説明

サービス提供システム

【課題】従来の機器認証の技術では、機器の利用者が知人や友人などの他人が有する機器でサービスを受けようとしても、自分の有する機器で受けられるサービスを他人の機器では受けられない。
【解決手段】電子機器とサーバ装置からなるシステムにおいて、電子機器は、サーバ装置からサービスの提供を受ける権原を他の電子機器に対して移転する処理の開始の要求を送信し、その要求に対する作業画面に入力され、他の電子機器の公開IDを送信し、サーバ装置は、同じ電子機器を識別する機器IDと公開IDとを関連付けて保持し、前記要求の受信に応じて作業画面を送信し、送信した作業画面を介して受信する公開IDと関連付けられている権原の移転先となる電子機器の機器IDを取り出し、その機器IDと、作業画面を介して公開IDを送信した電子機器の機器IDとを関連付けて保持する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サービス提供システム及びサービス提供システムの動作方法などに関する。特に、電子機器の機器認証が行なわれた後に、認証された電子機器にサービスが提供されるシステムなどに関する。
【背景技術】
【0002】
機器認証を用いたサービス提供システムが既に知られている(例えば、特許文献1、非特許文献1)。ここに「機器認証」とは、電子機器に固有のIDを用いて、その電子機器が、成りすましなどの不正な行為が行なわれていない正しい電子機器であることを確認することをいう。例えば、携帯電話、デジタルテレビなどに機器認証の技術が用いられている。
【特許文献1】特開2002−271248号公報(例えば段落0020)
【非特許文献1】http://k−tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/18103.html
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来の機器認証の技術では、機器を認証の対象としているため、機器の利用者が知人や友人などである他人が有する機器を利用した場合には、自分の有する機器で受けられるサービスを受けられないという問題がある。このため、サービスの利用の仕方などを他人に教えてもらうには、自分の有する機器を他人に触らせるなどの必要があり、煩に堪えない場合や感情的に堪えられない場合などがある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、かかる実情に鑑みて想到されたものである。すなわち、電子機器とサーバ装置とからなるサービス提供システムにおいて、電子機器は、サーバ装置との通信に際して機器IDを送信し、自身がサーバ装置からサービスの提供を受ける権原を他の電子機器に対して移転する処理の開始である移転処理開始要求を送信し、移転処理開始要求に応じて提供される作業画面に入力されたIDであり、他の電子機器の公開されたIDであるフレンドリーIDを送信し、サーバ装置は、機器IDの受信に基づいてサービスを提供しつつ、同じ電子機器を識別する機器IDとフレンドリーIDとを関連付けて保持し、移転処理開始要求の受信に応じて作業画面を送信し、送信した作業画面を介して受信するフレンドリーIDと関連付けられている権原の移転先となる電子機器の機器IDを取り出し、その機器IDと、送信した作業画面を介してフレンドリーIDを送信した権原の移転元となる電子機器の機器IDとを関連付けて保持する。
【0005】
これにより、権原の移転元となる電子機器に対して提供されているサービスを、権原の移転先となる電子機器に対して移転して提供することが可能となり、課題が解決される。
【0006】
また、権原の移転先などとなる電子機器は、権原移転受入確認画面を受信し、その権原移転受入確認画面に対して利用者から入力される受入許否の情報をサーバ装置に対して送信し、サーバ装置は、受入許否の情報を受信し、その情報が受け入れを許容するとの情報で有る場合には、移転先となる電子機器に移転元の電子機器に対して提供されるサービスを提供するようになっていてもよい。
【0007】
これにより、移転先の電子機器を有する者の意思などに沿ってサービスを移転して提供することが可能となる。
【0008】
また、サーバ装置は、送信した作業画面を介して受信するフレンドリーIDを受信した場合、パスワードを生成して、権原の移転先となる電子機器の機器IDと権原の移転元となる電子機器の機器IDとに関連づけて保持して、そのフレンドリーIDを送信した電子機器へ送信し、電子機器で受信されるようになっていてもよい。
【0009】
これにより、パスワードを権原の移転先となる電子機器に入力しないと、サービスが移転して提供されることがない構成とすることができるので、権原の移転元となる電子機器を有する者の意思に反するサービスの提供が他人の電子機器にて行なわれることを防止することができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明により、機器認証を行ないつつも、権原の移転元となる電子機器に対して提供されているサービスを、権原の移転先となる電子機器に対して移転して提供することが可能となるなどの効果が発揮される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
(本発明の概要)
本発明を実施するための最良の形態を実施形態として説明する前に、本発明の概要について説明する。なお、本発明は、以下に説明する概要に限定されることはなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々の態様で実施し得る。
【0012】
図1は、本発明のサービス提供システムの概要を説明する。サービス提供システムは、サーバ装置101と、複数の電子機器102、103などとから構成されている。サーバ装置101と複数の電子機器102、103などとの間は、インターネットなどに代表される通信網で接続されて片方向、あるいは双方向に通信が可能である。電子機器としては、携帯電話、デジタルテレビ受信機、携帯型ゲーム機器、家電製品などがある。サーバ装置は、例えば、計算機を用いて実現される。
【0013】
電子機器102がサーバ装置101へサービスの要求などを送信すると、その要求などには、電子機器ID104が付加される。電子機器ID104は、電子機器102を一意に特定する識別子である。サーバ装置101では、電子機器102から送信されたサービスの要求などに付加された電子機器ID104の正当性などを検証し、その検証の結果を用いて電子機器102を認証する。例えば、電子機器ID104が正当な数字の組合せなどから構成されていることを検証する。サーバ装置101において電子機器ID104の認証が成功すれば、電子機器102に対するサービス105が、サーバ装置101から、あるいはサーバ装置101を介して他のサーバ装置などから、電子機器102へ提供される。このことを、電子機器102は、サービス105を受ける権原を有するということにする。サービス105としては、例えば、電子機器ID102に対して定められたポータル画面の提供がある。また、コンテンツのダウンロードや視聴などもサービス105に含められる。コンテンツが有料であれば、電子機器ID104を用いて課金がされる。
【0014】
同様に、電子機器103がサーバ装置101へサービスの要求などを送信すると、その要求などには、電子機器ID106が付加される。電子機器102と電子機器103とが異なれば、電子機器ID106と電子機器ID104とは異なる。サーバ装置101では、電子機器103から送信されたサービスの要求などに付加された電子機器ID106の正当性などを検証し、その検証の結果を用いて電子機器103を認証する。認証が完了すれば、電子機器103に対するサービス107が、サーバ装置101から、あるいはサーバ装置101を介して他のサーバ装置などから、電子機器103へ提供される。
【0015】
図1にその概要が例示されたサービス提供システムでは、電子機器IDを用いて電子機器がサーバ装置により認証される。このため、例えば、電子機器102の利用者が、電子機器103を利用しても、電子機器103に対して提供されるサービスが受けられるのみであり、電子機器102に提供されるサービスが受けられないというなどの課題があった。本発明は、この課題などを以下のように解決する。
【0016】
図2は、本発明における第一のステップ群を説明する。図2のように、サーバ装置201と、電子機器202、203がある。今、電子機器202の利用者が、電子機器203にても、電子機器202へ提供されるサービスを受けたいと所望したとする。このとき、まず(1)のステップとして、電子機器202からサーバ装置201へ移転処理開始要求を送信する。移転処理開始要求とは、電子機器202に提供されるサービスを他の電子機器へも提供するための処理の開始の要求である。言い換えれば、電子機器202が有する権限を他の電子機器へ移転する処理を開始するということである。(2)のステップとして、移転処理開始要求に対して、サーバ装置201から電子機器202へ確認画面が送信される。確認画面とは、移転処理の開始をしてよいかどうかを確認する画面である。電子機器202の利用者は、確認画面に含まれる「OK」などのボタンを押すことにより、(3)のステップとしての確認情報が、電子機器202からサーバ装置201へ送信される。(4)のステップとして、サーバ装置201において、確認情報のチェックが行なわれる。例えば、移転処理の開始というサービスが電子機器202に対して提供されるサービスの一つであるかどうかなどをチェックする。
【0017】
チェックが終了すると、(5)のステップとして、サーバ装置201から電子機器202へフレンドリーIDの入力画面が送信される。ここにフレンドリーIDとは、電子機器を識別するために公開された識別子である。電子機器IDは、電子機器を認証するための識別子であるので、一般にその構造は複雑であり、人間が容易に記憶できるものではない。また、電子機器IDが漏洩してしまうと、成りすましなどの問題が発生する。そこで、利用者が電子機器を特定するためには、記憶が容易に行なえる識別子を用いる。この識別子のことをフレンドリーIDという。例えば、フレンドリーIDは、インターネットなどでのFQDN(Fully Qualified Domain Name)に相当する。(5)のステップでのフレンドリーIDの入力画面に入力されるのは、電子機器202に提供されるサービスが、提供されるべき他の電子機器のフレンドリーIDである。つまり、電子機器202が有する権限を移転する先となる電子機器のフレンドリーIDである。ここでは、電子機器202の利用者が、電子機器203でも、電子機器202に提供されるサービスを受けたいと所望しており、電子機器203のフレンドリーIDは、cdeであるので、(6)のステップとしてcdeを入力する。
【0018】
(7)のステップとして、サーバ装置201が、電子機器202へ送信されたフレンドリーIDの入力画面に入力されたフレンドリーIDを受信し、フレンドリーIDのチェックを行なう。例えば、そのフレンドリーIDを持つ電子機器が存在するかどうか、また、利用者が電子機器202で提供されるサービスを受ける権原を移転したい電子機器があらかじめ指定されている場合には(例えば、電子機器202でサービスを受ける権原についての契約時に指定されたり、別の画面にフレンドリーIDを入力して指定されたりなどの場合には)、そのどれかに合致するかどうかなどのチェックを行なう。チェックが成功すると、(8)のステップとして、フレンドリーIDとしてcdeを有する機器利用許可リストに、例えば電子機器202のフレンドリーIDであるabcを追加する。機器利用許可リストについては、図3、図4を用いて後ほど説明する。機器利用許可リストへのフレンドリーIDなどの追加が終わると、(9)のステップとして、サーバ装置201は、電子機器202へパスワードを発行する。このパスワードは、例えば、電子機器203において、電子機器202がサービスの提供を受ける権原を移転し、電子機器202へ本来は提供されるサービスの提供を受ける際に、電子機器203に入力されるものである。これにより、電子機器202にて、移転処理を行なった利用者が、電子機器203を利用していることがサーバ装置201により確認され、電子機器202へ本来は提供されるサービスを電子機器203へ提供しても問題がないことなどが確認できる。
【0019】
図3、図4は、機器利用許可リストを説明する図である。機器利用許可リストは、電子機器ごとにサーバ装置で管理されるエントリに付与される。このようなエントリは、サーバ装置の記憶領域に確保される。図3は、電子機器ごとにサーバ装置で管理されるエントリを例示する。エントリ301は、電子機器202に対応したエントリを示し、電子機器202の電子機器ID、フレンドリーIDを保持する。その他には、電子機器202の利用者の情報、課金の方法、課金の上限、電子機器202に対して提供可能なサービスの識別子などが保持される。同様に、エントリ302は、電子機器203に対応したエントリを示す。図2において、(8)のステップにおいて、フレンドリーIDがcdeの機器利用許可リストにabcが追加されるので、電子機器203のエントリであるエントリ302に、機器利用許可リストが付与され、その機器利用許可リストに、abcが保持される。図4は、エントリ302に、abcを保持する機器利用許可リスト303が付与された状態の一例を示す。機器利用許可リスト303には、フレンドリーIDとしてabcが含まれ、この機器利用許可リストが、エントリ302に関連づけなどされることで付与されているので、電子機器202に本来は提供されるサービスが、電子機器203に対して、提供されるべきことの移転処理が行なわれたことが表現される。機器利用許可リスト303は、フレンドリーIDとしてのabc以外に、(9)のステップで発行されたパスワード(図したように例えば、“secret”)、受入可などの情報が保持される。受入可とは、電子機器203の利用者が、電子機器202に本来は提供されるサービスが、電子機器203に対して提供されることを可としたかどうかを示す。
【0020】
図5は、電子機器203の利用者が、電子機器202に提供されるサービスが提供されることを可とするためのステップ群(第二のステップ群)を示す。(1)のステップとして、電子機器203からサーバ装置201へ、移転要求電子機器リストの要求を送信する。移転要求電子機器リストとは、サービスの提供を受ける権原を、電子機器203へ移転する処理を行なった電子機器のリストを意味する。このリストは、エントリ302に付与された機器利用許可リストを参照することにより生成することができる。図4の場合には、電子機器202のみがサービスの提供の移転の処理を行なったので、そのフレンドリーIDのabcのみからなるリストとなる。(2)のステップとして、このリストが電子機器203へ送信される。(3)のステップとして、abcの受入の許否を電子機器203より送信する。この許否が許であれば、すなわち、電子機器202に本来は提供されるサービスが、電子機器203に対して提供されることを可としたならば、(4)のステップとして、機器利用許可リスト303の受入可の値をNOからYESへ変更する。この結果、図4に例示されたデータ構造は、図6のように変更される。すなわち、機器利用許可リスト303の受入可の値がYESとなる。
【0021】
図7は、電子機器203を利用して、電子機器202へ提供されるサービスを受けるための処理のステップ群(第三のステップ群)を示す。(1)のステップとして、電子機器203よりサーバ装置201へ、移転処理要求を送信する。移転処理要求とは、電子機器203を利用して、他の電子機器へ本来は提供されるサービスを受ける要求である。移転処理要求に対して、サーバ装置201より、フレンドリーID入力画面が送信される。ここでいうフレンドリーID入力画面とは、サービスが本来は提供される他の電子機器を特定するフレンドリーIDを入力する画面である。ここでは、本来、電子機器202へ提供されるサービスを電子機器203で受けるので、電子機器202のフレンドリーIDをとしてabcを入力する((3)のステップ)。次に、(4)のステップとして、パスワード入力画面がサーバ装置201から送信される。このパスワード入力画面は、電子機器202を用いてサービスの移転処理を行なった利用者が電子機器203の前に居るかどうかなどを確認するためなどの画面である。ここでは、(5)のステップとして、図4に例示されているsecretを入力する。(6)のステップとして、サーバ装置201において、(3)のステップで入力されたフレンドリーIDと(5)のステップで入力されたパスワードとのチェックなどを行なう。このチェックが成功すれば、(7)のステップとして、サーバ装置201は、電子機器202へ本来は提供されるサービスを電子機器203へ提供する。
【0022】
このような第一、第二、第三のステップ群のステップを経ることにより、電子機器202へ本来は提供されるサービスを電子機器203へ提供することが可能となる。これにより、電子機器202の利用者が電子機器203の利用者宅を訪問したときに、電子機器202で利用していたサービスを、電子機器203を用いて利用することが可能となる。また、電子機器202でのサービスの利用の仕方を、電子機器203を用いて実際に質問して、質問者は、サービスの利用の仕方などの指導などを受けることもできる。また例えば、高齢などの者が電子機器202でサービスを受けていたが、入力の仕方がわからなくなったなどの理由で、その者の子などの家を訪ねて、電子機器203で、電子機器202で受けていたサービスの続きを受けることができ、子などに入力を代行してもらうこともできる。
【0023】
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図を参照して実施形態として説明する。なお、本発明は、これら実施形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得る。
【0024】
(実施形態1)
実施形態1として、電子機器とサーバ装置とからなるサービス提供システムにおいて、電子機器は、サーバ装置との通信に際して機器IDを送信し、自身がサーバ装置からサービスの提供を受ける権原を他の電子機器に対して移転する処理の開始である移転処理開始要求を送信し、移転処理開始要求に応じて提供される作業画面に入力されるIDであって、他の電子機器の公開されたIDであるフレンドリーIDを送信し、サーバ装置は、機器IDの受信に基づいてサービスを提供しつつ、同じ電子機器を識別する機器IDとフレンドリーIDとを関連付けて保持し、移転処理開始要求の受信に応じて作業画面を送信し、送信した作業画面を介して受信するフレンドリーIDと関連付けられている権原の移転先となる電子機器の機器IDを取り出し、その機器IDと、送信した作業画面を介してフレンドリーIDを送信した権原の移転元となる電子機器の機器IDとを関連付けて保持するサービス提供システムについて説明する。
【0025】
図8は、実施形態1に係るサービス提供システムの機能ブロック図を例示する。サービス提供システムは、電子機器801とサーバ装置802とからなる。図8では、電子機器は一つしか例示されていないが、複数の電子機器がサーバ装置802に接続し得る。
【0026】
電子機器801は、機器ID送信部803と、移転処理開始要求送信部804と、フレンドリーID送信部805と、を有する。
【0027】
「機器ID送信部」803は、機器IDを保持するとともに、サーバ装置802との通信に際して機器IDを送信する。「機器ID」とは、サーバ装置802を介したサービスを受ける権原の認証をうけるため、サーバ装置802に対してのみ公開されるIDである。「サーバ装置802に対してのみ公開される」とは、サーバ装置802の運営者などの間で秘密に保たれ、一般には公開され得ないことを意味する。機器ID送信部803は、機器IDをフラッシュメモリのような不揮発性のメモリなどに記憶することが好ましく、特に、耐タンパ領域に保持することが好ましい。なお、機器IDは、下記に説明するフレンドリーIDと関連付けが可能なIDである。この関連付けは、主にサーバ装置で管理される。
【0028】
また、機器ID送信部803は、サーバ装置802との通信に際して、機器IDを送信する。例えば、機器ID送信部803が担当する通信のレイヤ(例えば、フィジカルレイヤ)の上位レイヤ(例えば、アプリケーションレイヤ)の通信で行なわれるパケットに対して、下位レイヤのパケットを生成し、そのパケットのヘッダなどに機器IDを追加するなど、下位レイヤでのプロトコルの処理などが行なわれる。図9は、この様子を例示する。上位レイヤからの通信データが機器ID送信部で受信されると、機器ID送信部は、下位レイヤのパケットを生成し、そのパケットのヘッダなどに機器IDを追加する。ここでの機器IDは、機器ID送信部が保持するものであり、電子機器801を特定するための識別子ともなり得る。
【0029】
「移転処理開始要求送信部」804は、移転処理開始要求をサーバ装置に802に対して送信する。「移転処理開始要求」とは、自身(電子機器801)が、サーバ装置802からサービスの提供を受ける権原を、他の電子機器に対して移転する処理の開始の要求を表わす情報である。すなわち、移転処理開始要求は、電子機器801が、サーバ装置802より受けられるサービスを、他の電子機器で受けられるようにする処理を開始する要求を表わす情報である。このような要求を表わす情報は、例えば、HyperText Transfer Protocolを用いて表現が可能である。なお、電子機器801が、サーバ装置802より受けられるサービスを、他の電子機器で受けられるようにする処理を行なえること自体が、サーバ装置802が電子機器801へ提供するサービスの一つであってもよい。なお、機器ID送信部803の説明より、移転処理開始要求送信部804により移転処理開始要求が送信されると、この送信の下位レイヤでのプロトコルの処理などが機器ID送信部803により行なわれ、移転処理開始要求を示すパケットのヘッダなどに、機器IDが追加される。この付加された機器IDにより、どの電子機器により移転処理開始要求が送信されたかを知ることができる。
【0030】
図10は、移転処理開始要求を送信するための画面の一例を示す。画面1001の中に、「移転処理開始」を表わすボタン1002が表示されている。利用者は、このボタン1002をマウスやキーボードで選択を行ない、押下することにより、移転処理開始要求が電子機器801からサーバ装置802へ送信される。また、音声認識などを用いて、ボタンの押下と同様の効果がもたらされるようになっていてもよい。機器ID送信部803を経由して、移転処理開始要求が送信されるので、移転処理開始要求を含むパケットには、電子機器801の機器IDが追加される。これにより、サーバ装置802では、どの電子機器から送信された要求であるかを知ることができる。
【0031】
「フレンドリーID送信部」805は、作業画面に対して利用者が入力する他の電子機器のフレンドリーIDを、サーバ装置802に対して送信する。「フレンドリーID」とは、自身を識別するための公開ID(公開の識別子)である。「自身」とは、電子機器801を意味する。「公開ID」とは、秘密にされないという意味である。例えば、フレンドリーIDは、電子機器801のFQDNのように、アルファベットと数字で記述され、このようなアルファベットと数字とを用いることにより、既存の単語や概念を表わすことができる。これにより人間にとって記憶し易くすることができる。また、入力の誤りを減らすこともできる。「作業画面」とは、移転処理開始要求送信部804により送信された移転処理開始要求に応じて、サーバ装置802が提供する画面であり、サーバ装置802から提供される権原の移転のための画面である。「サーバ装置802から提供される権原」とは、サーバ装置802から提供されるサービスを受けることができる権原を意味する。作業画面は、例えば、HyperText Mark−up Languageにて記述することができる。また、作業画面のフォーマットが電子機器801に画面識別子と関連づけてハードディスクやメモリなどに記憶されており、サーバ装置802より画面識別子を送信することにより、作業画面の送信を実現することもできる。作業画面に入力されるフレンドリーIDは、他の電子機器のフレンドリーIDであり、その電子機器に、サーバ装置802から提供される権原を移転することが所望されていることが想定される。
【0032】
なお、機器ID送信部803の説明より、フレンドリーID送信部805によりフレンドリーIDが送信されると、この送信の下位レイヤでのプロトコルの処理などが機器ID送信部803により行なわれ、フレンドリーIDを含むパケットのヘッダなどに、機器IDが追加される。この付加された機器IDにより、どの電子機器によりフレンドリーIDが送信されたかを知ることができる。
【0033】
図11は、作業画面の一例を示す。作業画面1101の内部に、フレンドリーIDを入力する欄1102が存在し、電子機器801の利用者は、ここに他の電子機器のフレンドリーIDを、キーボードや音声認識手段などを利用して入力し、入力が終われば、OKボタン1103を押下する。OKボタン1103の押下が検出されると、フレンドリーID送信部805は、欄1102に入力されたフレンドリーIDを読み出して、メモリなどに一時的に記憶を行ない、所定のプロトコル(例えば、HyperText Transfer Protocol)により送信を行なう。例えば、機器ID送信部803を実現するソフトウェアモジュールのアプリケーションインターフェースに、送信するべきフレンドリーIDなどの情報を渡す。
【0034】
図12は、電子機器801での処理の一例を説明するフローチャートを例示する。ステップS1201において、移転処理の開始が行なわれるまで待つ。例えば、図10の画面を電子機器801のプラズマディスプレイなどの表示部に表示を行ない、ボタン1002などが押下されたことを示す電気信号が検出されるまでWAITする。移転処理の開始が行なわれると、ステップS1202へ処理を移行し、移転処理開始要求の送信を行なう。例えば、移転処理開始要求送信部804を実現するソフトウェアモジュールが、機器ID送信部803を実現するソフトウェアモジュールのアプリケーションインターフェースに、移転処理開始要求を表わす情報を渡す。ステップS1203においては、移転処理開始要求の送信に応じてサーバ装置802から送信される作業画面の受信が行なわれるまで待つ。例えば、作業画面を表わすHTMLの記述が受信されるまでWAITを行なう。もし、所定の時間内に作業画面が受信できなかったり、電子機器801の受けられるサービスの一つに作業画面の提供がないなどのエラーなどが起きたりした場合には、その旨の表示を行ない、処理を終了するのが好ましい。
【0035】
ステップS1204においては、作業画面を表示部に表示し、ステップS1205において、フレンドリーIDが入力されるまで待つ。ここで、例えば、フレンドリーIDが欄1102に入力されOKボタン1103が押下されたことを示す電気信号が検出されるまでWAITする。フレンドリーIDが入力されたことが検出されれば、ステップS1206へ処理を移行させ、入力されたフレンドリーIDを送信する。
【0036】
次に、サーバ装置について説明する。サーバ装置802は、サービス提供部806と、ID関連保持部807と、作業画面送信部808と、移転関係保持部809とを有する。
【0037】
「サービス提供部」806は、受信する機器IDの認証に基づいてサービスを提供する。例えば、次のようなソフトウェアモジュールにて実現することができる。すなわち、電子機器から送信される情報を含むパケットを受信するソフトウェアモジュールを用いて、そのパケットのヘッダなどに追加されている機器IDを取得する。次に取得した機器IDが正当なものであるかどうかを検証して認証を行なう。例えば、あらかじめサーバ装置に記憶された機器IDのうちの一つと一致するかどうかを検証する。そして、認証が成功すれば、その機器IDを有する電子機器は、その機器IDと関連付などされているサービスを受ける権原を有するとして、サービスを電子機器に対して提供する。
【0038】
図13は、電子機器IDと、サービスの識別子と、が関連付けられているテーブル1302がサービス提供部1301に管理されている一例を示す。テーブル1302は、例えば、サーバ装置が備えるハードディスク装置に、データベース管理システムなどやI−SAMファイルなどを用いて管理される。これにより、機器ID1という電子機器IDを有する電子機器には、サービス113、サービス1056などのサービスの識別子で識別されるサービスを提供するべきこと、あるいは、そのようなサービスの提供が行なえること、言い換えれば、機器ID1という電子機器IDを有する電子機器は、サービス113、サービス1056などのサービスの識別子で識別されるサービスの提供を受けられる権原を有することが示される。
【0039】
図14は、サービスの構造の一例を示す。電子機器の電源が投入されるなどして、サーバ装置との通信を開始すると、電子機器は、提供を受ける権原を有するサービスの一覧などから構成されるポータル画面を要求する(このようなポータル画面の提供もサービスの一つとなっていてもよい)。このポータル画面を表示部に表示することにより、電子機器において、提供を受ける権原を有する他のサービスの画面に遷移することが可能となる。例えば、機器ID1という電子機器IDを有する電子機器の場合には、図14に示すように、ポータル画面から、サービス113、サービス1056などのサービスの提供を受けるための画面などに遷移することが可能である。また、このようなサービスの一つとして、移転処理の開始が含まれ得る。
【0040】
「ID関連保持部」807は、同じ電子機器を識別する機器IDとフレンドリーIDとを関連付けて保持する。「同じ電子機器を識別する」とは、関連付けて保持される機器IDが識別する電子機器と、フレンドリーIDが識別する電子機器と、が同じ電子機器であることを意味する。このような関連付は、例えばテーブルを用いて実現することができる。
【0041】
図15は、ID関連保持部1501が、フレンドリーIDと機器IDとを関連付けるテーブル1502を有している形態の一例を示す。テーブル1502もテーブル1302と同様に、サーバ装置が備えるハードディスク装置に、データベース管理システムやI−SAMファイルなどを用いて管理され得る。図15では、例えば、abcというフレンドリーIDは、040167Bという機器IDと関連付けられる。これにより、abcで識別される電子機器と、040167Bで識別される電子機器と、は同一であることになる。(例えば、040167Bという機器IDと図13に例示された機器IDとは同一であったりしてもよい)
【0042】
「作業画面送信部」808は、受信する移転処理開始要求に応じて、作業画面を送信する。例えば、移転処理開始要求が電子機器より受信されると、作業画面のHTMLによる記述をハードディスク装置などから読出して、メモリに一時的に記憶し、移転処理開始要求を送信した電子機器へ向けて送信する。
【0043】
「移転関係保持部」809は、(A)送信した作業画面を介して受信するフレンドリーIDと関連付けられている権原の移転先となる電子機器の機器IDをID関連保持部807より取り出し、(B)その取り出した機器IDと、(C)作業画面を介してフレンドリーIDを送信した権原の移転元となる電子機器の機器IDと、を関連付けて保持する。例えば、電子機器IDとして284729Rを有する電子機器より、作業画面を介して、abcというフレンドリーIDを受信したとする。このとき、abcというフレンドリーIDで識別される電子機器が、権原の移転先となる。また、ID関連保持部807に保持される関連付を参照して、abcより、abcに関連付けられた040167Bという機器IDを取り出す。そして、284729Rで識別される電子機器を権原の移転元として、権原の移転先としての040167Bを関連付けて保持する。これにより、284729Rで識別される電子機器へ本来は提供されるサービスが、040167Bで識別される電子機器へ提供するべきことが、サーバ装置802により管理される。
【0044】
図16は、移転関係保持部809での処理を説明する。機器ID(例えば、284729R)を有する電子機器より、フレンドリーID´(例えば、abc)を含むパケット1601が受信されたとする。すると、パケット1601より、権原の移転先となる電子機器を識別するフレンドリーID´1602が取り出され、ID関連保持部を参照して、フレンドリーID´1602に関連付けられている機器ID´1603(例えば、040167B)が取り出される。そこで、パケット1601に含まれる機器ID1604を権原の移転元とし、取り出された機器ID´1603を権原の移転先としての機器IDとして関連付ける。
【0045】
移転関係保持部809での保持される関連付は、テーブルなどを用いて実現することができる。例えば、図17に例示されるように移転関係保持部1701は、移転元の電子機器の電子機器IDという列と、移転先となる電子機器の電子機器IDという列と、からなるテーブルを管理する。図17では、例えば、ID1234という機器IDで識別される電子機器に提供されるサービスは、ID9876という機器IDで識別される電子機器に提供することが表現される。
【0046】
図18、図19は、サーバ装置802における処理の流れを説明するフローチャートを例示する。
【0047】
図18は、サービス提供の処理の流れを説明する。ステップS1801において、機器IDを受信する。すなわち、電子機器より送信されるサービス要求のパケットを受信して、それに付加されている機器IDを取得する。ステップS1802においては、取得された機器IDを認証する。例えば、あらかじめサーバ装置802のテーブルなどに保持されている機器IDと一致するかどうかの判断の処理を行なう。ステップS1803では、認証がOKであるかどうかを判断する。もし、OKであれば、ステップS1804に処理を移行させて、サービスの提供を受けられる権原をその電子機器が有するとして、その電子機器へサービスの提供を行ない、認証がOKでなければ、ステップS1805に処理を移行させて、エラー等の通知等を行なう。
【0048】
図19は、移転処理開始要求の受信から、権原の移転元の電子機器の機器IDと権原の移転先の電子機器の機器IDとの関連付までの処理の流れを説明する。ステップS1901において、移転処理開始要求の受信がされるまで待つ。例えば、電子機器801より、移転処理開始要求のパケットの受信を示す電気信号が検出されるまでWAITする。移転処理開始要求の受信がされれば、ステップS1902において、作業画面の送信を行なう。例えば、作業画面のHTMLによる記述を作業画面送信部808がハードディスク装置などから読み出して、メモリに一時的に記憶し、電子機器へ送信を行なうためのソフトウェアモジュールのアプリケーションインターフェースに渡すことで実現される。ステップS1903では、フレンドリーIDが受信されるまで待つ。例えば、フレンドリーIDのパケットの受信を示す電気信号が検出されるまでWAITする。フレンドリーIDが受信されれば、ステップS1904に処理を移行させ、フレンドリーIDと関連付けられた機器IDのID関連保持部807からの取り出しを行なう。そして、ステップS1905において、取り出された機器IDを、権原の移転元となる機器IDと関連付けて保持する。
【0049】
以後においては、権原の移転先となる電子機器から、権原の受入を可とする情報がサーバ装置によって受信された場合の処理について説明する。
【0050】
図20は、権原の受入を示す情報を含むパケットの概念図を例示する。この例では、「機器ID」という機器IDを有する電子機器を権原の移転元として、「機器ID´」という機器IDを有する電子機器を権原の移転先とする権原の移転があったと仮定している。すると、機器ID´を有する電子機器から、権原の受入れを可とする情報がサーバ装置へ送信されることとなる。図20は、このような場合の権原の受入を示す情報を含むパケットを例示する。権原の受入を示すパケットなどの情報2001は、ヘッダなどの部分2002に機器ID´を有し、ペイロードなどの部分に、機器IDを移転元とする権原の受入を可とする情報が含まれる。
【0051】
サーバ装置802は、図20のようなパケットを受信すると、どの電子機器が権原の受入を行なうのかを知るために、部分2002を読み出して、機器ID´を得て、機器ID´を移転先とする移転が可とされたことを検出する。どの電子機器を移転元とするかについては、例えばパケット2001のペイロードの部分などを読み出して、移転元となる電子機器のフレンドリーIDを取得し、ID関連保持部807を参照して、機器IDを取得する。そして、機器IDと機器ID´とが移転関係保持部809に関連付けて保持されていれば、サービス提供部が管理するテーブルを参照して、本来は機器IDで識別される電子機器へ提供されるサービスを、機器ID´で識別される電子機器へ提供するように処理を行なう。例えば、機器IDで識別される電子機器へサービスを提供しようとすると、移転関係保持部809に保持された情報を読み出して、HighからLowへ遷移する電気信号を生成する電子回路を構成し、HighからLowに遷移があることにより、権原の移転があったことを検出して、移転関係保持部809などに保持された情報を読み出して、サービスの提供の転送などを行なう電子回路などにより実現可能である。
【0052】
図21は、2つの電子機器、すなわち、電子機器1と電子機器2とがあり、それらがサーバ装置と通信が可能である場合、電子機器1からの移転処理開始要求の送信が行なわれ、電子機器2より図20に例示される権原移転の受入の送信が行なわれ、本来は電子機器1へ提供されるサービスが電子機器2へ提供される処理の流れを説明するシーケンス図を例示する。
【0053】
ステップS2101において、電子機器1よりサーバ装置へ、移転処理開始要求が送信される。ステップS2102において、移転処理開始要求に応じて、サーバ装置より電子機器1へ作業画面が送信される。作業画面には、電子機器2のフレンドリーIDが入力され、ステップS2103において、そのフレンドリーIDが電子機器1よりサーバ装置へ送信される。これにより、電子機器1へ本来提供されるべきサービスが電子機器2へ提供されるべきことがサーバ装置に記憶される。
【0054】
その後、例えば、電子機器2より、サーバ装置へ、電子機器2を権原の移転先とする処理が行なわれたかどうか、もし、行なわれている場合には、そのような処理に係る権原の移転元の電子機器のフレンドリーIDのリストの要求が送信される。これにより、電子機器2は、電子機器1が権原の移転元となる権原の移転の処理が行なわれ、その処理において、電子機器2が移転先となったことを知る。
【0055】
そこで、ステップS2104において、図20に例示されるような権原移転の受入れ可を示すパケットが電子機器2からサーバ装置へ送信され、サーバ装置は、例えば、図4、図6などのデータ構造を参照し、本来、電子機器1へ提供されるべきサービスを電子機器2へ提供する。例えば、パケットの受信において、電子機器2から受信されたパケットを、ヘッダなどを書き換えることにより、電子機器1から受信されたように偽装などし、パケットの送信において、電子機器1へ向けて提供されるサービスのパケットのヘッダなどに格納されている電子機器1の機器IDを電子機器2の機器IDに書き換える。したがって、サーバ装置は、電子機器2から受信されたパケットを、ヘッダなどを書き換える書き換え手段をパケット受信部に備え、パケットのヘッダなどに格納されている電子機器1の機器IDを電子機器2の機器IDに書き換える第二の書き換え手段をパケット送信部に備えるようになっていてもよい。
【0056】
以上により、本実施形態では、権原の移転元となる電子機器に対して提供されているサービスを、権原の移転先となる電子機器に対して移転して提供することが可能となる。これにより、例えば、電子機器1でのサービスの利用の仕方などを、電子機器2を用いて質問することなどもできる。また、高齢などの者が電子機器1でサービスを受けていたが、入力の仕方がわからなくなったなどの理由で、その者の子などの家を訪ねて、電子機器2で、電子機器1で受けていたサービスの続きを受けることができ、子などに入力の続きなどを代行などしてもらうこともできる。
【0057】
(実施形態2)
実施形態2として、権原の移転先などとなる電子機器は、権原移転受入確認画面を受信し、その権原移転受入確認画面に対して利用者から入力される受入許否の情報をサーバ装置に対して送信し、サーバ装置は、受入許否の情報を受信し、その情報が受入れを許容するとの情報で有る場合には、移転先となる電子機器に移転元の電子機器に対して提供されるサービスを提供するサービス提供システムについて説明する。
【0058】
図22は、実施形態2に係るサービス提供システムの機能ブロック図を例示する。サービス提供システムは、実施形態1と同じく、電子機器2201と、サーバ装置2202とからなる。図22では、電子機器は一つしか例示されていないが、複数の電子機器がサーバ装置2202に接続し得ることは実施形態1と同様である。
【0059】
電子機器2201は、権原移転受入確認画面受信部2203と、受入許否送信部2204とを有する。なお、電子機器2201は、実施形態1と同じように、機器ID送信部と、移転処理開始要求送信部と、フレンドリーID送信部と、も有するが、これらの図示は省略されている。
【0060】
「権原移転受入確認画面受信部」2203は、サーバ装置2202から送信される権原移転受入確認画面を受信する。「権原移転受入確認画面」とは、サーバ装置2202の移転関係保持部にて保持される権原の移転先となる電子機器に対して、権原の移転元となる電子機器を、電子機器2201の利用者に知らせ、権原の受入の許否を入力するための画面である。
【0061】
「受入許否送信部」2204は、受信された権原移転受入確認画面に対して利用者から入力される受入許否情報をサーバ装置2202に対して送信する。受入許否情報が、上記の「権原の受入の許否」を示す情報である。例えば、権原移転受入確認画面には、権原の移転元となる電子機器のフレンドリーIDやその利用者の氏名や顔写真の画像などが表示され、電子機器2201の利用者は、そのように表示される電子機器ごとに、権原の受入れの許否を、権原移転受入確認画面に表示されるチェックボックスなどを用いて入力し、その入力の結果を受入許否送信部2204がサーバ装置2202へ送信する。
【0062】
図23は、電子機器2201の処理の流れを説明するフローチャートを例示する。ステップS2301において、権原移転受入確認画面の受信がされるまで待つ。権原移転受入確認画面は、他の電子機器よりサーバ装置2202へ、電子機器2201を権原の移転先とするためのフレンドリーIDの送信が行なわれる都度、表示がされてもよい。あるいは、電子機器2202より権原移転受入確認画面の要求をサーバ装置2201へ送信し、その返信として受け取るようになっていてもよい。また、権原移転受入確認画面が送信されることが、電子機器2201へ提供されるサービスの一つであってもよい。ステップS2302において、権原移転受入確認画面を表示部に表示する。ステップS2303において、受入許否情報の入力がされるまで待つ。入力がされると、ステップS2304へ処理を移行させ、受入許否情報をサーバ装置2202へ送信する。
【0063】
図24は、権原移転受入確認画面の一例を示す。権原移転受入確認画面2401には、これが表示される電子機器を権原の移転先とした電子機器のフレンドリーIDとしてfgh、jklなどが表示され、電子機器の利用者は、チェックボックスやラジオボタン2402、2403の選択を行ない、権原の移転の受入を可とする電子機器を指定し、送信ボタン2404を押下する。これにより、受入許否送信部2204が、受入許否情報を生成して、送信を行なう。
【0064】
サーバ装置2202は、権原移転受入確認画面送信部2205と、受入許否情報受信部2206と移転先サービス提供部2207と、を有する。なお、サーバ装置2202は、実施形態1におけるように、サービス提供部と、ID関連保持部と、作業画面送信部と、移転関係保持部と、を有するがこれらは省略されている(特に、サービス提供部と移転先サービス提供部2207とは一つの部となっていてもよい)。
【0065】
「権原移転受入確認画面送信部」2205は、移転関係保持部にて保持される権原の移転先となる電子機器の機器IDに基づいて、権原移転受入確認画面を送信する。すなわち、移転関係保持部にて、電子機器2201を権原の移転先として関連付けられている電子機器の機器ID(すなわち権原の移転元)を取得して、それらに対して、権原の移転の許否が入力可能な画面を、HTMLなどを用いて図24に例示される画面が表示可能となるように構成し、その構成された画面を送信する。
【0066】
「受入許否情報受信部」2306は、権原移転受入確認画面の送信に応じて返信される受入許否情報を受信する。例えば、画面2401に入力されたチェックボックスやラジオボタン2402、2403への入力状況を受信する。
【0067】
「移転先サービス提供部」2307は、受入許否情報受信部2306にて受信した受入許否情報が受入れを可、すなわち、許容するとの情報で有る場合には、移転関係保持部にて保持されている権原の移転元となる電子機器の機器IDに基づいて提供されるべきサービスを権原の移転先である電子機器2201に対して提供する。例えば、画面2401において、チェックボックス2402にチェックなどが入力され、fghからの受入れを許容するとの情報が受信された場合には、フレンドリーIDとしてfghを有する電子機器に対してサービス提供部により本来は提供されるサービスを、電子機器2201へ提供するように転送する。
【0068】
図25は、サーバ装置2202の処理の流れを説明するフローチャートを例示する。ステップ2501において、権原移転受入確認画面を電子機器に対して送信する。ステップS2502において、受入許否情報の受信が行なわれるまで待つ。受信が行なわれれば、ステップS2503へ処理を移行させ、移転先サービス提供部により、本来は他の電子機器へ提供されるべきサービスを電子機器2201へ提供する。
【0069】
図26は、実施形態2における処理の全体のシーケンス図を例示する。ステップS2601からステップS2603までは、実施形態1において図21のステップS2101からS2103までとして説明したことと同じであるので説明は省略する。
【0070】
ステップS2604において、権原移転受入確認画面が、サーバ装置より電子機器2へ送信される。そして、ステップS2605においては、権原移転受入確認画面を参照などして入力された受入許否情報が、電子機器2よりサーバ装置へ送信される。その後、図21のステップS2105のように本来は電子機器1へ提供されるサービスが、電子機器2へ提供されるようになる。
【0071】
以上のように、本実施形態では、移転先の電子機器を有する者の意思などに沿ってサービスを移転して提供することが可能となる。例えば、ポルノ画像や風俗店の情報などのアダルト情報の提供のサービスを未成年者が閲覧する可能性がある電子機器へ提供されることを防止することができる。
【0072】
(実施形態3)
実施形態3として、サーバ装置は、送信した作業画面を介して受信するフレンドリーIDを受信した場合、パスワードを生成して、権原の移転先となる電子機器の機器IDと権原の移転元となる電子機器の機器IDとに関連づけて保持して、そのフレンドリーIDを送信した電子機器へ送信し、電子機器で受信されるサービス提供システムについて説明する。
【0073】
図27は、実施形態3に係るサービス提供システムの機能ブロック図を例示する。サービス提供システムは、実施形態1または2と同じく、サーバ装置2701と、電子機器2702とからなる。図27では、電子機器は一つしか例示されていないが、複数の電子機器がサーバ装置2701に接続し得ることは実施形態1または2と同様である。
【0074】
サーバ装置2701は、移転関係保持部2703と、パスワード関連付部2704と、パスワード送信部2705と、を有する。なお、サーバ装置は、実施形態1と同じように、さらにサービス提供部と、ID関連保持部と、作業画面送信部と、を有するが、これらの図示は省略されている。また、権原移転受入確認画面送信部と、受入許否情報受信部と、移転先サービス提供部と、を有していてもよい。
【0075】
「パスワード関連付部」2704は、移転関係保持部2703に、権原の移転先となる電子機器の機器IDである移転先機器IDと、その権原の移転元となる電子機器の機器IDである移転元機器IDと、を関連付けて保持した場合に、その権限の移転先となる電子機器に対してサービスの提供を開始するために必要なパスワードを生成して、前記移転先機器IDと関連付ける。例えば、移転先となる電子機器の機器IDがID1234であり、移転元となる電子機器の機器IDがID9876となるように、移転関係保持部に機器IDが関連付けて保持される場合には、その関連付に対してパスワードを発行してさらに関連付ける。
【0076】
図28は、実施形態3での移転関係保持部2801が管理するテーブル2802を例示する。これは、実施形態1で説明した図17に対応している。ただし、図17では、パスワードの列は図示されていなかったが、図28では、この列が図示されている。
【0077】
「パスワード送信部」2705は、前記パスワードを前記移転元機器IDで識別される電子機器へ送信する。「前記パスワード」とは、パスワード関連付部2704で生成されて移転関係保持部2703に関連付されたパスワードである。例えば、図28の場合には、password01を、ID9876で識別される電子機器へ送信し、password02をID7654で識別される電子機器へ送信する。この送信は、作業画面を介してフレンドリーIDが入力された直後に、電子機器へ送信されるようになっていてもよいし、電子機器の利用者にあてたメールなどで後刻に送信されるようになっていてもよい。
【0078】
電子機器2702は、パスワード受信部2706を有する。なお、電子機器2702は実施形態1と同じく、機器ID送信部と、移転処理開始要求送信部と、フレンドリーID送信部と、を有するが、これらの図示は省略されている。また、実施形態2のように、権原移転受入確認画面受信部と、受入許否送信部とを有するようになっていてもよい。
【0079】
「パスワード受信部」2706は、サーバ装置2701から送信されるパスワードを受信する。例えば、作業画面を介してフレンドリーIDを送信された直後に返信されるパスワードを受信する。あるいは、メールなどの手段で送信されるパスワードを受信する。受信されたパスワードは、表示部に表示されたり、電子機器2701に接続されたプリンターなどに印刷されたりする。また、電子機器2701に接続されたPDA(Personal Digital Assistance)などに転送されてもよい。
【0080】
図29は、実施形態3における処理の全体のシーケンス図を例示する。ステップS2901からステップS2903までは、実施形態1において図21のステップS2101からS2103までとして説明したことと同じであるので説明は省略する。本実施形態では、フレンドリーID´を電子機器1からサーバ装置へ送信した後、ステップS2904でパスワードがサーバ装置で生成されて電子機器1へ返信されることが示されている。
【0081】
その後、電子機器1へ本来ならば提供されるサービスの提供を電子機器2で受けるためには、ステップS2905において、権原移転の受入をサーバ装置に対して送信するときに、ステップS2904におけるパスワードをサーバ装置に対して、送信する。例えば、キーボードを用いてパスワードを入力して送信したり、パスワードが転送などされたPDAを電子機器2に接続したりなどしてパスワードを送信する。サーバ装置では、パスワードの適合性を判断し、適合するものであれば、ステップS2906において、電子機器1へ本来ならば提供されるサービスの提供を電子機器2へ行なう。
【0082】
なお、図29では、権原移転の受入とパスワードの送信をステップS2905という一つのステップで行なったが、図7に例示したように数ステップに分けて行なうこともできる。すなわち、まず、電子機器2より、サーバ装置へ、移転処理要求を送信する。サーバ装置は、移転処理要求に応じて、電子機器2を権原の移転先としてフレンドリーIDを送信した電子機器のリストを送信する。例えば、この電子機器のリストは、その電子機器のフレンドリーIDのリストである。また、このとき、そのリストには、電子機器2がサーバ装置に送信した受入許否情報も電子機器ごとに含まれていてもよい。そして、電子機器2の利用者は、このリストの中から電子機器のフレンドリーIDを一つ選択して、選択されたフレンドリーIDをサーバ装置へ送信する。この送信を行なう部を、移転元フレンドリーID送信部ということができる。
【0083】
サーバ装置では、選択されたフレンドリーIDのチェックを行なう。また、電子機器2からの受入許否情報により、受入が許容される電子機器のフレンドリーIDであるかどうかのチェックも行なってもよい。チェックの結果がOKであれば、サーバ装置は、パスワードを要求する画面を電子機器2へ送信する。
【0084】
電子機器2の使用者(電子機器2の利用者の場合もあれば、電子機器1の利用者である場合もある)は、パスワードを要求する画面に対して、ステップS2103で受信されたパスワードを入力し、サーバ装置へ送信する。この送信を行なう部を、パスワード送信部ということができる。サーバ装置では、フレンドリーIDとパスワードの受信を行なう。この受信を行なう部を移転元フレンドリーID・パスワード受信部ということができる。そして、移転関係保持部に保持されたテーブル2802などを参照して、移転元の電子機器の電子機器IDと移転先の電子機器の電子機器IDとでパスワードの検索を行ない、受信されたパスワードと検索されたパスワードが同一であるかどうかのチェックを行ない(このチェックを行なう部をパスワード判断部ということができる)、チェックがOKであれば、電子機器1へ本来は提供されるサービスを電子機器2へ提供する。
【0085】
以上のように、本実施形態では、パスワードの入力、チェックを条件として、権原の移転元となる電子機器に本来は提供されるサービスが権原の移転先である他の電子機器へ提供されるので、権原の移転元となる電子機器の利用者の意思に反して、権原の移転先である他の電子機器へサービスが提供されることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0086】
【図1】サービス提供システムの概要を説明するための図
【図2】第一のステップ群を説明するための図
【図3】機器利用許可リストを説明するための図
【図4】機器利用許可リストを説明するための図
【図5】第二のステップ群を説明するための図
【図6】機器利用許可リストを説明するための図
【図7】第三のステップ群を説明するための図
【図8】実施形態1に係るサービス提供システムの機能ブロック図
【図9】機器ID送信部の入出力関係の一例図
【図10】移転処理開始要求を送信するための画面の一例図
【図11】作業画面の一例図
【図12】電子機器での処理のフローチャート
【図13】サービス提供部が管理するテーブルの一例図
【図14】サービスの構造の一例図
【図15】ID関連保持部が管理するテーブルの一例図
【図16】移転関係保持部の処理を説明するための図
【図17】移転関係保持部が管理するテーブルの一例図
【図18】サーバ装置802における処理のフローチャート
【図19】サーバ装置802における処理のフローチャート
【図20】権原の受入を示す情報を含むパケットの概念図
【図21】本来は電子機器1へ提供されるサービスが電子機器2へ提供される処理のシーケンス図
【図22】実施形態2に係るサービス提供システムの機能ブロック図
【図23】電子機器の処理のフローチャート
【図24】権原移転受入確認画面の一例図
【図25】サーバ装置の処理のフローチャート
【図26】実施形態2における処理の全体のシーケンス図
【図27】実施形態3に係るサービス提供システムの機能ブロック図
【図28】移転関係保持部が管理するテーブルの一例図
【図29】実施形態3における処理の全体のシーケンス図
【符号の説明】
【0087】
801 電子機器
802 サーバ装置
803 機器ID送信部
804 移転処理開始要求送信部
805 フレンドリーID送信部
806 サービス提供部
807 ID関連保持部
808 作業画面送信部
809 移転関係保持部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自身を識別するための公開IDであるフレンドリーIDと関連付けが可能であり、サーバ装置を介したサービスを受ける権原の認証をうけるためサーバ装置に対してのみ公開される機器IDを保持するとともにサーバ装置との通信に際して機器IDを送信する機器ID送信部と、
自身がサーバ装置からサービスの提供を受ける権原を他の電子機器に対して移転する処理の開始の要求である移転処理開始要求をサーバ装置に対して送信する移転処理開始要求送信部と、
送信された移転処理開始要求に応じてサーバ装置から提供される権原の移転のための作業画面に対して利用者が入力する他の電子機器のフレンドリーIDをサーバ装置に対して送信するフレンドリーID送信部と、
を有する電子機器と、
受信する機器IDの認証に基づいてサービスを提供するサービス提供部と、
同じ電子機器を識別する機器IDとフレンドリーIDとを関連付けて保持するID関連保持部と、
受信する移転処理開始要求に応じて前記作業画面を送信する作業画面送信部と、
送信した作業画面を介して受信するフレンドリーIDと関連付けられている権原の移転先となる電子機器の機器IDをID関連保持部から取り出し、取り出した機器IDと、作業画面を介してフレンドリーIDを送信した権原の移転元となる電子機器の機器IDと、を関連付けて保持する移転関係保持部と、
を有するサーバ装置と、
からなるサービス提供システム。
【請求項2】
電子機器は、
サーバ装置から送信される権原移転受入確認画面を受信する権原移転受入確認画面受信部と、
受信された権原移転受入確認画面に対して利用者から入力される受入許否情報をサーバ装置に対して送信する受入許否送信部と、
を有し、
サーバ装置は、
移転関係保持部にて保持される権原の移転先となる電子機器の機器IDに基づいて前記権原移転受入確認画面を送信する権原移転受入確認画面送信部と、
権原移転受入確認画面の送信に応じて返信される受入許否情報を受信する受入許否情報受信部と、
受入許否情報受信部にて受信した受入許否情報が受入れを許容するとの情報である場合には、移転関係保持部にて保持されている権原の移転元となる電子機器の機器IDに基づいて提供されるべきサービスを権原の移転先である電子機器に対して提供する移転先サービス提供部と、
を有する請求項1に記載のサービス提供システム。
【請求項3】
サーバ装置は、
移転関係保持部に、権原の移転先となる電子機器の機器IDである移転先機器IDと、前記権原の移転元となる電子機器の機器IDである移転元機器IDと、を関連付けて保持した場合に、前記権原の移転先となる電子機器に対してサービスの提供を開始するために必要なパスワードを生成して、前記移転先機器IDと関連づけるパスワード関連付部と、
前記パスワードを、前記移転元機器IDで識別される電子機器へ送信するパスワード送信部と、
を有し、
電子機器は、
サーバ装置より送信されるパスワードを受信するパスワード受信部を有する請求項1または2に記載のサービス提供システム。
【請求項4】
電子機器は、
自身を権原の移転先として自身のフレンドリーIDを前記作業画面に入力した、権原の移転元の電子機器のフレンドリーIDを前記サーバ装置へ送信する移転元フレンドリーID送信部と、
前記権原の移転元の電子機器が受信したパスワードを入力して前記サーバ装置へ送信するパスワード送信部と、
を有し、
サーバ装置は、
前記移転元フレンドリーID送信部が送信したフレンドリーIDと前記パスワード送信部が送信したパスワードを受信する移転元フレンドリーID・パスワード受信部と、
前記移転元フレンドリーID・パスワード受信部にて受信されたフレンドリーIDとパスワードを送信した電子機器の機器IDと前記パスワード関連付部で関連づけられたパスワードが、前記移転元フレンドリーID・パスワード受信部にて受信されたパスワードと一致するか判断するパスワード判断部と、
を有する請求項3に記載のサービス提供システム。
【請求項5】
電子機器とサーバ装置とからなるサービス提供システムの動作方法であって、
前記電子機器において、
自身を識別するための公開IDであるフレンドリーIDと関連付けが可能であり、サーバ装置を介したサービスを受ける権原の認証をうけるためサーバ装置に対してのみ公開される機器IDと、を保持するとともにサーバ装置との通信に際して機器IDを送信する機器ID送信ステップと、
自身がサーバ装置からサービスの提供を受ける権原を他の電子機器に対して移転する処理の開始の要求である移転処理開始要求をサーバ装置に対して送信する移転処理開始要求送信ステップと、
を実行し、
前記サーバ装置において、
受信する機器IDの認証に基づいてサービスを提供するサービス提供ステップと、
同じ電子機器を識別する機器IDとフレンドリーIDとを関連付けて保持するID関連保持ステップと、
受信する移転処理開始要求に応じて前記作業画面を送信する作業画面送信ステップと、
を実行し、
前記電子機器において、
送信された移転処理開始要求に応じてサーバ装置から提供される権原の移転のための作業画面に対して利用者が入力する他の電子機器のフレンドリーIDをサーバ装置に対して送信するフレンドリーID送信ステップ
を実行し、
前記サーバ装置において、
送信した作業画面を介して受信するフレンドリーIDと関連付けられている権原の移転先となる電子機器の機器IDをID関連保持部から取り出し、取り出した機器IDと、作業画面を介してフレンドリーIDを送信した権原の移転元となる電子機器の機器IDと、を関連付けて保持する移転関係保持ステップ
を実行するサービス提供システムの動作方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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