説明

コンポスト

【課題】 畑に置かれているコンポストの蓋を開けると、ハエが飛び出し、中にはうじ虫が湧いているものが多い。ハエが簡単に入りやすい置いただけのような蓋のでは、蓋を開ける度に不愉快になり、使用をやめてしまうという不都合を解決すること。
【解決手段】 コンポストの天井部分に土の層を設け、新たに別の部分に密閉蓋付の生ゴミ投入口を設けることによりこの課題を解決する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンポストに関するものであり、コンポストの形状に工夫を加え、かつ、付加を備え、ハエが入りにくくしたものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、畑に置くコンポストは、逆台形の筒に蓋をしているだけの簡単なものが利用されている。また、蓋が有るために換気が悪く、空気の流れが無く、水分が充満する。この例として、特許文献1や、非特許文献1に開示されているものがある。
【特許文献1】 特開平11−156333号公報
【非特許文献1】 メアリー・アッペルホフ著「だれでもできるミミズでの生ゴミリサイクル」合同出版、2001年7月25日発行
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、従来のような簡単な置いただけの蓋では、ハエがいくらでも入り、うじ虫が湧き、蓋を開けるのに不愉快になり、三ヶ月も半年も使わなくなる。また、密閉蓋にすることで、換気が悪く、空気の流れが無く、水分が充満し、酸欠状態にもなる。この不都合を解決することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
この課題を解決するための請求項1の発明は、コンポストの天井部分に逆台形の土の層を設けたことを特徴とする。地面では、深さ30センチメートルまでは空気が入っているといわれており、10センチメートルの土の層は、空気、湿気は通すが、ハエなどの侵入を抑えてくれる。
【0005】
また、請求項2の発明は、土の層となる部分を逆台形のざるのような型をとり、側面は壁とし、底面を網目としたことを特徴とする。土は時間と共に締まり、側面と土との間の隙間防止となる。
【0006】
本発明より、ハエの侵入を抑え、うじ虫の発生をも抑え、長期間の使用可能となり、水分の蒸発と換気が可能となった。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
図1は、密閉蓋付の生もの投入口を別に設け、コンポストの天井部分に逆台形のざるのようなものを設置したことを特徴とする断面図である。逆台形のざるのような部分に10センチメートルの高さになるよう土を入れ、土の層を作る。10センチメートルの土の層は、空気、湿気は通すが、ハエなどは、侵入しにくい。
【0008】
図2は、コンポストの蓋のない状態での、土の層となる逆台形の型の底面だけが網目で、側面を壁麺とした特徴とする上から見た平面図である。土は、時間と共に締まり、沈む。逆台形の型のすることで、側面と土の層との間に隙間が生じないようにした。
【0009】
これらのコンポストの材料は、ポリエステルなど密閉率の高いものが望ましい。
【0010】
本発明に係るコンポストは、工業的に量産する事が可能なため、産業上の利用可能性を有する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】 コンポストの側面からの断面図である。
【図2】 コンポストの蓋を外した状態の上から見た平面図である。
【符号の説明】
【0012】
1 生ゴミ投入口密閉蓋
2 土投入口蓋
3 網目
4 換気口
5 土の層
6 土
7 生ゴミ室

【特許請求の範囲】
【請求項1】
天井の部分を土の層にしたことを特徴とするコンポスト
【請求項2】
天井の部分の土の層が常に隙間が無いことを特徴とするコンポスト

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2009−13043(P2009−13043A)
【公開日】平成21年1月22日(2009.1.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−198123(P2007−198123)
【出願日】平成19年7月2日(2007.7.2)
【出願人】(504054848)
【Fターム(参考)】