説明

サッシ

【課題】開閉装置を有する樹脂サッシにおいてコストが低く、かつ額縁材を取付ける作業性も良好なサッシを提供する。
【解決手段】上下枠及び左右の縦枠を接合して枠組みした樹脂製の枠体1に、樹脂製の框体3を有してなる障子2を室内外方向に開閉自在に納め、枠体1の室内側には上補助枠30と下補助枠31及び左右の縦補助枠32からなる補助枠体5が設けられ、補助枠体5の室内側面は枠体1の室内面より室内側寄りに張り出して配置されると共に、四周に渡って面一状とされ、補助枠体5を構成する下補助枠31または縦補助枠32の室内側面に障子2を開閉させる開閉装置7を取付けてなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂製の枠体に障子を開閉自在に納めてなるサッシに関し、特に枠体の室内側に補助枠体を設け、この補助枠体に障子を開閉させる開閉装置を取付けてなるサッシに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、建物の躯体開口部に取付けられるサッシとして、枠体内に納められる障子を、室内外方向に開閉自在とした辷り出し窓が、従来知られている。辷り出し窓は、障子が枠体に開閉機構を介して支持されており、開閉機構は枠体の室内側に設けられる開閉装置と連係している。そして、開閉装置を操作することにより、障子を室内外方向に開閉することができる。
【0003】
開閉装置は、手で操作するハンドルあるいはチェーンを有したものや、電動で操作するユニットを有したものなどがある。この開閉装置を枠体に取付けるため、金属材からなる枠体の室内側に取付板を設けることがある。このようなサッシとしては、例えば特許文献1に挙げるようなものがある。
【特許文献1】特開2003−106040号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一方、上下枠及び左右の縦枠を溶着接合して枠組みした樹脂製の枠体に、樹脂製の框体を有した障子を納めた樹脂サッシが知られている。樹脂サッシは、枠体を構成する上下枠及び左右の縦枠が、同じ断面形状に形成され、各枠材の両端面が45°の角度を有する傾斜面状とされると共に、枠材同士が突き合わされ溶着されることで、枠体が枠組みされる。従来、樹脂サッシを辷り出し窓とする際には、枠体にカムラッチハンドルあるいはグレモンハンドルを取付ける構成が一般的であった。これに対し、窓を高所に設ける場合などには、遠隔操作を行うことのできる開閉装置を枠体に取付けることが必要となる。
【0005】
開閉装置を枠体に取付けるためには、取付けられる枠材に取付部分を設けたり、あるいは強度確保のために室内側に張り出すように形成する必要がある。前述のように樹脂サッシは、枠体を構成する各枠材が全て同じ断面形状を有するため、樹脂サッシを辷り出し窓とする場合に開閉装置を取付可能な構造とするためには、開閉装置が取付けられる枠材だけでなく、全ての枠材の構成を変更しなければならない。このため、コストが高くなるという問題があった。
【0006】
また、サッシにおいて枠体の室内側には額縁材が配設される。額縁材は枠体の四周に渡って設けられ、意匠性を良好にするため、室内側面は面一状となるように構成される。ここで、枠体を構成する枠材に、開閉装置を取付けるために取付板などを設けた場合、開閉装置が取付けられる枠材において額縁材の室外面は取付板に当接し、開閉装置が取付けられる枠材以外の枠材においては額縁材の室外面は枠材の室外面に当接するため、そのままでは額縁材の室外面が面一状とはならない。したがって、開閉装置が取付けられる枠材については額縁材の室内外方向長さを若干変える必要がある。このために現場で額縁材を僅かな長さだけ加工することとなるが、このような加工は困難であり、作業性を悪化させることとなる。
【0007】
本発明は前記課題を鑑みてなされたものであり、開閉装置を有する樹脂サッシにおいてコストが低く、かつ額縁材を取付ける作業性も良好なサッシを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するため、本発明に係るサッシは、上下枠及び左右の縦枠を接合して枠組みした樹脂製の枠体に、樹脂製の框体を有してなる障子を室内外方向に開閉自在に納めたサッシにおいて、
前記枠体の室内側には上補助枠と下補助枠及び左右の縦補助枠からなる補助枠体が設けられ、該補助枠体の室内側面は前記枠体の室内面より室内側寄りに張り出して配置されると共に、四周に渡って面一状とされ、前記補助枠体を構成する下補助枠または縦補助枠の室内側面に前記障子を開閉させる開閉装置を取付けてなることを特徴として構成されている。
【0009】
また、本発明に係るサッシは、前記補助枠体の室内側面は前記枠体の室内側に設けられる額縁材の室外面が当接する当接面とされることを特徴として構成されている。
【0010】
さらに、本発明に係るサッシは、前記枠体は外周面が室内面より室内側まで突出する室内突出片を有し、前記補助枠体は前記室内突出片に内周側から当接する枠体当接部と、前記室内側面から室内側に伸びて躯体開口部に内周側から当接する躯体当接部とを有し、前記枠体当接部は前記室内突出片と重合した状態で外周側からネジ止め固定され、前記躯体当接部は躯体開口部に当接した状態で内周側からネジ止め固定されることを特徴として構成されている。
【0011】
さらにまた、本発明に係るサッシは、前記補助枠体を構成する上補助枠及び下補助枠は前記枠体を構成する上枠及び下枠の室内面内周端部に設けられる被係合部に係合する係合部を有してなることを特徴として構成されている。
【0012】
そして、本発明に係るサッシは、前記補助枠体の上補助枠及び下補助枠には内周面に網戸を係止する被係止部が係止されることを特徴として構成されている。
【0013】
また、本発明に係るサッシは、前記下補助枠または縦補助枠は前記開閉装置が取付けられる部分の外周側に中空部を有してなることを特徴として構成されている。
【0014】
さらに、本発明に係るサッシは、前記補助枠体は金属材からなることを特徴として構成されている。
【0015】
さらにまた、本発明に係るサッシは、前記下補助枠または縦補助枠は前記開閉装置の取付部として前記枠体の内周面よりも内周側となる張り出し部を有することを特徴として構成されている。
【発明の効果】
【0016】
本発明に係るサッシによれば、枠体の室内側には上補助枠と下補助枠及び左右の縦補助枠からなる補助枠体が設けられ、補助枠体の室内側面は枠体の室内面より室内側寄りに張り出して配置されると共に、四周に渡って面一状とされ、補助枠体を構成する下補助枠または縦補助枠の室内側面に障子を開閉させる開閉装置を取付けてなることにより、開閉装置を取付けるにもかかわらず枠体は開閉装置を取付けるのに対応した形状とする必要がなく、開閉装置を有しないサッシの枠材をそのまま使用することができるので、コストダウンを図ることができ、また補助枠体の室内側に配置される額縁材が、四周に渡って面一状に補助枠体に対して当接することができ、額縁材を室内外方向長さの調節なしに取付けることができるので、サッシの取付における作業性を良好にすることができる。
【0017】
また、本発明に係るサッシによれば、補助枠体の室内側面は枠体の室内側に設けられる額縁材の室外面が当接する当接面とされることにより、額縁材をサッシに対して隙間なく取付けることができると共に、位置決めも容易にすることができ、作業性をより向上させることができる。
【0018】
さらに、本発明に係るサッシによれば、枠体は外周面が室内面より室内側まで突出する室内突出片を有し、補助枠体は室内突出片に内周側から当接する枠体当接部と、室内側面から室内側に伸びて躯体開口部に内周側から当接する躯体当接部とを有し、枠体当接部は室内突出片と重合した状態で外周側からネジ止め固定され、躯体当接部は躯体開口部に当接した状態で内周側からネジ止め固定されることにより、枠体と補助枠体を容易に連結固定できると共に、これらを容易に躯体開口部に対しても強固に固定することができる。
【0019】
さらにまた、本発明に係るサッシによれば、補助枠体を構成する上補助枠及び下補助枠は枠体を構成する上枠及び下枠の室内面内周端部に設けられる被係合部に係合する係合部を有してなることにより、枠体と補助枠体を強固に固定することができる。
【0020】
そして、本発明に係るサッシによれば、補助枠体の上補助枠及び下補助枠には内周面に網戸を係止する被係止部が係止されることにより、網戸を簡易にかつ強固に固定することができる。
【0021】
また、本発明に係るサッシによれば、下補助枠または縦補助枠は開閉装置が取付けられる部分の外周側に中空部を有してなることにより、開閉装置により大きな荷重がかかる枠材の強度を充分に確保することができる。
【0022】
さらに、本発明に係るサッシによれば、補助枠体は金属材からなることにより、安価に補助枠体を形成することができる。
【0023】
さらにまた、本発明に係るサッシによれば、下補助枠または縦補助枠は開閉装置の取付部として枠体の内周面よりも内周側となる張り出し部を有することにより、開閉装置が枠体に干渉することがなく、枠体に追加の加工等を行う必要がないようにすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
本発明の実施形態について図面に沿って詳細に説明する。図1には本実施形態におけるサッシの縦断面図を、図2には本実施形態におけるサッシの横断面図を、それぞれ示している。これら各図に示すように、本実施形態におけるサッシは、建物の躯体開口部Aに取付けられるものであって、枠体1内に障子2を室内外方向に開閉自在となるように納めて構成されている。このサッシは、障子2が図1の状態から上辺側を支点として下辺側が室外側に開くように、枠体1に開閉機構8を介して支持された横辷り出し窓として構成されている。
【0025】
枠体1は、上枠10と下枠11及び左右の縦枠12、12を方形状に枠組みして構成されている。枠体1を構成する上枠10と下枠11及び縦枠12は、いずれも樹脂材により形成されており、中空部を有する同じ断面形状とされている。図示しないが上枠10と下枠11及び縦枠12は、両端部がそれぞれ45°の角度をなす傾斜面状に加工されており、これらが突き合わされ溶着されることにより、各枠材が接合されて枠体1が枠組みされている。なお、各枠材を接着により接合し、枠体1を枠組みするようにしてもよい。
【0026】
障子2は、上框20と下框21及び左右の縦框22、22を方形状に框組みして構成された框体3に、ガラス板からなるパネル体4を納めて構成されている。框体3を構成する上框20と下框21及び縦框22は、いずれも樹脂材により形成されており、中空部をゆする同じ断面形状とされている。図示しないが上框20と下框21及び縦框22は、両端部がそれぞれ45°の角度をなす傾斜面状に加工されており、これらが突き合わされ溶着されることにより、框体3が框組みされている。
【0027】
枠体1の室内側には、補助枠体5が四周に渡って設けられる。補助枠体5は、上枠10に取付けられる上補助枠30と、下枠11に取付けられる下補助枠31と、縦枠12に取付けられる縦補助枠32からなっており、金属材によって形成されている。上補助枠30は、上枠10の室内面10aと平行で室内側寄りに配置される室内側面30aを有している。同様に下補助枠31は下枠11の室内面11aと平行で室内側寄りに配置される室内側面31aを、縦補助枠32は縦枠12の室内面12aと平行で室内側寄りに配置される室内側面32aを、それぞれ有している。
【0028】
補助枠体5の各室内側面30a、31a、32aは、四周に渡って面一状となるように形成されている。補助枠体5よりも室内側には、躯体開口部に沿って四周に渡り額縁材6が設けられている。額縁材6は、室外面が補助枠体5の各室内側面30a、31a、32aに当接し固定されている。また、額縁材6の室内面も躯体開口部の室内端において面一状とされている。したがって、額縁材6は各辺とも同じ室内外方向長さを有している。
【0029】
上枠10と下枠11の室内面内周端部には、それぞれ突起状の被係合部15が形成されている。一方、補助枠体5の上補助枠30と下補助枠31には、被係合部15と係合する係合部30d、31dがそれぞれ形成されている。これらが係合することにより、枠体1と補助枠体5が強固に固定される。
【0030】
補助枠体5を構成する下補助枠31には、室内側に突出するように開閉機構8と連係した開閉装置7が取付けられる。開閉装置7は、室内側に露出する本体部7aと、本体部7aから突出し手で持って操作を行うハンドル部7bと、開閉機構8と連係する連係部7cとを備えている。下補助枠31には、開閉装置7のうち開閉機構8と連係する連係部7cを納めることのできる開閉装置取付部31fが、室内側面31aより室外側に形成されている。この開閉装置取付部31fは、枠体1を構成する下枠11の内周面よりも内周側に位置するように、下補助枠31が内周側に張り出した張り出し部に形成されている。また、下補助枠31には、開閉装置取付部31fより下部に断面中空状の中空部31gが形成されており、開閉装置7が設けられる下補助枠31の強度を確保するようにしている。
【0031】
補助枠体5の内周面には、網戸9が設けられる。網戸9は、方形状に枠組みされた網戸枠40により網部41を保持してなり、網戸枠40の上辺と下辺の室外端部には、係止部40aが形成されている。補助枠体5を構成する上補助枠30と下補助枠31には、それぞれ内周面の室外端部に、被係止部30e、31eが形成されており、これらにそれぞれ網戸枠40の係止部40aを係止することで、網戸9が補助枠体5に取付けられる。
【0032】
図3には、サッシの室内側から見た正面図を示している。この図に示すように、網戸9を構成する網戸枠40は、4辺の枠材を角部で連結部材42により連結することで、枠組みされている。一方、補助枠体5を構成する枠材は、連結される枠材の側面に端面が突き当てられている。
【0033】
上補助枠30は、両端面がそれぞれ左右の縦補助枠32の側面に突き当てられている。また、縦補助枠32は、上端部が通しの状態とされると共に、下端面は下補助枠31の側面に突き当てられている。そして、下補助枠31は、両端部がそれぞれ通しの状態となっている。開閉装置7は、下補助枠31において左右方向略中央位置に配置される。
【0034】
次に、枠体1と補助枠体5及びこれらの躯体開口部に対する取付構造について説明する。図4には、枠体1と補助枠体5の分解縦断面図を示している。この図に示すように、枠体1を構成する上枠10と下枠11には、外周面の室内外方向中間位置に外周フィン部13が形成されている。外周フィン部13は、躯体開口部の室外面に当接し、ビス止めされることで枠体1を躯体開口部に固定する。
【0035】
また、上枠10と下枠11の外周面には、各枠の室内面より室内側まで突出する室内突出片14が形成されている。室内突出片14は、各枠の外周面を室内側に延長した構成を有しているため、外周フィン部13より室内側の外周面と共に躯体開口部の内周面に当接する。
【0036】
補助枠体5を構成する上補助枠30と下補助枠31の外周面は、室内突出片14に対し内周側から当接する枠体当接部30b、31bと、室内側面30a、31aから室内側に伸びて躯体開口部の内周面に内周側から当接する躯体当接部30c、31cとで構成されている。枠体当接部30b、31bは、それぞれ上枠10と下枠11の室内突出片14と重合し、外周側からネジ止め固定される。一方、躯体当接部30c、31cは、躯体開口部の内周面に当接し、内周側からネジ止め固定される。
【0037】
図5には、枠体1と補助枠体5の分解横断面図を示している。この図に示すように、枠体1を構成する縦枠12も、上枠10や下枠11と同様に外周フィン部13及び室内突出片14を有し、縦補助枠32は枠体当接部32bと躯体当接部32cを有している。そして、縦補助枠32の枠体当接部32bは縦枠12の室内突出片14に内周側から当接し重合すると共に、外周側からネジ止め固定される。また、縦補助枠32の躯体当接部32cは、躯体開口部の内周面に当接し、内周側からネジ止め固定される。
【0038】
このように、枠体1と補助枠体5の連結及び躯体開口部に対する取付構造は、四周に渡って同様の構成からなり、補助枠体5は枠体1の内周側に重合し外周側からネジ止めされ、躯体開口部に対しては内周側からネジ止め固定されるので、枠体1と補助枠体5を容易に連結固定できると共に、これらを容易に躯体開口部に対しても強固に固定することができる。
【0039】
サッシの躯体開口部に対する取付に際しては、まず枠体1を予め枠組みしておき、室内側に補助枠体5を構成する各枠材を内周側から当接させると共に外周側からネジ止め固定し、枠体1の外周フィン部13を躯体開口部に当接させてネジ止めすると共に、補助枠体5の躯体当接部30c、31c、32cを躯体開口部の内周面に当接させてネジ止め固定する。この状態で、補助枠体5の室内側面30a、31a、32aは、四周に渡って面一状となっており、この室内側面及び躯体開口部の内周面に沿うように額縁材6を取付固定する。
【0040】
本実施形態のサッシは、枠体1の室内側に四周に渡る補助枠体5が取付けられ、補助枠体5は室内側面30a、31a、32aが枠体1の室内面よりも室内側に張り出すように配置されると共に、四周に渡って面一状となるように形成されているため、補助枠体5の室内側に配置される額縁材6が、四周に渡って面一状に補助枠体5に対して当接することができ、額縁材6を室内外方向長さの調節なしに取付けることができる。したがって、サッシの取付における作業性を良好にすることができる。また、枠体1は開閉装置7が設けられない、例えばカムラッチハンドルやグレモンハンドルが取付けられる枠材をそのまま用いることができ、部品の共用化によるコストダウンを図ることができる。
【0041】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の適用は本実施形態には限られず、その技術的思想の範囲内において様々に適用されうるものである。例えば、本実施形態では、開閉装置7を下補助枠31に取付けることとしたが、縦補助枠32に取付けるようにしてもよい。この場合には、縦補助枠32が本実施形態の下補助枠31と同じ形状に形成されて開閉装置取付部が設けられる。また、本実施形態では、補助枠体5を金属材で構成し、補助枠体5を安価に製造できるようにしているが、樹脂材によって補助枠体5を構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本実施形態におけるサッシの縦断面図である。
【図2】本実施形態におけるサッシの横断面図である。
【図3】サッシの室内側から見た正面図である。
【図4】枠体と補助枠体の分解縦断面図である。
【図5】枠体と補助枠体の分解横断面図である。
【符号の説明】
【0043】
1 枠体
2 障子
3 框体
4 パネル体
5 補助枠体
6 額縁材
7 開閉装置
8 開閉機構
9 網戸
10 上枠
11 下枠
12 縦枠
13 外周フィン部
14 室内突出片
15 被係合部
30 上補助枠
30a 室内側面
30b 枠体当接部
30c 躯体当接部
30d 係合部
30e 被係止部
31 下補助枠
31a 室内側面
31b 枠体当接部
31c 躯体当接部
31d 係合部
31e 被係止部
31f 開閉装置取付部
31g 中空部
32 縦補助枠
32a 室内側面
32b 枠体当接部
32c 躯体当接部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上下枠及び左右の縦枠を接合して枠組みした樹脂製の枠体に、樹脂製の框体を有してなる障子を室内外方向に開閉自在に納めたサッシにおいて、
前記枠体の室内側には上補助枠と下補助枠及び左右の縦補助枠からなる補助枠体が設けられ、該補助枠体の室内側面は前記枠体の室内面より室内側寄りに張り出して配置されると共に、四周に渡って面一状とされ、前記補助枠体を構成する下補助枠または縦補助枠の室内側面に前記障子を開閉させる開閉装置を取付けてなることを特徴とするサッシ。
【請求項2】
前記補助枠体の室内側面は前記枠体の室内側に設けられる額縁材の室外面が当接する当接面とされることを特徴とする請求項1記載のサッシ。
【請求項3】
前記枠体は外周面が室内面より室内側まで突出する室内突出片を有し、前記補助枠体は前記室内突出片に内周側から当接する枠体当接部と、前記室内側面から室内側に伸びて躯体開口部に内周側から当接する躯体当接部とを有し、前記枠体当接部は前記室内突出片と重合した状態で外周側からネジ止め固定され、前記躯体当接部は躯体開口部に当接した状態で内周側からネジ止め固定されることを特徴とする請求項1または2記載のサッシ。
【請求項4】
前記補助枠体を構成する上補助枠及び下補助枠は前記枠体を構成する上枠及び下枠の室内面内周端部に設けられる被係合部に係合する係合部を有してなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のサッシ。
【請求項5】
前記補助枠体の上補助枠及び下補助枠には内周面に網戸を係止する被係止部が係止されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のサッシ。
【請求項6】
前記下補助枠または縦補助枠は前記開閉装置が取付けられる部分の外周側に中空部を有してなることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のサッシ。
【請求項7】
前記補助枠体は金属材からなることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のサッシ。
【請求項8】
前記下補助枠または縦補助枠は前記開閉装置の取付部として前記枠体の内周面よりも内周側となる張り出し部を有することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のサッシ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−112118(P2010−112118A)
【公開日】平成22年5月20日(2010.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−287646(P2008−287646)
【出願日】平成20年11月10日(2008.11.10)
【出願人】(000191065)新日軽株式会社 (545)