説明

サーバー固定装置

【課題】本発明は、サーバーをキャビネットに便利に取り付けることができるサーバー固定装置を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明に係るサーバー固定装置は、係合部を有する側板を備えるサーバーと、前記サーバーを装着するために用いられ且つ第一支持柱及び第二支持柱を備えるキャビネットと、前記サーバーを前記キャビネットに固定するために用いられる固定部材と、を備え、前記第一支持柱には、複数の固定シートが互いに離間して設置され、各々の固定シートは、前記第一支持柱に直交し且つ前記キャビネットの内側に向かって延在され、前記係合部は隣り合う2つの前記固定シートの間に係合され、前記サーバーの側板は前記固定部材によって前記第二支持柱に固定される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、固定装置に関するものであって、特にサーバーをキャビネットに便利に取り付けることができるサーバー固定装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
情報技術の発展に伴って、知識経済も増長し、データを貯蓄及び運算するために、各種のデータ貯蓄センター及びデータ運算センターを確立した。複数のサーバーを1つのキャビネットに装着すると、空間を節約するばかりでなく、且つ便利に管理することができ、複数のサーバーが協同して作動するため、大きい運算項目を実行することができる。従って、サーバーキャビネットは、データ貯蓄センター及びデータ運算センターを確立する時に広く応用される。
【0003】
通常、1つのキャビネットに42個の1U(1U=1.75インチ=44.45mm)サーバー又は21個の2Uサーバーを取り付けることができる。ガイドレールを利用して、複数の前記サーバーを前記キャビネットに取り付ける。しかし、ガイドレールを採用すると、多い部品を必要とするため、これらの部品を取り付けることが面倒である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、前記課題を解決し、サーバーをキャビネットに便利に取り付けることができるサーバー固定装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係るサーバー固定装置は、係合部を有する側板を備えるサーバーと、前記サーバーを装着するために用いられ且つ第一支持柱及び第二支持柱を備えるキャビネットと、前記サーバーを前記キャビネットに固定するために用いられる固定部材と、を備え、前記第一支持柱には、複数の固定シートが互いに離間して設置され、各々の固定シートは、前記第一支持柱に直交し且つ前記キャビネットの内側に向かって延在され、前記係合部は隣り合う2つの前記固定シートの間に係合され、前記サーバーの側板は前記固定部材によって前記第二支持柱に固定される。
【発明の効果】
【0006】
本発明のサーバー固定装置において、固定部材によってサーバーの側板をキャビネットの第二固定柱に固定し、且つサーバーの側板の係合部をキャビネットの第一固定柱の2つの固定シートの間に係合して、サーバーをキャビネット内に固定するので、ガイドレールを必要としなく、サーバーをキャビネットに便利に取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の実施形態に係るサーバー固定装置の立体分解図である。
【図2】本発明の実施形態に係るサーバー固定装置におけるサーバーと固定部材との立体分解図である。
【図3】図2に示す定位部材の立体図である。
【図4】図1に示すサーバー固定装置の立体組立図である。
【図5】図1に示すサーバー固定装置の他の立体組立図である。
【図6】図5に示すサーバー固定装置のVI部分の拡大図である。
【図7】図5に示すサーバー固定装置のVII部分の拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
【0009】
図1を参照すると、本発明の実施形態に係るサーバー固定装置は、キャビネット10と、前記キャビネット10内に装着される複数のサーバー30と、前記サーバー30を前記キャビネット10に固定するために用いられる複数の固定部材50(図2を参照)と、を備える。前記キャビネット10は、長方体であり、前記サーバー30は、キャビネット式サーバーである。
【0010】
前記キャビネット10は、ホルダー11と、前記ホルダー11の上表面に直交して設置される外部フレーム13と、前記外部フレーム13の内側の後方位置に位置する2つの第一支持柱15と、前記外部フレーム13の内側の前方位置に位置する2つの第二支持柱17と、を備える。前記第一支持柱15と前記第二支持柱17は、互いに平行し且つ前記ホルダー11の上表面に直交して設置される。前記第一支持柱15には、複数の固定シート151が互いに離間して設置されている。各々の固定シート151は、前記第一支持柱15に直交し且つ前記キャビネット10の内側に向かって延在される。前記第二支持柱17には、複数の定位孔171が開設される。
【0011】
図2を参照すると、前記サーバー30は、前板31と、前記前板31の両側に位置し且つ前記前板31に直交して接続される2つの側板33と、を備える。各々の側板33の前記前板31に近い一端には、3つの取付孔331が開設されており、各々の側板33の前記前板31から離れている一端には、係合部332が延在されており、前記係合部332の幅は前記側板33の幅より小さい。前記第一支持柱15の隣り合う2つの固定シート151の間の距離は、前記係合部332の幅より大きいが前記側板33の幅より小さい。前記3つの取付孔331は、三角形を呈する。
【0012】
前記固定部材50は、前記側板33に固定される第一固定部51及び前記第二支持柱17に固定される第二固定部53を備え、前記第一固定部51と前記第二固定部53は直交して接続される。前記第一固定部51には、前記側板33の3つの取付孔331に対応する3つの固定孔511が開設される。前記第二固定部53の中央には、1つの固定孔531が開設されており、前記第二固定部53の両端から2つの係合シート533が前記第一固定部51に向かって延在される。
【0013】
図3を参照すると、前記固定部材50の第二固定部53を前記第二支持柱17に固定するために用いられる定位部材70は、外部ねじ山を有する固定柱71及び前記固定柱71と配合する配合部材73を備える。前記配合部材73は、内部ねじ山を有する取付孔733及び対向する2つの係合凹部731を備える。前記2つの係合凹部731は、前記配合部材73の対向する両端から延在される2つの係合シートがそれぞれ三回曲がって形成される。前記第二支持柱17の1つの定位孔171の対向する2つの辺縁は、前記配合部材73の2つの係合凹部731に係合することができる。
【0014】
図4及び図5を参照すると、前記サーバー30を前記キャビネット10に取り付ける場合、先ず、前記固定部材50を前記サーバー30の側板33に配置して、前記第一固定部51の3つの固定孔511と前記側板33の3つの取付孔331とを位置合わせてから、3つのねじ60を3つの前記固定孔511に貫かせ且つ3つの前記取付孔331に螺合して、前記第一固定部51を前記側板33に固定する(図6を参照)。
【0015】
次に、前記サーバー30を前記キャビネット10内に挿入して、前記サーバー30の側板33の係合部332は、前記第一支持柱15の隣り合う2つの固定シート151の間に係合され、前記サーバー30の側板33は、前記2つの固定シート151に当接して、前記サーバー30は前記キャビネット10の後方へ移動することができなく(図7を参照)、前記固定部材50の第二固定部53は、前記第二支持柱17の隣り合う3つの定位孔171を覆って、前記第二固定部53の2つの係合シート533は、隣り合う3つの前記定位孔171の中の上下の2つの定位孔171に係合される(図6を参照)。最後に、前記配合部材73を前記第二支持柱17の後方から隣り合う3つの前記定位孔171の中の中間の1つの定位孔171に係合して、隣り合う3つの前記定位孔171の中の中間の1つの定位孔171の対向する2つの辺縁は前記配合部材73の2つの係合凹部731に係合され、前記配合部材73の取付孔733と前記第二固定部53の固定孔531とが位置合わせされて、前記固定柱71を前記固定孔531及び隣り合う3つの前記定位孔171の中の中間の1つの定位孔171に順次に貫かせ且つ前記配合部材73の取付孔733に螺合して、前記サーバー30を前記キャビネット10内に固定することができる。
【0016】
本発明のサーバー固定装置において、前記サーバー30を前記キャビネット10内に固定する際、ガイドレールを必要としなく、前記サーバー30を前記キャビネット10に便利に取り付けることができ、且つガイドレールを製造するコストも減少することができる。
【0017】
以上本発明を実施例に基づいて具体的に説明したが、本発明は、上述の実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々変更可能であることは勿論であって、本発明の保護範囲は、以下の特許請求の範囲から決まる。
【符号の説明】
【0018】
10 キャビネット
11 ホルダー
13 外部フレーム
15 第一支持柱
17 第二支持柱
30 サーバー
31 前板
33 側板
50 固定部材
51 第一固定部
53 第二固定部
60 ねじ
70 定位部材
71 固定柱
73 配合部材
151 固定シート
171 定位孔
331,733 取付孔
332 係合部
511,531 固定孔
731 係合凹部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
係合部を有する側板を備えるサーバーと、
前記サーバーを装着するために用いられ、第一支持柱及び第二支持柱を備えるキャビネットと、
前記サーバーを前記キャビネットに固定するために用いられる固定部材と、
を備えてなるサーバー固定装置であって、
前記第一支持柱には、複数の固定シートが互いに離間して設置され、各々の固定シートは、前記第一支持柱に直交し且つ前記キャビネットの内側に向かって延在され、前記係合部は隣り合う2つの前記固定シートの間に係合され、前記サーバーの側板は前記固定部材によって前記第二支持柱に固定されることを特徴とするサーバー固定装置。
【請求項2】
隣り合う2つの前記固定シートの間の距離は、前記側板の幅より小さいが前記係合部の幅より大きいことを特徴とする請求項1に記載のサーバー固定装置。
【請求項3】
前記固定部材は、前記側板に固定される第一固定部及び前記第二支持柱に固定される第二固定部を備え、前記第一固定部と前記第二固定部は直交して接続されることを特徴とする請求項2に記載のサーバー固定装置。
【請求項4】
前記サーバー固定装置は、前記第二固定部を前記第二支持柱に固定する定位部材をさらに備えることを特徴とする請求項4に記載のサーバー固定装置。
【請求項5】
前記定位部材は、外部ねじ山を有する固定柱及び内部ねじ山を有する配合部材を備え、前記第二支持柱には定位孔が設けられ、前記配合部材は前記第二支持柱の後方から前記定位孔に係合され、前記固定柱は第二支持柱の前方から前記配合部材に螺合することを特徴とする請求項4に記載のサーバー固定装置。
【請求項6】
前記配合部材は対向する2つの係合凹部を備え、前記定位孔の対向する2つの辺縁は前記配合部材の2つの係合凹部に係合することを特徴とする請求項5に記載のサーバー固定装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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