説明

コーヒー飲料装置、そのような装置と共に使用するための第二のコーヒー豆包装カートリッジ、そのような装置によって飲料を調製する方法、そのような第二のコーヒー豆包装カートリッジからコーヒーを調製する方法及びコーヒー豆を供給する方法

コーヒー豆包装カートリッジとコーヒー調製器具とを有するコーヒー飲料装置が記載されている。コーヒー豆包装カートリッジはコーヒー豆を保持する容器とコーヒー豆をカートリッジの流出孔に向けて移送できるようにされた移送手段を有している。コーヒー器具は、カートリッジからのコーヒー豆を粉砕するグラインダーと、グラインダーによって得られた挽いたコーヒーに基づいて、コーヒーを調製する調製デバイスを有する。装置は更にコーヒー豆を受け取る計量室が設けられ、コーヒー豆は移送手段を用いて計量室内へ移送される。使用中、計量室は所定の量のコーヒー豆を保持する。計量室はグラインダーの一部を形成する下部部分を有し、その下部部分は垂直方向に延在する軸の周りを回転するためにコーヒー器具内に配置されている。装置には更に、コーヒー調製器具とは独立に、コーヒー調製器具の流入孔に1注入分のコーヒー豆を用意し及び/又は供給するために、第一注入デバイスから分離した第二注入デバイスを有する第二のコーヒー豆包装カートリッジが設けられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特許請求の範囲の請求項1の前文に記載のコーヒー飲料装置に関する。そのような既知の装置で、包装カートリッジ内の焙煎したコーヒー豆を、粉砕メカニズムを有するコーヒー調製器具に接続させることができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0002】
上記した問題を考慮して、本発明は、いろいろな方法でコーヒー飲料を調製する装置に関し、消費者の特別な好み(特に、濃度)に従って飲料を調製することを可能とする。さらに、本発明の目的は、上記した種類のコーヒー飲料の調製をする、更にコムパクトとなるであろう装置を提案するものである。更に一般的な意味で、そのため、本発明の目的は、先行技術の欠点の少なくとも1つを克服し、又は改善することである。また、本発明の目的は、組み立て及び操作の煩わしさを減らすことができ、かつその上、比較的安価に作ることができる選択的な構造物を提供することでもある。更に、本発明の目的はコーヒー豆を保持しかつ供給するデバイスを有する改良した装置を提供するもので、これはコーヒー豆の供給を制御することができるものである。もう1つの方法として、本発明の目的は、コーヒー豆を保持しかつ供給するコーヒー豆供給デバイスを得るのに実用的な選択を大衆に少なくとも提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0003】
別に記載の無い限り、明細書及び特許請求の範囲の請求項において、コーヒー豆は、焼いた/焙煎のコーヒー豆であることと理解されたい。明細書及び請求項でのコーヒー豆は、砕いたコーヒー豆、即ちコーヒー豆砕片をも含み、そのコーヒー豆砕片は所望のコーヒー飲料を抽出するために、さらに挽かれるものと理解されたい。コーヒー豆は、それらが包装される前に、例えば砕かれる。一実施例において、コーヒー豆包装内のコーヒー豆の少なくとも一部分は約30以下に、特に約15以下に、更に特別には約10以下の砕片に分けられる。1つのコーヒー豆砕片は、その結果、例えば1つのコーヒー豆の30分の1、特に15分の1、更に特別には10分の1以上からなる。例えば、コーヒー豆砕片は1つのコーヒー豆の半分又は四半分を含む。そのままのコーヒー豆と比較したコーヒー豆砕片を使用する利点は、コーヒー豆砕片は比較的に簡単にグラインダーに供給することができ、及び/又は包装を比較的に簡単に封じることができることである。これは、コーヒー豆砕片は比較的に小さく、したがって包装及び器具の開口を通して比較的に容易に流れることができ、及び/又はコーヒー豆出口及び/又は閉じ手段を容易には塞がないからである。コーヒー豆は事前に、挽くのではないが、砕片に分割しておくので、それで、比較的により多くの豆表面が、コーヒー豆そのままの場合よりも、周囲の空気と接触することがある。一方、挽いたコーヒーの場合よりもより少ない豆表面が空気と接触し、そのためコーヒー豆砕片は、挽いたコーヒー豆よりもよく保存することができる。コーヒー飲料を調製するちょうどその前に、コーヒー飲料を得るためにコーヒー豆砕片が挽かれる。本記載において、したがってコーヒー豆は破砕したコーヒー豆も含むこともあると理解されたい、すなわち、所望のコーヒー飲料を調製する前に砕いたコーヒー豆はさらに挽かれる。
【0004】
そのために、本発明の好ましい一態様によれば、特許請求の範囲請求項1の記載のコーヒー飲料装置が提供される。コーヒー豆包装カートリッジは、コーヒー調製器具に取外し可能に結合され、そして、複数杯分のコーヒー豆を保持し、供給するようにされている。それは、内部容積とコーヒー豆出口を画定する少なくとも1つの流出孔を有する容器を含み、その内部容積はコーヒー豆及びその内部容積からカートリッジの流出孔に向かってコーヒー豆を移送することができるようにされた移送手段を保持している。コーヒー器具は、移送手段を用いて流出孔に向かって移送されるコーヒー豆を受ける流入孔と、流入孔を介してコーヒー器具に入ったコーヒー豆を挽くためのグラインダーと、グラインダーによって得られた挽いたコーヒーに基づいてコーヒーを調製するための調製デバイスとを有している。本装置は、更に、コーヒー豆を受ける計量室を備えていて、コーヒー豆は移送手段によってその計量室に移送される。好ましくは、充填された後で、計量室は注入された量のコーヒー豆を保持する。計量室はグラインダーの一部を形成する基部部分を有する。基部部分はコーヒー器具内で垂直方向に延在する軸の周りを回転するようにされている。装置は、グラインダーが作動したときに、コーヒー豆を計量室からグラインダーに移送させ、そしてコーヒー豆を挽くために基部部分が垂直軸の周りを回転するようにされている。グラインダーの部分であり、かつ計量室を空にするために回転する計量室の基部部分を使用することは、計量室の別の基部板および別のグラインダーを設ける別の選択肢と比較して、装置の高さを減少させることにもなる。コーヒー調製器具と第一のコーヒー豆包装カートリッジは所定の注入量のコーヒー豆を保持し、かつ前記第一のコーヒー豆包装カートリッジからグラインダーへ供給する第一注入デバイスを有している。この第一注入デバイスは、第一のコーヒー豆包装カートリッジがコーヒー調製器具に接続される又は接続されたときに、調製器具の計量室を有する。本装置は、更に第二のコーヒー豆包装カートリッジが用意される。第二のコーヒー豆包装カートリッジはコーヒー豆を保持しかつ供給するように構成され、コーヒー調製器具に取り外し可能に接続可能でもある。第二のコーヒー豆包装カートリッジは、調製器具及び第一のコーヒー豆包装カートリッジの第一注入デバイスとは別の第二注入デバイスを有していてコーヒー調製器具とは関係なく1注入量のコーヒー豆を用意し及び/又はコーヒー調製器具の流入孔に供給する。このように、多目的のコーヒー飲料装置が提供され、それは小型で、そしてそれを用いて、消費者は、1人前のコーヒー飲料を作るために用いられるコーヒー豆注入量をコーヒー調製器具に決めさせることができ、又は、消費者はコーヒー調製器具とは無関係に1注入分のコーヒー豆を用意する。
【0005】
計量室は、カートリッジの一部である第一室部分と、コーヒー調製器具の一部である第二室部分に分けることができる。カートリッジと調製器具にわたっての計量室の分割は、さらにより小型のコーヒー飲料装置を提供することができる。
【0006】
この点に関して、基部部分が垂直軸に直角にかつ垂直軸から離れる方向に下方に延在するようにした円錐形を有する基部部分であることは計量室を空にするのに都合がよい。
【0007】
本発明によるコーヒー飲料装置の別の利点は、第一室部分が流出孔を含むかつ第二室部分が流入孔を含んでいて、さらに流出孔は流入孔の上に延在していることである。これにより計量室を比較的に安価に作ることができる。
【0008】
計量室は、好ましくは一杯のコーヒー飲料を調製するのに必要である注入された量のコーヒー豆に対応する分のコーヒー豆を受けるようにすることができる。移送手段は、移送手段を駆動したときにコーヒー豆を計量室に向けて効果的に移送させるための、計量室に対して可動である部分を有することができる。コーヒー調製器具に第一モーター及び垂直に延在する駆動軸を設けることができ、駆動軸は、駆動するためにカートリッジの移送手段に解放可能に接続され、それにより、第一モーターによって駆動軸が回転したときに移送手段を動かす。その可動部分は、移送手段を駆動したときに別の垂直軸の周りを回転する下部及び/又は複数の羽根を有することができる。
【0009】
さらに、移送手段は、コーヒー豆を計量室に向けて重力の作用で移送するための下方に延在する底部壁を有することができる。別の方法として、移送手段は、コーヒー豆を計量室に向けて重力の作用によってのみ移送するための下方に延在する底部壁を有することができる。
【0010】
第一室部分に、上方垂直方向に計量室の体積を限定する上端壁を設けることができ、第二室部分の底部分は計量室の体積を下方垂直方向で限定する。
【0011】
別の方法又は追加的に、第一室部分は、計量室へ移送手段によってコーヒー豆を入れる流入開口を有する直立した側壁を備えることができる。
【0012】
本発明のコーヒー飲料装置の別の利点は、移送手段が、コーヒー豆を計量室に及び/又は計量室の流入開口に向けて移送させるために、少なくとも水平方向にコーヒー豆を移送するようにする場合である。
【0013】
グラインダーは、第二室部分に対して中心に配置することができる。それは、垂直軸の方向に在る円錐形部分を有することができ、それでグラインダーを駆動したときにこの円錐形部分は垂直軸の周りを回転する。グラインダーはモーターによって駆動することができる。駆動軸及びグラインダーは別のモーターで駆動することができる。
【0014】
コーヒー調製器具は、コーヒー豆包装カートリッジに取外し可能な結合のための接続手段を有することができる。その接続手段はコーヒー調製器具の上側に凹部を有することができ、その凹部は側壁に囲まれ、かつコーヒー豆包装カートリッジの下側から突出する対応する部分を受けるように形成されている。この側壁はコーヒー調製器具の上側から突出し、ハウジングによって覆われている。
【0015】
本発明の一実施例によれば、側壁はコーヒー豆包装カートリッジの差込み素子を受ける入れる開口を有している。コーヒー豆包装カートリッジは、コーヒー調製器具に結合するために、差込み素子を開口に挿入して回転させるようにして、凹部に挿入される。側壁はコーヒー豆包装カートリッジが最終位置に達したときに、それ以上回転するのを妨げる阻止要素を含むことができる。このように、利用者は容易にかつ確実にカートリッジをコーヒー調製器具に装着することができる。好ましくは、コーヒー豆包装カートリッジは、その最終位置に到達するために、約50度回転させられる。カートリッジとコーヒー調製器具間の接続はスナップ結合である。
【0016】
さらに、凹部は、その中心に回転可能な突出端を有することができ、その突出端は駆動軸の端部に固定される。
【0017】
垂直軸の周りを第二室部分の基部部分が回転可能であり、その垂直軸は第二室部分の基部部分の中心を通り抜けている。基部部分は、垂直軸の全周囲にその垂直軸に直角に、かつ垂直軸から離れる方向に延在する方向に下方に延在することができる。
【0018】
コーヒー豆包装カートリッジがコーヒー調製器具に結合されていないときに、コーヒー豆包装カートリッジはコーヒー豆出口を閉じる閉じ手段を有することができる。このようにして、コーヒー豆包装カートリッジがコーヒー調製器具に接続されていないときに、コーヒー豆がコーヒー豆包装カートリッジから抜け出るのが避けられる。
【0019】
コーヒー豆包装カートリッジがコーヒー調製器具に接続されたときに、その閉じ手段はコーヒー豆出口を開けるように構成することができる。
【0020】
閉じ手段は、容器の底部側に、コーヒー豆出口と、開口を有する回転可能な閉じ円盤とを有する閉じ部材を有する。コーヒー豆包装カートリッジをコーヒー調製器具に接続するために、回転可能な閉じ円盤の開口はコーヒー豆出口と整合する位置に持ってこられる。
【0021】
閉じ部材は1対の羽根付きアームを有し、閉じ円盤は、閉じた位置で羽根付きアームの後ろで拘束される移動止めを有する。
【0022】
出口開口は、カートリッジを作動させる前に、内部容積を密封する除去可能な密封素子と関連付けることができ、ここで、好ましくは、前記密封素子はガスがカートリッジから逃げるのを阻止する。飲料装置は、好ましくは、初めてカートリッジが調製器具に接続される場合に、密封素子を破砕しかつ移動させる手段を有することができる。密封素子はシール薄膜とすることができる。
【0023】
装置は、使用時に、粉砕デバイスを作動して、計量室を空にし、かつ計量室に受け取られ及び/又は保持されたコーヒー豆を挽くように構成することができる。粉砕デバイスは、計量室を空に、或は少なくともほとんど空にし、かつ計量室に受け取られたすべてのコーヒー豆を粉砕するのに必要とされる時間より長く作動させることができる。このようにして、計量室を空にすることが確実に行うことができる。計量室を空にし、かつコーヒー豆を粉砕するより前に、最初の段階で、移送手段が駆動されて計量室をコーヒー豆で充填することができる。移送手段は、計量室をコーヒー豆で完全に充填する、或は少なくともほぼ完全に充填するのに要求される時間より長く駆動することができる。このようにして、計量室へのコーヒー豆の注入は確実に行うことができる。
【0024】
コーヒー調製器具は、これらの工程を遂行するために第一モーター及び/又はグラインダーを制御するための制御デバイスを備えることができる。制御デバイスは調製デバイスを制御することができ、ここで、制御デバイスは、使用中に、空にしかつ粉砕工程が完了した後に続けて、調製デバイスが挽いたコーヒー及びコーヒー調製器具の加熱デバイスによって加熱された温水に基づいてコーヒーを調製するように構成することができる。計量室の容積は、それがコーヒー豆で完全に充填されると、その豆の量は1杯のコーヒーを作るための1注入分のコーヒー豆に対応するであろう。1注入分のコーヒー豆は、5〜11、好ましくは6〜8グラムのコーヒー豆を含むことができる。コーヒー調製器具は、制御デバイスが調製デバイスを制御するようにされていて、ここで、制御デバイスは、使用中に、第二工程の完了後の第三工程で、調製デバイスが挽いたコーヒー及びコーヒー調製器具の加熱デバイスによって加熱された温水に基づいてコーヒーを調製するようにされている。
【0025】
本発明によれば、コーヒー豆包装カートリッジは、消費者によってコーヒー豆で(再)充填できるように設計することもできる。好ましくは、コーヒー豆包装カートリッジはコーヒー豆で充填されていて、コーヒー豆で再充填できるように設計されていない。その場合は、カートリッジは市販されるコーヒー豆用の包装である。
【0026】
別な実施例によれば、本装置は、更に、コーヒー豆包装カートリッジがコーヒー調製器具に接続されているかどうかを検出するようにされたセンサーを有する。そのセンサーは検出結果を制御装置に信号を送るように構成される。センサーはスイッチ、例えばマイクロスイッチとすることができる。コーヒー豆包装カートリッジは、コーヒー調製器具に結合されたときに、そのスイッチを作動する突出部分を有する。その突出部分は1つの差込み素子の下又は上に配置され、コーヒー豆包装カートリッジがその最終位置に到達したときに、スイッチを作動させる。スイッチは、コーヒー調製器具の上側にある凹部を囲む側壁内の開口内に配置することができ、突出部が開口を介してスイッチを作動する。スイッチは側壁内の水平壁セグメントの後方に隠すことができ、そして開口は水平壁セグメント間の隙間でもよく、突出部分はその隙間にはまることができる。制御装置は第一モーターとグラインダーを制御するようにされて、第一のコーヒー豆包装カートリッジが存在することが検出された場合だけ、それらは作動することができるようにすることができる。このようにして、装置は、その装置に特に設計されたコーヒー豆包装カートリッジと作動することを確実にする。これらのカートリッジは装置の製造者によって、質の高められたコーヒー豆を充填して販売することができ、これにより風味の良いコーヒー飲料を最終消費者に保証する。
【0027】
一実施例において、第二注入デバイスが所定の注入分のコーヒー豆を保持しかつ供給するように用意され、その注入分の量は1人前のコーヒー豆の量に等しく、それは1杯のコーヒー飲料の量を作るためのものである。代わりに、第二注入デバイスは、多数の区画を有することができ、それぞれの多数の区画は所定の注入分のコーヒー豆で充填されている。そのため各区画は1注入分のコーヒー豆を保持していることが都合がよく、その注入分の量は1人前のコーヒー豆の量に等しく、それは1杯のコーヒー飲料の量を作るためのものである。特に、それぞれの注入分は重量で約50グラム以下、詳しくは20グラム以下、更に詳しくは15グラム以下である。
【0028】
本発明によれば、第二のコーヒー豆包装カートリッジの第二注入デバイスは内部容積を含むハウジングとコーヒー豆出口を画定する少なくとも1つの流出孔を有し、内部容積は所定の注入量のコーヒー豆を保持するもので、ここで、第二のコーヒー豆包装カートリッジがコーヒー調製器具に接続されたときに、前記コーヒー豆出口はコーヒー調製器具の流入孔と連通して配置することができる。第二のコーヒー豆包装カートリッジが多くの区画を有するので、そこで好ましくは各区画がコーヒー豆出口を画定する少なくとも1つの流出孔を有する。
【0029】
一実施例において、第二のコーヒー豆包装カートリッジのコーヒー調製器具への接続は、ハウジングがコーヒー調製器具の流入孔に対して回転可能になるようにされる。更に、コーヒー飲料装置は、コーヒー豆が第二のコーヒー豆包装カートリッジからコーヒー調製器具に重力で移送されるように構成される。
【0030】
本発明によれば、第二のコーヒー豆包装カートリッジの第二注入デバイスは、所定の注入量のコーヒー豆を内部容積から第二注入デバイスの少なくとも1つの流出孔に向けて移送することができるように構成された移送手段を有することができる。そのような移送手段は移動可能注入要素を形成する。
【0031】
第二のコーヒー豆包装カートリッジがコーヒー調製器具に接続されるならば、第二注入デバイスの流出孔に向かって第二注入デバイスの移送手段により移送されるコーヒー豆は、コーヒー調製器具によってコーヒーを調製するために流入孔を介して受け取ることができるように、第二のコーヒー豆包装カートリッジはコーヒー調製器具に適合されるようにできる。このように、消費者は第二のコーヒー豆包装から調製器具へ注入分のコーヒー豆を供給する追加的な操作をする必要がない。第二注入デバイスの移送手段がコーヒー調製器具とは無関係に作動するように構成されているときは、消費者はコーヒー飲料を作る際に使用される彼又は彼女自身のコーヒー豆の量を簡単な方法で決めることができる。具体的には、移送手段は手動で作動されるように構成される。
【0032】
一実施例では、第二注入デバイスの移送手段は可動構造を含み、この可動構造はコーヒー豆に接触するために少なくとも部分的に内部容積内に存在し、ここで、移送手段は更に手動動作の作動手段を有し、その手動動作の作動手段は可動構造を手動で作動させるために少なくとも部分的に内部容積の外側に設けられる。本発明によれば、第二のコーヒー豆包装カートリッジの移送手段は手動で作動されるように構成されているので、使用者は所望の量になるまで移送手段を手動で作動することによって、容易な方法で供給される豆の量を調節することができる。手動で動作する作動手段によって、可動構造は内部容積の外側から動かすことができる。このように、例えばコーヒー豆を出口に押しやるために、力をコーヒー豆に掛けることができる。別の方法は、他の力、例えば重力によるコーヒー豆の出口への移動に対する妨害は可動構造を動かして除去することができる。これらの方法で、使用者はコーヒー豆をコーヒー調製器具に供給するのを制御できる。
【0033】
一実施例において、第二のコーヒー豆包装カートリッジの移送手段は、回転可能車軸のような回転可能素子を含み、その素子は少なくとも部分的に内部容積内に配置される。そのような回転可能素子は容器の内部で小型の構造を提供する可能性をもたらし、したがって、第二のコーヒー豆包装カートリッジによって占められる容積の不必要な増加をかなり防ぐことになる。
【0034】
一実施例において、作動手段は回転可能素子を回転するように構成されている。好ましくは作動手段は回転可能素子に接続されたクランク・ハンドルを有している。
【0035】
一実施例において、回転可能素子は少なくとも部分的にコンベヤー・スクリューとして形成される。好ましくは、可動構造はネジ穴を有し、そのネジ穴を通してコンベヤー・スクリューが係合する。そのような構造は小型であるが、同時に、コーヒー豆物質の出口への供給を多少正確に制御することを可能とする。
【0036】
一実施例において、可動構造は回転可能素子に堅く結合されていて、ここで、可動構造は少なくとも1つの第一開口を備えその開口を通してコーヒー豆を通過させ、ここで、第二のコーヒー豆包装カートリッジは少なくとも1つの第二開口を備え、その第二開口は使用時に少なくとも1つの第一開口の上又は下に配置され、かつ、出口に対する入り口を提供する、ここで、回転可能素子を回転する結果、少なくとも1つの開口は少なくとも1つの第二開口と整合させることができる。好ましくは、第二開口は出口によって形成される。その結果、使用時に可動素子は回転可能素子と一緒に回転する。少なくとも1つの開口を少なくとも1つの第二開口と整合させる結果として、ある量のコーヒー豆が移動でき、例えば出口に向かいそして内部容積から落下できる。このようにして、少なくとも1つの開口を少なくとも1つの第二出口に繰り返し整合させることによって、コーヒー豆の供給を制御できる。したがって、この実施例又は他の実施例において、出口は複数の開口からなり、例えば、少なくとも1つの第二開口を含むことができることが明らかとなる。出口を形成することができる複数の開口は、手動で相互に連結し又は連結しないことができる。
【0037】
一実施例において、可動構造はプランジャーを含む。
【0038】
好ましくは、第二のコーヒー豆包装カートリッジは、更に出口に向かうコーヒー豆の通過を妨げるようにされたバリアを内部容積内に設ける。そのようなバリアは出口へ向かうコーヒー豆の制御不能な移動を実質的に抑えることができるであろう。
【0039】
好ましくは、バリアは出口へ向かうコーヒー豆の通過を妨げる弁を含む。そのような弁は出口へ向かうコーヒー豆の制御不能な移動を実質的に抑えることができるであろう。好ましくは、弁は、その弁が開いたときに変形する柔軟性素子を含む。
【0040】
一実施例において、バリアは、使用時に容器の頂部から間隔を置いた内壁を含み、ここで、移送手段は、使用時に容器の頂部と内壁との間の隙間を介してコーヒー豆を移動させるようにされている。この内壁は、使用時に出口に達するコーヒー豆のバリアを構成することができる。可動構造によってコーヒー豆を上方に移送させることによって、コーヒー豆を内壁を越えて移送させることができる。このようにして、コーヒー豆は出口に到達することができる。
【0041】
好ましくは、内壁は内部容積の第一部分を内部容積の第二部分から分離し、ここで、可動構造は内部容積の第一部分内に配置され、ここで、出口は内部容積の第二部分を介して達することができる。
【0042】
一実施例において、第二のコーヒー豆包装カートリッジの可動構造は、弾性部材によって第二のコーヒー豆包装カートリッジに弾性的に取り付けられ、そのため、可動構造は手動の作動手段で弾性部材を変形しながら、繰り返し第一の位置と第二の位置との間を移動でき、例えば、弾性部材を変形しながら、第一の位置から第二の位置に移動し、又、逆もまた同じ。使用中、弾性部材の変形は、例えば第一の位置から第二の位置への移動中に生じるであろう。第二の位置から第一の位置へ戻る移動中に、即ち「逆もまた同じ」、弾性部材の変形は減少するかもしれず、あるいは完全に無くなるかもしれない。その結果、弾性部材は、可動構造の第二の位置から第一の位置への戻りの移動を促進する。そのため、実質的に一方向のみから作動手段に力を掛ければ十分である。これは、作動手段の操作を比較的簡単なものにする。
【0043】
好ましくは、第二のコーヒー豆包装カートリッジは、内部容積内にコーヒー豆が出口に向かう通路が設けられ、ここで、第二の位置で通路は少なくとも部分的に可動構造によって妨害され、そして第一の位置で通路は、第二の位置でのときよりも可動構造による妨害は少なく、選択的には、可動構造によって妨害されない。しかし、代わりに、第一の位置で、通路は少なくとも部分的に可動構造によって妨害され、そして第二の位置では通路は第一の位置でのときより可動構造による妨害を少なくし、そして、選択的には可動構造によって妨害されない。
【0044】
好ましくは、第一の位置は、使用中、第二の位置の上又は下に配置される。好ましくは、少なくともコーヒー豆の一部が、使用中に第二のコーヒー豆包装カートリッジの可動構造の上に配置される。第一の位置が第二の位置の上に配置され、コーヒー豆の少なくとも一部分が可動構造の上に配置されるならば、可動構造を第一の位置と第二の位置との間を繰り返し移動させると、コーヒー豆の振動をもたらすことになるであろう。第二の位置から第一の位置への移動中は、コーヒー豆は、使用中、比較的に変形可能な部材によって駆動されて上方向へ動くであろう。第一の位置から第二の位置への移動中は、使用中、コーヒー豆は重力に駆動されて下方向に動くであろう。そのような振動動作は有益なものと考えられるが、それは内部容積を通って第一の位置へのコーヒー豆の移動を促進するからである。
【0045】
一実施例において、第二のコーヒー豆包装カートリッジは、その容器又はハウジングにコーヒー調製器具の駆動軸を受けるための凹部を設けている。このように、第二の豆包装カートリッジは手動で動作できるが、モーターのような駆動部材を備えたコーヒー調製器具と組み合わせて使用することができる。そのような駆動軸は、別のコーヒー豆包装カートリッジの移送手段を駆動するように構成することができる。好ましくは、容器は凹部で閉じている。
【0046】
別の方法では、凹部は、例えば駆動軸とカートリッジとの間の機械的な接触を防ぐようにすることができる。このように、カートリッジは調製器具と組み合わせて使用するか、又は更に駆動部材を備えた別の外部器具と組み合わせて使用することもでき、同時に、カートリッジは、外部駆動部材を備えない別の外部器具と組み合わせて使用することもできる。
【0047】
好ましくは、移送手段は、使用中に、コーヒー調製器具の駆動軸によって移送手段が駆動されるのを妨げるように配置されている。
【0048】
一実施例において、第二のコーヒー豆包装カートリッジは、コーヒー豆を保持しかつ供給するスクーパーを有し、コーヒー調製器具に接続されるとスクーパーはその流入孔に整合し、スクーパーはその軸の回りを回転することによって移送手段としても働くように構成され、これにより流入孔へコーヒー豆を注ぐ。コーヒー調製器具に供給されるコーヒー豆の注入量は、ここでは非常に簡単であり、それはスクーパーを充填することによってなされる。
【0049】
好ましくは、第二のコーヒー豆包装カートリッジはスクーパーを手動で回転するハンドルを有する。
【0050】
代わりの実施例では、第二のコーヒー豆包装カートリッジはコーヒー豆を保持するホッパーを有する。ホッパーは好ましくは出口を有し、その出口は、第二のコーヒー豆包装カートリッジがコーヒー調製器具に接続されると、コーヒー調製器具の流入孔と整合される。移送手段は、都合よくは閉じ板を有することで、閉じ板はその第一の位置では少なくともかなり、好ましくは全体に出口を閉じ、これにより流入孔に向かうコーヒー豆の通過を妨げ、そして、第二の位置では出口を塞がないか、ほとんど塞がず、ここで移送手段が、更に第一の位置から第二の位置へ、又はその逆も同様に、閉じ板を作動する手動の作動手段を含んでいる。コーヒー調製器具に供給されるコーヒー豆の量は、コーヒー豆がコーヒー調製器具に供給される第一の位置と、そうではない第二の位置との間で移送手段の閉じ板を移動することによって注入することができる。
【0051】
好ましくは、第二の位置で閉じ板は、ホッパーの内部容積の第一の部分をホッパーの内部容積の第二の部分から少なくとも実質的に区切って、これにより、第一の部分から第二の部分へのコーヒー豆の通過を妨げる。第二の部分の量は、閉じ板が第一の位置のときにコーヒー調製器具に供給される一杯分の量に対応する。
【0052】
好ましくは、閉じ板は仮想シリンダーの第一部分を形成し、シリンダーの他の部分は開いていて、ここで、手動の作動手段が閉じ板を第一及び第二の位置へ、それぞれ回転するように構成されている。各回転で、ホッパーの内部容積の第二の部分に対応する1注入分のコーヒー豆がコーヒー調製器具に供給される。
【0053】
第一及び第二のコーヒー豆包装カートリッジの内の少なくとも1つは、コーヒー豆を保持するじょうご状ホルダーとコーヒー豆をホルダーから放出する出口を有することができる。出口はじょうご状ホルダーの上端部に配置され、コーヒー豆包装カートリッジがコーヒー調製器具に接続されたときに、その流入孔と整合され、ここで、移送手段はらせん状の移送手段で、使用中に回転可能に作動されてじょうご状ホルダーからコーヒー豆を出して出口に向かって進める。コーヒー調製器具に供給されるコーヒー豆の量は、この場合はらせん状のコンベヤー手段がじょうご状ホルダー内のコーヒー豆を回転させる時間の長さに左右される。
【0054】
好ましくは、らせん状のコンベヤー手段は、前記じょうごの内壁上にらせん状に突出する縁部によって得られ、じょうご状の内壁上のコーヒー豆に対するらせん状の軌道によって形成される。らせん状のコンベヤー手段は、コーヒー豆が内壁上を回転し続けるのを妨げる不動の阻止要素を含むことができ、これにより、らせん状軌道に従って出口に向かってコーヒー豆を上方へ駆動する。その結果、じょうご状ホルダー内のコーヒー豆は、その出口に向かって着実に確実に駆動される。
【0055】
又別の実施例では、第一および第二のコーヒー豆包装デバイスの内の少なくとも1つは、コーヒー豆を放出するために、コーヒー豆包装カートリッジの出口に向かってその流れを促進するようにコーヒー豆を振ったり又は振動させるように構成されている。このようにして、コーヒー豆をコーヒー調製器具へ供給する別の方法が得られる。好ましくは、コーヒー豆包装カートリッジは、コーヒー豆の包装である第一モジュールとモーターを有する第二モジュールを有し、第一モジュールはコーヒー調製器具に取り外し可能に結合され、第一モジュールがコーヒー調製器具に結合される場合に、第二モジュールは第一モジュールに取り外し可能に結合される。このモジュールの構造のために、第一モジュールのコーヒー豆は、第二モジュール内のモーターの作動によって、あるいは、第二モジュールが第一モジュールに接続されていない場合には、コーヒー調製器具内にある移送手段の作動によって、コーヒー調製器具に供給される。
【0056】
さらに、コーヒー豆包装カートリッジがコーヒー調製器具に接続されると、その出口は開き、取り外すと、閉じ、ここで、好ましくはコーヒー豆の再充填モードで、第二モジュールは、コーヒー調製器具の代わりに第一モジュールに接続できる。好ましくは、コーヒー豆再充填モードで、第二モジュールは、コーヒー調製器具と同じ又は同様に第一モジュールに接続され、第一モジュールの出口を開くことになる。その結果、第一モジュール、即ちコーヒー豆包装を、使用者が分かりやすい方法でコーヒー豆で再充填できるであろう。
【0057】
本装置は、更に挿入部品を有し、挿入部品はコーヒー豆包装カートリッジの代わりに、好ましくは、コーヒー豆包装カートリッジをコーヒー調製器具に接続するのに使用する手段と同じ又は類似の、挿入部品をコーヒー調製器具に接続するための手段を用いてコーヒー豆包装カートリッジと同じ又は類似の方法で、コーヒー調製器具に除去可能に接続できる。この場合、挿入部品がコーヒー調製器具に接続されたときにスィッチを作動させるために、挿入部品は差込み素子と好ましくは、差込み素子の1つの下又は上に配置される突出部とを有する。接続されたコーヒー豆包装カートリッジと挿入部品の検出は同様に行われるので、コーヒー調製器具の制御装置は、これら2つの場合の間で違いを見ない。これは、コーヒー調製器具の機能性も同じであることを意味している。
【0058】
挿入部品をコーヒー調製器具に接続する目的は二重にある。コーヒー調製器具を開けて、モーター及びグラインダーを作動させる、又はもしもコーヒー豆包装カートリッジがその器具に接続されていない場合に有用である。これは、修理及び保守に役立つ。
【0059】
或いは、挿入部品はコーヒー調製器具にコーヒー豆を供給するのに使用することができるが、それはコーヒー豆包装カートリッジは再充填できるようには設計されていないからである。この目的のための挿入素子の好ましい実施例は、内部容積を有する空洞及びコーヒー豆出口を画定する少なくとも1つの流出孔を有し、その内部容積はコーヒー豆を受けとるようにされている。その挿入部品は、更に、挿入部品がコーヒー調製器具に接続されていない、又はコーヒー調製器具にその最終位置で接続されていないときに、コーヒー豆出口を閉じる閉じ手段を有する。閉じ手段は、挿入部品が最終位置でコーヒー調製器具に結合されるときに、コーヒー豆出口を開くように構成されている。最初の位置で挿入部品がコーヒー調製器具に接続され、そして挿入部品をその最終位置に回転して、コーヒー豆が挽かれるためにコーヒー調製器具に入るときに、使用者は空洞をコーヒー豆で充填する。
【0060】
有利なのは、装置は、グラインダーを作動したときに下部部分が垂直軸の周りを回転して計量室からグラインダーへ1注入分のコーヒー豆を移動させ、そしてコーヒー豆を粉砕するように構成することができることである。円錐形状を有する基部部分は第一垂直軸の方向に位置していて、その円錐形状は、グラインダーを駆動したときに第一垂直軸の周りを回転する。グラインダーは、基部部分の周りに延在する下部粉砕円盤と下部粉砕円盤の上に延在する上部粉砕円盤を有する。グラインダーは第二のモーターに回転駆動され、円錐形状の基部部分と下部粉砕円盤の回転を生じさせる。基部部分と下部粉砕円盤を駆動すると、コーヒー豆は下部粉砕円盤と上部粉砕円盤の間で外方向に延在する半径方向に移動させられ、コーヒー豆は砕かれ切断されて挽いたコーヒーとなるが、それは、下部粉砕円盤と上部粉砕円盤との間の垂直距離は外方向に延在する半径方向で減少していくからである。
【0061】
グラインダーは非汚染グラインダーとすることができ、それでは、コーヒー豆を挽き、挽いたコーヒーをコーヒー調製デバイスに供給した後に、ほとんど挽いたコーヒーは残らない。その結果、カートリッジを別のブレンドのカートリッジと置き換えても、新しいブレンドのコーヒーには、先に用いたブレンドが混入しない。
【0062】
第二室部分は、計量室の容積の約100−X%を有することができ、第一室部分は計量室の容積の約X%を有することでき、ここで、Xは2〜50の範囲、好ましくは5〜40の範囲、より好ましくは15〜30の範囲である。調製器具内に計量室の大部分を配置して、飲料装置の高さを更に減少させることができる。これは、例えば、食器棚の下のキッチンシンクの上に飲料装置を置こうとする場合に、問題となるであろう。
【0063】
本発明の別の態様によれば、本発明の装置と共に使用する第二のコーヒー豆包装カートリッジが提供され、ここで、その第二のコーヒー豆包装カートリッジはコーヒー豆を保持しかつ供給するように構成され、その第二のコーヒー豆包装カートリッジは1注入分のコーヒー豆を供給するための第二注入デバイスを有している。好ましい実施例は、添付のそれぞれの請求項に記載されている。
【0064】
本発明の別の態様によれば、前述したように、コーヒー調製器具によって飲料を調製する方法が提供される。空にしかつ粉砕工程で、粉砕デバイスは作動されて、計量室を空にし、そして計量室に集められたコーヒー豆を粉砕する。粉砕デバイスは、計量室を空に、或は少なくともほとんど空にし、かつ計量室に集められたすべてのコーヒー豆を粉砕するのに必要とされる時間より長く作動させることができる。その方法は次の工程からなる:充填工程で、計量室にコーヒー豆を集めるために計量室をコーヒー豆で充填することができる。計量室はコーヒー豆で完全に充填されるか、コーヒー豆で少なくともほぼ完全に充填される。
【0065】
本発明の更なる別の態様によれば、本発明の装置による飲料を調製する方法が提供され、そこで、その方法は次の工程からなる:第一工程で、移送手段は計量室をコーヒー豆で充填するのに必要とされる時間よりも長く駆動され、次いで、第一工程の完了後に続く第二工程で、粉砕デバイスは、計量室を空にし、かつ第一工程の間に計量室に集められたすべてのコーヒー豆を粉砕するのに必要とされる時間より長く作動される。
【0066】
本発明の別の態様によれば、コーヒーを調製する方法が提供され、そこで、コーヒー豆で充填されたカートリッジはコーヒー調製器具に結合され、そこで、カートリッジとコーヒー調製器具間の結合により計量室が形成され、そこで、引続き、計量室はカートリッジからのコーヒー豆で充填され、計量室はその後にグラインダーの作動により空にされ、そこで、計量室のコーヒー豆はグラインダーの作動により破砕され、そして続けてコーヒーは、挽いた豆と温水を基にコーヒー調製器具で調製される。
【0067】
本発明の更に別の態様によれば、本発明の装置による飲料を調製する方法が提供され、そこで、その方法は次の工程を含んでいる。
第一工程で、計量室はコーヒー豆で充填される、
第一工程の完了後に続く第二工程で、計量室を空にし、かつ第一工程の間に計量室に集められたコーヒー豆を粉砕するために粉砕デバイスが作動される。
【0068】
本発明の別の態様によれば、本発明のコーヒー飲料装置によって飲料を作る方法が提供され、それは下記の工程を含む、
第一のコーヒー豆包装カートリッジをコーヒー調製器具に結合し、
垂直に延在する駆動軸をモーター手段で回転し、それにより、1注入分のコーヒー豆を第一のコーヒー豆包装カートリッジの流出孔に向けて用意しかつ移送するために第一のコーヒー豆包装カートリッジの移送手段を駆動しかつ動かして、
挽いたコーヒーを作るためにコーヒー調製器具の流入孔を通してコーヒー調製器具に入ったコーヒー豆を粉砕し、
挽いたコーヒーを基にコーヒーを調製し、
第二のコーヒー豆包装カートリッジをコーヒー調製器具に結合し、
コーヒー調製器具とは無関係に第二のコーヒー豆包装カートリッジの流出孔に向けて1注入分のコーヒー豆を用意しかつ移送するために第二のコーヒー豆カートリッジの第二注入デバイスを作動させ、
挽いたコーヒーを作るためにコーヒー調製器具の流入孔を通してコーヒー調製器具に入ったコーヒー豆を粉砕し、
挽いたコーヒーを基にコーヒーを調製する。好ましくは、第二のコーヒー豆包装カートリッジをコーヒー調製器具に結合する工程の前に、第二のコーヒー豆包装カートリッジの流出孔に向けて1注入分のコーヒー豆を用意しかつ移送するために第二のコーヒー豆カートリッジの第二注入デバイスを作動させる工程を実行する。
【0069】
更に、本発明は、本発明の第二のコーヒー豆包装カートリッジから外部の器具へコーヒー豆を供給する方法に関し、その方法は、下記の工程を含む、
第二のコーヒー豆包装カートリッジの内部容積を囲むハウジング内にコーヒー豆を保持し、
1注入分のコーヒー豆を供給するために第二の注入デバイスを手動で作動し、
内部容積からハウジングの出口を通してコーヒー豆を放出し、
移送手段によってコーヒー豆を出口に向けて移送し、ここでコーヒー豆の移送は移送手段の可動構造によってコーヒー豆に接触することを含み、
移送手段の手動で動作できる作動手段によって可動構造を作動する。
【0070】
本発明の更に有利な特徴は、好ましい実施例の添付の記載から明らかになる。
【0071】
本発明を添付の図面を参照して以下記載する。
【図面の簡単な説明】
【0072】
【図1】コーヒー調製器具に装着されたコーヒー豆包装カートリッジを有する、本発明によるコーヒー調製装置の実施例の斜視図を示す。
【図2】コーヒー調製器具に装着されたコーヒー豆包装カートリッジを有しない、本発明によるコーヒー調製装置の実施例の斜視図を示す。
【図3A】図1の斜視図で示すコーヒー調製装置の一部分の断面図を示す。
【図3B】図1の斜視図で示すコーヒー調製装置に使用するグラインダーの断面図を示す。
【図3C】図1のコーヒー調製装置に使用するグラインダーの断面図を示す。
【図4A】図2に示すコーヒー調製器具の上部の詳細斜視図を示す。
【図4B】開位置に閉じ板を有する、図2のコーヒー調製器具の上部の詳細斜視図を示す。
【図4C】図2のコーヒー調製器具の上部の更に詳細な斜視図を示す。
【図5A】駆動軸結合端部と共にコーヒー豆包装カートリッジ内に使用する羽根車の分解等角図を示す。
【図5B】駆動軸結合端部と共にコーヒー豆包装カートリッジ内に使用する羽根車の分解等角図を示す。
【図6A】本発明の実施例によるコーヒー豆包装カートリッジの分解等角投影図を示す。
【図6B】図6に示すコーヒー豆包装カートリッジの斜視図を示す。
【図6C】図6に示すコーヒー豆包装カートリッジの別の斜視図を示す。
【図6D】図6に示すコーヒー豆包装カートリッジの別の斜視図を示す。
【図7A】図6に示すコーヒー豆包装カートリッジの基部部分の詳細な分解図である。
【図7B】逆方向から見た図7Aの基部部分の詳細な分解等角投影図である。
【図7C】図7A及び図7Bに示す基部部分の閉じ板の斜視図である。
【図8】組み立てた基部部分の詳細な断面図である。
【図9】コーヒー調製器具の係合外し突起を有する、図7Bの基部部分の詳細な底面斜視図である。
【図10】コーヒー調製器具に結合されたコーヒー豆包装カートリッジの断面図を示す。
【図11A】第一のタイプの挿入部品を示す。
【図11B】コーヒー調製器具に結合された図11Aの挿入部品を示す。
【図12A】第二のタイプの挿入部品を示す。
【図12B】最初の位置でコーヒー調製器具に結合された図12Aの挿入部品を示す。
【図12C】最終位置でコーヒー調製器具に結合された図12Aの挿入部品を示す。
【図13A】未だ作動位置にない、コーヒー豆包装カートリッジの別の実施例の断面図を示す。
【図13B】作動位置にある、図2Aのコーヒー豆カートリッジを示す。
【図13C】図13A及び図13Bのコーヒー豆カートリッジの構成素子の半分を展開して示す。
【図13D】使用前の状態の図13Aのコーヒー豆カートリッジの斜視図である。
【図14A】使用前の状態の別の実施例のコーヒー豆包装カートリッジの断面図である。
【図14B】図14Aと同様な断面図であるが、コーヒー豆カートリッジは使用するために作動されている。
【図14C】図14A及び図14Bのコーヒー豆カートリッジの構成素子の半分を展開して示す。
【図14D】使える状態の図14Aのカートリッジの斜視図である。
【図15A】使用前の状態の更に別の実施例のコーヒー豆包装カートリッジの断面図である。
【図15B】図15Aと同様な断面図であるが、豆カートリッジは使用するために作動されている。
【図15C】図15A及び図15Bに示すカートリッジの構成素子の半分を示した分解図である。
【図15D】組み立てられた構造の図15Aの豆カートリッジの斜視図である。
【図16A】使用前の閉じた状態の別の実施例のコーヒー豆包装カートリッジの断面図である。
【図16B】図16Aと同様な断面図であるが、豆カートリッジは使用できる開いた状態にある。
【図16C】図16Aの豆カートリッジの実施例の第一の展開斜視図で逆に配列した部品を示す。
【図16D】使用位置に垂直の配列にあるこの実施例の第二の展開斜視図である。
【図16E】密封皮膜を除去した、この実施例の豆カートリッジの底面図である。
【図16F】この実施例の豆カートリッジと共に使用する変形閉じ部材の部分断面の斜視図である。
【図17】包装カートリッジから放出されるコーヒー豆を計量するための注入デバイスの構成要素を示す。
【図18】コーヒー豆注入デバイスに使用するのに適した計量方式の第一の変形例の略図を示す。
【図19】コーヒー豆注入デバイスに使用する計量方式の第二の変形例の略図を示す。
【図20】コーヒー豆注入デバイスに使用する第三の計量方式の略図を示す。
【図21】コーヒー豆注入デバイスに使用する第四の計量方式の略図を示す。
【図22】図1による装置の独特な実施例の部分を示す。
【図23】本発明に使用するコンベヤー又は移送手段の別の形状を示す断面図である。
【図24】図23に示すコンベヤー手段の一部を示す平面図である。
【図25】本発明による別のカートリッジの断面図であるが、コンベヤー手段は別の形態を用いている。
【図26】図25の実施例に使用する柔軟性弁の等角投影図である。
【図27】図25の実施例の変形でコーヒー調製器具に追加の同期手段を使用している。
【図28A】カートリッジの部分としてのコンベヤー手段の別の実施例を断面図で示す。
【図28B】図28Aのカートリッジの等角投影ゴースト像である。
【図29A】第一の位置にある別のコンベヤー手段の断面図である。
【図29B】第一の位置にある図29Aのコンベヤー手段の等角投影図である。
【図29C】第二の位置にある図29Aのコンベヤー手段の断面図である。
【図29D】第二の位置にある図29Aのコンベヤー手段の等角投影図である。
【図30A】第一の位置にあるコンベヤー手段の他の別の形状を断面で示す。
【図30B】第二の位置にある図30Aのコンベヤー手段の前記別の形状を示す。
【図31】器具の容積測定の注入室と組み合わせた本発明のカートリッジの変形を部分断面で示す。
【図32】駆動軸結合端部と共に、コンベヤー円盤の別の形状の等角展開図である。
【図33A】本発明の第一実施例の第一の態様による、コーヒー豆を保持しかつ供給する第二のコーヒー豆包装カートリッジの断面を示す。
【図33B】ノッチ、プランジャー、リッジ、及び容器を断面で示す。
【図33C】第一の態様による、第二のコーヒー豆包装カートリッジの変形例を示す。
【図34】本発明の第一実施例の第二の態様による、コーヒー豆を保持しかつ供給する第二のコーヒー豆包装カートリッジを断面で示す。
【図35】本発明の第一実施例の第三の態様による、コーヒー豆を保持しかつ供給する第二のコーヒー豆包装カートリッジを断面で示す。
【図36A】本発明の第一実施例の第四の態様による、可動構造が第一の位置にある、コーヒー豆を保持しかつ供給する第二のコーヒー豆包装カートリッジを断面で示す。
【図36B】本発明の第一実施例の第四の態様による、可動構造が第二の位置にある、コーヒー豆を保持しかつ供給する第二のコーヒー豆包装カートリッジを断面で示す。
【図37A】コーヒー調製器具に装着された、本発明の第二の実施例による第二のコーヒー豆包装カートリッジの斜視図を示す。
【図37B】コーヒー調製器具から接続を外された、図37Aに示す第二のコーヒー豆包装カートリッジの斜視図を示す。
【図37C】コーヒー豆を保持している、図37Aに示す第二のコーヒー豆包装カートリッジの断面を示す。
【図37D】コーヒー豆をコーヒー調製器具に供給している、図37Aに示す第二のコーヒー豆包装カートリッジの断面を示す。
【図38A】コーヒー調製器具に装着されている、本発明の第三実施例による第二のコーヒー豆包装カートリッジの斜視図を示す。
【図38B】コーヒー豆を保持している、図38Aに示す第二のコーヒー豆包装カートリッジを示す。
【図38C】コーヒー豆をコーヒー調製器具に供給している、図38Aに示す第二のコーヒー豆包装カートリッジを示す。
【図39A】本発明の第四実施例による第二のコーヒー豆包装カートリッジの斜視図を示す。
【図39B】本発明の第四実施例による第二のコーヒー豆包装カートリッジの別の斜視図を示す。
【図39C】図39A及び図39Bに示す第二のコーヒー豆包装カートリッジによって、どのようにコーヒー豆が、使用中に、コーヒー調製器具に供給されるかを示す。
【図40A】コーヒー豆供給モードで、本発明の第五実施例による第二のコーヒー豆包装カートリッジの第一モジュールと第二モジュールがどのように互いに結合されなければならないかを斜視図で示す。
【図40B】コーヒー豆供給モードで、第二のコーヒー豆包装カートリッジの第一及び第二モジュールが互いに結合された、図40Aに示す第二のコーヒー豆包装カートリッジの斜視図を示す。
【図40C】コーヒー調製器具に装着された図40Aに示す第二のコーヒー豆包装カートリッジの斜視図を示す。
【図40D】コーヒー豆再充填モードで、図40Aに示す第二のコーヒー豆包装カートリッジの第一モジュールと第二モジュールがどのように互いに結合されなければならないかを斜視図で示す。
【図40E】コーヒー豆再充填モードで、第二のコーヒー豆包装カートリッジの第一及び第二モジュールが互いに結合された、図40Aに示す第二のコーヒー豆包装カートリッジの斜視図を示す。
【図40F】第二のコーヒー豆包装カートリッジはどのようにコーヒー豆で再充填されるかを示す。
【図41A】複数の区画を備えた第二のコーヒー豆包装の断面の側面図で概略を示す。
【図41B】複数の区画と注入デバイスを有するコーヒー豆包装の展開図を斜視図で示す。
【図42】複数の区画、注入デバイス、及び対応する作動素子を備えたコーヒー豆包装を示す。
【図43】閉鎖を備えたコーヒー豆包装を示す。
【図44A】コーヒー豆包装とその包装から切り離した注入デバイスの断面の側面図で概略を示す。
【図44B】コーヒー豆包装及び注入デバイスの展開図を、斜視図で示す。
【図45A】注入デバイスを備えたコーヒー豆包装の断面の側面図で概略を示す。
【図45B】注入デバイスを備えたコーヒー豆包装の展開図を斜視図で示す。
【図46A】注入方法の各工程を略図的に示す。
【図46B】注入方法の各工程を略図的に示す。
【図46C】注入方法の各工程を略図的に示す。
【図46D】注入方法の各工程を略図的に示す。
【図46E】注入方法の各工程を略図的に示す。
【図46F】注入方法の各工程を略図的に示す。
【図46G】注入方法の各工程を略図的に示す。
【図46H】注入方法の各工程を略図的に示す。
【図46I】注入方法の各工程を略図的に示す。
【図46J】注入方法の各工程を略図的に示す。
【図46K】注入方法の各工程を略図的に示す。
【図46L】注入方法の各工程を略図的に示す。
【図46M】注入方法の各工程を略図的に示す。
【図46N】注入方法の各工程を略図的に示す。
【図46O】注入方法の各工程を略図的に示す。
【図46P】注入方法の各工程を略図的に示す。
【図46Q】注入方法の各工程を略図的に示す。
【図46R】注入方法の各工程を略図的に示す。
【図46S】注入方法の各工程を略図的に示す。
【図46T】注入方法の各工程を略図的に示す。
【図46U】注入方法の各工程を略図的に示す。
【図46V】注入方法の各工程を略図的に示す。
【発明を実施するための形態】
【実施例1】
【0073】
図1は、コーヒー飲料を調製する装置1を示す。装置1は第一のコーヒー豆包装カートリッジ3とコーヒー調製器具4を含んでいる。第一のコーヒー豆包装カートリッジ3は、取り外し可能にコーヒー調製器具4に接続されている。図2は第一のコーヒー豆包装カートリッジ3が装着されていないコーヒー調製器具を示している。第一のコーヒー豆包装カートリッジ3はコーヒー豆を収容する内部容積と流出孔を有している容器7を有している。これらのコーヒー豆は焙煎され、大抵、焙煎した半分豆を含む。好ましくは、第一のコーヒー豆包装カートリッジ3は、コーヒー調製器具4に配置する前に、気密に及び/又は真空下で密封されている。また、第一のコーヒー豆包装カートリッジ3は使い捨ての包装にして、それが空になった後で捨てることができる。
【0074】
次に図3Aを見ると、コーヒー飲料装置1がより詳細に示されている。第一のカートリッジはコーヒー豆を容器7(図3では部分的に示されている)の内部容積から第一のカートリッジ3の流出孔29へ移送することができる移送手段6を有する。コーヒー調製器具は、移送手段によって流出孔29に向けて移送されるコーヒー豆を受けるための流入孔9を備えている。流出孔29は、コーヒー調製器具4のコーヒー豆流入孔9の上に延在している。
【0075】
容器7の下部は、移送手段6の一部分を形成するじょうご8を含む。第一のコーヒー豆包装カートリッジ3の豆は、じょうご8によってカートリッジの流出孔29に向かって導かれる。移送手段は更に幾つかの柔軟性の羽根13を有する羽根車11を有している。移送手段を駆動すると、この実施例では、垂直方向に延在する第二の軸19の周りを羽根車を回転して、コーヒー豆を流出孔29に向けて移送させる。
【0076】
装置は更に第一注入デバイスを有し、この注入デバイスは好ましくはモーターによって駆動され、所定の注入量のコーヒー豆を第一のコーヒー豆包装カートリッジからグラインー及び計量室15に提供しかつ供給する。計量室は、第一のカートリッジの一部である第一室部分23と、コーヒー調製器具の一部である第二室部分25に分けられる。第一室部分は第二室部分の上に位置している。第一室部分はカートリッジの流出孔29を有し、第二室部分はコーヒー器具の流入孔を有している。第一室部分は、コーヒー豆を通過させて計量室に入れるための入力開口21を有する直立した側壁32を備え、前記コーヒー豆は移送手段によって第一のカートリッジの流出孔に向って移送させられる。移送手段はしたがって移送手段を駆動すると、コーヒー豆をコーヒー飲料装置1の計量室15に向けかつその内部に移送するように構成されている。この駆動は、コーヒー器具の第一のモーター17によって垂直軸19に沿って延在するコーヒー器具の駆動軸18を駆動して、行われる。この駆動により、羽根車11及び羽根13は第二垂直軸19の周りを回転する。このように、コーヒー豆は水平方向に計量室15の入力開口21へ駆動される。第一のカートリッジには縁部22を通り抜ける漏れがあり、羽根車11が回転しないときに、計量室15内にコーヒー豆が制御されずに入るのを回避している。計量室15は第一のカートリッジ3内に第一室部分23と、調製器具4内に第二室部分25を有している。計量室の基部26は、少なくともコーヒー豆を挽くグラインダー28の一部である下部部分27を有する。コーヒー豆は第一室部分23を、したがって、第一のカートリッジ3の流出孔29を介して第一のカートリッジ3を出て、第二室部分25に、したがって、流入孔9を介してコーヒー調製器具に入る。計量室の大きさは、頂部壁31、下部26及び直立した側壁32によって限定される。直立した側壁32は、第一室部分の直立した側壁34と第二室部分の直立した側壁33を含む。第二室部分は、計量室の容積の約100−X%を有し、第一室部分は、計量室の容積の約X%であり、ここで、Xは2〜50の範囲、好ましくは5〜40の範囲、より好ましくは15〜30の範囲にある。このように、この実施例の第一注入デバイスは、(移送手段のような)第一のコーヒー豆包装カートリッジの部分と前述した調製器具(例えばその計量室の(部分))の関連部分の組み合わせによって設けられる。代わりに、第一注入デバイスは、コーヒー調製器具の複数の部分によって完全に形成することができる。
【0077】
計量室の下部27は、下部部分が垂直軸35に直角にかつ垂直軸35から離れる方向に下方に延在する円錐形である。この実施例において、グラインダー28は第二室部分25に対して中心に配置される。ここで図3B及び図3Cを参照して、グラインダーについて詳細に説明する。グラインダーは、第二のモーター(グラインダー駆動モーター)101とセラミックか鋼鉄でよい上部粉砕円盤/輪102を有する。上部粉砕円盤/輪はその位置に回転可能に固定される。更に、計量室の第二の室103が(図3Aにおいて符号25で引用)図示され、それは注入用じょうごとして動作する。グラインダーは、また、消費者によって設定される粉砕の細かさを調節するための手動調節ロック104を有する。このキーを回すと、上部粉砕円盤102は下部粉砕円盤/輪109に関して上又は下に動く。調節用ロックが動作されると、上部粉砕円盤は上下に動き、下部粉砕円盤は所定位置に留まっている。このようにして、粉砕円盤の出口の粉砕寸法、すなわち、ここで、それらはほとんどグラインダーの外側で接する、が決定される。グラインダーは更に、円形移送路110から挽いたコーヒーシュート106への挽いたコーヒーに対する出口位置105を有する。挽いたコーヒーシュートは、挽いているときに上部で開いていて、シュートのちょうど下に配置されたコーヒー調製器具の調製デバイス46へ下方に向いたじょうご状である。回転駆動コーン107(図3で計量室の円錐形27を有する下部部分として言及した)は、主駆動軸108上に固定される。このコーンは、計量室から上部粉砕円盤102と下部粉砕円盤109、これらはセラミック又は鋼でよい、からなる粉砕部への豆の移動及び誘導を確実にする。上部粉砕円盤102及び下部粉砕円盤109は、従来技術で周知のように、コーヒー豆を粉砕するのに適切なぎざぎざが付けられた形状を有している。主駆動軸は、下側粉砕円盤109と回転駆動コーン107を駆動する。円形の移送チャンネル110が形成されていて、これは上部及び下部粉砕円盤の間の隙間から出る挽いたコーヒーを出口位置105へ移送させる。チャンネルの形状は「非汚染」グラインダーをもたらすが、そこで、粉砕が終了した後で、事実上コーヒー豆/挽いたコーヒーが残らない。更に、グラインダーはモータートランスミッション/ギア111及びコーン突出部112を有して、豆を粉砕円盤間で推し進める。
【0078】
下部粉砕円盤109は回転駆動コーン107の周りに延在し、上部粉砕円盤102は下部粉砕円盤109の上に延在する。グラインダーはモーター101によって回転駆動されて、駆動コーン107と下部粉砕円盤109の回転を生じさせる。コーン突出部112の形状のため、駆動コーン107と下部粉砕円盤を駆動したとき、コーヒー豆は、下部粉砕円盤109と上部粉砕円盤102との間を外方向に延在する半径方向に動かされる。下部粉砕円盤109と上部粉砕円盤102間の垂直距離は外方向に延在する半径方向で減少しているので、豆は砕かれ、切断されて挽いたコーヒーになる。
【0079】
説明したように、グラインダー28は挽いたコーヒーをコーヒー調製器具のコーヒー調製デバイス46(略図的に図3に示されている)に供給する。コーヒー調製デバイスは、挽いたコーヒーからコーヒー飲料を抽出するために水の供給を受けるように構成されている。コーヒー飲料はコーヒー調製器具から、コーヒー飲料出口37からカップ又は同様の家庭の容器に注がれる。給水は、エスプレッソの種類のコーヒーに対しては圧力を掛けてコーヒー調製デバイスに水を供給するように構成することができ、或いは、コーヒー調製デバイスで形成される抽出装置にドリップ供給することができる。
【0080】
コーヒー飲料装置を操作する前に、使用者は、第一のコーヒー豆包装カートリッジ3をコーヒー調製器具4に接続しなければならない。図4ないし9は、この目的に使用されるコーヒー飲料装置の接続手段の実施例を図示している。
【0081】
ここで、図4を参照すると、接続手段はコーヒー調製器具4の上側52に凹部50を有している。凹部50はコーヒー調製器具4の上側から突出する側壁54によって囲まれている。使用者は、コーヒー豆包装カートリッジの下側にある図5A、5B、6A、6B、6C、7A、7B、7C、8および9に示す対応部品を、その凹部に配置しなければならない。第一のコーヒー豆包装カートリッジの差込み素子は後述するが、その差込み素子は凹部50の側壁54内の対応する開口58内に配置しなければならない。使用者は、それから、第一のコーヒー豆包装カートリッジが更に回転するのを妨げる阻止要素56に達するまで、第一のカートリッジを50度以上回転させる。この位置で、第一室部分23の流出孔29は、第二室部分25のコーヒー入口9と整合する。第一のカートリッジ3をコーヒー調製器具から取り去ると、その器具内の第二室部分25は、器具閉じ板51(図4B)によって閉じられる。その器具閉じ板は、第一のカートリッジの首部の突起1686(図6C)によって駆動されていて、その突起は、第一のカートリッジが凹部50の側壁54内の開口58内に置かれると、器具閉じ板の上の鍵穴53に入り込む。使用者が設置の際に第一のカートリッジを50度以上の角度で回転すると、消費品の閉じ円盤も器具の閉じ板も同時に開く。
【0082】
羽根車11の適切の形状が図5A及び図5Bにやや詳細に示されている。周囲の開口と半径方向に伸びる羽根13の間にコーヒー豆がロックされることによって、羽根車11が動かなくなるのを防ぐために、そのような羽根13は、好ましくは弾性材料で作られる。全体の羽根車11を曲がりやすい弾性材料で作ることもできる。羽根車11は、コーヒー調製器具の駆動軸端部1573と係合可能な中空のハブを有している。駆動軸端部1573は、対応する突起部又は中空のハブ1571のキーと係合する多くのキー1575(好ましくは、4、6、又は8)を有することができる。器具の上に第一のカートリッジを置いたときに、羽根車11及び駆動軸端部の係合を容易にするために、駆動軸端部1573と中空ハブ1571間でキーの数は異なるかもしれない。図5Aに図示するように、羽根13は羽根車11の周縁まで伸びていないが、これは、豆が羽根13と周囲の開口との間に詰まるのを防ぐことができる。前に述べたように、羽根は弾性材料でもあるし、羽根により柔軟性を与えるために、隙間1579を残すことによって羽根を羽根車基部1577に取り付けないのも都合がよい。計量室を充填するために、羽根車11の約15回転で普通は十分である。しかし、悪条件でも充填を確実にするために、合計で30又は25回の多少余分の回転を考慮するのが都合がよいであろう。注入容積を充填するために、羽根車基部1577(底面)及び羽根13を有する搬送羽根車11は、100ないし500rpm、好ましくは250ないし300rpmの範囲の回転速度で回転させられる。羽根車の基部1577の回転及び羽根の回転で生じる遠心力によって、コーヒー豆は、外向きに計量室の入力開口21に向かって駆動される。注入容積の充填が達成されると、器具は羽根車11の駆動から、グラインダーの駆動に切り替わる。羽根車11が静止されると、計量室は徐々にグラインダーに注ぎ込む。羽根車11は動作していないので、また、縁部22を通り抜ける漏れのために、豆は容器7から脱出しない。このように、第一注入デバイスは調製器具によって完全に制御されて、所定の注入量のコーヒー豆をグラインダーに与える。
【0083】
図6A、6B及び6Cを参照すると、第一のコーヒー豆包装カートリッジ3の実施例が、展開した配列で、斜視図で示されている。第一の包装カートリッジはコーヒー豆の内部容積を画定する容器7を含んでいる。容器7は好ましくは透明な材料で作られ、そのためその中身を見ることができる。選択的には、容器7は外側のスリーブ1632によって部分的に覆われ、そのスリーブは内部のコーヒー豆の種類の記載の印刷もでき、又、容器7の透明な部分を見せる窓を設け、或いは開口することもできる。容器7はその下端部に、コーヒー調製器具3の凹部50の側壁54にある開口56に結合するために、取り付け構造1683、1685を設けることもできる。容器7の開放基部端部に挿入されるのは閉じ部材1633である。この閉じ部材1633はコーヒー豆を羽根車11と基部フランジ1636に向けて導くためのリブ付じょうご8を有する。回転可能な閉じ円盤1635は、閉じ部材1633の基部フランジ1636に対して回転可能に接続できる。閉じ部材1633及び回転可能な閉じ円盤は共に第一のカートリッジとコーヒー調製器具との間の接合部を形成する。組み立てた第一のカートリッジは、容器7の周縁部に取り付ける密封皮膜1681によって大気による劣化に対して密封することができる。密封部材及びバリア膜1681は、焙煎したての豆から第一の包装カートリッジの外へ出てくるガスからの余分な圧力を逃がすために、従来の一方向圧力逃がし弁を備えることもできる。好ましくは、そのような逃がし弁は、膨脹による容器の変形を防ぐために、0.1バールから0.5バールの範囲の圧力で開かなければならない。調製器具に第一のカートリッジを配置する前に、密封皮膜1681の除去を容易にするために、引抜きタブ1682を設けることができる。
【0084】
第一のカートリッジの基部部分を形成する接合部分は、図7A、図7B及び図7Cに詳細に、分離して示されている。図7Aの展開図に見られるようにじょうご8のリブは、コーヒー豆がじょうご8の表面に付くのを防ぐのに役に立つ。
【0085】
じょうご8の上の一連のリブ間の間隔を適切にして、豆とじょうご表面との間の接触面積を最小にすることができる。当業者は分かるように、そのようなリブ付けは、接触面を減少させるための各種の方法の一つに過ぎず、突出する隆起は一様に効果がある。また、じょうごに付ける傾斜は変更されるものであるが、角度は30度を上回り90度以下で効果的であることが分かった。
【0086】
回転可能な閉じ円盤1635は開口1612を有し、この開口は適切な回転をすると、閉鎖部材1633(図7B参照)の流出孔29と整合することができる。閉じ円盤1635はその上面に、そこから突出する第一の戻り止め1701と第二の戻り止め1703(図7C参照)を有する。第一の支台は、それぞれ半円スロット1705及び1707に隣接する。さらに、回転可能な閉じ円盤1635の上面から突出する第一の支台1709及び第二の支台1711が流出孔29について回転移動を制限する。更に、閉じ部材1633の基部突縁1636の下部面に、第一の一対のラッチ・アーム1713及び第二の一対のラッチ・アーム(図示せず)が設けられている。第一の対の柔軟なラッチ・アーム1713は、回転可能な閉じ円盤1635が閉じ位置で、第一の戻り止め1701と協働するように配置されている。第二の戻り止め1703及び第二の対の柔軟なラッチ・アームも、閉じ円盤1635の閉じ位置で共に作動するが、これは任意的なものである。
【0087】
図8を参照すると、第一の戻り止め1701が、どのように柔軟なアームの第一部分の収束する柔軟なアーム1713A及び1713Bの後ろに拘束されているかを示している。戻り止め1701の位置は、図8に示すように、閉鎖部材1633に関して矢印1717の方向に閉じ円盤1635を回転することから生じている。反対方向の矢印1719の方向への回転は、第一の戻り止め1701に係合する柔軟なアーム1713A及び1718Bによって効果的に阻まれている。したがって、第一のカートリッジが、図8の部分断面で決まるような閉じ位置に在ると、豆をこぼす恐れなしに、器具から取り外すことができる。また、ラッチ式の構成は、カートリッジが閉じ円盤1635の回転によって誤って開かないことを確実にする。
【0088】
図9に示すように、コーヒー調製器具の一部分である解除要素1721は、第一のカートリッジが器具上に配置されたときに、矢印1723の方向へ半円形スロット1705を通して係合させることができる。解除要素1721はV形の上部輪郭を有していて、第一の対の柔軟なアーム1713の柔軟なアーム1713A及び1713Bを離れさせる。これは、それで第一の戻り止め1701を広げられた柔軟なアーム1713Aと1713Bの間を通過させて、閉じ円盤1635を矢印1719の方向へ回転させる。この回転する動きは、器具に対して第一のカートリッジを手動で回転させて容器7の差込み素子1683、1685を調製器具の対応する差込み素子56に係合させて得られる。
【0089】
第二の対の柔軟なラッチ・アームに関しての第二の戻り止め1703の動作は同じであり、任意選択的に設けられるならば、コーヒー調製器具に係合しない場合に、誤って開けることに対して更に保護を与える。
【0090】
再び図4を見ると、凹部52はその中心に回転可能な突出端59を有し、これらは、第一のモーター17によって駆動される駆動軸18の端部に配置されている。これらの突出端上に、第一のカートリッジ3の基部部分にある対応する開口1716が配置される。これらの開口1716は、羽根車11の基部側に、一連の突起部12によって形成される(図5B参照)。第一のカートリッジがコーヒー調製器具に接続されると、その開口1716は突出端59を受け入れる。したがって、突出端59を回転することによって、羽根車11も回転する。
【0091】
凹部52の直立した側壁54は、図1及び2に示すように、ハウジング55によって囲むことができる。
【0092】
コーヒー調製器具は、図3Aに略図的に示すように、注入(第一のコーヒー豆包装カートリッジが接続される場合)、粉砕及び調製工程を制御する、好ましくはマイクロプロセッサである制御デバイス・ユニット40を有している。これに、コーヒー豆包装カートリッジ3のバーコード又はRFIDラベルのような識別要素を検出するための検出手段として動作するセンサーに制御装置を接続することができる。それにより、制御デバイス・ユニットは第一のコーヒー豆包装カートリッジ3の存在又は除去を検出するだけでなく、その内容についての情報及び/又は第一のカートリッジ3を特定する識別子を受け取ることができる。好ましくは、その制御ユニットは、センサーによって読まれた識別子に基づいて注入(第一のコーヒー豆包装カートリッジが接続される場合)、粉砕及び調製(水の供給を含む)を制御する。したがって、制御デバイス・ユニットが、第一のカートリッジ3によって示された特定のコーヒー豆製品に従って、注入、粉砕及び調製を調節することができる。そのような情報は、第一のカートリッジ上の識別要素によって制御ユニットに供給することができる。
【0093】
代わりに、図4C、6D及び10に図示するように、センサーは、コーヒー調製器具に対して第一のコーヒー豆包装カートリッジの存在及び除去を単に検出するようにされている。この目的に使用するセンサーは、コーヒー調製器具4の上側から突出する側壁54内の第一水平部分62及び第二水平部分64の後ろに隠されているマイクロスイッチ60とすることができる。これで、マイクロスィッチを指や他の物で作動させるのを防ぐことができる。第一のカートリッジをその最終位置に回転してコーヒー調製器具に接続したときに、第一のカートリッジ3の大きな差込み素子1683の下の突出部1687(図4C参照)はマイクロスイッチを作動する。突出部1687は、水平壁セグメント62、64間の隙間にぴったり適合する。これは、制御装置に信号を送って、第一のカートリッジが正しくコーヒー調製器具に接続されていることを示す。第一のカートリッジ3がコーヒー調製器具4に正しく接続されていることが検出されたときのみ、制御装置は注入、粉砕及び調製工程を作動させることができる。
【0094】
実施例によれば、制御デバイス又は制御装置はこれらの工程を次のように制御する。第一工程で、計量室はコーヒー豆で十分に充填される。それに加えて、制御装置は第一のモーター17を制御して移送手段を駆動する。移送手段は、計量室をコーヒー豆で充填するのに必要とする時間よりも長い時間駆動される。第一工程のこの例では、移送手段は、計量室を完全に充填、あるいは、少なくとも実質的に完全に充填(少なくとも実質的には、例えば90%を超えることを意味する)するのに必要な時間よりも長い時間駆動される。それが可能なのは、柔軟な羽根13を使用しているからである。計量室は、80〜160mlのコーヒーからなる1杯のコーヒーのような1人前のコーヒー飲料を作るのに好ましくは必要とするコーヒー豆の注入量に対応するコーヒー豆の一部を受けるようにされている。充填された計量室は、この例では、1注入分のコーヒー豆を有する。1注入分のコーヒー豆は5ないし11、好ましくは6ないし8グラムのコーヒー豆を含む。
【0095】
それから、第一の工程の終了後の第二の工程では、制御装置は第二のモーター101を作動してグラインダーを作動する。グラインダーは、計量室を空にし、かつ第一の工程の期間中に計量室に受け取られたすべてのコーヒー豆を挽くのに要する時間よりも長い時間作動される。この例では、第二の工程で、グラインダーは、計量室を完全に空に、あるいは、少なくとも実質的に完全に空にする(少なくとも実質的に完全に空にするは、例えば90%を超えることを意味する)に必要な時間よりも長い時間駆動される。
【0096】
最後に、第二の工程の完了後に続く第三の工程で、制御装置は、挽いたコーヒー及び加熱した水に基づいて、調製デバイスを制御してコーヒーを調製する。
【0097】
装置は、更に一つ以上の挿入部品を備え、これらの挿入部品はコーヒー豆包装カートリッジの代わりにコーヒー調製器具に接続することができる。第一の種類の挿入部品1100は図11Aに描かれている。それはリング形状の構成要素で、その外側表面に差込み素子1683、1685及びマイクロスィッチを作動させる突出部1687を備えている。それは、コーヒー豆包装カートリッジと同様にコーヒー調製器具に接続することができ、すなわち、差込み素子を、最初の位置で凹部50の側壁54内の対応する開口58に配置し、それから最終位置に達するまで挿入部品を50度以上回転することによって接続される。挿入部品をコーヒー調製器具に接続すると、突出部1687によって対応するマイクロスィッチの作動が制御装置に、デバイスがコーヒー調製器具に接続されたことを知らせる。制御装置は、マイクロスィッチの作動がカートリッジによってか、あるいは挿入部品によってなのかは識別しない。したがって、挿入部品1100が、図11Bに示すように、最終位置でコーヒー調製器具に接続されると、制御装置は、あたかもコーヒー豆包装カートリッジが飲料調製器具に接続されているかのように、粉砕及び調製工程並びに選択的に注入工程を作動する。ところで、第一の種類の挿入部品1100は、コーヒー調製器具を「解除」するのに使用することもできる。
【0098】
別の実施例では、挿入部品は前述したようにリング形状の構成要素で、じょうごと一体に設けられ、挿入部品が調製器具に接続されたときに、使用者が手作業でコーヒー豆又は挽いたコーヒーをじょうご内に供給することができる。
【0099】
図12Aは第二の種類の挿入部品1200を示し、それはコーヒー調製器具に接続することができる。それはコーヒー豆の1注入分に対応する寸法の空洞1210を有する。挿入部品は、図7AないしC、8及び9に関連して前述したように、コーヒー豆包装カートリッジ内に同じように配列された閉じ部材と閉じ円盤を有する。図12Bに示すような最初の位置で、挿入部品は差込み素子と一緒に凹部に配置されると、空洞1220はその底部で閉じられる。この位置で、使用者は空洞をコーヒー豆で、好ましくは、容易に流れるので、挽いて圧縮した豆又は被覆して圧縮し挽いた豆で充填する。次いで、挿入部品1200は、図12Cに示すような最終の位置まで、使用者によって回転され、これにより、空洞のコーヒー豆の出口が開き、その出口をコーヒー調製器具のコーヒー豆の入口と整合させる。その結果、1注入分のコーヒー豆がコーヒー調製器具に落ち込み、粉砕される。この状態で、装置は注入をするために動作する必要はなく、それはコーヒー豆の注入は、例えば、手作業で空洞内に供給されるからである。装置の注入作用を作動させないために、制御装置は、挿入部品のバーコード又はRFIDラベルのような識別要素を検出するための検出手段として働くセンサーに結合させることができる。これにより、制御デバイス・ユニットは、注入の作動又は制御ではなく、センサーによって読まれた/読まれる識別子に従って粉砕及び調製(水の供給を含む)のみを作動又は制御する必要がある、という情報を受け取ることができる。
【0100】
図13ないし16に、第一のコーヒー豆包装カートリッジが、移送手段又はコンベヤー手段の可能な実施例と共に説明されている。そのような第一のコーヒー豆包装カートリッジ及びコーヒー調製器具からなる装置は所定の量のコーヒー豆を第一のカートリッジからコーヒー調製器具へ移送する注入デバイスを提供する。コーヒー豆は流出孔を介して第一のカートリッジを出てコーヒー豆入口を介してコーヒー調製器具に入る。別の場合は、注入デバイスコーヒー調製器具だけの部分であるか、又は完全にカートリッジ内に構成(後述する)することもできる。コーヒー調製器具には、前述したように、第一のカートリッジからコーヒー調製器具へ移送されるコーヒー豆を粉砕する粉砕メカニズムが設けられる。コーヒー豆の移送経路は、粉砕メカニズムのコーヒー豆入口とコーヒー豆の供給開口との間に延在している。粉砕メカニズムは挽いたコーヒーをコーヒー調製デバイスに供給する。挽いたコーヒーの移送経路は、粉砕メカニズムの挽いたコーヒー出口とコーヒー飲料調製デバイスとの間に延在する。コーヒー調製デバイスは水の供給を受けて、挽いたコーヒーからコーヒー飲料を抽出するように構成されている。コーヒー飲料はコーヒー調製器具から、コーヒー飲料出口からカップ又は同様の家庭の容器に注がれる。給水は、エスプレッソの種類のコーヒーに対しては圧力を掛けてコーヒー調製デバイスに水を供給するように構成することができ、或いは、コーヒー調製デバイスで形成される抽出装置にドリップ供給することができる。
【0101】
図13Aに示す第一のカートリッジの例において、第一のカートリッジのコンベヤー又は移送手段をコーヒー調製器具の回転する動力手段に駆動的に結合するようにした結合手段10171が設けられている。コンベヤー手段10169は第一のカートリッジの外部で回転可能に駆動され、コーヒー豆を第一のカートリッジ10103のコーヒー豆流出孔10111に向けて移送するようにされている。コンベヤー手段は、このように注入デバイスの部分を形成する。
【0102】
この例において、結合手段10171は、豆コンベヤー手段10169に取り付けられ、第一のカートリッジ10103の下部10151の中央開口10173を通して延在する駆動ハブ10171を有する。駆動ハブ10171は、飲料装置から又飲料装置内へ延在する駆動軸10172に結合され、かつ回転され、かつその駆動ハブは第一モーターの手段によって回転することができる。コーヒー豆カートリッジ10103はボトル状の容器10131と閉鎖部材10133を有する。閉鎖部材10133は、図1を参照して記載したような飲料装置と協同するためのコーヒー豆の出口10111を画定する流出孔を備えている。容器10131は内部容積10135と、容器131に対する首部開口139を画定する首部10137とを画定する。首部137は円筒状内側スリーブ10141と円筒状外側スリーブ10143を有し、それらの間に環状溝10145を画定する。外側の円筒状スリーブ10143に外側雄ねじ山10147が設けられている。外側の円筒状スリーブ10143と容器10131の主要部分との間に、半径方向に延在する環状リッジ10149が設けられている。
【0103】
閉鎖部材10133は実質的に平面な下部10151と周囲外壁10153を有する。
周囲外壁10153は周囲開封ストリップ10155を備え、この開封ストリップは、弱化環状線10157によって周囲外壁10153に接続されている。開封ストリップ10155は、更に手で掴むことができる引抜きタブ10159を備えている。
【0104】
閉鎖部材10133は、更に第一の円筒内壁10161と、円筒内壁10161と周囲外壁10153との間に同心円上に第二の円筒内壁10163を有している。第二の円筒内壁10163は周囲外壁10153より僅かに低く、第一の円筒内壁10161よりは高い。図13Cに最もよく見られるように、第二の円筒内壁10163は、その内面に雌ねじ山10165を有し、容器の首状部分10137の雄ねじ10147と協同するようにされている。第一の円筒内壁10161は、その内面に周辺開口10167を備えていて、コーヒー豆の出口10111と連通している。周辺開口10167はコーヒー豆出口10111と空洞によって連通しているが、その空洞は第一のカートリッジの下部10151の上のコーヒー豆柱状部に対して半径方向外方にずれている。この配列は、コーヒー豆が制御されない態様で豆出口10111への道を探るのを防いでいる。
【0105】
閉鎖部材10133の下部10151と第一の円筒内壁10161とで画定される部屋の内に、コンベヤー円盤10169として実施している豆コンベヤー手段は回転可能に構成されている。第一のカートリッジは、コンベヤー手段10169をコーヒー調製器具の第一のモーターに駆動的に結合するようにされた結合手段10171を備えている。この例では、結合手段は、豆コンベヤー円盤に取り付けられていて、下部10151内の中央開口10173を貫通して延在する駆動ハブ10171を有する。駆動ハブ10171は、図1の飲料装置から延在する駆動軸10172に結合され、かつ駆動され、そして、モーターによって回転することができる。そのような駆動軸やその接続は当業者に周知であるので、更に説明は必要ではないと考える。コンベヤー円盤10169は、更にその外周上に、少なくとも1回転位置で周辺開口10167を閉じるための閉じフラップ10175を備えている。閉じフラップ10175は比較的に移動可能な閉じ手段で具体化される。駆動ハブ10171は、更に軸方向にかつ上方向に延在する穴開けピン10177を設けることができる。更に、コンベヤー円盤は、上方に凸形状にすることができ、コーヒー豆をコンベヤー円盤の周縁に向けて搬送するのを促進している。そのような形状は、しかし、選択的なもので、他の適当な形状も同様に考えられる。周辺開口10167を閉じるための閉じフラップ10175にとって、単にコーヒー豆の通過を妨げるに必要なもので、それは周辺開口10167がフラップ10175によって部分的に遮断されるときには、既に実現されているであろう。しかし、ある時間の間、豆カートリッジを器具から取り出すことができるために、フラップ10175による開口10167の閉鎖が、少なくとも、ある程度、残っているコーヒー豆の中身の劣化を遅らせることが好ましい。従って、フラップは閉鎖部材10133の部分を形成するが、ここで、閉鎖部材は、開口10167を閉じることによって流出孔を選択的に開いたり、閉じたりするため、フラップの形で比較的可動な閉じ手段を有し、ここで、閉鎖状態で、コーヒー豆がカートリッジから脱出することを抑え、好ましくは、ガス状のコーヒー豆の中身が周囲空気中に逃げることを妨げる。
【0106】
さらに、また図13Cに最もよく見られるように、第二の円筒内壁10163が、その自由端で内側周辺リッジ10179を設けてある。容器10131の首状部分10137の開口端10139は、密封皮膜10181によって形成される密封手段によって閉鎖することができる。更に、図13Dに最もよく見られるように、閉鎖部材10133は、コーヒー調製器具に接続するための半径方向に延在する差込み素子10183、10185を設けることができる。したがって、差込み素子は、第一のカートリッジをコーヒー調製器具に接続するための接続手段の部分を形成する。当業者は、差込み型の接続(10183、10185のような)の他に、第一のカートリッジ10103をコーヒー調製器具に接続する接続手段として適切な手段が考えられることは理解できるであろう。
【0107】
さて図13A及び図13Bに戻ると、容器10131に対して閉鎖部材10133の2つの軸方向位置が示されている。図13Aでは、カートリッジ10103は、使用者に供給される状態が示されている。この状態での購入は、内部容積10135は選択した種類の焙煎したコーヒー豆で十分に充填されている。そのような内容物の特性は、カートリッジ10103の外部に取り付けられた識別要素によって伝えることができる。首状部分の開口10139は密封皮膜10181によって密閉されて、容器10131の内容物が周囲空気によって劣化するのを防止している。密封皮膜10181は、好ましくは外側円筒状スリーブ10143にのみに取付けられる。使用者が、図13Bに示すように、カートリッジ10103を使用状態にしようと思うと、最初に引抜きタブ10159を掴んで開封ストリップ10155を除去しなければならない。弱化線10157により、開封ストリップ10155は閉鎖部材10133から完全に取り去ることができる。これは、コーヒー調製器具に既に接続されているカートリッジ10103で行うことができる。開封ストッリプ10155を除去して、容器10131は、閉鎖部材10133に対して回転することができる。そのような回転は、すなわち時計方向で、雄ねじ及び雌ねじ10147、10165のねじ山が一緒に動作して容器10131と閉鎖部材10132を軸方向で互いに近づける効果を有する。この軸方向の移動によって、穴開けピン10177は密封皮膜10181を突き抜け、そしてその密封皮膜を開口10139にわたって裂き、同時に第一の内側円筒壁10161を、図13Bに示すように首上部10137の環状溝10145内に押し込む。第一の内側円筒壁10161によって具体化されている破裂させ及び移動させる手段による密封皮膜10181の移動は、密封皮膜の周囲をその外側円筒スリーブ10143にのみ取付けることによって促進される。さらに、密封皮膜10181が所定の開封線に沿って裂き開けられるように作られていれば効果的である。そのような所定の開封線は、密封皮膜ホイルの部分的なレーザー切断法によって都合よく作ることができる。密封皮膜10181を除去すると、コーヒー豆をコンベヤー円盤10169上に重力で供給することができる。このように、図13Bに示すように第一のカートリッジ10103は使用状態に作動され、そして調製器具に接続されて、制御デバイスがコンベヤー円盤10169を回転させる。回転期間中、閉じフラップ10175が周辺開口10167をカバーしないとき(図13C参照)、コーヒー豆は半径方向外側に運ばれて、コーヒー豆の出口10111を介してコーヒー調製器具の計量室に、又は直接に粉砕機構へ通る。計量室、コンベヤー円盤及びフラップは組み合わせて注入デバイスを形成する。注入デバイスは、コーヒー豆の1注入量に相当するコーヒー豆の一部を受け、それは好ましくは1杯のコーヒー飲料を作るのに必要な量であり、ここで、装置はコーヒー豆をカートリッジから計量室へ移送するように構成されている。注入デバイスは、更に計量室を空にする排出手段を有することができる。
【0108】
コーヒー豆が第一のカートリッジから直接に粉砕メカニズムへ移送される場合は、第一のカートリッジのコンベヤー手段及びフラップは、制御ユニットのタイマーと組み合わされて注入デバイスを形成する。その場合、制御ユニットは、所定の時間の間、コーヒー豆をコーヒー調製器具へ移送するタイマーを有することができる。使用中、毎秒当たりの移送されるコーヒー豆の量が分かっている場合は、移送されるコーヒー豆の全量を予め決めることができる。したがって、そのような実施例では、注入デバイスは、コンベヤー手段及び相対的に移動可能な閉じ手段のうちの少なくとも1つを有する。制御手段は計時手段を有し、ここで、制御ユニットは、使用中、所定の量のコーヒー豆を第一のカートリッジからコーヒー調製器具へ移送するための所定の時間、動力手段を動作させ、ここで、好ましくは所定の量のコーヒー豆は、1杯の飲み物を調製するために注入されたコーヒー豆の量に対応する。
【0109】
当業者は、調製器具のいろいろな変形において、計量室は、代案として、粉砕メカニズムの下流に配置することもできることは、容易に理解するであろう。後者の場合、コーヒー豆はカートリッジ豆出口10111から粉砕メカニズムに直接入る。
【0110】
更に、図13Bに示す作動された状態で、内側周辺リッジ10179は容器の首状部分10137の半径方向に延在する環状リッジ10149の後ろにスナップ式に取り付けられていることが分かる。この位置では雄及び雌ねじ山10147、10165が完全にかみ合ってもいない。それによって、容器10131及び閉鎖部材10133は図13Aの位置へ誤って戻ることが妨げられている。それにより、コーヒー調製器具で使用するために作動されたカートリッジに対して、まだ新しくかつ未使用のカートリッジとの間での明瞭な違いがある。図13Aないし13Dは、したがって、第一のコーヒー豆包装カートリッジの一実施例を示し、コンベヤー円盤10169を備えた閉鎖キャップ10133、及びボトル状容器10131の直接上にある密封皮膜10181を備えている。第一のカートリッジ10103が既に装置に接続されていて、不正開封がすぐ分かる開封ストリップ10155を除去すると、包装カートリッジは回転(180度)によって手動で作動することができる。レーザーで予め切込みされたホイルとすることができるシールは、作動する場合、制御可能に裂いて開けられ、そして押し出されてボトルのリング内の溝10145内へ入る。移動の終わりに、閉鎖キャップ10133の内側リング10163は、環状リッジ10149によって形成された、ボトルの厚い端部の上をはね上がり、もはやそこから除去することはできない、というのは、ねじ山10147、10165はかみ合っていないからである。したがって、逆にねじを回して戻すのは阻止されている。
【実施例2】
【0111】
図14A乃至14Dは第一のコーヒー豆カートリッジ10203の別の実施例を示し、それもまた容器10231と閉鎖部材10233を含んでいる。閉鎖部材10233は、コーヒー豆出口10211を備えた環状基部10251を有している。環状下部10251は、相対的に移動可能な補助の閉鎖部材10256を収容するための中央孔10254を画定している。ボトル状容器10231は、内部容積10235と容器10231の一端に開口10239を画定する首状部分10237とを画定している。第1実施例と同じように、首部10237は中心に配列された内及び外円筒スリーブ10241、10243からなり、その間に環状溝10245を画定する。容器10231の開放端部10239も密封皮膜10281によって密封されていて、環状溝10245は、密封皮膜10281を開口10239から除去するときに、この場合も密封皮膜10281を集める役目をする。この場合も、密封皮膜10281は好ましくは、その外周縁を外側円筒スリーブ10243にのみ取付ける。
【0112】
閉鎖部材10233は、更に第一の内側円筒壁10261と第二の内側円筒壁10263を備えている。第二の内側円筒壁は、その上部自由端に内側周縁リッジ10279を有している。閉鎖部材10233は、容器10231の首状部分10237に半径方向に延在する環状リッジ10249上にスナップ式に嵌められた内側周縁リッジ10279によって、容器10231に結合される。スナップ式に嵌める結合は、それは簡単には結合が切れず、それにより閉鎖部材10233が容器10231から誤って除去されるのを防ぐものである。更に、閉鎖部材10233は、その中心孔10254内に、第一の内側円筒壁10261の周縁開口10267を含み、軸方向に配列されたコーヒー豆出口10211と連通する空洞に半径方向で接近できる。この場合も半径方向の周縁開口10267と軸方向コーヒー豆出口10211との間の空洞は、カートリッジ10203内コーヒー豆又はコーヒー粒子の柱状部に対してずれていて、コーヒー豆又は粒子が出口10211への経路をたどるようにコーヒー豆又は粒子の制御ができるようにしている。内側円筒壁10263の上に、閉鎖部材10233も雌ねじ山構造10265を備え、補助の閉鎖部材10256の上の環状外側壁10262の上の雄ねじ山構造10247と協働する。補助の閉鎖部材は、概して、カップ状の素子として形成され、それはその基部及び円筒状周囲壁10264でコンベヤー円盤10269の形で豆コンベヤー手段を有している。円筒形周囲壁10264は、下記の目的で、上方に開いた周囲溝10266を形成するために、環状外側壁10262を有している。補助の閉鎖部材10256は、更に、飲料調製器具の駆動軸と結合し、結合手段(図示しないが、普通のもの)を形成する駆動ハブ10271を備えている。駆動ハブ10271、密封皮膜10281と係合し、破裂させる穿孔ピンをも備えることができる。補助の閉鎖部材10256の円筒周囲壁10264は、更に周縁開口10267と整合するようにされた、幾つかの、4つのうちの3つの、周辺窓10274A、10274B、10274Cを備えている。周辺窓10274A、10274B、10274Cは、中断する壁部分によって互いに間隔を置いていて、中断する壁部分は、その結果、可動の閉鎖手段を示している。
【0113】
使用にあたり、第一のカートリッジ10203は図14Aに例示した、密封皮膜10281は全く損なわれていず、内部容積10235内の中身を保護した状態で、最終使用者に提供される。補助の閉鎖部材10256が部分的に基部10251の孔10254から突き出ている。使用のため包装10203を作動させるために、それを、閉鎖部材10233から横方向に突出している差込み素子10283、10285として構成されている結合手段によって、コーヒー調製器具に単に接続する。駆動ハブ10271は器具に弾性的に装着された駆動軸に係合し、それを後退位置に弾性的に押し込む。調製器具を動作させると、駆動軸は補助の閉鎖部材10256を回転させ、その結果、それは雄及び雌ねじ山構造によって、図14Bに示す位置まで上方に動かされる。駆動軸は弾性的にバイアスされて駆動ハブ10271に従い、依然としてそれとの係合をしている。補助の閉鎖部材10256が、図14Bに示す最上の位置に達したときに、ねじ山構造10247、10265はかみ合いが外れてしまって、図14Aの位置への補助の閉鎖部材10256の逆の移動を許さない。図14Aの不作動の位置から図14Aの作動位置まで補助の閉鎖部材10256が移動する間、穿孔ピン10277及び補助部材10256の周囲壁10264は密封皮膜10281を押して、容器10231の首状部分10237内に設けられた環状の溝10254に押し込む。穿孔ピン10277及び円筒周囲壁10264は、これによって密封素子を引裂きかつ移動させる手段を形成する。重力によって、コーヒー豆はコンベヤー円盤10269の上に供給され、そして周辺開口に、回転中に整合する周辺窓10274A、B、又はCのいずれか1つを通して運ばれる。注入デバイス及び/又は制御デバイスが注入が十分であると決定すると、補助部材10256の回転及びそれによってコンベヤー円盤10269の回転が中断される。これにより豆の供給を中断する手段が得られる。調製器具の動作機構は、補助部材10256の回転が常に周辺窓10274A、B、Cのうちの隣接する2つの間の周囲壁10264の一部分が周縁開口10267と重なっていることを確実にする。これはコーヒー豆出口10211を通してコーヒー豆を更に移送するのを防ぐばかりでなく、容器10231の中身が周囲環境と接触するのを防いでいる。図14Bの作動状態で、カートリッジ10203は調製器具から支障なく取り除くことができることは考えられることであるし、望ましいことでもある。これは、さまざまな調製飲料を可能にするために、異なる質の多様なコーヒー豆を含むカートリッジを中間で利用することができるためには望ましいであろう。
【0114】
この実施例によるコーヒー豆包装カートリッジの、先の実施例のものとの顕著な違いは、コンベヤー円盤が閉鎖部材の一部と一体であることである。他の変形もありうるし、全体の豆包装カートリッジはコンベヤー円盤と一緒に回転することもできる。
【実施例3】
【0115】
第一のコーヒー豆包装カートリッジ10303の更に別の実施例が図15Aないし15Dに示されている。第一のコーヒー豆カートリッジ10303は、この場合もボトル状容器10331及び閉鎖部材10333を含んでいる。閉鎖部材10333の基部10351に、調製器具と協働するためのコーヒー豆出口10311を備えている。容器は、コーヒー豆で充填されている又は充填される内部容積10335を画定する(図示しないが従来のものである)。容器10331は更に、首状開口10339を画定する首状部分10337を備えている。首状開口10339は、容器10331の開放端を画定し、内側円筒スリーブ10341及び同心上に配列された外側円筒スリーブ10343によって囲まれている。内側及び外側円筒スリーブ10341、10343間にはこの場合も環状溝10345が形成されている。それ自体、この実施例10303の容器10331は、先の2つの実施例の容器と厳密には同じではないが実質的に同じ様なものである。
【0116】
首状部分10337は、その自由端に隣接する位置に、外側円筒スリーブ10143から延在する半径方向延在リッジ10350を備えている。
【0117】
閉鎖部材10333は、その基部10352から軸方向に突出する環状外側壁10353を有する。また、基部10351から軸方向に突出しているのが第一の内側円筒壁10361であり、第一の内側円筒壁10361と環状外側壁10353の間に同軸の第二の内側円筒壁10363がある。第二の内側円筒壁10363は、半径方向に延在する環状リッジ10350上にスナップ式に嵌められて閉鎖部材10333を容器10331に取付けるための内方向に突出する周縁リッジ10379を備えている。
【0118】
基部10351に回転可能に支えられる豆コンベヤー円盤10369は、基部10351の中央開口10373を通して駆動可能に係合することができる駆動ハブ10371を有している。回転可能な豆コンベヤー円盤10369は、第一の内側円筒壁10361の周縁開口10367を閉じるための直立した閉じフラップ10375を有している。周縁開口10367は、既に説明した目的のために、内部容積10335内のコーヒー豆の柱状部に対してずれている空洞を介して、豆出口10311と連通している。閉じフラップ10375は可動の閉じ手段として働く。図15Cに見られるように、コンベヤー円盤10369は、コンベヤー手段及び案内手段の部分として、上方向の凸形状に加えて、多数の半径方向に延在するリッジを備えることができる。これらの機能は選択的であり、コーヒー豆に対して攪拌しかつ案内する手段を形成することによって、コーヒー豆をコンベヤー円盤10369の周縁に向けて搬送するのを補助するのに用いることができる。別の配列では、回転可能な豆コンベヤーは、半径方向に延在するパドル又は羽根を有する外輪で形成することができる。豆が詰まるのを防ぐために、これらのパドル又は羽根が外輪又は羽根車の周縁までの半径方向全距離に伸びていないのが有利である。その代わりに、又は、追加的に、羽根は柔軟性の材料で形成することができる。更に具体的には、羽根車全体を、弾性材料で、具体的には、150ないし1200N/mm、更に具体的には、175ないし800N/mm、そして、好ましくは、175から300N/mmまでの範囲内の弾性率を有する可塑性の材料で作ることができる。更に、周縁開口の面積との関連で羽根の数を変えて、静止している羽根車で豆が漏れるのを阻止することも可能である。
【0119】
第一の円筒内壁10361と同一の外延を持ち、豆コンベヤー円盤10369を囲んでいるのは可動のスリーブ10346である。その可動のスリーブは、その外側に、第一の円筒内壁10361の内面上の雌ねじ山構造と係合する雄ねじ山10347を備えている。可動のスリーブ10346は、更に内部に突き出るノッチを備え、それらのノッチは、それぞれ閉じフラップ10375の対抗する直立した側部の1つと係合する。
【0120】
実施中は、豆カートリッジ10303は、差込み構造10383、10385によって、コーヒー調製装置に接続される。カートリッジを作動させると、コーヒー調製器具は制御信号を開始して、駆動ハブ10371を駆動し、これにより、コンベヤー円盤10369及び直立している閉じフラップ10375を駆動する。閉じフラップ10375は、これにより関連する1つのノッチ10348と係合して、可動のスリーブ10346を係合したねじ山構造10347、10365に沿って上方向に密封皮膜10381に向けて移動され、その密封皮膜はその周縁を容器10331の外側円筒スリーブ10343に取付けられ、それにより密封手段を形成している。この移動は密封皮膜10381を破り、それを環状溝10345内へ押し込む。それにより、可動のスリーブ10346は密封要素を破り、かつ移動させる手段を形成する。具体的には、密封皮膜10381は、予定の弱めた線に沿って破れるように作っておくことができる。可動のスリーブ10346の上方への移動が完了すると、閉じフラップによって係合されているノッチ10348は、図15Bによく図示されているように、そこから解放される。カートリッジ10303を作動するため、可動のスリーブ10346の内側周辺に単一のノッチ10348を設けることが必要になるだけであることは、当業者に明らかである。この実施例では、閉じフラップ10375の垂直の後縁に係合する第二のノッチが、組立てを簡単にするために単に設けられている。
【0121】
前記の最後の2つの実施例は、両者とも装置の駆動手段によって自動的に作動させることができる。駆動ハブの連続回転は、密封皮膜が容器の開口から移動させられると、コーヒーの豆の移動を開始する。
【実施例4】
【0122】
図16Aないし図16Eは、第一のコーヒー豆包装カートリッジ10403の更に別の実施例を示す。包装カートリッジ10403は内部容積10435を画定するボトル状容器10431を含み、更に首状部分10437及び外側環10442を有する。外側環10442によって画定される開放端10439の内部に受け入れられる閉鎖部材10433は、好ましくは容器10431に取り外し不能に取付けられる。外側環10442の外周はコーヒー調製器具に接続するため、差込み構造10483、10485、又は他の適当な接続手段を設けることができる。
【0123】
閉鎖部材10433は、容器10431の首状部分10437及び外側環10442によって画定されるような開放端10439内にぴったりと嵌められていて、接着剤又は溶接接合によって取付けることができる。図16A及び図16Bに示すように、閉鎖部材10433の軸方向外端部は、外側環10442の外側軸方向端部から僅かに引っ込んでいる。また、閉鎖部材10433の軸方向外端部はコーヒー豆出口10411を有する基部10451を有している。図16C及び図16Dで良く分かるように、閉鎖部材10433は周縁開口10467を有する中央空洞壁10462を画定する。周縁開口は空洞を介してコーヒー豆出口10411と連通し、その空洞は、この場合も、内部容積10435内に保持されたコーヒー豆柱状体から半径方向にずれている。空洞壁10462と基部10451によって画定された中央空洞内に受け入れられるのは回転可能な豆コンベヤー円盤10469である。コンベヤー円盤10469から軸方向に延在するのは、周縁開口10467に対する可動閉じ手段を形成するように構成された閉じフラップ10475である。豆コンベヤー円盤は、基部10451の中央開口10473を突き抜けている駆動ハブ10471を有している。当業者に明らかなように、この実施例の閉鎖部材10433は、前述した実施例と同様に、容器10431の外側に係合するように設計することもできる。そのような別の配置では、差込み構造10483、10485は、容器10431よりも、むしろ閉鎖部材10433の部分である。
【0124】
コーヒー調製器具で使用するための作動前に、カートリッジ10403の豆の中身を保護するために、密封皮膜10481が、外側環10442の軸方向の自由端に密封して取り付けられている。この実施例では、密封手段を形成する密封皮膜10481はコーヒー調製器具によって自動的に除去されるのではなく、使用者によって除去される。この目的で、手動の引抜きタブ10482が、密封素子を裂き、かつ移す手段の構成として設けられる。容器10431の外表面上の差込み構造10483、10485の配置と、閉鎖部材10433がその開放端が引っ込んでいる構成は、バリア膜又は密封皮膜10481を容器10431の外側縁部に密封して取り付けできる。これにより、密封バリア10481は容器10431と閉鎖部材10433との間の結合部をも保護する。密封皮膜又はバリア・ホイル10481は、カートリッジを使用する状態にする前の出荷及び在庫管理の間、豆の中身を新鮮にかつ外気から守ることができる。しかし、焙煎したばかりの豆は、まだCOのようなガスを発散するかもしれない。焙煎した豆を新鮮に包装できるようにするために、10481のような密封皮膜又はバリア・ホイルは、別に、一方向圧力逃がし弁(図示しないが、従来あるものである)を備えることができる。
【0125】
実施中、この実施例のカートリッジ10403は、密封皮膜10481を手で除去した後、差込み構造10483、10485又は同様の適当な接続手段で、調製器械に結合することができる。コーヒー豆をコーヒー調製器具内に移送する操作は、他の実施例と同様である。コーヒー飲料を作るために調製器具が作動されると、制御ユニット/デバイスはコンベヤー円盤10469の回転を開始し、閉じフラップ10475は周縁開口10467から離れて回転する。コンベヤー円盤10469の回転は連続的であり、閉じフラップ10475は、1回転当たり1回、周縁開口10467と整合するのみである。閉じフラップ10475が周縁開口10467と整列しない間は、コーヒー豆はコーヒー豆出口10411に向かって出て、そして調製器械の粉砕又は計量ユニットへ入るであろう。所望の量の挽かれるコーヒー豆が第一のカートリッジ10403から引き出されるやいなや、豆コンベヤー円盤10469は、閉じフラップ10475が周縁開口10467と整列する正確な位置で回転を止める。これにより、豆の供給を中断する手段が与えられる。好ましくは、閉じフラップ10475及び周縁開口10467を含む構成部品の回転動力及び頑丈さは、閉じる途中に存在するかもしれないコーヒー豆が切断又は粉砕され、そのために、それらは周囲開口10467が閉じるのに邪魔にならないようなものである。
【0126】
図16Fは、図16Aないし16Dの豆カートリッジと使用する改良した別の閉じ部材を示している。図16Fの閉鎖部材10433Aは、図16Aないし16Dの容器10431の開放端に取り外しできないように取付けるようにされている。それにより、図16A及び図16Bに示すように、この場合も、閉鎖部材10433Aの軸方向外端部は容器10431の外側環状部の外側軸縁部から僅かに引っ込んでいて、密封皮膜を容器の外側環状部の軸方向自由端にのみ取り付けることができる。閉鎖部材10433Aは、また基部10451Aを備えていて、その基部を通してコーヒー豆出口10411Aが延在している。閉鎖部材10433Aは、コーヒー豆出口10411Aと連通する周縁開口を有する中央空洞壁10462Aを画定する。空洞壁10462Aと基部10451Aとで画定される中央空洞内に収容しているものは回転可能な豆コンベヤー円盤10469Aである。案内手段は、使用中に容器10431の内部と直面する、コンベヤー円盤10469Aの上面にある複数の略半径方向に延在する交互にあるリッジと溝である。略半径方向に延在する、コンベヤー円盤10469Aの交互にある複数のリッジと溝は、コーヒー豆に対して攪拌及び案内手段を形成することによって、コーヒー豆がそれらの周縁に向かって移送するのを助ける。あるいは、コンベヤー円盤10469Aが高速で回転するときは、コンベヤー円盤の平らな上面を使用することができる。更に、図16Fの実施例の案内手段は、コンベヤー円盤10469Aの上面の一部を覆う固定の案内アーム10491を有し、コーヒー豆をコンベヤー円盤10469Aから、略半径方向に延在する案内面10493に沿って流出孔10411Aに向けて案内する。
【0127】
図17ないし21を参照して、前述した第一のコーヒー豆カートリッジと共に使用するのに適した幾つかの計量デバイスを記述する。
【0128】
図17に、コーヒー豆を注入する手段を具体化した注入ユニット10523の主な構成要素が図示されている。注入ユニット10523は図1に示すコーヒー器具の部分を形成し、コーヒー豆移送経路内に配置される。前に説明したように、第一のカートリッジのコンベヤー手段はこの実施例でも注入デバイスの部分を形成する。従って、コーヒー調製器具の注入ユニット10523と第一カートリッジのコンベヤー手段は、組み合わせて、装置の注入デバイスの部分を形成する。機械のインターフェイス10525は空洞10527と差込み素子構造10529、10530を有し、その差込み素子構造は前述した豆カートリッジに設けられたような差込み素子構造と協同する。空洞10527の下部から突出している回転可能な駆動軸10531は、記載したカートリッジのコンベヤー円盤の駆動ハブに駆動的に係合するためのものである。また、空洞10527の下部に、機械のインターフェイス10525に接続されたときに並べられる計量入口10533も設けられている。
【0129】
計量入口10533は、注入室10535とも呼ばれる計量室への進入路を与える。注入室10535の下端に、空にする手段の構造として可動放出蓋10537を設けている。例示した例では、可動放出蓋10537は滑動ゲートであるが、回転可能なシャッターのような形態も考えられる。放出蓋10537は双頭の矢印A1で示すように両方向のいずれかの方向に動くように自動的に操作される。
【0130】
計量室が、図17に示すような透明な又は半透明な周囲外壁を有すると、発光ダイオード(LED)及び赤外線(IR)センサーと協同するような、ファーストセンサー又はファーストセンサー手段とも云われる光センサー検出手段10539によって管理することができる。光センサー検出手段は好ましくは調節可能な検出キャリア10541で運ぶことができる。検出キャリア10541は注入室10535の高さに沿って双頭の矢印A2にしたがって垂直方向の位置決めをする手段を有することができる。
【0131】
更に図17で、回転可能な駆動軸10531を駆動するのに機械のインターフェイス10525の下側に駆動モーター10543を直接取り付けることができることが分かる。電線10545がモーターに給電するために設けられる。駆動モーター10543は通常は図1の駆動又は動力手段で具体化している。電線10545には、装置の制御ユニットの制御下で電気エネルギーを供給することができる。装置の制御ユニットはファーストセンサーに応答して動作することができる。
【0132】
動作中、前述の豆包装カートリッジのいずれか1つの豆コンベヤー円盤を駆動する駆動軸10531の作用によって、コーヒー豆は計量入口10533を介して注入室10535へ放出される。センサー検出手段10539は前もって注入室10535の適切な高さの位置に配置されていて、そのためセンサー検出手段10539は適切な注入分に対応するコーヒー豆の容積を検出する。光センサー検出手段10539のIRビームの中断が所定の時間間隔より長い期間を超えると、これは豆がIRビームを永久に遮断していて、したがって室内の豆の高さはファーストセンサーの高さを達していることを意味する。その場合、この事象は制御ユニットに通信される。制御ユニットはコーヒー器具の動力手段を制御して、コンベヤー手段はカートリッジから計量室への豆の移送を止めさせる。また、制御ユニットは動力手段を動作させて、駆動軸10531がカートリッジ内のコンベヤー円盤を、それがコーヒー豆出口との連通を閉じる位置へ戻させる。計量室10535の下部を閉じ続けていた可動放出蓋10537は、ここで制御ユニットに指令されて正確な注入量をコーヒー粉砕機構へ放出することができ、そこで装置に、コーヒーを作るためにコーヒー調製器具にカートリッジから移送されるコーヒー豆の量を測定するファーストセンサーが設けられている。更に、ファーストセンサー10539は制御ユニットに接続され、そこでカートリッジからコーヒー調製器具へ所定量のコーヒー豆が移送されたことをファーストセンサーによって検出されたときに制御ユニットは動力手段を制御して停止させるようにされ、そこで好ましくはコーヒー豆の所定の量は1杯の飲み物を作るためのコーヒー豆の注入量に相当し、そして、そこで所定の量のコーヒー豆がカートリッジからコーヒー調製器具に移送されたのをファーストセンサーによって検出したときに、制御ユニットは比較的に可動な閉じ手段(例えばフラップ10375)を制御して、カートリッジの流出孔を閉じるようにされ、そこで好ましくはコーヒー豆の所定の量は1杯の飲み物を作るためのコーヒー豆の注入量に相当する、ようにされている、ことである。
【0133】
ファーストセンサー手段は計量室の選択した部分(この件ではファーストセンサーの高さの位置にある計量室の部分)内にあるコーヒー豆を検出するようにされ、そこで、装置は計量室の一部分を選択するようにされ、そこで、コーヒー豆はファーストセンサー手段によって検出されて、ファーストセンサー手段によって検出される計量室内の対応する量のコーヒー豆を選択する、ことである。
【0134】
上述したような、ファーストセンサー10539と計量室の底部の間の距離を適合させる代わりに、計量室10535自身を、例えば入れ子式の壁部分によって、容積を変化させることができる。そのような構成を用いてセンサー手段10539を除去することもでき、計量室内に入れることができる容積を単に限定することによって注入をすることができるであろう。この例では空にする手段は計量室の底部を除去可能に構成したものも含まれる。あるいは、空にする手段は、計量室を傾斜させるための傾斜手段を含む。空にする手段は制御ユニットによって制御されるようにされている。この例では、したがって、計量室内の特定のレベルに対応する所定の量のコーヒー豆が検出されたときに、ファーストセンサー手段が信号を発生し、そこで、好ましくはコーヒー豆の所定の量は注入されたコーヒー豆の量に対応することである。
【0135】
図18は、図17の注入デバイス10523に組み込むための、少し変形した計量機構を示している。シュート10651が、コーヒー豆10653を注入口(図17で10533で示している)から計量室10635へ導入するのに用いられている。透明又は半透明の計量室10635を横断しているのは、この場合も、水平LEDビーム発生器10655とIR検出センサー10657を含む水平ビームIR光検出装置である。ケーブル10659によって、IRセンサー10657は調製器具の制御ユニットに接続することができる。図18の計量機構は、垂直LEDビーム発生器10661を有する実質的に垂直に指向した光IR検出装置を別に設けている。
【0136】
LED10655とセンサー10657との間の水平IRビームの遮断は、豆が計量室10635内に落ちるときに個々のコーヒー豆がビームに割り込むときに繰り返し生じるであろう。水平ビームの遮断が所定の期間を超えると、制御ユニットは従って計量室満杯信号を発生するのみである。水平光検出装置の二重のチェックとして、垂直の光検出装置が設けられる。LEDビーム発生器10661によって発生するビームは垂直方向に対して僅かに傾いていて、そしてIR検出センサー10663は、IRビームが水平光検出装置によって決められる計量レベルと一致したときだけ、IRビームの反射を検出するために配置されている。代わりに、IR検出センサー10663がLEDビーム発生器10661によって発生されるIRビームの反射を広角度にわたって検出し、その反射に必要な時間を記録することができる。反射の遅延は、計量室10635が充填されるにつれて短くなる。ケーブル10665を介してこの参照信号は水平センサー10657から受信した信号と比較するために、制御ユニットに伝えることができる。
【0137】
計量室10635の底端部には、また可動放出蓋10637の形式の空にする手段が設けられ、その可動放出蓋は2方向矢印A3に従って滑動又は回転動するために、制御ユニットでケーブル接続10667を介して電気的に動作させることができる。
【0138】
図19に、計量機構の別の変形例が示されているが、それも図17の注入デバイス10523に組み込むのに適している。注入孔(図17で10533で示されている)から来るコーヒー豆10753のためのシュート10751はIR光に対して半透明又は透明である。LED型のIRビーム発生器10761はシュート10751を通してIR検出センサー10763と通信して、コーヒー豆10753のIRビーム遮断を計数する。ケーブル10765はこれらの遮断数を制御ユニットに連絡してコーヒー豆の量を計数する。
【0139】
1注入分に対する所定の数の豆10753が計数されると、制御ユニットは駆動モーター10543(図17)を制御して停止位置に戻らせ、そして、そのため、それ以上の豆10753はシュート10751及び計量室10753に入らない。同時に、可動放出蓋10737として実施した空にする手段は電気リード線10767を介して動作させられて、双頭の矢印A4の適切の方向で蓋10737を開くことができる。すべてが制御ユニットによって制御することができる。
【0140】
この例で、計量室も平らな板とすることができ、そこで、その板の上の豆が所定の量になるまで計数された豆が落下する。コーヒー調製器具は更に、所定の豆の量がその板の上にあると、その板を傾けるように構成し、そのため、豆は粉砕機構に移送される。計量室を無くして、計数した豆はコーヒー調製器具の粉砕機構に直接供給されることもできる。所定の量の豆に対応する数の豆が計数されたならば、制御ユニットによって豆の移送は止められる。
【0141】
図20に、計量機構の第三の変形例を略図で示したものである。図17に示した例のように、第三の変形計量機構の計量室10835はシュートは使用せず、コーヒー豆10853は計量室10835に直接落下する。計量室10835内に突出しているのは跳ね上げ構造の負荷支持体10871で、それは低摩擦軸受10873の上で枢動可能に平衡している。計量室10835内に突出している、跳ね上げ構造の負荷支持体10871の部分の上に落ちるコーヒー豆10853の量が、所定の注入分の重さに達すると、跳ね上げ構造の負荷支持体はその低摩擦軸受10873の周りで傾斜して、負荷検出センサー10875を作動する。負荷検出センサー10875はコーヒー豆の重量が7グラムに達するやいなや作動されるように構成することができる。しかし、これは単に例示であって、他の重量を予め決めることも考えられる。作動されると、負荷検出センサーは電気リード線10877を介して制御ユニットに信号を伝える。その結果、制御ユニットはモーター10543(図17)を止めること、及び電気的接続10867を介して、電気的に作動される放出蓋10837を開くことを開始して、双頭の矢印A5の適切な方向で開いて計量室を空にする。これにより、所定の注入量のコーヒー豆10853は粉砕機構へ進むことができる。別に、負荷支持体は、空のときの既知の所定の重量を有する計量室を支持する。ユニット10875は取り除かれる。豆が計量室に移送されると、その室の重量は増加し、軸受に作用する軸受の力を測定する力測定ユニット10878の形式のファーストセンサーによって測定することができる。また、ユニット10878は軸受10871を安定させる。測定結果は、ケーブル10880を介してユニット10878によって発生した信号によって制御ユニットに連絡される。したがって、その力は、計量室内に豆を含む計量室の重さに対応する。計量室の重量の増加がコーヒー豆の所定の量に一致すると、制御ユニットは動力手段を停止させ、そして計量室を空にするための空にする手段を作動する。この例では、したがって、装置は、ファーストセンサー手段によって、計量室内に存在するコーヒー豆の量に対応する信号を発生するように構成されている。
【0142】
第四の別の、更に簡単にした計量機構が略図的に図21に図示されている。先の実施例のように、コーヒー豆10953は上から重力によって垂直方向に計量室10935に入る。この簡単な実施例では、注入量を計量するのに機械的手段のみが使用され、放出蓋のような空にする機能及び荷重検出は組み合わせて跳ね上げ構造の放出蓋10971にし、これは低摩擦軸受10973の周りで枢動可能に構成されている。跳ね上げ構造の放出蓋10971の一部分は計量室10935と一致し、その基部として働く。所定の負荷のコーヒー豆10935が跳ね上げ構造の放出蓋10971のその部分の上に堆積されると、それは低摩擦軸受10973の周りで傾いて注入量が粉砕機構へ通るのを自由にする。この目的で、跳ね上げ構造の放出蓋10971の計量室10935と反対の部分には、7グラムの、又は注入量の重さのような、予め設定した釣合いおもり10981が設けられる。釣合い重り10981は、種々の注入量に対して他の値の重りと交換できる。更に図21に示すように、コーヒー豆の正確な計測重量を調節又微調整するために、重り10981は双頭の矢印の方向に調節することもできる。明らかに、図21の注入手段としての機械的計量は、好ましくは計量室10935へのコーヒー豆10953の供給を中断するために別の手段と協同しなければならない。そのような手段は放出蓋10971によって作動される別の電気スイッチを含み、適切なタイミング及び/又はセンサー手段に応答して、制御ユニットが駆動モーター10543(図17)を不作動位置に戻させることができる。もしも、前述したように蓋10971が傾いて通過を自由にするならば、室から豆が落ちるほかに、制御ユニットによって作動される電磁石のように、その蓋を傾けたままにする手段もあるであろう。室を空にするのに十分な時間後に、制御ユニットはその電磁石を不作動にして蓋は再び室を閉じる。跳ね上げ構造の放出蓋10971を用いるよりも、所定の注入量に達したならば、全計量室10935をひっくり返すことも考えられる。そのような全計量室をひっくり返すことは、制御ユニットで作動する電気手段で制御することもできる。以上説明したそれぞれの実施例で、制御ユニットは駆動を中断する前に、動力手段に僅かに逆回転を生じさせて、豆が流出孔を遮ることがないことを確実にするように構成できるであろう。したがって、そのような場合に、コンベヤー手段は僅かに逆に動作され、そして、そのようなコンベヤー手段が前述したような閉じフラップを備えているならば、その閉じフラップはカートリッジの流出孔を引続き閉じるであろう。
【0143】
したがって、本発明の装置は、コーヒー豆を注入し及び/又は粉砕するために、第一のコーヒー豆包装カートリッジとコーヒー調製器具を有することを説明した。これにより、本装置は、複数の注入分のコーヒー豆用の内部空間を囲む少なくとも1つの壁部材とコーヒー豆を出すためのコーヒー豆出口を有する第一のコーヒー豆包装カートリッジを提供するものである。本器具は更に、コーヒー豆粉砕機構を備え、コーヒー豆をコーヒー豆包装カートリッジから粉砕機構に供給するためのコーヒー豆入口を備えている。コーヒー豆包装カートリッジを器具に接続するための接続手段が設けられて、器具のコーヒー豆入口に接続された包装カートリッジのコーヒー豆出口は、コーヒー豆出口からコーヒー豆入口へ、一人前の所定の量のコーヒー豆を有する注入ユニットを設けることができる。接続手段は、第一のコーヒー豆包装を器具に及び器具から、結合し及び結合を外すための結合素子を設けることができる。コーヒー豆包装カートリッジは、使用前は、コーヒー豆を周囲の空気に曝すのを防ぐように密封されている。
【0144】
装置において、コーヒー調製器具は挽いたコーヒー豆及び水に基づいてコーヒーを調製する調製デバイスを有し、そこで調製手段は制御ユニットによって制御される。制御ユニットは、少なくとも1つの比較的に可動な閉じ手段が流出孔を閉じた、又はコンベヤー手段が中断したことが生じたことを確認したときだけ、調製デバイス及び/又はグラインダーの動作を開始するように構成することができる。結合手段は、回転したときにコンベヤー手段を駆動する駆動軸のような回転素子を有し、そこで、回転素子は、コーヒー調製器具の第一モーターによって回転されるようにされている。
【0145】
装置(図22を参照)は更に回転素子10171並びにコーヒー調製器具のモーター10040の回転速度及び/又は位相を検出する検出手段10900を有することができる。回転素子10171は、例えば、制御ユニット10013Aに接続される光センサー又は検出器10904によって検出することができる光学マーク10902を付けることができる。回転素子10171が回転すると、光学マーク10902も回転し、そのマークが検出器10904によって検出された瞬間が、回転素子1171の回転速度と回転位相とを一緒に表す。モーター10040に同様に光学マーク10906を付けることができ、そこで、制御ユニット10013Aに接続される別の光検出器10908によって動力手段の回転速度及び回転位相が測定される。この例では、回転素子10171は、モーターに接続される駆動軸10172に接続されている。回転素子10171と駆動軸10172の間の接続10910は、この例では、マーク10902とマーク10906が互いに上下に縦方向に見られる(垂直方向10912に一列に)ならば、単に、軸10172に対して回転素子10171の既知の回転位置で接続をすることができる。制御ユニット10013Aは、回転素子10171の検出した回転速度がモーター10040の検出した回転速度と同じならば、及び/又は回転素子10171の検出した位相がモーター10040及び駆動軸10172の検出した位相と同じならば、調製手段及び/又は粉砕機構をただ始動させるように構成することができる。
【0146】
図23及び24において、コンベヤー手段11069は第一のカートリッジ11003の部分であり、一対の反対に回転する第一及び第二のゴム製の豆輪11051、11053の一部を含む。第一及び第二のゴム製の豆輪11051、11053は、それぞれ、それらの周囲から伸びる、複数の柔軟な半径方向突出部を有している。ゴム製の豆輪11051、11053が動いているときは、コーヒー豆11055はその豆輪の間で運ばれるが、ゴム製の豆輪11051、11053が静止させられているときは、半径方向突出部によって豆が抜け出るのを防ぐためにカートリッジ11003の出口は事実上閉じてられている。図23に見られるように、カートリッジ11003はコーヒー調製器具11002の上端に置かれ、そしてコンベヤー手段11069によって運ばれるコーヒー豆11055は調製器具11002の豆供給開口11029に入ることができる。図24の平面図の構成から分かるように、第一のゴムの豆コンベヤー輪11051は第一のらせん形駆動ギア11057を有している。同様に、第二のゴムの豆コンベヤー輪11053は第二のらせん形駆動ギア11059を有している。第一及び第二のらせん形駆動ギア11057、11059は、カートリッジ11003の部分というよりは調製器具11002の部分である器具駆動装置11061によって駆動される。駆動継ぎ手は、ここでは、共通軸継ぎ手、又は同種のものではなく、むしろ、相補的なギア部材の駆動的なかみ合いによって行っている。
【0147】
図25ないし27に示す実施例では、器具11102からの回転駆動を用いていて、その回転駆動はカートリッジ11103の内部容積11135内で線形移動に変換される。駆動軸11172は、矢印11165に従って、親ネジ11163に回転自在に係合していて、コンベヤー・ピストン11167を矢印11169に示すように下方に動かしている。これは、コーヒー豆11155を柔軟性弁11171を通り越して押し進める。図26では分離して示している柔軟性弁11171は比較的に堅い弾性材料からなり、半径方向にスロットを入れて、多数の屈折可能な個別のフラップ11173を形成している。半径方向のスロットによって分離されている個々のフラップに、弁11171の材料によって与えられる剛性は、カートリッジ11103内のコーヒー豆11155の充填を支援するのに十分である。コーヒー豆11155を曲げやすいフラップ11173間の半径方向スロットを通して押し進めるのは、コンベヤー・ピストン11167によって掛かる力だけである。都合の良いことに、柔軟性弁11171はプラスチック材料から作ることができる。コンベヤー・ピストン11167及び介在するコーヒー豆11155を介して柔軟性弁11171に圧力が掛からなければ、豆11155はカートリッジ11103から落ちることが防げる。したがって、粉砕及び/又は調製器具11102にカートリッジ11103を係合させて、駆動手段を回転すると、明らかである。駆動手段11172の回転を中断すると、柔軟性弁11171を通してのコーヒー豆11155の供給は止まる。
【0148】
図27の別の例では、回転シュート11177は矢印11175で示す方向に駆動軸11172と共に回転するために駆動軸11172に結合されている。カートリッジ11103の内部に、図27の別の例では、駆動軸11172によって駆動されたときに親ネジ11163と一緒に回転する回転閉じ部材11179を有する。回転閉じ部材11179は回転シュート11177と整合する出口開口11181を有する。シュート11177が器具の豆供給開口11129との整合が外れる位置で駆動軸11172を止めることによって、出口開口11181もカートリッジ11103内に形成された内部シュート11183との整合が外れる。これにより、そしてカートリッジ11103の別の閉鎖が得られ、そのとき、豆11155はカートリッジから器具11102によって引き出されない。空でないカートリッジ11103を器具11102から交換することができるために、豆が抜け落ちることが防げれば十分である。しかし、長期間にわたり部分的に空のカートリッジを貯蔵できるためには、カートリッジ内への空気が入るのを妨げること、少なくとも周囲空気に露出するのを制限することが確かに効果的である。このために、付加的な閉じ部材11179は非常に有用である。
【0149】
カートリッジ11203の他の変形例が図28A及び図28Bに示されている。この場合もカートリッジ11203は回転可能な親ネジ11263を有し、これは、先に説明した実施例と同様にコーヒー調製器具11202から駆動されるようにされている。矢印11265の方向へ親ネジ11263を回転すると床形成ピストン11267を上昇させる。床形成ピストン11267を上昇させると床形成ピストン11267の上にあるコーヒー豆11255を内部シュート11283の上のレベルまで上昇させる。アーム11285は親ネジ11263と一緒に回転し、上面にあるコーヒー豆11255を内部シュート11283内へ押し流すのを助ける。更に図28Bに見られることは、床形成ピストン11267には、内部シュート11283の周りにぴったりと嵌まる凹部11287が設けられている。図28に示されているように、カートリッジ11203は円筒形状の容器であると、凹部11287は、他に回転を阻む手段なしに、床形成ピストン11267とカートリッジ11203の残りの部分との間での相対的回転を効果的に防いでいる。シュート11283に移送された豆11255は、図28Aに示すように、供給開口11229を通って器具11202に入る。
【0150】
更にカートリッジ11303内のコンベヤー手段の別の形態が図29Aないし29Dに示されている。カートリッジ11303は器具11302に接続され、かつ、器具11302の駆動軸11372に駆動的に結合されるようにされている。カートリッジ11303は、器具11303の豆供給開口11329と整合するコーヒー豆出口11311を有する第一基部11389を有している。カートリッジ11303は、更に第二基部11391を有し、この第二基部は概してじょうご形で、その最下位置はシャトル・スライダー11393と連通するために中断されている。
【0151】
シャトル・スライダー11393は、駆動軸11382によって回転可能に、偏心器11395によって往復動するために案内される。詳細は図29B及び29Dを参照。図29A及び29Bに示すように、シャトル・スライダー11393は、所定の量のコーヒー豆11355を保持する注入空洞11397を有している。図29A及び図29Bに示す第一の位置で、シャトル・スライダー11393は、第二基部11391によって支持されるコーヒー豆11355の供給と連通する注入空洞11397を有している。矢印の方向11399に偏心11395が回転すると、シャトル・スライダー11393を図29A及び29Bに示す第一の位置から図29C及び29Dに示す第二の位置へ移動させる。第二の位置で注入空洞11397は流出孔11311と整合し、豆は器具11302の供給開口11329を通して通過できる。図29Aないし29Dの実施例は器具への豆の搬送及び注入の両方に使用できることは当業者に明らかであろう。注入空洞11397の容量と共に、駆動軸11372の回転数は、選択した数の飲料の提供に対する正確な注入を与えることができる。また、第一又は第二の位置のいずれかの位置でも、シャトル・スライダー11393でカートリッジ11303は閉じているが、それは静止されたシャトル・スライダー11395では、カートリッジ11303内では豆の供給11355間の連通はできないからであることは明らかである。
【0152】
図30A及び図30Bに示す移送手段は、この場合も第二基部11491を有し、傾斜部分11492によって完成する。傾斜部分11492は、器具11402から突出する駆動軸11472の近傍で旋回する。駆動軸11472の先端部は偏心であり、従動部11494はスプリング11496によって駆動軸11472の偏心先端部に対してバイアスが掛けられている。駆動軸11472の回転速度は、傾斜部分11492に振動運動が生じるように設定することができる。その形状は、傾斜部分11492が傾斜するたびに、すなわち、駆動軸11472が1回転するごとに、1杯のコーヒー豆11455だけをシュート11483へ導入するように選択することができる。明らかに当業者にはまだ他の構成が考えられる。図30A及び図30Bに示す実施例は傾斜部分11492が開放位置にバイアスされるように示しているが、傾斜部分が第二基部の閉じ位置にバイアスされるようにして、カートリッジが調製器具から除去されるときにコーヒー豆が外へ落ちないように構成することも実際に容易に考えられる。
【0153】
図31はコーヒー調製器具の部分を形成する大量の注入室11536と協働するためのコーヒー豆カートリッジ11503を示す。図31に示すように、カートリッジ11503は、使用中に器具の上にある位置を示し、注入室11536は、図示されている実際の調製器具の唯一の素子である。調製器具の他の部分は、明確にするために図31では省略している。調製器具の上にカートリッジ11503が適切な位置にあると、流出孔11511は調製器具の注入室11536の上部開放端と整合する。
【0154】
流出孔11511と周囲開口11567の間で、空洞11540内に注入容積の一部が収容される。図13Aないし16Eの実施例と同じように、空洞11540は、閉じ部材11533内に形成され、容器11531と共にカートリッジ11503を形成し、半径方向に向いた周囲開口11567と軸方向に向いた流出孔11511との間の輸送空洞に対応する。注入室11536は一定の容積であってもよいし、或いは入れ子式の部分11538によって容積が調節可能でもよいが、しかしそれは任意である。それは、注入室11536の下端をコーヒー豆グラインダーで形成したときに、考えられるし、かつ有利である。空洞11540内の注入容積の一部を収容するのと組み合わせたそのような手段は、飲料を作る装置を形成する調製器具及びカートリッジの全体の高さを低くすることができる。この特定の例では、注入室11536は、じょうごを逆さにしたような、フルート状形状にされている。そのような形状を有するので、豆の通路の下流方向で断面積は徐々に増加する。例として、注入容積の上流頂部は断面積が25mmであるが、下流の下端部は断面積が400mmである。図31の実施例において、注入室11536と空洞11540によって形成される注入容積を充填することは、単に羽根車11569として形成されるコンベヤー手段によって機械的に達成される。1つの適当な形の羽根車11569は図32にやや詳細に示されている。周辺開口と半径方向に延在する羽根11570との間に固定されたコーヒー豆によって、羽根車11569が詰まらされるのを防ぐために、そのような羽根11570は好ましくは弾性材料で作られる。羽根車11569全体を撓みやすい弾性材料で作ることもできる。羽根車11569は、コーヒー調製器具の駆動軸端部11573と係合する中空ハブ部分を有する。駆動軸端部11573は、中空ハブ11571の内部に、対応する突出部、又はキー(図32では見えないが、普通のもの)と係合する多数のキー11575を有することができる。カートリッジを調製器具の上に置いたときに、羽根車11569と駆動軸端部との係合を容易にするために、キーの数は駆動軸端部11573と中空ハブ11571との間で異なるものにできる。図32に示すように、羽根11570は羽根車11569の周縁まで伸びていないが、それで、羽根11570と周縁開口11567(図31)との間で豆が詰まるのを防ぐことができる。前述したように、羽根も柔軟な材料で作ることができ、そして羽根に更に柔軟性を与えるために、隙間11579を残して、羽根は羽根車基部11577に取り付けないのも都合がよい。
【0155】
実用的な実施例では、注入容積の約20%は空洞11540内に収容することができ、それで、注入容積の約80%は注入室11536に収容されることができる。注入容積を充填するために、羽根車11569を約15回転するのが通常は十分である。しかし、悪条件下でも充填を確実にするために、合計で30又は25回の多少余分の回転を考慮するのが都合がよいであろう。注入容積を充填するために、搬送羽根車11569は、100ないし500rpm、好ましくは250ないし300rpmの範囲の回転速度で回転させられる。注入容積の充填が達成されると、器具は羽根車11569の駆動から、グラインダーの駆動に切り替わる。羽根車11569が静止されると、注入室11536と空洞11540は徐々にグラインダーに注ぎ込む(図示しないが、普通のことである)。羽根車11569は動作していないので、豆は容器11531から周縁開口11567を通して脱出しない。グラインダーの動作による調製器具の振動で豆が逃げることがないことを確実にするために、羽根車11569に直立した閉じフラップを設けることもできる。そのような閉じフラップは、図15Aないし15D及び図16Aないし図16Dの実施例を参照して記載したが、羽根車11569が所定の位置で止まったときに、周囲開口11567を閉じる。
【0156】
本発明によれば、コーヒー飲料装置は更に第二のコーヒー豆包装カートリッジを備え、前記第二のコーヒー豆包装カートリッジはコーヒー豆を保持しかつ供給するようにされた、そして、この場合もコーヒー調製器具に取り外し可能に接続されている。更に、第二のコーヒー豆包装カートリッジは、調製器具の第一注入デバイスから分離された第二注入デバイスを有していて、コーヒー調製器具とは独立に、1注入分のコーヒー豆を用意し、そしてコーヒー調製器具の流入孔に供給するようにされている。
【0157】
概して、第二注入デバイスは内部容積及び少なくとも1つのコーヒー豆出口を画定する流出孔を有する容器又はハウジングを有し、内部容積はコーヒー豆を保持するようにされていて、そして移送手段はコーヒー豆を内部容積から注入デバイス及び第二のコーヒー豆包装カートリッジの流出孔に向けて移送できるようにされている。第二のコーヒー豆包装カートリッジはコーヒー調製器具に適合されていて、第二のコーヒー豆包装カートリッジがコーヒー調製器具に接続されると、注入デバイス、具体的には、それの移送手段を用いて第二のコーヒー豆包装カートリッジの流出孔に向けて移送されたコーヒー豆は、コーヒーを作るために流入孔を介してコーヒー調製器具によって受け取ることができる。上記のコーヒー豆包装カートリッジの実施例の幾つかは調製器具からは独立して注入分のコーヒー豆を用意しかつ供給することができるけれども、ここでそのような第二のコーヒー豆包装カートリッジの実施例を説明する。
【実施例5】
【0158】
そのような第二のコーヒー豆包装カートリッジ21102の第一の実施例を図33Aないし図36Bをここで参照して説明する。
【0159】
第二のコーヒー豆包装カートリッジは、特別に、コーヒー調製器具4に接続するようにされている。それに加えて、第二のコーヒー豆包装カートリッジは第一のコーヒー豆包装カートリッジと同様な接続素子(例えば、差込み素子のような)を備えている。しかし、第二のコーヒー豆包装カートリッジは、更に別の外部器具、例えば、コーヒーの調製のためではなく、コーヒー豆を粉砕する為にだけ使用されるコーヒー粉砕器具に接続することができる。このようなことから見て、後述の記載は外部器具に言及するが、この外部器具はコーヒー調製器具に接続されるというよりは、第二のコーヒー豆包装カートリッジに接続することができる。
【0160】
図33Aは、第一の実施例の第一の態様による、コーヒー豆を保持しかつ供給する第二のコーヒー豆包装カートリッジ21102の断面を示す。この例では、カートリッジ21102には、コーヒー豆の例として焙煎したコーヒー豆21104が充填されている。しかし、別の又はコーヒー豆21104に追加して、カートリッジ21102は、破砕し焙煎したコーヒー豆、又は挽いて焙煎したコーヒー豆のような他の種類のコーヒー豆で充填することができる。
【0161】
第二のカートリッジ21102は、カートリッジ21102の内部容積21108を囲む容器又はハウジング21106を有する。容器又はハウジング21106は、例えば円筒形を有することができる。内部容積21108内にコーヒー豆21104を保持することができる。ハウジング21106は、コーヒー豆21104を内部容積21108から放出するための出口21110を有している。出口21110から、コーヒー豆21104は受入れ外部器具211112に供給することができる。外部器具211112は、空洞211115によって第二のカートリッジ211102に対応するように構成することができる。空洞21115は、使用中は、外部器具21112の先端部に存在するであろう。外部器具21112は入口21114を有し、その入口を通してコーヒー豆21104を受け入れることができる。外部器具21112の入口21114は空洞21115内に置くこともできる。
【0162】
カートリッジ21102は、更にコーヒー豆21104を出口21110に向けて移送するための移送手段21116を有している。移送手段21116はコーヒー豆21104に接触するための可動構造21118を有する。そのような接触の結果、力をコーヒー豆21104に加えることができる。しかし、その代わりに、そのような接触の結果、コーヒー豆の移動を阻止することができる。そこで、可動構造21118によって印加される力は、コーヒー豆に働く重力のような他の力によって生じる反作用の力であろう。このようにして、接触素子を、コーヒー豆を能動的に移送するために用いることができ、及び/又はコーヒー豆を閉塞させ、そしてコーヒー豆の閉塞を解いてコーヒー豆の移送を実現するのに使用することができる。可動構造21118は少なくとも部分的に、この例では完全に内部容積21108内に存在する。この例では可動構造21118はプランジャー21119を形成することもできる。
【0163】
移送手段21116は、更に可動構造21118を手動で作動するための手動動作の作動手段21120、この例ではクランク・ハンドル21122を有している。手動作動手段21120は少なくとも部分的に、この例では完全に、内部容積21108の外側に設けられている。内部容積21108の外側のそれらの位置は、手動作動手段21120に、使用者により手で届くことができることを可能にする。
【0164】
第一の例では、移送手段21116は、更に回転可能車軸21124のような回転可能素子を有することができる。回転可能車軸21124は、少なくとも部分的に、この例では全部が内部容積21108の内部に配置することができる。ここで、回転可能車軸21124は、使用中にハウジング21106を貫通して設けられた第一軸受け21126内で、及び第二軸受け21127内で回転する。回転可能車軸21124は、例えばハウジング21106の外側で、クランク・ハンドル1122に結合することができる。このようにして、クランク・ハンドル1122は回転可能車軸21124を回転するように構成することができる。
【0165】
第一の例では、回転可能車軸21124は、ねじ山21132を設けた、部分的にコンベヤー・スクリュー21130として形成することができる。更に、プランジャー21119はねじ穴21134を有し、それを貫通してコンベヤー・スクリュー21130を係合させることができる。コンベヤー・スクリュー21103をクランク・ハンドル21122によって回転させることによって、プランジャー21119は内部容積21108の中を下方又は上方に動くことができる。プランジャー21119が下方に動くことにより、下方への力を挽いたコーヒー21104に印加することができる。
【0166】
第二のコーヒー豆包装カートリッジ21120は、更に回転可能な要素の回転軸を横断する方向に、内部容積21108内での可動構造21118の動きを実質的に防ぐために、リッジ21136のような阻止要素を含むことができる。この例では、阻止要素は、ハウジング21106の内側21138に強固に取り付けられるリッジ21136として形成される。このリッジ21136は、ハウジング21106の内側21138に沿って、回転可能車軸21124と略平行な方向に延在することができる。使用中、リッジ21136はプランジャー21119内のノッチ21140と係合することができる。図33Bは、ノッチ21140、プランジャー21119、及びリッジ21136並びにハウジング21106を断面A−A´で示す。しかし、ハウジング21106とプランジャー21119が直方形を有するか、更に一般的には、コンベヤー・スクリュー21130が延在する方向を横断する方向へ、ハウジング21106に対して可動構造21118の移動が阻止される形状に可動構造21118とハウジング21106が形成されているならば、阻止要素を除外することができることは明らかである。
【0167】
第二のコーヒー豆包装カートリッジ21102には、コーヒー豆21104が出口21110に向かう通路を妨害する障壁を形成する弁21142を設けることができる。弁21142は内部容積21108の内部に配置することができる。弁21142は1つ以上、例えば複数の柔軟性素子21144を含むことができ、それは弁21142が開いたときに変形される。柔軟性素子21144は弾性材、例えばゴムを含むことができる。プランジャー21119によってコーヒー豆21104に掛かることができる下方への力は、使用時に、少なくとも部分的に弁21142によって妨げることができる。弁21142は出口21110へ向かうコーヒー豆21104の無制御な移動を防ぐので、弁21142は、このようにして、コーヒー豆21104の供給を制御する可能性を増加する。
【0168】
第二のコーヒー豆包装カートリッジ21102は、外部器具21112の外部駆動部材21148を受けるハウジング21106内に凹部21146を設けることができる。第一の例では、ハウジング21106は凹部21146内に閉ざされている。図33Aでは、外部駆動部材21148は凹部21146内に受け入れられている。図33Aから、凹部21146は、第二のコーヒー豆包装カートリッジ21102、特に、第二のコーヒー豆包装カートリッジ21102のハウジング21106と、外部駆動部材21148との間の機械的な接触を防ぐに必要な寸法にされることは明らかである。このようにして、第二のコーヒー豆包装カートリッジ21102は、外部駆動部材21148を備えた外部器具21112と組み合わせて使用することができ、一方、第二のコーヒー豆包装カートリッジ21102は、外部駆動部材21148を備えていない別の外部器具と組み合わせて用いることもできる。
【0169】
図33Aは、また、移送手段21116、具体的には回転可能車軸21124が、外部駆動部材21148と、使用中に、機械的な接触を防ぐために配置することができる。例えば、図33Aにおいて、回転可能車軸21124の端部が、この例では第二軸受け21127に配置され、凹部21146から間隔を置かれている。このように、外部駆動部材21148による移送手段21116の駆動を避けることができる。しかし、図33Cに示す第一の例で、第二のコーヒー豆包装カートリッジ21102の変形において、移送手段21116、特に回転可能車軸21124は、使用中、外部駆動部材21148によって移送手段21116の駆動を確立するために配置することができる。図33Cに示す変形では、回転可能車軸21124と外部駆動部材21148は、使用中に機械的な接触をする。これは、手動動作の作動手段21120及び外部駆動部材21148の両者によって回転可能車軸21124の駆動を可能にする。
【0170】
図34は、コーヒー豆、例えば、調製器具から独立した注入を有する第一の実施例の第二の態様による、コーヒー豆21104を保持しかつ供給する第二のコーヒー豆包装カートリッジ21102の断面を示す。第二のコーヒー豆包装カートリッジ21102は、ハウジング21106、移送手段21116、可動構造21118、及び出口21110を備えている。
【0171】
第二の例では、第二のコーヒー豆包装カートリッジ21102は、内部容積21108内に内部の壁21152を設けることができる。内部の壁21152は、使用中、ハウジング21106の上部21154から間隔をおいて離しておくことができる。第一の例と同様に、移送手段21116は、可動構造21118のねじ穴21134内にコンベヤー・スクリュー21130を設けている。コンベヤー・スクリュー21130をクランク・ハンドル21122で回転させることによって、可動構造21118を、使用中、上方向に移動させることができる。移送手段1116は、したがって、コーヒー豆21104を、使用中、ハウジング21106の上部21154と内部の壁21152との間の空間21156を通して移動させるようにされている。コーヒー豆21104が可動構造21118によって十分に高く持ち上げられるならば、空間21156を通ってのこのような移動が生じるであろう。内部の壁21152によってはこれ以上は支持できない上昇した大量のコーヒー豆21104の振動又は横方向の不安定さのために、コーヒー豆21104は内部の壁21152を越えて横方向へ移動するであろう。
【0172】
図34は、更に内部の壁21152が内部容積21108の第一部分21108Aを、内部容積21108の第二部分21108Bから分けていることを図示している。可動構造21118は、内部容積21108の第一部分21108A内に配置することができる。出口21110は、内部容積21108の第二部分21108Bを介して到達できる。
【0173】
図35は、調製器具とは独立して注入を有する第一実施例の第三の態様による、コーヒー豆、例えばコーヒー豆21104を保持しかつ供給する第二のコーヒー豆包装カートリッジ21102を断面で示す。第二のコーヒー豆包装カートリッジ21102は、ハウジング21106、移送手段21116、可動構造21118、及び出口21110を備えている。
【0174】
この第三の例では、可動構造21118は、回転可能素子、例えば回転可能車軸21124に強固に接続することができる。可動構造21118は、例えば円盤のように形成することができる。可動構造21118は少なくとも1つの第一開口21160を設けることができ、それを通してコーヒー豆21104を通過させることができる。図35で、2つの第一開口21160が見られる。第一開口21160の全体の数量は、1ないし6の範囲、7ないし15の範囲、及び/又は15を超えるものとすることができる。
【0175】
第二のコーヒー豆包装カートリッジ21102は、少なくとも1つの第一開口21160の上又は下に、使用時に、配置される少なくとも1つの第二開口を備え、出口21110への入口を提供することができる。回転可能車軸21124の回転の結果、少なくとも1つの開口は少なくとも1つの第二開口と整合することができる。それで、コーヒー豆21104は少なくとも1つの第一及び少なくとも1つの第二開口を通って下降することができる。更に回転可能車軸21124を回転することによって、少なくとも1つの第一及び少なくとも1つの第二開口の整合は少なくとも部分的になくなる。このようにして、コーヒー豆21104の供給を止めることができる。したがって、回転可能車軸21124の回転は、コーヒー豆21104の供給を制御することができる。
【0176】
この例では、第二開口は出口21110によって形成され、使用時に、第一開口21160の下に置かれる。しかし、別の方法では、少なくとも1つの第二開口は出口21110から間隔を置くことができる。より一般的には、第二開口の全体の量は第一開口21160の全量にほぼ等しくすることができる。したがって、出口21110は複数の開口を含むことができ、それらは互いに相互接続されるか、又はされないかであることは明らかである。
【0177】
図36A及び図36Bは、調製器具からは独立して注入を有する第一の実施例の第四の態様による、コーヒー豆、例えばコーヒー豆1104を保持しかつ供給する第二のコーヒー豆包装カートリッジ1102を断面で示している。第二のコーヒー豆包装カートリッジ21102は、ハウジング21106、移送手段21116、移送手段21116の可動構造21118、及び出口21110を備えている。
【0178】
第四の例において、可動構造21118は、弾性部材、ここでは弾性スプリング21164によって、第二のコーヒー豆包装カートリッジ21102に弾性的に取付けられている。可動構造21118は、手動で動作する作動手段21120、ここでは第一の位置から第二の位置へ、そして逆の場合も同じに反復可能なレバー21166を含む、によって移動可能である。
【0179】
図36Aは、可動構造21118が第一の位置にある第四の例の第二のコーヒー豆包装カートリッジ21102を示している。図36Bは、可動構造21118が第二の位置にある第四の例の第二のコーヒー豆包装カートリッジ21102を示している。可動構造21118を第一の位置から第二の位置へ移動させることによって、スプリング21164を弾性的に変形させることができることは、従って明らかである。
【0180】
図36A及び図36Bの第二のコーヒー豆包装カートリッジ21102は、内部容積21108内に出口21110に向かうコーヒー豆に対する通路21168が設けられている。通路21168は、内部壁21152と、ハウジング21106から内部容積21108内に延在する付加的な壁21170とによって形成させることができる。この例では、第二の位置で、可動構造21118によって、通路21168は少なくとも部分的に詰まっていて、この例ではほとんど完全に詰まっていて、すなわち、ほとんど塞がっている。この例では、第二の位置よりも、第一の位置で通路21168は可動構造21118によって詰まりが少ない。この例では、第一の位置では、通路21168は可動構造21118によって詰まらない。変形例では、しかし、第一及び第二の位置を逆にして、そのため第一の位置で、可動構造21118によって通路21168を少なくとも部分的に詰まらせ、そして、第二の位置で、可動構造21118によって通路21168は、第一の位置よりも詰まりが少ない、又は可動構造21118によって詰まらない。
【0181】
第四の例では、第一の位置は、使用中、第二の位置よりも下に設置される。更に、少なくともコーヒー豆21104の一部分は、使用中、可動構造21118の上にある。その結果、可動構造21118を第一の位置から第二の位置へ、その逆も同じ、可動構造21118を繰り返し動かすと、結果的に可動構造21118の上にあるコーヒー豆21104の少なくとも一部分の振動を生ずる。そのような振動は、内部容積21108を通してコーヒー豆の移動を促進する。
【0182】
第一、第二、第一、及び第四の例のいずれかの第二のコーヒー豆包装カートリッジ21102は方法に使用することができる。その方法は、コーヒー豆、例えば、第二のコーヒー豆包装カートリッジ21102から外部器具21112へコーヒー豆21104を供給することを含む。その方法は、更に、第二のコーヒー豆包装カートリッジ21102の内部容積21108を包囲するハウジング21106内にコーヒー豆21104を保持することを含む。この方法は、更に、所定の注入量のコーヒー豆21104を移送手段21116によってハウジング21106の出口21110に向けて移送するのを用意することを含む。この方法は、更に、内部容積21108から出口21110を通して注入分のコーヒー豆を放出することを含む。この方法で、コーヒー豆21104を移送することは、移送手段21116の可動構造21118によってコーヒー豆21104に接触することを含む。ここで、可動構造21118は、少なくとも部分的に、内部容積21108内に存在する。この方法は、更に、可動構造21118を、移送手段21116の手動で動作する作動手段21120によって作動することを含む。ここで、手動で動作する作動手段21120は、少なくとも部分的に、内部容積21108の外部に設けられる。しかし、この方法は、第二のコーヒー豆包装カートリッジ21102の他の実施例によっても実施できることは明らかである。また、この方法は、記載した例又は変形例のいずれかの第二のコーヒー豆包装カートリッジ21102を使用することなく実施できる。
【実施例6】
【0183】
コーヒー調製器具(または、更に別の外部器具)に接続でき、その調製器具とは独立に注入を有する第二のコーヒー豆包装カートリッジの第2実施例を、図37Aないし37Dを参照して、これから説明する。図37A及び37Bに示すように、第二のコーヒー豆包装カートリッジ22500はコーヒー豆21140を保持しかつ供給するスクーパー22510を有する。第二のコーヒー豆包装カートリッジ22500は、更に、差込み素子を凹部50内の側壁54内の開口58に配置し、第二のコーヒー豆包装カートリッジ22500をその最終位置まで回転することによって、第二のコーヒー豆包装カートリッジ22500をコーヒー調製器具4に接続するための差込み素子(ただ1つの差込み素子21683が示されている)を有するボデー22520を有する。その最終位置で、スクーパー22510は、コーヒー調製器具4の入力開口9と整合する。第二のコーヒー豆包装カートリッジ22500は手動でスクーパーを回転するためのハンドル22530を有する。スクーパー22510は軸22540によってボデーに接続され、ハンドル22530を作動してスクーパー22510を水平軸の周りを回転させることを可能にしている。この記載を通して、カートリッジは「ホルダー」も含み、そのためある量のコーヒー豆を保持できるスクーパーは、カートリッジとしても認められることを注意されたい。
【0184】
図37Cは直立位置にあるスクーパー22510を示し、1杯分のコーヒー豆21104を保持している。使用者は、単にハンドル22530を半分だけ回転して、図37Dに示すようにスクーパー22510を空にして、コーヒー豆をコーヒー調製器具4に供給することができる。それで、スクーパーは、コーヒー豆を調製器具4のコーヒー豆開口9に向けて移送する移送手段としても動作する。
【実施例7】
【0185】
コーヒー調製器具に接続できる第二のコーヒー豆包装カートリッジの第3実施例を図38Aないし38Cを参照してこれから説明する。図38Aに示すように、第二のコーヒー豆包装カートリッジ22600は、使用者によって挿入された所定の注入量のコーヒー豆21104を保持するホッパー22610を有している。量を決めるために、じょうご状部分はその内面上に、作られる最終の飲料の量又は強さを示すマークを付けることができ、そのため、使用者はホッパーに入れる豆の量を選ぶことができる。第二のコーヒー豆包装カートリッジ22600は複数の脚部22620を有している。幾つかの又は全部の脚部は、前述したように、差込み素子を開口58内に取付け、続けて、第二のコーヒー豆包装カートリッジを回転することによって、第二のコーヒー豆包装カートリッジ22600をコーヒー調製器具4に取付けるための差込み素子(図示せず)を備えている。第二のコーヒー豆包装カートリッジ22600がその最終位置にあると、ホッパー22600の出口22630は、図38B及び38Cに示すように、コーヒー調製器具4のコーヒー豆の流入孔9と整合する。移送手段は閉じ板22600を有し、閉じ板はハンドル22670のような手動の作動手段によって水平軸の周りを手動で回転できる。閉じ板は仮想円筒の一部、好ましくはその約半分を形成する。仮想円筒の他の部分は開いている。図38Bに示す第一の位置で、閉じ板は出口22630を閉じ、あるいはほとんど閉じて、これによりホッパー22610からコーヒー調製器具4までのコーヒー豆21104の通路を妨げる。図38Cに示す第二の位置で、閉じ板22660は、ホッパー22610の内部容積の第一の広い部分22640を、ホッパー22610の内部容積の第二の狭い部分22650から区切る、又はほとんど区切る。これにより、第一の部分22640から第二の部分22650へのコーヒー豆21104の通路が妨げられる。
【0186】
閉じ板を第一と第二の位置との間で回転することによって、使用者はコーヒー調製器具4に複数注入量のコーヒー豆を供給できる。実際、閉じ板22660が図38Bに示すその第一の位置にあるときに、重力によって、コーヒー豆21104はホッパーの第二の部分22650に入る。図38Cに示すように、閉じ板22660がその第二の位置に回転されると、ホッパーの第二の部分22650内のコーヒー豆は重力のためにコーヒー調製器具4内に落下する。そのため、1注入量のコーヒー豆21104は、ホッパー22610の内部容積の第二の部分22650内に保持されるコーヒー豆に対応する。
【実施例8】
【0187】
コーヒー調製器具に接続できる、第二のコーヒー豆包装カートリッジの第4実施例を、図39Aないし39Cを参照してこれから説明する。図39Aに示すように、第二のコーヒー豆包装カートリッジ22700はコーヒー豆を保持するためのじょうご状ホルダー22710を有する。第二のコーヒー豆包装カートリッジは、じょうご状ホルダー22710の上端に上部出口22720を有し、ホルダーから1注入量のコーヒー豆21104を放出するために、上部出口はチューブ(図示せず)によって下部出口22725(図39B参照)に接続される。第二のコーヒー豆包装カートリッジ22700は、前述したように、差込み素子(それらのうちの1つだけ21683が図39Bに示されている)を開口58内に置き、引続き第二のコーヒー豆包装カートリッジを回転することによって、コーヒー調製器具4に接続することができる。第二のコーヒー豆包装カートリッジ22700がその最終位置にあると、出口22720と22725は、コーヒー調製器具4のコーヒー豆流入孔9と整合する。移送手段は、じょうご状ホルダーの内壁上のらせん状軌道22740からなる。らせん状軌道22740は、内壁から突出するらせん形縁部22730によって得られる。じょうご状ホルダー22710は、使用中、図39Cに示すように回転される。動かない阻止部材22750はコーヒー豆が内壁上を回転し続けるのを妨げる。その結果、らせん状軌道が回転し続けるので、コーヒー豆はらせん状軌道22740に従って出口22720に向かって上方へ駆動される。
【0188】
好ましくは、ホルダー22710を回転するための作動手段は、バッテリーで動作するモーターによって形成されるが、原理的に手動で作動する手段も用いることができる。ホルダーの回転は駆動クラッチ22770を、所望の回転速度に対応する位置22760まで動かすことによって開始することができる。例えば、回転速度を選択することによって、使用者はコーヒー調製器具に供給されるコーヒー豆の量を選択でき、それにより、コーヒーの強さを調節できる。
【0189】
別の方法は、コーヒー調製器具4内のグラインダーの開始及び終了を検出することによって、自動的にモーターの運転を開始及び終了することもできる。その検出は、それ自体知られている手段、グラインダーの音又はその振動を検出する手段によって、実行することができる。このようにして、そのグラインダーが動作している間は、コーヒー調製器具にコーヒー豆が供給される。
【実施例9】
【0190】
本発明の第5実施例によれば、第一及び/又は第二のコーヒー豆包装カートリッジはコーヒー豆包装である第一モジュール及びモーターを有する第二モジュールを有する。第一モジュールはコーヒー調製器具に取外し可能に接続可能であり、第一モジュールをコーヒー調製器具に接続すると、第二モジュールは第一モジュールに取り外し可能に接続可能である。この実施例を、図40Aないし40Fに示す第二のコーヒー豆包装カートリッジを参照してこれから説明するが、適切に適合させて第一のコーヒー豆包装カートリッジにも応用できる。
【0191】
図40Aに示すように、第二のコーヒー豆包装カートリッジは、コーヒー豆包装又は容器である第一モジュール22203を有する。第二モジュール21800は、そこに素子21810を取り付けることによって、第一モジュール22203の上部に取外し可能に接続可能である。第二モジュール21800を第一モジュール22203の上部に結合すると、第二のコーヒー豆包装カートリッジはコーヒー豆の供給モードにある。第二モジュールは、携帯電話に使用するものと同様な振動モーターを有するバッテリー駆動の装置を有する。図40Bに示すように、第二モジュール21800を第一モジュール22203の上に配置すると、モーターはボタン21820によってスイッチオンにすることができる。第二モジュールの揺さぶり又は振動は第一モジュール22203内にあるコーヒー豆をその出口に向かって流れるのを促し、コーヒー豆を、図40Cに示すようにコーヒー調製器具4に供給することになる。
【0192】
第二のコーヒー豆包装カートリッジをコーヒー豆再充填モードにするために、第一モジュール22203をコーヒー調製器具4から取外し、図40Dに示すように、第二モジュールを第一モジュールの底部側に結合しなければならない。前述したように、コーヒー調製器具4に接続されているときは、第一モジュール22203の出口21612は開いていて、接続されていないときは、閉じている。コーヒー豆再充填モードで第二モジュールを第一モジュールに、コーヒー調製器具と同じ又は同じように、接続することによって、第一モジュール22203の出口が開き、カートリッジをコーヒー豆で再充填する入口に用いることができる。それに、第二モジュール21800は、コーヒー豆を使用者が供給するためのじょうご状部21830とコーヒー豆入口21840を有する。それは、更にコーヒー豆出口21850を有し、その出口は、コーヒー豆再充填モードで第二モジュールが第一モジュール22203に接続されると、第一モジュールの出口21612と整合し、それは、ここでコーヒー豆入口の機能を有する。第二モジュール21800を第一モジュール22203に接続するために、図40Eに示すように、使用者はボタン21860を押して、ラッチ開閉器に係合させる。モーターを作動させて、じょうご状部21830内のコーヒー豆21104は、図40Fに示すように、支援されて第一モジュール22203内に入る。
【0193】
図41Aに、第一注入デバイスとは独立している第二注入デバイスを有する本発明の別の実施例による、複数の区画3014を有する第二のコーヒー豆包装カートリッジ3003の断面が略図で示されている。図41Bにおいて、複数の区画を有するコーヒー豆包装カートリッジ又はコーヒー豆包装3003が、第二注入デバイス3023を明確に描いた斜視図で示されている。この目的のため、包装3003、具体的には注入デバイス3023が複数の区画3014で構成され、その区画はそれぞれ1注入分のコーヒー豆で充填されている。包装3003は、具体的には注入デバイス3023は、例えば図示の実施例では回転部分である移動可能な注入素子3015を有することができ、その移動可能な注入素子3015はコーヒー豆出口3011を備えている。注入素子3015は、例えば注入素子3015の外壁に作用し、かつ、例えば、素子3015を回転するために直線に沿って動くことができる作動素子によって手動で移動させることができる。次に、図42を参照して実施例を示す。図41Bによる第二の包装カートリッジは更に、移動可能な注入素子3015の下に、コーヒー調製器具に接続するために前述した差込み接続を備えている。この実施例では、移動可能な注入素子3015は、移動中、或る量のコーヒー豆を調製器具に、特にそのグラインダーに供給する素子を含むものと理解されたい。区画3014のうちの1つの下に、コーヒー豆出口3011を置くことによって、それぞれの区画3014からコーヒー豆は、コーヒー豆出口3011を通ってグラインダーに向けて動くことができる。例えば、コーヒー豆は重力でコーヒー豆出口3011を通って落ちる。例えば、少なくとも1つの停留位置3016は、コーヒー豆出口3011が停留できる位置辺りに設けることができ、そのため、コーヒー豆出口3011を通る望ましくないコーヒー豆の流出はない。更に、第二のコーヒー豆包装カートリッジ3003には閉鎖ストリップ3017又は同様のものを設けることができ、そのストリップは使用前にコーヒー豆包装3003の出口側3018を閉鎖し、コーヒー調製器具内にその包装3003を置く前に、例えば使用者によって除去される。このようにして、コーヒー豆包装3003の出口側3018は使用前は清潔に被覆されている。更に、例えば、第二のコーヒー豆包装カートリッジ3003の外側に情報及び/又は広告を提供するために、区画3014を包囲するシェル3019を設けることができる。
【0194】
図41を参照して説明した実施例において、注入デバイス3023は、図42に概略を示す、作動素子3019によって作動することができる。例えば、作動素子3019は、それぞれ2つの反対方向l1及びl2へ直線に沿って手動で動かすことができる、長い平らな素子で実施される。その素子が直線に沿って方向l1へ動くと、注入素子3015はD1の方向へ回転する。その素子が直線に沿って方向l2へ動くと、注入素子3015はD2の方向へ回転する。
【0195】
作動素子3019は、説明の実施例で回転部分である移動可能な注入素子3015に作用して、注入分のコーヒー豆をグラインダーに供給するために、コーヒー豆出口3011を区画3014の1つに対抗して配置するように構成することができる。移動可能な注入素子3015は、例えば回転方向D1及びD2に回転可能で、コーヒー豆出口3011を所望の区画3014の下に及び/又は対抗して移動する。このように、素子3019は開放手段12Aとして動作する。更に、素子3019には歯を設けることができ、この歯は第2のカートリッジの外側に配置された対応する歯に係合する。
【0196】
また、移動可能な注入素子3015は閉じ手段3012Aとして構成され及び/又は閉じ手段3012Aを設ける(図44B参照)することができる。注入素子3015が回転されて空の区画を解放するだけならば、他の区画は、例えば閉鎖されて、第二のコーヒー豆包装カートリッジ内のコーヒー豆が周囲空気に曝されるのを防いでいる。このように、素子3019は閉じ機構として働く。
【0197】
図42及び図43に示すように、移動可能な注入素子3015は区画3014のL方向へも移動可能とすることができる。例えば、移動可能な注入素子3015は包装カートリッジ3003の残りの部分に対して移動でき、そのため、例えば下方向へ移動した状態でコーヒー豆出口3011は解放され、又は、そのため、例えば上方向へ移動した状態でコーヒー豆出口3011は閉じられる(図42参照)。分かるように、出口3011は包装カートリッジ3003、特に移動可能な注入素子3015の側面に配置することができる。
【0198】
図43には、別の実施例が示されていて、そこでは閉じ手段の部分を形成するリング3022を上方向へ移動させることによって、コーヒー豆出口3011が解放される。第二のコーヒー豆包装カートリッジ3003は多数の区画3014を設けることができる。閉じ手段2Aの下に、例えば1つの出口3011を備えた、回転可能な注入素子3015を設けることができる。出口3011が1つの区画3014に対抗して位置すれば、少なくとも閉じ手段がその出口を解放すれば、出口3011は、それで、例えばコーヒー豆を含む1つの区画3014を解放することができる。閉じ手段3022はコーヒー豆出口3011を閉じかつ解放するように構成することができる。例えば、第二のコーヒー豆包装カートリッジ3003がコーヒー調製器具に接続されたときに、コーヒー豆出口3011が解放されるように、第二のコーヒー豆包装カートリッジ3003は構成される。例えば、第二のコーヒー豆包装カートリッジ3003がコーヒー調製器具の接続デバイス内に配置されるならば、閉じ手段3022は上方へ滑動する。回転可能な注入素子は、例えば、作動素子3019を用いて、かつ例えば、回転させて、コーヒー豆出口3011をそれぞれの区画3014に対抗して配置することができ、そのため、コーヒー豆はそれぞれの区画3014から流れ出る。
【0199】
他の実施例において、第二のコーヒー豆包装カートリッジ3003は、複数のコーヒー豆出口3011が設けられ、例えば、すべての区画3014に出口3011が設けられ、一方、コーヒー調製器具は1つのコーヒー豆入力を設けている。
【0200】
他の実施例では、第二のコーヒー豆包装カートリッジ3003は多数の区画3014に対応する多数の出口3011を有し、すべての出口3011は閉じ手段3022を有する。例えば、作動素子3019は、それで、コーヒー豆の1注入分を供給するため、密閉3022を開け又は突き破るように構成されている。閉じ手段は、例えば、破れやすい、引裂ける及び/又は切れるホイルを含むことができる。したがって、使用者は、例えば、それぞれの出口3011を解放することによって、及び/又は、例えば、注入素子3015を移動させて、例えば、素子3019を作動させて、第二のコーヒー豆包装カートリッジ3003の注入デバイス3023を動作させる。
【0201】
図44A及び44Bにおいて、他の実施例が示されていて、注入デバイス3023が第二のコーヒー豆包装カートリッジ3003内に含まれている。注入デバイス3023は回転及び/又は滑動機構を有することができる。注入デバイス3023は、室3024を有するハウジング3025と、コーヒー豆出口3005を有する閉鎖3012を設けることができる。コーヒー豆出口3005は室3024に対して移動可能であり、そのため、例えば、閉じ手段3012A及び/又はハウジング3025を回転方向Dに回転することによって、室3024は閉じ手段3012Aによって解放されるか、又は閉鎖されるかである。
【0202】
第二のコーヒー豆包装カートリッジ3003は、例えば、開口3011及び密封ストッリプ3017を備えている。密封ストリップ3017を少なくとも部分的に除去して、開口3011を解放することができる。例えば、包装カートリッジから突出している、そのため使用者が掴むことができる引抜きタブ(図示せず)を引っ張って、密封ストリップ3017を部分的に又は全体を除去することができ、そのため、開口3011が解放される。室3024を開口3011の下に置くことによって、コーヒー豆は室3024内に最後には入ることができる。好ましくは、室3024の容積はコーヒー豆の1注入分を一時的に保存するには十分である。室3024を1注入分のコーヒー豆で充填したあとで、室3024と開口3011は互いにずらされて、そのため開口3011は、例えば、ハウジング3025の上面によって閉鎖される。コーヒー豆出口3005を室3024の下に配置して、室3024内の注入分のコーヒー豆は解放され、そしてグラインダーへ通すことができる。開口3011と室3024は、もはや互いに接続されていないので、第二のコーヒー豆包装カートリッジ3003からこれ以上コーヒー豆は室3024を介してグラインダーへ通されないし、したがって、1注入分の挽いたコーヒー豆をコーヒー調製デバイスに供給することができる。
【0203】
図45A及び図45Bに、一実施例が示されていて、それには注入デバイス3023が第二のコーヒー豆包装カートリッジ3003の内部で、かつ底部に設けられている。したがって、第二のコーヒー豆包装カートリッジ3003、具体的には、注入デバイス3023が、例えば一時的に1注入分のコーヒー豆を保存し及び/又は通すための室3024を備えている。室3024は第一ハウジング部分3025A内に設けることができ、一方、第一ハウジング部分3025Aと室3024は、受入れ第二ハウジング部分3025Bの内部で、かつ受入れ第二ハウジング部分3025Bに対して、例えば第一ハウジング部分3025Aの中心軸3025Cの周りを回転することができる。図45Bの展開図において、第一ハウジング部分3025Aと室3024は、図45Aに示す位置に対して、中心軸3025Cの周りを、例えば90度回転している。ハウジング部分3025A、3025Bは1つのハウジング3025の部分とすることができる。ハウジング3025は注入デバイス3023の一部分である。更に、第二のコーヒー豆包装カートリッジ3003内で、ハウジング3025の上に、コーヒー豆で充填された空間が設けられている。その空間は、例えばただ1つの区画を有し、多数の注入分のコーヒー豆で充填されている。更に、コーヒー豆を注入デバイス3023に重力の作用で供給するため、コーヒー豆開口3026が、前記空間の底部で、コーヒー豆を有する空間の下で、かつ注入デバイス3023の上に設けることができる。第一ハウジング部分3025Aは開口3026に対して可動で、具体的には回転可能に構成され、一方、受入れハウジング部分3025Bを通路3026に対して固定して構成することができる。第一ハウジング部分3025Aは、例えば、作動素子3019によって回転することができ、この作動素子は、第二ハウジング部分3025B内の開口を介して第一ハウジング部分3025Aの外壁に作用し、そして、前述したようにハウジング部分3025Aを回転するために方向l1及びl2の直線に沿って移動する。他の制御方法も可能である。室3024の下に、コーヒー豆開口3011を有する閉じ手段3012Aを設けることができる。例えば、閉じ手段3012Aはハウジング3025に対して回転可能である。第一ハウジング部分3025Aを受入れハウジング部分3025Bに対して回転することによって、室3024はコーヒー豆通路3026の下に置くことができ、好ましくは1注入分に等しいコーヒー豆の一部は、室3024に降りていく。その結果、室3024は再び移動されるため、開口3026に接続されず、例えば室3024の上側は第二のコーヒー豆包装カートリッジ3003の下部3026Aによって閉鎖される。それからコーヒー豆開口3011を室3024の下に配置することによって、コーヒー豆開口又は出口3011を介して注入分のコーヒー豆がグラインダーに供給される。例えば、コーヒー豆の注入は、第二のコーヒー豆包装カートリッジ3003と一体に設けることができる作動素子3019を介して作動される。
【0204】
第二のコーヒー豆包装カートリッジ3003は、例えば、直方体及び/又は略直方形又は円筒形で作ることができる。一実施例では、第二のコーヒー豆包装カートリッジの内部空間は、例えば、内部空間が、少なくとも20グラム、更に特別には少なくとも50グラム、もっと更に特別には少なくとも70グラム、そしてもっと更に特別には少なくとも200グラムのコーヒー豆で全体に充填されているときに、多数の注入分のコーヒー豆を保持するように構成されている。別の実施例では、第二のコーヒー豆包装カートリッジ3003は1注入分だけのコーヒー豆を有し、そのため、装置は、第二のコーヒー豆包装カートリッジ3003をそれぞれ接続した後で、1注入分のコーヒー豆、例えば1杯のコーヒー飲料を処理する。また、1注入分は、例えば、複数杯のコーヒー飲料、或いは大きなカップのコーヒー飲料に相当することがあり、そのとき使用者は小さな又は大きな第二のコーヒー豆包装カートリッジ3003の中から選ぶことができ、それらを丸ごと使用時にコーヒー調製器具に取り付ける。装置内の異なる第二のコーヒー豆包装カートリッジ3003は、多数の容積を含むことがある。そのような第二のコーヒー豆包装カートリッジ3003は、例えば1注入の後で、交換するか及び/又は捨てることができる。
【0205】
図46AないしVは、例として、コーヒー豆を有する第二のコーヒー豆包装カートリッジ3003に対して注入デバイス3023を使用する方法に対する可能な工程を時間的な順序で示している。注入デバイス3023は第二のコーヒー豆包装カートリッジ3003からコーヒー調製器具に、具体的にはグラインダーに所定の注入分のコーヒー豆を供給できるように構成されている。注入デバイス3023は例えばピストン3033を有し、このピストンは移動可能な、具体的には滑動可能な、コーヒー豆出口3011を有する対応するチューブ3034の形式の注入素子である。チューブ3034は第二のコーヒー豆包装カートリッジ3003内に設けることができる。ピストン3033及びチューブ3034は、例えば円形断面又は多角形断面を有することができる。チューブ3034は、好ましくは第二のコーヒー豆包装カートリッジ3003からのコーヒー豆の少なくとも一部で充填されている。
【0206】
第一工程で(図46A)、第二のコーヒー豆包装カートリッジ3003は閉じられている。例えば、第二のコーヒー豆包装カートリッジ3003は、好ましくは、第二のコーヒー豆包装カートリッジ3003を実質的に気密に及び/又は真空で閉じている密封ストリップ3017を備えている。第二のコーヒー豆包装カートリッジ3003内には、複数杯のコーヒー飲料用の複数注入分のコーヒー豆に対して、十分なコーヒー豆が存在できる。好ましくは、第二のコーヒー豆包装カートリッジ3003はほとんど完全にコーヒー豆で充填されている。第二のコーヒー豆包装カートリッジ3003内に、使用者が移動できるピストン3033が配置されている。
【0207】
第二工程で、使用者によって、例えば、ピストン3033に取付けられているロッド3033A(図46Dにのみ図示)が引っ張られて、ピストン3033がコーヒー豆出口3011を通して引き出されて、そのため少なくとも一部の密封ストリップ3017が引裂かれる(図46B)。ここでピストン3033は出口3011を閉じているので、コーヒー豆は第二のコーヒー豆包装カートリッジ3003から抜け出ない。好ましくは、ピストン3033はチューブ3034の端部に配置されるので、チューブ3034のかなりの部分はまだコーヒー豆で充填されている。次の工程で、ピストン3033、チューブ3034及びチューブ3034内のコーヒー豆は第二のコーヒー豆包装カートリッジ3003から部分的に出され(図46C)、一方、ピストン3033は出口3011を閉じ続けている。これは、例えば、チューブ3034内側にピストン3033に対するストップを設けることによって実現できる。第二のコーヒー豆包装カートリッジ3003内のコーヒー豆の上部表面3035は、これにより、降下することができ、そのためピストン3033が第二のコーヒー豆包装カートリッジ3003内へ更に滑動する空間があり、それにより前記上部表面3035は上昇する(図46D)。チューブ3034内にまだ存在するコーヒー豆の部分が所定のコーヒー豆の注入分にほぼ等しくなるまで、ピストン3033は上がり続ける(図46E)。これは、例えば、チューブ3034の表面に使用者が読取れるマークによって確認することができる。ピストン3033はチューブ3034内を特定の高さまで移動でき、この高さがグラインダーに供給されるコーヒー豆の注入分を決定する。
【0208】
それで、チューブ3034及びピストン3033は一緒に、第二のコーヒー豆包装カートリッジ3003の上端壁3036まで、又は少なくとも向かい合う壁まで上昇させることができ(図46F、図46G)、チューブ3034及びピストン3033は互いに対してほぼ等しい位置のままであり、そのためコーヒー豆の前記注入分はチューブ3034内に、ピストン3033と上端壁3036との間に閉じ込められ、それ以上のコーヒー豆がピストン3033まで来るのを許さない。図示のように、ピストン3033は第二のコーヒー豆包装カートリッジ3003の底部壁3037と上端壁3036との間まで伸び、例えば、ピストン3033の位置は最初の位置にほぼ等しい(図46A)。第二のコーヒー豆包装カートリッジの上端は、ここで、例えば、蝶番式に動ける蓋によって、例えば部分的に開けることができ、そこで、ピストン3033はチューブ3034を更に越えてそれ自体を押し上げることができ、その間、それと一緒に注入分のコーヒー豆を持ち上げる(図46H)。その注入分のコーヒー豆はそこで使用者によってコーヒー調製器具へ移送でき、そして蓋は閉じることができる(図46I)。
【0209】
コーヒー豆の注入分が取り出されると(図46J)、ピストン3033は、再びチューブ3034の中へ前記ストップに向かって、なお、チューブ3034内の他のいずれかの高さへも、戻すことができる(図46K)。そこで、互いに相対的に等しい位置にあるピストン3033とチューブ3034は、また下方に動かすことができ、それによりピストン3033の上にあるチューブ3034の部分はコーヒー豆で充填される(図46L)。それから、ピストン3033とチューブ3034は対抗する壁3036に向かって滑動し、そのため所定の注入分のコーヒー豆が閉じ込められ(図46M)、その所定の注入分は上昇するピストン33と蝶番式に上方にあげられる蓋によって順に放出することができる(図46NないしP)。前記の工程は、第二のコーヒー豆包装カートリッジ3003が空になるまで繰返すことができる(図46QないしV)。蝶番式の蓋は第二のコーヒー豆包装カートリッジを再充填するのにも使用できることに注意されたい。
【0210】
別の実施例では、第二のコーヒー豆包装デバイス3003は、実質的に使い捨て又は再利用可能な材料、例えば、セルロース、紙、ボール紙、又は、他の材料、又は例えばプラスチックから作ることができる。第二のコーヒー豆包装カートリッジは1注入分のコーヒー豆を保持するだけのようにすることができる。それで、その包装カートリッジの移送手段は、そのカートリッジから注入するために移送するのに使用されるだけである。それで、注入は、手で、例えば、図11に開示した挿入部品を使用して、コーヒー調製器具内に投入することができる。選択的には、移送手段は、コーヒー調製器具の流入孔へ注入分を移送するのに使用することができる。代わりに、第二のコーヒー豆包装カートリッジは1注入分以上を含むことができ、そして、例えば、移送手段によって形成される注入デバイスは、そのカートリッジからその移送手段によって、そして選択的にはコーヒー調製器具内に、移送される注入分のコーヒー豆を用意し又は作る。後者の場合は、コーヒー調製器具とは独立に、注入分が用意されるが、その注入分のコーヒー調製器具への移送は、選択的に調製デバイスによって制御することができる。
【0211】
前述した本発明の装置によって、(コーヒー)飲料を作る多くの有利な方法を行うことができる。そのような方法の実施例で、空にしかつ粉砕する工程で、粉砕デバイスが作動されて計量室を空にし、そしてかつ計量室に集められたコーヒー豆を粉砕する。好ましくは、粉砕デバイスは計量室を空にし、又は少なくとも実質的に完全に空にし、そして計量室に集められたすべてのコーヒー豆を粉砕するのに必要な時間よりも長い時間作動される。計量室は、計量室に集められたコーヒー豆を空にしかつ粉砕する前に、コーヒー豆で充填することができる。計量室は、コーヒー豆で完全に又は少なくとも実質的に完全に充填することができる。移送手段は、コーヒー豆で計量室を完全に又は少なくとも実質的に完全に充填するのに必要な時間よりも長い時間駆動することができる。
【0212】
そのような方法の他の実施例では、第一工程で、移送手段は、コーヒー豆で計量室を充填するのに必要な時間よりも長い時間駆動することができ、そして、第一工程の完了後に続く第二工程で、粉砕デバイスは、計量室を空にし、かつ第一工程の期間に計量室に集められたコーヒー豆をすべて粉砕するのに必要な時間よりも長い時間作動される。その方法は、更に、好ましくは、第二工程の完了後に続く第三工程で、挽いたコーヒー及び温水に基づいて、調製デバイスがコーヒーを調製することを含んでいる。
【0213】
コーヒーを調製するそのような方法の更に別の実施例で、カートリッジはコーヒー豆で充填され、そしてコーヒー調製器具に結合される。カートリッジとコーヒー調製器具との間の結合によって計量室が形成される。計量室はカートリッジからのコーヒー豆で充填され、続けてグラインダーの作動によって空にされる。計量室のコーヒー豆は、グラインダーの作動で挽かれ、そして続けて、挽いた豆及び温水に基づいて、コーヒー調製器具でコーヒーが調製される。グラインダーの回転部分によって少なくとも部分的に形成される基部を有する計量室を使用するのが望ましい。グラインダーを駆動するために、回転部分は垂直軸の周りを回転し、その部分の回転によって計量室は空にされ、計量室の豆はグラインダーで粉砕される。コーヒー豆で計量室を充填するのは、コーヒー豆で計量室を完全に或いは実質的に完全に充填するのに必要な時間よりも長い時間、実行することができる。更に、又は、代わりに、グラインダーは、計量室を空にし、又は少なくとも実質的に完全に空にし、かつ充填工程の期間中に計量室に集められたコーヒー豆のすべてを粉砕するのに必要な時間よりも長い時間、作動することができる。
【0214】
本発明の装置によって飲料を作る他の方法は、第一工程で、計量室はコーヒー豆で充填される。それで、第一工程の完了後に続く第二工程で、粉砕デバイスが作動されて、計量室を空にし、かつ、第一工程の期間中に計量室に集められたコーヒー豆を粉砕する。第一工程で、計量室はコーヒー豆で完全に充填され、或いはコーヒー豆で少なくとも実質的に完全に充填される。第一工程で、移送手段は、好ましくは、コーヒー豆で計量室を充填するのに必要な時間よりも長い持間、駆動される。第二工程で、グラインダーは、計量室を完全に空にし、又は少なくとも実質的に完全に空にし、かつ、第一工程の期間中に計量室に集められたコーヒー豆のすべてを又は少なくとも実質的にすべてを粉砕するのに必要な時間よりも長い時間駆動することができる。
【0215】
更に、発明のコーヒー飲料装置によって飲料を作る別の方法は、第一のコーヒー豆包装カートリッジがコーヒー調製器具に接続されることで行うことができる。それで、垂直方向に延在する駆動軸をモーター手段で回転し、それにより、第一のコーヒー豆包装カートリッジの流出孔に向けて注入コーヒー豆を用意しかつ移送するために第一のコーヒー豆包装カートリッジの移送手段を駆動しかつ動かす。その後、コーヒー調製器具の流入孔を介してコーヒー調製器具に入ったコーヒー豆は挽いたコーヒーを作るために挽かれ、これをコーヒーを作るのに使用する。その後で、第二のコーヒー豆包装カートリッジがコーヒー調製器具に接続される。第二のコーヒー豆カートリッジの第二注入デバイスが作動されて、コーヒー調製器具とは独立に、コーヒー豆の1注入分を用意しかつ第二のコーヒー豆包装カートリッジの流出孔に向けて移送する。コーヒー調製器具の開口を介してコーヒー調製器具に入ったコーヒー豆は、挽いたコーヒーを作るために挽かれ、これを用いてコーヒーを調製する。第二のコーヒー豆包装カートリッジをコーヒー調製器具に結合する工程よりも前に、第二のコーヒー豆包装カートリッジの流出孔に向けて、1注入分のコーヒー豆を用意しかつ移送するために第二のコーヒー豆カートリッジの第二注入デバイスの作動を実行することができる。前述のように、第二注入デバイスは手で作動することができる。これと別の方法で、移送手段を作動して計量室を充填することができ、コーヒー豆で計量室を充填する工程の完了後に続く次の工程で、計量室を空にし、そして充填工程の期間中に計量室に集められたコーヒー豆を粉砕するために粉砕デバイスを作動することができる。充填工程の期間中に、粉砕デバイスは、計量室を空にし、又は少なくとも実質的に完全に空にし、かつ、充填工程の期間中に計量室に集められたコーヒー豆のすべてを粉砕するのに必要な時間よりも長い時間駆動することができる。
【0216】
更に、前述した第二のコーヒー豆包装カートリッジからコーヒー豆を次の態様で供給することができる。第二のコーヒー豆包装カートリッジの内部容積を包囲するハウジング内にコーヒー豆が保持されている。第二注入デバイスは、1注入分のコーヒー豆を供給するために手動で作動される。コーヒー豆は内部容積からハウジングの出口を通って放出され、そして、移送手段によって出口に向かって移送される。コーヒー豆の移送は、移送手段の可動構造によってコーヒー豆に接触することを含んでいる。可動構造は、移送手段の手動で動作する作動手段によって作動される。
【0217】
このように、本発明の動作及び構造は前述の記載から明らかである。本発明はここに記載したいずれの実施例にも限定されるものではなく、そして、当業者の範囲内で、変更は可能であり、その変更は添付の特許請求の範囲の請求項の範囲内のものであると考えられるべきものである。例えば、計量室の頂部壁31は、計量室の入力開口21の最も高い部分よりもはるかに高い位置にすることができる。これは、もしも第一工程で、計量室を充填するのに必要とされるよりも長い時間だけ移送手段が作動されると、入口開口の最も高い部分辺りまで計量室は常に充填されることを意味する。
【0218】
また、例えば、コーヒー豆を容器から計量室まで移送するための移送手段は、モーターで駆動されない、例えば、コーヒー豆を流出孔に向けて、そして計量室内へ重力だけの作用で移送するための下方へ延在する底部壁による、受動手段で実行することができる。その場合、計量室がコーヒー豆で充填されると、計量室の入力開口を閉じるために、特別の手段が必要とされるかもしれない。
【0219】
同様に、すべての運動学的な置換は本質的に開示されており、本発明の範囲に入るものと考える。用語「有する」が明細書の記載又は添付の特許請求の範囲の請求項の記載に用いられたときは、排他的又は包括的な意味に考えるべきものではなく、むしろ含む意味である。「・・する手段」は、「・・・ために構成された要素」又は「・・・構成された部材」とよむべきであり、記載した構造と均等なものを含むものと解釈すべきものである。「重大な」、「好ましくは」、「特に好ましい」などの表現は、本発明を限定することを意味するものではない。具体的に又は明確に記載又は請求項に記載されていない特徴は、その範囲を逸脱することなく、本発明による構造に更に含まれるものである。
【符号の説明】
【0220】
1 コーヒー飲料装置
3 第一のコーヒー豆包装カートリッジ
4 コーヒー調製器具
6 移送手段
7 容器
8 じょうご
9 コーヒー調製器具の有する流入孔
11 羽根車
13 羽根
15 計量室
17 第一のモーター
21 計量室の入力開口
28 グラインダー
29 第一のカートリッジの流出孔
50 コーヒー調製器具の上側にある凹部
101 第二のモーター(グラインダー駆動モーター)
102 上部粉砕円盤
109 下部粉砕円盤
1100、1200 挿入部品
3023 第二注入デバイス
21102 第二のコーヒー豆包装カートリッジ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コーヒー調製器具及び第一のコーヒー豆包装カートリッジを有するコーヒー飲料装置であって、ここで前記第一のコーヒー豆包装カートリッジは前記コーヒー調製器具に取外し可能に接続され、前記第一のコーヒー豆包装カートリッジはコーヒー豆を保持しかつ供給するようにされていて、前記第一のコーヒー豆包装カートリッジは、
コーヒー豆を保持する内部容積とコーヒー豆出口を画定する少なくとも1つの流出孔とを有する容器、
前記内部容積から前記第一のコーヒー豆包装カートリッジの流出孔に向けて前記コーヒー豆を移送できるようにされた移送手段、を有し、
ここで、前記コーヒー調製器具は、前記移送手段により前記流出孔に向けて移送されるコーヒー豆を受けとるための流入孔を有し、前記流入孔を介して前記コーヒー器具に入ったコーヒー豆を粉砕するためのグラインダー、及び前記グラインダーによって得られた挽いたコーヒーに基づいてコーヒーを調製するための調製デバイスを有し、ここで、前記装置は、更に、前記移送手段により移送されるコーヒー豆を受け入れるための計量室を備えていて、ここで、前記計量室は前記グラインダーの一部を形成する基部部分を有し、前記基部部分は前記コーヒー調製器具内で垂直方向に延在する第一軸の周りを回転するようにされていて、ここで、前記装置は、前記グラインダーを作動したときに、コーヒー豆を前記計量室から前記グラインダーに移送させ、そしてコーヒー豆を粉砕するために前記基部部分が前記垂直軸の周りを回転するようにされているものであって、前記装置は前記第一のコーヒー豆包装カートリッジから前記グラインダーへ所定の注入分のコーヒー豆を用意しかつ供給する第一注入デバイスを有し、前記第一のコーヒー豆包装カートリッジが前記コーヒー調製器具に接続される又は接続されているときに、前記第一注入デバイスは少なくともその一部が前記コーヒー調製器具によって形成され、かつ前記装置の前記計量室を有するであって、前記装置が更に第二のコーヒー豆包装カートリッジを備えられ、前記第二のコーヒー豆包装カートリッジはコーヒー豆を保持しかつ供給し、並びに好ましくは前記コーヒー調製器具に取り外し可能にも接続されるようにされ、前記第二のコーヒー豆包装カートリッジは前記調製器具及び前記第一のコーヒー豆包装カートリッジの前記第一注入デバイスとは別の第二注入デバイスを有し、前記第二のコーヒー豆包装カートリッジが前記コーヒー調製器具に接続されると、前記第一注入デバイスとは無関係に好ましくは1注入分のコーヒー豆を用意し及び/又は1注入分のコーヒー豆を前記コーヒー調製器具の流入孔に供給することを特徴とする装置。
【請求項2】
前記基部部分は、前記基部部分が前記第一垂直軸に直角で、かつ前記第一垂直軸から離れて延在する方向へ下方に延在するような円錐形を有している、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記計量室は、前記第一のコーヒー豆包装カートリッジの部分である第一室部分と、前記コーヒー調製器具の部分である第二室部分とに分割され、ここで、前記第二室部分は前記グラインダーの一部を形成する前記基部部分を有し、前記基部部分は垂直方向に延在する第一軸の周りを回転するため前記コーヒー調製器具内に配置される、請求項1又は2に記載の装置。
【請求項4】
前記第一室部分は前記流出孔を有し、かつ、前記第二室部分は前記流入孔を有し、ここで、好ましくは、前記第一室部分は前記第二室部分の上に設置され、ここで、前記流出孔は前記流入孔の上に延在する、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記装置は、前記計量室がコーヒー豆を受けた後に、コーヒー豆の一部を保持し、及び/又は計量室が、80〜160mlのコーヒーからなる1杯のコーヒーのような一人前のコーヒー飲料を作るために好ましくは必要な注入量のコーヒー豆に相当するコーヒー豆の一部を受けるように構成された、請求項1ないし4のうちのいずれか1項に記載の装置。
【請求項6】
前記移送手段が、前記移送手段を駆動したときに、コーヒー豆を前記計量室に向けて、そして前記計量室の中へ移送するために、前記計量室に対して可動である一部分を有する、請求項1ないし5のうちのいずれか1項に記載の装置。
【請求項7】
前記コーヒー調製器具は第一モーターと垂直に延在する駆動軸を備え、ここで、前記駆動軸は駆動するために前記第一のコーヒー豆包装カートリッジの前記移送手段に取外し可能に接続され、それにより、前記モーターにより前記駆動軸が回転したとき、前記移送手段を動かす、請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記可動である部分が、前記移送手段を駆動したとき第二垂直軸の周りを回転する、基部及び/又は複数の羽根を有する、請求項6又は7に記載の装置。
【請求項9】
前記移送手段は、前記コーヒー豆を重力の影響下で前記計量室に向けて移送するための前記容器のじょうご状の下方に延在する底部壁を有する、請求項1ないし8のうちのいずれか1項に記載の装置。
【請求項10】
前記移送手段は前記容器の前記じょうご状、及び、前記計量室に対して可動な前記部分を有する、請求項6又は9に記載の装置。
【請求項11】
前記移送手段は、前記コーヒー豆を重力の影響下で前記計量室に向けて移送するための下方に延在する底部壁を有する、請求項1ないし5のうちのいずれか1項に記載の装置。
【請求項12】
前記第一室部分は前記計量室の容積を上方垂直方向で限定する上端壁を備え、ここで、前記第二室部分の基部部分は前記計量室の容積を下方垂直方向で限定する、請求項3、又は請求項3の従属項となるときの請求項4ないし11のうちのいずれか1項に記載の装置。
【請求項13】
前記第一室部分及び前記第二室部分はそれぞれ前記計量室の容積を制限する少なくとも1つの直立した側壁を備えている、請求項3、又は請求項3の従属項となるときの請求項4ないし11のうちのいずれか1項に記載の装置。
【請求項14】
前記第一室部分は、前記移送手段によって前記コーヒー豆を前記計量室に入れるための流入開口を有する直立した側壁を備えている、請求項3、又は請求項3の従属項となるときの請求項4ないし11のうちのいずれか1項に記載の装置。
【請求項15】
前記移送手段は、前記コーヒー豆を前記計量室に移送するために前記コーヒー豆を少なくとも水平方向へ移送するようにされた、請求項1ないし14のうちのいずれか1項に記載の装置。
【請求項16】
前記移送手段は、前記計量室の前記流入開口に向けて少なくとも水平方向に前記コーヒー豆を移送するようにされた、請求項14又は15のいずれかに記載の装置。
【請求項17】
前記移送手段の前記可動な部分は、少なくとも水平方向へ前記コーヒー豆を移送するように構成されている、請求項16又は請求項6ないし8のいずれか1項に記載の装置。
【請求項18】
前記第一のコーヒー豆包装カートリッジは、前記第一のコーヒー豆包装カートリッジが前記コーヒー調製器具に接続されていないときに、前記コーヒー豆出口を閉じるための閉じ手段を有する、請求項1ないし17のいずれか1項に記載の装置。
【請求項19】
前記閉じ手段は、前記第一のコーヒー豆包装カートリッジが前記コーヒー調製器具に接続されるときに、前記コーヒー豆出口を開くように構成されている、請求項18に記載の装置。
【請求項20】
前記閉じ手段は、前記容器の前記底部側に、前記コーヒー豆出口と、開口を有する回転可能な閉じ円盤とを有する閉じ部材を有する、請求項18又は19に記載の装置。
【請求項21】
前記第一のコーヒー豆包装カートリッジを前記コーヒー調製器具に接続するために、前記回転可能な閉じ円盤の開口を前記コーヒー豆出口と整合する位置に持ってくる、請求項19又は20のいずれかに記載の装置。
【請求項22】
前記閉じ部材は1対の羽根付けアームを有し、前記閉じ円盤は、前記閉じた位置で前記羽根付けアームの後ろで拘束される移動止めを有する、請求項21に記載の装置。
【請求項23】
前記流出孔が、前記第一のコーヒー豆包装カートリッジの作動前に前記内部容積を封じる除去可能な密封素子と関連させられ、ここで、好ましくは、前記密封素子はガスが前記第一のコーヒー豆包装カートリッジから逃げるのを阻止する、請求項1ないし22のうちのいずれか1項に記載の装置。
【請求項24】
更に、前記密封素子を引裂きかつ移動させる手段を含む、請求項23に記載の装置。
【請求項25】
前記密封素子はシール薄膜である、請求項23又は24に記載の装置。
【請求項26】
前記引裂きかつ移動させる手段は引抜きタブである、前記請求項24に記載の装置。
【請求項27】
前記グラインダーは前記計量室に対して中心に配置され及び/又は前記グラインダーは請求項3に記載の第二室部分に対して中心に配置される、請求項1ないし26のうちのいずれか1項に記載の装置。
【請求項28】
前記円錐形を有する前記下部部分は前記第一垂直軸の方向にあり、ここで、前記グラインダーを駆動したときに、前記円錐形は前記第一垂直軸の周りを回転する、請求項27に記載の装置。
【請求項29】
前記グラインダーは、前記基部部分、前記基部部分の周りに延在する下部粉砕円盤と前記下部粉砕円盤の上に延在する上部粉砕円盤を有する、請求項28に記載の装置。
【請求項30】
前記グラインダーは第二のモーターによって回転駆動され、前記円錐形状を有する前記基部部分と前記下部粉砕円盤の回転を生じる、請求項29に記載の装置。
【請求項31】
前記基部部分と下部粉砕円盤を駆動すると、コーヒー豆は外方向に延在する半径方向に、前記下部粉砕円盤と前記上部粉砕円盤との間を動かされ、そして、前記下部粉砕円盤と前記上部粉砕円盤との間の垂直距離は外方向に延在する半径方向で減少するので、前記コーヒー豆は砕かれ切断されて挽いたコーヒーとなる、請求項30に記載の装置。
【請求項32】
前記グラインダーは非汚染グラインダーであり、挽いたコーヒーシュートへの挽いたコーヒー出口のための出口位置を有し、このシュートは前記コーヒー調製器具の調製デバイス内へ下方に向いたじょうご状である、請求項1ないし31のいずれか1項に記載の装置。
【請求項33】
前記第一垂直軸は前記計量室の前記基部部分の中心を通り抜け、そして前記基部部分は前記垂直軸に直角に延在する方向にかつ前記垂直軸の周囲をその垂直軸から離れて下方に延在し、及び/又は前記第一垂直軸は前記第二室部分の前記基部部分の中心を通り抜け、かつ、前記基部部分は前記垂直軸に直角に延在する方向にかつ前記垂直軸の周囲をその垂直軸から離れて下方に延在する、請求項2又は請求項2の従属項であるときの請求項3ないし32のいずれか1項に記載の装置。
【請求項34】
前記コーヒー調製器具は、制御デバイスを備えている、請求項1ないし33のいずれか1項に記載の装置。
【請求項35】
前記制御デバイスは、前記第一モーター及び/又は前記グラインダーを制御するように構成される、請求項7又は34に記載の装置。
【請求項36】
使用中、第一工程で、前記計量室をコーヒー豆で充填するために前記移送手段が駆動され、そして、前記第一工程の完了後に続く第二工程で、前記粉砕デバイスが作動されて前記計量室を空にし、そして前記第一工程の期間に前記計量室内に集められたコーヒー豆を粉砕するように、前記制御デバイスが構成されている、請求項35に記載の装置。
【請求項37】
使用中、前記第一工程で、前記移送手段は前記計量室をコーヒー豆で充填するのに必要とされるよりも長い時間駆動され、及び/又は、前記第二工程で、前記粉砕デバイスは、前記計量室を空にし又は少なくとも実質的に完全に空にし、かつ前記第一工程の期間に前記計量室に集められたすべてのコーヒー豆を粉砕するのに必要とされるよりも長い時間作動されるように、前記制御デバイスが構成されている、請求項36に記載の装置。
【請求項38】
前記第一工程で、前記移送手段は、前記計量室をコーヒー豆で完全に充填する又は少なくともほぼ完全に充填するのに必要とされるよりも長い時間駆動される、請求項37に記載の装置。
【請求項39】
前記計量室の容積は、それが前記第一工程で、コーヒー豆で充填されると、豆の量は、1杯のコーヒーを作るための1注入分のコーヒー豆に相当する、請求項37又は38に記載の装置。
【請求項40】
前記制御デバイスが前記調製デバイスを制御するように前記コーヒー調製器具が構成され、ここで、使用中、前記第二工程の完了に続く第三工程で、前記調製デバイスが前記挽いたコーヒー及び前記コーヒー調製器具の加熱素子によって加熱された温水に基づいてコーヒーを調製するように前記制御デバイスが構成されている、請求項36ないし39のいずれか1項に記載の装置。
【請求項41】
前記各コーヒー豆包装カートリッジがコーヒー豆で充填されている、請求項1ないし40のいずれか1項に記載の装置。
【請求項42】
前記第一のコーヒー豆包装カートリッジ及び/又は前記第二のコーヒー豆包装カートリッジが1注入分のコーヒー豆で充填されている、請求項41に記載の装置。
【請求項43】
前記第一のコーヒー豆包装カートリッジが、複数杯分のコーヒー豆で充填されている、請求項41に記載の装置。
【請求項44】
前記第二注入デバイスは、1杯のコーヒー飲料の量を作るのを意図した1杯のコーヒー豆の量になる所定の注入量のコーヒー豆を保持しかつ供給するようにされている、請求項1ないし43のいずれか1項に記載の装置。
【請求項45】
前記第二注入デバイスは、複数の区画を有し、前記複数の区画のそれぞれは所定の注入量のコーヒー豆で充填されている、請求項1ないし43のいずれか1項に記載の装置。
【請求項46】
それぞれの区画は、1杯のコーヒー飲料の量を作るのを意図した1杯のコーヒー豆の量になる1注入分のコーヒー豆を保持するようにされている、請求項45に記載の装置。
【請求項47】
各注入分は約50グラム以下、特に20グラム以下、さらに特別には15グラム以下の重量である、請求項44、45、又は46に記載の装置。
【請求項48】
前記第二のコーヒー豆包装カートリッジの前記第二注入デバイスは、内部容積とコーヒー豆出口を画定する少なくとも1つの流出孔を有するハウジングを有し、前記内部容積は所定の注入分のコーヒー豆を保持するようにされ、ここで、前記コーヒー豆出口は、前記第二のコーヒー豆包装カートリッジが前記コーヒー調製器具に接続されたときに、前記コーヒー調製器具の流入孔と連通するように配置することができる、請求項44ないし47のいずれか1項に記載の装置。
【請求項49】
それぞれの区画はコーヒー豆出口を画定する少なくとも1つの流出孔を有している、請求項45、46、又は48に記載の装置。
【請求項50】
前記第二のコーヒー豆包装カートリッジの前記コーヒー調製器具への接続は、前記ハウジングが前記コーヒー調製器具の流入孔に対して回転可能なようにされる、請求項49に記載の装置。
【請求項51】
前記コーヒー飲料装置は、コーヒー豆が前記第二のコーヒー豆包装カートリッジから前記コーヒー調製器具へ重力によって移送されるようにする、請求項44ないし50のいずれか1項に記載の装置。
【請求項52】
前記第二のコーヒー豆包装カートリッジの前記第二注入デバイスは、所定の注入量のコーヒー豆を前記内部容積から前記第二注入デバイスの前記少なくとも1つの流出孔に向けて移送することができるようにされた移送手段を含む、請求項48、又は請求項48の従属項であるときの請求項49ないし51のいずれか1項に記載の装置。
【請求項53】
前記移送手段は移動可能な注入素子を形成する、請求項52に記載の装置。
【請求項54】
前記第二のコーヒー豆包装カートリッジが前記コーヒー調製器具に接続されるならば、前記第二注入デバイスの移送手段によって前記第二注入デバイスの流出孔に向けて移送されるコーヒー豆が、コーヒーを作るために前記流入孔を介して前記コーヒー調製器具によって受け取ることができるように、前記第二のコーヒー豆包装カートリッジは前記コーヒー調製器具に適合されている、請求項53に記載の装置。
【請求項55】
前記第二注入デバイスの前記移送手段は、前記コーヒー調製器具からは独立に作動されるように構成されている、請求項54に記載の装置。
【請求項56】
前記移送手段は手動で作動されるように構成される、請求項55に記載の装置。
【請求項57】
前記第二注入デバイスの前記移送手段は、前記コーヒー豆と接触するために前記内部容積内に少なくとも部分的に存在する可動構造を有し、かつ、ここで、前記移送手段は更に手動動作の作動手段を含み、前記手動動作の作動手段は、前記可動構造を手動で作動させるために前記内部容積の外部に少なくとも部分的に設けられる、請求項55又は56に記載の装置。
【請求項58】
前記第二注入デバイスの前記移送手段は、少なくとも部分的に前記内部容積内に配置される回転可能車軸のような回転可能素子を有している、請求項57に記載の装置。
【請求項59】
前記回転可能素子は少なくとも部分的にコンベヤー・スクリューとして形成される、請求項58に記載の装置。
【請求項60】
前記可動構造は前記回転可能素子に堅く結合されていて、そして、前記可動構造は少なくとも1つの第一開口を備え、その開口を通してコーヒー豆を通過させ、前記第二のコーヒー豆包装カートリッジは少なくとも1つの第二開口を備え、前記第二開口は使用中に前記少なくとも1つの第一開口の上又は下に配置され、かつ前記出口に対する入口となり、ここで、前記回転可能素子を回転させる結果として、前記少なくとも1つの開口は前記少なくとも1つの第二開口と整合できる、請求項58又は59のいずれかに記載の装置。
【請求項61】
前記可動構造はプランジャーを含む、請求項60に記載の装置。
【請求項62】
更に、コーヒー豆が前記出口に向かう通路を妨害するために前記内部容積内に構成されたバリアを設ける、請求項58ないし61のいずれか1項に記載の装置。
【請求項63】
前記バリアが、前記出口に向かう前記コーヒー豆の通路を妨害するための弁を有する、請求項62に記載の装置。
【請求項64】
前記弁は、前記弁が開いたときに変形する柔軟性素子を含む、請求項63に記載の装置。
【請求項65】
前記バリアは、使用時に前記ハウジングの頂部から間隔を置いた内壁を含み、ここで、前記移送手段は、使用時に前記ハウジングの前記頂部と前記内壁との間の隙間を介してコーヒー豆を移動させるように構成されている、請求項64に記載の装置。
【請求項66】
前記内壁は前記内部容積の第一部分を前記内部容積の第二部分から分離し、ここで、前記可動構造は前記内部容積の前記第一部分内に配置され、そして、ここで、前記出口は前記内部容積の前記第二部分を介して達することができる、請求項65に記載の装置。
【請求項67】
前記第二のコーヒー豆包装カートリッジの前記第二注入デバイスの前記可動構造は、弾性部材によって前記第二のコーヒー豆包装カートリッジに弾性的に取り付けられ、そのため、前記弾性部材を変形しながら、前記可動構造は前記手動動作の作動手段で第一の位置と第二の位置との間を繰り返し移動できる、請求項58に記載の装置。
【請求項68】
前記内部容積内に前記出口に向かう前記コーヒー豆の通路が設けられ、ここで、前記第二の位置で前記通路は少なくとも部分的に前記可動構造によって妨害され、そして前記第一の位置で、前記通路は前記第二の位置でのときよりも前記可動構造による妨害は少なく、選択的には、前記可動構造によって妨害されない、請求項67に記載の装置。
【請求項69】
前記内部容積内に前記出口に向かう前記コーヒー豆の通路が設けられ、ここで、前記第一の位置で前記通路は少なくとも部分的に前記可動構造によって妨害され、そして前記第二の位置で、前記通路は前記第一の位置でのときよりも前記可動構造による妨害は少なく、選択的には、前記可動構造によって妨害されない、請求項68に記載の装置。
【請求項70】
前記第一の位置は、使用中、前記第二の位置より上又は下に配置される、請求項68又は69に記載の装置。
【請求項71】
前記コーヒー豆の少なくとも一部が、使用中に、前記第二注入デバイスの前記可動構造の上に配置される、請求項70項に記載の装置。
【請求項72】
前記第二のコーヒー豆包装カートリッジは、前記コーヒー調製器具の前記駆動軸を受けるための凹部を前記ハウジング内に設けられた、請求項48又は請求項48の従属項であるときの請求項49ないし71のいずれか1項に記載の装置。
【請求項73】
前記容器は前記凹部で閉じている、請求項72に記載の装置。
【請求項74】
前記凹部は、前記第二のコーヒー豆包装カートリッジと前記駆動軸との間の機械的な接触を防ぐような大きさにされている、請求項72又は73に記載の装置。
【請求項75】
前記移送手段は、前記コーヒー調製器具の前記駆動軸によって、使用中に、前記移送手段の駆動を妨げるように配置されている、請求項72ないし74のいずれか1項に記載の装置。
【請求項76】
前記第二注入デバイスは、コーヒー豆を保持しかつ供給するスクーパーを有し、前記スクーパーは前記コーヒー調製器具に接続されるとその前記流入孔に整合し、前記スクーパーはその軸の回りを回転することによって移送手段としても働くように構成され、これにより前記流入孔へコーヒー豆を注ぐ、請求項44に記載の装置。
【請求項77】
前記第二のコーヒー豆包装カートリッジは前記スクーパーを手動で回転するハンドルを有する、請求項76に記載の装置。
【請求項78】
前記第二注入デバイスは所定の注入量のコーヒー豆を保持するホッパーを有し、前記ホッパーは出口を有し、前記第二のコーヒー豆包装カートリッジが前記コーヒー調製器具に接続されると、前記ホッパーの出口は前記コーヒー調製器具の前記流入孔と整合され、ここで、前記移送手段は閉じ板を有し、前記閉じ板は第一の位置では少なくともかなりの範囲で、好ましくは全体に前記出口を閉じ、これにより前記流入孔に向かうコーヒー豆の通過を妨げ、そして、第二の位置では前記出口を塞がないか、ほとんど塞がず、そして、そこで前記移送手段が、更に第一の位置から第二の位置へ、又はその逆も同様に、前記閉じ板を作動する手動動作の作動手段を含んでいる、請求項44に記載の装置。
【請求項79】
前記第二の位置で前記閉じ板は、前記ホッパーの前記内部容積の第一の部分を前記ホッパーの前記内部容積の第二の部分から少なくとも実質的に区切り、これにより、前記第一の部分から前記第二の部分へのコーヒー豆の通過を妨げる、請求項78に記載の装置。
【請求項80】
前記閉じ板は仮想シリンダーの前記第一部分を形成し、前記シリンダーの他の部分は開いていて、ここで、前記手動動作の作動手段が前記閉じ板を前記第一の位置及び前記第二の位置へ、それぞれ回転するように構成されている、請求項78又は79に記載の装置。
【請求項81】
前記第二のコーヒー豆包装カートリッジは、所定の注入分のコーヒー豆を保持するじょうご状ホルダーと前記ホルダーからコーヒー豆を放出する出口を有し、前記出口は前記じょうご状ホルダーの上端に配置され、前記第二のコーヒー豆包装カートリッジが前記コーヒー調製器具に接続されたときに、前記流入孔と整合され、ここで、前記移送手段はらせん状コンベヤー手段で、使用中に回転可能に作動されて所定の注入分のコーヒー豆を前記じょうご状ホルダーから前記出口に向かって進める、請求項44に記載の装置。
【請求項82】
前記らせん状移送手段は、前記内壁上にらせん状に突出する縁部によって得られる前記じょうご状の前記内壁上のコーヒー豆に対するらせん状の軌道によって形成される、請求項81に記載の装置。
【請求項83】
前記らせん状移送手段は、前記コーヒー豆が前記内壁上を回転し続けるのを妨げる非移動阻止要素を含み、これにより、前記らせん状軌道に従って前記出口に向かって前記コーヒー豆を上方へ駆動する、請求項81又は82に記載の装置。
【請求項84】
前記第二のコーヒー豆包装カートリッジはコーヒー豆を振ったり又は振動させて、所定の注入分のコーヒー豆を放出するために、前記第二のコーヒー豆包装カートリッジの出口に向かってその流れを促進するように構成されている、請求項44に記載の装置。
【請求項85】
前記第二のコーヒー豆包装カートリッジは、前記注入デバイスを有しかつ所定の注入量のコーヒー豆を保持する容器である第一モジュールと、モーターを有する第二モジュールを有し、前記第一モジュールは前記コーヒー調製器具に取り外し可能に結合され、前記第一モジュールが前記コーヒー調製器具に結合されると、前記第二モジュールは前記第一モジュールに取り外し可能に結合される、請求項84に記載の装置。
【請求項86】
前記第二のコーヒー豆包装カートリッジの前記第二注入デバイスの前記出口は、前記コーヒー調製器具に接続されたときに開き、そして、接続を外すと閉じ、そして、ここで、前記第二モジュールが、好ましくはコーヒー豆再充填モードで、前記コーヒー調製器具の代わりに前記第一モジュールに接続できる、請求項84又は85に記載の装置。
【請求項87】
好ましくは、コーヒー豆再充填モードで、前記コーヒー調製器具と同じ又は同様に、前記第二モジュールは前記第一モジュールに接続され、前記第一モジュールの前記出口を開く、請求項86に記載の装置。
【請求項88】
前記コーヒー調製器具は、前記第一のコーヒー豆包装カートリッジ及び前記第二のコーヒー豆包装カートリッジに取り外し可能に接続するための接続手段を有し、前記接続手段は前記コーヒー調製器具の上側にある凹部を有し、前記凹部は側壁によって囲まれていて、かつ前記第一のコーヒー豆包装カートリッジ及び前記第二のコーヒー豆包装カートリッジの下側からそれぞれ突出する対応する部分を受け入れるために構成されている、請求項1ないし87のいずれか1項に記載の装置。
【請求項89】
前記側壁は前記コーヒー調製器具の前記上側から突出している、請求項88に記載の装置。
【請求項90】
前記側壁は前記各コーヒー豆包装カートリッジの差込み素子を受け入れる開口を有している、請求項88又は89に記載の装置。
【請求項91】
前記第一のコーヒー豆包装カートリッジ及び前記第二のコーヒー豆包装カートリッジは前記差込み素子を有している、請求項90に記載の装置。
【請求項92】
前記各コーヒー豆包装カートリッジは前記差込み素子が前記開口に差し込められるように前記凹部に挿入させられ、そして前記コーヒー調製器具に接続するために回転され、ここで、前記側壁は、前記各コーヒー豆包装カートリッジがその最終位置に到達したときに、前記各コーヒー豆包装カートリッジがそれ以上回転するのを妨げるための阻止要素を有する、請求項90又は91に記載の装置。
【請求項93】
前記各コーヒー豆包装カートリッジはその最終位置に到達するために約50度回転させられる、請求項92に記載の装置。
【請求項94】
前記凹部はその中心に、前記駆動軸に固定される回転可能な突出端を有し、ここで、前記第一のコーヒー豆包装カートリッジの前記移送手段は、前記駆動軸が回転したときに前記回転する突出端が前記移送手段を駆動するように、前記突出端を受け入れる凹所を備えている、請求項88ないし93及び7のいずれか1項に記載の装置。
【請求項95】
前記コーヒー調製器具は前記突出する側壁を囲むハウジングを有する、請求項89又は請求項89の従属項であるときの請求項90ないし94のいずれか1項に記載の装置。
【請求項96】
前記第二のコーヒー豆包装カートリッジは、前記第二のコーヒー豆包装カートリッジが前記コーヒー調製器具に接続されていないときに、前記コーヒー豆出口を閉じるための閉じ手段を有する、請求項48又は請求項48の従属項であるときの請求項49ないし95のいずれか1項に記載の装置。
【請求項97】
前記閉じ手段は、前記第二のコーヒー豆包装カートリッジが前記コーヒー調製器具に接続されるときに、前記コーヒー豆出口を開くように構成されている、請求項96に記載の装置。
【請求項98】
前記閉じ手段は、前記容器の前記底部側に、前記コーヒー豆出口と、開口を有する回転可能な閉じ円盤とを有する閉じ部材を有する、請求項96又は97に記載の装置。
【請求項99】
前記第二のコーヒー豆包装カートリッジを前記コーヒー調製器具に接続するために、前記回転可能な閉じ円盤の開口を前記コーヒー豆出口と整合する位置に持ってくる、請求項97又は98のいずれかに記載の装置。
【請求項100】
前記閉じ部材は1対の羽根付けアームを有し、前記閉じ円盤は、前記閉じた位置で前記羽根付けアームの後ろで拘束される移動止めを有する、請求項99に記載の装置。
【請求項101】
前記流出孔が、前記第二のコーヒー豆包装カートリッジの作動前に前記内部容積を封じる除去可能な密封素子と関連させられ、ここで、好ましくは、前記密封素子はガスが前記第二のコーヒー豆包装カートリッジから逃げるのを阻止する、請求項48、又は、請求項48の従属項であるときの請求項49ないし100のうちのいずれか1項に記載の装置。
【請求項102】
更に、前記密封素子を引裂きかつ移動させる手段を含む、請求項101に記載の装置。
【請求項103】
前記密封素子はシール薄膜である、請求項101又は102に記載の装置。
【請求項104】
前記引裂きかつ移動させる手段は引抜きタブである、請求項103に記載の装置。
【請求項105】
更に、前記各コーヒー豆包装カートリッジが前記コーヒー調製器具に接続されているかを検出するように構成されているセンサーを有する、請求項1ないし104のいずれか1項に記載の装置。
【請求項106】
前記センサーは前記検出の結果を前記制御デバイスへ信号を送るように構成されている、請求項34又は105に記載の装置。
【請求項107】
前記センサーはスイッチである、請求項105又は106に記載の装置。
【請求項108】
前記スイッチはマイクロスイッチである、請求項107に記載の装置。
【請求項109】
前記各コーヒー豆包装カートリッジは、それが前記コーヒー調製器具に接続されたときに、前記スイッチを作動するための突出部を有する、請求項107又は108に記載の装置。
【請求項110】
前記突出部は前記差込み素子の1つの下又は上に置かれる、請求項91又は109に記載の装置。
【請求項111】
前記突出部は、前記各コーヒー豆包装カートリッジがその最終位置に達したときに、前記スイッチを作動する、請求項108、109、又は92に記載の装置。
【請求項112】
前記スイッチは前記コーヒー調製器具の前記上側にある前記凹部を囲む前記側壁内に在る開口内に配置され、前記突出部が前記スイッチを、前記開口を通して作動する、請求項107ないし109、及び90のいずれか1項に記載の装置。
【請求項113】
前記スイッチは前記側壁内の水平壁セグメントの後ろに隠されていて、前記開口は前記水平壁セグメント間の隙間であり、前記突出部は前記隙間にぴったり適合する、請求項112に記載の装置。
【請求項114】
前記第一のコーヒー豆包装カートリッジが前記コーヒー調製器具に接続されていることを検出した場合にのみ、前記第一モーター及び前記グラインダーが作動できるように、前記第一モーター及び前記グラインダーを制御するように前記制御デバイスは構成されている、請求項105ないし113及び請求項34のいずれか1項に記載の装置。
【請求項115】
更に、前記各コーヒー豆包装カートリッジの代わりに前記コーヒー調製器具に除去可能に接続できる挿入片を有する、請求項1ないし114のいずれか1項に記載の装置。
【請求項116】
前記挿入片は、前記各コーヒー豆包装カートリッジと同じ又は類似の方法で前記コーヒー調製器具に接続できる、請求項115に記載の装置。
【請求項117】
前記挿入片は差込み素子を有する、請求項116に記載の装置。
【請求項118】
前記挿入片は、それが前記コーヒー調製器具に接続されるときに前記スイッチを作動するための突出部を有する、請求項108又は109の従属項であるときの、請求項115ないし117のいずれか1項に記載の装置。
【請求項119】
前記突出部が前記差込み素子のうちの1つの下又は上に配置される、請求項108又は109の従属項であるときの請求項117又は118のいずれか1項に記載の装置。
【請求項120】
前記挿入片がその最終位置に達したときに、前記突出部は前記スイッチを作動させる、請求項118、119、又は92に記載の装置。
【請求項121】
前記挿入片は内部容積を有する空洞及びコーヒー豆出口を画定する少なくとも1つの流出孔を有し、前記内部容積はコーヒー豆を受け入れるように構成され、更に、前記挿入片が前記コーヒー調製器具に接続されない、又はその最終位置で前記コーヒー調製器具に接続されないときに、前記コーヒー豆出口を閉じる閉じ手段を有する、請求項115ないし120のいずれか1項に記載の装置。
【請求項122】
前記閉じ手段は、前記挿入片が最終位置で前記コーヒー調製器具に結合されるときに、前記コーヒー豆出口を開くように構成されている、請求項121に記載の装置。
【請求項123】
前記閉じ手段は、前記コーヒー豆出口を有する前記空洞の基部側に閉じ部材を有し、前記閉じ手段は更に開口を有する回転可能な閉じ円盤を有する、請求項120又は121に記載の装置。
【請求項124】
前記挿入片がその最終位置で前記コーヒー調製器具に接続されるときに、前記回転可能な閉じ円盤の前記開口は前記コーヒー豆出口と整合する位置にある、請求項123に記載の装置。
【請求項125】
請求項1ないし124のいずれか1項に記載の前記コーヒー調製器具と請求項1ないし124のいずれか1項に記載の前記第二のコーヒー豆包装カートリッジとを有する装置。
【請求項126】
前記グラインダーを作動したとき、前記基部部分は前記第一垂直軸の周りを回転して注入分のコーヒー豆を前記計量室から前記グラインダーへ移送し、そして、前記コーヒー豆を粉砕するように、前記装置が構成されている、請求項1ないし125に記載の装置。
【請求項127】
コーヒー豆の前記注入分は5〜11、好ましくは6〜8グラムのコーヒー豆を含む、請求項126に記載の装置。
【請求項128】
前記第二室部分は前記計量室の前記容積の約100−X%を有し、前記第一室部分は前記計量室の前記容積の約X%を有し、ここで、Xは2〜50の範囲にあり、好ましくは5〜40の範囲にあり、より好ましくは15〜30の範囲にある、請求項3又は請求項3の従属項であるときの請求項4ないし127のいずれか1項に記載の装置。
【請求項129】
前記装置は、使用中に前記粉砕デバイスは前記計量室を空にし、前記計量室に集められた前記コーヒー豆を粉砕するように構成された、請求項1ないし128のいずれかに記載の装置。
【請求項130】
前記装置は、使用中、前記粉砕デバイスが前記計量室を空にし又は少なくとも実質的に完全に空にし、そして、前記計量室に集められたすべての前記コーヒー豆を粉砕するのに必要とされる時間よりも長い時間作動されるように構成されている、請求項129に記載の装置。
【請求項131】
前記計量室を前記空にし、かつ、前記コーヒー豆を粉砕する前に、第一工程で、前記移送手段を駆動して前記計量室をコーヒー豆で充填する、請求項129又は130に記載の装置。
【請求項132】
前記移送手段は前記計量室をコーヒー豆で完全に充填し又は少なくとも実質的に完全に充填するのに必要とされる時間よりも長い時間駆動される、請求項131に記載の装置。
【請求項133】
前記コーヒー調製器具は、前記コーヒー調製器具の前記流入孔を開き及び/又は閉じるように構成された閉じ手段を有し、前記閉じ手段は、好ましくは前記コーヒー調製器具及び/又は前記カートリッジの前記コーヒー調製器具への(からの)接続(接続を切る)をすることによって制御できるように構成される、請求項1ないし132のいずれか1項に記載の装置。
【請求項134】
前記第二のコーヒー豆包装カートリッジはコーヒー豆を保持しかつ供給するように構成され、前記第二のコーヒー豆包装カートリッジは1注入分のコーヒー豆を供給する第二注入デバイスを有している、請求項1ないし133のいずれか1項に記載の装置と共に使用するための第二のコーヒー豆包装カートリッジ。
【請求項135】
前記第二注入デバイスは1杯のコーヒー飲料の量を作るのを意図した一人前のコーヒー豆の量になる所定の注入量のコーヒー豆を保持しかつ供給するようにされている、請求項134に記載の第二のコーヒー豆包装カートリッジ。
【請求項136】
前記第二注入デバイスは複数の区画を有し、前記複数の区画のそれぞれは所定の注入量のコーヒー豆で充填されている、請求項134に記載の第二のコーヒー豆包装カートリッジ。
【請求項137】
それぞれの区画は1杯のコーヒー飲料の量を作るのを意図した一人前のコーヒー豆の量になる1注入分のコーヒー豆を保持するようにされている、請求項136に記載の第二のコーヒー豆包装カートリッジ。
【請求項138】
それぞれの注入分は、約50グラム以下、特に20グラム以下、更に特別には15グラム以下の重量である、請求項135、136又は、137のいずれか1項に記載の第二のコーヒー豆包装カートリッジ。
【請求項139】
前記第二のコーヒー豆包装カートリッジの前記第二注入デバイスは、内部容積とコーヒー豆出口を画定する少なくとも1つの流出孔を有するハウジングを有し、前記内部容積は所定の注入分のコーヒー豆を保持するようにされ、ここで、好ましくは前記コーヒー豆出口は、前記第二のコーヒー豆包装カートリッジがコーヒー調製器具に接続されたときに、前記コーヒー調製器具の流入孔と連通するように配置することができる、請求項134ないし138のいずれか1項に記載の第二のコーヒー豆包装カートリッジ。
【請求項140】
それぞれの区画は、コーヒー豆出口を画定する少なくとも1つの流出孔を有する、請求項136と139、又は、請求項137と139に記載の第二のコーヒー豆包装カートリッジ。
【請求項141】
前記第二のコーヒー豆包装カートリッジの前記第二注入デバイスは、所定の注入分のコーヒー豆を前記内部容積から前記第二注入デバイスの少なくとも1つの流出孔に向けて移送することができるように構成された移送手段を有する、請求項139又は140に記載の第二のコーヒー豆包装カートリッジ。
【請求項142】
前記移送手段は移動可能な注入素子を形成する、請求項141に記載の第二のコーヒー豆包装カートリッジ。
【請求項143】
前記第二注入デバイスの前記移送手段は独立して作動されるように構成される、請求項141又は142に記載の第二のコーヒー豆包装カートリッジ。
【請求項144】
前記移送手段は手動で作動されるように構成されている、請求項143に記載の第二のコーヒー豆包装カートリッジ。
【請求項145】
前記第二注入デバイスの前記移送手段は、前記コーヒー豆と接触するために前記内部容積内に少なくとも部分的に存在する可動構造を有し、かつ、ここで、前記移送手段は更に手動動作の作動手段を含み、前記手動動作の作動手段は、前記可動構造を手動で作動させるために前記内部容積の外部に少なくとも部分的に設けられる、請求項143又は144に記載の第二のコーヒー豆包装カートリッジ。
【請求項146】
前記第二注入デバイスの前記移送手段は、少なくとも部分的に前記内部容積内に配置される回転可能車軸のような回転可能素子を有している、請求項145に記載の第二のコーヒー豆包装カートリッジ。
【請求項147】
前記回転可能素子は少なくとも部分的にコンベヤー・スクリューとして形成される、請求項146に記載の第二のコーヒー豆包装カートリッジ。
【請求項148】
前記可動構造は前記回転可能素子に堅く結合されていて、そして、前記可動構造は少なくとも1つの第一開口を備え、その開口を通してコーヒー豆を通過させ、前記第二のコーヒー豆包装カートリッジは少なくとも1つの第二開口を備え、前記第二開口は使用中に前記少なくとも1つの第一開口の上又は下に配置され、かつ前記出口に対する入口となり、ここで、前記回転可能素子を回転させる結果として、前記少なくとも1つの開口は前記少なくとも1つの第二開口と整合できる、請求項146又は147のいずれかに記載の第二のコーヒー豆包装カートリッジ。
【請求項149】
前記可動構造はプランジャーを含む、請求項148に記載の第二のコーヒー豆包装カートリッジ。
【請求項150】
更に、コーヒー豆が前記出口に向かう通路を妨害するために前記内部容積内に構成されたバリアを設ける、請求項146ないし149のいずれか1項に記載の第二のコーヒー豆包装カートリッジ。
【請求項151】
前記バリアが、前記出口に向かう前記コーヒー豆の通路を妨害するための弁を有する、請求項150に記載の第二のコーヒー豆包装カートリッジ。
【請求項152】
前記弁は、前記弁が開いたときに変形する柔軟性素子を含む、請求項151に記載の第二のコーヒー豆包装カートリッジ。
【請求項153】
前記バリアは、使用時に前記ハウジングの頂部から間隔を置いた内壁を含み、ここで、前記移送手段は、使用時に前記ハウジングの前記頂部と前記内壁との間の隙間を介してコーヒー豆を移動させるように構成されている、請求項152に記載の第二のコーヒー豆包装カートリッジ。
【請求項154】
前記内壁は前記内部容積の第一部分を前記内部容積の第二部分から分離し、ここで、前記可動構造は前記内部容積の前記第一部分内に配置され、そして、ここで、前記出口は前記内部容積の前記第二部分を介して達することができる、請求項153に記載の第二のコーヒー豆包装カートリッジ。
【請求項155】
前記第二のコーヒー豆包装カートリッジの前記第二注入デバイスの前記可動構造は、弾性部材によって前記第二のコーヒー豆包装カートリッジに弾性的に取り付けられ、そのため、前記弾性部材を変形しながら、前記可動構造は手動動作の作動手段で第一の位置と第二の位置との間を繰り返し移動できる、請求項146に記載の第二のコーヒー豆包装カートリッジ。
【請求項156】
前記内部容積内に前記出口に向かう前記コーヒー豆の通路が設けられ、ここで、前記第二の位置で前記通路は少なくとも部分的に前記可動構造によって妨害され、そして前記第一の位置で、前記通路は前記第二の位置でのときよりも前記可動構造による妨害は少なく、選択的には、前記可動構造によって妨害されない、請求項155に記載の第二のコーヒー豆包装カートリッジ。
【請求項157】
前記内部容積内に前記出口に向かう前記コーヒー豆の通路が設けられ、ここで、前記第一の位置で前記通路は少なくとも部分的に前記可動構造によって妨害され、そして前記第二の位置で、前記通路は前記第一の位置でのときよりも前記可動構造による妨害は少なく、選択的には、前記可動構造によって妨害されない、請求項156に記載の第二のコーヒー豆包装カートリッジ。
【請求項158】
前記第一の位置は、使用中、前記第二の位置より上又は下に配置される、請求項156又は157に記載の第二のコーヒー豆包装カートリッジ。
【請求項159】
前記コーヒー豆の少なくとも一部が、使用中に、前記第二注入デバイスの前記可動構造の上に配置される、請求項158に記載の第二のコーヒー豆包装カートリッジ。
【請求項160】
前記第二のコーヒー豆包装カートリッジは、コーヒー調製器具の駆動軸を受けるための凹部を前記ハウジング内に設けられた、請求項139又は請求項139の従属項であるときの請求項140ないし159のいずれか1項に記載の第二のコーヒー豆包装カートリッジ。
【請求項161】
前記容器は前記凹部で閉じている、請求項160に記載の第二のコーヒー豆包装カートリッジ。
【請求項162】
前記凹部は、前記第二のコーヒー豆包装カートリッジと前記駆動軸との間の機械的な接触を防ぐような大きさにされている、請求項160又は161に記載の第二のコーヒー豆包装カートリッジ。
【請求項163】
前記移送手段は、コーヒー調製器具の前記駆動軸によって、使用中に、前記移送手段の駆動を妨げるように配置されている、請求項160ないし162のいずれか1項に記載の第二のコーヒー豆包装カートリッジ。
【請求項164】
前記第二注入デバイスは、コーヒー豆を保持しかつ供給するスクーパーを有し、前記スクーパーはコーヒー調製器具に接続されるとその前記流入孔に整合し、前記スクーパーはその軸の回りを回転することによって移送手段としても働くように構成され、これにより前記流入孔へコーヒー豆を注ぐ、請求項134に記載の第二のコーヒー豆包装カートリッジ。
【請求項165】
前記第二のコーヒー豆包装カートリッジは前記スクーパーを手動で回転するハンドルを有する、請求項164に記載の第二のコーヒー豆包装カートリッジ。
【請求項166】
前記第二注入デバイスは所定の注入量のコーヒー豆を保持するホッパーを有し、前記ホッパーは出口を有し、前記第二のコーヒー豆包装カートリッジがコーヒー調製器具に接続されると、前記ホッパーの出口は前記コーヒー調製器具の前記流入孔と整合され、ここで、前記移送手段は閉じ板を有し、前記閉じ板は第一の位置では少なくともかなりの範囲で、好ましくは全体に前記出口を閉じ、これにより前記流入孔に向かうコーヒー豆の通過を妨げ、そして、第二の位置では前記出口を塞がないか、ほとんど塞がず、そして、そこで前記移送手段が、更に前記第一の位置から前記第二の位置へ、又はその逆も同様に、前記閉じ板を作動する手動動作の作動手段を含んでいる、請求項134に記載の第二のコーヒー豆包装カートリッジ。
【請求項167】
前記第二の位置で前記閉じ板は、前記ホッパーの前記内部容積の第一の部分を前記ホッパーの前記内部容積の第二の部分から少なくとも実質的に区切り、これにより、前記第一の部分から前記第二の部分へのコーヒー豆の通過を妨げる、請求項166に記載の第二のコーヒー豆包装カートリッジ。
【請求項168】
前記閉じ板は仮想シリンダーの前記第一部分を形成し、前記シリンダーの前記他の部分は開いていて、ここで、前記手動動作の作動手段が前記閉じ板を前記第一の位置及び前記第二の位置へ、それぞれ回転するように構成されている、請求項166又は167に記載の第二のコーヒー豆包装カートリッジ。
【請求項169】
前記第二のコーヒー豆包装カートリッジは、所定の注入分のコーヒー豆を保持するじょうご状ホルダーと前記ホルダーからコーヒー豆を放出する出口を有し、前記出口は前記じょうご状ホルダーの上端に配置され、前記第二のコーヒー豆包装カートリッジがコーヒー調製器具に接続されたときに、それの前記流入孔と整合され、ここで、前記移送手段はらせん状コンベヤー手段で、使用中に回転可能に作動されて所定の注入分のコーヒー豆を前記じょうご状ホルダーから前記出口に向かって進める、請求項134に記載の第二のコーヒー豆包装カートリッジ。
【請求項170】
前記らせん状移送手段は、前記内壁上にらせん状に突出する縁部によって得られる前記じょうご状の前記内壁上の前記コーヒー豆に対するらせん状の軌道によって形成される、請求項169に記載の第二のコーヒー豆包装カートリッジ。
【請求項171】
前記らせん状移送手段は、前記コーヒー豆が前記内壁上を回転し続けるのを妨げる非移動阻止要素を含み、これにより、前記らせん状軌道に従って前記出口に向かって前記コーヒー豆を上方へ駆動する、請求項169又は170に記載の第二のコーヒー豆包装カートリッジ。
【請求項172】
前記第二のコーヒー豆包装カートリッジはコーヒー豆を振ったり又は振動させて、所定の注入分のコーヒー豆を放出するために、前記第二のコーヒー豆包装カートリッジの出口に向かってその流れを促進するように構成されている、請求項134に記載の第二のコーヒー豆包装カートリッジ。
【請求項173】
前記第二のコーヒー豆包装カートリッジは、前記注入デバイスを有しかつ所定の注入量のコーヒー豆を保持する容器である第一モジュールと、モーターを有する第二モジュールを有し、前記第一モジュールはコーヒー調製器具に取り外し可能に結合され、前記第一モジュールがコーヒー調製器具に結合されると、前記第二モジュールは前記第一モジュールに取り外し可能に結合される、請求項172に記載の第二のコーヒー豆包装カートリッジ。
【請求項174】
前記第二のコーヒー豆包装カートリッジの前記第二注入デバイスの前記出口は、コーヒー調製器具に接続されたときに開き、そして、接続を外すと閉じ、そして、ここで、前記第二モジュールが、好ましくはコーヒー豆再充填モードで、前記コーヒー調製器具の代わりに前記第一モジュールに接続できる、請求項172又は173に記載の第二のコーヒー豆包装カートリッジ。
【請求項175】
好ましくは、コーヒー豆再充填モードで、コーヒー調製器具と同じ又は同様に、前記第二モジュールは前記第一モジュールに接続され、前記第一モジュールの前記出口を開く、請求項174に記載の第二のコーヒー豆包装カートリッジ。
【請求項176】
請求項1ないし133のいずれか1項に記載の前記コーヒー調製器具及び請求項134ないし175のいずれか1項に記載の前記第二のコーヒー豆包装カートリッジを有するコーヒー飲料装置。
【請求項177】
請求項1ないし133のいずれか1項による装置によって飲料をつくる方法であって、前記方法は、空にし及び粉砕する工程で、前記計量室を空にし、そして前記計量室に集められたコーヒー豆を粉砕するために前記粉砕デバイスが作動される工程を含む、方法。
【請求項178】
前記粉砕デバイスは、前記計量室を空にし又は少なくとも実質的に完全に空にし、そして前記計量室に集められたすべての前記コーヒー豆を粉砕するのに必要とされる時間よりも長い時間作動される、請求項177に記載の方法。
【請求項179】
前記計量室を空にし、前記計量室に集められた前記コーヒー豆を粉砕する前に、前記計量室をコーヒー豆で充填する、請求項177又は178に記載の方法。
【請求項180】
前記計量室はコーヒー豆で完全に充填される、又はコーヒー豆で少なくとも実質的に完全に充填される、請求項179に記載の方法。
【請求項181】
前記移送手段は、前記計量室をコーヒー豆で完全に満たす、或は少なくとも実質的に完全に満たすのに要求される時間より長く駆動される、請求項180に記載の方法。
【請求項182】
飲料を調製する方法であって、第一工程で前記移送手段は前記計量室をコーヒー豆で充填するのに必要とされるよりも長い時間駆動され、そして、
前記第一工程の完了後に続く第二工程で、前記粉砕デバイスは前記計量室を空にし、かつ前記第一工程の間に前記計量室に集められたすべての前記コーヒー豆を粉砕するのに必要とされるよりも長い時間作動される工程を含む、
請求項1ないし133のいずれか1項に記載の装置によって飲料を調製する方法。
【請求項183】
前記方法は更に、前記第二工程の完了後に続く第三工程で、前記調製デバイスは挽いたコーヒー及び温水に基づいてコーヒーを調製する工程を含む、請求項182に記載の方法。
【請求項184】
コーヒー豆で充填されているカートリッジがコーヒー調製器具に接続され、そこで、前記カートリッジと前記コーヒー調製器具との接続によって計量室が形成され、そこで、その次に、前記計量室は前記カートリッジからコーヒー豆で充填され、その次に、前記計量室はグラインダーを作動することによって空にされ、そこで、前記計量室の前記コーヒー豆は前記グラインダーの前記作動により粉砕され、そして、その次に、前記コーヒー調製器具と共に前記挽いた豆及び温水に基づいてコーヒーを調製する、コーヒーを調製する方法。
【請求項185】
前記グラインダーの回転部分によって少なくとも部分的に形成される基部部分を有する計量室を使用し、そこで、前記グラインダーの駆動によって前記回転部分は垂直軸の周りを回転し、そこで、前記部分の前記回転によって前記計量室は空になり、そして前記グラインダーで前記計量室の前記豆は粉砕される、請求項184に記載の方法。
【請求項186】
前記計量室をコーヒー豆で充填する前記工程は前記計量室を前記コーヒー豆で完全に又は実質的に完全に充填するのに必要な時間よりも長い時間行われ、及び/又は前記グラインダーは、前記計量室を空にし、又は少なくとも実質的に完全に空にし、かつ前記充填工程の間に前記計量室に集められたすべての前記コーヒー豆を粉砕するのに必要とされるよりも長い時間作動される、請求項184又は185に記載の方法。
【請求項187】
前記方法は、第一工程で前記計量室はコーヒー豆で充填され、
前記第一工程の完了後に続く第二工程で、前記粉砕デバイスは、前記計量室を空にし、かつ前記第一工程の間に前記計量室に集められたコーヒー豆を粉砕するために作動される工程を含む、請求項1ないし133のいずれか1項に記載の装置によって飲料を調製する方法。
【請求項188】
前記第一工程で、前記計量室はコーヒー豆で完全に充填され、又は、コーヒー豆で少なくとも実質的に完全に充填される、請求項187に記載の方法。
【請求項189】
前記第一工程で、前記移送手段は、前記計量室をコーヒー豆で充填するのに必要とされる時間よりも長く駆動される、請求項187又は188に記載の方法。
【請求項190】
前記第二工程で、前記グラインダーは、前記計量室を完全に空にし、又は少なくとも実質的に完全に空にし、かつ前記第一工程の間に前記計量室に集められたすべての又は少なくとも実質的にすべての前記コーヒー豆を粉砕するのに必要とされるよりも長い時間作動される、請求項187、188、又は189に記載の方法。
【請求項191】
飲料を調製する方法であって、
前記第一のコーヒー豆包装カートリッジを前記コーヒー調製器具に接続し、
前記モーター手段と共に前記垂直に延在する駆動軸を回転し、これにより前記第一のコーヒー豆包装カートリッジの前記移送手段を駆動しかつ動かして、1注入分の前記コーヒー豆を用意し、そして前記第一のコーヒー豆包装カートリッジの前記流出孔に向けて移送し、
前記コーヒー調製器具内にそれの前記流入孔を通って入るコーヒー豆を粉砕して挽いたコーヒーを作り、
挽いたコーヒーに基づいてコーヒーを調製し、
前記第二のコーヒー豆包装カートリッジを前記コーヒー調製器具に接続し、
前記第二のコーヒー豆包装カートリッジの前記第二注入デバイスを作動して、1注入分のコーヒー豆を用意し、そして、それを前記コーヒー調製器具とは独立に前記第二のコーヒー豆包装カートリッジの前記流出孔に向けて移送し、
前記コーヒー調製器具内にそれの前記流入孔を通って入るコーヒー豆を粉砕して挽いたコーヒーを作り、
挽いたコーヒーに基づいてコーヒーを調製する、請求項1ないし133のいずれか1項に記載のコーヒー飲料装置によって飲料を作る方法。
【請求項192】
前記第二のコーヒー豆包装カートリッジを前記コーヒー調製器具に接続する工程の前に、1注入分のコーヒー豆を用意し、そして、それを前記第二のコーヒー豆包装カートリッジの前記流出孔に向けて移送するために前記第二のコーヒー豆カートリッジの前記第二注入デバイスを作動する工程を実行する、請求項191に記載の方法。
【請求項193】
前記第二注入デバイスは手動で作動される、請求項191又は192に記載の方法。
【請求項194】
前記移送手段は前記計量室を充填するために作動され、そして、ここで、前記計量室をコーヒー豆で充填する工程の完了後に続く次の工程で、前記計量室を空にし、そして前記充填工程の期間に前記計量室に集められたコーヒー豆を粉砕するために前記粉砕デバイスが作動される、請求項191、192、又は193に記載の方法。
【請求項195】
前記充填工程の期間に、前記粉砕デバイスは、前記計量室を空にし、又は、少なくとも実質的に完全に空にし、かつ、前記充填工程の期間に前記計量室に集められたすべての前記コーヒー豆を粉砕するのに必要とされる時間よりも長い時間作動される工程を含む、請求項194に記載の方法。
【請求項196】
請求項134ないし175のいずれか1項に記載の第二のコーヒー豆包装カートリッジから外部器具にコーヒー豆を供給する方法が、
前記第二のコーヒー豆包装カートリッジの内部容積を囲むハウジング内に前記コーヒー豆を保持し、
1注入分のコーヒー豆を提供するために前記第二注入デバイスを手動で作動し、
前記内部容積から前記ハウジングの前記出口を通して前記コーヒー豆を放出し、
前記移送手段によって前記出口へ向けて前記コーヒー豆を移送し、ここで、前記コーヒー豆の移送は、前記移送手段の前記可動構造によって前記コーヒー豆に接触することを含み、
前記移送手段の手動動作の作動手段によって前記可動構造を作動する、
工程を含む、方法。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図4A】
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【図4B】
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【図4C】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6A】
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【図6B】
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【図6C】
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【図6D】
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【図7A】
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【図7B】
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【図7C】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11A】
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【図11B】
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【図12A】
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【図12B】
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【図12C】
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【図13A】
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【図13B】
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【図13C】
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【図13D】
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【図14A】
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【図14B】
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【図14C】
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【図14D】
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【図15A】
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【図15B】
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【図15C】
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【図15D】
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【図16A】
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【図16B】
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【図16C】
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【図16D】
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【図16E】
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【図16F】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28A】
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【図28B】
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【図29A】
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【図29B】
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【図29C】
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【図29D】
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【図30A】
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【図30B】
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【図31】
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【図32】
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【図33A】
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【図33B】
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【図33C】
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【図34】
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【図35】
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【図36A】
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【図36B】
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【図37A】
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【図37B】
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【図37C】
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【図37D】
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【図38A】
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【図38B】
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【図38C】
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【図39A】
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【図39B】
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【図39C】
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【図40A】
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【図40B】
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【図40C】
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【図40D】
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【図40E】
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【図40F】
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【図41A】
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【図41B】
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【図42】
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【図43】
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【図44A】
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【図44B】
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【図45A】
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【図45B】
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【図46A】
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【図46B】
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【図46C】
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【図46D】
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【図46E】
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【図46F】
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【図46G】
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【図46H】
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【図46I】
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【図46J】
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【図46K】
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【図46L】
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【図46M】
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【図46N】
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【図46O】
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【図46P】
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【図46Q】
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【図46R】
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【図46S】
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【図46T】
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【図46U】
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【図46V】
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【公表番号】特表2013−519490(P2013−519490A)
【公表日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−553835(P2012−553835)
【出願日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【国際出願番号】PCT/NL2011/050114
【国際公開番号】WO2011/102720
【国際公開日】平成23年8月25日(2011.8.25)
【出願人】(512164779)コーニンクラケ ダウ エグバート ビー.ブイ. (28)
【出願人】(590000248)コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ (12,071)
【Fターム(参考)】