装置の製造には使用されていない原料からなる2次的供給源から得られるリサイクル原料である。従って、プラスチックシート20内の各ストリップ材料は、隣接するストリップの各々よりも大きい又は小さい密度のリサイクル材料を有することができる。選択的に、あるストリップ材料が独占的に無垢材料を有し、隣接する1つ以上のストリップ材料がリサイクル材料を有してもよい。
【0041】
プラスチックシート20内の隣接するストリップ材料に存する他の異なる物理的性質は、色彩である。従って、プラスチックシート20内の各ストリップ材料は、隣接するストリップの各々と異なる色彩を有することができる。
【0042】
所要の用途によってカスタマイズされたマルチパッケージング装置10を作製するために、前述の物理的性質は、プラスチックシート20内に個別に与えられてもよいし、プラスチックシート20内にて混合及び配合されてもよい。従って、本発明に従うマルチパッケージング装置10は、例えば異なるモジュラス及び異なる摩擦係数を有し又は異なるリサイクル材料含有量及び異なる色彩を有するような、交互のストリップ材料を具備することができる。
【0043】
図14に示されるような本発明の好適な実施形態によると、マルチパッケージング装置10は、横列の穴群25における外側のバンド85の各々に沿って配置されるような異なる材料の1つを有し、それにより異なる材料からなる全体で3つの交互配置された個別のストリップが形成される。それにより、図示されるように、交互配置された個別のストリップの1つは、穴配列において穴群25の間に配置される長手方向の線状の内側部分95に沿って配置される。その結果、コンテナが完全なパッケージに組立てられたときは、プラスチックシート20内のストリップ材料の1つがパッケージの内側部分95に沿って配置され、プラスチックシート20の隣接するストリップがパッケージの外側部分85に配置される。
【0044】
本発明の好適な特殊な実施形態によると、マルチパッケージング装置10は、横列及び縦列に隣接するように配置される複数のコンテナ受容穴群25を有するプラスチックシート20を具備する。プラスチックシート20の第1部分は、第1摩擦係数及び第1モジュラスを有し、プラスチックシート20の第2部分は、第2摩擦係数及び第2モジュラスを有し、ここで第1摩擦係数と第2摩擦係数は異なり、また第1モジュラスと第2モジュラスは異なることが好ましい。上述したように、プラスチックシート20の第1部分は、マルチパッケージング装置10の長さ方向に沿ってストリップを形成することが好ましい。
【0045】
マルチパッケージング装置10の先の実施形態がパッケージに組立てられたときは、プラスチックシート20により形成された複数の相互接続されたバンドが、コンテナ上部から約25.4ミリメートル(1インチ)離れて配置される。この実施形態におけるパッケージは、プラスチックシート20の一部に沿ってより大きな容器抵抗を有し、その容器抵抗は、第1摩擦係数、特に穴群25の間に伸びるプラスチックシート20の中間部分に沿う摩擦係数を含む。この特殊例及び特許請求の範囲に使用される容器抵抗とは、一般に平滑なコンテナがプラスチックシート表面を摺動するときに、プラスチックシートが示す抵抗力の総量である。従って、第1摩擦係数は、第2摩擦係数から得られる容器抵抗の約2倍から3倍の容器抵抗を発生させる。
【0046】
上述した実施形態の基礎となるものの1つは、パッケージの限界応力領域80及び非限界応力領域90の配置によって、プラスチックシート20の物理的性質を最適化することである。図14における破線は、ある特殊なマルチパッケージング装置10のための限界応力領域80及び非限界応力領域90を概略示したものである。限界応力領域80は、プラスチックシート20においてコンテナの周囲に伸張してコンテナを保持する部分に、通常は存する。例えば、図14における破線にて示されるように、限界応力領域80は、穴群25の先端部27の周りに少なくとも部分的に伸び、さらにマルチパッケージング装置10の外側のバンド85の境界である穴群25の外側領域29に沿って伸びる。
【0047】
限界応力領域80は、伸張しまた回復する材料を有することが好ましい。一般的に、無垢材料は、この種の回復特性をリサイクル材料よりも有しやすい。材料のモジュラスもまた、材料の伸張及び回復能力に影響する。穴群25及びマルチパッケージング装置10の少なくとも一方が有する他の形状としては、限界応力領域80は、図14における破線によって概略示されるものと異なってもよい。
【0048】
非限界応力領域90は、コンテナが保持されている間及びそれ以降は、通常は限界応力領域80よりも応力を受けない。実際には、内側部分95のような、非限界応力領域90を有するプラスチックシートの一部は、限界応力領域80よりも低い摩擦係数又は多いリサイクル材料含有量を有する。本発明の好適な実施形態の1つによると、マルチパッケージング装置10の内側部分95に沿って配置される交互配置された個別のストリップにおけるストリップの位置は、限界応力領域80の相対的位置によって特定される。従って、マルチパッケージング装置10の内側部分95に沿って配置されるストリップは、コンテナが保持されている間にマルチパッケージング装置10がどのような応力を受けるかに基づいて形成される。最適には、図14に示されるように、マルチパッケージング装置10の内側部分95に沿って配置されるストリップは、マルチパッケージング装置10の非限界応力領域90と一致する。
【0049】
上述した本願明細書において、本発明がいくつかの好適な実施形態に関して説明され、また図解のために多くの詳細例が示された。しかし、この技術分野に熟練した者には明らかであるように、本発明の基本原理から逸脱することなしに、本発明の装置はさらなる実施形態を有することが可能であり、また本願明細書に説明されたいくつかの詳細例は少なからず変更することが可能である。
【0050】
以下、本願に含まれる発明を列記する。
(1)配列された穴に従ってコンテナを配列して担持するマルチパッケージング装置であって、前記配列された穴に対して平行かつ並んで伸びるように異なる材料が交互配置された個別のストリップからなる概ね均一な厚さを有し、前記プラスチックシートの前記交互配置された個別のストリップの各々は、隣接するストリップの各々と異なる少なくとも1つの物理的性質を有する、マルチパッケージング装置。
(2)前記少なくとも1つの異なる物理的性質がモジュラスである(1)に記載のマルチパッケージング装置。
(3)前記少なくとも1つの異なる物理的性質が摩擦係数である(1)に記載のマルチパッケージング装置。
(4)前記少なくとも1つの異なる物理的性質がリサイクル材料含有量である(1)に記載のマルチパッケージング装置。
(5)前記少なくとも1つの異なる物理的性質が色彩である(1)に記載のマルチパッケージング装置。
(6)前記異なる材料の1つが、横列の穴における外側のバンドに沿って配置される(1)に記載のマルチパッケージング装置。
(7)異なる材料からなる前記交互配置された個別のストリップが、共押出されて前記プラスチックシートを形成する(1)に記載のマルチパッケージング装置。
【0051】
(8)各々がコンテナを受容するように配列された穴を有するコンテナキャリアを製造する方法であって、プラスチックシートを形成する交互配置された個別のストリップとなるように少なくとも2つの材料を並んで共押出するステップであって、前記プラスチックシートは、互いに隣接するストリップと異なる少なくとも1つの異なる物理的性質を有するような、前記交互配置された個別のストリップが有する隣接するストリップを具備する、ステップと、コンテナを受容する前記配列された穴を前記プラスチックシート内に形成するステップと、を有する方法。
(9)前記交互配置された個別のストリップにおけるストリップを、前記配列された穴の横列の間にある長手方向ラインに沿って配置するステップをさらに有する(8)に記載の方法。
(10)前記配列された穴の横列における外側のバンドに沿って異なる材料の1つを配置するステップをさらに有する(8)に記載の方法。
(11)前記少なくとも1つの異なる物理的性質がモジュラスである(8)に記載の方法。
(12)前記少なくとも1つの異なる物理的性質が摩擦係数である(8)に記載の方法。
(13)前記少なくとも1つの異なる物理的性質がリサイクル材料含有量である(8)に記載の方法。
(14)前記少なくとも1つの異なる物理的性質が色彩である(8)に記載の方法。
【0052】
(15)配列されたコンテナを一体化させるマルチパッケージング装置であって、隣接する横列及び縦列の中に配置された複数のコンテナ受容穴を有するシートと、第1摩擦係数及び第1モジュラスを有する前記シートの第1部分と、第1摩擦係数と異なる第2摩擦係数及び第1モジュラスと異なる第2モジュラスを有する前記シートの第2部分と、を有する装置。
(16)前記シートの前記第1部分は、前記マルチパッケージング装置の長さ方向に沿ってストリップを形成する(15)に記載のマルチパッケージング装置。
(17)前記第1摩擦係数は前記第2摩擦係数よりも小さく、かつ前記第1モジュラスは前記第2モジュラスよりも大きい(15)に記載のマルチパッケージング装置。
【0053】
(18)コンテナのパッケージであって、配列された複数のコンテナ受容穴を形成する複数の相互接続されたバンドを有するシートであって、概ね均一な厚さを有し、前記配列されたコンテナ受容穴に対して平行かつ並んで伸びる異なる材料からなる交互配置された個別のストリップ群から形成され、前記プラスチックシートの前記交互配置された個別のストリップの各々は、隣接するストリップの各々と異なる少なくとも1つの物理的性質を有する、シートと、第1摩擦係数を有する前記シートの第1部分と、第2摩擦係数を有する前記シートの第2部分であって、前記シートの第1部分及び前記シートの第2部分が、前記交互配置された個別のストリップにおける異なるストリップと一致する、第2部分と、複数のコンテナであって、該複数のコンテナの各々が前記配列されたコンテナ受容穴の各々の中に配置され、それにより、前記シートの第1部分は前記パッケージの内側部分に配置されるとともに、前記シートの第2部分は前記パッケージの外側部分に配置されるようになる、複数のコンテナと、を有するコンテナのパッケージ。
(19)前記シートの前記第1部分は第1モジュラスを有する材料からなり、前記シートの前記第2部分は第2モジュラスを有する材料からなる(18)に記載のパッケージ。
(20)前記複数の相互接続されたバンドが、前記複数のコンテナの上端から約25.4ミリメートル離れて配置される(18)に記載のパッケージ。
(21)前記第1摩擦係数は、前記第2摩擦係数の約2倍の容器抵抗を提供する(18)に記載のパッケージ。
(22)前記第1摩擦係数は、前記第2摩擦係数の約3倍の容器抵抗を提供する(18)に記載のパッケージ。
【0054】
(23)コンテナのパッケージであって、配列された穴に対して平行かつ並んで伸びるように異なる材料が交互配置された個別のストリップから作製された概ね均一な厚さを有するプラスチックシートであって、前記プラスチックシートの前記交互配置された個別のストリップの各々は、隣接するストリップの各々と異なる少なくとも1つの物理的性質を有する、プラスチックシートと、複数のコンテナであって、該複数のコンテナの各々が前記配列された穴の各々の中に配置され、それにより、前記プラスチックシートの任意のストリップは前記パッケージの内側部分に沿って配置され、前記任意のストリップに隣接するストリップは前記パッケージの外側部分に沿って配置されるようになる、複数のコンテナと、を有するコンテナのパッケージ。
(24)前記少なくとも1つの異なる物理的性質がモジュラスである(23)に記載のパッケージ。
(25)前記少なくとも1つの異なる物理的性質が摩擦係数である(23)に記載のパッケージ。
(26)前記少なくとも1つの異なる物理的性質がリサイクル材料含有量である(23)に記載のパッケージ。
(27)前記少なくとも1つの異なる物理的性質が色彩である(23)に記載のパッケージ。
【0055】
(28)コンテナキャリアを製造する方法であって、概ね均一な厚さのプラスチックシートとなるように、異なる材料からなる交互配置された個別のストリップを共押出するステップであって、前記交互配置された個別のストリップの少なくとも1つのストリップがリサイクル材料含有物を有し、前記交互配置された個別のストリップの少なくとも1つの他のストリップが無垢材料を有する、ステップと、コンテナを受容するための複数の穴を前記プラスチックシート内に形成するステップと、を有する方法。
(29)前記コンテナキャリアの前記交互配置された個別のストリップを、2つの異なる摩擦係数、2つの異なるモジュラス及び2つの異なる色彩の少なくとも1つを有するような隣接するストリップに形成するステップをさらに有する(28)に記載の方法。
【0056】
(30)配列されたコンテナを一体化させるマルチパッケージング装置であって、隣接する横列及び縦列の中に配置された穴を支える複数のコンテナ並びに限界応力領域及び非限界応力領域を有するシートと、前記非限界応力領域を有する前記シートの部分であって、リサイクル材料を有する部分と、を具備するマルチパッケージング装置。
(31)前記シートは、リサイクル材料及び無垢材料からなる隣接するストリップから共押出される(30)に記載のマルチパッケージング装置。
(32)前記隣接するストリップは、2つの異なる摩擦係数、2つの異なるモジュラス及び2つの異なる色彩の少なくとも1つを、前記シート内部において有する(31)に記載のマルチパッケージング装置。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】従来技術によるマルチパッケージング装置の平面図である。
【図2】本発明のある好適な実施形態に従うマルチパッケージング装置の概略平面図である。
【図3】図2に示されるマルチパッケージング装置の一部の概略拡大図である。
【図4】図3に示される4−4断面に沿った断面図である。
【図5】本発明のもう1つの好適な実施形態に従うマルチパッケージング装置の概略平面図である。
【図6】図5に示されるマルチパッケージング装置の一部の概略拡大図である。
【図7】図6に示される7−7断面に沿った断面図である。
【図8】本発明のある好適な実施形態に従うマルチパッケージング装置の概略平面図である。
【図9】図8に示されるマルチパッケージング装置の一部の概略拡大図である。
【図10】図9に示される10−10断面に沿った断面図である。
【図11】本発明のある好適な実施形態に従うマルチパッケージング装置の概略平面図である。
【図12】図11に示されるマルチパッケージング装置の一部の概略拡大図である。
【図13】図12に示される13−13断面に沿った断面図である。
【図14】本発明のある好適な実施形態に従うマルチパッケージング装置の概略平面図である。
【符号の説明】
【0058】
10 マルチパッケージング装置
20 プラスチックシート
25 穴
30 ミシン目
40 弾性ポリマー
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテナのパッケージであって、
配列された複数のコンテナ受容穴を形成する相互接続された第1及び第2ストリップを有し、概ね均一な厚さを有するプラスチックシートであって、前記第1及び第2ストリップは、異なる材料からなるとともに共押出されて前記プラスチックシートを構成し、前記配列されたコンテナ受容穴に対して平行かつ並んで伸びるように交互配置され、前記第1及び第2ストリップの各々は、隣接するストリップの各々と異なる少なくとも1つの物理的性質を有する、プラスチックシートと、
複数のコンテナと、を有し、
前記第1ストリップが前記パッケージの内側部分に配置されるとともに前記第2ストリップが前記パッケージの外側部分に配置されるように、前記複数のコンテナの各々が前記配列されたコンテナ受容穴の各々の中に配置されている、コンテナのパッケージ。
【請求項1】
コンテナのパッケージであって、
配列された複数のコンテナ受容穴を形成する相互接続された第1及び第2ストリップを有し、概ね均一な厚さを有するプラスチックシートであって、前記第1及び第2ストリップは、異なる材料からなるとともに共押出されて前記プラスチックシートを構成し、前記配列されたコンテナ受容穴に対して平行かつ並んで伸びるように交互配置され、前記第1及び第2ストリップの各々は、隣接するストリップの各々と異なる少なくとも1つの物理的性質を有する、プラスチックシートと、
複数のコンテナと、を有し、
前記第1ストリップが前記パッケージの内側部分に配置されるとともに前記第2ストリップが前記パッケージの外側部分に配置されるように、前記複数のコンテナの各々が前記配列されたコンテナ受容穴の各々の中に配置されている、コンテナのパッケージ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2009−29521(P2009−29521A)
【公開日】平成21年2月12日(2009.2.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−290901(P2008−290901)
【出願日】平成20年11月13日(2008.11.13)
【分割の表示】特願2002−140020(P2002−140020)の分割
【原出願日】平成14年5月15日(2002.5.15)
【出願人】(591203428)イリノイ トゥール ワークス インコーポレイティド (309)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年2月12日(2009.2.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年11月13日(2008.11.13)
【分割の表示】特願2002−140020(P2002−140020)の分割
【原出願日】平成14年5月15日(2002.5.15)
【出願人】(591203428)イリノイ トゥール ワークス インコーポレイティド (309)
【Fターム(参考)】
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