説明

コンテンツ表示装置、表示方法、プログラム、及び記録媒体

【課題】表示処理の速度低下を抑えつつ、多数の画像を好適に表示することができるコンテンツ表示装置を提供する。
【解決手段】本発明に係るコンテンツ表示装置は、表示領域14を決定したタイミングで、サムネイル画像を読み込むべき優先順位を、書棚オブジェクト10の構造に基づいて動的に変化させる。コンテンツ表示装置は、表示領域14に配置されるサムネイル画像12の優先順位を最も高いと決定し、次に決定される表示領域に配置される可能性のないサムネイル画像12の優先順位を最も低いと決定する。よって、コンテンツ表示装置は、表示領域14に配置されるサムネイル画像12を優先的に読み込み、一方、次に決定される表示領域に配置される可能性のないサムネイル画像12を解放する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツを表す画像を表示するコンテンツ表示装置、表示方法、プログラム、及び記録媒体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、コンテンツを表す画像を画面に並べて表示するブラウザ機能を搭載した端末が知られている。このようなブラウザ機能では、例えばグリッド状にアイコンを並べる方法(Apple社のiPhoneなど)や、2D上に少数の高品質な画像を並べる方法(Apple社のiPad、一般的なデジタルカメラ等)などが採られている。すなわち、従来の端末の多くは、2次元平面上に複数のサムネイル画像を並べて表示しているため、画面サイズによる制限から、1画面内に表示できるサムネイル画像の枚数には制限がある。
【0003】
そこで、3次元立体であるキューブの側面にサムネイル画像を貼り付け、このキューブを回転表示させる技術が開発されている(例えば、特許文献1参照)。このような技術によれば、多数のサムネイル画像を視覚的に見やすく表示することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−338599号公報(2006年12月14日公開)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
通常、端末においてCPUもしくはGPUがサムネイル画像の表示処理を行う場合、高速処理が可能なメモリ(キャッシュ等)にサムネイル画像を読み込み、当該メモリとCPUもしくはGPUとがデータのやり取りを行うことが望ましい。これによってリアルタイムな処理が可能になる。
【0006】
しかしながら、上記メモリに多数の高品質なサムネイル画像を読み込む場合、読み込みのための時間が長くかかることにより、サムネイル画像を表示するための全体的な処理速度が低下してしまう。また、一般的に、高速処理が可能なメモリはその容量が大きくないため、多数の高品質な画像を読み込むためにはメモリの容量が足りなくなってしまうことがある。
【0007】
そこで、本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、表示処理の速度低下を抑えつつ、多数の画像を好適に表示することができるコンテンツ表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係るコンテンツ表示装置は、上記課題を解決するために、
コンテンツを表す画像を複数個配置した3次元オブジェクトの一部を画面上に表示させる表示制御手段と、
上記画面上に表示させる上記3次元オブジェクトの表示部分を決定すると共に、決定した上記表示部分の位置に応じて上記画像の優先順位を決定する決定手段と、
上記画像が記録された第1のメモリから、上記表示制御手段による表示が可能な状態に上記画像を読み込む画像読込手段と、
上記画像読込手段により読み込まれた画像を記録する第2のメモリと、
上記第2のメモリに記録された画像を当該第2のメモリから削除する削除手段とを備えており、
上記画像読込手段は、上記決定手段が上記表示部分及び上記優先順位を決定する毎に、上記優先順位が最も高いと決定された画像のうち、上記第2のメモリに記録されていない画像を読み込み、
上記削除手段は、上記決定手段が上記表示部分及び上記優先順位を決定する毎に、上記優先順位が最も低いと決定された画像のうち、上記第2のメモリに記録されている画像を当該第2のメモリから削除することを特徴としている。
【0009】
上記構成において、第2のメモリとは、第1のメモリよりも高速処理が可能なメモリであるとする。すなわち、本発明に係るコンテンツ表示装置は、第1のメモリよりも、第2のメモリに記録されたサムネイル画像のデータを利用することにより、画像を表示する処理を高速で行うことができるものとする。
【0010】
上記構成によれば、本発明に係るコンテンツ表示装置は、上記3次元オブジェクトの表示部分を決定する毎に、3次元オブジェクトの構造を考慮して、画像の優先順位を動的に変化させることができる。ここで、画像の優先順位とは、第2のメモリに記録されるべき優先順位を意味する。例えば、本発明に係るコンテンツ表示装置は、上記優先順位が最も高いと決定した画像のうち、上記第2のメモリに記録されていない画像を読み込みことによって、当該画像を第2のメモリに格納する。また、上記優先順位が最も低いと決定した画像のうち、上記第2のメモリに記録されている画像を当該第2のメモリから削除する(解放する)。
【0011】
上記構成によれば、3次元オブジェクトに多数の画像が配置される場合であっても、画像の読み込み処理が取捨選択されるため、画像を表示するための全体的な処理速度が向上
する。また、第2のメモリから優先順位の低い画像を削除することにより、高速処理可能な第2メモリを使用する場合にも、その容量不足を招くことなく、第2メモリの容量を効率的に使用することができる。
【0012】
したがって、本発明に係るコンテンツ表示装置は、表示処理の速度低下を抑えつつ、多数の画像を好適に表示することができる。
【0013】
また、本発明に係るコンテンツ表示装置において、
上記優先順位は3段階に分かれており、
上記決定手段は、
決定した表示部分に配置される画像を最も高い優先順位に決定し、
次に決定する表示部分に配置される可能性のない画像を最も低い優先順位に決定し、
上記複数個の画像のうち、最も高い優先順位または最も低い優先順位に決定された画像以外の画像を、2番目に高い優先順位に決定することが好ましい。
【0014】
上記構成によれば、3次元オブジェクトにおいて決定した表示部分および次に決定する表示部分が考慮された上で、画像の優先順位が決定されている。すなわち、決定した表示部分に配置される画像は優先的に読み込みがされる。また、次に決定する表示部分に配置される可能性のない画像は第2のメモリから削除される。よって、3次元オブジェクトに多数の画像が配置される場合であっても、ユーザ応答性を低下させることなく、リアルタイム性を好適に実現できる。また、第2メモリの容量をより効率的に使用することができる。
【0015】
また、本発明に係るコンテンツ表示装置において、上記削除手段は、上記2番目に高い優先順位に決定された画像に対して処理を行わないことが好ましい。
【0016】
上記構成によれば、一度読み込みされた画像は、最も低い優先順位に決定されない限り、第2のメモリに記録される。このため、3次元オブジェクトの表示部分の決定を繰り返すうちに、第2のメモリには、次に決定する表示部分に配置される可能性のあるサムネイル画像が記録されるようになる。よって、本発明に係るコンテンツ表示装置は、次の表示領域を決定した際、既に第2のメモリに記録されているサムネイル画像を利用可能な機会が増えるため、画像を表示するための全体的な処理速度をより向上させることができる。
【0017】
また、本発明に係るコンテンツ表示装置において、
上記複数の画像は、上記3次元オブジェクトが形成する多角柱の各側面において、上記側面の長手方向および当該長手方向に直交する方向の各々に列を成すように配置されており、
上記次に決定する表示部分に配置される可能性のない画像は、上記決定した表示部分に配置される画像とは、上記側面の長手方向および当該長手方向に直交する方向のいずれにおいても、異なる列に配置される画像を含むことが好ましい。
【0018】
上記構成によれば、3次元オブジェクトの構造に対して、画像の優先順位が好適に対応している。よって、3次元オブジェクトに多数の画像が配置される場合であっても、ユーザ応答性を低下させることなく、リアルタイム性をより好適に実現できる。
【0019】
また、本発明に係るコンテンツ表示装置において、
上記次に決定する表示部分は、上記決定手段がユーザによる1回分の操作に応じて決定する表示領域であり、
上記次に決定する上記表示部分に配置される可能性のない画像は、上記決定した表示部分が位置する側面上において、当該決定した表示部分から、上記次に決定する表示部分に配置される可能性のある画像よりも、さらに遠い側に配置されている画像をさらに含むことが好ましい。
【0020】
上記構成によれば、第2メモリの容量をより効率的に使用することができる。
【0021】
また、本発明に係るコンテンツ表示装置において、上記コンテンツは電子書籍であり、上記画像は電子書籍のサムネイル画像であってもよい。
【0022】
上記構成によれば、書籍単位でサムネイル画像が必要になる電子ブックリーダーに好適に利用することができる。
【0023】
本発明に係る表示方法は、コンテンツを表す画像を多角柱の側面に複数個配置した3次元オブジェクトの一部を画面上に表示させる表示方法であって、
上記画面上に表示させる上記3次元オブジェクトの表示部分を決定すると共に、決定した上記表示部分の位置に応じて上記画像の優先順位を決定する決定工程と、
上記決定工程後、上記画像が記録された第1のメモリから、上記優先順位が最も高いと決定された画像のうち第2のメモリに記録されていない画像を、表示可能な状態に読み込む画像読込工程と、
上記画像読込工程によって読み込まれた画像を上記第2のメモリに格納する格納工程と、
上記決定工程後、上記優先順位が最も低いと決定された画像のうち、上記第2のメモリに記録されている画像を当該第2のメモリから削除する削除工程とを含むことを特徴とする。
【0024】
上記方法によれば、本発明に係るコンテンツ表示装置と同様の効果を奏する。
【0025】
また、上記コンテンツ表示装置は、コンピュータによって実現してもよい。この場合、コンピュータを上記各手段として動作させることにより上記コンテンツ表示装置をコンピュータにおいて実現するコンテンツ表示プログラム、およびそのコンテンツ表示プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
【発明の効果】
【0026】
本発明に係るコンテンツ表示装置は、コンテンツを表す画像を複数個配置した3次元オブジェクトの一部を画面上に表示させる表示制御手段と、上記画面上に表示させる上記3次元オブジェクトの表示部分を決定すると共に、上記3次元オブジェクトにおける上記表示部分の位置に応じて上記画像の優先順位を決定する決定手段と、上記画像が記録された第1のメモリから、上記表示制御手段による表示が可能な状態に上記画像を読み込む画像読込手段と、上記画像読込手段により読み込まれた画像を記録する第2のメモリと、上記第2のメモリに記録された画像を当該第2のメモリから削除する削除手段とを備えているため、表示処理の速度低下を抑えつつ、多数の画像を好適に表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】4つの棚面を持つ直方体の書棚オブジェクトおよびその一部を表示したコンテンツ表示装置の画面を示す図である。
【図2】コンテンツ表示装置における標準モードの画面を示す図である。
【図3】「定期購読」カテゴリの棚面を表示する画面を示す図である。
【図4】ある定期購読雑誌のバックナンバーを表示する画面を示す図である。
【図5】説明のために書棚オブジェクトの棚面を展開した図である。
【図6】説明のために書棚オブジェクトの棚面を展開した図である。
【図7】画面に表示させるサムネイル画像の表示パターンの例を示す図であり、(a)は20枚のサムネイル画像を表示している状態を示しており、(b)は28枚のサムネイル画像を表示している状態を示している。
【図8】本実施形態に係るコンテンツ表示装置の概略的な構成を示すブロック図である。
【図9】説明のために書棚オブジェクトの棚面を展開した図であり、サムネイル画像の優先順位を示している。
【図10】説明のために書棚オブジェクトの棚面を展開した図であり、サムネイル画像の優先順位を示している。
【図11】説明のために書棚オブジェクトの棚面を展開した図であり、サムネイル画像の優先順位を示している。
【図12】図8に示すコンテンツ表示装置におけるサムネイル画像の表示処理の流れを示すフローチャートである。
【図13】書棚オブジェクトを回転する際におけるサムネイル画像の表示処理の流れを例示的に示す図である
【図14】図8に示すコンテンツ表示装置の一部を示すブロック図である。
【図15】書棚オブジェクトの回転又はスクロールに伴うサムネイル画像の読み込み処理/削除処理を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
本発明に係るコンテンツ表示装置の一実施形態について、図1〜図15に基づいて説明すれば以下の通りである。
【0029】
本実施の形態においてコンテンツ表示装置は、仮想三次元空間内に置かれた、4つの棚面を持つ直方体の書棚オブジェクトの一部を、画面表示することができる構成を有している。書棚オブジェクトの各棚面には、複数の電子書籍(コンテンツ)のサムネイル画像が配置されている。ユーザがその中から読みたい書籍に対応するサムネイル画像を表示画面上で選択することにより、その電子書籍の中身が画面表示され、電子書籍の閲覧が可能になる。コンテンツ表示装置の具体的構成については後述する。
【0030】
〔1.書棚オブジェクト〕
まず、コンテンツ表示装置の画面に表示される書棚オブジェクト(3次元オブジェクト)について説明する。
【0031】
図1は、4つの棚面を持つ直方体の書棚オブジェクトおよびその一部を表示したコンテンツ表示装置の画面を示す図である。図中右側が書棚オブジェクト10を表しており、図中左側が書棚オブジェクト10の一部を表示したコンテンツ表示装置の画面20を表している。図1中、破線枠で示した領域14が、書棚オブジェクト10のうち実際に画面20に表示される領域である。
【0032】
図1に示されるように、書棚オブジェクト10は、4つの棚面11を有する形態である。各棚面には複数の棚が設けられており、各棚上には、複数の電子書籍(コンテンツ)のサムネイル画像12が棚上に置かれるようにして表示されている。ユーザはその中のサムネイル画像に対して表示画面上で選択操作を行うことにより、選択したサムネイル画像に対応する電子書籍の閲覧が可能になる。4つの棚面11には互いに異なるカテゴリが規定されており、各棚面には、その棚面に規定されたカテゴリに属する電子書籍のサムネイル画像12が並べられる。規定されるカテゴリに制限はないが、本実施の形態では、カテゴリを「未読/おすすめ」、「最近読んだ本」、「お気に入り」および「定期購読」の4つに分類し、4つの棚面11のカテゴリを規定している。本実施の形態では、書棚オブジェクト10は4つの棚面によって構成されているが、これに限定されるものではない。カテゴリの数に応じて、より多くの棚面を設けてもよい。
【0033】
棚面11に設けられる棚13の数、および各棚13上に表示できるサムネイル画像12の数に制限はなく、コンテンツ表示装置の性能に応じて製造者が適宜設定すればよい。本実施の形態では、各棚面11には5個の棚13が設けられており、各棚13上には4つのサムネイル画像12を表示することができる。
【0034】
各棚13上に表示させるサムネイル画像12、すなわち、棚面11に並べる電子書籍は、ユーザの操作によって適宜変更が可能である。
【0035】
〔2.書棚オブジェクトの表示〕
次に、コンテンツ表示装置の画面20における書棚オブジェクト10の表示方法について説明する。
【0036】
書棚オブジェクト10の表示方法として、標準モードおよびアクティブモードの2種類の表示方法が規定されている。標準モードおよびアクティブモードいずれの場合も、書棚オブジェクト10の長手方向の中心軸と直交する方向に仮想の視点をおいて、そこから眺めた状態を表示するものである。本明細書では、この視点に対して面している面を正面という。したがって、コンテンツ表示装置の画面20には、書棚オブジェクト10の正面の部分が表示されることになる。詳しくは後述するが、画面20に表示させる書棚オブジェクト10内の表示領域を変更させる場合には、視点の位置を変更するのではなく、視点の位置はそのままで、書棚オブジェクト10を回転させたり、書棚オブジェクト10の棚面11を移動させたりする。これにより、仮想の視点から見える領域を変更し、画面20に表示される領域14の位置が変更されることになる。
【0037】
標準モードは、操作していないときには、正面の棚面11のみを表示して、表示された棚面11に隣接する棚面11およびその境界(直方体の辺)を表示させないモードである。書棚オブジェクト10に対して操作を行っていないときは、書棚オブジェクト10の構成としては棚13およびサムネイル画像12のみが画面20に表示されている。
【0038】
一方、アクティブモードは、操作していないときに、正面の棚面11およびこれに隣接する棚面11も含めて表示するモードであり、標準モードよりも遠くから書棚オブジェクト10を眺めた状態に近似される。アクティブモードでは、正面にある棚面11に隣接する左右の棚面11およびその棚面11上にあるサムネイル画像を表示させるために、各棚面11の不透明度を下げている。アクティブモードにおいては、書棚オブジェクト10が仮想三次元空間内に置かれた直方体であることを、ユーザはより直感的に認識することができる。
【0039】
標準モードとアクティブモードとの切替えは、ユーザの入力操作によって行うことができる。
【0040】
以下、標準モード時における表示画面について説明する。
【0041】
図2は、標準モードにおける画面20の表示内容を示した図である。
【0042】
図2に示すように、画面20には、棚13上に各サムネイル画像12が置かれているように棚13および書籍のサムネイル画像12が表示されている。画面20の上部には、書棚オブジェクト10の各棚面11のカテゴリを示すインジケータが設けられており、このインジケータの表示方法を変化させることによって、現在どのカテゴリの棚面11が表示されているかが分かるようになっている。例えば、図2では、「未読・おすすめ」のインジケータが点灯しており、「未読・おすすめ」の棚面11が選択されて表示されている状態を表している。なお、このインジケータは、後述する棚面選択ボタン17を兼ねている。さらに画面20の下部には、コンテンツ表示装置の各機能を実行するための操作入力ボタン18が表示されている。
【0043】
なお、図1に示すように、画面20に表示される領域14がサムネイル画像12の途中で切れてしまう場合には、そのサムネイル画像12に関しては画面20に表示しないものとしている。従って表示画面においては、いずれのサムネイル画像12もその全体が表示されている状態である。
【0044】
標準モードでは、正面の棚面11をやや上方から見下ろして眺めた状態の表示となっている。そのため、棚面11に設けられている棚13の上面が画面20に表示されている。また、画面20に表示される棚13の上面の大きさが、棚13の位置が画面20の下方にくるにつれ大きくなっている。
【0045】
図2では、棚面11の縦方向および横方向にサムネイル画像12を配列させている状態を示している。これは、カテゴリが「未読/おすすめ」、「最近読んだ本」および「お気に入り」に対応する棚面を表示する場合の表示方法である。
【0046】
次に図3および図4を参照して、カテゴリが「定期購読」である棚面11の表示方法を説明する。
【0047】
図3は、標準モードにおいて、カテゴリが「定期購読」である棚面11を表示している画面20の図である。図3に示すように定期購読の棚面11では、図2に示す場合と異なり、サムネイル画像12が棚面11左側に上下方向に一列に並べられている。これらは、それぞれ、定期購読している各雑誌の最新号のサムネイル画像であり、マガジンラックにその最新号が置かれているような画像である。サムネイル画像12の横には、雑誌名、および最新号の号数など定期購読している雑誌の情報15がテキスト表示されており、さらにその横には、その雑誌のバックナンバーを表示させるための選択ボタン16が設けられている構成となっている。
【0048】
図4は、ある定期購読雑誌のバックナンバーを表示させたときの画面20を示す図である。バックナンバーを表示させるための選択ボタン16に対して入力操作がなされると、選択されたマガジンラックの表示が画面20の上部に移動するとともに、各バックナンバーのサムネイル画像12’を配列してその雑誌のバックナンバーを一覧表示する状態へと遷移する。
【0049】
次に、書棚オブジェクト10またはその棚面を仮想三次元空間内で動かすことによって画面上での表示内容を変化させる方法について説明する。
【0050】
(書棚オブジェクト回転)
表示画面内の仮想三次元空間内において、書棚オブジェクト10を直方体の長手方向の中心軸X(図1参照)を回転軸として回転させることによって、画面20に表示させる棚面11を変更する方法について説明する。
【0051】
ユーザの入力操作によって、書棚オブジェクト10を、画面20内の仮想三次元空間内において、中心軸Xを回転軸として回転させることができる。書棚オブジェクト10を回転させることによって、正面にくる棚面11を変更することができ、画面20に表示させる棚面11を変更することができる。あるいは回転の途中で止めることにより、複数の棚面11を同時に眺めることもできる。
【0052】
本実施の形態では、表示画面上に設けられたタッチパネル上で、回転軸と略直交する方向にフリック操作を行うことによって、書棚オブジェクト10を回転させる構成となっている。具体的には、フリック操作によって、書棚オブジェクト10はフリック操作方向と同じ方向に回転して、隣接する棚面11あるいはさらにその隣の棚面11が正面にきて画面20に表示されるようになる。ここで、フリック操作とは、ユーザの指をタッチパネルに接触させた後に、そのまま任意の方向に素早く弾くようにする動作による操作である。
【0053】
図5は、説明のために書棚オブジェクト10の棚面11を展開した図である。破線枠で囲んだ領域14が実際に画面20に表示されている部分である。図5(a)では回転前の表示領域を示しており、「未読・おすすめ」のカテゴリに対応する棚面11aが正面にきて画面20に表示されている状態である。この状態で、棚面11aの隣面である「最近読んだ本」のカテゴリに対応する棚面11bを表示させたいときには、棚面11aからみて棚面11bとは反対方向(図中矢印Aの方向)にフリック操作をする。これにより、棚面11bが正面にきて、棚面11bが画面に表示されるようになる(図5(b))。回転動作の際には上下方向の移動を伴わないため、画面20に表示される領域14は展開図の状態で領域14’から相対的に真横にシフトすることになる。
【0054】
なお、フリック操作によって隣接する棚面11が表示されるか、さらにその隣の棚面11が表示されるかは、フリック操作の速度によって決定される。例えば、フリック操作の速度が遅い場合には、隣接する棚面11を表示させ(1面分回転)、フリック操作の速度が速い場合には、さらにその隣の棚面11、すなわち、回転させる前に表示されていた棚面11の反対側にある棚面11を表示させる(2面分回転)。どの程度の速度によって、いずれの棚面11を表示させるかは、製造者が適宜決定すればよい。
【0055】
また、タッチパネル上で、回転軸と略直交する方向にドラッグ操作を行うことによって、書棚オブジェクト10を回転させることも可能である。具体的には、ドラッグ操作によって、書棚オブジェクト10はドラッグ方向と同じ方向に回転して、隣接する棚面11が正面にきて表示されるようになる。ここでドラッグ操作とは、ユーザの指をタッチパネルに接触させたままその指を任意の方向に移動させる動作による操作である。ドラッグ操作によって書棚オブジェクト10を回転させて、所望の棚面11が略正面にきた状態のときに指をタッチパネルから放すことによって、表示させる棚面11を変更することができる。本実施の形態では、隣接する棚面11への回転の途中でドラッグ操作を終えた場合に、それまでの回転角度に応じて、さらに回転を進めるか、または回転を戻すかを決定して、何れか一方の棚面11を表示させるようにしている。タッチパネルから指を放すまでは、回転動作はドラッグ操作の指の動きに追随する。したがって、ドラッグ操作によって書棚オブジェクト10を少し回転させてそのまま指をタッチパネルに接触させておけば、隣接する棚面11を途中まで表示させた状態を保つことができる。
【0056】
表示させる棚面11の変更としては他にも、いずれの棚面11を表示させるかを直接指定できる棚面選択ボタン17の操作によって、表示させる棚面11を変更することができる。棚面選択ボタン17は、画面上にオブジェクトとして表示されており、タッチパネルによってボタン選択操作を入力するものとしている。なおこの場合にも、画面上では、選択棚面が表示されるまで書棚オブジェクト10が回転する状態が表示される。このときの回転方向は、それまでのユーザの操作、回転角度、および製造者による設定などによって決定することができる。
【0057】
各棚面毎に含まれる書籍のカテゴリが決まっており、書棚を回転させることによって目的の棚面に移動できるため、ユーザにとって非常に分かりやすい構成である。そのため、目的の書籍へアクセスしやすくなっている。
【0058】
(棚面上下スクロール)
表示画面内の仮想三次元空間内において、書棚オブジェクト10の特定の棚面11を直方体の長手方向に移動させることによって、表示棚面における表示領域を変更する方法について説明する。
【0059】
書棚オブジェクト10の長手方向(以下、この方向を上下方向という)における各棚面11の長さは、コンテンツ表示装置の画面上に一度に表示できる長さを超えている。そのため、画面に表示されている棚面に関し、実際に表示されている領域は、図1に示すように、棚面11の一部のみである。図1に示す場合では、破線枠で囲まれた領域14が実際に画面20に表示される部分であるため、同じ棚面11のそれ以外の部分は、画面には表示されていない。したがって、コンテンツ表示装置では、画面20に表示されている棚面11を上下方向に移動させることによって、画面20に表示させる領域14の位置を変更して、それまで表示されていなかった領域を画面20に表示させる構成としている。棚面11の上下方向における移動処理は、ユーザの入力操作によって実行できる。
【0060】
本実施の形態では、タッチパネル上で、移動させたい方向にスクロール操作を行うことによって、棚面をスクロール操作方向と同じ方向に移動させて、それまで表示されていなかった領域を表示させる構成である。スクロール操作としては、上下方向へのフリック操作およびドラッグ操作が挙げられる。フリック操作を行った場合には、フリック操作の速度に応じて、棚面の移動距離を決定し、その決定に基づいて棚面が移動する。どの程度の速度によって、どの程度棚面を移動させるかは、製造者が適宜決定すればよい。ドラッグ操作を行った場合には、ドラッグ操作に追随して棚面が移動し、タッチパネルから指を放した段階で棚面の移動が終了する。
【0061】
図6は、説明のために書棚オブジェクト10の棚面11を展開した図である。破線で囲んだ領域14が実際に画面20に表示されている領域である。図6(a)はスクロール操作の前の状態であり、棚面11aの最上部が表示されている状態である。棚面11aのより下部を表示させたいときには、棚面11aに対して上方向(図中矢印Bの方向)へのスクロール操作を行う。これにより、棚面11aが上方向に移動し、その結果、画面20に表示される領域14が、移動前に表示されていた領域14’に比べ相対的に下部に移動する(図6(b))。
【0062】
なお、棚面11の上下方向への移動は各棚面11の間で独立に制御されている。すなわち、スクロール操作によって上下方向へ移動する棚面11は、操作時に正面にあって画面20に表示されている棚面11のみである。例えば、図6(a)に示すように、棚面11a〜11dをそれぞれ表示させたときに各棚面11a〜11dの最上部が表示されるような状態において、棚面11aに対してスクロール操作を行って棚面11aを上方向に移動させ、棚面11aにおける表示領域がより下部に移動したとする。このとき上方向に移動している棚面11は、図6(b)に示すように、棚面11aのみであり、他の棚面11b〜11dについては上下方向への変化は生じていない。そのため、この状態において、書棚オブジェクト10に対して回転操作を行って別の棚面11b〜11dを表示させた場合でも、棚面11b〜11dでは、依然として棚面11b〜11dの最上部が表示されるようになっている。したがって、棚面11aを上下方向にスクロール移動させても、他の棚面11b〜11dにおいては、前回その棚面を見たときの状態が保たれている。
【0063】
例えば、「お気に入り」のカテゴリに対応する棚面11cの最上部を表示させた状態で、書棚オブジェクト10を回転させて「未読・おすすめ」の棚面11aに移動し、スクロール操作によって棚面11aの下部を表示させたとする。このときに、再び書棚オブジェクト10を回転させて棚面11cに戻ったときに、棚面11cについても下部が表示されてしまうと、ユーザは再度スクロール操作を行って棚面11cの最上部を表示させる必要があり、ユーザにとって不便である。しかしながら、本コンテンツ表示装置では、再び書棚オブジェクト10を回転させて棚面11cに戻ったときに、先ほど棚面11cを見ていた状態、すなわち、棚面11cの最上部が表示される。そのため、ユーザは、棚面11cを再表示させたときに、過度の操作が不要となる。
【0064】
(拡大、縮小表示)
正面にある棚面11を画面20に表示している状態において、一画面上に表示させるサムネイル画像12の数は、変更可能に構成されている。図7は、画面20に表示させるサムネイル画像の表示パターンの例を示す図である。図7(a)は20枚のサムネイル画像12を表示している状態を示しており、図7(b)は28枚のサムネイル画像12を表示している状態を示している。各サムネイル画像12が大きくなるように表示させれば、各サムネイル画像が見やすくなるものの、一度に画面20に表示できるサムネイル画像12の数(一度に表示できる棚13の数と相関がある)は減少する。一方、サムネイル画像12が小さくなるように表示させることにより、一度に多くのサムネイル画像12を表示することが可能となる。
【0065】
画面20に表示させるサムネイル画像12の数の変更は、ユーザの入力操作によって行うことができる。具体的には、タッチパネル上でピンチアウト操作を行うことによって、棚面11を拡大表示させ、各サムネイル画像12を大きく表示させる。一方、タッチパネル上でピンチイン操作を行うことによって、棚面11を縮小表示させ、各サムネイル画像12を小さく表示させる。ここでピンチアウト操作とは、ユーザの2本の指などを同時に操作面上に接触させて、そのままその2本の指を開く動作を行う操作である。また、ピンチイン操作とは、ユーザの2本の指などを同時に操作面上に接触させて、そのままその2本の指を閉じる動作を行う操作である。
【0066】
〔3.コンテンツ表示装置1の構成〕
上述の方法により書棚オブジェクトの表示を行うコンテンツ表示装置1の構成について、図8を参照して以下に説明する。図8は、コンテンツ表示装置1の概略的な構成を示すブロック図である。
【0067】
コンテンツ表示装置1は、処理部101、入力操作部102、表示部103、及びメモリ120を備えており、これらの協働によって書棚オブジェクトの表示処理が実現される。
【0068】
処理部101は、メモリ120に格納されたプログラムを実行することにより、書棚オブジェクト10等を表示部103に表示させるための手段であり、CPU(central processing unit)およびGPU(graphics processing unit)などにより構成される。
【0069】
入力操作部102は、ユーザによる操作を受け付けて信号を出力する手段であり、本実施形態ではタッチパネルにより構成されている。なお、本発明はこれに限られず、マウス、キーボード、又は操作用に設けられたボタン等であってもよい。
【0070】
表示部103は、電子書籍やサムネイル画像等を可視的に出力するための手段であり、例えば、LCD(液晶ディスプレイ)などの表示装置により構成される。
【0071】
メモリ120は、複数の電子書籍のサムネイル画像などを記憶する記憶媒体である。メモリ120には、コンテンツの他に、処理部101が実行するプログラムが記憶されている。
【0072】
また、処理部101は、具体的には、入力処理部111、回転処理部112、スクロール処理部113、表示領域決定処理部(決定手段)114、サムネイル画像削除処理部(削除手段)115、サムネイル画像ロード処理部(画像読込手段)116、3次元処理部117、表示処理部(表示制御手段)118、及び書籍データ管理部119を備えている。
【0073】
入力処理部111は、入力操作部102からの入力信号を受け付け、これに応じて、ユーザによる操作情報を回転処理部112又はスクロール処理部113へ送出する。例えば、入力処理部111は、左右ドラッグ/左右フリック等の回転処理を指示する操作情報を回転処理部112に送出し、上下ドラッグ/上下フリック等のスクロール処理を指示する操作情報をスクロール処理部113に送出する。
【0074】
回転処理部112は、入力された操作情報に基づき、ユーザによる操作量に応じた回転量を決定する。
【0075】
スクロール処理部113は、入力された操作情報に基づき、ユーザの操作量に応じた上下スクロール量を決定する。
【0076】
表示領域決定処理部114は、回転処理部112により決定された回転量、または、スクロール処理部113により決定されたスクロール量に基づいて、書棚オブジェクト10のうち、画面20に表示させる領域(以下、表示領域と称する)を決定する。また、後述にて詳細を説明するが、表示領域決定処理部114は、決定した表示領域の位置に応じて、書棚オブジェクト10におけるサムネイル画像の優先順位を決定する。なお、サムネイル画像の優先順位とは、キャッシュ121に記録するべき(ロードするべき/ロードされたデータを保持すべき)サムネイル画像の優先順位を意味するものである。優先順位の最も高いサムネイル画像はロード対象画像となり、優先順位の最も低いサムネイル画像は削除対象画像となる。
【0077】
サムネイル画像削除処理部115は、削除対象画像であるサムネイル画像をキャッシュから削除する(解放する)処理を行う。
【0078】
サムネイル画像ロード処理部116は、ロード対象画像であるサムネイル画像をメモリ120からロードし、3次元処理部117に送出する。また、ロードしたサムネイル画像をキャッシュに転送し記録させる。なお、サムネイル画像ロード処理部116はCPUの一部として構成されることが望ましい。
【0079】
3次元処理部117は、サムネイル画像を描画するために、座標変換、クリッピング、及びテクスチャマッピングなど一連のグラフィクス処理を行う。なお、3次元処理部117は、GPUの一部として構成されることが望ましい。
【0080】
表示処理部118は、グラフィクス処理を施された描画データをフレームバッファへ書き込んだ後、順番に読み出して、ディスプレイ等の表示部103に送る。
【0081】
書籍データ管理部119は、書籍IDなど書籍に関連するデータをまとめて管理している。
【0082】
その他、コンテンツ表示装置1は、図8には図示しないが、サムネイル画像ロード処理部116と3次元処理部117との間に、キャッシュ121及びスタック122を有している。キャッシュ121は、メモリ120よりも小容量で高速な記憶領域であり、GPU内に構成されることが望ましい。スタック122は、ロードされるべき書籍IDを後入れ先出しの構造で保存する記憶領域であり、CPU内またはCPU外のどちらに構成されてもよい。
【0083】
〔4.書棚オブジェクトの表示処理〕
次に、コンテンツ表示装置1において実行される書棚オブジェクトの表示処理について説明する。
【0084】
なお、コンテンツ表示装置1における書棚オブジェクトの表示方法について、上記内容を理解した当業者であれば、OpenGL(Open Graphics Library)などの公知の技術を適用することにより、書棚オブジェクト10および各棚面11の表示、書棚オブジェクト10の回転およびその表示、ならびに棚面11のスクロール移動およびその表示などを実現できる。そのため、これらの表示を実現するための各処理部および各管理部における具体的なデータの処理方法および管理方法については、その説明を省略する。
【0085】
よって、以下では、コンテンツ表示装置1が、書棚オブジェクト10の表示領域を表示する際、当該表示領域に配置されるサムネイル画像を表示するために、メモリ120からサムネイル画像を読み込む(ロードする)処置を中心に説明する。ここで、ロードとは、サムネイル画像をメモリ120からGPU内のキャッシュ121に転送する処理を意味する。キャッシュ121に転送されたサムネイル画像はOpenGLで利用可能になる。
【0086】
例えば、コンテンツ表示装置1は、書棚オブジェクト10の表示領域を決定した際、当該表示領域に配置されるサムネイル画像、すなわち画面20に表示すべきサムネイル画像がキャッシュ121に格納されているか否かを確認する。表示すべきサムネイル画像が既にキャッシュ121に格納されている場合には、メモリ120からのロードを行わず、キャッシュ121からサムネイル画像の転送を受ける。一方、表示すべきサムネイル画像がキャッシュ121に格納されていなければ、当該サムネイル画像をメモリ120からロードしなければならない。
【0087】
ここで、キャッシュ121は、高速小容量メモリであるため、処理部101へのデータ転送を高速で行うことが可能である。すなわち、表示すべきサムネイル画像がキャッシュ121に格納されていれば、処理部101とキャッシュ121との間でデータのやり取りが高速に行われ、書棚オブジェクトの表示処理が短時間に行われる。
【0088】
ただし、キャッシュ121に記録できるサムネイル画像の数には制限があるため、メモリ120に格納されているコンテンツが高画質であったり、その数が多かったりする場合には、全てのコンテンツのサムネイル画像をキャッシュ121に記録することが困難である。そこで、本実施形態に係るコンテンツ表示装置1は、書棚オブジェクト10の表示領域を決定したタイミングで、書棚オブジェクト10の構造に基づいて、キャッシュ121に記録すべきサムネイル画像の優先順位を定めている。
【0089】
(サムネイル画像の優先順位)
キャッシュ121に記録すべきサムネイル画像の優先順位について、図9〜11を参照して以下に説明する。図9〜11は、書棚オブジェクト10の展開図を示している。
【0090】
なお、以下の説明では、キャッシュ121にロードするべき又はロードされたデータを保持すべきサムネイル画像の優先順位を単に「サムネイル画像の優先順位」と称する。また、書棚オブジェクト10が有する4つの棚面を、それぞれ棚面A、棚面B、棚面C、および棚面Dと称する。説明の便宜上、各棚面A〜Dには任意の多数のサムネイル画像が配置され、各棚面A〜Dに配置されるサムネイル画像はカテゴリによる並べ方の違いを有さないものとする。
【0091】
まず、コンテンツ表示装置1が、書棚オブジェクト10の回転又は各棚面A〜Dの上下スクロールを行った結果、図9に示す領域14を表示領域として決定したタイミングにおけるサムネイル画像の優先順位について説明する。
【0092】
なお、図9において、棚面A〜Dの各々は、最上部が表示される状態よりも上側にスクロールした状態にあり、領域14は棚面Aに位置するものとする。
【0093】
図9に示すように、領域14が表示領域として決定されたとき、領域14内に配置されるサムネイル画像12−1が、最も優先順位の高いサムネイル画像として決定される。これにより、サムネイル画像12−1は、キャッシュ121に記録されていなければ、優先的にロードされて、キャッシュ121に記録される。以下では、最も優先順位の高いサムネイル画像をロード対象画像とも称する。
【0094】
また、図9に示すように、領域14が表示領域として決定されたとき、次に決定される表示領域に配置される可能性のあるサムネイル画像12−2が、2番目に優先順位の高いサムネイル画像として決定される。「次に決定される表示領域」とは、決定された領域14が画面に表示された状態において次の1回の操作(スクロール操作または回転操作)が行われたと仮定した場合に、決定される予定の表示領域を意味する。2番目の優先順位であると決定されたサムネイル画像12−2は、ロード及び削除のいずれの処理も行われない。すなわち、既にキャッシュ121に格納されていればそのままでよく、キャッシュ121に記録されていなければロードされなくともよい。
【0095】
一方、図9に示すように、領域14が表示領域として決定されたとき、次に決定される表示領域に配置される可能性がないサムネイル画像12−3は、最も優先順位の低いサムネイル画像として決定される。これにより、サムネイル画像12−3は、既にキャッシュ121に格納されているのであれば削除され、キャッシュ121に記録されていなければロードされることはない。以下では、最も優先順位の低いサムネイル画像を削除対象画像とも称する。
【0096】
なお、図9において、棚面Aにおけるサムネイル画像12−2の数は、一度のフリック操作による最大スクロール量に依存することが好ましい。具体的には、現在の領域14に隣接するサムネイル画像から、次の1回のフリック操作により棚面が最大移動した仮定した場合に決定される次の表示領域に配置されるサムネイル画像までが、棚面Aにおけるサムネイル画像12−2になる。この場合、棚面Aにおけるサムネイル画像12−3は、現在の領域14から当該「次の表示領域」よりも遠い側に位置するサムネイル画像になる。
【0097】
本実施形態におけるサムネイル画像の優先順位は、書棚オブジェクト10の表示領域が決定される毎に、すなわち書棚オブジェクト10の回転又は各棚面A〜Dの上下スクロールする毎に、動的に変化する。
【0098】
例えば、図9に示す状態から書棚オブジェクト10が回転することによって、表示領域が棚面Aから棚面Bに移った場合、サムネイル画像の優先順位は図10に示す状態に変化する。
【0099】
また、図9に示す状態から書棚オブジェクト10の棚面Aがスクロールすることによって、表示領域が相対的に下側に移動した場合、サムネイル画像の優先順位は図11に示す状態に変化する。
【0100】
以上のように、サムネイル画像の優先順位は、書棚オブジェクト10の構造に基づいて決定されるということができる。
【0101】
(書棚オブジェクトの表示処理の一例)
次に、コンテンツ表示装置1において実行される書棚オブジェクト10の表示処理の一例について、図12を参照して以下に説明する。
【0102】
図12は、コンテンツ表示装置1が画面上での表示内容を変化させる際の処理の流れを示すフローチャートである。
【0103】
まず、ユーザが、入力操作部102に対して、書棚オブジェクト10の回転操作を行うものとする。入力処理部111は、入力操作部102からの信号を受け付け、その操作情報を回転処理部112に出力する(ステップS1)。
【0104】
回転処理部112は、ユーザの操作量に応じて、回転量を決定する処理を行う。次いで、表示領域決定処理部114は、回転処理部112により決定された回転量に応じて、書棚オブジェクト10のうち、画面20に表示される領域(表示領域)を決定する(ステップS2)。これによって、表示領域は、例えば図9に示す棚面Aの領域14から図10に示す棚面Bの領域14に移動する。
【0105】
上述のステップS2において、表示領域決定処理部114は、表示領域を決定すると共に、サムネイル画像の優先順位を自動的に決定する(変化させる)。具体的には、決定した領域内のサムネイル画像の優先順位(以前2番目)を1番目の順位に変更し、以前の表示領域内のサムネイル画像の優先順位(以前1番目)を2番目の順位に変更し、また、以前の表示領域が位置していた棚面において、以前の表示領域外におけるサムネイル画像の優先順位(以前2番目)を最も低い順位に変更する。
【0106】
ステップS2の後、サムネイル画像削除処理部115は、決定されたサムネイル画像の優先順位に基づいて、優先順位が最も低いサムネイル画像がキャッシュ121に記録されていれば、それをキャッシュ121から削除する(ステップS3)。
【0107】
次いで、3次元処理部117が、書棚オブジェクト10を表示するための描画を開始する(ステップS4)。
【0108】
3次元処理部117による描画処理開始後、表示領域決定処理部114は、優先順位が1番目のサムネイル画像がキャッシュ121に記録されている否かを確認する(ステップS5)。例えば、書籍データ管理部119に管理されている書籍IDを利用して、上記確認を行ってもよい。
【0109】
優先順位が最も高いサムネイル画像がキャッシュ121に存在する場合(ステップS5にてYesの場合)、表示領域決定処理部114は、キャッシュ121から当該サムネイル画像を取得し、3次元処理部117に出力する(ステップS6)。次いで、3次元処理部117は、入力されたサムネイル画像を描画し、表示処理部118に出力する(ステップS7)。
【0110】
一方、優先順位が最も高いサムネイル画像がキャッシュ121に存在しない場合(ステップS5にてNoの場合)、表示領域決定処理部114は、当該サムネイル画像をメモリ120からロードしてキャッシュ121に記録し、また3次元処理部117に出力する(ステップS8)。なお、ロード処理については後述にて説明する。
【0111】
3次元処理部117は、ロード中のサムネイル画像について、画面20に「ロード中」であることを示すための処理を行い、当該処理が行われたデータを表示処理部118に出力する(ステップS9)。また、3次元処理部117は、ロードが完了したサムネイル画像については、これを描画して3次元処理部117に出力する。
【0112】
ここで、3次元処理部117は、書棚オブジェクト10の回転中、以前の表示領域、および今回決定された表示領域をそれぞれ一緒の画面に描画してもよい。
【0113】
次いで、表示処理部118は、入力されたデータを、フレームバッファ(図示しない)に書き込み、順番に読み出して表示部103に出力する(ステップS10)。これによって、表示部103は、ユーザ操作に応じて、画面上での表示内容を変化させることができる。
【0114】
以上の処理によれば、コンテンツ表示装置1は、表示領域を決定したタイミングで、サムネイル画像の優先順位を動的に変化させ、優先順位の最も高いサムネイル画像(表示画像)をロードし、優先順位の最も低いサムネイル画像(削除対象画像)を削除することができる。
【0115】
例えば、一度ロードされたサムネイル画像は、削除対象画像に決定されない限り、キャッシュ121に記録される。このため、書棚オブジェクト10の回転または棚面のスクロールを繰り返すうちに、キャッシュ121には次の表示領域に配置される可能性のあるサムネイル画像が記録されるようになる。よって、コンテンツ表示装置1は、次の表示領域を決定した際、キャッシュ121との間でデータをやり取りすることにより、サムネイル画像を表示する処理の速度を向上させることができる。また、次の表示領域に配置される可能性のないサムネイル画像は、削除対象画像としてキャッシュ121から削除されるため、キャッシュ121を効率的に利用することができる。
【0116】
上述した書棚オブジェクト10の表示処理におけるサムネイル画像のロード状況について、具体例を用いて説明する。
【0117】
図13は、表示領域が棚面Aから棚面Bに相対的に移動する際のサムネイルのロード状況を示す図である。なお、図13において、12aはロード済みのサムネイル画像を示しており、12bはロード中のサムネイル画像を示しており、12cは未ロード又は削除済のサムネイル画像を示している。
【0118】
まず、図13の左側に示すように、表示領域として決定された領域14が棚面Aの任意の位置に存在するとする。ここで、領域14よりも上側の2段に配置されたサムネイル画像はキャッシュ121に記録されているとする。
【0119】
次に、書棚オブジェクト10を回転させるユーザ操作が行われることによって、図13の真ん中に示すように、表示領域14が棚面Aから棚面Bに相対的に移動する。このとき、棚面Bの表示領域14内のサムネイル画像は、ロード対象画像としてロードが行われる。棚面Bの表示領域14を表示するまでに、ロードが完了していない場合、ロード中であることが分かるように示される。また、棚面Aにおける以前の表示領域14’よりも上側の2段に配置されたサムネイル画像は、削除対象画像として、キャッシュ121から削除される。
【0120】
最後には、図13の右側に示すように、棚面Bの表示領域14内のサムネイル画像が全てロードされ、画面に表示される。
【0121】
(ロード処理について)
次に、上述した書棚オブジェクト10の表示処理におけるロード処理(ステップS8)に関して、図14を参照してより具体的に説明する。図14は、コンテンツ表示装置1がサムネイル画像をロードする際の処理の流れを示す図である。
【0122】
図14に示すように、表示領域決定処理部114は、優先順位が最も高いサムネイル画像がキャッシュ121に存在しない場合、当該サムネイル画像に対応する書籍IDを、スタック122に格納する。スタック122は、ロード待ちのサムネイル画像に対応する書籍IDをスタック形式で階層的に管理する。
【0123】
次いで、サムネイル画像ロード処理部116における画像ローダー123が、スタック122に格納された書籍IDに対応するサムネイル画像を、メモリ120から順次ロードする。サムネイル画像ロード処理部116は、ロードされたサムネイル画像をキャッシュ121に記録し、また3次元処理部117に出力する。
【0124】
以上の処理によれば、優先順位の高いサムネイル画像を優先的にロードすることができる。
【0125】
(ロード処理及び削除処理の流れ)
図15は、書棚オブジェクト10の表示処理について、表示領域を決定したタイミング毎のサムネイル画像のロード処理及び削除処理の流れをまとめて示す図である。
【0126】
図15において、ステップS11〜S14は、書棚オブジェクト10を左回りに回転して際に行うロード処理及び削除処理を示している。また、ステップS21〜S24は、書棚オブジェクト10を右回りに回転して際に行うロード処理及び削除処理を示している。また、ステップS31〜S34は、各棚面A〜Dにおいて棚面をスクロールする際に行うロード処理及び削除処理を示している。なお、各ステップは、上述した書棚オブジェクト10の表示処理によって実行されるものである。
【0127】
したがって、本実施形態に係るコンテンツ表示装置1は、書棚オブジェクトのいずれの領域を表示領域として決定した場合であっても、リアルタイムな表示処理を好適に実現することができる。
【0128】
〔5.その他〕
(変形例)
上述した書棚オブジェクト10の表示処理では、2番目に優先順位が高いサムネイル画像にはロード処理も削除処理も行わないと説明しているが、本発明はこれに限られない。例えば、サムネイル画像の総数やキャッシュ121の容量に応じて、2番目に優先順位が高いサムネイル画像を、最も優先順位が高いサムネイル画像をロードした後にロードする対象に設定してもよい。これによって、よりリアルタイム性の高い処理を実現できる。
【0129】
また、コンテンツ表示装置1は、入出力インターフェイスを介して外部記憶装置(外部メモリ)と接続でき、さらにネットワーク通信装置を介してインターネットなどの外部ネットワークと接続できる。コンテンツ表示装置1は、電子書籍やサムネイル画像のデータを、外部メモリまたは外部ネットワークからメモリ120に取得することができる。
【0130】
本実施形態に係るコンテンツ表示装置は、電子書籍を閲覧するための電子書籍端末を意図している。しかしながら、コンテンツ表示装置は、これに限定されるものではなく、携帯電話、スマートフォン、電子辞書などの携帯端末、モニタを備えているパーソナルコンピュータなどの端末装置であってもよい。
【0131】
また、本実施形態では、電子書籍のサムネイル画像を用いて説明を行っているが、本発明はこれに限られず、他のメディアのコンテンツを表すサムネイル画像やアイコン等であってもよい。
【0132】
また、本実施形態においてサムネイル画像は平面オブジェクトであるが、本発明はこれに限られず、平面ではない3Dオブジェクトであってもよい。例えば、3Dオブジェクトとして、書籍の厚みを表現したものを用いてもよい。この場合、サムネイル画像のロードだけではなく、オブジェクト固有の3次元情報などのデータのロードに関しても、上記優先順位を適用することができる。
【0133】
(プログラム及び記録媒体)
本発明の目的は、上記プログラムのプログラムコードをコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体をコンテンツ表示装置1に供給し、コンテンツ表示装置1がその記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても達成可能である。
【0134】
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
【0135】
また、ネットワーク通信装置と接続される通信ネットワーク260を介して、上記プログラムコードをコンテンツ表示装置1に供給するようにしてもよい。この通信ネットワークとしては、とくに限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、とくに限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
【0136】
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0137】
本発明は、電子書籍閲覧装置などに好適に利用することができる。
【符号の説明】
【0138】
1 コンテンツ表示装置
10 書棚オブジェクト
11 棚面
12 サムネイル画像
13 棚
14 表示領域(表示部分)
20 画面
101 処理部
102 入力操作部
103 表示部
111 入力処理部
112 回転処理部
113 スクロール処理部
114 表示領域決定処理部(決定手段)
115 サムネイル画像削除処理部(削除手段)
116 サムネイル画像ロード処理部(画像読込手段)
117 3次元処理部
118 表示処理部(表示制御手段)
119 書籍データ管理部
120 メモリ(第1のメモリ)
121 キャッシュ(第2のメモリ)
122 スタック
123 画像ローダー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツを表す画像を複数個配置した3次元オブジェクトの一部を画面上に表示させる表示制御手段と、
上記画面上に表示させる上記3次元オブジェクトの表示部分を決定すると共に、決定した上記表示部分の位置に応じて上記画像の優先順位を決定する決定手段と、
上記画像が記録された第1のメモリから、上記表示制御手段による表示が可能な状態に上記画像を読み込む画像読込手段と、
上記画像読込手段により読み込まれた画像を記録する第2のメモリと、
上記第2のメモリに記録された画像を当該第2のメモリから削除する削除手段とを備えており、
上記画像読込手段は、上記決定手段が上記表示部分及び上記優先順位を決定する毎に、最も高い優先順位に決定された画像のうち、上記第2のメモリに記録されていない画像を読み込み、
上記削除手段は、上記決定手段が上記表示部分及び上記優先順位を決定する毎に、最も低い優先順位に決定された画像のうち、上記第2のメモリに記録されている画像を当該第2のメモリから削除することを特徴とするコンテンツ表示装置。
【請求項2】
上記優先順位は3段階に分かれており、
上記決定手段は、
決定した表示部分に配置される画像を最も高い優先順位に決定し、
次に決定する表示部分に配置される可能性のない画像を最も低い優先順位に決定し、
上記複数個の画像のうち、最も高い優先順位または最も低い優先順位に決定された画像以外の画像を、2番目に高い優先順位に決定することを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ表示装置。
【請求項3】
上記削除手段は、上記2番目に高い優先順位に決定された画像に対して処理を行わないことを特徴とする請求項2に記載のコンテンツ表示装置。
【請求項4】
上記複数の画像は、上記3次元オブジェクトが形成する多角柱の各側面において、上記側面の長手方向および当該長手方向に直交する方向の各々に列を成すように配置されており、
上記次に決定する表示部分に配置される可能性のない画像は、上記決定した表示部分に配置される画像とは、上記側面の長手方向および当該長手方向に直交する方向のいずれにおいても、異なる列に配置される画像を含むことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のコンテンツ表示装置。
【請求項5】
上記次に決定する表示部分は、上記決定手段がユーザによる1回分の操作に応じて決定する表示領域であり、
上記次に決定する表示部分に配置される可能性のない画像は、上記決定した表示部分が位置する側面上において、当該決定した表示部分から、上記次に決定する表示部分に配置される可能性のある画像よりも、さらに遠い側に配置されている画像をさらに含むことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のコンテンツ表示装置。
【請求項6】
上記コンテンツは電子書籍であり、上記画像は電子書籍のサムネイル画像であることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のコンテンツ表示装置。
【請求項7】
コンテンツを表す画像を多角柱の側面に複数個配置した3次元オブジェクトの一部を画面上に表示させる表示方法であって、
上記画面上に表示させる上記3次元オブジェクトの表示部分を決定すると共に、決定した上記表示部分の位置に応じて上記画像の優先順位を決定する決定工程と、
上記決定工程後、上記画像が記録された第1のメモリから、上記優先順位が最も高いと決定された画像のうち第2のメモリに記録されていない画像を、表示可能な状態に読み込む画像読込工程と、
上記画像読込工程によって読み込まれた画像を上記第2のメモリに格納する格納工程と、
上記決定工程後、上記優先順位が最も低いと決定された画像のうち、上記第2のメモリに記録されている画像を当該第2のメモリから削除する削除工程とを含むことを特徴とする表示方法。
【請求項8】
請求項1から6のいずれか1項に記載のコンテンツ表示装置としてコンピュータを機能させるためのコンテンツ表示プログラムであって、コンピュータを上記各手段として機能させるためのコンテンツ表示プログラム。
【請求項9】
請求項8に記載のコンテンツ表示プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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