サーフボードキャリア
【課題】車室内に簡単に装着できるサーフボードキャリアを提供する。
【解決手段】サーフボードキャリア200は、カン201の中央の棒体に取付けバンド202の一端を固定し、取付けバンド202が第一環203を形成し、その末端部204はカン201の一端の棒体にて固定される。取付けバンド202は、バックル205に通されて所定位置にて固定される。カン201の他方の棒体には、バンド212の一端が固定され、バンド212はバックル205の上面側に通され固定される。サンバイザーを引き下げて、取付けバンド202により形成した第一環203をサンバイザーに巻き付けて当該サンバイザーを締め付ける。そして、バンド212により構成した第二環221にサーフボードを差し込んでベルト212の末端部を引っ張って締め付ける。これにより車に対して簡単に装着できる。
【解決手段】サーフボードキャリア200は、カン201の中央の棒体に取付けバンド202の一端を固定し、取付けバンド202が第一環203を形成し、その末端部204はカン201の一端の棒体にて固定される。取付けバンド202は、バックル205に通されて所定位置にて固定される。カン201の他方の棒体には、バンド212の一端が固定され、バンド212はバックル205の上面側に通され固定される。サンバイザーを引き下げて、取付けバンド202により形成した第一環203をサンバイザーに巻き付けて当該サンバイザーを締め付ける。そして、バンド212により構成した第二環221にサーフボードを差し込んでベルト212の末端部を引っ張って締め付ける。これにより車に対して簡単に装着できる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、サーフボードを簡単に自動車の車内に収容するためのサーフボードキャリアに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の車内収納ボードラックとして、特許文献1に記載のものが知られている。この車内収納ボードラック500は、図36に示すように、ワンボックス車の片側の壁501に2つのラックレール502をビスなどで縦方向に取り付け、このラックレール502にボードラック504を二段に取り付けたものである。各ボードラック504は、その両側にフック506を有すると共にその一端にスライド部503を有する。当該スライド部503は、伸縮ゴムの作用によりサーフボードSのサイズに合わせて伸縮可能である。
【0003】
この車内収納ボードラック500では、サーフボードSを、ボードラック504上に渡すと共に、伸縮ゴムの作用によりフック506でサーフボードSを挟み込んで固定する。このようにしてワンボックス車内において2枚のサーフボードをボードラック504上にそれぞれ重ねて収納する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001−180383号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記従来の車内収納ボードラック500は、車内の壁501に直接ビス等により固定しなければならないため、取り付け可能な車種が限定される上、取り付け工数と時間がかかるという問題点がある。また、サーフボードSを重ねて収納するため、乗車人数が制限されてしまうという問題点がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
そこで、この発明のサーフボードキャリアは、車内において上下二重に渡されたバンドと、車内の一方側の側方上部のアシストグリップに係止すると共に前記バンドの一端部を固定し且つその末端部が通り所定位置で固定するバックルを有する第一のフックその他の係止手段と、車内の反対側の側方上部のアシストグリップに係止すると共に前記バンドの折り返し部を保持する保持部を有する第二のフックその他の係止手段と、車内に渡されたバンドの上下を所定位置で留める留め具とを備えたことを特徴とする。
【0007】
また、この発明に係るサーフボードキャリアは、上記発明において、前記第二の係止手段の保持部は、本体に平面部と屈曲部を有すると共に、ハンドルの回転軸に軸方向に複数の突起を設け、ハンドルを閉じた状態で一の突起が前記平面部に、他の突起が前記屈曲部に対向するバックルであることを特徴とする。
【0008】
また、この発明に係るサーフボードキャリアは、上記発明において、前記突起は、頂部が半円柱形状であることを特徴とする。
【0009】
また、この発明に係るサーフボードキャリアは、上記発明において、前記留め具は、バンドに沿って移動し且つ所定位置にてバンドの上下を留め得る構造であり、当該留め具はバンドに対して複数設けられていることを特徴とする。
【0010】
また、この発明に係るサーフボードキャリアは、上記発明において、前記留め具は、本体に平面部を有すると共にハンドルの回転軸に軸方向に突起を設け、ハンドルを閉じた状態で突起が前記平面部に対向するバックルであることを特徴とする。
【0011】
また、この発明に係るサーフボードキャリアは、上記発明において、前記突起は、頂部が半円柱形状であることを特徴とする。
【0012】
また、この発明に係るサーフボードキャリアは、上記発明において、前記留め具は、断面がI形状であり、上下のつばに前記バンドを通す穴がそれぞれ2つ設けられ、少なくとも胴体表面はゴム又は合成樹脂であることを特徴とする。
【0013】
また、この発明に係るサーフボードキャリアは、上記発明において、前記留め具は、ゴム又は合成樹脂製の眼鏡形状のリングであることを特徴とする。
【0014】
また、この発明に係るサーフボードキャリアは、上記発明において、前記留め具は、2つの平面板を蝶番状にし、一方の平面板が他方の平面板の端部に係合する鍵状部を有することを特徴とする。
【0015】
また、この発明に係るサーフボードキャリアは、上記発明において、前記第二の係止手段を通したバンドの末端部にバンド固定具を設けたことを特徴とする。
【0016】
また、この発明に係るサーフボードキャリアは、上記発明において、前記バンド固定具は、バンドに差し込んで固定できるクリップ構造であることを特徴とする。
【0017】
また、この発明に係るサーフボードキャリアは、上記発明において、前記バンド固定具は、バンドのうち第二の係止手段に挿通されていない部分に設けたレールと、当該レールに対して嵌め込んで固定され且つ前記バンドの末端部に設けられた固定部と、を有することを特徴とする。
【0018】
また、この発明に係るサーフボードキャリアは、サンバイザーに巻きつけて固定する取付けバンドと、当該取付けバンドに設けたバックルと、バンドの一端が前記取付けバンドに直接または間接に取り付けられ、その末端部が前記バックルを通り所定位置で固定されるバンドと、を備えたことを特徴とする。
【0019】
また、この発明に係るサーフボードキャリアは、上記発明において、前記バックルは、取付けバンドを通して所定位置で固定する小固定部を備え、前記バックルは、本体に平面部と屈曲部を有すると共に、ハンドルの回転軸に軸方向に複数の突起を設け、ハンドルを閉じた状態で一の突起が前記平面部に、他の突起が前記屈曲部に対向する構造を備えたことを特徴とする。
【0020】
また、この発明に係るサーフボードキャリアは、上記発明において、前記バックルを通したバンドの末端部にバンド固定具を設けたことを特徴とする。
【0021】
また、この発明に係るサーフボードキャリアは、上記発明において、前記バンド固定具は、バンドに差し込んで固定できるクリップ構造であることを特徴とする。
【0022】
また、この発明に係るサーフボードキャリアは、上記発明において、前記バンド固定具は、バンドのうちバックルに挿通されていない部分に設けたレールと、当該レールに対して嵌め込んで固定され且つ前記バンドの末端部に設けられた固定部と、を有することを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】この発明の実施の形態1にかかるサーフボードキャリアを示す斜視図である。
【図2】図1に示したサーフボードキャリアのフックを示す斜視図である。
【図3】図1に示したサーフボードキャリアのフックを示す斜視図である。
【図4】第一フック1の最適例を示す斜視図である。
【図5】図4に示した第一フックの断面図である。
【図6】図2に示したフックの一方の断面図である。
【図7】留め具を示す斜視図である。
【図8】パッドの使用状態を示す説明図である。
【図9】パッドを示す斜視図である。
【図10】バンドの端部を固定するためのバンド固定具の一例を示す斜視図である。
【図11】図8に示したバンド固定具の断面図である。
【図12】バンドの端部を固定するためのバンド固定具の別の一例を示す斜視図である。
【図13】図10に示したバンド固定具の断面図である。
【図14】バンドの端部を固定するためのバンド固定具の別の一例を示す斜視図である。
【図15】留め具の別の例を示す斜視図である。
【図16】図13の留め具の組立図である。
【図17】留め具の別の例を示す斜視図である。
【図18】図17の留め具の組立図である。
【図19】図17の留め具の使用状態を示す断面図である。
【図20】留め具の別の例を示す側面図である。
【図21】留め具の別の例を示す上面図である。
【図22】留め具の別の例を示す正面図である。
【図23】留め具の別の例を示す斜視図である。
【図24】図20の留め具の使用状態を示す斜視図である。
【図25】フックに代えてバンドで取り付けを行う場合の一例を示す説明図である。
【図26】フックに代えてバンドで取り付けを行う場合の一例を示す説明図である。
【図27】フックに代えてバンドで取り付けを行う場合の別の例を示す説明図である。
【図28】フックに代えてバンドで取り付けを行う場合の別の例を示す説明図である。
【図29】図18のバンドを用いた場合の変形例である。
【図30】留め具としてゴムリングを用いた場合の一例を示す説明図である。
【図31】この発明の実施の形態2にかかるサーフボードキャリアの使用状態を示す斜視図である。
【図32】サーフボードキャリアの斜視図である。
【図33】バックルの断面図である。
【図34】バックルの最適例を示す斜視図である。
【図35】図31のバックルの下方からの斜視図である。
【図36】図31のバックルの使用状態を示す断面図である。
【図37】図31のバックルの使用状態を示す断面図である。
【図38】図12に示したバンド固定具を実施の形態2に係るサーフボードキャリアに用いた例を示す斜視図である。
【図39】従来のボードラックを示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
図1は、この発明の実施の形態1にかかるサーフボードキャリアを示す斜視図である。また、図1は、このサーフボードキャリアの使用状態を示す。図2及び図3は、図1に示したサーフボードキャリアのフックを示す斜視図である。
【0025】
このサーフボードキャリア100は、自動車の室内の天井のドア付近の左右に設けたアシストグリップHの間にバンド3を二重に渡し、このバンド3の間にサーフボードSを差し入れて保持する構成である。図中右側のアシストグリップHには第一フック1が設けられ、バンド3の一端が第一フック1に固定されている。この第一フック1から伸びたバンド3は、第二フック2の通し部21を通されて下方側に折り返され、再び第一フック1のバックル11に挿通され、所定の位置で固定される。これによりバンド3がアシストグリップHの両側から二重に渡された状態になり、この上下のバンド3は、留め具4により2箇所の所定位置で留められている。一方、バンド3の端部には、バンド固定具5が設けられている。
【0026】
第一フック1は、アシストグリップHを掴む環状部10と、バックル11と、バンド3の一端を固定する梁部12とを備えている。環状部10は、円管形状の一部に軸方向の開放部13を備え、その開放部13の可動片14が内側に回動することで、アシストグリップHを環状部10の内部に入れることができ、前記開放部13の可動片14は外側には回動せず、これを外側に回動させるには軸15を押す必要がある。これにより、環状部10をアシストグリップHから取り外すことができる。
【0027】
バックル11は、図3の断面図に示すように、回転軸16の周面に断面が台形の2つの突起17が並んで形成されている。ガイド面は、平面部18と、その端部が屈曲した屈曲面19を有する。各突起17は、回転軸16が回転することでガイド面の平面部18及び屈曲部19にそれぞれ対向する。ハンドル110は、この回転軸16から延出している。前記屈曲部19の先には、ガイド用の梁部111が設けられている。この梁部111は、前記ハンドル110のストッパーとして機能する。
【0028】
バンド3の一端部は、梁部12と環状部10との間を通されてバンド自体に縫い付けられ、当該梁部12に対して固定されている。バンド3の末端部は、バックル11の平面部18と回転軸16との間を通り、屈曲部19とガイド用の梁部111との間、当該梁部111と環状部10との間を通って、外側に出される。ハンドル110の開放位置でバンド3はフリーであってその長さを調整できる。所定の長さとなったときに、ハンドル110を梁部111に当たるまで回転させると、バンド3が前記突起17と平面部18及び屈曲部19との間に挟まれて、固定される。バンド3は、2つの突起17により平面部18及び屈曲部19に押し付けられて固定されるので、2つの部分で挟まれる結果となり、よってその固定がより強固になる。
【0029】
図4は、第一フック1の最適例を示す斜視図である。図5は、図4に示した第一フックの断面図である。この第一フック300は、アシストグリップHを掴む環状部310と、バックル311と、バンド3の一端を固定する梁部312bとを備えている。バックル311は、壁353と平面部318と梁部312から主に構成された略箱状の本体350を有する。梁部312は、バックル311の壁353の間に形成され且つバックル311のハンドル側とは反対側であってバックル311の下部に位置すると共に環状部310の反対側に設けられる。また、この梁部312bの上には別の梁部312aが壁の間に設けられている。この梁部312aは、壁353から突出して長手の突起部354を形成している(梁部312aの一部が突起部354となる)。この突起部354により、サーフボードとの接触を受け持ち、本体350やハンドル310等に影響を与えないようにしている。なお、図示しないが、この突起部354の表面にゴム等の弾性部材を設けても良い。
【0030】
前記環状部310は、円管形状の一部に軸方向の開放部313を備え、その開放部313の可動片314が内側に回動することで、アシストグリップHを環状部310の内部に入れることができ、前記開放部313の可動片314は外側には回動せず、これを外側に回動させるには軸315を押す必要がある。これにより、環状部310をアシストグリップHから取り外すことができる。
【0031】
バックル311は、図5の断面図に示すように、回転軸316の周面に断面が台形の2つの突起317が並んで形成されている。ガイド面は、平面部318と、その端部が屈曲した屈曲部319を有する。各突起317は、回転軸316が回転することでガイド面の平面部318及び屈曲部319にそれぞれ対向する。ハンドル310は、この回転軸316から延出している。回転軸316の軸方向両側には、軸356が突出しており、この軸356を壁353に設けた軸受穴352に嵌め込むことでハンドル310をバックル311の本体350に取り付ける。前記屈曲部319の先には、ガイド用の棒体351が設けられている。この棒体351は、前記ハンドル510のストッパーとして機能すると共に、バンド3のガイドとして機能する。また、この棒体351は壁353に対して回転自在に軸受穴357に通されて支持されており、バンド3をガイドし易いようにしている。
【0032】
バンド3の一端部は、梁部312bと平面部318との間を通されてバンド自体に縫い付けられ、当該梁部312bに対して固定されている。バンド3の末端部は、バックル311の梁部312aと梁部312bとの間から内部に入り、平面部318と回転軸316との間を通り、屈曲部319とガイド用の棒体351との間、当該棒体351と環状部310との間を通って、外側に出される。ハンドル310の開放位置でバンド3はフリーであってその長さを調整できる。所定の長さとなったときに、ハンドル310を棒体351に当たるまで回転させると、バンド3が前記突起317と平面部318及び屈曲部319との間に挟まれて、固定される。バンド3は、2つの突起317により平面部318及び屈曲部319に押し付けられて固定されるので、2つの部分で挟まれる結果となり、よってその固定がより強固になる。
【0033】
図6は、第二フックを示す斜視図である。第二フック2は、アシストグリップHを掴む環状部20と、バンド3の折り返し部となる、全体の長さとして略中間位置を通して保持する梁部22とを備えている。環状部20は、円管形状の一部に軸方向の開放部23を備え、その開放部23の可動片24が内側に回動することで、アシストグリップHを環状部20の内部に入れることができ、前記開放部23の可動片24は外側には回動せず、これを外側に回動させるには軸25を押す必要がある。これにより、環状部20をアシストグリップHから取り外すことができる。バンド3は、梁部22と環状部20との間21を通されて保持される。
【0034】
留め具4は、図7に示すように、断面がI字型であり、上下のつば部分41が長方形であって長手方向に並んで長方形の穴42が設けられている。この穴42はバンド3を通し得る寸法とする。また、胴部分43はサーフボードSを傷つけないようにゴムでコーティングされている。なお、つば部分41もゴムでコーティングしてもよい。バンド3は、つば部分41の下側から一方の穴42に差し込まれ、他方の穴42に外側から再び差し込まれ、バンド3の所定位置にて固定される。図1に示すように、前記バンド3は上下二重に渡されており、この留め具4の上下のつば部分41に上下のバンド3をそれぞれ通すことで、上下のバンド3を留めることができ、且つ、その留め位置を調整することでサーフボードSを挟み込むことができる。具体的には、図1に示すように、バンド3の上下を留め具4で接続して上下方向に留めると共に所定位置にずらして移動し、サーフボードSが第一フック1または第二フック2と留め具との間で挟まれるようになる。
【0035】
なお、サーフボードSと第一フック1又は第二フック2と接触して傷が付かないようにするため、図8及び図9に示すような、シリコンゴム製のパッド6を挟むようにしてもよい。このパッド6は、長方形の本体61に2つの穴62を並行して設けてあり、上に位置するバンド3が一方の穴62に、下に位置するバンド3が他方の穴62に通され、第一フック1又は第二フック2(図8は、第二フック2側に設けた例を示している。)近傍に配置される。
【0036】
図10は、バンドの端部を固定するためのバンド固定具の一例を示す斜視図である。図11は、そのバンド固定具の断面図である。このバンド固定具5は、バンド3のうち第一フック1のバックル11に挿通されていない部分にレール51が設けられ、このレール51の両側に形成された複数の凹部52に対してホルダー53の凸部54を嵌め込むようにし、全体としてホルダー53でレール51を挟み付けることでバンド3の端部をバンド3に対して固定する。図11に示すように、ホルダー53の上面には山形のつまみ部55が形成され、下面両側には2つの足56が形成され当該足56の先端に球状の凸部54が形成されている。この凸部54がレール51側面に形成した所定の凹部52に嵌り込まれる。この凹部52はレール51側面に複数設けられているから、バンド3の末端部の長さに合わせて適切な位置で固定することができる。
【0037】
図12は、バンドの端部を固定するためのバンド固定具の別の一例を示す斜視図である。図13は、そのバンド固定具の断面図である。このバンド固定具56は、バンド3のうち第一フック1のバックル11に挿通されていない部分にレール57が設けられ、このレール57の内側に直線状の凹部58が形成され、且つ、その側壁に沿って溝59が形成されている。バンド3の末端部には、碁石のような形状をした嵌め込み部151と、はんこの柄のようなつまみ152と、これらをバンド端部に接続する角カン153と、からなる。
【0038】
つまみ152を持って嵌め込み部151をレール57に押し込むと、嵌め込み部151が弾性変形して、図13に示すように、嵌め込み部151の端部がレール57の内側の溝59に嵌り込む。これにより、バンド3の端部がバンド3に対して固定される。この嵌め込み部151の嵌め込み位置は自在に変更調整できるので、バンド3の末端部の長さに合わせて適切な位置で固定することができる。
【0039】
図14は、バンドの端部を固定するためのバンド固定具の別の一例を示す斜視図である。このバンド固定具154は、札クリップ形状のクリップ部155をバンド端部に取り付けた構造であり、上面にはつまみ156が設けられている。下面157(サーフボードSが保持される側の面)は、サーフボードSに傷をつけないように、シリコンゴムでコーティングがされている。クリップ部155の上面158の内側には、複数の突起159が形成されている。この突起159は、バンド3に食い込んで当該バンド3に対してクリップ部155が確実に固定されるように作用する。このバンド固定具154は、バンド3のうち第一フック1のバックル11に挿通されていない部分に、特に何も設ける必要がない。即ち、クリップ部155を当該バンド3の部分に差し込むだけで、バンド末端部が固定され得る。
【0040】
図15は、留め具の別の例を示す斜視図である。図16は、図15の留め具の組立図である。この留め具7はバックル構造であり、平面部71を有する本体72の両側の壁73の間に梁部74を有し、この壁72に対してハンドル75がプラグ76を軸として回転可能に設けられる。回転軸77の軸方向には2つの半円柱状の突起78が形成されている。前記梁部74は、ハンドル75のストッパーとして機能する。ハンドル75がストッパーに当たっている状態で前記突起78が平面部71に対向し、この状態でバンド3を固定できる。前記梁部74と平面部71との間隔は、バンド3を二重にして通すことができる寸法とする。
【0041】
図15に示すように、回転軸77と本体72の平面部71と、および、梁部74と平面部71との間に上下のバンド3を通し、ハンドル75を開いてバンド3を非固定状態にして解放すれば、この留め具7をバンド3に沿って移動でき、所定の位置にてハンドル75を閉めることで固定できる。ハンドル75を梁部74に当たるまで回転させると、バンド3が前記突起78と平面部71との間に挟まれて、固定される。バンド3は、2つの突起78により平面部71に押し付けられて固定されるので、2つの部分で挟まれる結果となり、よってその固定がより強固になる。
【0042】
この留め具7は、図1に示した留め具4と同じ使用方法によりサーフボードSを保持できる。即ち、バンド3に沿って留め具7を移動し、当該留め具7と第一フック1または第二フック2との間隔を、サーフボードSをバンド3の上下の間に差し込んで保持するに適した寸法にし、ハンドル75を閉めて固定する。これにより、サーフボードSの大きさに合わせることができるので、サーフボードSをしっかりと保持できる。また、バックル式なので、ワンタッチで調整ができるので便利である。また、この留め具7と前記図8及び図9に示すようなパッド6を併用することもできる(図示省略)。
【0043】
図17は、留め具の別の例を示す斜視図である。図18はその組立図、図19は、使用状態を示す断面図である。この留め具370はバックル構造であり、平面部371を有する本体372の両側の壁373の間の上部に梁部380を有する。ハンドル375は、回転軸77に設けた軸を軸受穴381に嵌め込むかたちで本体372に回転可能に支持される。回転軸377の表面の軸方向には2つの半円柱状の突起378が形成されている。また、本体372の両側の壁373の間の上部(梁部380と反対側)には、ハンドル375のストッパーとして機能する棒体374が設けられている。ハンドル375がストッパーに当たっている状態で前記突起378が平面部371に対向し、この状態でバンド3を固定できる。前記梁部380と平面部371との間隔および棒体374と平面部371との間隔は、バンド3を二重にして通すことができる寸法とする。なお、前記棒体374は、壁373に対して回転可能に軸支されており、バンド3を通す際に回転して当該バンド3を挿入しやすくなっている。
【0044】
また、本体372の一方側(回転軸327が設けられている側)には、突起部379が設けられている。上部の突起部379は、梁部380の一部が本体372から突出することにより形成され、下部の突起部379は平面部371の一部が本体372から突出することにより形成される。なお、この突起部379の表面にゴム等の弾性部材を設けても良い(図示省略)。この突起部379により、サーフボードとの接触を受け持ち、本体372やハンドル375等に影響を与えないようにしている。このため、この突起部379が形成されている側にサーフボードが位置するようにする。
【0045】
図19に示すように、回転軸377と本体372の平面部371と、および、棒体374と平面部371との間に上下のバンド3を通し、ハンドル375を開いてバンド3を非固定状態にして解放すれば、この留め具370をバンド3に沿って移動でき、所定の位置にてハンドル375を閉めることで固定できる。ハンドル375を棒体374に当たるまで回転させると、バンド3が前記突起378と平面部371との間に挟まれて、固定される。バンド3は、2つの突起378により平面部371に押し付けられて固定されるので、2つの部分で挟まれる結果となり、よってその固定がより強固になる。
【0046】
この留め具370は、図1に示した留め具4と同じ使用方法によりサーフボードSを保持できる。即ち、バンド3に沿って留め具370を移動し、当該留め具370と第一フック1または第二フック2との間隔を、サーフボードSをバンド3の上下の間に差し込んで保持するに適した寸法にし、ハンドル375を閉めて固定する。これにより、サーフボードSの大きさに合わせることができるので、サーフボードSをしっかりと保持できる。また、バックル式なので、ワンタッチで調整ができるので便利である。また、この留め具370と前記図8及び図9に示すようなパッド6を併用することもできる(図示省略)。
【0047】
図20は、留め具の別の例を示す側面図である。図21はその上面図、図22は、その正面図である。この留め具480はバックル構造であり、平面部481を有する本体482の両側の壁483の間の上部に梁部480を有する。ハンドル485は、回転軸487に設けた軸を軸受穴481に嵌め込むかたちで本体482に回転可能に支持される。回転軸487の表面の軸方向には2つの半円柱状の突起488が形成されている。この突起488は、前記回転軸487の径方向から偏心して設けられている。即ち、突起488の突出方向が径方向上にあるのではなく、この径方向上からハンドル485側にずれて設けられている。これによりベルト3の保持力が増す。
【0048】
また、本体482の両側の壁483の間の上部には、ハンドル485のストッパーとして機能する梁部490が設けられている。ハンドル485がストッパーに当たっている状態で前記突起488が平面部481に対向し、この状態でバンド3を固定できる。なお、ハンドル485を閉じた状態で、当該ハンドル485は本体482の壁483の内側に入るようになる。前記梁部480,490と平面部481との間隔は、バンド3を二重にして通すことができる寸法とする。
【0049】
また、本体482の両側には、突起部489,484が設けられている。上部の突起部484は、梁部490の一部が本体482から突出することにより形成され、下部の突起部484は平面部481の一部が本体482から突出することにより形成される。なお、この突起部489,484の表面にゴム等の弾性部材を設けても良い(図示省略)。この突起部489,484により、サーフボードとの接触を受け持ち、本体482やハンドル485等に影響を与えないようにしている。このため、この突起部489,484が形成されている側にサーフボードが位置するようにする。更に、梁部490から突出した突起部484の端部には、切り欠き491が設けられ、ハンドル485を閉じた状態で当該ハンドル485を手で引っ掛けやすいようになっている。
【0050】
図20に示すように、回転軸487と本体482の平面部481との間に上下のバンド3を通し、ハンドル485を開いてバンド3を非固定状態にして解放すれば、この留め具480をバンド3に沿って移動でき、所定の位置にてハンドル485を閉めることで固定できる。ハンドル485を梁部490に当たるまで回転させると、バンド3が前記突起488と平面部481との間に挟まれて、固定される。バンド3は、2つの突起488により平面部481に押し付けられて固定されるので、2つの部分で挟まれる結果となり、よってその固定がより強固になる。
【0051】
図23は、留め具の別の例を示す斜視図である。図24は、使用状態を示す斜視図である。この留め具390は、2つの平面板391,392を合わせた構造であり、平面板同士の一辺395を回転可能に接続して蝶番のような構造とし、一方の平面板391の端部にバンド3の端縁が引っかかるような鍵状部393を設け、他方の平面板392の端部には、前記平面板391の端部に覆いかぶさるような鍵状部394が設けられる。なお、平面板391,392の内側(バンド3の当接面)には、滑り止めの凹凸やゴム等を設けることができる(図示省略)。
【0052】
この留め具390は、図24に示すように、バンド3を二重にして間に置き、一方の平面板391によりその鍵状部392と回転支持する一辺395との間にバンド3が収まるようにし、他方の平面板392により一方の平面板391の端部に対して鍵状部394によって係合し、バンド3を固定する。当該固定をサーフボードSの大きさに合わせて行うことで、サーフボードSをしっかりと保持できる。この留め具390は、簡単な構造で且つ簡単に固定位置を変更できる。
【0053】
(変形例)
図25および図26は、フックに代えてバンドで取り付けを行う場合の一例を示す説明図である。このサーフボードキャリアは、上記第一フック1及び第二フック2の代わりに、第一バンド181(図25)、第二バンド182(図26)によりアシストグリップHに対してバンド3を取り付ける構造である。その他の構成は上記サーフボードキャリア100と同じ構成であるので説明を省略する。このサーフボードキャリアは、第一フック1の代わりとして、バンド3の一端を日の字形状のカン183の一端の棒体に固定し、折り返してきたバンド3を中央の棒体を通し、図示しないバンド固定具(例えば、図10から図19に示すバンド固定具)により固定する。カン183の他端には、バンド184と一般のベルトに用いるバックル185とが設けられ、バンド184をアシストグリップHに通してバックル185で固定している。
【0054】
また、第二フック2の代わりとして、日の字形状のカン186の一端にバンド3を通し、ここで折り返してバンド3を保持し、一方、中央の棒体にはバンド187が固定され、当該バンド187はアシストグリップHを通され、カン186の他端に固定したバンドに設けたバックル189により固定される。係る構造であっても、サーフボードキャリアを車内に取り付けることができる。
【0055】
図27および図28は、フックに代えてバンドで取り付けを行う場合の別の例を示す説明図である。このサーフボードキャリアは、上記図25及び図26に示した例のバックル185,189の代わりに、ベルト穴に棒状のフックを通して固定する古典的なものを用いたものである。即ち、上記第一フック1及び第二フック2の代わりに、第一バンド191(図27)、第二バンド192(図28)によりアシストグリップHに対してバンド3を取り付ける構造である。なお、第二バンド192については、図29に示すように、バンド3をアシストグリップH自体に通すことで省略することもできる。
【0056】
図30は、上記留め具としてゴムリングを用いた場合の一例を示す説明図である。このサーフボードキャリアは、8の字形状あるいは眼鏡形状のゴムリング171のリング穴にバンド3の上下を通し、上下二重に渡したバンド3を左右で分割し、この分割した左右のバンド3の間にサーフボードSを差し込んで保持する。その他の構成は、図1のサーフボードキャリア100と同じであるので説明を省略する。このサーフボードキャリアでは、簡単な構造でサーフボードSを保持できる。
【0057】
サーフボードキャリア100は、図1に示したように、車の前後のアシストグリップHに2つ取付け、バンド3の間にサーフボードSの前部と後部とを差し入れて保持することができるので、ルーフに沿ってサーフボードSを収納できる。このため、乗車人数を制限することがない。また、車内への取り付けは、フックやバンド等の係止手段をアシストグリップに取り付けるだけなので、簡単であり且つビス等での固定が不要である。
【0058】
(実施の形態2)
図31は、この発明の実施の形態2にかかるサーフボードキャリアの使用状態を示す斜視図である。図32は、サーフボードキャリアの斜視図である。図33は、バックルの断面図である。このサーフボードキャリア200は、自動車のサンバイザーVに取り付ける構造である。日の字形状のカン201の中央の棒体に取付けバンド202の一端を固定し、取付けバンド202が第一環203を形成し、その末端部204はカン201の一端の棒体にて固定される。当該固定は取付けバンド202の末端部204に設けた面テープ(図示省略)により行う。また、当該取付けバンド202は、図33に示すように、バックル205の下面に設けた小固定部206に通されて所定位置にて固定される。各小固定部206には、その回転軸207に2つの突起208が軸方向に形成されており、ハンドル209を閉めることで当該突起208が下面の平面部210及び屈曲部211に対向し、取付けバンド208に食い込んでこれを固定する。
【0059】
カン201の他方の棒体には、バンド212の一端が固定され(バンド212が間接的に取付けバンド208に取り付けられ)、当該バンド212はバックル205の上面側に通され、末端部に設けたバンド固定部213(図10及び図11に示したバンド固定部と同じ構造)が設けられる。このバックル205は、本体214に設けたハンドル215の回転軸216に2つの突起217が軸方向に形成されており、ハンドル215を閉めることで当該突起217が下面の平面部218及び屈曲部219に対向し、バンド212に食い込んでこれを固定する。また、ハンドル215のストッパーの機能を有する梁部220が回転軸216と反対側に設けられ、この梁部220と平面部218との間にバンド212が通される。これにより、取付けバンド202とバンド212とにより第二環221を形成する。
【0060】
なお、図示しないが、バンド212の前記一端(カン201に取り付けている側の一端)は、取付けバンド202の一端に縫い付けてもよい。この場合、カン201にはロの字型のものを用いることができる。
【0061】
図34は、上記バックルの最適例を示す斜視図、図35は、下方からの斜視図、図36及び図37は、使用状態を示す断面図である。このバックル400は、平面部418と壁419からなる本体450と、本体450に設けたハンドル415と、壁419の間に設けた棒体420と、平面部418の下方に設けた小固定部406とからなる。ハンドル415の回転軸416には図示しないが両側に軸が設けられ、この軸を壁の軸受穴451に嵌め入れてハンドル415が本体450に固定される。回転軸416には、その周面に断面が台形の2つの突起417が並んで形成されている。各突起417は、回転軸416が回転することで平面部418及び屈曲部419(平面部418上に山形の凸が形成されてその斜面が屈曲部419となる)にそれぞれ対向する。ハンドル415は、この回転軸416から延出している。
【0062】
前記本体450には、ガイド用の棒体420が設けられている。この棒体420は、前記ハンドル415のストッパーとして機能すると共に、取付けバンド202のガイドとして機能する。また、この棒体415は壁419に対して回転自在に支持されており、取付けバンド202をガイドし易いようにしている。小固定部406は、平面部418の裏側に形成され、二つの平板461,462が折り重なるようにその一辺で回転し、当該折り重なった状態で固定される構造となる。即ち、一方の平板461は、その一辺463が回転軸となって本体450で支持されており、且つ、当該一辺463には取付けバンド202に食い込むための歯464が複数形成されている。また、他方の平板462は、同様に一辺465が回転軸となって本体450で支持され、且つ、当該一辺465には取付けバンド202に食い込むための歯466が複数形成されている。また、この平板462の下端には、一方の平板461の回転軸付近に係合するフック467が形成されている。平面部418の下面と一辺463,465との間には取付けバンド202が通るだけの隙間が設けられる。
【0063】
本体450の回転軸側であって平面部418の端面には、蟻桟470が設けられている。この蟻桟470には、円柱状のゴムであって、当該蟻桟470を差し込むための蟻溝471を有する弾性突起472が設けられる。この弾性突起472により、サーフボードとの接触を受け持ち、本体450やハンドル415等に影響を与えないようにしている。
【0064】
図37に示すように、取付けバンド202は、バックル400の下面に設けた小固定部406に通されて所定位置にて固定される。小固定部406の平板461を閉めるとその一辺463に設けた歯464が取付けバンド202に食い込んで取付けバンド202が固定される。続いて、他方の平板462を閉じることで更にその一辺465に設けた歯466が取付けバンド212に食い込んで当該取付けバンド202が固定される。そして、この平板462を完全に閉じるとそのフック467が一方の平板461の一辺463に係合して当該平板462が固定され、これにより取付けバンド202が完全に固定される。
【0065】
一方、第二環を構成するバンド212は、本体450の回転軸416と平面部418との間、棒体420と平面部418との間を通される。そして、ハンドル415を閉めることで当該突起417が下面の平面部418及び屈曲部419に対向し、バンド212に食い込んでこれを固定する。なお、ハンドル415は、閉じた状態で棒体420に当接する(棒体420がハンドル415のストッパーとして機能する)。これにより、取付けバンド202とバンド212とにより第二環221が形成される。なお、前記棒体420は、本体450と一体成形した梁部であっても良い(図示省略)。
【0066】
図31のように、このサーフボードキャリア200をサンバイザーVに取り付ける場合、サンバイザーVを引き下げて、取付けバンド202により形成した第一環203をサンバイザーVに巻き付けて当該サンバイザーVを締め付けるようにし、末端部204の面テープにより留める。なるべくサンバイザーVの付け根側に取り付けるのが好ましい。そして、バンド212により構成した第二環221にサーフボードSを差し込んでベルト212の末端部を引っ張って締め付ける。末端部は、バンド固定部213により固定される。なお、車の後方は、上記実施の形態1のサーフボードキャリア100によりサーフボードSを保持する。
【0067】
図38は、図14に示したバンド固定具を実施の形態2に係るサーフボードキャリアに用いた例を示す斜視図である。このように、バンド固定具154のクリップ部155をバンド端部に差し込んで固定する。
【0068】
以上、この発明のサーフボードキャリア200によれば、サンバイザーVに簡単に取り付けることができる。なお、前記カン201を介さず、バンド212の一端を取付けバンド208の一端に直接固定してもよい(図示省略)。
【0069】
このサーフボードキャリア200は、図31に示したように、サーフボードキャリア100と組み合わせ、バンド212の形成する第二環221にサーフボードSの端部を差し入れ、またサーフボードSの他端部をサーフボードキャリア100のバンド3の間に差し入れて保持することができるので、ルーフに沿ってサーフボードSを収納できる。このため、乗車人数を制限することがない。また、車内への取り付けは、フックやバンド等の係止手段をアシストグリップに取り付けるだけなので、簡単であり且つビス等での固定が不要である。特に、このサーフボードキャリア200とサーフボードキャリア100との組み合わせによれば、小型車であってもサーフボードSを収納できる。
【符号の説明】
【0070】
100 サーフボードキャリア
1 第一フック
2 第二フック
3 バンド
4 留め具
5 バンド固定具
200 サーフボードキャリア
202 取付けバンド
205 バックル
208 取付けバンド
【技術分野】
【0001】
この発明は、サーフボードを簡単に自動車の車内に収容するためのサーフボードキャリアに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の車内収納ボードラックとして、特許文献1に記載のものが知られている。この車内収納ボードラック500は、図36に示すように、ワンボックス車の片側の壁501に2つのラックレール502をビスなどで縦方向に取り付け、このラックレール502にボードラック504を二段に取り付けたものである。各ボードラック504は、その両側にフック506を有すると共にその一端にスライド部503を有する。当該スライド部503は、伸縮ゴムの作用によりサーフボードSのサイズに合わせて伸縮可能である。
【0003】
この車内収納ボードラック500では、サーフボードSを、ボードラック504上に渡すと共に、伸縮ゴムの作用によりフック506でサーフボードSを挟み込んで固定する。このようにしてワンボックス車内において2枚のサーフボードをボードラック504上にそれぞれ重ねて収納する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001−180383号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記従来の車内収納ボードラック500は、車内の壁501に直接ビス等により固定しなければならないため、取り付け可能な車種が限定される上、取り付け工数と時間がかかるという問題点がある。また、サーフボードSを重ねて収納するため、乗車人数が制限されてしまうという問題点がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
そこで、この発明のサーフボードキャリアは、車内において上下二重に渡されたバンドと、車内の一方側の側方上部のアシストグリップに係止すると共に前記バンドの一端部を固定し且つその末端部が通り所定位置で固定するバックルを有する第一のフックその他の係止手段と、車内の反対側の側方上部のアシストグリップに係止すると共に前記バンドの折り返し部を保持する保持部を有する第二のフックその他の係止手段と、車内に渡されたバンドの上下を所定位置で留める留め具とを備えたことを特徴とする。
【0007】
また、この発明に係るサーフボードキャリアは、上記発明において、前記第二の係止手段の保持部は、本体に平面部と屈曲部を有すると共に、ハンドルの回転軸に軸方向に複数の突起を設け、ハンドルを閉じた状態で一の突起が前記平面部に、他の突起が前記屈曲部に対向するバックルであることを特徴とする。
【0008】
また、この発明に係るサーフボードキャリアは、上記発明において、前記突起は、頂部が半円柱形状であることを特徴とする。
【0009】
また、この発明に係るサーフボードキャリアは、上記発明において、前記留め具は、バンドに沿って移動し且つ所定位置にてバンドの上下を留め得る構造であり、当該留め具はバンドに対して複数設けられていることを特徴とする。
【0010】
また、この発明に係るサーフボードキャリアは、上記発明において、前記留め具は、本体に平面部を有すると共にハンドルの回転軸に軸方向に突起を設け、ハンドルを閉じた状態で突起が前記平面部に対向するバックルであることを特徴とする。
【0011】
また、この発明に係るサーフボードキャリアは、上記発明において、前記突起は、頂部が半円柱形状であることを特徴とする。
【0012】
また、この発明に係るサーフボードキャリアは、上記発明において、前記留め具は、断面がI形状であり、上下のつばに前記バンドを通す穴がそれぞれ2つ設けられ、少なくとも胴体表面はゴム又は合成樹脂であることを特徴とする。
【0013】
また、この発明に係るサーフボードキャリアは、上記発明において、前記留め具は、ゴム又は合成樹脂製の眼鏡形状のリングであることを特徴とする。
【0014】
また、この発明に係るサーフボードキャリアは、上記発明において、前記留め具は、2つの平面板を蝶番状にし、一方の平面板が他方の平面板の端部に係合する鍵状部を有することを特徴とする。
【0015】
また、この発明に係るサーフボードキャリアは、上記発明において、前記第二の係止手段を通したバンドの末端部にバンド固定具を設けたことを特徴とする。
【0016】
また、この発明に係るサーフボードキャリアは、上記発明において、前記バンド固定具は、バンドに差し込んで固定できるクリップ構造であることを特徴とする。
【0017】
また、この発明に係るサーフボードキャリアは、上記発明において、前記バンド固定具は、バンドのうち第二の係止手段に挿通されていない部分に設けたレールと、当該レールに対して嵌め込んで固定され且つ前記バンドの末端部に設けられた固定部と、を有することを特徴とする。
【0018】
また、この発明に係るサーフボードキャリアは、サンバイザーに巻きつけて固定する取付けバンドと、当該取付けバンドに設けたバックルと、バンドの一端が前記取付けバンドに直接または間接に取り付けられ、その末端部が前記バックルを通り所定位置で固定されるバンドと、を備えたことを特徴とする。
【0019】
また、この発明に係るサーフボードキャリアは、上記発明において、前記バックルは、取付けバンドを通して所定位置で固定する小固定部を備え、前記バックルは、本体に平面部と屈曲部を有すると共に、ハンドルの回転軸に軸方向に複数の突起を設け、ハンドルを閉じた状態で一の突起が前記平面部に、他の突起が前記屈曲部に対向する構造を備えたことを特徴とする。
【0020】
また、この発明に係るサーフボードキャリアは、上記発明において、前記バックルを通したバンドの末端部にバンド固定具を設けたことを特徴とする。
【0021】
また、この発明に係るサーフボードキャリアは、上記発明において、前記バンド固定具は、バンドに差し込んで固定できるクリップ構造であることを特徴とする。
【0022】
また、この発明に係るサーフボードキャリアは、上記発明において、前記バンド固定具は、バンドのうちバックルに挿通されていない部分に設けたレールと、当該レールに対して嵌め込んで固定され且つ前記バンドの末端部に設けられた固定部と、を有することを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】この発明の実施の形態1にかかるサーフボードキャリアを示す斜視図である。
【図2】図1に示したサーフボードキャリアのフックを示す斜視図である。
【図3】図1に示したサーフボードキャリアのフックを示す斜視図である。
【図4】第一フック1の最適例を示す斜視図である。
【図5】図4に示した第一フックの断面図である。
【図6】図2に示したフックの一方の断面図である。
【図7】留め具を示す斜視図である。
【図8】パッドの使用状態を示す説明図である。
【図9】パッドを示す斜視図である。
【図10】バンドの端部を固定するためのバンド固定具の一例を示す斜視図である。
【図11】図8に示したバンド固定具の断面図である。
【図12】バンドの端部を固定するためのバンド固定具の別の一例を示す斜視図である。
【図13】図10に示したバンド固定具の断面図である。
【図14】バンドの端部を固定するためのバンド固定具の別の一例を示す斜視図である。
【図15】留め具の別の例を示す斜視図である。
【図16】図13の留め具の組立図である。
【図17】留め具の別の例を示す斜視図である。
【図18】図17の留め具の組立図である。
【図19】図17の留め具の使用状態を示す断面図である。
【図20】留め具の別の例を示す側面図である。
【図21】留め具の別の例を示す上面図である。
【図22】留め具の別の例を示す正面図である。
【図23】留め具の別の例を示す斜視図である。
【図24】図20の留め具の使用状態を示す斜視図である。
【図25】フックに代えてバンドで取り付けを行う場合の一例を示す説明図である。
【図26】フックに代えてバンドで取り付けを行う場合の一例を示す説明図である。
【図27】フックに代えてバンドで取り付けを行う場合の別の例を示す説明図である。
【図28】フックに代えてバンドで取り付けを行う場合の別の例を示す説明図である。
【図29】図18のバンドを用いた場合の変形例である。
【図30】留め具としてゴムリングを用いた場合の一例を示す説明図である。
【図31】この発明の実施の形態2にかかるサーフボードキャリアの使用状態を示す斜視図である。
【図32】サーフボードキャリアの斜視図である。
【図33】バックルの断面図である。
【図34】バックルの最適例を示す斜視図である。
【図35】図31のバックルの下方からの斜視図である。
【図36】図31のバックルの使用状態を示す断面図である。
【図37】図31のバックルの使用状態を示す断面図である。
【図38】図12に示したバンド固定具を実施の形態2に係るサーフボードキャリアに用いた例を示す斜視図である。
【図39】従来のボードラックを示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
図1は、この発明の実施の形態1にかかるサーフボードキャリアを示す斜視図である。また、図1は、このサーフボードキャリアの使用状態を示す。図2及び図3は、図1に示したサーフボードキャリアのフックを示す斜視図である。
【0025】
このサーフボードキャリア100は、自動車の室内の天井のドア付近の左右に設けたアシストグリップHの間にバンド3を二重に渡し、このバンド3の間にサーフボードSを差し入れて保持する構成である。図中右側のアシストグリップHには第一フック1が設けられ、バンド3の一端が第一フック1に固定されている。この第一フック1から伸びたバンド3は、第二フック2の通し部21を通されて下方側に折り返され、再び第一フック1のバックル11に挿通され、所定の位置で固定される。これによりバンド3がアシストグリップHの両側から二重に渡された状態になり、この上下のバンド3は、留め具4により2箇所の所定位置で留められている。一方、バンド3の端部には、バンド固定具5が設けられている。
【0026】
第一フック1は、アシストグリップHを掴む環状部10と、バックル11と、バンド3の一端を固定する梁部12とを備えている。環状部10は、円管形状の一部に軸方向の開放部13を備え、その開放部13の可動片14が内側に回動することで、アシストグリップHを環状部10の内部に入れることができ、前記開放部13の可動片14は外側には回動せず、これを外側に回動させるには軸15を押す必要がある。これにより、環状部10をアシストグリップHから取り外すことができる。
【0027】
バックル11は、図3の断面図に示すように、回転軸16の周面に断面が台形の2つの突起17が並んで形成されている。ガイド面は、平面部18と、その端部が屈曲した屈曲面19を有する。各突起17は、回転軸16が回転することでガイド面の平面部18及び屈曲部19にそれぞれ対向する。ハンドル110は、この回転軸16から延出している。前記屈曲部19の先には、ガイド用の梁部111が設けられている。この梁部111は、前記ハンドル110のストッパーとして機能する。
【0028】
バンド3の一端部は、梁部12と環状部10との間を通されてバンド自体に縫い付けられ、当該梁部12に対して固定されている。バンド3の末端部は、バックル11の平面部18と回転軸16との間を通り、屈曲部19とガイド用の梁部111との間、当該梁部111と環状部10との間を通って、外側に出される。ハンドル110の開放位置でバンド3はフリーであってその長さを調整できる。所定の長さとなったときに、ハンドル110を梁部111に当たるまで回転させると、バンド3が前記突起17と平面部18及び屈曲部19との間に挟まれて、固定される。バンド3は、2つの突起17により平面部18及び屈曲部19に押し付けられて固定されるので、2つの部分で挟まれる結果となり、よってその固定がより強固になる。
【0029】
図4は、第一フック1の最適例を示す斜視図である。図5は、図4に示した第一フックの断面図である。この第一フック300は、アシストグリップHを掴む環状部310と、バックル311と、バンド3の一端を固定する梁部312bとを備えている。バックル311は、壁353と平面部318と梁部312から主に構成された略箱状の本体350を有する。梁部312は、バックル311の壁353の間に形成され且つバックル311のハンドル側とは反対側であってバックル311の下部に位置すると共に環状部310の反対側に設けられる。また、この梁部312bの上には別の梁部312aが壁の間に設けられている。この梁部312aは、壁353から突出して長手の突起部354を形成している(梁部312aの一部が突起部354となる)。この突起部354により、サーフボードとの接触を受け持ち、本体350やハンドル310等に影響を与えないようにしている。なお、図示しないが、この突起部354の表面にゴム等の弾性部材を設けても良い。
【0030】
前記環状部310は、円管形状の一部に軸方向の開放部313を備え、その開放部313の可動片314が内側に回動することで、アシストグリップHを環状部310の内部に入れることができ、前記開放部313の可動片314は外側には回動せず、これを外側に回動させるには軸315を押す必要がある。これにより、環状部310をアシストグリップHから取り外すことができる。
【0031】
バックル311は、図5の断面図に示すように、回転軸316の周面に断面が台形の2つの突起317が並んで形成されている。ガイド面は、平面部318と、その端部が屈曲した屈曲部319を有する。各突起317は、回転軸316が回転することでガイド面の平面部318及び屈曲部319にそれぞれ対向する。ハンドル310は、この回転軸316から延出している。回転軸316の軸方向両側には、軸356が突出しており、この軸356を壁353に設けた軸受穴352に嵌め込むことでハンドル310をバックル311の本体350に取り付ける。前記屈曲部319の先には、ガイド用の棒体351が設けられている。この棒体351は、前記ハンドル510のストッパーとして機能すると共に、バンド3のガイドとして機能する。また、この棒体351は壁353に対して回転自在に軸受穴357に通されて支持されており、バンド3をガイドし易いようにしている。
【0032】
バンド3の一端部は、梁部312bと平面部318との間を通されてバンド自体に縫い付けられ、当該梁部312bに対して固定されている。バンド3の末端部は、バックル311の梁部312aと梁部312bとの間から内部に入り、平面部318と回転軸316との間を通り、屈曲部319とガイド用の棒体351との間、当該棒体351と環状部310との間を通って、外側に出される。ハンドル310の開放位置でバンド3はフリーであってその長さを調整できる。所定の長さとなったときに、ハンドル310を棒体351に当たるまで回転させると、バンド3が前記突起317と平面部318及び屈曲部319との間に挟まれて、固定される。バンド3は、2つの突起317により平面部318及び屈曲部319に押し付けられて固定されるので、2つの部分で挟まれる結果となり、よってその固定がより強固になる。
【0033】
図6は、第二フックを示す斜視図である。第二フック2は、アシストグリップHを掴む環状部20と、バンド3の折り返し部となる、全体の長さとして略中間位置を通して保持する梁部22とを備えている。環状部20は、円管形状の一部に軸方向の開放部23を備え、その開放部23の可動片24が内側に回動することで、アシストグリップHを環状部20の内部に入れることができ、前記開放部23の可動片24は外側には回動せず、これを外側に回動させるには軸25を押す必要がある。これにより、環状部20をアシストグリップHから取り外すことができる。バンド3は、梁部22と環状部20との間21を通されて保持される。
【0034】
留め具4は、図7に示すように、断面がI字型であり、上下のつば部分41が長方形であって長手方向に並んで長方形の穴42が設けられている。この穴42はバンド3を通し得る寸法とする。また、胴部分43はサーフボードSを傷つけないようにゴムでコーティングされている。なお、つば部分41もゴムでコーティングしてもよい。バンド3は、つば部分41の下側から一方の穴42に差し込まれ、他方の穴42に外側から再び差し込まれ、バンド3の所定位置にて固定される。図1に示すように、前記バンド3は上下二重に渡されており、この留め具4の上下のつば部分41に上下のバンド3をそれぞれ通すことで、上下のバンド3を留めることができ、且つ、その留め位置を調整することでサーフボードSを挟み込むことができる。具体的には、図1に示すように、バンド3の上下を留め具4で接続して上下方向に留めると共に所定位置にずらして移動し、サーフボードSが第一フック1または第二フック2と留め具との間で挟まれるようになる。
【0035】
なお、サーフボードSと第一フック1又は第二フック2と接触して傷が付かないようにするため、図8及び図9に示すような、シリコンゴム製のパッド6を挟むようにしてもよい。このパッド6は、長方形の本体61に2つの穴62を並行して設けてあり、上に位置するバンド3が一方の穴62に、下に位置するバンド3が他方の穴62に通され、第一フック1又は第二フック2(図8は、第二フック2側に設けた例を示している。)近傍に配置される。
【0036】
図10は、バンドの端部を固定するためのバンド固定具の一例を示す斜視図である。図11は、そのバンド固定具の断面図である。このバンド固定具5は、バンド3のうち第一フック1のバックル11に挿通されていない部分にレール51が設けられ、このレール51の両側に形成された複数の凹部52に対してホルダー53の凸部54を嵌め込むようにし、全体としてホルダー53でレール51を挟み付けることでバンド3の端部をバンド3に対して固定する。図11に示すように、ホルダー53の上面には山形のつまみ部55が形成され、下面両側には2つの足56が形成され当該足56の先端に球状の凸部54が形成されている。この凸部54がレール51側面に形成した所定の凹部52に嵌り込まれる。この凹部52はレール51側面に複数設けられているから、バンド3の末端部の長さに合わせて適切な位置で固定することができる。
【0037】
図12は、バンドの端部を固定するためのバンド固定具の別の一例を示す斜視図である。図13は、そのバンド固定具の断面図である。このバンド固定具56は、バンド3のうち第一フック1のバックル11に挿通されていない部分にレール57が設けられ、このレール57の内側に直線状の凹部58が形成され、且つ、その側壁に沿って溝59が形成されている。バンド3の末端部には、碁石のような形状をした嵌め込み部151と、はんこの柄のようなつまみ152と、これらをバンド端部に接続する角カン153と、からなる。
【0038】
つまみ152を持って嵌め込み部151をレール57に押し込むと、嵌め込み部151が弾性変形して、図13に示すように、嵌め込み部151の端部がレール57の内側の溝59に嵌り込む。これにより、バンド3の端部がバンド3に対して固定される。この嵌め込み部151の嵌め込み位置は自在に変更調整できるので、バンド3の末端部の長さに合わせて適切な位置で固定することができる。
【0039】
図14は、バンドの端部を固定するためのバンド固定具の別の一例を示す斜視図である。このバンド固定具154は、札クリップ形状のクリップ部155をバンド端部に取り付けた構造であり、上面にはつまみ156が設けられている。下面157(サーフボードSが保持される側の面)は、サーフボードSに傷をつけないように、シリコンゴムでコーティングがされている。クリップ部155の上面158の内側には、複数の突起159が形成されている。この突起159は、バンド3に食い込んで当該バンド3に対してクリップ部155が確実に固定されるように作用する。このバンド固定具154は、バンド3のうち第一フック1のバックル11に挿通されていない部分に、特に何も設ける必要がない。即ち、クリップ部155を当該バンド3の部分に差し込むだけで、バンド末端部が固定され得る。
【0040】
図15は、留め具の別の例を示す斜視図である。図16は、図15の留め具の組立図である。この留め具7はバックル構造であり、平面部71を有する本体72の両側の壁73の間に梁部74を有し、この壁72に対してハンドル75がプラグ76を軸として回転可能に設けられる。回転軸77の軸方向には2つの半円柱状の突起78が形成されている。前記梁部74は、ハンドル75のストッパーとして機能する。ハンドル75がストッパーに当たっている状態で前記突起78が平面部71に対向し、この状態でバンド3を固定できる。前記梁部74と平面部71との間隔は、バンド3を二重にして通すことができる寸法とする。
【0041】
図15に示すように、回転軸77と本体72の平面部71と、および、梁部74と平面部71との間に上下のバンド3を通し、ハンドル75を開いてバンド3を非固定状態にして解放すれば、この留め具7をバンド3に沿って移動でき、所定の位置にてハンドル75を閉めることで固定できる。ハンドル75を梁部74に当たるまで回転させると、バンド3が前記突起78と平面部71との間に挟まれて、固定される。バンド3は、2つの突起78により平面部71に押し付けられて固定されるので、2つの部分で挟まれる結果となり、よってその固定がより強固になる。
【0042】
この留め具7は、図1に示した留め具4と同じ使用方法によりサーフボードSを保持できる。即ち、バンド3に沿って留め具7を移動し、当該留め具7と第一フック1または第二フック2との間隔を、サーフボードSをバンド3の上下の間に差し込んで保持するに適した寸法にし、ハンドル75を閉めて固定する。これにより、サーフボードSの大きさに合わせることができるので、サーフボードSをしっかりと保持できる。また、バックル式なので、ワンタッチで調整ができるので便利である。また、この留め具7と前記図8及び図9に示すようなパッド6を併用することもできる(図示省略)。
【0043】
図17は、留め具の別の例を示す斜視図である。図18はその組立図、図19は、使用状態を示す断面図である。この留め具370はバックル構造であり、平面部371を有する本体372の両側の壁373の間の上部に梁部380を有する。ハンドル375は、回転軸77に設けた軸を軸受穴381に嵌め込むかたちで本体372に回転可能に支持される。回転軸377の表面の軸方向には2つの半円柱状の突起378が形成されている。また、本体372の両側の壁373の間の上部(梁部380と反対側)には、ハンドル375のストッパーとして機能する棒体374が設けられている。ハンドル375がストッパーに当たっている状態で前記突起378が平面部371に対向し、この状態でバンド3を固定できる。前記梁部380と平面部371との間隔および棒体374と平面部371との間隔は、バンド3を二重にして通すことができる寸法とする。なお、前記棒体374は、壁373に対して回転可能に軸支されており、バンド3を通す際に回転して当該バンド3を挿入しやすくなっている。
【0044】
また、本体372の一方側(回転軸327が設けられている側)には、突起部379が設けられている。上部の突起部379は、梁部380の一部が本体372から突出することにより形成され、下部の突起部379は平面部371の一部が本体372から突出することにより形成される。なお、この突起部379の表面にゴム等の弾性部材を設けても良い(図示省略)。この突起部379により、サーフボードとの接触を受け持ち、本体372やハンドル375等に影響を与えないようにしている。このため、この突起部379が形成されている側にサーフボードが位置するようにする。
【0045】
図19に示すように、回転軸377と本体372の平面部371と、および、棒体374と平面部371との間に上下のバンド3を通し、ハンドル375を開いてバンド3を非固定状態にして解放すれば、この留め具370をバンド3に沿って移動でき、所定の位置にてハンドル375を閉めることで固定できる。ハンドル375を棒体374に当たるまで回転させると、バンド3が前記突起378と平面部371との間に挟まれて、固定される。バンド3は、2つの突起378により平面部371に押し付けられて固定されるので、2つの部分で挟まれる結果となり、よってその固定がより強固になる。
【0046】
この留め具370は、図1に示した留め具4と同じ使用方法によりサーフボードSを保持できる。即ち、バンド3に沿って留め具370を移動し、当該留め具370と第一フック1または第二フック2との間隔を、サーフボードSをバンド3の上下の間に差し込んで保持するに適した寸法にし、ハンドル375を閉めて固定する。これにより、サーフボードSの大きさに合わせることができるので、サーフボードSをしっかりと保持できる。また、バックル式なので、ワンタッチで調整ができるので便利である。また、この留め具370と前記図8及び図9に示すようなパッド6を併用することもできる(図示省略)。
【0047】
図20は、留め具の別の例を示す側面図である。図21はその上面図、図22は、その正面図である。この留め具480はバックル構造であり、平面部481を有する本体482の両側の壁483の間の上部に梁部480を有する。ハンドル485は、回転軸487に設けた軸を軸受穴481に嵌め込むかたちで本体482に回転可能に支持される。回転軸487の表面の軸方向には2つの半円柱状の突起488が形成されている。この突起488は、前記回転軸487の径方向から偏心して設けられている。即ち、突起488の突出方向が径方向上にあるのではなく、この径方向上からハンドル485側にずれて設けられている。これによりベルト3の保持力が増す。
【0048】
また、本体482の両側の壁483の間の上部には、ハンドル485のストッパーとして機能する梁部490が設けられている。ハンドル485がストッパーに当たっている状態で前記突起488が平面部481に対向し、この状態でバンド3を固定できる。なお、ハンドル485を閉じた状態で、当該ハンドル485は本体482の壁483の内側に入るようになる。前記梁部480,490と平面部481との間隔は、バンド3を二重にして通すことができる寸法とする。
【0049】
また、本体482の両側には、突起部489,484が設けられている。上部の突起部484は、梁部490の一部が本体482から突出することにより形成され、下部の突起部484は平面部481の一部が本体482から突出することにより形成される。なお、この突起部489,484の表面にゴム等の弾性部材を設けても良い(図示省略)。この突起部489,484により、サーフボードとの接触を受け持ち、本体482やハンドル485等に影響を与えないようにしている。このため、この突起部489,484が形成されている側にサーフボードが位置するようにする。更に、梁部490から突出した突起部484の端部には、切り欠き491が設けられ、ハンドル485を閉じた状態で当該ハンドル485を手で引っ掛けやすいようになっている。
【0050】
図20に示すように、回転軸487と本体482の平面部481との間に上下のバンド3を通し、ハンドル485を開いてバンド3を非固定状態にして解放すれば、この留め具480をバンド3に沿って移動でき、所定の位置にてハンドル485を閉めることで固定できる。ハンドル485を梁部490に当たるまで回転させると、バンド3が前記突起488と平面部481との間に挟まれて、固定される。バンド3は、2つの突起488により平面部481に押し付けられて固定されるので、2つの部分で挟まれる結果となり、よってその固定がより強固になる。
【0051】
図23は、留め具の別の例を示す斜視図である。図24は、使用状態を示す斜視図である。この留め具390は、2つの平面板391,392を合わせた構造であり、平面板同士の一辺395を回転可能に接続して蝶番のような構造とし、一方の平面板391の端部にバンド3の端縁が引っかかるような鍵状部393を設け、他方の平面板392の端部には、前記平面板391の端部に覆いかぶさるような鍵状部394が設けられる。なお、平面板391,392の内側(バンド3の当接面)には、滑り止めの凹凸やゴム等を設けることができる(図示省略)。
【0052】
この留め具390は、図24に示すように、バンド3を二重にして間に置き、一方の平面板391によりその鍵状部392と回転支持する一辺395との間にバンド3が収まるようにし、他方の平面板392により一方の平面板391の端部に対して鍵状部394によって係合し、バンド3を固定する。当該固定をサーフボードSの大きさに合わせて行うことで、サーフボードSをしっかりと保持できる。この留め具390は、簡単な構造で且つ簡単に固定位置を変更できる。
【0053】
(変形例)
図25および図26は、フックに代えてバンドで取り付けを行う場合の一例を示す説明図である。このサーフボードキャリアは、上記第一フック1及び第二フック2の代わりに、第一バンド181(図25)、第二バンド182(図26)によりアシストグリップHに対してバンド3を取り付ける構造である。その他の構成は上記サーフボードキャリア100と同じ構成であるので説明を省略する。このサーフボードキャリアは、第一フック1の代わりとして、バンド3の一端を日の字形状のカン183の一端の棒体に固定し、折り返してきたバンド3を中央の棒体を通し、図示しないバンド固定具(例えば、図10から図19に示すバンド固定具)により固定する。カン183の他端には、バンド184と一般のベルトに用いるバックル185とが設けられ、バンド184をアシストグリップHに通してバックル185で固定している。
【0054】
また、第二フック2の代わりとして、日の字形状のカン186の一端にバンド3を通し、ここで折り返してバンド3を保持し、一方、中央の棒体にはバンド187が固定され、当該バンド187はアシストグリップHを通され、カン186の他端に固定したバンドに設けたバックル189により固定される。係る構造であっても、サーフボードキャリアを車内に取り付けることができる。
【0055】
図27および図28は、フックに代えてバンドで取り付けを行う場合の別の例を示す説明図である。このサーフボードキャリアは、上記図25及び図26に示した例のバックル185,189の代わりに、ベルト穴に棒状のフックを通して固定する古典的なものを用いたものである。即ち、上記第一フック1及び第二フック2の代わりに、第一バンド191(図27)、第二バンド192(図28)によりアシストグリップHに対してバンド3を取り付ける構造である。なお、第二バンド192については、図29に示すように、バンド3をアシストグリップH自体に通すことで省略することもできる。
【0056】
図30は、上記留め具としてゴムリングを用いた場合の一例を示す説明図である。このサーフボードキャリアは、8の字形状あるいは眼鏡形状のゴムリング171のリング穴にバンド3の上下を通し、上下二重に渡したバンド3を左右で分割し、この分割した左右のバンド3の間にサーフボードSを差し込んで保持する。その他の構成は、図1のサーフボードキャリア100と同じであるので説明を省略する。このサーフボードキャリアでは、簡単な構造でサーフボードSを保持できる。
【0057】
サーフボードキャリア100は、図1に示したように、車の前後のアシストグリップHに2つ取付け、バンド3の間にサーフボードSの前部と後部とを差し入れて保持することができるので、ルーフに沿ってサーフボードSを収納できる。このため、乗車人数を制限することがない。また、車内への取り付けは、フックやバンド等の係止手段をアシストグリップに取り付けるだけなので、簡単であり且つビス等での固定が不要である。
【0058】
(実施の形態2)
図31は、この発明の実施の形態2にかかるサーフボードキャリアの使用状態を示す斜視図である。図32は、サーフボードキャリアの斜視図である。図33は、バックルの断面図である。このサーフボードキャリア200は、自動車のサンバイザーVに取り付ける構造である。日の字形状のカン201の中央の棒体に取付けバンド202の一端を固定し、取付けバンド202が第一環203を形成し、その末端部204はカン201の一端の棒体にて固定される。当該固定は取付けバンド202の末端部204に設けた面テープ(図示省略)により行う。また、当該取付けバンド202は、図33に示すように、バックル205の下面に設けた小固定部206に通されて所定位置にて固定される。各小固定部206には、その回転軸207に2つの突起208が軸方向に形成されており、ハンドル209を閉めることで当該突起208が下面の平面部210及び屈曲部211に対向し、取付けバンド208に食い込んでこれを固定する。
【0059】
カン201の他方の棒体には、バンド212の一端が固定され(バンド212が間接的に取付けバンド208に取り付けられ)、当該バンド212はバックル205の上面側に通され、末端部に設けたバンド固定部213(図10及び図11に示したバンド固定部と同じ構造)が設けられる。このバックル205は、本体214に設けたハンドル215の回転軸216に2つの突起217が軸方向に形成されており、ハンドル215を閉めることで当該突起217が下面の平面部218及び屈曲部219に対向し、バンド212に食い込んでこれを固定する。また、ハンドル215のストッパーの機能を有する梁部220が回転軸216と反対側に設けられ、この梁部220と平面部218との間にバンド212が通される。これにより、取付けバンド202とバンド212とにより第二環221を形成する。
【0060】
なお、図示しないが、バンド212の前記一端(カン201に取り付けている側の一端)は、取付けバンド202の一端に縫い付けてもよい。この場合、カン201にはロの字型のものを用いることができる。
【0061】
図34は、上記バックルの最適例を示す斜視図、図35は、下方からの斜視図、図36及び図37は、使用状態を示す断面図である。このバックル400は、平面部418と壁419からなる本体450と、本体450に設けたハンドル415と、壁419の間に設けた棒体420と、平面部418の下方に設けた小固定部406とからなる。ハンドル415の回転軸416には図示しないが両側に軸が設けられ、この軸を壁の軸受穴451に嵌め入れてハンドル415が本体450に固定される。回転軸416には、その周面に断面が台形の2つの突起417が並んで形成されている。各突起417は、回転軸416が回転することで平面部418及び屈曲部419(平面部418上に山形の凸が形成されてその斜面が屈曲部419となる)にそれぞれ対向する。ハンドル415は、この回転軸416から延出している。
【0062】
前記本体450には、ガイド用の棒体420が設けられている。この棒体420は、前記ハンドル415のストッパーとして機能すると共に、取付けバンド202のガイドとして機能する。また、この棒体415は壁419に対して回転自在に支持されており、取付けバンド202をガイドし易いようにしている。小固定部406は、平面部418の裏側に形成され、二つの平板461,462が折り重なるようにその一辺で回転し、当該折り重なった状態で固定される構造となる。即ち、一方の平板461は、その一辺463が回転軸となって本体450で支持されており、且つ、当該一辺463には取付けバンド202に食い込むための歯464が複数形成されている。また、他方の平板462は、同様に一辺465が回転軸となって本体450で支持され、且つ、当該一辺465には取付けバンド202に食い込むための歯466が複数形成されている。また、この平板462の下端には、一方の平板461の回転軸付近に係合するフック467が形成されている。平面部418の下面と一辺463,465との間には取付けバンド202が通るだけの隙間が設けられる。
【0063】
本体450の回転軸側であって平面部418の端面には、蟻桟470が設けられている。この蟻桟470には、円柱状のゴムであって、当該蟻桟470を差し込むための蟻溝471を有する弾性突起472が設けられる。この弾性突起472により、サーフボードとの接触を受け持ち、本体450やハンドル415等に影響を与えないようにしている。
【0064】
図37に示すように、取付けバンド202は、バックル400の下面に設けた小固定部406に通されて所定位置にて固定される。小固定部406の平板461を閉めるとその一辺463に設けた歯464が取付けバンド202に食い込んで取付けバンド202が固定される。続いて、他方の平板462を閉じることで更にその一辺465に設けた歯466が取付けバンド212に食い込んで当該取付けバンド202が固定される。そして、この平板462を完全に閉じるとそのフック467が一方の平板461の一辺463に係合して当該平板462が固定され、これにより取付けバンド202が完全に固定される。
【0065】
一方、第二環を構成するバンド212は、本体450の回転軸416と平面部418との間、棒体420と平面部418との間を通される。そして、ハンドル415を閉めることで当該突起417が下面の平面部418及び屈曲部419に対向し、バンド212に食い込んでこれを固定する。なお、ハンドル415は、閉じた状態で棒体420に当接する(棒体420がハンドル415のストッパーとして機能する)。これにより、取付けバンド202とバンド212とにより第二環221が形成される。なお、前記棒体420は、本体450と一体成形した梁部であっても良い(図示省略)。
【0066】
図31のように、このサーフボードキャリア200をサンバイザーVに取り付ける場合、サンバイザーVを引き下げて、取付けバンド202により形成した第一環203をサンバイザーVに巻き付けて当該サンバイザーVを締め付けるようにし、末端部204の面テープにより留める。なるべくサンバイザーVの付け根側に取り付けるのが好ましい。そして、バンド212により構成した第二環221にサーフボードSを差し込んでベルト212の末端部を引っ張って締め付ける。末端部は、バンド固定部213により固定される。なお、車の後方は、上記実施の形態1のサーフボードキャリア100によりサーフボードSを保持する。
【0067】
図38は、図14に示したバンド固定具を実施の形態2に係るサーフボードキャリアに用いた例を示す斜視図である。このように、バンド固定具154のクリップ部155をバンド端部に差し込んで固定する。
【0068】
以上、この発明のサーフボードキャリア200によれば、サンバイザーVに簡単に取り付けることができる。なお、前記カン201を介さず、バンド212の一端を取付けバンド208の一端に直接固定してもよい(図示省略)。
【0069】
このサーフボードキャリア200は、図31に示したように、サーフボードキャリア100と組み合わせ、バンド212の形成する第二環221にサーフボードSの端部を差し入れ、またサーフボードSの他端部をサーフボードキャリア100のバンド3の間に差し入れて保持することができるので、ルーフに沿ってサーフボードSを収納できる。このため、乗車人数を制限することがない。また、車内への取り付けは、フックやバンド等の係止手段をアシストグリップに取り付けるだけなので、簡単であり且つビス等での固定が不要である。特に、このサーフボードキャリア200とサーフボードキャリア100との組み合わせによれば、小型車であってもサーフボードSを収納できる。
【符号の説明】
【0070】
100 サーフボードキャリア
1 第一フック
2 第二フック
3 バンド
4 留め具
5 バンド固定具
200 サーフボードキャリア
202 取付けバンド
205 バックル
208 取付けバンド
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サンバイザーに取り付ける取付手段と、
当該取付手段に設けたバックルと、
バンドの一端が前記取付手段に直接または間接に取り付けられ、その末端部が前記バックルに通されて所定位置で固定され、サーフボードを差し込み保持するバンドと、
を備えたことを特徴とするサーフボードキャリア。
【請求項2】
前記バックルは、取付手段を通して所定位置で固定する小固定部を備え、
前記バックルは、本体に平面部と屈曲部を有すると共に、ハンドルの回転軸に軸方向に複数の突起を設け、ハンドルを閉じた状態で一の突起が前記平面部に、他の突起が前記屈曲部に対向する構造を備えたことを特徴とする請求項1に記載のサーフボードキャリア。
【請求項3】
前記バックルを通したバンドの末端部にバンド固定具を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載のサーフボードキャリア。
【請求項4】
前記バンド固定具は、バンドに差し込んで固定できるクリップ構造であることを特徴とする請求項3に記載のサーフボードキャリア。
【請求項5】
前記バンド固定具は、バンドのうちバックルに挿通されていない部分に設けたレールと、当該レールに対して嵌め込んで固定され且つ前記バンドの末端部に設けられた固定部と、を有することを特徴とする請求項3に記載のサーフボードキャリア。
【請求項1】
サンバイザーに取り付ける取付手段と、
当該取付手段に設けたバックルと、
バンドの一端が前記取付手段に直接または間接に取り付けられ、その末端部が前記バックルに通されて所定位置で固定され、サーフボードを差し込み保持するバンドと、
を備えたことを特徴とするサーフボードキャリア。
【請求項2】
前記バックルは、取付手段を通して所定位置で固定する小固定部を備え、
前記バックルは、本体に平面部と屈曲部を有すると共に、ハンドルの回転軸に軸方向に複数の突起を設け、ハンドルを閉じた状態で一の突起が前記平面部に、他の突起が前記屈曲部に対向する構造を備えたことを特徴とする請求項1に記載のサーフボードキャリア。
【請求項3】
前記バックルを通したバンドの末端部にバンド固定具を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載のサーフボードキャリア。
【請求項4】
前記バンド固定具は、バンドに差し込んで固定できるクリップ構造であることを特徴とする請求項3に記載のサーフボードキャリア。
【請求項5】
前記バンド固定具は、バンドのうちバックルに挿通されていない部分に設けたレールと、当該レールに対して嵌め込んで固定され且つ前記バンドの末端部に設けられた固定部と、を有することを特徴とする請求項3に記載のサーフボードキャリア。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図2】
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【図13】
【図14】
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【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
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【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【公開番号】特開2011−126533(P2011−126533A)
【公開日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−22778(P2011−22778)
【出願日】平成23年2月4日(2011.2.4)
【分割の表示】特願2009−196204(P2009−196204)の分割
【原出願日】平成21年8月27日(2009.8.27)
【出願人】(508376627)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年2月4日(2011.2.4)
【分割の表示】特願2009−196204(P2009−196204)の分割
【原出願日】平成21年8月27日(2009.8.27)
【出願人】(508376627)
【Fターム(参考)】
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