説明

サッシ

【課題】組立や分解の容易さを確保しつつ上下枠と縦枠を強固に連結できるサッシを提供する。
【解決手段】上下枠及び左右の縦枠を方形状に枠組みした枠体1内に障子2、3を納めると共に、縦枠30を左右の溝形材8間に取付けてなり、下枠20と左右の縦枠30、及び上枠10と左右の縦枠30はそれぞれダボ50を介して連結され、下枠20には両端部にダボ50の一方側を構成する下枠固定部51を挿入固定する取付部22が形成され、縦枠30はダボ50の他端側を構成する縦枠固定部52を挿入固定する中空部31を有し、縦枠30の中空部31には被係止部35が形成され、ダボ50の縦枠固定部52には、縦枠固定部52が縦枠30の中空部31に挿入された状態で被係合部35に対し係止される係止部54が形成されてなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建物の開口部に設けられる左右一対の溝形材間に取付けられるサッシに関し、特に枠体をダボを介して枠組みしてなるサッシに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、工事現場等で用いられる組立ハウスとしては、左右両側にパネル材を飲み込ませることのできる凹部を有した溝形材が支柱として縦方向に設けられ、隣り合う溝形材間にパネル材を納めて壁面とするものが知られている。また、壁面内には適宜パネル体が配置されない開口部が設けられ、この開口部にサッシが取付けられる。この場合、サッシの縦枠を左右の溝形材間に上から落とし込むことで取付けがなされる。サッシを溝形材間に取付けたら、サッシの上枠の上方にさらにパネル材を取付ける。このようなサッシは、例えば特許文献1に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−69581号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の組立ハウスに用いられるサッシは、上下枠及び左右の縦枠を方形状に枠組みした枠体内に障子を納めてなるものであり、上下枠の両端部には縦方向に開口する取付部が形成され、取付部にはダボの一方側をネジ止め固定し、ダボの他方側を縦枠の中空部に挿入することで、上下枠と縦枠を連結し枠組みするようにしている。すなわち、ダボは縦枠に対しては、中空部に挿入されているだけで、ビス等での固定はなされていない。これにより、仮設の建物である組立ハウスを撤去する際、容易に枠体を分解できるようにしていた。
【0005】
このように、組立ハウスのサッシは、縦枠と上下枠とがビス等で固定されていないため、枠材が分解された状態でなければ枠体を運搬することができなかった。現場の状況によっては、枠体を枠組みされた状態で運搬したいこともあり、枠組みされた状態と分解された状態のいずれでも運搬できる枠体を有するサッシが望まれていた。また、縦枠と上下枠とが固定されていないため、枠体が設置された後において、下枠を蹴って押し下げたり、あるいは手で上枠を押し上げたりした場合に、上下枠の位置がずれる可能性もあり、枠体を強固に連結する必要があった。
【0006】
本発明は前記課題を鑑みてなされたものであり、組立や分解の容易さを確保しつつ上下枠と縦枠を強固に連結できるサッシを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するため、本発明に係るサッシは、上下枠及び左右の縦枠を方形状に枠組みした枠体内に障子を納めると共に、前記縦枠を左右の溝形材間に取付けてなるサッシにおいて、
前記下枠と左右の縦枠、及び前記上枠と左右の縦枠はそれぞれダボを介して連結され、前記下枠には両端部に前記ダボの一方側を構成する下枠固定部を挿入固定する取付部が形成され、前記縦枠は前記ダボの他端側を構成する縦枠固定部を挿入固定する中空部を有し、
前記縦枠の中空部には被係止部が形成され、前記ダボの縦枠固定部には、該縦枠固定部が前記縦枠の中空部に挿入された状態で前記被係合部に対し係止される係止部が形成されてなることを特徴として構成されている。
【0008】
また、本発明に係るサッシは、前記被係止部は前記中空部を形成する縦枠内周壁に形成される貫通孔からなり、前記係止部は前記貫通孔に対して弾性的に出没自在な突起部からなることを特徴として構成されている。
【0009】
さらに、本発明に係るサッシは、前記突起部は前記縦枠固定部に片持ち状に支持され、前記縦枠固定部は前記突起部の突出方向と反対側に前記突起部と対向するリブを有することを特徴として構成されている。
【0010】
さらにまた、本発明に係るサッシは、前記枠体には内外障子が引き違い状に納められ、前記内障子が配置される側の縦枠には、内周面の室内寄りに縦フィン部が形成されると共に、該縦フィン部より室外寄りに前記被係止部が形成され、前記外障子が配置される側の縦枠には、内周面の室外寄りに縦フィン部が形成されると共に、該縦フィン部より室内寄りに前記被係止部が形成され、
前記縦枠固定部の係止部は室内外の2箇所に形成され、前記縦枠の室内寄りの被係止部または室外寄りの被係止部のいずれかに係止されることを特徴として構成されている。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係るサッシによれば、縦枠の中空部には被係止部が形成され、ダボの縦枠固定部には、縦枠固定部が縦枠の中空部に挿入された状態で被係合部に対し係止される係止部が形成されてなることにより、縦枠と上枠及び下枠とが、容易には外れないように強固に固定することができ、上下枠の位置が大きくずれることを防止することができる。
【0012】
また、本発明に係るサッシによれば、被係止部は中空部を形成する縦枠内周壁に形成される貫通孔からなり、係止部は貫通孔に対して弾性的に出没自在な突起部からなることにより、突起部を弾性変形させることで、係止部による係止を解除することができるので、枠体を分解することを容易とすることができる。
【0013】
さらに、本発明に係るサッシによれば、突起部は縦枠固定部に片持ち状に支持され、縦枠固定部は突起部の突出方向と反対側に突起部と対向するリブを有することにより、突起部がリブに当接して弾性変形が規制され、係止部の破損を防止することができる。
【0014】
さらにまた、本発明に係るサッシによれば、内障子が配置される側の縦枠には、内周面の室内寄りに縦フィン部が形成され、縦フィン部より室外寄りに被係止部が形成され、外障子が配置される側の縦枠には、内周面の室外寄りに縦フィン部が形成され、縦フィン部より室内寄りに被係止部が形成され、縦枠固定部の係止部は室内外の2箇所に形成され、縦枠の室内寄りの被係止部または室外寄りの被係止部のいずれかに係止されることにより、左右の縦枠でダボを共通化することができ、部品の種類を減らしてコストダウンを図ることができると共に、部品を区別する必要がないので施工性も良好にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本実施形態におけるサッシの縦断面図である。
【図2】サッシの横断面図である。
【図3】枠体の分解斜視図である。
【図4】図3の下枠と縦枠の連結部分付近拡大図である。
【図5】ダボの斜視図である。
【図6】ダボが挿入された縦枠の横断面図である。
【図7】第2の形態のダボの斜視図である。
【図8】第3の形態のダボの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の実施形態について、図面に沿って詳細に説明する。図1には本実施形態におけるサッシの縦断面図を、図2にはサッシの横断面図を、それぞれ示している。これら各図に示すように、本実施形態におけるサッシは、組立ハウスの開口部Aに取付けられる枠体1内に内障子2と外障子3とを引き違い状に納め、さらに室外側には網戸6を納めてなるものである。ここで、本実施形態における開口部Aは、上下辺及び左右辺がいずれもパネル材7によって構成されている。
【0017】
枠体1は、上枠10と下枠20及び左右の縦枠30、30を方形状に枠組みしてなり、後述するようにこれらはダボ50を介してそれぞれ連結させる。図1に示すように上枠10と下枠20はそれぞれ外周面が開口部Aを構成する上下のパネル材7に直接、接している。一方、図2に示すように左右の縦枠30は、組立ハウスの支柱となる溝形材8を介してパネル材7と対向している。
【0018】
溝形材8は、室内外方向に延びる基部8aを中心に、パネル材7側には基部8aを底面とした溝状に形成されるパネル材保持部8bが、枠体1側には基部8aを底面とした溝状に形成される縦枠保持部8cが、それぞれ形成されている。パネル材保持部8bの開口幅と縦枠保持部8cの開口幅は、それぞれパネル材7の厚みと縦枠30の外周面に形成される中空部31の室内外方向幅とに略適合するように形成されている。
【0019】
枠体1を開口部Aに取付ける際には、左右の溝形材8を立設し、下側のパネル材を予め配置すると共に、上側については開放状としておく。ここで縦枠30の中空部31を溝形材8の縦枠保持部8cに保持させた上で、上方から下枠20が下側のパネル材7に当接するまで落とし込み、その後に上側のパネル材7を取付けることにより、枠体1が開口部Aに取付けられる。
【0020】
上枠10の上面には、パネル材7の室外部と接する部分に水密材11が設けられており、これがパネル材7の下面に圧接することにより、上枠10における水密性を確保している。これに加えて、上枠10の上面にはパネル材7の室内面に当接するように突出したフィン部12が形成されており、これによっても室内側に雨水等が浸入しないようにしている。
【0021】
下枠20の下部は、下方に設けられるパネル材7の上端部を飲み込むことができるように溝状に形成されており、これによって外部から雨水等が浸入しないようにしている。また、縦枠30には、中空部31より室内側と室外側にそれぞれ水密材32が設けられており、これらは溝形材8の対向する面に当接するようにされており、これによって外部から雨水等が浸入しないようにしている。
【0022】
内障子2と外障子3は、それぞれ上框40と下框41及び左右の縦框42、42を方形状に框組みしてなる框体4内にガラス体5を納めてなるものである。下框41の下部には戸車41aが設けられており、これが下枠20の上面に形成されるレール21に載置されて内障子2及び外障子3を長手方向に走行自在としている。
【0023】
次に、枠体1の連結構造について説明する。図3には、枠体1の分解斜視図を示している。この図に示すように、上枠10と縦枠30は、上枠10に挿入固定されるダボ50を介して連結され、下枠20と縦枠30は、下枠20に挿入固定されるダボ50を介して連結される。ダボ50は、いずれも合成樹脂製の部材からなり、上枠10と縦枠30にまたがって各中空部分に挿入されることにより、上枠10と縦枠30とを連結し、また下枠20と縦枠30にまたがって各中空部分に挿入されることにより、下枠20と縦枠30とを連結するものである。
【0024】
上枠10には両端面から外方に向かって突出する取付部13、13が形成されており、これら取付部13に対してそれぞれダボ50が挿入固定されている。取付部13は内部を中空状に形成されており、取付部13の外面から内側のダボ50をネジ止めし固定している。
【0025】
下枠20にも両端面から外方に向かって突出する取付部22、22が形成されており、これら取付部22に対してそれぞれダボ50が挿入固定されている。取付部22は内部を中空状に形成されており、取付部22の外面から内側のダボ50をネジ止めし固定している。
【0026】
縦枠30は、外周側に形成される中空部31を有し、上枠10の取付部13に挿入固定されたダボ50が縦枠30の中空部31に上端面から挿入されることで、上枠10と縦枠30が連結され、下枠20の取付部22に挿入固定されたダボ50が縦枠30の中空部31に下端面から挿入されることで、下枠20と縦枠30が連結される。
【0027】
図5には、ダボ50の斜視図を示している。この図に示すように、ダボ50は一方側が上枠10の取付部13または下枠20の取付部22に挿入される横枠固定部51として、他方側が縦枠30の中空部31に挿入される縦枠固定部52として、それぞれ形成されている。
【0028】
ダボ50を構成する横枠固定部51は、上枠10の取付部13及び下枠20の取付部22の内面形状に略適合する外形状を有しており、また横枠固定部51にはネジ孔53が形成されているので、取付部13、22に挿入された横枠固定部51は、取付部13、22の外面からネジ孔53に対しネジが螺合されることで、固定される。
【0029】
ダボ50を構成する縦枠固定部52は、縦枠30の中空部31の内面形状に略適合する外形状を有している。縦枠固定部52のうち縦枠30の内周側を向く面には、2箇所に係止部としての突起部54が形成される。
【0030】
突起部54は、縦枠固定部52の上端部分に片持ち状に支持されてなる腕部55の先端部分に形成され、縦枠30の内周側に向かって中空部31の内面形状から突出するように形成されている。この構成により、突起部54は縦枠固定部52から弾性的に出没自在となるようにされている。したがって、縦枠固定部52を中空部31に挿入すると、中空部31の内面形状から突出する突起部54を有する腕部55は、中空部31の内面によって縦枠固定部52の内側方向へ押圧された状態となる。
【0031】
一方、図3に示すように、縦枠30の中空部31を構成する内周壁34には、上端近傍と下端近傍にそれぞれ被係止部となる貫通孔35が形成されている。貫通孔35は、突起部54を挿通可能な円形状に形成されている。図4には、図3の下枠20と縦枠30の連結部分付近拡大図を示している。この図に示すように、ダボ50が下枠20に挿入された状態で、縦枠固定部52の突起部54のうち一方が、縦枠30の貫通孔35に対応する位置に配置され、縦枠30に縦枠固定部52を挿入させることにより、突起部54が内周壁34の内面側から貫通孔35に対して係止されるようになっている。
【0032】
図6には、ダボ50が挿入された縦枠30の横断面図を示している。この図に示すように突起部54は、貫通孔35の位置では押圧されない状態となるので、腕部55が元の形状となり、貫通孔35から縦枠30の内周面側に露出して係止された状態となる。
【0033】
縦枠30の内周面には、内障子2または外障子3の外周面と対向する位置に縦フィン部36が形成されている。縦フィン部36は、内障子2が配置される側の縦枠30においては室内側寄りに、外障子3が配置される側の縦枠30においては室外側寄りに、それぞれ形成されている。縦枠30の貫通孔35は、縦フィン部36と干渉しないように設けられており、したがって内障子2が配置される側の縦枠30においては室外側寄りに、外障子3が配置される側の縦枠30においては室内側寄りに、それぞれ形成される。
【0034】
前述のように、ダボ50には2箇所に突起部54が形成されており、ダボ50が縦枠30の中空部31に挿入されることにより、そのいずれか一方の突起部54が、縦枠30の貫通孔35に対して係止される。すなわち、図6に示すように、突起部54は、室内外のいずれか一方が貫通孔35から縦枠30の内周面に露出し、他方は中空部31内で押圧された状態となっている。突起部54が室内外2箇所に形成されていて、いずれか一方が縦枠30の貫通孔35に係止されるようにしたので、左右の縦枠30でダボ50を共通化することができ、部品の種類を減らしてコストダウンを図ることができると共に、部品を区別する必要がないので施工性も良好にすることができる。
【0035】
このように、ダボ50の縦枠固定部52に係止部たる突起部54を形成し、対応する縦枠30の内周壁34に被係止部たる貫通孔35を形成し、縦枠固定部52の中空部31に対する挿入に伴い、係止部を被係止部に対し係止するようにしたので、縦枠30と上枠10及び下枠20とが、容易には外れないように強固に固定することができる。一方で、突起部54を押圧して腕部55を弾性変形させることで、係止部の係止を解除することができるので、枠体1を分解することも容易に可能である。
【0036】
また、図6に示すように、ダボ50の縦枠固定部52には、突起部54の突出方向と反対側に、突起部54と対向するリブ56が形成されている。枠体1を分解する際などにおいて、突起部54が強く押圧されると、腕部55が弾性的に変形するが、リブ56が形成されていることにより、突起部54がリブ56に当接して腕部55の変形が規制される。これにより、腕部55の破損を防止することができる。
【0037】
係止部を有するダボ50としては、別の形態のものであってもよい。図7には、第2の形態のダボ50の斜視図を示している。本形態のダボ50は、第1の形態のダボ50において突起部54が設けられる位置に、それぞれ固定孔60が形成されており、この固定孔60に対してプッシュリベット61が挿通される。プッシュリベット61は、挿入先端側の係合部61aと、挿入後端側で係合部61a内に押し込み自在な押圧部61bと、係合部61aと押圧部61bの間に設けられる鍔部61cとを有してなるものである。
【0038】
プッシュリベット61は、ダボ50の縦枠固定部52が縦枠30の中空部31に挿入された状態で、係合部61aが被係止部たる縦枠30の貫通孔35からダボ50の固定孔60に対して挿通されると共に、鍔部61cが縦枠30の内周面に当接し、この状態で押圧部61bを押し込むことにより、係合部61aがダボ50の固定孔60内に係合固定され、ダボ50の縦枠固定部52が縦枠30に固定される。このようなダボ50の構成によっても、容易にダボ50を縦枠30に固定することができる。
【0039】
図8には、第3の形態のダボ50の斜視図を示している。本形態のダボ50は、第1の形態の突起部54の代わりに、固定孔60から突出する突起部材62を設けてなり、突起部材62は固定孔60内に設けられるバネ63によって突出方向に付勢され、バネ63は固定孔60の突起部材62とは反対側に設けられる押さえ部材64によって、突起部材62を付勢するように構成されている。
【0040】
第3の形態のダボ50は、第1の形態のダボ50において、突起部54が腕部55により弾性を有するように支持されていたのと同様、バネ63の付勢力により弾性を有するように構成されている。したがって、第1の形態のダボ50と同様、縦枠固定部52を縦枠30の中空部31に挿入するのに伴い、中空部31の内面により突起部材62が押圧され、貫通孔35の位置で突起部材62が縦枠30の内周面から露出することにより、突起部材62が被係止部たる貫通孔35に係止され、ダボ50の縦枠固定部52が縦枠30に固定される。すなわち、第1の形態のダボと同様に取り扱うことができる。
【0041】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の適用は本実施形態には限られず、その技術的思想の範囲内において様々に適用されうるものである。
【符号の説明】
【0042】
1 枠体
2 内障子
3 外障子
8 溝形材
10 上枠
13 取付部
20 下枠
22 取付部
30 縦枠
31 中空部
34 内周壁
35 貫通孔
36 縦フィン部
50 ダボ
51 下枠固定部
52 縦枠固定部
53 ネジ孔
54 突起部
55 腕部
56 リブ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上下枠及び左右の縦枠を方形状に枠組みした枠体内に障子を納めると共に、前記縦枠を左右の溝形材間に取付けてなるサッシにおいて、
前記下枠と左右の縦枠、及び前記上枠と左右の縦枠はそれぞれダボを介して連結され、前記下枠には両端部に前記ダボの一方側を構成する下枠固定部を挿入固定する取付部が形成され、前記縦枠は前記ダボの他端側を構成する縦枠固定部を挿入固定する中空部を有し、
前記縦枠の中空部には被係止部が形成され、前記ダボの縦枠固定部には、該縦枠固定部が前記縦枠の中空部に挿入された状態で前記被係合部に対し係止される係止部が形成されてなることを特徴とするサッシ。
【請求項2】
前記被係止部は前記中空部を形成する縦枠内周壁に形成される貫通孔からなり、前記係止部は前記貫通孔に対して弾性的に出没自在な突起部からなることを特徴とする請求項1記載のサッシ。
【請求項3】
前記突起部は前記縦枠固定部に片持ち状に支持される腕部に形成され、前記縦枠固定部は前記突起部の突出方向と反対側に前記突起部と対向するリブを有することを特徴とする請求項2記載のサッシ。
【請求項4】
前記枠体には内外障子が引き違い状に納められ、前記内障子が配置される側の縦枠には、内周面の室内寄りに縦フィン部が形成されると共に、該縦フィン部より室外寄りに前記被係止部が形成され、前記外障子が配置される側の縦枠には、内周面の室外寄りに縦フィン部が形成されると共に、該縦フィン部より室内寄りに前記被係止部が形成され、
前記縦枠固定部の係止部は室内外の2箇所に形成され、前記縦枠の室内寄りの被係止部または室外寄りの被係止部のいずれかに係止されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のサッシ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−202403(P2011−202403A)
【公開日】平成23年10月13日(2011.10.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−70525(P2010−70525)
【出願日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【出願人】(302045705)株式会社LIXIL (949)
【Fターム(参考)】