説明

コンパニオン動物からの排出物の臭気を低減する方法

【課題】コンパニオン動物、例えば猫及び犬の排出物の臭気を低減する方法の提供。
【解決手段】排出物臭気低減有効量のショウガ科スパイス例えばミョウガ、ショウガ等のスパイス若しくはその抽出物、または別の臭気低減剤と一緒に排出物臭気低減有効量の繊維を含む組成物を例えばフード、栄養補助剤、トリート、スナックまたはトイコーティングの形態、あるいは飲料、高分子ゲル、丸剤、錠剤またはカプセルの形態で動物に摂取させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、本明細書において参考のためにその全体を引用する2003年11月26日に出願された米国仮特許出願第60/525,306号の優先権を請求する。
本発明は、コンパニオン動物からの排出物の臭気を低減する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
コンパニオン動物における排出物臭気は、ペットと共に生活することに関する不快な現実である。屋内で生活する動物、特に砂箱(litter box)を使用するかまたは犬小屋若しくは他の小さな空間に限定された猫及び犬の所有者にとって、この問題は特に不快である。防臭剤を含む吸湿粘土が開発されたが、これは、問題に対する不完全な解決である。動物における排出物臭気は、部分的には、不適切な細菌活性、炎症及び不満足な消化または運動によって引き起こされる消化不良及び微生物発酵の結果である。
【0003】
ショウガ及びその成分は、制吐、抗酸化、抗炎症、及び抗菌活性を含む多数の特性を有すると考えられている。DerMarderosian (2001) The Review of Natural Products. St Louis MO: Facts & Comparisons。
【0004】
日本国特許第4,359,113号は、シーフードに関連した生ぐさ臭の発生を防ぐためのショウガの使用を開示している。
ショウガを含むスパイスが、腸内ガスのインビトロ形成を低減することに及ぼす影響は、Savitri et al. (1986) Food Microbiology 3 (2), 195-199において説明されている。
【0005】
Platel et al. (2001) Nutrition Research 21 (9), 1309-1314は、腸通過時間を低減することにおけるショウガを含む幾つかのスパイスの影響を説明している。
米国特許第5,567,424号は、大豆レシチン、ショウガ、ふすま、りんご繊維及び多くの他の材料を含む健康食品を開示している。この特許は、栄養価が高く、健康によく、通常の腸運動を促進し、充填剤の例えばシャゼンシによって生じる大きな痛みを伴う大便を生じないと言われている組成物に関する。この中で説明されている組成物は、砂糖漬けショウガを含む10を超える成分を含む。
【0006】
米国特許第5,951,946号は、ショウガ目からの植物抽出物、より詳細にはバナナ抽出物を臭気のある基体に施用することによって臭気を低減するための組成物を説明している。言及したこのような臭気のある基体の例は、肥料、尿、下水汚泥、干し草、わら、草、土壌、堆肥、カーペット、動物の供給物、おむつ、ごみ、食品残渣、池、泉、及び腐敗槽を含む。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】日本国特許第4,359,113号
【特許文献2】米国特許第5,567,424号
【特許文献3】米国特許第5,951,946号
【非特許文献】
【0008】
【非特許文献1】DerMarderosian (2001) The Review of Natural Products. St Louis MO: Facts & Comparisons
【非特許文献2】Savitri et al. (1986) Food Microbiology 3 (2), 195-199
【非特許文献3】Platel et al. (2001) Nutrition Research 21 (9), 1309-1314
【発明の概要】
【0009】
本発明は、動物によって排出される排出物の臭気を低減する方法に関する。このような方法は、ヒト及びヒト以外の動物、より詳細にはコンパニオン動物の例えば猫及び犬における使用に適することができると予測されている。
【0010】
本発明は部分的には、コンパニオン動物の排出物の臭気を低減する方法であって、例えば、排出物臭気低減有効量のショウガ科スパイスまたはその抽出物を含む組成物を動物に供給することによって動物に摂取させることを含む方法に関する。本組成物は、例えば、フード、栄養補助剤、トリート、スナックまたはトイとすることができる。ショウガまたはその抽出物が示される本明細書全体にわたって、任意の他のショウガ科スパイスまたはその抽出物で置き換えることができることは当業者には明らかであろう。
【0011】
本組成物は所望により、ショウガまたはその抽出物以外の1つ以上の臭気低減剤、例えば下文に開示するものをさらに含む。コンパニオン動物に供給する組成物中のショウガまたはその抽出物及び1つ以上の追加の臭気低減剤の組合せは、本発明の特定の具体例によれば、排出物臭気を低減する際に優れた効果を有することができる。
【0012】
本発明の利点及び利益は、本明細書を読むことによって当業者に明瞭になろう。
【発明を実施するための形態】
【0013】
“排出物”という用語を本明細書において一般的に使用して、尿、大便、及び腸内ガス(放屁)を含む、動物によって生じる全ての形態の生物学的廃棄物を指す。1具体例によれば、本発明の方法を使用して、大便臭気を低減する。別の具体例によれば、本方法を使用して、動物によって排出されるガスの臭気を低減する。
【0014】
“ショウガ科スパイス”という用語は、本明細書において、ガランガ(galanga)、カルダモン、ターメリック、ミョウガ(myoga)及びショウガが挙げられるがこれらに限定されるものではない、植物の科であるショウガ科の植物からの植物の一部分またはその抽出物を指す。
【0015】
本出願のためには、“ショウガ”は、ジンギベル・オッフィキナレ(Zingiber officinale)及び他のジンギベル種の植物の一部分、特に根茎(時々“根”と呼ばれる)を含む。これは、粉末、乾燥済み、新鮮なもの、加熱調理済みまたは生のような任意の形態のショウガを含む。ショウガの“抽出物”は、本明細書において、流体抽出物、チンキ剤、精油、留出物及び含油樹脂を含む、ショウガから抽出された物質を含む任意の製品である。
【0016】
本発明によれば、ショウガ及びその抽出物は驚くべきことに、動物の食餌に含まれた場合、動物からの排出物の臭気を低減する際に有効であることができることが見い出された。特定の理論によって束縛されるものではないが、本発明の有益な影響は、少なくとも部分的には、ショウガの抗菌、抗炎症及び胃の刺激特性に起因すると考えられている。特に、ショウガは、排出物中に存在する複素環、フェノール、チオール、スルフィド及びインドールを含む臭気生成化合物のレベルを低減し、このようにして、大便、尿及び放屁臭気を含む排出物臭気を低減すると考えられている。
【0017】
さらに、本発明によれば、単数または複数の追加の臭気低減剤は、ショウガまたはその抽出物と組み合わせて使用された場合、コンパニオン動物の例えば猫及び犬における排出物臭気を低減する際に有用であることができることが発見された。様々な具体例においては、このような追加の単数または複数の臭気低減剤は、繊維、ミネラル、亜鉛塩、例えば酢酸亜鉛、ハーブ及びスパイス、ハーブ及びスパイスの抽出物、プロバイオティックス、酵素及びタンパク質からなる群から選択される。
【0018】
例示的に、ショウガまたはその抽出物と一緒に使用できるハーブ及びスパイスの中には、ローズマリー、ニンニク、キャラウエー、ドーブ小麦(dove wheat)、ハコベ、バナナ、マヨラナ、カミツレ、ナツメグ、オールスパイス、クミン、タラゴン、タイム、カンゾウ、バジル、セロリシード、セイヨウヤマハッカ、ラベンダー、フェンネル、アニス、イラクサ、エキナセア及びユッカ、例えばモハベユッカ(ユッカ・スキジゲラ)(Mohave yucca (Yucca schidigera))がある。ショウガまたはその抽出物と一緒に使用できるハーブ及びスパイスの抽出物は例示的に、例えばレモン、ペパーミント、タイム、バニラ、柑橘類、シナモン、ユーカリ類、ラベンダー、クローブ及びオレガノの油からなる群から選択される精油を含む。本発明に従って使用できる追加の植物抽出物は、本明細書において参考のためにその全体を引用する米国特許第5,401,502号に列記されている。
【0019】
特定の理論によって束縛されるものではないが、臭気結合化合物、臭気を隠す化合物、微生物調節、抗炎症手段または酵素調節によって臭気を低減する化合物、及び窒素代謝の修正またはアンモニアの結合によって臭気を低減する化合物は、ショウガまたはその抽出物と組み合わせて使用された場合、場合によっては、排出物臭気を低減することに相乗効果を及ぼすことができると考えられている。
【0020】
本発明の方法は、ヒト及びヒト以外の動物の例えばヒト以外の霊長類(例えば、サル、チンパンジー等)、コンパニオン動物(例えば、犬、猫、馬等)、家畜(例えば、山羊、羊、豚、牛等)、実験動物(例えば、マウス、ラット等)、鳥(例えば、飼いならされた鳥の例えばカナリヤ、オウム等及び商業用の鳥の例えば鶏、アヒル、七面鳥等)、げっ歯類動物(例えば、ハムスター、モルモット、アレチネズミ、ウサギ、ハリネズミ、フェレット、チンチラ等)、並びに野生の、外来の及び動物園の動物(例えば、狼、熊、鹿等)を含む様々な動物のために有用であることができると予測されている。
【0021】
本発明の幾つかの具体例においては、動物は猫である。
本発明の他の具体例においては、動物は犬である。
本発明は、ショウガまたはその抽出物を単独でまたは上記に列記したものを含む他の臭気低減剤と組み合わせて含む様々な組成物を予測している。予測される組成物は例えば、フード、栄養補助剤、トリート、スナック、トイ(典型的には、咀嚼可能で消費可能なトイ)、飲料及び高水分ゲルを含む。他に、ショウガまたはその抽出物を含む組成物を、経口単位剤形の例えば丸剤、錠剤、ゲルまたはカプセルで投与することができる。
【0022】
一般に、本発明は、乾物ベースで0〜約50重量%の炭水化物;約5〜約70重量%のタンパク質;約2〜約50重量%の脂肪;及び0〜約15重量%の栄養バランス剤を含むフード組成物のために有用であることが見い出されよう。
【0023】
本組成物を本方法に従って使用した場合、ショウガは、本組成物中に、排出物臭気を低減するのに有効な量で存在するべきである。例えば、本発明の組成物中のショウガの量は、組成物の総重量の少なくとも約0.01%、例示的に約0.05〜約12%、または約0.1〜約5%であることができる。
【0024】
ショウガの抽出物を使用した場合、使用する量は、組成物の総重量の少なくとも約0.01%、例示的に約0.05〜約12%、または約0.1〜約5%の量であるショウガ、例えば粉末状ショウガと同等であるべきである。使用すべき抽出物の正確な量は、他のファクターの中でも抽出物が製造の最中に濃縮された程度に依存するが、典型的に組成物の約5〜約2000重量ppmである。当業者は、本明細書における開示に基づく常用の試験によって、上記に与えたショウガ、例えば粉末状ショウガの量と有効性において同等のショウガの特定の抽出物の量を容易に確定しよう。
【0025】
“ショウガ同等量”は、本明細書において、ショウガ、例えば粉末状ショウガの述べた量と臭気低減効果において同等のショウガまたはその抽出物の量を意味する。
本発明の1具体例においては、本組成物は、繊維と組み合わせてショウガまたはその抽出物を含む。繊維は、様々な機構の例えば保水性、物理的拡張、腸内細菌のための燃料、粘度の変化等によって、腸運動の調節を助ける重要な食品成分である。繊維の例としては、セルロース、ヘミセルロース、柑橘類パルプ、大麦、ふすま、バナナ、エンバク繊維、マンナン−オリゴ糖、ペクチン、キシロオリゴ糖、ゴボウ、ビートパルプ、イヌリン、アラビノガラクタン、ガムからのオリゴ糖、ガラクトース、他のキシラン、フルクタン、デキストラン、抵抗性デンプン(resistant starch)等が挙げられるがこれらに限定されるものではない。本具体例によれば、繊維は組成物の総重量の約0.1〜約20%、例えば約1〜約11%のレベルで存在するべきである。
【0026】
関連する具体例においては、コンパニオン動物の排出物の臭気を低減する方法であって、別の臭気低減剤と一緒に例えば上記に述べた量で繊維を含む排出物臭気低減有効量の組成物を含む組成物を動物に摂取させることを含む方法が提供される。この具体例によれば、臭気低減剤は、ミネラル、亜鉛塩、例えば酢酸亜鉛、ハーブ及びスパイス、ハーブ及びスパイスの抽出物、プロバイオティックス、酵素及びタンパク質からなる群から選択されることができる。
【0027】
様々な具体例においては、繊維の組成は、100%非発酵性繊維、100%中程度発酵性繊維または100%高度発酵性繊維であることができる。
他の具体例においては、繊維の組成は、総繊維組成物の少なくとも約0.1重量%、例えば少なくとも約10%、少なくとも約20%、または少なくとも約60%を非発酵性繊維の形態で含むことができる。特定の具体例においては、繊維は、総繊維組成物の約10〜約80%、例えば約40〜約60重量%を発酵性繊維の形態で含み、残りは非発酵性繊維である。
【0028】
特定の具体例においては、繊維の組成は、総繊維組成物の約5〜約50%、例えば約10〜約15重量%の中程度発酵性繊維を含む。
特定の具体例においては、繊維の組成は、総繊維組成物の0〜約20%、例えば約10〜約15重量%を高度発酵性繊維の形態で含む。
【0029】
非発酵性繊維としては、セルロース、エンバク繊維、ヘミセルロース及び落花生殻が挙げられるがこれらに限定されるものではない。
中程度発酵性繊維としては、ビートパルプ、柑橘類パルプ、抵抗性デンプン、幾つかのガム、ガラクトオリゴ糖、マンナン−オリゴ糖、ゴボウ、米ぬか、大豆繊維、エンバクグルカン等が挙げられるがこれらに限定されるものではない。
【0030】
高度発酵性繊維としては、ガム、ペクチン及び特定のオリゴ糖の例えばキシロオリゴ糖が挙げられるがこれらに限定されるものではない。ガムは、ジェラン及びキサンタンガムが挙げられるがこれらに限定されるものではない微生物によって生成するガム、並びに植物によって生成するガムの例えばアカシア(アラビアゴム)を含む。
【0031】
繊維組成物は、有機物消失(organic matter disappearance)または発酵性約0〜約80%を有するべきであるが、個々に使用する個々の繊維成分または繊維は0〜100%の範囲の発酵性を有することができる。“有機物消失”は、繊維組成物を動物またはヒトからの大便の物質と共に12〜24時間生理的体温でまたはその付近でインビトロでインキュベートした場合の、発酵によって失われる有機物のパーセントであり、
{1−[(有機物残留分−有機物ブランク)/初期有機物]}×100
として計算される。
【0032】
典型的に、動物によって摂取される組成物のショウガまたはその抽出物及び他の任意の単数または複数の臭気低減剤は、動物に組成物が消費のためには許容不可能であると知覚させるかまたはさもなければ組成物を拒否するか、拒絶するか若しくは摂取することを禁止される芳香または香味を与えない濃度で存在する。しかしながら、このような濃度を超える場合でさえも、例えばショウガの芳香または香味を隠すための芳香または香味増強剤(flavor enhancer)を使用して、望ましい芳香及び香味を実現することができる。
【0033】
本組成物のショウガまたはその抽出物及び他の任意の単数または複数の臭気低減剤は、動物の健康に対して有害でない濃度で存在するべきである。従って、例えば、ショウガは、消化に及ぼす望ましくない影響、特に数日以上続く長期の影響を引き起こさない濃度で存在するべきである。消化に及ぼす望ましくない影響は、例えば、便秘または下痢を含み得る。
【0034】
1具体例においては、本組成物は、ショウガまたはその抽出物を単独でまたは1つ以上の追加の臭気低減剤と組み合わせて含むフードまたは栄養補助剤である。栄養補助剤は例えば、全体の栄養バランスまたは性能を改良するために、別の供給物またはペットフードと共に使用される供給物またはペットフードを含む。予測される栄養補助剤は、栄養補助剤として他の供給物またはペットフードに未希釈で供給されるか、別個に入手可能な動物用飼料の他の部分と共に自由に選択できるか、または希釈され、動物の通常の供給物またはペットフードと混合されて完全な供給物またはペットフードを製造する組成物を含む。AAFCOは、例えば、the American Feed Control Officials, Inc. Official Publication (2003), at p. 220において栄養補助剤に関する検討を提供している。栄養補助剤は、例えば、粉末、液体、シロップ、丸剤、カプセル封入組成物等を含む様々な形態であることができる。
【0035】
別の具体例においては、本組成物は、ショウガまたはその抽出物を単独でまたは1つ以上の追加の臭気低減剤と組み合わせて含むトリートである。トリートは例えば、動物に与えられて、動物が非食事時間に食するように誘う組成物を含む。犬のための予測されるトリートは例えば、ドッグボーンの形状の犬用ビスケットを含む。トリートは栄養があるものとすることができ、ここで組成物は1つ以上の栄養素を含み、例えば、フードに関して上記に説明した組成物を有することができる。非栄養トリートは、無毒の任意の他のトリートを包含する。ショウガまたはその抽出物は、トリートの上にコーティングされる組成物中に含まれることができるか、またはトリート中に取り入れことができるか、または両方である。
【0036】
別の具体例においては、本組成物は、ショウガまたはその抽出物を単独でまたは1つ以上の追加の臭気低減剤と組み合わせて含むトイである。トイは例えば、咀嚼可能なトイを含む。犬のための予測されるトイは例えば、人工の骨状物(artificial bone)を含む。ショウガは、例えば、トイの表面の若しくはトイの構成要素の表面のコーティング中に存在できるか、部分的に若しくは完全にトイ全体にわたって取り入れることができるか、または両方である。予測される具体例においては、ショウガは、トイと遊ぶかまたは咀嚼している時に動物によって経口で利用可能である。
【0037】
本発明による修正に適した例示のトイは、下記に個々に引用する特許において開示されており、本明細書において参考のために引用する。
米国特許第5,339,771号及びこの中に開示する参考文献。
【0038】
米国特許第5,419,283号及びこの中に開示する参考文献。
本発明は、部分的に消費可能なトイ(例えば、プラスチック成分を含むトイ)及び完全に消費可能なトイ(例えば、ローハイド及び様々な人工の骨状物)の両方を予測していると認識されるはずである。さらに、本発明は、ヒト及びヒト以外による使用の両方のための、特にコンパニオン動物、家畜、及び動物園の動物による使用のための、特に犬または猫による使用のためのトイを予測していると認識されるはずである。
【0039】
“トリート”及び“トイ”という用語は、本明細書のために互換性があるとみなすことができる。しかしながら、一般にトリートは完全に可食であり、本発明によるトイは可食コーティングを有する。
【0040】
別の具体例においては、本組成物は、ショウガ科スパイスまたはその抽出物を含む水性ペット用飲料である。飲料は主に水を含み、所望により香味増強剤の例えば肝臓消化物をさらに含む。
【0041】
別の具体例においては、本組成物は、例えば実質的に米国特許第6,528,084号において開示するような高水分ゲルまたは“固体水(solid water)”組成物であるが、ショウガ科スパイスまたはその抽出物が加えられている。このような組成物は、ジェロー(登録商標)(Jell-O(登録商標))デザートと同様のゼリー様コンシステンシーを有することができる。
【0042】
本発明の組成物を製造する際に、ショウガまたはその抽出物は、単独でまたは1つ以上の追加の臭気低減剤と組み合わせて、本組成物中に所望の濃度で、典型的にショウガ、例えば粉末状ショウガと同等の濃度で、組成物の総重量の少なくとも約0.01%、例示的に約0.05〜約12%、または約0.1〜約5%の量で存在するように、本組成物の成分を調節する。ショウガから抽出した油または活性成分を使用する場合、これは通常、本組成物中に約1ppm〜約2000ppmで存在するべきである。ショウガまたはその抽出物を、例えば、配合処理の最中に、例えば本組成物の他の成分の混合の最中及び/または後に、本組成物中に取り入れることができる。こうした成分の本組成物中への分布を、標準的な混合手順を含む任意の従来の方法によって為し遂げることができる。任意の他のショウガ科スパイスまたはその抽出物を同様に使用できる。
【0043】
本発明の組成物(特にフード)は、従来のペットフード加工を使用して、缶入りまたはウエット形態で製造できる。栄養的に適切なフード組成物のための典型的な要件は:
炭水化物、0〜約90%、例示的に約5〜約45重量%;
タンパク質、約5〜約70%、例示的に約10〜約60重量%;
脂肪、約2〜約50%、例示的に約5〜約40重量%;
総食物繊維、約0.1〜約20%、例示的に約1〜約11重量%;及び
栄養バランス剤の例えばビタミン及びミネラル、0〜約15%、例示的に約2〜約8重量%である。
こうした成分に、本発明に従い1つ以上の排出物臭気低減剤の例えばショウガまたはその抽出物を加える。
【0044】
ビタミン及びミネラルは、欠乏を避け、健康を維持するのに必要な量含まれるべきである。米国学術研究会議は、例えば、National Academy Press, Washington, DCによって出版されたNutrient Requirements of Swine, 10th Revised Edition (1998); Nutrient Requirements of Poultry, 9th Revised Edition (1994); Nutrient Requirements of Horses, 5th Revised Edition等において、家畜用に助言している。AAFCOは、the American Feed Control Officials, Inc. Official Publication (2003), at pp. 126-240において犬及び猫用に助言している。
【0045】
1つの予測される具体例においては、挽いた動物(例えば、哺乳類、家禽、及び/または魚)のタンパク性組織を、動物脂肪及び植物油、穀物、他の栄養バランス成分、特殊目的の添加剤(例えばビタミン及びミネラル混合物、無機塩、セルロース及びビートパルプ、充填剤、及びその他同様なもの)を含む他の成分と混合し;加工に十分な水も加える。こうした成分を典型的に、成分をブレンドしながら加熱するのに適した容器中で混合する。混合物の加熱を、任意の適切な仕方で、例えば、直接蒸気インジェクションによってかまたは熱交換器を備えた容器を使用することによって達成できる。最後の成分を加えることに続いて、混合物を約10℃〜約100℃の温度に加熱する。こうした範囲の外側の温度は許容可能であるが、他の加工助剤を使用しない場合、工業的に実際的でないことがあり得る。適切な温度に加熱した場合、材料は典型的には濃厚な液体の形態である。濃厚な液体を適切な容器の例えば缶、ジャー、パウチまたはその他同様なものに充填する。蓋をし、容器を気密封止する。封止した容器を次に、内容物を滅菌するように設計された従来の装置中に置く。これは通常、例えば使用する温度及び組成物に依存して適切な時間、少なくとも約110℃の温度に加熱することによって成し遂げられる。製品はまた、内容物を工業的な無菌にまで加熱し、その後、滅菌した容器中に包装する無菌プロセスによって製造できる。
【0046】
本発明の組成物(特にフード)を、従来の加工を使用して乾燥形態で製造できる。1つの予測される具体例においては、例えば、動物性タンパク質源、植物性タンパク質源、穀物等を含む乾燥成分を挽き、一緒に混合する。脂肪、油、動物性タンパク質源、水等を含む湿ったまたは液体の成分を次に乾燥混合物に加え、これと混合する。混合物を次にキブルまたは同様の乾燥部片に加工する。キブルはしばしば、乾燥及び湿潤成分の混合物に高圧及び高温で機械仕事を施し、小さな開口部を通して押し、回転ナイフによって切り取ってキブルにする押し出し法を使用して形成される。湿潤したキブルを次に乾燥させ、例えば香味料、脂肪、油、粉末、及びその他同様なものを含んでよい1つ以上の局所コーティングで所望によりコーティングする。キブルはまた、押し出しではなくベーキング法を使用して生地から製造でき、ここで乾熱処理の前に生地を型に入れる。キブルはまた、ペレット化されるフードマトリックスから製造できる。ショウガを、例えば、押出しの前に上記に説明した混合物に加えることによって、または押出しキブルまたはペレットを、例えば、局所コーティングの成分としてのショウガでコーティングすることによって、ショウガまたはその抽出物を単独でまたは追加の臭気低減剤と組み合わせてフード組成物中に取り入れることができることに言及することは重要である。
【0047】
本発明のトリートを、例えば、ドライフードに関して上記に説明したものと同様の押し出しまたはベーキング法によって製造できる。他の方法も使用して、ショウガまたはその抽出物を単独でまたは1つ以上の追加の臭気低減剤と組み合わせて含むコーティングを既存のトリート形態の外面に施用するか、またはショウガまたはその抽出物を既存のトリート形態中に注入することができる。
【0048】
本発明の動物用トイは典型的に、ショウガまたはその抽出物を単独でまたは1つ以上の追加の臭気低減剤と組み合わせて含む組成物で任意の既存のトイをコーティングすることによって製造される。
【0049】
本発明の組成物は、一般に当分野において周知の添加剤、例えば安定剤及び加工助剤を、本発明によって提供される目的及び効果を損なわない量で含むことができる。貯蔵寿命を増大させるために使用する物理的方法の効果を補うかまたは強化することによって本組成物の貯蔵寿命を増大させるために、安定剤を加えることができる。安定剤の例は、保存剤、抗酸化剤、協力剤及び金属イオン封鎖剤、パッケージングガス、乳化剤、増粘剤、ゲル化剤、及び湿潤剤である。乳化剤及び増粘剤の例は、ゼラチン、セルロースエーテル、デンプン、デンプンエステル、デンプンエーテル、及び加工デンプンである。
【0050】
当分野において周知の他の添加剤を、栄養及びおいしさの目的で使用する。適切な量は当業者によって容易に決定されるが、例示量である最高約5重量%までのこのような添加剤を通例使用する。例は、酸化鉄、塩化ナトリウム、クエン酸カリウム、塩化カリウム及び他の食用塩、香味料、ビタミン、ミネラル及び着色剤を含む。
【実施例】
【0051】
以下の実施例は単に例示とし、いかなる点でも本開示を限定しない。
実施例1
実験を行って、ショウガが犬における大便臭気化合物並びにガス臭気及び放屁エピソードの頻度に及ぼす影響を特徴付けた。0.5重量%のショウガ根粉末を加えたかまたは加えない成犬用フードを使用して、実験を行った。6匹の犬にショウガを有しない対照フードを2週間を供給し、続いて0.5%のショウガ根粉末を含むフードをさらに2週間供給した。各2週間の供給期間の終わりに、それらの犬において大便臭気化合物を測定し、ガス測定を行った。標準的な量の大便をガラス容器中に置き、固相微小抽出繊維(solid phase microextraction fiber)をヘッドスペース中でインキュベートすることによって、大便臭気化合物を抽出した。繊維に結合した揮発性物質を脱着し、様々なピークに分離するためにガスクロマトグラフィーユニットに注入した。ピークを次に質量分析法によって分析した。
【0052】
表1は、3匹の犬から得られた結果を提出する。データは、ショウガは次の3つのクラスの大便臭気化合物:フェノール、複素環及びインドールを低減したことを示す。数字は、クロマトグラムにおけるピークの下の面積によって測定した相対的な差を示す。
【0053】
【表1】

【0054】
表2は、5匹の犬から得られた放屁データを提出する。放屁データは、ガス測定ユニット、及び、1つのポケットの中にユニットを、もう一方の中に釣合いおもりを保持する2つのポケットを有しスパンデックス及びナイロン材料から製造された犬用ジャケットからなるガス監視系を使用して得た。ガス測定ユニットは内部ポンプを有する。管類を、直腸付近で動物の周りを通る環状ループにして、ポンプに接続する。空気がガスユニットを通してポンプで送られるにつれて、ポンプ中の内部センサーは動物から放出された硫化水素を測定する。硫化水素(H2S)の測定は、ショウガはこのガス臭気化合物及び放屁エピソードの頻度を低減したことを示す。ショウガはまた放屁事象の数を低減した。
【0055】
【表2】

【0056】
実施例2
別の実験においては、長期にわたる供給の研究にある犬からの大便を分析して、大便臭気化合物を測定した。犬の食餌を、ビートパルプ、オリゴ糖及び米ぬかからなる2.4%のプレバイオティック繊維を用いて配合した。大便及びガス試料を、実施例1において説明したように集めた。結果を表3に提出する。表3を表1と比較した場合、繊維は、より不快なカルボン酸化合物からより不快でないケトン化合物へのシフトを引き起こしたことが明瞭である。対応するショウガの研究において(表1を参照されたい)、ショウガは単独でエステル及びケトンを低減したが、カルボン酸の生成からのシフトを引き起こさなかった。こうした結果は、繊維と組み合わせたショウガは、排出物臭気を低減する際に、加法的、相補的または相乗効果を有しうることを示す。
【0057】
【表3】

【0058】
実施例3
実験を、ショウガ、繊維または両方を含む食餌を供給された20匹の犬を用いて行った。犬に次の4つの異なるフードのうちの1つを2週間供給した:対照、対照プラス0.5%のショウガ根粉末、対照プラス繊維ブレンド及び対照プラス0.5%のショウガ根粉末及び繊維ブレンド粉末。2.4%の繊維ブレンドは、柑橘類パルプ、大麦、アラビノガラクタン及びバナナフレークだった。各食餌を続けた各2週間の期間の終わりに、大便を集め、分析して、大便臭気化合物を測定した。標準的な量の大便をガラス容器中に置き、固相微小抽出繊維をヘッドスペース中でインキュベートすることによって、大便臭気化合物を抽出した。繊維に結合した揮発性物質を脱着し、様々なピークに分離するためにガスクロマトグラフィーユニットに注入した。ピークを次に質量分析法によって分析した。
【0059】
結果を下記の表4に示す。ショウガをフードに加えることは、減少した大便レベルのカルボン酸及び複素環(インドールを含む)を生じ、一方、繊維を加えることはカルボン酸の減少を引き起こした。ショウガ及び繊維の両方を加えることは、カルボン酸及びフェノールのより大きな低減を生じた。数字は、クロマトグラムにおけるピークの下の面積によって測定した相対的な差を示す。
【0060】
【表4】

【0061】
実施例4
実験を、ショウガまたは繊維または両方を含む食餌を供給された20匹の犬を用いて行った。この研究の目的は、実施例2の実験に関して引き続き行い、ショウガ及び繊維の相互作用を特徴付けることだった。
【0062】
犬に4×4ラテン方格設計で4つのフードを供給した。犬を各5匹の犬の4つの群に分け;各群に4つの異なるフードのうちの1つを2週間供給した。各2週間の期間の終わりに、各群の犬を異なるフードに代えた。大便及びガス試料を実施例1において説明したように集め、集めるのは各食物介入期間の終わりに実行した。犬に以下の4つのフードのうちの1つを2週間供給した:対照、対照プラス0.75%のショウガ、対照プラス1%の加えた繊維、及び対照プラス0.75%のショウガ及び1%の加えた繊維。繊維の組合せは、0.4%のアラビノガラクタン、0.4%のバナナフレーク及び0.2%のオリゴ糖だった。
【0063】
結果を下記の表5及び6に示す。表5の数字は、クロマトグラムにおけるピークの下の面積によって測定した相対的な差を表す。表5は、(i)ショウガはインドール、脂肪酸及びケトンを低減し;(ii)繊維はインドール、複素環、脂肪酸及びケトンを低減し;(iii)ショウガ及び繊維を組合せて、チオール及びスルフィドを低減したことを示す。この研究は、ショウガ及び繊維の組合せはケトン対カルボン酸の比を増大させる可能性があるという実施例1及び2から引き出した仮説を裏付けた。表6は、ショウガ及び/または繊維が放屁に及ぼす影響を示す。ショウガ及び繊維は単独で、放屁エピソードの数、硫化水素の合計、及び硫化水素の最高レベルを低減する際の有効性を証明した。ショウガ及び繊維は組合せられて、検出される硫化水素の最高レベルを減少した。
【0064】
実施例4の場合のフード組成物の分析は、フードの主成分の大部分は、繊維含量以外は同様であることを示した(表7)。
【0065】
【表5】

【0066】
1短鎖及び枝分れ鎖
【0067】
【表6】

【0068】
【表7】

【0069】
実施例5
実験を、ショウガを含む食餌を供給された20匹の猫を用いて行った。この研究の目的は、ショウガの消費が猫の大便中の大便臭気化合物に及ぼす影響を決定することだった。猫に対照食を2週間を供給し、次いで次の2週間、猫に0.5%のショウガを有する対照食を供給した。実施例1において説明したように、大便を各食物介入期間の終わりに集め、分析した。結果を下記の表8に示す。示す数字は、クロマトグラムにおけるピークの下の面積によって測定した相対的な差を表す。ショウガをフードに加えることは、インドール及び複素環のレベルをそれぞれ48%及び53%低減した。
【0070】
【表8】

【0071】
実施例6
実験を、ショウガを含む食餌を供給された20匹の正常で健康な猫を用いて行った。この研究の目的は、ヒトのパネリストによって知覚される猫の大便の臭気にショウガの消費が及ぼす影響を決定することだった。猫に対照食または対照食プラス0.5%のショウガを2週間供給した。各食物介入研究の終わりに大便試料を集めた。
【0072】
9人のヒトのパネリストを使用して、一定の気流を有するポートを通して臭気を嗅ぎ、これをn−ブタノールを使用した標準曲線と比較することによって、大便臭気の強度の差を検出した。パネリストは試料を区別できないようになっており、大便試料の臭気強度を、臭気の強度を校正するために使用した標準化合物であるn−ブタノールのものと比較した。大便臭気成分の差は、この研究において質量分析によって検出可能ではなかったが、パネリストは大便臭気の強度の差を検出できた。パネリストは、加えたショウガを有するフードを猫が摂取した期間からの大便試料は、ショウガを有しない対照フードを猫が摂取した期間からの大便試料よりも強度が低い(それぞれ平均強度1022対1123ppmのn−ブタノール)ことを見い出した。
【0073】
本明細書において引用した全ての特許及び刊行物を、参照によって本出願に組み込む。
“含む(comprise)”、“含む(comprises)”、及び“含むこと(comprising)”という語は、排他的にではなく包含的に解釈すべきである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンパニオン動物の排出物の臭気を低減する方法であって、排出物臭気低減有効量のショウガ科スパイスまたはその抽出物を含む組成物を前記動物に摂取させることを含む方法。
【請求項2】
前記ショウガ科スパイスまたはその抽出物は、ガランガ、カルダモン、ターメリック、ミョウガ及びショウガからなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ショウガ科スパイスまたはその抽出物は、ショウガまたはその抽出物である、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記動物は猫である、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記動物は犬である、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記組成物はフードの形態である、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記組成物はトリートの形態である、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記組成物は栄養補助剤の形態である、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記組成物はトイコーティングの形態である、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記組成物は飲料の形態である、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記組成物は高水分ゲルの形態である、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記組成物は丸剤、錠剤、ゲルまたはカプセルの形態である、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記組成物は、ショウガまたはその抽出物以外の少なくとも1つの臭気低減剤をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記ショウガまたはその抽出物以外の少なくとも1つの臭気低減剤は、繊維、ミネラル、亜鉛塩、ハーブ及びスパイス、ハーブ及びスパイスの抽出物、プロバイオティックス、酵素及びタンパク質からなる群から選択される、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記ショウガまたはその抽出物以外の少なくとも1つの臭気低減剤は、ローズマリー、ニンニク、キャラウエー、ドーブ小麦、ハコベ、バナナ、マヨラナ、カミツレ、ナツメグ、オールスパイス、クミン、タラゴン、タイム、カンゾウ、バジル、セロリシード、セイヨウヤマハッカ、ラベンダー、フェンネル、アニス、イラクサ、エキナセア及びユッカからなる群から選択されるハーブまたはスパイスである、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
前記ショウガまたはその抽出物以外の少なくとも1つの臭気低減剤は、レモン、ペパーミント、タイム、バニラ、柑橘類、シナモン、ユーカリ類、ラベンダー、クローブ及びオレガノの油からなる群から選択される精油である、請求項13に記載の方法。
【請求項17】
前記ショウガまたはその抽出物以外の少なくとも1つの臭気低減剤は少なくとも1つの繊維である、請求項13に記載の方法。
【請求項18】
前記少なくとも1つの繊維は、セルロース、ヘミセルロース、柑橘類パルプ、大麦、ふすま、バナナ、エンバク繊維、エンバクグルカン、マンナン−オリゴ糖、ペクチン、キシロオリゴ糖、ゴボウ、ビートパルプ、イヌリン、アラビノガラクタン及びオリゴ糖からなる群から選択される、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記少なくとも1つの繊維は、前記組成物中に約0.1〜約20重量%の量で存在する、請求項17に記載の方法。
【請求項20】
前記少なくとも1つの繊維は、前記組成物中に約1〜約11重量%の量で存在する、請求項17に記載の方法。
【請求項21】
前記組成物中に存在する総繊維のうち、少なくとも約20重量%は非発酵性である、請求項17に記載の方法。
【請求項22】
前記ショウガまたはその抽出物は、前記組成物中に、少なくとも約0.01重量%であり前記動物の消化に悪影響を引き起こすのに十分ではないショウガ同等量で存在する、請求項1に記載の方法。
【請求項23】
前記ショウガまたはその抽出物は、前記組成物中に、約0.05〜約12重量%のショウガ同等量で存在する、請求項1に記載の方法。
【請求項24】
前記ショウガまたはその抽出物は、前記組成物中に、約0.1〜約5重量%のショウガ同等量で存在する、請求項1に記載の方法。
【請求項25】
前記組成物は、約5〜約2000重量ppmのショウガの油または活性成分を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項26】
コンパニオン動物の排出物の臭気を低減する方法であって、排出物臭気低減有効量の繊維を第2の臭気低減剤と一緒に含む組成物を前記動物に摂取させることを含む方法。
【請求項27】
前記臭気低減剤は、ミネラル、亜鉛塩、ハーブ及びスパイス、ハーブ及びスパイスの抽出物、プロバイオティックス、酵素及びタンパク質からなる群から選択される、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記繊維は、前記組成物中に約0.1〜約20重量%の量で存在する、請求項26に記載の方法。
【請求項29】
前記繊維は、前記組成物中に約1〜約11重量%の量で存在する、請求項26に記載の方法。
【請求項30】
前記組成物中に存在する総繊維のうち、少なくとも約20重量%は非発酵性である、請求項26に記載の方法。

【公開番号】特開2012−95661(P2012−95661A)
【公開日】平成24年5月24日(2012.5.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−4154(P2012−4154)
【出願日】平成24年1月12日(2012.1.12)
【分割の表示】特願2006−541695(P2006−541695)の分割
【原出願日】平成16年11月24日(2004.11.24)
【出願人】(502329223)ヒルズ・ペット・ニュートリシャン・インコーポレーテッド (138)
【Fターム(参考)】