説明

サーバ連携システム、サーバ連携方法、画像処理装置及びサーバ連携プログラム

【課題】アプリケーションがインストールされたサーバに接続して前記アプリケーションを利用するための専用のインターフェースを搭載しなくても、簡易な手段で、画像処理装置からアプリケーションを利用することができるサーバ連携システム等を提供する。
【解決手段】第1及び第2の画像処理装置1、2とアプリケーション(アプリ)をインストールされたサーバ3を備える。第1の画像処理装置1は、サーバ3との間でアプリに適合する第1の情報の送受信が可能な第1のインターフェース(IF)手段101と、第2の画像処理装置2との間でアプリに適合しない第2の情報の送受信が可能な第2のIF手段102と、第2のIF手段により受信された第2の画像処理装置2からの第2の情報を第1の情報へ変換し、サーバから送信された第1の情報を第2の情報へ変換する情報変換手段103を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、MFP(Multi Function Peripherals)と称される多機能デジタル画像形成装置等からなる複数の画像処理装置と、アプリケーションをインストールされたサーバとがネットワークを介して接続され、少なくとも1台の画像処理装置が前記サーバと連携して前記アプリケーションを利用可能なサーバ連携システム、該システムで実行されるサーバ連携方法、前記サーバ連携システムに好適に用いられる画像処理装置、及び画像処理装置のコンピュータにサーバ連携処理を実行させるためのサーバ連携プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
上記のようなサーバ連携システムにおいて、画像処理装置からアプリケーションをインストールされたサーバ(以下、単にアプリケーションサーバとも言う)にアクセスして通信を行うことにより、サーバにインストールされたアプリケーションを利用して、画像処理装置の操作パネルに表示される操作画面を構築したり、プルプリント等のジョブを実行することが従来より行われている。
【0003】
このように、画像処理装置からアプリケーションサーバに接続し、サーバにインストールされたアプリケーションを利用するサーバ連携サービスを受けるためには、画像処理装置には、前記アプリケーションに適合した情報、換言すればアプリケーションで処理が可能な情報をサーバと送受信するための専用のインターフェースが備えられている必要がある。
【0004】
なお、特許文献1〜3には、複数の画像処理装置間であるいは画像処理装置と情報処理装置間で情報を送受信し、画像処理サービスや印刷を実行するシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009−230253号公報
【特許文献2】特開2005−47264号公報
【特許文献3】特開2003−209659号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、画像処理装置は機種毎に内部のデータ構造やモジュール構成、搭載機能が異なっているため、前記インターフェースを単純にポーティングできず、全ての機種に前記インターフェースを搭載することは実際上困難であるという問題がある。
【0007】
また、このようなインタフェースは市場動向や対応するアプリケーションの変更等に応じて、随時バージョンアップされる可能性があるため、このような観点からも画像処理装置の全ての機種に前記インターフェースを搭載し、保守等を行うのは容易でない。
【0008】
このため、アプリケーションサーバを利用できるのは、一部の画像処理装置に限られてしまい、サーバ連携システムの利用拡大には限界があった。
【0009】
なお、前述した特許文献1〜3に記載の公報は、このような問題に対して、解決策を与え得るものではなかった。
【0010】
この発明は、このような技術的背景に鑑みてなされたものであって、アプリケーションがインストールされたサーバに接続して前記アプリケーションを利用するための専用のインターフェースを搭載しなくても、簡易な手段で、画像処理装置からアプリケーションを利用することができるサーバ連携システム及びサーバ連携方法を提供し、さらには前記サーバ連携システムに好適に用いられる画像処理装置、及び該画像処理装置のコンピュータにサーバ連携処理を実行させるためのサーバ連携プログラムの提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題は、以下の手段によって解決される。
(1)第1及び第2の画像処理装置とアプリケーションをインストールされたサーバとがネットワークを介して接続されたサーバ連携システムであって、前記第1の画像処理装置は、前記サーバとの間で、前記アプリケーションに適合する第1の情報の送受信が可能な第1のインターフェース手段と、前記第2の画像処理装置との間で、前記アプリケーションに適合しない第2の情報の送受信が可能な第2のインターフェース手段と、前記第2のインターフェース手段により受信された前記第2の画像処理装置からの前記第2の情報を前記第1の情報へ変換し、前記第1のインターフェース手段により受信された前記サーバからの前記第1の情報を前記第2の情報へ変換する情報変換手段と、前記情報変換手段により前記第2の情報から変換された第1の情報を、前記第1のインターフェース手段を介して前記サーバに送信し、または前記第1の情報から変換された第2の情報を、前記第2のインターフェース手段を介して前記第2の画像処理装置に送信するように制御する制御手段と、を備え、前記第2の画像処理装置は、前記前記第1の画像処理装置との間で、前記第2の情報の送受信が可能な第3のインターフェース手段を備えていることを特徴とするサーバ連携システム。
(2)前記第2の画像処理装置における前記第3のインターフェース手段は、少なくとも、第2の画像処理装置にユーザがログインした時のログイン情報、第2の画像処理装置の装置情報及び第2の画像処理装置の操作情報を前記第1の画像処理装置へ送信し、前記第1の画像処理装置における前記第2のインターフェース手段は、少なくとも、前記アプリケーションを利用するための操作画面を示す画面情報を、前記第2の画像処理装置に送信する前項1に記載のサーバ連携システム。
(3)前記画面情報は画像データによって構成され、前記操作情報は画面上の操作位置を示す座標情報である前項2に記載のサーバ連携システム。
(4)前記第1の画像処理装置における前記第2のインターフェース手段はウェブサーバ機能を有し、前記第2の画像処理装置における前記第3のインターフェース手段はウェブブラウザ機能を有するとともに、前記ログイン情報、操作情報及び画面情報は、前記ウェブサーバ機能及びウェブブラウザ機能を介して送受信される一方、前記第2の画像処理装置の装置情報は、ウェブサーバ機能及びウェブブラウザ機能を介することなく、前記第1の画像処理装置に送信される前項2または3に記載のサーバ連携システム。
(5)前記第2の画像処理装置の第3のインターフェース手段から、前記第1の画像処理装置の第2のインターフェース手段へ送信される前記第2の情報が、第2の画像処理装置の装置情報であり、前記情報変換手段は前記装置情報を前記第1の情報に変換し、前記制御手段は、前記変換された第1の情報を前記第1のインターフェース手段を介して前記サーバに送信するように制御し、前記サーバは前記装置情報に基づいて、前記第2の画像処理装置で設定可能な機能を有効にした画面情報を作成して第1の画像処理装置に送信し、前記第1の画像処理装置の情報変換手段は、前記サーバからの画面情報を前記第2の情報に変換し、前記制御手段は、前記変換された第2の情報を前記第2のインターフェース手段を介して前記第2の画像処理装置に送信するように制御する前項1〜4のいずれかに記載のサーバ連携システム。
(6)前記第2の画像処理装置の第3のインターフェース手段から、前記第1の画像処理装置の第2のインターフェース手段へ送信される第2の情報が、第2の画像処理装置の装置情報であり、前記第1の画像処理装置は、前記サーバで作成され前記第1のインターフェース手段で受信された画面情報を、前記第2の画像処理装置から受信した装置情報に基づいて、第2の画像処理装置で設定可能な機能を有効にした画面情報に編集する編集手段を有し、前記制御手段は、前記編集手段により編集された画面情報を、前記第2のインターフェース手段を介して前記第2の画像処理装置に送信するように制御する前項1〜4のいずれかに記載のサーバ連携システム。
(7)前記第2の画像処理装置から送信され、前記情報変換手段により第1の情報に変換されて前記第1のインターフェース手段により前記サーバへ送信される第2の情報は、前記第2の画像処理装置のユーザ操作に基づくジョブの実行要求であり、前記サーバから送信され、前記情報変換手段により第2の情報に変換されて前記第2のインターフェース手段により前記第2の画像処理装置へ送信される第1の情報は、前記第2の画像処理装置で実行されるジョブである前項1〜6のいずれかに記載のサーバ連携システム。
(8)第1及び第2の画像処理装置とアプリケーションをインストールされたサーバとがネットワークを介して接続されたサーバ連携システムで実行されるサーバ連携方法であって、前記第1の画像処理装置は、前記サーバとの間で、前記アプリケーションに適合する第1の情報の送受信を第1のインターフェース手段を介して行い、前記第2の画像処理装置との間で、前記アプリケーションに適合しない第2の情報の送受信を第2のインターフェース手段を介して行い、前記第2のインターフェース手段により受信された前記第2の画像処理装置からの前記第2の情報を情報変換手段により前記第1の情報へ変換し、前記第1のインターフェース手段により受信された前記サーバからの前記第1の情報を情報変換手段により前記第2の情報へ変換し、前記情報変換手段により前記第2の情報から変換された第1の情報を、前記第1のインターフェース手段を介して前記サーバに送信し、または前記第1の情報から変換された第2の情報を、前記第2のインターフェース手段を介して前記第2の画像処理装置に送信するように制御し、前記第2の画像処理装置は、前記第1の画像処理装置との間で、前記第2の情報の送受信を第3のインターフェース手段を介して行うことを特徴とするサーバ連携方法。
(9)他の画像処理装置及びアプリケーションをインストールされたサーバにネットワークを介して接続される画像処理装置であって、前記サーバとの間で、前記アプリケーションに適合する第1の情報の送受信が可能な第1のインターフェース手段と、前記他の画像処理装置との間で、前記アプリケーションに適合しない第2の情報の送受信が可能な第2のインターフェース手段と、前記第2のインターフェース手段により受信された前記他の画像処理装置からの前記第2の情報を前記第1の情報へ変換し、前記第1のインターフェース手段により受信された前記サーバからの前記第1の情報を前記第2の情報へ変換する情報変換手段と、前記情報変換手段により前記第2の情報から変換された第1の情報を、前記第1のインターフェース手段を介して前記サーバに送信し、または前記第1の情報から変換された第2の情報を、前記第2のインターフェース手段を介して前記他の画像処理装置に送信するように制御する制御手段と、を備えていることを特徴とする画像処理装置。
(10)前記第2のインターフェース手段は、他の画像処理装置から送信される、少なくとも、他の画像処理装置にユーザがログインした時のログイン情報、他の画像処理装置の装置情報及び他の画像処理装置の操作情報を受信するとともに、少なくとも、前記アプリケーションを利用するための操作画面を示す画面情報を、前記他の画像処理装置に送信する前項9に記載の画像処理装置。
(11)前記画面情報は画像データによって構成され、前記操作情報は画面上の操作位置を示す座標情報である前項10に記載の画像処理装置。
(12)前記第2のインターフェース手段はウェブサーバ機能を有し、該ウェブサーバ機能により、ウェブブラウザ機能を有する前記他の画像処理装置との間で、前記ログイン情報、操作情報及び画面情報を送受信する一方、前記第2の画像処理装置の装置情報をウェブブラウザ機能を介することなく受信する前項9〜11のいずれかに記載の画像処理装置。
(13)前記第2のインターフェース手段により受信される他の画像処理装置からの第2の情報が、他の画像処理装置の装置情報であり、前記情報変換手段は前記装置情報を前記第1の情報に変換するとともに、前記サーバからの画面情報を前記第2の情報に変換し、前記制御手段は、前記変換された前記第1の情報または第2の情報を、前記第1のインターフェース手段または第2のインターフェース手段を介して前記サーバまたは他の画像処理装置に送信するように制御する前項9〜12のいずれかに記載の画像処理装置。
(14)前記第2のインターフェース手段により受信される他の画像処理装置からの第2の情報が、前記他の画像処理装置の装置情報であり、前記サーバで作成され前記第1のインターフェース手段で受信された画面情報を、前記他の画像処理装置から受信した装置情報に基づいて、第2の画像処理装置で設定可能な機能を有効にした画面情報に編集する編集手段を有し、前記制御手段は、前記編集手段により編集された画面情報を、前記第2のインターフェース手段を介して第2の画像処理装置に送信するように制御する前項10〜12のいずれかに記載の画像処理装置。
(15)前記他の画像処理装置から送信され、前記情報変換手段により第1の情報に変換されて前記サーバへ送信される第2の情報は、前記第2の画像処理装置のユーザ操作に基づくジョブの実効要求であり、前記サーバから送信され、前記情報変換手段により第2の情報に変換されて前記第2の画像処理装置へ送信される第1の情報は、前記第2の画像処理装置で実行されるジョブである前項9〜14のいずれかに記載の画像処理装置。
(16)他の画像処理装置及びアプリケーションをインストールされたサーバにネットワークを介して接続される画像処理装置のコンピュータにサーバ連携処理を実行させるためのサーバ連携プログラムであって、前記サーバとの間で、前記アプリケーションに適合する第1の情報の送受信を行う第1のステップと、前記他の画像処理装置との間で、前記アプリケーションに適合しない第2の情報の送受信を行う第2のステップと、前記他の画像処理装置からの前記第2の情報を、前記第1の情報へ変換し、前記サーバから送信された前記第1の情報を、前記第2の情報へ変換する第3のステップと、前記第3のステップにより前記第2の情報から変換された第1の情報を前記サーバに送信し、前記第1の情報から変換された第2の情報を前記他の画像処理装置に送信する第4のステップと、をコンピュータに実行させるためのサーバ連携プログラム。
(17)前記第2のステップでは、他の画像処理装置から送信される、少なくとも、他の画像処理装置にユーザがログインした時のログイン情報、他の画像処理装置の装置情報及び他の画像処理装置の操作情報を受信するとともに、少なくとも、前記アプリケーションを利用するための操作画面を示す画面情報を、前記他の画像処理装置に送信する処理をコンピュータに実行させる前項16に記載のサーバ連携プログラム。
(18)前記画面情報は画像データによって構成され、前記操作情報は画面上の操作位置を示す座標情報である前項17に記載のサーバ連携プログラム。
(19)前記第2のステップでは、ウェブサーバ機能により、ウェブブラウザ機能を有する前記他の画像処理装置との間で、前記ログイン情報、操作情報及び画面情報を送受信する一方、前記第2の画像処理装置の装置情報をウェブブラウザ機能を介することなく受信する処理をコンピュータに実行させる前項16〜18のいずれかに記載のサーバ連携プログラム。
(20)前記第2のステップにおいて受信される他の画像処理装置からの第2の情報が、第2の画像処理装置の装置情報であり、前記第3のステップでは、前記装置情報を前記第1の情報に変換するとともに、前記サーバから送信された、第2の画像処理装置で設定可能な機能を有効にした画面情報を、前記第2の情報に変換し、前記第4のステップでは、前記変換された前記第1の情報または第2の情報を、前記サーバまたは他の画像処理装置に送信する処理をコンピュータに実行させる前項16〜19のいずれかに記載のサーバ連携プログラム。
(21)前記第2のステップにおいて受信される他の画像処理装置からの第2の情報が、第2の画像処理装置の装置情報であり、前記サーバで作成され前記第1のステップで受信された画面情報を、前記第2の画像処理装置から受信した装置情報に基づいて、第2の画像処理装置で設定可能な機能を有効にした画面情報に編集する編集ステップをコンピュータに実行させ、前記第4のステップでは、前記編集ステップにおいて編集された画面情報を第2の画像処理装置に送信する処理をコンピュータに実行させる前項16〜19のいずれかに記載のサーバ連携プログラム。
(22)前記他の画像処理装置から送信され、前記第3のステップにおいて第1の情報に変換されて前記サーバへ送信される第2の情報は、前記第2の画像処理装置のユーザ操作に基づくジョブの実効要求であり、前記サーバから送信され、前記第3のステップにおいて第2の情報に変換されて前記第2の画像処理装置へ送信される第1の情報は、前記第2の画像処理装置で実行されるジョブである前項16〜21のいずれかに記載のサーバ連携プログラム。
【発明の効果】
【0012】
前項(1)に記載の発明によれば、第1の画像処理装置は、アプリケーションサーバとの間では、アプリケーションに適合する第1の情報の送受信を、第1のインターフェース手段を介して行う。一方、第2の画像処理装置とは、アプリケーションに適合しない第2の情報の送受信を、第2のインターフェース手段を介して行う。また、第2のインターフェース手段により受信された第2の画像処理装置からの第2の情報は、第1の情報へ変換され、前記第1のインターフェース手段を介して前記サーバへ送信される。一方、前記サーバから送信された第1の情報は第2の情報へ変換され、第2のインターフェース手段を介して第2の画像処理装置へ送信される。
【0013】
従って、第2の画像処理装置は、サーバと直接接続してアプリケーションを利用するための第1のインターフェース手段が搭載されていなくても、第1の画像処理装置と第2の情報を送受信できる第3のインターフェース手段が搭載されていれば、第1の画像処理装置を中継してサーバと連携可能になる。このため、全ての機種の画像処理装置に第1のインターフェース手段を搭載しなくても、前記第3のインターフェース手段を搭載することでサーバのアプリケーションを利用することができ、サーバ連携サービスの利用拡大を図ることができる。
【0014】
前項(2)に記載の発明によれば、第2の画像処理装置における前記第3のインターフェース手段からは、少なくとも、第2の画像処理装置にユーザがログインした時のログイン情報、第2の画像処理装置の装置情報及び第2の画像処理装置の操作情報が第1の画像処理装置へ送信され、第1の画像処理装置における第2のインターフェース手段からは、少なくとも、アプリケーションを利用するための操作画面を示す画面情報が、前記第2の画像処理装置に送信される。
【0015】
前項(3)に記載の発明によれば、画面情報は画像データによって構成され、前記操作情報は画面上の操作位置を示す座標情報であるから、これら情報の取り扱いが簡単になる。
【0016】
前項(4)に記載の発明によれば、第1の画像処理装置における第2のインターフェース手段のウェブサーバ機能と、第2の画像処理装置における第3のインターフェース手段のウェブブラウザ機能により、前記ログイン情報、操作情報及び画面情報の送受信が行われ、第2の画像処理装置の装置情報の第1の画像処理装置への送信は、ウェブサーバ機能及びウェブブラウザ機能を介することなく行われる。
【0017】
前項(5)に記載の発明によれば、第2の画像処理装置の装置情報が第1の画像処理装置へ送信されると、この装置情報が第1の画像処理装置の情報変換手段により第1の情報に変換され、第1のインターフェース手段を介してサーバに送信される。サーバは前記装置情報に基づいて、第2の画像処理装置で設定可能な機能を有効にした画面情報を作成して第1の画像処理装置に送信する。第1の画像処理装置で受信された前記画面情報は、情報変換手段により第2の情報に変換され、第2のインターフェース手段を介して第2の画像処理装置に送信される。
【0018】
従って、第2の画像処理装置から装置情報が送信されると、アプリケーションに従ってサーバで作成された、第2の画像処理装置で設定可能な機能を有効にした画面情報が、第2の画像処理装置に表示されることになり、第2の画像処理装置のユーザはこの画面を利用して所定の機能を使用することができる。
【0019】
前項(6)に記載の発明によれば、第2の画像処理装置の装置情報が第1の画像処理装置へ送信されると、第1の画像処理装置は、サーバから受信した画面情報を、第2の画像処理装置で設定可能な機能を有効にした画面情報に編集する。そして、編集された画面情報が、第2のインターフェース手段を介して第2の画像処理装置に送信される。
【0020】
従って、第2の画像処理装置から装置情報が送信されると、第1の画像処理装置で編集された、第2の画像処理装置で設定可能な機能を有効にした画面情報が、第2の画像処理装置に表示されることになり、第2の画像処理装置のユーザはこの画面を利用して所定の機能を使用することができる。
【0021】
前項(7)に記載の発明によれば、第2の画像処理装置からユーザ操作に基づくジョブの実行要求を第1の画像処理装置に送信すると、第2の画像処理装置を中継してこの実行要求がサーバに送信され、サーバのアプリケーションに従って処理された結果、第2の画像処理装置で実行するジョブが、サーバから第1の画像処理装置を介して第2の画像処理装置に送信される。従って、第2の画像処理装置はサーバに対してプルプリントジョブ等の実行要求を行うことが可能となる。
【0022】
前項(8)に記載の発明によれば、第2画像処理装置は、アプリケーションと連携するための第1のインターフェース手段が搭載されていなくても、第1の画像処理装置と第2の情報を送受信できる第3のインターフェースを第2の画像処理装置に搭載するのみで、第1の画像処理装置を中継して第2の画像処理装置とサーバとが連携可能になるから、全ての機種の画像処理装置に第1のインターフェース手段を搭載しなくても、アプリケーションを利用することができ、利用拡大を図ることができる。
【0023】
前項(9)に記載の発明によれば、他の画像処理装置からの第2の情報を第1の情報へ変換してサーバへ送信し、サーバからの第1の情報を第2の情報へ変換して、他の画像処理装置へ送信することにより、他の画像処理装置とサーバとを連携する中継装置として機能する画像処理装置となしうる。このため、全ての機種の画像処理装置にサーバと接続してアプリケーションを利用するための第1のインターフェース手段を搭載しなくても、本画像処理装置を中継することで、多くの画像処理装置でアプリケーションを利用することができ、アプリケーションの利用拡大を図ることができる。
【0024】
前項(10)に記載の発明によれば、第2のインターフェース手段は、他の画像処理装置から送信される、少なくとも、他の画像処理装置にユーザがログインした時のログイン情報、他の画像処理装置の装置情報及び他の画像処理装置の操作情報を受信する一方、少なくとも、アプリケーションを利用するための操作画面を示す画面情報を、前記他の画像処理装置に送信できる。
【0025】
前項(11)に記載の発明によれば、画面情報は画像データによって構成され、前記操作情報は画面上の操作位置を示す座標情報であるから、これら情報の取り扱いが簡単になる。
【0026】
前項(12)に記載の発明によれば、第2のインターフェース手段のウェブサーバ機能により、ウェブブラウザ機能を有する他の画像処理装置との間で前記ログイン情報、操作情報及び画面情報を送受信する一方、前記第2の画像処理装置の装置情報はウェブブラウザ機能を介することなく受信する画像処理装置となしうる。
【0027】
前項(13)に記載の発明によれば、他の画像処理装置から装置情報を受信すると、この装置情報を第1の情報に変換し、第1のインターフェース手段を介してサーバに送信する一方、他の画像処理装置で設定可能な機能を有効にした画面情報をサーバから受信し、第2の情報に変換し、第2のインターフェース手段を介して他の画像処理装置に送信する画像処理装置となしうる。
【0028】
前項(14)に記載の発明によれば、他の画像処理装置から装置情報を受信すると、この装置情報に基づいて、サーバから受信した画面情報を他の画像処理装置で設定可能な機能を有効にした画面情報に編集し、他の画像処理装置に送信する画像処理装置となしうる。
【0029】
前項(15)に記載の発明によれば、他の画像処理装置からサーバに対してプルプリントジョブ等の実行要求を行う際の中継装置として機能する画像処理装置となしうる。
【0030】
前項(16)に記載の発明によれば、他の画像処理装置からの第2の情報を第1の情報へ変換してサーバへ送信し、サーバからの第1の情報を第2の情報へ変換して、他の画像処理装置へ送信することにより、他の画像処理装置とサーバとを連携する中継装置として機能する処理を、画像処理装置のコンピュータに実行させることができる。
【0031】
前項(17)に記載の発明によれば、他の画像処理装置から送信される、少なくとも、他の画像処理装置にユーザがログインした時のログイン情報、他の画像処理装置の装置情報及び他の画像処理装置の操作情報を受信するとともに、少なくとも、アプリケーションを利用するための操作画面を示す画面情報を、前記他の画像処理装置に送信する処理を、画像処理装置のコンピュータに実行させることができる。
【0032】
前項(18)に記載の発明によれば、画面情報は画像データによって構成され、前記操作情報は画面上の操作位置を示す座標情報で構成される。
【0033】
前項(19)に記載の発明によれば、ウェブサーバ機能により、ウェブブラウザ機能を有する他の画像処理装置との間で、前記ログイン情報、操作情報及び画面情報を送受信する一方、前記第2の画像処理装置の装置情報はウェブブラウザ機能を介することなく受信する処理を、画像処理装置のコンピュータに実行させることができる。
【0034】
前項(20)に記載の発明によれば、他の画像処理装置から装置情報を受信すると、この装置情報を第1の情報に変換してサーバに送信し、サーバから送信された、他の画像処理装置で設定可能な機能を有効にした画面情報を受信し、第2の情報に変換して、他の画像処理装置に送信する処理を、画像処理装置のコンピュータに実行させることができる。
【0035】
前項(21)に記載の発明によれば、他の画像処理装置から装置情報を受信すると、この装置情報に基づいて、サーバから受信した画面情報を他の画像処理装置で設定可能な機能を有効にした画面情報に編集し、他の画像処理装置に送信する処理を、画像処理装置のコンピュータに実行させることができる。
【0036】
前項(22)に記載の発明によれば、他の画像処理装置からサーバに対してプルプリントジョブ等の実行要求を行う際の中継装置として画像処理装置を機能させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】この発明の一実施形態に係るサーバ連携システムの構成を示す図である。
【図2】第1の画像処理装置1及び第2の画像処理装置2の構成を示すブロック図である。
【図3】第1の画像処理装置の主要部の機能的な構成を示すブロック図である。
【図4】第2の画像処理装置の主要部の機能的な構成を示すブロック図である。
【図5】サーバの構成を示すブロック図である。
【図6】第1の画像処理装置とサーバとの間で、サーバ連携用インターフェース部を介して送受されるメッセージ(コマンド)の種類及びデータの一例と、そのデータ等の送受の方向を示す図である。
【図7】第1の画像処理装置と第2の画像処理装置との間で、中継用インターフェース部を介して送受されるメッセージ(コマンド)の種類及びデータの一例と、そのデータ等の送受の方向を示す図である。
【図8】図1のサーバ連携システムにおいて、第2の画像処理装置からサーバに対してプルプリントを依頼する場合の、第1の画像処理装置、第2の画像処理装置及びサーバの動作を示すフローチャートである。
【図9】この発明の他の実施形態に係るサーバ連携システムの構成を示す図である。
【図10】図9のサーバ連携システムにおいて、第2の画像処理装置からサーバに対してプルプリントを依頼する場合の、第1の画像処理装置、第2の画像処理装置及びサーバの動作を示すフローチャートである。
【図11】図9のサーバ連携システムにおいて、第1の画像処理装置と第2の画像処理装置との間で、中継用インターフェース部を介して送受されるメッセージ(コマンド)の種類及びデータの一例と、そのデータ等の送受の方向を示す図である。
【図12】この発明のさらに他の実施形態に係るサーバ連携システムにおいて、第2の画像処理装置からサーバに対してプルプリントを依頼する場合の、第1の画像処理装置、第2の画像処理装置及びサーバの動作を示すフローチャートである。
【図13】図12の実施形態において、第1の画像処理装置と第2の画像処理装置との間で、中継用インターフェース部を介して送受されるメッセージ(コマンド)の種類及びデータの一例と、そのデータ等の送受の方向を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0038】
以下、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0039】
図1は、この発明の一実施形態に係るサーバ連携システムの構成を示す図である。
【0040】
このサーバ連携システムは、第1の画像処理装置1と第2の画像処理装置2とサーバ3が、ネットワークを介して相互に接続されてなる。
【0041】
この実施形態では、第1の画像処理装置1及び第2の画像処理装置2は、コピー機能、プリンタ機能、ファクシミリ機能、スキャナ機能等の複数の機能を有する前述した多機能デジタル画像形成装置であるMFPで構成されている。
【0042】
前記サーバ3には、第1の画像処理装置1及び第2の画像処理装置2に対して、サーバ連携用サービスを提供するための連携サービス用アプリケーションがインストールされており、第1の画像処理装置1から直接に、又第2の画像処理装置2からは第1の画像処理装置1を中継して、前記サーバ3にアクセスし、前記連携サービス用アプリケーションを利用することにより、第1及び第2の画像処理装置1、2の操作パネルに表示される操作画面をユーザ仕様に構築(カスタマイズ)したり、プルプリント等のジョブを実行するサービスを受けることができるものとなされている。
【0043】
図2は、第1の画像処理装置1及び第2の画像処理装置2の構成を示すブロック図である。なお、第2の画像処理装置2の構成は第1の画像処理装置1の構成と同一であるので、第1の画像処理装置1の構成について説明し、第2の画像処理装置2の構成については説明を省略する。
【0044】
第1の画像処理装置1は、CPU11と、ROM12と、RAM13と、スキャナ部14と、記憶部15と、プリンタ部16と、操作パネル17と、ネットワークコントローラ(N1C)18と、認証部19等を備えている。
【0045】
前記CPU11は、動作プログラムに従って動作することにより、第1の画像処理装置1の全体を統括制御し、コピー機能、プリンタ機能、スキャン機能、ファクシミリ機能等の基本機能を使用可能に制御する。また、この実施形態では、サーバ3との間で、前記サーバにインストールされた連携サービス用アプリケーションに適合する第1の情報、換言すれば前記アプリケーションで処理が可能な情報の送受信を行う。また、第2の画像処理装置2との間で、前記連携サービス用アプリケーションに適合しない第2の情報の送受信を行う。さらには、第2の画像処理装置2との間で送受信可能な前記第2の情報を、前記サーバ3の連携サービス用アプリケーションに適合する第1の情報に変換して、サーバ3に送信したり、サーバ3から受信した第1の情報を、前記第2の情報に変換して、第2の画像処理装置2に送信する等の制御を行うが、詳細は後述する。
【0046】
前記ROM12は、CPU11の動作プログラム等を格納するメモリである。
【0047】
前記RAM13は、CPU11が動作プログラムに基づいて動作する際の作業領域を提供するメモリである。
【0048】
前記スキャナ部14は、原稿台(図示せず)に置かれた原稿の画像を読み取り、画像データを出力する読み取り手段である。
【0049】
前記記憶部15は、例えばハードディスクドライブ(HDD)などの不揮発性の記憶デバイスにより構成されており、スキャナ部14で読み取られた原稿の画像データや、他の画像処理装置あるいはユーザ端末等から送信されてきたデータ等が記憶されている。
【0050】
前記プリンタ部16は、前記スキャナ部14で読み取られた原稿の画像データやユーザ端末からのプリントデータ等を、指示されたモードに従って印刷するものである。
【0051】
前記操作パネル17は、各種入力操作等のために使用されるものであり、メッセージや操作画面等を表示するタッチパネル式液晶等からなる表示部171と、テンキー、スタートキー、ストップキー等を備えたキー入力部172を備えている。
【0052】
前記ネットワークコントローラ18は、ネットワーク上のサーバ3、第2の画像処理装置2や、その他の外部機器例えばユーザ端末等との間での通信を制御することにより、データの送受信を行うものである。
【0053】
前記認証部19は、第1の画像処理装置1にログインしたユーザの情報と、記憶部15等に記憶されたユーザ情報とを照合することにより、ユーザの認証を行うものである。
【0054】
図3は、第1の画像処理装置1の主要部の機能的な構成を示すブロック図である。
【0055】
前記第1の画像処理装置1は、第1のインターフェース部であるサーバ連携用インターフェース部101と、第2のインターフェース部である中継用インターフェース部102と、情報変換部103と、編集部104と、送信制御部105等を備えている。
【0056】
前記サーバ連携用インターフェース部101は、第1の画像処理装置1からサーバ3にアクセスし、サーバ3にインストールされた連携サービス用アプリケーションを利用してサーバ連携サービスを受けるために、サーバ3との間で前述した第1の情報を送受信するものである。
【0057】
前記中継用インターフェース部102は、サーバ連携用インターフェース部101を有しない第2の画像処理装置との間で、前記連携サービス用アプリケーションに適合しない第2の情報を送受信するためのものである。
【0058】
前記情報変換部103は、前記中継用インターフェース部102により受信された第2の画像処理装置2からの第2の情報を、前記第1の情報へ変換するとともに、サーバ3から送信されてきた第1の情報を第2の情報へ変換するものである。このような情報変換部103により、相互に異なる形式の第1の情報と第2の情報がリンクされることになり、第2の画像処理装置2とサーバ3との連携が可能となる。つまり、第1の画像処理装置1を、第2の画像処理装置2とサーバ3との間の中継用装置として機能させることができ、第2の画像処理装置2から第1の画像処理装置1を介してサーバ3によるサーバ連携サービスを受けることができる。
【0059】
前記編集部104は、第2の画像処理装置2の装置情報に基づいて、サーバ3の連携サービス用アプリケーションに従って構築された画面情報を、第2の画像処理装置2に適した画面情報に編集するものである。
【0060】
前記送信制御部105は、前記情報変換部103で第2の情報から変換された第1の情報をサーバ連携用インターフェース部101を介してサーバ3へ送信するように、情報変換部103やサーバ連携用インターフェース部101等を制御し、また情報変換部103で第1の情報から変換された第2の情報や、前記編集部104で編集された画面情報を、中継用インターフェース部102を介して第2の画像処理装置2へ送信するように、情報変換部103、編集部104、中継用インターフェース部102等を制御するものである。
【0061】
上記のサーバ連携用インターフェース部101、中継用インターフェース部102は、第1の画像処理装置1のCPU11、ROM12、RAM13及びネットワークコントローラ18等により構成され、情報変換部103、編集部104及び送信制御部105は、CPU11、ROM12及びRAM13等により構成されている。
【0062】
なお、図示は省略したが、第1の画像処理装置1は第2の画像処理装置2とサーバ3との間の中継用装置として機能するのみならず、第1の画像処理装置1を使用するユーザの操作に基づいて第1の情報を作成し、サーバ連携用インターフェース部101を介してサーバ3と送受信を行うことにより、自らサーバ連携サービスを受けることが可能である。
【0063】
図4は、第2の画像処理装置2の主要部の機能的な構成を示すブロック図である。
【0064】
前記第2の画像処理装置2は、情報作成・処理部201と、第3のインターフェース部である中継用インターフェース部202等を備えている。
【0065】
前記情報作成・処理部201は、ユーザの操作に基づいて前記第2の情報を作成したり、あるいは第1の画像処理装置1から送信された第2の情報を解析して、それに応じた処理を実行するものである。
【0066】
前記中継用インターフェース部202は、第1の画像処理装置1との間で第2の情報を送受信するためのものであり、第1の画像処理装置1における中継用インターフェース部102に対応している。なお、各中継用インターフェース部102、202は、画像処理装置同士間の情報を送受するものであるから、サーバ連携用インターフェース部101と比較して、簡単な構成となされている。
【0067】
上記の中継用インターフェース部202は、第2の画像処理装置2のCPU11、ROM12、RAM13及びネットワークコントローラ18等により構成され、情報作成・処理部201は、CPU11、ROM12及びRAM13等により構成されている。
【0068】
図5はサーバ3の構成を示すブロック図である。このサーバ3は、CPU31、ROM32、RAM33、記憶部34、表示装置35、入力装置36、ネットワークインターフェース部(ネットワークI/F部)37等を備え、システムバス38を介して互いに接続されている。
【0069】
CPU31は、ROM32や記憶部34等に保存されているプログラムを実行することにより、サーバ3の全体を統括的に制御する。特に、この実施形態では、第1の画像処理装置1から送信された第1の情報を、連携サービス用アプリケーションで処理するとともに、処理した結果を第1の画像処理装置1に送信する。
【0070】
ROM32は、CPU31が実行するためのプログラムやその他のデータを保存する記憶媒体である。
【0071】
RAM33は、CPU31が動作用プログラムに従って動作する際の作業領域を提供する記憶媒体である。
【0072】
記憶部34は、ハードディスク等の記憶媒体からなり、連携サービス用アプリケーションを始め各種のプログラムやデータ等を保存する。
【0073】
表示装置35は、CRTや液晶表示装置等からなり、各種のメッセージ及びユーザに対する入力受付画面、選択画面等を表示する。
【0074】
入力装置36は、ユーザによる入力操作に用いられるもので、キーボードやマウス等からなる。
【0075】
ネットワークインターフェース部37は、画像処理装置1や他の外部機器との間で、ネットワークを介して、データの送受信を行う通信手段として機能する。
【0076】
なお、サーバ3には、機能的に、前記第1の画像処理装置1との間で第1の情報の送受信を行うための連携用インターフェース部が搭載されている。
【0077】
前記第1の画像処理装置1とサーバ3とは、第1の画像処理装置1のサーバ連携用インターフェース部101とサーバ3の連携用インターフェース部を利用して、ネットワーク経由で第1の情報の送受信を行うことができる。一方、第1の画像処理装置1と第2の画像処理装置2とは、それぞれの中継用インターフェース部102、202を介して、最小限の第2の情報の送受信を行うことができる。
【0078】
次に、図1に示したサーバ連携システムの動作の概要を説明する。
【0079】
まず、サーバ3から連携サービス用アプリケーション(以下、単にアプリともいう)の登録を行うためのアプリ登録認証情報を第1の画像処理装置1に送信し、該第1の画像処理装置の認証機能を利用して、第1の画像処理装置がアプリ登録を許可されている画像処理装置かどうかを認証する。許可されている画像処理装置であれば、アプリを使用するためのアプリ用ソフトウェアを送信して、アプリ登録を行う(図1の丸数字1)。
【0080】
次に、ユーザが、サーバ連携用インターフェース部101を持たない第2の画像処理装置2から、中継用インターフェース部202を介して第1の画像処理装置1にリモートログインするためのログイン要求を行い、ログイン情報を送信する(図1の丸数字2)。
【0081】
第1の画像処理装置1は、中継用インターフェース部102によりこれを受信し、認証部19により認証を行い、許可ユーザであればログインを認める。ログインしたユーザは、第2の画像処理装置及2の中継用インターフェース部202及び第1の画像処理装置1の中継用インターフェース部102を介して、第1の画像処理装置1に登録されているアプリ情報に対して、アプリケーションの起動指示を行う。その際に、第2の画像処理装置2からは該第2の画像処理装置2で使用可能な機能やオプション等の装置情報を、第1の画像処理装置1に送信する。
【0082】
第1の画像処理装置1は第2の画像処理装置2からの遠隔操作に従ってサーバ3に接続し、第2の画像処理装置2から受信した前記装置情報をサーバ3送信する。サーバ3は、連携サービス用アプリケーションに従い、第2の画像処理装置2の装置情報を基に、第2の画像処理装置2における操作パネル17の表示部171に表示する画面情報として、第2の画像処理装置2で設定、実現可能な機能についての操作ボタンを表示する画面情報を作成し、第1の画像処理装置1に送信する(図1の丸数字3)。
【0083】
第1の画像処理装置1は、サーバ連携用インターフェース部101を介してサーバ3から取得した前記画面情報を、情報変換部103により第2の画像処理装置2の操作パネルに表示できる第2の情報に変換し、中継用インターフェース部102を介して第2の画像処理装置2に送信する(図1の丸数字4)。例えば、サーバ3から取得した画面情報をビットマップデータである画像データに変換して、第2の画像処理装置2に送信する。
【0084】
前記第2の画像処理装置2は、第1の画像処理装置1からの画面情報を、中継用インターフェース部202を介して受信した後、操作パネル17の表示部171に表示する。ユーザが前記表示部171に表示された画面上で、各種設定やジョブ実行等の操作を行うと、第2の画像処理装置2はユーザの操作内容を示す操作情報を第2の情報として、中継用インターフェース部202を介して第1の画像処理装置1に送信する(図1の丸数字5)。操作情報は、例えば画面上の操作位置を示す座標情報として送信される。
【0085】
第1の画像処理装置1は、中継インターフェース部102を介して前記操作情報を受け取ると、情報変換部103により必要に応じて第1の情報に変換し、サーバ連携用インターフェース部101を介してサーバ3に送信する(図1の丸数字6)。
【0086】
サーバ3に送信するデータが例えばプルプリント等のジョブ実行依頼の場合は、第1の画像処理装置1は、ジョブIDを、第2の画像処理装置2からのジョブ実行依頼に付されたものであることを関連付けて記憶部15等に保存する。
【0087】
ジョブ実行依頼を受けたサーバ3は、第1の画像処理装置1に対してジョブデータを送信する(図1の丸数字7)。
【0088】
第1の画像処理装置1は、サーバ3から受け取ったジョブデータのジョブIDを確認し、第2の画像処理装置2からのジョブ実行依頼である場合は、前記第2の画像処理装置2へジョブデータを送信する(図1の丸数字8)。
【0089】
ジョブデータを受信した第2の画像処理装置2は、ジョブデータについてのジョブを実行する。
【0090】
なお、図6に、第1の画像処理装置1とサーバ3との間で、サーバ連携用インターフェース部101を介して送受されるメッセージ(コマンド)の種類及びデータの一例と、そのデータ等の送受の方向を示す。送受の方向(図6に「方向」と記載されている)については、「App→MFP」がサーバ3から第1の画像処理装置1へ送信されることを示し、「MFP→App」が第1の画像処理装置1からサーバ3へ送信されることを示している。
【0091】
また、図7に、第1の画像処理装置1と第2の画像処理装置2との間で、中継用インターフェース部102、202を介して送受されるメッセージ(コマンド)の種類及びデータの一例と、そのデータ等の送受の方向を示す。送受の方向については、「MFP2→MFP1」が第2の画像処理装置2から第1の画像処理装置1へ送信されることを示し、「MFP1→MFP2」が第1の画像処理装置1から第2の画像処理装置2へ送信されることを示している。
【0092】
図8は、図1のサーバ連携システムにおいて、第2の画像処理装置2からサーバ3に対してプルプリントを依頼する場合の、第1の画像処理装置1、第2の画像処理装置2及びサーバ3の動作を示すフローチャートである。
【0093】
なお、第1の画像処理装置1及び第2の画像処理装置2の動作は、CPU11がROM12等の記録媒体に記録された動作プログラムに従って動作することにより実行される。
【0094】
ステップS101で、第2の画像処理装置2がユーザの操作に基づいて、リモートログイン情報を中継用インターフェース部202を介して第1の画像処理装置1に送信すると、第1の画像処理装置1はステップS201で、中継用インターフェース部102を介してリモートログイン情報を受信し、ユーザ認証を行う。そして、ステップS202で、アプリ選択画面を構築し、ステップS203で、前記構築した画面情報を中継用インターフェース部102を介して第2の画像処理装置2に送信する。
【0095】
第2の画像処理装置2は、ステップS102で、第1の画像処理装置1からの画面情報を受信し、ステップS103で、画面情報に基づくアプリ選択画面を操作パネル17の表示部171に表示する。次いで、ステップS104で、ユーザによるアプリ選択の操作を受け付け、その操作情報と第2の画像処理装置2の装置情報を、第2の情報として第1の画像処理装置1へ送信する。
【0096】
第1の画像処理装置1は、ステップS204で、前記操作情報に基づいてアプリケーションを起動し、第1の情報としてログイン情報を装置情報と共にサーバ3に送信する。
【0097】
サーバ3は、受信したログイン情報に基づいてステップS301でログインを許可する。そして、ステップS302で、連携サービス用アプリケーションに基づいてジョブ選択画面を構築する。ジョブ選択画面は、第2の画像処理装置2の前記装置情報を基に、第2の画像処理装置2で設定可能な機能のみを選択可能な選択ボタンを有する画面で構成される。ステップS303で、構築した画面を示す画面情報を第1の画像処理装置1に送信する。
【0098】
第1の画像処理装置1はステップS205で、サーバ3からの第1の情報としての画面情報をサーバ連携用インターフェース部101を介して受信すると、ステップS206で、この画面情報を第2の情報に変換するとともに中継用インターフェース部102を介して第2の画像処理装置2に送信する。
【0099】
第2の画像処理装置2は、ステップS105で、第2の情報に変換された画面情報を中継用インターフェース部202を介して受信し、ステップS106で、画面情報に基づくジョブ選択画面を操作パネル17の表示部171に表示する。ユーザがジョブ選択画面に対してジョブの選択・実行操作を行うと、ステップS107でこれを受け付け、対応する操作情報を第2の情報として中継用インターフェース部202を介して第1の画像処理装置1に送信する。
【0100】
第1の画像処理装置1はステップS207で、ジョブの選択・実行の操作情報を受信すると、ジョブIDを、第2の画像処理装置2からのジョブ実行依頼に付されたものであることを関連付けて、保存する。そして、ステップS208で、第2の画像処理装置2からの操作情報を第1の情報に変換して、サーバ3に送信する。つまり、サーバ3に対してジョブ実行依頼を行う。
【0101】
サーバ3は、ステップS304で、連携サービス用アプリケーションに従って印刷ジョブを作成した後、ステップS305で、印刷ジョブを第1の画像処理装置1に送信する。
【0102】
第1の画像処理装置1は、ステップS209で、ジョブIDを参照して、印刷ジョブが第2の画像処理装置2からの実行依頼に基づくジョブ(中継ジョブという)か、自装置で実行するジョブかを判断する。自装置で実行するジョブであれば(ステップS209でNO)、ステップS210で、印刷を実行する。中継ジョブであれば(ステップS209でYES)、第1の画像処理装置1は印刷ジョブを第2の画像処理装置2に送信する。
【0103】
第2の画像処理装置2は、ステップS108で、印刷ジョブを受信し印刷を実行する。
【0104】
このように、この実施形態では、第2の画像処理装置2は、サーバ3の連携サービス用アプリケーションと直接に連携するためのサーバ連携用インターフェース部101が搭載されていなくても、第1の画像処理装置1と第2の情報を送受信できる簡易な中継用インターフェース部202が搭載されるのみで、第1の画像処理装置1を中継してサーバ3と連携可能になり、第2の画像処理装置2からサーバ3に対して、ジョブの選択や実行指示を行うことができる。このため、全ての機種の画像処理装置にサーバ連携用インターフェース部101を搭載しなくても、連携サービス用アプリケーションを利用することができ、連携サービスの利用拡大を図ることができる。
【0105】
図9はこの発明の他の実施形態に係るサーバ連携システムの構成を示す図である。
【0106】
この実施形態では、第1の画像処理装置1の中継用インターフェース部102にはウェブサーバ部106がインストールされ、第2の画像処理装置2の中継用インターフェース部202にはウェブブラウザ203がインストールされている。
【0107】
この実施形態では、第1の画像処理装置1と第2の画像処理装置2との間の画面情報、操作情報の送受信等は、前記ウェブサーバ部106によるウェブサーバ機能とウェブブラウザ203を介して行われる。
【0108】
図10は、図9のサーバ連携システムにおいて、第2の画像処理装置2からサーバ3に対してプルプリントを依頼する場合の、第1の画像処理装置1、第2の画像処理装置2及びサーバ3の動作を示すフローチャートである。
【0109】
なお、第1の画像処理装置1、第2の画像処理装置2の動作は、CPU11がROM12等の記録媒体に記録された動作プログラムに従って動作することにより実行される。
【0110】
ステップS111で、第2の画像処理装置2がユーザの操作に基づき、所定の接続用URLにアクセスして第1の画像処理装置1のウェブサーバ部106にアクセスし、ウェブブラウザ203を介してログイン情報を第1の画像処理装置1に送信すると、第1の画像処理装置1はステップS211で、ウェブサーバ部106を介してログイン情報を受信し、ユーザ認証を行う。そして、ステップS212で、アプリ選択画面を構築し、ステップS213で、前記構築した画面をウェブサーバ部106に展開する。
【0111】
第2の画像処理装置2は、ステップS113で、ウェブブラウザ203を介してウェブサーバ部106にアクセスし、前記アプリ選択画面をウェブブラウザ203により操作パネル17の表示部171に表示する。次いで、ステップS114で、ユーザによるアプリ選択の操作を受け付け、その操作情報を、第2の情報として第1の画像処理装置1へ送信する。また、図11に示すように、第2の画像処理装置2の装置情報を、ウェブブラウザ203を用いることなく、中継用インターフェース部202を介して第1の画像処理装置1に送信する。
【0112】
第1の画像処理装置1は、ステップS214で、前記操作情報に基づいてアプリケーションを起動し、第1の情報としてログイン情報を装置情報と共にサーバ3に送信する。
【0113】
サーバ3は、受信したログイン情報に基づいてステップS311でログインを許可する。そして、ステップS312で、連携サービス用アプリケーションに基づいてジョブ選択画面を構築する。ジョブ選択画面は、第2の画像処理装置2の前記装置情報を基に、第2の画像処理装置2で設定可能な機能のみを選択可能な選択ボタンを有する画面で構成される。ステップS313で、構築した画面を示す画面情報を第1の画像処理装置1に送信する。なお、サーバ連携用インターフェース部101を介して送受されるメッセージ(コマンド)の種類及びデータの一例は図6に示したものと同様である。
【0114】
第1の画像処理装置1はステップS215で、サーバ3からの第1の情報としての画面情報をサーバ連携用インターフェース部101を介して受信すると、ステップS216で、この画面情報をウェブサーバ部106に展開する。
【0115】
第2の画像処理装置2は、ステップS116で、ウェブブラウザ203を介してウェブサーバ部106にアクセスし、ジョブ選択画面を操作パネル17の表示部171に表示する。ユーザがジョブ選択画面に対してジョブの選択・実行操作を行うと、ステップS117でこれを受け付け、対応する操作情報を第2の情報として第1の画像処理装置1に送信する。
【0116】
第1の画像処理装置1はステップS217で、ジョブの選択・実行の操作情報を受信すると、ジョブIDを、第2の画像処理装置2からのジョブ実行依頼に付されたものであることを関連付けて、保存する。そして、ステップS218で、第2の画像処理装置2からの操作情報を第1の情報に変換して、サーバ3に送信する。つまり、サーバ3に対してジョブ実行依頼を行う。
【0117】
サーバ3は、ステップS314で、連携サービス用アプリケーションに従って印刷ジョブを作成した後、ステップS315で、印刷ジョブを第1の画像処理装置1に送信する。
【0118】
第1の画像処理装置1は、ステップS219で、ジョブIDを参照して、印刷ジョブが中継ジョブか、自装置で実行するジョブかを判断する。自装置で実行するジョブであれば(ステップS219でNO)、ステップS220で、印刷を実行する。中継ジョブであれば(ステップS219でYES)、第1の画像処理装置1は印刷ジョブを第2の画像処理装置2に送信する。
【0119】
第2の画像処理装置2は、ステップS118で、印刷ジョブを受信し印刷を実行する。
【0120】
このように、この実施形態では、第1の画像処理装置1のウェブサーバ部106、第2の画像処理装置2のウェブブラウザ203を介して、第1の画像処理装置1からの画面情報や第2の画像処理装置2からの操作情報等が送受されるから、中継用インターフェース部102、202の構成がさらに簡単になる。
【0121】
以上の実施形態では、サーバ3が、第2の画像処理装置2の装置情報に基づいて、第2の画像処理装置2で表示されるジョブ選択画面を作成した。しかし、第1の画像処理装置1の編集部104が、サーバ3で作成されたデフォルトのジョブ選択画面を、第2の画像処理装置2の装置情報を基に、第2の画像処理装置用に編集し、この編集されたジョブ選択画面が第2の画像処理装置2に送信される構成としても良い。
【0122】
この場合の第1の画像処理装置1、第2の画像処理装置2及びサーバ3の動作を、図12のフローチャートを参照して説明する。
【0123】
なお、第1の画像処理装置1、第2の画像処理装置2の動作は、CPU11がROM12等の記録媒体に記録された動作プログラムに従って動作することにより実行される。
【0124】
ステップS121で、第2の画像処理装置2がユーザの操作に基づいて、リモートログイン情報を中継用インターフェース部202を介して第1の画像処理装置1に送信すると、第1の画像処理装置1はステップS221で、中継用インターフェース部102を介してリモートログイン情報を受信し、ユーザ認証を行う。そして、ステップS222でアプリ選択画面を構築し、ステップS223で、前記構築した画面情報を中継用インターフェース部102を介して第2の画像処理装置2に送信する。
【0125】
第2の画像処理装置2は、ステップS122で、第1の画像処理装置1からの画面情報を受信し、ステップS123で、画面情報に基づくアプリ選択画面を操作パネル17の表示部171に表示する。次いで、ステップS124で、ユーザによるアプリ選択の操作を受け付け、その操作情報を第2の情報として第1の画像処理装置1へ送信する。
【0126】
第1の画像処理装置1は、ステップS224で、前記操作情報に基づいてアプリケーションを起動し、第1の情報としてログイン情報をサーバ3に送信する。
【0127】
サーバ3は、受信したログイン情報に基づいてステップS321でログインを許可する。そして、ステップS322で、連携サービス用アプリケーションに基づいてデフォルトのジョブ選択画面を構築したのち、ステップS323で、構築した画面を示す画面情報を第1の画像処理装置1に送信する。
【0128】
第1の画像処理装置1は、ステップS225で、サーバ3からの第1の情報としての画面情報をサーバ連携用インターフェース部101を介して受信したのち、ステップS226で、第2の画像処理装置2に対して装置情報を要求する。
【0129】
第2の画像処理装置2は、ステップS125で、前記要求に対して自身の装置情報を第1の画像処理装置1に送信する。
【0130】
第1の画像処理装置1は、ステップS227で、前記装置情報を受信すると共に、受信した装置情報に基づいて、サーバ3から受信しているデフォルトのジョブ選択画面を編集し、画面の再構築を行う。再構築されたジョブ選択画面は、第2の画像処理装置2で設定可能な機能のみを選択可能な選択ボタンが表示される。そして、ステップS228で、再構築した画面を示す画面情報を第2の画像処理装置2に送信する。
【0131】
第2の画像処理装置2は、ステップS126で、画面情報を中継用インターフェース部202を介して受信し、ステップS127で、画面情報に基づくジョブ選択画面を操作パネル17の表示部171に表示する。ユーザがジョブ選択画面に対してジョブの選択・実行操作を行うと、ステップS128でこれを受け付け、対応する操作情報を第2の情報として中継用インターフェース部202を介して第1の画像処理装置1に送信する。
【0132】
第1の画像処理装置1はステップS229で、ジョブの選択・実行の操作情報を受信すると、ジョブIDを、第2の画像処理装置2からのジョブ実行依頼に付されたものであることを関連付けて、保存する。そして、ステップS230で、第2の画像処理装置2からの操作情報を第1の情報に変換して、サーバ3に送信する。つまり、サーバ3に対してジョブ実行依頼を行う。
【0133】
サーバ3は、ステップS324で、連携サービス用アプリケーションに従って印刷ジョブを作成した後、ステップS325で、印刷ジョブを第1の画像処理装置1に送信する。
【0134】
第1の画像処理装置1は、ステップS231で、ジョブIDを参照して、印刷ジョブが中継ジョブか自装置で実行するジョブかを判断する。自装置で実行するジョブであれば(ステップS231でNO)、ステップS232で、印刷を実行する。中継ジョブであれば(ステップS231でYES)、第1の画像処理装置1は印刷ジョブを第2の画像処理装置2に送信する。
【0135】
第2の画像処理装置2は、ステップS129で、印刷ジョブを受信し印刷を実行する。
【0136】
上記処理において、第1の画像処理装置1と第2の画像処理装置2との間で、中継用インターフェース部102、202を介して送受されるメッセージ(コマンド)の種類及びデータの一例と、そのデータ等の送受の方向を、図13に示す。なお、第1の画像処理装置1とサーバ3との間で、サーバ連携用インターフェース部101を介して送受されるメッセージ(コマンド)の種類及びデータの一例と、そのデータ等の送受の方向は、図6に示されたものと同じである。
【0137】
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されることはない。
【0138】
例えば、第2の画像処理装置2が1台である場合を説明したが、第2の画像処理装置2が複数台あり、第2の画像処理装置2のそれぞれが第1の画像処理装置1に第2のインターフェース部202を介して接続することにより、第1の画像処理装置1を中継してサーバ連携サービスを受ける構成としても良い。
【符号の説明】
【0139】
1 第1の画像処理装置
2 第2の画像処理装置
3 サーバ
11 CPU
12 ROM
15 記憶部
17 操作パネル
171 表示部
18 ネットワークコントローラ
101 サーバ連携用インターフェース部
102 中継用インターフェース部
103 情報変換部
104 編集部
105 送信制御部
106 ウェブサーバ部
201 情報作成・処理部
202 中継用インターフェース部
203 ウェブブラウザ部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1及び第2の画像処理装置とアプリケーションをインストールされたサーバとがネットワークを介して接続されたサーバ連携システムであって、
前記第1の画像処理装置は、
前記サーバとの間で、前記アプリケーションに適合する第1の情報の送受信が可能な第1のインターフェース手段と、
前記第2の画像処理装置との間で、前記アプリケーションに適合しない第2の情報の送受信が可能な第2のインターフェース手段と、
前記第2のインターフェース手段により受信された前記第2の画像処理装置からの前記第2の情報を前記第1の情報へ変換し、前記第1のインターフェース手段により受信された前記サーバからの前記第1の情報を前記第2の情報へ変換する情報変換手段と、
前記情報変換手段により前記第2の情報から変換された第1の情報を、前記第1のインターフェース手段を介して前記サーバに送信し、または前記第1の情報から変換された第2の情報を、前記第2のインターフェース手段を介して前記第2の画像処理装置に送信するように制御する制御手段と、
を備え、
前記第2の画像処理装置は、
前記前記第1の画像処理装置との間で、前記第2の情報の送受信が可能な第3のインターフェース手段を備えていることを特徴とするサーバ連携システム。
【請求項2】
前記第2の画像処理装置における前記第3のインターフェース手段は、少なくとも、第2の画像処理装置にユーザがログインした時のログイン情報、第2の画像処理装置の装置情報及び第2の画像処理装置の操作情報を前記第1の画像処理装置へ送信し、
前記第1の画像処理装置における前記第2のインターフェース手段は、少なくとも、前記アプリケーションを利用するための操作画面を示す画面情報を、前記第2の画像処理装置に送信する請求項1に記載のサーバ連携システム。
【請求項3】
前記画面情報は画像データによって構成され、前記操作情報は画面上の操作位置を示す座標情報である請求項2に記載のサーバ連携システム。
【請求項4】
前記第1の画像処理装置における前記第2のインターフェース手段はウェブサーバ機能を有し、前記第2の画像処理装置における前記第3のインターフェース手段はウェブブラウザ機能を有するとともに、前記ログイン情報、操作情報及び画面情報は、前記ウェブサーバ機能及びウェブブラウザ機能を介して送受信される一方、前記第2の画像処理装置の装置情報は、ウェブサーバ機能及びウェブブラウザ機能を介することなく、前記第1の画像処理装置に送信される請求項2または3に記載のサーバ連携システム。
【請求項5】
前記第2の画像処理装置の第3のインターフェース手段から、前記第1の画像処理装置の第2のインターフェース手段へ送信される前記第2の情報が、第2の画像処理装置の装置情報であり、
前記情報変換手段は前記装置情報を前記第1の情報に変換し、
前記制御手段は、前記変換された第1の情報を前記第1のインターフェース手段を介して前記サーバに送信するように制御し、
前記サーバは前記装置情報に基づいて、前記第2の画像処理装置で設定可能な機能を有効にした画面情報を作成して第1の画像処理装置に送信し、
前記第1の画像処理装置の情報変換手段は、前記サーバからの画面情報を前記第2の情報に変換し、
前記制御手段は、前記変換された第2の情報を前記第2のインターフェース手段を介して前記第2の画像処理装置に送信するように制御する請求項1〜4のいずれかに記載のサーバ連携システム。
【請求項6】
前記第2の画像処理装置の第3のインターフェース手段から、前記第1の画像処理装置の第2のインターフェース手段へ送信される第2の情報が、第2の画像処理装置の装置情報であり、
前記第1の画像処理装置は、前記サーバで作成され前記第1のインターフェース手段で受信された画面情報を、前記第2の画像処理装置から受信した装置情報に基づいて、第2の画像処理装置で設定可能な機能を有効にした画面情報に編集する編集手段を有し、
前記制御手段は、前記編集手段により編集された画面情報を、前記第2のインターフェース手段を介して前記第2の画像処理装置に送信するように制御する請求項1〜4のいずれかに記載のサーバ連携システム。
【請求項7】
前記第2の画像処理装置から送信され、前記情報変換手段により第1の情報に変換されて前記第1のインターフェース手段により前記サーバへ送信される第2の情報は、前記第2の画像処理装置のユーザ操作に基づくジョブの実行要求であり、
前記サーバから送信され、前記情報変換手段により第2の情報に変換されて前記第2のインターフェース手段により前記第2の画像処理装置へ送信される第1の情報は、前記第2の画像処理装置で実行されるジョブである請求項1〜6のいずれかに記載のサーバ連携システム。
【請求項8】
第1及び第2の画像処理装置とアプリケーションをインストールされたサーバとがネットワークを介して接続されたサーバ連携システムで実行されるサーバ連携方法であって、
前記第1の画像処理装置は、
前記サーバとの間で、前記アプリケーションに適合する第1の情報の送受信を第1のインターフェース手段を介して行い、
前記第2の画像処理装置との間で、前記アプリケーションに適合しない第2の情報の送受信を第2のインターフェース手段を介して行い、
前記第2のインターフェース手段により受信された前記第2の画像処理装置からの前記第2の情報を情報変換手段により前記第1の情報へ変換し、前記第1のインターフェース手段により受信された前記サーバからの前記第1の情報を情報変換手段により前記第2の情報へ変換し、
前記情報変換手段により前記第2の情報から変換された第1の情報を、前記第1のインターフェース手段を介して前記サーバに送信し、または前記第1の情報から変換された第2の情報を、前記第2のインターフェース手段を介して前記第2の画像処理装置に送信するように制御し、
前記第2の画像処理装置は、
前記第1の画像処理装置との間で、前記第2の情報の送受信を第3のインターフェース手段を介して行うことを特徴とするサーバ連携方法。
【請求項9】
他の画像処理装置及びアプリケーションをインストールされたサーバにネットワークを介して接続される画像処理装置であって、
前記サーバとの間で、前記アプリケーションに適合する第1の情報の送受信が可能な第1のインターフェース手段と、
前記他の画像処理装置との間で、前記アプリケーションに適合しない第2の情報の送受信が可能な第2のインターフェース手段と、
前記第2のインターフェース手段により受信された前記他の画像処理装置からの前記第2の情報を前記第1の情報へ変換し、前記第1のインターフェース手段により受信された前記サーバからの前記第1の情報を前記第2の情報へ変換する情報変換手段と、
前記情報変換手段により前記第2の情報から変換された第1の情報を、前記第1のインターフェース手段を介して前記サーバに送信し、または前記第1の情報から変換された第2の情報を、前記第2のインターフェース手段を介して前記他の画像処理装置に送信するように制御する制御手段と、
を備えていることを特徴とする画像処理装置。
【請求項10】
前記第2のインターフェース手段は、他の画像処理装置から送信される、少なくとも、他の画像処理装置にユーザがログインした時のログイン情報、他の画像処理装置の装置情報及び他の画像処理装置の操作情報を受信するとともに、少なくとも、前記アプリケーションを利用するための操作画面を示す画面情報を、前記他の画像処理装置に送信する請求項9に記載の画像処理装置。
【請求項11】
前記画面情報は画像データによって構成され、前記操作情報は画面上の操作位置を示す座標情報である請求項10に記載の画像処理装置。
【請求項12】
前記第2のインターフェース手段はウェブサーバ機能を有し、該ウェブサーバ機能により、ウェブブラウザ機能を有する前記他の画像処理装置との間で、前記ログイン情報、操作情報及び画面情報を送受信する一方、前記第2の画像処理装置の装置情報をウェブブラウザ機能を介することなく受信する請求項9〜11のいずれかに記載の画像処理装置。
【請求項13】
前記第2のインターフェース手段により受信される他の画像処理装置からの第2の情報が、他の画像処理装置の装置情報であり、
前記情報変換手段は前記装置情報を前記第1の情報に変換するとともに、前記サーバからの画面情報を前記第2の情報に変換し、
前記制御手段は、前記変換された前記第1の情報または第2の情報を、前記第1のインターフェース手段または第2のインターフェース手段を介して前記サーバまたは他の画像処理装置に送信するように制御する請求項9〜12のいずれかに記載の画像処理装置。
【請求項14】
前記第2のインターフェース手段により受信される他の画像処理装置からの第2の情報が、前記他の画像処理装置の装置情報であり、
前記サーバで作成され前記第1のインターフェース手段で受信された画面情報を、前記他の画像処理装置から受信した装置情報に基づいて、第2の画像処理装置で設定可能な機能を有効にした画面情報に編集する編集手段を有し、
前記制御手段は、前記編集手段により編集された画面情報を、前記第2のインターフェース手段を介して第2の画像処理装置に送信するように制御する請求項10〜12のいずれかに記載の画像処理装置。
【請求項15】
前記他の画像処理装置から送信され、前記情報変換手段により第1の情報に変換されて前記サーバへ送信される第2の情報は、前記第2の画像処理装置のユーザ操作に基づくジョブの実効要求であり、
前記サーバから送信され、前記情報変換手段により第2の情報に変換されて前記第2の画像処理装置へ送信される第1の情報は、前記第2の画像処理装置で実行されるジョブである請求項9〜14のいずれかに記載の画像処理装置。
【請求項16】
他の画像処理装置及びアプリケーションをインストールされたサーバにネットワークを介して接続される画像処理装置のコンピュータにサーバ連携処理を実行させるためのサーバ連携プログラムであって、
前記サーバとの間で、前記アプリケーションに適合する第1の情報の送受信を行う第1のステップと、
前記他の画像処理装置との間で、前記アプリケーションに適合しない第2の情報の送受信を行う第2のステップと、
前記他の画像処理装置からの前記第2の情報を、前記第1の情報へ変換し、前記サーバから送信された前記第1の情報を、前記第2の情報へ変換する第3のステップと、
前記第3のステップにより前記第2の情報から変換された第1の情報を前記サーバに送信し、前記第1の情報から変換された第2の情報を前記他の画像処理装置に送信する第4のステップと、
をコンピュータに実行させるためのサーバ連携プログラム。
【請求項17】
前記第2のステップでは、他の画像処理装置から送信される、少なくとも、他の画像処理装置にユーザがログインした時のログイン情報、他の画像処理装置の装置情報及び他の画像処理装置の操作情報を受信するとともに、少なくとも、前記アプリケーションを利用するための操作画面を示す画面情報を、前記他の画像処理装置に送信する処理をコンピュータに実行させる請求項16に記載のサーバ連携プログラム。
【請求項18】
前記画面情報は画像データによって構成され、前記操作情報は画面上の操作位置を示す座標情報である請求項17に記載のサーバ連携プログラム。
【請求項19】
前記第2のステップでは、ウェブサーバ機能により、ウェブブラウザ機能を有する前記他の画像処理装置との間で、前記ログイン情報、操作情報及び画面情報を送受信する一方、前記第2の画像処理装置の装置情報をウェブブラウザ機能を介することなく受信する処理をコンピュータに実行させる請求項16〜18のいずれかに記載のサーバ連携プログラム。
【請求項20】
前記第2のステップにおいて受信される他の画像処理装置からの第2の情報が、第2の画像処理装置の装置情報であり、
前記第3のステップでは、前記装置情報を前記第1の情報に変換するとともに、前記サーバから送信された、第2の画像処理装置で設定可能な機能を有効にした画面情報を、前記第2の情報に変換し、
前記第4のステップでは、前記変換された前記第1の情報または第2の情報を、前記サーバまたは他の画像処理装置に送信する処理をコンピュータに実行させる請求項16〜19のいずれかに記載のサーバ連携プログラム。
【請求項21】
前記第2のステップにおいて受信される他の画像処理装置からの第2の情報が、第2の画像処理装置の装置情報であり、
前記サーバで作成され前記第1のステップで受信された画面情報を、前記第2の画像処理装置から受信した装置情報に基づいて、第2の画像処理装置で設定可能な機能を有効にした画面情報に編集する編集ステップをコンピュータに実行させ、
前記第4のステップでは、前記編集ステップにおいて編集された画面情報を第2の画像処理装置に送信する処理をコンピュータに実行させる請求項16〜19のいずれかに記載のサーバ連携プログラム。
【請求項22】
前記他の画像処理装置から送信され、前記第3のステップにおいて第1の情報に変換されて前記サーバへ送信される第2の情報は、前記第2の画像処理装置のユーザ操作に基づくジョブの実効要求であり、
前記サーバから送信され、前記第3のステップにおいて第2の情報に変換されて前記第2の画像処理装置へ送信される第1の情報は、前記第2の画像処理装置で実行されるジョブである請求項16〜21のいずれかに記載のサーバ連携プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2012−159890(P2012−159890A)
【公開日】平成24年8月23日(2012.8.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−17290(P2011−17290)
【出願日】平成23年1月28日(2011.1.28)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】