説明

コンテンツ提供システムおよびその方法、コンソール並びに記録媒体

【課題】記録媒体に格納されている広告等の補助的なコンテンツの視聴を可能にするとともに、視聴された補助的なコンテンツに関するデータを集計するシステムを提供する。
【解決手段】ユーザーが、ゲームコンソール70からネットワーク50を通じてサーバー10にアクセスすると、コンテンツデータベース30からの所望の主要なコンテンツ(映画や音楽等)と、ユーザーデータベース20からのユーザー情報とがクライアント側のゲームコンソール70にダウンロードされる。DVDまたはCD−ROM等の記録媒体80に記録されている補助的なコンテンツ中、前記ユーザー情報に対応する補助的なコンテンツ(広告)がゲームコンソール70で再生される。補助的なコンテンツの視聴記録はサーバー10にアップロードされ、クライアントおよび広告主に課金される料金の算定の基礎として用いられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、コンテンツプロバイダ(コンテンツの提供者)に双方向ネットワークを通じて接続されたゲームコンソールを用いてインタラクティブなエンタテインメント性を有するコンテンツ、または、非インタラクティブなエンタテインメント性を有するコンテンツを処理(利用)するためのコンテンツ提供システムおよびその方法、コンソール並びに記録媒体に関する。
【0002】
より具体的には、この発明は、価値のある主要なコンテンツとユーザー(顧客)に合わせて対象を絞った広告などの補助的なコンテンツとの両方を再生可能にするために、ユーザーデータベースおよびコンテンツデータベースの管理および利用が可能なコンテンツ提供システムおよびその方法、コンソール並びに記録媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
近年、高速の双方向ネットワークを比較的に低コストで利用することが可能となり、一般の人々にエンタテインメント性を有する価値のあるコンテンツへのアクセスを提供するシステムの機能が向上している。従って、このようなシステムを商品およびサービスの販売促進に利用しようとする広告主の関心が高まっている。
【0004】
例えば、サービスの申し込みの際にサーバーのデータベース上で管理(保管)される個人的な識別情報(ユーザー情報)の詳細を登録することに抵抗を感じないユーザー(顧客)に対し、ネットワークを通じ、ネットワーク自体へのアクセス手段、専門的なコンテンツに対するアクセス権、電子メールアカウント、電子ファックスアカウント等の特定のサービスを無料で提供するような傾向がある。
【0005】
ユーザー情報の提供の見返りとして、サービスプロバイダは、ユーザーに対し、添付された広告を視聴しなければならないという条件付きで、例えば、電子メールアカウント等、必要とされるサービスに対するアクセス権を無料または低価格で提供する。このような広告は、ユーザーの識別情報、ブラウズ活動履歴(インターネットの利用履歴)等に基づいて、ユーザーごとに条件の絞り込まれた広告であり、ユーザーの電子メールに添付されたり、ユーザーがサーバーにアクセスする際に作成されるポップアップウインドウまたはフレームの中に現れるようになっている。
【0006】
このようなシステムによって、ネットワークサービスの運営に必要なコスト、または、ネットワークコンテンツのために支払うべきコストを広告料によって賄うことが可能になる。
【0007】
また、ユーザーは、特定の個人情報を提供し、条件の絞り込まれた広告を視聴することによって、必要なサービスに対するアクセス権を得ることができる。
【0008】
【特許文献1】米国特許第5,532,735号明細書
【特許文献2】米国特許第5,838,314号明細書
【特許文献3】米国特許第5,233,423号明細書
【特許文献4】米国特許第5,913,040号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、このようなシステムは、広告媒体として広く利用されているが、概して、強制的に広告を視聴させられることをユーザーが好まないという問題が存在する。さらに、ネットワークサービスを無料で利用すること、またはネットワークを通じたコンテンツに対するアクセス権を得ることの交換条件として、特に、広告主に対して個人情報を提供することに抵抗を感じるユーザーが多い。
【0010】
従って、補助的なコンテンツを視聴するか否か、また、いつ補助的なコンテンツを視聴するかについての選択権をユーザーに与える必要がある。さらに、ユーザーの気分を害することなく、より興味を惹きつけやすい方法で広告が提供されるように、広告主は、補助的なコンテンツを柔軟な方法でユーザーに配信しなければならない。
【0011】
従って、広告を視聴するか否かに関する選択権がユーザーに与えられ、その選択結果(状況)に基づいてネットワークおよびコンテンツサービスのアクセス料金が調整されるより柔軟なシステムが求められている。
【0012】
発明者にブラハット(Blahut et al.)を含む米国特許第5,532,735号および発明者にニール(Neel et al.)を含む米国特許第5,838,314号は、ペイパービューサービスまたはビデオオンデマンドサービスを提供するインタラクティブなテレビシステムまたはビデオシステムを開示している。
【0013】
これらのシステムによれば、ユーザーは、選択的に視聴される広告とともに、デジタルMPEGフォーマットの映画などの価値のあるコンテンツをダウンロードして視聴することが可能である。
【0014】
また、これらの方法によれば、サーバー側に複数の別個のデータベースが構築される。第1のデータベースは、ユーザーが望んでいる映画などの価値のあるコンテンツを含み、第2のデータベースは、広告コンテンツから構成され、さらに、第3のデータベースは、ユーザーの識別情報から構成される。ユーザーが広告コンテンツを視聴しないことを選択した場合には、視聴料金(利用料金)の全額が課金される。ユーザーが補助的なコンテンツ(広告コンテンツ)の視聴を了承した場合には、価値のあるコンテンツの視聴料金は、減額されるか、または無料となる。この場合、この価値のあるコンテンツの提供による収益は、別途、広告主による支払によって得られることになる。これらのシステムは、広告を無効にする選択権をユーザーに与え、その選択結果に応じてユーザーに課金する料金を調整するものであるが、広告用データベースの構築および管理を、広告主だけで行うにせよ、主たるコンテンツプロバイダの細部に渡った協力を得て行うにせよ、広告主側で負担しなければならないため、広告主の過大な投資が必要となる。従って、広告主のために、より柔軟かつ低コストな方法が望まれていることは明らかであろう。
【0015】
また、発明者にジャーニガン(Jernigan et al.)を含む米国特許第5,233,423号および発明者にラカビー(Rakavy et al.)を含む米国特許第5,913,040号は、広告主のメッセージを視聴者に伝えることが可能な別の方法を開示している。
【0016】
米国特許第5,233,423号によれば、テレビ受信機に内蔵された記憶装置に埋め込み式の広告が供給される。この広告は、テレビ受信機の制御機能が働いた際に、グラフィックジェネレータによって画面の一部に表示される。このシステムは、PROM(Programmable read-only memory)上で広告を記憶することを開示するものである。
【0017】
しかしながら、このシステムによれば、サーバー側のネットワークを通じた何らかの方法で、PROM装置へのアクセスを広告主側で確立しなければならないため、広告主に対する大きな負担が生じる。
【0018】
米国特許第5,913,040号によれば、広告は、コンピュータネットワークを通じて、または、CD−ROMなどの記憶装置(記録媒体)によって供給されてユーザーのコンピュータに表示される。コンピュータに表示される広告は、予め登録されたユーザーの嗜好情報に基づいて選択される。この嗜好情報は、特定のユーザーによって視聴することを選択されるような広告のタイプまたはカテゴリーなどの情報である。
【0019】
しかしながら、このシステムによれば、視聴された広告の履歴(広告の視聴状況)が記録され、広告主側のサーバーにアップロードされて広告主に提供されるが、広告の視聴状況によって料金の調節が行われるものではないため、ユーザー側にこのような広告を視聴しようとする動機が生まれない。また、このシステムによってアクセスされるように意図されている主な対象物は、概して、単なるインターネットである。
【0020】
従って、所定の主要なコンテンツと補助的な広告用コンテンツとを結び付けるもの、または、関連づけるものは何も存在しない。さらに、米国特許第5,913,040号は、映画、インタラクティブなゲーム、プログラムなどの価値のあるコンテンツを提供する所定のコンテンツサーバーに対するアクセス権をユーザーが得るための手段(またはキー)である着脱自由な記録媒体に広告が供給されることについては何も示唆していない。
【課題を解決するための手段】
【0021】
この発明は、DVDまたはCD−ROMなどの記録媒体を用いてユーザーに広告を視聴させるコンテンツ提供システムおよびその方法、コンソール並びに記録媒体を提供する。
【0022】
この発明によれば、記録媒体は、特定のコンテンツプロバイダに双方向ネットワークを通じて接続されたゲームコンソールに着脱自由に挿入され、ゲームコンソールは、コンテンツプロバイダ側のみによって管理される主要なコンテンツのデータベースの価値のあるコンテンツにユーザーがアクセスしている際に、ユーザーの選択に基づいて広告などの補助的なコンテンツの視聴を有効にするための制御機能を有する。
【0023】
この発明は、主要なコンテンツがダウンロードされる前、または再生中など、どの時点においても、ゲームコンソールの制御機能によって広告などの補助的なコンテンツの視聴を無効にすることを可能とする。
【0024】
この発明は、ユーザーが主要なコンテンツを視聴した回数および時間とともに、ユーザーが選択した補助的なコンテンツを視聴した回数および時間が記録されることを特徴とする。
【0025】
この発明によれば、補助的なコンテンツの視聴記録は、コンテンツプロバイダの管理するサーバー側の端末に順次アップロードされ、ユーザーデータベースの更新のために用いられるとともに、広告主に対する広告料の算定の基礎として用いられる。
【0026】
この発明は、サーバー側の端末にアクセスするユーザー情報を含むユーザーのデータベースがサーバー側の端末で管理されることを特徴とする。
【0027】
この発明によれば、ユーザー情報がゲームコンソールにダウンロードされ、このユーザー情報に含まれるユーザーの識別プロフィールに基づいて、ユーザーごとにカスタマイズされた(各ユーザーに最適な)補助的な広告のみがロードされてユーザーに視聴される。
【0028】
この発明は、システムのクライアント側のコンソールに対して着脱自由な記録媒体に記録された補助的なコンテンツまたはユーザーの識別子および認証コードを含むキーデータを提供する。このキーデータは、特定のサーバー側の端末に対するアクセスを認証するために用いられ、ゲームコンソールに記録媒体が装着されない場合には、主要なコンテンツにアクセスすることができない。
【0029】
この発明によって、従来の広告方法に改良を施すことが可能となる。広告用の媒体として、CD−ROMまたはDVDなどの記録媒体を用いることによって、従来技術において必要とされたシステムのサーバー側の大規模な広告用データベースの管理に広告主がコストを費やすことが不要となる。
【0030】
従って、広告主は、自己の広告用等の補助的なコンテンツを比較的に低コストのパッケージメディア上で極めて柔軟に作成できるようになり、また、広告主は、補助的なコンテンツと主たるコンテンツプロバイダからダウンロードされる特定の価値のあるコンテンツとを関連づけることが可能となる。
【0031】
さらに、大容量の補助的なデータのダウンロードに伴うコストおよび時間が不要となる。CD−ROMまたはDVDなどのパッケージメディアは比較的に廉価であるため、広告主が雑誌などの中にこのようなメディアを添付して配布しやすいという利点がある。
【0032】
さらに、このような着脱自由なパッケージメディアは、大容量のデータを保存することができるため、複数の色を用いたアニメーションの処理や長時間に渡った補助的なコンテンツの再生も可能であり、広告に非常に適している。
【0033】
この発明の重要な利点は、広告主が、自己の補助的なコンテンツと、長編映画、インタラクティブなゲーム、人気のあるユーティリティプログラムなどの主たるコンテンツサーバーからダウンロードされる特定の高い人気を誇る価値のある主要なコンテンツとを関連づけられることにある。即ち、広告主は、主要なコンテンツのプロバイダと契約し、この主要なコンテンツの定めた所定のフォーマットに従うだけで、ユーザーへの配布が容易なCD−ROMまたはDVDなどのパッケージメディアディスクを用いて自己の広告を容易に作成できる。
【0034】
広告主の広告と人気の高い価値のある主要なコンテンツとが関連づけられるため、ユーザーは、このようなCD−ROMまたはDVDなどのメディアを主要なコンテンツへのアクセス権を得る手段として使用するように、強く動機付けられる。
【0035】
この発明の記録媒体は、コンソールに対して着脱自在な記録媒体において、ユーザー情報に対応するトリガーデータと、該トリガーデータにそれぞれ関連づけられたコンテンツを複数含む補助的コンテンツと、前記記録媒体の識別データと、ネットワークを通じて特定のサーバーに対するアクセスを認証するための認証コードとを含むことを特徴とする。
【0036】
この場合、該記録媒体は、さらに、前記のネットワーク接続を可能にするネットワークアクセスソフトウエアを含むことが好ましい。
【0037】
この発明のコンソールは、それぞれトリガーデータに関連づけられたコンテンツを複数含む補助的コンテンツと、前記記録媒体の識別データと、ネットワークを通じて特定のサーバーに対するアクセスを認証するための認証コードとを含む記録媒体が装着されたとき、前記認証コードおよび前記記録媒体の識別データを読み出し、ネットワークを通じて、前記特定のサーバーに対して前記認証コードおよび(または)前記記録媒体の識別データを送信する機能手段と、前記特定のサーバーから主要なコンテンツとユーザー情報とが前記ネットワークを通じて送信されてきたとき、前記記録媒体に記録されている前記複数の補助的コンテンツ中、前記ユーザー情報に対応する内容の前記トリガーデータに関連づけられた補助的コンテンツを読み出し表示信号として出力する機能手段とを有することを特徴とする。
【0038】
この場合、前記ネットワーク接続を可能にするネットワークアクセスソフトウエアは、前記記録媒体または該コンソール中のメモリに記憶しておくことができる。
【0039】
なお、前記コンソールは、前記補助的なコンテンツの視聴の可否をユーザーが選択可能な機能手段を含むことが好ましい。
【0040】
また、前記コンソールは、さらに、前記出力した補助的なコンテンツの履歴を前記ネットワークを通じて前記サーバーに送信する機能手段を有することが好ましい。
【0041】
コンソールとしては、据え置き型のもの、あるいは携帯可能な携帯情報端末とすることができる。
【0042】
この発明の上述した目的、特徴および利点、さらに、その他の目的、特徴および利点は、この発明の好ましい実施の形態が例示された添付図面および以下の説明を併せ鑑みることによって良好に理解されるであろう。
【発明の効果】
【0043】
この発明によれば、広告を視聴するか否かに関する選択権がユーザーに与えられ、その選択結果(状況)に基づいてネットワークおよびコンテンツサービスのアクセス料金が調整されるより柔軟なシステムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0044】
図1は、主要なコンテンツの表示と、補助的なコンテンツの選択的な表示とを可能にするこの発明の実施の形態に係るシステムの構成を示している。本願の明細書および請求項において使用されている「主要なコンテンツ」という文言は、MPEG2フォーマットの動画のようなビデオリニアストリーミングデータ、MP3データのようなリニアオーディオストリーミングデータ、バイナリプログラムデータのうちのいずれか、またはこのようなデータの組み合わせによって構成されるダウンロード可能なコンテンツを示している。
【0045】
また、「主要なコンテンツ」の定義に当てはまらないコンテンツは、例えば、ネットワーク接続を確立することのみを主たる機能とするブラウザソフトウエアまたはプロトコールの処理プログラムのような、ネットワークのアクセス手段の提供のみに使用されるサービス用コンテンツである。
【0046】
図1に示すように、システムを構成するサーバー側のシステムは、ダウンロード管理サーバー10と、ユーザーデータベース20とコンテンツデータベース30とからなる。これらのダウンロード管理サーバー10、ユーザーデータベース20およびコンテンツデータベース30は、LAN40によって相互に接続されている。なお、ダウンロード管理サーバー10は、ダウンロードサービス管理サーバー、ダウンロードサービスオペレータ、ダウンロードマネージャー、ダウンロードサービスマネージャー、ダウンロードプロバイダ等、あるいは、単にサーバーとも称される。
【0047】
サーバー側のシステムを構成するコンテンツデータベース30には、上述した「主要なコンテンツ」が格納されている。
【0048】
ユーザーデータベース20には、双方向ネットワーク50を通じてダウンロード管理サーバー10にアクセスする個々のユーザー(顧客)に関するデータを集めたものが格納されている。個々のユーザーのデータ(ユーザー情報)は、ユーザーの氏名、住所、年齢、性別、職業、収入、趣味および興味があるもの、家族の情報、購入履歴、視聴したコンテンツの傾向(個人的なコンテンツの嗜好)、さらに、広告主がユーザーに適した補助的なコンテンツを絞り込む際に有益と思われるユーザーに関するその他のあらゆる情報から構成される。
【0049】
また、このようなユーザーデータ(ユーザー情報)は、変更可能であり、ユーザーの主要なコンテンツデータのアクセス履歴に基づいて更新可能である。例えば、アクセスされた主要なコンテンツおよび(または)特定のカテゴリー(音楽のタイプ、映画のジャンルなど)に属する主要なコンテンツがアクセスされた回数が記録され、ユーザーデータの更新に用いられる。このようにして、広告主は、特定のユーザーに対する広告をより効果的に編成することが可能となる。
【0050】
ダウンロード管理サーバー10は、ユーザーからのダウンロード要求を処理するためにセットアップされるサーバーシステムである。このダウンロード管理サーバー10は、サーバー側のシステムに幾つか存在するサーバーのうちの一つである。ダウンロード管理サーバー10へのアクセスは、LAN40上のルータ(図示せず)として知られている一般的な装置を通じて行われる。ルータは、ユーザーからの要求をダウンロード管理サーバー10に仕向ける。
【0051】
サーバー10がユーザーからの要求を受信したとき、このダウンロード管理サーバー10は、コンテンツデータベース30から要求された主要なコンテンツのダウンロードを実行する。ダウンロード管理サーバー10は、主要なコンテンツのダウンロード要求を処理するだけでなく、ユーザーデータベース20から要求を行ったユーザーのユーザーデータを取得して要求された主要なコンテンツに添付する。ユーザーデータの添付された主要なコンテンツは、FTP(file transfer protocol)のような公知の標準的なネットワークプロトコールを用いてネットワーク50を通じて伝送される。
【0052】
通常、ネットワーク50は、ユーザー側の端末であるハードウエアとシステムのサーバー側に設置されたダウンロード管理サーバー10とを接続する双方向のデジタル通信ネットワークである。現在の技術によってこの発明を実施するために必要なネットワーク接続を提供するインフラストラクチャーが既に存在しているが、その例としては、ケーブルテレビ、ISDNまたはxDSLによる双方向かつ高速のネットワークが挙げられる。
【0053】
システムを構成するクライアント側のシステムは、モデムまたはネットワークアダプタ60と、着脱自由な記録媒体80を利用するネットワークに接続されたゲームコンソール70と、このゲームコンソール70に接続されたテレビモニタ90または他の適切な表示手段とからなる。
【0054】
このゲームコンソール70は、例えば、家庭用パーソナルコンピュータ、エンタテインメントシステムであるビデオゲーム機(TVゲーム機)、または、セットトップボックスあるいは携帯電話を含む携帯情報端末等のCPUを有するシステムである。
【0055】
なお、ゲームコンソール70が液晶表示装置71やネットワーク50に対する送受信機能を含む携帯情報端末70aである場合、記録媒体80としては、CD−ROMやDVDに比較してより小型の記録媒体、たとえばカード型の半導体メモリ80a等を用いることが好ましい。CD−ROMドライブやDVDドライブを携帯電話等の携帯情報端末70aに接続して使用することも可能である。もちろん、新規で小型な大容量パッケージメディアを使用することも可能である。
【0056】
また、ネットワークアダプタ60は、クライアント側の端末であるハードウエア、この場合、ゲームコンソール70をネットワーク50に接続するための中継装置として一般的に使われる装置である。例えば、ケーブルテレビネットワークには、公知のケーブルモデムが使用され、ISDNネットワークには、ターミナルアダプタが使用される。
【0057】
着脱自由な記録媒体80には、インタラクティブな、または、非インタラクティブな補助的なコンテンツ、例えば、ビデオイメージ、アニメーション、サウンド、アプレットなどから構成される広告を集めたものが格納される。
【0058】
好ましい実施の形態においては、着脱自由な記録媒体80は、CD−ROMまたはDVD等のディスク状記録媒体である。各々の補助的なコンテンツには、「トリガーデータ」が付加されている。このトリガーデータは、以下に詳細に説明するように、補助的なコンテンツに対するアクセスフラグとして付加されているものである。
【0059】
ネットワーク50に接続されたゲームコンソール70は、インタラクティブなコンテンツのネットワークに接続可能な再生装置である。従来の方法によれば、通常、このようなゲームコンソール70は、ネットワークに接続されていない環境でのコンテンツの配信用媒体として着脱自由な記録媒体80を用いている。即ち、従来の公知の方法によれば、通常の使用においては、ネットワークに接続されていない場合であっても、ゲームコンソール70は、着脱自由な記録媒体に格納されたインタラクティブなビデオゲームなどのコンテンツを再生可能である。これに対し、この発明によれば、主要なコンテンツに結び付けられた、または、関連づけられたユーザーごとにカスタマイズされた補助的なコンテンツをユーザーに提供するために、記録媒体80は、特に、ネットワーク50に接続された環境で使用されるように意図されたものであり、ネットワーク接続を通じてサーバーからダウンロードされた(取得された)主要なコンテンツと連携して機能するものである。
【0060】
ネットワークゲームコンソール70は、記録媒体80または他の内蔵されたハードディスク等の記録媒体(図示せず)からゲームコンソール70内の作業用RAM(図示せず)にロードされたネットワークアクセスソフトウエアを実行し、以下の作業項目を行う。なお、このソフトウエアは、ネットワーク50を通じてゲームコンソール70にダウンロードされたものでもよい。
【0061】
1. ダウンロード管理サーバー10との通信を行うこと。
2. 記録媒体80の識別データまたはユーザーの識別データをサーバーに送信し、コンテンツデータベース30からダウンロード可能な主要なコンテンツを取得するとともに、ユーザーデータベース20からユーザー情報を取得すること。
3. サーバー10からダウンロードしたユーザー情報に基づいて記録媒体80に格納された補助的なコンテンツにアクセスすること。
4. サーバー10からダウンロードされた主要なコンテンツのみを視聴するために、ユーザーが補助的なコンテンツの再生を選択的に無効にできるようにすること。
5. ユーザーが選択を行った際に、記録媒体80からロードされて再生される補助的なコンテンツの履歴を記録すること。
6. ダウンロード管理サーバー10に対して、ユーザーが視聴した補助的なコンテンツの履歴を送信またはアップロードすること。
【0062】
ネットワーク50を通じてサーバー10と接続されているとき、コンソール70は、ユーザー情報が添付された主要なコンテンツをダウンロード(受信)する。ダウンロードされた主要なコンテンツは、図示しないハードディスクドライブ(HDD)などの内蔵された記録媒体またはゲームコンソール70のポートに接続されて外部的に取り付けられた再書き込み可能な記録媒体(図示せず)に保存されるようにしてもよい。
【0063】
この場合、まず、上記のネットワークアクセスソフトウエアによって、上述の4番目の項目に従って、ユーザーが補助的なコンテンツの再生を無効にすることを選択したかどうかがチェックされる。
【0064】
ユーザーが補助的なコンテンツの再生を無効にしていない場合、コンソール70は、装着されている記録媒体80に記録されている補助的なコンテンツにアクセスしてロードする。より詳しく説明すると、コンソール70は、ダウンロードされたユーザー情報および(または)ダウンロードされた主要なコンテンツと一致する一つ以上のインタラクティブまたは非インタラクティブな補助的なコンテンツにアクセスし、この補助的なコンテンツをロードする。
【0065】
より具体的には、ユーザー情報と各々の補助的なコンテンツのヘッダである「トリガーデータ」とが比較され、トリガーデータに含まれているデータがユーザー情報と一致した場合には、この一致したデータを含むトリガーデータが付加された補助的なコンテンツがロードされ、コンソール70によって再生されるキューの中に組み込まれる。
【0066】
すなわち、トリガーデータは、上述したユーザー情報(氏名、住所、年齢、性別、職業、収入、趣味、興味があるもの、家族の情報、購入履歴、視聴したコンテンツの傾向、個人的なコンテンツの嗜好等)に対応する内容の情報である。
【0067】
さらに、特定の主要なコンテンツに対する要求があった場合にも、補助的なコンテンツがロードされて再生キューの中に組み込まれる。コンソール70によって実際にロードかつ実行された補助的なコンテンツの記録は、補助的なコンテンツが実行された回数および時間、または、補助的なコンテンツの再生時に得られた他の情報とともに、コンソール70のデータ格納領域に格納され、特定の補助的なコンテンツの再生が終了したとき、特定の補助的なコンテンツの視聴または部分的な視聴が終了したとき、またはネットワーク接続を終了する処理の間など、適切なタイミングで、サーバー10にアップロードされる。
【0068】
特定の補助的なコンテンツに関する視聴記録、特に、回数および時間は、補助的なコンテンツを供給する広告主に対する料金の算定基礎として用いられる。さらに、視聴されたコンテンツの記録によって、ユーザーデータベース20に格納されたユーザー情報は、補助的なコンテンツの視聴の際、またはユーザーと補助的なコンテンツとの間でインタラクティブな処理がなされた際に得られた新しい情報を反映するように更新される。
【0069】
例えば、補助的なコンテンツがインタラクティブなコンテンツである場合には、ユーザーに対し、種々の質問が行われるか、あるいは、ユーザーの行動がモニタされるが、このときの内容が視聴されたコンテンツの記録の一部を構成し、ユーザーデータベース20のユーザー情報の更新に用いられる。補助的なコンテンツが非インタラクティブなコンテンツの場合には、視聴された広告の情報がユーザー情報の更新に用いられる。
【0070】
図2は、主要なコンテンツを有するサーバー10がネットワーク50に接続されたゲームコンソール70と通信している際に主要なコンテンツを有するサーバー10によって順次実行される機能を説明するフローチャートである。
【0071】
図3は、ネットワーク50に接続されたゲームコンソール70が主要なコンテンツを有するサーバー10と通信している際にゲームコンソール70によって実行される機能を説明するフローチャートである。図2および図3に示す各機能は相互に関連したものであるため、これらの機能の説明を同時に行うことにする。
【0072】
サーバー10側のステップ201において、ダウンロード管理サーバー10は、ネットワーク50に接続されたゲームコンソール70から通信リンクの確立要求を受信する。
【0073】
同様に、クライアント側、即ち、ネットワーク50に接続されたゲームコンソール70側のステップ301において、ダウンロード管理サーバー10との通信の確立要求を送信する。このような連携した作業によって、ダウンロード管理サーバー10とネットワーク50に接続されたゲームコンソール70との間のデータパケットの双方向の伝送のための、公知の規格(例えば、TCP/IP)に従ったネットワークソケットの接続が確立する。
【0074】
通信リンクが確立された後、ステップ311において、記録媒体80がゲームコンソール70に装着されていることを示す固有の記録媒体識別データ(メディアIDともいう。)がダウンロード管理サーバー10に送信される。なお、後述するように、記録媒体識別データとは、特定の記録媒体80自体を他の記録媒体から識別するための該記録媒体80に記録されている固有の識別データを意味する。
【0075】
初めて利用するユーザーの場合には、記録媒体識別データがユーザーに関連づけられた後、ユーザーの識別子として用いられる。サーバー側のステップ211において、管理サーバー10は、記録媒体識別データを受信する。
【0076】
固有の記録媒体識別データを受信した後、サーバー10側のステップ221において、サーバー10は、LAN40を通じてユーザーデータベース20からユーザー情報を取得する。記録媒体識別データに関連づけられたユーザー情報がユーザーデータベース20に存在していない場合(新しいユーザーの場合)には、ユーザーデータベース20に保存するべき最初のユーザー情報を作成するための基本的な情報の提供がユーザーに対して求められる。この処理は、図5を参照してより詳細に後述する。
【0077】
この時点で、ゲームコンソール70側のステップ321において、コンテンツデータベース30からダウンロード可能な主要なコンテンツを取得するようにとの要求が送信される。ステップ231において、サーバー10がダウンロード可能なコンテンツに対するユーザーの要求を受信すると、ステップ241において、サーバー10は、LAN40を通じてコンテンツデータベース30から要求されたコンテンツを検索して抽出する。
【0078】
この時点で、ステップ251において、ステップ221で取得したユーザー情報が、ユーザーの要求によるステップ241で抽出された主要なコンテンツに添付される。
【0079】
その後、ステップ261において、ユーザー情報と要求された主要なコンテンツとがネットワーク50に接続されたゲームコンソール70に伝送される。
【0080】
クライアント側のステップ331において、ゲームコンソール70は、添付されたユーザー情報と共に、要求した主要なコンテンツを受信する。
【0081】
ステップ341において、ゲームコンソール70は、ユーザー情報に対応する着脱自由な記録媒体80に格納された一つ以上の補助的なコンテンツ415(図4参照)を検索する。
【0082】
より具体的には、ユーザー情報に含まれている種々のデータと、補助的なコンテンツ415の各々に付加されたトリガーデータ419とが比較され、一致したデータに対応する補助的なコンテンツ415が抽出される。なお、このユーザー情報は、現在要求中の主要なコンテンツの情報を含んでいてもよい。
【0083】
図5に関連してより詳細に説明するが、ユーザーは、補助的なコンテンツ415の再生を選択的に無効にすることができる。しかしながら、補助的なコンテンツ415の再生を認証した場合には、補助的なコンテンツ415は、再生キュー内にロードされて主要なコンテンツとともに再生される。
【0084】
ステップ351において、ユーザーによって実際に視聴された補助的なコンテンツ415の各々は、全て、ゲームコンソール70に内蔵されたメモリ(図示せず)にレコードとして記録される。このレコードは、視聴された補助的なコンテンツ415をそれぞれ示す識別子を含んでいてもよいし、補助的なコンテンツ415の全体が再生(視聴)されなかった場合には、その補助的なコンテンツ415の再生(視聴)時間を示す識別子を含んでいてもよい。
【0085】
ステップ361において、ゲームコンソール70は、ステップ351で作成した再生(視聴)レコードをサーバー10に送信する。ステップ271において、管理サーバー10は、再生レコードを受信する。このレコードの伝送は、種々の方法によって行われる。例えば、ユーザーがサービス利用を終えるとき、終了処理において、包括的なレコードをサーバー10にアップロードするようにしてもよいし、また、補助的なコンテンツの各々が視聴されたごとに、断続的にレコードをサーバー10にアップロードするようにしてもよい。
【0086】
上述したように、ステップ281においてユーザーデータベース20に記録された再生レコードは、広告主などの補助的なコンテンツのプロバイダにとって、ターゲットになっている特定の視聴者に対する視聴された補助的なコンテンツの効果の有無を判断するための、貴重なフィードバック情報であり、また、補助的なコンテンツのプロバイダに課金される料金の算定の基礎として用いられる。
【0087】
図4は、ゲームコンソール70に装着された着脱自由な記録媒体80に含まれるコンテンツ(データコンテンツ)400を示す図である。概略的に示すように、記録媒体80には、ゲームコンソール70のユーザーによって視聴される補助的なコンテンツ403が記録されている。補助的なコンテンツ403は、複数のコンテンツ415(コンテンツ1、コンテンツ2、…、コンテンツN)から構成される。各コンテンツ415には、トリガーデータ419がそれぞれ付加されている。
【0088】
さらに、記録媒体80は、(アルファベットと数字などから構成されるCD−ROMまたはDVDのシリアル番号である)固有の記録媒体識別データ(部分)407と、認証コード409とを含む。
【0089】
固有の記録媒体識別データ407は、着脱自由な記録媒体80自体を識別するために用いられ、また、ゲームコンソール70内の記録媒体80を利用するユーザーのためのユーザー識別子となる。
【0090】
認証コード409は、サーバー10に対するアクセスの認証に用いられる。記録媒体識別データ407と認証コード409とが同一である場合も想定されるが、サーバー10へのアクセスと記録媒体80および(または)ユーザーの識別は、別々のコードによって実行されるようにすることが好ましい。
【0091】
たとえば、記録媒体識別データ407は、ユーザーの氏名、住所などのようなユーザーの初期データの入力を促すプロンプトに関連する固有のユーザーの識別子を作成するソフトウエアプログラムであってもよい。
【0092】
記録媒体識別データ407とユーザー情報とが関連づけられると、この記録媒体識別データ407がユーザーの識別子(ユーザーIDともいう。)として機能するようになることが理解される。従って、以下、これらの用語を、同一の意味を有するものとして使用する。
【0093】
記録媒体識別データ(ユーザーID)407および認証コード409は、一緒に使用され、サーバー10によって特定の主要なコンテンツへのアクセスを認証するためのキーとして機能する。
【0094】
より具体的には、記録媒体識別データ407がサーバー10にアップロードされると、サーバー10は、ユーザーの識別子に基づいたユーザーのアクセスに対し、コンテンツデータベース30内の複数のコンテンツのうち、どの主要なコンテンツを認証するかを記録媒体識別データ407に基づいて決定する。
【0095】
このような記録媒体識別データが存在しない場合、間違っている場合、または、有効(使用)期限を経過している場合には、サーバー10に対してアクセスすることができない。
【0096】
従って、サーバー10に対するアクセスの認証を得るためには、ゲームコンソール70に正規の記録媒体80が装着されていなければならず、正しい有効期限内の記録媒体識別データが判別されなければならない。
【0097】
また、コンテンツデータベース30内の複数のコンテンツから特定の主要なコンテンツをダウンロードするために専用に設けられた所定のサーバー10に対するアクセス権を認証コード409によって得るようにしてもよい。
【0098】
さらに、記録媒体80は、ネットワーク環境にあるサーバー10に対してインタラクティブな処理を行うためのネットアクセスインジケータ(ネットアクセス指示部)411を含む。このネットアクセスインジケータ411は、必要なネットワーク接続を可能にするネットワークアクセスソフトウエアであってもよく、単に、ゲームコンソール70にセットアップされたネットワークソフトがロードされて実行されるべき状態であることを示すフラグであってもよい。
【0099】
フラグであった場合、ゲームコンソール70にセットアップされたネットワークソフトウエアは、より高度な機能を有するなネットワークソフトウエアをダウンロードしてゲームコンソール70上で実行するために、最低限のネットワーク接続を確立する小さなプログラムであってもよい。
【0100】
図5は、ゲームコンソール70が主要なコンテンツのサーバー10にアクセスする前、また、アクセスしている際にネットワーク50に接続されたゲームコンソール70によって実行される処理を示している。
【0101】
ステップ501において、ゲームコンソール70の電源がオンになると、内部的なBIOSを通じて一般的な起動処理手順が開始され、ゲームコンソール70と周辺機器などとの間の必要な通信が確立され、ユーザーの操作が可能になるようにシステムが初期化される。
【0102】
CD−ROMまたはDVDのような光ディスク等の着脱自由な記録媒体80がゲームコンソール70に装着されると、ステップ505において、システムが記録媒体80を走査して、この記録媒体80に記録されているコンテンツがネットワーク環境において作業するためのものであるか否かが判定される。
【0103】
これは、上述したネットアクセスインジケータ411が記録媒体80に記録されているかどうかを判定することによって行われる。
【0104】
次に、ステップ509において、着脱自由な記録媒体80にネットアクセスインジケータ411が記録されていないと判定された場合、即ち、この記録媒体80に格納されたプログラムが、ネットワーク接続を必要とせずにスタンドアローンでゲームコンソール70を実行するためのものである場合には、ステップ513において、ゲームコンソール70は、通常のネットワークに接続されないモードで使用される。
【0105】
しかしながら、ネットアクセスインジケータ411が記録されていると判定された場合には、図2および図3に関連して説明したように、ステップ517において双方向のネットワーク接続が確立される。この場合、着脱自由な記録媒体80に記録された認証コード409は、サーバー10とのネットワーク接続を可能にする(認証する)ために使用される。
【0106】
ステップ521において、サーバー10の連携によって、ユーザーが最初の利用であるか否かが判定される。より具体的には、サーバー10は、記録媒体識別データ407を受信したときに、サーバー10にアクセスするための記録媒体識別データ407の使用が初めてであるかどうかを判定し、記録媒体識別データ407の使用が初めてである場合には、ゲームコンソール70に対し、ステップ525に示すように最初のユーザーデータの入力をユーザーに促すようにコマンドを発信する。
【0107】
このとき、さらに、サーバー10は、記録媒体識別データ407に関連づけられる日時ログファイルを作成し、この日時ログファイルを記録するようにしてもよい。記録媒体識別データ407によって、着脱自由な記録媒体80の使用による限られた期間のみのサーバー10に対するアクセスが許可される。
【0108】
ステップ529において、ユーザーの要求する主要なコンテンツがサーバー10からネットワーク50に接続されたゲームコンソール70にダウンロードされる。
【0109】
図2および図3に関連して説明したように、この主要なコンテンツには、ユーザーデータベース20からの記録媒体識別データ407(ユーザーID)に関連づけられたユーザー情報が付加される。
【0110】
ステップ529に先立って、どの主要なコンテンツを認証してユーザーにダウンロードするかを決定する際に、ユーザーによる主要なコンテンツの選択が容易になるように、コンテンツデータベース30に格納された全てのコンテンツのうち、ダウンロードおよび視聴の許された主要なコンテンツのみを含む選択メニューをユーザー側に表示させるようにしてもよい。
【0111】
選択メニューは、着脱自由な記録媒体80に記録されたソフトウエアのメニュールーチンを実行することによってユーザー側に表示させることができる。
【0112】
サーバー10は、記録媒体識別データ407に基づいて、ダウンロード可能な主要なコンテンツを制御する機能を有する。
【0113】
即ち、ユーザーは、主要なコンテンツの各々のうち、記録媒体識別データ407によって許可されていない主要なコンテンツを要求することはできない。
【0114】
次に、ステップ533のルーチンに進むと、補助的なコンテンツのそれぞれについて、ダウンロードされたユーザー情報とトリガーデータ419とが比較され、どの補助的なコンテンツをロードして再生用キューに組み込むかが決定される。
【0115】
ステップ537において、システムは、着脱自由な記録媒体80に格納された補助的なコンテンツの再生を許可するように選択したかどうかをチェックする。補助的なコンテンツの再生を有効にするか無効にするかを選択する機能は、ゲームコンソール70の操作ボタンを用いて実行されるものであり、一般的に、要求された主要なコンテンツの再生前でも、また、再生中でも、常時、ユーザーがこの機能を実行できるようになっている。
【0116】
補助的なコンテンツの再生が無効である場合は、ステップ541において、主要なコンテンツのみがユーザーの視聴のためにゲームコンソール70によって実行される。しかしながら、ユーザーが補助的なコンテンツの再生を許可した場合には、このルーチンはステップ545に進み、ステップ533において決定されたユーザーに視聴されるべき適切な補助的なコンテンツ415がロードされ、再生用キューの中に組み込まれる。
【0117】
ゲームコンソール70は、補助的なコンテンツをロードすると、ステップ549において、内部的な記憶領域(図示せず)に特定の補助的なコンテンツをユーザーが視聴するための準備ができていることを記録する。さらに、補助的なコンテンツが実行(再生)されると、ゲームコンソール70に内蔵されている計時手段であるオンボードタイマー(図示せず)が初期化され、補助的なコンテンツの各々が再生された時間が計測される。
【0118】
図5に示すように、ステップ537に戻る制御ループを用いることによって、システムは、常時、ユーザーが補助的なコンテンツを有効にしたか無効にしたかをチェックする。ユーザーが特定の補助的なコンテンツの再生中にこの補助的なコンテンツを無効にしないと仮定すると、補助的なコンテンツが完全に視聴されるか、またはインタラクティブに処理されることになる。しかしながら、ユーザーが特定の補助的なコンテンツの再生中にこの補助的なコンテンツを無効にした場合には、無効処理を行った時間およびそのとき再生していた補助的なコンテンツが記録される。
【0119】
また、再生記録は、ユーザーが無効処理を行った後、再び有効処理を行った場合にも重要になる。このような場合には、再生記録は、無効処理を行ったときに視聴していた補助的なコンテンツを示すものであるため、この再生記録を用いて中断したコンテンツを再び初期化して再生することが可能になる。中断したコンテンツが再生されると、再生記録が更新される。
【0120】
ステップ549の処理とほぼ同時に、ステップ553において、要求された主要なコンテンツとともに補助的なコンテンツの再生が実行される。当業者の理解しうる範囲において、主要なコンテンツおよび補助的なコンテンツの再生には種々の方法が存在することが理解される。
【0121】
例えば、主要なコンテンツを再生する前に補助的なコンテンツを再生するようにすることが可能である。このようにした場合には、ユーザーが補助的なコンテンツを視聴するまでは主要なコンテンツを視聴することが不可能であり、また、例えば、インタラクティブなコンテンツの場合には、ユーザーのインタラクティブな処理によって主要なコンテンツを実行することが不可能である。
【0122】
これに代えて、主要なコンテンツが実行されているとき、この主要なコンテンツとともに、補助的なコンテンツを例えば、ウインドウ、バナー、インセット(挿入広告)、または、フレームなどの中で提供するようにしてもよい。また、主要なコンテンツと補助的なコンテンツを互いにインタラクティブに処理することも可能である。たとえば、主要なコンテンツがインタラクティブなゲームである場合、主要なコンテンツの中に存在するキャラクタ、風景、または他のデータアイテムを補助的なコンテンツを動作させるために用いてもよい。
【0123】
図6は、この発明の開示内容に従って実行される代表的なビジネスモデルの説明図である。この基本的なビジネスモデルは、二つの条件を想定している。まず、一つ目は、コンテンツデータベース30からのダウンロード可能な主要なコンテンツ110が、人気のあるインタラクティブなゲーム、映画、音楽、または他の料金を払う価値のあるデジタルコンテンツであるという条件である。
【0124】
二つ目は、着脱自由な記録媒体80に記録されるコンテンツが、通常、営利目的の企業である種々の補助的なコンテンツプロバイダ100から供給される広告であるという条件である。
【0125】
この場合、ユーザー120が着脱自由な記録媒体80によって提供された補助的なコンテンツを主要なコンテンツ110とともに視聴することを選択すると、ダウンロード可能な主要なコンテンツ110に対する料金130aが補助的なコンテンツプロバイダ100によってサーバー(ダウンロードサービスオペレータ)10に支払われる。
【0126】
また、図6中の破線で示すように、ユーザー120が補助的なコンテンツをスキップすることを選択した場合には、図5のステップ537で説明したように、主要なコンテンツ110の料金130bは、ユーザー120に課金される。
【0127】
しかしながら、ユーザー120は、記録媒体80に格納された補助的なコンテンツを視聴している限り、サーバー10に料金を支払う必要がない(この補助的なコンテンツは、ユーザー120の個人的な情報に基づいてカスタマイズされたものである)。
【0128】
図5のステップ549において作成されてサーバー10にアップロードされた再生レコードに基づいて、即ち、ユーザー120の補助的なコンテンツの視聴時間に基づいて、サーバー10は、ユーザー120および(または)補助的なコンテンツのプロバイダ100の双方から料金を徴収することが可能である。
【0129】
本実施の形態に係るコンテンツ提供システムによれば、補助的なコンテンツが着脱自由な記録媒体80から供給されるだけでなく、記録媒体80に記録された補助的なコンテンツと特定のダウンロード可能な主要なコンテンツ110とを組み合わせ、または、結び付けることが可能である。
【0130】
また、記録媒体80に記録されたキーデータによって、主要なコンテンツ110に対するアクセス経路が提供される。このように、広告主などの補助的なコンテンツのプロバイダ100は、価値のある人気の高い主要なコンテンツにアクセスすることを望むユーザーに対して着脱自由な記録媒体80を配布し、主要なコンテンツのプロバイダ(サーバー10)は、記録媒体80を使用可能な所定の時間に基づいて、主要なコンテンツに対するアクセスを、キーを通じて制御することが可能である。
【0131】
また、ユーザーは、人気のある一時的なコンテンツにアクセスするために着脱自由な記録媒体80を用いようとするだけでなく、個人的な識別情報の収集および管理が、知名度の低い広告主によってではなく、有名な主要なコンテンツのプロバイダによって行われるのであれば、あまり抵抗を感じることなく、個人的な情報の提供を行うであろう。
【0132】
さらに、このシステムは、2段階的な広告方法を提供するものである。即ち、サーバー10は、広告を主要なコンテンツとともに直接送信して強制的に視聴させることも可能であり、また、補助的なコンテンツプロバイダ100からの広告の提供の可否をユーザー120に選択させることも可能である。このようにして、広告方法としてのシステムの用途を広げることが可能となる。
【0133】
この発明の範囲および精神から逸脱することなく、当業者によってこの発明に対して種々の改変を施すことが可能である。従って、本願の請求項は、本明細書に述べられた説明および図面によって限定されるものではなく、当業者にとって均等物であると合理的に判断される全ての特徴を包含するものと解釈されるべきである。
【0134】
[発明の効果]
以上説明したように、この発明によれば、補助的なコンテンツ、たとえば広告等が記録されたCD−ROM等の記録媒体をコンソールに装着した状態において、ネットワークを通じてサーバーに接続する。コンソールからユーザーが前記広告を視聴したとき、前記サーバーから前記ネットワークを通じてダウンロードされる主要なコンテンツ、たとえば映画や音楽等を視聴することができる。
【0135】
この場合、ユーザーは、補助的なコンテンツの視聴の可否を選択することができ、視聴可と選択した場合には、前記主要なコンテンツを、無料あるいは低価格で視聴することが可能となり、視聴不可と選択した場合には、有料で視聴することができる。
【0136】
ユーザーに対して記録媒体のみを、たとえば販売促進媒体等として有料で、あるいは無料で提供することができる。
【0137】
広告主等に対して、記録媒体をセールスすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0138】
【図1】主要なコンテンツの表示と、補助的なコンテンツの選択的な表示とを可能にするこの発明の実施の形態に係るシステムの全体的な構成を示す図である。
【図2】主要なコンテンツを有するサーバーがネットワークに接続されたゲームコンソールと通信している際に主要なコンテンツを有するサーバーによって実行される機能を説明するフローチャートである。
【図3】ネットワークに接続されたゲームコンソールが主要なコンテンツを有するサーバーと通信している際にゲームコンソールによって実行される機能を説明するフローチャートである。
【図4】ゲームコンソールに装着された着脱自由な記録媒体に含まれるデータコンテンツの説明図である。
【図5】ゲームコンソールが主要なコンテンツのサーバーにアクセスしている際にゲームコンソールによって実行される処理の説明図である。
【図6】この発明の開示内容に従って実行される例示的なビジネスモデルの説明図である。
【符号の説明】
【0139】
10…サーバー 20…ユーザーデータベース
30…コンテンツデータベース 40…LAN
50…ネットワーク 60…モデム(ネットワークアダプタ)
70…コンソール 70a…携帯情報端末
71…表示装置 80、80a…記録媒体(メディア)
90…テレビモニタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ダウンロード管理サーバーと、ユーザー情報を格納するユーザーデータベースと、複数の主要なコンテンツを格納するコンテンツデータベースとを含むサーバー側施設と、
双方向通信ネットワークを通じて前記ダウンロード管理サーバーとの通信リンクを確立するためのクライアント側のコンソールと、
前記クライアント側のコンソールに対して着脱自由な記録媒体とを含み、
前記着脱自由な記録媒体が、複数の補助的なコンテンツと、該補助的なコンテンツの各々に論理的に関連づけられた複数のトリガーデータと、ユーザーの識別子とからなるデータ構造を有し、
前記ユーザーの識別子を前記ダウンロード管理サーバーにアップロードすることによって前記コンテンツデータベースに格納された特定の主要なコンテンツに対するアクセスが可能となり、
前記ユーザー情報を前記クライアント側のコンソールにダウンロードして前記トリガーデータと比較することによって、前記複数の補助的なコンテンツ中、特定の補助的なコンテンツが実行される
ことを特徴とするコンテンツ提供システム。
【請求項2】
請求項1記載のシステムにおいて、
前記ユーザーの識別子が、前記着脱自由な記録媒体を識別するための該記録媒体に記録されている記録媒体識別データである
ことを特徴とするコンテンツ提供システム。
【請求項3】
請求項1記載のシステムにおいて、
前記特定の主要なコンテンツが、前記コンテンツデータベースに格納された前記複数の主要なコンテンツの少なくとも一つであり、前記ユーザー識別子によって前記特定の主要なコンテンツのみにアクセスが制限される
ことを特徴とするコンテンツ提供システム。
【請求項4】
請求項1記載のシステムにおいて、
前記データ構造が、前記ダウンロード管理サーバーに対するアクセスを認証するための認証コードを含む
ことを特徴とするコンテンツ提供システム。
【請求項5】
請求項4記載のシステムにおいて、
前記特定の主要なコンテンツが、前記コンテンツデータベースに格納された前記複数の主要なコンテンツの少なくとも一つであり、前記特定の主要なコンテンツを利用可能にする前記ダウンロード管理サーバーに対するアクセスが、前記認証コードによって認証される
ことを特徴とするコンテンツ提供システム。
【請求項6】
請求項1記載のシステムにおいて、
前記データー構造が、さらに、前記着脱自由な記録媒体の利用に前記双方向通信ネットワークへの接続が必要であることを示すデータインジケータを含む
ことを特徴とするコンテンツ提供システム。
【請求項7】
請求項6記載のシステムにおいて、
前記データインジケータが、ネットワークへのアクセスを提供するためのプログラムであるか、または、ネットワークへのアクセスを提供するための前記クライアント側のコンソールに格納されたプログラムを実行させるコードである
ことを特徴とするコンテンツ提供システム。
【請求項8】
請求項1記載のシステムにおいて、
前記クライアント側のコンソールが、内蔵、または、外付けの固定記憶装置を備え、前記特定の主要なコンテンツが前記固定記憶装置にダウンロードされる
ことを特徴とするコンテンツ提供システム。
【請求項9】
双方向通信ネットワークを通じて、着脱自由な記録媒体が装着されたクライアント側のコンソールとダウンロード管理サーバーとの間の通信リンクを確立するステップと、
コンテンツデータベースに格納された複数の主要なコンテンツのうち、特定の主要なコンテンツを取得し、ユーザーデータベースからユーザー情報を取得するために、前記着脱自由な記録媒体に記録されたユーザーの識別子および前記特定の主要なコンテンツに対する要求を前記ダウンロード管理サーバーに送信するステップと、
前記ダウンロード管理サーバーから前記特定の主要なコンテンツおよび前記ユーザー情報を前記クライアント側のコンソールにダウンロードするステップと、
前記ユーザーデータベースから取得した前記ユーザー情報に基づいて前記着脱自由な記録媒体に格納された補助的なコンテンツにアクセスするステップと、
前記ダウンロード管理サーバーからダウンロードされた前記特定の主要なコンテンツのみを視聴するために、前記補助的なコンテンツの再生を選択的に無効にするステップと、
前記クライアント側のコンソールを用いて視聴した前記補助的なコンテンツの視聴記録をレコードとして作成するステップと、
前記ダウンロード管理サーバーに前記レコードをアップロードするステップとを含む
ことを特徴とするコンテンツ提供方法。
【請求項10】
請求項9記載の方法において、
前記ユーザーの識別子が、前記着脱自由な記録媒体を識別するための記録媒体識別データであり、さらに、前記着脱自由な記録媒体に前記ダウンロード管理サーバーへのアクセスを可能にする認証コードが格納され、
さらに、前記ダウンロード管理サーバーで前記記録媒体識別データおよび前記認証コードを受信するステップを含み、
前記認証コードおよび前記記録媒体識別データのうちのいずれか一方の機能により、前記複数の主要なコンテンツのうち、前記特定の主要なコンテンツのみにアクセスが制限される
ことを特徴とするコンテンツ提供方法。
【請求項11】
請求項9記載の方法において、
前記補助的なコンテンツにアクセスするステップが、さらに、前記ユーザー情報と前記補助的なコンテンツに含まれる一つ以上の特定の補助的なコンテンツに論理的に関連づけられたトリガーデータとを比較するステップを含む
ことを特徴とするコンテンツ提供方法。
【請求項12】
請求項9記載の方法において、
前記ダウンロード管理サーバーから前記特定の主要なコンテンツおよび前記ユーザー情報を前記クライアント側のコンソールにダウンロードするステップが、
さらに、前記クライアント側のコンソールに内蔵、または、外付けされた固定記憶装置に前記特定の主要なコンテンツを記録するステップを含む
ことを特徴とするコンテンツ提供方法。
【請求項13】
クライアント側のコンソールで、着脱自由な記録媒体の利用に双方向通信ネットワークへの接続が必要であるか否かを判別するステップと、
前記着脱自由な記録媒体の利用に前記双方向通信ネットワークへの接続が必要であると判別された場合に、前記双方向通信ネットワークを通じてクライアント側のコンソールとダウンロード管理サーバーとの間の通信リンクを確立するステップと、
前記着脱自由な記録媒体に記録されたユーザーの識別子および特定の主要なコンテンツの要求を前記ダウンロード管理サーバーに送信するステップと、
前記特定の主要なコンテンツおよびユーザー情報を前記ダウンロード管理サーバーからダウンロードするステップと、
前記ユーザー情報と前記補助的なコンテンツに含まれる特定の補助的なコンテンツに関連づけられたトリガーデータとを比較するステップと、
前記補助的なコンテンツの視聴が可能なように前記クライアント側のコンソールの制御機能が有効になっているか否かを判別するステップと、
前記制御機能が有効になっている場合に、前記関連づけられたトリガーデータが前記ユーザー情報と一致する前記特定の補助的なコンテンツの抽出およびロードを行うステップと、
前記特定の補助的なコンテンツの再生を実行するステップと、
前記特定の補助的なコンテンツが前記クライアント側のコンソールを用いて実行されている場合に、少なくとも一つの前記特定の補助的なコンテンツの再生に関するレコードを作成するステップと、
前記レコードを前記ダウンロード管理サーバーにアップロードするステップとを含む
ことを特徴とするコンテンツ提供方法。
【請求項14】
請求項13記載の方法において、
前記主要なコンテンツの実行の際に、前記ユーザーが、前記特定の補助的なコンテンツの再生を無効にしたか否かを継続的に判別するステップを含む
ことを特徴とするコンテンツ提供方法。
【請求項15】
請求項14記載の方法において、
前記レコードを作成するステップが、前記クライアント側のコンソールの前記制御機能が無効になった後、有効になった場合に、前記レコードを更新するステップを含む
ことを特徴とするコンテンツ提供方法。
【請求項16】
請求項15記載の方法において、
前記レコードを前記ダウンロード管理サーバーにアップロードするステップが、前記特定の補助的なコンテンツの各々を再生した後に行われる
ことを特徴とするコンテンツ提供方法。
【請求項17】
請求項15記載の方法において、
前記レコードを前記ダウンロード管理サーバーにアップロードするステップが、前記特定の主要なコンテンツを再生した後に行われる
ことを特徴とするコンテンツ提供方法。
【請求項18】
請求項15記載の方法において、
前記レコードを前記ダウンロード管理サーバーにアップロードするステップが、前記ダウンロード管理サーバーと前記クライアント側のコンソールとの接続を中止するためのログオフ処理の際に行われる
ことを特徴とするコンテンツ提供方法。
【請求項19】
請求項13記載の方法において、
前記ユーザーの識別子が、前記着脱自由な記録媒体を識別するための該記録媒体に記録された記録媒体識別データであり、
さらに、前記ユーザーに前記ユーザー情報の入力を要請し、前記ユーザー情報と前記記録媒体識別データとを関連づけるステップを含む
ことを特徴とするコンテンツ提供方法。
【請求項20】
コンソールに対して着脱自在な記録媒体において、
ユーザー情報に対応するトリガーデータと、
該トリガーデータにそれぞれ関連づけられたコンテンツを複数含む補助的コンテンツと、
前記記録媒体の識別データと、
ネットワークを通じて特定のサーバーに対するアクセスを認証するための認証コードとを含む
ことを特徴とする記録媒体。
【請求項21】
請求項20記載の記録媒体において、
さらに、前記のネットワーク接続を可能にするネットワークアクセスソフトウエアを含む
ことを特徴とする記録媒体。
【請求項22】
それぞれトリガーデータに関連づけられたコンテンツを複数含む補助的コンテンツと、前記記録媒体の識別データと、ネットワークを通じて特定のサーバーに対するアクセスを認証するための認証コードとを含む記録媒体が装着されたとき、前記認証コードおよび前記記録媒体の識別データを読み出し、ネットワークを通じて、前記特定のサーバーに対して前記認証コードおよび(または)前記記録媒体の識別データを送信する機能手段と、
前記特定のサーバーから主要なコンテンツとユーザー情報とが前記ネットワークを通じて送信されてきたとき、前記記録媒体に記録されている前記複数の補助的コンテンツ中、前記ユーザー情報に対応する内容の前記トリガーデータに関連づけられた補助的コンテンツを読み出して出力する機能手段とを有する
ことを特徴とするコンソール。
【請求項23】
請求項22記載のコンソールにおいて、
前記ネットワーク接続を可能にするネットワークアクセスソフトウエアが前記記録媒体または該コンソール中のメモリに記憶されている
ことを特徴とするコンソール。
【請求項24】
請求項22記載のコンソールにおいて、
前記補助的なコンテンツの視聴の可否をユーザーが選択可能な機能手段が含まれている
ことを特徴とするコンソール。
【請求項25】
請求項22記載のコンソールにおいて、
さらに、前記出力した補助的なコンテンツの履歴を前記ネットワークを通じて前記サーバーに送信する機能手段を有する
ことを特徴とするコンソール。
【請求項26】
請求項20〜25のいずれか1項に記載のコンソールにおいて、
該コンソールが携帯情報端末である
ことを特徴とするコンソール。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−293879(P2007−293879A)
【公開日】平成19年11月8日(2007.11.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−135511(P2007−135511)
【出願日】平成19年5月22日(2007.5.22)
【分割の表示】特願2000−365538(P2000−365538)の分割
【原出願日】平成12年11月30日(2000.11.30)
【出願人】(500551079)ソニー・コンピュータ・エンタテインメント・アメリカ・インク (95)
【Fターム(参考)】