説明

コンテンツ推薦装置、コンテンツ推薦方法、及びコンテンツ推薦プログラム

【課題】サーバ装置の保持する全てのコンテンツのメタデータを受信することなくコンテンツを推薦すること。
【解決手段】コンテンツリスト受信部107は検索条件をサーバ装置3に送信して検索させ、サーバ装置3から検索条件に基づくコンテンツリストを受信し、コンテンツリスト記憶部117に記憶する。パラメータ生成部115は、コンテンツリスト記憶部117からコンテンツリストを読み出し、嗜好情報記憶部112からユーザの嗜好情報を読み出し、前記コンテンツリストに掲載されたコンテンツのメタデータと、読み出された嗜好情報とに基づいてコンテンツの嗜好度を算出するためのパラメータを生成する。コンテンツ推薦部105は、ユーザの操作により検索されたコンテンツの嗜好度を算出し、コンテンツの嗜好度に基づいてコンテンツリストを並び替え出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツを推薦するコンテンツ推薦装置、コンテンツ推薦方法、及びコンテンツ推薦プログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
コンテンツの内容を説明するメタデータを用いてコンテンツを推薦するコンテンツ推薦装置として、例えば、ユーザID及びユーザの状況(例えば、時刻情報など)に基づき、ユーザの再生(視聴)履歴であるユーザプロファイルをプロファイルデータベースから取得し、各コンテンツの推薦度のスコア値を計算して、各コンテンツの推薦度のスコア値に基づき、コンテンツをスコア順に並べ替え、推薦するコンテンツのリストを推薦結果として表示することにより、ユーザに負担をかけることなく、ユーザの状況に応じた最適なコンテンツを推薦するようにしたコンテンツ推薦装置が提案されている(例えば、特許文献1の段落番号[0047]〜[0062]等参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−165454号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、前記特許文献1に記載のコンテンツ推薦装置では、クライアント端末は、サーバ装置から配信されるコンテンツのメタデータを用いて、ユーザが視聴するであろうコンテンツの推薦を、ユーザの状況に応じたユーザの嗜好を考慮してユーザに提示しているため、サーバ装置が有する膨大な数のコンテンツのメタデータをクライアント端末に送信した場合、サーバ装置や、ネットワーク、クライアント端末に大きな負荷をかける、という課題がある。
【0005】
そこで、本発明は、サーバ装置の保持する全てのコンテンツのメタデータを受信することなくコンテンツを推薦することができる、コンテンツ推薦装置、コンテンツ推薦方法およびコンテンツ推薦プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明に係るコンテンツ推薦装置の第1の特徴は、ユーザの操作により入力された検索条件をサーバ装置に対し送信してコンテンツを検索させ、当該サーバ装置から前記検索条件に基づくコンテンツリストを受信するコンテンツリスト受信手段と、前記コンテンツリストを記憶するコンテンツリスト記憶手段と、前記検索条件を検索履歴として記憶する検索履歴記憶手段と、前記検索履歴に基づいて前記ユーザの嗜好情報を生成する嗜好情報生成手段と、前記ユーザの嗜好情報を記憶する嗜好情報記憶手段と、前記コンテンツリスト記憶手段から前記コンテンツリストを読み出すと共に、前記嗜好情報記憶手段から前記ユーザの嗜好情報を読み出し、前記コンテンツリストに掲載されたコンテンツのメタデータと、前記読み出された嗜好情報とに基づいて前記コンテンツの嗜好度を算出するためのパラメータを生成するパラメータ生成手段と、前記パラメータに基づいて、ユーザの操作により検索された前記コンテンツの嗜好度を算出し、算出した前記コンテンツの嗜好度に基づいて前記コンテンツリストを並び替えて出力するコンテンツ推薦手段と、を備えたことにある。
【0007】
上記目的を達成するため、本発明に係るコンテンツ推薦装置の第2の特徴は、前記サーバ装置から受信したコンテンツを再生するコンテンツ再生手段と、前記コンテンツ再生手段により再生されたコンテンツの識別情報を再生履歴として記憶する再生履歴記憶手段と、を更に備え、前記嗜好情報生成手段は、前記検索履歴記憶手段に記憶された検索履歴と、前記再生履歴記憶手段に記憶された再生履歴とに基づいて、前記ユーザの嗜好情報を生成することにある。
【0008】
上記目的を達成するため、本発明に係るコンテンツ推薦装置の第3の特徴は、前記パラメータ生成手段は、受信した前記メタデータと、前記嗜好情報とに基づいて、受信した前記メタデータの嗜好度を算出すると共に、前記再生履歴を読み出し、読み出した前記再生履歴に基づいて前記コンテンツリストに掲載されたコンテンツを再生したか否かを判定し、前記メタデータの嗜好度を入力値とし、かつ、前記コンテンツを再生したか否かの判定結果を出力層への教師信号として教師あり学習を行い、前記コンテンツの嗜好度を算出するためのパラメータを生成し、前記コンテンツ推薦手段は、前記ニューラルネットワークに前記パラメータを適用し、かつ、前記メタデータの嗜好度を入力値として前記コンテンツの嗜好度を算出し、算出した前記コンテンツの嗜好度に基づいて前記コンテンツリストを並び替えて出力することにある。
【0009】
上記目的を達成するため、本発明に係るコンテンツ推薦方法の第1の特徴は、ユーザの操作により入力された検索条件をサーバ装置に対し送信してコンテンツを検索させ、当該サーバ装置から前記検索条件に基づくコンテンツリストを受信するコンテンツリスト受信ステップと、前記コンテンツリストをコンテンツリスト記憶手段に記憶させるコンテンツリスト記憶ステップと、前記検索条件を検索履歴として検索履歴記憶手段に記憶させる検索履歴記憶ステップと、前記検索履歴に基づいて前記ユーザの嗜好情報を生成する嗜好情報生成ステップと、前記ユーザの嗜好情報を嗜好情報記憶手段に記憶させる嗜好情報記憶ステップと、前記コンテンツリスト記憶手段から前記コンテンツリストを読み出すと共に、前記嗜好情報記憶手段から前記ユーザの嗜好情報を読み出し、前記コンテンツリストに掲載されたコンテンツのメタデータと、前記読み出された嗜好情報とに基づいて前記コンテンツの嗜好度を算出するためのパラメータを生成するパラメータ生成ステップと、前記パラメータに基づいて、ユーザの操作により検索された前記コンテンツの嗜好度を算出し、算出した前記コンテンツの嗜好度に基づいて前記コンテンツリストを並び替えて出力するコンテンツ推薦ステップと、を有することにある。
【0010】
上記目的を達成するため、本発明に係るコンテンツ推薦方法の第2の特徴は、前記サーバ装置から受信したコンテンツを再生するコンテンツ再生ステップと、前記コンテンツ再生ステップにより再生されたコンテンツの識別情報を再生履歴として再生履歴記憶手段に記憶させる再生履歴記憶ステップと、を更に有し、前記嗜好情報生成ステップは、前記検索履歴記憶手段に記憶された検索履歴と、前記再生履歴記憶手段に記憶された再生履歴とに基づいて、前記ユーザの嗜好情報を生成することにある。
【0011】
上記目的を達成するため、本発明に係るコンテンツ推薦方法の第3の特徴は、前記パラメータ生成ステップは、受信した前記メタデータと、前記嗜好情報とに基づいて、受信した前記メタデータの嗜好度を算出すると共に、前記再生履歴を読み出し、読み出した前記再生履歴に基づいて前記コンテンツリストに掲載されたコンテンツを再生したか否かを判定し、前記メタデータの嗜好度を入力値とし、かつ、前記コンテンツを再生したか否かの判定結果を出力層への教師信号として教師あり学習を行い、前記コンテンツの嗜好度を算出するためのパラメータを生成し、前記コンテンツ推薦ステップは、前記ニューラルネットワークに前記パラメータを適用し、かつ、前記メタデータの嗜好度を入力値として前記コンテンツの嗜好度を算出し、算出した前記コンテンツの嗜好度に基づいて前記コンテンツリストを並び替えて出力することにある。
【0012】
上記目的を達成するため、本発明に係るコンテンツ推薦プログラムの第1の特徴は、ユーザの操作により入力された検索条件をサーバ装置に対し送信してコンテンツを検索させ、当該サーバ装置から前記検索条件に基づくコンテンツリストを受信するコンテンツリスト受信ステップと、前記コンテンツリストをコンテンツリスト記憶手段に記憶させるコンテンツリスト記憶ステップと、前記検索条件を検索履歴として検索履歴記憶手段に記憶させる検索履歴記憶ステップと、前記検索履歴に基づいて前記ユーザの嗜好情報を生成する嗜好情報生成ステップと、前記ユーザの嗜好情報を嗜好情報記憶手段に記憶させる嗜好情報記憶ステップと、前記コンテンツリスト記憶手段から前記コンテンツリストを読み出すと共に、前記嗜好情報記憶手段から前記ユーザの嗜好情報を読み出し、前記コンテンツリストに掲載されたコンテンツのメタデータと、前記読み出された嗜好情報とに基づいて前記コンテンツの嗜好度を算出するためのパラメータを生成するパラメータ生成ステップと、前記パラメータに基づいて、ユーザの操作により検索された前記コンテンツの嗜好度を算出し、算出した前記コンテンツの嗜好度に基づいて前記コンテンツリストを並び替えて出力するコンテンツ推薦ステップとを、コンピュータに実行させることにある。
【0013】
上記目的を達成するため、本発明に係るコンテンツ推薦プログラムの第2の特徴は、前記サーバ装置から受信したコンテンツを再生するコンテンツ再生ステップと、前記コンテンツ再生ステップにより再生されたコンテンツの識別情報を再生履歴として再生履歴記憶手段に記憶させる再生履歴記憶ステップと、を更に前記コンピュータに実行させ、前記嗜好情報生成ステップは、前記検索履歴記憶手段に記憶された検索履歴と、前記再生履歴記憶手段に記憶された再生履歴とに基づいて、前記ユーザの嗜好情報を生成することにある。
【0014】
上記目的を達成するため、本発明に係るコンテンツ推薦プログラムの第3の特徴は、前記パラメータ生成ステップは、受信した前記メタデータと、前記嗜好情報とに基づいて、受信した前記メタデータの嗜好度を算出すると共に、前記再生履歴を読み出し、読み出した前記再生履歴に基づいて前記コンテンツリストに掲載されたコンテンツを再生したか否かを判定し、前記メタデータの嗜好度を入力値とし、かつ、前記コンテンツを再生したか否かの判定結果を出力層への教師信号として教師あり学習を行い、前記コンテンツの嗜好度を算出するためのパラメータを生成し、前記コンテンツ推薦ステップは、前記ニューラルネットワークに前記パラメータを適用し、かつ、前記メタデータの嗜好度を入力値として前記コンテンツの嗜好度を算出し、算出した前記コンテンツの嗜好度に基づいて前記コンテンツリストを並び替えて出力することにある。
【発明の効果】
【0015】
本発明に係るコンテンツ推薦装置、コンテンツ推薦方法およびコンテンツ推薦プログラムによれば、サーバ装置が保持する全てのコンテンツのメタデータを受信することなく、ユーザの嗜好に合ったコンテンツを推薦することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の実施例1であるコンテンツ嗜好装置とサーバ装置との接続例を示す構成図である。
【図2】本発明の実施例1のコンテンツ推薦装置の構成例を示す構成図である。
【図3】本発明の実施例1のサーバ装置の構成例を示す構成図である。
【図4】本発明の実施例1のコンテンツ推薦装置のコンテンツ検索部におけるコンテンツ検索処理を示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施例1のコンテンツ推薦装置のコンテンツ検索部におけるコンテンツ検索処理により表示される検索条件の入力画面の例を示す図である。
【図6】本発明の実施例1のコンテンツ推薦装置のコンテンツ検索部におけるコンテンツ検索処理により表示される検索結果のコンテンツリスト画面の一例である。
【図7】本発明の実施例1のコンテンツ推薦装置のコンテンツ再生部におけるコンテンツ再生処理を示すフローチャートである。
【図8】本発明の実施例1のコンテンツ推薦装置の嗜好情報生成部における嗜好情報生成処理のうちの1周期分の主要な処理を示すフローチャートである。
【図9】本発明の実施例1のコンテンツ推薦装置の嗜好情報生成部における再生履歴分析処理の詳細を示すフローチャートである。
【図10】本発明の実施例1のコンテンツ推薦装置の嗜好情報生成部における検索履歴分析処理の詳細を示すフローチャートである。
【図11】本発明の実施例1のコンテンツ推薦装置のパラメータ生成部におけるパラメータ生成処理のうちの1周期分の主要な処理を示すフローチャートである。
【図12】本発明の実施例1のコンテンツ推薦装置におけるパラメータ生成処理で用いるニューラルネットワークの構成例を示す図である。
【図13】本発明の実施例1のコンテンツ推薦装置のコンテンツ推薦部におけるコンテンツ推薦処理を示すフローチャートである。
【図14】本発明の実施例2のコンテンツ推薦装置の構成例を示す構成図である。
【図15】本発明の実施例2のコンテンツ推薦装置のコンテンツ分析部におけるコンテンツ分析処理のうちの1周期分の主要な処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明のコンテンツ推薦装置、コンテンツ推薦方法、及びコンテンツ推薦プログラムの実施例について説明する。
【実施例1】
【0018】
まず、本発明のコンテンツ推薦装置、コンテンツ推薦方法、及びコンテンツ推薦プログラムの実施例1について説明する。
【0019】
<コンテンツ推薦装置とサーバ装置3との接続>
図1は、本発明に係る実施例1のコンテンツ推薦装置を、ネットワークを介してサーバ装置に接続する接続例を示す構成図である。
【0020】
図1に示すように、本発明に係る実施例1の複数のコンテンツ推薦装置1は、ネットワーク2を介してサーバ装置3と接続されている。
【0021】
コンテンツ推薦装置1は、ネットワーク2を介してサーバ装置3に対して、コンテンツの送信を要求するコンテンツ送信要求信号を送信すると、サーバ装置3は、ネットワーク2を介してコンテンツ推薦装置1から受信したコンテンツ送信要求信号に対する応答として、コンテンツ推薦装置1にコンテンツを送信する。
【0022】
また、コンテンツ推薦装置1は、ネットワーク2を介してサーバ装置3に対して、検索の実行を要求する検索実行要求信号を送信すると、サーバ装置3は、ネットワーク2を介してコンテンツ推薦装置1から受信した検索実行要求信号に対する応答として、コンテンツ推薦装置1に対し、検索結果であるコンテンツの題名(番組名)や簡単な内容紹介、サムネイル等が記述されたリスト、すなわちコンテンツリストを送信する。
【0023】
また、コンテンツ推薦装置1は、ネットワーク2を介してサーバ装置3に対して、コンテンツのメタデータの送信を要求するメタデータ送信要求信号を送信すると、サーバ装置3は、ネットワーク2を介してコンテンツ推薦装置1から受信したメタデータ送信要求信号に対する応答として、コンテンツ推薦装置1に要求されたコンテンツのメタデータを送信する。
【0024】
<コンテンツ推薦装置の構成>
まず、実施例1のコンテンツ推薦装置1の構成について説明する。
【0025】
図2は、実施例1のコンテンツ推薦装置1の構成例を示す構成図である。
【0026】
図2において、実施例1のコンテンツ推薦装置1は、出力部101と、入力部102と、コンテンツ再生部103と、コンテンツ検索部104と、コンテンツ推薦部105と、コンテンツ受信部106と、コンテンツリスト受信部107と、メタデータ受信部108と、ネットワーク接続部109と、履歴収集部110と、嗜好情報生成部111と、嗜好情報記憶部112と、検索履歴記憶部113と、再生履歴記憶部114と、パラメータ生成部115と、パラメータ記憶部116と、コンテンツリスト記憶部117とを備える。
【0027】
出力部101は、液晶ディスプレイ等の画像出力装置、スピーカー等の音声出力装置を備え、コンテンツ再生部103、コンテンツ検索部104、またはコンテンツ推薦部105から供給された映像や音声を再生して出力するものである。
【0028】
入力部102は、リモコン等の入力装置を備え、ユーザの操作によりコンテンツの再生、コンテンツの検索、推薦コンテンツの表示等の操作信号を生成してコンテンツ再生部103、コンテンツ検索部104、及びコンテンツ推薦部105へ供給するものである。
【0029】
コンテンツ再生部103は、入力部102からコンテンツ識別情報と共にコンテンツの再生操作信号が供給されると、コンテンツ受信部106に対し入力部102から供給されたコンテンツ識別情報と共に、サーバ装置3に対しコンテンツの送信を要求するコンテンツ送信要求信号を出力し、コンテンツ受信部106が受信したコンテンツを出力部101で出力可能な形式の映像や音声の信号に変換して、出力部101に供給することによりコンテンツを再生すると共に、履歴収集部110に対し入力部102から供給されたコンテンツ識別情報を、再生履歴(視聴履歴)として出力するものである。
【0030】
コンテンツ検索部104は、入力部102から検索条件と共にコンテンツの検索を指示する操作信号が供給されると、コンテンツリスト受信部107に対し入力部102から供給された検索条件と共にコンテンツの検索の実行をサーバ装置3に対し要求する検索実行要求信号を出力し、コンテンツリスト受信部107が受信した検索結果であるコンテンツリストを出力部101で出力するための形式に変換して、出力部101に供給すると共に、履歴収集部110に対し入力部102から供給された検索条件を、検索履歴として出力するものである。
【0031】
コンテンツ推薦部105は、入力部102からコンテンツの推薦を指示する操作信号が供給されると、嗜好情報記憶部112から嗜好情報を読み出し、読み出した嗜好情報をコンテンツリスト受信部107に検索を実行させるための検索条件に変換し、コンテンツリスト受信部107にこの検索条件と共に検索実行要求信号を出力するものである。
【0032】
また、コンテンツ推薦部105は、パラメータ記憶部116からパラメータ生成部115がニューラルネットワークを用いたバックプロパゲーションにより学習したパラメータを読み出し、読み出したパラメータによりパラメータ生成部115と同じニューラルネットワークを構築して、メタデータの嗜好度を入力値としてコンテンツの嗜好度を算出し、コンテンツリスト受信部107から供給される検索結果のコンテンツリストをコンテンツの嗜好度に基づいて並び替え、並び替えたコンテンツリストを出力部101で出力するための形式に変換し、推薦コンテンツリストとして出力部101に供給する。
【0033】
コンテンツ受信部106は、コンテンツ再生部103からコンテンツ識別情報と共にコンテンツの受信を指示する信号が供給されると、ネットワーク接続部109を介してサーバ装置3(図1参照)に対し、コンテンツ再生部103から供給されたコンテンツ識別情報により識別されるコンテンツ送信要求信号を送信し、サーバ装置3から送信されるコンテンツを受信して、受信したコンテンツをコンテンツ再生部103に供給するものである。
【0034】
コンテンツリスト受信部107は、コンテンツ検索部104またはコンテンツ推薦部105から検索条件と共に検索実行要求信号が供給されると、ネットワーク接続部109を介してネットワーク2に接続されたサーバ装置3に対し、コンテンツ検索部104またはコンテンツ推薦部105から供給された検索条件による検索実行要求信号を送信し、サーバ装置3に検索を実行させ、サーバ装置における検索結果であるコンテンツリストを受信し、受信したコンテンツリストをコンテンツ検索部104またはコンテンツ推薦部105に供給すると共に、コンテンツリスト記憶部117に記憶するものである。
【0035】
メタデータ受信部108は、嗜好情報生成部111またはパラメータ生成部115からコンテンツ識別情報と共に、サーバ装置3に対しメタデータの送信を要求するメタデータ送信要求信号が供給されると、ネットワーク接続部109を介してネットワーク2に接続されたサーバ装置3に対し、嗜好情報生成部111またはパラメータ生成部115から供給されたコンテンツ識別情報により識別されるコンテンツのメタデータ送信要求信号を送信し、サーバ装置3から送信されたメタデータを受信し、受信したメタデータを嗜好情報生成部111またはパラメータ生成部115に供給するものである。
【0036】
なお、本実施例1におけるコンテンツのメタデータとは、番組コンテンツや、映像コンテンツ、音楽コンテンツ等のコンテンツの内容についての情報であり、例えば、番組タイトルや、内容記述、ジャンル、時間の長さ、言語等の情報を含むものである。
【0037】
ネットワーク接続部109は、ネットワークカードなどの通信インタフェースであり、このネットワーク接続部109によりネットワーク2に接続することによって、ネットワーク2に接続されたサーバ装置3と通信するものである。
【0038】
履歴収集部110は、コンテンツ再生部103から再生したコンテンツの識別情報が供給されると、供給されたコンテンツ識別情報を再生履歴(視聴履歴)として再生履歴記憶部114に記憶させると共に、コンテンツ検索部104から検索条件が供給されると、供給された検索条件を検索履歴として検索履歴記憶部113に記憶させるものである。
【0039】
嗜好情報生成部111は、例えば、1日や、12時間、1週間等の予め定められた時間間隔で定期的に動作し、再生履歴記憶部114から再生履歴として記憶された再生コンテンツ識別情報を読み出し、読み出した再生コンテンツ識別情報と共に、サーバ装置3に再生コンテンツのメタデータの送信を要求するメタデータ送信要求信号をメタデータ受信部108に対し出力すると共に、検索履歴記憶部113から検索履歴としての検索条件を読み出し、メタデータ受信部108から供給されるメタデータと、検索履歴記憶部113から読み出した検索条件とに基づいて嗜好情報を生成し、生成した嗜好情報を嗜好情報記憶部112に記憶するものである。
【0040】
嗜好情報記憶部112は、例えば、ハードディスクやメモリ等の記憶装置により構成され、嗜好情報を記憶するものである。
【0041】
検索履歴記憶部113は、例えば、ハードディスクやメモリ等の記憶装置により構成され、検索履歴として複数の検索条件を記憶するものである。
【0042】
再生履歴記憶部114は、例えばハードディスクやメモリ等の記憶装置により構成され、再生履歴として再生したコンテンツのコンテンツ識別情報を記憶するものである。
【0043】
パラメータ生成部115は、例えば、1日や、12時間、1週間等の予め定められた時間間隔で定期的に動作し、コンテンツリスト記憶部117に検索結果として記憶されたコンテンツリストからコンテンツ識別情報を読み出すと共に、再生履歴記憶部114に再生履歴として記憶されたコンテンツ識別情報を読み出し、コンテンツリストに掲載された各コンテンツについて、そのコンテンツを再生したか否かを判別し、コンテンツリストに掲載された各コンテンツについて、メタデータ受信部108に対しコンテンツ識別情報と共にメタデータ送信要求信号を出力し、メタデータ受信部108から供給されるメタデータと、コンテンツリスト記憶部117から読み出したコンテンツリストに掲載されたコンテンツ識別情報と、コンテンツの再生履歴とに基づいて、例えば、ニューラルネットワークを用いたバックプロパゲーション等の教師あり学習による機械学習によりパラメータの生成を行って、生成したパラメータをパラメータ記憶部116に記憶するものである。ここで、本実施例では、ユーザの嗜好情報として、ユーザの再生履歴を使用しているが、本発明では、これに限らず、例えば、ユーザの検索履歴等を使用しても良い。また、本実施例では、メタデータ受信部108からサーバ装置3に対しコンテンツ識別情報と共にメタデータ送信要求信号が送られ、メタデータ受信部108がサーバ装置3からメタデータを受信するように説明するが、本発明では、これに限らず、コンテンツリストやコンテンツ自体等に初めから各コンテンツのメタデータが含まれていたりしても良い。また、本実施例では、ニューラルネットワークを用いたバックプロパゲーション等の教師あり学習による機械学習により説明しているが、これも一例であり、コンテンツリストに掲載されたコンテンツ識別情報と、コンテンツの再生履歴とに基づいて、パラメータの生成が可能であれば、他の方法でも勿論良い。
【0044】
パラメータ記憶部116は、例えばハードディスクやメモリ等の記憶装置により構成され、パラメータ生成の際のパラメータを記憶するものである。
【0045】
コンテンツリスト記憶部117は、例えばハードディスクやメモリ等の記憶装置により構成され、コンテンツの検索結果として複数のコンテンツ識別情報が記述されたコンテンツリストを記憶するものである。
【0046】
なお、本実施例1のコンテンツ推薦装置1は、嗜好情報記憶部112、検索履歴記憶部113、再生履歴記憶部114、パラメータ記憶部116、及びコンテンツリスト記憶部117を別々の記憶装置として構成しているが、各々の記憶部を部分的に共用したり、全ての記憶部を1つの記憶装置で共用したりする構成としてもよい。
【0047】
また、本実施例1のコンテンツ推薦装置1は、検索履歴記憶部113と、再生履歴記憶部114のどちらか一方のみを備える構成としてもよい。この場合、嗜好情報生成部111は、検索履歴記憶部113から読み出した検索履歴として複数の検索条件、または再生履歴記憶部114から読み出した再生履歴として複数のコンテンツ識別情報それぞれについてメタデータ受信部108に受信させて供給されたメタデータのどちらか一方のみを分析し、嗜好情報を生成する。
【0048】
<サーバ装置の構成>
次に、サーバ装置3の構成について説明する。
【0049】
図3は、本実施例1のサーバ装置の構成例を示す構成図である。
【0050】
サーバ装置3は、ネットワーク接続部301と、受信部302と、メタデータ送信部303と、検索部304と、コンテンツ送信部305と、メタデータ記憶部306と、コンテンツ記憶部307とを備える。
【0051】
ネットワーク接続部301は、ネットワークカードなどの通信インタフェースであり、このネットワーク接続部301によりネットワーク2に接続することによって、ネットワーク2に接続されたコンテンツ推薦装置1と通信するものである。
【0052】
受信部302は、ネットワーク接続部301を介してネットワーク2に接続された本実施例1のコンテンツ推薦装置1と通信し、コンテンツ推薦装置1から送信されたコンテンツ識別情報により識別されるコンテンツ送信要求信号を受信すると、受信したコンテンツ識別情報により識別されるコンテンツを読み出させるためのコンテンツ読出し要求信号をコンテンツ送信部305に出力し、コンテンツ送信部305からコンテンツが供給されると、供給されたコンテンツをネットワーク2を介してコンテンツ推薦装置1に送信するものである。
【0053】
また、受信部302は、コンテンツ推薦装置1から送信された検索実行要求信号を受信すると、受信した検索実行要求信号を検索部304に出力し、検索部304から検索結果であるコンテンツリストが供給されると、供給されたコンテンツリストをネットワーク2を介してコンテンツ推薦装置1に送信するものである。
【0054】
また、受信部302は、コンテンツ推薦装置1から送信されたコンテンツ識別情報により識別されるコンテンツのメタデータ送信要求信号を受信すると、受信したコンテンツ識別情報により識別されるコンテンツのメタデータを読み出させるためのメタデータ読出し信号をメタデータ送信部303に出力し、メタデータ送信部303から供給されたメタデータをコンテンツ推薦装置1に送信する。
【0055】
メタデータ送信部303は、受信部302からコンテンツ識別情報により識別されるコンテンツのメタデータ読出し信号が供給されると、コンテンツ識別情報により識別されるコンテンツのメタデータをメタデータ記憶部306から読み出し、メタデータを受信部302に供給するものである。
【0056】
検索部304は、受信部302から検索実行要求信号が供給されると、メタデータ記憶部306からコンテンツのメタデータを読み出し、読み出したコンテンツのメタデータから検索条件に合致するコンテンツを選択し、選択したコンテンツのリストを検索結果として受信部302に供給するものである。
【0057】
コンテンツ送信部305は、受信部302からコンテンツ識別情報により識別されるコンテンツ読出し指示信号が供給されると、供給されたコンテンツ識別情報により識別されるコンテンツをコンテンツ記憶部307から読み出し、読み出したコンテンツを受信部302に供給するものである。
【0058】
メタデータ記憶部306は、例えばハードディスクやメモリ等の記憶装置により構成され、予めコンテンツのメタデータを記憶している。
【0059】
コンテンツ記憶部307は、例えばハードディスクやメモリ等の記憶装置により構成され、予めコンテンツを記憶している。
【0060】
なお、本実施例1のサーバ装置3でも、メタデータ記憶部306、及びコンテンツ記憶部307を別々の記憶装置として構成しているが、各々の記憶部を部分的に共用したり、全ての記憶部を1つの記憶装置で共用したりする構成としてもよい。
【0061】
<コンテンツ推薦装置の動作>
次に、図2に示す本実施例1のコンテンツ推薦装置1の動作について説明する。
【0062】
≪コンテンツ検索処理≫
まずは、本実施例1のコンテンツ推薦装置1のコンテンツ検索部104におけるコンテンツ検索処理の詳細について説明する。
【0063】
図4は、本実施例1のコンテンツ推薦装置1のコンテンツ検索部104におけるコンテンツ検索処理を示すフローチャートである。
【0064】
コンテンツ推薦装置1のコンテンツ検索部104は、入力部102からコンテンツ検索の開始を指示する操作信号が供給されると、コンテンツ検索処理を開始し、検索条件の入力画面を出力部101に表示させる(ステップS401)。
【0065】
次に、コンテンツ検索部104は、検索の指示があったか否かを判定する(ステップS402)。具体的には、コンテンツ検索部104は、ステップS401の処理により出力部101に表示された検索条件の入力画面において、ユーザが入力操作を行うことにより、入力部102から、検索条件と共にコンテンツの検索を指示する操作信号が供給されたか否かを判定する。
【0066】
ステップS402において、検索の指示があったと判定された場合、コンテンツ検索部104は、ユーザにより入力された検索条件を、履歴収集部110に検索履歴として記録させると共に(ステップS403)、検索を実行する(ステップS404)。具体的には、コンテンツ検索部104は、入力部102から供給された検索条件と共に検索実行要求信号をコンテンツリスト受信部107に供給し、コンテンツリスト受信部107から供給される検索結果のコンテンツリストを受け取る。
【0067】
コンテンツ検索部104は、ステップS404にてコンテンツリスト受信部107からサーバ装置3におけるコンテンツの検索結果であるコンテンツリストを受け取ると、そのコンテンツリストを出力部101で出力するための形式に変換し、出力部101に出力して表示する(ステップS405)。
【0068】
図5は、図4のステップS401により出力部101に表示される検索条件の入力画面の例を示す図である。
【0069】
図5において、出力部101に表示される、検索条件の入力画面50は、キーワード入力欄501と、ジャンル選択欄502と、時間選択欄503と、言語選択欄504と、検索ボタン505とを備える。
【0070】
キーワード入力欄501は、検索に使用するキーワードをテキストで入力する欄である。
【0071】
ジャンル選択欄502は、検索の対象とするコンテンツのジャンルを、予め定められた選択肢の中から選択する欄である。ジャンルの選択肢は、例えば、「バラエティ」「スポーツ」「音楽」等のコンテンツの内容を示すジャンルと、すべてのジャンルのコンテンツを検索の対象とすることを示す「すべてのジャンル」とにより構成される。
【0072】
時間選択欄503は、検索の対象とするコンテンツの時間の長さの範囲を、予め定められた選択肢の中から選択する欄である。時間の選択肢は、例えば、「5分未満」、「5分から30分」、「30分以上」等の時間の長さの範囲を示すものと、すべての時間のコンテンツを検索の対象とすることを示す「すべての長さ」とにより構成される。
【0073】
言語選択欄504は、検索の対象とするコンテンツの言語を、予め定められた選択肢の中から選択する欄である。言語の選択肢は、例えば、「日本語」、「英語」、「フランス語」等の言語と、すべての言語のコンテンツを検索の対象とすることを示す「すべての言語」とにより構成される。
【0074】
検索ボタン505は、検索の実行を指示するためのボタンである。ユーザが検索ボタン505を押すと、キーワード入力欄501に入力されたキーワード、及びジャンル選択欄502、時間選択欄503、及び言語選択欄504で選択された選択肢の組を検索条件として、コンテンツ検索の開始を指示する操作信号がコンテンツ検索部104に供給される。
【0075】
図6は、図4のステップS405の処理により出力部101に表示される検索結果のコンテンツリスト画面の一例である。
【0076】
ステップS404の検索実行処理により、コンテンツリスト受信部107から供給される検索結果のコンテンツリストは、検索されたそれぞれのコンテンツについてのコンテンツ識別情報や、タイトル等のコンテンツのメタデータの一部、及びコンテンツの映像の1つのフレームを静止画として抽出したサムネイル画像等により構成される。ステップS405では、これらの情報から図6に示すような出力部101での出力に適したコンテンツリスト画面を生成する。
【0077】
コンテンツリスト画面6は、サムネイル画像601〜603と、タイトル604〜606と、選択カーソル607とを備える。
【0078】
サムネイル画像601〜603は、それぞれのコンテンツのサムネイル画像を表示したものである。
【0079】
タイトル604〜606は、それぞれのコンテンツのタイトルを対応するサムネイル画像601〜603の横に表示したものである。
【0080】
選択カーソル607は、コンテンツリストに含まれるコンテンツのうちの1つを選択するものであり、入力部102による操作によって上下に動かし、選択するコンテンツを変更できるものである。
【0081】
なお、図6では、コンテンツ検索部104は、コンテンツ識別情報をメモリ等の一時記憶装置に記憶しておくか、または非表示のオブジェクトとしてコンテンツリスト画面6に含めておき、コンテンツリスト画面6にコンテンツ識別情報を表示しないようにしているが、コンテンツリスト画面6に表示するようにしても勿論よい。
【0082】
≪コンテンツ再生処理≫
次に、本実施例1のコンテンツ推薦装置1のコンテンツ再生部103におけるコンテンツ再生処理の詳細について説明する。
【0083】
図7は、本実施例1のコンテンツ推薦装置1のコンテンツ再生部103におけるコンテンツ再生処理を示すフローチャートである。
【0084】
コンテンツ再生部103におけるコンテンツ再生処理は、コンテンツ検索部104におけるコンテンツ検索処理、またはコンテンツ推薦部105におけるコンテンツ推薦処理により、出力部101に図6に示すようなコンテンツリスト画面6が表示された状態で、開始する。
【0085】
そして、コンテンツ再生部103は、ユーザによりコンテンツが選択されたか否かを判定する(ステップS700)。具体的には、図6に示すコンテンツリスト画面6において、ユーザが入力部102による操作により再生したいコンテンツを選択カーソル607によって選択し、再生開始を指示する操作を行うことにより、コンテンツ再生部103は、入力部102からコンテンツの再生を指示する再生操作信号が供給されたか否かを判定する。
【0086】
ステップS700においてコンテンツが選択されたと判定された場合(YESの場合)、コンテンツ再生部103は、ステップS700において選択されたコンテンツのコンテンツ識別情報と、コンテンツの再生操作信号を受信する(ステップS701)。
【0087】
すると、コンテンツ再生部103は、受信したコンテンツ識別情報を履歴収集部110に供給し、再生履歴記憶部114に記憶する(ステップS702)。なお、このコンテンツ識別情報が再生履歴(視聴履歴)となる。
【0088】
また、コンテンツ再生部103は、ステップS701において入力部102から供給されたコンテンツ識別情報と共にコンテンツの再生操作信号をコンテンツ受信部106に出力し、コンテンツ受信部106にネットワーク2を介しサーバ装置3に対しコンテンツ要求信号を送信させ、そのコンテンツ識別情報に対応したコンテンツを受信させ、コンテンツ受信部106が受信したコンテンツを入力する(ステップS703)。
【0089】
すると、コンテンツ再生部103は、ステップS703においてコンテンツ受信部106から入力したコンテンツを出力部101で出力することが可能な形式の映像や音声の信号に変換し、出力部101に供給して、コンテンツを再生する(ステップS704)。
【0090】
≪嗜好情報生成処理≫
次に、本実施例1のコンテンツ推薦装置1の嗜好情報生成部111における嗜好情報生成処理の詳細について説明する。
【0091】
図8は、本実施例1のコンテンツ推薦装置1の嗜好情報生成部111において、予め定められた時間間隔で定期的に動作している嗜好情報生成処理のうちの1周期分の主要な処理を示すフローチャートである。
【0092】
コンテンツ推薦装置1の嗜好情報生成部111は、嗜好情報生成処理を開始すると、図9にて後述する所定の再生履歴分析処理を行う(ステップS801)。
【0093】
次に、嗜好情報生成部111は、図10にて後述する所定の検索履歴分析処理を行う(ステップS802)。
【0094】
次に、嗜好情報生成部111は、再生履歴に基づく嗜好情報と、検索履歴に基づく嗜好情報とを統合する(ステップS803)。具体的には、それぞれの嗜好情報は、図9や図10にて示すように、複数のキーワード、複数のジャンル、複数の時間の長さ、及び複数の言語それぞれについての嗜好度により構成される。嗜好度は0以上1以下の実数値であるので、嗜好情報生成部111は、再生履歴に基づく嗜好情報に含まれる嗜好度と、検索履歴に基づく嗜好情報に含まれる嗜好度とを重み付けして足し合わせる。例えば、再生履歴の重みをWv、操作履歴の重みをWsとし、あるキーワードの再生履歴に基づく嗜好情報に含まれる嗜好度がPv、検索履歴に基づく嗜好情報に含まれる嗜好度がPsであるとすると、キーワードの統合された嗜好度Pは、次の数1の式によって求められる。
【0095】
【数1】

ここで、重みWv、Wsは再生履歴と操作履歴とをコンテンツ再生に反映させる度合いを考慮して、合計が1になるように予め定める。また、再生履歴に基づく嗜好情報と検索履歴に基づく嗜好情報の一方にのみ含まれるキーワードについては、含まれない方の嗜好度を0とする。
【0096】
次に、嗜好情報生成部111は、ステップS803で統合された嗜好情報を嗜好情報記憶部112に記憶する(ステップS804)。
【0097】
なお、コンテンツ推薦装置1が検索履歴記憶部113のみを備える構成の場合、すなわち、再生履歴記憶部114を備えない構成の場合、嗜好情報生成部111における嗜好情報生成処理では、ステップS801及びステップS803を行わない。また、コンテンツ推薦装置1が再生履歴記憶部114のみを備える構成の場合、すなわち、検索履歴記憶部113を備えない構成の場合、嗜好情報生成部111における嗜好情報生成処理は、ステップS802及びステップS803を行わない。
【0098】
次に、図8に示す嗜好情報生成処理のステップS801で行う再生履歴分析処理の詳細について説明する。
【0099】
図9は、図8のステップS801で行う再生履歴分析処理の詳細を示すフローチャートである。
【0100】
嗜好情報生成部111は、再生履歴分析処理を開始すると、再生履歴記憶部114から再生履歴として記憶した再生したコンテンツのコンテンツ識別情報を読み出す(ステップS901)。
【0101】
次に、嗜好情報生成部111は、読み出した再生履歴として記憶したコンテンツのメタデータを取得する(ステップS902)。具体的には、嗜好情報生成部111は、ステップS901で読み出したコンテンツ識別情報それぞれについて、メタデータ受信部108に対しコンテンツ識別情報と共に、メタデータ送信要求信号を出力し、メタデータ受信部108からメタデータを受け取る。
【0102】
次に、嗜好情報生成部111は、ステップS902で取得したメタデータからキーワードを抽出する(ステップS903)。具体的には、嗜好情報生成部111は、メタデータに含まれるタイトルや内容記述等の文字列に対して形態素解析を行い、名詞等の特定の品詞の単語をキーワードとして抽出する。
【0103】
次に、嗜好情報生成部111は、キーワードの出現頻度を計算する(ステップS904)。具体的には、嗜好情報生成部111は、ステップS903で抽出したキーワードのそれぞれについて、ステップS902で取得した全てのメタデータの中での出現回数を数え、これを出現頻度とする。
【0104】
次に、嗜好情報生成部111は、キーワードの出現頻度を正規化する(ステップS905)。具体的には、嗜好情報生成部111は、ステップS904で求めた出現頻度の最大値をFmaxとし、計算対象キーワードkのステップS904で求めた出現頻度をF’kとすると、正規化された出現頻度Fkを、次の数2の式によって求める。
【0105】
【数2】

この式によって求められる正規化された出現頻度をキーワードの嗜好度であるキーワード嗜好度とする。
【0106】
次に、嗜好情報生成部111は、ジャンルの出現率を計算する(ステップS906)。具体的には、嗜好情報生成部111は、ステップS902で取得したメタデータの数をNとし、計算対象ジャンルgについて、ステップS902で取得したメタデータの中でジャンルが計算対象ジャンルgであるものの数をNgとすると、出現率Rgを次の数3の式によって求める。
【0107】
【数3】

この数3の式によって求められるジャンルの出現率をジャンルの嗜好度であるジャンル嗜好度とする。
【0108】
次に、嗜好情報生成部111は、時間の長さの出現率を計算する(ステップS907)。具体的には、嗜好情報生成部111は、ステップS902で取得したメタデータに含まれる時間の長さを、図5の検索条件の入力画面の例を示す図における時間選択欄503の選択肢のどれに該当するかによって分類し、時間選択欄503の選択肢毎に分類された時間の長さについて出現率を計算する。時間の長さの出現率の計算式は、ステップS906のジャンルの出現率と同様である。求められた時間の長さの出現率を、時間の長さの嗜好度である時間長嗜好度とする。
【0109】
次に、嗜好情報生成部111は、言語の出現率を計算する(ステップS908)。具体的には、嗜好情報生成部111は、ステップS902で取得したメタデータに含まれる言語について、S906のジャンルの出現率と同様の式で出現率を求める。求められた出現率を言語の嗜好度である言語嗜好度とする。
【0110】
次に、図8に示す嗜好情報生成処理のステップS802で行う検索履歴分析処理の詳細について説明する。
【0111】
図10は、図8のステップS802で行う検索履歴分析処理の詳細を示すフローチャートである。
【0112】
嗜好情報生成部111は、検索履歴分析処理を開始すると、検索履歴記憶部113から検索条件を読み出す(ステップS1001)。
【0113】
次に、嗜好情報生成部111は、図9のステップS904の処理と同様に、キーワードの出現頻度を計算する(ステップS1002)。具体的には、嗜好情報生成部111は、ステップS1001で読み出した検索条件に含まれるキーワードのそれぞれについて、全ての検索条件の中での出現回数を数え、これを出現頻度とする。
【0114】
次に、嗜好情報生成部111は、図9のステップS905の処理と同様に、キーワードの出現頻度を正規化する(ステップS1003)。具体的には、嗜好情報生成部111は、図9の再生履歴分析処理のステップS905と同様の式で正規化された出現頻度を求める。求められた正規化された出現頻度をキーワード嗜好度とする。
【0115】
次に、嗜好情報生成部111は、図9のステップS906の処理と同様に、ジャンルの出現率を計算する(ステップS1004)。具体的には、嗜好情報生成部111は、ステップS1001で読み出した検索条件の数をMとし、計算対象ジャンルgについて、ステップS1001で読み出した検索条件の中でジャンルが計算対象ジャンルgであるものの数をMgとすると、出現率Sgを、次の数4の式によって求める。
【0116】
【数4】

この数4の式によって求められる出現率をジャンル嗜好度とする。ただし、ジャンルの指定が「すべてのジャンル」である検索条件は、検索条件の数Mの中には含めるが、「すべてのジャンル」の出現率は計算しない。
【0117】
次に、嗜好情報生成部111は、図9のステップS907の処理と同様に、時間の長さの出現率を計算する(ステップS1005)。具体的には、嗜好情報生成部111は、ステップS1001で読み出した検索条件に含まれる時間の長さについて、ステップS1004のジャンルの出現率と同様の式で出現率を求める。求められた出現率を時間長嗜好度とする。ただし、時間の長さの指定が「すべての長さ」である検索条件は検索条件の数Mの中には含めるが、「すべての長さ」の出現率は計算しない。
【0118】
次に、嗜好情報生成部111は、図9のステップS908の処理と同様に、言語の出現率を計算する(ステップS1006)。具体的には、嗜好情報生成部111は、ステップS1001で読み出した検索条件に含まれる言語について、S1004のジャンルの出現率と同様の式で出現率を求める。求められた出現率を言語嗜好度とする。ただし、言語の指定が「すべての言語」である検索条件は検索条件の数Mの中には含めるが、「すべての言語」の出現率は計算しない。
【0119】
≪パラメータ生成処理≫
次に本実施例1のコンテンツ推薦装置1のパラメータ生成部115におけるパラメータ生成処理の詳細について説明する。
【0120】
図11は、本実施例1のコンテンツ推薦装置1のパラメータ生成部115において、予め定められた時間間隔で定期的に動作しているパラメータ生成処理のうちの1周期分の主要な処理を示すフローチャートである。
【0121】
パラメータ生成部115は、パラメータ生成処理を開始すると、コンテンツリスト記憶部117からユーザの入力した検索条件に基づくコンテンツの検索結果であるコンテンツリストに掲載されたコンテンツの識別情報を読み出す(ステップS1101)。
【0122】
次に、パラメータ生成部115は、嗜好情報記憶部112から嗜好情報を読み出す(ステップS1102)。
【0123】
次に、パラメータ生成部115は、コンテンツのメタデータを取得する(ステップS1103)。具体的には、パラメータ生成部115は、ステップS1101で読み出したコンテンツリストに掲載されたコンテンツ識別情報それぞれについて、メタデータ受信部108に対しコンテンツ識別情報と共にメタデータ送信要求信号を出力してサーバ装置3からそのコンテンツのメタデータを送信させ、メタデータ受信部108がサーバ装置3からのメタデータを受信すると、メタデータ受信部108からそのメタデータを受け取る。
【0124】
次に、パラメータ生成部115は、コンテンツリストに掲載された各コンテンツの嗜好を分析する(ステップS1104)。具体的には、パラメータ生成部115は、ステップS1103で取得したコンテンツリストに掲載された各コンテンツのメタデータに含まれるタイトルや内容記述等の文字列に対して、ステップS1102で読み出した嗜好情報に含まれるキーワードが含まれるか否かを判定し、メタデータに含まれるタイトルや内容記述等の文字列に含まれるキーワードの嗜好度を足し合わせた値を、コンテンツに対するキーワード嗜好度とする。
【0125】
また、パラメータ生成部115は、ステップS1103で取得したメタデータに含まれるジャンルに対して、ステップS1102で読み出した嗜好情報に含まれるジャンルのうち該当するジャンルの嗜好度をコンテンツに対するジャンル嗜好度とする。
【0126】
また、パラメータ生成部115は、ステップS1103で取得したメタデータに含まれる時間の長さを、図5の検索条件の入力画面の例を示す図における時間選択欄503の選択肢のどれに該当するかによって分類し、ステップS1102で読み出した嗜好情報に含まれる時間の長さのうち該当する時間の長さの嗜好度をコンテンツに対する時間長嗜好度とする。
【0127】
また、パラメータ生成部115は、ステップS1103で取得したメタデータに含まれる言語に対して、ステップS1102で読み出した嗜好情報に含まれる言語のうち該当する言語の嗜好度をコンテンツに対する言語嗜好度とする。
【0128】
次に、パラメータ生成部115は、再生履歴記憶部114から再生したコンテンツのコンテンツ識別情報が掲載された再生履歴を読み出す(ステップS1105)。
【0129】
次に、パラメータ生成部115は、検索結果の各コンテンツを再生したか否かを判定する(ステップS1106)。具体的には、パラメータ生成部115は、ステップS1101で読み出した検索結果のコンテンツリストに掲載されたコンテンツ識別情報それぞれについて、ステップS1105で読み出した再生履歴のコンテンツ識別情報の中に同一のものが含まれるか否かを調べ、同一のものが含まれる場合に検索結果のコンテンツを再生したと判定し、同一のものが含まれない場合に検索結果のコンテンツを再生していないと判定する。
【0130】
次に、パラメータ生成部115は、コンテンツリストに掲載された各コンテンツの嗜好情報と、再生したか否かを教師データとして機械学習を行い、パラメータを生成する(ステップS1107)。具体的には、パラメータ生成部115は、例えば、ステップS1104で求めたコンテンツに対するキーワード嗜好度、ジャンル嗜好度、時間長嗜好度、及び言語嗜好度の4つの値を入力とし、コンテンツ嗜好度を出力とするニューラルネットワークを構成し、ステップS1106で判定したコンテンツを再生したか否かの情報に基づき、コンテンツを再生した場合は出力であるコンテンツ嗜好度の値を1とし、コンテンツを再生していない場合は出力であるコンテンツ嗜好度の値を0として、バックプロパゲーションによる教師あり学習を行い、パラメータを生成する。
【0131】
図12は、パラメータ生成部115のパラメータ生成処理で用いるニューラルネットワークの構成例を示す図である。
【0132】
ニューラルネットワーク18は、入力層のニューロンi1〜i4、中間層のニューロンn1〜n4、及び出力層のニューロンo1とにより構成される。なお、中間層のニューロンの数は4つに限定されるものではない。また、2層以上の中間層を備える構成としてもよい。
【0133】
ステップS1107のパラメータ生成処理では、ステップS1104で求めたコンテンツに対するキーワード嗜好度、ジャンル嗜好度、時間長嗜好度、及び言語嗜好度を入力層のニューロンi1〜i4のそれぞれの入力値とする。また、出力層のニューロンo1の出力値であるコンテンツ嗜好度の値を、コンテンツを再生した場合は1とし、コンテンツを再生していない場合は0として、バックプロパゲーションによる教師あり学習を行う。教師あり学習により、各ニューロンi1〜i4、n1〜n4の重み値等のパラメータが最適化される。
【0134】
次に、パラメータ生成部115は、例えばステップS1107においてニューラルネットワークによる教師あり学習を行う場合、ニューラルネットワーク18を構成する各ニューロンi1〜i4、n1〜n4、及びo1のパラメータをパラメータ記憶部116に記憶する(ステップS1108)。
【0135】
なお、ステップS1104でコンテンツの嗜好を分析して求める値は、コンテンツに対するキーワード嗜好度、ジャンル嗜好度、時間長嗜好度、及び言語嗜好度の4つに限定するものではない。メタデータに含まれるその他の情報についての嗜好度を求めてもよいし、上記の4つの値のいずれかを省略してもよい。
【0136】
なお、ステップS1107におけるパラメータ生成処理は、図12に示すようなニューラルネットワーク18に限定するものではない、コンテンツのキーワード嗜好度等の嗜好に関する値、及びコンテンツを再生したか否かの情報を教師データとして用いる任意の教師あり学習の技術が適用可能である。
【0137】
≪コンテンツ推薦処理≫
次に、本実施例1のコンテンツ推薦装置1のコンテンツ推薦部105におけるコンテンツ推薦処理の詳細について説明する。
【0138】
図13は、本実施例1のコンテンツ推薦装置1のコンテンツ推薦部105におけるコンテンツ推薦処理を示すフローチャートである。
【0139】
なお、このコンテンツ推薦部105におけるコンテンツ推薦処理では、コンテンツ検索部104におけるコンテンツ検索処理と同様に、コンテンツリスト受信部107に対し、ユーザの嗜好に適合するコンテンツを検索させるための検索条件を送る。この検索条件は、コンテンツ検索部104におけるコンテンツ検索処理においてユーザによって入力される検索条件と同じ構造を持つものであるが、ユーザによって入力される検索条件と区別するために、コンテンツ推薦部105によって生成される検索条件を嗜好検索条件と呼ぶことにする。
【0140】
コンテンツ推薦部105は、入力部102からコンテンツ推薦を指示する操作信号が供給されると、コンテンツ推薦処理を開始し、嗜好情報記憶部112から嗜好情報を読み出す(ステップS1301)。
【0141】
次に、コンテンツ推薦部105は、検索に使用するキーワードの予め定められた個数、または、ステップS1301で読み出した嗜好情報に含まれるキーワードの数が予め定められた個数より少ない場合には、嗜好情報に含まれるキーワードの数をNとし、変数iに0を代入する(ステップS1302)。
【0142】
次に、コンテンツ推薦部105は、変数iの値がN未満であるか否かを判定する(ステップS1303)。コンテンツ推薦部105は、変数iの値がN未満であると判定された場合、ステップS1303へ処理を移行し、変数iの値がN未満ではない、すなわちN以上であると判定された場合、ステップS1307へ処理を移行する。
【0143】
ステップS1303において、変数iの値がN未満であると判定した場合(YESの場合)、コンテンツ推薦部105は、変数iの値を1だけ加算する(ステップS1304)。
【0144】
次に、コンテンツ推薦部105は、ステップS1301で読み出した嗜好情報に含まれるキーワードのうち、嗜好度が大きい方から数えてi番目のキーワードを嗜好検索条件に設定して(ステップS1305)、検索を実行する(ステップS1306)。具体的には、コンテンツ推薦部105は、コンテンツリスト受信部107に対し、ステップS1304でキーワードを設定した嗜好検索条件とともに検索実行要求信号を出力し、コンテンツリスト受信部107がサーバ装置3から受信した検索結果のコンテンツリストを受け取り、ステップS1303の処理へ戻る。
【0145】
一方、ステップS1303において、変数iの値がN未満ではないと判定した場合(NOの場合)、コンテンツ推薦部105は、ステップS1305を1回以上実行することによって得られた検索結果のコンテンツのうち、重複するコンテンツがあれば、合わせて1つのコンテンツとする(ステップS1307)。
【0146】
次に、コンテンツ推薦部105は、ステップS1308で重複するコンテンツが1つに統合された検索結果のコンテンツリストに対して、各コンテンツのメタデータを取得する(ステップS1308)。具体的には、コンテンツ推薦部105は、ステップS1307で重複するコンテンツが1つに統合された検索結果としてのコンテンツのコンテンツ識別情報それぞれについて、メタデータ受信部108に対し、コンテンツ識別情報とともにメタデータを受信させるためのメタデータ送信要求信号を出力し、メタデータ受信部108からメタデータを受け取る。
【0147】
次に、コンテンツ推薦部105は、検索結果の各コンテンツの嗜好を分析する(ステップS1309)。具体的な分析の内容は、図11に示すメタデータ嗜好度生成部115によるステップS1104のコンテンツ嗜好分析処理と同様である。
【0148】
次に、コンテンツ推薦部105は、パラメータ記憶部116からパラメータを読み出す(ステップS1310)。ここで読み出すパラメータは、例えば、図11のステップS1108の処理によりパラメータ記憶部116に記憶した、例えば、図12に示すニューラルネットワーク18を構成する各ニューロンi1〜i4、n1〜n4、及びo1のパラメータである。
【0149】
次に、コンテンツ推薦部105は、読み出したパラメータによりニューラルネットワークを構成して、コンテンツの嗜好度を算出する(ステップS1311)。具体的には、コンテンツ推薦部105は、例えば、ステップS1310で読み出したパラメータに基づいて、図12に示すようにニューラルネットワーク18を構成し、ステップS1309で求めた各コンテンツのメタデータ嗜好度、例えば、キーワード嗜好度、ジャンル嗜好度、時間長嗜好度、及び言語嗜好度を入力層のニューロンi1〜i4それぞれの入力値としたときの出力層のニューロンo1の出力値を求め、その出力値をコンテンツ嗜好度とする。
【0150】
次に、コンテンツ推薦部105は、ステップS1307で重複するコンテンツが1つに統合された検索結果のコンテンツリストに対して、コンテンツをステップS1313で求めた嗜好度の大きい順に並び替える(ステップS1312)。
【0151】
そして最後に、コンテンツ推薦部105は、ステップS1318で嗜好度の大きい順に並び替えたコンテンツリストの先頭から画面に出力するのに適当な数のコンテンツを選択し、図6の例に示すようなコンテンツリスト画面を生成する(ステップS1312)。
【0152】
従って、本実施例1のコンテンツ推薦装置1によれば、ユーザによって入力された検索条件をサーバ装置に対し送信してコンテンツを検索させ、当該サーバ装置から前記検索条件に基づくコンテンツリストを受信して記憶すると共に、ユーザによって入力された検索条件を検索履歴として記憶し、またその検索履歴に基づいてユーザの嗜好情報を生成して記憶し、記憶したコンテンツリストを読み出すと共に、ユーザの嗜好情報を読み出し、コンテンツリストに掲載されたコンテンツの識別情報をサーバ装置に送信して検索させ、コンテンツリストに掲載されたコンテンツのメタデータを受信し、受信したメタデータと、ユーザの嗜好情報とに基づいてパラメータを生成し、そのパラメータに基づいてコンテンツの嗜好度を算出し、算出したコンテンツの嗜好度に基づいてコンテンツリストを並び替えユーザに推薦するようにしたので、ユーザが入力した検索条件に基づくコンテンツリストに掲載されたコンテンツのメタデータをサーバ装置から受信することになり、サーバ装置の保持する全てのコンテンツのメタデータを受信することなく、ユーザにコンテンツを推薦することができる。
【0153】
特に、本実施例1のコンテンツ推薦装置1によれば、コンテンツリストに掲載されたコンテンツのメタデータを受信し、受信したメタデータと、ユーザの嗜好情報とに基づいてパラメータを生成し、そのパラメータに基づいてコンテンツの嗜好度を算出し、算出したコンテンツの嗜好度に基づいてコンテンツリストを並び替えユーザに推薦するので、ユーザが入力した検索条件に基づくコンテンツのメタデータだけを受信するのみではなく、検索履歴や再生履歴に基づくコンテンツの嗜好度に基づいてコンテンツリストを並び替えてユーザに推薦することが可能となり、より精度良くユーザにコンテンツを推薦することができる。
【0154】
また、本実施例1のコンテンツ推薦装置1では、コンテンツの再生履歴を記憶し、検索履歴と、その再生履歴とに基づいて、ユーザの嗜好情報を生成しているので、検索履歴だけでなく、再生履歴に基づいて、メタデータの嗜好度を生成することができる。
【0155】
また、本実施例1のコンテンツ推薦装置では、コンテンツの嗜好度を算出するためのパラメータを生成する際、受信したメタデータと、嗜好情報とに基づいて、メタデータの嗜好度を求めると共に、再生履歴を読み出し、読み出した再生履歴に基づいてコンテンツリストに掲載されたコンテンツを再生したか否かを判定し、メタデータの嗜好度を入力値とし、かつ、コンテンツを再生したか否かの判定結果を出力層への教師信号としてニューラルネットワークを用いたバックプロパゲーションによる教師あり学習を行ってパラメータを生成し、コンテンツリストを並び替えてユーザに推薦する際には、ニューラルネットワークにパラメータを適用し、かつ、メタデータの嗜好度を入力値としてコンテンツの嗜好度を算出し、算出したコンテンツの嗜好度に基づいてコンテンツリストを並び替えてユーザに推薦するので、例えばキーワードやジャンル等のメタデータの種類毎の嗜好度をコンテンツの嗜好度に反映させる度合いをもユーザに合わせて最適化し、さらに精度良く並び替えたコンテンツリストを、ユーザに推薦することができる。
【0156】
なお、上述した本実施例1のコンテンツ推薦装置1は、コンピュータにインストールしたコンテンツ推進プログラムを実行させることにより実現することもできる。このコンテンツ推進プログラムは、例えば、コンテンツ推進プログラムが記憶された記録媒体から読み出され、CPUで実行されることによりコンテンツ推薦装置を構成するようにしてもよいし、通信ネットワークを介して伝送されてインストールされ、CPUで実行されることによりコンテンツ推薦装置を構成するようにしてもよい。
【実施例2】
【0157】
次に、本実施例2のコンテンツ推薦装置について説明する。
【0158】
図14は、本実施例2のコンテンツ推薦装置の構成例を示す構成図である。
【0159】
コンテンツ推薦装置12は、出力部101と、入力部102と、コンテンツ再生部103と、コンテンツ検索部104と、コンテンツ受信部106と、コンテンツリスト受信部107と、メタデータ受信部108と、ネットワーク接続部109と、履歴収集部110と、嗜好情報生成部111と、嗜好情報記憶部112と、検索履歴記憶部113と、再生履歴記憶部114と、パラメータ生成部115と、パラメータ記憶部116と、コンテンツリスト記憶部117と、本実施例2特有のコンテンツ推薦部1205と、コンテンツ分析部1218と、および推薦情報記憶部1219とを備える。
【0160】
ここで、本実施例2のコンテンツ推薦装置12に備えられた構成のうち、図2に示すものと同じ構成には、同一符号を付して、その説明を省略し、本実施例2特有のコンテンツ推薦部1205、コンテンツ分析部1218、および推薦情報記憶部1219についてその機能を説明する。
【0161】
つまり、本実施例2のコンテンツ推薦部1205は、入力部102からコンテンツの推薦を指示する操作信号が供給されると、推薦情報記憶部1219から推薦情報として記憶しておいたコンテンツリストを読み出し、読み出したコンテンツリストを出力部101で出力するための形式に変換し、推薦コンテンツリストとして出力部101に供給するものである。ここで、読み出す推薦情報とは、推薦するコンテンツリストである。
【0162】
コンテンツ分析部1218は、例えば、1日や、12時間、1週間等の予め定められた時間間隔で定期的に動作し、嗜好情報記憶部112から嗜好情報を読み出し、読み出した嗜好情報をコンテンツリスト受信部107に検索を実行させるための検索条件に変換し、コンテンツリスト受信部107にこの検索条件と共に検索実行要求信号を出力すると共に、パラメータ記憶部116からメタデータ嗜好度を読み出し、読み出したメタデータ嗜好度に基づきコンテンツリスト受信部107から供給される検索結果であるコンテンツリストを並び替えるものである。ただし、コンテンツ分析部1218は、実施例1のコンテンツ推薦部105とは異なり、並び替えたコンテンツリストを出力部101に出力するのではなく、推薦情報として推薦情報記憶部1219に記憶する。
【0163】
推薦情報記憶部1219は、例えばハードディスク等の記憶装置により構成され、推薦情報としてコンテンツリストを記憶する。
【0164】
次に、実施例2のコンテンツ推薦装置12の動作について説明する。
【0165】
図15は、本実施例2のコンテンツ推薦装置12のコンテンツ分析部1218におけるコンテンツ分析処理を示すフローチャートである。
【0166】
ここで、図15に示す実施例2のコンテンツ推薦装置12のコンテンツ分析部1318によるコンテンツ分析処理のうち、図13に示す実施例1のコンテンツ推薦装置1のコンテンツ推薦部105によるコンテンツ推薦処理のステップS1301〜S1312までの処理と同じであるので、同一ステップ番号を付して、説明を省略する。
【0167】
そして、実施例2のコンテンツ推薦装置12のコンテンツ分析部1318は、ステップS1312の処理により、検索結果であるコンテンツリストをコンテンツ嗜好度の順に並び替えると、次のステップS1500の処理により、並び替えたコンテンツリストを推薦情報として推薦情報記憶部1219に記憶する。例えば、コンテンツ分析部1318は、ステップS1318で嗜好度の大きい順に並び替えたコンテンツリストの先頭から出力部11の画面に出力するのに適当な数のコンテンツを選択したコンテンツリストを、推薦情報として推薦情報記憶部1219に記憶する。
【0168】
そして、本実施例2のコンテンツ推薦部1205は、入力部102からコンテンツの推薦を指示する操作信号が供給されると、推薦情報記憶部1219から推薦情報として記憶しておいたコンテンツリストを読み出して、出力部101で出力するための形式に変換し、推薦コンテンツリストとして出力部101に供給する。
【0169】
従って、本実施のコンテンツ推薦装置12によれば、実施例1のコンテンツ推薦装置1と同様に、サーバ装置の保持する全てのコンテンツのメタデータを受信することなく、ユーザにコンテンツを推薦することができると共に、ユーザが入力した検索条件に基づくコンテンツのメタデータだけを受信するのみではなく、そのメタデータの嗜好度に基づいてコンテンツリストを並び替えてユーザに推薦することが可能となり、精度良くユーザにコンテンツを推薦することができる。
【0170】
特に、本実施のコンテンツ推薦装置12では、コンテンツ分析部1218が予め並び替えたコンテンツリストを推薦情報として推薦情報記憶部1219に記憶しておき、入力部102からコンテンツの推薦を指示する操作信号が供給された場合に、推薦情報記憶部1219から推薦情報として記憶しておいたコンテンツリストを読み出して、ユーザに提示するので、ユーザに迅速に最適なコンテンツリストを提供することができる。
【0171】
なお、上述した本実施例2のコンテンツ推薦装置12は、実施例1のコンテンツ推薦装置1と同様に、コンピュータにインストールしたコンテンツ推進プログラムを実行させることにより実現することもできる。このコンテンツ推進プログラムは、例えば、コンテンツ推進プログラムが記憶された記録媒体から読み出され、CPUで実行されることによりコンテンツ推薦装置を構成するようにしてもよいし、通信ネットワークを介して伝送されてインストールされ、CPUで実行されることによりコンテンツ推薦装置を構成するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0172】
1,12…コンテンツ推薦装置
3…サーバ装置
10…コンテンツリスト受信部
11…出力部
101…出力部
102…入力部
103…コンテンツ再生部
104…コンテンツ検索部
105…コンテンツ推薦部
106…コンテンツ受信部
107…コンテンツリスト受信部
108…メタデータ受信部
109…ネットワーク接続部
110…履歴収集部
111…嗜好情報生成部
112…嗜好情報記憶部
113…検索履歴記憶部
114…再生履歴記憶部
115…パラメータ生成部
115…メタデータ嗜好度生成部
116…パラメータ記憶部
117…コンテンツリスト記憶部
1205…コンテンツ推薦部
1218…コンテンツ分析部
1219…推薦情報記憶部
1318…コンテンツ分析部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの操作により入力された検索条件をサーバ装置に対し送信してコンテンツを検索させ、前記サーバ装置から前記検索条件に基づくコンテンツリストを受信するコンテンツリスト受信手段と、
前記コンテンツリストを記憶するコンテンツリスト記憶手段と、
前記検索条件を検索履歴として記憶する検索履歴記憶手段と、
前記検索履歴に基づいて前記ユーザの嗜好情報を生成する嗜好情報生成手段と、
前記ユーザの嗜好情報を記憶する嗜好情報記憶手段と、
前記コンテンツリスト記憶手段から前記コンテンツリストを読み出すと共に、前記嗜好情報記憶手段から前記ユーザの嗜好情報を読み出し、前記コンテンツリストに掲載されたコンテンツのメタデータと、前記読み出された嗜好情報とに基づいて前記コンテンツの嗜好度を算出するためのパラメータを生成するパラメータ生成手段と、
前記パラメータに基づいて、ユーザの操作により検索された前記コンテンツの嗜好度を算出し、算出した前記コンテンツの嗜好度に基づいて前記コンテンツリストを並び替えて出力するコンテンツ推薦手段と、
を備えたことを特徴とするコンテンツ推薦装置。
【請求項2】
前記サーバ装置から受信したコンテンツを再生するコンテンツ再生手段と、
前記コンテンツ再生手段により再生されたコンテンツの識別情報を再生履歴として記憶する再生履歴記憶手段と、
を更に備え、
前記嗜好情報生成手段は、
前記検索履歴記憶手段に記憶された検索履歴と、前記再生履歴記憶手段に記憶された再生履歴とに基づいて、前記ユーザの嗜好情報を生成する
ことを特徴とする請求項1記載のコンテンツ推薦装置。
【請求項3】
前記パラメータ生成手段は、
受信した前記メタデータと、前記嗜好情報とに基づいて、受信した前記メタデータの嗜好度を算出すると共に、前記再生履歴を読み出し、読み出した前記再生履歴に基づいて前記コンテンツリストに掲載されたコンテンツを再生したか否かを判定し、前記メタデータの嗜好度を入力値とし、かつ、前記コンテンツを再生したか否かの判定結果を出力層への教師信号として教師あり学習を行い、前記コンテンツの嗜好度を算出するためのパラメータを生成し、
前記コンテンツ推薦手段は、
前記ニューラルネットワークに前記パラメータを適用し、かつ、前記メタデータの嗜好度を入力値として前記コンテンツの嗜好度を算出し、算出した前記コンテンツの嗜好度に基づいて前記コンテンツリストを並び替えて出力する
ことを特徴とする請求項2記載のコンテンツ推薦装置。
【請求項4】
ユーザの操作により入力された検索条件をサーバ装置に対し送信してコンテンツを検索させ、前記サーバ装置から前記検索条件に基づくコンテンツリストを受信するコンテンツリスト受信ステップと、
前記コンテンツリストをコンテンツリスト記憶手段に記憶させるコンテンツリスト記憶ステップと、
前記検索条件を検索履歴として検索履歴記憶手段に記憶させる検索履歴記憶ステップと、
前記検索履歴に基づいて前記ユーザの嗜好情報を生成する嗜好情報生成ステップと、
前記ユーザの嗜好情報を嗜好情報記憶手段に記憶させる嗜好情報記憶ステップと、
前記コンテンツリスト記憶手段から前記コンテンツリストを読み出すと共に、前記嗜好情報記憶手段から前記ユーザの嗜好情報を読み出し、前記コンテンツリストに掲載されたコンテンツのメタデータと、前記読み出された嗜好情報とに基づいて前記コンテンツの嗜好度を算出するためのパラメータを生成するパラメータ生成ステップと、
前記パラメータに基づいて、ユーザの操作により検索された前記コンテンツの嗜好度を算出し、算出した前記コンテンツの嗜好度に基づいて前記コンテンツリストを並び替えて出力するコンテンツ推薦ステップと、
を有することを特徴とするコンテンツ推薦方法。
【請求項5】
前記サーバ装置から受信したコンテンツを再生するコンテンツ再生ステップと、
前記コンテンツ再生ステップにより再生されたコンテンツの識別情報を再生履歴として再生履歴記憶手段に記憶させる再生履歴記憶ステップと、
を更に有し、
前記嗜好情報生成ステップは、
前記検索履歴記憶手段に記憶された検索履歴と、前記再生履歴記憶手段に記憶された再生履歴とに基づいて、前記ユーザの嗜好情報を生成する
ことを特徴とする請求項4記載のコンテンツ推薦方法。
【請求項6】
前記パラメータ生成ステップは、
受信した前記メタデータと、前記嗜好情報とに基づいて、受信した前記メタデータの嗜好度を算出すると共に、前記再生履歴を読み出し、読み出した前記再生履歴に基づいて前記コンテンツリストに掲載されたコンテンツを再生したか否かを判定し、前記メタデータの嗜好度を入力値とし、かつ、前記コンテンツを再生したか否かの判定結果を出力層への教師信号として教師あり学習を行い、前記コンテンツの嗜好度を算出するためのパラメータを生成し、
前記コンテンツ推薦ステップは、
前記ニューラルネットワークに前記パラメータを適用し、かつ、前記メタデータの嗜好度を入力値として前記コンテンツの嗜好度を算出し、算出した前記コンテンツの嗜好度に基づいて前記コンテンツリストを並び替えて出力する
ことを特徴とする請求項5記載のコンテンツ推薦方法。
【請求項7】
ユーザの操作により入力された検索条件をサーバ装置に対し送信してコンテンツを検索させ、前記サーバ装置から前記検索条件に基づくコンテンツリストを受信するコンテンツリスト受信ステップと、
前記コンテンツリストをコンテンツリスト記憶手段に記憶させるコンテンツリスト記憶ステップと、
前記検索条件を検索履歴として検索履歴記憶手段に記憶させる検索履歴記憶ステップと、
前記検索履歴に基づいて前記ユーザの嗜好情報を生成する嗜好情報生成ステップと、
前記ユーザの嗜好情報を嗜好情報記憶手段に記憶させる嗜好情報記憶ステップと、
前記コンテンツリスト記憶手段から前記コンテンツリストを読み出すと共に、前記嗜好情報記憶手段から前記ユーザの嗜好情報を読み出し、前記コンテンツリストに掲載されたコンテンツのメタデータと、前記読み出された嗜好情報とに基づいて前記コンテンツの嗜好度を算出するためのパラメータを生成するパラメータ生成ステップと、
前記パラメータに基づいて、ユーザの操作により検索された前記コンテンツの嗜好度を算出し、算出した前記コンテンツの嗜好度に基づいて前記コンテンツリストを並び替えて出力するコンテンツ推薦ステップと、
を、コンピュータに実行させるためのコンテンツ推薦プログラム。
【請求項8】
前記サーバ装置から受信したコンテンツを再生するコンテンツ再生ステップと、
前記コンテンツ再生ステップにより再生されたコンテンツの識別情報を再生履歴として再生履歴記憶手段に記憶させる再生履歴記憶ステップと、
を更に前記コンピュータに実行させ、
前記嗜好情報生成ステップは、
前記検索履歴記憶手段に記憶された検索履歴と、前記再生履歴記憶手段に記憶された再生履歴とに基づいて、前記ユーザの嗜好情報を生成する
ことを特徴とする請求項7記載のコンテンツ推薦プログラム。
【請求項9】
前記パラメータ生成ステップは、
受信した前記メタデータと、前記嗜好情報とに基づいて、受信した前記メタデータの嗜好度を算出すると共に、前記再生履歴を読み出し、読み出した前記再生履歴に基づいて前記コンテンツリストに掲載されたコンテンツを再生したか否かを判定し、前記メタデータの嗜好度を入力値とし、かつ、前記コンテンツを再生したか否かの判定結果を出力層への教師信号として教師あり学習を行い、前記コンテンツの嗜好度を算出するためのパラメータを生成し、
前記コンテンツ推薦ステップは、
前記ニューラルネットワークに前記パラメータを適用し、かつ、前記メタデータの嗜好度を入力値として前記コンテンツの嗜好度を算出し、算出した前記コンテンツの嗜好度に基づいて前記コンテンツリストを並び替えて出力する
ことを特徴とする請求項8記載のコンテンツ推薦プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2011−107808(P2011−107808A)
【公開日】平成23年6月2日(2011.6.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−259604(P2009−259604)
【出願日】平成21年11月13日(2009.11.13)
【出願人】(000004329)日本ビクター株式会社 (3,896)
【Fターム(参考)】