説明

コンテンツ再生装置、およびコンテンツ再生装置の動作方法

【課題】コンテンツの再生時間長とユーザの視聴時間長が大きく異なっている場合、従来技術によって倍速再生など再生速度を変更してコンテンツが再生されると、コンテンツ制作者の意図と異なる形での表現になってしまう可能性がある、という課題がある。また再生速度が速すぎるとユーザが内容を把握することが難しい、という課題もある。あるいはいわゆるレジューム機能を利用すると、例えば会話の途中などから再生が再開されることもある、という課題がある。
【解決手段】上記課題解決のため、本発明はコンテンツごとの再生時間長やコンテンツのシーン等ごとの再生時間長をデータベース化し、さらにユーザの視聴可能な時間長を取得することで、上記データベースを参照して当該時間内に視聴可能な再生長となるコンテンツ(あるいはコンテンツのシーン等)を選択し、再生する機能を備えるコンテンツ再生装置を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツ再生装置において、ユーザの視聴時間長に合った再生時間長のコンテンツを自動的に選択して再生する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、次世代DVD/HDDレコーダなどの録画装置が普及したことで、仕事中などで視聴できないテレビ番組コンテンツをいったん録画しておき、就寝前や休日などの時間帯に視聴する形態(いわゆる「タイムシフト再生」)が一般的になっている。また、携帯型のコンテンツ再生装置が普及し、例えば通勤通学時の電車やバス内などでコンテンツを再生し視聴することもできるようになっている。しかし、このようなコンテンツの再生形態においては、就寝前や通勤時などの空き時間がコンテンツの再生時間よりも短いとコンテンツが全て見切れず、中途半端な場面などでコンテンツ視聴を中断せざるをえなくなる。
【0003】
そこで特許文献1には、当該空き時間などの視聴可能な時間内にコンテンツ(録画データ)を最後まで再生できるよう、例えば3倍速などコンテンツの再生速度を算出し、その算出した再生速度でコンテンツが再生されるよう制御する機能を備える録画番組装置が開示されている。あるいは従来のコンテンツ再生装置にはいわゆる「レジューム再生機能」も一般的に実装されている。これは上記のように途中で中断したコンテンツを次回再生時にその中断位置から再生する、といった機能である。この機能を利用すれば、空き時間内に見切れなかったコンテンツを次の空き時間で続きから視聴することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−028368号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし特許文献1の技術によって再生速度を変更してコンテンツが再生されると、コンテンツ制作者の意図と異なる形での表現になってしまう可能性がある、という課題がある。また例えば2時間のコンテンツを10分の空き時間で再生するような場合、12倍速表示されたコンテンツの内容を楽しむどころか、その内容を把握することが難しい、という課題もある。あるいは従来のレジューム機能によって前回の中断箇所からコンテンツ再生を再開する場合、その中断箇所はコンテンツの内容とは関係なく中断されたものなので、例えば会話の途中などから再生が再開されることもある、という課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以上の課題を解決するために、本発明は、「コンテンツAの再生時間長は10分、コンテンツBは5分」といった具合にコンテンツごとの再生時間長をデータベース化して保持する。あるいは一のコンテンツ全体の再生時間では無く、コンテンツの内容(シーンチェンジやCM前後など)に応じて例えば「コンテンツAの第一シーンは1分、第2シーンは2分」といった具合にコンテンツのシーン等ごとの再生時間長をデータベース化し保持しておく。そしてユーザの視聴可能な時間長を取得すると、上記データベースを参照して当該時間内に視聴可能な再生長となるコンテンツ(あるいはコンテンツのシーン等)を選択し、再生する機能を備えるコンテンツ再生装置を提供する。
【0007】
具体的には、時計部と、コンテンツを指定しない再生準備命令を受付ける受付部と、再生準備命令に応じた再生開始時刻を取得する第一取得部と、コンテンツの再生の終了をすべき時刻を取得する第二取得部と、コンテンツ識別情報と、これにより識別されるコンテンツの再生時間長とを関連付けた情報である再生時間長情報を保持する時間長情報保持部と、第一取得部にて取得した再生開始時刻から第二取得部にて取得した終了すべき時刻までの視聴時間長に応じた再生時間長のコンテンツ識別情報を時間長情報保持部から選択する選択部と、選択部で選択されたコンテンツ識別情報で識別されるコンテンツを再生するための再生部と、を有するコンテンツ再生装置を提供する。
【0008】
また、上記構成において前記受付部が受付ける命令を前記再生準備命令に代えて再生命令としたコンテンツ再生装置も提供する。また、上記構成に加えて再生履歴をコンテンツ識別情報と関連付けて保持する再生履歴保持部と、再生履歴に直近のコンテンツの再生の中断履歴がある場合には、中断後の残り再生時間長を時間長情報保持部のコンテンツ識別情報と関連付けて記録する残り再生時間長記録部と、を有し、選択部は、視聴時間長に応じた再生時間長のコンテンツ識別情報の選択に際して、さらに視聴時間長に応じた残り再生時間長のコンテンツ識別情報をも選択する第二選択手段を有するコンテンツ再生装置も提供する。また、このようなコンテンツ再生装置の動作方法も提供する。
【発明の効果】
【0009】
以上のような構成をとる本発明によって、通勤時間などの空き時間内に最後まで視聴可能なコンテンツやコンテンツのシーン等が自動的に選択され再生される。したがって、ユーザは適切な再生速度でコンテンツをその最後まで(シーン等であればそのシーン等の最後まで)視聴することができ、快適な視聴をすることができる。またコンテンツ制作者にとっては、自らの意図に沿った形で表現されるコンテンツを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】実施例1のコンテンツ再生装置におけるコンテンツ再生の一例を表す図
【図2】実施例1のコンテンツ再生装置における機能ブロックの一例を表す図
【図3】実施例1のコンテンツ再生装置の時間長情報保持部に保持されている再生時間長情報の一例を表す概念図
【図4】実施例1のコンテンツ再生装置の時間長情報保持部に保持されている再生時間長情報の別の一例を表す概念図
【図5】実施例1のコンテンツ再生装置におけるハードウェア構成の一例を表す図
【図6】実施例1のコンテンツ再生装置における処理の流れの一例を表すフローチャート
【図7】実施例2のコンテンツ再生装置におけるコンテンツ再生の一例を表す図
【図8】実施例2のコンテンツ再生装置における機能ブロックの一例を表す図
【図9】実施例2のコンテンツ再生装置の再生履歴保持部で保持されている再生履歴の一例を表す図
【図10】実施例2のコンテンツ再生装置における処理の流れの一例を表すフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に、図を用いて本発明の実施の形態を説明する。なお、本発明はこれら実施の形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施しうる。なお実施例1は、主に請求項1、2について説明する。また実施例2は、主に請求項3について説明する。
【0012】
≪実施例1≫
<概要>
図1は、本実施例のコンテンツ再生装置におけるコンテンツ再生の一例を表す図である。この図1(a)にあるように、ある携帯型のコンテンツプレーヤにコンテンツA,B,Cが蓄積されている。そして映画コンテンツAは、オープニングシーンa1が1分、冒頭シーンa2が12分、・・・となっている。またテレビ録画コンテンツBは、オープニングb1が2分、ゲストトークコーナーb2が7分、・・・となっており、また音楽ビデオコンテンツCは3分となっている。そして、このようなコンテンツのシーン等ごとの再生時間長がデータベース化され携帯型コンテンツプレーヤにて保持されている。
【0013】
そして本実施例のコンテンツ再生装置は、図1(b)に示すように、例えば乗車時間が10分間である電車内でコンテンツを再生した場合に視聴可能なコンテンツとして、映画のオープニングシーンa1(1分)と、テレビ番組のオープニングb1およびゲストトークコーナーb2(計9分)と、音楽ビデオコンテンツC(3分)とを抽出する。そしてその中で最も乗車時間と再生時間の尺が近いコンテンツであるテレビ番組コンテンツb1+b2を選択しユーザの乗車中に再生する、という具合である。
【0014】
<機能的構成>
図2は、本実施例のコンテンツ再生装置における機能ブロックの一例を表す図である。なお「コンテンツ」とは、例えばテキストや音楽/音声、静止画、動画、あるいはゲームなどが挙げられ、コンテンツ再生装置は、このような各種コンテンツを再生する機能を備え、さらに以下に示す各機能ブロック(構成要件)を備えることを特徴とするものである。そしてその機能ブロックは、ハードウェア及びソフトウェアの組み合わせとして実現され得る。
【0015】
具体的には、コンピュータを利用するものであれば、CPUや主メモリ、バス、あるいは二次記憶装置(ハードディスクや不揮発性メモリ、CDやDVDなどの記憶メディアとそれらメディアの読取ドライブなど)、情報入力に利用される入力デバイス、印刷機器や表示装置、その他の外部周辺装置などのハードウェア構成部、またその外部周辺装置用のインターフェース、通信用インターフェース、それらハードウェアを制御するためのドライバプログラムやその他アプリケーションプログラム、ユーザ・インターフェース用アプリケーションなどが挙げられる。そして主メモリ上に展開したプログラムに従ったCPUの演算処理によって、入力デバイスやその他インターフェースなどから入力され、メモリやハードディスク上に保持されているデータなどが加工、蓄積されたり、上記各ハードウェアやソフトウェアを制御するための命令が生成されたりする。
【0016】
あるいは本装置の機能ブロックは専用ハードウェアによって実現されてもよい。また、この発明は装置として実現できるのみでなく、方法としても実現可能である。また、このような発明の一部をソフトウェアとして構成することができる。さらに、そのようなソフトウェアをコンピュータに実行させるために用いるソフトウェア製品、及び同製品を固定した記録媒体も、当然にこの発明の技術的な範囲に含まれる(本明細書の全体を通じて同様である)。
【0017】
そして、図2に示すように、本実施例の「コンテンツ再生装置」(0200)は、「時計部」(0201)と、「受付部」(0202)と、「第一取得部」(0203)と、「第二取得部」(0204)と、「時間長情報保持部」(0205)と、「選択部」(0206)と、「再生部」(0207)と、を有する。
【0018】
「時計部」(0201)は、現在時刻情報を取得する機能を有し、例えば内蔵のハードウェアカウンタやソフトウェアカウンタなどからなる時計機能や、外部のサーバなどの時計機能からインターネットを介して現在時刻情報を取得する構成によって実現することができる。
【0019】
「受付部」(0202)は、コンテンツを指定しない再生準備命令を受付ける機能を有し、例えばCPUや主メモリ、入力デバイス、そしてGUI(グラフィカル・ユーザ・インターフェース)を含む受付プログラムなどで実現することができる。「再生準備命令」とは、再生の準備をするために再生開始タイミングなどを指定する命令をいい、例えば「10分後に再生をする」などの命令が挙げられる。あるいは後述するようにスケジュール情報や過去の行動履歴情報などを利用して視聴時間長を算出する場合、再生開始タイミングはそれらを利用して特定することができるので、再生準備命令はそのような情報を利用して再生開始タイミングを取得するための命令であっても良い。
【0020】
また、この受付部で受付けられる命令は、前記再生準備命令に代えて再生命令としても良い。「再生命令」とは、コンテンツの再生をするための命令をいい、ユーザがこの受付部に当該再生命令を入力すると、それをトリガーとしてすぐにコンテンツの再生が開始されることになる。
【0021】
そして本実施例のコンテンツ再生装置では、このような再生準備命令や再生命令が「コンテンツを指定しない」形態で受付けられる点を特徴とする。つまり、通常のコンテンツ再生装置では再生対象となるコンテンツを指定した上で再生命令や再生準備命令が入力されるが、本実施例では後述する構成によって再生時間と視聴時間との比較によって自動的に再生対象となるコンテンツが選択してされる、という具合である。
【0022】
そして受付部では、このようなコンテンツを指定しない再生準備命令や再生命令が、例えば入力デバイスに備えられた専用ボタンの操作や、GUIで表示される操作アイコンのタッチなどによって入力され受付けられる、という具合である。またこの受付部はユーザ入力された命令を受付ける形態の他、予約プログラムなどによって再生命令や再生準備命令が生成され、それを受付ける構成なども挙げられる。
【0023】
なお、ここで受付けられる再生準備命令や再生命令は、コンテンツは指定していないが例えばジャンルなど一定の条件を指定した上での命令であっても良い。また、もちろん本実施例のコンテンツ再生装置は、通常の場合と同様に"コンテンツを指定する"再生準備命令や再生命令が入力デバイスなどを介して受付けられても良い。そしてその場合には、本実施例のコンテンツ再生装置は後述するような視聴時間長とコンテンツの再生時間長との比較やコンテンツの選択などの処理は行わず、再生準備命令などで指定されたコンテンツを通常同様に再生すると良い。
【0024】
「第一取得部」(0203)は、再生準備命令(または再生命令)に応じた再生開始時刻を取得する機能を有し、例えばCPUや主メモリ、第一取得プログラムなどによって実現することができる。具体的には、受付けたのが再生命令であれば、その入力受付けをトリガーとして前記時計部を参照し現在時刻を再生開始時刻として取得する、という具合である。また再生準備情報が受付けられたのであれば、各種情報を参照して再生開始時刻を取得すると良い。例えば、再生準備命令にて「10分後に再生」と示されていれば、前記時計部から得られた現在時刻を10分進めた時刻を再生開始時刻として取得する、という具合である。また予めスケジュール情報や過去の行動履歴情報、移動用の電車時刻表などが蓄積されていれば、その情報で示される移動開始時刻や、あるいは通勤などで利用する電車の出発時刻などを再生開始時刻として取得すると良い。
【0025】
もちろん上記は一例であって、その他にもGPS(全地球測位システム)を利用して取得したユーザの現在位置情報と地図情報とを比較して、ユーザの現在位置が駅やバス停などの位置近辺で所定時間以上停止していれば電車やバスに乗り込もうとしている、あるいは所定時間以下であっても直後の移動距離が所定距離以上であればすでに電車などに乗ったとして、時計部を参照してその時点の現在時刻を再生開始時刻として取得しても良い。またGPS位置情報と地図情報とからユーザがカフェやレストランに滞在していると判断されれば、そこでコンテンツの視聴が開始され得るとして時計部を参照してその時点の現在時刻を再生開始時刻として取得しても良い。
【0026】
あるいは再生準備命令の取得に応じて加速度センサの検知処理を開始し、その結果移動速度が5km/h以上であれば屋外を移動中であるとして、コンテンツの視聴が開始され得るとして時計部を参照してその時点の現在時刻を再生開始時刻として取得しても良い。そして上記例は一例であって、再生準備命令に応じた再生開始時刻の取得は特に限定せず、様々な想定に基づいて様々の構成で取得されると良い。
【0027】
「第二取得部」(0204)は、コンテンツの再生の終了をすべき時刻を取得する機能を有し、例えばCPUや主メモリ、第一取得プログラムなどによって実現することができる。具体的には、第一取得部と同様に、予めスケジュール情報や過去の行動履歴情報、移動用の電車時刻表などが蓄積されていれば、その情報で示される移動終了時刻や下車時刻などを再生を終了すべき時刻として取得する、という具合である。
【0028】
その他にも、勤務先や学校などの目的地情報を取得できれば、その目的地近辺への到着時刻を例えば電車の運行表や、加速度センサなどで検出される移動速度から特定し、その到着時刻を再生を終了すべき時刻として取得する形態なども挙げられる。またGPS位置情報と地図情報とからユーザが映画館や劇場などに滞在していると判断されれば、その映画館や劇場の上映/公演スケジュールを取得するよう構成し、直近の上映/公演開始時刻を再生を終了すべき時刻として取得しても良い。もちろん、この第二取得部における再生を終了すべき時刻の取得も第一取得部における取得と同様に特に限定せず、様々な想定に基づいて様々の構成で取得されると良い。
【0029】
そして、このように第一取得部と第二取得部において再生開始時刻と再生を終了すべき時刻を取得することで、(想定上の)ユーザの視聴可能な時間長を特定することができる、という具合である。
【0030】
「時間長情報保持部」(0205)は、再生時間長情報を保持する機能を有し、例えばフラッシュメモリやHDD、その他記録媒体によって実現することができる。また「再生時間長情報」とは、コンテンツ識別情報と、これにより識別されるコンテンツの再生時間長とを関連付けた情報をいい、例えば図3に示すように「音楽"ピアノ協奏曲第5番"の再生時間長は7分」といった情報が挙げられる。またコンテンツが電子書籍であれば、例えば一般的なページめくり速度やユーザ設定によるページめくり速度などに応じて、その再生時間長が決定され保持されると良い。
【0031】
あるいは、コンテンツ全体の再生時間長以外に、コンテンツの内容(シーンチェンジやCM前後など)に応じて、例えば図4に示すように「映画"ハムレット"の第一シーンh1は6分、第2シーンh2は10分、・・・」といった具合に、コンテンツのシーン等ごとのコンテンツ識別情報が割り当てられ、それぞれの再生時間長が関連付けて保持されていても良い。なお、このような一のコンテンツの分割をどのような基準で行うかについては特に限定しない。例えばクラシック音楽であれば、第一楽章、第二楽章などの単位でコンテンツを分割しても良い。またテレビ番組であればCMの前後でコンテンツを分割しても良い(なお映像内のCM検出については従来技術であるので説明は省略する)。あるいは映画やドラマなどの長時間動画データであれば、音声データを解析して音声の途切れている箇所をシーンチェンジとしたり、画像解析によって画像成分が大きく変わる箇所をシーンチェンジとしたりしてコンテンツを分割する方法も挙げられる。また、DVDなどのパッケージコンテンツであれば、すでにチャプターでコンテンツが分割されているので、そのチャプターポイントのデータを利用しても良い。あるいはユーザによる分割点の指定入力を受付けることでコンテンツを分割しても良い。
【0032】
またコンテンツが電子書籍であれば、目次データなどを参照してコンテンツを分割しても良い。あるいはコンテンツがステージクリア型のゲームであればステージで分割し、一ステージごとの平均クリア時間やクリアタイムリミットなどを再生時間長とする方法が挙げられる。
【0033】
「選択部」(0206)は、第一取得部にて取得した再生開始時刻から第二取得部にて取得した終了すべき時刻までの視聴時間長に応じた再生時間長のコンテンツ識別情報を時間長情報保持部から選択する機能を有し、例えばCPUや主メモリ、選択プログラムなどによって実現することができる。なお視聴時間長と再生時間長に応じたコンテンツ識別情報の選択は、本件発明の目的を考えると前記視聴時間内に再生終了されるコンテンツが選択されることが望ましい。例えば、視聴時間長よりも再生時間長が短いコンテンツ識別情報を選択する方法が挙げられる。しかし再生時間長が視聴時間長よりも長い場合でも、その超過分が例えば10%など所定割合以内であれば、1.1倍速再生で再生時間長を視聴時間内とすることができる。そして1.1倍速程度の再生であれば通常の視聴と同じ感覚での視聴体験が得られるならば、このような判断処理を行ったうえで当該再生時間長のコンテンツ識別情報が選択されても良い。
【0034】
また、複数のコンテンツ識別情報の組み合わせが選択されても良い。この場合も様々な組み合わせの形態とすることができる。例えば「一の視聴時間内で再生されるコンテンツは1つ」という条件情報が設定保持されていれば、異なるコンテンツに関する複数のコンテンツ識別情報の組み合わせはなされないよう、例えば1つの映画コンテンツ「ハムレット」に関する複数のコンテンツ識別情報の中から視聴時間に合せて適当なものが選択される。あるいは、ユーザがたくさんのコンテンツをちょっとずつ見たい場合であれば上記条件を外して異なるコンテンツに関する複数のコンテンツ識別情報同士であっても組み合わせて、そのうえで組み合わせの再生時間長が視聴時間内になるよう選択されると良い。あるいは、例えば映画などストーリーのあるコンテンツであれば「再生順番は変えない/飛び石再生はしない」という条件情報を設定して、映画コンテンツ「ハムレット」の第一シーンh2と第四シーンh5のみ組み合わせは選択されないようにしても良い。また逆に音楽ライブ映像など順番を変えたり飛び石再生されたりしても問題の無いコンテンツであれば、例えば4曲目m4と1曲目m1の組み合わせが選択されるように構成しても良い。
【0035】
また、視聴時間長に再生時間長が収まるコンテンツ識別情報(の組み合わせ)が複数ある場合、例えばその中で最も視聴時間長と再生時間長が近似する、つまりコンテンツの再生が終了してからの余り時間が最も短いコンテンツが最終的に再生されるコンテンツとして選択する方法が挙げられる。あるいは、ユーザ設定や過去の視聴履歴回数などに応じて、コンテンツ識別情報に再生優先順位情報などが付加されていれば、その優先順位の最も高いコンテンツ識別情報が選択されても良い。さらに、視聴時間長に最も近似するよう選択されたコンテンツ(の組み合わせ)であっても、視聴時間が例えば3分以上など長く余ってしまう場合には、ユーザにその旨を通知するよう構成しても良い。あるいは、その余り時間に応じた広告映像なども合せて選択し出力することで、有料コンテンツを無料で視聴できるよう構成しても良い。
【0036】
「再生部」(0207)は、選択部で選択されたコンテンツ識別情報で識別されるコンテンツを再生するための機能を有し、CPUや主メモリ、また映像系のコンテンツであれば映像処理回路やディスプレイ、音声系のコンテンツであれば音声処理回路やスピーカ、そして再生プログラムなどで実現することができる。
【0037】
このように本実施例のコンテンツ再生装置によって、通勤時間などの空き時間内に最後まで視聴可能なコンテンツやコンテンツのシーン(の組み合わせ)等が自動的に選択され再生される。したがって、ユーザは適切な再生速度でコンテンツをその最後まで(シーン等であればそのシーン等の最後まで)視聴することができ、快適な視聴をすることができる。またコンテンツ制作者にとっては、自らの意図に沿った形で表現されるコンテンツを提供することができる。
【0038】
<ハードウェア構成>
図5は、上記機能的な各構成要件をハードウェアとして実現した際の、コンテンツ再生装置における構成の一例を表す概略図である。この図を利用して視聴時間に応じたコンテンツの選択再生処理におけるそれぞれのハードウェア構成部の働きについて説明する。この図にあるように、コンテンツ再生装置は、第一取得部、第二取得部、および選択部であり、またその他の構成要件に係る各種演算処理などを実行するための「CPU」(0501)と、「主メモリ」(0502)と、を備えている。また時間長情報保持部である「フラッシュメモリ」(0503)や、時計部である「内蔵時計」(0504)、受付部である「入力デバイス」(0505)、再生部である「映像処理回路」(0506)や「ディスプレイ」(0507)なども備えている。そしてそれらが「システムバス」などのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。
【0039】
また、「主メモリ」にはプログラムが読み出され、「CPU」は読み出された当該プログラムを参照し、プログラムで示される手順に従い各種演算処理を実行する。また、この「主メモリ」や「フラッシュメモリ」にはそれぞれ複数のアドレスが割り当てられており、「CPU」の演算処理においては、そのアドレスを特定し格納されているデータにアクセスすることで、データを用いた演算処理を行うことが可能になっている。
【0040】
ここで、ユーザが例えば出勤前などに「入力デバイス」を介してユーザが再生準備命令の入力操作を行うと、その入力操作の受付をトリガーとして第一取得プログラムが「主メモリ」に読み出される。そして、「CPU」は第一取得プログラムを解釈し、その解釈結果にしたがって例えば以下のようにしてコンテンツの再生開始時刻を取得する。なお、下記は一例であって、上記第一取得部に関して説明したように様々な形態でコンテンツの再生開始時刻は取得することができる。具体的に、まず「CPU」は「内蔵時計」を参照し示される現在時刻を取得する。つづいて、「フラッシュメモリ」に格納されている通勤時の乗車駅までに掛かる時間を前記取得した現在時刻に付加し、通勤乗車駅への到着予想時刻を算出する。つづいて「CPU」は、その算出した到着予定時刻をキーとして「フラッシュメモリ」に格納されている通勤用電車の時刻表データの検索処理を実行し、到着予定時刻後で直近の電車出発時刻を特定する。そして、その特定した電車出発時刻を再生開始時刻として取得し、「主メモリ」のアドレス1に格納する。
【0041】
また"再生準備命令"ではなく、例えばユーザが実際に通勤のために電車に乗り込んでから「入力デバイス」を介して"再生命令"を入力したのであれば、「CPU」は第一取得プログラムを解釈し、それにしたがって「内蔵時計」を参照して得た現在時刻を、そのまま再生開始時刻として「主メモリ」に格納すると良い。
【0042】
つづいて「CPU」は第二取得プログラムを解釈し、その解釈結果にしたがって以下の処理を実行しコンテンツの再生を終了すべき時刻を取得する。なお再生開始時刻の取得と同様に下記は一例である。具体的に「CPU」は「フラッシュメモリ」に保持されている勤務先情報をキーとして、同じく「フラッシュメモリ」に保持されている地図データを検索し、勤務先の最寄駅情報を取得する。つづいて「CPU」は、上記のように第一取得プログラムにしたがって特定された電車出発時刻に出発する電車が前記最寄駅に到着する時刻を、電車の時刻表データを参照して特定する。そして、その電車到着時刻を再生を終了すべき時刻として「主メモリ」のアドレス2に格納する。
【0043】
そして「CPU」は選択プログラムを解釈し、その解釈結果にしたがって以下の処理を実行する。なお、以下も一例であって、上記選択部に関して説明したように様々な選択条件を設定することが可能で、その選択条件にしたがってコンテンツの選択は実行されて良い。具体的に、まず「CPU」は主メモリに格納されている再生を終了すべき時刻を示す数値から再生開始時刻を示す数値を減算し、視聴可能時間を算出する。つづいて、選択条件として、例えば"一の視聴時間内で視聴するコンテンツは1つ"かつ"飛び石再生はしない"との条件が設定されていれば、「CPU」は、その設定条件を組み込んだ検索プログラムを解釈し、その解釈結果にしたがって「フラッシュメモリ」に保持されている図3に示すような各コンテンツの再生時間長情報を示すデータベースを検索する。そしてその検索処理の結果視聴時間内に再生可能なコンテンツとして抽出されたもののうち、再生時間長が1番長いコンテンツの識別情報を選択し、そのコンテンツ識別情報を「主メモリ」のアドレス3に格納する。
【0044】
最後に「CPU」は再生プログラムを解釈し、その解釈結果にしたがって「主メモリ」のアドレス3に格納されているコンテンツ識別情報で識別されるコンテンツを、例えば図示しない「大容量フラッシュメモリ」から読出し、「映像処理回路」に引き渡す。そして「映像処理回路」にて処理された映像データが「ディスプレイ」に再生出力される、という具合である。このようにして、例えば通勤時の電車内などの視聴時間内に視聴可能なコンテンツ(のシーンの組み合わせなど)が選択され、再生することができる。
【0045】
<処理の流れ>
図6は、本実施例のコンテンツ再生装置における処理の流れの一例を表すフローチャートである。なお、以下に示すステップは、上記のような計算機の各ハードウェア構成によって実行されるステップであっても良いし、媒体に記録され計算機を制御するためのプログラムを構成する処理ステップであっても構わない。この図にあるように、まず、コンテンツ識別情報と、これにより識別されるコンテンツの再生時間長とを関連付けた情報である再生時間長情報を時間長情報保持部に保持するため記録する(ステップS0601)。また、一のコンテンツをシーン等ごとに分割して、それぞれにコンテンツ識別情報を付与し再生時間長情報を関連付ける場合、例えばユーザの操作入力による指定やコンテンツのシーン検出処理などに応じてコンテンツを分割すると良い。
【0046】
その後、例えば入力デバイスを介した操作入力などによってコンテンツを指定しない再生準備命令や再生命令を受付ける(ステップS0602)と、再生準備命令や再生命令に応じたコンテンツの再生開始時刻を取得する(ステップS0603)。また、コンテンツの再生の終了をすべき時刻を取得する(ステップS0604)。なお、この再生開始時刻や再生を終了すべき時刻の取得に関しては、例えば現在時刻やスケジュール情報、過去の行動履歴情報、地図情報や電車の時刻表情報などの各種情報を参照し取得すると良い。
【0047】
つづいて前記ステップS0603にて取得した再生開始時刻から前記ステップS0604にて取得した終了すべき時刻までの視聴時間長に応じた再生時間長のコンテンツ識別情報を時間長情報保持部から選択する(ステップS0605)。なお、この選択は前述のように各種設定条件に合わせた選択とすると良い。そして、前記ステップS0605で選択されたコンテンツ識別情報で識別されるコンテンツを再生し、例えば映像コンテンツであればディスプレイに出力する(ステップS0606)。
【0048】
<効果の簡単な説明>
以上のように本実施例のコンテンツ再生装置によって、通勤時間などの空き時間内に最後まで視聴可能なコンテンツやコンテンツのシーン等が自動的に選択され再生される。したがって、ユーザは適切な再生速度でコンテンツをその最後まで(シーン等であればそのシーン等の最後まで)視聴することができ、快適な視聴をすることができる。またコンテンツ制作者にとっては、自らの意図に沿った形で表現されるコンテンツを提供することができる。
【0049】
≪実施例2≫
<概要>
本実施例は上記実施例を基本として、以前のコンテンツ再生が中途終了している場合に、その中途終了位置からの再生時間長情報を再生履歴として保持することで、いわゆる「レジューム再生」によって視聴時間内に再生可能なコンテンツを選択する機能をさらに備えるコンテンツ再生装置である。具体的に、図7(a)にあるように例えばコンテンツAの以前の再生は、通常再生モード(ユーザが再生コンテンツを指定し、かつ中途終了も許容する通常の再生モード)によってシーン1(再生開始0分から10分)の途中、4分のところで再生が終了している。その後、図7(b)に示すように、例えば出勤を前にした再生準備命令の入力によって、通勤の電車内時間(視聴時間長)が7分と算出されると、本実施例のコンテンツ再生装置は、上記コンテンツAのシーン1の残り再生時間が6分であるので、当該コンテンツの識別情報を(再生候補として)選択する、という具合である。
【0050】
<機能的構成>
図8は、本実施例のコンテンツ再生装置における機能ブロックの一例を表す図である。この図にあるように本実施例の「コンテンツ再生装置」(0800)は実施例1を基本として、「時計部」(0801)と、「受付部」(0802)と、「第一取得部」(0803)と、「第二取得部」(0804)と、「時間長情報保持部」(0805)と、「選択部」(0806)と、「再生部」(0807)と、を有する。なお、これらの構成要件については、上記実施例で記載済みであるのでその説明は省略する。そして、本実施例のコンテンツ再生装置は、さらに「再生履歴保持部」(0808)、「残り再生時間長記録部」(0809)と、を有する点と、選択部が「第二選択手段」(0810)を有する点を特徴とする。
【0051】
「再生履歴保持部」(0808)は、再生履歴をコンテンツ識別情報と関連付けて保持する機能を有し、例えばHDDやフラッシュメモリなどの各種記録媒体によって実現することができる。図9は、この再生履歴保持部で保持されている再生履歴の一例を表す図である。この図にあるように、例えばコンテンツAは「4月21日に最終フレームまで再生(次回再生位置は0:00から)」、コンテンツBは「4月24日に7260フレーム目まで途中再生(次回再生位置は4:02から)」、・・・といった具合に、コンテンツごとの再生履歴が保持されている、という具合である。
【0052】
「残り再生時間長記録部」(0809)は、再生履歴に直近のコンテンツの再生の中断履歴がある場合には、中断後の残り再生時間長を時間長情報保持部のコンテンツ識別情報と関連付けて記録する機能を有し、例えばCPUや主メモリ、残り再生時間長記録プログラムなどによって実現することができる。具体的には、例えば上記図8に示すような再生履歴を参照し、コンテンツBに中断履歴がある旨を識別する。そして再生履歴で示される中断位置の情報から、コンテンツBは「4分01秒」再生されている旨の情報を取得する。また時間長情報保持部からコンテンツBの再生時間長「10分」を取得し、これらのデータから残り再生時間長を「5分59秒」と演算し記録する、という具合である。なお、この記録はもちろん上書記録ではなく、本来の再生時間長の記録は残したまま別途記録される。
【0053】
「第二選択手段」(0810)は、視聴時間長に応じた再生時間長のコンテンツ識別情報の選択に際して、さらに視聴時間長に応じた残り再生時間長のコンテンツ識別情報をも選択する機能を有し、例えばCPUや主メモリ、第二選択プログラムなどによって実現することができる。具体的には、上記実施例1で記載したコンテンツの選択に際して、例えばCPUはコンテンツBの再生履歴を参照し、再生が途中で中断されている旨の情報を取得する。そしてコンテンツBについては再生時間長を「10分」ではなく、残り時間長として記録されている「5分59秒」として処理する、という具合である。
【0054】
このようにして、例えば視聴時間長が7分である場合などに本来ならば選択されないコンテンツBを、視聴時間内に視聴可能であるとして選択(候補)とすることができる。
【0055】
<処理の流れ>
図10は、本実施例のコンテンツ再生装置における処理の流れの一例を表すフローチャートである。なお、以下に示すステップは、上記のような計算機の各ハードウェア構成によって実行されるステップであっても良いし、媒体に記録され計算機を制御するためのプログラムを構成する処理ステップであっても構わない。この図にあるように、例えばユーザ操作などに応じてコンテンツの再生を実行する(ステップS1001)と、そのコンテンツの再生履歴をコンテンツ識別情報と関連付けて再生履歴保持部に保持するため記録する(ステップS1002)。
【0056】
その後、上記図5で説明したように、再生準備命令や再生命令の受付に応じてコンテンツの選択処理が行われるにあたって、上記再生履歴保持部を参照し、各コンテンツの再生履歴に直近で再生の中断履歴があるか否か判断する(ステップS1003)。そして判断の結果中断履歴があるとの判断結果が出力されたコンテンツ識別情報に関しては、中断後の残り再生時間長を算出し時間長情報保持部のコンテンツ識別情報と関連付けて記録する(ステップS1004)。そして、上記図5で説明した視聴時間長に応じた再生時間長のコンテンツ識別情報の選択に際して、さらに視聴時間長に応じた残り再生時間長のコンテンツ識別情報をも選択する(ステップS1005)。
【0057】
<効果の簡単な説明>
本実施例のコンテンツ再生装置によって、以前のコンテンツ再生が中途終了している場合に、いわゆる「レジューム再生」によって視聴時間内に再生可能なコンテンツを選択することができる。したがって、例えば視聴時間長が7分である場合などに本来ならば選択されないコンテンツBを、視聴時間内に視聴可能であるとして選択(候補)とすることができる。
【符号の説明】
【0058】
0200 コンテンツ再生装置
0201 時計部
0202 受付部
0203 第一取得部
0204 第二取得部
0205 時間長情報保持部
0206 選択部
0207 再生部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
時計部と、
コンテンツを指定しない再生準備命令を受付ける受付部と、
再生準備命令に応じたコンテンツの再生開始時刻を取得する第一取得部と、
コンテンツの再生の終了をすべき時刻を取得する第二取得部と、
コンテンツ識別情報と、これにより識別されるコンテンツの再生時間長とを関連付けた情報である再生時間長情報を保持する時間長情報保持部と、
第一取得部にて取得した再生開始時刻から第二取得部にて取得した終了すべき時刻までの視聴時間長に応じた再生時間長のコンテンツ識別情報を時間長情報保持部から選択する選択部と、
選択部で選択されたコンテンツ識別情報で識別されるコンテンツを再生するための再生部と、
を有するコンテンツ再生装置。
【請求項2】
前記受付部が受付ける命令を前記再生準備命令に代えて再生命令とした請求項1に記載のコンテンツ再生装置。
【請求項3】
再生履歴をコンテンツ識別情報と関連付けて保持する再生履歴保持部と、
再生履歴に直近のコンテンツの再生の中断履歴がある場合には、中断後の残り再生時間長を時間長情報保持部のコンテンツ識別情報と関連付けて記録する残り再生時間長記録部と、を有し、
選択部は、視聴時間長に応じた再生時間長のコンテンツ識別情報の選択に際して、さらに視聴時間長に応じた残り再生時間長のコンテンツ識別情報をも選択する第二選択手段を有する請求項1又は2に記載のコンテンツ再生装置。
【請求項4】
時計部を有するコンテンツ再生装置の動作方法であって、
コンテンツ識別情報と、これにより識別されるコンテンツの再生時間長とを関連付けた情報である再生時間長情報を時間長情報保持部に保持するため記録する記録ステップと、
コンテンツを指定しない再生準備命令を受付ける受付ステップと、
再生準備命令に応じたコンテンツの再生開始時刻を取得する第一取得ステップと、
コンテンツの再生の終了をすべき時刻を取得する第二取得ステップと、
第一取得ステップにて取得した再生開始時刻から第二取得ステップにて取得した終了すべき時刻までの視聴時間長に応じた再生時間長のコンテンツ識別情報を時間長情報保持部から選択する選択ステップと、
選択ステップで選択されたコンテンツ識別情報で識別されるコンテンツを再生するための再生ステップと、
を計算機に実行させるコンテンツ再生装置の動作方法。
【請求項5】
前記受付ステップが受付ける命令を前記再生準備命令に代えて再生命令とした請求項4に記載のコンテンツ再生装置の動作方法。
【請求項6】
再生履歴をコンテンツ識別情報と関連付けて再生履歴保持部に保持するため記録する履歴記録ステップと、
再生履歴に直近のコンテンツの再生の中断履歴がある場合には、中断後の残り再生時間長を時間長情報保持部のコンテンツ識別情報と関連付けて記録する残り再生時間長記録ステップと、をさらに計算機に実行させるとともに、
選択ステップは、視聴時間長に応じた再生時間長のコンテンツ識別情報の選択に際して、さらに視聴時間長に応じた残り再生時間長のコンテンツ識別情報をも選択する第二選択ステップを含む請求項4又は5に記載のコンテンツ再生装置の動作方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate


【公開番号】特開2011−249940(P2011−249940A)
【公開日】平成23年12月8日(2011.12.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−118776(P2010−118776)
【出願日】平成22年5月24日(2010.5.24)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】