コンテンツ・マネジメント・システム及びコンテンツ・マネジメント方法、並びにコンピュータ・プログラム
【課題】 さまざまなメディア種別のコンテンツが環境下で、所望のコンテンツへ辿り付くための手がかり若しくは視覚的な道標をユーザに提供する。
【解決手段】 カレンダ・ビューは、1月の日々を七曜によって配列した表形式であり、各カラムには該当する日付には、制作・編集・更新・複製された日付が関連するコンテンツのアイコンが配置される。コンテンツのアイコンには、例えば動画像コンテンツから抽出された代表フレームや、DVDタイトルのジャケットを利用することができる。カレンダ・ビューによれば、ユーザは、5W1Hのうち特に“When”という属性を手がかりに、所望のコンテンツに辿りつき易くなる。
【解決手段】 カレンダ・ビューは、1月の日々を七曜によって配列した表形式であり、各カラムには該当する日付には、制作・編集・更新・複製された日付が関連するコンテンツのアイコンが配置される。コンテンツのアイコンには、例えば動画像コンテンツから抽出された代表フレームや、DVDタイトルのジャケットを利用することができる。カレンダ・ビューによれば、ユーザは、5W1Hのうち特に“When”という属性を手がかりに、所望のコンテンツに辿りつき易くなる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、デジタル化されたさまざまなメディアのコンテンツを好適に管理するコンテンツ・マネジメント・システム及びコンテンツ・マネジメント方法、並びにコンピュータ・プログラムに係り、特に、散在する膨大なコンテンツを好適に管理するコンテンツ・マネジメント・システム及びコンテンツ・マネジメント方法、並びにコンピュータ・プログラムに関する。
【0002】
さらに詳しくは、本発明は、さまざまな機器上に散在して蓄積されるコンテンツからユーザが所望のものを探し出し易くするように好適に管理するコンテンツ・マネジメント・システム及びコンテンツ・マネジメント方法、並びにコンピュータ・プログラムに係り、さまざまなメディア種別のコンテンツがコンピューティング環境下で、所望のコンテンツへ辿り付くための手がかり若しくは道標をユーザに提供するコンテンツ・マネジメント・システム及びコンテンツ・マネジメント方法、並びにコンピュータ・プログラムに関する。
【背景技術】
【0003】
昨今の情報技術(IT)分野における急速な進歩とともに、さまざまな形態のコンピュータ・システムが開発・製造され、大学やその他の研究機関、企業内のオフィス、さらには一般家庭内に広く普及している。コンピュータ上では、テキスト形式の文書ファイル以外に、音声、画像、自然言語などさまざまなメディアをデジタル化して、数学的に取り扱うことにより、情報の編集・加工、蓄積、管理、伝達、共有など高度な処理を行なうことが可能となっている。このようにコンピュータ・システム上では、さまざまなメディア種別のコンテンツを取り扱うことができる。
【0004】
また、最近では、家庭内LANなどのプライベートなネットワークからインターネットなどの広域ネットワークに至る情報通信網が張り巡らされている。例えば家庭内LANには、PCやPDAを始め、カムコーダ、デジタルカメラ、TV受像機、DVDプレーヤ、HDレコーダなど、あらゆる機器が接続され、互いに生成又は取得したコンテンツを蓄積、共有し、再生などコンテンツの利用を行なうことかできる。また、ユーザは、遠隔にあるコンテンツ・サーバから所望のコンテンツを取得することができる。要言すれば、あらゆる機器が接続されたネットワークでは、さまざまなメディア種別の厖大なコンテンツが利用可能になる。
【0005】
厖大量の、さまざまなメディア・コンテンツを取り扱うことができるコンピューティング環境は、一見して便利なようにも思える。ところが、厖大なコンテンツをどのように管理すればよいかが問題となる。極端に言えば、天文学的な数量のコンテンツが地球規模で散在しているため、ユーザは、所望のメディアまで辿り付くことが困難であり、自分が所望するコンテンツが何であるかを見失いがちである。
【0006】
現在、GUI(Grapical User Inteface)が提供されているデスクトップ画面ではさまざまな資源オブジェクトがアイコンで表示され、直感的に入力操作で取り扱うことができ、便利となっているが、所望のコンテンツへ辿り付くための手がかりや道標を提供するものはない。この結果、ユーザは、利用可能なコンテンツを有効に活用することができず、コンテンツの死蔵に至ってしまう。
【0007】
例えば、検索者がシステムに対して示す情報が蓄積情報のどの部分に該当するかを的確にフィードバックする、検索のナビゲーションを提供する情報検索システムについて提案がなされている(例えば、特許文献1を参照のこと)。この情報検索システムは、蓄積情報を個別の固定した視点で分類し、視点毎にその各構成要素を表示するビューが用意される。このビューは、検索の過程において、検索結果の該当件数、及びユーザのビュー選択処理に応答して、互いに連動しながら動的に変化する。また、検索者が絞り込んだ情報の集合に対し、前回のビューを適用して検索された情報のフィードバックが行なわれ、新たな絞込条件が与えられ。このフィードバックは、最初に予定していなかった絞込条件を見つける手がかりになるので、当該技術分野に十分な専門知識を持たない検索者が、大まかな検討で与えたキーワードに従い、所望の主題を見出す助けになる。
【0008】
しかしながら、この情報検索システムでは、どのようなメディア種別のコンテンツが利用可能であるかなど、検索に関する指針を持たないユーザに対して、巨大なコンテンツ蓄積空間の中から自分が利用したいコンテンツを見つけ出すための手がかりや道標を提供することはできない。
【0009】
また、音声情報や画像情報などの入力情報を音声認識や画像認識して自動的にキーワードを抽出して、所望の適切なコンテンツを効率的に検索するコンテンツ検索装置について提案がなされている(例えば、特許文献2を参照のこと)。このコンテンツ検索装置は、例えば、入力音声情報を音声認識してキーワードを取得し、キーワードとキーワード・コンテンツ対応テーブル部にコンテンツに対応して記憶管理されているキーワードと比較して、音声認識結果のキーワードに対応するコンテンツを検索結果として出力する。
【0010】
しかしながら、このコンテンツ検索装置は、キーワード検索が基本的であることから、検索に関する指針を持たない(すなわちキーワードすら指定する術を持たない)ユーザが、巨大なコンテンツ蓄積空間の中から、自分が利用したいコンテンツを見つけ出すための手がかりや道標を提供するものではない。また、検索対象となるコンテンツのキーワードがキーワード・コンテンツ対応テーブルに登録されていることを前提とする。巨大なコンテンツ蓄積空間に散在するすべてのコンテンツに対しキーワード登録処理を行なうことは不可能であり、適用範囲が限定される。
【0011】
【特許文献1】特開平8−44759号公報
【特許文献2】特開2001−229180号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明の目的は、散在する膨大量のコンテンツを好適に管理することができる、優れたコンテンツ・マネジメント・システム及びコンテンツ・マネジメント方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することにある。
【0013】
本発明のさらなる目的は、さまざまなメディア種別のコンテンツがコンピューティング環境下で、所望のコンテンツへ辿り付くための手がかり若しくは視覚的な道標をユーザに提供することができる、優れたコンテンツ・マネジメント・システム及びコンテンツ・マネジメント方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明は、上記課題を参酌してなされたものであり、その第1の側面は、複数の機器に蓄積されている多数のコンテンツを管理するコンテンツ・マネジメント・システムであって、
ユーザが所望のコンテンツへと導くビューイング・スタイルとコンテンツの検索条件を指定するコマンド入力手段と、
指定されたビューイング・スタイルに応じた画面フォーマットを生成する画面フォーマット生成手段と、
指定された検索条件に従って、コンテンツを蓄積する複数の機器からなるコンテンツ提供空間を探索するコンテンツ探索手段と、
前記コンテンツ探索手段により取り出された各コンテンツに関する情報を前記画面フォーマットの上にそれぞれマッピングして表示出力するコンテンツ提示手段と、
を具備することを特徴とするコンテンツ・マネジメント・システムである。
【0015】
但し、ここで言う「システム」とは、複数の装置(又は特定の機能を実現する機能モジュール)が論理的に集合した物のことを言い、各装置や機能モジュールが単一の筐体内にあるか否かは特に問わない。
【0016】
家庭内LANなどのプライベートなネットワークからインターネットなどの広域ネットワークに至る情報通信網が張り巡らされ、さまざまなメディア種別の厖大なコンテンツが利用可能になる。このような場合、どのようなメディア種別のコンテンツが利用可能であるかなど、検索に関する指針を持たないユーザに対して、巨大なコンテンツ蓄積空間の中から自分が利用したいコンテンツを見つけ出すための手がかりや道標を提供する必要がある。
【0017】
本発明者らは、コンテンツ毎に最適なビューイング・スタイルがある筈であると思料する。そこで、本発明では、従来のディレクトリ構造のように、コンテンツの所在に束縛された提示を行なうのではなく、コンテンツがそれぞれ持つ属性に応じて、見易くなるビューイング・スタイルをとることができるコンテンツ・マネジメント・システムを提案する。
【0018】
例えば、前記コマンド入力手段を介して、5W1Hを手がかりとして所望のコンテンツへ導くビューイング・スタイルが指定されたことに応答して、前記画面フォーマット生成手段は、5W1Hに従って各コンテンツを配置するための画面フォーマットを生成する。そして、ユーザからコンテンツの閲覧要求がなされると、ユーザの思考やメディア種別、あるいはユーザが入力したその他の検索条件に従って、利用可能なコンテンツ提供空間を検索し、見つけ出された各コンテンツの代表フレームをユーザが指定した属性に対応するフォーマット上にマッピングして、ユーザが所望のコンテンツを発見し易くする。人が文脈解析などを行なうときには5W1Hを手がかりとすることから、5W1Hに基づく画面フォーマット上にコンテンツをマッピングすると、ユーザが所望のコンテンツを発見し易くすることがさらに期待される。
【0019】
例えば、カレンダ・ビューは、1月の日々を七曜によって配列した表形式でコンテンツを分類・整理して提示するビューイング・スタイルであり、各カラムには該当する日付に関連するコンテンツのアイコンが配置される。関連する日付とは、例えば、コンテンツが制作、編集、更新、あるいは複製された日付である。また、コンテンツのアイコンには、例えば動画像コンテンツから抽出された代表フレームや、DVDタイトルのジャケットを利用することができる。カレンダ・ビューによれば、ユーザは、5W1Hのうち特に“When”という属性を手がかりに、所望のコンテンツに辿りつき易くなる。
【0020】
また、コンテンツをマッピングする画面フォーマットの他の例は、マップ・ビューである。マップ・ビューとは、世界地図や日本地図など地理的情報に則ってコンテンツを分類・整理して提示するビューイング・スタイルであり、各コンテンツは地図上の関連する地点又はその近傍にマッピングされる。関連する地点とは、コンテンツが制作・編集・更新・複製された地点、若しくはコンテンツの内容を表象する(纏わる)地点である。また、コンテンツのアイコンには、例えば動画像コンテンツから抽出された代表フレームや、DVDタイトルのジャケットを利用することができる。マップ・ビューによれば、ユーザは、5W1Hのうち特に“Where”という属性を手がかりに、所望のコンテンツに辿りつき易くなる。
【0021】
カレンダ・ビューやマップ・ビューでは、5W1HのうちWhenやWhereなどをコンテンツの属性として扱い、日時や場所などの情報を視覚的に利用したコンテンツ・ビューを提示した、ユーザが所望のコンテンツを探し出すための効果的な手がかりや道標を与えるが、画面上のデッド・スペースが広くなるという問題がある。そこで、画面上にコンテンツのアイコンを格子状に整然と配置するというマトリックス・ビューもビューイング・スタイルの1つとして用意されている。このマトリックス・ビューによれば、画面上により多くのアイコンを提示することができるとともに、画面上のデッド・スペースが狭くなる。マトリックス・ビューは、例えば厖大な枚数の静止画を管理する場合に、サムネイルの表示だけで容易に探索することができるコンテンツの提示に向いている。
【0022】
また、映画のように、5W1Hよりも、コンテンツのタイトルなどの属性情報の方がユーザにとってコンテンツを探す手がかりになる場合がある。リスト・ビューは、代表フレームだけでなく、コンテンツのタイトルを併せて紹介する一覧表形式のビュー・スタイルを持つ。
【0023】
ビュー・スタイル選択メニュー上でリストを選択し、さらにメディア種別で動画を選択すると、コンテンツ提供空間上で抽出された動画コンテンツについてのリスト・ビューが提示される。例えば、動画コンテンツ毎にバナーが設けられ、各バナーには、動画コンテンツの代表フレーム、タイトル、日付などが表示される。また、新着映画の場合には、“New”というマークを付し、ユーザの注意を喚起する。
【0024】
カレンダ・ビューやマップ・ビューでは、コンテンツを探索するユーザに対し、5W1Hなど基に、所望のコンテンツを探し出すための効果的な手がかり又は道標を与えることができる。一方、既に幾つかのコンテンツ探索作業を終えたユーザにとっては、これまでのコンテンツ探索で利用した検索条件が、以後のコンテンツ探索時においても有効な手がかり又は道標となってくる。
【0025】
そこで、ユーザが指定した検索条件をシェルフ(shelf:棚)毎に割り当てるというビュー・スタイルであるシェルフ・ビューをさらに用意してもよい。すなわち、それぞれのシェルフには、コンテンツ提供空間から検索条件を基に抽出されたコンテンツ群が収納され、棚から引き出すというメタファを利用している。各シェルフは、登録された検索条件に基づいて抽出された(すなわちシェルフ内に仮想的に収納されている)コンテンツへの参照情報を持つ。また、シェルフを開ける度に検索条件に従ったコンテンツ提供空間の探索を行ない、コンテンツへの参照情報が更新される。
【0026】
また、本発明の第2の側面は、複数の機器に蓄積されている多数のコンテンツを管理するための処理をコンピュータ・システム上で実行するようにコンピュータ可読形式で記述されたコンピュータ・プログラムであって、
ユーザが所望のコンテンツへと導くビューイング・スタイルとコンテンツの検索条件を指定するコマンド入力ステップと、
指定されたビューイング・スタイルに応じた画面フォーマットを生成する画面フォーマット生成ステップと、
指定された検索条件に従って、コンテンツを蓄積する複数の機器からなるコンテンツ提供空間を探索するコンテンツ探索ステップと、
前記コンテンツ探索ステップにおいて取り出された各コンテンツに関する情報を前記画面フォーマットの上にそれぞれマッピングして表示出力するコンテンツ提示ステップと、
を具備することを特徴とするコンピュータ・プログラムである。
【0027】
本発明の第2の側面に係るコンピュータ・プログラムは、コンピュータ・システム上で所定の処理を実現するようにコンピュータ可読形式で記述されたコンピュータ・プログラムを定義したものである。換言すれば、本発明の第2の側面に係るコンピュータ・プログラムをコンピュータ・システムにインストールすることによって、コンピュータ・システム上では協働的作用が発揮され、本発明の第1の側面に係るコンテンツ・マネジメント・システムと同様の作用効果を得ることができる。
【発明の効果】
【0028】
本発明によれば、散在する膨大量のコンテンツを好適に管理することができる、優れたコンテンツ・マネジメント・システム及びコンテンツ・マネジメント方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することができる。
【0029】
また、本発明によれば、さまざまなメディア種別のコンテンツがコンピューティング環境下で、所望のコンテンツへ辿り付くための手がかり若しくは視覚的な道標をユーザに提供することができる、優れたコンテンツ・マネジメント・システム及びコンテンツ・マネジメント方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することができる。
【0030】
本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、後述する本発明の実施形態や添付する図面に基づくより詳細な説明によって明らかになるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳解する。
【0032】
A.概要
情報技術の発展とも相俟って、家庭内LANなどのプライベートなネットワークからインターネットなどの広域ネットワークに至る情報通信網が張り巡らされている。例えば、家庭内LANには、PCやPDAを始め、カムコーダ、デジタルカメラ、TV受像機、DVDプレーヤ、HDレコーダなど、あらゆる機器が接続され、互いに生成又は取得したコンテンツを蓄積、共有し、再生などコンテンツの利用を行なうことかできる。また、ユーザは、遠隔にあるコンテンツ・サーバから所望のコンテンツを取得することができる。
【0033】
あらゆる機器が接続されたネットワークでは、さまざまなメディア種別の厖大なコンテンツが利用可能になるが、コンテンツの有効利用を図るためには、厖大なコンテンツをどのように管理すればよいかが問題となる。本発明に係るコンテンツ・マネジメント・システムは、所望のコンテンツへ辿り付くための手がかり若しくは視覚的な道標をユーザに提供し、コンテンツの有効利用を支援するものである。
【0034】
従来、コンテンツの管理はディレクトリを用いた階層構造を利用して行なわれるのが一般的であった。コンテンツ管理手法若しくは管理ポリシーが反映されたディレクトリ構造が理路整然と構築されている場合、いわゆる「エクスプローラ」などの閲覧画面上では、1つのディレクトリ以下には属性を共有するコンテンツが配置されていることで、ユーザは所望のコンテンツを見つけ出すことが容易となる。ところが、ディレクトリ構造は、ディスク・ドライブという物理的な記憶空間毎にディレクトリという論理的な記憶空間が形成されるため、その表示は物理的な配置に依存してしまう。利用可能なコンテンツがすべて単一のローカル・ディスクに蓄積されているような閉じたシステムはともかく、リモート・ディスクがローカル・ディスクと透過的に接続されたシステムにおいて、家庭内LANやインターネット上で利用可能なすべてのコンテンツをビューの対象とするときには、関連する複数のコンテンツがディスク毎に分かれて(すなわちディレクトリにまたがって)表示されるため、所望のコンテンツの探索が面倒になる。すなわち、複数の物理記憶空間に散在する沢山のコンテンツを同時にビューの対象とすることはできない.
【0035】
本発明者らは、コンテンツ毎に最適なビューイング・スタイルがある筈であると思料する。本発明では、家庭内LANやインターネットなどの広域ネットワーク上で利用可能なすべてのコンテンツをビューの対象とするが、従来のディレクトリ構造のように、コンテンツの所在に束縛された提示を行なうのではなく、コンテンツがそれぞれ持つ属性に応じて、見易くなるビューイング・スタイルをとる。すなわち、本発明では、複数の物理記憶空間に散在する沢山のコンテンツを同時にビューの対象とする。
【0036】
具体的には、メディアの種別や5W1Hなど、それぞれの属性に応じてコンテンツを見易く配置することができる画面フォーマットを用意しておく。そして、ユーザからコンテンツの閲覧要求がなされると、ユーザの思考やメディア種別、あるいはユーザが入力したその他の検索条件に従って、利用可能なコンテンツ提供空間を検索し、見つけ出された各コンテンツの代表フレームをユーザが指定した属性に対応するフォーマット上にマッピングして、ユーザが所望のコンテンツを発見し易くする。
【0037】
コンテンツの属性は、一般には、コンテンツのタイトル、ファイル・タイプ(フォーマット)若しくはメディアの種別、日付、コンテンツの概略(abstract)などであるが、本実施形態ではさらにコンテンツに関連する5W1Hを属性として扱うようにしている。人が文脈解析などを行なうときには5W1Hを手がかりとすることから、5W1Hに基づく画面フォーマット上にコンテンツをマッピングすると、ユーザが所望のコンテンツを発見し易くすることがさらに期待される。
【0038】
ここで、コンテンツをマッピングする画面フォーマットの一例は、カレンダ・ビューである。カレンダ・ビューとは、1月の日々を七曜によって配列した表形式でコンテンツを分類・整理して提示するビューイング・スタイルであり、各カラムには該当する日付に関連するコンテンツのアイコンが配置される。関連する日付とは、例えば、コンテンツが制作・編集・更新・複製された日付である。また、コンテンツのアイコンには、例えば動画像コンテンツから抽出された代表フレームや、DVDタイトルのジャケットを利用することができる。カレンダ・ビューによれば、ユーザは、5W1Hのうち特に“When”という属性を手がかりに、所望のコンテンツに辿りつき易くなる。
【0039】
また、コンテンツをマッピングする画面フォーマットの他の例は、マップ・ビューである。マップ・ビューとは、世界地図や日本地図など地理的情報に則ってコンテンツを分類・整理して提示するビューイング・スタイルであり、各コンテンツは地図上の関連する地点又はその近傍にマッピングされる。関連する地点とは、コンテンツが制作、編集、更新、あるいは複製された地点、若しくはコンテンツの内容を表象する(纏わる)地点である。また、コンテンツのアイコンには、例えば動画像コンテンツから抽出された代表フレームや、DVDタイトルのジャケットを利用することができる。マップ・ビューによれば、ユーザは、5W1Hのうち特に“Where”という属性を手がかりに、所望のコンテンツに辿りつき易くなる。
【0040】
カレンダ・ビューやマップ・ビューなどの画面構成やその動作の詳細については後述に譲る。
【0041】
B.システム構成
図1には、コンテンツの利用が行なわれるネットワーク構成を模式的に示している。ホーム・ネットワーク上には、ホーム・サーバと、1以上のクライアント端末が存在する。ホーム・ネットワークは、ホーム・ルータ経由でインターネットなどの外部ネットワークに接続されている。
【0042】
ホーム・ネットワーク上のクライアントは、PCやPDA、カムコーダ、デジタルカメラ、TV受像機、DVDプレーヤ、HDレコーダなどであり、コンテンツの生成や作成、再生、閲覧、管理などを行なう。
【0043】
ホーム・サーバは、ホーム・ルータ経由で外部ネットワーク上のコンテンツ・サーバから正当にコンテンツを取得し、蓄積し、家庭内でコンテンツを配信する。勿論、ホーム・サーバは、パッケージ・メディアや放送受信など、ネットワーク以外の手段により、コンテンツを取得することができる。
【0044】
各クライアント端末は、ホーム・サーバに所望のコンテンツを要求し、これを取得して利用する。また、PC、カムコーダ、デジタルカメラ、TV受像機などのクライアント間では、自ら生成・作成、受信したコンテンツをホーム・サーバ経由あるいは他のクライアントと直接交換する。
【0045】
クライアント端末は、ホーム・ネットワーク上で提供されるコンテンツ、あるいはルータ経由で接続される外部ネットワーク上のコンテンツ・サーバで提供されるコンテンツを利用可能である。本実施形態に係るコンテンツ・マネジメントによれば、コンテンツ・エンティティの現実の所在に拘らず、5W1Hなどコンテンツの属性に基づいてコンテンツのビュー画面が提示されるので、当てがなくコンテンツ探索を行なうユーザであっても、広大なコンテンツ提供空間から興味を引くコンテンツを見つけ出し易くなる。
【0046】
図2には、コンテンツ・マネジメントを実現するシステムのハードウェア構成を模式的に示している。このコンテンツ・マネジメント・システムは、実際には、PC若しくはPDAなど、ユーザがコンテンツのビューを行なう計算機システム上で所定のコンテンツ・マネジメント・アプリケーションを起動するという形態で具現化される。
【0047】
図示のシステムは、プロセッサ10を中心に構成されている。プロセッサ10は、オペレーティング・システム(OS)が提供するプログラム実行環境下で、メモリに記憶されたプログラムに基づいて各種の処理を実行する。また、プロセッサ10は、外部バス・インターフェース14及びバス30を介して接続されている各種の周辺機器を制御している。バス30に接続された周辺機器は次のようなものである。
【0048】
メモリ20は、例えばDRAM(Dynamic RAM)などの半導体メモリで構成され、プロセッサ10において実行されるプログラム・コードをロードしたり、実行プログラムの作業データを一時格納したりするために使用される。メモリ20は、プロセッサ10のメモリ空間を構成する。本実施形態では、プロセッサ10は、所定のコンテンツ・マネジメント・アプリケーションをメモリ20にロードしてこれを実行する。また、コンテンツ・マネジメントに関する作業データをメモリ20上に保管する。
【0049】
ディスプレイ・コントローラ21は、プロセッサ10から送られてくる描画命令に従って表示画像を生成し、表示装置22に送る。ディスプレイ・コントローラに接続された表示装置22は、ディスプレイ・コントローラ21から送られた表示画像情報に従い、その画像を画面に表示出力する。
【0050】
入出力インターフェース23は、キーボード24やマウス25が接続されており、キーボード24やマウス25などのユーザ入力装置からの入力信号をプロセッサ10へ転送する。また、当該システムがタブレット式コンピュータやタッチパネルつきPDAなどの場合には、ユーザ入力装置として、キーボード24やマウス25に代えて、表示装置22の表示画面に重畳されたタッチセンサ(図示しない)であってもよい。
【0051】
入出力インターフェース23は、例えばUSB(Universal Serial Bus)などの汎用インターフェースを備えており、さまざまな情報機器を図示の計算機システムに接続することができる。
【0052】
ハード・ディスク装置(HDD:Hard Disk Drive)コントローラ27には、HDDなどの大容量外部記憶装置28が接続されており、HDD コントローラ27が接続されたHDD28へのデータの入出力を制御する。HDD28には、プロセッサが実行すべきオペレーティング・システム(OS)のプログラム、アプリケーション・プログラム、ドライバ・プログラム、さらにはプログラムによって参照又は再生などの処理が行なわれるデータやコンテンツなどが格納されている。各プログラムは、HDD28上に実行可能形式でインストールされる。HDD28は、ローカル・ディスクに相当し、そこに蓄積されたコンテンツは当該コンテンツ・マネジメント・システムの管理下に置かれる。
【0053】
ネットワーク・インターフェース26は、LAN(Local Area Network)やインターネットなどの外部ネットワークに接続されており、インターネットを介したデータ通信を制御する。すなわち、プロセッサ10から送られたデータをインターネット上の他の装置へ転送するとともに、インターネットを介して送られてきたデータを受け取りプロセッサ10に渡す。例えば、プログラムやデータなどをネットワーク経由で外部から受信することができる。本実施形態では、外部ネットワーク上には、コンテンツを有償又は無償で提供するコンテンツ・サーバが散在している。これらコンテンツ・サーバは、リモート・ディスクとして作用し、そこに蓄積されたコンテンツは当該コンテンツ・マネジメント・システムの管理下に置かれる。
【0054】
なお、パーソナル・コンピュータなどの情報処理装置を構成するためには、図2に示した以外にも多くの電気回路などが必要である。但し、これらは当業者には周知であり、また、本発明の要旨を構成するものではないので、本明細書中では省略している。また、図面の錯綜を回避するため、図中の各ハードウェア・ブロック間の接続も一部しか図示していない点を了承されたい。
【0055】
図3には、本実施形態に係るコンテンツ・マネジメント・システムの機能的構成を示している。
【0056】
画面制御部101は、表示装置22の画面上の表示内容を制御する機能モジュールであり、例えば、オペレーティング・システムのウィンドウ・マネージャに相当する。本実施形態では、ツール・バー(後述)などのユーザからの指示を入力するコマンド入力部101aと、ユーザが所望のコンテンツを見つけ出すための手がかり又は道標となるビュー・スタイルのコンテンツ閲覧画面を表示するコンテンツ・ビュー表示部101bで構成される。
【0057】
検索条件生成部102は、コマンド入力部101aを介して入力された、コンテンツのメディア種別やその他のコンテンツ属性に基づいて、巨大なコンテンツ提供空間からコンテンツを抽出(フィルタリング)するための検索条件を生成する。
【0058】
コンテンツ・アクセス制御部103は、ローカル・ディスクやリモート・ディスクなどで構成される広大なコンテンツ提供空間104に対するアクセス動作を制御する機能モジュールであり、例えばオペレーティング・システムのファイル・マネージャに相当する。コンテンツ・アクセス制御部103は、パス名及びファイル名を指定したコンテンツ要求に応答して該当するディスクからコンテンツを読み出す他、検索条件生成部102によって生成された検索条件に従って、コンテンツ提供空間104上の探索を行なう。
【0059】
画面フォーマット生成部105は、コマンド入力部101aを介してユーザから指定された、カレンダ・ビューやマップ・ビューなど(前述)のビュー・スタイルからなる画面フォーマットを生成する。
【0060】
コンテンツ情報取得部106は、検索条件生成部102によって生成された検索条件に従ってコンテンツ提供空間104を探索した結果として抽出された、さまざまなコンテンツに関する情報を取得する。
【0061】
コンテンツ・マッピング部107は、コンテンツ提供空間104を探索して抽出された各コンテンツの情報を、画面フォーマット生成部105によって生成された画面フォーマットのそれぞれの該当部位にマッピングする。そして、コンテンツ情報がマッピングされたビュー・スタイル画面は、ユーザが所望のコンテンツを見つけ出すための手がかり又は道標として、コンテンツ・ビュー表示部101bによって画面表示される。
【0062】
ユーザは、コンテンツ・ビュー表示を介して、コンテンツを物色し、自分の所望するコンテンツを特定することができる。コンテンツ取得部108は、指定されたコンテンツを、コンテンツ・アクセス制御部103を介してコンテンツ提供空間104から読み出し、コンテンツ利用部109へ渡す。コンテンツ利用部109は、動画や音声などのメディア・コンテンツの再生や、コンテンツの複製など、コンテンツ取得部108で取得したコンテンツの利用を行なう。
【0063】
C.コンテンツ・ビュー
本発明に係るコンテンツ・マネジメント・システムは、所望のコンテンツへ辿り付くための手がかり若しくは道標となるようなコンテンツ・ビュー画面を提示して、ユーザによるコンテンツの有効利用を支援するものである。
【0064】
図4には、本実施形態に係るコンテンツ・ビュー画面の基本構成を模式的に示している。同図に示すように、コンテンツ・ビュー画面は、ツール・バー領域と、ビュー領域で構成される。
【0065】
ツール・バー領域は、上述したコマンド入力部101aに相当し、ビュー領域におけるビュー・スタイルの指定、検索条件としてメディア種別などのコンテンツ属性の指定などを行なう。
【0066】
また、ビュー領域は、上述したコンテンツ・ビュー表示部101bに相当し、コンテンツ提供空間104を探索して抽出された各コンテンツの情報は、画面フォーマット生成部105によって生成された画面フォーマットのそれぞれの該当部位にマッピングされる。そして、コンテンツ情報がマッピングされた画面は、コンテンツ毎に最適なビューイング・スタイルユーザが所望のコンテンツを見つけ出すための有効な手がかり又は道標となり得る。ユーザは、ビュー領域にマッピングされたコンテンツを、ビューが提示された画面を介して直接操作することができる。
【0067】
図4に示す例では、画面の左端縁に沿ってツール・バーが配設されている。例えばコンテンツ・マネジメント・システムがタッチパネル式のタブレット・コンピュータで構成される場合には、ユーザは、コンピュータ本体を把持する左手の指を用いてツール・バー上の各ボタンを操作しながら、ビュー領域上の各コンテンツを右手の指先で指示するという操作様式が可能である。
【0068】
C−1.ツール・バー
ツール・バー上では、ビュー領域におけるビュー・スタイルの指定、検索条件としてメディア種別などのコンテンツ属性の指定などを行なう。図5には、ツール・バーの構成例を示している。
【0069】
ツール・バー先頭のボタンは、ビュー領域における画面フォーマットを指定するために用いられるビュー・スタイル切り替えボタンである。本実施形態では、コンテンツ毎に最適なビューイング・スタイルとなる画面フォーマットとして、「カレンダ・ビュー」、「マップ・ビュー」、「リスト・ビュー」、「マトリックス・ビュー」、「シェルフ(Shelf)ビュー」などが用意されている。図6に示すように、ビュー・スタイル・ボタンを押すと、各ビュー・スタイルを選択するためのメニュー・バー(以下、「ビュー・スタイル選択メニュー」とも呼ぶ)が出現し、所望のビュー・スタイルを選択することができる。各画面フォーマットの構成や動作については後に詳解する。
【0070】
ツール・バー2番目以降に配設された一塊のボタン群は、コンテンツ提供空間上を探索する際の検索条件となるコンテンツ属性を指定するために用いられる。2番目〜4番目のボタンは、それぞれ静止画、動画、音楽などメディア種別を特定する静止画指定ボタン、動画指定ボタン、音楽指定ボタンである。また、5番目のボタンは、メディアの種別を限定せずすべてのコンテンツを検索対象に指定する場合に使用される。
【0071】
また、虫眼鏡を準えた6番目のボタンは、キーワード若しくはキャラクタ入力によりコンテンツ属性を指定するために使用される。このボタンを押すと、コンテンツのタイトル、ファイル・タイプ、日付、場所、コンテンツの概要(abstract)などを指定するためのダイアログ(図示しない)が開く。
【0072】
ツール・バー最下段のボタンは、ホーム・ネットワークの表示を指示するボタンである。図1を参照しながら既に述べたように、ホーム・ネットワーク上には、コンテンツ提供サービスを統括的に行なうホーム・サーバの他に、PCやPDA、カムコーダ、デジタルカメラ、TV受像機、DVDプレーヤ、HDレコーダなどなどの不特定の機器が接続されている。これらホーム・ネットワーク上の機器は、コンテンツ・マネジメント・システムにとっては、コンテンツ提供空間を構成するリモート・ディスクとして、あるいはコンテンツを再生したり複製したりするためのターゲットデバイスとして動作することがある。ホーム・ネットワーク表示ボタンを押すことにより、ホーム・ネットワーク上のすべての機器がビュー領域上で可視化され、コンテンツの保管場所として、あるいはターゲット・デバイスとして、画面を介して指定することができる。ホーム・ネットワークの表示については後に詳解する。
【0073】
C−2.カレンダ・ビュー
カレンダ・ビューとは、1月の日々を七曜によって配列した表形式でコンテンツを分類・整理して提示するビューイング・スタイルであり、各カラムには該当する日付に関連するコンテンツのアイコンが配置される。関連する日付とは、例えば、コンテンツが制作、編集、更新、あるいは複製された日付などである。また、コンテンツのアイコンには、例えば動画像コンテンツから抽出された代表フレームや、DVDタイトルのジャケットを利用することができる。カレンダ・ビューによれば、ユーザは、5W1Hのうち特に“When”という属性を手がかりに、所望のコンテンツに辿りつき易くなる。
【0074】
図7には、画面フォーマットとしてカレンダ・ビューが選択されているコンテンツ・ビュー画面の構成例を示している。同図に示すように、1月の日々を七曜によって配列した表形式で構成されている。
【0075】
各日付カラムには、該当する日付に関連するコンテンツのアイコンが配置される。コンテンツのアイコンには、例えば動画像コンテンツから抽出された代表フレームや、DVDタイトルのジャケットを利用することができる。また、コンテンツのアイコンには、当該コンテンツのメディア種別(静止画、動画、楽曲)を示すマークがそれぞれ付されている。
【0076】
例えば10月8日のように、同じ日に2以上のコンテンツが関連付けられている場合には、その日付カラムには、該当するすべてのコンテンツのアイコンを割り付けて配置する。
【0077】
また、カレンダ・ビュー上で、特定の日付をタップするなどして選択すると、図8に示すように、その日付のカラムが拡大され、コンテンツのアイコンが拡大して表示されるので、ユーザはコンテンツの内容を確認し易くなる。選択されたカラムが拡大される副作用として、周辺のカラムは縮小する。この結果、周辺のカラムのコンテンツ・アイコンは単にデータの存在のみをインジケートするドットへと縮退表示される。
【0078】
図8のように、指定された特定の日付カラムのみを拡大表示した画面を、本明細書では「魚眼視ビュー」と呼ぶ。同図に示す例では、動画コンテンツがマッピングされた10月17日の日付カラムが魚眼視されている。図7に示した通常のカレンダ・ビュー画面では、コンテンツ毎に単一の代表フレームが表示されるが、魚眼視ビュー上では、例えばシーン切り替え毎に抽出された複数の代表フレームが時系列的に配置されている。また、魚眼視ビュー内には時間スライダが用意されており、スライダを移動することにより、代表フレームを時間方向にコマ送りすることができる。そして、代表フレームをタップすると、その時点から動画の再生が開始する(図9を参照のこと)。
【0079】
図7に示したカレンダ・ビュー画面では、メディア種別を限定しないで検索されたコンテンツが各日付カラムにマッピングされているが、ツール・バーを介してメディア種別を限定することができる。例えば、ツール・バー上で静止画ボタンを押すと、静止画コンテンツのみがフィルタリングされ、図10に示すように、静止画コンテンツのアイコンのみが表示される。
【0080】
本実施形態では、コンテンツ毎に最適なビューイング・スタイルとなる画面フォーマットとして、「カレンダ・ビュー」、「マップ・ビュー」、「リスト・ビュー」、「マトリックス・ビュー」、「シェルフ(Shelf)ビュー」など、複数のビュー・スタイルが用意されている。
【0081】
ビュー・スタイルは、ツール・バー先頭のビュー・スタイル・ボタンを押し、出現したビュー・スタイル・メニュー・バー(図6を参照のこと)から選択することができる。ビュー・スタイルは、コンテンツ・マネージャの起動時だけでなく、一旦ビュー・スタイルを指定しコンテンツ・ビューを表示した後も、切り替えることができる。
【0082】
但し、ビュー・スタイルを切り替えるときには、前ビュー領域に出現したコンテンツが次のビュー領域でも可視化されるように、コンテキストを継承する。コンテキスト継承は、前の状態(検索条件)のプライオリティを上げてコンテンツ検索を行なうことで実現することができる。
【0083】
図11には、ビュー・スタイルを切り替えるときの処理手順をフローチャートの形式で示している。
【0084】
例えば、ツール・バー中のビュー・スタイル・ボタンを介してビュー・スタイルを指定すると(ステップS1)、メディア種別など指定された検索条件に従ってコンテンツ提供空間を探索する(ステップS2)。
【0085】
そして、検索により抽出された各コンテンツの情報(代表フレームなど)を、指定されたビュー・スタイルの画面フォーマット上にマッピングし、これをビュー領域上に表示する(ステップS3)。ユーザは、ビュー領域上で所望のコンテンツを視覚的に分かり易く見つけ出すことができる。そして、ビュー領域を介して、コンテンツの再生や複製など、コンテンツの利用を行なうことができる。
【0086】
ツール・バー中のビュー・スタイル・ボタンを介してビュー・スタイルの切り替えが行なわれたならば(ステップS4)、前の状態(検索条件)のプライオリティを上げるなど、コンテンツを継承して(ステップS5)、ステップS2に戻り、コンテンツの再建策と新しいビュー・スタイルでのコンテンツ・ビュー表示が繰り返し行なわれる。
【0087】
C−3.マップ・ビュー
マップ・ビューは、世界地図や日本地図など地理的情報に則ってコンテンツを分類・整理して提示するビューイング・スタイルであり、各コンテンツは地図上の関連する地点又はその近傍にマッピングされる。関連する地点とは、コンテンツが制作、編集、更新、あるいは複製された地点、若しくはコンテンツの内容を表象する(纏わる)地点などである。また、コンテンツのアイコンには、例えば動画像コンテンツから抽出された代表フレームや、DVDタイトルのジャケットを利用することができる。マップ・ビューによれば、ユーザは、5W1Hのうち特に“Where”という属性を手がかりに、所望のコンテンツに辿りつき易くなる。
【0088】
図12には、画面フォーマットとしてマップ・ビューが選択されているコンテンツ・ビュー画面の構成例を示している。同図に示す例では、マップ・ビューは、世界地図を準えた画面フォーマットで構成され、地理的情報を属性に持つ各コンテンツのアイコンが、日本(Japan)、オーストラリア(Australia)、ハワイ(Hawaii)の3地点でマッピングされている。
【0089】
また、図示の例では、ビュー領域の下段には、マップ・ビュー上に出現するコンテンツの期間を指定するための、帯状の日時スクロール・バーが配設されている。日時スクロール・バー上では、写真の撮影日時など、コンテンツの日付情報に該当する時点が表示される。
【0090】
世界地図を準えたマップ・ビューは、所定の緯度及び経度毎に分割した複数のセルで構成される。各セルは、該当する地点に関連付けられたコンテンツを載せるアルバムの「台座」として機能する。ある台座をタップするなどして選択すると、図13に示すようにその台座が拡大されるとともに、台座に載せられているアイコンが拡大して表示されるので、ユーザはコンテンツの内容を確認し易くなる。選択された台座が拡大される副作用として、周辺の台座は縮小する。この結果、周辺の台座のコンテンツ・アイコンは単にデータの存在のみをインジケートするドットへと縮退表示される。
【0091】
台座をさらにタップすると、さらに台座が拡大するとともに、台座に載せられているアイコンが拡大して表示される。このような台座の拡大操作は、多段で行なわれる。例えば、コンテンツが複数の静止画のグループで構成される場合、図14に示すように、台座がある程度まで拡大すると、数枚の画像フレームが積み重ねられた表示にし、コンテンツが静止画グループからなることを提示する。そして、特定の静止画グループをタップするなどして選択すると、図15に示すように、台座上には選択されたグループの各静止画が展開される。
【0092】
また、マップ・ビューでは、特定の台座をホームに登録して、ショートカットに用いることができる。図12に示したマップ・ビュー領域の右上には、日本の東京(Tokyo Japan)がホームに登録されていることを示している。ホームの台座へのショートカットを用意することで、頻繁に使用するコンテンツ検索画面へ早く辿り付くことができる。
【0093】
C−4.マトリックス・ビュー
カレンダ・ビューやマップ・ビューでは、5W1HのうちWhenやWhereなどをコンテンツの属性として扱い、日時や場所などの情報を視覚的に利用したコンテンツ・ビューを提示した、ユーザが所望のコンテンツを探し出すための効果的な手がかりや道標を与える。その反面、該当するコンテンツのない日付カラムや場所(台座)では、コンテンツのアイコンが配置されないため、画面上のデッド・スペースが広くなるという問題がある。一方、該当するコンテンツが多い日付カラムや地図上の地点には、縮退された複数のアイコンが密集するため、見え辛い。
【0094】
マトリックス・ビューは、このような問題を考慮したビュー・スタイルであり、画面上にコンテンツのアイコンを格子状に整然と配置することにより、画面上により多くのアイコンを提示することができるとともに、画面上のデッド・スペースが狭くなる。マトリックス・ビューは、例えば厖大な枚数の静止画を管理する場合に、サムネイルの表示だけで容易に探索することができるコンテンツの提示に向いている。
【0095】
図16には、マトリックス・ビューの画面構成例を示している。図示の例では、ツール・バー上で静止画が選択されているので、写真などの静止画コンテンツのサムネイルが、撮影日時などの順によりソートされ、時間軸に沿って格子状に配置されている。マトリックス・ビューの1ページには、載せられる最大限のサムネイルが表示される。
【0096】
同図に示す例では、マトリックス・ビューの上端並びに下端には矢印を準えたスクロール・ボタンが配設されており、これらのボタン操作により、時間軸上の前方又は後方のページへマトリックス・ビューを切り替えることができる。
【0097】
マトリックス・ビュー上で、特定のサムネイルをタップするなどして選択すると、図17に示すように、そのサムネイルが拡大する(若しくは原画像サイズになる)。これに併せて、周囲のサムネイルをグレー(淡色)表示することにより、選択したコンテンツを強調して見せることができる。
【0098】
C−5.リスト・ビュー
カレンダ・ビューやマップ・ビューでは、5W1HのうちWhenやWhereなどをコンテンツの属性として扱い、日時や場所などの情報を視覚的に利用したコンテンツ・ビューを提示した、ユーザが所望のコンテンツを探し出すための効果的な手がかりや道標を与える。このようなビュー・スタイルによれば、カレンダや地図上にマッピングされたコンテンツ・アイコンを眺めながら、5W1Hを手がかりにして、動画、静止画、楽曲などメディアの種別に関係なく、ユーザは自分の興味を引くコンテンツを探し当てることができる。
【0099】
ところが、映画のように、5W1Hよりも、コンテンツのタイトルなどの属性情報の方がユーザにとってコンテンツを探す手がかりになる場合がある。リスト・ビューは、代表フレームだけでなく、コンテンツのタイトルを併せて紹介する一覧表形式のビュー・スタイルを持つ。
【0100】
ビュー・スタイル選択メニュー上でリストを選択し、さらにメディア種別で動画を選択すると、コンテンツ提供空間上で抽出された動画コンテンツについてのリスト・ビューが提示される。図18には、映画などの動画コンテンツを紹介するリスト・ビューの画面構成例を示している。図示の例では、動画コンテンツ毎にバナーが設けられ、各バナーには、動画コンテンツの代表フレーム、タイトル、日付などが表示される。また、新着映画の場合には、“New”というマークを付し、ユーザの注意を喚起する。
【0101】
バナーは、例えば日付順にソートされているが、これに限定されず、タイトルのアルファベット順、あるいはその他のルールに従ってソートしてもよい。
【0102】
リスト・ビューの1ページには、載せられる最大限のバナーが表示される。図18に示す例では、リスト・ビューの上端並びに下端には矢印を準えたスクロール・ボタンが配設されており、これらのボタン操作により、前方又は後方のページへリスト・ビューを切り替えることができる。
【0103】
リスト・ビュー上で、特定のバナーをタップするなどして選択すると、図19に示すように、そのバナーが拡大する。これに併せて、同じページ内の他のバナー表示を縮小することにより、選択したコンテンツを強調して見せることができる。
【0104】
また、拡大されたバナー上では、映画の概要(あらすじ)や出演社名など、さらに詳細な情報を表示する。ユーザは、このような詳細情報を基に、コンテンツの再生(若しくは購入)を行なう前に、再度確認することができる。この状態でさらにバナーをタップすると、コンテンツの再生や複製など、コンテンツを利用する処理、若しくはコンテンツの購入処理が起動する。
【0105】
C−6.シェルフ・ビュー
カレンダ・ビューやマップ・ビューでは、日時や場所などの情報を視覚的に利用したコンテンツ・ビューを提示し、当てもなくコンテンツを探索するユーザに対し、5W1Hなど基に、所望のコンテンツを探し出すための効果的な手がかり又は道標を与えることができる。
【0106】
一方、既に幾つかのコンテンツ探索作業を終えたユーザにとっては、これまでのコンテンツ探索で利用した検索条件が、以後のコンテンツ探索時においても有効な手がかり又は道標となってくる。
【0107】
シェルフ・ビューは、ユーザが指定した検索条件をシェルフ(shelf:棚)毎に割り当てるというビュー・スタイルである。すなわち、それぞれのシェルフには、コンテンツ提供空間から検索条件を基に抽出されたコンテンツ群が収納されているというメタファを利用している。各シェルフは、登録された検索条件に基づいて抽出された(すなわちシェルフ内に仮想的に収納されている)コンテンツへの参照情報を持つ。また、シェルフを開ける度に検索条件に従ったコンテンツ提供空間の探索を行ない、コンテンツへの参照情報が更新される。
【0108】
図20には、シェルフ・ビューの画面構成例を示している。図示の例では、シェルフの前面には、シェルフ内に仮想的に収納されている(すなわち登録された検索条件に基づいて抽出された)各コンテンツの代表フレームがマッピングされている。同図に示す例では、「今日のニュース」、「未視聴のサッカー」、「今週のドラマ」、「ムービー・アクション」、「ダーク・エンジェル」、「夏旅行 2000−2002」、「運動会 2000−2002」というタイトルが付されたシェルフが登録され、シェルフ毎にそのタイトルに相応しいコンテンツを探索する検索条件や、シェルフに関連付けられたコンテンツへの参照情報を持つ。
【0109】
シェルフを開けるという行為により、検索条件に従ったコンテンツの探索処理が起動するが、シェルフの更新を望まない場合には、検索処理をロックすることができる。図20に示す例では、「ムービー・アクション」シェルフには錠を準えたアイコンが付されており、検索処理がロックされていることを示す。
【0110】
所望のシェルフをタップするなどして選択すると、図21に示すように、そのシェルフが拡大する。これに併せて、他のシェルフの表示を縮退させることにより、選択したシェルフを強調して見せることができる。また、前面にマッピングされたコンテンツの代表フレームが拡大するので、ユーザは、選択したシェルフをより深く観察することができ、コンテンツ選択の手がかりを得ることができる。上述したように、シェルフの選択によりコンテンツの検索処理が起動するが、検索をロックすることもできる。
【0111】
図21に示したこの状態でさらにシェルフ内の代表フレームをタップすると、コンテンツの再生や複製など、該当するコンテンツを利用する処理、若しくはコンテンツの購入処理が起動する。
【0112】
次に、シェルフに検索条件を登録するための処理手順について説明する。
【0113】
シェルフ・ビュー上で空のシェルフをタップするなどして指定すると、そのシェルフの登録手続に移行する。この場合、登録のための操作ウィンドウがポップアップされ、ウィザード形式でシェルフの登録作業が行なわれる。
【0114】
シェルフ登録ウィザードの第1段階として、図22に示すように、シェルフで取り扱うメディアの種別が設定される。図示の例では、メディア種別として楽曲(MUSIC)が選択されている様子を示している。続いて、図23に示すように、楽曲のカテゴリを設定するためのウィザードが提示される。図示の例では、カテゴリとしてJ−POPが選択されている様子を示している。
【0115】
なお、楽曲シェルフにおいて、検索条件として指定可能な検索項目や、ウィザードの手順に限定されない。また、動画や静止画など他のメディア種別の場合には、勿論、上記以外の検索条件の設定手順となる。
【0116】
そして、シェルフの検索条件の設定が終了すると、その検索条件に従ってコンテンツ提供空間が探索され、該当するコンテンツが抽出されると、図24に示すように、これらの代表フレームが新規登録シェルフの前面にマッピングされ、登録手続が完了する。
【0117】
C−7.ホーム・ネットワークの表示
図1を参照しながら既に述べたように、ホーム・ネットワーク上には、コンテンツ提供サービスを統括的に行なうホーム・サーバの他に、PCやPDA、カムコーダ、デジタルカメラ、TV受像機、DVDプレーヤ、HDレコーダなどなどの不特定の機器が接続されている。これらホーム・ネットワーク上の機器は、コンテンツ・マネジメント・システムにとっては、コンテンツ提供空間を構成するリモート・ディスクとして、あるいはコンテンツを再生したり複製したりするためのターゲットデバイスとして動作することがある。
【0118】
ツール・バー上でホーム・ネットワーク表示ボタン(図6を参照のこと)を押すと、コンテンツ・アクセス制御部103は、コンテンツ提供空間104を参照し、同一のホーム・ネットワーク内でアクセス可能なデバイスを特定する。その際、発見されたデバイスが、コンテンツのソース、又はコンテンツのシンクとなりえるかも調査する。
【0119】
そして、ホーム・ネットワーク上で検出されたすべての機器は、図25に示すように、ビュー領域上で可視化される。同図に示す例では、カレンダ・ビューの周縁に、ホーム・ネットワーク上で検出された各機器が配置されている。ユーザは、このビュー領域のホーム・ネットワーク表示上で、コンテンツの保管場所などソースとなる機器、あるいはコンテンツ再生やコンテンツ移動のターゲットとなる機器を、画面を介して直接指定することができる。
【0120】
ホーム・ネットワークの表示上での機器の指定動作に応答して、コンテンツ取得部108は、指定されたコンテンツを、コンテンツ・アクセス制御部103を介してコンテンツ提供空間104から読み出し、コンテンツ利用部109へ渡す。コンテンツ利用部109は、動画や音声などのメディア・コンテンツの再生や、コンテンツの複製など、コンテンツ取得部108で取得したコンテンツの利用を行なう。
【0121】
以上、特定の実施形態を参照しながら、本発明について詳解してきた。しかしながら、本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が該実施形態の修正や代用を成し得ることは自明である。すなわち、例示という形態で本発明を開示してきたのであり、本明細書の記載内容を限定的に解釈するべきではない。本発明の要旨を判断するためには、特許請求の範囲を参酌すべきである。
【図面の簡単な説明】
【0122】
【図1】図1は、コンテンツの利用が行なわれるネットワーク構成を模式的に示した図である。
【図2】図2は、コンテンツ・マネジメントを実現するシステムのハードウェア構成を模式的に示した図である。
【図3】図3は、本発明の一実施形態に係るコンテンツ・マネジメント・システムの機能的構成を示した図である。
【図4】図4は、本発明の一実施形態に係るコンテンツ・ビュー画面の基本構成を模式的に示した図である。
【図5】図5は、ツール・バーの構成例を示した図である。
【図6】図6は、ビュー・スタイル選択メニューの構成例を示した図である。
【図7】図7は、画面フォーマットとしてカレンダ・ビューが選択されているコンテンツ・ビュー画面の構成例を示した図である。
【図8】図8は、カレンダ・ビュー上で、特定の日付をタップするなどして選択したときの画面動作を説明するための図である。
【図9】図9は、代表フレームをタップしたことに応答して動画の再生が開始する様子を示した図である。
【図10】図10は、ツール・バー上で静止画ボタンを押すと、静止画コンテンツのみがフィルタリングされ、静止画コンテンツのアイコンのみが表示された様子を示した図である。
【図11】図11は、ビュー・スタイルを切り替えるときの処理手順を示したフローチャートである。
【図12】図12は、画面フォーマットとしてマップ・ビューが選択されているコンテンツ・ビュー画面の構成例を示した図である。
【図13】図13は、マップ・ビュー上で、選択された台座が拡大していく様子を示した図である。
【図14】図14は、マップ・ビュー上で、選択された台座が拡大していく様子を示した図である。
【図15】図15は、マップ・ビュー上で、選択された台座が拡大していく様子を示した図である。
【図16】図16は、マトリックス・ビューの画面構成例を示した図である。
【図17】図17は、マトリックス・ビュー上で、特定のサムネイルを選択したときの画面の動作を説明するための図である。
【図18】図18は、映画などの動画コンテンツを紹介するリスト・ビューの画面構成例を示した図である。
【図19】図19は、リスト・ビュー上で、特定のバナーを選択したときの動作を説明するための図である。
【図20】図20は、シェルフ・ビューの画面構成例を示した図である。
【図21】図21は、所望のシェルフを選択したときの動作を説明するための図である。
【図22】図22は、シェルフの検索条件を登録するための操作手順を説明するための図である。
【図23】図23は、シェルフの検索条件を登録するための操作手順を説明するための図である。
【図24】図24は、シェルフの検索条件を登録するための操作手順を説明するための図である。
【図25】図25は、ホームネットワークを表示した画面構成例を示した図である。
【符号の説明】
【0123】
10…プロセッサ
20…メモリ
21…ディスプレイ・コントローラ
22…表示装置
23…入出力インターフェース
24…キーボード
25…マウス
26…ネットワーク・インターフェース
27…HDDコントローラ
28…HDD
30…バス
101…画面制御部
101a…コマンド入力部
101b…コンテンツ・ビュー表示部
102…検索条件生成部
103…コンテンツアクセス制御部
104…コンテンツ提供空間
105…画面フォーマット生成部
106…コンテンツ情報取得部
107…コンテンツ・マッピング部
108…コンテンツ取得部
109…コンテンツ利用部
【技術分野】
【0001】
本発明は、デジタル化されたさまざまなメディアのコンテンツを好適に管理するコンテンツ・マネジメント・システム及びコンテンツ・マネジメント方法、並びにコンピュータ・プログラムに係り、特に、散在する膨大なコンテンツを好適に管理するコンテンツ・マネジメント・システム及びコンテンツ・マネジメント方法、並びにコンピュータ・プログラムに関する。
【0002】
さらに詳しくは、本発明は、さまざまな機器上に散在して蓄積されるコンテンツからユーザが所望のものを探し出し易くするように好適に管理するコンテンツ・マネジメント・システム及びコンテンツ・マネジメント方法、並びにコンピュータ・プログラムに係り、さまざまなメディア種別のコンテンツがコンピューティング環境下で、所望のコンテンツへ辿り付くための手がかり若しくは道標をユーザに提供するコンテンツ・マネジメント・システム及びコンテンツ・マネジメント方法、並びにコンピュータ・プログラムに関する。
【背景技術】
【0003】
昨今の情報技術(IT)分野における急速な進歩とともに、さまざまな形態のコンピュータ・システムが開発・製造され、大学やその他の研究機関、企業内のオフィス、さらには一般家庭内に広く普及している。コンピュータ上では、テキスト形式の文書ファイル以外に、音声、画像、自然言語などさまざまなメディアをデジタル化して、数学的に取り扱うことにより、情報の編集・加工、蓄積、管理、伝達、共有など高度な処理を行なうことが可能となっている。このようにコンピュータ・システム上では、さまざまなメディア種別のコンテンツを取り扱うことができる。
【0004】
また、最近では、家庭内LANなどのプライベートなネットワークからインターネットなどの広域ネットワークに至る情報通信網が張り巡らされている。例えば家庭内LANには、PCやPDAを始め、カムコーダ、デジタルカメラ、TV受像機、DVDプレーヤ、HDレコーダなど、あらゆる機器が接続され、互いに生成又は取得したコンテンツを蓄積、共有し、再生などコンテンツの利用を行なうことかできる。また、ユーザは、遠隔にあるコンテンツ・サーバから所望のコンテンツを取得することができる。要言すれば、あらゆる機器が接続されたネットワークでは、さまざまなメディア種別の厖大なコンテンツが利用可能になる。
【0005】
厖大量の、さまざまなメディア・コンテンツを取り扱うことができるコンピューティング環境は、一見して便利なようにも思える。ところが、厖大なコンテンツをどのように管理すればよいかが問題となる。極端に言えば、天文学的な数量のコンテンツが地球規模で散在しているため、ユーザは、所望のメディアまで辿り付くことが困難であり、自分が所望するコンテンツが何であるかを見失いがちである。
【0006】
現在、GUI(Grapical User Inteface)が提供されているデスクトップ画面ではさまざまな資源オブジェクトがアイコンで表示され、直感的に入力操作で取り扱うことができ、便利となっているが、所望のコンテンツへ辿り付くための手がかりや道標を提供するものはない。この結果、ユーザは、利用可能なコンテンツを有効に活用することができず、コンテンツの死蔵に至ってしまう。
【0007】
例えば、検索者がシステムに対して示す情報が蓄積情報のどの部分に該当するかを的確にフィードバックする、検索のナビゲーションを提供する情報検索システムについて提案がなされている(例えば、特許文献1を参照のこと)。この情報検索システムは、蓄積情報を個別の固定した視点で分類し、視点毎にその各構成要素を表示するビューが用意される。このビューは、検索の過程において、検索結果の該当件数、及びユーザのビュー選択処理に応答して、互いに連動しながら動的に変化する。また、検索者が絞り込んだ情報の集合に対し、前回のビューを適用して検索された情報のフィードバックが行なわれ、新たな絞込条件が与えられ。このフィードバックは、最初に予定していなかった絞込条件を見つける手がかりになるので、当該技術分野に十分な専門知識を持たない検索者が、大まかな検討で与えたキーワードに従い、所望の主題を見出す助けになる。
【0008】
しかしながら、この情報検索システムでは、どのようなメディア種別のコンテンツが利用可能であるかなど、検索に関する指針を持たないユーザに対して、巨大なコンテンツ蓄積空間の中から自分が利用したいコンテンツを見つけ出すための手がかりや道標を提供することはできない。
【0009】
また、音声情報や画像情報などの入力情報を音声認識や画像認識して自動的にキーワードを抽出して、所望の適切なコンテンツを効率的に検索するコンテンツ検索装置について提案がなされている(例えば、特許文献2を参照のこと)。このコンテンツ検索装置は、例えば、入力音声情報を音声認識してキーワードを取得し、キーワードとキーワード・コンテンツ対応テーブル部にコンテンツに対応して記憶管理されているキーワードと比較して、音声認識結果のキーワードに対応するコンテンツを検索結果として出力する。
【0010】
しかしながら、このコンテンツ検索装置は、キーワード検索が基本的であることから、検索に関する指針を持たない(すなわちキーワードすら指定する術を持たない)ユーザが、巨大なコンテンツ蓄積空間の中から、自分が利用したいコンテンツを見つけ出すための手がかりや道標を提供するものではない。また、検索対象となるコンテンツのキーワードがキーワード・コンテンツ対応テーブルに登録されていることを前提とする。巨大なコンテンツ蓄積空間に散在するすべてのコンテンツに対しキーワード登録処理を行なうことは不可能であり、適用範囲が限定される。
【0011】
【特許文献1】特開平8−44759号公報
【特許文献2】特開2001−229180号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明の目的は、散在する膨大量のコンテンツを好適に管理することができる、優れたコンテンツ・マネジメント・システム及びコンテンツ・マネジメント方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することにある。
【0013】
本発明のさらなる目的は、さまざまなメディア種別のコンテンツがコンピューティング環境下で、所望のコンテンツへ辿り付くための手がかり若しくは視覚的な道標をユーザに提供することができる、優れたコンテンツ・マネジメント・システム及びコンテンツ・マネジメント方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明は、上記課題を参酌してなされたものであり、その第1の側面は、複数の機器に蓄積されている多数のコンテンツを管理するコンテンツ・マネジメント・システムであって、
ユーザが所望のコンテンツへと導くビューイング・スタイルとコンテンツの検索条件を指定するコマンド入力手段と、
指定されたビューイング・スタイルに応じた画面フォーマットを生成する画面フォーマット生成手段と、
指定された検索条件に従って、コンテンツを蓄積する複数の機器からなるコンテンツ提供空間を探索するコンテンツ探索手段と、
前記コンテンツ探索手段により取り出された各コンテンツに関する情報を前記画面フォーマットの上にそれぞれマッピングして表示出力するコンテンツ提示手段と、
を具備することを特徴とするコンテンツ・マネジメント・システムである。
【0015】
但し、ここで言う「システム」とは、複数の装置(又は特定の機能を実現する機能モジュール)が論理的に集合した物のことを言い、各装置や機能モジュールが単一の筐体内にあるか否かは特に問わない。
【0016】
家庭内LANなどのプライベートなネットワークからインターネットなどの広域ネットワークに至る情報通信網が張り巡らされ、さまざまなメディア種別の厖大なコンテンツが利用可能になる。このような場合、どのようなメディア種別のコンテンツが利用可能であるかなど、検索に関する指針を持たないユーザに対して、巨大なコンテンツ蓄積空間の中から自分が利用したいコンテンツを見つけ出すための手がかりや道標を提供する必要がある。
【0017】
本発明者らは、コンテンツ毎に最適なビューイング・スタイルがある筈であると思料する。そこで、本発明では、従来のディレクトリ構造のように、コンテンツの所在に束縛された提示を行なうのではなく、コンテンツがそれぞれ持つ属性に応じて、見易くなるビューイング・スタイルをとることができるコンテンツ・マネジメント・システムを提案する。
【0018】
例えば、前記コマンド入力手段を介して、5W1Hを手がかりとして所望のコンテンツへ導くビューイング・スタイルが指定されたことに応答して、前記画面フォーマット生成手段は、5W1Hに従って各コンテンツを配置するための画面フォーマットを生成する。そして、ユーザからコンテンツの閲覧要求がなされると、ユーザの思考やメディア種別、あるいはユーザが入力したその他の検索条件に従って、利用可能なコンテンツ提供空間を検索し、見つけ出された各コンテンツの代表フレームをユーザが指定した属性に対応するフォーマット上にマッピングして、ユーザが所望のコンテンツを発見し易くする。人が文脈解析などを行なうときには5W1Hを手がかりとすることから、5W1Hに基づく画面フォーマット上にコンテンツをマッピングすると、ユーザが所望のコンテンツを発見し易くすることがさらに期待される。
【0019】
例えば、カレンダ・ビューは、1月の日々を七曜によって配列した表形式でコンテンツを分類・整理して提示するビューイング・スタイルであり、各カラムには該当する日付に関連するコンテンツのアイコンが配置される。関連する日付とは、例えば、コンテンツが制作、編集、更新、あるいは複製された日付である。また、コンテンツのアイコンには、例えば動画像コンテンツから抽出された代表フレームや、DVDタイトルのジャケットを利用することができる。カレンダ・ビューによれば、ユーザは、5W1Hのうち特に“When”という属性を手がかりに、所望のコンテンツに辿りつき易くなる。
【0020】
また、コンテンツをマッピングする画面フォーマットの他の例は、マップ・ビューである。マップ・ビューとは、世界地図や日本地図など地理的情報に則ってコンテンツを分類・整理して提示するビューイング・スタイルであり、各コンテンツは地図上の関連する地点又はその近傍にマッピングされる。関連する地点とは、コンテンツが制作・編集・更新・複製された地点、若しくはコンテンツの内容を表象する(纏わる)地点である。また、コンテンツのアイコンには、例えば動画像コンテンツから抽出された代表フレームや、DVDタイトルのジャケットを利用することができる。マップ・ビューによれば、ユーザは、5W1Hのうち特に“Where”という属性を手がかりに、所望のコンテンツに辿りつき易くなる。
【0021】
カレンダ・ビューやマップ・ビューでは、5W1HのうちWhenやWhereなどをコンテンツの属性として扱い、日時や場所などの情報を視覚的に利用したコンテンツ・ビューを提示した、ユーザが所望のコンテンツを探し出すための効果的な手がかりや道標を与えるが、画面上のデッド・スペースが広くなるという問題がある。そこで、画面上にコンテンツのアイコンを格子状に整然と配置するというマトリックス・ビューもビューイング・スタイルの1つとして用意されている。このマトリックス・ビューによれば、画面上により多くのアイコンを提示することができるとともに、画面上のデッド・スペースが狭くなる。マトリックス・ビューは、例えば厖大な枚数の静止画を管理する場合に、サムネイルの表示だけで容易に探索することができるコンテンツの提示に向いている。
【0022】
また、映画のように、5W1Hよりも、コンテンツのタイトルなどの属性情報の方がユーザにとってコンテンツを探す手がかりになる場合がある。リスト・ビューは、代表フレームだけでなく、コンテンツのタイトルを併せて紹介する一覧表形式のビュー・スタイルを持つ。
【0023】
ビュー・スタイル選択メニュー上でリストを選択し、さらにメディア種別で動画を選択すると、コンテンツ提供空間上で抽出された動画コンテンツについてのリスト・ビューが提示される。例えば、動画コンテンツ毎にバナーが設けられ、各バナーには、動画コンテンツの代表フレーム、タイトル、日付などが表示される。また、新着映画の場合には、“New”というマークを付し、ユーザの注意を喚起する。
【0024】
カレンダ・ビューやマップ・ビューでは、コンテンツを探索するユーザに対し、5W1Hなど基に、所望のコンテンツを探し出すための効果的な手がかり又は道標を与えることができる。一方、既に幾つかのコンテンツ探索作業を終えたユーザにとっては、これまでのコンテンツ探索で利用した検索条件が、以後のコンテンツ探索時においても有効な手がかり又は道標となってくる。
【0025】
そこで、ユーザが指定した検索条件をシェルフ(shelf:棚)毎に割り当てるというビュー・スタイルであるシェルフ・ビューをさらに用意してもよい。すなわち、それぞれのシェルフには、コンテンツ提供空間から検索条件を基に抽出されたコンテンツ群が収納され、棚から引き出すというメタファを利用している。各シェルフは、登録された検索条件に基づいて抽出された(すなわちシェルフ内に仮想的に収納されている)コンテンツへの参照情報を持つ。また、シェルフを開ける度に検索条件に従ったコンテンツ提供空間の探索を行ない、コンテンツへの参照情報が更新される。
【0026】
また、本発明の第2の側面は、複数の機器に蓄積されている多数のコンテンツを管理するための処理をコンピュータ・システム上で実行するようにコンピュータ可読形式で記述されたコンピュータ・プログラムであって、
ユーザが所望のコンテンツへと導くビューイング・スタイルとコンテンツの検索条件を指定するコマンド入力ステップと、
指定されたビューイング・スタイルに応じた画面フォーマットを生成する画面フォーマット生成ステップと、
指定された検索条件に従って、コンテンツを蓄積する複数の機器からなるコンテンツ提供空間を探索するコンテンツ探索ステップと、
前記コンテンツ探索ステップにおいて取り出された各コンテンツに関する情報を前記画面フォーマットの上にそれぞれマッピングして表示出力するコンテンツ提示ステップと、
を具備することを特徴とするコンピュータ・プログラムである。
【0027】
本発明の第2の側面に係るコンピュータ・プログラムは、コンピュータ・システム上で所定の処理を実現するようにコンピュータ可読形式で記述されたコンピュータ・プログラムを定義したものである。換言すれば、本発明の第2の側面に係るコンピュータ・プログラムをコンピュータ・システムにインストールすることによって、コンピュータ・システム上では協働的作用が発揮され、本発明の第1の側面に係るコンテンツ・マネジメント・システムと同様の作用効果を得ることができる。
【発明の効果】
【0028】
本発明によれば、散在する膨大量のコンテンツを好適に管理することができる、優れたコンテンツ・マネジメント・システム及びコンテンツ・マネジメント方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することができる。
【0029】
また、本発明によれば、さまざまなメディア種別のコンテンツがコンピューティング環境下で、所望のコンテンツへ辿り付くための手がかり若しくは視覚的な道標をユーザに提供することができる、優れたコンテンツ・マネジメント・システム及びコンテンツ・マネジメント方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することができる。
【0030】
本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、後述する本発明の実施形態や添付する図面に基づくより詳細な説明によって明らかになるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳解する。
【0032】
A.概要
情報技術の発展とも相俟って、家庭内LANなどのプライベートなネットワークからインターネットなどの広域ネットワークに至る情報通信網が張り巡らされている。例えば、家庭内LANには、PCやPDAを始め、カムコーダ、デジタルカメラ、TV受像機、DVDプレーヤ、HDレコーダなど、あらゆる機器が接続され、互いに生成又は取得したコンテンツを蓄積、共有し、再生などコンテンツの利用を行なうことかできる。また、ユーザは、遠隔にあるコンテンツ・サーバから所望のコンテンツを取得することができる。
【0033】
あらゆる機器が接続されたネットワークでは、さまざまなメディア種別の厖大なコンテンツが利用可能になるが、コンテンツの有効利用を図るためには、厖大なコンテンツをどのように管理すればよいかが問題となる。本発明に係るコンテンツ・マネジメント・システムは、所望のコンテンツへ辿り付くための手がかり若しくは視覚的な道標をユーザに提供し、コンテンツの有効利用を支援するものである。
【0034】
従来、コンテンツの管理はディレクトリを用いた階層構造を利用して行なわれるのが一般的であった。コンテンツ管理手法若しくは管理ポリシーが反映されたディレクトリ構造が理路整然と構築されている場合、いわゆる「エクスプローラ」などの閲覧画面上では、1つのディレクトリ以下には属性を共有するコンテンツが配置されていることで、ユーザは所望のコンテンツを見つけ出すことが容易となる。ところが、ディレクトリ構造は、ディスク・ドライブという物理的な記憶空間毎にディレクトリという論理的な記憶空間が形成されるため、その表示は物理的な配置に依存してしまう。利用可能なコンテンツがすべて単一のローカル・ディスクに蓄積されているような閉じたシステムはともかく、リモート・ディスクがローカル・ディスクと透過的に接続されたシステムにおいて、家庭内LANやインターネット上で利用可能なすべてのコンテンツをビューの対象とするときには、関連する複数のコンテンツがディスク毎に分かれて(すなわちディレクトリにまたがって)表示されるため、所望のコンテンツの探索が面倒になる。すなわち、複数の物理記憶空間に散在する沢山のコンテンツを同時にビューの対象とすることはできない.
【0035】
本発明者らは、コンテンツ毎に最適なビューイング・スタイルがある筈であると思料する。本発明では、家庭内LANやインターネットなどの広域ネットワーク上で利用可能なすべてのコンテンツをビューの対象とするが、従来のディレクトリ構造のように、コンテンツの所在に束縛された提示を行なうのではなく、コンテンツがそれぞれ持つ属性に応じて、見易くなるビューイング・スタイルをとる。すなわち、本発明では、複数の物理記憶空間に散在する沢山のコンテンツを同時にビューの対象とする。
【0036】
具体的には、メディアの種別や5W1Hなど、それぞれの属性に応じてコンテンツを見易く配置することができる画面フォーマットを用意しておく。そして、ユーザからコンテンツの閲覧要求がなされると、ユーザの思考やメディア種別、あるいはユーザが入力したその他の検索条件に従って、利用可能なコンテンツ提供空間を検索し、見つけ出された各コンテンツの代表フレームをユーザが指定した属性に対応するフォーマット上にマッピングして、ユーザが所望のコンテンツを発見し易くする。
【0037】
コンテンツの属性は、一般には、コンテンツのタイトル、ファイル・タイプ(フォーマット)若しくはメディアの種別、日付、コンテンツの概略(abstract)などであるが、本実施形態ではさらにコンテンツに関連する5W1Hを属性として扱うようにしている。人が文脈解析などを行なうときには5W1Hを手がかりとすることから、5W1Hに基づく画面フォーマット上にコンテンツをマッピングすると、ユーザが所望のコンテンツを発見し易くすることがさらに期待される。
【0038】
ここで、コンテンツをマッピングする画面フォーマットの一例は、カレンダ・ビューである。カレンダ・ビューとは、1月の日々を七曜によって配列した表形式でコンテンツを分類・整理して提示するビューイング・スタイルであり、各カラムには該当する日付に関連するコンテンツのアイコンが配置される。関連する日付とは、例えば、コンテンツが制作・編集・更新・複製された日付である。また、コンテンツのアイコンには、例えば動画像コンテンツから抽出された代表フレームや、DVDタイトルのジャケットを利用することができる。カレンダ・ビューによれば、ユーザは、5W1Hのうち特に“When”という属性を手がかりに、所望のコンテンツに辿りつき易くなる。
【0039】
また、コンテンツをマッピングする画面フォーマットの他の例は、マップ・ビューである。マップ・ビューとは、世界地図や日本地図など地理的情報に則ってコンテンツを分類・整理して提示するビューイング・スタイルであり、各コンテンツは地図上の関連する地点又はその近傍にマッピングされる。関連する地点とは、コンテンツが制作、編集、更新、あるいは複製された地点、若しくはコンテンツの内容を表象する(纏わる)地点である。また、コンテンツのアイコンには、例えば動画像コンテンツから抽出された代表フレームや、DVDタイトルのジャケットを利用することができる。マップ・ビューによれば、ユーザは、5W1Hのうち特に“Where”という属性を手がかりに、所望のコンテンツに辿りつき易くなる。
【0040】
カレンダ・ビューやマップ・ビューなどの画面構成やその動作の詳細については後述に譲る。
【0041】
B.システム構成
図1には、コンテンツの利用が行なわれるネットワーク構成を模式的に示している。ホーム・ネットワーク上には、ホーム・サーバと、1以上のクライアント端末が存在する。ホーム・ネットワークは、ホーム・ルータ経由でインターネットなどの外部ネットワークに接続されている。
【0042】
ホーム・ネットワーク上のクライアントは、PCやPDA、カムコーダ、デジタルカメラ、TV受像機、DVDプレーヤ、HDレコーダなどであり、コンテンツの生成や作成、再生、閲覧、管理などを行なう。
【0043】
ホーム・サーバは、ホーム・ルータ経由で外部ネットワーク上のコンテンツ・サーバから正当にコンテンツを取得し、蓄積し、家庭内でコンテンツを配信する。勿論、ホーム・サーバは、パッケージ・メディアや放送受信など、ネットワーク以外の手段により、コンテンツを取得することができる。
【0044】
各クライアント端末は、ホーム・サーバに所望のコンテンツを要求し、これを取得して利用する。また、PC、カムコーダ、デジタルカメラ、TV受像機などのクライアント間では、自ら生成・作成、受信したコンテンツをホーム・サーバ経由あるいは他のクライアントと直接交換する。
【0045】
クライアント端末は、ホーム・ネットワーク上で提供されるコンテンツ、あるいはルータ経由で接続される外部ネットワーク上のコンテンツ・サーバで提供されるコンテンツを利用可能である。本実施形態に係るコンテンツ・マネジメントによれば、コンテンツ・エンティティの現実の所在に拘らず、5W1Hなどコンテンツの属性に基づいてコンテンツのビュー画面が提示されるので、当てがなくコンテンツ探索を行なうユーザであっても、広大なコンテンツ提供空間から興味を引くコンテンツを見つけ出し易くなる。
【0046】
図2には、コンテンツ・マネジメントを実現するシステムのハードウェア構成を模式的に示している。このコンテンツ・マネジメント・システムは、実際には、PC若しくはPDAなど、ユーザがコンテンツのビューを行なう計算機システム上で所定のコンテンツ・マネジメント・アプリケーションを起動するという形態で具現化される。
【0047】
図示のシステムは、プロセッサ10を中心に構成されている。プロセッサ10は、オペレーティング・システム(OS)が提供するプログラム実行環境下で、メモリに記憶されたプログラムに基づいて各種の処理を実行する。また、プロセッサ10は、外部バス・インターフェース14及びバス30を介して接続されている各種の周辺機器を制御している。バス30に接続された周辺機器は次のようなものである。
【0048】
メモリ20は、例えばDRAM(Dynamic RAM)などの半導体メモリで構成され、プロセッサ10において実行されるプログラム・コードをロードしたり、実行プログラムの作業データを一時格納したりするために使用される。メモリ20は、プロセッサ10のメモリ空間を構成する。本実施形態では、プロセッサ10は、所定のコンテンツ・マネジメント・アプリケーションをメモリ20にロードしてこれを実行する。また、コンテンツ・マネジメントに関する作業データをメモリ20上に保管する。
【0049】
ディスプレイ・コントローラ21は、プロセッサ10から送られてくる描画命令に従って表示画像を生成し、表示装置22に送る。ディスプレイ・コントローラに接続された表示装置22は、ディスプレイ・コントローラ21から送られた表示画像情報に従い、その画像を画面に表示出力する。
【0050】
入出力インターフェース23は、キーボード24やマウス25が接続されており、キーボード24やマウス25などのユーザ入力装置からの入力信号をプロセッサ10へ転送する。また、当該システムがタブレット式コンピュータやタッチパネルつきPDAなどの場合には、ユーザ入力装置として、キーボード24やマウス25に代えて、表示装置22の表示画面に重畳されたタッチセンサ(図示しない)であってもよい。
【0051】
入出力インターフェース23は、例えばUSB(Universal Serial Bus)などの汎用インターフェースを備えており、さまざまな情報機器を図示の計算機システムに接続することができる。
【0052】
ハード・ディスク装置(HDD:Hard Disk Drive)コントローラ27には、HDDなどの大容量外部記憶装置28が接続されており、HDD コントローラ27が接続されたHDD28へのデータの入出力を制御する。HDD28には、プロセッサが実行すべきオペレーティング・システム(OS)のプログラム、アプリケーション・プログラム、ドライバ・プログラム、さらにはプログラムによって参照又は再生などの処理が行なわれるデータやコンテンツなどが格納されている。各プログラムは、HDD28上に実行可能形式でインストールされる。HDD28は、ローカル・ディスクに相当し、そこに蓄積されたコンテンツは当該コンテンツ・マネジメント・システムの管理下に置かれる。
【0053】
ネットワーク・インターフェース26は、LAN(Local Area Network)やインターネットなどの外部ネットワークに接続されており、インターネットを介したデータ通信を制御する。すなわち、プロセッサ10から送られたデータをインターネット上の他の装置へ転送するとともに、インターネットを介して送られてきたデータを受け取りプロセッサ10に渡す。例えば、プログラムやデータなどをネットワーク経由で外部から受信することができる。本実施形態では、外部ネットワーク上には、コンテンツを有償又は無償で提供するコンテンツ・サーバが散在している。これらコンテンツ・サーバは、リモート・ディスクとして作用し、そこに蓄積されたコンテンツは当該コンテンツ・マネジメント・システムの管理下に置かれる。
【0054】
なお、パーソナル・コンピュータなどの情報処理装置を構成するためには、図2に示した以外にも多くの電気回路などが必要である。但し、これらは当業者には周知であり、また、本発明の要旨を構成するものではないので、本明細書中では省略している。また、図面の錯綜を回避するため、図中の各ハードウェア・ブロック間の接続も一部しか図示していない点を了承されたい。
【0055】
図3には、本実施形態に係るコンテンツ・マネジメント・システムの機能的構成を示している。
【0056】
画面制御部101は、表示装置22の画面上の表示内容を制御する機能モジュールであり、例えば、オペレーティング・システムのウィンドウ・マネージャに相当する。本実施形態では、ツール・バー(後述)などのユーザからの指示を入力するコマンド入力部101aと、ユーザが所望のコンテンツを見つけ出すための手がかり又は道標となるビュー・スタイルのコンテンツ閲覧画面を表示するコンテンツ・ビュー表示部101bで構成される。
【0057】
検索条件生成部102は、コマンド入力部101aを介して入力された、コンテンツのメディア種別やその他のコンテンツ属性に基づいて、巨大なコンテンツ提供空間からコンテンツを抽出(フィルタリング)するための検索条件を生成する。
【0058】
コンテンツ・アクセス制御部103は、ローカル・ディスクやリモート・ディスクなどで構成される広大なコンテンツ提供空間104に対するアクセス動作を制御する機能モジュールであり、例えばオペレーティング・システムのファイル・マネージャに相当する。コンテンツ・アクセス制御部103は、パス名及びファイル名を指定したコンテンツ要求に応答して該当するディスクからコンテンツを読み出す他、検索条件生成部102によって生成された検索条件に従って、コンテンツ提供空間104上の探索を行なう。
【0059】
画面フォーマット生成部105は、コマンド入力部101aを介してユーザから指定された、カレンダ・ビューやマップ・ビューなど(前述)のビュー・スタイルからなる画面フォーマットを生成する。
【0060】
コンテンツ情報取得部106は、検索条件生成部102によって生成された検索条件に従ってコンテンツ提供空間104を探索した結果として抽出された、さまざまなコンテンツに関する情報を取得する。
【0061】
コンテンツ・マッピング部107は、コンテンツ提供空間104を探索して抽出された各コンテンツの情報を、画面フォーマット生成部105によって生成された画面フォーマットのそれぞれの該当部位にマッピングする。そして、コンテンツ情報がマッピングされたビュー・スタイル画面は、ユーザが所望のコンテンツを見つけ出すための手がかり又は道標として、コンテンツ・ビュー表示部101bによって画面表示される。
【0062】
ユーザは、コンテンツ・ビュー表示を介して、コンテンツを物色し、自分の所望するコンテンツを特定することができる。コンテンツ取得部108は、指定されたコンテンツを、コンテンツ・アクセス制御部103を介してコンテンツ提供空間104から読み出し、コンテンツ利用部109へ渡す。コンテンツ利用部109は、動画や音声などのメディア・コンテンツの再生や、コンテンツの複製など、コンテンツ取得部108で取得したコンテンツの利用を行なう。
【0063】
C.コンテンツ・ビュー
本発明に係るコンテンツ・マネジメント・システムは、所望のコンテンツへ辿り付くための手がかり若しくは道標となるようなコンテンツ・ビュー画面を提示して、ユーザによるコンテンツの有効利用を支援するものである。
【0064】
図4には、本実施形態に係るコンテンツ・ビュー画面の基本構成を模式的に示している。同図に示すように、コンテンツ・ビュー画面は、ツール・バー領域と、ビュー領域で構成される。
【0065】
ツール・バー領域は、上述したコマンド入力部101aに相当し、ビュー領域におけるビュー・スタイルの指定、検索条件としてメディア種別などのコンテンツ属性の指定などを行なう。
【0066】
また、ビュー領域は、上述したコンテンツ・ビュー表示部101bに相当し、コンテンツ提供空間104を探索して抽出された各コンテンツの情報は、画面フォーマット生成部105によって生成された画面フォーマットのそれぞれの該当部位にマッピングされる。そして、コンテンツ情報がマッピングされた画面は、コンテンツ毎に最適なビューイング・スタイルユーザが所望のコンテンツを見つけ出すための有効な手がかり又は道標となり得る。ユーザは、ビュー領域にマッピングされたコンテンツを、ビューが提示された画面を介して直接操作することができる。
【0067】
図4に示す例では、画面の左端縁に沿ってツール・バーが配設されている。例えばコンテンツ・マネジメント・システムがタッチパネル式のタブレット・コンピュータで構成される場合には、ユーザは、コンピュータ本体を把持する左手の指を用いてツール・バー上の各ボタンを操作しながら、ビュー領域上の各コンテンツを右手の指先で指示するという操作様式が可能である。
【0068】
C−1.ツール・バー
ツール・バー上では、ビュー領域におけるビュー・スタイルの指定、検索条件としてメディア種別などのコンテンツ属性の指定などを行なう。図5には、ツール・バーの構成例を示している。
【0069】
ツール・バー先頭のボタンは、ビュー領域における画面フォーマットを指定するために用いられるビュー・スタイル切り替えボタンである。本実施形態では、コンテンツ毎に最適なビューイング・スタイルとなる画面フォーマットとして、「カレンダ・ビュー」、「マップ・ビュー」、「リスト・ビュー」、「マトリックス・ビュー」、「シェルフ(Shelf)ビュー」などが用意されている。図6に示すように、ビュー・スタイル・ボタンを押すと、各ビュー・スタイルを選択するためのメニュー・バー(以下、「ビュー・スタイル選択メニュー」とも呼ぶ)が出現し、所望のビュー・スタイルを選択することができる。各画面フォーマットの構成や動作については後に詳解する。
【0070】
ツール・バー2番目以降に配設された一塊のボタン群は、コンテンツ提供空間上を探索する際の検索条件となるコンテンツ属性を指定するために用いられる。2番目〜4番目のボタンは、それぞれ静止画、動画、音楽などメディア種別を特定する静止画指定ボタン、動画指定ボタン、音楽指定ボタンである。また、5番目のボタンは、メディアの種別を限定せずすべてのコンテンツを検索対象に指定する場合に使用される。
【0071】
また、虫眼鏡を準えた6番目のボタンは、キーワード若しくはキャラクタ入力によりコンテンツ属性を指定するために使用される。このボタンを押すと、コンテンツのタイトル、ファイル・タイプ、日付、場所、コンテンツの概要(abstract)などを指定するためのダイアログ(図示しない)が開く。
【0072】
ツール・バー最下段のボタンは、ホーム・ネットワークの表示を指示するボタンである。図1を参照しながら既に述べたように、ホーム・ネットワーク上には、コンテンツ提供サービスを統括的に行なうホーム・サーバの他に、PCやPDA、カムコーダ、デジタルカメラ、TV受像機、DVDプレーヤ、HDレコーダなどなどの不特定の機器が接続されている。これらホーム・ネットワーク上の機器は、コンテンツ・マネジメント・システムにとっては、コンテンツ提供空間を構成するリモート・ディスクとして、あるいはコンテンツを再生したり複製したりするためのターゲットデバイスとして動作することがある。ホーム・ネットワーク表示ボタンを押すことにより、ホーム・ネットワーク上のすべての機器がビュー領域上で可視化され、コンテンツの保管場所として、あるいはターゲット・デバイスとして、画面を介して指定することができる。ホーム・ネットワークの表示については後に詳解する。
【0073】
C−2.カレンダ・ビュー
カレンダ・ビューとは、1月の日々を七曜によって配列した表形式でコンテンツを分類・整理して提示するビューイング・スタイルであり、各カラムには該当する日付に関連するコンテンツのアイコンが配置される。関連する日付とは、例えば、コンテンツが制作、編集、更新、あるいは複製された日付などである。また、コンテンツのアイコンには、例えば動画像コンテンツから抽出された代表フレームや、DVDタイトルのジャケットを利用することができる。カレンダ・ビューによれば、ユーザは、5W1Hのうち特に“When”という属性を手がかりに、所望のコンテンツに辿りつき易くなる。
【0074】
図7には、画面フォーマットとしてカレンダ・ビューが選択されているコンテンツ・ビュー画面の構成例を示している。同図に示すように、1月の日々を七曜によって配列した表形式で構成されている。
【0075】
各日付カラムには、該当する日付に関連するコンテンツのアイコンが配置される。コンテンツのアイコンには、例えば動画像コンテンツから抽出された代表フレームや、DVDタイトルのジャケットを利用することができる。また、コンテンツのアイコンには、当該コンテンツのメディア種別(静止画、動画、楽曲)を示すマークがそれぞれ付されている。
【0076】
例えば10月8日のように、同じ日に2以上のコンテンツが関連付けられている場合には、その日付カラムには、該当するすべてのコンテンツのアイコンを割り付けて配置する。
【0077】
また、カレンダ・ビュー上で、特定の日付をタップするなどして選択すると、図8に示すように、その日付のカラムが拡大され、コンテンツのアイコンが拡大して表示されるので、ユーザはコンテンツの内容を確認し易くなる。選択されたカラムが拡大される副作用として、周辺のカラムは縮小する。この結果、周辺のカラムのコンテンツ・アイコンは単にデータの存在のみをインジケートするドットへと縮退表示される。
【0078】
図8のように、指定された特定の日付カラムのみを拡大表示した画面を、本明細書では「魚眼視ビュー」と呼ぶ。同図に示す例では、動画コンテンツがマッピングされた10月17日の日付カラムが魚眼視されている。図7に示した通常のカレンダ・ビュー画面では、コンテンツ毎に単一の代表フレームが表示されるが、魚眼視ビュー上では、例えばシーン切り替え毎に抽出された複数の代表フレームが時系列的に配置されている。また、魚眼視ビュー内には時間スライダが用意されており、スライダを移動することにより、代表フレームを時間方向にコマ送りすることができる。そして、代表フレームをタップすると、その時点から動画の再生が開始する(図9を参照のこと)。
【0079】
図7に示したカレンダ・ビュー画面では、メディア種別を限定しないで検索されたコンテンツが各日付カラムにマッピングされているが、ツール・バーを介してメディア種別を限定することができる。例えば、ツール・バー上で静止画ボタンを押すと、静止画コンテンツのみがフィルタリングされ、図10に示すように、静止画コンテンツのアイコンのみが表示される。
【0080】
本実施形態では、コンテンツ毎に最適なビューイング・スタイルとなる画面フォーマットとして、「カレンダ・ビュー」、「マップ・ビュー」、「リスト・ビュー」、「マトリックス・ビュー」、「シェルフ(Shelf)ビュー」など、複数のビュー・スタイルが用意されている。
【0081】
ビュー・スタイルは、ツール・バー先頭のビュー・スタイル・ボタンを押し、出現したビュー・スタイル・メニュー・バー(図6を参照のこと)から選択することができる。ビュー・スタイルは、コンテンツ・マネージャの起動時だけでなく、一旦ビュー・スタイルを指定しコンテンツ・ビューを表示した後も、切り替えることができる。
【0082】
但し、ビュー・スタイルを切り替えるときには、前ビュー領域に出現したコンテンツが次のビュー領域でも可視化されるように、コンテキストを継承する。コンテキスト継承は、前の状態(検索条件)のプライオリティを上げてコンテンツ検索を行なうことで実現することができる。
【0083】
図11には、ビュー・スタイルを切り替えるときの処理手順をフローチャートの形式で示している。
【0084】
例えば、ツール・バー中のビュー・スタイル・ボタンを介してビュー・スタイルを指定すると(ステップS1)、メディア種別など指定された検索条件に従ってコンテンツ提供空間を探索する(ステップS2)。
【0085】
そして、検索により抽出された各コンテンツの情報(代表フレームなど)を、指定されたビュー・スタイルの画面フォーマット上にマッピングし、これをビュー領域上に表示する(ステップS3)。ユーザは、ビュー領域上で所望のコンテンツを視覚的に分かり易く見つけ出すことができる。そして、ビュー領域を介して、コンテンツの再生や複製など、コンテンツの利用を行なうことができる。
【0086】
ツール・バー中のビュー・スタイル・ボタンを介してビュー・スタイルの切り替えが行なわれたならば(ステップS4)、前の状態(検索条件)のプライオリティを上げるなど、コンテンツを継承して(ステップS5)、ステップS2に戻り、コンテンツの再建策と新しいビュー・スタイルでのコンテンツ・ビュー表示が繰り返し行なわれる。
【0087】
C−3.マップ・ビュー
マップ・ビューは、世界地図や日本地図など地理的情報に則ってコンテンツを分類・整理して提示するビューイング・スタイルであり、各コンテンツは地図上の関連する地点又はその近傍にマッピングされる。関連する地点とは、コンテンツが制作、編集、更新、あるいは複製された地点、若しくはコンテンツの内容を表象する(纏わる)地点などである。また、コンテンツのアイコンには、例えば動画像コンテンツから抽出された代表フレームや、DVDタイトルのジャケットを利用することができる。マップ・ビューによれば、ユーザは、5W1Hのうち特に“Where”という属性を手がかりに、所望のコンテンツに辿りつき易くなる。
【0088】
図12には、画面フォーマットとしてマップ・ビューが選択されているコンテンツ・ビュー画面の構成例を示している。同図に示す例では、マップ・ビューは、世界地図を準えた画面フォーマットで構成され、地理的情報を属性に持つ各コンテンツのアイコンが、日本(Japan)、オーストラリア(Australia)、ハワイ(Hawaii)の3地点でマッピングされている。
【0089】
また、図示の例では、ビュー領域の下段には、マップ・ビュー上に出現するコンテンツの期間を指定するための、帯状の日時スクロール・バーが配設されている。日時スクロール・バー上では、写真の撮影日時など、コンテンツの日付情報に該当する時点が表示される。
【0090】
世界地図を準えたマップ・ビューは、所定の緯度及び経度毎に分割した複数のセルで構成される。各セルは、該当する地点に関連付けられたコンテンツを載せるアルバムの「台座」として機能する。ある台座をタップするなどして選択すると、図13に示すようにその台座が拡大されるとともに、台座に載せられているアイコンが拡大して表示されるので、ユーザはコンテンツの内容を確認し易くなる。選択された台座が拡大される副作用として、周辺の台座は縮小する。この結果、周辺の台座のコンテンツ・アイコンは単にデータの存在のみをインジケートするドットへと縮退表示される。
【0091】
台座をさらにタップすると、さらに台座が拡大するとともに、台座に載せられているアイコンが拡大して表示される。このような台座の拡大操作は、多段で行なわれる。例えば、コンテンツが複数の静止画のグループで構成される場合、図14に示すように、台座がある程度まで拡大すると、数枚の画像フレームが積み重ねられた表示にし、コンテンツが静止画グループからなることを提示する。そして、特定の静止画グループをタップするなどして選択すると、図15に示すように、台座上には選択されたグループの各静止画が展開される。
【0092】
また、マップ・ビューでは、特定の台座をホームに登録して、ショートカットに用いることができる。図12に示したマップ・ビュー領域の右上には、日本の東京(Tokyo Japan)がホームに登録されていることを示している。ホームの台座へのショートカットを用意することで、頻繁に使用するコンテンツ検索画面へ早く辿り付くことができる。
【0093】
C−4.マトリックス・ビュー
カレンダ・ビューやマップ・ビューでは、5W1HのうちWhenやWhereなどをコンテンツの属性として扱い、日時や場所などの情報を視覚的に利用したコンテンツ・ビューを提示した、ユーザが所望のコンテンツを探し出すための効果的な手がかりや道標を与える。その反面、該当するコンテンツのない日付カラムや場所(台座)では、コンテンツのアイコンが配置されないため、画面上のデッド・スペースが広くなるという問題がある。一方、該当するコンテンツが多い日付カラムや地図上の地点には、縮退された複数のアイコンが密集するため、見え辛い。
【0094】
マトリックス・ビューは、このような問題を考慮したビュー・スタイルであり、画面上にコンテンツのアイコンを格子状に整然と配置することにより、画面上により多くのアイコンを提示することができるとともに、画面上のデッド・スペースが狭くなる。マトリックス・ビューは、例えば厖大な枚数の静止画を管理する場合に、サムネイルの表示だけで容易に探索することができるコンテンツの提示に向いている。
【0095】
図16には、マトリックス・ビューの画面構成例を示している。図示の例では、ツール・バー上で静止画が選択されているので、写真などの静止画コンテンツのサムネイルが、撮影日時などの順によりソートされ、時間軸に沿って格子状に配置されている。マトリックス・ビューの1ページには、載せられる最大限のサムネイルが表示される。
【0096】
同図に示す例では、マトリックス・ビューの上端並びに下端には矢印を準えたスクロール・ボタンが配設されており、これらのボタン操作により、時間軸上の前方又は後方のページへマトリックス・ビューを切り替えることができる。
【0097】
マトリックス・ビュー上で、特定のサムネイルをタップするなどして選択すると、図17に示すように、そのサムネイルが拡大する(若しくは原画像サイズになる)。これに併せて、周囲のサムネイルをグレー(淡色)表示することにより、選択したコンテンツを強調して見せることができる。
【0098】
C−5.リスト・ビュー
カレンダ・ビューやマップ・ビューでは、5W1HのうちWhenやWhereなどをコンテンツの属性として扱い、日時や場所などの情報を視覚的に利用したコンテンツ・ビューを提示した、ユーザが所望のコンテンツを探し出すための効果的な手がかりや道標を与える。このようなビュー・スタイルによれば、カレンダや地図上にマッピングされたコンテンツ・アイコンを眺めながら、5W1Hを手がかりにして、動画、静止画、楽曲などメディアの種別に関係なく、ユーザは自分の興味を引くコンテンツを探し当てることができる。
【0099】
ところが、映画のように、5W1Hよりも、コンテンツのタイトルなどの属性情報の方がユーザにとってコンテンツを探す手がかりになる場合がある。リスト・ビューは、代表フレームだけでなく、コンテンツのタイトルを併せて紹介する一覧表形式のビュー・スタイルを持つ。
【0100】
ビュー・スタイル選択メニュー上でリストを選択し、さらにメディア種別で動画を選択すると、コンテンツ提供空間上で抽出された動画コンテンツについてのリスト・ビューが提示される。図18には、映画などの動画コンテンツを紹介するリスト・ビューの画面構成例を示している。図示の例では、動画コンテンツ毎にバナーが設けられ、各バナーには、動画コンテンツの代表フレーム、タイトル、日付などが表示される。また、新着映画の場合には、“New”というマークを付し、ユーザの注意を喚起する。
【0101】
バナーは、例えば日付順にソートされているが、これに限定されず、タイトルのアルファベット順、あるいはその他のルールに従ってソートしてもよい。
【0102】
リスト・ビューの1ページには、載せられる最大限のバナーが表示される。図18に示す例では、リスト・ビューの上端並びに下端には矢印を準えたスクロール・ボタンが配設されており、これらのボタン操作により、前方又は後方のページへリスト・ビューを切り替えることができる。
【0103】
リスト・ビュー上で、特定のバナーをタップするなどして選択すると、図19に示すように、そのバナーが拡大する。これに併せて、同じページ内の他のバナー表示を縮小することにより、選択したコンテンツを強調して見せることができる。
【0104】
また、拡大されたバナー上では、映画の概要(あらすじ)や出演社名など、さらに詳細な情報を表示する。ユーザは、このような詳細情報を基に、コンテンツの再生(若しくは購入)を行なう前に、再度確認することができる。この状態でさらにバナーをタップすると、コンテンツの再生や複製など、コンテンツを利用する処理、若しくはコンテンツの購入処理が起動する。
【0105】
C−6.シェルフ・ビュー
カレンダ・ビューやマップ・ビューでは、日時や場所などの情報を視覚的に利用したコンテンツ・ビューを提示し、当てもなくコンテンツを探索するユーザに対し、5W1Hなど基に、所望のコンテンツを探し出すための効果的な手がかり又は道標を与えることができる。
【0106】
一方、既に幾つかのコンテンツ探索作業を終えたユーザにとっては、これまでのコンテンツ探索で利用した検索条件が、以後のコンテンツ探索時においても有効な手がかり又は道標となってくる。
【0107】
シェルフ・ビューは、ユーザが指定した検索条件をシェルフ(shelf:棚)毎に割り当てるというビュー・スタイルである。すなわち、それぞれのシェルフには、コンテンツ提供空間から検索条件を基に抽出されたコンテンツ群が収納されているというメタファを利用している。各シェルフは、登録された検索条件に基づいて抽出された(すなわちシェルフ内に仮想的に収納されている)コンテンツへの参照情報を持つ。また、シェルフを開ける度に検索条件に従ったコンテンツ提供空間の探索を行ない、コンテンツへの参照情報が更新される。
【0108】
図20には、シェルフ・ビューの画面構成例を示している。図示の例では、シェルフの前面には、シェルフ内に仮想的に収納されている(すなわち登録された検索条件に基づいて抽出された)各コンテンツの代表フレームがマッピングされている。同図に示す例では、「今日のニュース」、「未視聴のサッカー」、「今週のドラマ」、「ムービー・アクション」、「ダーク・エンジェル」、「夏旅行 2000−2002」、「運動会 2000−2002」というタイトルが付されたシェルフが登録され、シェルフ毎にそのタイトルに相応しいコンテンツを探索する検索条件や、シェルフに関連付けられたコンテンツへの参照情報を持つ。
【0109】
シェルフを開けるという行為により、検索条件に従ったコンテンツの探索処理が起動するが、シェルフの更新を望まない場合には、検索処理をロックすることができる。図20に示す例では、「ムービー・アクション」シェルフには錠を準えたアイコンが付されており、検索処理がロックされていることを示す。
【0110】
所望のシェルフをタップするなどして選択すると、図21に示すように、そのシェルフが拡大する。これに併せて、他のシェルフの表示を縮退させることにより、選択したシェルフを強調して見せることができる。また、前面にマッピングされたコンテンツの代表フレームが拡大するので、ユーザは、選択したシェルフをより深く観察することができ、コンテンツ選択の手がかりを得ることができる。上述したように、シェルフの選択によりコンテンツの検索処理が起動するが、検索をロックすることもできる。
【0111】
図21に示したこの状態でさらにシェルフ内の代表フレームをタップすると、コンテンツの再生や複製など、該当するコンテンツを利用する処理、若しくはコンテンツの購入処理が起動する。
【0112】
次に、シェルフに検索条件を登録するための処理手順について説明する。
【0113】
シェルフ・ビュー上で空のシェルフをタップするなどして指定すると、そのシェルフの登録手続に移行する。この場合、登録のための操作ウィンドウがポップアップされ、ウィザード形式でシェルフの登録作業が行なわれる。
【0114】
シェルフ登録ウィザードの第1段階として、図22に示すように、シェルフで取り扱うメディアの種別が設定される。図示の例では、メディア種別として楽曲(MUSIC)が選択されている様子を示している。続いて、図23に示すように、楽曲のカテゴリを設定するためのウィザードが提示される。図示の例では、カテゴリとしてJ−POPが選択されている様子を示している。
【0115】
なお、楽曲シェルフにおいて、検索条件として指定可能な検索項目や、ウィザードの手順に限定されない。また、動画や静止画など他のメディア種別の場合には、勿論、上記以外の検索条件の設定手順となる。
【0116】
そして、シェルフの検索条件の設定が終了すると、その検索条件に従ってコンテンツ提供空間が探索され、該当するコンテンツが抽出されると、図24に示すように、これらの代表フレームが新規登録シェルフの前面にマッピングされ、登録手続が完了する。
【0117】
C−7.ホーム・ネットワークの表示
図1を参照しながら既に述べたように、ホーム・ネットワーク上には、コンテンツ提供サービスを統括的に行なうホーム・サーバの他に、PCやPDA、カムコーダ、デジタルカメラ、TV受像機、DVDプレーヤ、HDレコーダなどなどの不特定の機器が接続されている。これらホーム・ネットワーク上の機器は、コンテンツ・マネジメント・システムにとっては、コンテンツ提供空間を構成するリモート・ディスクとして、あるいはコンテンツを再生したり複製したりするためのターゲットデバイスとして動作することがある。
【0118】
ツール・バー上でホーム・ネットワーク表示ボタン(図6を参照のこと)を押すと、コンテンツ・アクセス制御部103は、コンテンツ提供空間104を参照し、同一のホーム・ネットワーク内でアクセス可能なデバイスを特定する。その際、発見されたデバイスが、コンテンツのソース、又はコンテンツのシンクとなりえるかも調査する。
【0119】
そして、ホーム・ネットワーク上で検出されたすべての機器は、図25に示すように、ビュー領域上で可視化される。同図に示す例では、カレンダ・ビューの周縁に、ホーム・ネットワーク上で検出された各機器が配置されている。ユーザは、このビュー領域のホーム・ネットワーク表示上で、コンテンツの保管場所などソースとなる機器、あるいはコンテンツ再生やコンテンツ移動のターゲットとなる機器を、画面を介して直接指定することができる。
【0120】
ホーム・ネットワークの表示上での機器の指定動作に応答して、コンテンツ取得部108は、指定されたコンテンツを、コンテンツ・アクセス制御部103を介してコンテンツ提供空間104から読み出し、コンテンツ利用部109へ渡す。コンテンツ利用部109は、動画や音声などのメディア・コンテンツの再生や、コンテンツの複製など、コンテンツ取得部108で取得したコンテンツの利用を行なう。
【0121】
以上、特定の実施形態を参照しながら、本発明について詳解してきた。しかしながら、本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が該実施形態の修正や代用を成し得ることは自明である。すなわち、例示という形態で本発明を開示してきたのであり、本明細書の記載内容を限定的に解釈するべきではない。本発明の要旨を判断するためには、特許請求の範囲を参酌すべきである。
【図面の簡単な説明】
【0122】
【図1】図1は、コンテンツの利用が行なわれるネットワーク構成を模式的に示した図である。
【図2】図2は、コンテンツ・マネジメントを実現するシステムのハードウェア構成を模式的に示した図である。
【図3】図3は、本発明の一実施形態に係るコンテンツ・マネジメント・システムの機能的構成を示した図である。
【図4】図4は、本発明の一実施形態に係るコンテンツ・ビュー画面の基本構成を模式的に示した図である。
【図5】図5は、ツール・バーの構成例を示した図である。
【図6】図6は、ビュー・スタイル選択メニューの構成例を示した図である。
【図7】図7は、画面フォーマットとしてカレンダ・ビューが選択されているコンテンツ・ビュー画面の構成例を示した図である。
【図8】図8は、カレンダ・ビュー上で、特定の日付をタップするなどして選択したときの画面動作を説明するための図である。
【図9】図9は、代表フレームをタップしたことに応答して動画の再生が開始する様子を示した図である。
【図10】図10は、ツール・バー上で静止画ボタンを押すと、静止画コンテンツのみがフィルタリングされ、静止画コンテンツのアイコンのみが表示された様子を示した図である。
【図11】図11は、ビュー・スタイルを切り替えるときの処理手順を示したフローチャートである。
【図12】図12は、画面フォーマットとしてマップ・ビューが選択されているコンテンツ・ビュー画面の構成例を示した図である。
【図13】図13は、マップ・ビュー上で、選択された台座が拡大していく様子を示した図である。
【図14】図14は、マップ・ビュー上で、選択された台座が拡大していく様子を示した図である。
【図15】図15は、マップ・ビュー上で、選択された台座が拡大していく様子を示した図である。
【図16】図16は、マトリックス・ビューの画面構成例を示した図である。
【図17】図17は、マトリックス・ビュー上で、特定のサムネイルを選択したときの画面の動作を説明するための図である。
【図18】図18は、映画などの動画コンテンツを紹介するリスト・ビューの画面構成例を示した図である。
【図19】図19は、リスト・ビュー上で、特定のバナーを選択したときの動作を説明するための図である。
【図20】図20は、シェルフ・ビューの画面構成例を示した図である。
【図21】図21は、所望のシェルフを選択したときの動作を説明するための図である。
【図22】図22は、シェルフの検索条件を登録するための操作手順を説明するための図である。
【図23】図23は、シェルフの検索条件を登録するための操作手順を説明するための図である。
【図24】図24は、シェルフの検索条件を登録するための操作手順を説明するための図である。
【図25】図25は、ホームネットワークを表示した画面構成例を示した図である。
【符号の説明】
【0123】
10…プロセッサ
20…メモリ
21…ディスプレイ・コントローラ
22…表示装置
23…入出力インターフェース
24…キーボード
25…マウス
26…ネットワーク・インターフェース
27…HDDコントローラ
28…HDD
30…バス
101…画面制御部
101a…コマンド入力部
101b…コンテンツ・ビュー表示部
102…検索条件生成部
103…コンテンツアクセス制御部
104…コンテンツ提供空間
105…画面フォーマット生成部
106…コンテンツ情報取得部
107…コンテンツ・マッピング部
108…コンテンツ取得部
109…コンテンツ利用部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の機器に蓄積されている多数のコンテンツを管理するコンテンツ・マネジメント・システムであって、
ユーザが所望のコンテンツへと導くビューイング・スタイルとコンテンツの検索条件を指定するコマンド入力手段と、
指定されたビューイング・スタイルに応じた画面フォーマットを生成する画面フォーマット生成手段と、
指定された検索条件に従って、コンテンツを蓄積する複数の機器からなるコンテンツ提供空間を探索するコンテンツ探索手段と、
前記コンテンツ探索手段により取り出された各コンテンツに関する情報を前記画面フォーマットの上にそれぞれマッピングして表示出力するコンテンツ提示手段と、
を具備することを特徴とするコンテンツ・マネジメント・システム。
【請求項2】
前記コマンド入力手段を介して、5W1Hを手がかりとして所望のコンテンツへ導くビューイング・スタイルが指定されたことに応答して、
前記画面フォーマット生成手段は、5W1Hに従って各コンテンツを配置するための画面フォーマットを生成する、
ことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ・マネジメント・システム。
【請求項3】
前記コマンド入力手段を介して、5W1HのうちWhenを手がかりとして所望のコンテンツへ導くビューイング・スタイルが指定されたことに応答して、
前記画面フォーマット生成手段は、1月の日々を七曜によって配列した表形式でコンテンツを分類・整理して提示するカレンダ・ビューを画面フォーマットとして生成し、
前記コンテンツ提示手段は、各コンテンツの代表フレームを該当する日付カラムにマッピングする、
ことを特徴とする請求項2に記載のコンテンツ・マネジメント・システム。
【請求項4】
カレンダ・ビュー上で特定の日付が選択されたことに応答して、その日付のカラムを拡大し該日付カラム内のコンテンツの代表フレームが拡大して表示するとともに、周辺の日付カラムを縮小する、
ことを特徴とする請求項3に記載のコンテンツ・マネジメント・システム。
【請求項5】
前記コマンド入力手段を介して、5W1HのうちWhenを手がかりとして所望のコンテンツへ導くビューイング・スタイルが指定されたことに応答して、
前記画面フォーマット生成手段は、世界地図や日本地図など地理的情報に則ってコンテンツを分類・整理して提示するマップ・ビューを画面フォーマットとして生成し、
前記コンテンツ提示手段は、各コンテンツの代表フレームを該当する地点にマッピングする、
ことを特徴とする請求項2に記載のコンテンツ・マネジメント・システム。
【請求項6】
地図を準えたマップ・ビューは、所定の緯度及び経度毎に分割した複数のセルで構成され、各セルは該当する地点に関連付けられたコンテンツを載せる台座として機能する、
ことを特徴とする請求項5に記載のコンテンツ・マネジメント・システム。
【請求項7】
選択された台座を拡大し、該台座に載せられているアイコンが拡大して表示するとともに、周辺の台座は縮小する、
ことを特徴とする請求項6に記載のコンテンツ・マネジメント・システム。
【請求項8】
前記コマンド入力手段を介して、より多くのコンテンツを提示するビューイング・スタイルが指定されたことに応答して、
前記画面フォーマット生成手段は、コンテンツのアイコンを格子状に整然と配置するためのマトリックス・ビューを画面フォーマットとして生成する、
ことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ・マネジメント・システム。
【請求項9】
マトリックス・ビュー上で特定のコンテンツのアイコンが選択されたことに応答して、該アイコンが拡大し若しくは原画像サイズになるとともに、周囲のアイコンを淡色表示することにより、選択したコンテンツを強調して見せる、
ことを特徴とする請求項8に記載のコンテンツ・マネジメント・システム。
【請求項10】
前記コマンド入力手段を介して、コンテンツのタイトルなどの属性情報を手がかりとするためのビューイング・スタイルが指定されたことに応答して、
前記画面フォーマット生成手段は、コンテンツの代表フレーム、タイトル、日付などを含んだバナーの一覧表からなるリスト・ビューを画面フォーマットとして生成する、
ことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ・マネジメント・システム。
【請求項11】
リスト・ビュー上で、特定のバナーが選択されたことに応答して該バナーが拡大するとともに、他のバナー表示を縮小することにより、選択したコンテンツを強調して見せる、
ことを特徴とする請求項10に記載のコンテンツ・マネジメント・システム。
【請求項12】
前記コマンド入力手段を介して、検索条件を手がかりとするためのビューイング・スタイルが指定されたことに応答して、
前記画面フォーマット生成手段は、ユーザが指定した検索条件をシェルフ毎に割り当てるビュー・スタイルを持つシェルフ・ビューを画面フォーマットとして生成する、
ことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ・マネジメント・システム。
【請求項13】
各シェルフは、登録された検索条件に基づいて抽出されたコンテンツへの参照情報を持ち、シェルフを開ける度に検索条件に従ったコンテンツ提供空間の探索を行ない、コンテンツへの参照情報が更新される、
ことを特徴とする請求項12に記載のコンテンツ・マネジメント・システム。
【請求項14】
シェルフを開けても、シェルフの更新を禁止する手段をさらに備える、
ことを特徴とする請求項13に記載のコンテンツ・マネジメント・システム。
【請求項15】
所望のシェルフを選択したことに応答して該シェルフが拡大するとともに、他のシェルフの表示を縮退させることにより、選択したシェルフを強調して見せる、
ことを特徴とする請求項12に記載のコンテンツ・マネジメント・システム。
【請求項16】
未使用のシェルフに検索条件を設定して新規シェルフを登録する手段をさらに備える、
ことを特徴とする請求項12に記載のコンテンツ・マネジメント・システム。
【請求項17】
前記コンテンツ提示手段は、各コンテンツに関する情報として代表フレームとともにメディアの種別を併せて表示出力する、
ことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ・マネジメント・システム。
【請求項18】
複数の機器に蓄積されている多数のコンテンツを管理するコンテンツ・マネジメント方法であって、
ユーザが所望のコンテンツへと導くビューイング・スタイルとコンテンツの検索条件を指定するコマンド入力ステップと、
指定されたビューイング・スタイルに応じた画面フォーマットを生成する画面フォーマット生成ステップと、
指定された検索条件に従って、コンテンツを蓄積する複数の機器からなるコンテンツ提供空間を探索するコンテンツ探索ステップと、
前記コンテンツ探索ステップにおいて取り出された各コンテンツに関する情報を前記画面フォーマットの上にそれぞれマッピングして表示出力するコンテンツ提示ステップと、
を具備することを特徴とするコンテンツ・マネジメント方法。
【請求項19】
前記コマンド入力手段ステップにおいて5W1Hを手がかりとして所望のコンテンツへ導くビューイング・スタイルが指定されたことに応答して、前記画面フォーマット生成ステップでは、5W1Hに従って各コンテンツを配置するための画面フォーマットを生成する、
ことを特徴とする請求項18に記載のコンテンツ・マネジメント方法。
【請求項20】
前記コマンド入力ステップにおいて5W1HのうちWhenを手がかりとして所望のコンテンツへ導くビューイング・スタイルが指定されたことに応答して、前記画面フォーマット生成ステップでは1月の日々を七曜によって配列した表形式でコンテンツを分類・整理して提示するカレンダ・ビューを画面フォーマットとして生成し、前記コンテンツ提示ステップでは各コンテンツの代表フレームを該当する日付カラムにマッピングする、
ことを特徴とする請求項19に記載のコンテンツ・マネジメント方法。
【請求項21】
カレンダ・ビュー上で特定の日付が選択されたことに応答して、その日付のカラムを拡大し、該日付コンテンツの代表フレームが拡大して表示するとともに、周辺の日付カラムを縮小するステップをさらに備える、
ことを特徴とする請求項20に記載のコンテンツ・マネジメント方法。
【請求項22】
前記コマンド入力ステップにおいて5W1HのうちWhenを手がかりとして所望のコンテンツへ導くビューイング・スタイルが指定されたことに応答して、前記画面フォーマット生成ステップでは世界地図や日本地図など地理的情報に則ってコンテンツを分類・整理して提示するマップ・ビューを画面フォーマットとして生成し、前記コンテンツ提示ステップでは各コンテンツの代表フレームを該当する地点にマッピングする、
ことを特徴とする請求項19に記載のコンテンツ・マネジメント方法。
【請求項23】
地図を準えたマップ・ビューは、所定の緯度及び経度毎に分割した複数のセルで構成され、各セルは該当する地点に関連付けられたコンテンツを載せる台座として機能し、選択された台座を拡大して該台座に載せられているアイコンを拡大して表示するとともに、周辺の台座を縮小するステップをさらに備える
ことを特徴とする請求項22に記載のコンテンツ・マネジメント方法。
【請求項24】
前記コマンド入力ステップにおいてより多くのコンテンツを提示するビューイング・スタイルが指定されたことに応答して、前記画面フォーマット生成ステップでは、コンテンツのアイコンを格子状に整然と配置するためのマトリックス・ビューを画面フォーマットとして生成する、
ことを特徴とする請求項18に記載のコンテンツ・マネジメント方法。
【請求項25】
マトリックス・ビュー上で特定のコンテンツのアイコンが選択されたことに応答して、該アイコンが拡大し若しくは原画像サイズになるとともに、周囲のアイコンを淡色表示することにより、選択したコンテンツを強調して見せるステップをさらに備える、
ことを特徴とする請求項24に記載のコンテンツ・マネジメント方法。
【請求項26】
前記コマンド入力ステップにおいてコンテンツのタイトルなどの属性情報を手がかりとするためのビューイング・スタイルが指定されたことに応答して、前記画面フォーマット生成ステップでは、コンテンツの代表フレーム、タイトル、日付などを含んだバナーの一覧表からなるリスト・ビューを画面フォーマットとして生成する、
ことを特徴とする請求項18に記載のコンテンツ・マネジメント方法。
【請求項27】
リスト・ビュー上で、特定のバナーが選択されたことに応答して該バナーが拡大するとともに、他のバナー表示を縮小することにより、選択したコンテンツを強調して見せるステップをさらに備える、
ことを特徴とする請求項26に記載のコンテンツ・マネジメント方法。
【請求項28】
前記コマンド入力ステップにおいて検索条件を手がかりとするためのビューイング・スタイルが指定されたことに応答して、前記画面フォーマット生成ステップでは、ユーザが指定した検索条件をシェルフ毎に割り当てるビュー・スタイルを持つシェルフ・ビューを画面フォーマットとして生成する、
ことを特徴とする請求項18に記載のコンテンツ・マネジメント方法。
【請求項29】
各シェルフは、登録された検索条件に基づいて抽出されたコンテンツへの参照情報を持ち、
シェルフを開ける度に検索条件に従ったコンテンツ提供空間の探索を行ない、コンテンツへの参照情報が更新するステップをさらに備える、
ことを特徴とする請求項28に記載のコンテンツ・マネジメント方法。
【請求項30】
シェルフを開けても、シェルフの更新を禁止するステップをさらに備える、
ことを特徴とする請求項29に記載のコンテンツ・マネジメント方法。
【請求項31】
所望のシェルフを選択したことに応答して該シェルフが拡大するとともに、他のシェルフの表示を縮退させることにより、選択したシェルフを強調して見せるステップをさらに備える、
ことを特徴とする請求項28に記載のコンテンツ・マネジメント方法。
【請求項32】
未使用のシェルフに検索条件を設定して新規シェルフを登録するステップをさらに備える、
ことを特徴とする請求項28に記載のコンテンツ・マネジメント方法。
【請求項33】
前記コンテンツ提示ステップでは、各コンテンツに関する情報として代表フレームとともにメディアの種別を併せて表示出力する、
ことを特徴とする請求項18に記載のコンテンツ・マネジメント方法。
【請求項34】
複数の機器に蓄積されている多数のコンテンツを管理するための処理をコンピュータ・システム上で実行するようにコンピュータ可読形式で記述されたコンピュータ・プログラムであって、
ユーザが所望のコンテンツへと導くビューイング・スタイルとコンテンツの検索条件を指定するコマンド入力ステップと、
指定されたビューイング・スタイルに応じた画面フォーマットを生成する画面フォーマット生成ステップと、
指定された検索条件に従って、コンテンツを蓄積する複数の機器からなるコンテンツ提供空間を探索するコンテンツ探索ステップと、
前記コンテンツ探索ステップにおいて取り出された各コンテンツに関する情報を前記画面フォーマットの上にそれぞれマッピングして表示出力するコンテンツ提示ステップと、
を具備することを特徴とするコンピュータ・プログラム。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の機器に蓄積されている多数のコンテンツを管理するコンテンツ・マネジメント・システムであって、
ユーザが所望のコンテンツへと導くビューイング・スタイルとコンテンツの検索条件を指定するコマンド入力手段と、
指定されたビューイング・スタイルに応じた画面フォーマットを生成する画面フォーマット生成手段と、
指定された検索条件に従って、コンテンツを蓄積する複数の機器からなるコンテンツ提供空間を探索するコンテンツ探索手段と、
前記コンテンツ探索手段により取り出された各コンテンツに関する情報を前記画面フォーマットの上にそれぞれマッピングして表示出力するコンテンツ提示手段と、
を具備することを特徴とするコンテンツ・マネジメント・システム。
【請求項2】
前記コマンド入力手段を介して、5W1Hを手がかりとして所望のコンテンツへ導くビューイング・スタイルが指定されたことに応答して、
前記画面フォーマット生成手段は、5W1Hに従って各コンテンツを配置するための画面フォーマットを生成する、
ことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ・マネジメント・システム。
【請求項3】
前記コマンド入力手段を介して、5W1HのうちWhenを手がかりとして所望のコンテンツへ導くビューイング・スタイルが指定されたことに応答して、
前記画面フォーマット生成手段は、1月の日々を七曜によって配列した表形式でコンテンツを分類・整理して提示するカレンダ・ビューを画面フォーマットとして生成し、
前記コンテンツ提示手段は、各コンテンツの代表フレームを該当する日付カラムにマッピングする、
ことを特徴とする請求項2に記載のコンテンツ・マネジメント・システム。
【請求項4】
カレンダ・ビュー上で特定の日付が選択されたことに応答して、その日付のカラムを拡大し該日付カラム内のコンテンツの代表フレームが拡大して表示するとともに、周辺の日付カラムを縮小する、
ことを特徴とする請求項3に記載のコンテンツ・マネジメント・システム。
【請求項5】
前記コマンド入力手段を介して、5W1HのうちWhereを手がかりとして所望のコンテンツへ導くビューイング・スタイルが指定されたことに応答して、
前記画面フォーマット生成手段は、世界地図や日本地図など地理的情報に則ってコンテンツを分類・整理して提示するマップ・ビューを画面フォーマットとして生成し、
前記コンテンツ提示手段は、各コンテンツの代表フレームを該当する地点にマッピングする、
ことを特徴とする請求項2に記載のコンテンツ・マネジメント・システム。
【請求項6】
地図を準えたマップ・ビューは、所定の緯度及び経度毎に分割した複数のセルで構成され、各セルは該当する地点に関連付けられたコンテンツを載せる台座として機能する、
ことを特徴とする請求項5に記載のコンテンツ・マネジメント・システム。
【請求項7】
選択された台座を拡大し、該台座に載せられているアイコンが拡大して表示するとともに、周辺の台座は縮小する、
ことを特徴とする請求項6に記載のコンテンツ・マネジメント・システム。
【請求項8】
前記コマンド入力手段を介して、より多くのコンテンツを提示するビューイング・スタイルが指定されたことに応答して、
前記画面フォーマット生成手段は、コンテンツのアイコンを格子状に整然と配置するためのマトリックス・ビューを画面フォーマットとして生成する、
ことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ・マネジメント・システム。
【請求項9】
マトリックス・ビュー上で特定のコンテンツのアイコンが選択されたことに応答して、該アイコンが拡大し若しくは原画像サイズになるとともに、周囲のアイコンを淡色表示することにより、選択したコンテンツを強調して見せる、
ことを特徴とする請求項8に記載のコンテンツ・マネジメント・システム。
【請求項10】
前記コマンド入力手段を介して、コンテンツのタイトルなどの属性情報を手がかりとするためのビューイング・スタイルが指定されたことに応答して、
前記画面フォーマット生成手段は、コンテンツの代表フレーム、タイトル、日付などを含んだバナーの一覧表からなるリスト・ビューを画面フォーマットとして生成する、
ことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ・マネジメント・システム。
【請求項11】
リスト・ビュー上で、特定のバナーが選択されたことに応答して該バナーが拡大するとともに、他のバナー表示を縮小することにより、選択したコンテンツを強調して見せる、
ことを特徴とする請求項10に記載のコンテンツ・マネジメント・システム。
【請求項12】
前記コマンド入力手段を介して、検索条件を手がかりとするためのビューイング・スタイルが指定されたことに応答して、
前記画面フォーマット生成手段は、ユーザが指定した検索条件をシェルフ毎に割り当てるビュー・スタイルを持つシェルフ・ビューを画面フォーマットとして生成する、
ことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ・マネジメント・システム。
【請求項13】
各シェルフは、登録された検索条件に基づいて抽出されたコンテンツへの参照情報を持ち、シェルフを開ける度に検索条件に従ったコンテンツ提供空間の探索を行ない、コンテンツへの参照情報が更新される、
ことを特徴とする請求項12に記載のコンテンツ・マネジメント・システム。
【請求項14】
シェルフを開けても、シェルフの更新を禁止する手段をさらに備える、
ことを特徴とする請求項13に記載のコンテンツ・マネジメント・システム。
【請求項15】
所望のシェルフを選択したことに応答して該シェルフが拡大するとともに、他のシェルフの表示を縮退させることにより、選択したシェルフを強調して見せる、
ことを特徴とする請求項12に記載のコンテンツ・マネジメント・システム。
【請求項16】
未使用のシェルフに検索条件を設定して新規シェルフを登録する手段をさらに備える、
ことを特徴とする請求項12に記載のコンテンツ・マネジメント・システム。
【請求項17】
前記コンテンツ提示手段は、各コンテンツに関する情報として代表フレームとともにメディアの種別を併せて表示出力する、
ことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ・マネジメント・システム。
【請求項18】
複数の機器に蓄積されている多数のコンテンツを管理するコンテンツ・マネジメント方法であって、
ユーザが所望のコンテンツへと導くビューイング・スタイルとコンテンツの検索条件を指定するコマンド入力ステップと、
指定されたビューイング・スタイルに応じた画面フォーマットを生成する画面フォーマット生成ステップと、
指定された検索条件に従って、コンテンツを蓄積する複数の機器からなるコンテンツ提供空間を探索するコンテンツ探索ステップと、
前記コンテンツ探索ステップにおいて取り出された各コンテンツに関する情報を前記画面フォーマットの上にそれぞれマッピングして表示出力するコンテンツ提示ステップと、
を具備することを特徴とするコンテンツ・マネジメント方法。
【請求項19】
前記コマンド入力手段ステップにおいて5W1Hを手がかりとして所望のコンテンツへ導くビューイング・スタイルが指定されたことに応答して、前記画面フォーマット生成ステップでは、5W1Hに従って各コンテンツを配置するための画面フォーマットを生成する、
ことを特徴とする請求項18に記載のコンテンツ・マネジメント方法。
【請求項20】
前記コマンド入力ステップにおいて5W1HのうちWhenを手がかりとして所望のコンテンツへ導くビューイング・スタイルが指定されたことに応答して、前記画面フォーマット生成ステップでは1月の日々を七曜によって配列した表形式でコンテンツを分類・整理して提示するカレンダ・ビューを画面フォーマットとして生成し、前記コンテンツ提示ステップでは各コンテンツの代表フレームを該当する日付カラムにマッピングする、
ことを特徴とする請求項19に記載のコンテンツ・マネジメント方法。
【請求項21】
カレンダ・ビュー上で特定の日付が選択されたことに応答して、その日付のカラムを拡大し、該日付コンテンツの代表フレームが拡大して表示するとともに、周辺の日付カラムを縮小するステップをさらに備える、
ことを特徴とする請求項20に記載のコンテンツ・マネジメント方法。
【請求項22】
前記コマンド入力ステップにおいて5W1HのうちWhereを手がかりとして所望のコンテンツへ導くビューイング・スタイルが指定されたことに応答して、前記画面フォーマット生成ステップでは世界地図や日本地図など地理的情報に則ってコンテンツを分類・整理して提示するマップ・ビューを画面フォーマットとして生成し、前記コンテンツ提示ステップでは各コンテンツの代表フレームを該当する地点にマッピングする、
ことを特徴とする請求項19に記載のコンテンツ・マネジメント方法。
【請求項23】
地図を準えたマップ・ビューは、所定の緯度及び経度毎に分割した複数のセルで構成され、各セルは該当する地点に関連付けられたコンテンツを載せる台座として機能し、選択された台座を拡大して該台座に載せられているアイコンを拡大して表示するとともに、周辺の台座を縮小するステップをさらに備える
ことを特徴とする請求項22に記載のコンテンツ・マネジメント方法。
【請求項24】
前記コマンド入力ステップにおいてより多くのコンテンツを提示するビューイング・スタイルが指定されたことに応答して、前記画面フォーマット生成ステップでは、コンテンツのアイコンを格子状に整然と配置するためのマトリックス・ビューを画面フォーマットとして生成する、
ことを特徴とする請求項18に記載のコンテンツ・マネジメント方法。
【請求項25】
マトリックス・ビュー上で特定のコンテンツのアイコンが選択されたことに応答して、該アイコンが拡大し若しくは原画像サイズになるとともに、周囲のアイコンを淡色表示することにより、選択したコンテンツを強調して見せるステップをさらに備える、
ことを特徴とする請求項24に記載のコンテンツ・マネジメント方法。
【請求項26】
前記コマンド入力ステップにおいてコンテンツのタイトルなどの属性情報を手がかりとするためのビューイング・スタイルが指定されたことに応答して、前記画面フォーマット生成ステップでは、コンテンツの代表フレーム、タイトル、日付などを含んだバナーの一覧表からなるリスト・ビューを画面フォーマットとして生成する、
ことを特徴とする請求項18に記載のコンテンツ・マネジメント方法。
【請求項27】
リスト・ビュー上で、特定のバナーが選択されたことに応答して該バナーが拡大するとともに、他のバナー表示を縮小することにより、選択したコンテンツを強調して見せるステップをさらに備える、
ことを特徴とする請求項26に記載のコンテンツ・マネジメント方法。
【請求項28】
前記コマンド入力ステップにおいて検索条件を手がかりとするためのビューイング・スタイルが指定されたことに応答して、前記画面フォーマット生成ステップでは、ユーザが指定した検索条件をシェルフ毎に割り当てるビュー・スタイルを持つシェルフ・ビューを画面フォーマットとして生成する、
ことを特徴とする請求項18に記載のコンテンツ・マネジメント方法。
【請求項29】
各シェルフは、登録された検索条件に基づいて抽出されたコンテンツへの参照情報を持ち、
シェルフを開ける度に検索条件に従ったコンテンツ提供空間の探索を行ない、コンテンツへの参照情報が更新するステップをさらに備える、
ことを特徴とする請求項28に記載のコンテンツ・マネジメント方法。
【請求項30】
シェルフを開けても、シェルフの更新を禁止するステップをさらに備える、
ことを特徴とする請求項29に記載のコンテンツ・マネジメント方法。
【請求項31】
所望のシェルフを選択したことに応答して該シェルフが拡大するとともに、他のシェルフの表示を縮退させることにより、選択したシェルフを強調して見せるステップをさらに備える、
ことを特徴とする請求項28に記載のコンテンツ・マネジメント方法。
【請求項32】
未使用のシェルフに検索条件を設定して新規シェルフを登録するステップをさらに備える、
ことを特徴とする請求項28に記載のコンテンツ・マネジメント方法。
【請求項33】
前記コンテンツ提示ステップでは、各コンテンツに関する情報として代表フレームとともにメディアの種別を併せて表示出力する、
ことを特徴とする請求項18に記載のコンテンツ・マネジメント方法。
【請求項34】
複数の機器に蓄積されている多数のコンテンツを管理するための処理をコンピュータ・システム上で実行するようにコンピュータ可読形式で記述されたコンピュータ・プログラムであって、前記コンピュータ・システムに対し、
ユーザが所望のコンテンツへと導くビューイング・スタイルとコンテンツの検索条件を指定するコマンド入力手順と、
指定されたビューイング・スタイルに応じた画面フォーマットを生成する画面フォーマット生成手順と、
指定された検索条件に従って、コンテンツを蓄積する複数の機器からなるコンテンツ提供空間を探索するコンテンツ探索手順と、
前記コンテンツ探索手順において取り出された各コンテンツに関する情報を前記画面フォーマットの上にそれぞれマッピングして表示出力するコンテンツ提示手順と、
を実行させることを特徴とするコンピュータ・プログラム。
【請求項1】
複数の機器に蓄積されている多数のコンテンツを管理するコンテンツ・マネジメント・システムであって、
ユーザが所望のコンテンツへと導くビューイング・スタイルとコンテンツの検索条件を指定するコマンド入力手段と、
指定されたビューイング・スタイルに応じた画面フォーマットを生成する画面フォーマット生成手段と、
指定された検索条件に従って、コンテンツを蓄積する複数の機器からなるコンテンツ提供空間を探索するコンテンツ探索手段と、
前記コンテンツ探索手段により取り出された各コンテンツに関する情報を前記画面フォーマットの上にそれぞれマッピングして表示出力するコンテンツ提示手段と、
を具備することを特徴とするコンテンツ・マネジメント・システム。
【請求項2】
前記コマンド入力手段を介して、5W1Hを手がかりとして所望のコンテンツへ導くビューイング・スタイルが指定されたことに応答して、
前記画面フォーマット生成手段は、5W1Hに従って各コンテンツを配置するための画面フォーマットを生成する、
ことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ・マネジメント・システム。
【請求項3】
前記コマンド入力手段を介して、5W1HのうちWhenを手がかりとして所望のコンテンツへ導くビューイング・スタイルが指定されたことに応答して、
前記画面フォーマット生成手段は、1月の日々を七曜によって配列した表形式でコンテンツを分類・整理して提示するカレンダ・ビューを画面フォーマットとして生成し、
前記コンテンツ提示手段は、各コンテンツの代表フレームを該当する日付カラムにマッピングする、
ことを特徴とする請求項2に記載のコンテンツ・マネジメント・システム。
【請求項4】
カレンダ・ビュー上で特定の日付が選択されたことに応答して、その日付のカラムを拡大し該日付カラム内のコンテンツの代表フレームが拡大して表示するとともに、周辺の日付カラムを縮小する、
ことを特徴とする請求項3に記載のコンテンツ・マネジメント・システム。
【請求項5】
前記コマンド入力手段を介して、5W1HのうちWhenを手がかりとして所望のコンテンツへ導くビューイング・スタイルが指定されたことに応答して、
前記画面フォーマット生成手段は、世界地図や日本地図など地理的情報に則ってコンテンツを分類・整理して提示するマップ・ビューを画面フォーマットとして生成し、
前記コンテンツ提示手段は、各コンテンツの代表フレームを該当する地点にマッピングする、
ことを特徴とする請求項2に記載のコンテンツ・マネジメント・システム。
【請求項6】
地図を準えたマップ・ビューは、所定の緯度及び経度毎に分割した複数のセルで構成され、各セルは該当する地点に関連付けられたコンテンツを載せる台座として機能する、
ことを特徴とする請求項5に記載のコンテンツ・マネジメント・システム。
【請求項7】
選択された台座を拡大し、該台座に載せられているアイコンが拡大して表示するとともに、周辺の台座は縮小する、
ことを特徴とする請求項6に記載のコンテンツ・マネジメント・システム。
【請求項8】
前記コマンド入力手段を介して、より多くのコンテンツを提示するビューイング・スタイルが指定されたことに応答して、
前記画面フォーマット生成手段は、コンテンツのアイコンを格子状に整然と配置するためのマトリックス・ビューを画面フォーマットとして生成する、
ことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ・マネジメント・システム。
【請求項9】
マトリックス・ビュー上で特定のコンテンツのアイコンが選択されたことに応答して、該アイコンが拡大し若しくは原画像サイズになるとともに、周囲のアイコンを淡色表示することにより、選択したコンテンツを強調して見せる、
ことを特徴とする請求項8に記載のコンテンツ・マネジメント・システム。
【請求項10】
前記コマンド入力手段を介して、コンテンツのタイトルなどの属性情報を手がかりとするためのビューイング・スタイルが指定されたことに応答して、
前記画面フォーマット生成手段は、コンテンツの代表フレーム、タイトル、日付などを含んだバナーの一覧表からなるリスト・ビューを画面フォーマットとして生成する、
ことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ・マネジメント・システム。
【請求項11】
リスト・ビュー上で、特定のバナーが選択されたことに応答して該バナーが拡大するとともに、他のバナー表示を縮小することにより、選択したコンテンツを強調して見せる、
ことを特徴とする請求項10に記載のコンテンツ・マネジメント・システム。
【請求項12】
前記コマンド入力手段を介して、検索条件を手がかりとするためのビューイング・スタイルが指定されたことに応答して、
前記画面フォーマット生成手段は、ユーザが指定した検索条件をシェルフ毎に割り当てるビュー・スタイルを持つシェルフ・ビューを画面フォーマットとして生成する、
ことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ・マネジメント・システム。
【請求項13】
各シェルフは、登録された検索条件に基づいて抽出されたコンテンツへの参照情報を持ち、シェルフを開ける度に検索条件に従ったコンテンツ提供空間の探索を行ない、コンテンツへの参照情報が更新される、
ことを特徴とする請求項12に記載のコンテンツ・マネジメント・システム。
【請求項14】
シェルフを開けても、シェルフの更新を禁止する手段をさらに備える、
ことを特徴とする請求項13に記載のコンテンツ・マネジメント・システム。
【請求項15】
所望のシェルフを選択したことに応答して該シェルフが拡大するとともに、他のシェルフの表示を縮退させることにより、選択したシェルフを強調して見せる、
ことを特徴とする請求項12に記載のコンテンツ・マネジメント・システム。
【請求項16】
未使用のシェルフに検索条件を設定して新規シェルフを登録する手段をさらに備える、
ことを特徴とする請求項12に記載のコンテンツ・マネジメント・システム。
【請求項17】
前記コンテンツ提示手段は、各コンテンツに関する情報として代表フレームとともにメディアの種別を併せて表示出力する、
ことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ・マネジメント・システム。
【請求項18】
複数の機器に蓄積されている多数のコンテンツを管理するコンテンツ・マネジメント方法であって、
ユーザが所望のコンテンツへと導くビューイング・スタイルとコンテンツの検索条件を指定するコマンド入力ステップと、
指定されたビューイング・スタイルに応じた画面フォーマットを生成する画面フォーマット生成ステップと、
指定された検索条件に従って、コンテンツを蓄積する複数の機器からなるコンテンツ提供空間を探索するコンテンツ探索ステップと、
前記コンテンツ探索ステップにおいて取り出された各コンテンツに関する情報を前記画面フォーマットの上にそれぞれマッピングして表示出力するコンテンツ提示ステップと、
を具備することを特徴とするコンテンツ・マネジメント方法。
【請求項19】
前記コマンド入力手段ステップにおいて5W1Hを手がかりとして所望のコンテンツへ導くビューイング・スタイルが指定されたことに応答して、前記画面フォーマット生成ステップでは、5W1Hに従って各コンテンツを配置するための画面フォーマットを生成する、
ことを特徴とする請求項18に記載のコンテンツ・マネジメント方法。
【請求項20】
前記コマンド入力ステップにおいて5W1HのうちWhenを手がかりとして所望のコンテンツへ導くビューイング・スタイルが指定されたことに応答して、前記画面フォーマット生成ステップでは1月の日々を七曜によって配列した表形式でコンテンツを分類・整理して提示するカレンダ・ビューを画面フォーマットとして生成し、前記コンテンツ提示ステップでは各コンテンツの代表フレームを該当する日付カラムにマッピングする、
ことを特徴とする請求項19に記載のコンテンツ・マネジメント方法。
【請求項21】
カレンダ・ビュー上で特定の日付が選択されたことに応答して、その日付のカラムを拡大し、該日付コンテンツの代表フレームが拡大して表示するとともに、周辺の日付カラムを縮小するステップをさらに備える、
ことを特徴とする請求項20に記載のコンテンツ・マネジメント方法。
【請求項22】
前記コマンド入力ステップにおいて5W1HのうちWhenを手がかりとして所望のコンテンツへ導くビューイング・スタイルが指定されたことに応答して、前記画面フォーマット生成ステップでは世界地図や日本地図など地理的情報に則ってコンテンツを分類・整理して提示するマップ・ビューを画面フォーマットとして生成し、前記コンテンツ提示ステップでは各コンテンツの代表フレームを該当する地点にマッピングする、
ことを特徴とする請求項19に記載のコンテンツ・マネジメント方法。
【請求項23】
地図を準えたマップ・ビューは、所定の緯度及び経度毎に分割した複数のセルで構成され、各セルは該当する地点に関連付けられたコンテンツを載せる台座として機能し、選択された台座を拡大して該台座に載せられているアイコンを拡大して表示するとともに、周辺の台座を縮小するステップをさらに備える
ことを特徴とする請求項22に記載のコンテンツ・マネジメント方法。
【請求項24】
前記コマンド入力ステップにおいてより多くのコンテンツを提示するビューイング・スタイルが指定されたことに応答して、前記画面フォーマット生成ステップでは、コンテンツのアイコンを格子状に整然と配置するためのマトリックス・ビューを画面フォーマットとして生成する、
ことを特徴とする請求項18に記載のコンテンツ・マネジメント方法。
【請求項25】
マトリックス・ビュー上で特定のコンテンツのアイコンが選択されたことに応答して、該アイコンが拡大し若しくは原画像サイズになるとともに、周囲のアイコンを淡色表示することにより、選択したコンテンツを強調して見せるステップをさらに備える、
ことを特徴とする請求項24に記載のコンテンツ・マネジメント方法。
【請求項26】
前記コマンド入力ステップにおいてコンテンツのタイトルなどの属性情報を手がかりとするためのビューイング・スタイルが指定されたことに応答して、前記画面フォーマット生成ステップでは、コンテンツの代表フレーム、タイトル、日付などを含んだバナーの一覧表からなるリスト・ビューを画面フォーマットとして生成する、
ことを特徴とする請求項18に記載のコンテンツ・マネジメント方法。
【請求項27】
リスト・ビュー上で、特定のバナーが選択されたことに応答して該バナーが拡大するとともに、他のバナー表示を縮小することにより、選択したコンテンツを強調して見せるステップをさらに備える、
ことを特徴とする請求項26に記載のコンテンツ・マネジメント方法。
【請求項28】
前記コマンド入力ステップにおいて検索条件を手がかりとするためのビューイング・スタイルが指定されたことに応答して、前記画面フォーマット生成ステップでは、ユーザが指定した検索条件をシェルフ毎に割り当てるビュー・スタイルを持つシェルフ・ビューを画面フォーマットとして生成する、
ことを特徴とする請求項18に記載のコンテンツ・マネジメント方法。
【請求項29】
各シェルフは、登録された検索条件に基づいて抽出されたコンテンツへの参照情報を持ち、
シェルフを開ける度に検索条件に従ったコンテンツ提供空間の探索を行ない、コンテンツへの参照情報が更新するステップをさらに備える、
ことを特徴とする請求項28に記載のコンテンツ・マネジメント方法。
【請求項30】
シェルフを開けても、シェルフの更新を禁止するステップをさらに備える、
ことを特徴とする請求項29に記載のコンテンツ・マネジメント方法。
【請求項31】
所望のシェルフを選択したことに応答して該シェルフが拡大するとともに、他のシェルフの表示を縮退させることにより、選択したシェルフを強調して見せるステップをさらに備える、
ことを特徴とする請求項28に記載のコンテンツ・マネジメント方法。
【請求項32】
未使用のシェルフに検索条件を設定して新規シェルフを登録するステップをさらに備える、
ことを特徴とする請求項28に記載のコンテンツ・マネジメント方法。
【請求項33】
前記コンテンツ提示ステップでは、各コンテンツに関する情報として代表フレームとともにメディアの種別を併せて表示出力する、
ことを特徴とする請求項18に記載のコンテンツ・マネジメント方法。
【請求項34】
複数の機器に蓄積されている多数のコンテンツを管理するための処理をコンピュータ・システム上で実行するようにコンピュータ可読形式で記述されたコンピュータ・プログラムであって、
ユーザが所望のコンテンツへと導くビューイング・スタイルとコンテンツの検索条件を指定するコマンド入力ステップと、
指定されたビューイング・スタイルに応じた画面フォーマットを生成する画面フォーマット生成ステップと、
指定された検索条件に従って、コンテンツを蓄積する複数の機器からなるコンテンツ提供空間を探索するコンテンツ探索ステップと、
前記コンテンツ探索ステップにおいて取り出された各コンテンツに関する情報を前記画面フォーマットの上にそれぞれマッピングして表示出力するコンテンツ提示ステップと、
を具備することを特徴とするコンピュータ・プログラム。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の機器に蓄積されている多数のコンテンツを管理するコンテンツ・マネジメント・システムであって、
ユーザが所望のコンテンツへと導くビューイング・スタイルとコンテンツの検索条件を指定するコマンド入力手段と、
指定されたビューイング・スタイルに応じた画面フォーマットを生成する画面フォーマット生成手段と、
指定された検索条件に従って、コンテンツを蓄積する複数の機器からなるコンテンツ提供空間を探索するコンテンツ探索手段と、
前記コンテンツ探索手段により取り出された各コンテンツに関する情報を前記画面フォーマットの上にそれぞれマッピングして表示出力するコンテンツ提示手段と、
を具備することを特徴とするコンテンツ・マネジメント・システム。
【請求項2】
前記コマンド入力手段を介して、5W1Hを手がかりとして所望のコンテンツへ導くビューイング・スタイルが指定されたことに応答して、
前記画面フォーマット生成手段は、5W1Hに従って各コンテンツを配置するための画面フォーマットを生成する、
ことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ・マネジメント・システム。
【請求項3】
前記コマンド入力手段を介して、5W1HのうちWhenを手がかりとして所望のコンテンツへ導くビューイング・スタイルが指定されたことに応答して、
前記画面フォーマット生成手段は、1月の日々を七曜によって配列した表形式でコンテンツを分類・整理して提示するカレンダ・ビューを画面フォーマットとして生成し、
前記コンテンツ提示手段は、各コンテンツの代表フレームを該当する日付カラムにマッピングする、
ことを特徴とする請求項2に記載のコンテンツ・マネジメント・システム。
【請求項4】
カレンダ・ビュー上で特定の日付が選択されたことに応答して、その日付のカラムを拡大し該日付カラム内のコンテンツの代表フレームが拡大して表示するとともに、周辺の日付カラムを縮小する、
ことを特徴とする請求項3に記載のコンテンツ・マネジメント・システム。
【請求項5】
前記コマンド入力手段を介して、5W1HのうちWhereを手がかりとして所望のコンテンツへ導くビューイング・スタイルが指定されたことに応答して、
前記画面フォーマット生成手段は、世界地図や日本地図など地理的情報に則ってコンテンツを分類・整理して提示するマップ・ビューを画面フォーマットとして生成し、
前記コンテンツ提示手段は、各コンテンツの代表フレームを該当する地点にマッピングする、
ことを特徴とする請求項2に記載のコンテンツ・マネジメント・システム。
【請求項6】
地図を準えたマップ・ビューは、所定の緯度及び経度毎に分割した複数のセルで構成され、各セルは該当する地点に関連付けられたコンテンツを載せる台座として機能する、
ことを特徴とする請求項5に記載のコンテンツ・マネジメント・システム。
【請求項7】
選択された台座を拡大し、該台座に載せられているアイコンが拡大して表示するとともに、周辺の台座は縮小する、
ことを特徴とする請求項6に記載のコンテンツ・マネジメント・システム。
【請求項8】
前記コマンド入力手段を介して、より多くのコンテンツを提示するビューイング・スタイルが指定されたことに応答して、
前記画面フォーマット生成手段は、コンテンツのアイコンを格子状に整然と配置するためのマトリックス・ビューを画面フォーマットとして生成する、
ことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ・マネジメント・システム。
【請求項9】
マトリックス・ビュー上で特定のコンテンツのアイコンが選択されたことに応答して、該アイコンが拡大し若しくは原画像サイズになるとともに、周囲のアイコンを淡色表示することにより、選択したコンテンツを強調して見せる、
ことを特徴とする請求項8に記載のコンテンツ・マネジメント・システム。
【請求項10】
前記コマンド入力手段を介して、コンテンツのタイトルなどの属性情報を手がかりとするためのビューイング・スタイルが指定されたことに応答して、
前記画面フォーマット生成手段は、コンテンツの代表フレーム、タイトル、日付などを含んだバナーの一覧表からなるリスト・ビューを画面フォーマットとして生成する、
ことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ・マネジメント・システム。
【請求項11】
リスト・ビュー上で、特定のバナーが選択されたことに応答して該バナーが拡大するとともに、他のバナー表示を縮小することにより、選択したコンテンツを強調して見せる、
ことを特徴とする請求項10に記載のコンテンツ・マネジメント・システム。
【請求項12】
前記コマンド入力手段を介して、検索条件を手がかりとするためのビューイング・スタイルが指定されたことに応答して、
前記画面フォーマット生成手段は、ユーザが指定した検索条件をシェルフ毎に割り当てるビュー・スタイルを持つシェルフ・ビューを画面フォーマットとして生成する、
ことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ・マネジメント・システム。
【請求項13】
各シェルフは、登録された検索条件に基づいて抽出されたコンテンツへの参照情報を持ち、シェルフを開ける度に検索条件に従ったコンテンツ提供空間の探索を行ない、コンテンツへの参照情報が更新される、
ことを特徴とする請求項12に記載のコンテンツ・マネジメント・システム。
【請求項14】
シェルフを開けても、シェルフの更新を禁止する手段をさらに備える、
ことを特徴とする請求項13に記載のコンテンツ・マネジメント・システム。
【請求項15】
所望のシェルフを選択したことに応答して該シェルフが拡大するとともに、他のシェルフの表示を縮退させることにより、選択したシェルフを強調して見せる、
ことを特徴とする請求項12に記載のコンテンツ・マネジメント・システム。
【請求項16】
未使用のシェルフに検索条件を設定して新規シェルフを登録する手段をさらに備える、
ことを特徴とする請求項12に記載のコンテンツ・マネジメント・システム。
【請求項17】
前記コンテンツ提示手段は、各コンテンツに関する情報として代表フレームとともにメディアの種別を併せて表示出力する、
ことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ・マネジメント・システム。
【請求項18】
複数の機器に蓄積されている多数のコンテンツを管理するコンテンツ・マネジメント方法であって、
ユーザが所望のコンテンツへと導くビューイング・スタイルとコンテンツの検索条件を指定するコマンド入力ステップと、
指定されたビューイング・スタイルに応じた画面フォーマットを生成する画面フォーマット生成ステップと、
指定された検索条件に従って、コンテンツを蓄積する複数の機器からなるコンテンツ提供空間を探索するコンテンツ探索ステップと、
前記コンテンツ探索ステップにおいて取り出された各コンテンツに関する情報を前記画面フォーマットの上にそれぞれマッピングして表示出力するコンテンツ提示ステップと、
を具備することを特徴とするコンテンツ・マネジメント方法。
【請求項19】
前記コマンド入力手段ステップにおいて5W1Hを手がかりとして所望のコンテンツへ導くビューイング・スタイルが指定されたことに応答して、前記画面フォーマット生成ステップでは、5W1Hに従って各コンテンツを配置するための画面フォーマットを生成する、
ことを特徴とする請求項18に記載のコンテンツ・マネジメント方法。
【請求項20】
前記コマンド入力ステップにおいて5W1HのうちWhenを手がかりとして所望のコンテンツへ導くビューイング・スタイルが指定されたことに応答して、前記画面フォーマット生成ステップでは1月の日々を七曜によって配列した表形式でコンテンツを分類・整理して提示するカレンダ・ビューを画面フォーマットとして生成し、前記コンテンツ提示ステップでは各コンテンツの代表フレームを該当する日付カラムにマッピングする、
ことを特徴とする請求項19に記載のコンテンツ・マネジメント方法。
【請求項21】
カレンダ・ビュー上で特定の日付が選択されたことに応答して、その日付のカラムを拡大し、該日付コンテンツの代表フレームが拡大して表示するとともに、周辺の日付カラムを縮小するステップをさらに備える、
ことを特徴とする請求項20に記載のコンテンツ・マネジメント方法。
【請求項22】
前記コマンド入力ステップにおいて5W1HのうちWhereを手がかりとして所望のコンテンツへ導くビューイング・スタイルが指定されたことに応答して、前記画面フォーマット生成ステップでは世界地図や日本地図など地理的情報に則ってコンテンツを分類・整理して提示するマップ・ビューを画面フォーマットとして生成し、前記コンテンツ提示ステップでは各コンテンツの代表フレームを該当する地点にマッピングする、
ことを特徴とする請求項19に記載のコンテンツ・マネジメント方法。
【請求項23】
地図を準えたマップ・ビューは、所定の緯度及び経度毎に分割した複数のセルで構成され、各セルは該当する地点に関連付けられたコンテンツを載せる台座として機能し、選択された台座を拡大して該台座に載せられているアイコンを拡大して表示するとともに、周辺の台座を縮小するステップをさらに備える
ことを特徴とする請求項22に記載のコンテンツ・マネジメント方法。
【請求項24】
前記コマンド入力ステップにおいてより多くのコンテンツを提示するビューイング・スタイルが指定されたことに応答して、前記画面フォーマット生成ステップでは、コンテンツのアイコンを格子状に整然と配置するためのマトリックス・ビューを画面フォーマットとして生成する、
ことを特徴とする請求項18に記載のコンテンツ・マネジメント方法。
【請求項25】
マトリックス・ビュー上で特定のコンテンツのアイコンが選択されたことに応答して、該アイコンが拡大し若しくは原画像サイズになるとともに、周囲のアイコンを淡色表示することにより、選択したコンテンツを強調して見せるステップをさらに備える、
ことを特徴とする請求項24に記載のコンテンツ・マネジメント方法。
【請求項26】
前記コマンド入力ステップにおいてコンテンツのタイトルなどの属性情報を手がかりとするためのビューイング・スタイルが指定されたことに応答して、前記画面フォーマット生成ステップでは、コンテンツの代表フレーム、タイトル、日付などを含んだバナーの一覧表からなるリスト・ビューを画面フォーマットとして生成する、
ことを特徴とする請求項18に記載のコンテンツ・マネジメント方法。
【請求項27】
リスト・ビュー上で、特定のバナーが選択されたことに応答して該バナーが拡大するとともに、他のバナー表示を縮小することにより、選択したコンテンツを強調して見せるステップをさらに備える、
ことを特徴とする請求項26に記載のコンテンツ・マネジメント方法。
【請求項28】
前記コマンド入力ステップにおいて検索条件を手がかりとするためのビューイング・スタイルが指定されたことに応答して、前記画面フォーマット生成ステップでは、ユーザが指定した検索条件をシェルフ毎に割り当てるビュー・スタイルを持つシェルフ・ビューを画面フォーマットとして生成する、
ことを特徴とする請求項18に記載のコンテンツ・マネジメント方法。
【請求項29】
各シェルフは、登録された検索条件に基づいて抽出されたコンテンツへの参照情報を持ち、
シェルフを開ける度に検索条件に従ったコンテンツ提供空間の探索を行ない、コンテンツへの参照情報が更新するステップをさらに備える、
ことを特徴とする請求項28に記載のコンテンツ・マネジメント方法。
【請求項30】
シェルフを開けても、シェルフの更新を禁止するステップをさらに備える、
ことを特徴とする請求項29に記載のコンテンツ・マネジメント方法。
【請求項31】
所望のシェルフを選択したことに応答して該シェルフが拡大するとともに、他のシェルフの表示を縮退させることにより、選択したシェルフを強調して見せるステップをさらに備える、
ことを特徴とする請求項28に記載のコンテンツ・マネジメント方法。
【請求項32】
未使用のシェルフに検索条件を設定して新規シェルフを登録するステップをさらに備える、
ことを特徴とする請求項28に記載のコンテンツ・マネジメント方法。
【請求項33】
前記コンテンツ提示ステップでは、各コンテンツに関する情報として代表フレームとともにメディアの種別を併せて表示出力する、
ことを特徴とする請求項18に記載のコンテンツ・マネジメント方法。
【請求項34】
複数の機器に蓄積されている多数のコンテンツを管理するための処理をコンピュータ・システム上で実行するようにコンピュータ可読形式で記述されたコンピュータ・プログラムであって、前記コンピュータ・システムに対し、
ユーザが所望のコンテンツへと導くビューイング・スタイルとコンテンツの検索条件を指定するコマンド入力手順と、
指定されたビューイング・スタイルに応じた画面フォーマットを生成する画面フォーマット生成手順と、
指定された検索条件に従って、コンテンツを蓄積する複数の機器からなるコンテンツ提供空間を探索するコンテンツ探索手順と、
前記コンテンツ探索手順において取り出された各コンテンツに関する情報を前記画面フォーマットの上にそれぞれマッピングして表示出力するコンテンツ提示手順と、
を実行させることを特徴とするコンピュータ・プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【公開番号】特開2006−107260(P2006−107260A)
【公開日】平成18年4月20日(2006.4.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−295078(P2004−295078)
【出願日】平成16年10月7日(2004.10.7)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年4月20日(2006.4.20)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年10月7日(2004.10.7)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]