説明

コンテンツの表示状態に基づいてマルチメディアのコントローラを提供するための方法、システム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体

【課題】コンテンツ製作者により生成されたコンテンツに含まれた少なくとも一つのマルチメディア領域ごとに対応するマルチメディアデータを、ユーザー端末装置の画面を通じてディスプレイするコンテンツの表示状態に基づいて、コントロールするための方法を提供する。
【解決手段】本発明の方法は、コンテンツに含まれたマルチメディア領域のうち特定のマルチメディア領域がユーザー端末装置の画面上にディスプレイする場合、マルチメディアデータのうち特定のマルチメディアデータが活性化するマルチメディア領域情報を生成する段階、コンテンツをマルチメディア領域情報と関連付けて格納する段階、及びコンテンツに対する照会要請がユーザー端末装置から受信すると、格納されたコンテンツをユーザー端末装置に提供する段階を含む。このため、ユーザー端末装置の画面に表示されるコンテンツの領域を参照して当該領域に合致するマルチメディアデータを再生することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツの表示状態に基づいてマルチメディアデータをコントロールするための方法、システム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関するもので、より詳細には、コンテンツに含まれたそれぞれのマルチメディアデータが再生される領域を設定し、当該領域がユーザー端末装置の画面に表示される場合、当該領域に含まれたマルチメディアデータを再生するための方法、システム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
最近、インターネットの使用が益々普遍化することにつれて、インターネットポータルサイトやインターネットサービス提供者などの伝統的なコンテンツ配布者が配布するコンテンツの量が増加する一方である。また、ユーザーの間には、単なる伝統的なコンテンツ配布者からの受動的な情報取得だけに焦点をおいたインターネット使用よりは、ユーザー自身が自らコンテンツを作成、提供する能動的な様態のインターネット使用が急激に増加してきた。すなわち、過去には、主にインターネットポータルサイトなどを通じて提供されたインターネット上のウェブ文書、ニュース記事、イメージ、動画、メディア情報などのコンテンツが、最近には、ユーザー個々人によっても積極的に生産、配布される傾向である。このような傾向は、最近普遍化したユーザー製作コンテンツ(User Created Contents:UCC)文化の活性化と、ユーザーがより容易、且つ便利にコンテンツを生成する様々な機能を提供するブログサイトまたはホームページサイト(以下、「サービス提供者」という)などの活性化によってより一層一般化してきた。
【0003】
このようなユーザー製作コンテンツは、ユーザーにより作成されたテキスト形態のデータだけでなく、オーディオデータ、イメージデータ、動画データ、またはこれらを組み合わせたマルチメディアデータなど(以下、「マルチメディアデータ」と通称する)を含むことが一般的である。しかしながら、一つのコンテンツに複数のマルチメディアデータが含まれる場合、ユーザーは次のような不便さを経験した。
【0004】
まず、それぞれのマルチメディアデータは、基本的にウェブページがロードする際に再生が開始するか否かが決定されるので、一つのウェブページに含まれた複数のマルチメディアデータの再生が同時に始まる短所があり、そうでない場合にも、ユーザーがいちいち当該マルチメディアデータを再生させなければならない不便さがある。
【0005】
その上、従来技術において、コンテンツに含まれたテキストデータとマルチメディアデータとを、又はマルチメディアデータとマルチメディアデータとを関連付けるのは容易でない。例えば、ユーザーが一連のイメージ(またはテキスト)から構成されたコンテンツにそれぞれのイメージ(テキスト)に適合したオーディオデータを入れようとする場合、それぞれのイメージ(テキスト)の直前または直後にオーディオデータ再生機を追加する方式でコンテンツを製作しなければならなかった。したがって、追加されたオーディオデータがどのイメージ(テキスト)と関連付けられかが不明であり、それぞれのイメージ(テキスト)がユーザー端末装置の画面に表示される場合に当該イメージ(テキスト)に対応するオーディオデータの再生を遂行することが難しかった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、前述した従来技術の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、ユーザー端末装置の画面上にディスプレイするコンテンツの領域を参照して当該領域に対応するマルチメディアデータをコントロールするコンテンツ表示状態に基づいたマルチメディアコントローラの提供方法を提供することにある。
【0007】
本発明の他の目的は、コンテンツに含まれたテキストデータとマルチメディアデータと及び/またはマルチメディアデータとマルチメディアデータとを関連付けるのが容易であるコンテンツ表示状態に基づいたマルチメディアコントローラの提供方法、及びその方法を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することにある。
【0008】
また、本発明の他の目的は、コンテンツに含まれた複数のマルチメディアデータが端末の画面を通じて同時にディスプレイする際に、ユーザーが見ている特定のマルチメディアデータを再生することによって、ユーザーのニーズをより一層満足させるコンテンツ表示状態に基づいたマルチメディアコントローラの提供システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記した本発明の目的を達成し、後述する本発明の特徴的な機能を遂行するための、本発明の特徴的な構成は下記の通りである。
【0010】
本発明の一態様に係るコンテンツ表示状態に基づいてマルチメディアコントローラを提供するための方法は、コンテンツ製作者により生成されたコンテンツに含まれた少なくとも一つのマルチメディア領域ごとに対応するマルチメディアデータを、ユーザー端末装置の画面を通じてディスプレイする前記コンテンツの表示状態に基づいて、コントロールできるようにするための方法であって、前記コンテンツに含まれた前記マルチメディア領域のうち特定のマルチメディア領域が前記ユーザー端末装置の画面上にディスプレイされる場合、前記マルチメディアデータのうち特定のマルチメディアデータが活性化するようにするマルチメディア領域情報を生成する段階、前記コンテンツを前記マルチメディア領域情報と関連付けて格納する段階、及び前記コンテンツに対する照会要請が前記ユーザー端末装置から受信されると、前記格納されたコンテンツを前記ユーザー端末装置に提供する段階を含むことを特徴とする。
【0011】
また、本発明の他の態様に係るコンテンツ表示状態に基づいてマルチメディアコントローラを提供するためのシステムは、コンテンツ製作者により生成されたコンテンツに含まれた少なくとも一つのマルチメディア領域ごとに対応するマルチメディアデータを、前記ユーザー端末装置の画面を通じてディスプレイする前記コンテンツの表示状態に基づいて、コントロールできるようにするためのシステムであって、前記コンテンツに含まれた前記マルチメディア領域のうち特定のマルチメディア領域が前記ユーザー端末装置の画面上にディスプレイされる場合、前記マルチメディアデータのうち特定のマルチメディアデータが活性化するようにするマルチメディア領域情報を生成するマルチメディア領域設定部、前記コンテンツを前記マルチメディア領域情報と関連付けて格納するコンテンツ登録部、及び前記コンテンツに対する前記ユーザー端末装置からの照会要請に応じて、前記コンテンツを前記ユーザー端末装置に提供するコンテンツ照会部を含むことを特徴とする。
【0012】
本発明のまた他の態様に係るコンテンツ表示状態に基づいてマルチメディアコントローラを提供するための方法は、コンテンツ製作者により生成されたコンテンツに含まれた少なくとも一つのマルチメディア領域ごとに対応するマルチメディアデータを、前記コンテンツを照会するユーザー端末装置のブラウザー上での表示状態に基づいて、コントロールできるようにするための方法であって、前記ユーザー端末装置のブラウザーの表示領域に前記コンテンツがディスプレイされる状態をモニターする段階、前記コンテンツに含まれたそれぞれのマルチメディア領域が前記ブラウザーの表示領域に含まれているか否かを判別することによって、前記それぞれのマルチメディア領域ごとに関連づけられたマルチメディアデータに対するコントロール信号を発生させる段階、及び前記コントロール信号に基づいて前記マルチメディアデータをコントロールする段階を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
前述した本発明の特徴的な構成により達成される本発明の特有な効果は、下記の通りである。
【0014】
本発明によれば、ユーザー端末装置の画面に表示されるコンテンツの領域を参照して当該領域に適合するマルチメディアデータを提供することができる。
【0015】
また、本発明によれば、コンテンツを製作するユーザーは、コンテンツに含まれるテキストデータとマルチメディアデータとの間またはマルチメディアデータ相互間の関連付けが容易であるので、ユーザーが体系的にコンテンツを構成することができる効果がある。
【0016】
さらに、本発明によれば、複数のマルチメディアデータが端末の画面を通じて同時にディスプレイされる際、ユーザーが見ている特定のマルチメディアデータだけを再生させることによって、複数のマルチメディアデータが同時に再生されたり、ユーザーが見ていないマルチメディアが再生されたりするなどの不具合を防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
後述する本発明に対する詳細な説明においては、本発明が実施できる特定の実施形態を例示として示す添付図面を参照して説明を遂行する。これらの実施形態は当業者が本発明を容易に実施できるのに充分に詳細に説明する。本発明の多様な実施形態は相違するが、相互に排他的な必要はないと理解するべきである。例えば、一実施形態として記載している特定サイバー掲示板の形状、構造及び特性は本発明の技術的思想及びその範囲を逸脱しないで他の実施形態で実現することも可能である。また、以下に開示するそれぞれの実施形態のうち、個別構成要素の位置または配置は本発明の技術的思想及びその範囲から逸脱することなく変更可能であることを理解するべきである。したがって、後述する詳細な説明は、限定的な意味で扱うものでなく、本発明の技術的範囲は、適切に説明されるならば、その特許請求の範囲に記載された各請求項が主張するものと均等な全ての技術的範囲を含むものである。
【0018】
以下、この発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が発明を容易に実施できる程度に詳細に説明するため、添付図面を参照してこの発明の最も好ましい実施形態について詳細に説明する。
【0019】
全体システムの構成
図1は、本発明の一実施形態における、コンテンツの表示状態に基づいてコンテンツに含まれたマルチメディアデータをコントロールするためのシステムの構成を示す例示図である。
【0020】
本発明の一実施形態によれば、ユーザー端末装置100は、コンテンツを生成または照会しようとするユーザーが通信ネットワークを通じてコンテンツサーバー200に接続した後、通信できる機能を有するデジタル機器等の情報処理装置であって、個人用コンピュータ(例えば、デスクトップコンピュータ、ノートブックコンピュータなど)、ワークステーション、PDA、ウェブパッド、携帯電話機などのように、メモリ手段を備えてマイクロプロセッサを搭載し、演算能力を有するものであれば、本発明に係るユーザー端末装置100として採択することができる。
【0021】
図1に示すように、通信ネットワークを通じてコンテンツサーバー200に接続するユーザー端末装置100は、中央処理装置(CPU)110、メモリ120、通信モジュール130を備え、通信ネットワークを通じて連結された遠隔コンピュータなどにデータを要請するための応用プログラムのブラウザー140を搭載することができる。
【0022】
本発明の一実施形態に係るブラウザー140は、インターネットエクスプローラ、ファイアーフォックス、モジラなどのような公知のウェブブラウザーであって、コンテンツの表示状態に基づいてマルチメディアデータをコントロールするために表示領域判断部141、活性化領域判断部142及びマルチメディア制御部143をさらに含むことができる。
【0023】
本発明の一実施形態に係る表示領域判断部141は、ブラウザー140を通じてダウンロードしたウェブページまたはコンテンツのうち、ブラウザー140によって現在ユーザー端末装置100の画面上にディスプレイされる領域を判断する機能を遂行することができる。
【0024】
本発明の一実施形態に係る活性化領域判断部142は、ブラウザー140によってユーザー端末装置100の画面上にディスプレイされる領域のうち、活性化領域を決定する機能を遂行することができる。本発明の一実施形態によれば、活性化領域とは、所定の基準に基づいてコンテンツに含まれた特定のマルチメディアデータを再生すると決定される場合、当該マルチメディアデータと関連している表示領域を示す。
【0025】
本発明の一実施形態に係るマルチメディア制御部143は、コンテンツに含まれたマルチメディアデータに対する再生の開始、再生の中止、ボリュームのコントロールなどのような機能を遂行することができる。
【0026】
本発明の一実施形態に係るコンテンツサーバー200は、通信ネットワークを通じてユーザー端末装置100などと通信し、ユーザー端末装置100などにより生成されたコンテンツを受信して格納及び管理する。
【0027】
本発明の一実施形態に係るコンテンツサーバー200は、コンテンツエディター210、コンテンツ登録部220、コンテンツ照会部230、データベース管理部240、制御部250、及び通信部260を、1つのコンテンツサーバー200で構成している。なお1つのコンテンツサーバー200で構成せずに、各部を複数のコンテンツサーバーで構成することも可能である。また、各部は、プログラムモジュールとして構成することが可能である。したがって、コンテンツサーバー200と通信できるサーバーや記憶装置などに各プログラムモジュールを配置して構成し、コンテンツサーバー200が適宜該当のプログラムモジュールを取得して各機能を実行するように構成することも可能である。
【0028】
なお、このようなプログラムモジュールは、オペレーションシステム、応用プログラムモジュール、及びその他プログラムモジュールの形態でコンテンツサーバー200に含まれることができ、物理的には様々な公知の記憶装置上に格納されることができる。また、このようなプログラムモジュールは、コンテンツサーバー200と通信可能な遠隔記憶装置に格納されることができる。一方、このようなプログラムモジュールは、本発明によって後述する特定の業務を遂行したり、特定の抽象データの類型を実行したりするルーチン、サブルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造などを包括するが、本発明はこれに限定されない。
【0029】
ここで、通信ネットワークは、有線及び無線などのような通信形態を区別しないで構成されることができ、近距離通信網(Local Area Network:LAN)、都市圏通信網(Metropolitan Area Network: MAN)、広域通信網(Wide Area Network: WAN)などの多様な通信網から構成されることができる。好ましくは、本発明で説明する通信ネットワークは、公知のワールドワイドウェブ(World Wide Web: WWW)でもよい。
【0030】
本発明の一実施形態に係るコンテンツエディター210は、コンテンツを製作するための入力ツールバー(入力機能)をユーザー端末装置100に提供することができる。このためにコンテンツエディター210は、テキスト入力部211、マルチメディアデータ入力部212、及びマルチメディア領域設定部213などを含むことができる。
【0031】
本発明の一実施形態に係るテキスト入力部211は、ユーザーが製作しようとするコンテンツに含まれるテキストデータの入力を受信する機能を遂行する。
【0032】
本発明の一実施形態に係るマルチメディアデータ入力部212は、ユーザーが製作しようとするコンテンツに含まれるマルチメディアデータの入力を受信する機能を遂行する。
【0033】
本発明の一実施形態に係るマルチメディア領域設定部213は、コンテンツに含まれるマルチメディアデータの領域情報の入力を受信して生成する機能を遂行する。すなわち、マルチメディア領域設定部213は、コンテンツに含まれたマルチメディア領域のうち、特定の領域がユーザー端末装置100の画面上にディスプレイされる場合に、特定のマルチメディアデータが活性化するようにする領域情報を生成する。このような領域情報は、コンテンツ内にプログラムコードの形態で含まれることができ、該プログラムコードは、マルチメディアデータを識別するマルチメディア識別子及びマルチメディア領域を特定する領域識別子を含むことができる。また、このようなマルチメディア識別子と領域識別子は、互いに関連付けられてコンテンツ内に含まれることができる。このようなプログラムコードは、マークアップ言語(Markup Language)またはスクリプト言語(Script Language)のうち、少なくとも一つを利用して実現することができる。
【0034】
本発明の一実施形態に係るコンテンツ登録部220は、ユーザーがコンテンツエディター210を利用して生成したり、既存の多様なルートを通じて収集したりしたコンテンツを前述した領域情報と関連付けてコンテンツデータベース241に格納する機能を遂行する。
【0035】
本発明の一実施形態に係るコンテンツ照会部230は、本発明のコンテンツサーバー200に格納されたコンテンツに対する照会要請をユーザー端末装置100などから受信し、照会要請されたコンテンツをユーザー端末装置100などに提供する機能を遂行する。
【0036】
本発明の一実施形態に係るデータベース管理部240は、コンテンツ登録部220及びコンテンツ照会部230が所定の機能を遂行できるようにコンテンツサーバー200のデータベースにデータを書き込んだり、コンテンツサーバー200のデータベースに記録されたデータを読み取ったりする機能を遂行する。
【0037】
本発明の一実施形態においては、データベース管理部240は、コンテンツに関する情報が記録されたコンテンツデータベース241を含むことができる。より具体的に、コンテンツデータベース241は、コンテンツの識別子、コンテンツを製作したユーザー情報、コンテンツに含まれたテキストデータ、コンテンツに含まれたマルチメディアデータまたはマルチメディアデータを取得するための経路(パス情報)、コンテンツに含まれたマルチメディアデータの領域情報、コンテンツ生成時刻などに関する情報を含むことができる。
【0038】
なお、前述した実施形態においては、本発明の実現するための情報を格納するデータベースとしてコンテンツデータベース241だけを説明したが、コンテンツデータベース241の以外に他のデータベースを含むこともでき、コンテンツデータベース241に記録される情報を分離して別のデータベースに分けて構成するなどの変形例を適用することもできる。
【0039】
本発明の一実施形態に係る制御部250は、コンテンツエディター210、コンテンツ登録部220、コンテンツ照会部230、データベース管理部240、及び通信部260の間のデータの流れや各部の処理全体をコントロールする機能を遂行する。
【0040】
本発明の一実施形態に係る通信部260は、本発明のコンテンツサーバー200がユーザー端末装置100などのような外部装置と通信する機能を遂行する。
【0041】
マルチメディアデータの再生領域の設定
本発明の一実施形態によれば、コンテンツに含まれたマルチメディアデータは、それぞれのマルチメディアデータがユーザー端末装置100の画面に所定の基準を満たしながら表示される場合に再生し始まるように、コンテンツの特定の領域または特定の客体(以下、「再生領域」という)と関連付けて格納することができる。
【0042】
図2Aから図2Bは、マルチメディアデータを含むコンテンツを生成するユーザーが当該マルチメディアデータの再生領域を指定する方式を示す例示図である。
【0043】
図2Aに示すように、ユーザーは、コンテンツにオーディオデータを追加して当該オーディオデータの入った位置以前または入った位置以後を再生領域として指定することができる。例えば、オーディオデータの入った位置以前を再生領域として指定した場合、直前に追加されたオーディオデータの入った位置(例えば、直前に追加されたオーディオデータが存在しない場合、コンテンツの最初部分)以後から現在のオーディオデータの入った位置までが再生領域として指定されることができる。一方、これは、ユーザーがオーディオデータの入った位置以後を指定する場合にも同様に適用することができるので、それについての詳細な説明は省略する。
【0044】
図2Bに示すように、ユーザーは、コンテンツエディター210を使用して生成したコンテンツの一部の領域を、例えばオーディオデータなどの再生領域として指定することができる。このような場合、ユーザーにより特定された領域がユーザー端末装置100上に表示される場合に当該オーディオデータなどが再生し始まる。
【0045】
図3は、マルチメディアデータの再生領域をコンテンツに含まれる特定の客体(object)と関連付ける方式を示す例示図である。図3に示すように、ユーザーのスクロールなどの行為によりコンテンツに含まれるそれぞれの写真が活性化する場合、各写真に関連付けられたオーディオデータなどが再生されるように指定することができる。
【0046】
このように本発明の一実施形態に係るマルチメディア領域設定部213は、それぞれのマルチメディアデータを指定された再生領域と連係(連動)させて、コンテンツ登録部220がこれをコンテンツデータベース241に格納することができるようにする。
【0047】
再生領域とマルチメディアデータを連係させる方法は、多様な例を適用して実現されることができる。
【0048】
本発明の一実施形態によれば、指定された再生領域は、マルチメディアデータの一つの属性を示すタグ情報としてコンテンツに挿入することができる。表1から表3は、それぞれ、図2A、図2B、及び図3の場合にコンテンツのHTMLタグ情報に含まれるマルチメディアデータの再生領域に関する情報を例示的に示している。
【0049】
【表1】

【0050】
【表2】

【0051】
【表3】

【0052】
本発明の他の実施形態によれば、指定された再生領域に関する情報は、スクリプト言語などのようなプログラムコードの形態でコンテンツに挿入することができる。図4は、上記プログラムコードのフローを示す例示図である。
【0053】
図4に示すように、ユーザー端末装置100は、コンテンツサーバー200にアクセスしてコンテンツをダウンロードした後、当該コンテンツがユーザー端末装置100の画面に表示される際の初期情報を取得する(S410)。
【0054】
次に、ユーザーの画面スクロール状態及びブラウザーの設定状態などの情報を考慮して現在画面にディスプレイする領域に関する情報を算出する(S420)。
【0055】
画面上でスクロールした位置を取得する方法は、ジャバスクリプトなどのような公知のプログラミング技法を利用して遂行することができる。表4は、ジャバスクリプトを利用してスクロール位置を取得するメソッド(method)を例示的に示している。
【0056】
【表4】

【0057】
次に、現在表示されている領域にマルチメディアデータが表示される該当領域が存在するか否かを検査・判別し(S430)、存在すると判別された場合に現在画面に表示されているマルチメディアデータを活性化(表示状態をアクティブにしてマルチメディアデータが利用可能な状態にすること、例えば、マルチメディアデータの再生を開始するなど)させ(S431)、現在画面に表示されていないマルチメディアデータは、非活性化させることができる(S432)。
【0058】
特定のマルチメディアデータまたはマルチメディア領域が現在画面に表示されているか否かを検査・判別する方法は、コンテンツに含まれたコンポーネント(component)などの絶対座標を算出し、当該コンポーネントが現在画面にディスプレイする領域以内であるか否かを判断する方式で遂行されることができる。これは、ジャバスクリプトなどのような公知のプログラミング技法を利用して遂行されることができる。表5は、ジャバスクリプトを利用してコンテンツに含まれたコンポーネントの絶対座標を算出するメソッドを例示的に示している。このように、コンテンツに含まれる特定のマルチメディアデータが活性化するようにする領域情報と、コンテンツに含まれたコンポーネント(component)などの絶対座標とから、当該コンポーネントが現在画面にディスプレイする領域以内であるか否かを判断することができる。
【0059】
【表5】

【0060】
前述した過程は、ユーザーの追加的な画面スクロールを検知する場合(S440)、S420段階から繰り返して遂行することができる。
【0061】
図5は、前述したような過程を通じて一つのコンテンツの領域が複数のマルチメディアデータの再生領域に分れた様子とユーザー端末装置100の画面に表示されるコンテンツの領域に応じて相違するマルチメディアデータが再生される様子を示す例示図である。
【0062】
図5Aは、コンテンツの領域が3個のオーディオデータ再生領域に分割されている状態である。
【0063】
図5B及び図5Cに示すように、ユーザーが図5Aのようなコンテンツの照会を要請した後に画面をスクロールするにつれて、画面に表示されるコンテンツの領域が変化することを確認することができるが、このように画面のスクロールにより画面に表示されているコンテンツ領域が変わると、再生されるマルチメディアデータも変わることになる。例えば、図5Bの場合、猫のイメージが表示された領域が画面に表示されているので、猫声のオーディオデータが再生され、図5Cの場合、馬のイメージが表示された領域が画面に表示されているので、馬蹄声のオーディオデータが再生される。
【0064】
上記では、図2、図3及び図5を参照してオーディオデータが選別的に再生される場合を例に挙げて説明したが、再生されるデータは、オーディオデータに限定されるものではなく、フラッシュ、動画などの各種マルチメディアにも適用することができる。
【0065】
マルチメディアデータの再生
本発明の一実施形態に係るコンテンツ照会部230は、前述したように格納されたコンテンツに対するユーザーの照会要請に応じて、当該コンテンツをコンテンツデータベース241から取得してユーザー端末装置100に提供することができる。
【0066】
本発明の一実施形態に係る表示領域判断部141は、コンテンツサーバー200から取得したコンテンツのある領域がブラウザーの画面に表示されているかに関する情報を取得することができる。これは、前述したジャバスクリプトなどのようなウェブプログラミング言語で支援する機能であるフレーム(frame)内でのコンテンツの絶対座標を取得するメソッドなどのような公知のプログラミング手段を利用して実現することができる。また、もう一つの方法として、ブラウザー自体の画面レンダリング(rendering)情報を利用して取得することもできる。
【0067】
本発明の一実施形態に係るマルチメディア制御部143は、表示領域判断部141から画面表示情報の伝達を受信し、画面表示情報及び前述したスクリプト言語またはHTMLコードなどの形態でコンテンツ内に含まれている再生領域に関する情報のうち、少なくとも一部を参照してマルチメディアデータを再生したり、マルチメディアデータの再生を中断させたりするなどのように、マルチメディアデータをコントロールすることができる。場合によっては、再生領域に関する情報が、コンテンツ内に含まれていない場合もある。このような場合には、表示領域判断部141から受信した画面表示情報だけを利用してマルチメディアデータをコントロールすることもできる。
【0068】
活性化領域の判断
前述した技術は、ユーザー端末装置100の画面に一つのマルチメディアデータだけが表示される場合には、容易に適用することができるが、複数のマルチメディアデータが同時に表示される場合には、適用することが難しい側面がある。以下では、このような問題点を解決するために、複数のマルチメディアデータがユーザー端末装置100の画面に同時に表示される場合に、優先的に再生されるマルチメディアデータを決定する方法について説明する。
【0069】
画面に表示された複数のマルチメディアデータのうち、いずれかのマルチメディアデータを優先して再生するべきであるかを決定する方法については、画面に表示されている複数のマルチメディアデータの配列、位置などに応じて多様なケースを適用することができる。
【0070】
本発明の一実施形態に係る活性化領域判断部142は、表示領域判断部141から画面表示情報を受信し、受信した画面表示情報に基づいてユーザー端末装置100の画面に表示されたコンテンツ領域のうち、最も多くの比率(または面積)を占めているマルチメディアデータが活性化領域であると判断することができる。図6Aの場合、現在ブラウザーの画面で最も多くの領域を占めている領域1のマルチメディアデータが再生されることになり、他のマルチメディアデータは再生されないことになる。
【0071】
また、本発明の一実施形態に係る活性化領域判断部142は、表示領域判断部141から画面表示情報を受信し、受信した画面表示情報に基づいてブラウザーの画面に新しく見えるようになったマルチメディアデータ再生領域が活性化領域であると判断することができる。すなわち、図6Bに示すように、ユーザーが画面を下方にスクロールして行くことにつれて新しくブラウザーの画面に領域5が見える状態になる。この場合、新しく見えるようになった領域5のマルチメディアデータを再生させることができ、領域5が画面に見えるようになる前に再生された領域4のマルチメディアデータは、その再生が中断されることになる。
【0072】
また、本発明の一実施形態に係る活性化領域判断部142は、表示領域判断部141から画面表示情報を受信し、受信した画面表示情報に基づいてブラウザーの中央部分に位置した再生領域が活性化領域であると判断することができる。図6Cに示すように、ユーザーが画面を下方にスクロールしていくことにつれて、ブラウザー画面の中央部分に領域2が位置する状態になる。この場合、中央部分に位置した領域2のマルチメディアデータを再生させることができ、領域2がブラウザー画面の中央部分に位置する以前に画面の中央部分に位置して再生されていた領域1のマルチメディアデータは、その再生が中断されることになる。
【0073】
本発明は、前述したような画面に表示された複数のマルチメディアデータに対する再生方法に限定されず、多様な変形例を適用することができる。
【0074】
漫画サービスへの適用
今までは、一般的なコンテンツに含まれたマルチメディアの再生方法について説明したが、前述した本発明は、漫画サービスにも同様に適用することができる。
【0075】
例えば、韓国の株式会社NHNから提供されているコンテンツ生成器の一種であるスマートエディターのメニューの中には「トゥーン(toon)」とのメニューが提供されている。「トゥーン」のメニューを参照すれば、ユーザーが漫画を描いてスマートエディター上に入力する機能を提供している。本発明によれば、このような「トゥーン」のサービスにより提供される漫画の各客体(例えば、一つのカットまたは一つのフレーム)へもBGMのような多様なマルチメディアデータが含まれることができる。これにより、一つのカットまたは一つのフレームごとに適切なBGMを入れることができるので、多彩なUCCの製作が可能になる。
【0076】
より具体的に、漫画の特定の客体にマルチメディアをかけるためのインターフェースとしては、多様な例を挙げることができる。例えば、ログイン基盤のユーザーが既存に有料で購入した音楽を連係させることも可能であり、他のサイトなどを含んだコンテンツサーバーの特定URLでかけることもできるなどの例を考えることができる。
【0077】
本発明に係る実施形態におけるコンテンツ製作者により生成されたコンテンツに含まれた少なくとも一つのマルチメディア領域ごとに対応するマルチメディアデータをコントロールするための方法は、コンピュータにより具現される多様な動作を実行するためのプログラム命令を含むコンピュータ読取可能な記録媒体を含む。コンピュータ読取可能な記録媒体としては、プログラム命令、データファイル、データ構造などを単独または組合せて含むことができる。この媒体に記録されるプログラム命令は本発明のために特別に設計され構成されたものでもよく、コンピュータソフトウェアの当業者に公知され使用できるものでもよい。コンピュータ読取可能な記録媒体の例は、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク及び磁気テープのような磁気媒体(magnetic media)、CD−ROM、DVDのような光記録媒体(optical media)、フロップティーカールディスク(Floptical disk)のような磁気−光媒体(magneto−optical media)、及びリードオンリーメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリなどのようなプログラム命令を格納して行うように特別に構成されたハードウェア装置を含む。プログラム命令の例には、コンパイラーにより作られるような機械語コードだけでなく、インタープリターなどを使用してコンピュータによって実行されることのできる高級言語コードが含まれる。前述したハードウェア装置は本発明の動作を行うために一つ以上のソフトウェアモジュールとして作動するように構成されることができ、その逆も同様である。
【0078】
以上のように、本発明では具体的な構成要素などのような特定事項と限定された実施形態及び図面により説明したが、これは本発明のより全体的な理解を助けるために提供されたものであり、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明が属する分野で通常的な知識を持った者であれば、このような記載から多様な修正及び変形が可能であるはずである。
【0079】
以上、本発明の詳細な説明では具体的な実施形態について説明したが、本発明の要旨から逸脱しない範囲内で多様に変形できる。よって、本発明の権利範囲は、上述の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載及びこれと均等なものに基づいて定められるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0080】
【図1】本発明の一実施形態において、コンテンツの表示状態に基づいてマルチメディアデータをコントロールするためのシステムの構成を示す例示図である。
【図2A】マルチメディアデータを含むコンテンツを生成するユーザーが当該マルチメディアデータの再生領域を指定する方式を示す例示図である。
【図2B】マルチメディアデータを含むコンテンツを生成するユーザーが当該マルチメディアデータの再生領域を指定する方式を示す例示図である。
【図3】マルチメディアデータの再生領域をコンテンツに含まれる特定の客体(object)と連係させる方式を示す例示図である。
【図4】再生領域に関する情報がスクリプト言語などのようなプログラムコードの形態でコンテンツに含まれる場合、プログラムコードのフローを示す例示図である。
【図5A】一つのコンテンツの領域が複数のマルチメディアデータの再生領域に分けられた状態と、ユーザー端末装置の画面に表示されるコンテンツ領域によって相違するマルチメディアデータが再生される様子とを示す例示図である。
【図5B】一つのコンテンツの領域が複数のマルチメディアデータの再生領域に分けられた状態と、ユーザー端末装置の画面に表示されるコンテンツ領域によって相違するマルチメディアデータが再生される様子とを示す例示図である。
【図5C】一つのコンテンツの領域が複数のマルチメディアデータの再生領域に分けられた状態と、ユーザー端末装置の画面に表示されるコンテンツ領域によって相違するマルチメディアデータが再生される様子とを示す例示図である。
【図6A】複数のマルチメディア領域が同時に画面に表示される場合、活性化させるマルチメディアデータを決定する方法を示す例示図である。
【図6B】複数のマルチメディア領域が同時に画面に表示される場合、活性化させるマルチメディアデータを決定する方法を示す例示図である。
【図6C】複数のマルチメディア領域が同時に画面に表示される場合、活性化させるマルチメディアデータを決定する方法を示す例示図である。
【符号の説明】
【0081】
100 ユーザー端末装置
110 中央処理装置(CPU)
120 メモリ
130 通信モジュール
140 ブラウザー
141 表示領域判断部
142 活性化領域判断部
143 マルチメディア制御部
200 コンテンツサーバー
210 コンテンツエディター
211 テキスト入力部
212 マルチメディアデータ入力部
213 マルチメディア領域設定部
220 コンテンツ登録部
230 コンテンツ参照部
240 データベース管理部
241 コンテンツデータベース
250 制御部
260 通信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツ製作者により生成されたコンテンツに含まれた少なくとも一つのマルチメディア領域ごとに対応するマルチメディアデータを、ユーザー端末装置の画面を通じてディスプレイする前記コンテンツの表示状態に基づいてコントロールするための方法であって、
前記コンテンツに含まれた前記マルチメディア領域のうち特定のマルチメディア領域が前記ユーザー端末装置の画面上にディスプレイされる場合、前記マルチメディアデータのうち特定のマルチメディアデータが活性化するようにするマルチメディア領域情報を生成する段階、
前記コンテンツを前記マルチメディア領域情報と関連付けて格納する段階、及び
前記コンテンツに対する照会要請が前記ユーザー端末装置から受信されると、前記格納されたコンテンツを前記ユーザー端末装置に提供する段階、
を含むことを特徴とするコンテンツ表示状態に基づいてマルチメディアコントローラを提供するための方法。
【請求項2】
前記マルチメディア領域情報は、前記コンテンツ内にプログラムコードの形態で含まれることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記プログラムコードは、前記マルチメディアデータを識別するマルチメディア識別子及び前記マルチメディア領域を特定する所定の領域識別子を含み、
前記マルチメディア識別子と前記領域識別子が関連して前記コンテンツ内に含まれることを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記プログラムコードは、前記ユーザー端末装置の画面上にディスプレイしていない状態のマルチメディアデータを非活性化させる機能を遂行するコードを含むことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記プログラムコードは、前記コンテンツに含まれた複数のマルチメディア領域がユーザー端末装置の画面に同時にディスプレイする場合、既に設定された規則に基づいて優先順位が高く割り当てられたマルチメディア領域に対応するマルチメディアデータを再生させることを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記規則は、前記ユーザー端末装置の画面上にディスプレイされるそれぞれのマルチメディア領域が前記画面上に占める面積の比率に基づいて優先順位を決定する規則、
前記ユーザー端末装置の画面上の特定の位置にディスプレイされるマルチメディア領域に関する情報に基づいて優先順位を決定する規則、及び
前記ユーザー端末装置の画面上に新しく登場するマルチメディア領域に関する情報に基づいて優先順位を決定する規則のうち、少なくとも一つの規則を含むことを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記マルチメディア領域情報は、前記コンテンツに含まれた客体(object)が活性化する場合の領域であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項8】
コンテンツ製作者により生成されたコンテンツに含まれた少なくとも一つのマルチメディア領域ごとに対応するマルチメディアデータを、前記ユーザー端末装置の画面を通じてディスプレイする前記コンテンツの表示状態に基づいて、コントロールするためのシステムであって、
前記コンテンツに含まれた前記マルチメディア領域のうち特定のマルチメディア領域が前記ユーザー端末装置の画面上にディスプレイされる場合、前記マルチメディアデータのうち特定のマルチメディアデータが活性化するようにするマルチメディア領域情報を生成するマルチメディア領域設定部、
前記コンテンツを前記マルチメディア領域情報と関連付けて格納するコンテンツ登録部、及び
前記コンテンツに対する前記ユーザー端末装置からの照会要請に応じて、前記コンテンツを前記ユーザー端末装置に提供するコンテンツ照会部、
を含むことを特徴とするコンテンツ表示状態に基づいてマルチメディアコントローラを提供するためのシステム。
【請求項9】
前記マルチメディア領域情報は、前記コンテンツ内にプログラムコードの形態で含まれることを特徴とする請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
前記プログラムコードは、前記マルチメディアデータを識別するマルチメディア識別子及び前記マルチメディア領域を特定する所定の領域識別子を含み、
前記マルチメディア識別子と前記領域識別子が関連して前記コンテンツ内に含まれることを特徴とする請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
前記プログラムコードは、前記ユーザー端末装置の画面上にディスプレイしていない状態のマルチメディア領域と関連付けられたマルチメディアデータを非活性化させる機能を遂行するコードを含むことを特徴とする請求項9に記載のシステム。
【請求項12】
前記プログラムコードは、前記コンテンツに含まれた複数のマルチメディア領域がユーザー端末装置の画面に同時にディスプレイする場合、既に設定された規則によって優先順位が高く割り当てられたマルチメディア領域に対応するマルチメディアデータを再生させることを特徴とする請求項9に記載のシステム。
【請求項13】
前記規則は、前記ユーザー端末装置の画面上にディスプレイされるそれぞれのマルチメディア領域が前記画面上に占める面積の比率に基づいて優先順位を決定する規則、
前記ユーザー端末装置の画面上の特定の位置にディスプレイされるマルチメディア領域に関する情報に基づいて優先順位を決定する規則、及び
前記ユーザー端末装置の画面上に新しく登場するマルチメディア領域に関する情報に基づいて優先順位を決定する規則のうち、少なくとも一つの規則を含むことを特徴とする請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
コンテンツ製作者により生成されたコンテンツに含まれた少なくとも一つのマルチメディア領域ごとに対応するマルチメディアデータを、前記コンテンツを照会するユーザー端末装置のブラウザー上での表示状態に基づいて、コントロールするための方法であって、
前記ユーザー端末装置のブラウザーの表示領域に前記コンテンツがディスプレイされる状態をモニターする段階、
前記コンテンツに含まれたそれぞれのマルチメディア領域が前記ブラウザーの表示領域に含まれているか否かを判別することによって前記それぞれのマルチメディア領域ごとに関連付けられたマルチメディアデータに対するコントロール信号を発生させる段階、及び
前記コントロール信号に基づいて前記マルチメディアデータをコントロールする段階、
を含むことを特徴とするコンテンツ表示状態に基づいてマルチメディアコントローラを提供するための方法。
【請求項15】
前記マルチメディア領域は、前記コンテンツ内に含まれたプログラムコードを参照して取得することを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記プログラムコードは、前記マルチメディアデータを識別するマルチメディア識別子及び前記マルチメディア領域を特定する所定の領域識別子を含み、
前記マルチメディア識別子と前記領域識別子が関連して前記コンテンツに含まれることを特徴とする請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記コントロール信号は、前記マルチメディア領域が前記ブラウザーの表示領域に含まれる場合には、前記マルチメディアを再生させ、前記マルチメディア領域が前記ブラウザーの表示領域に含まれない場合には、前記マルチメディアを再生させないようにする信号であることを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項18】
前記モニター段階は、前記端末装置のユーザーにより前記ブラウザーの表示領域がスクロールするか否かをモニターする段階を含むことを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項19】
前記コンテンツに含まれた複数のマルチメディア領域が前記ブラウザーの表示領域に同時にディスプレイする場合、前記コントロール信号を発生させる段階は、
前記複数のマルチメディアデータのうちコントロール対象になるマルチメディアデータを決定する段階、
前記コントロール対象になるマルチメディアデータに対するコントロール信号を発生させる段階を含むことを特徴とする請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記コントロール対象になるマルチメディアデータを決定する段階は、
前記ユーザー端末装置のブラウザーの表示領域上にディスプレイするそれぞれのマルチメディア領域が占める面積の比率に基づいて決定する方法、
前記ユーザー端末装置のブラウザーの表示領域上の特定の位置にディスプレイするマルチメディア領域に関する情報に基づいて決定する方法、及び
前記ユーザー端末装置のブラウザーの表示領域上に新しく登場するマルチメディア領域に関する情報に基づいて決定する方法のうち、少なくとも一つの方法を利用して遂行することを特徴とする請求項19に記載の方法。
【請求項21】
請求項1ないし7及び請求項14ないし20のいずれかに記載の方法を実行するためのコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図4】
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【図3】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図6A】
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【図6B】
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【図6C】
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【公開番号】特開2009−159607(P2009−159607A)
【公開日】平成21年7月16日(2009.7.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−314338(P2008−314338)
【出願日】平成20年12月10日(2008.12.10)
【出願人】(505205812)エヌエイチエヌ コーポレーション (408)
【Fターム(参考)】