説明

コンベア装置

【課題】長さ変更を容易に行うことができるともに、小さな動力でパレットを搬送できるコンベア装置を提供する。
【解決手段】複数のパレットP・P・・・のうち、パレット搬送方向上流側端部に位置するパレットPに係合する係合部37bを有し、係合部37bをパレットPに係合させた状態で、係合部37bをパレット搬送方向下流側に移動させることにより、複数のパレットP・P・・・を一体的に押し出す一対の駆動機構30L・30Rと、複数のパレットP・P・・・が載置され、各駆動機構30L・30Rにより押し出される複数のパレットP・P・・を一定の速度で搬送可能な搬送機構20・20・・・と、を具備する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パレットを一定の速度で搬送するコンベア装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来からワークが載置されるパレットを搬送するコンベア装置は広く知られている。このようなコンベア装置の技術としては、例えば、特許文献1に記載の技術がある。
【0003】
特許文献1に開示された技術は、ワークを積載するパレットを移送するための技術であり、直動送り機構、直動送り機構により移動するピン、および当該ピンをパレットに係合または離脱させる係合/離脱機構等により構成される。
【0004】
これによれば、ピンを係合させた状態で直動送り機構によりパレット搬送方向下流側にピンを移動させることで、パレットを搬送できる。パレットに係合した状態で搬送方向下流側に移動してパレットを搬送したピンは、パレットから離脱して搬送方向上流側へ移動した後、再度パレットに係合して搬送方向下流側に移動し、パレットを搬送する。このように、パレットに対してピンの係合/離脱を行いつつ、ピンを搬送方向に往復移動させることで、パレットを間欠的に搬送することが行われている。
しかし、特許文献1に記載の技術は、一組のピンをパレット搬送方向に沿って往復移動させて、パレットを間欠的に搬送する構成であるため、パレットを一定速度で搬送するような設備(例えば、エンジンの組付ライン等)に用いることができない。また、コンベア装置の長さを変更する際に、直動送り機構や係合/離脱機構等を、変更後の長さに対応させる必要がある。このため、長さ変更に要する工数が多くなってしまう。
【0005】
パレットを一定速度で搬送する構成のコンベア装置としては、例えば、図9(a)および図9(b)に示すように、モータ120・120・・・の動力を伝達する駆動伝達部130・130・・・を具備するコンベア装置110が考えられる。
コンベア装置110は、複数の搬送機構を搬送方向へ並設して構成されており、モータ120・120・・・および駆動伝達部130・130・・・は各搬送機構に配設されている。各モータ120・120・・・の回動軸は、各駆動伝達部130・130・・・のギア131・131・・・およびシャフト132・132・・・等を介してローラ140・140・・・に連結されており、搬送機構毎にモータ120・120・・・によるローラ140・140・・・の駆動が行われている。
このように、搬送機構毎に配置されるモータ120・120・・・および駆動伝達部130・130・・・は、図10に示すように、コンベア装置110の全長にわたって配置される。
【0006】
このようなコンベア装置110では、その長さを変更する際に、各モータ120・120・・・に動力を伝達する動力線122の配線作業、および駆動伝達部130の調整作業等が必要となる。このため、コンベア装置110の長さ変更に要する工数が多くなってしまう。
また、多くのギア131・131・・・等を介してモータ120の動力が、ローラ140・140・・・に伝達されるため、伝達時に動力のロスが発生する。従って、動力のロスを想定した大きな容量のモータが必要であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2009−166936号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、以上の如き状況を鑑みてなされたものであり、長さ変更を容易に行うことができるともに、小さな動力でパレットを搬送できるコンベア装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1においては、搬送経路上に敷き詰められる複数のパレットを一定の速度で搬送するコンベア装置であって、前記複数のパレットのうち、パレット搬送方向上流側端部に位置するパレットに係合する係合部を有し、前記係合部を前記パレットに係合させた状態で、該係合部をパレット搬送方向下流側に移動させることにより、前記複数のパレットを一体的に押し出す少なくとも二つの駆動手段と、前記複数のパレットが載置され、前記各駆動手段により押し出される前記複数のパレットを前記一定の速度で搬送可能な搬送手段と、を具備し、少なくとも一つの前記駆動手段による前記パレットの押出動作が終了するまでに、少なくとも他の一つの前記駆動手段の係合部を、前記パレットに係合させ、該パレットに係合させた係合部に対応する前記駆動手段により前記パレットの押出動作を開始することで、前記パレットを搬送する、ものである。
【0010】
請求項2においては、前記パレットには、前記駆動手段の係合部に係合する被係合部が形成され、前記駆動手段は、前記パレット搬送方向に沿って伸縮するロッドを有するアクチュエータと前記アクチュエータのロッドに対して相対移動不能に連結され、前記パレット搬送方向下流側に向かって移動する際に、前記パレットの被係合部と係合して、前記パレットとともにパレット搬送方向下流側に移動し、前記パレット搬送方向上流側に向かって移動する際に、前記パレットに対して相対的に前記パレット搬送方向上流側に移動するアンチバック爪と、を備える、ものである。
【0011】
請求項3においては、前記ロッドを縮めることで前記パレットを押し出す、ものである。
【発明の効果】
【0012】
本発明は、搬送手段を追加または撤去するだけで長さ変更を容易に行うことができるともに、搬送物重量が駆動手段に対してかからないため、小さな動力でパレットを搬送できる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】コンベア装置の全体的な構成を示す斜視図。
【図2】複数の搬送機構を連結したコンベア装置を示す平面図。
【図3】駆動機構および搬送機構を示す側面断面図。
【図4】同じく背面図。
【図5】組付けラインを示す平面図。
【図6】左側の駆動機構がパレットを搬送する状態を示す平面図。(a)押出動作を開始した状態を示す図。(b)左側の駆動機構の押出動作とオーバーラップした状態を示す図。
【図7】左側の駆動機構がパレットを搬送する状態を示す平面図。(a)右側の駆動機構の押出動作が終了した状態を示す図。(b)右側の駆動機構の押出動作とオーバーラップした状態を示す図。
【図8】パレットを示す図。(a)斜視図。(b)パレットを並べたときの平面図。
【図9】従来のコンベア装置の内部構成を示す図。(a)平面図。(b)正面図。
【図10】従来のコンベア装置の外部構成を示す平面図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に、本発明に係るコンベア装置の実施の一形態であるコンベア装置10について、図面を参照して説明する。
【0015】
コンベア装置10は、複数のパレットP・P・・・(および各パレットP・P・・・に載置される複数のワークW・W・・・)を一定速度で搬送するものである。
【0016】
なお、以下では、説明の便宜上、図3における紙面上下方向を基準として「コンベア装置10の上下方向」を規定し、図4における紙面左右方向を基準として「コンベア装置10の左右方向」を規定する。また、図2における紙面右方向を前方向として「コンベア装置10の前後方向」を規定する。
コンベア装置10は、図2に示すように、前方向に向かって各パレットP・P・・・を搬送するものとする。つまり、本実施形態においてパレット搬送方向(以下、単に「搬送方向」と表記する)は、前方向と同一の方向とする。
【0017】
まず、パレットPについて説明する。
図8(a)に示すように、パレットPは、前後方向を長手方向とする略板状の部材であり、その上面にワークWが載置される。パレットPには、前係合孔P1および後係合孔P2が形成される。
【0018】
前係合孔P1は、パレットPの左側の前後中途部に形成され、パレットPの板面を上下方向に沿って貫通する。図8(b)に示すように、前係合孔P1は、平面視において略四角形状に形成される。
後係合孔P2は、パレットPの右側の後端部に形成される点を除いて前係合孔P1と同様に構成される。
つまり、前係合孔P1は後係合孔P2に対して前方かつ左側に配置されている。
【0019】
複数(図8(b)では二つ)のパレットP・Pを前後方向に隣接して並べた場合、各係合孔P1・P2の長手方向に沿った間隔(以下、「係合孔のピッチ」と表記する)は、全て等間隔となる。
【0020】
より詳細には、一つのパレットPの各係合孔P1・P2のピッチD1と、隣接する各パレットP・Pの各係合孔P1・P2のピッチD2とは、互いに等間隔となる。
【0021】
また、隣接する各パレットP・Pの前係合孔P1・P1のピッチD11、および後係合孔P2・P2のピッチD12は、パレットPの長手方向の長さD10と同じ長さとなる。
そして、一つのパレットPの各係合孔P1・P2のピッチD1と、隣接する各パレットP・Pの各係合孔P1・P2のピッチD2とは、パレットPの長手方向の長さD10の半分の長さとなる。
【0022】
次に、コンベア装置10の構成について説明する。
図1および図2に示すように、コンベア装置10は、複数の搬送機構20・20・・・および一対の駆動機構30L・30Rを具備する。
【0023】
複数の搬送機構20・20・・・は、それぞれ各パレットP・P・・・を搬送するためのものである。各搬送機構20・20・・・は、それぞれ脚部材21・21・・・、左右フレーム22・22・・・、支持部材23・23、および複数のローラ24・24・・・を備える。各搬送機構20・20・・・は、互いにボルト等を介して搬送方向に連結される。一対の駆動機構30L・30Rは、搬送方向上流側端部に位置する搬送機構20に備えられ、それ以外の搬送機構20には一対の駆動機構30L・30Rは備えられていない。
【0024】
なお、各搬送機構20・20・・・は、搬送方向上流側端部に位置する搬送機構20が一対の駆動機構30L・30Rを支持する点を除いて、全て同じ構成である。このため、図1に示す搬送方向上流側端部に位置する搬送機構20についてのみ説明を行う。
【0025】
図3および図4に示すように、脚部材21・21・・・は、それぞれ搬送装置20の前後左右端部に互いに所定の間隔を空けた状態で設けられ、各左右フレーム22・22・・・を所定の高さ位置で支持する。各脚部材21・21・・・の内側には、一対の駆動機構30L・30Rが配置される。
【0026】
各左右フレーム22・22・・・は、それぞれ左右方向を長手方向とする略板状の部材であり、各脚部材21・21・・・と各支持部材23・23との連結、および左右の支持部材23・23の連結を行う。
【0027】
図1に示すように、前端部および前後中途部の左右フレーム22・22は、それぞれ搬送機構20の左右両端部まで延出し、各支持部材23・23を連結する。
後端部の左右フレーム22・22は、それぞれ後述する各駆動機構30L・30Rのアンチバック爪37が移動可能となるように(前後移動するアンチバック爪37と干渉しないように)、各支持部材23・23の左右方向の幅だけ延出し、後側の脚部材21・21と各支持部材23・23とを連結する。
【0028】
各支持部材23・23は、それぞれ上下方向の長さが異なる二つの板状部材である外側部23aおよび内側部23bを有し、搬送機構20の左右両端部に設けられる。図3および図4に示すように、外側部23aの高さ寸法は、内側部23bの高さ寸法よりも大きくなる。
外側部23aは、前後方向を長手方向として各左右フレーム22・22・・・に支持される。内側部23bは、前後方向を長手方向として外側部23aよりも内側(左右方向中央部側)にて、各左右フレーム22・22・・・に支持される。
【0029】
複数のローラ24・24・・・は、それぞれ前後方向に沿って所定の間隔を空けた状態で、各支持部材23・23に支持される。具体的には、複数のローラ24・24・・・は、支持部材23の内側部23bと外側部23aとの間に懸架される各ピン24a・24a・・・に、小さなトルクで回動可能なように支持される。各ローラ24・24・・・の頂部(上端部)は、それぞれ内側部23bの上面よりも高い位置に位置する。
【0030】
このような各ローラ24・24・・・には、複数のパレットP・P・・・が載置される。各ローラ24・24・・・の前後方向の間隔は、それぞれパレット搬送時にパレットPが各ローラ24・24・・・間より落下しない程度の距離となる。各ローラ24・24・・・に各パレットP・P・・・が載置されたとき、各係合孔P1・P2は、各内側部23b・23bよりも内側(左右方向中央部側)に位置する。
【0031】
このように構成される複数の搬送機構20・20・・・は、図2に示すように、互いにボルト等を介して連結されて、パレットPの搬送経路を成す。
各搬送機構20・20・・・には、前後方向に沿って複数のパレットP・P・・・が隣接した状態で並べられる。つまり、搬送経路上に複数のパレットP・P・・・が敷き詰められる。
【0032】
一対の駆動機構30L・30Rは、それぞれパレットPを押し出して、パレットPを搬送するものである。図1および図2に示すように、一対の駆動機構30L・30Rは、それぞれ搬送方向上流側端部に位置する搬送機構20の内側にて支持される。一対の駆動機構30L・30Rは、それぞれ前後フレーム31、ブラケット34、アクチュエータ36、およびアンチバック爪37等を備える。
なお、右側の駆動機構30Rは、前後フレーム31を共通の構成部材とするとともに前後フレーム31の左右方向中央部を基準として、左側の駆動機構30Lに対して左右対称に構成される。このため、右側の駆動機構30Rについてのみ説明を行う。
【0033】
図3および図4に示すように、前後フレーム31は、板面が左右方向を向くように、前後中途部の左右フレーム22の下面の略中央部に支持される板状部材である。前後フレーム31の右側面には、前後方向に沿ってレール32が取り付けられる。
【0034】
レール32には、レール32を摺動可能なガイド部材33が取り付けられる。ガイド部材33の右端面には、ブラケット34が取り付けられる。
【0035】
ブラケット34は、その右側面の前下端部に連結部材35が取り付けられるとともに、その右側面の上端部には、アンチバック爪37が取り付けられる。
【0036】
連結部材35には、アクチュエータ36のロッド36aが取り付けられる。つまり、ブラケット34は、連結部材35を介してアクチュエータ36に連結される。
【0037】
アクチュエータ36は、モータの回転運動をボールネジにより直線運動に変換し、当該変換された直線運動によりロッド36aを伸縮動作させる。アクチュエータ36は、前後中途部の左右フレーム22に支持される。このようなアクチュエータ36には、既存の電動シリンダが用いられる。
【0038】
ロッド36aは、前後方向に沿って伸縮する。つまり、ロッド36aは、搬送方向に沿って往復移動する。ロッド36aの後端部には、連結部材35が相対移動不能に取り付けられる。本実施形態のロッド36aの伸縮幅(アクチュエータ36のストローク)は、一つのパレットPの各係合孔P1・P2のピッチD1(図8(b)参照)よりもやや長い。
【0039】
アンチバック爪37は、パレットPを押し出すためのものであり、連結部37aと係合部37bとを有する。
【0040】
連結部37aは、ブラケット34に相対移動不能に取り付けられる。従って、アンチバック爪37は、ブラケット34を介してロッド36aの伸縮動作と一体的に往復移動する。連結部37aの上方に位置するパレットPと連結部37aとの間には所定の隙間が形成される。
【0041】
係合部37bは、連結部37aより上方向に突出する部分であり、前方向に向かうにつれて、徐々に上方向に突出するような、側面視略三角形状の部材である。係合部37bの前後方向および左右方向の長さは、各係合孔P1・P2の前後方向および左右方向の長さよりも短い。係合部37bの左右方向の位置は、各係合孔P1・P2の左右方向の位置に対応している。つまり、パレットPの各係合孔P1・P2は、係合部37bの上方を移動する。
図3に示すように、上方へ突出した状態の係合部37bの前端面は略垂直面に形成されており、係合部37bの上面は前端側から後端側へ向かうにつれて下降する傾斜面に形成されている。
【0042】
係合部37bは、バネにより常に上方向に付勢されるとともに、ストッパにより、図3に示す状態よりも上方向には突出しないように、その突出が規制されている。つまり、係合部37bの上方にパレットPの各係合孔P1・P2が移動したとき、係合部37bは、バネにより上方向に付勢された状態となり、前係合孔P1の内側に配置される。
【0043】
係合部37bは、バネの付勢力よりも大きな力で下方向に押圧されたとき、その頂部(前上端部)が、少なくとも各ローラ24・24・・・の頂部と同じ高さ位置となるまで、その下端部が連結部37aに収容される。
【0044】
このようなアンチバック爪37は、ブラケット34および連結部材35を介してアクチュエータ36のロッド36aに対して相対移動不能に連結される。
【0045】
このような一対の駆動機構30L・30Rは、図2に示すように、それぞれその近傍に配置される制御盤40によって制御される。制御盤40は、動力線41を介して各アクチュエータ36・36と電気的に接続され、各アクチュエータ36・36の動作(例えば、ストロークの長さおよびロッド伸縮のタイミング等)を調整可能である。
【0046】
このように構成されるコンベア装置10は、例えば、図5に示すように、ワークW(例えば、エンジン等)の組付ライン1に設置される。
組付ライン1では、図5における時計回り方向に各パレットP・P・・・を搬送するとともに、各パレットP・P・・・を循環させる。組付ライン1は、二つの直線部2・2と二つの湾曲部3・3とを有する。
【0047】
二つの直線部2・2では、それぞれその外側に配置される複数の作業者S・S・・・により所定の組付作業が行われ、各パレットP・P・・・に載置されるワークWに部品が組み付けられる。二つの直線部2・2には、それぞれ各パレットP・P・・・が敷き詰められる。このような二つの直線部2・2は、それぞれ本実施形態のコンベア装置10によって構成される。
【0048】
この場合、複数の搬送機構20・20・・・は、組付ライン1の各直線部2・2の長さに対応するように、各搬送機構20・20・・・の長さおよび連結台数を調整し、互いにボルト等を介して連結される(図2参照)。
【0049】
二つの湾曲部3・3は、平面視略半円状のパレット搬送経路であり、それぞれその両端部で各直線部2・2の両端部と連通する。このような二つの湾曲部3・3は、例えば、それぞれ外側に向かうにつれて徐々に拡径する複数のローラを、その軸心方向が各湾曲部3・3の径方向に沿うように所定の間隔を空けて配置される所定の搬送装置によって構成される。
【0050】
組付ライン1は、例えば、図5における紙面右側の湾曲部3の中途部にてパレットPにワークWが移載され、各直線部2・2にて組付作業が行われる。そして、組付作業が完了したワークWは、図5における紙面上側の直線部2の端部にて切り出される。
【0051】
次に、コンベア装置10の動作について説明する。
なお、説明の便宜上、コンベア装置10は、図5に示す組付ライン1に設置され、湾曲部3より搬送されるパレットPを一定の速度で搬送するものとする。また、図6(a)に示す各駆動機構30L・30Rのアクチュエータ36のロッド36aは、伸びきった状態であるものとする。つまり、図6(a)における各アンチバック爪37・37の係合部37bは、それぞれ搬送方向上流側端部に位置しているものとする。
そして、図6および図7においては、ワークWの記載を省略しているが、実際には、パレットPの上面にワークWが載置されている。
【0052】
まず、湾曲部3より直線部2の搬送方向上流側端部に(つまり、コンベア装置10の搬送方向上流側端部に位置する搬送装置20に)パレットP10が搬送される。
【0053】
このとき、左側の駆動機構30Lの係合部37b(以下、単に「左側の係合部37b」と表記する)の上方に、パレットP10の前係合孔P1が配置される。
従って、左側の係合部37bは、前係合孔P1より上方向に突出し、前係合孔P1の内側に配置される(図3参照)。
【0054】
一方、右側の駆動機構30Rの係合部37b(以下、単に「右側の係合部37b」と表記する)の上方には、パレットP10の下面が当接する。従って、右側の係合部37bは、バネにより上方向に突出しようとするが、パレットP10の下面と当接する。従って、右側の係合部37bは、その頂部が各ローラ24・24・・・と同じ高さ位置となるように、その一部が連結部37aに収容された状態となる。
【0055】
パレットP10が湾曲部3より搬送機構20に搬送された後で、制御盤40の制御により左側の駆動機構30Lのロッド36aを縮め、左側の係合部37bを搬送方向下流側(前方向)に向かって移動させる(図6(a)に示す矢印F1参照)。
このとき、左側の係合部37bの前端面とパレットP10の前係合孔P1の前側面とが当接する(図3参照)。この場合、左側の係合部37bの前端面は略垂直面に形成されているので、左側の係合部37bに対して下方向への力がかからない。つまり、左側の係合部37bは、搬送方向上流側端部に位置するパレットP10の前係合孔P1に係合した状態で、パレットP10を搬送方向下流側に向かって押し出すこととなる。
【0056】
このように、左側の係合部37b(アンチバック爪37)は、搬送方向下流側に向かって移動する際に、パレットP10の前係合孔P1と係合して、パレットP10とともに搬送方向下流側に移動し、パレットP10を押し出す。
【0057】
各パレットP10・P11・・・は、それぞれ各搬送機構20・20・・・に敷き詰められた状態である。このため、パレットP10を押し出すことによって、図6(a)および図6(b)に示すように、パレットP10よりも搬送方向下流側に位置するパレットP11・P12・・・も押し出される(図6(b)に示す矢印F10参照)。
従って、左側の駆動機構30Lは、コンベア装置10に敷き詰められた全てのパレットP10・P11・・・を一体的に押し出すこととなる。
【0058】
左側の駆動機構30LによりパレットP10が押し出されるとき、右側の駆動機構30Rの動作は停止している。このとき、上方向に付勢される右側の係合部37bは、左側の駆動機構30Lにより押し出されるパレットP10の下面に当接するため、それ以上上方向に突出できない状態である。
【0059】
図6(b)に示すように、左側の駆動機構30Lのロッド36aがある程度まで縮んだとき(本実施形態では図8(b)に示す一つのパレットPの各係合孔P1・P2のピッチD1だけ縮んだとき)、右側の係合部37bの上方に、パレットP10の後係合孔P2が位置する。
このとき、右側の係合部37bは、パレットP10の下面との当接状態が解除され、後係合孔P2の内側に配置されるように、連結部37aより上方向に突出する。
【0060】
右側の係合部37bが後係合孔P2の内側に配置されたとき、右側の駆動機構30Rのロッド36aを縮め、右側の係合部37bを搬送方向下流側に向かって移動させる(図6(b)に示す矢印F2参照)。このとき、右側の係合部37bは、左側の係合部37bと同様に、後係合孔P2に係合し、パレットP10を押し出す。
また、左側の駆動機構30Lは、パレットP10の押出動作を継続している(図6(b)に示す矢印F1参照)。つまり、図6(b)においては、各駆動機構30L・30RによってパレットP10を押し出している。
【0061】
このように、駆動手段としての各駆動機構30L・30Rは、それぞれ複数のパレットP・P・・・のうち、搬送方向上流側端部に位置するパレットP10に係合する係合部37bを有する。
【0062】
また、パレットPには、各駆動機構30L・30Rの係合部37bと係合する被係合部としての各係合孔P1・P2が形成される。
【0063】
各駆動機構30L・30RによるパレットP10の押出動作を開始した後に、図7(a)に示すように、左側の駆動機構30Lのロッド36aが縮み終わると、左側の駆動機構30LによるパレットP10の押出動作が終了する。
このとき、右側の駆動機構30RによるパレットP10の押出動作は継続している。
【0064】
左側の駆動機構30LによるパレットP10の押出動作(左側の駆動機構30Lのロッド36aの縮小動作)が終了した後で、左側の駆動機構30Lのロッド36aを伸ばし、左側の係合部37bを搬送方向上流側(後方向)に向かって移動させる(図7(a)に示す矢印B1参照)。このときにも、右側の駆動機構30RによるパレットP10の押出動作は継続している(図7(a)に示す矢印F2・F10参照)。
【0065】
このように、左側の駆動機構30Lのロッド36aが伸長動作を開始すると、左側の係合部37bは前係合孔P1に対して搬送方向上流側へ移動するが、左側の係合部37bの上面は前端側から後端側へ向かうにつれて下降する傾斜面に形成されている。このため、左側の係合部37bの上面は前係合孔P1の上流側面と係合することなく、前係合孔P1の上流側に位置するパレットP10の下面により下方へ押圧される。
つまり、左側の係合部37bは、その頂部と各ローラ24・24・・・の頂部とが同じ高さ位置となるまで、連結部37aに収容されながら搬送方向上流側に向かって移動する。そして、左側の係合部37bの頂部は、各ローラ24・24・・・の頂部と同じ高さ位置となった後、パレットP10の下面に当接した状態で、搬送方向上流側に向かって移動する。
【0066】
このように、左側の係合部37b(アンチバック爪37)は、左側の駆動機構30Lのロッド36aの伸長により搬送方向上流側に移動する際に、パレットP10の前係合孔P1と係合することなく、パレットP10に対して相対的に搬送方向上流側に移動する。
【0067】
このとき、図7(b)に示すように、湾曲部3より搬送方向上流側端部に位置する搬送機構20にパレットP9が搬送される。すなわち、左側の係合部37bは、パレットP9・P10の下面に当接した状態で、搬送方向上流側に向かって移動する。
【0068】
そして、パレットP10を押し出す前の位置(図6(a)に示す係合部37bの位置)まで左側の係合部37bが移動したとき、左側の駆動機構30Lのロッド36aが伸び終わる。
【0069】
左側の駆動機構30Lのロッド36aが伸び終わった後で、右側の駆動機構30Rのロッド36aはある程度(本実施形態では図8(b)に示す隣接する各パレットP・Pの各係合孔P1・P2のピッチD2)まで縮み、パレットP9の前係合孔P1が、左側の係合部37bの上方に位置する。従って、左側の係合部37bは、パレットP9の前係合孔P1の内側に配置される。
【0070】
ここで、左側の係合部37bは、搬送開始時のパレットP10の前係合孔P1の内側に配置された状態から、パレットP9の前係合孔P1の内側に配置されることとなる。つまり、この時点で、各搬送機構30L・30Rは、パレット一枚を搬送したこととなる。
【0071】
左側の駆動機構30Lは、パレットP9の前係合孔P1の内側に係合部37bが配置されると、パレットP9の押出動作を開始する(図7(b)に示す矢印F1参照)。このとき、右側の駆動機構30Rは、引き続きパレットP10の押出動作を継続する(図7(b)に示す矢印F2・F10参照)。
【0072】
そして、右側の駆動機構30Rのロッド36aが縮み終わった後で、右側の駆動機構30Rのロッド36aを伸ばす。右側の駆動機構30Rは、左側の駆動機構30Lによる押出動作が終了するまでに、パレットP9の後係合孔P2に係合部37bが係合し、その後パレットP9の押出動作を開始する。
コンベア装置10は、このような各駆動機構30L・30Rによる押出動作を繰り返す。
【0073】
このように、コンベア装置10は、各駆動機構30L・30Rのうち、いずれか一方によるパレットPの押出動作が終了するまでに、他方の駆動機構の係合部37bをパレットPの前係合孔P1(または後係合孔P2)に係合させ、他方の駆動機構によるパレットPの押出動作を開始することで、パレットPを搬送する。
つまり、コンベア装置10は、各駆動機構30L・30Rによる押出動作を交互にオーバーラップさせることで、常に一定の速度で各パレットP・P・・・を搬送する。
【0074】
ここで、各駆動機構30L・30Rのアクチュエータ36は、全てのパレットP・P・・・が一定の速度で搬送できるような力で、搬送方向上流側端部のパレットPを押し出す必要がある。
【0075】
各パレットP・P・・・は、小さなトルクで回動する各搬送機構20・20・・・の各ローラ24・24・・・に載置されている。
このため、各パレットP・P・・・は、それぞれ小さな力で搬送方向に移動可能である。また、各駆動機構30L・30Rに対して搬送物重量(各パレットP・P・・・および各ワークW・W・・・の重量)がかからない。
【0076】
このため、各駆動機構30L・30Rのアクチュエータ36は、搬送方向上流側端部のパレットPを小さな力で押すだけで、各パレットP・P・・・を一体的に押し出すことができる。
【0077】
このように、搬送手段としての搬送機構20・20・・・は、各駆動機構30L・30Rにより押し出される各パレットP・P・・・を一定の速度で搬送可能である。
【0078】
一方、図9(a)および図9(b)に示すように、従来技術にあるような駆動伝達部130によりモータ120の動力を伝達する場合には、動力伝達時に動力のロスが発生してしまう。このため、動力を大きく損失した後で、ローラ140・140・・・に動力が伝達される。従って、動力のロスを想定した大きな容量のモータ、およびロスを低減するための加工部品等が必要となる。
【0079】
つまり、本実施形態のコンベア装置10によれば、各アクチュエータ36・36の動力をロスすることなく各パレットP・P・・・に伝達できる。このため、動力のロスを想定した大きな容量のモータ(アクチュエータ)、およびロスを低減するための加工部品等が必要なくなり、コンベア装置10の軽量化およびコストを低減できる。
【0080】
コンベア装置10は、各駆動機構30L・30Rが取り付けられる搬送方向上流側端部に位置する搬送機構20を除いて、比較的重量の軽い搬送機構20を連結するだけの構成である。
従って、コンベア装置10の重量は、従来技術にあるようなコンベア全長にわたってモータ120・120・・・および駆動伝達部130・130・・・等が配置されるコンベア装置110の重量と比較して軽くなる(図9(a)および図9(b)参照)。
【0081】
このため、据付作業において、重機を用いた大掛かりな作業を行う必要がない。つまり、据付工事を容易に行うことができる。
【0082】
また、図10に示すように、従来技術にあるようなコンベア装置110は、モータ120の動力を伝達する駆動伝達部130が、コンベア装置110の一側部に取り付けられる構成である。
この場合、コンベア装置110の片側に各駆動伝達部130・130・・・が大きく張り出してしまい、コンベア装置110の左右方向中心線C11と、パレットPの左右中心線C12とが異なる位置となってしまう。つまり、コンベア装置110が左右非対称の構成となってしまう。
【0083】
従って、コンベア装置110の左右一側から作業を行う場合、作業者とワークWとの間に各駆動伝達部130・130・・・が配置されるため、作業者は、各駆動伝達部130を・130・・・避けるような姿勢で作業を行う必要がある。つまり、ワークWへの寄り付き性が阻害されるため、作業者は、その作業姿勢に制約を受けることとなり、作業効率および作業状態が悪化してしまう。
【0084】
一方、図2に示すように、本実施形態のコンベア装置10は、各駆動機構30L・30Rにより搬送方向上流側端部のパレットPを押し出す構成であるため、前記駆動伝達部130が必要ない構成である。また、一対の駆動機構30L・30Rは、それぞれ搬送方向上流側端部に位置する搬送機構20の内側にて支持されるため、各駆動機構30L・30Rの構成部品がコンベア装置10の外側に張り出さない。このため、コンベア装置10の左右方向中心線C1と、パレットPの左右中心線C2とが同じ位置(左右対称)となる。
【0085】
従って、コンベア装置10の左右両側のどちらから作業を行う場合でも、作業者は、ワークWに接近した状態で作業を行うことができる。つまり、ワークWへの寄り付き性が高く、作業者はその作業姿勢に制約を受けることなく作業でき、作業効率および作業状態が悪化することを防止できる。
さらに、駆動伝達部が必要ないため、省スペース化できる。
【0086】
また、図10に示すように、従来技術にあるようなコンベア装置110を延長または短縮する場合、コンベア全体に渡る長い動力線122の配線作業、駆動伝達部130の調整作業等を行う必要がある。つまり、コンベア装置110の長さを変更するために要する工期が長くなってしまう。
【0087】
一方、図2に示すように、本実施形態のコンベア装置10では、搬送機構20を追加、または撤去するだけで、コンベア装置10の長さを変更できる。つまり、コンベア装置10の長さを変更するために要する工期は非常に短くなる。
【0088】
本実施形態のコンベア装置10の動力線41は、各駆動機構30L・30Rのアクチュエータ36と、制御盤40とを接続するだけである。つまり、制御盤40と接続される部分が駆動部分が搬送方向上流側端部だけであるため、動力線41が短くなるとともに、動力線41の本数を減らすことができる。また、制御盤40は、各アクチュエータ36・36を制御するだけであるため、従来技術にあるような制御盤121(図10参照)と比較して、小さな制御盤40でコンベア装置10を制御できる。
【0089】
本実施形態のコンベア装置10の別実施形態として、各駆動機構30L・30Rのロッド36aを伸ばすことで搬送方向上流側端部に位置するパレットPを押し出するような構成が考えられる。しかし、この場合、搬送方向上流側端部に位置する搬送機構20より、各駆動機構30L・30Rが搬送方向上流側に向かって突出してしまう。
つまり、本実施形態のように各駆動機構30L・30Rのロッド36aを縮めることでパレットPを押し出す構成とすることで、コンベア装置10をコンパクト化できる。
【0090】
また、本実施形態のコンベア装置10の別実施形態として、搬送方向下流側端部のパレットPを牽引することで、各パレットP・P・・・を搬送するような構成が考えられる。しかし、この場合、コンベア装置の搬送方向上流側端部にて、コンベア装置の搬送方向上流側端部に位置するパレットPと新たに搬送されてきたパレットPとを連結する必要がある。
つまり、本実施形態のように搬送方向上流側端部のパレットPを押し出す構成とすることで、パレットPを連結するための所定の連結機構を用いることなくパレットPを搬送できる。このため、コンベア装置10のコストを低減できる。
【0091】
なお、各搬送機構20・20・・・の構成は、本実施形態に限定されるものでない。すなわち、各搬送機構20・20・・・は、一定の速度で各パレットP・P・・・を搬送できる構成であればよく、例えば、ローラ24・24・・・に代えて、長手方向を前後方向とするとともに、上面が滑りやすい(摩擦係数が低い)板状の部材であってもよい。また、既存のフリーローラコンベアであってもよい。
【0092】
各アクチュエータ36・36の構成は、本実施形態に限定されるものでない。すなわち、各アクチュエータ36・36は、例えば、流体シリンダ等であっても構わない。ただし、ロッド36aのストローク(つまり、パレットPを押し出す長さ)や、パレットPの押出速度(つまり、パレットPの搬送速度)を容易に調整できるという観点から、各アクチュエータ36・36は、電動シリンダであることが好ましい。
【0093】
各アクチュエータ36・36は、そのストロークを互いに同じ長さとしたが、これに限定されるものでない。すなわち、各アクチュエータ36・36のストロークは、異なっていても構わない。この場合、一つのパレットPの各係合孔P1・P2のピッチD1および隣接するパレットP・Pの各係合孔P1・P2のピッチD2を、各アクチュエータ36・36のストロークに対応させる。
【0094】
本実施形態では、各駆動機構30L・30Rによって、つまり、二つの駆動機構30L・30RによってパレットPを搬送したが、これに限定されるものでない。すなわち、三つ以上の駆動機構によってパレットPを搬送する構成であってもよい。この場合、パレットPには、三つ以上の係合孔が形成される。
【0095】
パレットPには、前係合孔P1および後係合孔P2を形成したが、これに限定されるものでない。すなわち、パレットPは、各係合孔P1・P2に代えて、パレットPの下面を切り欠き形成する切欠部を有する構成であっても構わない。このような構成においては、前記切欠部に各駆動機構30L・30Rの係合部37bが係合し、パレットPは押し出される。この場合、前記切欠部が被係合部となる。
【0096】
パレットPをやや速い速度で搬送しているときにパレットPの搬送を停止したとき等において、パレットPが想定停止位置よりも搬送方向下流側に流れてしまう場合がある。このような場合には、各搬送機構20・20・・・にブレーキを取り付けても構わない。
【符号の説明】
【0097】
10 コンベア装置
20 搬送機構(搬送手段)
30L・30R 駆動機構(駆動手段)
37b 係合部
P パレット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
搬送経路上に敷き詰められる複数のパレットを一定の速度で搬送するコンベア装置であって、
前記複数のパレットのうち、パレット搬送方向上流側端部に位置するパレットに係合する係合部を有し、前記係合部を前記パレットに係合させた状態で、該係合部をパレット搬送方向下流側に移動させることにより、前記複数のパレットを一体的に押し出す少なくとも二つの駆動手段と、
前記複数のパレットが載置され、前記各駆動手段により押し出される前記複数のパレットを前記一定の速度で搬送可能な搬送手段と、
を具備し、
少なくとも一つの前記駆動手段による前記パレットの押出動作が終了するまでに、少なくとも他の一つの前記駆動手段の係合部を、前記パレットに係合させ、該パレットに係合させた係合部に対応する前記駆動手段により前記パレットの押出動作を開始することで、前記パレットを搬送する、
コンベア装置。
【請求項2】
前記パレットには、
前記駆動手段の係合部に係合する被係合部が形成され、
前記駆動手段は、
前記パレット搬送方向に沿って伸縮するロッドを有するアクチュエータと、
前記アクチュエータのロッドに対して相対移動不能に連結され、前記パレット搬送方向下流側に向かって移動する際に、前記パレットの被係合部と係合して、前記パレットとともにパレット搬送方向下流側に移動し、前記パレット搬送方向上流側に向かって移動する際に、前記パレットに対して相対的に前記パレット搬送方向上流側に移動するアンチバック爪と、
を備える、
請求項1に記載のコンベア装置。
【請求項3】
前記ロッドを縮めることで前記パレットを押し出す、
請求項1または請求項2に記載のコンベア装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−56644(P2012−56644A)
【公開日】平成24年3月22日(2012.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−198391(P2010−198391)
【出願日】平成22年9月3日(2010.9.3)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【出願人】(000191353)新明工業株式会社 (75)
【Fターム(参考)】