説明

ゴルフクラブヘッドおよびシャフトのための取り外し可能かつ交換可能な接続部

ゴルフクラブヘッドは、クラブヘッドおよびシャフトを容易に交換することができるよう、および/またはクラブヘッドに対するシャフト位置を容易に変更することができるよう、シャフトと取り外し可能に係合する。クラブヘッドとシャフトを接続するためのアセンブリは、シャフトアダプタ、シャフトリテーナおよび内部チャンバを有するクラブヘッドを含むことができる。クラブヘッドおよびシャフトは、固定システムを取り外し、元のパーツを異なるパーツと交換することによって変更してもよい。さらには、シャフトは、クラブヘッドに対するシャフト位置の調節を可能にするために、曲げられる、または他のやり方でシャフトアダプタから角度をなして延びてもよい。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明の分野
本発明は一般にゴルフクラブおよびゴルフクラブヘッドに関する。より具体的には、本発明の局面は、シャフトおよびヘッドの容易な交換を可能にし、かつヘッド/シャフトの位置づけの容易な変更を可能にするための、ゴルフクラブヘッドとシャフトとの間の取り外し可能な接続部およびヘッド/シャフト位置調節特徴を有するゴルフクラブに関する。さらには、本発明のいくつかの特徴は、構造および機能において、参照により全体として本明細書に組み入れられる、2007年7月6日にGary G. Tavaresらの名で出願された米国特許出願第11/774,513号に記載されている発明の特徴に類似している。
【背景技術】
【0002】
背景
ゴルフは、多種多様なプレーヤ、すなわち異なる性別ならびに劇的に異なる年齢および/または熟練度レベルのプレーヤによって楽しまれている。ゴルフは、そのような多様なプレーヤの集まりがゴルフイベントで互いに直接競いながら一緒にプレーし(たとえば、ハンデ付きのスコア、異なるティーボックスを使用して、チームフォーマットで、など)、なおもゴルフのラウンドまたは競技を楽しむことができるという点で、スポーツの世界ではいくぶんユニークである。これらの要因が、テレビにおけるゴルフ番組(たとえばゴルフトーナメント、ゴルフニュース、ゴルフの歴史および/または他のゴルフ番組)の増加および著名なゴルフスーパースターの出現と相まって、少なくとも部分的に、近年、米国および世界中双方でゴルフ人気を高めた。
【0003】
ゴルファーは、すべての熟練度レベルにおいて、パフォーマンスを改善し、ゴルフスコアを減らし、その次のパフォーマンス「レベル」に到達しようとする。すべてのタイプのゴルフ用具の製造者はこれらの要求に応え、近年、業界は、ゴルフ用具における劇的な変化および改良を目のあたりにした。たとえば、今や、広い範囲の異なるゴルフボールモデルが利用可能であり、ボールは、特定のスイング速度および/または他のプレーヤ特性もしくは好みを補うように設計されており、たとえば、一部のボールは、より遠くおよび/またはよりまっすぐに飛ぶように設計されており、一部のボールは、より高いまたはよりフラットな弾道を提供するように設計されており、一部のボールは、より多くのスピン、コントロールおよび/または感触(特にグリーン周りの)を提供するように設計されており、一部のボールは、より速いまたは遅いスイングスピードのために設計されている、などである。また、ゴルフのスコアを減らすのに役立つことを約束する数多くのスイング補助具および/または補助教具が市販されている。
【0004】
プレー中にゴルフボールを動かす唯一の道具であることから、ゴルフクラブもまた、近年、多大な技術的研究および進歩の対象であった。たとえば、市場は、近年、パター設計、ゴルフクラブヘッド設計、シャフトおよびグリップにおける劇的な変化および改良を見てきた。さらには、ゴルフクラブの様々な要素および/または特性ならびにゴルフボールの特性を特定のユーザのスイング特徴または特性により良く適合させようとして、他の技術的進歩が達成されてきた(たとえば、クラブフィッティング技術、ボール打ち出し角計測技術、ボールスピン速度など)。
【0005】
最近の進歩のおかげで、ゴルファーに利用可能なゴルフクラブ構成パーツが無数にある。たとえば、クラブヘッドは、多種多様な製造者によって多様なモデルとして製造されている。そのうえ、個々のクラブヘッドモデルが多数の変形、たとえばロフト角、ライ角、オフセット特徴、ウェイト付け特性(たとえば、ドローバイアスクラブヘッド、フェードバイアスクラブヘッド、自然にウェイト付けされたクラブヘッドなど)などの変形を含みうる。さらには、クラブヘッドは、たとえば異なる製造者からの、異なる剛性、フレックスポイント、キックポイントまたは他の屈曲特性などを有し、異なる材料などでできている多様な異なるシャフトと組み合わせることができる。シャフトおよびクラブヘッドの利用可能な変形の間には、ゴルファーに利用可能な、文字通り何百もの異なるクラブヘッド/シャフトの組み合わせがある。
【0006】
クラブフィッタおよびゴルフの専門家は、ゴルファーを、そのゴルファーのスイング特性および必要性に合うゴルフクラブヘッド/シャフト組み合わせとフィッティングすることを支援することができる。しかし、従来、ゴルフクラブヘッドは、セメントまたは接着剤を使用してシャフトに永久的に取り付けられている。したがって、ゴルファーが多様なヘッド/シャフト組み合わせを試すことを可能にするためには、クラブフィッタまたは専門家は、永久的に取り付けられたゴルフクラブヘッド/シャフトの組み合わせの幅広い品揃えを保有しなければならないか(かなり量の保管空間および在庫管理費を要する)、あるいはクラブフィッタまたは専門家は、フィッティングプロセスが続くとともに顧客のために新たなクラブを構築しなければならない(実質的な量の時間および在庫管理費を要する)。または、クラブフィッタは、既存のセットの試験クラブを用いるゴルファーのパフォーマンスに基づいて、個々のゴルファーにもっとも良く合う特定のクラブヘッドおよびシャフト特性を推測しなければならない(ゴルファーを適当なヘッドおよびシャフトコンポーネントとベストマッチさせる際に誤りを犯す)。これら従来のオプションに伴う欠点は、フィッティングセッション中にゴルファーに利用可能な選択を制限する、セッションの費用および長さを有意に増す、および/または不十分または不適切なフィッティングの危険性を増すように働く。
【発明の概要】
【0007】
概要
以下、本発明およびその様々な特徴の基本的理解を提供するために、本発明の局面の概要を提示する。この概要は、発明の範囲を限定することを意図したものではなく、以下のより詳細な説明のための概観および背景を提供するだけである。
【0008】
本発明の局面は、クラブヘッドおよびシャフトを容易に交換することができるよう、および/またはクラブヘッドボディ(およびその打球面)に対するシャフトの角度および/または位置を容易に変更することができるよう、ゴルフクラブヘッドをシャフトに取り外し可能なやり方で接続するためのシステムおよび方法に関する。本発明の例のゴルフクラブヘッド/シャフト接続アセンブリは、挿入可能なシャフトアダプタを受けるための内部チャンバを有するゴルフクラブヘッドを含むことができる。一例において、内部チャンバは、正多角形の断面形状を有する回転阻止構造を有する。回転阻止構造は、シャフトまたはシャフトアダプタの回転阻止構造を受けるための形状を有することができる。一つの態様において、シャフトアダプタがゴルフクラブヘッド内に受けられることができる複数の可能な配置があり、少なくとも一つの配置は別の配置とは異なるクラブ特性を提供する。別の態様において、シャフトアダプタがゴルフクラブヘッド内に受けられることができる可能な配置の量は、シャフトアダプタまたはゴルフクラブヘッドの内部チャンバの少なくとも一つの回転阻止構造の辺の数に等しい。別の例において、シャフトリテーナが滑り運動によってクラブヘッドと係合することができ、その場合、シャフトアダプタは取り外し可能な手段によってクラブヘッド内に固定されうる。さらに別の例において、シャフトまたはシャフトアダプタは、シャフト軸をクラブのヘッドのホーゼル軸に対して偏らせるための、一つまたは複数の方向変化領域を有することができる。
【0009】
本発明のさらなる局面は、ゴルフクラブの一つまたは複数のコンポーネントをキットとして市場売買、販売、製造または利用することに関する。一つのそのような態様は、挿入可能なシャフトアダプタを受けるように構成された内部チャンバを有するゴルフクラブヘッドを含むキットを含むことができる。同キットは、一つまたは複数のヘッド、シャフト、シャフトアダプタ、グリップ、リテーナ、ヘッドに対するシャフトアダプタの向きなどを選択することによってゴルフクラブを構築するための取り扱い指示書を添付されうる。特定の態様において、取り扱い指示書は、上端および下端を有するシャフトアダプタをゴルフクラブヘッドの内部チャンバに挿入する方法を記載し、この下端は、ゴルフクラブヘッドの回転阻止構造の外周の少なくとも一部分と嵌合するように構成された回転阻止構造を含む。取り扱い指示書はさらに、取り外し可能な手段によってシャフトリテーナをクラブヘッド中の受け機構に固定して、シャフトリテーナの内周がクラブヘッドおよび/またはシャフトアダプタを支えることを許しながらもシャフトアダプタを固定する方法を記載することができる。取り扱い指示書はさらに、シャフトアダプタとクラブヘッドとの間の相対的位置づけに依存して、クラブの様々な特性(たとえばライ角、ロフト角、フェース角など)をユーザにアドバイスすることもできる。
【0010】
さらには、シャフトおよび/またはシャフトアダプタは、クラブヘッドに対する(たとえばその打球面に対する)シャフトの角度または位置の調節を可能にするために、クラブヘッドホーゼルまたはクラブヘッド係合部材の軸方向に対して斜めであってもよい。また、調節を加えるための取り扱い指示書および/または調節に対するクラブの特性を詳述する情報が、本発明の態様の一つまたは複数のキットの一部として提供されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0011】
添付図面と併せて以下の詳細な説明を参照することにより、本発明およびその特定の利点のより完全な理解を得ることができる。
【0012】
【図1】一般に、本発明の態様の例示的なゴルフクラブの正面図を示す。
【図2A】ホーゼル区域の詳細な断面を示す例示的なゴルフクラブヘッドの斜視図を提供する。
【図2B】図2Aに示すホーゼル区域の拡大断面図を提供する。
【図2C】図2Cは、図2Bのホーゼル区域で使用することができる例示的な回転阻止構造の平面図を提供する。
【図3】図3Aおよび3Bは、本発明の一つの態様の例示的なシャフトアダプタを示す。具体的には、図3Aはシャフトアダプタの斜視図を示し、図3Bは図3Aのシャフトアダプタの断面図を示す。
【図4】本発明の様々な態様のゴルフクラブの特定の特性の変化を示すチャートである。
【図5】図5Aおよび5Bは、一般に、本発明の一つの態様のシャフトリテーナを示す。具体的には、図5Aは、シャフトアダプタをクラブヘッドに取り外し可能に固定するために本発明の特定の態様にしたがって利用することができるシャフトリテーナの斜視図を示し、図5Bは図5Aのシャフトリテーナの断面図を示す。
【図6】図6Aおよび6Bは、図1〜5Bに関連して先に説明した特定の要素を有するゴルフクラブの例示的態様を提供する。
【図7】図7A〜7Cは、本発明の少なくともいくつかの例の別の例示的なシャフトアダプタ構造を示す。
【図8】図7A〜7Cに示すタイプのシャフトアダプタと係合するための、クラブヘッド内の構造の例を示す。
【図9】図9A〜9Dは、図7A〜8のシャフトアダプタおよびクラブヘッド構造とともに使用することができるシャフトリテーナの例示的特徴を示す。
【図10】図10A〜10Cは、図7A〜9Dに関連して記載したもののようなシステムで使用することができる例示的なグロメット構造を示す。
【図11A】本発明の少なくともいくつかの例の取り外し可能なクラブヘッド/シャフト接続アセンブリとともに含めることができる中間リングを示す。
【図11B】本発明の少なくともいくつかの例の取り外し可能なクラブヘッド/シャフト接続アセンブリとともに含めることができる中間リングを示す。
【図12A】本発明の少なくともいくつかの例の取り外し可能なクラブヘッド/シャフト接続アセンブリとともに含めることができるカバー部材を示す。
【図12B】本発明の少なくともいくつかの例の取り外し可能なクラブヘッド/シャフト接続アセンブリとともに含めることができるカバー部材を示す。
【図12C】本発明の少なくともいくつかの例の取り外し可能なクラブヘッド/シャフト接続アセンブリとともに含めることができるカバー部材を示す。
【図12D】本発明の少なくともいくつかの例の取り外し可能なクラブヘッド/シャフト接続アセンブリとともに含めることができるカバー部材を示す。
【図12E】本発明の少なくともいくつかの例の取り外し可能なクラブヘッド/シャフト接続アセンブリとともに含めることができるカバー部材を示す。
【図13】取り外し可能なゴルフクラブヘッド/シャフト接続部を形成するために一緒に組み立てる図7A〜12Eの様々なパーツの分解図および断面図を提供する。
【0013】
読者は、添付図面が必ずしも原寸に比例して描かれてはいないことに留意されたい。
【発明を実施するための形態】
【0014】
詳細な説明
本発明の様々な例示的構造に関する以下の説明においては、本明細書の一部を形成し、本発明の様々な例示的接続アセンブリ、ゴルフクラブヘッドおよびゴルフクラブ構造が実例として示されている添付図面を参照する。さらには、発明の範囲を逸脱することなく、パーツおよび構造の他の具体的配設を使用することができ、構造的および機能的変更を加えることができることが理解されよう。また、本明細書において、本発明の様々な例示的特徴および要素を説明するために「上」、「下」、「正面」、「背面」、「後方」、「側方」、「下面」、「頭上」などの語が使用されることがあるが、これらの語は、本明細書中、たとえば図に示す例示的向きおよび/または通常の使用における向きに基づいて便宜上使用される。本明細書におけるいかなる記載も、本発明の範囲に入るために構造の特定の三次元的または空間的向きを要するものと解釈されるべきではない。
【0015】
一般に、上記のように、本発明の局面は、クラブヘッドおよびシャフトを容易に交換することができるよう、および/または互いに対して配置し直すことができるよう、ゴルフクラブヘッドをシャフトに取り外し可能なやり方で接続するためのシステムおよび方法に関する。以下、本発明の具体例をより詳細に説明する。読者は、これらの具体例が、本発明の例を示すためだけに記載されるものであり、本発明を限定するものと解釈されるべきではないということを理解すべきである。
【0016】
A. 具体的態様の例
1. 例示的なクラブ構造
図1は、一般に、本発明の少なくともいくつかの態様の例示的なゴルフクラブ100を示す。例示的なクラブ100は、クラブヘッド102、クラブヘッド102をシャフト106(以下さらに詳細に説明する)に接続する取り外し可能なクラブヘッド/シャフト接続領域104およびシャフト106と係合したグリップ部材108を含む。図1にはドライバ/ウッドタイプゴルフクラブヘッド102が示されているが、本発明の局面は、たとえばフェアウェイウッドクラブヘッド、アイアンタイプゴルフクラブヘッド(任意の所望のロフト角のもの、たとえば0番アイアンまたは1番アイアンからウェッジまで)、ウッドまたはアイアンタイプハイブリッドゴルフクラブヘッド、パターヘッドなどを含む任意のタイプのクラブヘッドに適用することができる。クラブヘッド102は、たとえば当技術分野で公知であり、使用されているような任意の適当な材料で、任意の適当な構成で、任意の適当なやり方で作られ、以下さらに詳細に説明するもののような取り外し可能なクラブヘッド/シャフト接続パーツを受け入れるように改変されてもよい(必要ならば、サイズ、形状などにおいて)。
【0017】
本発明を逸脱することなく、クラブヘッド/シャフト接続システム104の様々なパーツは、任意の所望の材料または適当な材料で作製されてもよい。たとえば、様々なパーツの一つまたは複数は、ゴルフクラブヘッド構成で従来から使用されている軽量金属を含む金属材料、たとえばアルミニウム、チタン、マグネシウム、ニッケル、これらの材料の合金、鋼、ステンレス鋼など、場合によっては陽極酸化処理された材料で作製されてもよい。または、望むならば、様々なパーツの一つまたは複数は、ポリマー材料(たとえば硬質ポリマー材料)、たとえばゴルフクラブ産業で従来から公知であり、使用されているポリマー材料で作製されてもよい。本発明を逸脱することなく、接続システム104の様々なパーツは、同じまたは異なる材料で作製されてもよい。一つの具体例において、様々なパーツそれぞれは、硬質陽極酸化処理された7075アルミニウム合金で作製される。パーツは、金属加工および/またはポリマー製造技術において公知であり、使用されているような適当なやり方で作製されてもよい。
【0018】
また、シャフト部材106には、当技術分野で公知であり、使用されている適当な材料を含む任意の所望の材料、たとえば鋼、グラファイト、ポリマー、複合材料、これらの材料の組み合わせなどを使用することができる。場合によっては、必要ならば、または望むならば、シャフト106は、取り外し可能なクラブヘッド/シャフト接続パーツ104を受け入れるように改変されうる(たとえばサイズ、形状などにおいて)。グリップ部材108は、当技術分野で公知であり、使用されている任意の適当なやり方を含む任意の所望のやり方(たとえば、セメントまたは接着剤、機械的接続などによる)で、シャフト106と係合させることができる。グリップ部材108には、当技術分野で公知であり、使用されている適当な材料を含む任意の所望の材料、たとえばゴム、ポリマー材料、コルク、コードもしくは他の布要素をその中に埋め込まれたゴムまたはポリマー材料、クロスまたは布、テープなどを使用してもよい。場合によっては、望むならば、グリップ部材108(または任意の適当なハンドル部材)は、ヘッド102とシャフト106との間の取り外し可能な接続部104のような取り外し可能な接続部を使用して、シャフト106に取り外し可能に接続することもできる(例を以下さらに詳細に説明する)。
【0019】
以下、図2〜図13Bに関連して、本発明のいくつかの例のゴルフクラブヘッドとシャフトとの間の取り外し可能な接続部104をより詳細に説明する。
【0020】
2. 例示的なクラブヘッド
図2Aは、そのホーゼル区域210の詳細な断面を示す、例示的なゴルフクラブヘッド200の斜視図を提供する。図2Bは、図2Aに示すホーゼル区域210の拡大断面図を提供する。まず図2Aを見ると、ゴルフクラブヘッド200は、通常使用時にゴルフボールを打つように構成されている「フェース」または打面を有するが、この例示的なクラブヘッド200の内部特徴をより良く見ることができるよう、図2Aにはフェースは示されていない。先に説明したように、打面の形状、サイズおよび特性は、クラブのタイプおよび/または所期のユーザの特定の好みを含む様々な要因に依存して異なっていてもよい。ゴルフクラブヘッド200はさらに、その中に置かれたホーゼル区域210を含む。当業者によって理解されるように、ホーゼル区域210のサイズおよび/または場所もまた、クラブのタイプおよび/または所期のユーザに適応するための特定の構成、たとえばユーザが右利きであるか左利きであるかに依存してもよい。
【0021】
a. 内部チャンバ
例示的なホーゼル区域210は、挿入可能なシャフトまたはシャフトアダプタ(例示的なシャフトアダプタが図3Aおよび図3Bに示され、以下さらに詳細に説明する)を受けるように構成された、軸217に沿う内部チャンバ215を含む。軸217に沿うチャンバ215は、ヘッド200の製造中にゴルフクラブヘッド200中に機械加工されることができる。一つの態様において、軸217に沿うチャンバ215は、ゴルフクラブヘッド200の一部分を穿孔または他のやり方で掘ることによって創製される。これに関して、軸217に沿うチャンバ215の外周の少なくとも一部分は、ゴルフクラブヘッド200と同じ材料を含む。さらに、他の態様においては、一つまたは複数の異なる材料が、任意の所望のやり方で、たとえばセメントまたは接着剤により、溶接、ろう付け、はんだ付けまたは他の融着技術により、機械的コネクタにより、摩擦嵌めなどにより、クラブヘッド200に固定されてもよい。換言するならば、内部チャンバ215は、クラブヘッドボディ中に画定された適切なサイズの開口(またはクラブヘッドボディ中に提供された他の構造)に嵌め込まれる(たとえば接着剤またはセメント、融着技術、ロック機構などにより)別個のパーツを構成することができる。一つの態様において、内部チャンバ区域215を構成する一つまたは複数の材料は、吸収性および/または滑り嵌めを提供するために、ゴルフクラブヘッド200の周囲部分よりも低密度であってもよい。一つの態様において、内部チャンバ215を包囲または画定する材料はチタンおよび/またはチタン合金で構成されている。たとえば、一つの態様において、内部チャンバ215を包囲または画定する材料は、ASTM規格B348に準ずるグレード2チタンを含む。
【0022】
軸217に沿う内部チャンバ215は受け機構220を含む。一つの態様において、受け機構220は、ゴルフクラブヘッド200の外部部分に近接して位置する。さらに他の態様において、受け機構220は、受け機構220がゴルフクラブヘッド200の外部部分に近接または直接隣接しないよう、内部チャンバ215の末端に位置してもよい。一つのそのような態様において、受け機構220は、内部チャンバ215の保定部分230(以下さらに詳細に説明する)と一体化されている、またはそれに近接していることができる。さらに他の態様において、受け機構220は内部チャンバ215内の多数の場所に位置することもできる。軸217に沿う内部チャンバ215内の受け機構220の配置は、クラブヘッド200の使用および保管時に、クラブヘッド200に外部的損傷または摩耗がある場合でも、受け機構220が損傷する可能性を減らす。受け機構220は、取り外し可能な手段によってシャフトリテーナを受け、固定するように構成されている(例示的なシャフトリテーナを以下さらに詳細に説明し、図5Aおよび5Bに示す)。
【0023】
図2Bに示すように、この例示的な受け機構220は、相補的なシャフトリテーナ上のねじハードウェアと係合するように構成されているねじ固定ハードウェアを含む。ねじ構造の使用は、正確な締り嵌めを可能にし、シャフトリテーナからのゴルフクラブヘッド200の速やかな分離を可能にする。特定の態様においては、ねじ固定ハードウェアを使用することができるが、本開示の恩典を受けた当業者は、シャフトリテーナを取り外し可能なやり方で受け、固定する任意の機構が本発明の範囲内であるということを容易に理解するであろう。たとえば、受け機構220は、シャフトリテーナを定位置に保持する他の構造を含むこともできる。望むならば、クラブヘッドチャンバ215および/またはシャフトリテーナから延びる、またはそれらの中に延びる構造へのアクセスを提供するスロット、開口または溝を使用して、これらのコンポーネントを互いに対して定位置に保持することもできる。
【0024】
b. 回転阻止構造
この例示的ホーゼル構造210における軸217に沿う内部チャンバ215はさらに回転阻止構造225を含む。回転阻止構造225は、図2Bにおいては、受け機構220に直接隣接する状態で示されているが、これは単に一つの態様の視覚的表現であり、他の態様は、回転阻止構造225を受け機構220から相対的に離して位置づけることもできる。図に見られるように、回転阻止構造225は、正多角形の断面形状を有する外周を有する。本発明の態様にしたがって使用することができる例示的な回転阻止構造を図2Cに関連してさらに詳細に説明する。
【0025】
図2Cに示す例示的な回転阻止構造225Aは8つの辺を含む。この例に見られるように、8つの辺それぞれは、構造225Aの周囲を構成する他の辺と実質的に同じサイズを有する。一つの態様において、回転阻止構造の辺は軸方向217にテーパを有して、回転阻止構造225の有効径が軸217に沿って増減するようになっている。たとえば、構造225Aがテーパを有するならば、構造の下面図は、同じ全体形状(たとえば同じ全体的正多角形)を有する、より小さな周囲によって視覚的に表されるであろう。この特徴は、シャフトアダプタ300をゴルフクラブヘッド200に容易に嵌め込み、それから滑り出させることを支援する、および/または製造手順においてきわめて厳密な許容差を維持する必要性を回避することができる。
【0026】
さらなる態様において、回転阻止構造225の「辺」は周囲に突起を含むこともできる。たとえば、図2Cに示すように、回転阻止構造225Bはほぼ円の形を有することができるが、しかし互いから実質的に等距離にある突起を構造225Bの周囲に置くかまたは他のやり方で設けて、225Aに示す8つの辺と実質的に同じ効果を生じさせることもできる(ただし、異なる数の「辺」が設けられている)。実際、旧来の辺を模倣する特徴を有する任意の構造、形状、延長部などが本発明の範囲内であり、参照により全体として本明細書に組み入れられるBurrowsへの米国特許第6,890,269号に示されているタイプのスプラインを含め、本明細書で使用される用語「辺」に包含される。本発明のより具体的な例示的構造において、内部チャンバ215の回転阻止構造225は正方形または長方形の断面を有する。さらに他の態様において、内部チャンバ215は、「辺」が等しくないような不規則な形状を有することもできる。これは、たとえば、良好なクラブ特性を提供しないやり方ではシャフトが挿入されないことが望ましい場合に有用であることができる。一つの態様において、シャフトアダプタがゴルフクラブヘッド内に受けられることができる複数の可能な配置があり、少なくとも一つの配置が別の配置とは異なるクラブ特性を提供する。
【0027】
c. 保定部分
図2Bに戻ると、軸217に沿う内部チャンバ215は、場合によっては、保定部分230をさらに含むことができる。図示される例に示すように、保定部分230は、回転阻止構造225の周囲よりも直径が小さい周囲を有することができる。保定部分230の形状は、受け機構220および/または回転阻止構造とは異なることができる(これは、図6Bを説明する際、さらに詳細に説明する)。さらには、以下さらに詳細に説明するように、シャフトアダプタはまた、クラブヘッド200の軸217に沿う内部チャンバ215の保定部分230と嵌合するように構成された保定部材を含むこともできる。
【0028】
3. シャフトアダプタ
図3Aおよび3Bは例示的なシャフトアダプタ300を示す。具体的には、図3Aはシャフトアダプタ300の斜視図を示し、図3Bはシャフトアダプタ300の断面図を示す。まず図3Aを参照すると、シャフトアダプタ300は上端305および下端310を有する。上端305は、クラブシャフト(図示せず)を受け、たとえばセメントまたは接着剤により、機械的コネクタ(場合によっては取り外し可能なコネクタ)により、摩擦嵌めなどによってそれに固着するように構成されている開口した内部シリンダを含む。図3A(および図3B)に見られるように、例示的なシャフトアダプタ300は、中空であることができ、ゴルフシャフト、たとえば図1に示すシャフト106の自由端部分を受けるためのサイズを有することができる。さらに他の態様において、例示的なシャフトアダプタ300は、ゴルフシャフトの自由端の中空部分内に受けられるためのサイズを有することができる。当業者は、シャフトアダプタ300が中空である必要はなく、任意の適当な方法および機構によって、たとえばセメントまたは接着剤により、溶接、ろう付け、はんだ付けまたは他の融着技術により、機械的コネクタにより、摩擦嵌めなどによってクラブシャフトに固着することができることを容易に理解するであろう。さらに他の態様において、シャフトアダプタ300は、補足的なシャフト、たとえばシャフト106のねじ構造と螺合するように構成されているねじ固定構造(たとえば、保定部分220に関連して先に説明したねじ固定構造に類似している)を含むことができる。さらに、シャフト、たとえばシャフト106へのシャフトアダプタ300の接続は、シャフトアダプタ300に対してシャフトを容易かつ速やかに交換することを可能にするために、取り外し可能であることができる。さらに、他の態様において、シャフトアダプタ300は、シャフトに一体化している、または他のやり方でシャフトに永久的に固着されていてもよい。これは、たとえば、ユーザが、望ましいとはいえないシャフトを特定のクラブヘッドとともに使用することを防ぐのに有利であるかもしれない。
【0029】
当業者は、本開示を考察すると、シャフトアダプタ300が一つまたは複数の適当な材料で構成されることができることを理解するであろう。一つの態様において、一つまたは複数の材料は、ゴルフクラブヘッド200および/またはシャフト106の材料よりも高密度または低密度であることができる。一つの態様において、シャフトアダプタ300はチタンおよび/またはチタン合金で構成されている。一つのそのような態様において、シャフトアダプタ300は、AMS 4900に準ずるチタンCP-2を含む。シャフトアダプタ300はまた、アルミニウム、アルミニウム合金、鋼、ステンレス鋼などで作製されてもよい。
【0030】
a. 回転阻止構造
シャフトアダプタ300の回転阻止構造は、本発明の例のゴルフクラブヘッド/シャフト接続アセンブリにおいて多種多様な形態をとることができる。図3Aおよび3Bが一例を提供する。図3Aに見られるように、例示的なシャフトアダプタ300の下端310は、シャフトアダプタ300がゴルフクラブヘッド200内に受けられることができる可能な向きの量が、シャフトアダプタ300の正多角形の回転阻止構造上またはゴルフクラブヘッド200の内部チャンバ215内のいずれかに存在する辺または突起の数(すなわち、回転阻止構造225の辺の数)に等しくなるような、ゴルフクラブヘッド200の回転阻止構造225の周囲の少なくとも一部分と嵌合するように構成されている回転阻止構造315を含む。
【0031】
いくつかの例示的構造において、回転阻止構造315は、多角形断面(たとえば、18またはそれより少ない辺を有する多角形、いくつかの例においては、12またはそれより少ない辺、10またはそれより少ない辺、8つまたはそれより少ない辺、6つまたはそれより少ない辺またさらには4つまたはそれより少ない辺を有する多角形)を有し、クラブヘッド200に対するシャフトアダプタ300の回転を阻止するように適合されたサイズおよび形状を有する保定構造225(たとえば、クラブヘッド200の内部チャンバ215)に嵌入する。これは、シャフトアダプタの回転阻止構造315がクラブヘッド200の回転阻止構造225と同じ全体的多角形を有することによることができる。さらに他の態様において、シャフトアダプタの回転阻止構造315の一部分だけがクラブヘッド200の回転阻止構造225と係合または嵌合するが、この係合が、クラブヘッド200内のシャフトアダプタ300の回転を阻止する。本発明の一部のより具体的な例示的構造において、シャフトアダプタ300の回転阻止構造315は正方形または長方形の断面を有し、クラブヘッド200の回転阻止構造225は、シャフトアダプタ300の回転阻止構造315を受ける多辺多角形開口(たとえば4、6、8、12または16の辺を有する)を含む。したがって、回転阻止構造315、225の一方が他方とは異なる量の「辺」または突起を有することができるが、それでもなお、様々な構造の断面形状は、シャフトアダプタ300をヘッド200内で回転させることなく、ヘッド200内へのシャフトアダプタ300の確実な挿入を可能にする。一つのそのような態様において、クラブヘッド200の回転阻止構造225の「辺」の数はシャフトアダプタ300の回転阻止構造315の辺の数の倍数である。
【0032】
これに関して、クラブヘッド200に対するシャフトアダプタ300の望ましくない回転を防ぐために、回転阻止構造225がシャフトアダプタ300の回転阻止構造315のいくらかの部分に係合するならば、ゴルフクラブヘッド200の回転阻止構造225は、シャフトアダプタの回転阻止構造315の形状に正確に合致しなくてもよい。他の態様において、シャフトアダプタ300は複数の回転阻止構造315を有することもできる。一つのそのような態様において、少なくとも二つの回転阻止構造315が異なる数の「辺」を有することもできる。一つの態様において、シャフトアダプタ300上に位置する少なくとも二つの回転阻止構造315がゴルフクラブヘッド200の回転阻止構造225の少なくとも一部分と係合する。さらに別の態様において、少なくとも一つの回転阻止構造315は、ゴルフクラブヘッド200の回転阻止構造225のある部分と係合せず、それどころか、異なるゴルフクラブヘッドの別の回転阻止構造の少なくとも一部分と係合するように構成されている。これに関して、一つのシャフトアダプタ300を、異なる内部チャンバを有する多数のクラブヘッドにおいて使用することができる。
【0033】
また、本発明を逸脱することなく、他の回転阻止構造および配設が可能である。たとえば、クラブヘッド200のシャフトアダプタ300または受け機構220のいずれかまたは両方が、機械的構造、たとえばばね押しピンまたは他の構造に設けられた開口、スロットまたは隆起部の中に延びる他の延長構造を含むことができる(たとえば、油圧油供給接続要素への油圧ホースの取り付けに似ている)。本発明を逸脱することなく、戻り止め機構および開口、スロットまたは隆起部に嵌入する他の物理的(および場合によっては静的)固定構造を取り外し可能な回転阻止接続部品として使用することもできる。
【0034】
いくつかの例において、シャフトアダプタ300の回転阻止構造315は、シャフトアダプタ300の全軸長の50%未満に延び、それは、シャフトアダプタ300の全軸長の35%未満、25%未満またはさらに15%未満に延びることができる。この特徴は、回転的に安定な接続部を提供しながらも接続アセンブリ全体を比較的短く、コンパクトかつ軽く維持するのに役立つことができる。図3Bに関連して以下に説明するように、シャフトアダプタ300の構成およびクラブヘッドボディ200に対するその配設は、使用中にゴルフクラブヘッド200の打面205に対する様々な位置および/または角度を調節するために利用することができる。
【0035】
b. 方向変化領域
本発明のさらなる局面は、取り外し可能なゴルフクラブヘッド/シャフト接続アセンブリを利用して、クラブフィッタ(または他者)が、シャフトの自由(グリップ)端に対するクラブヘッド(およびその打球面)の様々な位置および/または角度(たとえばフェース角、ライ角、ロフト角など)を調節することを可能にすることに関する。たとえば、図3Bは、図3Aのライン320から見たシャフトアダプタ300の一つの態様の断面図を示す。図3Bに示すように、シャフトアダプタ300は、アダプタ300が、領域325から離れる第一の軸方向330に延び、かつアダプタ300がまた、領域325から離れる第二の軸方向335にも延びる、軸方向変化領域325を含むことができる(すなわち、図3Bに示すように、軸330と軸335とは平行ではなく、共に直線的でもない)。本発明を逸脱することなく、軸方向変化領域325は、シャフトアダプタ300に沿う任意の所望の位置に位置することができ、この例示的構造において、軸方向変化領域325は、シャフトが受けられる穴の底に位置している。特定の態様において、軸方向変化領域325は、シャフトアダプタ300の、グリップエンドよりもクラブヘッド102に近い下端310に位置することができる。一部のより具体的な例において、軸方向変化領域325は、シャフトアダプタ300の、クラブヘッド102にもっとも近い下寄り四分の一のところ、およびさらにシャフトアダプタ300の、クラブヘッド102にもっとも近い下寄り10%または5%のところに位置することができる。
【0036】
なおさらなる態様、たとえば図3Bに示す例示的態様において、方向変化領域325はシャフトアダプタ300の下端310内に配置されることができるが、その領域325におけるシャフトアダプタ300の外周の少なくとも一部分は第一の軸方向330と実質的に整合したままであり、一方、シャフトアダプタ300の内周は第二の軸方向335と実質的に整合している。換言するならば、シャフトアダプタ300の内部チャンバの軸方向は、シャフトアダプタ300の回転阻止構造315の軸方向および/またはクラブヘッドのホーゼル軸方向から偏り、かつそれらとは異なる。別の例として、望むならば、シャフトアダプタ300の外部が一つの軸方向に延び、一方、シャフトを受ける内部チャンバが異なる軸方向に延びる(例を挙げると、たとえば2007年7月6日に出願された米国特許出願第11/774,513号に記載されているような、シャフトを受けるための傾斜した穴)。当業者は、本開示を考察すると、本発明の範囲を逸脱することなく、方向変化領域325を具現化するために使用することができる構造要素の様々な組み合わせを容易に理解するであろう。本発明を逸脱することなく、任意の所望の軸方向の変更角度、たとえば少なくとも0.25°、少なくとも0.5°、少なくとも1°、少なくとも2°、少なくとも2.5°、少なくとも4°またはさらに少なくとも8°を使用することができる。
【0037】
シャフトアダプタ300がクラブヘッド102内でどのように向いているのか(一例を、以下、図6Aおよび6Bを説明する際さらに詳細に説明する)、ひいては、方向変化領域325がクラブヘッド102の「フェース」に対してどのように向いているのかに依存して、クラブのプレー特性を変えることができる。この特徴が、取り外し可能な接続システム104とともに、クラブフィッタ(または他者)が、同じシャフト106および/またはヘッド102を使用しながらも、クラブヘッド102に対するシャフト106の様々な角度および/または位置(たとえば、可変性のライ、ロフトおよびフェース角の組み合わせ)を自由かつ容易に調節することを可能にし、それが、ユーザが、自分の必要性および/または特定のプレー条件に合う最適なクラブヘッド/シャフトの組み合わせおよび配設をより容易に決定することに役立つことができる。図3Aおよび3Bから明らかであるように、クラブヘッド102内のシャフトアダプタ300の回転阻止構造315の回転配置を異ならせることにより、クラブヘッド102に対する(また、打球面に対する)シャフト106の自由端の角度および/または位置(接続アセンブリ104から離れたグリップの場所における)を変更することができる。以下、図4に関連して例示的な態様を説明する。
【0038】
図4は、シャフトアダプタの回転阻止構造315が16の辺を含み、方向変化領域325が約2.5°である(すなわち、シャフトは、クラブヘッドホーゼル軸から、ベース方向に対して約2.5°の角度で延びる)場合の、本発明の様々な態様にしたがって変えることができるゴルフクラブの特定の特性を示すチャートである。具体的には、図4は、シャフトアダプタ300の回転向きを変えたときのフェース角402、ライ角404およびロフト角406の変化を示す。図4に見られるように、X軸408は「回転度」を表す。特定の態様において、シャフトアダプタ300の回転阻止構造315は16の辺を含むため、クラブヘッドの内部チャンバ内に16の異なる向きで配置することができ、したがって、各可能な向きは、クラブヘッドのシャフト受け穴、たとえばホーゼル区域210の全周の1/16である、または、隣接する向きに対して22.5°異なる。図4のY軸410は様々な角度の「移動度」を表す。
【0039】
図4に見られるように、X軸408が0°(たとえば、クラブヘッドの任意に画定されたベース向き)にあるとき、フェース角402およびロフト角406はそのベース向きから変わらず、したがって、Y軸410上で0°の移動を示す。しかし、ライ角404は約2.5°変わる(たとえば、シャフトアダプタの内部軸とクラブヘッドのホーゼル軸との間の方向変化領域の角度を表す)。シャフトアダプタ300の配置がクラブヘッドに対して第一の方向に回転すると(たとえばX軸408上で0°から22.5°になると)、三つすべての角度(フェース、ライおよびロフト)が、異なる率ではあるが、変化する(はじめに低下する)。しかし、シャフトアダプタ300が第二の方向に回転する、たとえば反対方向に22.5°(360°−22.5°=337.5°)変わると、ライ角は、シャフトアダプタ300を第一の方向に回転させたときと実質的に同じ率で2.5°低下する。しかし、これは、フェース角およびロフト角には当てはまらず、これらの角度は、低下するのではなく、はじめにベース向きから増大する。そのようなものとして、クラブヘッド200に対するシャフトアダプタ300の向きを繰り返し変えて、ユーザの好みを決定する、または、なおも他の用途においては、様々な使用条件および/または多数のユーザに適応させることができる。
【0040】
望むならば、シャフトアダプタ300および/またはクラブヘッドのある部分をしるしでマーキングして、クラブヘッド200に対するシャフトアダプタ300の回転位置を指示して、たとえば、ユーザが、クラブヘッド/シャフト向きをより良く記録することを可能にする、および/または、シャフトを回転させたのち、以前の位置に確実に戻すことを可能にすることができる。
【0041】
c. 保定部材
図2Bに関連して先に説明したように、ゴルフクラブヘッド200の軸217に沿う内部チャンバ215はさらに保定部分230を含むことができる。そのような態様において、シャフトアダプタ300はさらに、保定部材(図3Bの要素335)を下端310に含むことができる。保定部材335は、クラブヘッド200の保定部分230内に全部または一部が受けられるように構成されている。図3Aおよび3Bに示すように、保定部材335は、クラブヘッド200の軸217に沿う内部チャンバ215の保定部分230と嵌合または他のやり方で係合するように構成されることができる。
【0042】
保定部材335は、一つまたは複数の適当な材料で作製されてもよく、シャフトアダプタ300の残り区分を構成する材料とは異なる材料を含むことができる。たとえば、一つの態様において、保定部材335は、表面張力を増す、および/またはシャフトアダプタ300とクラブヘッド205との間の動きを減らすことができる、ゴムまたは別の圧縮性材料を含むことができる。さらに他の態様においては、ゴムおよび/または他の材料を使用して、衝撃吸収を増す、および/または打球時のノイズを減らすこともできる。望むならば、保定部材335は、シャフトアダプタ300の端部310に設けられた突起の上に嵌るゴム座金またはグロメットを含むことができ、座金/グロメットと突起との組み合わせは、図6Bに関連してさらに詳細に説明するグロメット602のように、クラブヘッドの保定部分230に嵌入することができる。当業者は、様々な態様で使用するための保定部材を構成するために利用することができる莫大な量の材料を容易に理解するであろう。
【0043】
4. シャフトリテーナ
図5Aは、シャフトアダプタ300をヘッド200に取り外し可能に固定するために本発明の特定の態様にしたがって利用することができるシャフトリテーナ500の斜視図を示す。図5Bは図5Aのシャフトリテーナ500の断面図を示す。当業者は、本開示を考察すると、シャフトリテーナ500が一つまたは複数の適当な材料で構成されることができることを理解するであろう。一つの態様において、シャフトリテーナ500のための一つまたは複数の材料は、ゴルフクラブヘッド200および/またはシャフト106の材料とは異なっていてもよい。一つの態様において、シャフトリテーナ500は一つまたは複数のプラスチックで構成されている。一つのそのような態様において、シャフトリテーナ500は、Ticona(Wilmington, Delaware, U.S.A.)から市販されているCELCON(登録商標)M270および/またはM90を含む。シャフトリテーナ500はまた、金属、たとえばアルミニウム、チタンまたはこれらの金属の一つまたは複数を含む合金を含む軽量金属で作製されてもよい。
【0044】
まず図5Aを参照すると、シャフトリテーナ500は、内周502および外周504を有する中空構造の形態をとることができる。内周502は、クラブアダプタ300を含む、シャフトに固着された特定の潜在的要素を含むクラブシャフト106と軸方向に対面し、その上で自由に回転するように構成されることができる。内周502および/またはシャフト106はまた、シャフトリテーナ500が外れる、または他のやり方でシャフト106から脱落することを防ぐために、テーパを有する、または他のやり方で形成または構成されることができる。図6Bに示すような他の例示的構造において、シャフトリテーナ500の端部は、シャフト106をクラブヘッド200に対して保持し、また、シャフトリテーナ500がシャフト106から離れることを防ぐ、シャフトアダプタ300に設けられた肩または他の構造と係合するためのサイズを有する。さらに他の態様において、内周502および/またはシャフト106は、シャフトリテーナ500がシャフト106の画定区分または部分を越えて移動することを防ぐように構成されることもできる。図6Bに示すように、シャフトリテーナ内部502はまた、シャフトアダプタ300の軸方向変更および/または偏りを受け入れるのに十分な余地を含むためのサイズおよび形状を有することができる。
【0045】
リテーナ500の外周504は、ヘッド200の内部チャンバ215の受け機構220と固定されるように構成されている。リテーナ500の断面図を示す図5Bに見られるように、外周504は、クラブヘッド200の内部チャンバのねじ構造と螺合するように構成されたねじ固定構造506を含むことができる。ねじ構造506は、リテーナ500をヘッド200に取り外し可能なやり方で固定するための一つの態様の単なる例である。しかし、外周504は、ねじ固定構造506に加えて、またはそれに代えて、リテーナ500の固定および/またはヘッド200からの取り外しを支援することができる他の構造を含むこともできる。なおさらなる態様においては、リテーナ500の外周504は、ユーザがリテーナ500を固定する、および/またはヘッド200から取り外しすることを支援するための構造を含む。たとえば、図5Aおよび5Bに示すように、把持機構508が外周504に固定されて、ユーザが、場合によっては工具、たとえばトルクレンチまたは他のレンチ構造を使用して、ヘッド200とリテーナ500との接続を締める、またはゆるめることをさらに支援することもできる。別の代替として、望むならば、リテーナ500の外部構造は、レンチを用いてそれを締め、ゆるめることを可能にする平坦領域(たとえば六角形構造)を含むこともできる。
【0046】
B. 接続アセンブリの特定の態様の説明
本発明の特定の新規な局面をより容易に示すために、図6Aおよび6Bは、図1〜5Bに関連して先に説明した選択された要素を有するゴルフクラブの例示的な態様を提供する。選択された局面をより明確に示すために、図6Aおよび6Bの様々な要素は、必要に応じて読者が速やかに先の各図を参照することができるよう、先の各図で提供された参照番号で一貫して標識されている。図6Aおよび6Bを見ると明白であるように、クラブヘッド102内のシャフトアダプタ300の回転阻止構造315の回転配置を異ならせることにより、クラブヘッド102に対する(また、打球面に対する)シャフト106の自由端の角度および/または位置(接続アセンブリ104から離れたグリップの場所における)を変更することができる。
【0047】
具体的に、図6Bは、一つの態様の接続アセンブリ104の拡大断面図を示す。図示するように、シャフトアダプタ300の回転阻止構造315は、クラブヘッド102の内部チャンバの回転阻止構造225内に選択的に受けられる。シャフトアダプタ300がクラブヘッド102内でどのように向いているのか、ひいては、方向変化領域325(図6Bでは番号なし)がクラブヘッド102の「フェース」に対してどのように向いているのかに依存して、たとえば図4に関連して説明したように、クラブのプレー特性(たとえばそのフェース角、そのロフト角、そのライ角など)を調節することができる。この特徴が、取り外し可能な接続システム104とともに、クラブフィッタ(または他者)が、同じシャフト106および/またはヘッド102を使用しながらも、クラブヘッド102に対するシャフト106の様々な角度および/または位置(たとえば、可変性のライ、ロフトおよびフェース角の組み合わせ)を自由かつ容易に調節することを可能にし、それが、ユーザが、自分の必要性に合う最適なクラブヘッド/シャフトの組み合わせおよび配設をより容易に決定することに役立つことができる。
【0048】
ゴルフクラブヘッド200の外部部分に近接する受け機構220は、シャフトリテーナ500を受け、固定するように構成されている。図6Bの例に示すように、受け機構220は、相補的なシャフトリテーナ500のねじ構造と螺合するように構成されているねじ固定構造を含む。ひとたびシャフトリテーナ500がシャフト106と軸方向および回転方向に係合すると、次いで接続部104全体を組み立てることができる。これは、この例示的接続アセンブリ104においては、シャフトリテーナ500が、シャフト106上、アダプタ300よりも上に位置する状態でシャフト106をシャフトアダプタ300の上端305に滑り込ませることによって達成される。望むならば、たとえばセメントまたは接着剤、機械的コネクタなどによってシャフト106をシャフトアダプタ300に固定することもできる。シャフトアダプタ300はクラブヘッド102の内部チャンバ215に滑り込む。
【0049】
シャフトアダプタ300がクラブヘッド102に滑り込むと、ヘッド102の回転阻止構造225がシャフトアダプタ300の対応する回転阻止構造315と係合し、それにより、シャフト106がクラブヘッド102に対して回転することを防ぐ。この例示的なアセンブリ104におけるシャフトアダプタ300の保定部材335が、そのカバーする保定部分602(たとえばプラスチックまたはゴムの座金またはグロメット)とともに、たとえば回転阻止構造225および315の許容差による、クラブヘッド102に対するシャフト106の任意の実質的な「あそび」または動きを防ぐのに役立つ。具体的には、保定部材335およびその事前に取り付けられた保定部分602(あるならば)は、ヘッド102の内部チャンバの保定部分230に滑り込み、その内に嵌る。図6Bの例に示すように、保定部分602は、シャフトアダプタ300とクラブヘッド102との間の表面張力を増す、比較的圧縮性の材料、たとえばゴムでできている。または、保定部分602をシャフトアダプタ300に配置するのではなく、シャフトリテーナ500をクラブヘッド102と係合させる前に、望むならば、中空ボディ部分を有する把持構造を内部チャンバ215に挿入して、保定部分602として働かせることもできる。望むならば、保定部分602として働く把持構造は、クラブヘッド102の下寄り内部チャンバ230に嵌入し、任意の所望のやり方で、たとえばセメントまたは接着剤により、溶接、ろう付け、はんだ付けまたは他の融着技術により、機械的コネクタにより、摩擦嵌めなどによってそれに固定されることができる外面を含むことができる。この保定部分602は、望むならば、圧縮力、たとえばシャフトリテーナ500が受け機構220と係合するときに加わる力の下、外側に拡張することができる。
【0050】
保定部分602は、多種多様な材料、たとえばクロス、布、ゴムなどで作製されてもよいが、この図示される例示的なアセンブリ104においては、いくぶん可撓性のポリマー材料から、たとえば射出成形のような成形技術によって作製されてもよい。シャフトを保持するのに役立つことに加えて、保定部材335および/または保定部分602の材料は、たとえば、クラブヘッド102を動かした、および/またはボールを打ったとき接続部104の金属部分が互いに対してわずかに動く、またはがたつくことを防ぐことにより、ノイズを減らす、または消すのに役立つことができる。望むならば、保定部分602および/または保定部材335を省略する、配置し直す、および/またはシャフト、クラブヘッドなどの一部として一体に形成することもできる。上述したように、当業者は、様々な態様で使用するための保定部材および/または保定部分を構成するために使用することができるさらなる材料の莫大な量を容易に理解するであろう。
【0051】
次に、組み立てプロセスにおいて、シャフトリテーナ500がシャフト106および/またはシャフトアダプタ300に沿って滑り、シャフトアダプタ300の上端を覆い、クラブヘッド102に提供されたねじ固定構造220と係合する。図示するようにシャフトリテーナ500が固定されると、シャフトリテーナ500の下端面が、シャフトアダプタ300に設けられた肩と係合し、それがシャフトアダプタ300の外れを防ぎ、ひいてはシャフト106をヘッド102に固定する。たとえば何らかのタイプのトルクレンチまたは把持機構508と係合する他の工具を使用して、把持機構508を利用してシャフトリテーナ500をさらに締めて、固い一貫した嵌合および正しい整合をさらに保証することもできる。上述したように、本発明を逸脱することなく、他の取り外し可能な機械的接続システムが可能である。また、本発明を逸脱することなく、この例示的な組み立て手順における様々なステップを変更する、組み合わせる、順序変更するなどが可能である。
【0052】
アセンブリ104の接続を取り外すためには、シャフトリテーナ500のねじ(または他の)固定構造をクラブヘッド受け機構220から取り外すと、それによりシャフトアダプタ300をクラブヘッドチャンバ215の外に滑り出させ、シャフトリテーナ500をシャフト106上に残すことができる。このようにして、異なるシャフトを同じクラブヘッド102と速やかかつ容易に係合させる、および/または異なるクラブヘッドを同じシャフト106と速やかかつ容易に係合させることができる。または、望むならば、シャフト106をクラブヘッド102に対して回転させて上記角度を変えたのち、それらの同じパーツを異なる回転の向きで互いに再係合させることもできる。当業者は、アセンブリ104を解体する方法が本発明の範囲内であることを容易に理解するであろう。
【0053】
望むならば、図6Aおよび6Bに示すように、カバー要素をシャフトリテーナ500の上方に提供して、シャフトアダプタ300および/またはシャフトリテーナ500の一部または全部を覆い、望むならば、ホーゼル接合部をより従来のホーゼル接合部のように見せるようにすることもできる。
【0054】
C. 別の取り外し可能なシャフト/クラブヘッド固定構造
以下、図7A〜13Bに関連して、別の例示的な取り外し可能なゴルフクラブヘッド/シャフト接続アセンブリをさらに詳細に説明する。このアセンブリの様々なパーツの構造および機能は、図1〜図6Bに関連して上記したものに類似するため、様々なパーツの以下の説明はいくぶん簡略化されている。本開示の恩典を受けた当業者は、図1〜6Bに関連して先に説明したパーツのオプションおよび変形の多くを、図7A〜13Bに関連して以下に説明する構造およびパーツとともに使用することもできることを理解するであろう。
【0055】
1. シャフトアダプタ
図7A〜7Cは、本発明の少なくともいくつかの例で使用することができる別の例示的なシャフトアダプタ構造700を示す。図7Aは斜視図であり、図7Bは側面図であり、図7Cは断面図である。このシャフトアダプタ700は、シャフト106を受けるための内部チャンバ702(または止まり穴)を含む(たとえば、シャフト106は、たとえばセメントまたは接着剤などを使用して、内部チャンバ702と永久的に係合させることができる)。図7Cに示すように、この例示的構造700において、内部チャンバ702の軸方向704は、シャフトアダプタ全体の軸方向706とはいくぶん異なる方向(シャフト106が受けられるシリンダの外面708の軸方向とはいくぶん異なる方向を含む)に延びる。本発明を逸脱することなく、方向704および706の間の角度は、任意の所望の角度、たとえば少なくとも0.25°、少なくとも0.5°、少なくとも1°、少なくとも2°、少なくとも2.5°、少なくとも4°またはさらに少なくとも8°であることができる。
【0056】
この例示的なシャフトアダプタ構造700は二つのパーツ回転阻止構造710を含む。シャフトアダプタ構造700の最下部に位置する第一のパーツ710aは、実質的にまっすぐであり、かつシャフトアダプタ700の中心軸706に対して実質的に平行な部分(わずかなテーパを有することができるが)を含む。第一のパーツ710aよりも上に位置する第二のパーツ710bは、よりテーパのある側壁を含む。まっすぐなパーツ710aは、シャフトアダプタ700が定位置で固くロックされる前に、シャフトアダプタ700がクラブヘッド保定構造(以下に説明する)の開口中で正しく整合し、正しく着座することを保証することを支援する。回転阻止構造710が始まるところに提供された環状リング712が、シャフトアダプタ700を定位置に保持するためにシャフト保定部材(以下さらに詳細に説明する)が係合する肩を画定する。
【0057】
回転阻止構造710は、図3Aおよび3Bに関連して上記したものと同様に、クラブヘッドシャフト保定部材(以下、図8に関連して説明する)中の類似構造と係合する複数の扁平化された辺または面714を含む。本発明を逸脱することなく、任意の所望の数の扁平化された辺または面714をシャフトアダプタ構造700中に提供することができる(上記様々な潜在的数の辺を含む)。また、本発明を逸脱することなく、回転阻止構造は多様な異なる構成を有することもできる(多角形断面構造に限定されず、本発明のいくつかの局面を逸脱することなく、任意の非円形回転阻止構造を使用することもできる)。
【0058】
この例示的なシャフトアダプタ700の、シャフトを受けるための開口端とは反対側の下端は突起部材716を含む。この突起部材716は、以下さらに詳細に説明するように、取り外し可能なシャフト/クラブヘッド接続部全体内のさらなる固定構造と係合する。場合によっては、以下さらに詳細に説明するように、別の要素と係合するためのねじまたは他の固定構造718がシャフトアダプタ700の開口端の近くに提供されてもよい。
【0059】
シャフトアダプタ700は、アルミニウム材料(たとえば高強度7075アルミニウム合金)、チタン材料、ステンレス鋼または他の金属もしくはプラスチック材料を含む任意の所望の材料で作製されてもよい。
【0060】
2. クラブヘッド保定構造
図8は、図7A〜7Cに関連して上記したタイプのシャフトアダプタアセンブリ700と係合するための、クラブヘッドホーゼル中に提供される(またはクラブヘッドホーゼルで係合する)ことができる例示的な内部構造800を示す。内部構造800は、グロメット(以下さらに詳細に説明する)を固定するための構造(たとえばねじ804)を有するグロメット受け部分802を含む。シャフトアダプタアセンブリ700上に提供された回転阻止構造710と係合するための回転阻止構造806が提供されている。回転阻止構造806は、シャフトアダプタアセンブリ700上に提供された回転阻止構造710の回転阻止区域710a、710bおよび714と嵌合または他のやり方で係合するための一貫した形状の側壁を含むことができる。最後に、内部構造800はさらに、以下さらに詳細に説明するシャフト保定要素を受け、それに固定するための保定構造808(たとえばねじまたは他の適当な固定構造)を含む。
【0061】
上記のように、クラブヘッド保定構造800は、クラブヘッド構造中、クラブヘッドのホーゼル区域で一体に形成されることができる(たとえば、クラブヘッドホーゼル区域を作り上げるチタンまたは他の材料中に機械加工される)。または、望むならば、構造800は、たとえばホーゼル開口区域でクラブヘッドと係合する一つまたは複数の別々のパーツを構成することもできる。本発明を逸脱することなく、永久的係合(たとえばセメントまたは接着剤、溶接、はんだ付け、ろう付けまたは他の融着技術などによる)または取り外し可能な係合(たとえば機械的コネクタ、取り外し可能な接着剤などによる)を含む任意の所望のタイプの係合を提供することができる。
【0062】
3. シャフト保定要素
この例示的接続アセンブリは、図9Aおよび9Bに示すロックナット900または図9Cおよび9Dに示すロックナット950のようなシャフト保定要素を含む。いずれの場合にも、ロックナット900および950は、シャフト106およびシャフトアダプタ700シリンダ上端(たとえば肩712の前)上を自由に滑る開口した内部シリンダ902を含む。ロックナット900および950の下端は、シャフトアダプタ700の肩712と固く係合する肩904を画定する。さらには、ロックナット900および950は、クラブヘッド保定構造800の雌ねじ808と係合して、それにより、ロックナット900および950をクラブヘッド保定構造800に対して定位置に固く保持する(それにより、シャフトアダプタ700をクラブヘッド保定構造800に対して定位置に固く保持する)固定構造(たとえば雄ねじ906)を含む。ロックナット900および950の上端(またはそれらの他の部分)は、レンチまたは他の適切な締め/ゆるめ工具と係合するための構造を含むことができる。ロックナット900および950は、任意の適当な材料、たとえばステンレス鋼(たとえば17-4ステンレス鋼)、アルミニウム、アルミニウム合金、チタン、チタン合金などで作製されてもよい。望むならば、ロックナット900または950(またはそれらの少なくとも部分)は、たとえば電気めっきニッケルコーティング、無電解ニッケルコーティング(ASTM B733-04に準ずる、厚さ0.013mm)など、たとえば抗かじりコーティングによってコーティングされていてもよい。
【0063】
場合によっては、望むならば(図13Aおよび13Bに示すように)、座金要素または他の当接構造970を肩904と肩712との間に提供してもよい(たとえば、ノイズまたはがたつきをなくすため、ゆるめる際にロックナット900および950を肩712から押し離しやすくするため、任意の意図しない空間を埋めるため、かじりを防ぐため、など)。座金要素970は、任意の適当なまたは所望の材料、たとえばプラスチック、リン青銅、他の金属などで作製されてもよい。
【0064】
図示される例示的なロックナット900および950の間の一つの違いは、ロックナット950における環状リングまたは座金部分952の包含に関する。このリング952は、ねじよりもいくぶん大きく、それにより、ロックナット950をシャフトアダプタ700に完全に固定するためにレンチまたは他の工具の使用を強いるかもしれない。換言するならば、リング952は、接続部パーツ間の嵌合にいくぶん干渉し、それにより、ロックナット950を完全に締める、および/またはゆるめるために工具の使用を強いるかもしれない(すなわち、リング952は「指締め防止」機構として働くことができる、すなわち、ユーザが、指だけを使用してロックナット900または952を締める、またはシャフトアダプタ700からゆるめてクラブを組み立てる、または解体することを防ぐのに役立つ)。リング952はまた、がたつきまたはノイズをなくすのに役立つ、および/または水、ほこり、泥または他のくずがアセンブリ機構に入ることを防ぐのに役立つことができる。リング952は、所望のまたは適当な材料、たとえばナイロンまたは他のポリマー材料で作製されてもよい。
【0065】
4. グロメット構造
図10A〜10Cは、クラブヘッド保定部分800のグロメット受け部分802に含めることができる例示的なグロメット構造1000を示す。図10Aは斜視図であり、図10Bは断面図であり、図10Cはグロメット構造1000の平面図である。この例示的なグロメット構造1000は、シャフトアダプタ700の突起716を受ける(たとえば摩擦嵌めで)ためのチャンバ1002を含む上部分を含む。下部分は、クラブヘッド保定部分800のねじ804と係合するための外部固定要素(たとえばねじ1004)を含む。グロメット1000の内部下チャンバ1006は、グロメット構造1000をクラブヘッド保定部分800のグロメット受け部分802の中に固定し、場合によっては、グロメット1000をクラブヘッド保定部分800から外すためにレンチ(たとえばアレンレンチなど)と係合するための六角形(または他の適当な形状)の周囲1008を含む。グロメット1000は、接続構造全体の様々なパーツを固く締め合わせるのに役立つことができる。
【0066】
上記のように、グロメット1000は、シャフトアダプタ700の突起716を保持しやすくし(たとえば摩擦嵌めで)、また、様々な接続構造の望ましくない移動またはがたつきを防ぎやすくするために、プラスチック材料(たとえばウレタン材料、たとえばウレタンテキシン950Uまたは適当な材料)で作製されてもよい。望むならば、エポキシをねじ1004に塗布して、グロメット1000をクラブヘッド構造800と永久的に取り付けてもよい。場合によっては、望むならば、グロメット1000を、接続アセンブリ構造全体からなくしてもよく、シャフトアダプタ700および/またはクラブ保定構造800の一部として一体に形成してもよい。
【0067】
5. スペーサ要素
図11Aおよび11Bは、本発明の少なくともいくつかの例のクラブヘッド/シャフト接続アセンブリに場合によっては含めることができるスペーサ要素1100のそれぞれ斜視図および断面図を示す。この環状リング形状スペーサ要素1100は、ひとたびクラブヘッドとシャフトとが一体に組み立てられると、ロックナット900または950とクラブヘッド保定部分800との間の任意の空間を埋めるために提供されることができる。スペーサ要素1100は、ひとたびクラブヘッドとシャフトとが一体に組み立てられると、ロックナット900または950とクラブヘッド保定部分800との間に圧縮することができるような圧縮性材料、たとえば熱可塑性ポリマー(たとえばExxon Mobil Chemical, Inc.から市販されているSantoprene(登録商標))、ゴム、軟質金属、可撓性金属構造などで作製されてもよい。スペーサ要素1100は、たとえばシャフトアダプタ内部と外部円柱面との間の偏りのせいで最終的なアセンブリ中に見られるいくらかの非対称性を少なくともいくぶん隠蔽することにより(たとえば、ロックナット900または950とクラブヘッド保定部分800との間の隙間が全周囲で一定でない場合)、アセンブリ全体の美観を改善することができる。追加的または代替的に、スペーサ要素1100は、水、湿気、ほこりおよび他のくずが接続構造全体に侵入することを防ぐのに役立つことができる。本発明を逸脱することなく、スペーサ要素1100のために任意の所望の形状または壁構成を提供することができ、それを任意の所望のやり方で、たとえば射出成形法または他の成形法で製造することができる。
【0068】
6. カバー要素
図12A〜12Eは、接続構造全体に含めることができる(たとえば、シャフトアダプタ700の端部に嵌る)例示的なカバー要素1200またはフェルールを示す。様々な図が、カバー要素1200を、クラブヘッド保定構造800から斜めに突出する(たとえば、シャフトアダプタ700に提供されたオフセット軸704および706のせいで)シャフトの端部上に滑らせ、それを覆わせるために、いくらか非対称に構造化する方法を示す。カバー要素1200の外面1204に提供されたしるし1202が、クラブヘッド保定構造800に対するシャフト106の向きに関する指示をユーザに提供することができる(たとえば、記号「L」はドローバイアス(および閉鎖クラブフェース構成)を示し、記号「R」はフェードバイアス(および開放クラブフェース構成)を示し、下向き矢印は低弾道フェース角を示し、上向き矢印は高弾道フェース角を示す、など)。しるし1202は、アドレス位置でユーザに面するしるしがクラブヘッド設定に対応するようにカバー要素1200上に配設されることができる。別の例として、しるし1202は、クラブヘッド保定要素800またはホーゼル上に提供されたさらなるしるしと整合してシャフト/クラブヘッド向き情報を提供するようにカバー要素1200上に配設されることもできる。以下さらに詳細に説明するように、取り扱い指示冊子またはキットを提供して、様々なクラブヘッド/シャフト位置、向き(たとえば上記図4から)に関連する様々な角度をユーザにさらにアドバイスしてもよい。
【0069】
本発明を逸脱することなく、任意の所望のしるしまたは所望の数のしるし要素をカバー要素1200上に提供することができる。
【0070】
望むならば、環状リング1210(図13Aおよび13Bを参照)を提供して、ロックナット900または950の上方でシャフトアダプタ700と係合させてもよい。いくつかの例示的構造において、環状リング1210は、シャフトアダプタ700の開口端に提供された固定構造718と係合するためのねじ1212(または他の構造)を含むことができる。この環状リング1210は、たとえば、ロックナット900または950がゆるめられ、環状リング1210に当接するとき、シャフト106(および取り付けられたシャフトアダプタ700)をクラブヘッド保定構造800の外に押し出しやすくするために使用することができる。追加的または代替的に、環状リング1210は、接続アセンブリの様々なパーツが十分に着座し、定位置に固定されていることを確認するための構造として使用することもできる(たとえば、様々なパーツが正しく組み立てられていない場合、または接続が十分に固くない場合、固定構造718が完全には露出することができず、ユーザが環状リング1210を固定構造718に接続することができないことがその事実をユーザに知らせる)。追加的または代替的に、環状リング1210は、カバー要素1100を取り付けることができる(たとえば、取り付け構造、たとえばさねはぎ構造、摩擦嵌めなどによって)外面1212を提供することができる。環状リング1210は、指で締めるやり方で構造中に配置することもできるし、レンチなどの工具を使用して締めることもできる。場合によっては、望むならば、環状構造1210を省略することもでき、望むならば、カバー要素が、シャフトアダプタ700に提供された構造718と取り外し可能に係合するねじを含むこともできる。
【0071】
本発明を逸脱することなく、他の構造が環状リング1210の機能の一部またはすべてを実行することもできる。たとえば、望むならば、非ねじリングをシャフト106中に画定された溝に嵌入させて、ナット900または950がゆるめられるときシャフトをクラブヘッドから押し出すのに役立つための「プッシャ」として機能させてもよい。別の例として、望むならば、シャフトは単に、この同じ目的に働く肩構造を一体に含むように形成されることもできる。また、本発明を逸脱することなく、他の可能な構造を使用することもできる。
【0072】
7. 全体構成
図13Aおよび13Bは、最終的な組み立て状態にある図7A〜12Eの様々なパーツのそれぞれ分解斜視図および組み立て断面図を提供する。
【0073】
D. さらなる態様または潜在的特徴
1. 一般
本発明を逸脱することなく、取り外し可能な接続アセンブリは、任意の所望のやり方で使用することができる。そのような接続アセンブリを有するクラブは、プレー中のゴルファーによる使用のために設計されることができる(また、場合によっては、望むならば、ゴルファーは、シャフト、ヘッドおよび/またはそれらの相互位置づけを変更することができる)。別の例として、望むならば、本発明の取り外し可能な接続部を含むクラブは、クラブフィッティングツールとして使用することができ、そして特定のゴルファーに関してヘッド、シャフトおよび位置づけの所望の組み合わせが決定されている場合、クラブビルダが、その決定された情報を使用して、適当な(かつ永久的な)取り付け技術(たとえばセメントまたは接着剤)を使用して最終的な所望のゴルフクラブ製品を製造することができる。本発明を逸脱することなく、クラブ/シャフト接続アセンブリパーツおよびプロセスの他の変形が可能である。
【0074】
2. キット
実に、一例として、ゴルフクラブの一つまたは複数の要素またはコンポーネントは、キットとして市場売買、販売または利用されることができる。一つのそのような態様は、シャフトアダプタを受けるように構成された内部チャンバを有するゴルフクラブヘッドを含むキットを含むことができる。同キットは、ゴルフクラブをヘッドとともに構成し、ゴルフクラブを構成するための一つまたは複数のシャフト、シャフトアダプタおよび/または他の要素を選択するための取り扱い指示書を添付されることができる。特定の態様において、取り扱い指示書は、シャフトアダプタおよび/またはシャフトリテーナをシャフトと取り付け、上端および下端を有するシャフトアダプタをゴルフクラブヘッドの内部チャンバに挿入する方法を記載し、下端は、シャフトアダプタがゴルフクラブヘッド内に受けられることができる可能な配置の量がシャフトアダプタまたはゴルフクラブヘッドの内部チャンバの回転阻止構造の辺の数に等しくなるような、ゴルフクラブヘッドの回転阻止構造の外周の少なくとも一部分と嵌合するように構成された回転阻止構造を含む。取り扱い指示書はさらに、取り外し可能な手段によってシャフトリテーナをクラブヘッド中の受け機構に固定して、シャフトリテーナの内周がクラブヘッドおよび/またはクラブアダプタを支えることを許しながらも、シャフトアダプタを固定する方法を記載することができる。取り扱い指示書は、ことば、イラストまたは両方で、場合によっては複数の言語で提供されることができる。
【0075】
当業者は、クラブヘッドの他に、またはクラブヘッドの代わりとして、他のコンポーネントがキットに含まれてもよいことを容易に理解するであろう。たとえば、キットは、様々な態様に依存して、一つまたは複数のシャフト、シャフトアダプタ、シャフトリテーナ、グリップ、ヘッドおよび/または取り扱い指示書を含むことができる。キットはさらに、特定のクラブヘッドの内部チャンバ中の特定のシャフトアダプタの向きに対するクラブヘッドのフェース角、ライ角およびロフト角に関する情報を含むことができる。取り扱い指示書は、ことば、イラストまたは両方で、場合によっては複数の言語で提供されることができる。当業者は、取り扱い指示書が印刷され、キットの他のコンポーネントとともに物理的に存在する必要がなく、それどころか、コンピュータ読み取り可能な媒体に提供されてもよいことを容易に理解するであろう。そのような取り扱い指示書は、ユーザがアクセスすることができるサーバ上に存在することもできる。特定の態様にしたがって、ユーザは、取り扱い指示書を提供する範囲に入るであろう、取り扱い指示を含む情報、たとえばインターネット上のアドレスへのリンクを提供されることができる。したがって、本明細書で使用される取り扱い指示書の提供は、ゴルフクラブの物理的要素とともに受け渡し可能である印刷物に限定されない。
【0076】
3. 軸方向変化領域
ゴルフクラブ100の他の構造を、図2A〜6Bに関連して上記した接続システム104とともに使用して、開示されるゴルフクラブの恩典をさらに増すことができる。たとえば、さらなる構造はさらに軸方向変化領域を含むことができる。一つまたは複数の方向変化領域を有する例示的なシャフトが、参照により全体として本明細書に組み入れられる米国特許出願第11/774,522号で完全に開示され、記載されている。さらには、そのようなシャフトは、それぞれが参照により本明細書に組み入れられる米国特許第6,890,269号(Bruce D. Burrows)および米国特許出願公開公報第2004/0018886号(Bruce D. Burrows)に開示されているもののような他の取り外し可能なゴルフクラブヘッド/シャフト接続装置とともに使用することもできる。そのうえ、上記発明の様々な局面は、特許を有する、特許出願中、および/または市販されている他の取り外し可能なゴルフクラブシャフトアセンブリとともに使用することもできる。
【0077】
本発明を逸脱することなく、一つまたは複数の方向変更のために任意の所望の軸方向変更(または曲がり)角度、たとえば少なくとも0.25°、少なくとも0.5°、少なくとも1°、少なくとも2°、少なくとも4°またはさらに少なくとも8°を使用することができる。いくつかの例示的構造において、特にシャフトそのものが一つまたは複数の曲がりを含む場合、これらの曲がりまたは他の軸方向変更は、0.25〜25°、0.5〜15°、1〜10°またはさらに1〜5°である。他の例示的構造において、これらの曲がりまたは他の軸方向変更は、25〜145°、30〜120°、45〜100°またはさらに60〜90°である。望むならば、一つの曲がりが比較的ゆるやかであり、一方、別の曲がりがより急であることもできる。曲がりまたは軸方向変更802および804は、シャフトの自由端(および自由端を含むシャフト区分824および826)が同じ平面上または異なる平面上に位置するように配設されることができる。また、望むならば、本発明を逸脱することなく、二つを超える曲がりまたは軸方向変化領域がクラブヘッドシャフト構造中に提供されてもよい。
【0078】
4. 指締め防止の特徴
本発明の少なくともいくつかの例の構造は、たとえば、シャフトアダプタをクラブヘッドボディ内に固定するためにシステム全体を締め付けることを可能にするために、シャフトリテーナ手段(たとえばロックナットなど)および/または他の構造に提供されてもよい。この機能を潜在的に実行するために、レンチ、場合によっては、十分な締め付け力が加わったときユーザに正のフィードバックを提供する(たとえば、一つまたは複数のカチッという可聴音、視覚的インジケータ、触覚的インジケータなどによって)トルクレンチが記載されている。この締め付け力は、ユーザが指で接続部をゆるめることを阻止するのに十分であるべきである。
【0079】
場合によっては、望むならば、シャフトアダプタとクラブヘッド構造との着脱可能な係合を可能にするために締められ、ゆるめられる構造は、たとえば、プレーヤが指を使って接続部を締めよう、またはゆるめようとすることを止めさせるための指締め防止特徴を含むこともできる。一つのタイプの指締め防止構造が、ロックナット950に提供されたリング952に関連して先に記載されている。本発明を逸脱することなく、任意の他の所望のタイプの指締め防止構造を、たとえば、ロックナット500、900もしくは950または上記他の構造に含めることができる。たとえば、鋭利な外縁をロックナット500、900または950に提供して、簡単な手による締めまたはゆるめを止めさせることもできる。別の例として、ロックナット500、900または950の外縁を、非常に滑らかにする、および/または、ロックナットを指で締める、またはゆるめるのに十分な力を加えることを妨げるであろう滑りやすい材料で作る、またはコーティングすることもできる。
【0080】
別の例として、アセンブリ全体の固定構造と正しく係合および/または係合解除するために使用する必要がある特殊な工具またはロックを提供することもできる(上記キットの一部として潜在的に含められる)。より具体的な例として、シャフト106、シャフトアダプタ700またはクラブヘッド200は、ひとたび十分な締め付け力が加えられたならばロックナット500、900または950の側に設けられた一つまたは複数の開口の中に延びてナット500、900または950を他の接続パーツに対して定位置にロックするばね押し機構を含むことができる。接続部を取り外すために、ロックナット500、900または950中に設けられた開口の中に延びて、ばね押し機構を押し戻し、シャフト106、シャフトアダプタ700および/またはクラブヘッド200に対するロックナット500、900または950の回転を可能にする工具が提供されてもよい。ロック機構が正しくロック、ロック解除および/または動作不能にされたとき、機構は、カチッという可聴音または他の指示(たとえば視覚的、聴覚的または触覚的)を提供することができる。
【0081】
別の例として、接続部を締め、ゆるめるためのレンチは、ロックナット500、900または950を完全に締める、またはゆるめるのに十分な力を加えるために、ロックナット構造500、900または950の側壁に設けられたスロット、溝または開口の中に延びなければならない自由端要素を含むことができる。スロット、溝または開口は、レンチの自由端要素がスロット、溝または開口の中へ、ロックナット500、900または950の軸方向、軸方向を横切る方向または他の所望の方向に延びるように配設されることができる。レンチの各自由端は、その対応するスロット、溝または開口に同じ方向で入る必要はない。さらに別の例として、ロックナット構造500、900または950の側面に凹んだセットスクリューを提供することもでき、このセットスクリューが、シャフト106、シャフトアダプタ700および/またはクラブヘッドの一つの側面または側面中の開口と係合する。さらに別の代替として、望むならば、クラブヘッド構造(たとえばホーゼル)が、ロックナット構造の側面または側面中に設けられた開口の中に延びる凹んだセットスクリューを含むこともできる。なおさらなる例として、望むならば、手で外すことができない重なるカバー部材を接続部の関連部分の上に提供することもできる。本発明を逸脱することなく、他のロック構造および機構を提供することもできる。
【0082】
本発明を逸脱することなく、シャフト、クラブヘッドおよびクラブヘッド/シャフト接続アセンブリの構造全体における多くの改変が可能である。さらには、本発明を逸脱することなく、記載の組み立てプロセスの様々なステップを変更、順序変更、組み合わせおよび/または省略することもできる。追加的または代替的に、望むならば、そのような構造において、クラブヘッドを、シャフト上の異なるクラブヘッド(たとえば異なるロフト、ライ角、サイズ、銘柄などのクラブヘッド)と速やかかつ容易に交換することができる。
【0083】
結び
本発明を実施する好ましい形態を含む具体例に関して本発明を詳細に説明したが、当業者は、上記システムおよび方法の数多くの改変および変更があるということを理解するであろう。したがって、本発明の真意および範囲は、請求の範囲に述べられるように広義に解釈されるべきである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
挿入可能なシャフトアダプタを受けるように構成された内部チャンバを有するゴルフクラブヘッドであって、該内部チャンバが、
シャフトリテーナを取り外し可能に受け、かつ固定するように構成された、該ゴルフクラブヘッドの外部部分に近接する受け機構、および
正多角形の断面形状を有する外周を有する回転阻止構造
を含む、ゴルフクラブヘッド、
上端および下端を有するシャフトアダプタであって、
該下端が、該ゴルフクラブヘッドの該回転阻止構造の該外周の少なくとも一部分と係合または嵌合して該クラブヘッドに対する該シャフトアダプタの回転を阻止するように構成された回転阻止構造を含み、
該シャフトアダプタが、該ゴルフクラブヘッドの該内部チャンバ内に複数の異なる配置で嵌ることができ、
少なくとも一つの配置が別の配置とは異なるクラブ特性を提供する、シャフトアダプタ、ならびに
内周および外周を有するシャフトリテーナであって、
該内周が、クラブシャフト上で滑動可能に係合するように構成されており、かつ
該外周が、該クラブヘッドの該受け機構によって取り外し可能に固定されるように構成されている、シャフトリテーナ
を含む、ゴルフクラブ。
【請求項2】
シャフトアダプタがゴルフクラブヘッド内に受けられることができる複数の異なる配置が、該シャフトアダプタまたは該ゴルフクラブヘッドの前記内部チャンバの少なくとも一つの回転阻止構造の辺の数に等しい、請求項1記載のゴルフクラブ。
【請求項3】
クラブヘッドの内部チャンバが、ゴルフクラブヘッドの回転阻止構造よりも小さい周囲を有する保定部分をさらに含み、かつシャフトアダプタが、該クラブヘッドの該内部チャンバの該保定部分内に受けられるように構成された保定部材を含む、請求項1記載のゴルフクラブ。
【請求項4】
シャフトアダプタが軸方向変化領域を含む、請求項1記載のゴルフクラブ。
【請求項5】
軸方向変化領域が、シャフトの軸をゴルフクラブヘッドのホーゼル軸に対して約2.5°偏らせるように構成されている、請求項4記載のゴルフクラブ。
【請求項6】
クラブヘッドの内部チャンバの受け機構が、シャフトリテーナの外周上のねじ構造と螺合するように構成されたねじ固定構造を含む、請求項1記載のゴルフクラブ。
【請求項7】
シャフトリテーナが、内部チャンバの受け機構への該シャフトリテーナの接続および取り外しを支援するように構成された把持構造をさらに含む、請求項1記載のゴルフクラブ。
【請求項8】
シャフトアダプタが、8つの異なる配置でゴルフクラブヘッド内に受けられることができる、請求項1記載のゴルフクラブ。
【請求項9】
シャフトアダプタが、12の異なる配置でゴルフクラブヘッド内に受けられることができる、請求項1記載のゴルフクラブ。
【請求項10】
シャフトアダプタが、16の異なる配置でゴルフクラブヘッド内に受けられることができる、請求項1記載のゴルフクラブ。
【請求項11】
ゴルフクラブヘッドの回転阻止構造の周囲が、8辺、12辺および16辺からなる群より選択される辺の量を有する正多角形の断面形状を有する、請求項1記載のゴルフクラブ。
【請求項12】
ゴルフクラブが、シャフトアダプタの上端に取り付けられるように構成されたシャフトをさらに含み、該シャフトが軸方向変化領域を含む、請求項1記載のゴルフクラブ。
【請求項13】
シャフトアダプタがシャフトに永久的に固定されている、請求項1記載のゴルフクラブ。
【請求項14】
シャフトアダプタをゴルフクラブヘッドの内部チャンバに取り外し可能に挿入する工程であって、
該内部チャンバが、該シャフトアダプタの回転阻止構造と係合して該ゴルフクラブヘッド内での該シャフトアダプタの回転を防ぐ正多角形の断面形状を形成する回転阻止構造を含み、
該シャフトアダプタが、該ゴルフクラブの該内部チャンバ内に複数の異なる配置で嵌ることができ、
少なくとも一つの配置が別の配置とは異なるクラブ特性を提供する、工程、ならびに
シャフトリテーナを該ゴルフクラブヘッドの該内部チャンバに取り外し可能に固定して、該シャフトアダプタの該回転阻止構造を該内部チャンバの該回転阻止構造と係合させる工程であって、該シャフトリテーナの内周が該シャフトアダプタの上部の通過を許す、工程
を含む、ゴルフクラブを組み立てる方法。
【請求項15】
シャフトアダプタが中空の上端を含み、かつ
シャフトを該シャフトアダプタの該上端に挿入する工程
をさらに含む、請求項14記載の方法。
【請求項16】
シャフトアダプタがシャフトの自由端を含む、請求項14記載の方法。
【請求項17】
クラブヘッドの内部チャンバが保定部分をさらに含み、かつシャフトアダプタが、該シャフトアダプタを該ヘッドの該内部チャンバ中に係合させた場合に該クラブヘッドの該内部チャンバの該保定部分と係合する保定部材を含む、請求項14記載の方法。
【請求項18】
シャフトアダプタが軸方向変化領域を含む、請求項14記載の方法。
【請求項19】
シャフトが軸方向変化領域を含む、請求項15記載の方法。
【請求項20】
軸方向変化領域が、シャフトの軸をゴルフクラブヘッドのホーゼル軸に対して約2.5°偏らせるように構成されている、請求項18記載の方法。
【請求項21】
クラブヘッドの回転阻止構造がテーパを有する、請求項14記載の方法。
【請求項22】
シャフトアダプタをゴルフクラブヘッドの内部チャンバ内に取り外し可能に係合させることができる8つの異なる配置がある、請求項14記載の方法。
【請求項23】
シャフトアダプタをゴルフクラブヘッドの内部チャンバ内に取り外し可能に係合させることができる12の異なる配置がある、請求項14記載の方法。
【請求項24】
シャフトアダプタをゴルフクラブヘッドの内部チャンバ内に取り外し可能に係合させることができる16の異なる配置がある、請求項14記載の方法。
【請求項25】
クラブヘッドの回転阻止構造の周囲が、8辺、12辺および16辺からなる群より選択される辺の量を有する正多角形の断面形状を有する、請求項14記載の方法。
【請求項26】
挿入可能なシャフトアダプタを受けるように構成された内部チャンバを有するゴルフクラブヘッドであって、該内部チャンバが、
シャフトリテーナを取り外し可能に受け、かつ固定するように構成された、該ゴルフクラブヘッドの外部部分に近接する受け機構、および
正多角形の断面形状を有する外周を有する回転阻止構造
を含む、ゴルフクラブヘッド、ならびに
人に指示して以下の方法:
下端が、該ゴルフクラブヘッドの該回転阻止構造の該外周の少なくとも一部分と係合して該クラブヘッドに対する該シャフトアダプタの回転を防ぐように構成された回転阻止構造を含み、
該シャフトアダプタが、該ゴルフクラブヘッドの該内部チャンバ内に複数の異なる配置で嵌ることができ、
少なくとも一つの配置が別の配置とは異なるクラブ特性を提供する、
上端および該下端を有するシャフトアダプタを該内部チャンバに挿入する工程;および
シャフトリテーナを該クラブヘッドの受け機構に取り外し可能に固定して、該シャフトアダプタを該クラブヘッドに取り外し可能に固定し、かつ該シャフトリテーナの内周がクラブシャフトまたはクラブアダプタの少なくとも一つに滑動可能に係合することを可能にする工程、
を実行させるための取り扱い指示書
を含む、キット。
【請求項27】
シャフトアダプタがゴルフクラブヘッド内に受けられることができる複数の異なる配置が、該シャフトアダプタまたは該ゴルフクラブヘッドの内部チャンバの少なくとも一つの回転阻止構造の辺の数に等しい、請求項26記載のキット。
【請求項28】
上端および下端を有するシャフトアダプタをさらに含み、
該下端が、ゴルフクラブヘッドの回転阻止構造の辺の外周の少なくとも一部分と係合するように構成された回転阻止構造を含み、
該シャフトアダプタが、該ゴルフクラブヘッドの該内部チャンバ内に複数の異なる配置で嵌ることができる、請求項26記載のキット。
【請求項29】
内周および外周を有するシャフトリテーナをさらに含み、
該内周が、クラブシャフトまたはシャフトアダプタに滑動可能に係合するように構成されており、かつ
外部分が、クラブヘッドの受け機構によって取り外し可能に固定されるように構成されている、請求項28記載のキット。
【請求項30】
シャフトアダプタが軸方向変化領域を含む、請求項26記載のキット。
【請求項31】
軸方向の変化領域が、シャフトの軸をゴルフクラブヘッドのホーゼル軸に対して約2.5°偏らせるように構成されている、請求項30記載のキット。
【請求項32】
クラブヘッドの内部チャンバ中のシャフトアダプタの様々な配置に対する該クラブヘッドのフェース角、ライ角およびロフト角に関する情報をさらに含む、請求項31記載のキット。
【請求項33】
挿入可能なシャフトアダプタを受けるように構成された内部チャンバを有するゴルフクラブヘッドであって、該内部チャンバが、
シャフトリテーナを取り外し可能に受け、かつ固定するように構成された、該ゴルフクラブヘッドの外部部分に近接する受け機構、および
回転阻止構造
を含む、ゴルフクラブヘッド、
上端および下端を有するシャフトアダプタであって、
該上端が、ゴルフクラブシャフトと係合するように構成されており、
該下端が、該ゴルフクラブヘッドの該回転阻止構造の外周の少なくとも一部分と係合または嵌合して該クラブヘッドに対する該シャフトアダプタの回転を防ぐように構成された回転阻止構造を含み、
該シャフトアダプタが、該ゴルフクラブヘッドの該内部チャンバ内に複数の異なる配置で嵌ることができ、かつ
該ゴルフクラブヘッドに対する該シャフトアダプタの少なくとも一つの配置が該ゴルフクラブヘッドに対する該シャフトアダプタの別の配置とは異なるクラブ特性を提供する、シャフトアダプタ、ならびに
内周および外周を有するシャフトリテーナであって、
該内周が、該シャフトアダプタの該上端上で軸方向に滑動するように構成されており、かつ
該外周が、該クラブヘッドの該受け機構を取り外し可能なやり方で固定するように構成されている、シャフトリテーナ
を含む、ゴルフクラブ。
【請求項34】
ゴルフクラブヘッドの内部チャンバが、該ゴルフクラブヘッドの回転阻止構造よりも小さい周囲を有する保定部分をさらに含み、かつ
シャフトアダプタが、該クラブヘッドの該内部チャンバの該保定部分内に受けられるように構成された保定部材を含む、請求項33記載のゴルフクラブ。
【請求項35】
ゴルフクラブヘッドの内部チャンバが、該内部チャンバ中、該ゴルフクラブヘッドの回転阻止構造よりも深く位置するグロメット保定部分をさらに含み、かつ
ゴルフクラブが、該グロメット保定部分中に受けられたグロメットをさらに含む、請求項33記載のゴルフクラブ。
【請求項36】
シャフトアダプタが、グロメットと係合する保定部材を含む、請求項35記載のゴルフクラブ。
【請求項37】
シャフトリテーナが、シャフトアダプタ上、該シャフトアダプタの上端と下端との間に提供された一つまたは複数の固定面と係合する一つまたは複数の固定面を含む、請求項33記載のゴルフクラブ。
【請求項38】
シャフトリテーナが一つまたは複数の固定面を含み、かつ
シャフトアダプタが、その上端とその下端との間に提供された一つまたは複数の固定面を含み、かつ
ゴルフクラブが、該シャフトリテーナの該一つまたは複数の固定面と該シャフトアダプタの該一つまたは複数の固定面との間の中間要素をさらに含む、請求項33記載のゴルフクラブ。
【請求項39】
シャフトリテーナの一部分を包囲し、かつ該シャフトリテーナとシャフトアダプタとの間を軸方向に延びるスペーサ要素をさらに含む、請求項33記載のゴルフクラブ。
【請求項40】
スペーサ要素が、水またはくずがシャフトアダプタに侵入することを少なくとも部分的に防ぐ、請求項39記載のゴルフクラブ。
【請求項41】
シャフトアダプタと係合した環状リングをシャフトリテーナの端部の外側の場所にさらに含む、請求項33記載のゴルフクラブ。
【請求項42】
環状リングを越えて延びるカバー要素をさらに含む、請求項41記載のゴルフクラブ。
【請求項43】
シャフトと係合したカバー要素をシャフトリテーナの外側かつ上方の場所にさらに含む、請求項33記載のゴルフクラブ。
【請求項44】
シャフトアダプタが、ゴルフクラブシャフトを受けるための内部チャンバを有し、該シャフトアダプタが、該内部チャンバを包囲する円柱形外部構造を有し、該内部チャンバが、該円柱形外部構造の軸方向とは異なる軸方向を有する、請求項33記載のゴルフクラブ。
【請求項45】
請求項33記載のゴルフクラブ、ならびに
人に指示して以下の方法:
シャフトアダプタをゴルフクラブヘッドの内部チャンバ内に挿入する工程、および
シャフトリテーナを該クラブヘッドの受け機構に取り外し可能に固定して、該シャフトアダプタを該クラブヘッドに取り外し可能に固定する工程、
を実行させるための取り扱い指示書、
を含む、キット。
【請求項46】
取り扱い指示が、クラブヘッドの内部チャンバ中のシャフトアダプタの様々な配置に対する該クラブヘッドのフェース角、ライ角およびロフト角の少なくとも一つに関する情報をさらに含む、請求項45記載のキット。
【請求項47】
請求項33記載のゴルフクラブ、ならびに
クラブヘッドの内部チャンバ中のシャフトアダプタの様々な配置に対する該クラブヘッドのフェース角、ライ角およびロフト角の少なくとも一つに関する印刷された情報
を含む、キット。
【請求項48】
挿入可能なシャフトアダプタを受けるように構成された内部チャンバを有するゴルフクラブヘッドであって、該内部チャンバが、
シャフトリテーナを取り外し可能に受け、かつ固定するように構成された、該ゴルフクラブヘッドの外部部分に近接する受け機構、および
回転阻止構造
を含む、ゴルフクラブヘッド、
上端および下端を有するシャフトアダプタであって、
該上端が、ゴルフクラブシャフトと係合するように構成されており、
該下端が、該ゴルフクラブヘッドの該回転阻止構造の外周の少なくとも一部分と係合または嵌合して該クラブヘッドに対する該シャフトアダプタの回転を防ぐように構成された回転阻止構造を含み、
該シャフトアダプタが、該ゴルフクラブヘッドの該内部チャンバ内に複数の異なる配置で嵌ることができ、
該ゴルフクラブヘッドに対する該シャフトアダプタの少なくとも一つの配置が該ゴルフクラブヘッドに対する該シャフトアダプタの別の配置とは異なるクラブ特性を提供し、かつ
該シャフトアダプタが、該シャフトアダプタの該上端と該下端との間に位置する一つまたは複数の半径方向に延びる固定面を含む、シャフトアダプタ、
内周および外周を有するシャフトリテーナであって、
該内周が、該シャフトアダプタの該上端上で軸方向に滑動するように構成されており、
該外周が、該クラブヘッドの該受け機構を取り外し可能なやり方で固定するように構成されており、かつ
該シャフトリテーナが、該シャフトアダプタ上に提供された該一つまたは複数の半径方向に延びる固定面と直接的または間接的に係合する一つまたは複数の半径方向に延びる固定面を含む、シャフトリテーナ、ならびに
該シャフトリテーナの一部分を包囲し、かつ該シャフトリテーナと該シャフトアダプタとの間を軸方向に延びる、スペーサ要素
を含む、ゴルフクラブ。
【請求項49】
ゴルフクラブヘッドの内部チャンバが、該内部チャンバ中、該ゴルフクラブヘッドの回転阻止構造よりも深く位置するグロメット保定部分をさらに含み、かつゴルフクラブが、該グロメット保定部分中に受けられたグロメットをさらに含む、請求項48記載のゴルフクラブ。
【請求項50】
シャフトリテーナの一つまたは複数の固定面とシャフトアダプタの一つまたは複数の固定面との間に位置する中間要素をさらに含む、請求項48記載のゴルフクラブ。
【請求項51】
スペーサ要素が、水またはくずがシャフトアダプタに侵入することを少なくとも部分的に防ぐ、請求項48記載のゴルフクラブ。
【請求項52】
シャフトアダプタと係合した環状リングをシャフトリテーナの端部の外側の場所にさらに含む、請求項48記載のゴルフクラブ。
【請求項53】
環状リングを越えて延びるカバー要素をさらに含む、請求項52記載のゴルフクラブ。
【請求項54】
シャフトと係合したカバー要素をシャフトリテーナの外側かつ上方の場所にさらに含む、請求項48記載のゴルフクラブ。
【請求項55】
シャフトリテーナが、ゴルフクラブシャフトを受けるための内部チャンバを有し、該シャフトリテーナが、該内部チャンバを包囲する円柱形外部構造を有し、該内部チャンバが、該円柱形外部構造の軸方向とは異なる軸方向を有する、請求項48記載のゴルフクラブ。
【請求項56】
請求項48記載のゴルフクラブ、ならびに
人に指示して以下の方法:
シャフトアダプタをゴルフクラブヘッドの内部チャンバ内に挿入する工程、および
シャフトリテーナを該クラブヘッドの受け機構に取り外し可能に固定して、該シャフトアダプタを該クラブヘッドに取り外し可能に固定する工程、
を実行させるための取り扱い指示書、
を含む、キット。
【請求項57】
取り扱い指示が、クラブヘッドの内部チャンバ中のシャフトアダプタの様々な配置に対する該クラブヘッドのフェース角、ライ角およびロフト角の少なくとも一つに関する情報をさらに含む、請求項56記載のキット。
【請求項58】
請求項48記載のゴルフクラブ、ならびに
クラブヘッドの内部チャンバ中のシャフトアダプタの様々な配置に対する該クラブヘッドのフェース角、ライ角およびロフト角の少なくとも一つに関する印刷された情報
を含む、キット。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11A】
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【図11B】
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【図12A】
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【図12B】
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【図12C】
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【図12D】
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【図12E】
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【図13】
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【公表番号】特表2011−528938(P2011−528938A)
【公表日】平成23年12月1日(2011.12.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−520081(P2011−520081)
【出願日】平成21年7月13日(2009.7.13)
【国際出願番号】PCT/US2009/050344
【国際公開番号】WO2010/011510
【国際公開日】平成22年1月28日(2010.1.28)
【出願人】(505087849)ナイキ インコーポレーティッド (123)
【Fターム(参考)】