説明

コンテンツ配信装置、コンテンツ配信プログラム、コンテンツ再生プログラム、コンテンツ配信方法およびコンテンツ再生方法

【課題】ネットワーク配信されるコンテンツの内容を複数の講師が付加情報を付加して説明する一方、コンテンツ配信先の受講者がコンテンツを視聴しつつ質問する形態のサービスに対応できるようにする。
【解決手段】このコンテンツ配信装置は、コンテンツ再生装置にネットワークを介して接続されたコンテンツ配信装置であり、配信対象のコンテンツとこのコンテンツに付加された付加情報とが記憶された素材記憶部と、前記コンテンツに前記付加情報を付加したユーザと前記付加情報に対して新たな付加情報を付加したユーザとの関係を階層化した階層化インデックスがコンテンツ毎に記憶された管理情報記憶部と、コンテンツ再生装置からコンテンツの視聴要求が受信されたとき、該当コンテンツの階層化インデックスを参照して要求されたコンテンツと付加情報を要求元へ配信する配信部とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば動画、音楽および静止画などのコンテンツを、ネットワークを介して配信するコンテンツ配信装置、コンテンツ配信プログラム、コンテンツ再生プログラム、コンテンツ配信方法およびコンテンツ再生方法に関する。
【背景技術】
【0002】
例えばインターネットなどのネットワーク上にある映像配信サイトにユーザがアクセスし、そのサイトにアップロードされているコンテンツの中から所望のコンテンツをユーザが選択して視聴することのできる映像配信システムが既にある。
【0003】
このようなインターネットによる映像配信の技術の一つに、ユーザが視聴したベース映像にコメント情報を付加することができる技術があり、例えば教官と生徒との間で教材の映像を見ながらコメントをやりとりすることなどに利用されている(例えば特許文献1参照)。この技術は、いわゆる「動画アノテーション」と呼ばれる技術である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−236621号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した従来の技術の場合、コンテンツを視聴するユーザはコンテンツに付加されたコメントを表示するか否かのいずれか一方しか選択することができず、また教官と生徒が複数の場合、ある教官が付加したコメントに対してどのユーザがどの教官へコメントしたかなど、判り難い面があり、複数の説明者と複数の質問者という形態のサービスに対応できないという問題があった。
【0006】
本発明はこのような課題を解決するためになされたもので、コンテンツをネットワーク配信する上で、コンテンツの内容を複数の説明者が説明する一方、コンテンツ配信先の複数の質問者がコンテンツを視聴しつつ質問する形態のサービスに対応することができるコンテンツ配信装置、コンテンツ配信プログラム、コンテンツ再生プログラム、コンテンツ配信方法およびコンテンツ再生方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するために、本発明のコンテンツ配信装置は、ネットワークを介して接続されたコンテンツ再生装置から入力されたユーザ情報が予め登録済みのものである場合に新たなコンテンツまたは前記コンテンツに対する付加情報を登録、または既に登録済みのコンテンツにアクセスして視聴が可能なコンテンツ配信装置において、前記コンテンツとこのコンテンツに付加された付加情報とが記憶された素材記憶部と、前記コンテンツに前記付加情報を付加したユーザと前記付加情報に対して新たな付加情報を付加したユーザとの関係を階層化した階層化インデックスが前記コンテンツ毎に記憶された管理情報記憶部と、前記コンテンツに前記付加情報を貼り付けて視聴するための視聴要求を受信する受信部と、前記受信部により受信された視聴要求に従い、前記管理情報記憶部の前記階層化インデックスを参照して要求された前記コンテンツと付加情報を前記素材記憶部から読み出し、前記ネットワークを通じて要求元の前記コンテンツ再生装置へ配信する配信部とを具備することを特徴とする。
【0008】
本発明のコンテンツ配信プログラムは、ネットワークを介して接続されたコンテンツ再生装置から入力されたユーザ情報が予め登録済みのものである場合に新たなコンテンツまたは前記コンテンツに対する付加情報を登録、または既に登録済みのコンテンツにアクセスして視聴が可能なコンテンツ配信装置に処理を実行させるコンテンツ配信プログラムにおいて、前記コンテンツ配信装置を、前記コンテンツとこのコンテンツに付加された付加情報とを記憶し、前記コンテンツに前記付加情報を付加したユーザと前記付加情報に対して新たな付加情報を付加したユーザとの関係を階層化した階層化インデックスを前記コンテンツ毎に記憶し、前記コンテンツに前記付加情報を貼り付けて視聴するための視聴要求を受信し、受信した視聴要求に従い、前記階層化インデックスを参照して要求された前記コンテンツと付加情報を、前記ネットワークを通じて要求元の前記コンテンツ再生装置へ配信する装置として機能させることを特徴とする。
【0009】
本発明のコンテンツ再生プログラムは、ネットワークに接続されたコンテンツ配信装置に予め登録済みのユーザ情報を前記コンテンツ配信装置へ送ることで前記コンテンツ配信装置にアクセスし、前記コンテンツ配信装置に格納されているコンテンツを再生するコンテンツ再生装置に処理を実行させるコンテンツ再生プログラムにおいて、前記コンテンツに付加情報を貼り付けて視聴するための前記コンテンツの視聴要求を前記コンテンツ配信装置へ送信し、前記視聴要求に対して前記コンテンツ配信装置から配信されてきた前記コンテンツおよび前記付加情報を受信し、受信した前記コンテンツを再生するにあたり、前記コンテンツに前記付加情報を付加したユーザと前記付加情報に対して新たな付加情報を付加したユーザとの関係を階層化した階層化インデックスに対応する前記付加情報の階層の指定を受け付け、受信した付加情報の中から、受け付けた階層の付加情報を、前記コンテンツの該当するタイムコードの位置に貼り付けて再生する装置として機能させることを特徴とする。
【0010】
本発明のコンテンツ配信方法は、ネットワークを介して接続されたコンテンツ再生装置から入力されたユーザ情報が予め登録済みのものである場合に新たなコンテンツまたは前記コンテンツに対する付加情報を登録、または既に登録済みのコンテンツにアクセスして視聴が可能なコンテンツ配信装置におけるコンテンツ配信方法において、前記コンテンツとこのコンテンツに付加された付加情報とを記憶し、前記コンテンツに前記付加情報を付加したユーザと前記付加情報に対して新たな付加情報を付加したユーザとの関係を階層化した階層化インデックスを前記コンテンツ毎に記憶し、前記コンテンツに前記付加情報を貼り付けて視聴するための視聴要求を受信し、受信した視聴要求に従い、前記階層化インデックスを参照して要求されたコンテンツと付加情報を、前記ネットワークを通じて要求元の前記コンテンツ再生装置へ配信することを特徴とする。
【0011】
本発明のコンテンツ再生方法は、ネットワークに接続されたコンテンツ配信装置に予め登録済みのユーザ情報を前記コンテンツ配信装置へ送ることで前記コンテンツ配信装置にアクセスし、前記コンテンツ配信装置に格納されているコンテンツをコンテンツ再生装置が再生するコンテンツ再生方法において、前記コンテンツに付加情報を貼り付けて視聴するための前記コンテンツの視聴要求を、前記コンテンツ再生装置が前記コンテンツ配信装置へ送信し、前記視聴要求に対して前記コンテンツ配信装置から配信されてきた前記コンテンツおよび前記付加情報を前記コンテンツ再生装置が受信し、受信した前記コンテンツを前記コンテンツ再生装置が再生するにあたり、前記コンテンツに前記付加情報を付加したユーザと前記付加情報に対して新たな付加情報を付加したユーザとの関係を階層化した階層化インデックスに対応する前記付加情報の階層の指定を受け付け、受信した付加情報の中から、受け付けた階層の付加情報を、前記コンテンツの該当するタイムコードの位置に貼り付けて再生することを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、コンテンツをネットワーク配信する上で、コンテンツの内容を複数の説明者が説明する一方、コンテンツ配信先の複数の質問者がコンテンツを視聴しつつ質問する形態のサービスに対応できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の一実施形態のコンテンツ配信システムの構成を示す図である。
【図2】サーバの階層化インデックスを示す図である。
【図3】メタデータの階層化の一例を示す図である。
【図4】端末に表示されるGUI画面の一例を示す図である。
【図5】コンテンツの登録動作を示す図である。
【図6】コメントの付加動作を示す図である。
【図7】コメントが付加されたコンテンツの視聴動作を示す図である。
【図8】このコンテンツ配信システムを利用したサービスの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照して、本発明の一つの実施の形態のコンテンツ配信システムを詳細に説明する。図1はコンテンツ配信システムの構成を示す図である。
【0015】
図1に示すように、この実施形態のコンテンツ配信システムは、映像加工編集配信センターに設置されたコンテンツ配信装置としての動画配信用のサーバコンピュータ(以下「サーバ1」と称す)と、このサーバ1にインターネットまたはLANなどのネットワーク2を介して接続されたコンテンツ再生装置としての複数のクライアントコンピュータ3〜5(以下「端末3〜5」と称す)とから構成されている。
【0016】
端末3〜5には、ベースコンテンツとしてのオリジナル映像(以下「オリジナルコンテンツ」と称す)に付加情報を貼り付けて視聴するための専用のビューアソフトウェア(以下「専用ビューア」と称す)がインストールされている。なお、オリジナルコンテンツとは、コメントなどの付加情報が付加されていない最初の映像コンテンツをいう。
【0017】
サーバ1から配信されるオリジナルコンテンツのみ(付加情報なし)を視聴するだけの場合は、端末3〜5に汎用のwebブラウザなどの閲覧ソフトウェア(以下「汎用ビューア」と称す)がインストールされていればオリジナルコンテンツのみを視聴可能である。
【0018】
端末3はオリジナルコンテンツをアップロードする端末である。端末4はオリジナルコンテンツまたはコメント付きのコンテンツに対するコメント(付加情報)をアップロードする端末である。付加情報としては、テキストなどのコメントの他に、線画などのベクトル情報などであってもよい。端末5はコメント付きコンテンツを視聴する端末である。なお、この例では説明を解り易くするために、それぞれ個別の機能を持つ端末として分けたが、少なくとも汎用ビューアの他に専用ビューアがインストールされていれば、すべての機能をそれぞれの端末で実行可能である。
【0019】
専用ビューアは、予めサーバ1に登録済みのユーザ情報(ユーザID)をサーバ1へ送ることでサーバ1にアクセスし、サーバ1に格納されているオリジナルコンテンツまたはオリジナルコンテンツと付加情報の合成コンテンツを再生するプログラムである。
【0020】
専用ビューアは、サーバ1のオリジナルコンテンツを閲覧するための配信要求、または閲覧中のオリジナルコンテンツに貼り付けるためにキー操作により入力されたコメントを受け付け、受け付けたコメントをオリジナルコンテンツに付加して登録するための登録要求(コマンド)またはコメントをオリジナルコンテンツに貼り付けて再生するための視聴要求をネットワーク2上のサーバ1へ送信する装置として端末3〜5を機能させる。
【0021】
専用ビューアは、オリジナルコンテンツの視聴要求を、ネットワーク2上のサーバ1へ送信し、視聴要求に対してサーバ1から配信されてきたオリジナルコンテンツおよびコメントを受信し、受信したオリジナルコンテンツを再生するにあたり、オリジナルコンテンツにコメントを付加したユーザとコメントに対して新たなコメントを付加したユーザとの関係を階層化した階層化インデックスに対応するコメントの階層の指定を受け付け、受信したコメントの中から、コメントツール画面24(図4参照)で受け付けた階層のコメントを、オリジナルコンテンツの該当するタイムコードの位置に貼り付けて再生する装置として端末3〜5を機能させる。
【0022】
すなわち、専用ビューアは、コンテンツの配信要求に対してサーバ1からオリジナルコンテンツとコメントが受信されたときに、受信したコメントの中から、コメントツール画面24で受け付けた階層のコメントを、受信したオリジナルコンテンツの該当するタイムコードの位置に貼り付けて再生する装置として端末3〜5を機能させる。
【0023】
サーバ1は、受信部11、制御部12、管理部13、管理情報記憶部14、コンテンツ記憶部としての素材記憶部15、加工編集部16、配信部17などを有している。
【0024】
サーバ1は、ネットワーク2を介して接続された端末3〜5から入力されたユーザ情報が予め登録済みのものである場合に新たなオリジナルコンテンツまたはオリジナルコンテンツに対する付加情報を端末3〜5からアップロードして登録、または既に登録済みのコンテンツに端末3〜5からアクセスしダウンロードし、オリジナルコンテンツのみまたはオリジナルコンテンツとコメントの合成コンテンツのいずれかを端末3〜5で視聴が可能な装置である。
【0025】
受信部11は、端末3からオリジナルコンテンツを登録するための登録要求、視聴中のオリジナルコンテンツに新たな付加情報を貼り付けるための登録要求、視聴中のオリジナルコンテンツに階層毎の付加情報を貼り付けて閲覧するために付加情報の階層を指定した視聴要求などを受信する。
【0026】
制御部12は、受信部11により受信された各種要求に応じて各部を制御する。例えば要求が端末5からの閲覧要求である場合に、閲覧要求に従い、該当する配信対象(オリジナルコンテンツ、付加情報など)を配信するよう管理部13、加工編集部16および配信部17を制御する。
【0027】
素材記憶部15は、ハードディスク装置などにより実現される。素材記憶部15は、コンテンツ記憶部15aとメタデータ記憶部15bとを有している。素材記憶部15には、例えば端末3からアップロードされたオリジナルコンテンツが登録(記憶)される。
【0028】
メタデータ記憶部15bには、例えば端末4で視聴中のオリジナルコンテンツに付加されたコメントなどの付加情報が対応して記憶される。すなわち、この素材記憶部15には、コンテンツとこのコンテンツに付加された付加情報とが記憶される。
【0029】
管理部13は、制御部12により制御されて、階層化インデックス14aを参照して第1ユーザ(講師)と第2ユーザ(受講生)との関係から導出される階層の付加情報とコンテンツを素材記憶部15から読み出し、配信部17へ渡す。
【0030】
管理情報記憶部14は、ハードディスク装置などにより実現される。管理情報記憶部14には、ベースコンテンツに付加情報を付加した第1ユーザ(講師)のID(階層識別情報)と、この第1ユーザ(講師)のID(階層識別情報)の付加情報に対して新たな付加情報を付加した第2ユーザ(受講生)のIDとの関係を階層化した階層化インデックス14aがコンテンツ毎に記憶されている。
【0031】
図2に示すように、階層化インデックス14aには、階層、階層識別情報、開始時間、表示時間、座標、メタデータ識別情報などが対応して記憶されている。
【0032】
階層は、オリジナルコンテンツを最上位階層とする。階層は、“1”,“2”,“3”…という数値であり、例えば“1”はオリジナルコンテンツ自体の階層である第1階層を示し、“2”は第1階層に対して直接的に関係する付加情報の第2階層を示し、“3”は第2階層に対して直接的に関係する付加情報の第3階層を示し、“nは第n−1階層に対して直接的に関係する付加情報の第n階層を示す。すなわちオリジナルコンテンツに付加するコメントなどの付加情報の階層は、紐づく階層:nよりも1層低位とする。
【0033】
階層識別情報は、各階層においてコメントを識別するための情報である。同一階層であっても、複数の発言者が存在することもありえる。開始時間はオリジナルコンテンツのタイムコードに紐付いたコメントの開始時刻を示す。表示時間はオリジナルコンテンツにコメントを継続して表示させる期間を示す。座標はオリジナルコンテンツにコメントを表示させる位置情報を示す。メタデータ識別情報はテキストやベクトル情報等のコメントが格納されるファイル名等を示す。
【0034】
階層化インデックス14aは、コンテンツを第1階層としてコンテンツに付加情報を付加したユーザを第2階層とし、付加情報に対して新たな付加情報を付加したユーザを第3階層とするように階層識別情報に従って階層化されている。
【0035】
すなわち、階層化インデックス14aは、オリジナルコンテンツを第1階層とし、それに直接的に関係する付加情報の階層を第2階層(第1ユーザ(講師)の階層)とし、この第2階層(第1ユーザ(講師)の階層)に直接的に関係する付加情報の階層を第3階層(第2ユーザ(受講生))とする階層構造を持つインデックステーブルである。
【0036】
この階層化インデックス14aに従って生成されるメタデータは、図3に示すような階層構造を持つものとなる。
【0037】
加工編集部16は、汎用ビューア用に、オリジナルコンテンツとメタデータとを合成し配信対象のコンテンツとして素材記憶部15に記憶する。
【0038】
配信部17は、制御部12により制御されて、素材記憶部15に記憶されている配信対象の素材(コンテンツおよび階層毎のコメント)を読み出して、ネットワーク2を通じて要求元へ配信する。
【0039】
すなわち、制御部12と配信部17は、受信部11により受信された視聴要求に従い、管理情報記憶部14の階層化インデックス14aを参照して要求されたコンテンツとコメントを素材記憶部15から読み出し、ネットワーク2を通じて要求元の端末(端末3,4,5のいずれか)へ配信する。
【0040】
端末3〜5にインストールされている専用ビューアは、図4に示すようなグラフィックユーザインターフェース画面20(以下「GUI画面20」と称す)を表示する。
【0041】
GUI画面20には、映像コンテンツ(オリジナルコンテンツまたはオリジナルコンテンツと付加情報との合成映像など)の再生ウィンドゥ21と、再生の戻し、進め、再生、一時停止等の操作部22と、階層化情報の表示欄23と、コメントツール画面24が表示される。
【0042】
コメントツール画面24には、開始時間、継続時間、再生ウィンドゥ21内にコメントを表示する位置を示す情報(座標X,座標Y)、コメントを入力するためのテキスト入力欄25、テキスト以外の付加情報として手書きした画像情報(ベクトル情報)を生成、または音声情報、ファイル等を指定する欄26、閲覧時に閲覧を希望するコメントの階層を指定するための階層指定欄27、階層識別情報欄28、確定ボタン29等が設けられている。階層識別情報欄28には、それぞれの端末3〜5にログインしているユーザ名またはユーザIDが自動的に入力される。コメントツール画面24には、付加情報を再生ウィンドゥ21に貼り付けるための各種入力欄が設けられている。
【0043】
次に、図5乃至図8を参照してこのコンテンツ配信システムの動作を説明する。まず、図5を参照してオリジナルコンテンツの登録動作を説明する。
【0044】
端末3に保存されているオリジナルコンテンツをサーバ1へアップロードして登録する場合、事前処理として、端末3において汎用後webブラウザを起動し、そのブラウザ画面からサーバ1のURLを入力することで、ネットワーク2上のサーバ1へアクセスし、オリジナルコンテンツをアップロード可能な権限を持つユーザとしてログインしたものとする。
【0045】
端末3は、サーバ1の制御部12に対してオリジナルコンテンツのアップロード要求を行う(図5のステップS101)。アップロード要求を受けた制御部12は、素材記憶部15の保存容量を確認し(ステップS102)、オリジナルコンテンツの容量と保存容量とを比較して、素材記憶部15の保存容量が大きい場合、記憶可能と判定し(ステップS103のYes)、アップロード許可を示すメッセージを端末3へ通知する(ステップS104)。
【0046】
次に、アップロード許可の通知を受けた端末3は、オリジナルコンテンツをサーバ1へアップロードし(ステップS105)、オリジナルコンテンツは、素材記憶部15のコンテンツ記憶部15aに記憶される(ステップS106)。
【0047】
このとき、制御部12はオリジナルコンテンツが最初に登録されたコンテンツであることを管理部13へ通知し、このコンテンツの階層化インデックス14aを新たに生成するよう管理部13を制御する。
【0048】
この制御を受けた管理部13は、管理情報記憶部14に新たな階層化インデックス14aを生成し(ステップS107)、階層化インデックス14aの第1階層にオリジナルコンテンツを登録する。
【0049】
登録後、管理部13は、階層化インデックス14aを生成したことを制御部12へ通知し(ステップS108)、これを受けた制御部12は端末3へアップロード完了を示すメッセージを送り、アップロード完了を通知する(ステップS109)。
【0050】
なお、オリジナルコンテンツをアップロードする際に、端末3とサーバ1の受信部11乃至制御部12の間で、ログイン手続き、ユーザ認証、課金管理等を実施してもよい。
【0051】
次に、図6を参照して本システムにおいてユーザが視聴しているコンテンツにコメントを書き込む手順を説明する。
【0052】
このシステムでは、視聴者(受講生)がコンテンツを視聴する際には、サーバ1からコンテンツが配信される(図6のステップS201)。
【0053】
視聴者(受講生)が視聴しているコンテンツに対応する階層化インデックス14aの階層が1階層のみで構成されている場合、サーバ1から端末4へはオリジナルコンテンツのみが配信され、視聴者(受講生)はオリジナルコンテンツを視聴している。また階層化インデックス14aの階層が複数の階層で構成されている場合、視聴者はオリジナルコンテンツとコメントを合成した合成映像コンテンツを視聴している。
【0054】
端末4では、専用ビューアが起動しそのGUI画面20にコンテンツを表示して視聴しているものとする。専用ビューアは、受信し再生中のオリジナルコンテンツから常にタイムコードを取得している(ステップS202)。
【0055】
視聴者(受講生)がGUI画面20にて視聴中のコンテンツにコメントを書き込むためには、GUI画面20のコメントツール画面24でコメントを入力し作成する。このとき作成されるコメントは、テキスト、ベクトル情報、音声データ、画像ファイル等の専用ビューアが許容するメディア形式である。
【0056】
コメントを作成後、確定ボタン29が押下されると、専用ビューアは、オリジナルコンテンツから取得したタイムコードを用いてコメントの挿入開始時刻、コメントを専用ビューワで表示し続ける継続時間や再生ウィンドゥ21内の表示位置を示す座標、コメントを表示させる階層およびコメント自身のデータおよびそのリンク情報を含むコメント情報を作成し(ステップS203)、ネットワーク2を通じてサーバ1へ送信する(ステップS204)。また作成されたコメント情報はメモリに一時記憶される。
【0057】
ここでコメント情報とは、図4に示したコメントツール画面24の情報である。なおコメントを付加する際の階層は、オリジナルコンテンツを再生中であれば、その下の第2階層の数値“2”が自動的に設定される。
【0058】
サーバ1では、送られてきたコメントとコメント情報を受信部11が受信すると、制御部12がその中に含まれるコメントを素材記憶部15のメタデータ記憶部15bに記憶する(ステップS205)。
【0059】
記憶後、制御部12は端末4に対して登録完了通知を行うとともに(ステップS206)、管理部13に対して素材記憶部15のデータが更新されたことを通知する。
また、制御部12は、コメント情報を管理部13へ送る(ステップS207)。
【0060】
管理部13は受け取ったコメント情報を用いて管理情報記憶部14の該当する階層化インデックス14aに新たなレコード(行)を追加し(ステップS208)、データ更新通知を制御部12へ出力し(ステップS209)、データを更新したことを制御部12へ通知する。
【0061】
制御部12は、管理部13からデータ更新通知を受け取ることで、新たなコンテンツが生成可能であることを検知する。
【0062】
その後、制御部12は、汎用ビューアでのコンテンツの視聴可能とするため、オリジナルコンテンツとコメントとを加工編集(合成)するよう加工編集部16へ指示(制御)し(ステップS210)、この指示(制御)により、加工編集部16は素材記憶部15からオリジナルコンテンツとコメントとを読み出し(ステップS211)、互いのデータを合成して(ステップS212)、汎用ビューアで視聴可能な形式のコンテンツに変換する。視聴可能な形式のコンテテンツを合成映像コンテンツと称す。
【0063】
変換後、加工編集部16は、合成映像コンテンツを素材記憶部15へ格納(記憶)し(ステップS213)、素材記憶部15に合成映像コンテンツを格納した旨(格納完了メッセージ)を制御部12へ通知する(ステップS214)。
【0064】
なお加工編集部16で行うデータ合成および変換処理は、汎用ビューアで視聴しない場合は実施しなくてもよい。
【0065】
これらの一連の作業が完了すると、制御部12は端末4に対して合成映像コンテンツの格納通知を行う(ステップS215)。以降、端末4では、専用ビューアでなくとも、合成映像コンテンツを視聴することができるが、この場合、別の階層のコメントを含むコンテンツの視聴は不可能である。
【0066】
なお、端末4から視聴中のコンテンツへのコメントを書き込む際に、端末4とサーバ1の受信部11乃至制御部12の間で、視聴者が端末4にログインしたときとは別のログイン手続き、ユーザ認証、課金管理等を実施してもよい。
【0067】
次に、本システムにおいてユーザがコメント付きコンテンツを視聴するための手順を説明する。まず概要動作を説明する。
【0068】
端末5には予めコンテンツ視聴用の専用ビューアと、コンテンツ配信サイトへアクセスするための汎用ビューア(webブラウザ)が組み込まれており、端末5上で起動させたwebブラウザから所定のURLを入力することで、webブラウザがコンテンツ配信サイト(サーバ1)にアクセスし、そのサイトをwebブラウザの画面に表示する。
【0069】
そして、webブラウザの画面に表示されたサイト内から視聴者が所望のコンテンツを指定することで、コンテンツの識別子(例えばflvなど)に対応付けられた専用ビューアが起動し、専用ビューアにより、サーバ1から該当コンテンツとコメントがダウンロードされて専用ビューアのGUI画面20の再生ウィンドゥ21に、コンテンツとコメントが重畳されて再生される。
【0070】
以下、図7を参照して本システムのコンテンツ配信動作を詳細に説明する。所望のコンテンツを指定することで、汎用ビューアがサーバ1(の制御部12)に対して視聴要求を行う(図7のステップS301)。
【0071】
視聴要求を受け取ったサーバ1では、制御部12が、要求のあったコンテンツの階層情報(視聴要求されたコンテンツが属する階層化インデックス14aの階層構成を示す情報)を取得するために管理部13に対して階層情報の取得を指示する(ステップS302)。
【0072】
管理部13は、管理情報記憶部14から該当する階層化インデックス14aから階層情報を取得し、制御部12へ戻す(ステップS303)。
【0073】
制御部12は、取得した階層情報から、コメントの階層が1階層で構成されているかそれ以外(多階層)かを判定する。つまりコンテンツの階層化構造のチェックを行う(ステップS304)。またチェックと共に、制御部12は、取得した階層情報を端末5へ送信する(ステップS305)。
【0074】
上記判定の結果、コメントの階層が1階層で構成されることが判明した場合(ステップS306のYes)、制御部12は、コメントの付加がないため、そのままのオリジナルコンテンツを端末5へ配信するよう配信部17へ指示し(ステップS307)、この指示を受けた配信部17は素材記憶部15からオリジナルコンテンツを読み出し(ステップS308)、端末5へ配信する(ステップS309)。
【0075】
一方、管理情報記憶部14から取得した階層情報より複数階層であることが判明した場合(ステップS306のNo)、オリジナルコンテンツにコメントが付加されているため、制御部12は、配信部17に対してオリジナルコンテンツおよびコメントの配信指示を行う(ステップS310)。
【0076】
この指示を受けた配信部17は、オリジナルコンテンツおよびコメントを素材記憶部15から読み出し(ステップS311)、ネットワーク2を通じて端末5へ配信する(ステップS312)。
【0077】
端末5では、専用ビューアが、配信部17から送られてきたオリジナルコンテンツを受信(なお複数階層の場合はオリジナルコンテンツとコメントとを受信)し、GUI画面20のコメントツール画面24の階層指定欄27にて指定された階層のコメントをオリジナルコンテンツに重畳して表示する。
【0078】
このように、サーバ1から端末3,4,5へ配信する際は、全ての階層のコメントをコンテンツとともに送信し、端末3,4,5にインストールされる専用ビューアにて、表示したい階層を指定し、指定された階層のコメントをオリジナルコンテンツに重畳して表示しているため、一旦視聴を開始した後に、視聴を停止することなく、表示したいコメントの階層を変更することが可能となる。
【0079】
また端末5のログインとは別に、コンテンツ視聴の際に、端末5とサーバ1の受信部11乃至制御部12の間で、ログイン手続き、ユーザ認証、課金管理等を実施してもよい。
【0080】
最後に、図8を参照して本システムを利用したサービスの一例を説明する。図8に示すように、講師は、例えばムービーカメラなどで撮影した教材の動画コンテンツ(陶器作りの講座などに利用するためのオリジナルコンテンツ)を端末3に読み込ませて(入力し)(ステップS401)、一旦、端末3のハードディスク装置に保存する。
【0081】
続いて、講師は、端末3において専用ビューアのGUI画面20から、説明用のテキストデータを、表示時間を指定して入力し(ステップS402)、それを予めハードディスク装置に保存しておいたオリジナルコンテンツの付加情報、つまりメタデータとして多重して電子マニュアルver.1としてサーバ1にアップロードする(ステップS403)。
【0082】
次に、この講座の視聴者が、端末4などからサーバ1にアクセスして、電子マニュアルver.1が付加された教材の動画コンテンツを閲覧し、電子マニュアルver.1をみた疑問点(コメント)を追記したものとする(ステップS404)。
【0083】
受講生の追記した疑問点に対し、講師が補足説明を端末3に接続したマイクなどから音声(自分の声)を、表示時間を指定して入力し(ステップS405)、そのメタデータをコンテンツに多重し、電子マニュアルver.2として改訂し、サーバ1へアップロードする(ステップS406)。
【0084】
そして、他の受講生は、端末5においてこの電子マニュアルver.2の階層を指定することで、電子マニュアルのバージョンアップの課程で行われた講師と受講生のやりとりを閲覧することができる。
【0085】
このようにこの実施形態のコンテンツ配信システムによれば、オリジナルコンテンツがサーバ1にアップロードされるたびに、サーバ1ではオリジナルコンテンツを第1階層とする階層化インデックス14aを作成し、映像コンテンツにコメントを貼り付けたユーザを第2階層のユーザとし、コメントにさらにコメントを付加したユーザを第3階層とするようにオリジナルコンテンツに対するコメントの階層を階層化インデックス14aで管理することで、どのユーザのコメントに対するユーザの質問か、またはコメントのみたユーザのコメントに対して元のユーザから付加されたコメントか等といったことがオリジナルコンテンツの配下に付加されてゆき、ユーザどうしのコメントのやりとりの内容が判るようになる。
【0086】
また、例えば陶器作りの講座の映像コンテンツなどを第1階層とし、講師(第2階層のユーザ)が映像コンテンツを視聴しながら映像コンテンツに説明用の電子マニュアルなどのコメントを貼り付け、これを受講生が視聴して質問し、それを講師が補足説明して電子マニュアルのバージョンアップを重ねることでノウハウが蓄積されてゆくという効果も得られる。
【0087】
この結果、ネットワーク2を介してコンテンツ配信を行う上で、コンテンツの内容を複数の説明者(講師)が説明する一方、コンテンツ配信先の複数の質問者(受講生)がコンテンツを視聴(閲覧)しつつ質問する形態のサービスに対応できるようになる。
【0088】
なお、本発明は、上記実施形態のみに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形してもよい。
上記実施形態では、端末5からサーバ1へ送った視聴要求に対しサーバ1からコンテンツとコメントが配信されてきたときに、視聴者が指定した階層のコメントを専用ビューアが選択してコンテンツに貼り付け再生したが、例えばサーバ1側で選択した階層のコメントとコンテンツを配信し、端末5では受信されたコメントをコンテンツに貼り付けて再生するようにしてもよい。
【0089】
また、上記実施形態に示した各構成要素を、コンピュータのハードディスク装置などのストレージにインストールしたプログラムで実現してもよく、また上記プログラムを、コンピュータ読取可能な電子媒体:electronic mediaに記憶しておき、プログラムを電子媒体からコンピュータに読み取らせることで本発明の機能をコンピュータが実現するようにしてもよい。電子媒体としては、例えばCD−ROM等の記録媒体やフラッシュメモリ、リムーバブルメディア:Removable media等が含まれる。さらに、ネットワークを介して接続した異なるコンピュータに構成要素を分散して記憶し、各構成要素を機能させたコンピュータ間で通信することで実現してもよい。
【符号の説明】
【0090】
1…サーバ、2…ネットワーク、3,4,5…端末、11…受信部、12…制御部、13…管理部、14…管理情報記憶部、14a…階層化インデックス、15…素材記憶部、15a…コンテンツ記憶部、15b…メタデータ記憶部、16…加工編集部、17…配信部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークを介して接続されたコンテンツ再生装置から入力されたユーザ情報が予め登録済みのものである場合に新たなコンテンツまたは前記コンテンツに対する付加情報を登録、または既に登録済みのコンテンツにアクセスして視聴が可能なコンテンツ配信装置において、
前記コンテンツとこのコンテンツに付加された付加情報とが記憶された素材記憶部と、
前記コンテンツに前記付加情報を付加したユーザと前記付加情報に対して新たな付加情報を付加したユーザとの関係を階層化した階層化インデックスが前記コンテンツ毎に記憶された管理情報記憶部と、
前記コンテンツに前記付加情報を貼り付けて視聴するための視聴要求を受信する受信部と、
前記受信部により受信された視聴要求に従い、前記管理情報記憶部の前記階層化インデックスを参照して要求されたコンテンツと付加情報を前記素材記憶部から読み出し、前記ネットワークを通じて要求元の前記コンテンツ再生装置へ配信する配信部と
を具備することを特徴とするコンテンツ配信装置。
【請求項2】
前記階層化インデックスは、
前記コンテンツを第1階層として前記コンテンツに前記付加情報を付加したユーザを第2階層とし、前記付加情報に対して新たな付加情報を付加したユーザを第3階層とするように階層識別情報に従って階層化されていることを特徴とする請求項1記載のコンテンツ配信装置。
【請求項3】
ネットワークを介して接続されたコンテンツ再生装置から入力されたユーザ情報が予め登録済みのものである場合に新たなコンテンツまたは前記コンテンツに対する付加情報を登録、または既に登録済みのコンテンツにアクセスして視聴が可能なコンテンツ配信装置に処理を実行させるコンテンツ配信プログラムにおいて、
前記コンテンツ配信装置を、
前記コンテンツとこのコンテンツに付加された付加情報とを記憶し、
前記コンテンツに前記付加情報を付加したユーザと前記付加情報に対して新たな付加情報を付加したユーザとの関係を階層化した階層化インデックスを前記コンテンツ毎に記憶し、
前記コンテンツに前記付加情報を貼り付けて視聴するための視聴要求を受信し、
受信した視聴要求に従い、前記階層化インデックスを参照して要求されたコンテンツと付加情報を、前記ネットワークを通じて要求元の前記コンテンツ再生装置へ配信する
装置として機能させることを特徴とするコンテンツ配信プログラム。
【請求項4】
ネットワークに接続されたコンテンツ配信装置に予め登録済みのユーザ情報を前記コンテンツ配信装置へ送ることで前記コンテンツ配信装置にアクセスし、前記コンテンツ配信装置に格納されているコンテンツを再生するコンテンツ再生装置に処理を実行させるコンテンツ再生プログラムにおいて、
前記コンテンツ再生装置を、
前記コンテンツに付加情報を貼り付けて視聴するための前記コンテンツの視聴要求を前記コンテンツ配信装置へ送信し、
前記視聴要求に対して前記コンテンツ配信装置から配信されてきた前記コンテンツおよび前記付加情報を受信し、
受信した前記コンテンツを再生するにあたり、前記コンテンツに前記付加情報を付加したユーザと前記付加情報に対して新たな付加情報を付加したユーザとの関係を階層化した階層化インデックスに対応する前記付加情報の階層の指定を受け付け、
受信した付加情報の中から、受け付けた階層の付加情報を、前記コンテンツの該当するタイムコードの位置に貼り付けて再生する
装置として機能させることを特徴とするコンテンツ再生プログラム。
【請求項5】
ネットワークを介して接続されたコンテンツ再生装置から入力されたユーザ情報が予め登録済みのものである場合に新たなコンテンツまたは前記コンテンツに対する付加情報を登録、または既に登録済みのコンテンツにアクセスして視聴が可能なコンテンツ配信装置におけるコンテンツ配信方法において、
前記コンテンツとこのコンテンツに付加された付加情報とを記憶し、
前記コンテンツに前記付加情報を付加したユーザと前記付加情報に対して新たな付加情報を付加したユーザとの関係を階層化した階層化インデックスを前記コンテンツ毎に記憶し、
前記コンテンツに前記付加情報を貼り付けて視聴するための視聴要求を受信し、
受信した視聴要求に従い、前記階層化インデックスを参照して要求されたコンテンツと付加情報とを、前記ネットワークを通じて要求元の前記コンテンツ再生装置へ配信する
ことを特徴とするコンテンツ配信方法。
【請求項6】
ネットワークに接続されたコンテンツ配信装置に予め登録済みのユーザ情報を前記コンテンツ配信装置へ送ることで前記コンテンツ配信装置にアクセスし、前記コンテンツ配信装置に格納されているコンテンツをコンテンツ再生装置が再生するコンテンツ再生方法において、
前記コンテンツに付加情報を貼り付けて視聴するための前記コンテンツの視聴要求を、前記コンテンツ再生装置が前記コンテンツ配信装置へ送信し、
前記視聴要求に対して前記コンテンツ配信装置から配信されてきた前記コンテンツおよび前記付加情報を前記コンテンツ再生装置が受信し、
受信した前記コンテンツを前記コンテンツ再生装置が再生するにあたり、前記コンテンツに前記付加情報を付加したユーザと前記付加情報に対して新たな付加情報を付加したユーザとの関係を階層化した階層化インデックスに対応する前記付加情報の階層の指定を受け付け、
受信した付加情報の中から、受け付けた階層の付加情報を、前記コンテンツの該当するタイムコードの位置に貼り付けて再生する
ことを特徴とするコンテンツ再生方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公開番号】特開2011−199360(P2011−199360A)
【公開日】平成23年10月6日(2011.10.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−60838(P2010−60838)
【出願日】平成22年3月17日(2010.3.17)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】