説明

サーマルプリンタ

【課題】サーマルヘッドとプラテンローラを押し付けるための圧縮コイルばねを適切な状態で装着することのできる押し付け機構を備えたサーマルプリンタを提案すること。
【解決手段】サーマルプリンタ1のサーマルヘッド12とプラテンローラ13を押し付ける押し付け機構30は圧縮コイルばね33を用いている。圧縮コイルばね33の端33aには巻き径内において直線状に延びる折り曲げガイド部33bが形成されている。圧縮コイルばねの端33aをばね掛け用突片34Aに装着すると、折り曲げガイド部33bと、これに隣接している円弧状の巻き線部分33eによって囲まれる部分に突片34Aが差し込まれた状態となり、当該突片34Aに対する圧縮コイルばね33の取り付け位置およびその巻き方向の取り付け姿勢が規定されるので、各圧縮コイルばね33を同一状態で装着できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はサーマルプリンタに関し、特に、ライン型サーマルヘッド(サーマルヘッド)とプラテンローラを相互に押し付けた状態に保持している押し付け機構の改良に関する。
【背景技術】
【0002】
サーマルプリンタでは、プラテンローラによって記録紙をサーマルヘッドのヘッド面に押し付けながら搬送することにより、記録紙に印刷が行われる。ロール紙などに印刷を行ってレシートなどを発行するサーマルプリンタは一般にライン型であるサーマルヘッドが用いられている。このようなサーマルプリンタは特許文献1に開示されている。
【0003】
サーマルヘッドを用いる場合には、その幅方向の各部において記録紙を均一な押し付け力でヘッド面に押し付けることができないと、印刷濃度むら、紙送りにスキュー(斜行)が発生するなどの弊害が起きる。また、押し付け力が大きすぎると、例えばサーマルヘッドより狭い幅の記録紙に印刷を行う場合に、サーマルヘッドのヘッド面とプラテンローラが直接に接する部分に大きな摩擦力が生じ、プラテンローラの駆動モータに大きな負荷が作用するという弊害が起きる。また、プラテンローラと直接に接するサーマルヘッドのヘッド面部分が著しく磨耗し、破壊に至る場合もある。したがって、サーマルヘッドとプラテンローラの間の押し付け力はそれらの幅方向の各部分において均一であると共に、所定の押し付け力が発生するように精度良く管理する必要がある。
【0004】
サーマルヘッドとプラテンローラの押し付け機構としては、圧縮コイルばねを用いたものが知られている。圧縮コイルばねは、例えば、サーマルヘッドが取り付けられている可動側フレームに形成されたばね掛けと、固定側フレームに形成されたばね掛けとの間に圧縮状態で装着される。ばね掛けとしては、バーリング加工により形成された円筒状のもの、プレス加工により形成された円形凹部状のものが用いられ、圧縮コイルばねの両端が確実に位置決めされた状態で、両フレームの間に装着される。
【特許文献1】特開平08−39890号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、レシートなどを発行するための用いられる小型で携帯可能なサーマルプリンタなどにおいては、小型、コンパクト化のために、圧縮コイルばねが取り付けられるフレームも小さく板厚が薄いものが用いられる場合が多い。このような場合には、圧縮コイルばねを確実に位置決めできる円筒状や円形凹部状のばね掛けを形成できず、フレームの一部を曲げ起こし、あるいは切り起こして形成したばね掛け用の突片を用いざるを得ないことがある。
【0006】
ばね掛け部として単なる突片を用いた場合には、圧縮コイルばねを位置決めされた状態で取り付けることができず、上下あるいは左右に移動しやすい。小型のサーマルプリンタでは設置スペースに余裕が無いので、周囲の部品に当たった状態で圧縮コイルばねが装着されるおそれがある。
【0007】
また、突片状のばね掛けを用いると、圧縮コイルばねの巻き始め端、あるいは巻き終わり端がばね掛け部に掛かる状態で装着される場合と、掛からないで装着される場合が生ずる。巻き終わり端あるいは巻き始め端がばね掛けに掛からない状態で装着されると、それが掛かる状態で装着される場合に比べて、ばね掛け部の間の圧縮コイルばねの巻き数が1本分少なくなり、その分、押し付け力が低下してしまう。
【0008】
例えば、幅方向の両側でサーマルヘッドとプラテンローラを押し付けている2本の圧縮コイルばねがこのような状態で装着されていると、双方の押し付け力が異なり、幅方向において不均一な押し付け状態になってしまう。また、一方の側においては十分な押し付け力が得られず、印刷濃度が薄くなり、紙送りが適切に行われないなどの弊害が発生する。
【0009】
本発明の課題は、このような点に鑑みて、サーマルヘッドとプラテンローラを押し付けるための圧縮コイルばねを適切な状態で装着することのできる押し付け機構を備えたサーマルプリンタを提案することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の課題を解決するために、本発明のサーマルプリンタは、サーマルヘッドと、プラテンローラと、前記サーマルヘッドのヘッド面および前記プラテンローラの外周面を、圧縮コイルばねを用いて、相互に押し付けた状態に保持している押し付け機構とを有し、前記圧縮コイルばねは、その巻き始め端および巻き終わり端の少なくとも一方に、巻き径内において直線状に延びる折り曲げガイド部を備えていることを特徴としている。
【0011】
ここで、前記押し付け機構は、プリンタ幅方向に延びる固定側フレームと、この固定側フレームに対向し移動可能な状態で支持されている可動側フレームと、これら固定側フレームおよび可動側フレームの間に装着されている複数本の前記圧縮コイルばねとを備え、前記可動側フレームに前記サーマルヘッドが取り付けられており、前記固定側フレームおよび前記可動側フレームの少なくとも一方に、フレームの板金から曲げ起こされ、あるいは切り起こされ、前記圧縮コイルばねの巻き径の内径以下の幅である、各圧縮コイルばねの端に差込可能なばね掛け用の突片が形成されており、前記圧縮コイルばねの一方の端における前記折り曲げガイド部と、これに連続する円弧状の巻き線部分によって囲まれる部分に前記突片を差し込むことにより、当該突片に対する圧縮コイルばねの取り付け位置およびその巻き方向の取り付け姿勢が規定されていることを特徴としている。
【発明の効果】
【0012】
本発明では、サーマルヘッドとプラテンローラを押し付けるために用いる圧縮コイルばねの巻き始め端および巻き終わり端の少なくとも一方に、折り曲げガイド部を形成してある。したがって、板材の切り起こし、あるいは曲げ起こしにより形成したばね掛け用の突片が、圧縮コイルばね端部における折り曲げガイド部と、これに連続している円弧状の巻き線部分とによって囲まれている部分に差し込まれた状態となるように、圧縮コイルばねを装着すれば、自動的に、突片に対する、圧縮コイルばねの取り付け位置および巻き方向の取り付け姿勢が定まる。
【0013】
よって、本発明によれば、複数本の圧縮コイルばねを同一の装着状態で装着することができるので、各圧縮コイルばねから同一の押し付け力が得られる。よって、サーマルヘッドとプラテンローラを、それらの幅方向において均一な力で押し付けることができ、また、適切な強さの力でこれらを押し付けることができる。この結果、印刷濃度むら、紙送り不良などの発生を防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下に、図面を参照して、本発明を適用したサーマルプリンタの実施の形態を説明する。
【0015】
(全体構成)
図1は本実施の形態に係るサーマルプリンタの外観斜視図であり、図2は開閉蓋を開けた状態を示す外観斜視図である。図3はその記録紙搬送路の部分を示す概略断面図であり、図4は開閉蓋を開けた状態での記録紙搬送路の部分を示す概略断面図である。ここでは、ロール紙10として、長尺状の台紙の表面に一定間隔でラベルが貼り付けられた構成のラベル用紙10Aを用い、印刷したラベルを剥離するピーラーユニット3を有するサーマルプリンタ1を例にして説明をする。
【0016】
サーマルプリンタ1は、図1、2に示すように、全体として前後方向に長い扁平な直方体形状をしており、そのプリンタ上面の後半部分が開閉蓋2となっている。開閉蓋2の前側には開閉式のピーラーユニット3が配置されており、開閉蓋2とピーラーユニット3の間がプリンタ幅方向に延びる排出口4となっている。また、ピーラーユニット3にもプリンタ幅方向に延びる排出口5が形成されている。サーマルプリンタ1は、通常の感熱紙も印刷可能であり、その場合は印刷後、排出口5から排出される。
【0017】
開閉蓋2は、その後端部が、プリンタ幅方向に延びる開閉軸6を中心として旋回可能に支持されており、図1に示す閉じ位置2Aから図2に示すほぼ垂直に起立した開き位置2Bまでの間を旋回可能である。開閉蓋2を開けると、プリンタ内部の後側部分に形成されているロール紙収納部7(図3参照)が開放状態になる。ピーラーユニット3は、その前端部が、プリンタ幅方向に延びる支軸8(図3、図4参照)を中心として旋回可能に支持されており、図1において実線で示す閉じ位置3Aから図1において想像線で示すほぼ垂直に起立した開き位置3Bまでの間を旋回可能である。
【0018】
これらの開閉蓋2およびピーラーユニット3は不図示のロック機構によって閉じ位置2A、3Aにロックされている。開閉蓋2の左側縁部分には蓋オープンボタン9が配置されており、これを操作することにより、ロック状態を解除して開閉蓋2およびピーラーユニット3を開けることが可能となっている。
【0019】
プリンタ内部には、図3に一点鎖線で示すように、ロール紙収納部7に装填されているロール紙10から繰り出されるテープ状の記録紙(ラベル用紙)10Aを排出するため、プリンタ上面中央部に形成されている排出口4およびピーラーユニット3の排出口5に導く搬送路11が形成されている。この搬送路11の途中位置にはサーマルヘッド12が配置されており、その印刷面12aには、開閉蓋2の側に搭載されているプラテンローラ13が、ラベル用紙10Aを介してサーマルヘッド12の後方側から所定の力で押し付けられている。これらサーマルヘッド12とプラテンローラ13の押し付け状態は、サーマルヘッド12を支持している押し付け機構30によって形成されている。押し付け機構30の構造については後述する(図5、6参照)。
【0020】
サーマルヘッド12による印刷位置の上方側の部位には、ピーラーユニット3およびピーラー軸14からなるピーラー機構が組み付けられている。ピーラー軸14は、印刷位置の上方近傍においてプリンタ幅方向に配置された小径の軸であり、開閉蓋2の側に取り付けられ、台紙からラベルを剥離できるようになっている。搬送路11は、このピーラー軸14から、排出口5に向かうラベル排出路11aと排出路3に向かう台紙排出路11bに分かれている。台紙排出路11bの側には、ピーラーユニット3に取り付けられている押えローラ15が位置しており、この押えローラ15は上側からプラテンローラ13に対して連れ回り可能な状態で押し付けられている。
【0021】
ピーラーユニット3を開くと、そこに搭載されている押えローラ15がプラテンローラ13の外周面から離れるので、排出口4に繋がっている台紙排出路11bが開放状態になる。ピーラーユニット3を開けた状態で、開閉蓋2を開けると、そこに搭載されているプラテンローラ13がサーマルヘッド12から離れて、搬送路11が開放状態になる。
【0022】
ラベルを発行する場合には、ロール紙10として、長尺状の台紙の表面に一定間隔でラベルが貼り付けられた構成のラベル用紙10Aが巻き付けられたものがロール紙収納部7に装填される。ラベル用紙10Aを引き出した状態で開閉蓋2およびピーラーユニット3を順次に閉じると、ラベル用紙10Aは、ピーラー軸14の上側外周面部分から下方に鋭角に屈曲されて、押えローラ15およびプラテンローラ13の間に挟まれ、その先端部分が排出口11から引き出された状態にセットされる。
【0023】
この状態でラベル用紙10Aの搬送が開始されると、その台紙は排出口4から排出されるが、ピーラー軸21において、台紙に貼り付けられている各ラベルは、その腰の強さによって、台紙と共に鋭角に湾曲されることなく、台紙表面から剥がれて上方のラベル排出路11aを通ってピーラーユニット3の排出口5から排出される。1枚のラベルが排出されると、搬送動作が一時停止し、ラベルがラベル排出口5から取り除かれるのを待って、次のラベルの印刷、剥離および排出動作が行われる。
【0024】
なお、一般的な感熱紙から成る長尺状の記録紙が巻かれているロール紙10に印刷を行う場合には、例えば、記録紙をラベル排出路11aを経由して排出口5から引き出した状態にセットすればよい。
【0025】
(押し付け機構)
図5(a)および(b)は、サーマルヘッド12とプラテンローラ13を押し付けた状態に保持している押し付け機構30を取り出して示す部分平面図および部分断面図である。押し付け機構30は、プリンタ幅方向に延びる固定側フレーム31と、この固定側フレーム31に対向するサーマルヘッド12の後側の位置において、プリンタ幅方向に延びる可動側フレーム32と、これら固定側フレーム31および可動側フレーム32の間に装着されている左右一対の圧縮コイルばね33を有している。可動側フレーム32におけるプリンタ後側の面32aには、サーマルヘッド12が取り付けられている。
【0026】
可動側フレーム32は、固定側フレーム31に対し、対向する方向に移動可能な状態で支持されており、圧縮コイルばね33によってサーマルヘッド12と共に常に付勢されている。可動側フレーム32の後側の面32aに取り付けられているサーマルヘッド12の印刷面12aには、プラテンローラ13の外周面が押し付けられた状態となっている。すなわち、開閉蓋2を開けた状態から閉めた状態にすると、その前端部に取り付けられているプラテンローラ13が、サーマルヘッド12の印刷面12aを前方に押し込みながら移動して、開閉蓋2の閉じ状態が形成される。したがって、圧縮コイルばね33のばね力によって、サーマルヘッド12の印刷面12aとプラテンローラ13の外周面が所定の押し付け力で押し付けられた状態が形成される。
【0027】
図6(a)および(b)は圧縮コイルばね33が装着されている部分を示す斜視図および側面図であり、図6(c)および(d)は圧縮コイルばねの双方の端面図である。これらの図も参照して説明する。圧縮コイルばね33の一方の端部33aの端は、巻き径内において直線状に延びる折り曲げガイド部33bとなっている。この折り曲げガイド部33bは、ほぼ直径方向に延び、折り曲げ位置から反対側の円弧状部分の近傍位置まで延びる長さとされている。圧縮コイルばね33の他方の端部33cの端33dは通常の圧縮コイルばねの場合と同様に巻き径上に位置している。
【0028】
この圧縮コイルばね33を装着するための固定側フレーム31および可動側フレーム32に形成されているばね掛け部34、35は、板金から成るこれらのフレームを切り起こすことにより形成された矩形の突片34A、35Aによって規定されている。突片34A、35Aは圧縮コイルばね33の巻き径の内径以下である。本例では、圧縮コイルばね33の折り曲げガイド部33bが形成されている側の端33aが固定側フレーム31のばね掛け用突片34Aに装着され、他方の端33cが可動側フレームのばね掛け用突片35Aに装着される。本例とは逆に、圧縮コイルばね33の折り曲げガイド部33bが形成されている側の端33aが可動側フレームのばね掛け用突片35Aに装着され、他方の端33cが固定側フレーム31のばね掛け用突片34Aに装着されてもよい。
【0029】
圧縮コイルばね33の折り曲げガイド部33bが形成されている側の端33aに固定側フレーム31のばね掛け用突片34Aは、圧縮コイルばね33の端33aにおける折り曲げ用ガイド部33bと、これに隣接する上側の円弧状の巻き線部分33eとによって囲まれる略半円形の部分に差し込まれた状態とされる。直線状の折り曲げガイド部33bがばね掛け用突片34Aの下面34aに沿って水平に取り付けられ、これによって、ばね掛け用突片34Aに対する圧縮コイルばね33の巻き方向における取り付けの向きが常に一定の向きになる。
【0030】
また、圧縮コイルばね33の端33aにおける折り曲げ用ガイド部33bと、これに隣接している円弧状の巻き線部分33eとによって囲まれた部分にばね掛け用突片34Aが差し込まれるので、圧縮コイルばね33の上下および左右の取り付け位置も常に一定になる。
【0031】
他方の圧縮コイルばね33の端33cは一般的な圧縮コイルばねと同様であり、ここに、可動側フレーム32のばね掛け用突片35Aが差し込まれた状態になる。本例では、ばね掛け用突片35Aの下側において可動側フレーム32が前方に屈曲しており、この屈曲した面32bによって、圧縮コイルばね33の上下方向の取り付け位置が規定される。また、左右方向の取り付け位置は、ばね掛け用突片35Aと圧縮コイルばね33の端33cの巻き線部分の内周面との係合によって規定される。
【0032】
このように、圧縮コイルばね33の一方の端33aに折り曲げ用ガイド部33bを形成してあるので、ばね掛け用突片34Aに対する圧縮コイルばね33の巻き方向における取り付けの向きが常に一定となる。この結果、図6(a)に示すように、当該端33aの巻き線部分33eが必ずばね掛け部34の端面34bに掛かった状態になる。
【0033】
ここで、図6(a)において、圧縮コイルばね33がその中心線の回りに180度回転した状態でばね掛け用突片34Aに装着されると、巻き線部分33eが端面34bに掛からない。この結果、固定側フレーム31および可動側フレーム32のばね掛け部34、35の間における圧縮コイルばね33の巻き数が1本多い状態になる。左右の圧縮コイルばね33の一方がこのような向きで装着されると、発生するばね力が僅かに大きくなり、サーマルヘッド12とプラテンローラ13をそれらの幅方向において均一な力で押し付けられた状態を形成できない。このような原因で生ずる圧縮コイルばね33の発生ばね力の差は僅かではあるが、サーマルプリンタ1においては印刷濃度のばらつき、紙送り不良などの重大な弊害となって現れる。本例では、このような弊害を確実に防止できる。
【0034】
なお、本例の圧縮コイルばね33では一方の端33aにのみ折り曲げガイド部33bを形成してあるが、双方の端33a、33cに折り曲げガイド部を形成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明を適用したサーマルプリンタの外観斜視図である。
【図2】サーマルプリンタの開閉蓋を開けた状態を示す外観斜視図である。
【図3】サーマルプリンタの記録紙搬送路を示す概略断面図である。
【図4】開閉蓋を開けた状態での記録紙搬送路を示す概略断面図である。
【図5】サーマルヘッドとプラテンローラの押し付け機構を示す説明図である。
【図6】押し付け機構のばね掛け部および圧縮コイルばねを示す説明図である。
【符号の説明】
【0036】
1 サーマルプリンタ、2 開閉蓋、3 ピーラーユニット、4 排出口、5 排出口、7 ロール紙収納部、10 ロール紙、10A 記録紙(ラベル作成用紙)、11 搬送路、11a ラベル排出路、11b 台紙排出路、12 サーマルヘッド、12a 印刷面、13 プラテンローラ、14 ピーラー軸、15押えローラ、30 押し付け機構、31 固定側フレーム、32 可動側フレーム、33 圧縮コイルばね、33a,33c 端、33b 折り曲げガイド部、33e 巻き線部分、34,35 ばね掛け部、34A,35A ばね掛け用突片

【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーマルヘッドと、
プラテンローラと、
前記サーマルヘッドのヘッド面および前記プラテンローラの外周面を、圧縮コイルばねを用いて、相互に押し付けた状態に保持している押し付け機構とを有し、
前記圧縮コイルばねは、その巻き始め端および巻き終わり端の少なくとも一方に、巻き径内において直線状に延びる折り曲げガイド部を備えていることを特徴とするサーマルプリンタ。
【請求項2】
請求項1において、
前記押し付け機構は、
プリンタ幅方向に延びる固定側フレームと、
この固定側フレームに対向し移動可能な状態で支持されているプリンタ幅方向に延びる可動側フレームと、
これら固定側フレームおよび可動側フレームの間に装着されている複数本の前記圧縮コイルばねとを備え、
前記可動側フレームに前記サーマルヘッドが取り付けられており、
前記固定側フレームおよび前記可動側フレームの少なくとも一方に、各圧縮コイルばねの端に差込可能なばね掛け用の突起が形成されており、
前記圧縮コイルばねの一方の端における前記折り曲げガイド部と、これに連続する円弧状の巻き線部分によって囲まれる部分に前記突起を差し込むことにより、当該突起に対する前記圧縮コイルばねの取り付け位置、および巻き方向の取り付け姿勢が規定されていることを特徴とするサーマルプリンタ。
【請求項3】
請求項2において、
前記突起は板金からなり、
前記板金の板厚は前記圧縮コイルばねの巻き径の内径以下であることを特徴とするサーマルプリンタ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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