説明

サッシ及びサッシの改装方法

【課題】意匠性及び耐久性に優れ、また改装が容易でサッシ枠体の見込み寸法違いにも対応可能なサッシを提供する。
【解決手段】補助枠体2は建物駆体の開口部内周面に沿う内周面部24と、内周面部24の室外端部から建物駆体の室外面に沿うように伸びる室外固定面部25と、内周面部24から内周側に伸びる内周突出部26とを有し、室外固定面部25は建物駆体の室外面に固着され、内周突出部26は先端部がサッシ枠体1の室外端部と当接すると共に、建物駆体の室外面に沿うように設けられる外装材33の開口部における見付方向突出幅と同じまたは短く形成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建物駆体の開口部に取付けられるサッシ及びサッシの改装方法に関し、特に建物駆体に補助枠体を取付け、この補助枠体に内周側にサッシ枠体を取付けてなるサッシ及びサッシの改装方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、サッシを改装する方法としては、大きく分けて2つの手段がある。一つは、サッシを取替える際に、建物駆体の開口部に固定された既存のサッシ枠体を取り外し、新しいサッシ枠体を取付けるものである。もう一つは、建物駆体の開口部に固定された既存のサッシ枠体をそのままにして、これに対し新しいサッシ枠体を取付けるものである。
【0003】
前者の手段においては、サッシ枠体における開口幅を改装の前後で同じとすることができるが、取替時に建物駆体を傷つけることとなり、また工期やコストも多くかかる。後者の手段においては、工期やコストを抑えることはできるが、開口幅が改装前よりも小さくなってしまうという問題があった。したがって、前者の手段は大掛かりなリフォーム時に用いられ、後者の手段は簡易なリフォーム時に用いられるのが一般的である。
【0004】
近年、住宅の寿命は長くなる傾向にあり、また極めて長期に渡って使われることを前提とした住宅が建設されることも多い。しかし、サッシの寿命は一般的に住宅の寿命より短いため、サッシの寿命ごとに改装を行う必要が出てくる。このように定期的にサッシの改装を行うことが予定されている場合に、サッシ枠体を着脱自在な補助枠体を建物駆体の開口部に取付けておき、新旧のサッシ枠の取替を補助枠体に対して行うことで、外壁を傷つけず、開口幅を小さくすることがないサッシとすることができる。このようなサッシとしては、例えば特許文献1に挙げるようなものがある。
【特許文献1】特開2005−320739号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、従来のサッシにおいては、補助枠体が室内あるいは室外側に露出するものであったため、意匠性を損ねると共に、長期に渡って建物駆体に取付けられた状態となる補助枠体の耐久性の点でも問題があった。また、建物駆体の室内外に設けられる外装材や内装材との関係があまり考慮されていないため、改装の際にはこれらを全て取り外す必要があった。さらには、サッシ枠体の見込み寸法が変わった場合には対応できないという問題もあった。
【0006】
本発明は前記課題を鑑みてなされたものであり、意匠性及び耐久性に優れ、また改装が容易でサッシ枠体の見込み寸法違いにも対応可能なサッシ及びサッシの改装方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するため、本発明に係るサッシは、建物駆体の開口部に補助枠体を取付け、該補助枠体の内周側にサッシ枠体を取付けてなるサッシにおいて、
前記補助枠体は前記建物駆体の開口部内周面に沿う内周面部と、該内周面部の室外端部から前記建物駆体の室外面に沿うように伸びる室外固定面部と、前記内周面部から内周側に伸びる内周突出部とを有し、
前記室外固定面部は前記建物駆体の室外面に固着され、前記内周突出部は先端部が前記サッシ枠体の室外端部と当接すると共に、前記建物駆体の室外面に沿うように設けられる外装材の開口部における見付方向突出幅と同じまたは短く形成されることを特徴として構成されている。
【0008】
また、本発明に係るサッシは、前記補助枠体は前記内周面部の内周突出部より室内側に枠固定片部を突出状に備え、該枠固定片部に前記サッシ枠体が固着されることを特徴として構成されている。
【0009】
さらに、本発明に係るサッシは、前記枠固定片部には連結部材が固定され、該連結部材に前記サッシ枠体が固定されることを特徴として構成されている。
【0010】
さらにまた、本発明に係るサッシは、前記連結部材は前記枠固定片部に当接固定される補助枠固定部と、該補助枠固定部と一体的で前記サッシ枠体の外周面側に固定されるサッシ枠固定部とを有することを特徴として構成されている。
【0011】
そして、本発明に係るサッシは、前記サッシ枠体は室内端部が前記建物駆体の室内面と離隔し、前記サッシ枠体と補助枠体の室内側露出部を覆うように、前記サッシ枠体の室内端部と建物駆体の室内面との間にカバー材が室内側から取付けられることを特徴として構成されている。
【0012】
また、本発明に係るサッシの改装方法は、補助枠体が取付けられた建物駆体の開口部に旧サッシ枠体に替えて新サッシ枠体を取付けるサッシの改装方法において、
前記補助枠体は前記建物駆体の開口部内周面に沿う内周面部と、該内周面部の室外端部から前記建物駆体の室外面に沿って固定される室外固定面部と、前記内周面部から内周側に伸びる内周突出部とが形成され、
前記旧サッシ枠体の室内側に取付けられているカバー材を室内側から取り外して前記旧サッシ枠体及び補助枠体を室内側に露出させ、前記旧サッシ枠体を前記補助枠体から取り外し、
前記新サッシ枠体の外周面に形成された外周フィン部を、室内側から前記補助枠体の内周突出部に対し当接固定し、前記新サッシ枠体の室内側からカバー材を取付けて、該カバー材により前記新サッシ枠体と補助枠体の室内側露出部を覆うことを特徴として構成されている。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係るサッシによれば、室外固定面部は建物駆体の室外面に固着され、内周突出部は先端部がサッシ枠体の室外端部と当接すると共に、建物駆体の室外面に沿うように設けられる外装材の開口部における見付方向突出幅と同じまたは短く形成されることにより、補助枠体が外部に露出しないようにすることができ、長期の使用に伴う補助枠体の劣化速度を小さくすることができる。
【0014】
また、本発明に係るサッシによれば、補助枠体は内周面部の内周突出部より室内側に枠固定片部を突出状に備え、枠固定片部にサッシ枠体が固着されることにより、通常のサッシ枠体を補助枠体に固定することができる。
【0015】
さらに、本発明に係るサッシによれば、枠固定片部には連結部材が固定され、連結部材にサッシ枠体が固定されることにより、見込寸法の異なるサッシ枠体であっても補助枠体に取付けることができる。
【0016】
さらにまた、本発明に係るサッシによれば、連結部材は枠固定片部に当接固定される補助枠固定部と、補助枠固定部と一体的でサッシ枠体の外周面側に固定されるサッシ枠固定部とを有することにより、連結部材に対して通常のサッシ枠体を固定することができる。
【0017】
そして、本発明に係るサッシによれば、サッシ枠体は室内端部が建物駆体の室内面と離隔し、サッシ枠体と補助枠体の室内側露出部を覆うように、サッシ枠体の室内端部と建物駆体の室内面との間にカバー材が室内側から取付けられることにより、内装材を傷つけることなく、カバー材を取り外すだけでサッシ枠体の取替を可能とすることができる。
【0018】
また、本発明に係るサッシの改装方法によれば、新サッシ枠体は、外周面に形成された外周フィン部が室内側から補助枠体の内周突出部に対し当接固定され、新サッシ枠体の室内側からカバー材を取付けて、カバー材により新サッシ枠体と補助枠体の室内側露出部を覆うことにより、カバー材を室内側から取り外すだけでサッシ枠体を室内側から取り外すことができるようになり、容易にサッシ枠体の取替作業を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
本発明の実施形態について図面に沿って詳細に説明する。図1には本実施形態におけるサッシの縦断面図を、図2には本実施形態におけるサッシの横断面図を、それぞれ示している。これら各図に示すように、本実施形態におけるサッシは、建物駆体の開口部に対して補助枠体2が取付けられ、その内周側にはサッシ枠体1が取付けられると共に、サッシ枠体1内にはガラス板からなるパネル体3が納められてなる、いわゆる嵌め殺し窓として構成されている。
【0020】
本実施形態のサッシは、補助枠体2が建物駆体の開口部に取付けられたままの状態で、サッシ枠体1を補助枠体2に対して着脱することで、サッシ枠体1が古くなった場合などにおいて、古いサッシ枠体1を新しいサッシ枠体1に取替えることのできるものである。
【0021】
サッシ枠体1は、サッシ上枠10とサッシ下枠11及び左右のサッシ縦枠12、12を方形状に枠組みして構成されている。また、補助枠体2は補助上枠20と補助下枠21及び左右の補助縦枠22、22を方形状に枠組みして構成されている。サッシ枠体1には、パネル体3の室外面を保持する室外押圧片13が形成され、それと対向するようにパネル体3の室内面側には押縁部材14が取付けられ、これら室外押圧片13と押縁部材14により、パネル体3を保持固定している。
【0022】
補助上枠20と補助縦枠22は、建物駆体の開口部内周面30に沿う内周面部24を備え、内周面部24の室外端部から建物駆体の室外面31に沿うように伸びる室外固定面部25と、内周面部24の室外側において補助枠体2の内周側に向かって伸びる内周突出部26とを有している。また、内周面部24の室内端部には、補助枠体2の内周側に向かって伸びる枠固定片部28が形成され、さらにその根元部から室内側に向かって伸びる室内固定部29も形成されている。
【0023】
図3には、補助枠体2に対するサッシ枠体1の分解横断面図を示している。室外固定面部25は、建物駆体の室外面31に当接すると共に、ねじ止め固定される。また、室内固定部29は、建物駆体の開口部内周面30に当接すると共に、ねじ止め固定される。これらによって、補助上枠20と補助縦枠22は、それぞれ建物駆体に対して固定されている。
【0024】
内周面部24から補助枠体2の内周側に向かって伸びる内周突出部26は、先端部に気密材27を有しており、サッシ枠体1の室外端部に対し当接して、補助枠体2とサッシ枠体1の間の気密性及び水密性を確保するようにしている。
【0025】
ここで、建物駆体の室外面31に沿うように外装材33が設けられていて、外装材33は開口部の見付方向内側に突出している。補助上枠20と補助縦枠22の内周突出部26は、先端部の位置が外装材33の見付方向内周端部と同じ位置となるようにされて、外装材33よりも見付方向内側に突出しない長さに形成されている。なお、内周突出部26は、外装材33から見付方向内側に突出しない長さであればよく、したがってその長さを外装材33の見付方向突出幅よりも短くなるようにしてもよい。
【0026】
内周面部24において内周突出部26よりも室内側に配置される枠固定片部28は、内周突出部26よりも突出長さが短く形成されている。このため、補助枠体2において最も内周側に突出しているのは、内周突出部26となる。この内周突出部26が、外装材33の見付方向突出幅より突出しない長さを有して形成されているので、補助枠体2において補助上枠20と補助縦枠22は、室外側の面が外部に露出しないこととなる。
【0027】
また、サッシ上枠10とサッシ縦枠12の室外突出部15が、補助上枠20と補助縦枠22の内周突出部26の先端部にそれぞれ当接し、サッシ上枠10とサッシ縦枠12の外周フィン部16が、補助上枠20と補助縦枠22の枠固定片部28に対して室内側からそれぞれ当接するので、補助上枠20と補助縦枠22の各内周面部24は、それぞれサッシ上枠10とサッシ縦枠12によって覆われて、外部に露出しない。このように、補助上枠20と補助縦枠22は、外装材33及びサッシ枠体1によって外部に露出しないようにされている。
【0028】
補助下枠21は、補助上枠20や補助縦枠22と同様、内周面部24と室外固定面部25、枠固定片部28及び室内固定部29を有している。一方で、補助下枠21は内周突出部26を有していないが、補助下枠21の内周面部24はサッシ下枠11によって覆われ、また補助下枠21の室外面側には水切り部材18が設けられて、これらによって補助下枠21が露出しないようにされている。
【0029】
サッシ枠体1の室内側には、四周に渡ってアングル部17が設けられる。このアングル部17から建物駆体の室内面32に設けられる内装材34に渡って、室内側からカバー材23が設けられる。カバー材23は、内周端でアングル部17に対して当接固定され、外周端で内装材34に当接される。サッシ枠体1は、室内端部が建物駆体の室内面32と離隔するように形成されており、サッシ枠体1の室内側と建物駆体の開口部によって凹状の空間部が四周に渡って形成される。この空間部を塞ぐようにカバー材23が室内側から取付けられる。
【0030】
カバー材23は、このように枠体1の室内端と内装材34の間を渡すように、室内側から取付けられるので、サッシの改装の際には、単に枠体1から取り外すだけでサッシ枠体1と補助枠体2を室内側に露出させサッシ枠体1を取り外し自在とすることができて、内装材34に影響を与えることがない。また、カバー材23によって枠体1及び補助枠体2の室内側面を覆うこととなるので、これら枠体1及び補助枠体2を室内側に露出させず、意匠性を良好にすることができる。
【0031】
以上のように、建物駆体に固定される補助枠体2は、最も内周側に突出する内周突出部26が、外装材33の見付方向突出幅よりも突出しないように形成され、内周突出部26の先端部はサッシ枠体1の室外端と当接しているので、補助枠体2が外部に露出しないようにすることができ、長期の使用に伴う補助枠体2の劣化速度を小さくすることができる。また、補助枠体2は外装材33とサッシ枠体1及びカバー材23により外部に露出しないので、意匠性も良好にすることができる。
【0032】
サッシを改装する際、サッシ枠体1の見込寸法が異なる場合、そのままでは補助枠体2に取付けることができない。この場合には、連結部材を介して補助枠体2に対しサッシ枠体1を取付ける。図4には見込寸法が異なるサッシ枠体1を取付けた場合の縦断面図を、図5には見込寸法が異なるサッシ枠体1を取付けた場合の横断面図を、それぞれ示している。図4及び図5において、補助枠体2とその建物駆体に対する取付構造は、図1及び図2と全く同じである。
【0033】
図4及び図5においては、サッシ枠体1の見込方向寸法が図1及び図2よりも大きい。このため、サッシ枠体1の補助枠体2に対する固定位置が、図1及び図2とは異なっている。図4に示すように、サッシ上枠10は、上連結部材40を介して補助上枠20に対して固定されている。上連結部材40は、補助上枠20の枠固定片部28に対して室内側から当接、ねじ止めされる補助枠固定部43と、サッシ上枠10の外周面に当接、係合されるサッシ枠固定部44とで、断面略L字状をなすように形成されている。
【0034】
また、サッシ下枠11は、下連結部材41を介して補助下枠21に対して固定されている。下連結部材41は、補助下枠21の枠固定片部28に対して室内側から当接、ねじ止めされる補助枠固定部43と、サッシ下枠11の外周面に当接、係合されるサッシ枠固定部44とで、略一直線状をなすように形成されている。
【0035】
図5に示すように、サッシ縦枠12は、縦連結部材42を介して補助縦枠22に対して固定されている。縦連結部材42は、補助縦枠22の枠固定片部28に対して室内側から当接、ねじ止めされる補助枠固定部43と、サッシ縦枠12の外周面に形成される係止片19に対して係止固定されるサッシ枠固定部44とで、断面略L字状をなすように形成されている。
【0036】
このように、連結部材を介してサッシ枠体1を補助枠体2に対して取付けることで、サッシ枠体1を取替える際に、見込方向寸法が異なるものであっても用いることができ、将来、サッシの規格が変更されるなどした場合であっても、補助枠体2を取り外すことなくそのまま用いることができる。
【0037】
本実施形態では、補助枠体2に取付けるサッシ枠体1は、嵌め殺し窓を構成するものであるが、その他の種類の窓を構成するものであってもよい。図6には縦辷り出し窓を構成する場合のサッシの縦断面図を、図7には縦辷り出し窓を構成する場合のサッシの横断面図を、それぞれ示している。
【0038】
図6及び図7において、サッシ枠体1は内部に開閉自在な障子4を納めている。障子4は、框体5内にガラス板からなるパネル体3を納めてなり、框体5にはサッシ枠体1に対して係脱自在な操作ハンドル6が設けられる。これに対応して、サッシ枠体1の形状も図1及び図2のものとは異なっているが、補助枠体2に対する取付構造は図1及び図2と同様である。このように、縦辷り出し窓を構成する場合においても、本発明を適用することができ、また引き違いサッシなどさらに他の種類の窓であってもよい。
【0039】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の適用は本実施形態には限られず、その技術的思想の範囲内において様々に適用されうるものである。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本実施形態におけるサッシの縦断面図である。
【図2】本実施形態におけるサッシの横断面図である。
【図3】補助枠体に対するサッシ枠体の分解横断面図である。
【図4】見込寸法が異なるサッシ枠体を取付けた場合の縦断面図である。
【図5】見込寸法が異なるサッシ枠体を取付けた場合の横断面図である。
【図6】縦辷り出し窓を構成する場合のサッシの縦断面図である。
【図7】縦辷り出し窓を構成する場合のサッシの横断面図である。
【符号の説明】
【0041】
1 サッシ枠体
2 補助枠体
3 パネル体
10 サッシ上枠
11 サッシ下枠
12 サッシ縦枠
20 補助上枠
21 補助下枠
22 補助縦枠
23 カバー材
24 内周面部
25 室外固定面部
26 内周突出部
27 気密材
28 枠固定片部
29 室内固定部
33 外装材
34 内装材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
建物駆体の開口部に補助枠体を取付け、該補助枠体の内周側にサッシ枠体を取付けてなるサッシにおいて、
前記補助枠体は前記建物駆体の開口部内周面に沿う内周面部と、該内周面部の室外端部から前記建物駆体の室外面に沿うように伸びる室外固定面部と、前記内周面部から内周側に伸びる内周突出部とを有し、
前記室外固定面部は前記建物駆体の室外面に固着され、前記内周突出部は先端部が前記サッシ枠体の室外端部と当接すると共に、前記建物駆体の室外面に沿うように設けられる外装材の開口部における見付方向突出幅と同じまたは短く形成されることを特徴とするサッシ。
【請求項2】
前記補助枠体は前記内周面部の内周突出部より室内側に枠固定片部を突出状に備え、該枠固定片部に前記サッシ枠体が固着されることを特徴とする請求項1記載のサッシ。
【請求項3】
前記枠固定片部には連結部材が固定され、該連結部材に前記サッシ枠体が固定されることを特徴とする請求項2記載のサッシ。
【請求項4】
前記連結部材は前記枠固定片部に当接固定される補助枠固定部と、該補助枠固定部と一体的で前記サッシ枠体の外周面側に固定されるサッシ枠固定部とを有することを特徴とする請求項3記載のサッシ。
【請求項5】
前記サッシ枠体は室内端部が前記建物駆体の室内面と離隔し、前記サッシ枠体と補助枠体の室内側露出部を覆うように、前記サッシ枠体の室内端部と建物駆体の室内面との間にカバー材が室内側から取付けられることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のサッシ。
【請求項6】
補助枠体が取付けられた建物駆体の開口部に旧サッシ枠体に替えて新サッシ枠体を取付けるサッシの改装方法において、
前記補助枠体は前記建物駆体の開口部内周面に沿う内周面部と、該内周面部の室外端部から前記建物駆体の室外面に沿って固定される室外固定面部と、前記内周面部から内周側に伸びる内周突出部とが形成され、
前記旧サッシ枠体の室内側に取付けられているカバー材を室内側から取り外して前記旧サッシ枠体及び補助枠体を室内側に露出させ、前記旧サッシ枠体を前記補助枠体から取り外し、
前記新サッシ枠体の外周面に形成された外周フィン部を、室内側から前記補助枠体の内周突出部に対し当接固定し、前記新サッシ枠体の室内側からカバー材を取付けて、該カバー材により前記新サッシ枠体と補助枠体の室内側露出部を覆うことを特徴とするサッシの改装方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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