サーバ装置
【課題】利用者が簡単にアバターを指定することを可能とする。
【解決手段】サーバ装置3は、データテーブルTBL1とアバターテーブルTBL2とを備える。データテーブルTBL1には、アバターの目、鼻、髪型といった要素の部分画像データが、第1のアバター用と第2のアバター用に区分けされて記憶される。また、第1のアバター用の部分画像データには第1指定情報が割り当てられており、第2のアバター用の部分画像データには第2指定情報が割り当てられている。アバターテーブルTBL2には、第1指定情報と第2指定情報とが対応付けられて記憶されている。CPU30は、利用者によって第1のアバターの第1指定情報が指定されると、アバターテーブルTBL2を参照して第2指定情報を特定する。
【解決手段】サーバ装置3は、データテーブルTBL1とアバターテーブルTBL2とを備える。データテーブルTBL1には、アバターの目、鼻、髪型といった要素の部分画像データが、第1のアバター用と第2のアバター用に区分けされて記憶される。また、第1のアバター用の部分画像データには第1指定情報が割り当てられており、第2のアバター用の部分画像データには第2指定情報が割り当てられている。アバターテーブルTBL2には、第1指定情報と第2指定情報とが対応付けられて記憶されている。CPU30は、利用者によって第1のアバターの第1指定情報が指定されると、アバターテーブルTBL2を参照して第2指定情報を特定する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ウェブサイトやSNS(Social Networking Service)サイト上で提供されるアバターの画像を生成する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
ウェブサイトやSNSサイトでは、自分の分身となるキャラクターであるアバターを用いて、他の利用者とのコミュニケーションを図ることが可能である。
アバターは、インターネットサービスに幅広く用いられており、ゲームの画面や、チャットの画面、ウェブメールの画面、掲示板などに表示されることがある。
体型、髪型、目、口、鼻といったパーツを利用者が指定し、これをサーバに記憶することによってアバターの画像を生成する技術が知られている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−8062号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、アバターの画像は、所定の表示領域に表示されるが、表示ページによってアバターの画像を表示すべき領域の大きさが異なることがある。このような場合に、一つのアバターの画像のみを記憶していたのでは、異なる大きさの表示領域に対応することができない。一方、表示領域の大きさに応じて複数のアバターを利用者が指定することも考えるが、利用者は複数のアバターを生成する必要があるため、利用者の手間が大きい。
【0005】
本発明は、上述した問題に鑑みてなされたものであって、利用者が一つのアバターを指定すれば自動的に他のアバターを生成することが可能なサーバ装置及び画像生成装置を提供することを解決課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以上の課題を解決するために本発明が採用する手段を以下に説明する。なお、本発明の理解を容易にするために以下では図面の参照符号を便宜的に括弧書で付記するが、本発明を図示の形態に限定する趣旨ではない。
【0007】
本発明に係るサーバ装置(3)は、複数の要素を含むアバターを用いて会員にサービスを提供するものであって、前記会員の通信装置(2)から受信した情報に基づいて、第1のアバターについて、前記複数の要素の各々に対応する部分画像データを指定する第1のアバター生成部(30、S3)と、前記第1のアバター生成部によって前記第1のアバターの前記複数の要素の各々に対応する部分画像データが指定されると、第1の規則に従って第2のアバターの前記複数の要素の各々に対応する部分画像データを指定する第2のアバター生成部(30、TBL2、S5)と、前記会員を識別する識別情報と、前記第1のアバター生成部の指定結果と、前記第2のアバター生成部の指定結果とを対応づけて記憶する記憶部(DB)と、前記会員の通信装置から、前記識別情報で特定されるアバターを含む所定ページの表示を要求する表示要求を受信すると、第2の規則に従って前記第1のアバターを表示させるか前記第2のアバターを表示させるかを選択する選択部(30、S11、S14)と、前記選択部によって前記第1のアバターの表示が選択された場合、前記所定ページで指定される前記識別情報に対応する前記第1のアバター生成部の指定結果を前記記憶部から読み出し、前記選択部によって前記第2のアバターの表示が選択された場合、前記所定ページで指定される前記識別情報に対応する前記第2のアバター生成部の指定結果を前記記憶部から読み出す読出部(30、S12、S15)と、前記読出部によって読み出された指定結果に基づいて、前記第1のアバター又は前記第2のアバターの画像データを生成する画像データ生成部(30、S13、S16)と、前記画像データ生成部で生成された画像データを含む前記所定ページを生成して前記会員の通信装置に送信する送信部(30、S17)とを備える。
【0008】
この発明によれば、会員は、第1のアバターを指定するだけで、第2のアバターを自動的に生成することができるので、利便性を向上させることができる。また、サーバ装置が会員の通信装置から受信するのは、第1のアバターに関する情報であるから、第2のアバターに関する情報について通信しなくても第2のアバターを生成することができる。この結果、通信資源を節約することができる。さらに、サーバ装置は、第2の規則に従って、第1のアバターと第2のアバターのいずれを表示領域に表示するかを選択するので、会員が所定ページを表示する度にどちらのアバターを表示するかを指定する必要もない。
なお、第2の規則には、以下の態様が含まれる。第1の態様は、所定ページにおけるアバターを表示すべき領域の大きさに基づいてどちらのアバターを表示するかを選択するものである。第2の態様は、通信装置の画面の全体の大きさ(例えば、パーソナルコンピュータか携帯電話機などのモバイル装置)に基づいて、どちらのアバターを表示するかを選択するものである。第3の態様は、アバターが表示されるページ毎に会員がどちらのアバターを表示するかを予め設定した設定情報に基づいて、どちらのアバターを表示するかを選択するものである。この場合、アバターの大きさと表示領域が一致しない場合には、縮小表示または部分的な表示をすればよい。
【0009】
上述したサーバ装置において、前記第1のアバター用の部分画像データと、前記第2のアバター用の部分画像データとを記憶する部分画像データ記憶部(TBL1)を備え、前記第2のアバター生成部は、前記第1のアバター用の部分画像データと、前記第2のアバター用の部分画像データとを関連付ける関連付情報を記憶しており(TBL2)、前記関連付情報を参照して、前記第1のアバターの前記複数の要素の各々について指定された前記第1のアバター用の部分画像データに対応する前記第2のアバター用の部分画像データを指定することが好ましい。
この発明によれば、第1のアバター用の部分画像データと第2のアバター用の部分画像データとを独立して記憶するので、拡大や縮小では対応できない各アバターの個性を表現することが可能となる。
【0010】
上述したサーバ装置において、前記記憶部に記憶される前記第1のアバター用の部分画像データの各々を指定する情報を第1指定情報、前記記憶部に記憶される前記第2のアバター用の部分画像データの各々を指定する情報を第2指定情報としたとき、前記関連付情報は、前記第1のアバター用の部分画像データの各々について割り当てられた前記第1指定情報に対して、前記第2のアバター用の部分画像データの各々について割り当てられた前記第2指定情報を対応付ける情報であり、前記第1のアバター生成部は、前記第1のアバターの前記複数の要素の各々について前記第1指定情報を生成し、前記第2のアバター生成部は、前記関連付情報を参照して、前記第1のアバターの前記複数の要素の各々について、前記第1のアバター生成部で生成した前記第1指定情報に対応する前記第2指定情報を特定することが好ましい。
この発明によれば、第1のアバター用の部分画像データと第2のアバター用の部分画像データとの関連付けを第1指定情報と第2指定情報とを用いて行うことができる。
【0011】
上述したサーバ装置において、前記部分画像データは、前記複数の要素の各々の画像を示す第1データと、前記画像がアバター上で配置される位置を示す第2データとの組みからなることが好ましい。この場合には、第1のアバター用の要素と第2のアバター用の要素とが配置される位置を独立して設定できるので、第2のアバターに多様性を持たせることができる。
【0012】
上述したサーバ装置において、前記第1のアバター生成部は、複数のアバターを表示する画像データを含む第1ページを前記会員の通信装置に送信し、前記会員の通信装置から前記複数のアバターの一つを特定する情報を受信すると、特定されたアバターを表示する画像データを含む第2ページを前記会員の通信装置に送信し、前記会員の通信装置から前記特定されたアバターの要素を修正する情報を受信すると、当該要素を修正したアバターを表示する画像データを含む第3ページを前記会員の通信装置に送信し、前記会員の通信装置から修正したアバターを確定する情報を受信すると、確定したアバターを前記第1のアバターとして、前記複数の要素の各々に対応する部分画像データを指定する、ことが好ましい。この発明によれば、会員は最初から第1のアバターの要素を全て指定しなくても、予め用意されたアバターに修正を加えることによって、第1のアバターを指定することができるので、会員は簡単に第1のアバターを設定することが可能となる。
【0013】
次に、本発明に係る画像生成装置は、複数の要素を含むアバターの画像データを生成するものであって、第1のアバターについて、前記複数の要素の各々について部分画像データを指定する第1のアバター生成部と、前記第1のアバター生成部によって前記第1のアバターの前記複数の要素の各々について部分画像データが指定されると、第1の規則に従って、第2のアバターの前記複数の要素の各々について部分画像データを指定する第2のアバター生成部と、前記第1のアバターと前記第2のアバターとを第2の規則に従って選択し、前記第1のアバターを選択した場合には、前記第1のアバター生成部によって指定された部分画像データに基づいて、前記第1のアバターの画像データを生成し、前記第2のアバターを選択した場合には、前記第2のアバター生成部によって指定された部分画像データに基づいて、前記第2のアバターの画像データを生成する画像データ生成部と、を備える。
この発明によれば、第1のアバターが指定されると、第2のアバターを自動的に生成することができるので、画像生成装置の利用者の利便性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の実施形態に係るサービス提供システムのブロック図である。
【図2】第1のアバターと第2のアバターの一例を示す説明図である。
【図3】サーバ装置の構成を示すブロック図である。
【図4】データテーブルのデータ構造の一例を示す説明図である。
【図5】データベースのデータ構造の一例を示す説明図である。
【図6】アバターテーブルのデータ構造の一例を示す説明図である。
【図7】第1指定情報と対応する第2指定情報とで指定される画像を示す説明図である。
【図8】第1及び第2のアバターの生成に関するセービス提供システムの動作シーケンスを説明するためのシーケンス図である。
【図9】入力ページの一例を示す説明図である。
【図10】アバターページの一例を示す説明図である。
【図11】第1及び第2のアバターの表示に関するセービス提供システムの動作シーケンスを説明するためのシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
<A.実施形態>
<1.サービス提供システムの構成>
図1は、本発明の実施形態に係るサービス提供システム100のブロック図である。このサービス提供システム100は、通信網として機能するインターネット1、利用者の通信装置2-1、2-2、2-3、…2-n、サーバ装置3を備える。利用者の通信装置2-1〜2-nは、インターネット1を介した通信が可能であり、ウェブブラウザ(ソフトウエア)がインストールされており、例えば、パーソナルコンピュータや携帯電話機が該当する。サービス提供システム100は、会員に対して、会員どうしのコミュニティ機能やゲームあるいはサービス及び商品の販売を提供することが可能である。この例では、サービス提供システム100は、SNS上でゲーム等のアプリケーションを会員に提供するものとする。
【0016】
サーバ装置3は、会員の各種情報を管理する管理するデータベースDBを備え、データベースDBの記憶内容を参照して、各種のウェブページを生成する。会員は、自分の分身のキャラクターである第1のアバターを後述する方法によって指定する。また、サーバ装置3は、第1のアバターが指定されると、第1のアバターと大きさが異なる第2のアバターを自動的に生成する。第1のアバターと第2のアバターとは、表示ページに確保されたアバターを表示すべき領域に応じて選択される。この例の第1のアバターは図2(A)に示すように約4頭身であり、第2のアバターは図2(B)に示すように約2頭身である。
【0017】
図3にサーバ装置の構成を示す。この図に示すように。サーバ装置3は、装置全体を制御するCPU(Central Processing Unit)30、CPU30の作業領域として機能するRAM(Random Access Memory)31、ブートプログラムなどを記憶したROM(Read Only Memory)32、各種のプログラムやデータを記憶するハードディスク33、キーボードやマウスなどを含む入力部34、画像を表示するディスプレイ35、及びインターネット1を介して外部の装置と通信を行う通信インターフェース36を備える。
【0018】
ハードディスク33には、データベースDBの他にデータテーブルTBL1及びアバターテーブルTBL2が格納されている。
アバターは、目、鼻、口といった各種の要素から構成される。そして、各種の要素は部分画像データとしてデータテーブルTBL1に記憶されている。また、部分画像データは、第1のアバター用のデータと、第2のアバター用のデータとに大別され、各部分画像データには、当該部分画像データを一意に指定する指定情報が割り当てられている。以下の説明では、第1のアバター用の部分画像データを指定する指定情報を第1指定情報、第2のアバター用の部分画像データを指定する指定情報を第2指定情報と称する。
【0019】
図4に、データテーブルに記憶される記憶内容の一例を示す。この図に示すようにデータテーブルTBL1には、第1指定情報と第2指定情報とに対応付けられて部分画像データが記憶されている。第1指定情報と第2指定情報との関連付けを関連付情報として捉えることもできる。例えば、第1のアバター用の部分画像データGA001は第1指定情報A001と対応付けらており、第2のアバター用の部分画像データga001は第2指定情報a001と対応づけられている。なお、第1指定情報と第2指定情報とは、部分画像データが記憶される記憶領域を指定するアドレスであってもよい。なお、各種の要素は配置される位置が固定である場合、部分画像データは画像の内容を示す第1データのみで構成すればよいが、各種の要素の位置が可変である場合には、部分画像データは画像の内容を示す第1データと、画像を配置する位置を示す第2データとから構成することが好ましい。また、要素の一つである顔型に、目、鼻、口、眉毛といった要素を配置する位置情報を持たせ、目、鼻、口、眉毛といった各要素は、第1データのみで構成してもよい。この場合には、4頭身や2頭身といったアバターに応じて、頭身ごとに顔の中心からの目や鼻の位置が保証されることになる。
【0020】
図5に、データベースDBに記憶される記憶内容の一例を示す。この図に示すように、データベースDBは、会員を識別する会員IDと、会員のプロフィール情報と、第1指定情報と、第2指定情報とが対応付けられて記憶されている。
会員のプロフィールを示すプロフィール情報は、例えば、性別、年齢、及びメールアドレスが含まれる。なお、プロフィール情報は、会員の勤務先、学歴、趣味といった情報を含んでもよい。
また、CPU30は、データベースDBを参照することによって、会員IDと対応づけられた第1指定情報又は第2指定情報を読み出し、さらに、データテーブルTBL1を参照することによって、第1指定情報又は第2指定情報に対応づけられた部分画像データを読み出すことができる。そして、CPU30は、読み出された部分画像データに基づいて第1のアバター又は第2のアバターの画像を生成することが可能である。
【0021】
図6に、アバターテーブルに記憶される記憶内容の一例を示す。この図に示すように、アバターテーブルTBL2には、第1指定情報と第2指定情報とが対応付けられて記憶されている。すなわち、アバターテーブルTBL2を参照すれば、第1のアバター用の部分画像データを指定する第1指定情報に対応する第2指定情報を読み出すことができる。したがって、第1のアバターを構成する要素を定めれば、第2のアバターを構成する要素を特定することが可能となる。なお、第1指定情報と第2指定情報とは1対1に対応付けられてもよいし、複数の第1指定情報と1つの第2指定情報とが対応付けられてもよい。図5に示す例では、髪型に関する第1指定情報「B001」及び「B002」が第2指定情報「b001」と対応づけられている。これは、第1のアバター用の2種類の髪型が第2のアバター用の1種類の髪型に対応することを意味する。
【0022】
本実施形態では、第1のアバター用の部分画像データと第2のアバター用の部分画像データとをデータテーブルTBL1に記憶している。第1のアバターと第2のアバターとは大きさが異なる。このため、第1のアバター用の部分画像データのみを記憶し、第2のアバター用の部分画像データは、第1のアバターと第2のアバターの縮尺に応じて第1のアバター用の部分画像データから生成することも考えられる。しかしながら、本実施形態において第2のアバターは約2頭身であり、デフォルメの程度が大きい。このようにデフォルメの程度が大きい場合、単に、縮尺比を変更するのではなく、要素の形状そのものを変更して、より愛らしい雰囲気を第2のアバターに持たせたいといった要望がある。そこで、本実施形態では、第1のアバター用の部分画像データと第2のアバター用の部分画像データを個別に記憶している。
【0023】
図6に示す第1のアバターの目に関する第1指定情報が「A001」で、これに対応する第2のアバターの目に関する第2指定情報が「a001」であるとする。この場合、図7に示すように第1指定情報「A001」に対応する画像(以下第1画像と称する)と、第2指定情報「a001」に対応する画像(以下、第2画像と称する)とは、相似形ではない。さらに、第1画像に対して、縦横で異なる縮尺比を適用しても第2画像を得ることができない。このように、本実施形態では第1のアバター用の部分画像データと第2のアバター用の部分画像データとを独立して記憶したので、用途に応じて多様なアバターの画像を表示することが可能となる。
【0024】
<2.サービス提供システムの動作>
<2−1:第1及び第2のアバターの生成>
次に、サービス提供システム100の動作を説明する。図8に第1及び第2のアバターの生成に関する動作シーケンスを示す。この例では、通信装置2の利用者がSNSの会員登録を完了しているものとする。
【0025】
通信装置2の利用者が、ウェブブラウザを起動して、サーバ装置3で公開するアバター生成のための入力ページのURLを入力すると、入力ページ要求REQ1がサーバ装置3に送信される。サーバ装置3は、第1のアバターを生成するための入力ページを生成し(S1)、入力ページを含む入力ページ応答RES1を通信装置2に送信する。通信装置2において、利用者が第1のアバターを構成する要素を選択して確定させると(S2)、通信装置2は確定要求REQ2をサーバ装置3に送信する。
【0026】
図9に入力ページの一例を示す。この図に示すように、領域Xには第1のアバターの画像が表示される。また、入力ページには、アバターを構成する要素の種類を選択する種別ボタンB1〜B7と確定ボタンB0が配置される。種別ボタンB1〜B7は、体型、顔型、髪型、眉毛、目、鼻、及び口に各々対応している。
また、領域Yには、3つの要素が表示される。選択ボタンCをクリックすると、中央に大きく表示された要素が選択され、領域Xに表示される第1のアバターの画像に反映される。また、スクロールボタンSaをクリックすると領域Yに表示される3つの要素が左にスクロールし、スクロールボタンSbをクリックすると領域Yに表示される3つの要素が右にスクロールする。
種別ボタンB1〜B7をクリックすると、領域Yに配置される2つの要素が切り替わるようになっている。図示したのは、髪型に対応する種別ボタンB3をクリックした場合に表示される入力ページである。
利用者は、各種の要素を選択して、自分の望む第1のアバターの画像を指定することができる。そして、利用者が確定ボタンB0をクリックすると、選択した要素を確定することを示す確定要求REQ2が、サーバ装置3に送信される。
なお、各種の要素を選択する度に、通信装置2とサーバ装置3とは通信を行い、サーバ装置3では、選択された要素を把握できるようになっている。
【0027】
説明を図8に戻す。会員IDを含む確定要求REQ2をサーバ装置3が受信すると、サーバ装置3のCPU30は、第1のアバター用の第1指定情報を確定し(S3)、データベースDBに会員IDと対応づけて第1指定情報を書き込む(S4)。
次に、CPU30は、アバターテーブルTBL2を参照して、第2のアバターに対応する第2指定情報を生成する(S5)。さらに、CPU30は、生成した第2指定情報に対応する部分画像データをデータテーブルTBL1から読み出して、第2のアバターの画像を含むアバターページを生成する(S7)。
この後、サーバ装置3は表示ページを含む応答RES2を通信装置2に送信する。
【0028】
次に、通信装置2は、応答RES2を受信すると、アバターページを表示する。これにより、利用者は第2のアバターを確認することができる。図10にアバターページの一例を示す。この図に示すようにアバターページの領域Zには第2のアバターが表示され、領域Zの右には確定ボタンB10と変更ボタンB11が配置される。確定ボタンB10は利用者が第2のアバターを確定させるために用いられ、変更ボタンB11は利用者が、サーバ装置3で生成された第2のアバターを変更するために用いられる。
【0029】
説明を図8に戻す。利用者が確定ボタンB10又は変更ボタンB11をクリックすると、通信装置2は、会員IDを含み第2のアバターの確定・変更の別を示す要求REQ3をサーバ装置3に送信する。
【0030】
サーバ装置3は要求REQ3を受信すると、要求REQ3に基づいて第2のアバターを確定するか否かを判定し(S8)、確定する場合には、CPU30は、ステップ5で生成した第2指定情報を会員IDに対応づけてデータベースDBに記憶させる(S9)。そして、CPU30は、第2のアバターを確定させたことを示す応答RES3を通信装置2に送信する。
【0031】
一方、要求REQ3が第2のアバターの変更を示す場合には、CPU30は、第2のアバターの入力ページを生成し、これを含む応答RES3を通信装置2に送信する。この入力ページは、図9に示す入力ページの領域Xに図2(B)に示す第2のアバターが表示される。応答RES3に第2のアバターの入力ページが含まれる場合、第1のアバターと同様に(上述したステップS2)、通信装置2において、利用者が第2のアバターを構成する要素を選択して確定させると、通信装置2は会員IDを含む確定要求をサーバ装置3に送信する(図示略)。確定要求を受信したサーバ装置3は、会員IDと対応づけて第2指定情報をデータベースDBに記憶させる(図示略)。
【0032】
このように本実施形態によれば、利用者は第1のアバターを指定するだけで、第2のアバターがサーバ装置3で自動的に生成されるので、第2のアバターを指定する手間を省略することができ、さらに、通信装置2とサーバ装置3との間の通信回数を削減することができる。くわえて、自動生成された第2のアバターに修正を加えることもできるので、利用者の意図する第2のアバターを指定することが可能となる。
【0033】
<2−2:第1及び第2のアバターの表示>
次に、第1及び第2のアバターの表示について説明する。図11に第1及び第2のアバターの表示に関する動作シーケンスを示す。
通信装置2から所定ページの表示要求REQ4がサーバ装置3に送信される。この表示要求REQ4には会員IDが含まれている。
【0034】
表示要求REQ4をサーバ装置3が受信すると、CPU30は、表示要求REQ4によって指定された所定ページに第1のアバターの表示領域があるか否かを所定の規則に従って判定する(S11)。所定ページに第1のアバターの表示領域がある場合、CPU30はデータベースDBを参照して、表示要求REQ4に含まれる会員IDに対応した第1指定情報を読み出す(S12)。さらに、CPU30は、読み出した第1指定情報に対応する部分画像データをデータテーブルTBL1から読み出し、第1のアバターの画像を生成する(S13)。
【0035】
一方、所定ページに第1のアバターの表示領域がない場合、CPU30は表示要求REQ4によって指定された所定ページに第2のアバターの表示領域があるか否かを所定の規則に従って判定する(S14)。所定ページに第2アバターの表示領域がある場合、CPU30はデータベースDBを参照して、表示要求REQ4に含まれる会員IDに対応した第2指定情報を読み出す(S15)。さらに、CPU30は、読み出した第2指定情報に対応する部分画像データをデータテーブルTBL1から読み出し、第2のアバターの画像を生成する(S15)。
【0036】
この後、CPU30は指定された所定ページを生成し(S17)、所定ページを含む表示応答RES4を通信装置2に送信する。上述したステップS11及びステップS14における判定は、表示領域の大きさに基づいて、第1のアバターを表示するか、または第2のアバターを表示するかを判定してもよいし、あるいは、表示領域に指定されたアバターの種類に基づいて第1のアバターを表示するか、または第2のアバターを表示するかを判定してもよい。なお、表示領域の大きさに基づいて判定する場合は、通信装置2がパーソナルコンピュータであるか、携帯電話機であるかに応じて、第1のアバターを表示するか、または第2のアバターを表示するかを判定してもよい。
【0037】
次に、表示応答RES4を通信装置2が受信すると、指定した所定ページは通信装置2の表示部に表示される。これにより、利用者が第1のアバターと第2のアバターとを選択しなくても、適切にアバターの画像を表示させることができる。
【0038】
<B.変形例>
本発明は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に述べる変形が可能である。また、以下の例示から任意に選択された1または複数の態様は適宜に併合され得る。
(1)上述した実施形態において、第1のアバターを生成するためにサーバ装置3は、入力ページを生成して通信装置2に送信し、通信装置2の利用者は、第1のアバターの全ての要素について指定を行ったが、本発明はこれに限定されるものではなく、利用者が第1のアバターを指定できるのであれば、どのような手法を用いてもよい。例えば、サーバ装置3から、複数のアバターを表示する画像データを含む第1ページを利用者(会員)の通信装置2に送信する。これを受信した利用者の通信装置2において、利用者が複数のアバターの一つを特定すると、アバターを特定する特定情報を通信装置2からサーバ装置3に送信する。サーバ装置3が特定情報を受信すると、サーバ装置3は特定されたアバターを表示する画像データを含む第2ページを通信装置2に送信する。通信装置2は、第2ページを表示部に表示し、利用者に修正を促す。通信装置の利用者がアバターを修正すると、通信装置2ら特定されたアバターの要素を修正する修正情報がサーバ装置3に送信される。サーバ装置3が修正情報を受信すると、サーバ装置3は当該要素を修正したアバターを表示する画像データを含む第3ページを生成して通信装置2に送信する。第3ページを通信装置2が受信すると、第3ページを表示する。通信装置2の利用者が修正したアバターを確定すると、通信装置2は確定情報をサーバ装置3に送信する。確定情報をサーバ装置3が受信すると、サーバ装置3は、確定したアバターを第1のアバターとして、複数の要素の各々に対応する部分画像データを指定すればよい。
【0039】
(2)上述した各実施形態において、第1のアバター及び第2のアバターは静止したものであったが、動きのあるアバターであってもよい。利用者は、第1のアバターを指定する際に、例えば、「おじぎする」、「手を振る」、「足を蹴り上げる」、「振りむく」といった動きを特定してもよい。このような動作は、第1動作情報としてデータベースDBに記憶される。この場合、第2のアバターも第1のアバターと同じ動作をサーバ装置3において自動的に指定してもよいし、あるいは、利用者が第2のアバター用の動作を指定してもよい。指定された動作は第2動作情報としてデータベースDBに記憶される。サーバ装置3NOCPU30は、アバターを表示する場合に、データベースDBから第1動作情報又は第2動作情報を読み出して、読み出した動作情報に対応するアニメーションとなるようにアバターの動画を生成すればよい。
【0040】
(3)上述した各実施形態では、第2のアバター用の各要素について部分画像データをデータテーブルTBL1に記憶したが、本発明はこれに限定されるものではなく、第2のアバターの部分画像データを指定できるのであれば、どのような手法を用いてもよい。例えば、第2のアバター用の部分画像データの一部又は全部について、第1のアバター用の部分画像データを第2のアバター用の部分画像データに変換する変換規則をデータテーブルTBL1に記憶してもよい。より具体的には、拡大縮小の比率や回転角などを変換規則としてもよい。この場合、各部分画像データごとに変換規則を定めることが好ましい。
【符号の説明】
【0041】
1……インターネット、2-1〜2-n……通信装置、3……サーバ装置、DB……データベース、TBL1……データテーブル、TBL2……アバターテーブル、30……CPU、100……サービス提供システム。
【技術分野】
【0001】
本発明は、ウェブサイトやSNS(Social Networking Service)サイト上で提供されるアバターの画像を生成する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
ウェブサイトやSNSサイトでは、自分の分身となるキャラクターであるアバターを用いて、他の利用者とのコミュニケーションを図ることが可能である。
アバターは、インターネットサービスに幅広く用いられており、ゲームの画面や、チャットの画面、ウェブメールの画面、掲示板などに表示されることがある。
体型、髪型、目、口、鼻といったパーツを利用者が指定し、これをサーバに記憶することによってアバターの画像を生成する技術が知られている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−8062号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、アバターの画像は、所定の表示領域に表示されるが、表示ページによってアバターの画像を表示すべき領域の大きさが異なることがある。このような場合に、一つのアバターの画像のみを記憶していたのでは、異なる大きさの表示領域に対応することができない。一方、表示領域の大きさに応じて複数のアバターを利用者が指定することも考えるが、利用者は複数のアバターを生成する必要があるため、利用者の手間が大きい。
【0005】
本発明は、上述した問題に鑑みてなされたものであって、利用者が一つのアバターを指定すれば自動的に他のアバターを生成することが可能なサーバ装置及び画像生成装置を提供することを解決課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以上の課題を解決するために本発明が採用する手段を以下に説明する。なお、本発明の理解を容易にするために以下では図面の参照符号を便宜的に括弧書で付記するが、本発明を図示の形態に限定する趣旨ではない。
【0007】
本発明に係るサーバ装置(3)は、複数の要素を含むアバターを用いて会員にサービスを提供するものであって、前記会員の通信装置(2)から受信した情報に基づいて、第1のアバターについて、前記複数の要素の各々に対応する部分画像データを指定する第1のアバター生成部(30、S3)と、前記第1のアバター生成部によって前記第1のアバターの前記複数の要素の各々に対応する部分画像データが指定されると、第1の規則に従って第2のアバターの前記複数の要素の各々に対応する部分画像データを指定する第2のアバター生成部(30、TBL2、S5)と、前記会員を識別する識別情報と、前記第1のアバター生成部の指定結果と、前記第2のアバター生成部の指定結果とを対応づけて記憶する記憶部(DB)と、前記会員の通信装置から、前記識別情報で特定されるアバターを含む所定ページの表示を要求する表示要求を受信すると、第2の規則に従って前記第1のアバターを表示させるか前記第2のアバターを表示させるかを選択する選択部(30、S11、S14)と、前記選択部によって前記第1のアバターの表示が選択された場合、前記所定ページで指定される前記識別情報に対応する前記第1のアバター生成部の指定結果を前記記憶部から読み出し、前記選択部によって前記第2のアバターの表示が選択された場合、前記所定ページで指定される前記識別情報に対応する前記第2のアバター生成部の指定結果を前記記憶部から読み出す読出部(30、S12、S15)と、前記読出部によって読み出された指定結果に基づいて、前記第1のアバター又は前記第2のアバターの画像データを生成する画像データ生成部(30、S13、S16)と、前記画像データ生成部で生成された画像データを含む前記所定ページを生成して前記会員の通信装置に送信する送信部(30、S17)とを備える。
【0008】
この発明によれば、会員は、第1のアバターを指定するだけで、第2のアバターを自動的に生成することができるので、利便性を向上させることができる。また、サーバ装置が会員の通信装置から受信するのは、第1のアバターに関する情報であるから、第2のアバターに関する情報について通信しなくても第2のアバターを生成することができる。この結果、通信資源を節約することができる。さらに、サーバ装置は、第2の規則に従って、第1のアバターと第2のアバターのいずれを表示領域に表示するかを選択するので、会員が所定ページを表示する度にどちらのアバターを表示するかを指定する必要もない。
なお、第2の規則には、以下の態様が含まれる。第1の態様は、所定ページにおけるアバターを表示すべき領域の大きさに基づいてどちらのアバターを表示するかを選択するものである。第2の態様は、通信装置の画面の全体の大きさ(例えば、パーソナルコンピュータか携帯電話機などのモバイル装置)に基づいて、どちらのアバターを表示するかを選択するものである。第3の態様は、アバターが表示されるページ毎に会員がどちらのアバターを表示するかを予め設定した設定情報に基づいて、どちらのアバターを表示するかを選択するものである。この場合、アバターの大きさと表示領域が一致しない場合には、縮小表示または部分的な表示をすればよい。
【0009】
上述したサーバ装置において、前記第1のアバター用の部分画像データと、前記第2のアバター用の部分画像データとを記憶する部分画像データ記憶部(TBL1)を備え、前記第2のアバター生成部は、前記第1のアバター用の部分画像データと、前記第2のアバター用の部分画像データとを関連付ける関連付情報を記憶しており(TBL2)、前記関連付情報を参照して、前記第1のアバターの前記複数の要素の各々について指定された前記第1のアバター用の部分画像データに対応する前記第2のアバター用の部分画像データを指定することが好ましい。
この発明によれば、第1のアバター用の部分画像データと第2のアバター用の部分画像データとを独立して記憶するので、拡大や縮小では対応できない各アバターの個性を表現することが可能となる。
【0010】
上述したサーバ装置において、前記記憶部に記憶される前記第1のアバター用の部分画像データの各々を指定する情報を第1指定情報、前記記憶部に記憶される前記第2のアバター用の部分画像データの各々を指定する情報を第2指定情報としたとき、前記関連付情報は、前記第1のアバター用の部分画像データの各々について割り当てられた前記第1指定情報に対して、前記第2のアバター用の部分画像データの各々について割り当てられた前記第2指定情報を対応付ける情報であり、前記第1のアバター生成部は、前記第1のアバターの前記複数の要素の各々について前記第1指定情報を生成し、前記第2のアバター生成部は、前記関連付情報を参照して、前記第1のアバターの前記複数の要素の各々について、前記第1のアバター生成部で生成した前記第1指定情報に対応する前記第2指定情報を特定することが好ましい。
この発明によれば、第1のアバター用の部分画像データと第2のアバター用の部分画像データとの関連付けを第1指定情報と第2指定情報とを用いて行うことができる。
【0011】
上述したサーバ装置において、前記部分画像データは、前記複数の要素の各々の画像を示す第1データと、前記画像がアバター上で配置される位置を示す第2データとの組みからなることが好ましい。この場合には、第1のアバター用の要素と第2のアバター用の要素とが配置される位置を独立して設定できるので、第2のアバターに多様性を持たせることができる。
【0012】
上述したサーバ装置において、前記第1のアバター生成部は、複数のアバターを表示する画像データを含む第1ページを前記会員の通信装置に送信し、前記会員の通信装置から前記複数のアバターの一つを特定する情報を受信すると、特定されたアバターを表示する画像データを含む第2ページを前記会員の通信装置に送信し、前記会員の通信装置から前記特定されたアバターの要素を修正する情報を受信すると、当該要素を修正したアバターを表示する画像データを含む第3ページを前記会員の通信装置に送信し、前記会員の通信装置から修正したアバターを確定する情報を受信すると、確定したアバターを前記第1のアバターとして、前記複数の要素の各々に対応する部分画像データを指定する、ことが好ましい。この発明によれば、会員は最初から第1のアバターの要素を全て指定しなくても、予め用意されたアバターに修正を加えることによって、第1のアバターを指定することができるので、会員は簡単に第1のアバターを設定することが可能となる。
【0013】
次に、本発明に係る画像生成装置は、複数の要素を含むアバターの画像データを生成するものであって、第1のアバターについて、前記複数の要素の各々について部分画像データを指定する第1のアバター生成部と、前記第1のアバター生成部によって前記第1のアバターの前記複数の要素の各々について部分画像データが指定されると、第1の規則に従って、第2のアバターの前記複数の要素の各々について部分画像データを指定する第2のアバター生成部と、前記第1のアバターと前記第2のアバターとを第2の規則に従って選択し、前記第1のアバターを選択した場合には、前記第1のアバター生成部によって指定された部分画像データに基づいて、前記第1のアバターの画像データを生成し、前記第2のアバターを選択した場合には、前記第2のアバター生成部によって指定された部分画像データに基づいて、前記第2のアバターの画像データを生成する画像データ生成部と、を備える。
この発明によれば、第1のアバターが指定されると、第2のアバターを自動的に生成することができるので、画像生成装置の利用者の利便性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の実施形態に係るサービス提供システムのブロック図である。
【図2】第1のアバターと第2のアバターの一例を示す説明図である。
【図3】サーバ装置の構成を示すブロック図である。
【図4】データテーブルのデータ構造の一例を示す説明図である。
【図5】データベースのデータ構造の一例を示す説明図である。
【図6】アバターテーブルのデータ構造の一例を示す説明図である。
【図7】第1指定情報と対応する第2指定情報とで指定される画像を示す説明図である。
【図8】第1及び第2のアバターの生成に関するセービス提供システムの動作シーケンスを説明するためのシーケンス図である。
【図9】入力ページの一例を示す説明図である。
【図10】アバターページの一例を示す説明図である。
【図11】第1及び第2のアバターの表示に関するセービス提供システムの動作シーケンスを説明するためのシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
<A.実施形態>
<1.サービス提供システムの構成>
図1は、本発明の実施形態に係るサービス提供システム100のブロック図である。このサービス提供システム100は、通信網として機能するインターネット1、利用者の通信装置2-1、2-2、2-3、…2-n、サーバ装置3を備える。利用者の通信装置2-1〜2-nは、インターネット1を介した通信が可能であり、ウェブブラウザ(ソフトウエア)がインストールされており、例えば、パーソナルコンピュータや携帯電話機が該当する。サービス提供システム100は、会員に対して、会員どうしのコミュニティ機能やゲームあるいはサービス及び商品の販売を提供することが可能である。この例では、サービス提供システム100は、SNS上でゲーム等のアプリケーションを会員に提供するものとする。
【0016】
サーバ装置3は、会員の各種情報を管理する管理するデータベースDBを備え、データベースDBの記憶内容を参照して、各種のウェブページを生成する。会員は、自分の分身のキャラクターである第1のアバターを後述する方法によって指定する。また、サーバ装置3は、第1のアバターが指定されると、第1のアバターと大きさが異なる第2のアバターを自動的に生成する。第1のアバターと第2のアバターとは、表示ページに確保されたアバターを表示すべき領域に応じて選択される。この例の第1のアバターは図2(A)に示すように約4頭身であり、第2のアバターは図2(B)に示すように約2頭身である。
【0017】
図3にサーバ装置の構成を示す。この図に示すように。サーバ装置3は、装置全体を制御するCPU(Central Processing Unit)30、CPU30の作業領域として機能するRAM(Random Access Memory)31、ブートプログラムなどを記憶したROM(Read Only Memory)32、各種のプログラムやデータを記憶するハードディスク33、キーボードやマウスなどを含む入力部34、画像を表示するディスプレイ35、及びインターネット1を介して外部の装置と通信を行う通信インターフェース36を備える。
【0018】
ハードディスク33には、データベースDBの他にデータテーブルTBL1及びアバターテーブルTBL2が格納されている。
アバターは、目、鼻、口といった各種の要素から構成される。そして、各種の要素は部分画像データとしてデータテーブルTBL1に記憶されている。また、部分画像データは、第1のアバター用のデータと、第2のアバター用のデータとに大別され、各部分画像データには、当該部分画像データを一意に指定する指定情報が割り当てられている。以下の説明では、第1のアバター用の部分画像データを指定する指定情報を第1指定情報、第2のアバター用の部分画像データを指定する指定情報を第2指定情報と称する。
【0019】
図4に、データテーブルに記憶される記憶内容の一例を示す。この図に示すようにデータテーブルTBL1には、第1指定情報と第2指定情報とに対応付けられて部分画像データが記憶されている。第1指定情報と第2指定情報との関連付けを関連付情報として捉えることもできる。例えば、第1のアバター用の部分画像データGA001は第1指定情報A001と対応付けらており、第2のアバター用の部分画像データga001は第2指定情報a001と対応づけられている。なお、第1指定情報と第2指定情報とは、部分画像データが記憶される記憶領域を指定するアドレスであってもよい。なお、各種の要素は配置される位置が固定である場合、部分画像データは画像の内容を示す第1データのみで構成すればよいが、各種の要素の位置が可変である場合には、部分画像データは画像の内容を示す第1データと、画像を配置する位置を示す第2データとから構成することが好ましい。また、要素の一つである顔型に、目、鼻、口、眉毛といった要素を配置する位置情報を持たせ、目、鼻、口、眉毛といった各要素は、第1データのみで構成してもよい。この場合には、4頭身や2頭身といったアバターに応じて、頭身ごとに顔の中心からの目や鼻の位置が保証されることになる。
【0020】
図5に、データベースDBに記憶される記憶内容の一例を示す。この図に示すように、データベースDBは、会員を識別する会員IDと、会員のプロフィール情報と、第1指定情報と、第2指定情報とが対応付けられて記憶されている。
会員のプロフィールを示すプロフィール情報は、例えば、性別、年齢、及びメールアドレスが含まれる。なお、プロフィール情報は、会員の勤務先、学歴、趣味といった情報を含んでもよい。
また、CPU30は、データベースDBを参照することによって、会員IDと対応づけられた第1指定情報又は第2指定情報を読み出し、さらに、データテーブルTBL1を参照することによって、第1指定情報又は第2指定情報に対応づけられた部分画像データを読み出すことができる。そして、CPU30は、読み出された部分画像データに基づいて第1のアバター又は第2のアバターの画像を生成することが可能である。
【0021】
図6に、アバターテーブルに記憶される記憶内容の一例を示す。この図に示すように、アバターテーブルTBL2には、第1指定情報と第2指定情報とが対応付けられて記憶されている。すなわち、アバターテーブルTBL2を参照すれば、第1のアバター用の部分画像データを指定する第1指定情報に対応する第2指定情報を読み出すことができる。したがって、第1のアバターを構成する要素を定めれば、第2のアバターを構成する要素を特定することが可能となる。なお、第1指定情報と第2指定情報とは1対1に対応付けられてもよいし、複数の第1指定情報と1つの第2指定情報とが対応付けられてもよい。図5に示す例では、髪型に関する第1指定情報「B001」及び「B002」が第2指定情報「b001」と対応づけられている。これは、第1のアバター用の2種類の髪型が第2のアバター用の1種類の髪型に対応することを意味する。
【0022】
本実施形態では、第1のアバター用の部分画像データと第2のアバター用の部分画像データとをデータテーブルTBL1に記憶している。第1のアバターと第2のアバターとは大きさが異なる。このため、第1のアバター用の部分画像データのみを記憶し、第2のアバター用の部分画像データは、第1のアバターと第2のアバターの縮尺に応じて第1のアバター用の部分画像データから生成することも考えられる。しかしながら、本実施形態において第2のアバターは約2頭身であり、デフォルメの程度が大きい。このようにデフォルメの程度が大きい場合、単に、縮尺比を変更するのではなく、要素の形状そのものを変更して、より愛らしい雰囲気を第2のアバターに持たせたいといった要望がある。そこで、本実施形態では、第1のアバター用の部分画像データと第2のアバター用の部分画像データを個別に記憶している。
【0023】
図6に示す第1のアバターの目に関する第1指定情報が「A001」で、これに対応する第2のアバターの目に関する第2指定情報が「a001」であるとする。この場合、図7に示すように第1指定情報「A001」に対応する画像(以下第1画像と称する)と、第2指定情報「a001」に対応する画像(以下、第2画像と称する)とは、相似形ではない。さらに、第1画像に対して、縦横で異なる縮尺比を適用しても第2画像を得ることができない。このように、本実施形態では第1のアバター用の部分画像データと第2のアバター用の部分画像データとを独立して記憶したので、用途に応じて多様なアバターの画像を表示することが可能となる。
【0024】
<2.サービス提供システムの動作>
<2−1:第1及び第2のアバターの生成>
次に、サービス提供システム100の動作を説明する。図8に第1及び第2のアバターの生成に関する動作シーケンスを示す。この例では、通信装置2の利用者がSNSの会員登録を完了しているものとする。
【0025】
通信装置2の利用者が、ウェブブラウザを起動して、サーバ装置3で公開するアバター生成のための入力ページのURLを入力すると、入力ページ要求REQ1がサーバ装置3に送信される。サーバ装置3は、第1のアバターを生成するための入力ページを生成し(S1)、入力ページを含む入力ページ応答RES1を通信装置2に送信する。通信装置2において、利用者が第1のアバターを構成する要素を選択して確定させると(S2)、通信装置2は確定要求REQ2をサーバ装置3に送信する。
【0026】
図9に入力ページの一例を示す。この図に示すように、領域Xには第1のアバターの画像が表示される。また、入力ページには、アバターを構成する要素の種類を選択する種別ボタンB1〜B7と確定ボタンB0が配置される。種別ボタンB1〜B7は、体型、顔型、髪型、眉毛、目、鼻、及び口に各々対応している。
また、領域Yには、3つの要素が表示される。選択ボタンCをクリックすると、中央に大きく表示された要素が選択され、領域Xに表示される第1のアバターの画像に反映される。また、スクロールボタンSaをクリックすると領域Yに表示される3つの要素が左にスクロールし、スクロールボタンSbをクリックすると領域Yに表示される3つの要素が右にスクロールする。
種別ボタンB1〜B7をクリックすると、領域Yに配置される2つの要素が切り替わるようになっている。図示したのは、髪型に対応する種別ボタンB3をクリックした場合に表示される入力ページである。
利用者は、各種の要素を選択して、自分の望む第1のアバターの画像を指定することができる。そして、利用者が確定ボタンB0をクリックすると、選択した要素を確定することを示す確定要求REQ2が、サーバ装置3に送信される。
なお、各種の要素を選択する度に、通信装置2とサーバ装置3とは通信を行い、サーバ装置3では、選択された要素を把握できるようになっている。
【0027】
説明を図8に戻す。会員IDを含む確定要求REQ2をサーバ装置3が受信すると、サーバ装置3のCPU30は、第1のアバター用の第1指定情報を確定し(S3)、データベースDBに会員IDと対応づけて第1指定情報を書き込む(S4)。
次に、CPU30は、アバターテーブルTBL2を参照して、第2のアバターに対応する第2指定情報を生成する(S5)。さらに、CPU30は、生成した第2指定情報に対応する部分画像データをデータテーブルTBL1から読み出して、第2のアバターの画像を含むアバターページを生成する(S7)。
この後、サーバ装置3は表示ページを含む応答RES2を通信装置2に送信する。
【0028】
次に、通信装置2は、応答RES2を受信すると、アバターページを表示する。これにより、利用者は第2のアバターを確認することができる。図10にアバターページの一例を示す。この図に示すようにアバターページの領域Zには第2のアバターが表示され、領域Zの右には確定ボタンB10と変更ボタンB11が配置される。確定ボタンB10は利用者が第2のアバターを確定させるために用いられ、変更ボタンB11は利用者が、サーバ装置3で生成された第2のアバターを変更するために用いられる。
【0029】
説明を図8に戻す。利用者が確定ボタンB10又は変更ボタンB11をクリックすると、通信装置2は、会員IDを含み第2のアバターの確定・変更の別を示す要求REQ3をサーバ装置3に送信する。
【0030】
サーバ装置3は要求REQ3を受信すると、要求REQ3に基づいて第2のアバターを確定するか否かを判定し(S8)、確定する場合には、CPU30は、ステップ5で生成した第2指定情報を会員IDに対応づけてデータベースDBに記憶させる(S9)。そして、CPU30は、第2のアバターを確定させたことを示す応答RES3を通信装置2に送信する。
【0031】
一方、要求REQ3が第2のアバターの変更を示す場合には、CPU30は、第2のアバターの入力ページを生成し、これを含む応答RES3を通信装置2に送信する。この入力ページは、図9に示す入力ページの領域Xに図2(B)に示す第2のアバターが表示される。応答RES3に第2のアバターの入力ページが含まれる場合、第1のアバターと同様に(上述したステップS2)、通信装置2において、利用者が第2のアバターを構成する要素を選択して確定させると、通信装置2は会員IDを含む確定要求をサーバ装置3に送信する(図示略)。確定要求を受信したサーバ装置3は、会員IDと対応づけて第2指定情報をデータベースDBに記憶させる(図示略)。
【0032】
このように本実施形態によれば、利用者は第1のアバターを指定するだけで、第2のアバターがサーバ装置3で自動的に生成されるので、第2のアバターを指定する手間を省略することができ、さらに、通信装置2とサーバ装置3との間の通信回数を削減することができる。くわえて、自動生成された第2のアバターに修正を加えることもできるので、利用者の意図する第2のアバターを指定することが可能となる。
【0033】
<2−2:第1及び第2のアバターの表示>
次に、第1及び第2のアバターの表示について説明する。図11に第1及び第2のアバターの表示に関する動作シーケンスを示す。
通信装置2から所定ページの表示要求REQ4がサーバ装置3に送信される。この表示要求REQ4には会員IDが含まれている。
【0034】
表示要求REQ4をサーバ装置3が受信すると、CPU30は、表示要求REQ4によって指定された所定ページに第1のアバターの表示領域があるか否かを所定の規則に従って判定する(S11)。所定ページに第1のアバターの表示領域がある場合、CPU30はデータベースDBを参照して、表示要求REQ4に含まれる会員IDに対応した第1指定情報を読み出す(S12)。さらに、CPU30は、読み出した第1指定情報に対応する部分画像データをデータテーブルTBL1から読み出し、第1のアバターの画像を生成する(S13)。
【0035】
一方、所定ページに第1のアバターの表示領域がない場合、CPU30は表示要求REQ4によって指定された所定ページに第2のアバターの表示領域があるか否かを所定の規則に従って判定する(S14)。所定ページに第2アバターの表示領域がある場合、CPU30はデータベースDBを参照して、表示要求REQ4に含まれる会員IDに対応した第2指定情報を読み出す(S15)。さらに、CPU30は、読み出した第2指定情報に対応する部分画像データをデータテーブルTBL1から読み出し、第2のアバターの画像を生成する(S15)。
【0036】
この後、CPU30は指定された所定ページを生成し(S17)、所定ページを含む表示応答RES4を通信装置2に送信する。上述したステップS11及びステップS14における判定は、表示領域の大きさに基づいて、第1のアバターを表示するか、または第2のアバターを表示するかを判定してもよいし、あるいは、表示領域に指定されたアバターの種類に基づいて第1のアバターを表示するか、または第2のアバターを表示するかを判定してもよい。なお、表示領域の大きさに基づいて判定する場合は、通信装置2がパーソナルコンピュータであるか、携帯電話機であるかに応じて、第1のアバターを表示するか、または第2のアバターを表示するかを判定してもよい。
【0037】
次に、表示応答RES4を通信装置2が受信すると、指定した所定ページは通信装置2の表示部に表示される。これにより、利用者が第1のアバターと第2のアバターとを選択しなくても、適切にアバターの画像を表示させることができる。
【0038】
<B.変形例>
本発明は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に述べる変形が可能である。また、以下の例示から任意に選択された1または複数の態様は適宜に併合され得る。
(1)上述した実施形態において、第1のアバターを生成するためにサーバ装置3は、入力ページを生成して通信装置2に送信し、通信装置2の利用者は、第1のアバターの全ての要素について指定を行ったが、本発明はこれに限定されるものではなく、利用者が第1のアバターを指定できるのであれば、どのような手法を用いてもよい。例えば、サーバ装置3から、複数のアバターを表示する画像データを含む第1ページを利用者(会員)の通信装置2に送信する。これを受信した利用者の通信装置2において、利用者が複数のアバターの一つを特定すると、アバターを特定する特定情報を通信装置2からサーバ装置3に送信する。サーバ装置3が特定情報を受信すると、サーバ装置3は特定されたアバターを表示する画像データを含む第2ページを通信装置2に送信する。通信装置2は、第2ページを表示部に表示し、利用者に修正を促す。通信装置の利用者がアバターを修正すると、通信装置2ら特定されたアバターの要素を修正する修正情報がサーバ装置3に送信される。サーバ装置3が修正情報を受信すると、サーバ装置3は当該要素を修正したアバターを表示する画像データを含む第3ページを生成して通信装置2に送信する。第3ページを通信装置2が受信すると、第3ページを表示する。通信装置2の利用者が修正したアバターを確定すると、通信装置2は確定情報をサーバ装置3に送信する。確定情報をサーバ装置3が受信すると、サーバ装置3は、確定したアバターを第1のアバターとして、複数の要素の各々に対応する部分画像データを指定すればよい。
【0039】
(2)上述した各実施形態において、第1のアバター及び第2のアバターは静止したものであったが、動きのあるアバターであってもよい。利用者は、第1のアバターを指定する際に、例えば、「おじぎする」、「手を振る」、「足を蹴り上げる」、「振りむく」といった動きを特定してもよい。このような動作は、第1動作情報としてデータベースDBに記憶される。この場合、第2のアバターも第1のアバターと同じ動作をサーバ装置3において自動的に指定してもよいし、あるいは、利用者が第2のアバター用の動作を指定してもよい。指定された動作は第2動作情報としてデータベースDBに記憶される。サーバ装置3NOCPU30は、アバターを表示する場合に、データベースDBから第1動作情報又は第2動作情報を読み出して、読み出した動作情報に対応するアニメーションとなるようにアバターの動画を生成すればよい。
【0040】
(3)上述した各実施形態では、第2のアバター用の各要素について部分画像データをデータテーブルTBL1に記憶したが、本発明はこれに限定されるものではなく、第2のアバターの部分画像データを指定できるのであれば、どのような手法を用いてもよい。例えば、第2のアバター用の部分画像データの一部又は全部について、第1のアバター用の部分画像データを第2のアバター用の部分画像データに変換する変換規則をデータテーブルTBL1に記憶してもよい。より具体的には、拡大縮小の比率や回転角などを変換規則としてもよい。この場合、各部分画像データごとに変換規則を定めることが好ましい。
【符号の説明】
【0041】
1……インターネット、2-1〜2-n……通信装置、3……サーバ装置、DB……データベース、TBL1……データテーブル、TBL2……アバターテーブル、30……CPU、100……サービス提供システム。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の要素を含むアバターを用いて会員にサービスを提供するサーバ装置であって、
前記会員の通信装置から受信した情報に基づいて、第1のアバターについて、前記複数の要素の各々に対応する部分画像データを指定する第1のアバター生成部と、
前記第1のアバター生成部によって前記第1のアバターの前記複数の要素の各々に対応する部分画像データが指定されると、第1の規則に従って第2のアバターの前記複数の要素の各々に対応する部分画像データを指定する第2のアバター生成部と、
前記会員を識別する識別情報と、前記第1のアバター生成部の指定結果と、前記第2のアバター生成部の指定結果とを対応づけて記憶する記憶部と、
前記会員の通信装置から、前記識別情報で特定されるアバターを含む所定ページの表示を要求する表示要求を受信すると、第2の規則に従って前記第1のアバターを表示させるか前記第2のアバターを表示させるかを選択する選択部と、
前記選択部によって前記第1のアバターの表示が選択された場合、前記所定ページで指定される前記識別情報に対応する前記第1のアバター生成部の指定結果を前記記憶部から読み出し、前記選択部によって前記第2のアバターの表示が選択された場合、前記所定ページで指定される前記識別情報に対応する前記第2のアバター生成部の指定結果を前記記憶部から読み出す読出部と、
前記読出部によって読み出された指定結果に基づいて、前記第1のアバター又は前記第2のアバターの画像データを生成する画像データ生成部と、
前記画像データ生成部で生成された画像データを含む前記所定ページを生成して前記会員の通信装置に送信する送信部とを、
備えるサーバ装置。
【請求項2】
前記第1のアバター用の部分画像データと、前記第2のアバター用の部分画像データとを記憶する部分画像データ記憶部を備え、
前記第2のアバター生成部は、前記第1のアバター用の部分画像データと、前記第2のアバター用の部分画像データとを関連付ける関連付情報を記憶しており、前記関連付情報を参照して、前記第1のアバターの前記複数の要素の各々について指定された前記第1のアバター用の部分画像データに対応する前記第2のアバター用の部分画像データを指定する、
ことを特徴とする請求項1に記載のサーバ装置。
【請求項3】
前記記憶部に記憶される前記第1のアバター用の部分画像データの各々を指定する情報を第1指定情報、前記記憶部に記憶される前記第2のアバター用の部分画像データの各々を指定する情報を第2指定情報としたとき、
前記関連付情報は、前記第1のアバター用の部分画像データの各々について割り当てられた前記第1指定情報に対して、前記第2のアバター用の部分画像データの各々について割り当てられた前記第2指定情報を対応付ける情報であり、
前記第1のアバター生成部は、前記第1のアバターの前記複数の要素の各々について前記第1指定情報を生成し、
前記第2のアバター生成部は、前記関連付情報を参照して、前記第1のアバターの前記複数の要素の各々について、前記第1のアバター生成部で生成した前記第1指定情報に対応する前記第2指定情報を特定する、
請求項2に記載のサーバ装置。
【請求項4】
前記部分画像データは、前記複数の要素の各々の画像を示す第1データと、前記画像がアバター上で配置される位置を示す第2データとの組みからなることを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか1項に記載のサーバ装置。
【請求項5】
前記第1のアバター生成部は、
複数のアバターを表示する画像データを含む第1ページを前記会員の通信装置に送信し、
前記会員の通信装置から前記複数のアバターの一つを特定する情報を受信すると、特定されたアバターを表示する画像データを含む第2ページを前記会員の通信装置に送信し、
前記会員の通信装置から前記特定されたアバターの要素を修正する情報を受信すると、当該要素を修正したアバターを表示する画像データを含む第3ページを前記会員の通信装置に送信し、
前記会員の通信装置から修正したアバターを確定する情報を受信すると、確定したアバターを前記第1のアバターとして、前記複数の要素の各々に対応する部分画像データを指定する、
ことを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか1項に記載のサーバ装置。
【請求項6】
複数の要素を含むアバターの画像データを生成する画像生成装置であって、
第1のアバターについて、前記複数の要素の各々について部分画像データを指定する第1のアバター生成部と、
前記第1のアバター生成部によって前記第1のアバターの前記複数の要素の各々について部分画像データが指定されると、第1の規則に従って第2のアバターの前記複数の要素の各々について部分画像データを指定する第2のアバター生成部と、
前記第1のアバターと前記第2のアバターとを第2の規則に従って選択し、前記第1のアバターを選択した場合には、前記第1のアバター生成部によって指定された部分画像データに基づいて、前記第1のアバターの画像データを生成し、前記第2のアバターを選択した場合には、前記第2のアバター生成部によって指定された部分画像データに基づいて、前記第2のアバターの画像データを生成する画像データ生成部と、
を備える画像生成装置。
【請求項1】
複数の要素を含むアバターを用いて会員にサービスを提供するサーバ装置であって、
前記会員の通信装置から受信した情報に基づいて、第1のアバターについて、前記複数の要素の各々に対応する部分画像データを指定する第1のアバター生成部と、
前記第1のアバター生成部によって前記第1のアバターの前記複数の要素の各々に対応する部分画像データが指定されると、第1の規則に従って第2のアバターの前記複数の要素の各々に対応する部分画像データを指定する第2のアバター生成部と、
前記会員を識別する識別情報と、前記第1のアバター生成部の指定結果と、前記第2のアバター生成部の指定結果とを対応づけて記憶する記憶部と、
前記会員の通信装置から、前記識別情報で特定されるアバターを含む所定ページの表示を要求する表示要求を受信すると、第2の規則に従って前記第1のアバターを表示させるか前記第2のアバターを表示させるかを選択する選択部と、
前記選択部によって前記第1のアバターの表示が選択された場合、前記所定ページで指定される前記識別情報に対応する前記第1のアバター生成部の指定結果を前記記憶部から読み出し、前記選択部によって前記第2のアバターの表示が選択された場合、前記所定ページで指定される前記識別情報に対応する前記第2のアバター生成部の指定結果を前記記憶部から読み出す読出部と、
前記読出部によって読み出された指定結果に基づいて、前記第1のアバター又は前記第2のアバターの画像データを生成する画像データ生成部と、
前記画像データ生成部で生成された画像データを含む前記所定ページを生成して前記会員の通信装置に送信する送信部とを、
備えるサーバ装置。
【請求項2】
前記第1のアバター用の部分画像データと、前記第2のアバター用の部分画像データとを記憶する部分画像データ記憶部を備え、
前記第2のアバター生成部は、前記第1のアバター用の部分画像データと、前記第2のアバター用の部分画像データとを関連付ける関連付情報を記憶しており、前記関連付情報を参照して、前記第1のアバターの前記複数の要素の各々について指定された前記第1のアバター用の部分画像データに対応する前記第2のアバター用の部分画像データを指定する、
ことを特徴とする請求項1に記載のサーバ装置。
【請求項3】
前記記憶部に記憶される前記第1のアバター用の部分画像データの各々を指定する情報を第1指定情報、前記記憶部に記憶される前記第2のアバター用の部分画像データの各々を指定する情報を第2指定情報としたとき、
前記関連付情報は、前記第1のアバター用の部分画像データの各々について割り当てられた前記第1指定情報に対して、前記第2のアバター用の部分画像データの各々について割り当てられた前記第2指定情報を対応付ける情報であり、
前記第1のアバター生成部は、前記第1のアバターの前記複数の要素の各々について前記第1指定情報を生成し、
前記第2のアバター生成部は、前記関連付情報を参照して、前記第1のアバターの前記複数の要素の各々について、前記第1のアバター生成部で生成した前記第1指定情報に対応する前記第2指定情報を特定する、
請求項2に記載のサーバ装置。
【請求項4】
前記部分画像データは、前記複数の要素の各々の画像を示す第1データと、前記画像がアバター上で配置される位置を示す第2データとの組みからなることを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか1項に記載のサーバ装置。
【請求項5】
前記第1のアバター生成部は、
複数のアバターを表示する画像データを含む第1ページを前記会員の通信装置に送信し、
前記会員の通信装置から前記複数のアバターの一つを特定する情報を受信すると、特定されたアバターを表示する画像データを含む第2ページを前記会員の通信装置に送信し、
前記会員の通信装置から前記特定されたアバターの要素を修正する情報を受信すると、当該要素を修正したアバターを表示する画像データを含む第3ページを前記会員の通信装置に送信し、
前記会員の通信装置から修正したアバターを確定する情報を受信すると、確定したアバターを前記第1のアバターとして、前記複数の要素の各々に対応する部分画像データを指定する、
ことを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか1項に記載のサーバ装置。
【請求項6】
複数の要素を含むアバターの画像データを生成する画像生成装置であって、
第1のアバターについて、前記複数の要素の各々について部分画像データを指定する第1のアバター生成部と、
前記第1のアバター生成部によって前記第1のアバターの前記複数の要素の各々について部分画像データが指定されると、第1の規則に従って第2のアバターの前記複数の要素の各々について部分画像データを指定する第2のアバター生成部と、
前記第1のアバターと前記第2のアバターとを第2の規則に従って選択し、前記第1のアバターを選択した場合には、前記第1のアバター生成部によって指定された部分画像データに基づいて、前記第1のアバターの画像データを生成し、前記第2のアバターを選択した場合には、前記第2のアバター生成部によって指定された部分画像データに基づいて、前記第2のアバターの画像データを生成する画像データ生成部と、
を備える画像生成装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2013−29951(P2013−29951A)
【公開日】平成25年2月7日(2013.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−164957(P2011−164957)
【出願日】平成23年7月28日(2011.7.28)
【出願人】(506113602)株式会社コナミデジタルエンタテインメント (1,441)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年2月7日(2013.2.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年7月28日(2011.7.28)
【出願人】(506113602)株式会社コナミデジタルエンタテインメント (1,441)
【Fターム(参考)】
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