サービス提供装置、サービス提供システム、サービス提供方法およびプログラム
【課題】電気通信網を利用し、PCや携帯電話などの通信デバイスを介して行われるサービスであって、電子機器などの取り扱いが得意でないユーザであっても容易に利用できるサービスを実現すること。
【解決手段】ユーザ識別情報と、当該ユーザ識別情報で特定されるユーザに対して所定のサービスを提供する指示を含む指示情報と、を有するサービス提供指示情報を受け付ける手段と、ユーザ識別情報と、当該ユーザ識別情報で特定されるユーザが利用する通信デバイス2のデバイス識別情報と、を関連付けた識別情報を保持している識別情報保持部50を参照し、サービス提供指示情報に含まれるユーザ識別情報で特定されるユーザが利用する通信デバイス2のデバイス識別情報を識別する手段と、識別したデバイス識別情報で特定される通信デバイス2を介して、所定のサービスを実行する手段と、を有するサービス提供装置1。
【解決手段】ユーザ識別情報と、当該ユーザ識別情報で特定されるユーザに対して所定のサービスを提供する指示を含む指示情報と、を有するサービス提供指示情報を受け付ける手段と、ユーザ識別情報と、当該ユーザ識別情報で特定されるユーザが利用する通信デバイス2のデバイス識別情報と、を関連付けた識別情報を保持している識別情報保持部50を参照し、サービス提供指示情報に含まれるユーザ識別情報で特定されるユーザが利用する通信デバイス2のデバイス識別情報を識別する手段と、識別したデバイス識別情報で特定される通信デバイス2を介して、所定のサービスを実行する手段と、を有するサービス提供装置1。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サービス提供装置、サービス提供システム、サービス提供方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、インターネットなどの電気通信網に繋がったサービス提供装置から、PC(Personal Computer)や携帯電話などの通信デバイスを介して様々なサービスが提供されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、第1のユーザが利用する第1のユーザデバイスと、所定のサービスを提供する容易化デバイスと、第2のユーザが利用する第2のデバイスとを含むシステムであって、容易化デバイスは、第1のユーザデバイスから、コンテンツアイテムの識別子、および、第2のユーザデバイスの識別子を取得すると、上記コンテンツアイテムに関する情報を、前記第2のユーザデバイスに送信するシステムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特表2004−518210号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来、上述のようなサービス提供装置は、複数の通信デバイス各々を識別することはできるが、その通信デバイスを利用しているユーザを識別することはできなかった。このため、以下のような問題があった。なお、以下では、第1のユーザからの指示に従い、第2のユーザが利用している通信デバイスにコンテンツを送信するサービスを提供するサービス提供装置を例に説明する。
【0006】
例えば、第1のユーザが、自己が撮影した動画データ(コンテンツ)を第2のユーザに提供したい場合、第1のユーザは、第2のユーザが利用する通信デバイスを識別する情報(IPアドレス、Eメールアドレスなど)を認識し、当該情報を、コンテンツを送受信するサービス提供装置に送信する必要があった。
【0007】
しかし、電子機器などの取り扱いが得意でないユーザにとって、通信デバイスを識別する情報(IPアドレス、Eメールアドレスなど)は取り扱いにくい情報である。このため、間違った情報をサービス提供装置に送信してしまったり、または、当該サービスを受けるのを断念したりする恐れがある。
【0008】
通信デバイスを介して所定のサービスを提供するサービス提供装置は、サービスを提供する対象となるユーザ(例:コンテンツ送信先)が利用する通信デバイスを識別する情報(IPアドレス、Eメールアドレスなど)を取得する必要があるが、上述のように、サービスを提供する対象となるユーザ(例:コンテンツ送信先)が利用する通信デバイスを識別する情報の提供をユーザに要求する従来のサービス提供装置は、ユーザフレンドリーな装置ということはできない。
【0009】
そこで、本発明では、インターネットなどの電気通信網を利用し、PCや携帯電話などの通信デバイスを介して行われるサービスにおいて、電子機器などの取り扱いが得意でないユーザであっても容易に利用できるユーザフレンドリーなサービスを実現する技術を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明によれば、複数の通信デバイスと通信する通信手段と、ユーザ識別情報と、当該ユーザ識別情報で特定されるユーザに対して所定のサービスを提供する指示を含む指示情報と、を有するサービス提供指示情報を受け付けるサービス提供指示情報受付手段と、前記ユーザ識別情報と、当該ユーザ識別情報で特定されるユーザが利用する前記通信デバイスのデバイス識別情報と、を関連付けた識別情報を保持している識別情報保持手段を参照し、前記サービス提供指示情報に含まれる前記ユーザ識別情報で特定されるユーザが利用する前記通信デバイスの前記デバイス識別情報を識別するデバイス識別情報識別手段と、前記デバイス識別情報識別手段が識別した前記デバイス識別情報で特定される前記通信デバイスを介して、前記サービス提供指示情報に含まれる前記指示情報で特定される所定のサービスを実行するサービス実行手段と、を有するサービス提供装置が提供される。
【0011】
また、本発明によれば、上記サービス提供装置と、上記サービス提供装置と通信可能な複数の通信デバイスと、を有するサービス提供システムが提供される。
【0012】
また、本発明によれば、ユーザ識別情報と、当該ユーザ識別情報で特定されるユーザに対して所定のサービスを提供する指示を含む指示情報と、を有するサービス提供指示情報を受け付けるサービス提供指示情報受付ステップと、ユーザ識別情報と、当該ユーザ識別情報で特定されるユーザが利用する前記通信デバイスのデバイス識別情報と、を関連付けた識別情報を保持している識別情報保持手段を参照し、前記サービス提供指示情報に含まれる前記ユーザ識別情報で特定されるユーザが利用する前記通信デバイスの前記デバイス識別情報を識別するデバイス識別情報識別ステップと、前記デバイス識別情報識別ステップで識別した前記デバイス識別情報で特定される前記通信デバイスを介して、前記サービス提供指示情報に含まれる前記指示情報で特定される所定のサービスを実行するサービス実行ステップと、を有するサービス提供方法が提供される。
【0013】
また、本発明によれば、コンピュータを、複数の通信デバイスと通信する通信手段、ユーザ識別情報と、当該ユーザ識別情報で特定されるユーザに対して所定のサービスを提供する指示を含む指示情報と、を有するサービス提供指示情報を受け付けるサービス提供指示情報受付手段、前記ユーザ識別情報と、当該ユーザ識別情報で特定されるユーザが利用する前記通信デバイスのデバイス識別情報と、を関連付けた識別情報を保持している識別情報保持手段を参照し、前記サービス提供指示情報に含まれる前記ユーザ識別情報で特定されるユーザが利用する前記通信デバイスの前記デバイス識別情報を識別するデバイス識別情報識別手段、前記デバイス識別情報識別手段が識別した前記デバイス識別情報で特定される前記通信デバイスを介して、前記サービス提供指示情報に含まれる前記指示情報で特定される所定のサービスを実行するサービス実行手段、として機能させるためのコンピュータプログラムが提供される。
【0014】
本発明によれば、サービス提供装置は、ユーザ識別情報とデバイス識別情報を関連付けて保持している識別情報保持手段を参照して、複数のユーザ各々が利用している通信デバイスのデバイス識別情報を認識することができる。このため、本発明のサービス提供装置は、サービスを提供する対象となるユーザが利用している通信デバイスのデバイス識別情報の提供をユーザに要求する必要がなく、代わりに、サービスを提供する対象となるユーザのユーザ識別情報の提供を要求すれば済む。
【0015】
IPアドレスや、Eメールアドレスなどからなるデバイス識別情報は、電子機器などの取り扱いが得意でないユーザにとって扱いにくい情報であるため、当該情報をユーザに送信させずに済む本発明によれば、電子機器などの取り扱いが得意でないユーザであっても容易に利用できるユーザフレンドリーなサービスが実現される。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、インターネットなどの電気通信網を利用し、PCや携帯電話などの通信デバイスを介して行われるサービスであって、電子機器などの取り扱いが得意でないユーザであっても容易に利用できるユーザフレンドリーなサービスが実現される。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本実施形態のサービス提供システムの機能ブロック図の一例である。
【図2】本実施形態のサービス提供装置の機能ブロック図の一例である。
【図3】本実施形態の識別情報保持部が保持する識別情報の一例を模式的に示した図である。
【図4】本実施形態のサービス提供指示情報受付部が受付けるサービス提供指示情報の一例を模式的に示した図である。
【図5】本実施形態のサービス提供方法の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図6】本実施形態のサービス提供システムの機能ブロック図の一例である。
【図7】本実施形態のサービス実行部の機能ブロック図の一例である。
【図8】本実施形態のサービス実行部の機能ブロック図の一例である。
【図9】本実施形態のサービス実行部の機能ブロック図の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
【0019】
なお、本実施形態のサービス提供装置を構成する各部は、任意のコンピュータのCPU、メモリ、メモリにロードされたプログラム(あらかじめ機器を出荷する段階からメモリ内に格納されているプログラムのほか、CD等の記憶媒体やインターネット上のサーバ等からダウンロードされたプログラムも含む)、そのプログラムを格納するハードディスク等の記憶ユニット、ネットワーク接続用インタフェースを中心にハードウエアとソフトウエアの任意の組合せによって実現される。そして、その実現方法、機器にはいろいろな変形例があることは、当業者には理解されるところである。
【0020】
また、本実施形態の説明において利用する機能ブロック図は、ハードウエア単位の構成ではなく、機能単位のブロックを示している。これらの図においては、本実施形態のサービス提供装置は1つの機器により実現されるよう記載されているが、その実現手段はこれに限定されない。すなわち、物理的に分かれた構成であっても、論理的に分かれた構成であっても構わない。
【0021】
<実施形態1>
まず、本実施形態のサービス提供システムの概要について説明する。
【0022】
本実施形態のサービス提供システムは、サービス提供装置1と、複数の通信デバイス2とを有する。
【0023】
通信デバイス2は、インターネット等の電気通信網を介して通信可能に構成されており、例えば、PCや携帯電話などが該当する。
【0024】
サービス提供装置1は、通信デバイス2を介して、ユーザにサービスを提供する。例えば、サービス提供装置1は、第1のユーザからの指示に従い、第1のユーザが指定するコンテンツを、第1のユーザが指定する第2のユーザに、第2のユーザが利用している通信デバイス2を介して提供する(以下、「コンテンツ送信サービス」という)。サービス提供装置1は、識別情報保持部50を有する。
【0025】
識別情報保持部50は、複数の通信デバイス2各々の識別情報と、当該通信デバイス2を利用しているユーザの識別情報とを関連付けて保持している。複数の通信デバイス2各々の識別情報は、例えばIPアドレスや、Eメールアドレスなど、電気通信網上で通信デバイス2を識別するための情報である。ユーザの識別情報は、例えばユーザの名前であってもよい。
【0026】
本実施形態のサービス提供装置1は、例えばユーザAから、通信デバイス2を介して、コンテンツ送信サービスを実行する指示と、送信する動画データ(コンテンツ)を特定する情報と、当該動画データ(コンテンツ)を提供する対象となるユーザの識別情報、例えばユーザBの識別情報を含むサービス提供指示情報を受付ける。なお、サービス提供装置1は、ユーザAから、ユーザBが利用している通信デバイス2の識別情報を受付ける必要はない。
【0027】
上記受付け後、サービス提供装置1は、識別情報保持部50を参照し、ユーザBの識別情報に関連付けられている通信デバイス2の識別情報、すなわち、ユーザBが利用している通信デバイス2の識別情報を認識する。そして、認識した通信デバイス2の識別情報を利用して、ユーザBが利用している通信デバイス2に、ユーザAから受付けた動画データ(コンテンツ)を送信する。
【0028】
このように、本実施形態のサービス提供システムでは、ユーザAは、サービス提供装置1に、ユーザBが利用している通信デバイス2の識別情報を送信する必要がない。このため、本実施形態のサービス提供システムは、電子機器などの取り扱いが得意でないユーザであっても、容易に利用することができる。
【0029】
以下、本実施形態のサービス提供システムについて詳細に説明する。
【0030】
<<通信デバイス2>>
通信デバイス2は、インターネット等の電気通信網を介して、サービス提供装置1と通信可能に構成されており、例えばPCや携帯電話などが該当する。なお、ここでの通信デバイス2の例示はあくまで一例であり、本実施形態では、インターネット等の電気通信網を介して通信可能なあらゆるデバイスを、通信デバイス2とすることができる。
【0031】
<<サービス提供装置1>>
次に、本実施形態のサービス提供装置1の構成について詳細に説明する。図2は、本実施形態のサービス提供装置1の構成の一例を示す機能ブロック図である。図2に示す本実施形態のサービス提供装置1は、通信部10と、サービス提供指示情報受付部20と、デバイス識別情報識別部30と、サービス実行部40と、識別情報保持部50と、コンテンツ記憶部60と、を有する。以下、各部の構成について詳細に説明する。
【0032】
識別情報保持部50は、ユーザ識別情報と、当該ユーザ識別情報で特定されるユーザが利用する通信デバイス2のデバイス識別情報と、を関連付けた識別情報を保持している。
【0033】
ここで、図3に、識別情報保持部50が保持する識別情報の一例を模式的に示す。ユーザ識別情報は、サービス提供装置1によるサービスを受ける複数のユーザ各々を識別するための情報であり、ユーザ各々が自由に決定できてもよい。このようにすれば、ユーザ識別情報を、電子機器などの取り扱いが得意でないユーザであっても容易に把握し、容易に扱うことができる情報にすることができる。なお、別途、同一のユーザ識別情報が複数存在しないようにする手段を設けておく必要があるが、当該手段は従来技術を適用して実現することができる。
【0034】
デバイス識別情報は、例えば、IPアドレスや、Eメールアドレスなど、電気通信網上で通信デバイス2を識別するための情報であり、各デバイス識別情報の中には、少なくとも一部にユーザが自由に決定できない情報が含まれている。このため、デバイス識別情報は、電子機器などの取り扱いが得意でないユーザにとって、取り扱いにくい情報になると考えられる。
【0035】
ここで、識別情報保持部50が上述のような情報を保持するために当該情報を取得する手段としては特段制限されないが、例えば、あらかじめサービス提供装置1のサービスを受けることを希望するユーザから、ユーザ識別情報およびデバイス識別情報の入力を含むユーザ登録を受付けることで、実現してもよい。
【0036】
なお、図2に示すように、サービス提供装置1が識別情報保持部50を有してもよいが、その他、サービス提供装置1が識別情報保持部50を有するのでなく、サービス提供装置1とは別に、識別情報保持部50を有する識別情報保持装置を設けてもよい。かかる場合、有線または無線での通信により、サービス提供装置1と識別情報保持装置とを通信可能に構成し、識別情報保持装置が有する識別情報保持部50が保持する情報をサービス提供装置1が利用できるように構成する。
【0037】
通信部10は、インターネット等の電気通信網を介して、複数の通信デバイス2と通信する。
【0038】
サービス提供指示情報受付部20は、任意のユーザから、ユーザ識別情報と、当該ユーザ識別情報で特定されるユーザに対して所定のサービスを提供する指示を含む指示情報と、を有するサービス提供指示情報を受付ける。例えば、サービス提供指示情報受付部20は、任意のユーザが通信デバイス2を利用し、インターネット等の電気通信網を介して送信してきたサービス提供指示情報を受信することで、当該情報を受付けてもよい。
【0039】
ここで、図4に、サービス提供指示情報の一例を模式的に示す。
【0040】
図4のサービス提供指示情報では、ユーザ識別情報として「山田太郎」が記載されている。サービス提供指示情報に含まれるユーザ識別情報は、サービス提供装置1によるサービスを受ける複数のユーザ各々を識別するための情報であり、識別情報保持部50が保持するユーザ識別情報と照合される。
【0041】
また、図4のサービス提供指示情報では、指示情報として「コンテンツ送信」が記載されている。指示情報は、サービス提供指示情報に含まれるユーザ識別情報(例:「山田太郎」)で特定されるユーザに対して、当該ユーザが利用している通信デバイス2を介して所定のサービスを提供する指示が含まれる情報であり、その内容は、サービス提供装置1が提供するサービスの内容に応じて異なる。図4のサービス提供指示情報に記載されている指示情報「コンテンツ送信」は、サービス提供装置1がコンテンツ送信サービスを提供する場合を例にしたものであり、サービス提供指示情報に含まれるユーザ識別情報(例:「山田太郎」)で特定されるユーザに対して、当該ユーザが利用している通信デバイス2を介して、コンテンツ特定情報で特定されるコンテンツを提供する指示を意味する。
【0042】
ここで、図4のサービス提供指示情報では、コンテンツ特定情報として「2010:公園にて・・・」が記載されている。コンテンツ特定情報は、サービス提供装置1がコンテンツ送信サービスを提供する場合に含まれる情報であり、サービス提供指示情報に含まれるユーザ識別情報で特定されるユーザが利用している通信デバイス2に送信されるコンテンツを特定するための情報である。コンテンツ特定情報は、例えば、コンテンツファイル(動画ファイル、静止画ファイルなど)に付されたファイル名であってもよい。なお、サービス提供装置1が提供するサービスの内容によっては、サービス提供指示情報はコンテンツ特定情報を有さない場合もある。
【0043】
デバイス識別情報識別部30は、識別情報保持部50を参照し(図3参照)、サービス提供指示情報(図4参照)に含まれるユーザ識別情報で特定されるユーザが利用する通信デバイス2のデバイス識別情報を識別する。具体的には、デバイス識別情報識別部30は、サービス提供指示情報(図4参照)に含まれるユーザ識別情報を取得し、当該ユーザ識別情報をキーとして、識別情報保持部50が保持する識別情報(図3参照)を検索し、当該ユーザ識別情報に関連付けられているデバイス識別情報を、サービス提供指示情報(図4参照)に含まれるユーザ識別情報で特定されるユーザが利用する通信デバイス2のデバイス識別情報として識別する。
【0044】
サービス実行部40は、デバイス識別情報識別部30が識別したデバイス識別情報で特定される通信デバイス2を介して、サービス提供指示情報に含まれる指示情報で特定される所定のサービスを実行する。具体的には、デバイス識別情報識別部30が識別したデバイス識別情報を利用して、当該デバイス識別情報で特定される通信デバイス2に所定の情報を送信し、所定のサービスを実行する。
【0045】
例えば、サービス提供指示情報受付部20が図4に示すようなサービス提供指示情報を受付けた場合、サービス実行部40は、コンテンツ特定情報「2010:公園にて・・・」で特定されるコンテンツを、ユーザ識別情報「山田太郎」と関連付けられているデバイス識別情報「xxxxxooooxo@・・・」で特定される通信デバイス2に、インターネット等の電気通信網を介して送信する。
【0046】
ここで、コンテンツ特定情報「2010:公園にて・・・」で特定されるコンテンツは、コンテンツ記憶部60が保持している。なお、サービス提供装置1は、サービス提供指示情報に添付して送信されてきたコンテンツを受信し、受信したコンテンツをコンテンツ記憶部60に一次的に保持させてもよい。または、サービス提供装置1は、サービス提供指示情報を受信するタイミングよりも前に通信デバイス2から送信されてきたコンテンツを受信し、受信したコンテンツをコンテンツ記憶部60にあらかじめ保持させておいてもよい。
【0047】
なお、サービス提供装置1が提供するサービスの内容によっては、サービス提供装置1はコンテンツ記憶部60を有さなくてもよい。
【0048】
また、本実施形態のサービス提供装置1が提供するサービスは、上述のコンテンツ送信サービスに限定されず、通信デバイス2を介して行われるあらゆるサービスが該当する。
【0049】
次に、本実施形態のサービス提供方法について説明する。本実施形態のサービス提供方法は、図5のフローチャートに示すように、サービス提供指示情報受付ステップS10と、デバイス識別情報識別ステップS20と、サービス実行ステップS30と、を有する。
【0050】
サービス提供指示情報受付ステップS10では、サービス提供装置1のサービス提供指示情報受付部20が、ユーザ識別情報と、当該ユーザ識別情報で特定されるユーザに対して所定のサービスを提供する指示を含む指示情報と、を有するサービス提供指示情報(図4参照)を受け付ける。
【0051】
例えば、ユーザAが通信デバイス2を利用して、電気通信網を介し、サービス提供装置1にサービス提供指示情報(図4参照)を送信する。すると、サービス提供装置1のサービス提供指示情報受付部20が、サービス提供指示情報(図4参照)を受信することで、サービス提供指示情報を受付ける。
【0052】
デバイス識別情報識別ステップS20では、ユーザ識別情報と、当該ユーザ識別情報で特定されるユーザが利用する通信デバイス2のデバイス識別情報と、を関連付けた識別情報(図3参照)を保持している識別情報保持部50を参照し、サービス提供指示情報(図4参照)に含まれるユーザ識別情報で特定されるユーザが利用する通信デバイス2のデバイス識別情報を識別する。
【0053】
例えば、サービス提供指示情報受付部20が図4に示すようなサービス提供指示情報を受付けると、デバイス識別情報識別部30はサービス提供指示情報に含まれるユーザ識別情報「山田太郎」を取得する。次に、デバイス識別情報識別部30は、取得したユーザ識別情報「山田太郎」をキーとして、識別情報保持部50が保持する識別情報(図3参照)を検索し、ユーザ識別情報「山田太郎」に関連付けられているデバイス識別情報「xxxxxooooxo@・・・」を、ユーザ識別情報「山田太郎」で特定されるユーザが利用する通信デバイス2のデバイス識別情報として識別する。
【0054】
サービス実行ステップS30では、デバイス識別情報識別ステップS20で識別したデバイス識別情報で特定される通信デバイス2を介して、サービス提供指示情報に含まれる指示情報で特定される所定のサービスを実行する。
【0055】
例えば、サービス提供指示情報受付部20が図4に示すようなサービス提供指示情報を受付けた場合、サービス実行部40は、サービス提供指示情報に記載されているコンテンツ特定情報「2010:公園にて・・・」で特定されるコンテンツを、コンテンツ記憶部60から取り出す。そして、サービス実行部40は、取り出したコンテンツを、デバイス識別情報識別ステップS20で識別したデバイス識別情報「xxxxxooooxo@・・・」で特定される通信デバイス2に送信する。
【0056】
なお、上記説明によれば、以下の発明の説明もなされている。
【0057】
コンピュータを、複数の通信デバイスと通信する通信手段、ユーザ識別情報と、当該ユーザ識別情報で特定されるユーザに対して所定のサービスを提供する指示を含む指示情報と、を有するサービス提供指示情報を受け付けるサービス提供指示情報受付手段、前記ユーザ識別情報と、当該ユーザ識別情報で特定されるユーザが利用する前記通信デバイスのデバイス識別情報と、を関連付けた識別情報を保持している識別情報保持手段を参照し、前記サービス提供指示情報に含まれる前記ユーザ識別情報で特定されるユーザが利用する前記通信デバイスの前記デバイス識別情報を識別するデバイス識別情報識別手段、前記デバイス識別情報識別手段が識別した前記デバイス識別情報で特定される前記通信デバイスを介して、前記サービス提供指示情報に含まれる前記指示情報で特定される所定のサービスを実行するサービス実行手段、として機能させるためのコンピュータプログラム。
【0058】
本実施形態によれば、サービス提供装置1は、識別情報保持部50が保持する識別情報(図3参照)を参照して、複数のユーザ各々が利用している通信デバイス2のデバイス識別情報を認識することができる。このため、本実施形態のサービス提供装置1は、ユーザから、サービスを提供する対象となるユーザのユーザ識別情報を受信すればよく、当該ユーザが利用している通信デバイス2のデバイス識別情報を受信する必要がない。
【0059】
IPアドレスや、Eメールアドレスなどからなるデバイス識別情報は、電子機器などの取り扱いが得意でないユーザにとって扱いにくい情報であるため、当該情報をユーザに送信させずに済む本実施形態によれば、電子機器などの取り扱いが得意でないユーザであっても容易に利用できるユーザフレンドリーなサービスが実現される。
【0060】
<実施形態2>
まず、図6を用いて、本実施形態のサービス提供システムの概要について説明する。
【0061】
本実施形態のサービス提供システムは、サービス提供装置1と、複数の通信デバイス2と、複数の出力装置3と、可搬型記憶装置4と、を有する。
【0062】
出力装置3は、コンテンツの入力を受付け、入力を受付けたコンテンツを、ディスプレイ、および/または、スピーカを介して出力するよう構成されており、例えば、デジタルフォトフレームなどが該当する。
【0063】
サービス提供装置1、複数の通信デバイス2、および、複数の出力装置3は、独立した網である電気通信網A乃至Cを介してデータの送受信を行う。なお、いずれの電気通信網にも繋がっていない出力装置3は、可搬型記憶装置4を利用したユーザ操作により、データの送受信を行うことができる。
【0064】
本実施形態のサービス提供装置1は、通信デバイス2を介して出力装置3にコンテンツを送信し、当該出力装置3を介してコンテンツを出力するサービス(以下、「コンテンツ出力サービス」という)を提供する。
【0065】
具体的には、本実施形態のサービス提供装置1は、例えばユーザAから、ユーザAが利用している通信デバイス2を介して、コンテンツ出力サービスを実行する指示と、送信する動画データ(コンテンツ)を特定する情報と、当該動画データ(コンテンツ)を提供する対象となるユーザの識別情報、例えばユーザBの識別情報を含むサービス提供指示情報を受付ける。なお、本実施形態においても、サービス提供装置1は、ユーザAから、ユーザBが利用している通信デバイス2の識別情報を受付ける必要はない。
【0066】
上記受付け後、サービス提供装置1は、識別情報保持部50を参照し、ユーザBの識別情報に関連付けられている通信デバイス2の識別情報、すなわち、ユーザBが利用している通信デバイス2の識別情報を認識する。そして、サービス提供装置1は、認識した通信デバイス2の識別情報を利用して、ユーザBが利用している通信デバイス2と通信し、(1)ユーザBが利用している通信デバイス2を経由して出力装置3にコンテンツを送信する、(2)ユーザBが利用している通信デバイス2を介して出力装置3の例えばIPアドレスを取得し、その後、直接当該出力装置3にコンテンツを送信する、または、(3)ユーザBが利用している通信デバイス2にコンテンツを送信し、当該通信デバイス2のメモリに記憶する。その後、可搬型記憶装置4を利用したユーザ操作により、出力装置3にコンテンツが入力される。
【0067】
このような本実施形態によれば、実施形態1と同様の作用効果を実現することができる。
【0068】
以下、本実施形態のサービス提供システムについて詳細に説明する。
【0069】
<<通信デバイス2>>
通信デバイス2は実施形態1と同様であるので、ここでの説明は省略する。
【0070】
<<出力装置3>>
出力装置3は、コンテンツの入力を受付け、入力を受付けたコンテンツを、ディスプレイおよび/またはスピーカを介して出力するよう構成されており、例えば、デジタルフォトフレームなどが該当する。なお、デジタルフォトフレームはあくまで一例であり、本実施形態の出力装置3は、コンテンツの入力を受付け、入力を受付けたコンテンツを出力可能に構成されているあらゆる出力装置とすることができる。また、出力手段は、ディスプレイおよび/またはスピーカを介した出力に限定されず、その他の出力手段であってもよい。
【0071】
<<サービス提供装置1>>
本実施形態のサービス提供装置1は、サービス実行部40の構成が異なる点以外は、実施形態1のサービス提供装置1と同様である。以下、本実施形態のサービス実行部40の構成について説明する。
【0072】
図7に本実施形態のサービス実行部40の機能ブロック図の一例を示す。
【0073】
図7に示す本実施形態のサービス実行部40は、接続指示部41と、第1コンテンツ出力部42と、を有する。
【0074】
接続指示部41は、デバイス識別情報識別部30が識別したデバイス識別情報で特定される通信デバイス2である第1の通信デバイス2に対して、当該第1の通信デバイス2と通信可能な出力装置3を検索し、当該出力装置3と通信状態となる指示を送る。なお、当該通信手段は特段制限されず、例えば近接無線通信などの無線通信であってもよい。
【0075】
当該指示を受信した第1の通信デバイス2は、自己が利用可能な電気通信網、例えば、近接無線通信網などを介して通信可能な出力装置3を検索する。第1の通信デバイス2と通信可能な出力装置3とは、第1の通信デバイス2が有する通信手段と同様の通信手段での通信が可能であり、かつ、その時点において第1の通信デバイス2と通信可能な状況(電源がON、電波が届く距離に存在など)にある出力装置3を意味する。第1の通信デバイス2は、通信可能な出力装置3を見つけると、当該出力装置3と通信状態になる。そして、通信状態になると、第1の通信デバイス2は、通信状態になったことを示す情報を、接続指示部41に送信する。
【0076】
第1コンテンツ出力部42は、接続指示部41が第1の通信デバイス2から出力装置3と通信状態になったことを示す情報を取得すると、第1の通信デバイス2を経由して、サービス提供指示情報に記載されているコンテンツ特定情報で特定されるコンテンツを、出力装置3に送信し、当該出力装置3を介してコンテンツを出力する。
【0077】
次に、図8に本実施形態のサービス実行部40の機能ブロック図の他の例を示す。
【0078】
図8に示すサービス実行部40は、アドレス取得指示部43と、第2コンテンツ出力部44と、を有する。
【0079】
アドレス取得指示部43は、デバイス識別情報識別部30が識別したデバイス識別情報で特定される通信デバイス2である第1の通信デバイス2に対して、サービス提供装置1と直接通信可能な出力装置3を検索し、当該出力装置3のアドレス情報を出力装置3から取得してサービス提供装置1に送信する指示を送る。サービス提供装置1と直接通信可能な出力装置3とは、サービス提供装置1が有する通信手段と同様の通信手段での通信が可能であり、かつ、その時点においてサービス提供装置1と通信可能な状況(電源がON、電波が届く距離に存在など)にある出力装置3を意味する。なお、当該指示の中には、サービス提供装置1が有する通信手段(例:インターネット)を識別する情報が含まれていてもよい。
【0080】
当該指示を受信した第1の通信デバイス2は、自己が利用可能な電気通信網、例えば、近接無線通信網などを介して通信可能な出力装置3を検索する。そして、通信可能な出力装置3を見つけると、当該出力装置3が、サービス提供装置1が利用可能な所定の電気通信網(例:インターネット)と繋がっているか確認する。当該出力装置3が所定の電気通信網(例:インターネット)と繋がっている場合、第1の通信デバイス2は、当該出力装置3から、当該出力装置3をその電気通信網(例:インターネット)上で識別するアドレス情報(例:IPアドレス、Eメールアドレスなど)を取得する。そして、第1の通信デバイス2は、取得した出力装置3を識別する情報を、アドレス取得指示部43に送信する。
【0081】
第2コンテンツ出力部44は、アドレス取得指示部43が第1の通信デバイス2から出力装置3のアドレス情報(例:IPアドレス、Eメールアドレスなど)を取得すると、取得したアドレス情報を利用して、サービス提供指示情報に記載されているコンテンツ特定情報で特定されるコンテンツを出力装置3に直接送信し、当該出力装置3を介してコンテンツを出力する。
【0082】
次に、図9に本実施形態のサービス実行部40の機能ブロック図の他の例を示す。
【0083】
図9に示すサービス実行部40は、接続指示部41と、第3コンテンツ出力部45と、を有する。
【0084】
接続指示部41は、図7を用いて説明した接続指示部41と同様である。
【0085】
第3コンテンツ出力部45は、接続指示部41が第1の通信デバイス2から出力装置3と通信状態となったことを示す情報を取得しない場合、第1の通信デバイス2に、サービス提供指示情報に記載されているコンテンツ特定情報で特定されるコンテンツを送信し、当該コンテンツを第1の通信デバイス2が有するメモリに記憶する。「接続指示部41が第1の通信デバイス2から出力装置3と通信状態となったことを示す情報を取得しない場合」とは、例えば、接続指示部41が第1の通信デバイス2に指示を送ってから所定時間経過しても出力装置3と通信状態となったことを示す情報を取得しない場合であってもよい。または、接続指示部41が第1の通信デバイス2に指示を送信後、出力装置3と通信状態となったことを示す情報を取得しない間所定時間おきに所定回数指示を送り、最後に指示を送ってから所定時間経過しても出力装置3と通信状態となったことを示す情報を取得しない場合であってもよい。
【0086】
かかる場合、ユーザは、第1の通信デバイス2に記憶されているコンテンツを可搬型記憶装置4に記憶し、当該可搬型記憶装置4内に記憶されているコンテンツを出力装置3に入力することで、当該出力装置3を介してコンテンツを出力することができる。
【0087】
なお、上記図7乃至9に示すサービス実行部40を2つ以上組み合わせて、サービス実行部40とすることもできる。
【0088】
<<適用例>>
以下、実施形態2のサービス提供システムの適用例を説明する。
【0089】
ここでは、Aさんが、自分の子供を撮影した動画データ(以下、単に「動画データ」という)を、遠方にいるBさんに、デジタルフォトフレーム(出力装置3)を介して視聴させる場合を例に、サービス提供システムの処理の流れを説明する。
【0090】
(1)Aさんは、携帯電話(通信デバイス2)を利用して、動画データをサービス提供装置に登録しておく。
【0091】
(2)次に、Aさんは、携帯電話(通信デバイス2)を利用して、コンテンツ出力サービスを実行する指示と、送信する動画データ((1)で登録した動画データ)を特定する情報と、当該動画データを提供する対象となるユーザ(Bさん)のユーザ識別情報と、を含むサービス提供指示情報をサービス提供装置1に送信する。
【0092】
(3)また、Aさんは、電話、Eメール、FAX等の手段を用いて、Bさんに、Bさんの携帯電話(通信デバイス2)を、近接無線通信ができるいずれかのデジタルフォトフレーム(出力装置3)の近くに持っていくよう伝える。
【0093】
(4)サービス提供指示情報を受付けたサービス提供装置1は、サービス提供指示情報の内容に基づき、当該動画データを提供する対象となるユーザ(Bさん)が利用する携帯電話(通信デバイス2)のデバイス識別情報を認識する。
【0094】
(5)次に、サービス提供装置1は、Bさんが利用する携帯電話(通信デバイス2)に、当該携帯電話(通信デバイス2)と通信可能ないずれかのデジタルフォトフレームを検索し、通信状態となる指示を送る。
【0095】
(6)すると、Bさんの携帯電話(通信デバイス2)は、近くに存在するデジタルフォトフレーム(出力装置3)と通信状態となり、その旨を示す情報を、サービス提供装置1に送信する。
【0096】
(7)その後、サービス提供装置1は、Bさんの携帯電話(通信デバイス2)を経由して、デジタルフォトフレーム(出力装置3)に動画データを送信し、デジタルフォトフレーム(出力装置3)が有するディスプレイおよびスピーカを介して、動画データを出力する。
【0097】
このように、本実施形態のサービス提供装置によれば、実施形態1と同様の作用効果を実現できるほか、さらに、サービスを受ける側のユーザ(例:コンテンツを受信する側のユーザ)が、電子機器の取り扱いが得意でないユーザであったとしても、容易に、当該ユーザにコンテンツを提供することができる。
【0098】
すなわち、本実施形態のサービス提供システムによれば、ユーザフレンドリーなサービスが実現される。
【符号の説明】
【0099】
1 サービス提供装置
2 通信デバイス
3 出力装置
4 可搬型記憶装置
10 通信部
20 サービス提供指示情報受付部
30 デバイス識別情報識別部
40 サービス実行部
41 接続指示部
42 第1コンテンツ出力部
43 アドレス取得指示部
44 第2コンテンツ出力部
45 第3コンテンツ出力部
50 識別情報保持部
60 コンテンツ記憶部
【技術分野】
【0001】
本発明は、サービス提供装置、サービス提供システム、サービス提供方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、インターネットなどの電気通信網に繋がったサービス提供装置から、PC(Personal Computer)や携帯電話などの通信デバイスを介して様々なサービスが提供されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、第1のユーザが利用する第1のユーザデバイスと、所定のサービスを提供する容易化デバイスと、第2のユーザが利用する第2のデバイスとを含むシステムであって、容易化デバイスは、第1のユーザデバイスから、コンテンツアイテムの識別子、および、第2のユーザデバイスの識別子を取得すると、上記コンテンツアイテムに関する情報を、前記第2のユーザデバイスに送信するシステムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特表2004−518210号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来、上述のようなサービス提供装置は、複数の通信デバイス各々を識別することはできるが、その通信デバイスを利用しているユーザを識別することはできなかった。このため、以下のような問題があった。なお、以下では、第1のユーザからの指示に従い、第2のユーザが利用している通信デバイスにコンテンツを送信するサービスを提供するサービス提供装置を例に説明する。
【0006】
例えば、第1のユーザが、自己が撮影した動画データ(コンテンツ)を第2のユーザに提供したい場合、第1のユーザは、第2のユーザが利用する通信デバイスを識別する情報(IPアドレス、Eメールアドレスなど)を認識し、当該情報を、コンテンツを送受信するサービス提供装置に送信する必要があった。
【0007】
しかし、電子機器などの取り扱いが得意でないユーザにとって、通信デバイスを識別する情報(IPアドレス、Eメールアドレスなど)は取り扱いにくい情報である。このため、間違った情報をサービス提供装置に送信してしまったり、または、当該サービスを受けるのを断念したりする恐れがある。
【0008】
通信デバイスを介して所定のサービスを提供するサービス提供装置は、サービスを提供する対象となるユーザ(例:コンテンツ送信先)が利用する通信デバイスを識別する情報(IPアドレス、Eメールアドレスなど)を取得する必要があるが、上述のように、サービスを提供する対象となるユーザ(例:コンテンツ送信先)が利用する通信デバイスを識別する情報の提供をユーザに要求する従来のサービス提供装置は、ユーザフレンドリーな装置ということはできない。
【0009】
そこで、本発明では、インターネットなどの電気通信網を利用し、PCや携帯電話などの通信デバイスを介して行われるサービスにおいて、電子機器などの取り扱いが得意でないユーザであっても容易に利用できるユーザフレンドリーなサービスを実現する技術を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明によれば、複数の通信デバイスと通信する通信手段と、ユーザ識別情報と、当該ユーザ識別情報で特定されるユーザに対して所定のサービスを提供する指示を含む指示情報と、を有するサービス提供指示情報を受け付けるサービス提供指示情報受付手段と、前記ユーザ識別情報と、当該ユーザ識別情報で特定されるユーザが利用する前記通信デバイスのデバイス識別情報と、を関連付けた識別情報を保持している識別情報保持手段を参照し、前記サービス提供指示情報に含まれる前記ユーザ識別情報で特定されるユーザが利用する前記通信デバイスの前記デバイス識別情報を識別するデバイス識別情報識別手段と、前記デバイス識別情報識別手段が識別した前記デバイス識別情報で特定される前記通信デバイスを介して、前記サービス提供指示情報に含まれる前記指示情報で特定される所定のサービスを実行するサービス実行手段と、を有するサービス提供装置が提供される。
【0011】
また、本発明によれば、上記サービス提供装置と、上記サービス提供装置と通信可能な複数の通信デバイスと、を有するサービス提供システムが提供される。
【0012】
また、本発明によれば、ユーザ識別情報と、当該ユーザ識別情報で特定されるユーザに対して所定のサービスを提供する指示を含む指示情報と、を有するサービス提供指示情報を受け付けるサービス提供指示情報受付ステップと、ユーザ識別情報と、当該ユーザ識別情報で特定されるユーザが利用する前記通信デバイスのデバイス識別情報と、を関連付けた識別情報を保持している識別情報保持手段を参照し、前記サービス提供指示情報に含まれる前記ユーザ識別情報で特定されるユーザが利用する前記通信デバイスの前記デバイス識別情報を識別するデバイス識別情報識別ステップと、前記デバイス識別情報識別ステップで識別した前記デバイス識別情報で特定される前記通信デバイスを介して、前記サービス提供指示情報に含まれる前記指示情報で特定される所定のサービスを実行するサービス実行ステップと、を有するサービス提供方法が提供される。
【0013】
また、本発明によれば、コンピュータを、複数の通信デバイスと通信する通信手段、ユーザ識別情報と、当該ユーザ識別情報で特定されるユーザに対して所定のサービスを提供する指示を含む指示情報と、を有するサービス提供指示情報を受け付けるサービス提供指示情報受付手段、前記ユーザ識別情報と、当該ユーザ識別情報で特定されるユーザが利用する前記通信デバイスのデバイス識別情報と、を関連付けた識別情報を保持している識別情報保持手段を参照し、前記サービス提供指示情報に含まれる前記ユーザ識別情報で特定されるユーザが利用する前記通信デバイスの前記デバイス識別情報を識別するデバイス識別情報識別手段、前記デバイス識別情報識別手段が識別した前記デバイス識別情報で特定される前記通信デバイスを介して、前記サービス提供指示情報に含まれる前記指示情報で特定される所定のサービスを実行するサービス実行手段、として機能させるためのコンピュータプログラムが提供される。
【0014】
本発明によれば、サービス提供装置は、ユーザ識別情報とデバイス識別情報を関連付けて保持している識別情報保持手段を参照して、複数のユーザ各々が利用している通信デバイスのデバイス識別情報を認識することができる。このため、本発明のサービス提供装置は、サービスを提供する対象となるユーザが利用している通信デバイスのデバイス識別情報の提供をユーザに要求する必要がなく、代わりに、サービスを提供する対象となるユーザのユーザ識別情報の提供を要求すれば済む。
【0015】
IPアドレスや、Eメールアドレスなどからなるデバイス識別情報は、電子機器などの取り扱いが得意でないユーザにとって扱いにくい情報であるため、当該情報をユーザに送信させずに済む本発明によれば、電子機器などの取り扱いが得意でないユーザであっても容易に利用できるユーザフレンドリーなサービスが実現される。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、インターネットなどの電気通信網を利用し、PCや携帯電話などの通信デバイスを介して行われるサービスであって、電子機器などの取り扱いが得意でないユーザであっても容易に利用できるユーザフレンドリーなサービスが実現される。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本実施形態のサービス提供システムの機能ブロック図の一例である。
【図2】本実施形態のサービス提供装置の機能ブロック図の一例である。
【図3】本実施形態の識別情報保持部が保持する識別情報の一例を模式的に示した図である。
【図4】本実施形態のサービス提供指示情報受付部が受付けるサービス提供指示情報の一例を模式的に示した図である。
【図5】本実施形態のサービス提供方法の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図6】本実施形態のサービス提供システムの機能ブロック図の一例である。
【図7】本実施形態のサービス実行部の機能ブロック図の一例である。
【図8】本実施形態のサービス実行部の機能ブロック図の一例である。
【図9】本実施形態のサービス実行部の機能ブロック図の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
【0019】
なお、本実施形態のサービス提供装置を構成する各部は、任意のコンピュータのCPU、メモリ、メモリにロードされたプログラム(あらかじめ機器を出荷する段階からメモリ内に格納されているプログラムのほか、CD等の記憶媒体やインターネット上のサーバ等からダウンロードされたプログラムも含む)、そのプログラムを格納するハードディスク等の記憶ユニット、ネットワーク接続用インタフェースを中心にハードウエアとソフトウエアの任意の組合せによって実現される。そして、その実現方法、機器にはいろいろな変形例があることは、当業者には理解されるところである。
【0020】
また、本実施形態の説明において利用する機能ブロック図は、ハードウエア単位の構成ではなく、機能単位のブロックを示している。これらの図においては、本実施形態のサービス提供装置は1つの機器により実現されるよう記載されているが、その実現手段はこれに限定されない。すなわち、物理的に分かれた構成であっても、論理的に分かれた構成であっても構わない。
【0021】
<実施形態1>
まず、本実施形態のサービス提供システムの概要について説明する。
【0022】
本実施形態のサービス提供システムは、サービス提供装置1と、複数の通信デバイス2とを有する。
【0023】
通信デバイス2は、インターネット等の電気通信網を介して通信可能に構成されており、例えば、PCや携帯電話などが該当する。
【0024】
サービス提供装置1は、通信デバイス2を介して、ユーザにサービスを提供する。例えば、サービス提供装置1は、第1のユーザからの指示に従い、第1のユーザが指定するコンテンツを、第1のユーザが指定する第2のユーザに、第2のユーザが利用している通信デバイス2を介して提供する(以下、「コンテンツ送信サービス」という)。サービス提供装置1は、識別情報保持部50を有する。
【0025】
識別情報保持部50は、複数の通信デバイス2各々の識別情報と、当該通信デバイス2を利用しているユーザの識別情報とを関連付けて保持している。複数の通信デバイス2各々の識別情報は、例えばIPアドレスや、Eメールアドレスなど、電気通信網上で通信デバイス2を識別するための情報である。ユーザの識別情報は、例えばユーザの名前であってもよい。
【0026】
本実施形態のサービス提供装置1は、例えばユーザAから、通信デバイス2を介して、コンテンツ送信サービスを実行する指示と、送信する動画データ(コンテンツ)を特定する情報と、当該動画データ(コンテンツ)を提供する対象となるユーザの識別情報、例えばユーザBの識別情報を含むサービス提供指示情報を受付ける。なお、サービス提供装置1は、ユーザAから、ユーザBが利用している通信デバイス2の識別情報を受付ける必要はない。
【0027】
上記受付け後、サービス提供装置1は、識別情報保持部50を参照し、ユーザBの識別情報に関連付けられている通信デバイス2の識別情報、すなわち、ユーザBが利用している通信デバイス2の識別情報を認識する。そして、認識した通信デバイス2の識別情報を利用して、ユーザBが利用している通信デバイス2に、ユーザAから受付けた動画データ(コンテンツ)を送信する。
【0028】
このように、本実施形態のサービス提供システムでは、ユーザAは、サービス提供装置1に、ユーザBが利用している通信デバイス2の識別情報を送信する必要がない。このため、本実施形態のサービス提供システムは、電子機器などの取り扱いが得意でないユーザであっても、容易に利用することができる。
【0029】
以下、本実施形態のサービス提供システムについて詳細に説明する。
【0030】
<<通信デバイス2>>
通信デバイス2は、インターネット等の電気通信網を介して、サービス提供装置1と通信可能に構成されており、例えばPCや携帯電話などが該当する。なお、ここでの通信デバイス2の例示はあくまで一例であり、本実施形態では、インターネット等の電気通信網を介して通信可能なあらゆるデバイスを、通信デバイス2とすることができる。
【0031】
<<サービス提供装置1>>
次に、本実施形態のサービス提供装置1の構成について詳細に説明する。図2は、本実施形態のサービス提供装置1の構成の一例を示す機能ブロック図である。図2に示す本実施形態のサービス提供装置1は、通信部10と、サービス提供指示情報受付部20と、デバイス識別情報識別部30と、サービス実行部40と、識別情報保持部50と、コンテンツ記憶部60と、を有する。以下、各部の構成について詳細に説明する。
【0032】
識別情報保持部50は、ユーザ識別情報と、当該ユーザ識別情報で特定されるユーザが利用する通信デバイス2のデバイス識別情報と、を関連付けた識別情報を保持している。
【0033】
ここで、図3に、識別情報保持部50が保持する識別情報の一例を模式的に示す。ユーザ識別情報は、サービス提供装置1によるサービスを受ける複数のユーザ各々を識別するための情報であり、ユーザ各々が自由に決定できてもよい。このようにすれば、ユーザ識別情報を、電子機器などの取り扱いが得意でないユーザであっても容易に把握し、容易に扱うことができる情報にすることができる。なお、別途、同一のユーザ識別情報が複数存在しないようにする手段を設けておく必要があるが、当該手段は従来技術を適用して実現することができる。
【0034】
デバイス識別情報は、例えば、IPアドレスや、Eメールアドレスなど、電気通信網上で通信デバイス2を識別するための情報であり、各デバイス識別情報の中には、少なくとも一部にユーザが自由に決定できない情報が含まれている。このため、デバイス識別情報は、電子機器などの取り扱いが得意でないユーザにとって、取り扱いにくい情報になると考えられる。
【0035】
ここで、識別情報保持部50が上述のような情報を保持するために当該情報を取得する手段としては特段制限されないが、例えば、あらかじめサービス提供装置1のサービスを受けることを希望するユーザから、ユーザ識別情報およびデバイス識別情報の入力を含むユーザ登録を受付けることで、実現してもよい。
【0036】
なお、図2に示すように、サービス提供装置1が識別情報保持部50を有してもよいが、その他、サービス提供装置1が識別情報保持部50を有するのでなく、サービス提供装置1とは別に、識別情報保持部50を有する識別情報保持装置を設けてもよい。かかる場合、有線または無線での通信により、サービス提供装置1と識別情報保持装置とを通信可能に構成し、識別情報保持装置が有する識別情報保持部50が保持する情報をサービス提供装置1が利用できるように構成する。
【0037】
通信部10は、インターネット等の電気通信網を介して、複数の通信デバイス2と通信する。
【0038】
サービス提供指示情報受付部20は、任意のユーザから、ユーザ識別情報と、当該ユーザ識別情報で特定されるユーザに対して所定のサービスを提供する指示を含む指示情報と、を有するサービス提供指示情報を受付ける。例えば、サービス提供指示情報受付部20は、任意のユーザが通信デバイス2を利用し、インターネット等の電気通信網を介して送信してきたサービス提供指示情報を受信することで、当該情報を受付けてもよい。
【0039】
ここで、図4に、サービス提供指示情報の一例を模式的に示す。
【0040】
図4のサービス提供指示情報では、ユーザ識別情報として「山田太郎」が記載されている。サービス提供指示情報に含まれるユーザ識別情報は、サービス提供装置1によるサービスを受ける複数のユーザ各々を識別するための情報であり、識別情報保持部50が保持するユーザ識別情報と照合される。
【0041】
また、図4のサービス提供指示情報では、指示情報として「コンテンツ送信」が記載されている。指示情報は、サービス提供指示情報に含まれるユーザ識別情報(例:「山田太郎」)で特定されるユーザに対して、当該ユーザが利用している通信デバイス2を介して所定のサービスを提供する指示が含まれる情報であり、その内容は、サービス提供装置1が提供するサービスの内容に応じて異なる。図4のサービス提供指示情報に記載されている指示情報「コンテンツ送信」は、サービス提供装置1がコンテンツ送信サービスを提供する場合を例にしたものであり、サービス提供指示情報に含まれるユーザ識別情報(例:「山田太郎」)で特定されるユーザに対して、当該ユーザが利用している通信デバイス2を介して、コンテンツ特定情報で特定されるコンテンツを提供する指示を意味する。
【0042】
ここで、図4のサービス提供指示情報では、コンテンツ特定情報として「2010:公園にて・・・」が記載されている。コンテンツ特定情報は、サービス提供装置1がコンテンツ送信サービスを提供する場合に含まれる情報であり、サービス提供指示情報に含まれるユーザ識別情報で特定されるユーザが利用している通信デバイス2に送信されるコンテンツを特定するための情報である。コンテンツ特定情報は、例えば、コンテンツファイル(動画ファイル、静止画ファイルなど)に付されたファイル名であってもよい。なお、サービス提供装置1が提供するサービスの内容によっては、サービス提供指示情報はコンテンツ特定情報を有さない場合もある。
【0043】
デバイス識別情報識別部30は、識別情報保持部50を参照し(図3参照)、サービス提供指示情報(図4参照)に含まれるユーザ識別情報で特定されるユーザが利用する通信デバイス2のデバイス識別情報を識別する。具体的には、デバイス識別情報識別部30は、サービス提供指示情報(図4参照)に含まれるユーザ識別情報を取得し、当該ユーザ識別情報をキーとして、識別情報保持部50が保持する識別情報(図3参照)を検索し、当該ユーザ識別情報に関連付けられているデバイス識別情報を、サービス提供指示情報(図4参照)に含まれるユーザ識別情報で特定されるユーザが利用する通信デバイス2のデバイス識別情報として識別する。
【0044】
サービス実行部40は、デバイス識別情報識別部30が識別したデバイス識別情報で特定される通信デバイス2を介して、サービス提供指示情報に含まれる指示情報で特定される所定のサービスを実行する。具体的には、デバイス識別情報識別部30が識別したデバイス識別情報を利用して、当該デバイス識別情報で特定される通信デバイス2に所定の情報を送信し、所定のサービスを実行する。
【0045】
例えば、サービス提供指示情報受付部20が図4に示すようなサービス提供指示情報を受付けた場合、サービス実行部40は、コンテンツ特定情報「2010:公園にて・・・」で特定されるコンテンツを、ユーザ識別情報「山田太郎」と関連付けられているデバイス識別情報「xxxxxooooxo@・・・」で特定される通信デバイス2に、インターネット等の電気通信網を介して送信する。
【0046】
ここで、コンテンツ特定情報「2010:公園にて・・・」で特定されるコンテンツは、コンテンツ記憶部60が保持している。なお、サービス提供装置1は、サービス提供指示情報に添付して送信されてきたコンテンツを受信し、受信したコンテンツをコンテンツ記憶部60に一次的に保持させてもよい。または、サービス提供装置1は、サービス提供指示情報を受信するタイミングよりも前に通信デバイス2から送信されてきたコンテンツを受信し、受信したコンテンツをコンテンツ記憶部60にあらかじめ保持させておいてもよい。
【0047】
なお、サービス提供装置1が提供するサービスの内容によっては、サービス提供装置1はコンテンツ記憶部60を有さなくてもよい。
【0048】
また、本実施形態のサービス提供装置1が提供するサービスは、上述のコンテンツ送信サービスに限定されず、通信デバイス2を介して行われるあらゆるサービスが該当する。
【0049】
次に、本実施形態のサービス提供方法について説明する。本実施形態のサービス提供方法は、図5のフローチャートに示すように、サービス提供指示情報受付ステップS10と、デバイス識別情報識別ステップS20と、サービス実行ステップS30と、を有する。
【0050】
サービス提供指示情報受付ステップS10では、サービス提供装置1のサービス提供指示情報受付部20が、ユーザ識別情報と、当該ユーザ識別情報で特定されるユーザに対して所定のサービスを提供する指示を含む指示情報と、を有するサービス提供指示情報(図4参照)を受け付ける。
【0051】
例えば、ユーザAが通信デバイス2を利用して、電気通信網を介し、サービス提供装置1にサービス提供指示情報(図4参照)を送信する。すると、サービス提供装置1のサービス提供指示情報受付部20が、サービス提供指示情報(図4参照)を受信することで、サービス提供指示情報を受付ける。
【0052】
デバイス識別情報識別ステップS20では、ユーザ識別情報と、当該ユーザ識別情報で特定されるユーザが利用する通信デバイス2のデバイス識別情報と、を関連付けた識別情報(図3参照)を保持している識別情報保持部50を参照し、サービス提供指示情報(図4参照)に含まれるユーザ識別情報で特定されるユーザが利用する通信デバイス2のデバイス識別情報を識別する。
【0053】
例えば、サービス提供指示情報受付部20が図4に示すようなサービス提供指示情報を受付けると、デバイス識別情報識別部30はサービス提供指示情報に含まれるユーザ識別情報「山田太郎」を取得する。次に、デバイス識別情報識別部30は、取得したユーザ識別情報「山田太郎」をキーとして、識別情報保持部50が保持する識別情報(図3参照)を検索し、ユーザ識別情報「山田太郎」に関連付けられているデバイス識別情報「xxxxxooooxo@・・・」を、ユーザ識別情報「山田太郎」で特定されるユーザが利用する通信デバイス2のデバイス識別情報として識別する。
【0054】
サービス実行ステップS30では、デバイス識別情報識別ステップS20で識別したデバイス識別情報で特定される通信デバイス2を介して、サービス提供指示情報に含まれる指示情報で特定される所定のサービスを実行する。
【0055】
例えば、サービス提供指示情報受付部20が図4に示すようなサービス提供指示情報を受付けた場合、サービス実行部40は、サービス提供指示情報に記載されているコンテンツ特定情報「2010:公園にて・・・」で特定されるコンテンツを、コンテンツ記憶部60から取り出す。そして、サービス実行部40は、取り出したコンテンツを、デバイス識別情報識別ステップS20で識別したデバイス識別情報「xxxxxooooxo@・・・」で特定される通信デバイス2に送信する。
【0056】
なお、上記説明によれば、以下の発明の説明もなされている。
【0057】
コンピュータを、複数の通信デバイスと通信する通信手段、ユーザ識別情報と、当該ユーザ識別情報で特定されるユーザに対して所定のサービスを提供する指示を含む指示情報と、を有するサービス提供指示情報を受け付けるサービス提供指示情報受付手段、前記ユーザ識別情報と、当該ユーザ識別情報で特定されるユーザが利用する前記通信デバイスのデバイス識別情報と、を関連付けた識別情報を保持している識別情報保持手段を参照し、前記サービス提供指示情報に含まれる前記ユーザ識別情報で特定されるユーザが利用する前記通信デバイスの前記デバイス識別情報を識別するデバイス識別情報識別手段、前記デバイス識別情報識別手段が識別した前記デバイス識別情報で特定される前記通信デバイスを介して、前記サービス提供指示情報に含まれる前記指示情報で特定される所定のサービスを実行するサービス実行手段、として機能させるためのコンピュータプログラム。
【0058】
本実施形態によれば、サービス提供装置1は、識別情報保持部50が保持する識別情報(図3参照)を参照して、複数のユーザ各々が利用している通信デバイス2のデバイス識別情報を認識することができる。このため、本実施形態のサービス提供装置1は、ユーザから、サービスを提供する対象となるユーザのユーザ識別情報を受信すればよく、当該ユーザが利用している通信デバイス2のデバイス識別情報を受信する必要がない。
【0059】
IPアドレスや、Eメールアドレスなどからなるデバイス識別情報は、電子機器などの取り扱いが得意でないユーザにとって扱いにくい情報であるため、当該情報をユーザに送信させずに済む本実施形態によれば、電子機器などの取り扱いが得意でないユーザであっても容易に利用できるユーザフレンドリーなサービスが実現される。
【0060】
<実施形態2>
まず、図6を用いて、本実施形態のサービス提供システムの概要について説明する。
【0061】
本実施形態のサービス提供システムは、サービス提供装置1と、複数の通信デバイス2と、複数の出力装置3と、可搬型記憶装置4と、を有する。
【0062】
出力装置3は、コンテンツの入力を受付け、入力を受付けたコンテンツを、ディスプレイ、および/または、スピーカを介して出力するよう構成されており、例えば、デジタルフォトフレームなどが該当する。
【0063】
サービス提供装置1、複数の通信デバイス2、および、複数の出力装置3は、独立した網である電気通信網A乃至Cを介してデータの送受信を行う。なお、いずれの電気通信網にも繋がっていない出力装置3は、可搬型記憶装置4を利用したユーザ操作により、データの送受信を行うことができる。
【0064】
本実施形態のサービス提供装置1は、通信デバイス2を介して出力装置3にコンテンツを送信し、当該出力装置3を介してコンテンツを出力するサービス(以下、「コンテンツ出力サービス」という)を提供する。
【0065】
具体的には、本実施形態のサービス提供装置1は、例えばユーザAから、ユーザAが利用している通信デバイス2を介して、コンテンツ出力サービスを実行する指示と、送信する動画データ(コンテンツ)を特定する情報と、当該動画データ(コンテンツ)を提供する対象となるユーザの識別情報、例えばユーザBの識別情報を含むサービス提供指示情報を受付ける。なお、本実施形態においても、サービス提供装置1は、ユーザAから、ユーザBが利用している通信デバイス2の識別情報を受付ける必要はない。
【0066】
上記受付け後、サービス提供装置1は、識別情報保持部50を参照し、ユーザBの識別情報に関連付けられている通信デバイス2の識別情報、すなわち、ユーザBが利用している通信デバイス2の識別情報を認識する。そして、サービス提供装置1は、認識した通信デバイス2の識別情報を利用して、ユーザBが利用している通信デバイス2と通信し、(1)ユーザBが利用している通信デバイス2を経由して出力装置3にコンテンツを送信する、(2)ユーザBが利用している通信デバイス2を介して出力装置3の例えばIPアドレスを取得し、その後、直接当該出力装置3にコンテンツを送信する、または、(3)ユーザBが利用している通信デバイス2にコンテンツを送信し、当該通信デバイス2のメモリに記憶する。その後、可搬型記憶装置4を利用したユーザ操作により、出力装置3にコンテンツが入力される。
【0067】
このような本実施形態によれば、実施形態1と同様の作用効果を実現することができる。
【0068】
以下、本実施形態のサービス提供システムについて詳細に説明する。
【0069】
<<通信デバイス2>>
通信デバイス2は実施形態1と同様であるので、ここでの説明は省略する。
【0070】
<<出力装置3>>
出力装置3は、コンテンツの入力を受付け、入力を受付けたコンテンツを、ディスプレイおよび/またはスピーカを介して出力するよう構成されており、例えば、デジタルフォトフレームなどが該当する。なお、デジタルフォトフレームはあくまで一例であり、本実施形態の出力装置3は、コンテンツの入力を受付け、入力を受付けたコンテンツを出力可能に構成されているあらゆる出力装置とすることができる。また、出力手段は、ディスプレイおよび/またはスピーカを介した出力に限定されず、その他の出力手段であってもよい。
【0071】
<<サービス提供装置1>>
本実施形態のサービス提供装置1は、サービス実行部40の構成が異なる点以外は、実施形態1のサービス提供装置1と同様である。以下、本実施形態のサービス実行部40の構成について説明する。
【0072】
図7に本実施形態のサービス実行部40の機能ブロック図の一例を示す。
【0073】
図7に示す本実施形態のサービス実行部40は、接続指示部41と、第1コンテンツ出力部42と、を有する。
【0074】
接続指示部41は、デバイス識別情報識別部30が識別したデバイス識別情報で特定される通信デバイス2である第1の通信デバイス2に対して、当該第1の通信デバイス2と通信可能な出力装置3を検索し、当該出力装置3と通信状態となる指示を送る。なお、当該通信手段は特段制限されず、例えば近接無線通信などの無線通信であってもよい。
【0075】
当該指示を受信した第1の通信デバイス2は、自己が利用可能な電気通信網、例えば、近接無線通信網などを介して通信可能な出力装置3を検索する。第1の通信デバイス2と通信可能な出力装置3とは、第1の通信デバイス2が有する通信手段と同様の通信手段での通信が可能であり、かつ、その時点において第1の通信デバイス2と通信可能な状況(電源がON、電波が届く距離に存在など)にある出力装置3を意味する。第1の通信デバイス2は、通信可能な出力装置3を見つけると、当該出力装置3と通信状態になる。そして、通信状態になると、第1の通信デバイス2は、通信状態になったことを示す情報を、接続指示部41に送信する。
【0076】
第1コンテンツ出力部42は、接続指示部41が第1の通信デバイス2から出力装置3と通信状態になったことを示す情報を取得すると、第1の通信デバイス2を経由して、サービス提供指示情報に記載されているコンテンツ特定情報で特定されるコンテンツを、出力装置3に送信し、当該出力装置3を介してコンテンツを出力する。
【0077】
次に、図8に本実施形態のサービス実行部40の機能ブロック図の他の例を示す。
【0078】
図8に示すサービス実行部40は、アドレス取得指示部43と、第2コンテンツ出力部44と、を有する。
【0079】
アドレス取得指示部43は、デバイス識別情報識別部30が識別したデバイス識別情報で特定される通信デバイス2である第1の通信デバイス2に対して、サービス提供装置1と直接通信可能な出力装置3を検索し、当該出力装置3のアドレス情報を出力装置3から取得してサービス提供装置1に送信する指示を送る。サービス提供装置1と直接通信可能な出力装置3とは、サービス提供装置1が有する通信手段と同様の通信手段での通信が可能であり、かつ、その時点においてサービス提供装置1と通信可能な状況(電源がON、電波が届く距離に存在など)にある出力装置3を意味する。なお、当該指示の中には、サービス提供装置1が有する通信手段(例:インターネット)を識別する情報が含まれていてもよい。
【0080】
当該指示を受信した第1の通信デバイス2は、自己が利用可能な電気通信網、例えば、近接無線通信網などを介して通信可能な出力装置3を検索する。そして、通信可能な出力装置3を見つけると、当該出力装置3が、サービス提供装置1が利用可能な所定の電気通信網(例:インターネット)と繋がっているか確認する。当該出力装置3が所定の電気通信網(例:インターネット)と繋がっている場合、第1の通信デバイス2は、当該出力装置3から、当該出力装置3をその電気通信網(例:インターネット)上で識別するアドレス情報(例:IPアドレス、Eメールアドレスなど)を取得する。そして、第1の通信デバイス2は、取得した出力装置3を識別する情報を、アドレス取得指示部43に送信する。
【0081】
第2コンテンツ出力部44は、アドレス取得指示部43が第1の通信デバイス2から出力装置3のアドレス情報(例:IPアドレス、Eメールアドレスなど)を取得すると、取得したアドレス情報を利用して、サービス提供指示情報に記載されているコンテンツ特定情報で特定されるコンテンツを出力装置3に直接送信し、当該出力装置3を介してコンテンツを出力する。
【0082】
次に、図9に本実施形態のサービス実行部40の機能ブロック図の他の例を示す。
【0083】
図9に示すサービス実行部40は、接続指示部41と、第3コンテンツ出力部45と、を有する。
【0084】
接続指示部41は、図7を用いて説明した接続指示部41と同様である。
【0085】
第3コンテンツ出力部45は、接続指示部41が第1の通信デバイス2から出力装置3と通信状態となったことを示す情報を取得しない場合、第1の通信デバイス2に、サービス提供指示情報に記載されているコンテンツ特定情報で特定されるコンテンツを送信し、当該コンテンツを第1の通信デバイス2が有するメモリに記憶する。「接続指示部41が第1の通信デバイス2から出力装置3と通信状態となったことを示す情報を取得しない場合」とは、例えば、接続指示部41が第1の通信デバイス2に指示を送ってから所定時間経過しても出力装置3と通信状態となったことを示す情報を取得しない場合であってもよい。または、接続指示部41が第1の通信デバイス2に指示を送信後、出力装置3と通信状態となったことを示す情報を取得しない間所定時間おきに所定回数指示を送り、最後に指示を送ってから所定時間経過しても出力装置3と通信状態となったことを示す情報を取得しない場合であってもよい。
【0086】
かかる場合、ユーザは、第1の通信デバイス2に記憶されているコンテンツを可搬型記憶装置4に記憶し、当該可搬型記憶装置4内に記憶されているコンテンツを出力装置3に入力することで、当該出力装置3を介してコンテンツを出力することができる。
【0087】
なお、上記図7乃至9に示すサービス実行部40を2つ以上組み合わせて、サービス実行部40とすることもできる。
【0088】
<<適用例>>
以下、実施形態2のサービス提供システムの適用例を説明する。
【0089】
ここでは、Aさんが、自分の子供を撮影した動画データ(以下、単に「動画データ」という)を、遠方にいるBさんに、デジタルフォトフレーム(出力装置3)を介して視聴させる場合を例に、サービス提供システムの処理の流れを説明する。
【0090】
(1)Aさんは、携帯電話(通信デバイス2)を利用して、動画データをサービス提供装置に登録しておく。
【0091】
(2)次に、Aさんは、携帯電話(通信デバイス2)を利用して、コンテンツ出力サービスを実行する指示と、送信する動画データ((1)で登録した動画データ)を特定する情報と、当該動画データを提供する対象となるユーザ(Bさん)のユーザ識別情報と、を含むサービス提供指示情報をサービス提供装置1に送信する。
【0092】
(3)また、Aさんは、電話、Eメール、FAX等の手段を用いて、Bさんに、Bさんの携帯電話(通信デバイス2)を、近接無線通信ができるいずれかのデジタルフォトフレーム(出力装置3)の近くに持っていくよう伝える。
【0093】
(4)サービス提供指示情報を受付けたサービス提供装置1は、サービス提供指示情報の内容に基づき、当該動画データを提供する対象となるユーザ(Bさん)が利用する携帯電話(通信デバイス2)のデバイス識別情報を認識する。
【0094】
(5)次に、サービス提供装置1は、Bさんが利用する携帯電話(通信デバイス2)に、当該携帯電話(通信デバイス2)と通信可能ないずれかのデジタルフォトフレームを検索し、通信状態となる指示を送る。
【0095】
(6)すると、Bさんの携帯電話(通信デバイス2)は、近くに存在するデジタルフォトフレーム(出力装置3)と通信状態となり、その旨を示す情報を、サービス提供装置1に送信する。
【0096】
(7)その後、サービス提供装置1は、Bさんの携帯電話(通信デバイス2)を経由して、デジタルフォトフレーム(出力装置3)に動画データを送信し、デジタルフォトフレーム(出力装置3)が有するディスプレイおよびスピーカを介して、動画データを出力する。
【0097】
このように、本実施形態のサービス提供装置によれば、実施形態1と同様の作用効果を実現できるほか、さらに、サービスを受ける側のユーザ(例:コンテンツを受信する側のユーザ)が、電子機器の取り扱いが得意でないユーザであったとしても、容易に、当該ユーザにコンテンツを提供することができる。
【0098】
すなわち、本実施形態のサービス提供システムによれば、ユーザフレンドリーなサービスが実現される。
【符号の説明】
【0099】
1 サービス提供装置
2 通信デバイス
3 出力装置
4 可搬型記憶装置
10 通信部
20 サービス提供指示情報受付部
30 デバイス識別情報識別部
40 サービス実行部
41 接続指示部
42 第1コンテンツ出力部
43 アドレス取得指示部
44 第2コンテンツ出力部
45 第3コンテンツ出力部
50 識別情報保持部
60 コンテンツ記憶部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の通信デバイスと通信する通信手段と、
ユーザ識別情報と、当該ユーザ識別情報で特定されるユーザに対して所定のサービスを提供する指示を含む指示情報と、を有するサービス提供指示情報を受け付けるサービス提供指示情報受付手段と、
前記ユーザ識別情報と、当該ユーザ識別情報で特定されるユーザが利用する前記通信デバイスのデバイス識別情報と、を関連付けた識別情報を保持している識別情報保持手段を参照し、前記サービス提供指示情報に含まれる前記ユーザ識別情報で特定されるユーザが利用する前記通信デバイスの前記デバイス識別情報を識別するデバイス識別情報識別手段と、
前記デバイス識別情報識別手段が識別した前記デバイス識別情報で特定される前記通信デバイスを介して、前記サービス提供指示情報に含まれる前記指示情報で特定される所定のサービスを実行するサービス実行手段と、
を有するサービス提供装置。
【請求項2】
請求項1に記載のセービス提供装置において、
前記識別情報保持手段をさらに有するサービス提供装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載のサービス提供装置において、
前記サービス提供指示情報には、コンテンツを特定するコンテンツ特定情報が含まれ、
前記サービス実行手段は、
前記デバイス識別情報識別手段が識別した前記デバイス識別情報で特定される前記通信デバイスである第1の通信デバイスに対して、当該第1の通信デバイスと通信可能な出力装置を検索し、当該出力装置と通信状態となる指示を送る接続指示手段と、
前記接続指示手段が前記第1の通信デバイスから前記出力装置と通信状態となったことを示す情報を取得すると、前記第1の通信デバイスを経由して、前記出力装置に前記コンテンツ特定情報で特定される前記コンテンツを送信し、前記出力装置を介して前記コンテンツを出力する第1コンテンツ出力手段と、
を有するサービス提供装置。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか1項に記載のサービス提供装置において、
前記サービス提供指示情報には、コンテンツを特定するコンテンツ特定情報が含まれ、
前記サービス実行手段は、
前記デバイス識別情報識別手段が識別した前記デバイス識別情報で特定される前記通信デバイスである第1の通信デバイスに対して、前記サービス提供装置と直接通信可能な出力装置を検索し、当該出力装置のアドレス情報を前記出力装置から取得して前記サービス提供装置に送信する指示を送るアドレス取得指示手段と、
前記アドレス取得指示手段が前記第1の通信デバイスから前記出力装置のアドレス情報を取得すると、取得したアドレス情報を利用して、前記出力装置に前記コンテンツ特定情報で特定される前記コンテンツを送信し、前記出力装置を介して前記コンテンツを出力する第2コンテンツ出力手段と、
を有するサービス提供装置。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか1項に記載のサービス提供装置において、
前記サービス提供指示情報には、コンテンツを特定するコンテンツ特定情報が含まれ、
前記サービス実行手段は、
前記デバイス識別情報識別手段が識別した前記デバイス識別情報で特定される前記通信デバイスである第1の通信デバイスに対して、当該第1の通信デバイスと通信可能な出力装置を検索し、当該出力装置と通信状態となる指示を送る接続指示手段と、
前記接続指示手段が前記第1の通信デバイスから前記出力装置と通信状態となったことを示す情報を取得しない場合、前記第1の通信デバイスに前記コンテンツ特定情報で特定される前記コンテンツを送信し、前記コンテンツを前記第1の通信デバイスが有するメモリに記憶する第3コンテンツ出力手段と、
を有するサービス提供装置。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか1項に記載のサービス提供装置と、
前記サービス提供装置と通信可能な複数の通信デバイスと、
を有するサービス提供システム。
【請求項7】
請求項6に記載のサービス提供システムにおいて、さらに、
ユーザ識別情報と、当該ユーザ識別情報で特定されるユーザが利用する前記通信デバイスのデバイス識別情報と、を関連付けた識別情報を保持している識別情報保持手段を有し、前記サービス提供装置と通信可能な識別情報保持装置を有するサービス提供システム。
【請求項8】
ユーザ識別情報と、当該ユーザ識別情報で特定されるユーザに対して所定のサービスを提供する指示を含む指示情報と、を有するサービス提供指示情報を受け付けるサービス提供指示情報受付ステップと、
ユーザ識別情報と、当該ユーザ識別情報で特定されるユーザが利用する前記通信デバイスのデバイス識別情報と、を関連付けた識別情報を保持している識別情報保持手段を参照し、前記サービス提供指示情報に含まれる前記ユーザ識別情報で特定されるユーザが利用する前記通信デバイスの前記デバイス識別情報を識別するデバイス識別情報識別ステップと、
前記デバイス識別情報識別ステップで識別した前記デバイス識別情報で特定される前記通信デバイスを介して、前記サービス提供指示情報に含まれる前記指示情報で特定される所定のサービスを実行するサービス実行ステップと、
を有するサービス提供方法。
【請求項9】
コンピュータを、
複数の通信デバイスと通信する通信手段、
ユーザ識別情報と、当該ユーザ識別情報で特定されるユーザに対して所定のサービスを提供する指示を含む指示情報と、を有するサービス提供指示情報を受け付けるサービス提供指示情報受付手段、
前記ユーザ識別情報と、当該ユーザ識別情報で特定されるユーザが利用する前記通信デバイスのデバイス識別情報と、を関連付けた識別情報を保持している識別情報保持手段を参照し、前記サービス提供指示情報に含まれる前記ユーザ識別情報で特定されるユーザが利用する前記通信デバイスの前記デバイス識別情報を識別するデバイス識別情報識別手段、
前記デバイス識別情報識別手段が識別した前記デバイス識別情報で特定される前記通信デバイスを介して、前記サービス提供指示情報に含まれる前記指示情報で特定される所定のサービスを実行するサービス実行手段、
として機能させるためのコンピュータプログラム。
【請求項1】
複数の通信デバイスと通信する通信手段と、
ユーザ識別情報と、当該ユーザ識別情報で特定されるユーザに対して所定のサービスを提供する指示を含む指示情報と、を有するサービス提供指示情報を受け付けるサービス提供指示情報受付手段と、
前記ユーザ識別情報と、当該ユーザ識別情報で特定されるユーザが利用する前記通信デバイスのデバイス識別情報と、を関連付けた識別情報を保持している識別情報保持手段を参照し、前記サービス提供指示情報に含まれる前記ユーザ識別情報で特定されるユーザが利用する前記通信デバイスの前記デバイス識別情報を識別するデバイス識別情報識別手段と、
前記デバイス識別情報識別手段が識別した前記デバイス識別情報で特定される前記通信デバイスを介して、前記サービス提供指示情報に含まれる前記指示情報で特定される所定のサービスを実行するサービス実行手段と、
を有するサービス提供装置。
【請求項2】
請求項1に記載のセービス提供装置において、
前記識別情報保持手段をさらに有するサービス提供装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載のサービス提供装置において、
前記サービス提供指示情報には、コンテンツを特定するコンテンツ特定情報が含まれ、
前記サービス実行手段は、
前記デバイス識別情報識別手段が識別した前記デバイス識別情報で特定される前記通信デバイスである第1の通信デバイスに対して、当該第1の通信デバイスと通信可能な出力装置を検索し、当該出力装置と通信状態となる指示を送る接続指示手段と、
前記接続指示手段が前記第1の通信デバイスから前記出力装置と通信状態となったことを示す情報を取得すると、前記第1の通信デバイスを経由して、前記出力装置に前記コンテンツ特定情報で特定される前記コンテンツを送信し、前記出力装置を介して前記コンテンツを出力する第1コンテンツ出力手段と、
を有するサービス提供装置。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか1項に記載のサービス提供装置において、
前記サービス提供指示情報には、コンテンツを特定するコンテンツ特定情報が含まれ、
前記サービス実行手段は、
前記デバイス識別情報識別手段が識別した前記デバイス識別情報で特定される前記通信デバイスである第1の通信デバイスに対して、前記サービス提供装置と直接通信可能な出力装置を検索し、当該出力装置のアドレス情報を前記出力装置から取得して前記サービス提供装置に送信する指示を送るアドレス取得指示手段と、
前記アドレス取得指示手段が前記第1の通信デバイスから前記出力装置のアドレス情報を取得すると、取得したアドレス情報を利用して、前記出力装置に前記コンテンツ特定情報で特定される前記コンテンツを送信し、前記出力装置を介して前記コンテンツを出力する第2コンテンツ出力手段と、
を有するサービス提供装置。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか1項に記載のサービス提供装置において、
前記サービス提供指示情報には、コンテンツを特定するコンテンツ特定情報が含まれ、
前記サービス実行手段は、
前記デバイス識別情報識別手段が識別した前記デバイス識別情報で特定される前記通信デバイスである第1の通信デバイスに対して、当該第1の通信デバイスと通信可能な出力装置を検索し、当該出力装置と通信状態となる指示を送る接続指示手段と、
前記接続指示手段が前記第1の通信デバイスから前記出力装置と通信状態となったことを示す情報を取得しない場合、前記第1の通信デバイスに前記コンテンツ特定情報で特定される前記コンテンツを送信し、前記コンテンツを前記第1の通信デバイスが有するメモリに記憶する第3コンテンツ出力手段と、
を有するサービス提供装置。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか1項に記載のサービス提供装置と、
前記サービス提供装置と通信可能な複数の通信デバイスと、
を有するサービス提供システム。
【請求項7】
請求項6に記載のサービス提供システムにおいて、さらに、
ユーザ識別情報と、当該ユーザ識別情報で特定されるユーザが利用する前記通信デバイスのデバイス識別情報と、を関連付けた識別情報を保持している識別情報保持手段を有し、前記サービス提供装置と通信可能な識別情報保持装置を有するサービス提供システム。
【請求項8】
ユーザ識別情報と、当該ユーザ識別情報で特定されるユーザに対して所定のサービスを提供する指示を含む指示情報と、を有するサービス提供指示情報を受け付けるサービス提供指示情報受付ステップと、
ユーザ識別情報と、当該ユーザ識別情報で特定されるユーザが利用する前記通信デバイスのデバイス識別情報と、を関連付けた識別情報を保持している識別情報保持手段を参照し、前記サービス提供指示情報に含まれる前記ユーザ識別情報で特定されるユーザが利用する前記通信デバイスの前記デバイス識別情報を識別するデバイス識別情報識別ステップと、
前記デバイス識別情報識別ステップで識別した前記デバイス識別情報で特定される前記通信デバイスを介して、前記サービス提供指示情報に含まれる前記指示情報で特定される所定のサービスを実行するサービス実行ステップと、
を有するサービス提供方法。
【請求項9】
コンピュータを、
複数の通信デバイスと通信する通信手段、
ユーザ識別情報と、当該ユーザ識別情報で特定されるユーザに対して所定のサービスを提供する指示を含む指示情報と、を有するサービス提供指示情報を受け付けるサービス提供指示情報受付手段、
前記ユーザ識別情報と、当該ユーザ識別情報で特定されるユーザが利用する前記通信デバイスのデバイス識別情報と、を関連付けた識別情報を保持している識別情報保持手段を参照し、前記サービス提供指示情報に含まれる前記ユーザ識別情報で特定されるユーザが利用する前記通信デバイスの前記デバイス識別情報を識別するデバイス識別情報識別手段、
前記デバイス識別情報識別手段が識別した前記デバイス識別情報で特定される前記通信デバイスを介して、前記サービス提供指示情報に含まれる前記指示情報で特定される所定のサービスを実行するサービス実行手段、
として機能させるためのコンピュータプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【公開番号】特開2012−38204(P2012−38204A)
【公開日】平成24年2月23日(2012.2.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−179624(P2010−179624)
【出願日】平成22年8月10日(2010.8.10)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年2月23日(2012.2.23)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年8月10日(2010.8.10)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】
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