説明

コンテンツ表示装置、テレビ受像機

【課題】省略記号を用いると、本来表示できたはずの文字が表示できなくなってしまう場合があった。また、図形や絵などを表示する際には所定の表示領域内に全ての表示要素が表示されなくても省略記号を付加しないことも多いが、その場合表示されていない部分が存在するのか否か一目で把握することができない場合があった。
【解決手段】表示部と、表示部にて表示するコンテンツを取得する取得部と、表示部にて表示されないコンテンツの部分があるか判断する判断部と、表示されないコンテンツの部分があるとの判断である場合に、非表示コンテンツ部分と連続性のある表示コンテンツ部分の表示の質を変化させる変更部と、を有するコンテンツ表示装置を提案する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツ表示装置、テレビ受像機に関する。
【背景技術】
【0002】
テレビやパソコンのディスプレイにおいて、所定の表示領域内に電子番組表の各番組情報や録画リストの情報、検索結果の情報などを区分けして表示することが一般的に行われている。そして、文字などの表示要素が多い場合、所定の表示領域内に全ての表示要素を表示することができない場合が多々ある。
【0003】
このような場合、特許文献1などにおいて示されているように、表示領域内にて表示される文字などの末尾に「・・・」や「⇒」などの省略記号を付加することが行われている。このような省略記号を付加することによって、省略記号を見た人は続きの表示要素が存在することを把握することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平9−284670
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記のような省略記号を用いると、省略記号のスペースを確保するために、本来表示できたはずの表示要素が表示できなくなってしまうことがある。つまり、省略記号によって情報に続きがあることが示されるものの、その省略記号のスペースによって表示される情報量が減ってしまっていた。また、図形や絵などを表示する際には所定の表示領域内に全ての表示要素が表示されなくても省略記号を付加しないことも多いが、その場合表示されていない部分が存在するのか否か一目で把握することができない場合が多かった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するために、表示部と、表示部にて表示する文字を取得する取得部と、表示部にて表示されない文字の部分があるか判断する判断部と、表示部に対するGUI操作入力を受付けるGUI操作受付部と、文字表示をスクロール移動させる続表示手段と、を有する文字表示装置であって、GUI操作入力を受付けた場合であって、判断部が表示されない文字があると判断したときは、続表示手段により文字表示をスクロール移動させることを特徴とする文字表示装置を提案する。
【発明の効果】
【0007】
以上のような構成をとる本発明は、コンテンツの非表示部分と連続性のある表示部分の表示の質を変化させることによって、非表示のコンテンツ部分があることを一目で把握することが可能になる。また、省略記号を用いる必要がないため、限られた表示領域内で出来る限り多くの情報を表示することができる。また、図形や絵などを表示する際に、所定の表示領域内に全ての表示要素が表示されていない場合でも、表示されていない部分が存在することを一目で把握することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】実施形態1のコンテンツ表示装置の機能ブロックの一例を示す図
【図2】従来技術の表示の一例を示す図
【図3】実施形態1のコンテンツ表示装置の判断部の判断処理の一例を示す図(1)
【図4】実施形態1のコンテンツ表示装置の判断部の判断処理の一例を示す図(2)
【図5】実施形態1のコンテンツ表示装置の変更部の処理の一例を示す図
【図6】図5の処理による表示結果の一例の示す図
【図7】表示枠の表示形態を変更させた場合の表示結果の一例を示す図
【図8】実施形態1のコンテンツ表示装置のハードウェア構成の具体例を示す図
【図9】実施形態1のコンテンツ表示装置の処理の流れの一例を示す図
【図10】実施形態2のコンテンツ表示装置の機能ブロックの一例を示す図
【図11】表示形態変化手段の処理の一例を示す図
【図12】図11の処理による表示結果の一例を示す図
【図13】コンテンツの表示領域の末端の背景色が段階的に文字の色に近づいていくように設定する処理を行った場合の表示結果の一例を示す図
【図14】コンテンツを囲む表示枠のうち、コンテンツの表示領域の末端付近にある部分の形状を変化させる処理を行った場合の表示結果の一例を示す図
【図15】実施形態2のコンテンツ表示装置の処理の流れの一例を示す図
【図16】実施形態3のコンテンツ表示装置の機能ブロックの一例を示す図
【図17】非表示コンテンツ量取得手段と応変化手段の処理の一例を示す図
【図18】図17の処理による表示結果の例を示す図(1)
【図19】図17の処理による表示結果の例を示す図(2)
【図20】図17の処理による表示結果の例を示す図(3)
【図21】実施形態3のコンテンツ表示装置の処理の流れの一例を示す図
【図22】実施形態4のコンテンツ表示装置の機能ブロックの一例を示す図
【図23】続表示手段の処理の一例を示す図
【図24】図23の処理による表示結果の一例を示す図(1)
【図25】図23の処理による表示結果の一例を示す図(2)
【図26】実施形態4のコンテンツ表示装置の処理の流れの一例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本発明にかかるコンテンツ再生装置の実施形態を説明する。実施形態と請求項の相互の関係は、以下のとおりである。実施形態1では主に請求項1について説明し、実施形態2では主に請求項2について説明し、実施形態3では主に請求項3について説明し、実施形態4では主に請求項4について説明する。なお、本発明はこれらの実施形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる態様で実施しうる。
<<実施形態1>>
<概要>
本実施形態のコンテンツ表示装置は、コンテンツの一部が表示部にて表示されない場合に、コンテンツの非表示部分と連続性のある表示部分の表示の質を変化させることを特徴とする。
<構成>
図1は、本実施形態のコンテンツ表示装置の機能ブロックの一例を示す図である。この図にあるように、「コンテンツ表示装置」0100は、「表示部」0101と、「取得部」0102と、「判断部」0103と、「変更部」0104と、を有する。
【0010】
「表示部」は、コンテンツを表示する機能を有する。表示部を有するコンテンツ表示装置としては、パソコンやテレビ受像機、携帯電話、携帯ゲーム機器、音楽プレイヤー、PDAなどが挙げられる。表示するコンテンツとしては、例えば文字や記号を含むコンテンツや、グラフや図形を含むコンテンツ、写真や絵を含むコンテンツなどが挙げられる。具体的には、文字や記号を含むコンテンツとして、ウェブブラウザのインターネット検索結果画面にて表示される各ホームページの見出し情報や、番組案内画面の各番組枠にて表示される各テレビ番組情報、メールアプリケーション画面のメール送信/受信リストにて表示される各メールの宛先・件名情報、音楽プレイヤー画面の楽曲リストにて表示される各音楽の歌い出し情報などが挙げられる。これらの画面においては、文字や記号の全てを表示し切れない場合、「・・・」などの記号を文章の末尾に表示されることが多かった。図2は、当該従来技術の表示の一例を示す図である。また、グラフや図形を含むコンテンツとしては、表計算アプリケーション画面の表示区画にて表示されるグラフ情報や、描画アプリケーション画面の表示区画にて表示される図形情報などが挙げられる。
【0011】
なお、表示部にて表示するコンテンツの数は一つである必要はなく、同時に複数のコンテンツを各表示領域にて表示する態様も含まれる。例えば、テレビ番組情報を表示する際に、一の番組表示枠にて一のテレビ番組情報を表示し、他の番組表示枠にて他のテレビ番組情報を表示するような場合が挙げられる。また、メール送信/受信リストを表示する際に、一のリスト区画にて一のメールの宛先・件名情報を表示し、他のリスト区画にて他のメールの宛先・件名情報を表示するような場合も該当する。
【0012】
また、表示部にて表示するコンテンツの種類も一つである必要はなく、同時に複数種類のコンテンツを各表示領域にて表示する態様も含まれる。例えば、テレビ画面の番組表示領域においてテレビ番組情報を表示し、予約番組表示領域において予約番組情報を表示するような場合が挙げられる。
【0013】
「取得部」は、表示部にて表示するコンテンツを取得する機能を有する。コンテンツの取得する態様としては、磁気記録媒体や光記録媒体などの記録媒体に記録されたコンテンツを読み込んで取得する態様や、インターネットやLAN、WANなどのネットワークを介してコンテンツを受信して取得する態様、アンテナやチューナを介してコンテンツを受信して取得する態様、キーボードなどの操作入力機器を介してコンテンツの入力を受け付けて取得する態様などが挙げられる。なお、コンテンツの取得は部分的であってもよい。例えば、コンテンツのうち、表示部にて表示される部分のみを必要に応じて適宜取得する態様が考えられる。この場合、取得部は、取得していないコンテンツの部分(表示されないコンテンツの部分)が存在することを示す情報を出力することが可能である。
【0014】
なお、取得部は、コンテンツの単位を特定して取得することも可能である。例えば、新聞記事の全頁をコンテンツの単位として取得してもよいし、新聞記事の中のスポーツ欄の頁をコンテンツの単位として取得してもよい。また、一の写真全体をコンテンツの単位として取得してもよいし、一の写真の中の一部をコンテンツの単位として取得してもよい。このように、コンテンツの単位をどのようにするかは任意であり、様々な態様が考えられる。また、コンテンツを特定するための具体的な手段としては、データに含まれる属性情報、画素座標情報、などに基づいて行うことが可能である。
【0015】
「判断部」は、表示部にて表示されないコンテンツの部分があるか判断する機能を有する。例えばコンテンツが複数の頁からなる文字情報であり、表示領域としては一頁分の文字情報のみ表示できる場合、表示部にて表示されないコンテンツの部分があるといえる。また、コンテンツが一頁からなる文字情報であっても、当該文字情報が表示される領域の一部がディスプレイ画面に収まっていない場合も表示部にて表示されないコンテンツの部分があるといえる。
【0016】
コンテンツが表示される領域がディスプレイ画面に収まっている場合、表示されないコンテンツの部分があるかの判断は、取得したコンテンツの全体を表示するのに必要な表示サイズと、表示部の表示領域のサイズを比較することにより行うことが可能である。より具体的には、ビデオメモリの割り当て領域に対して現実的(物理的)にマッピング可能なサイズと、コンテンツ全体を論理的(仮想的)にマッピングした際のサイズを比較して、コンテンツがその表示領域に対して包含関係にあるか否かに基づいて判断することが可能である。
【0017】
また、取得部にて取得されるコンテンツが部分的である場合は、部分的な取得である旨の情報を取得部より受信して、コンテンツが全体に対する一部であると判断することができる。また、コンテンツが表示される領域の一部がディスプレイ画面に収まっていない場合(画面にて表示しきれていない場合)は、コンテンツが表示される領域の現時点の座標情報に基づいて表示されていないコンテンツの部分があると判断することができる。なお、コンテンツの表示領域の位置や、大きさや形状が変更された場合は、その都度動的に判断処理を行うことができる。例えば、ユーザが地図画像の表示領域であるウィンドウを縮小する操作を行った場合、地図画像の一部が表示されなくなるか判断する。なお、タイマを利用して所定時間間隔で判断処理を行うことも可能である。
【0018】
図3は、表示部にて表示するコンテンツが文字からなる場合の判断部の判断処理の一例を示す図である。まず、ステップS0301において、取得したコンテンツの文字数を算出する。次に、ステップS0302において、コンテンツの表示枠に入る文字数の情報を取得する。次に、ステップS0303において、取得したコンテンツの文字数とコンテンツの表示枠に入る文字数を比較する。ここで、取得したコンテンツの文字数がコンテンツの表示枠に入る文字数よりも多い場合は、ステップS0304Aに進み、表示されないコンテンツの部分があるとの判断結果を出力する。また、取得したコンテンツの文字数がコンテンツの表示枠に入る文字数以下である場合は、ステップS0304Bに進み、表示されないコンテンツの部分はないとの判断結果を出力する。
【0019】
図4は、表示部にて表示するコンテンツが絵や写真である場合の判断部の判断処理の一例を示す図である。まず、ステップS0401において、取得したコンテンツの縦横のサイズを取得する。次に、ステップS0402において、コンテンツの表示枠の縦横のサイズを取得する。次に、ステップS0403において、取得したコンテンツの縦横のサイズとコンテンツの表示枠の縦横のサイズを比較する。ここで、取得したコンテンツの縦横のサイズがコンテンツの表示枠の縦横のサイズより大きい場合は、ステップS0404Aに進み、コンテンツの縦方向又は/及び横方向の一部が表示されないとの判断結果を出力する。また、取得したコンテンツの縦横のサイズがコンテンツの表示枠の縦横のサイズ以下である場合は、ステップS0404Bに進み、コンテンツの全部が表示されるとの判断結果を出力する。
【0020】
「変更部」は、表示されないコンテンツの部分があるとの判断である場合に、非表示コンテンツ部分と連続性のある表示コンテンツ部分の表示の質を変化させる機能を有する。ここで、非表示コンテンツ部分とは表示されないコンテンツの部分をいい、表示コンテンツ部分とは表示されるコンテンツの部分をいう。また、非表示コンテンツ部分と表示コンテンツ部分に連続性があるとは、非表示コンテンツ部分と表示コンテンツ部分に論理的又は物理的に連続性があるこという。例えばコンテンツが文字などから構成される場合は連続して読まれるべき関係にあることをいい、コンテンツが図形や写真などから構成される場合は連続して眺められるべき関係にあることをいう。
【0021】
また、コンテンツの表示部分の表示の質を変更するとは、コンテンツの表示部分を構成する要素やその背景、表示枠などの表示の質を変更することをいう。ここで、コンテンツの表示部分を構成する要素としては、文字、記号、グラフ、図形、写真、絵などが挙げられる。また、表示の質としては、表示要素や表示枠の大きさや形状、模様、色彩、表示背景の模様、色彩、表示要素の透明度や解像度、輝度、質感などが挙げられる。
【0022】
図5は、表示部にて表示するコンテンツが文字などからなる場合の変更部の処理の一例を示す図である。まず、ステップS0501において、表示部にて表示されない文字があるか判断する判断部の処理結果を取得する。ここで、表示されない文字があるとの判断である場合はステップS0502に進む。ここで、表示されない文字はないとの判断である場合は処理を終了する。次に、ステップS0502において、コンテンツの表示領域の末端に表示された複数の文字の透明度を段階的に上げる処理を行う。図6は、上記処理による表示結果を示す図である。この図に示すように、「チームAZ×チ」の「×」の部分から文字の透明度を上げることにより、「・・・」などの省略記号を表示しなくても、非表示の文字が連続することが一目でわかる。まず、図7は、表示領域の末端に表示された文字の透明度を上げる代わりに、表示領域を定める表示枠の表示形態を変更させた場合の表示結果の一例を示す図である。この図に示すようにコンテンツの表示枠の表示形態を変更することによっても、非表示の文字が連続することを示すことが可能である。
【0023】
また、変更部は、表示部にて表示されないコンテンツの部分があるとの判断である場合に、コンテンツの表示領域の末端に表示されたコンテンツ部分(表示領域の末端にある文字や図形・絵の一部)の解像度を変化させたり、表示領域の末端に表示されたコンテンツ部分の背景の輝度を変化させたりすることも可能である。また、コンテンツの表示領域の末端に表示されたコンテンツ部分をわずかに振動させたり、点滅表示させたり、色を時間変化させたりすることも可能である。
<具体的な構成>
図8は、本実施形態のコンテンツ表示装置の具体的なハードウェア構成の一例を示す図である。この図にあるように、コンテンツ表示装置は、「処理演算装置」0801と、「メモリ」0802と、「長期記憶装置」0803と、「チューナ」0804と、「復調回路部」0805と、「ディスプレイ」0806と、「ディスプレイコントローラ」0807と、「スピーカ」0808と、「音声処理回路部」0809と、「リモコンI/F」0810と、「システムバス」0811などから構成される。各ハードウェアは、「システムバス」0812により相互に連結され、信号のやり取りを行うことが可能である。
【0024】
「チューナ」は、地上デジタル放送を受信可能な地上デジタルチューナや、BS/CSデジタル放送を受信可能なBS/CSデジタルチューナが該当する。「復調回路部」は、チューナにて受信した放送信号を復調し、例えばMPEGトランスポートストリーム(TS)として、処理演算装置に出力される。「処理演算装置」は、例えばCPUやGPU、システムLSIなどが該当する。処理演算装置では、例えば復調回路部から出力される信号の中から、符号化された映像・音声データであるPES(Packetized Elementary Stream)パケットや、電子番組表データ(EPGデータ)の分離処理を行い、さらにPESパケットから映像・音声データのデコードを行う。また、映像データに対しては、各種フォーマット変換処理やマルチ画面処理を行う。また、必要に応じてグラフィックデータ(例えば、電子番組表データ)を編集して重畳表示する処理を行う。「メモリ」は、プログラムや作業データ、映像・音声・グラフィックス用のデータを格納する。メモリとしては、例えばEEPROM、SDRAMなどが挙げられる。「ディスプレイコントローラ」は、「処理演算装置」から伝送される表示データをD/A変換し、「ディスプレイ」を制御して映像を表示する。また、「音声処理回路」は、「処理演算装置」から伝送される音声データをD/A変換し、「スピーカ」を制御して音声を出力する。
<処理の流れ>
図9は、本実施形態のコンテンツ表示装置の処理の流れの一例を示す図である。以下に述べる処理は、コンテンツ表示装置にて所定のプログラムを実行することにより行われ、そのプログラムは記憶媒体に記憶することが可能である。まず、ステップS0901において、表示するコンテンツを取得する(取得ステップ)。次に、ステップS0902において、表示されないコンテンツの部分があるか判断する(判断ステップ)。ここで、表示されないコンテンツの部分があるとの判断である場合にはステップS0903Aに進む。ここで、表示されないコンテンツの部分はないとの判断である場合はステップS0904Bに進む。次に、ステップS0903Aにおいて、非表示コンテンツ部分と連続性のある表示コンテンツ部分の表示の質を変化させる(変更ステップ)。次に、ステップS0904Aにおいて、表示の質を変化させた表示コンテンツ部分を表示する(表示ステップ)。ステップS0904Bにおいては、コンテンツ全部を表示する。
<効果>
以上のような構成をとる本発明は、コンテンツの非表示部分と連続性のある表示部分の表示の質を変化させることによって、非表示のコンテンツ部分があることを一目で把握することが可能になる。また、省略記号を用いる必要がないため、限られた表示領域内で出来る限り多くの情報を表示することができる。また、図形や絵などを表示する際に、所定の表示領域内に全ての表示要素が表示されていない場合でも、表示されていない部分が存在することを一目で把握することが可能になる。
<<実施形態2>>
<概要>
本実施形態のコンテンツ表示装置は、基本的に実施形態1と同様であるが、表示部にてコンテンツの一部が表示されていない場合に、非表示のコンテンツと連続性のある表示中のコンテンツを構成する文字や背景、表示枠などの表示形態を部分的に変化させることを特徴とする。
<構成>
図10は、本実施形態のコンテンツ表示装置の機能ブロックの一例を示す図である。この図にあるように、「コンテンツ表示装置」1000は、「表示部」1001と、「取得部」1002と、「判断部」1003と、「変更部」1004と、を有し、変更部は「表示形態変化手段」1005を有する。以下、実施形態1との相違点である「表示形態変化手段」について説明する。
【0025】
「表示形態変化手段」は、表示の質の変化として、コンテンツを構成する文字、記号、グラフ、図形、写真、絵、背景、表示枠のいずれか一以上の表示形態を変化させる機能を有する。ここで、コンテンツを構成する文字等のいずれか一以上の表示形態を変化させるとは、文字等の大きさや形状、模様、色彩などを変化させることをいう。
【0026】
図11は、表示部にて表示するコンテンツが文字などからなる場合の表示形態変化手段の処理の一例を示す図である。まず、ステップS1101において、表示部にて表示されない文字があるか判断する判断部の処理結果を取得する。ここで、表示されない文字があるとの判断である場合はステップS1102に進む。ここで、表示されない文字はないとの判断である場合は処理を終了する。次に、ステップS1102において、コンテンツの表示領域の末端に表示された複数の文字のサイズを段階的に小さく設定する処理を行う。次に、ステップS1103において、表示領域の末端に表示された複数の文字のサイズを小さくすることにより生じるスペースに、表示されないはずであった文字を順次割り当てる。ここで、スペースが割り当てられた新たな文字のサイズも小さく設定する。図12は、上記処理による表示結果の一例を示す図である。この図に示すように、「錦帯橋を調査」の「を」の部分から文字のサイズを小さくすることにより、「・・・」などの省略記号を表示しなくても、コンテンツを構成する文字が表示されている部分以外にも連続的に存在することが一目でわかる。
【0027】
また、コンテンツの表示領域の末端の背景色が段階的に文字の色に近づいていくように設定することも可能である。例えば、文字の色が黒色で背景色が白色であれば表示末端において背景色を白色から黒色に段階的に変化するように設定し、文字の色が赤色で背景色が青色であれば表示末端において背景色が青色から赤色に段階的に変化するように設定する。図13は、コンテンツの表示領域の末端の背景色が段階的に文字の色に近づいていくように設定する処理を行った場合の表示結果の一例を示す図である。この図に示すように、「錦帯橋を」の「帯」の部分から背景色を表示文字の色に近づけることにより、「・・・」などの省略記号を表示しなくても、コンテンツを構成する文字が表示されている部分以外にも連続的に存在することが一目でわかる。なお、上記では背景色を変化させているが、コンテンツの表示末端の文字色が背景色に段階的に近付いていくように設定することも可能である。
【0028】
また、コンテンツを囲む表示枠のうち、コンテンツの表示領域の末端付近にある部分の形状を変化させることも可能である。図14は、当該処理を行った場合の表示結果の一例を示す図である。この図に示すように、「錦帯橋を調」の「調」の部分付近にある表示枠の部分の形状を折り返したようにすることにより、「・・・」などの省略記号を表示しなくても、コンテンツを構成する文字が表示されている部分以外にも連続的に存在することが一目でわかる。
<処理の流れ>
図15は、本実施形態のコンテンツ表示装置の処理の流れの一例を示す図である。以下に述べる処理は、コンテンツ表示装置にて所定のプログラムを実行することにより行われ、そのプログラムは記憶媒体に記憶することが可能である。まず、ステップS1501において、表示するコンテンツを取得する(取得ステップ)。次に、ステップS1502において、表示されないコンテンツの部分があるか判断する(判断ステップ)。ここで、表示されないコンテンツの部分があるとの判断である場合はステップS1503Aに進む。ここで、表示されないコンテンツの部分はないとの判断である場合はステップS1504Bに進む。次に、ステップS1503Aにおいて、非表示コンテンツ部分と連続性のある表示コンテンツ部分のコンテンツを構成する文字、記号、グラフ、図形、写真、絵、背景、表示枠のいずれか一以上の表示形態を変化させる(変更ステップ:表示形態変更)。次に、ステップS1504Aにおいて、表示の質を変化させた表示コンテンツ部分を表示する(表示ステップ)。ステップS1504Bにおいては、コンテンツ全部を表示する。
<効果>
本実施形態のコンテンツ表示装置は、コンテンツの非表示部分と連続性のある表示部分を構成する文字などの表示形態を変化させることによって、非表示のコンテンツ部分があることを一目で把握することが可能になる。また、省略記号を用いる必要がないため、限られた表示領域内で出来る限り多くの情報を表示することができる。また、図形や絵などを表示する際に、所定の表示領域内に全ての表示要素が表示されていない場合でも、表示されていない部分が存在することを一目で把握することが可能になる。
<<実施形態3>>
<概要>
本実施形態のコンテンツ表示装置は、基本的に実施形態1と同様であるが、非表示コンテンツの量に応じて表示中コンテンツの表示の質を変化させることを特徴とする。
<構成>
図16は、本実施形態のコンテンツ再生装置の機能ブロックの一例を示す図である。この図にあるように、「コンテンツ表示装置」1600は、「表示部」1601と、「取得部」1602と、「判断部」1603と、「変更部」1604と、を有し、変更部は「非表示コンテンツ量取得手段」1605と、「量応変化手段」1606を有することを特徴とする。以下、実施形態1との相違点である「非表示コンテンツ量取得手段」、「量応変化手段」について説明する。
【0029】
「非表示コンテンツ量取得手段」は、非表示コンテンツ部分の量を取得する機能を有する。非表示コンテンツ部分の量としては、コンテンツが文字、記号などからなる場合は表示部にて表示されない文字や記号、単語の数や全体に対して表示されない割合などが挙げられる。また、コンテンツが図形や写真、絵などからなる場合は表示部にて表示されない部分の大きさや全体に対して表示されない割合などが挙げられる。非表示コンテンツ量取得手段は、表示部にて表示されない文字や記号、単語数をカウントしたり、表示部にて表示されない図形や写真の部分のサイズを算出したりして、非表示コンテンツ部分の量を取得する。なお、判断部の処理において、表示部にて表示されないコンテンツの部分の量を算出している場合は、非表示コンテンツ量取得手段は当該算出処理の結果を取得してもよい。
【0030】
「量応変化手段」は、取得された非表示コンテンツ部分の量に応じて連続性のある表示コンテンツ部分の表示の質を変化させる機能を有する。ここで、非表示コンテンツ部分の量に応じて表示の質を変化させるとは、非表示コンテンツ部分の量に応じてコンテンツを構成する文字などの表示形態を変化させることなどをいう。
【0031】
図17は、表示部にて表示するコンテンツが文字からなる場合の、非表示コンテンツ量取得手段と応変化手段の処理の一例を示す図である。まず、ステップS1701において、表示部にて表示されない文字があるか判断する判断部の処理結果を取得する。ここで、表示されない文字があるとの判断である場合はステップS1702に進む。ここで、表示されない文字はないとの判断である場合は処理を終了する。次に、ステップS1702において、表示部にて表示されない文字の数をカウントする処理を行う。次に、ステップS1703において、表示されない文字の数と表示枠の表示形態の種類とを関連付けたテーブルに基づいて、カウントされた文字の数に応じて表示枠の表示形態を決定する。次に、ステップS1704において、決定された表示枠のデータを用いて、コンテンツを構成する文字を表示する。図18、図19、図20は、上記処理による表示結果の例を示す図である。図18、図19の例では、一段目よりも二段目の方が表示部にて表示されていない文字数が多いため、表示枠の角がめくれる程度が大きくなるように表示される。このため、一段目及び二段目の表示枠にて表示されていない文字があることが一目でわかるのみならず、二段目の表示枠は相対的に多くの文字が表示されていないことが判断できる。図20の例では、表示枠にて表示されていない文字数に応じて表示枠のめくれ部分の色を異ならせて表示している。
【0032】
また、量応変化手段は、取得された非表示コンテンツ部分の量に応じて、表示コンテンツ部分の色や輝度を変化させることも可能である。例えば、コンテンツが文字などから構成される場合は、表示されない文字の数が多い程、連続性のある表示文字をより明るい色又は暗い色に変化させることなどが考えられる。また、コンテンツが絵や写真などから構成される場合は、表示されない部分のサイズが大きい程、連続性のある表示部分の輝度を高くする又は低くすることなどが考えられる。
【0033】
また、量応変化手段は、取得された非表示コンテンツ部分の量に応じて、表示の質を変化させる表示コンテンツ部分の範囲を変化させることも可能である。例えば、表示されない文字の数が多い程、表示されている文字のうち表示の質を変化させる範囲を大きくすることが考えられる。具体的には、非表示コンテンツ部分の量が表示コンテンツ部分よりも少ない場合は表示コンテンツ部分の末端から1/8の部分の表示の質を変化させ、非表示コンテンツ部分の量が表示コンテンツ部分よりも多い場合は表示コンテンツ部分の末端から1/4の部分の表示の質を変化させる。
<処理の流れ>
図21は、本実施形態のコンテンツ表示装置の処理の流れの一例を示す図である。以下に述べる処理は、コンテンツ表示装置にて所定のプログラムを実行することにより行われ、そのプログラムは記憶媒体に記憶することが可能である。まず、ステップS2101において、表示するコンテンツを取得する(取得ステップ)。次に、ステップS2102において、表示されないコンテンツの部分があるか判断する(判断ステップ)。ここで、表示されないコンテンツの部分があるとの判断である場合はステップS2103Aに進む。ここで、表示されないコンテンツの部分はないとの判断である場合はステップS2105Bに進む。次に、ステップS2103Aにおいて、非表示コンテンツ部分の量を取得する(非表示コンテンツ量取得サブステップ)。次に、ステップS2104Aにおいて、取得された非表示コンテンツ部分の量に応じて表示コンテンツ部分の表示の質を変化させる(量応変化サブステップ)。次に、ステップS2105Aにおいて、表示の質を変化させた表示コンテンツ部分を表示する(表示ステップ)。ステップS2105Bにおいては、コンテンツ全部を表示する。
<効果>
本実施形態のコンテンツ表示装置は、実施形態1などの効果に加え、非表示コンテンツ部分の量に応じて連続性のある表示コンテンツ部分の表示の質を変化させることによって、表示されていないコンテンツ部分がどれくらいあるかを一目で把握させることが可能になる。
<<実施形態4>>
<概要>
本実施形態のコンテンツ表示装置は、基本的に実施形態1と同様であるが、変更部にて表示の質を変化させたコンテンツの部分に対するGUI操作入力を受け付けた場合に表示されていないコンテンツの全部又は一部を表示することを特徴とする。
<構成>
図22は、本実施形態のコンテンツ再生装置の機能ブロックの一例を示す図である。この図にあるように、「コンテンツ表示装置」2200は、「表示部」2201と、「取得部」2202と、「判断部」2203と、「変更部」2204と、「GUI操作受付部」2205を有し、GUI操作受付部は「続表示手段」2206を有する。以下、実施形態1などとの相違点である「GUI操作受付部」と「続表示手段」について説明する。
【0034】
「GUI操作受付部」は、表示部に対するGUI操作入力を受付ける機能を有する。ここで、GUI操作入力とは、表示部にてコンテンツを表示する部分に対して、ユーザがポインティングデバイスや指などで指示操作することなどをいう。
【0035】
「続表示手段」は、表示部は、変更部にて変化させた部分に対するGUI操作入力を受け付けた場合に非表示部分の全部又は一部を表示する機能を有する。変更部にて変化させた部分に対するGUI操作入力とは、変更部にて変化させた部分に対してポインティングデバイスや指などで指示する操作などをいう。
【0036】
図23は、表示部にて表示するコンテンツが文字などからなる場合の、続表示手段の処理の一例を示す図である。まず、ステップS2301において、変更部にて変化させた部分に対するGUI操作入力をGUI操作受付部にて受け付けたか否か判断する。ここで、受け付けたとの判断である場合はステップS2302に進む。ここで、受け付けていないとの判断である場合は待機する。次に、ステップS2302においてGUI操作入力を受け付けた部分にて表示されていなかった文字を表示するよう切り換える。図24は、上記処理による表示結果の一例を示す図である。この図の例では、GUI操作入力を受け付けた部分の文字表示をスクロール移動させて、これまで表示されていた文字を先端部から順番に非表示とし、非表示であった文字を先端部から順番に表示する。また、図25は、上記処理による表示結果の他の例を示す図である。この図の例では、これまで表示枠の内部にて表示されていた文字群を、表示されていなかった文字群に置き換えて表示している。
<処理の流れ>
図26は、本実施形態のコンテンツ表示装置の処理の流れの一例を示す図である。以下に述べる処理は、コンテンツ表示装置にて所定のプログラムを実行することにより行われ、そのプログラムは記憶媒体に記憶することが可能である。まず、ステップS2601において、表示するコンテンツを取得する(取得ステップ)。次に、ステップS2602において、表示されないコンテンツの部分があるか判断する(判断ステップ)。ここで、表示されないコンテンツの部分があるとの判断である場合はステップS2603Aに進む。ここで、表示されないコンテンツの部分はないとの判断である場合はステップS2604Bに進む。次に、ステップS2603Aにおいて、非表示コンテンツ部分と連続性のある表示コンテンツ部分の表示の質を変化させる(変更ステップ)。次に、ステップS2604Aにおいて、表示の質を変化させた表示コンテンツ部分を表示する(表示ステップ)。ステップS2604Bにおいては、コンテンツ全部を表示する。次に、ステップS2605Aにおいて、変更ステップにて表示の質を変化させた部分に対するGUI操作入力を受付けたか否か判断する(GUI操作受付判断ステップ)。ここで、受け付けたとの判断である場合はステップS2606Aに進む。ここで、受け付けていないとの判断である場合は待機する。次に、ステップS2606Aにおいて、非表示コンテンツの全部又は一部を表示する(続表示ステップ)。
<効果>
本実施形態のコンテンツ表示装置は、実施形態1などの効果に加えて、GUI操作入力により、表示されていないコンテンツ部分を簡易的に表示することが可能になる。
【符号の説明】
【0037】
0100・1000・1600・2200…コンテンツ表示装置、0101・1001・1601・2201…表示部、0102・1002・1602・2202…取得部、0103・1003・1603・2203…判断部、0104・1004・1604・2204…変更部、1005…表示形態変更手段、1605…非表示コンテンツ量取得手段、1606…量応変化手段、2206…続表示手段、0801…処理演算装置、0802…メモリ、0803…長期記憶装置、0804…チューナ、0805…復調回路部、0806…ディスプレイ、0807…ディスプレイコントローラ、0808…スピーカ、0809…音声処理回路部、0810…リモコンI/F、0811…システムバス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示部と、
前記表示部にて表示する文字を取得する取得部と、
前記表示部にて表示されない文字の部分があるか判断する判断部と、
前記表示部に対するGUI操作入力を受付けるGUI操作受付部と、
文字表示をスクロール移動させる続表示手段と、を有する文字表示装置であって、
前記GUI操作入力を受付けた場合であって、前記判断部が表示されない文字があると判断したときは、前記続表示手段により文字表示をスクロール移動させることを特徴とする文字表示装置。
【請求項2】
請求項1に記載の文字表示装置であるテレビ受像機。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22】
image rotate

【図23】
image rotate

【図24】
image rotate

【図25】
image rotate

【図26】
image rotate


【公開番号】特開2013−114674(P2013−114674A)
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−213802(P2012−213802)
【出願日】平成24年9月27日(2012.9.27)
【分割の表示】特願2011−258206(P2011−258206)の分割
【原出願日】平成23年11月25日(2011.11.25)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】