説明

コークス炉のフリュー温度測定方法

【課題】コークス炉温度測定作業者が単独でも、迅速かつ正確に、測定・記録・データ化作業を行うことが可能なフリュー温度測定方法の提供。
【解決手段】携帯型情報処理端末内のフリュー指定ガイダンスデータを音声出力し、作業者に音声ガイダンスする工程と、作業者が該ガイダンスに従って測定対象とするフリュー指定データを音声入力する測定フリュー指定工程と、電子データに変換されたフリュー指定データを携帯型情報処理端末に転送する工程と、携帯型情報処理端末内で該フリュー指定データに基づいて温度測定ガイダンスデータを作成する工程と、該温度測定ガイダンスデータを音声出力する工程と、該ガイダンスに従って測定された温度測定データを携帯型情報処理端末に転送する工程と、携帯型情報処理端末内で該温度測定データに基づいて測定対象としたフリューに関する温度データを作成する連結データ作成工程とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はコークス炉のフリュー温度測定方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
製鉄所においてコークス炉で生産されるコークスの品質および生産性を最適に維持するために、コークス炉のフリュー温度分布を適正に管理することが重要となる。また、コークス炉体の寿命延長を図る観点からも、コークス炉のフリュー温度分布を適正に管理することは重要である。
【0003】
コークス炉のフリュー温度分布を適正に管理するためには、高温のコークス炉内で1炉団あたり1000〜4000ヵ所にも及ぶフリュー温度の測定と記録を正確に行うことが必要となる。更に、コークス炉のフリュー温度測定値をデータベース化する際に、記録ミスや登録漏れを起こさないことも求められる。
【0004】
しかし、コークス炉のフリュー測定パターンは無数に存在することに加え、従来、フリュー温度測定作業は、温度測定者・データ記録者・準備作業者等の複数人からなるグループ単位で行われ、温度測定者がデータ記録者に口頭で伝達し、データ記録者が手書きにより現場で記録した温度測定データを、コークス炉管理サーバにデータベース入力するという、複数人による複数工程を経て行われていたため
測定漏れや記録ミス等による人為的な測定ミスが生じやすいという問題があった。
【0005】
また、アナログ式の温度計を用いる場合には温度読み取り値に人為的誤差が生じる問題や、データ入力作業を始めとする一連のデータ処理作業に膨大な時間がかかるという問題もあった。
【0006】
これらの人為的な要因に基づく測定誤差や記録ミスの問題と、データ処理作業に膨大な時間がかかる問題を解決する技術として、例えば特許文献1に、測定手段での測定データが直接記録手段に入力されるデータ集計装置が開示されている。さらに、特許文献1には、測定漏れ等による人為的な測定ミスを回避する技術として、測定者が前記記録手段に表示される測定モード選択画面をタッチ操作すると、予め該記録手段のメモリに記憶された基本測定パターンを基に炉温測定を行う順位が決定されて記録手段に表示され、測定作業者は該表示に従って測定を行うことが記載されている。
【0007】
しかし、特許文献1の方法では、フリュー温度測定パターンが、予めメモリに記憶されている基本測定パターンに縛られるため、作業現場で適宜必要に応じてフリュー測温箇所や測温順を自由に変更できず、作業効率が悪い問題があった。また、温度測定者の手は温度測定手段によって塞がれるため、記録手段の表示画面に表示される測定箇所を目視により確認しながら作業を行うことは作業性が悪いという問題があった。
【0008】
コークス炉のフリュー温度測定作業における作業効率・作業性の悪さは、測温時から、該測温データを基にフリュー温度分布に関わる問題を発見し、フリュー温度分布が管理基準範囲になるよう調整するための管理アクションを起こすまでの間にタイムラグを生じさせる要因となり、フリュー温度分布の適正管理の観点から好ましくない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開平9−61247号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明の目的は、コークス炉温度測定作業者が単独でも、迅速かつ正確に、測定・記録・データ化作業を行うことが可能なフリュー温度測定方法であって、作業性および作業効率にも優れたフリュー温度測定方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するためになされた本発明のコークス炉のフリュー温度測定方法は、携帯型情報処理端末に記憶されたフリュー指定ガイダンスデータを音声入出力デバイスに転送し、音声−電子データ変換自動変換手段により音声データに変換して出力する工程と、フリュー指定ガイダンスデータのガイダンスに従って、作業員が音声入出力デバイスから、測定対象とするフリュー指定データを音声入力する測定フリュー指定工程と、音声−電子データ変換自動変換手段により電子データに変換されたフリュー指定データを、携帯型情報処理端末に転送する工程と、携帯型情報処理端末の演算装置が、該フリュー指定データと、携帯型情報処理端末に記憶されたコークス炉の全フリューに関するコークス炉・全フリューデータから、測定対象とするフリューに関する測定順リストデータを作成し、更に、該測定順リストデータに対応する温度測定ガイダンスデータを作成する工程と、該温度測定ガイダンスデータを音声入出力デバイスに転送し、音声−電子データ変換自動変換手段により音声データに変換して出力する工程と、温度測定ガイダンスデータのガイダンスに従って、作業員がフリュー温度測定手段により測定を行い、測定された温度測定データを、携帯型情報処理端末に転送する工程と、携帯型情報処理端末の演算装置が、該温度測定データと、携帯型情報処理端末に記憶された測定順リストデータから、測定対象としたフリューに関する温度データを作成する連結データ作成工程とを有することを特徴とするものである。
【0012】
請求項2記載の発明は、請求項1記載のコークス炉のフリュー温度測定方法において、フリュー指定データを、携帯型情報処理端末に転送する工程の次工程として、音声−電子データ変換自動変換手段により、電子データから音声データに変換された連結データを、音声入出力デバイスから出力する工程を更に有することを特徴とするものである。
【0013】
請求項3記載の発明は、請求項1記載のコークス炉のフリュー温度測定方法において、連結データ作成工程の次工程として、音声−電子データ変換自動変換手段により、電子データから音声データに変換された連結データを、音声入出力デバイスから出力する工程を更に有することを特徴とするものである。
【0014】
請求項4記載の発明は、請求項1記載のコークス炉のフリュー温度測定方法において、携帯型情報処理端末に記憶された連結データを、コークス炉操業管理サーバに転送する工程を更に有することを特徴とするものである。
【0015】
請求項5記載の発明は、請求項1〜4の何れかに記載のコークス炉のフリュー温度測定方法において、測定フリュー指定工程は、測定方法・炉番号・スタート列位置・スタートフリュー位置・ 測定間隔・測定方向の各要素を規定し、測定順リストデータは、測定対象となるフリューの位置情報を測定順と共に規定することを特徴とするものであることを特徴とするものである。
【0016】
本願発明は、以下のような思想にもとづいて着想されたものである。
従来、測定作業者と測定装置等の機器類とのインターフェースにおいては、測定作業者は機器類の画面表示又は音声出力で各データを認識し、機器類に対する情報伝達は作業者の手入力であった。しかし、測定箇所が膨大なフリュー温度測定作業を、効率的かつ正確
な単独作業として確立するためには、このインターフェースの形態は不十分であった。そこで、機器類に対する情報伝達として、従来の手入力に加えて音声入力を併用した。また、手入力及び音声入力されたデータが携帯型情報処理端末に自動転送される方式とした。即ち、本願発明によれば、測定作業者が音声入力した結果を、機器類の音声で確認する対話形式で作業が進むと同時に、入力した結果が自動的にデータ転送される。このため、本願発明は測定作業者単独で設定または測定結果を確認しつつ作業を進めることができ、フリュー測定作業の作業性向上に資するものである。
【発明の効果】
【0017】
本発明に係るコークス炉のフリュー温度測定方法は、コークス炉のフリュー温度測定作業者が測定作業開始時に、自ら携帯する携帯型情報処理端末と音声入出力デバイスを用いて、測定対象とする複数のフリューを指定するため、データ転送手段を備えた温度測定手段から該携帯型情報処理端末に温度測定データを転送し、該携帯型情報処理端末が測定処理ごとに測定対象とした各フリュー情報と関連づけた温度データを作成する連結データ作成処理を行い、当該処理データを測定者に対し音声出力する構成を有するものである。本発明は当該構成により、コークス炉温度測定作業者が単独でも、迅速かつ正確に、測定・記録・電子データ化作業を行うことを可能としている。
【0018】
また、本発明は、音声によるデータ入出力と、温度測定データの自動転送を基本構成とすることにより、温度測定手段に手を塞がれた状態の作業者にとっても、作業性に優れたフリュー温度測定方法を実現可能としている。
【0019】
請求項2記載の発明によれば、フリュー指定作業時に入力データを音声確認することができるため、指定ミスを防止し、正確な測定が可能となる。
【0020】
請求項3記載の発明によれば、フリュー温度測定作業時に温度測定データを音声確認することができるため、測定漏れや測定温度値、測定箇所の間違えを防止し、正確な測定が可能となる。
【0021】
請求項4記載の発明によれば、測定結果をリアルタイムでコークス炉操業管理サーバに転送し、情報共有を可能とした構成により、測温からフリュー温度分布に関わる問題の発見、そして実際の管理アクションを起こすまでの間のタイムラグを短縮し、フリュー温度分布をより最適に管理することが可能となる。また、本発明の構成によれば、温度測定者が単独で、測温・記録・データ転送によるサーバへのデータ入力を行うことができるため、人為的ミスが防止できる。
【0022】
請求項5記載の発明によれば、測定フリュー指定工程で、測定方法・炉番号・スタート列位置・スタートフリュー位置・ 測定列間隔・測定方向の各要素を規定する構成とすることにより、測定者が予めパターン化された測定順によらず、任意に測定順を決定することができ、作業効率の観点からも優れたフリュー温度測定方法を実現可能としている。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明に係るシステムの概念説明図である。
【図2】本発明のシステム構成を説明するブロック図である。
【図3】本発明のシステムの基本的なフローチャートである。
【図4】第1ステップと第2ステップの実施例である。
【図5】第1ステップと第2ステップにおけるPDA端末の表示画面である。
【図6】第5ステップから第8ステップの実施例である。
【図7】第5ステップから第8ステップにおけるPDA端末の表示画面である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下に本発明の好ましい実施形態を示す。
図1には、本発明に係るコークス炉のフリュー温度測定方法の概念説明図を示している。図1において、1はコークス炉の温度測定作業者、2は音声入出力デバイス、3は携帯型情報処理端末(以下、PDA端末)、4はフリュー温度測定手段、5はコークス炉操業管理サーバ、6は個人端末を示している。本発明のフリュー温度測定方法は、従来複数人で行われていたフリュー温度測定作業に関し、温度測定作業者1のヘルメット等に装着可能な音声入出力デバイス2と、該作業者1が携帯するPDA端末等のPDA端末3と、データ転送手段を備えた温度測定手段4を用いて、単独の作業者が、温度測定と記録とを迅速かつ正確に行うことを可能とするシステムである。また、本発明は、温度測定データをフリュー情報と関連づけた連結データとしてPDA端末3に記録し、該連結データをコークス炉操業管理サーバ5にデータ転送することにより、直ちに測温データの共有化を図り、迅速にコークス炉管理アクションを行うことを可能とするシステムである。
【0025】
図2に本発明のシステム構成を説明するブロック図を示し、図3に本発明のシステムの基本的なフローチャートを示している。以下、図3に示す各ステップに従い、図2を参照して本発明を説明する。
【0026】
(第1ステップ)
第1ステップでは、コークス炉の温度測定作業者1が、温度測定作業開始前に、PDA端末3に記憶されたフリュー指定ガイダンスデータ31aにアクセスする。該フリュー指定ガイダンスデータ31aは電子データとして記憶されているが、音声入出力デバイス2に転送されて音声−電子データ変換自動変換手段23により音声データに変換された後、音声入出力デバイス2から音声データとして出力される。フリュー指定ガイダンスデータ31aには、例えば図4において「音声出力A」で示すように、測定方法・炉番号・スタート列位置・スタートフリュー位置・測定列間隔・測定方向の各要素を順次入力させるためのガイダンスを行うための情報を蓄積している。
(第2ステップ)
第2ステップでは、第1ステップで出力される音声データに応答するように、コークス炉の温度測定作業者1が当該応答内容を音声入出力デバイス2から音声入力する。当該音声入力データは、音声−電子データ変換自動変換手段23により電子データに変換された後、フリュー指定データ31cとしてPDA端末内の入力データ記憶領域に記憶される。
【0027】
第1ステップと第2ステップとを繰り返し行うことにより、会話形式でフリュー指定データ31aを入力することができる。また、新しく記憶されるフリュー指定データ31cは音声出力される。これにより入力者の確認を促し、作業の正確性を担保している。当該確認後、再び、第1ステップと第2ステップとを繰り返し行って、測定方法・炉番号・スタート列位置・スタートフリュー位置・ 測定間隔・測定方向の各要素を規定する。一般にコークス炉内で1炉団あたり1000〜4000ヵ所にも及ぶため、測定対象とするフリューの測定漏れや、順番間違えなど人為的ミスが生じやすく、その対策として、例えば予め定められた基本測定パターンで測定を行う場合、作業現場で適宜必要に応じてフリュー測温箇所や測温順を自由に変更できず、作業効率が悪くなる新たな問題を生じてしまう。この問題に対し、本発明では、前記の各素により測定フリューを指定することにより、コークス炉内で1炉団あたり1000〜4000ヵ所にも及ぶフリューについても、測定漏れや、順番間違えなど人為的ミスを防止しつつ、効率よく測定作業を行うことを可能としている。
【0028】
図4には、第1ステップと第2ステップの実施例を示している。図4において「音声出力A」はPDA端末3に記憶されたフリュー指定ガイダンスデータ31aを出力する音声出力データ、「音声入力A」は音声入出力デバイス2からフリュー指定情報を入力する音
声入力データ、「音声出力B」は前記の音声入力によりPDA端末3に入力・記憶されたフリュー指定データ31cを出力する音声出力データを各々示している。なお、第1ステップと第2ステップによるフリュー指定データ入力作業中、PDA端末3の出力手段35には、図5に示す画面が表示されており、PDA端末3の入力手段34から手動入力を行うことも可能である。
【0029】
(第3ステップ・第4ステップ)
第3ステップでは、PDA端末の制御装置33が、前記ステップでPDA端末3に入力・記憶されたフリュー指定データ31cと、予めPDA端末3に記憶されたコークス炉・全フリューデータ31bを演算装置32に転送する処理を行う。続く第4ステップでは、演算装置32が、測定対象とするフリューに関する測定順リストデータ31eを作成し、更に、PDA端末3に記憶された温度測定ガイダンス準備データ31gと組み合わせた温度測定ガイダンスデータ31hを作成して演算結果記憶領域に記憶させる。測定順リストデータ31eには、例えば、「n番目に測定されるフリューは、s列・tフリュー」という情報を蓄積している。温度測定ガイダンスデータ31hには、例えば図6において「音声出力C」で示すように、前期測定順リストデータ31eに従って、各フリューの温度測定をするようガイダンスを行うための情報を蓄積している。温度測定ガイダンス準備データ31gは、該温度測定ガイダンスデータ31h作成のテンプレートとなる情報を蓄積するデータであって、該テンプレートに測定順リストデータ31eを適用することにより、温度測定ガイダンスデータ31hが作成される。
【0030】
(第5ステップ)
第5ステップでは、コークス炉の温度測定作業者1が、PDA端末3に記憶された温度測定ガイダンスデータ31hにアクセスし、例えば、図6に示すガイダンスに従って温度測定を行う。温度測定はデータ転送手段を備えたフリュー温度測定手段4により行い、測定後直ちに温度測定データ31dがPDA端末3に転送される。フリュー温度測定手段4としては、測定対象とするフリューの温度データをスイッチでPDA端末等の受信機器に自動転送できる機能を有する放射温度計を用いることが好ましい。図6において「音声出力C」はPDA端末3に記憶された温度測定ガイダンスデータ31hを出力する音声出力データ、「温度入力」はフリュー温度測定手段4に測定後直ちにPDA端末3に転送される温度測定データ31d、「音声出力D」は前記温度測定データ31dを出力する音声出力データを各々示している。なお、第5ステップから第8ステップによるフリュー温度測定作業中、PDA端末3の出力手段35には、図7に示す画面が表示されており、PDA端末3の入力手段34から手動入力を行うことも可能である。
【0031】
(第6ステップ・第7ステップ)
第6ステップでは、PDA端末の制御装置33が、第4ステップで作成された測定順リストデータ31eと、第5ステップでフリュー温度測定手段4から転送された温度測定データ31dを演算装置32に転送する処理を行う。続く第7ステップでは、演算装置32が、測定順リストデータ31eがに蓄積された情報と温度測定データ31dを基に、各測定対象としたフリューの温度データと該フリューに関する位置情報を連結た連結データ31fを作成して演算結果記憶領域に記憶させる。
【0032】
(第8ステップ)
第8ステップでは、第7ステップで作成した連結データ31fを、音声入出力デバイス2に転送し、音声−電子データ変換自動変換手段23により音声データに変換した後、音声入出力デバイス2から音声データとして出力する。
【0033】
第5ステップから第8ステップまでを繰り返し行うことにより、フリューの測定漏れや、順番間違えなど人為的ミスの問題を回避しつつ、迅速かつ正確に測定・記録・データ化
作業を行うことができる。
【符号の説明】
【0034】
1 コークス炉の温度測定作業者
2 音声入出力デバイス
21 入力手段
22 出力手段
23 音声−電子データ変換自動変換手段
3 携帯型情報処理端末
31 記憶装置
31a フリュー指定ガイダンスデータ
31b コークス炉・全フリューデータ
31c フリュー指定データ
31d 温度測定データ
31e 測定順リストデータ
31f 連結データ
31g 温度測定ガイダンス準備データ
31h 温度測定ガイダンスデータ
32 演算装置
33 制御装置
34 入力手段
35 出力手段
4 フリュー温度測定手段
5 コークス炉操業管理サーバ
6 個人端末



【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯型情報処理端末に記憶されたフリュー指定ガイダンスデータを音声入出力デバイスに転送し、音声−電子データ変換自動変換手段により音声データに変換して出力する工程と、
フリュー指定ガイダンスデータのガイダンスに従って、作業員が音声入出力デバイスから、測定対象とするフリュー指定データを音声入力する測定フリュー指定工程と、
音声−電子データ変換自動変換手段により電子データに変換されたフリュー指定データを、携帯型情報処理端末に転送する工程と、
携帯型情報処理端末の演算装置が、該フリュー指定データと、携帯型情報処理端末に記憶されたコークス炉の全フリューに関するコークス炉・全フリューデータから、測定対象とするフリューに関する測定順リストデータを作成し、更に、該測定順リストデータに対応する温度測定ガイダンスデータを作成する工程と、
該温度測定ガイダンスデータを音声入出力デバイスに転送し、音声−電子データ変換自動変換手段により音声データに変換して出力する工程と、
温度測定ガイダンスデータのガイダンスに従って、作業員がフリュー温度測定手段により測定を行い、測定された温度測定データを、携帯型情報処理端末に転送する工程と、
携帯型情報処理端末の演算装置が、該温度測定データと、携帯型情報処理端末に記憶された測定順リストデータから、測定対象としたフリューに関する温度データを作成する連結データ作成工程と、
を有することを特徴とするコークス炉のフリュー温度測定方法。
【請求項2】
フリュー指定データを、携帯型情報処理端末に転送する工程の次工程として、音声−電子データ変換自動変換手段により、電子データから音声データに変換された連結データを、音声入出力デバイスから出力する工程を更に有することを特徴とする請求項1記載のコークス炉のフリュー温度測定方法。
【請求項3】
連結データ作成工程の次工程として、音声−電子データ変換自動変換手段により、電子データから音声データに変換された連結データを、音声入出力デバイスから出力する工程を更に有することを特徴とする請求項1記載のコークス炉のフリュー温度測定方法。
【請求項4】
携帯型情報処理端末に記憶された連結データを、コークス炉操業管理サーバに転送する工程を更に有することを特徴とする請求項1記載のコークス炉のフリュー温度測定方法。
【請求項5】
測定フリュー指定工程は、測定方法・炉番号・スタート列位置・スタートフリュー位置・ 測定間隔・測定方向の各要素を規定し、測定順リストデータは、測定対象となるフリューの位置情報を測定順と共に規定することを特徴とするものであることを特徴とする請求項1または2記載のコークス炉のフリュー温度測定方法。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図6】
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【図5】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−210462(P2010−210462A)
【公開日】平成22年9月24日(2010.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−57539(P2009−57539)
【出願日】平成21年3月11日(2009.3.11)
【出願人】(000006655)新日本製鐵株式会社 (6,474)
【Fターム(参考)】