説明

コンテンツ再生装置、コンテンツ再生方法、コンテンツ管理装置、コンテンツ管理方法

【課題】一方のコンテンツ管理装置で管理されているコンテンツ、及びこのコンテンツのチャプター情報に基づき、上記コンテンツをチャプター再生することができるコンテンツ再生装置を提供することである。
【解決手段】コンテンツ再生装置は、チャプター情報取得手段、出力手段、受付手段、送信手段、受信手段、及び再生手段を備える。チャプター情報取得手段は、ホームネットワークを介して、コンテンツのチャプター情報を取得する。出力手段は、前記チャプター情報に基づくチャプター操作ガイドを出力する。受付手段は、前記コンテンツに対応するチャプター再生指示を受け付ける。送信手段は、前記チャプター情報に基づき、前記チャプター再生指示で指定されたチャプターの先頭からのコンテンツデータ要求を送信する。受信手段は、前記指定されたチャプター先頭からのコンテンツデータを受信する。再生手段は、前記指定されたチャプター先頭からのコンテンツデータを再生する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、コンテンツ再生装置、コンテンツ再生方法、コンテンツ管理装置、コンテンツ管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、放送番組等のコンテンツを受信し記録したり、また記録されたコンテンツを編集したりすることが可能な記録再生装置が多く普及している。例えば、記録再生装置は、ユーザーのチャプター編集操作等に対応して、コンテンツを複数のチャプターに分割して管理することができる。この場合、記録再生装置は、コンテンツに対応する複数のチャプターを管理するためのチャプター情報を生成し保持する。
【0003】
ユーザーより、記録再生装置は、ユーザーからの第1のチャプターの再生指示に対応して、チャプター情報を参照し、コンテンツを構成する第1のチャプターの先頭から再生を開始し、ユーザーからの第2のチャプターの再生指示に対応して、チャプター情報を参照し、コンテンツを構成する第2のチャプターの先頭から再生を開始する。
【0004】
また、近年では、上記チャプター情報を複数の記録再生装置で共有する技術も提案されている。例えば、一方の記録再生装置と他方の記録再生装置とが同じコンテンツを保持し、一方の記録再生装置がこのコンテンツに対応するチャプター情報を保持し、他方の記録再生装置がこのコンテンツに対応するチャプター情報を保持していないとする。
【0005】
このようなケースにおいて、例えば、一方の記録再生装置が、公衆ネットワーク等を介して、サーバへチャプター情報を提供することにより、他方の記録再生装置は、公衆ネットワーク等を介して、上記サーバからチャプター情報を取得することができる。これにより、他方の記録再生装置が保持するコンテンツを、サーバから取得したチャプター情報に基づきチャプター再生することが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2006−174402号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記したように、互いに同じコンテンツを保持した記録再生装置の間で、チャプター情報を共有する技術は提案されている。
【0008】
これに対応して、一方の記録再生装置(コンテンツ管理装置)がコンテンツ及びチャプター情報を保持し、他方の記録再生装置(コンテンツ再生装置)がコンテンツ及びチャプター情報を保持していない場合でも、他方の記録再生装置で上記コンテンツをチャプター再生する技術が要望されている。
【0009】
本発明が解決しようとする課題は、一方のコンテンツ管理装置で管理されているコンテンツ、及びこのコンテンツのチャプター情報に基づき、上記コンテンツをチャプター再生することができるコンテンツ再生装置及びコンテンツ再生方法を提供することである。
【0010】
また、本発明が解決しようとする課題は、コンテンツ、及びこのコンテンツのチャプター情報を保持しないコンテンツ再生装置による上記コンテンツのチャプター再生を可能にするためのコンテンツ管理装置及びコンテンツ管理方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
実施形態によれば、コンテンツ再生装置は、チャプター情報取得手段、出力手段、受付手段、送信手段、受信手段、及び再生手段を備える。チャプター情報取得手段は、ホームネットワークを介して、コンテンツのチャプター情報を取得する。出力手段は、前記チャプター情報に基づくチャプター操作ガイドを出力する。受付手段は、前記コンテンツに対応するチャプター再生指示を受け付ける。送信手段は、前記チャプター情報に基づき、前記チャプター再生指示で指定されたチャプターの先頭からのコンテンツデータ要求を送信する。受信手段は、指定されたチャプター先頭からのコンテンツデータを受信する。再生手段は、前記指定されたチャプター先頭からのコンテンツデータを再生する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】実施形態に係るコンテンツ処理システム(チャプタースキップ・チャプター編集システム)の一例を示す図である。
【図2】実施形態に係るチャプタースキップ再生の一例を示すフローチャートである。
【図3】実施形態に係るチャプター関連機能のサポート情報の一例を示す図である。
【図4】実施形態に係るベンダー独自UPnPアクションリクエストの一例を示す図である。
【図5】実施形態に係るベンダー独自UPnPアクションレスポンスの一例を示す図である。
【図6】実施形態に係るベンダー独自UPnPアクションリクエスト(編集リクエスト)の一例を示す図である。
【図7】実施形態に係るベンダー独自UPnPアクションレスポンス(編集レスポンス)の一例を示す図である。
【図8】実施形態に係るチャプタースキップ再生の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1は、コンテンツ処理システム(チャプタースキップ・チャプター編集システム)の一例を示す図である。図1に示すように、コンテンツ処理システムは、例えば、再生装置1(コンテンツ再生装置)及び記録装置2(コンテンツ管理装置)を備え、再生装置1と記録装置2とは、ネットワーク(ホームネットワーク)3等で接続されている。なお、記録装置2は、再生装置1側からネットワークに接続された外部装置として認識され、再生装置1は、記録装置2側からネットワークに接続された外部装置として認識される。
【0014】
なお、再生装置1は、少なくとも、ネットワークを介した通信機能、及び放送番組等のコンテンツを再生する再生機能を備え、さらに、アンテナを介してコンテンツを受信したり、ネットワークを介してコンテンツを受信したり、受信したコンテンツを記録したり、受信したコンテンツを編集したりする各種の機能を備えていてもよい。
【0015】
また、記録装置2は、放送番組等のコンテンツを記録する記録機能を必須構成として備えている必要はなく、少なくとも、ネットワークを介した通信機能、及び外部記憶装置等に記憶されたコンテンツを管理する機能を備え、記録装置2は、外部記憶装置等に記憶されたコンテンツを読み出し、ネットワーク経由で外部機器(例えば上記再生装置1)へ読み出したコンテンツのデータを送信することができるものとする。勿論、記録装置2が、アンテナを介してコンテンツを受信したり、ネットワークを介してコンテンツを受信したり、受信したコンテンツを記録したり、受信したコンテンツを編集したりする各種の機能を備えていてもよい。
【0016】
上記再生装置1は、例えばTV等の視聴機器であり、また、上記記録装置2は、ハードディスクレコーダ等の録画機器である。或いは、上記再生装置1と上記記録装置2は、同じ構成であってもよい。
【0017】
図1に示すように、再生装置1は、チューナー部11、信号処理部12、映像・音声出力部13、ネットワークI/F部14、制御部15、入力部17を備え、各部はバスで接続されている。制御部15は、チャプター関連機能情報管理部151、チャプター情報取得部152、チャプター情報編集指示部153を備える。
【0018】
例えば、ユーザーの操作に基づき、制御部15は、アンテナなどから受信したデジタル放送番組をチューナー部11で選局し、信号処理部12、映像・音声出力部13で適切に処理した後、スピーカー、表示装置で放送番組を再生する。
【0019】
また、図1に示すように、記録装置2は、チューナー部21、信号処理部22、映像・音声出力部23、ネットワークI/F部24、制御部25、ストレージ部26、入力部27を備え、各部はバスで接続されている。制御部25は、チャプター関連機能情報管理部251、チャプター情報提供部252、チャプター情報編集部253を備える。
【0020】
例えば、ユーザーの操作に基づき、制御部25は、アンテナなどから受信したデジタル放送番組をチューナー部21で選局し、信号処理部22で処理した後、ストレージ部26に記録する。
【0021】
次に、再生装置1の機能的構成について説明する。再生装置1の制御部15は、CPU、ROM、RAM等により構成され、CPUがROMに記録されたプログラムをRAMに展開して実行することにより、図1に示すように、チャプター関連機能情報管理部151、チャプター情報取得部152、及びチャプター情報編集指示部153として機能する。
【0022】
また、同様に、記録装置2の制御部25も、CPU、ROM、RAM等により構成され、CPUがROMに記録されたプログラムをRAMに展開して実行することにより、図1に示すように、チャプター関連機能情報提供部251、チャプター情報提供部252、チャプター情報編集部253として機能する。
【0023】
図1に示したようなコンテンツ処理システムにおいて、例えば、再生装置1は、起動時にネットワーク3経由で、稼動している1以上の記録装置2をそれぞれUPnP(Universal Plug and Play)コントロールポイント、UPnPデバイスの機能を組み込みことで、UPnPのDiscoveryのフェーズで発見する。
【0024】
このフェーズにおいて、再生装置1は、記録装置2から、記録装置2の機器情報を取得する。例えば先のUPnPを実装した場合には、再生装置1は、機器情報や提供するサービス情報を列挙したDevice Descriptionをダウンロードすることで、機器情報等を取得する。記録装置2のチャプター関連機能情報提供部252は、前記機器情報に少なくともチャプター情報提供可否情報、チャプター編集機能提供可否情報、チャプターのフォーマットのバージョンを含むチャプター関連機能のサポート情報を例えば図3に示すように記述することができる。
【0025】
図3において、CHAPTER_CAP=C000の=以降の16進数列については最大16種類のチャプターに関連する機能のサポート可否を1、0で表現したものであり、Bit15がチャプター情報提供可否、Bit14がチャプター編集機能提供可否を示している。また、CHAPTER_VER=1.00がチャプターのフォーマットのバージョンを示しており、チャプター情報の互換性に関する情報も含むことになる。なお、チャプター関連機能のサポート情報はこれ以外にも特定の独自UPnPアクションのサポート状況で取得することや、特定の独自UPnPアクションで直接取得することも考えられるが、これに限定するものではない。また、再生装置1の制御部15内のチャプター関連機能情報管理部151は、前記機器情報に記載されたチャプター関連機能のサポート情報を記録装置2の情報と結び付けて管理する。
【0026】
続けて、再生装置1が、ネットワーク3経由で、記録装置2のストレージ部26(或いは記録装置2に接続された外部ストレージ部)に保存されたコンテンツ(記録番組)を再生する再生処理について説明する。例えば、ユーザーが、リモートコントローラ等を介して、記録装置2の記録コンテンツ一覧表示を指示すると、入力部17は、この指示を制御部15に入力する。再生装置1(ネットワークI/F部14、制御部15等)は、この指示に基づき、ネットワーク3経由で、記録装置2に対して、記録コンテンツ一覧を要求する。記録装置2(ネットワークI/F部24、制御部25等)は、前記指示に基づき、ネットワーク3経由で、記録コンテンツ一覧を返信する。再生装置1(ネットワークI/F部14、制御部15等)は、ネットワーク3経由で、記録コンテンツ一覧を受信し、映像・音声出力部13が、記録コンテンツ一覧を表示装置等へ出力する。
【0027】
ユーザーは、リモートコントローラ等を介して、表示装置等に出力された記録コンテンツ一覧の中から再生しようとする記録コンテンツを選択すると、入力部17は、この記録コンテンツの選択を制御部15に入力する。再生装置1(ネットワークI/F部14、制御部15、チャプター関連機能情報管理部151、チャプター情報取得部152等)は、この記録コンテンツの選択に基づき、記録装置2がチャプター情報提供可能か判定する。再生装置1が、記録装置2がチャプター情報提供可能と判定した場合に、再生装置1は、ネットワーク3経由で、記録装置2に対して、この記録コンテンツのチャプター情報取得リクエストを送信する。
【0028】
前記送信手法としては、例えUPnPで定義されているベンダー独自のUPnPアクションを使うことが考えられる。図4にベンダー独自UPnPアクションリクエストの一例を示す。ここでリクエストについてはチャプター情報取得の対象となる記録コンテンツの特定のために各記録コンテンツに一意に割り当てられるObjectIDを使用している。また、図5に示すように、レスポンスは少なくとも各チャプターの順序、開始位置情報、ID情報を含み、チャプター情報はChapterListエレメントの値として記載され、先頭チャプターから順に配されることで各チャプターの順序を表し、開始位置情報はオフセットのバイトサイズとして記述され、チャプターIDは各Chapaterエレメントの値として記載されているが、書式はこれに限定するものではない。
【0029】
記録装置2(ネットワークI/F部24等)が、前記ベンダー独自UPnPアクションリクエストを正常に受信した場合には、記録装置2(チャプター情報提供部252)は、同アクションのレスポンスを作成し、再生装置1に対して、レスポンスを送信する。上記したように、前記レスポンスは、少なくとも各チャプターの順序、開始位置情報、ID情報を含む。図5は、ベンダー独自UPnPアクションレスポンスの一例を示す図である。
【0030】
これにより、再生装置1(映像・音声出力部13、ネットワークI/F部14、制御部15、チャプター情報取得部152等)は、上記レスポンスを取得することができ、取得したレスポンスに含まれるチャプター情報に基づき、記録装置2に保持された記録コンテンツに対してユーザーの指定したチャプターの開始位置からのコンテンツデータ要求をすることができ、記録装置2に保持された記録コンテンツをチャプター再生することができる。つまり、再生装置1は、ユーザーからの記録コンテンツに対応するチャプタースキップ指示(チャプター再生指示)を受け付け、現在の再生と番組データの読み込みを停止し、チャプター情報に記載されたスキップ先チャプターの開始位置情報から記録コンテンツのデータを読み込み、読み込んだデータの再生を開始する。これにより、チャプタースキップ指示に対応したチャプター再生を実現することができる。
【0031】
上記について、図2を参照して、さらに詳しく説明する。図2は、チャプタースキップ再生の一例を示すフローチャートである。
【0032】
上記説明したように、再生装置1(映像・音声出力部13等)は、記録装置2に保持された記録コンテンツ一覧を表示装置等へ出力する。ユーザーは、リモートコントローラ等を介して、表示装置等に出力された記録コンテンツ一覧の中から再生しようとする記録コンテンツを選択することができる(ST1)。
【0033】
再生装置1(ネットワークI/F部14、制御部15、チャプター関連機能情報管理部151、チャプター情報取得部152等)は、事前に入手したチャプター関連機能のサポート情報に基づき、選択された記録コンテンツのチャプター再生が可能かどうかを判定する(ST2)。
【0034】
再生装置1(制御部15等)が、チャプター再生を不可能と判定した場合には(ST2、NO)、再生装置1は、チャプター操作用のガイド表示を提示せず(ST3)、ユーザーからのチャプタースキップ操作を受け付けない。
【0035】
再生装置1(制御部15等)が、チャプター再生が可能と判定した場合には(ST2、YES)、再生装置1は、ネットワーク3経由で、記録装置2に対して、上記選択された記録コンテンツのチャプター情報を要求し、これに対応して、記録装置2は、ネットワーク3経由で、再生装置1からのチャプター情報の要求を受信する。さらに、記録装置2は、ネットワーク3経由で、再生装置1に対して、選択された記録コンテンツのチャプター情報を送信し、再生装置1は、ネットワーク3経由で、記録装置2からのチャプター情報を取得する(ST4)。
【0036】
さらに、再生装置1(映像・音声出力部13等)は、取得したチャプター情報に基づき、選択された記録コンテンツのチャプター操作用ガイドを表示装置等へ出力する(ST5)。チャプター操作用ガイドは、選択された記録コンテンツを構成する全チャプター(言い換えれば選択された記録コンテンツから生成された全チャプター)の中から指定されたチャプターを選択可能に構成されている。
【0037】
ユーザーは、リモートコントローラ等を介して、表示装置等に出力されたチャプター操作用ガイドを介して、選択した記録コンテンツを構成する全チャプター(チャプター1〜n)の中から1チャプター(例えば、図8に示すようにチャプター2)を選択し、チャプタースキップ(チャプター再生)を指示すると(ST6)、入力部17は、選択チャプター情報(チャプター2、或いはチャプター2の先頭位置情報)を含むチャプタースキップ指示(チャプター再生指示)を受け付けて、チャプタースキップ指示を制御部15に入力する。再生装置1(ネットワークI/F部14、制御部15等)は、ネットワーク3経由で、記録装置2に対して、チャプター2の先頭位置からのコンテンツデータ要求を送信する。
【0038】
記録装置2(ネットワークI/F部24、制御部25等)は、ネットワーク3経由で、再生装置1からのチャプター2の先頭位置からのコンテンツデータ要求を受信し、同要求に対応する記録コンテンツのデータ(チャプター2の先頭からのコンテンツデータ)を読み出し、ネットワーク3経由で、再生装置1に対して、読み出したコンテンツデータを送信する。
【0039】
再生装置1(ネットワークI/F部14、信号処理部12、映像・音声出力部13、制御部15等)は、ネットワーク3経由で、記録装置2により読み出されたコンテンツデータを受信し、受信したコンテンツデータ、すなわちチャプター2の先頭からコンテンツデータを再生する(ST7)。なお、上記コンテンツデータの再生前に、他のコンテンツを再生している場合には、再生装置1は、この他のコンテンツの再生を停止し、受信したコンテンツデータを再生(ストリーミング再生)する。
【0040】
上記に加えて、再生装置1は、記録装置2により管理されているコンテンツを編集することもできる。再生装置1は、チャプター編集用の独自UPnPアクションを図6のように実装し、新規作成・削除に必要なデータを送受信できる。これにより、上記したチャプタースキップだけではなく、チャプター編集も可能となる。つまり、記録装置2により管理されているコンテンツに対応した新規チャプター情報を生成することもできるし、記録装置2により管理されているコンテンツに対応した既存のチャプター情報の内容を変更することもできる。
【0041】
例えば、ユーザーは、リモートコントローラ等を介して、表示装置等に出力されたチャプター編集用ガイドを介して、選択した記録コンテンツのチャプター情報の編集(チャプターの追加、削除等)を指示すると、入力部17は、この編集指示を受け付けて、この編集指示を制御部15に入力する。再生装置1(ネットワークI/F部14、制御部15等)は、ネットワーク3経由で、記録装置2に対して、編集指示を送信する。図6は、ベンダー独自UPnPアクションリクエスト(編集リクエスト)の一例を示す図であり、図7は、ベンダー独自UPnPアクションレスポンス(編集レスポンス)の一例を示す図であり
記録装置2は、ネットワーク3経由で、再生装置1からの編集指示を受信し、編集指示に基づき、選択された記録コンテンツのチャプター情報を編集し、編集されたチャプター情報を管理する。
【0042】
以上により、本実施形態によれば、再生装置1は、相手機器(記録装置2)の発見時にネットワーク経由でのチャプタースキップ・編集対応可否情報を取得し、かつ番組再生時にネットワーク経由でチャプター情報を取得、編集指示を出せる。これにより、再生装置1は、記録装置2により管理されたコンテンツをチャプタースキップ再生が可能となり、また、記録装置2により管理されたコンテンツに対するチャプター編集が可能となる。
【0043】
以下、本実施形態についてまとめる。ホームネットワーク技術の進展に伴い、再生装置1は、ネットワーク経由で、記録装置2で記録した放送番組等のコンテンツを再生することができる。また、記録装置2が、このコンテンツを編集し、このコンテンツに対応したチャプター情報を保持することができる。さらに、記録装置2は、ネットワーク経由で、チャプター情報の提供が可能であることの情報を公開し、これに対応して、再生装置1は、ネットワーク経由で、チャプター情報を取得する。これにより、再生装置1は、チャプター情報に基づき、記録装置2で記録されたコンテンツをチャプタースキップ再生することができる。さらに、再生装置1は、記録装置2で記録されたコンテンツを編集することもできる。
【0044】
なお、上記したモジュールとは、ハードウェアで実現するものであっても良いし、CPU等を使ってソフトウェアで実現するものであってもよい。
【0045】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0046】
1…再生装置、11…チューナー部、12…信号処理部、13…映像・音声出力部、14…ネットワークI/F部、15…制御部、17…入力部、151…チャプター関連機能情報管理部、152…チャプター情報取得部、153…チャプター情報編集指示部、2…記録装置、21…チューナー部、22…信号処理部、23…映像・音声出力部、24…ネットワークI/F部、25…制御部、26…ストレージ部、27…入力部、251…チャプター関連機能情報管理部、252…チャプター情報提供部、253…チャプター情報編集部253

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ホームネットワークを介して、コンテンツのチャプター情報を取得するチャプター情報取得手段と、
前記チャプター情報に基づくチャプター操作ガイドを出力する出力手段と、
前記チャプター操作ガイドを介して、前記コンテンツに対応するチャプター再生指示を受け付ける受付手段と、
前記ホームネットワークを介して、前記チャプター情報に基づき、前記チャプター再生指示で指定されたチャプターの先頭からのコンテンツデータ要求を送信する送信手段と、
前記ホームネットワークを介して、前記指定されたチャプターの先頭からのコンテンツデータを受信する受信手段と、
前記指定されたチャプターの先頭からのコンテンツデータを再生する再生手段と、
を備えたコンテンツ再生装置。
【請求項2】
前記再生手段は、前記指定されたチャプターの先頭からのコンテンツデータをストリーミング再生する請求項1記載のコンテンツ再生装置。
【請求項3】
前記チャプター情報取得手段は、前記ホームネットワークを介して、前記コンテンツの前記チャプター情報を管理するコンテンツ管理装置から、前記チャプター情報を取得し、
前記送信手段は、前記ホームネットワークを介して、前記コンテンツ管理装置に対して、前記チャプター情報に基づき、前記チャプター再生指示で指定されたチャプターの先頭からのコンテンツデータ要求を送信し、
前記受信手段は、前記ホームネットワークを介して、前記コンテンツ管理装置から、前記指定されたチャプターの先頭からのコンテンツデータを受信する請求項1又は2記載のコンテンツ再生装置。
【請求項4】
前記チャプター情報の編集を指示する編集指示手段を備え、
前記送信手段は、前記ホームネットワークを介して、前記コンテンツ管理装置に対して、前記チャプター情報の編集指示を送信する請求項1乃至3の何れか1項記載のコンテンツ再生装置。
【請求項5】
前記コンテンツのチャプター情報を管理するコンテンツ管理手段と、
ホームネットワークを介して、前記チャプター情報を提供するチャプター情報提供手段と、
前記ホームネットワークを介して、前記コンテンツの指定チャプター先頭からのコンテンツデータ要求を受信する受信手段と、
前記チャプター情報に基づき前記コンテンツの指定チャプター先頭からのコンテンツデータを読み出す読出手段と、
前記ホームネットワークを介して、前記コンテンツの指定チャプター先頭からのコンテンツデータを送信する送信手段と、
を備えたコンテンツ管理装置。
【請求項6】
前記チャプター情報提供手段は、前記ホームネットワークを介して、コンテンツ再生装置に対して、前記チャプター情報を提供し、
前記受信手段は、前記ホームネットワークを介して、前記コンテンツ再生装置から前記コンテンツの指定チャプター先頭からのコンテンツデータ要求を受信し、
前記送信手段は、前記ホームネットワークを介して、前記コンテンツ再生装置に対して、前記コンテンツの指定チャプター先頭からのコンテンツデータ要求に対応するコンテンツデータを送信する請求項5記載のコンテンツ管理装置。
【請求項7】
前記受信手段は、前記ホームネットワークを介して、前記コンテンツ再生装置から、前記チャプター情報の編集指示を受信し、
前記コンテンツ管理手段は、前記編集指示に基づき前記チャプター情報を編集する請求項5又は6記載のコンテンツ管理装置。
【請求項8】
ホームネットワークを介して、コンテンツのチャプター情報を取得し、
前記チャプター情報に基づくチャプター操作ガイドを出力し、
前記チャプター操作ガイドを介して、前記コンテンツに対応するチャプター再生指示を受け付け、
前記ホームネットワークを介して、前記チャプター情報に基づき、前記チャプター再生指示で指定されたチャプターの先頭からのコンテンツデータ要求を送信し、
前記ホームネットワークを介して、前記指定されたチャプターの先頭からのコンテンツデータを受信し、
前記指定されたチャプターの先頭からのコンテンツデータを再生するコンテンツ再生方法。
【請求項9】
ホームネットワークを介して、コンテンツのチャプター情報を提供し、
前記ホームネットワークを介して、前記コンテンツの指定チャプター先頭からのコンテンツデータ要求を受信し、
前記チャプター情報に基づき前記コンテンツの指定チャプター先頭からのコンテンツデータを読み出し、
前記ホームネットワークを介して、前記コンテンツの指定チャプター先頭からのコンテンツデータを送信するコンテンツ管理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−51574(P2013−51574A)
【公開日】平成25年3月14日(2013.3.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−188972(P2011−188972)
【出願日】平成23年8月31日(2011.8.31)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】