説明

コンテンツを分配するための方法およびシステム

通信システムを制御するためのシステムおよび方法は、ローカルエリアネットワークと、第1のクライアントデバイス(122)と、ローカルエリアネットワークを通して第1のクライアントデバイスと通信している第1のサーバデバイス(110)とを含む。第1のサーバデバイス(110)は、ローカルエリアネットワークを通して、オーディオ−ビジュアルストリームと遠隔ユーザインターフェースデータ(RUI)とを第1のクライアントデバイス(122)に通信する。第1のクライアントデバイス(122)は、オーディオ−ビデオストリームと遠隔ユーザインターフェースとを使用して、ディスプレイをレンダリングする。第1のクライアントデバイス(122)は、キーコマンドを発生させて、遠隔ユーザインターフェースデータに応答して、キーコマンドを第1のサーバデバイス(110)に通信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般的に、サーバとクライアントデバイスとの間の通信に関連し、より詳細には、サーバデバイスを使用して、コンテンツと遠隔ユーザインターフェースの制御とをクライアントに提供することに関連している。
【背景】
【0002】
このセクション中の記述は、単に、本開示に関連する背景情報を提供しているに過ぎず、従来技術と一致しないかもしれない。
【0003】
衛星テレビジョンは、幅広いさまざまなコンテンツと利用可能なコンテンツの品質とにより、いっそう普及している。衛星テレビジョンシステムは、典型的に、衛星信号を受信して、テレビジョン上での使用に対して衛星信号をデコードするために使用されるセットトップボックスを含む。セットトップボックスは、典型的に、それに関係するメモリを備える。メモリは、デジタルビデオレコーダまたはこれに類するものとともに、セットトップボックスの動作コードのための記憶装置とを有する。セットトップボックスに関係する多数のコンポーネントのために、各個々のテレビジョンに対するセットトップボックスは相対的に高価である。
【0004】
衛星テレビジョンシステムは、典型的に、システム中で、コンテンツを多数のユーザに同時にブロードキャストする。衛星テレビジョンシステムはまた、ブロードキャストコンテンツに対する加入またはペイパービューのアクセスを提供する。衛星を通してブロードキャストされた信号を使用して、アクセスを提供する。いったんアクセスが提供されると、ユーザは、特定のコンテンツにアクセスできる。
【0005】
電子デバイスは、インターネットに対するアクセスが増加している。最新のフラットパネルテレビジョンにおいては、インターネット接続が提供されて、顧客経験を向上させている。例えば、映画ソースや、気象データと株式データとのような、データソースのような、さまざまなインターネットソースをすべて、インターネット接続されているデバイスから直接取得できる。
【0006】
各電子デバイスは、信号を受信し、また信号を処理することから、電子デバイスのそれぞれにおける顧客経験は、若干異なるかもしれない。各デバイスにおいて、顧客が認識する一貫性および品質は、一貫した顧客経験を提供するために重要である。
【概要】
【0007】
本開示は、第1のクライアントデバイスに関係する各ディスプレイにおける一貫した顧客経験を提供する簡略化したクライアントの使用を可能にする。
【0008】
本開示の1つの態様では、方法は、ローカルエリアネットワークを通して、オーディオ−ビジュアルストリームと遠隔ユーザインターフェースとを第1のクライアントデバイスに通信することと、オーディオ−ビデオストリームと遠隔ユーザインターフェースとを使用して、ディスプレイをレンダリングすることと、第1のクライアントデバイスにおいてキーコマンドを発生させることと、遠隔ユーザインターフェースに応答して、キーコマンドを第1のサーバデバイスに通信することとを含む。
【0009】
本開示のさらなる態様では、通信システムを制御するシステムは、ローカルエリアネットワークと、第1のクライアントデバイスと、ローカルエリアネットワークを通して第1のクライアントデバイスと通信している第1のサーバデバイスとを含む。第1のサーバデバイスは、ローカルエリアネットワークを通して、オーディオ−ビジュアルストリームと遠隔ユーザインターフェースとを第1のクライアントデバイスに通信する。第1のクライアントデバイスは、オーディオ−ビデオストリームと遠隔ユーザインターフェースとを使用して、ディスプレイをレンダリングする。第1のクライアントデバイスは、キーコマンドを発生させて、遠隔ユーザインターフェースに応答して、キーコマンドを第1のサーバデバイスに通信する。
【0010】
ここで提供する説明から、さらなる適応性のエリアが明らかになるだろう。説明および特有な実例は、例示の目的のみを意図し、本開示の範囲を限定することを意図していないことを理解すべきである。
【図面の簡単な説明】
【0011】
ここで説明する図面は、例示目的のみに対するものであり、何らかの方法で、本開示の範囲を限定することを意図していない。
【図1】図1は、本開示にしたがった、衛星分配システムのハイレベルブロック概略図である。
【図2】図2は、第1のネットワークトポロジーのブロック概略図である。
【図3】図3は、ネットワークトポロジーの第2の実施形態のブロック概略図である。
【図4】図4は、ネットワークトポロジーの第3の実施形態のブロック概略図である。
【図5】図5は、ネットワークトポロジーの第4の実施形態のブロック概略図である。
【図6】図6は、クライアントデバイスの簡略化したブロック概略図である。
【図7】図7は、サーバデバイスのブロック概略図である。
【図8】図8は、クライアントからサーバへの、遠隔ユーザインターフェース接続を確立するセッション管理フローのシーケンスダイヤグラムである。
【図9】図9は、遠隔ユーザインターフェースのスタートアップシーケンスである。
【図10】図10は、本開示にしたがって、遠隔ユーザインターフェースを使用して、クライアントスクリーンディスプレイを発生させる方法のフローチャートである。
【詳細な説明】
【0012】
以下の記述は、本質的に、単に例示的なものに過ぎず、本開示、アプリケーション、または使用を制限することを意図していない。明瞭にする目的のために、同一の参照番号を図面中で使用して、類似したエレメントを識別するだろう。ここで使用するように、モジュールという用語は、1つ以上のソフトウェアまたはファームウェアプログラム、論理回路の組み合わせ、および/または、記述した機能性を提供する他の適切なコンポーネントを実行する、特定用途向け集積回路(ASIC)と、電子回路と、プロセッサ(共有、専用、またはグループ)と、メモリとのことを指す。ここで使用するように、A、BおよびCのうちの少なくとも1つというフレーズは、排他的ではないまたはを使用して、論理的なもの(AまたはBまたはC)を意味するものとして解釈すべきである。方法内のステップは、本開示の概念を変更することなく、異なる順序で実行できることを理解すべきである。
【0013】
衛星システムに関連して、以下のシステムを記述する。ブロードバンドシステム、ケーブルシステム、または電話機タイプシステムのような、地上システムで、通信システムを実現できる。ブロードバンド分配システムにおいて、光ファイバおよびワイヤレス分配も使用できる。
【0014】
さらに、他の多くのタイプのコンテンツ配信システムは、開示したシステムおよび方法に容易に適用可能である。例えば、他のワイヤレス分配システム、ワイヤードもしくはケーブル分配システム、ケーブルテレビジョン分配システム、超高周波数/超高周波無線周波数システム、または、他の地上ブロードキャストシステムを使用してもよい。ローカルマルチポイント分配システム、インターネットプロトコル(IP)ベースの分配システム、セルラ分配システム、電力線ブロードキャストシステム、および、ポイントツーポイントもしくはマルチキャストのインターネットプロトコル配信ネットワークを使用してもよい。
【0015】
テレビジョン、映画、音楽ビデオ、およびそれらに類するもののような、ビデオの配信に関連して、以下の開示を行う。また、例えば、オーディオ、音楽、データ、ファイル、ウェブページ、ゲーム等のような、任意のメディアタイプの配信のためにも、ここで開示したシステムおよび方法を使用できることを理解すべきである。さらに、本開示全体を通して、データ、情報、プログラム、映画、アセット、ビデオデータ等への参照を行う。しかしながら、ここで開示した例示的なシステムおよび方法を参照すると、これらの用語は実質的に同等であることが容易に明らかになるだろう。したがって、本開示は、上述した多くのタイプのコンテンツに適用可能である。
【0016】
ここで図1を参照すると、通信システム10を図示している。通信システム10は、処理および送信ソースとして使用するコンテンツ処理システム12を備える。複数のコンテンツプロバイダ14のうちの1つのみが図示されており、複数のコンテンツプロバイダ14が、コンテンツを処理システム12に提供してもよい。コンテンツ処理システム12は、コンテンツプロバイダ14からさまざまなタイプのコンテンツを受信して、システムユーザにコンテンツを通信する。コンテンツ処理システム12は、中央分配サーバ16にも関係していてもよい。中央分配サーバ16は、コンテンツ処理システム12中に組み込まれていてもよく、または、別個のアイテムであってもよい。ユーザデバイスをリセットすること、ソフトウェア画像をユーザデバイスに提供すること、または、更新されたソフトウェア画像をユーザデバイスに提供することを含む、さまざまなタイプの分配に対して、中央分配サーバ16を使用してもよい。中央分配サーバ16の他の使用を下記に記述する。
【0017】
コンテンツ処理システム12は、コンテンツ配信システム19を通して、さまざまなユーザシステムと通信する。コンテンツ配信システム19は、上述した、ワイヤード、ワイヤレス、インターネットプロトコル、ケーブル、高周波数システム等のような、さまざまなタイプのシステムのうちの1つであってもよい。このケースでは、衛星システムを図示しているが、これに限定するものとして考えるべきではない。
【0018】
衛星の実例を通して実施すると、コンテンツ処理システム12は、アップリンク20を通して、処理されたコンテンツを衛星22に通信するアンテナ18を備えている。衛星22は、受信アンテナ24および送信アンテナ26を備えていてもよい。受信アンテナ24は、衛星アンテナ18からのアップリンク信号20を受信する。送信アンテナ26は、ダウンリンク28を発生させて、さまざまなユーザデバイスにダウンリンク28を通信する。
【0019】
固定ユーザシステム30は、受信アンテナ32を通してダウンリンク信号30を受信する。固定ユーザシステム30は、固定されたユーザシステムであり、これは静的であることを意味する。しかしながら、いくつかのコンポーネントは、移動体コンポーネントであってもよい。一家庭世帯、複数住居ユニット、または事業のような建築物内に固定ユーザシステム30を配備してもよい。固定ユーザシステムの詳細を下記で提供する。
【0020】
本開示は、移動体ユーザシステム40にも適用可能である。移動体ユーザシステム40は、衛星アンテナ42を備えていてもよい。衛星アンテナ42は、移動体ユーザシステムの移動性に対処する追跡アンテナであってもよい。これは、単一方向に固定されているかもしれない固定ユーザシステムのアンテナ32とは対照的である。移動体ユーザシステム40は、飛行機、電車、バス、船、およびこれらに類するものの中のシステムを含んでいてもよい。
【0021】
固定ユーザシステム30および移動体ユーザシステム40は、ネットワーク50と通信していてもよい。ネットワーク50は、単一のネットワーク、あるいは、異なるネットワークまたは異なるタイプのネットワークの組み合わせたものであってもよい。ネットワーク50は、例えば、ブロードバンドワイヤードネットワーク、または、ワイヤレスネットワークであってもよい。固定ユーザシステム30または移動体ユーザシステム40から、ネットワーク50を通して、コンテンツ処理システム12および中央分配サーバ16に、データまたはコンテンツを通信することができるように、ネットワーク50は、一方向ネットワークであってもよい。類似して、コンテンツ分配サーバ16が、コンテンツデータ、または、リセット信号のような他の制御信号を、ネットワーク50を通して、固定ユーザシステム30および移動体ユーザシステム40に通信できるように、ネットワーク50はまた、他の方向に一方向であってもよい。分配サーバ16を含むコンテンツ処理システム12と、固定ユーザシステム30および移動体ユーザシステム16との間で通信を行うことができるように、ネットワーク50はまた、二方向ネットワークであってもよい。ネットワーク50はまた、ソフトウェア画像サーバ54と通信していてもよい。ソフトウェア画像サーバ54は、固定ユーザシステム30または移動体ユーザシステム40に対するソフトウェア画像を記憶するメモリを備えていてもよい。ソフトウェア画像サーバ54は、ブートソフトウェア画像または他のソフトウェア画像を備えていてもよい。ソフトウェア画像は、初期ソフトウェア画像または変更したソフトウェア画像であってもよい。ソフトウェア画像サーバ54内のソフトウェア画像はまた、異なるバージョンのソフトウェア画像であってもよい。固定ユーザシステム30および移動体ユーザシステム40は、テストするために、さまざまなデータバージョンのソフトウェアを使用する。ソフトウェア画像サーバ54は、コンテンツ処理システム12中に組み込まれていてもよく、ネットワーク50を通して、システム10の他の部分に相互接続してもよい別個のコンポーネントまたはデータサイトであってもよい。
【0022】
ここで図2を参照すると、固定ユーザシステム30の例がさらに詳細に図示されている。固定ユーザシステム30は、ローカルネットワークサーバ110を備えてもよい。ローカルネットワークサーバ110は、外部ソース112からコンテンツを受信してもよい。外部ソース112は、図1中に図示されているような衛星分配システム、または、上述した他のソースであってもよい。このようなケースでは、外部ソース112は、図1中に図示されている衛星アンテナ32であってもよい。外部ソース112は、無線同調器、ケーブル、ワイヤレスシステム、または光学システムのような、さまざまなテレビジョン信号ソースであってもよい。データ、音楽、ビデオ、ゲーム、オーディオ、およびこれらの組み合わせのような、さまざまなタイプの信号が外部ソースの一部であってもよい。
【0023】
サーバデバイス110は、コンテンツをディスプレイ114に直接通信するセットトップボックスとして機能してもよい。直接接続でのコンテンツは、レンダリング可能なコンテンツではなく、むしろ、周波数バンド内において直接ディスプレイ可能な信号であってもよい。ディスプレイ114への信号はまた、レンダリング可能であってもよい。ディスプレイ114は、テレビジョンまたはモニタであってもよい。
【0024】
サーバ110はまた、ローカルエリアネットワーク120と通信していてもよい。ワイヤード接続が図示されているが、ローカルエリアネットワーク120を通して通信するために、ワイヤレス信号または光学信号を使用してもよい。サーバデバイス110はまた、図1中に図示されているネットワーク50と通信していてもよい。そのケースでは、ネットワーク50は、ローカルエリアネットワーク120と比較したときに、外部ネットワークである。図2のローカルエリアネットワークは、サーバ110を通して形成されている。つまり、サーバ110は、クライアントAおよびBの双方と通信するように機能するとともに、クライアントAがクライアントBと通信する場合に、または、その逆の場合に、媒介として機能する。
【0025】
サーバデバイス110は、クライアントデバイス122を使用して、第1のクライアント、クライアントAと通信してもよい。サーバデバイス110は、コンテンツ信号をクライアントデバイス122にストリーミングしてもよい。サーバデバイス110はまた、クライアントデバイスにおける、コンテンツのディスプレイ、および、スクリーンディスプレイまたは遠隔ユーザインターフェースを制御してもよい。遠隔ユーザインターフェースは、さまざまな選択または制御を制御するグラフィカルユーザインターフェースであってもよい。クライアントデバイス122は、下記に記述するさまざまな機能を実行してもよい。例えば、クライアントデバイス122は、クライアントデバイス122に関係するディスプレイ124上に、レンダリングされた信号を表示するために、サーバからのレンダリング可能な信号をレンダリングしてもよい。クライアントデバイス122はまた、ユーザインターフェースからコンテンツと制御とを選択して、制御信号をサーバデバイス110に通信してもよい。
【0026】
第2のクライアント、クライアントBも、ローカルエリアネットワーク120を通して、サーバ110と通信していてもよい。クライアントBは、示されていないが、ディスプレイ126上にレンダリングされた信号を表示する内部クライアントデバイスを含んでいてもよい。内部クライアントデバイスは、独立型のクライアントデバイス122と機能的に同等であってもよい。第1のクライアント、クライアントAと、第2のクライアント、クライアントBとの双方は、サーバ110と直接通信していることから、ネットワークは、閉じられたネットワークとして呼ばれることがある。さまざまな数のクライアントがローカルエリアネットワーク120と接続してもよい。
【0027】
ここで図3を参照すると、オープンネットワークである固定ユーザシステム30’が図示されている。この例では、図2中で上述した同一のコンポーネントが同一の参照番号により提供されている。この例では、ローカルエリアネットワーク120は、多数のホームネットワークエレメントを含んでいてもよい。1つのホームネットワークエレメントは、ホームネットワークサーバ140または他のコンピューティングデバイスであってもよい。別のホームネットワークエレメントは、ローカルエリアネットワーク120と通信しているラップトップコンピュータ142を含んでいてもよい。別のホームネットワークエレメントは、ネットワークプリンタ144とルータ146とを含んでいてもよい。ルータ146は、インターネット148のような外部ネットワーク通して、他のデバイスと通信してもよい。
【0028】
固定ユーザシステム30はまた、それに関係するワイヤレスエレメントを有していてもよい。ルータ146または別のネットワークデバイスは、ワイヤレスデバイス150が少なくとも1つのサーバ110または140と通信することを可能にするワイヤレス信号を発生させてもよい。ワイヤレスデバイス150は、例えば、パーソナルデジタルアシスタント、セルラ電話機、パーソナルメディアデバイス、または、ブルーレイ(登録商標)プレーヤーもしくはDVDプレーヤーであってもよい。もちろん、他のワイヤレスデバイスが、ネットワークの一部であってもよい。
【0029】
ここで図4を参照すると、固定ユーザシステム30’’の別の例が図示されている。この実施形態では、図2および3からの同一のエレメントが、同一の参照番号により提供されている。ローカルエリアネットワーク120はまた、2つのサーバ110Aおよび110Bを含んでいてもよい。各サーバは、それぞれ、オプション的なディスプレイデバイス114A、114Bを備えていてもよい。この実施形態では、ディスプレイ152とクライアントデバイス154とを有する、第3のクライアント、クライアントCが図示されている。
【0030】
ここで図5を参照すると、顧客に信頼できるサービスを提供することが重要である。固定ユーザシステム30’’’の第4の例が図示されている。あるケースでは、ホームネットワークは、直接接続と同じくらい信頼できるものではないかもしれない。図5中では、ローカルエリアネットワークは、第1のクライアント、クライアントAと、第2のクライアント、クライアントBと、サーバ110との間の第1のローカルエリアネットワーク120Aに分割される。すなわち、サーバ110は、第1のローカルエリアネットワーク120Aを通して、クライアントAおよびクライアントBの双方と、システム上に存在するかもしれない他の何らかクライアントと通信する。第2のローカルエリアネットワーク120Bは、コンピュータ140と、ラップトップコンピュータ142と、プリンタ144と、ルータ146とのような、ホームネットワーク内の他のデバイスと通信してもよい。
【0031】
ここで図6を参照すると、クライアントデバイス122がさらに詳細に図示されている。クライアントデバイスは、ローカルエリアネットワーク内の使用と、信号の表示とのためのさまざまなコンポーネントモジュールを備えていてもよい。信号の表示は、ネットワークから提供される信号をレンダリングすることにより起こってもよい。クライアント122は、さまざまな異なるタイプのデバイスを含んでいてもよく、または、さまざまなタイプのデバイス中に組み込まれていてもよいことに留意すべきである。例えば、クライアントデバイス122は、ローカルエリアネットワークと図2〜5中で図示されているサーバ110との間で相互通信するために使用される独立型のデバイスであってもよい。テレビジョンや、ビデオゲーミングシステムや、電話機またはパーソナルメディアプレーヤーのような、ハンドヘルドデバイスや、コンピュータや、あるいは、ネットワーキングすることが可能な他の何らかタイプのデバイスのような、さまざまなタイプのデバイス中に、クライアントデバイス122はまた組み込まれていてもよい。
【0032】
クライアントデバイス122は、下記に図示するもののような、さまざまなコンポーネントモジュールを含んでいてもよい。コンポーネントのうちのいくつかのものは、クライアントデバイスと固定ユーザシステムとの所望の能力に依存するオプション的なコンポーネントであってもよいことに留意すべきである。クライアントデバイスを図1の移動体ユーザシステム40に同等に適合させてもよいことにも留意すべきである。
【0033】
クライアントデバイス122は、インターフェースモジュール310を備えている。インターフェースモジュール310は、ローカルエリアネットワークとクライアントデバイス122との間の通信を制御できる。上述したように、クライアントデバイス122は、さまざまなタイプのデバイス内に一体化されてもよく、または、独立型のデバイスであってもよい。インターフェースモジュール310は、レンダリングモジュール312を備えていてもよい。レンダリングモジュール312は、ローカルエリアネットワークを通して、ディスプレイ上に表示されることになるフォーマットされた信号を受信する。レンダリングモジュール312は、単に、フォーマットされた信号により命令されるロケーション中にピクセルを位置づけるに過ぎない。デコーダを備えないことにより、レンダリングモジュール312は、さまざまなクライアントデバイスにおける一貫した顧客経験を可能にするだろう。レンダリングモジュール312は、デバイスのディスプレイに、または、外部ディスプレイに、レンダリングされた信号を通信する。
【0034】
ブートアップ獲得モジュール314は、クライアントデバイス122のブートアップの間に、インターフェースモジュール310を通して、信号を提供してもよい。ブートアップ獲得モジュール314は、インターフェースモジュール310を通して、メモリ316中に記憶されているさまざまなデータを提供してもよい。ブートアップ獲得モジュール314は、メイク識別子と、モデル識別子と、ハードウェアリビジョン識別子と、メジャーなソフトウェアリビジョンと、マイナーなソフトウェアリビジョン識別子とを提供してもよい。また、サーバがブート画像をダウンロードするためのダウンロードロケーションも提供されていてもよい。また、各デバイスに対して一意的な識別子が提供されていてもよい。しかしながら、サーバデバイスは、各デバイスの特有な識別子を維持する必要はない。むしろ、上述した、メイク、モデル等のような、特有ではない識別子を使用してもよい。ブートアップ獲得モジュール314は、上述したデータのそれぞれをメモリ316から取得してもよい。
【0035】
クライアントデバイス122内に、クローズドキャプションデコーダモジュール318も備えていてもよい。クローズドキャプションデコーダモジュール318を使用して、クローズドキャプショニング信号をデコードすることができる。クライアントデバイスに関係するディスプレイ上に表示されるときに、レンダリングモジュール312からのレンダリングされた信号上に、クローズドキャプショニングをオーバーレイできるように、クローズドキャプショニングデコーダモジュール318も、レンダリングモジュール312と通信していてもよい。
【0036】
HTTPクライアントモジュール330を使用して、通信が起こってもよい。HTTPクライアントモジュール330は、フォーマットされたHTTP信号をインターフェースモジュール310に提供し、インターフェースモジュール310からフォーマットされたHTTP信号を提供してもよい。
【0037】
遠隔ユーザインターフェースモジュール334は、メディアサーバに関係するクライアントが、遠隔制御コマンドとステータスとをサーバに通信することを可能にする。遠隔ユーザインターフェースモジュール334は、受信モジュール336と通信していてもよい。受信モジュール336は、ディスプレイに関係する、遠隔制御からの信号を受信して、遠隔ユーザインターフェースモジュール334により使用可能な形態にそれらをコンバートしてもよい。遠隔ユーザインターフェースモジュール334は、サーバが、グラフィックスとオーディオおよびビデオとを送って、完全にフューチャーされたユーザインターフェースをクライアント内に提供することを可能にする。サーバからの信号に基づいて、スクリーンディスプレイを発生させてもよい。したがって、遠隔ユーザインターフェースモジュール334はまた、インターフェースモジュール310を通してデータを受け取ってもよい。レンダリングモジュール312および遠隔ユーザインターフェースモジュール334のような、モジュールは、オーディオ信号および視覚信号との双方を、通信およびレンダリングしてもよいことに留意すべきである。
【0038】
サーバおよびクライアント間の信号と通信とが同期化制御されるように、クロック340は、システム内のさまざまなデバイスと通信してもよい。
【0039】
ここで図7を参照すると、サーバ110がさらに詳細に図示されている。さまざまなクライアントデバイス122と通信するために、サーバ110を使用する。上述したように、サーバ110はまた、ディスプレイと直接通信するために使用してもよい。サーバ110は、独立型のデバイスであってもよく、または、別のデバイス内に提供されていてもよい。例えば、サーバ110は、標準的なセットトップボックス内に提供されてもよく、または、標準的なセットトップボックスにより組み込まれていてもよい。サーバ110はまた、ビデオゲーミングシステム、コンピュータ、または他のタイプの動作可能なデバイス内に備えられていてもよい。下記に提供する機能ブロックは、システムと、システムに対する所望の要件とに依存して変化してもよい。
【0040】
サーバデバイス110は、いくつかの異なるタイプのデバイスであってもよい。サーバデバイス110は、衛星信号またはケーブルテレビジョン信号のような、さまざまなタイプの信号に対して、セットトップボックスとして機能してもよい。サーバデバイス110はまた、ビデオゲーミングシステムの一部であってもよい。したがって、すべてのコンポーネントが、下記で述べるサーバデバイスに対して必要とされてはいない。上述したように、サーバデバイス110は、衛星テレビジョン、ケーブルテレビジョン、インターネット、または他のタイプのデータソースのような、さまざまな外部コンテンツソースと通信していてもよい。必要とされる場合には、信号を処理するために、フロントエンド408を提供してもよい。テレビジョンソースと通信しているときに、サーバデバイスのフロントエンド408は、同調器410と、復調器412と、順方向誤り訂正デコーダ414と、これらに関係する任意のバッファとを備えていてもよい。したがって、最終的に、ライブのテレビジョンまたは録画されたテレビジョンをクライアントデバイス122に提供するために、サーバデバイス110のフロントエンド408を使用して、さまざまなチャネルを同調および復調してもよい。条件付きアクセスモジュール420が提供されてもよい。条件付きアクセスモジュール420は、デバイスが、信号を適切にデコードして、信号の認可されていない受信を防ぐことを可能にする。
【0041】
フォーマットモジュール424は、ネットワークインターフェースモジュール426と通信していてもよい。フォーマットモジュールは、利用可能である場合に、デコーダ414または条件付きアクセスモジュール420から、デコードされた信号を受け取って、ネットワークインターフェースモジュール426を介して、ローカルエリアネットワークを通して、クライアントデバイスに送信した後に、信号がレンダリングされるように、信号をフォーマットしてもよい。フォーマットモジュール424は、ビットマップまたは他のタイプのレンダリング可能な信号として使用することが可能な信号を発生させてもよい。本質的に、フォーマットモジュール424は、ディスプレイの異なるロケーションにおいてピクセルを制御するコメントを発生させてもよい。
【0042】
クライアントに対するソフトウェア画像を管理することを含む他の機能のために、サーバデバイス110をまた使用してもよい。クライアント画像マネージャーモジュール430を使用して、ローカルエリアネットワークにアタッチされているさまざまなデバイス、または、サーバデバイスに直接アタッチされているさまざまなデバイスを追跡してもよい。クライアント画像マネージャーモジュール430は、ソフトウェアのメジャーなおよびマイナーなリビジョンを追跡してもよい。クライアント画像マネージャーモジュール430は、ソフトウェア画像とそれらの更新のステータスとのデータベースであってもよい。
【0043】
メモリ434もまた、サーバデバイス110中に組み込まれていてもよい。メモリ434は、さまざまなタイプのメモリ、または、異なるタイプのメモリの組み合わせであってもよい。それらは、これらに限定されないが、ハードドライブ、フラッシュ(登録商標)メモリ、ROM、RAM、キープアライブメモリ、およびこれらに類するものを含んでもよい。
【0044】
メモリ434は、クライアント画像マネージャーモジュール430に関連して上述した、クライアント画像マネージャーデータベースのように、さまざまなデータを含んでいてもよい。メモリはまた、接続されているクライアントのデータベース436のような他のデータを含んでいてもよい。接続されているクライアントのデータベースはまた、クライアント画像マネージャーモジュールデータを含んでもよい。
【0045】
サーバデバイス110内に、トリック再生モジュール440をまた備えていてもよい。フォーマットモジュール424からのレンダリング可能なフォーマットされた信号を、巻き戻し、早送り、スキップ、およびこれらに類するもののような、トリック再生を可能にするフォーマットで、サーバデバイス110が提供することを、トリック再生モジュール440は可能にしてもよい。HTTPサーバモジュール444も、ネットワークインターフェースモジュール426と通信していてもよい。HTTPサーバモジュール444は、サーバデバイス110がローカルエリアネットワークと通信することを可能にしてもよい。また、HTTPサーバモジュールは、サーバデバイスが、インターネットのような外部ネットワークと通信することも可能にしてもよい。
【0046】
遠隔ユーザインターフェース(RUI)サーバモジュール446は、サーバデバイス110からクライアントデバイス122へ提供される遠隔ユーザインターフェースを制御してもよい。
【0047】
サーバデバイス110内に、クロック450がまた組み込まれていてもよい。クロック450を使用して、さまざまなクライアントデバイス122とのさまざまな通信のタイミングをとって制御することができる。
【0048】
制御ポイントモジュール452を使用して、上記で提供された、サーバデバイス内のさまざまな機能を制御してスーパーバイズすることができる。
【0049】
複数の同調器と、関係する回路とが提供されてもよいことに留意すべきである。サーバデバイス110は、ローカルエリアネットワーク内の複数のクライアントデバイス122をサポートしてもよい。各デバイスは、異なるチャネルまたはデータストリームを受信する能力がある。異なるレンダリング可能なコンテンツ信号を受信するように、各クライアントデバイスをサーバデバイスにより制御してもよい。
【0050】
暗号化モジュール454もまた、サーバ110の出力を暗号化するために、サーバデバイス110中に組み込まれていてもよい。暗号化モジュール454はまた、デジタル送信コンテンツ保護(DTCP)をコピー保護コンテンツに提供してもよい。
【0051】
ここで図8を参照すると、遠隔ユーザインターフェースは、サーバとのクライアント対話のための手段である。ローカルエリアネットワーク内のみでなく、ローカルエリアネットワークの外部でも、ユーザインターフェースのルックおよびフィールは、さまざまなユーザに対して共通である。ユーザインターフェースのルックおよびフィールは、大量のカスタムユーザインターフェースをクライアントデバイス内に位置づけることを要求しない。図8中では、クライアントデバイス122およびサーバデバイス110は、遠隔ユーザデバイスのための接続を確立する。ローカルエリアネットワーク内でいくつかのサーバの選択肢があってもよい。ステップ510では、クライアントデバイスは、接続のためのサーバデバイスを選択する。ステップ512では、クライアントは、遠隔ユーザインターフェース(RUI)接続に対していずれのユーザインターフェースを使用することができるかを問い合わせる。互換性のあるユーザインターフェース(UI)取得コマンドが、ステップ512を使用して、クライアントデバイス122間で通信されてもよい。互換性のあるUI取得コマンドは、遠隔UIサーバ520に通信されてもよい。遠隔UIサーバ520は、遠隔UIサーバデバイス522の一部であり、そして、サーバ110の一部であってもよい。ステップ524において、フィルタユーザインターフェースリストを発生させてもよい。ステップ524の後に、ステップ526では、遠隔ユーザインターフェースモジュールへの接続を実行してもよい。ステップ528では、接続信号が遠隔ユーザインターフェースモジュール530に通信されてもよい。
【0052】
クライアントがサーバ110と通信するとき、クライアントはただ1つのサーバと通信するように制限されているかもしれない。このような状態が起こるとき、クライアントデバイス122のユーザに選択肢が提供されてもよい。
【0053】
ここで図9を参照すると、遠隔ユーザインターフェーススタートアップシーケンスが記述されている。遠隔ユーザインターフェースは、媒体サーバのクライアントが、遠隔制御コマンドとステータスとをサーバに通信することを可能にする。また、これは、サーバデバイスが、グラフィックスとオーディオとを送って、完全にフューチャーされたユーザインターフェースをクライアント内に提供することを可能にする。これは、ほんの少しカスタマイズされたユーザインターフェースソフトウェアにより、クライアントデバイスを製造することを可能にし、既存のクライアントをローカルエリアネットワーク中に一体化することが可能になる。クライアントデバイスにより接続を開始し、チャネルとして呼ばれる、1つ以上の送信制御プロトコルストリームを確立してもよい。コマンドチャネルは、許容された遠隔ユーザインターフェースコマンドに対するインターフェースを提供し、データチャネルは、遠隔ユーザインターフェースコマンドを用いるために必要とされるデータを提供する。
【0054】
図9では、ステップ610において、クライアントデバイス122は、遠隔ユーザインターフェースリソースを割り振る。これは、あるメモリおよびチャネルを確立することを可能にする。ステップ612では、クライアントデバイス122の遠隔ユーザインターフェースを通して、“ハロー”コマンドまたは開始コマンドを提供する。ステップ614は、サーバデバイス110に転送されている“ハロー”コマンドを図示している。ステップ616では、遠隔ユーザインターフェースセッションをサーバにおいてサポートできるか否かを決定する。遠隔ユーザインターフェースセッションをサポートできない場合に、ステップ618は、“セッションなし”エラーコード(ERR_NO_Session)をクライアントデバイス122に送り、したがって、遠隔ユーザインターフェースセッションは確立されず、ステップ620では、クライアントデバイス122とサーバデバイス110との間の通信は終了する。
【0055】
ステップ616に戻り参照すると、遠隔ユーザインターフェースセッションを、サーバデバイス110によりサポートできるときに、ステップ624は、サーバデバイス内において、遠隔ユーザインターフェースリソースを割り振る。これは、メモリを予約して、クライアントデバイス122によりセットアップされたチャネル上で通信を確立してもよい。ステップ624の後に、ステップ626は、成功エラーコードをクライアントデバイス122に送る。ステップ628で、必要に応じて、サーバデバイス110中で他のチャネルを生成させる。また、クライアントデバイス122への成功コードの通信の後に、クライアントデバイス122は、必要に応じて、他のチャネルを生成させてもよい。
【0056】
ここで図10を参照すると、クライアントデバイス122とサーバデバイス110との間で、遠隔ユーザインターフェース(RUI)コマンドとデータとを通信するための方法が記述されている。ステップ710では、サーバデバイスとクライアントデバイスとの間の通信を確立する。図9中で述べたスタートアップシーケンスを使用して、これを実行してもよい。ステップ712では、データチャネルおよび遠隔ユーザインターフェースコマンドチャネルを、スタートアップシーケンスの間に確立してもよい。
【0057】
ステップ714では、クライアントデバイス122に関係するキーから、キー信号を発生させる。遠隔制御に関係するボタンを、または、クライアントデバイス自身上のボタンを押下することにより、キー信号を発生させてもよい。キー信号は、選択から発生させてもよく、したがって、選択信号と呼ばれることもある。ステップ714では、キー信号は、メニューコマンドに対応していてもよく、メニューコマンドは、ユーザに対する要望を通信して、クライアントデバイス122に特定のメニューを表示させる。ステップ716では、サーバデバイス110は、遠隔ユーザインターフェースコマンドと、遠隔ユーザインターフェースコマンドに関係するデータとをクライアントデバイスに通信してもよい。クライアントデバイス122は、その後、ステップ718で、遠隔ユーザインターフェースに関係するディスプレイ上に遠隔ユーザインターフェースを表示させてもよい。
【0058】
ステップ720では、キーコマンドを発生させて、クライアントデバイス122からサーバデバイス110に通信してもよい。また、オプション的なステップ722により図示されているように、キーコマンドを暗号化してもよい。また、暗号化されたキーコマンドを使用して、コンテンツを注文するときのクレジットカード情報と、パスワードと、これらに類するものとのような、さまざまな通信のプライバシーを保護することができる。いったんキーコマンドを発生させると、ステップ714を再度実行してもよい。これは、別の遠隔ユーザインターフェースまたは変化を、クライアントデバイスに通信し表示させることを可能にする。
【0059】
ここでステップ714を参照すると、ライブのコンテンツまたは記憶されたコンテンツを通信するトランスポートストリームを形成させるために、キー信号のアクションも使用してもよい。例えば、さまざまなコンテンツを記憶させるために、サーバデバイスのメモリを使用してもよい。遠隔制御上の再生を押すことにより、サーバから、コンテンツのうちの特定のピースを再生することと、トランスポートストリームを使用して、クライアントデバイスにコンテンツを通信することとに対応する、キー信号を発生させてもよい。ステップ740では、コンテンツによりトランスポートストリームを形成させてもよい。ステップ742では、図7の暗号化モジュール454により、トランスポートストリームを暗号化してもよい。
【0060】
ステップ744では、レンダリング可能なデータにより、トランスポートストリームを通信する。ステップ746では、トランスポートストリームからコンテンツを表示させる。上述したように、クライアントデバイスは、クライアントデバイス上に表示するためのレンダリング可能なデータをレンダリングしてもよい。
【0061】
ステップ748では、クライアントデバイス122とサーバデバイス110との間で、トリック再生もサポートしてもよい。ステップ748では、クライアントデバイス122からサーバ110にトリック再生キーコマンド信号を通信する場合に、トリック再生プロセスを実行してもよい。トリック再生プロセスは、さまざまなトリック再生機能を実行し、これらには限定されないが、高速早送りスキャン、高速巻き戻しスキャン、低速早送りスキャン、フレームステップフォワード、再生ノーマル等を含めることを可能にしてもよい。もちろん、他のタイプのトリック再生もサポートしてもよい。トリック再生キーコマンド信号が、クライアントデバイス122からサーバデバイス110に通信されるときに、オーディオ−ビデオ(AV)トランスポートコマンド信号が、サーバからクライアントに通信されてもよい。ステップ750で通信されたオーディオ−ビデオトランスポートコマンド信号は、クライアントデバイス122からのクライアント応答信号を発生させてもよい。いったんクライアントデバイスが応答すると、ステップ754で、修正されたトランスポートストリームを発生させてもよい。修正されたトランスポートストリームは、したがって、クライアントデバイスにより望まれたトリック再生に対応していてもよい。上述したように、遠隔ユーザインターフェースコマンドチャネルを使用して、さまざまなキー信号コマンドを通信してもよいのに対して、データチャネルを使用して、遠隔ユーザインターフェース内のデータを提供してもよい。別個のウィンドウ中のプロセスの間に、または、遠隔ユーザインターフェースの背景として、オーディオ−ビデオ信号が継続的に提供されてもよい。サーバデバイスからクライアントデバイスに、トリック再生、または、何らかのストリーミングを通信するときに、すべてのコンテンツを安全にするために、DTCPコピーリンク保護を提供してもよいことに留意すべきである。
【0062】
ここで、当業者は、先述の説明から、開示の幅広い教示をさまざまな形態で実現できることを正しく認識できる。それゆえ、本開示は、特定の例を含んでいるが、図面、説明、および以下の特許請求の範囲を熟読すると、当従業者にとって、他の修正は明らかになることから、本開示の真の範囲は限定されるべきではない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
システムにおいて、
ローカルエリアネットワークの、二方向コマンドチャネルと、前記コマンドチャネルとは異なる一方向データチャネルとを通して第1のクライアントデバイスと通信する第1のサーバデバイスを具備し、
前記第1のサーバデバイスは、ブロードキャスターからブロードキャスト信号を受信し、前記ブロードキャストされた信号を復調およびデコードすることにより、オーディオ−ビデオトランスポートストリームを発生させ、
前記第1のサーバデバイスは、前記コマンドチャネルを通して受信したキーコマンドに応答して、前記オーディオ−ビデオトランスポートストリームと遠隔ユーザインターフェースデータとを提供し、前記第1のサーバデバイスは、前記ローカルエリアネットワークの前記データチャネルを通して、前記オーディオ−ビデオトランスポートストリームと前記遠隔ユーザインターフェースデータとを前記第1のクライアントデバイスに通信するように構成され、
前記第1のクライアントデバイスは、前記オーディオ−ビデオトランスポートストリームと前記遠隔ユーザインターフェースデータとを使用して、ディスプレイをレンダリングするように構成され、前記第1のクライアントデバイスは、前記キーコマンドを発生させて、前記ローカルエリアネットワークの前記コマンドチャネルを通して、前記キーコマンドを前記第1のサーバデバイスに通信するようにさらに構成されているシステム。
【請求項2】
前記第1のクライアントデバイスは、遠隔ユーザインターフェースポート番号を前記第1のサーバデバイスに通信するように構成され、前記第1のサーバデバイスは、前記遠隔ユーザインターフェースポート番号を使用して、前記遠隔ユーザインターフェースデータを前記クライアントデバイスに通信するように構成されている請求項1記載のシステム。
【請求項3】
前記第1のサーバデバイスと通信する第2のクライアントデバイスをさらに具備し、前記第1のサーバデバイスは、第2の遠隔ユーザインターフェースデータを提供し、前記ローカルエリアネットワークを通して、前記第2の遠隔ユーザインターフェースデータを前記第2のクライアントデバイスに通信するように構成されている請求項1記載のシステム。
【請求項4】
コンテンツを記憶する、前記第1のサーバデバイス内のメモリをさらに具備し、前記第1のサーバデバイスは、前記コンテンツに基づいて、第1のトランスポートストリームと第2のトランスポートストリームとを提供し、前記ネットワークを通して、前記第1のトランスポートストリームと前記第2のトランスポートストリームとを同時に通信するように構成されている請求項1記載のシステム。
【請求項5】
前記第1のサーバデバイスは、衛星を通して、衛星コンテンツを受信して、前記衛星コンテンツを前記メモリ内に記憶させるように構成されている請求項4記載のシステム。
【請求項6】
前記第1のサーバデバイスは、インターネットコンテンツを受信して、前記ローカルエリアネットワークを通して、前記インターネットコンテンツを前記第1のクライアントデバイスに通信するように構成されている請求項1記載のシステム。
【請求項7】
前記ネットワークを通して、前記第1のクライアントデバイスと通信する第2のサーバデバイスをさらに具備し、前記第1のユーザデバイスは、前記第1のサーバデバイスと前記第2のサーバデバイスとから選択されるサーバデバイスを選択して、前記選択したサーバデバイスから前記遠隔ユーザインターフェースデータを受信するように構成されている請求項1記載のシステム。
【請求項8】
前記第1のクライアントデバイスは、前記キーコマンドを暗号化するように構成されている請求項1記載のシステム。
【請求項9】
高速早送りスキャンコマンド、高速巻き戻しスキャンコマンド、低速早送りスキャンコマンド、フレームステップ早送りコマンド、または再生ノーマルコマンドのうちの1つを含むトリック再生コマンドを、前記キーコマンドは含む請求項1記載のシステム。
【請求項10】
前記第1のサーバデバイスは、前記トリック再生コマンドに基づいて、修正されたトランスポートストリームを提供するように構成されている請求項9記載のシステム。
【請求項11】
前記第1のサーバデバイスは、前記トリック再生キーコマンドに応答して、トランスポートコマンド信号を前記第1のクライアントデバイスに通信して、前記第1のクライアントデバイスからのクライアント応答信号の受信の後に、前記修正されたトランスポートストリームを前記第1のクライアントデバイスに通信するように構成されている請求項10記載のシステム。
【請求項12】
前記第1のサーバデバイスは、前記第1のクライアントデバイスに関係するディスプレイ上のピクセルロケーション中にピクセルを表示するための命令を有するレンダリング可能な信号を、前記遠隔ユーザインターフェースデータから発生させるように構成され、前記第1のクライアントデバイスは、前記第1のクライアントデバイスに関係する前記ディスプレイ上で、前記レンダリング可能な信号をレンダリングするように構成されている請求項1記載のシステム。
【請求項13】
1つ以上のクライアントデバイスと1つ以上のサーバデバイスとの間で、ローカルエリアネットワーク上で通信する方法において、
第1のサーバデバイスにおいて、ブロードキャスターからブロードキャスト信号を受信することと、
前記ブロードキャストされた信号を復調およびデコードすることにより、オーディオ−ビデオトランスポートストリームを発生させることと、
ローカルエリアネットワーク上で、前記第1のサーバデバイスと第1のクライアントデバイスとの間で、二方向コマンドチャネルと、前記コマンドチャネルとは異なる一方向データチャネルとを提供することと、
前記第1のサーバデバイスが、前記ローカルエリアネットワークの前記データチャネルを通して、オーディオ−ビデオトランスポートストリームと遠隔ユーザインターフェースデータとを前記第1のクライアントデバイスに通信することと、
前記第1のクライアントデバイスが、前記オーディオ−ビデオストリームと前記遠隔ユーザインターフェースデータとを使用して、ディスプレイをレンダリングすることと、
前記第1のクライアントデバイスにおいて、キーコマンドを提供することと、
前記遠隔ユーザインターフェースデータに応答して、前記ローカルエリアネットワークの前記コマンドチャネルを通して、前記キーコマンドを前記第1のサーバデバイスに通信することとを含む方法。
【請求項14】
前記第1のクライアントデバイスから前記第1のサーバデバイスに遠隔ユーザインターフェースポート番号を通信することと、
ように構成され、 前記遠隔ユーザインターフェースポート番号を使用して、前記第1のサーバデバイスから前記第1のクライアントデバイスに前記遠隔ユーザインターフェースデータを通信することとをさらに含む請求項13記載の方法。
【請求項15】
前記第1のサーバデバイスにおいて、第2の遠隔ユーザインターフェースを提供することと、
前記ローカルエリアネットワークを通して、前記第1のサーバデバイスから第2のクライアントデバイスに前記第2の遠隔ユーザインターフェースデータを通信することとをさらに含む請求項13記載の方法。
【請求項16】
前記第1のサーバデバイス内のメモリ中にコンテンツを記憶させることと、
をさらに具備し、 前記第1のサーバデバイスにおいて、前記コンテンツに基づいて、第1のトランスポートストリームと第2のトランスポートストリームとを提供することと、
前記ネットワークを通して、前記第1のトランスポートストリームと前記第2のトランスポートストリームとを同時に通信することとをさらに含む請求項13記載の方法。
【請求項17】
前記第1のサーバデバイスが、衛星から衛星コンテンツを受信することと、
前記衛星コンテンツを前記メモリ内に記憶させることとをさらに含む請求項13記載の方法。
【請求項18】
前記第1のサーバデバイスにおいて、インターネットコンテンツを受信することと、
前記インターネットコンテンツを前記第1のクライアントデバイスに通信することとをさらに含む請求項13記載の方法。
【請求項19】
前記第1のクライアントデバイスが、複数の利用可能なサーバデバイスから前記第1のサーバデバイスを選択することをさらに含む請求項13記載の方法。
【請求項20】
前記第1のクライアントデバイスにおいて、前記キーコマンドを暗号化することをさらに含む請求項13記載の方法。
【請求項21】
前記キーコマンドを提供することは、高速早送りスキャンコマンド、高速巻き戻しスキャンコマンド、低速早送りスキャンコマンド、フレームステップ早送りコマンド、または再生ノーマルコマンドのうちの1つを含むトリック再生コマンドを提供することを含む請求項13記載の方法。
【請求項22】
前記第1のサーバデバイスが、前記トリック再生コマンドに基づいて、修正されたトランスポートストリームを提供することをさらに含む請求項21記載の方法。
【請求項23】
前記第1のサーバデバイスが、前記トリック再生コマンドに応答して、トランスポートコマンド信号を前記第1のクライアントデバイスに通信することと、
前記第1のサーバデバイスが、前記第1のクライアントデバイスからのクライアント応答信号の受信の後に、前記修正されたトランスポートストリームを前記第1のクライアントデバイスに通信することとをさらに含む請求項22記載の方法。
【請求項24】
前記第1のサーバデバイスが、前記第1のクライアントデバイスに関係するディスプレイ上のピクセルロケーション中にピクセルを表示するための命令を有するレンダリング可能な信号を発生させることと、
前記第1のクライアントデバイスが、前記第1のクライアントデバイスに関係する前記ディスプレイ上で、前記レンダリング可能な信号をレンダリングすることとをさらに含む請求項13記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公表番号】特表2013−510452(P2013−510452A)
【公表日】平成25年3月21日(2013.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−529807(P2012−529807)
【出願日】平成22年9月10日(2010.9.10)
【国際出願番号】PCT/US2010/048523
【国際公開番号】WO2011/032037
【国際公開日】平成23年3月17日(2011.3.17)
【出願人】(504228254)ザ・ディレクティービー・グループ・インコーポレイテッド (22)
【Fターム(参考)】