説明

シアノスルホキシミン化合物を含む農薬混合物

本発明は、活性成分として、1) 式(I)で表される少なくとも1種のシアノスルホキシミン化合物I(式中、R1、R2およびGは明細書で定義した通りである)と;2) 明細書で定義したアゾール系、ストロビルリン系、カルボキサミド系、カーバメート系、複素環式化合物および他の各種化合物から選択される少なくとも1種の殺菌剤化合物IIとを相乗的に有効な量で含む、農薬混合物に関する。さらに本発明は、植物中および植物上の昆虫、蛛形類または線虫を駆除するための、ならびに有害生物が蔓延している当該植物を保護するための、特に種子を保護するための方法およびこれらの混合物の使用に関する。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、相乗的に増強された作用を有する活性成分の混合物、および前記混合物を施用することを含む方法に関する。
【背景技術】
【0002】
有害生物防除(pest control)の分野で起きている典型的な問題の一つは、有害生物を効果的に防除しつつ、環境または毒性の点で好ましくなくない影響を低減または回避するために活性成分の施用量を少なくする必要があるということである。
【0003】
直面している別の問題は、広範囲の有害生物に対して効果のある、有効な有害生物防除剤の入手が必要であるということに関する。
【0004】
本発明の根底にある別の問題は、植物を改良する組成物が要望されていることであり、そのプロセスは、一般に、またこれ以降「植物の健康状態(plant health)」と称している。例えば、挙げることができる有利な特性とは作物の改良された特性であり、例えば、出芽、収穫量、タンパク質含量、根系の改善、分蘖の増加、植物丈の伸長、葉身の増長、根出葉枯死の減少、頑丈な分蘖枝、葉の濃緑色化、色素含量、光合成活性、必要肥料の少量化、必要種子の少量化、生産性の高い分蘖枝、早期開花、穀実の早期熟成、植物挫折(倒伏)の減少、シュートの成長促進、植物の活力増強、植物立性の向上、および早期発芽、または当業者に周知の他のすべての利点が挙げられる。一般に、植物または場所に活性化合物を施用することによって、植物の健康状態を改良する方法が必要とされている。
【0005】
農薬(pesticides)の使用に関する別の課題は、それぞれの農薬化合物(pesticidal compound)を反復して限定的に施用すると、多くの場合、当該活性化合物に対する自然耐性または適応耐性が強くなった有害生物がすぐに選抜されるということである。
【0006】
さらに本発明の目的は、活性化合物IおよびIIの施用量を減らしつつ、その活性範囲を拡大することを視野に入れ、施用する活性化合物の総量が少量で、有害菌類および動物有害生物(animal pests)に対する活性が改善された混合物を提供することである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
したがって、本発明の目的は、上記問題を解決する農薬混合物(pesticidal mixtures)を提供することである。
【0008】
また、多くの地域で農業従事者が直視しなければならない問題は、有害な植物病原性菌類の駆除だけではない。有害な昆虫類もまた、作物および他の植物に大きな損害をもたらし得る。この問題を克服するため、殺菌活性と殺虫活性の有効な組み合わせが望まれている。よって、本発明のさらなる目的は、一方において良好な殺菌活性を持ちながら、他方において良好な殺虫活性を持つことにより幅広い農薬作用が得られる混合物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、この目的が、下記で定義した活性化合物の組み合わせによって、一部または全体において達成されることを見出した。
【0010】
本発明は、
1) 活性化合物Iとしての式I:
【化1】

【0011】
(式中、
Gは、
【化2】

【0012】
または
【化3】

【0013】
から選択され、ここで、#は、式Iにおける結合を示し;
R1は、ClまたはCF3であり、
R2は、水素、クロロ、CH3またはC2H5から選択される)
で表される少なくとも1種の殺虫化合物(insecticidal compound)、またはその純粋なエナンチオマーもしくはジアステレオマー、またはこれらのエナンチオマーおよび/もしくはジアステレオマーの混合物と、
2) 活性化合物IIとしての以下の群II.A〜II.F:
II.A アゾール系、例えば、アザコナゾール、ベノミル、ビテルタノール、ブロムコナゾール、カルベンダジム、シプロコナゾール、シアゾファミド、ジフェノコナゾール、ジニコナゾール、ジニコナゾール-M、エニルコナゾール、エポキシコナゾール、エタボキサム、エトリジアゾール、フルキンコナゾール、フェンブコナゾール、フルシラゾール、フルトリアホール、フベリダゾール、ヘキサコナゾール、ヒメキサゾール、イマザリル、イマザリルサルフェート、イミベンコナゾール、イプコナゾール、メトコナゾール、ミクロブタニル、オキスポコナゾール、パクロブトラゾール、ペフラゾエート、ペンコナゾール、プロクロラズ、プロピコナゾール、プロチオコナゾール、シメコナゾール、トリアジメホン、トリアジメノール、テブコナゾール、テトラコナゾール、チアベンダゾール、トリチコナゾール、トリフルミゾール、ウニコナゾールおよび1-(4-クロロ-フェニル)-2-([1,2,4]トリアゾール-1-イル)-シクロヘプタノールからなる群から選択されるトリアゾール類、イミダゾール類、ピラゾール類、チアゾール類およびオキサゾール類;
II.B アゾキシストロビン、ジモキシストロビン、エネストロブリン、フルオキサストロビン、クレソキシムメチル、メトミノストロビン(methominostrobin)、オリサストロビン、ピコキシストロビン、ピラクロストロビン、ピリベンカルブ、トリフロキシストロビン、メチル2-(オルト-(2,5-ジメチルフェニルオキシメチレン)フェニル)-3-メトキシ-アクリレート、2-(2-(6-(3-クロロ-2-メチル-フェノキシ)-5-フルオロ-ピリミジン-4-イルオキシ)-フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチル-アセトアミドおよび3-メトキシ-2-(2-(N-(4-メトキシ-フェニル)-シクロ-プロパンカルボキシミドイルスルファニルメチル)-フェニル)-アクリル酸メチルエステルからなる群から選択されるストロビルリン系;
II.C ベナラキシル、ベナラキシル-M、ベノダニル、ビキサフェン、ボスカリド、カルボキシン、カルプロパミド、ジメトモルフ、ジクロシメット、フェンヘキサミド、フルオピラム、フルトラニル、フラメトピル、フルモルフ、フルメトベル、フルオピコリド(ピコベンズアミド)、イソピラザム、マンジプロパミド、メプロニル、メタラキシル、メフェノキサム、オフラース、オキサジキシル、オキシカルボキシン、オキシテトラサイクリン、ペンチオピラド、シルチオファム、チフルザミド、チアジニル、ゾキサミド、5-フルオロ-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-カルボン酸[2-(1,2-ジメチル-プロピル)-フェニル]-アミド、メチル-3-(4-クロロフェニル)-3-(2-イソプロポキシカルボニルアミノ-3-メチルブチリルアミノ)プロピオネート、2-クロロ-N-(1,1,3-トリメチル-インダン-4-イル)-ニコチンアミド、N-(3-エチル-3,5-5-トリメチル-シクロヘキシル)-3-ホルミルアミノ-2-ヒドロキシ-ベンズアミド、N-(2-{4-[3-(4-クロロフェニル)プロパ-2-イニルオキシ]-3-メトキシフェニル}エチル)-2-メタンスルホニルアミノ-3-メチルブチルアミド、N-(2-{4-[3-(4-クロロフェニル)-プロパ-2-イニルオキシ]-3-メトキシフェニル}エチル)-2-エタンスルホニルアミノ-3-メチル-ブチルアミド、N-(6-メトキシ-ピリジン-3-イル)シクロプロパン-カルボキサミド、2-アミノ-4-メチル-チアゾール-5-カルボキサミド、N-(2-シアノフェニル)-3,4-ジクロロイソチアゾール-5-カルボキサミド、N-(4'-ブロモビフェニル-2-イル)-4-ジフルオロメチル-2-メチルチアゾール-5-カルボキサミド、N-(4'-トリフルオロメチルビフェニル-2-イル)-4-ジフルオロメチル-2-メチルチアゾール-5-カルボキサミド、N-(4'-クロロ-3'-フルオロビフェニル-2-イル)-4-ジフルオロメチル-2-メチルチアゾール-5-カルボキサミド、N-(4'-ブロモビフェニル-2-イル)-4-ジフルオロメチル-2-メチルチアゾール-5-カルボキサミド、N-(4'-トリフルオロメチルビフェニル-2-イル)-4-ジフルオロメチル-2-メチルチアゾール-5-カルボキサミド、N-(4'-クロロ-3'-フルオロビフェニル-2-イル)-4-ジフルオロメチル-2-メチルチアゾール-5-カルボキサミド、N-(3',4'-ジクロロ-4-フルオロビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾール-4-カルボキサミド、N-(3',4'-ジクロロ-5-フルオロビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾール-4-カルボキサミド;N-(3',4'-ジクロロ-4-フルオロビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾール-4-カルボキサミド、N-(3',4'-ジクロロ-5-フルオロビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾール-4-カルボキサミド、N-(2-(1,3-ジメチルブチル)-フェニル)-1,3-ジメチル-5-フルオロ-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4'-クロロ-3',5-ジフルオロ-ビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4'-クロロ-3',5-ジフルオロ-ビフェニル-2-イル)-3-トリフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(3',4'-ジクロロ-5-フルオロ-ビフェニル-2-イル)-3-トリフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(3',5-ジフルオロ-4'-メチル-ビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(3',5-ジフルオロ-4'-メチル-ビフェニル-2-イル)-3-トリフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(cis-2-ビシクロプロピル-2-イル-フェニル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(trans-2-ビシクロプロピル-2-イル-フェニル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(2',4'-ジフルオロビフェニル-2-イル)-1-メチル-3-トリフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(2',4'-ジクロロビフェニル-2-イル)-1-メチル-3-トリフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(2',4'-ジフルオロビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(2',4'-ジクロロビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(2',5'-ジフルオロビフェニル-2-イル)-1-メチル-3-トリフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(2',5'-ジクロロビフェニル-2-イル)-1-メチル-3-トリフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(2',5'-ジフルオロビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(2',5'-ジクロロビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(3',5'-ジフルオロビフェニル-2-イル)-1-メチル-3-トリフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(3',5'-ジクロロビフェニル-2-イル)-1-メチル-3-トリフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(3',5'-ジフルオロビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(3',5'-ジクロロビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(3'-フルオロビフェニル-2-イル)-1-メチル-3-トリフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(3'-クロロビフェニル-2-イル)-1-メチル-3-トリフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド;N-(3'-フルオロビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(3'-クロロビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(2'-フルオロビフェニル-2-イル)-1-メチル-3-トリフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(2'-クロロビフェニル-2-イル)-1-メチル-3-トリフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(2'-フルオロビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(2'-クロルビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド;N-(2'-フルオロ-4'-クロロ-5'-メチルビフェニル-2-イル)-1-メチル-3-トリフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(3',4',5'-トリフルオロビフェニル-2-イル)-1-メチル-3-トリフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(3',4',5'-トリフルオロビフェニル-2-イル)-1-メチル-3-ジフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(2',4',5'-トリフルオロビフェニル-2-イル)-1-メチル-3-ジフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(3',4',5'-トリフルオロビフェニル-2-イル)-3-クロロフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-[2-(1,1,2,3,3,3-ヘキサフルオロプロポキシ)フェニル]-1-メチル-3-トリフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-[2-(1,1,2,3,3,3-ヘキサフルオロプロポキシ)-フェニル]-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-[2-(2-クロロ-1,1,2-トリフルオロエトキシ)フェニル]-1-メチル-3-トリフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-[2-(2-クロロ-1,1,2-トリフルオロエトキシ)フェニル]-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-[2-(1,1,2,2-テトラフルオロエトキシ)フェニル]-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-[2-(1,1,2,2-テトラフルオロエトキシ)フェニル]-1-メチル-3-トリフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4'-(トリフルオロメチルチオ)ビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4'-(トリフルオロメチルチオ)ビフェニル-2-イル)-1-メチル-3-トリフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、およびN-(2-ビシクロプロパ-2-イルフェニル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミドからなる群から選択されるカルボキサミド系;
II.D アシベンゾラル-S-メチル、アニラジン、アルジモルフ、ブラストサイジン-S、ブピリメート、カプタホール、カプタン、キノメチオナート、シプロジニル、ダゾメット、デバカルブ、ジクロメジン、ジフェンゾコート、ジフェンゾコートメチルサルフェート、ジフルメトリム、ドデモルフ、ドデモルフアセテート、ファモキサドン、フェンアミドン、フェナリモール、フェリムゾン、フェンピクロニル、フェンプロピジン、フェンプロピモルフ、フルジオキソニル、フルアジナム、フルオロイミド、フルチアニル、フォルペット、フェノキサニル、イプロジオン、メパニピリム、ニトラピリン、ヌアリモル、オクチリノン、オキソリン酸、ピペラリン、プロベナゾール、プロシミドン、プロキナジド、ピリフェノックス、ピリメタニル、ピロキロン、キノキシフェン、トリシクラゾール、トルホリン、トリデモルフ、ビンクロゾリン、5-クロロ-7-(4-メチルピペリジン-1-イル)-6-(2,4,6-トリフルオロフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン、6-(4-tert-ブチルフェニル)-5-メチル-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イルアミン、5-メチル-6-(3,5,5-トリメチル-ヘキシル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イルアミン、5-メチル-6-オクチル-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル-アミン、6-メチル-5-オクチル-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル-アミン、6-エチル-5-オクチル-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル-アミン、5-エチル-6-オクチル-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イルアミン、5-エチル-6-(3,5,5-トリメチル-ヘキシル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イルアミン、6-オクチル-5-プロピル-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル-アミン、5-メトキシ-メチル-6-オクチル-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル-アミン、6-オクチル-5-トリフルオロメチル-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル-アミン、および5-トリフルオロメチル-6-(3,5,5-トリメチル-ヘキシル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イルアミン、2,3,5,6-テトラクロロ-4-メタンスルホニル-ピリジン、3,4,5-トリクロロ-ピリジン-2,6-ジ-カルボニトリル、N-(1-(5-ブロモ-3-クロロ-ピリジン-2-イル)-エチル)-2,4-ジクロロ-ニコチンアミド、N-((5-ブロモ-3-クロロ-ピリジン-2-イル)-メチル)-2,4-ジクロロ-ニコチンアミド、2-ブトキシ-6-ヨード-3-プロピルクロメン-4-オン、およびN,N,N-ジメチルアニリン-3-(3-ブロモ-6-フルオロ-2-メチルインドール-1-スルホニル)-[1,2,4]トリアゾール-1-スルホンアミドからなる群から選択される複素環式化合物;
II.E ジエトフェンカルブ、ファーバム、フルベンチアバリカルブ、イプロバリカルブ、マンゼブ、マンネブ、メタム、メタスルホカルブ、メチラム、プロパモカルブ、プロパモカルブ塩酸塩、プロピネブ、チラム、ジネブ、ジラム、4-フルオロフェニルN-(1-(1-(4-シアノフェニル)エタンスルホニル)ブタ-2-イル)カーバメート、メチル3-(4-クロロフェニル)-3-(2-イソプロポキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリルアミノ)プロパノエートからなる群から選択されるカーバメート系、および式IIE.1
【化4】

【0014】
のカーバメートオキシムエーテル;
II.F カスガマイシン、カスガマイシン塩酸塩水和物、ミルジオマイシン、ストレプトマイシン、ポリオキシンおよびバリダマイシンAを含む抗生物質の群;ビナパクリル、ジノカップ、ジノブトン、ジクロラン、ニトロタールイソプロピルおよびテクナゼンを含むニトロフェニル誘導体の群;ジチアノンおよびイソプロチオランを含む硫黄含有複素環化合物の群;フェンチン塩を含む有機金属化合物の群;エジフェンホス、イプロベンホス、ホセチル、ホセチルアルミニウム、亜リン酸およびその塩、ピラゾホスおよびトルクロホスメチルを含む有機リン化合物の群;クロロタロニル、ジクロフルアニド、ジクロロフェン、ペンタクロロフェノールおよびその塩、フルスルファミド、ヘキサクロロベンゼン、フタリド、ペンシクロン、キントゼン、チオファナートメチルおよびトリルフルアニドを含む有機塩素化合物の群;ボルドー液、酢酸銅、水酸化銅、オキシ塩化銅、塩基性硫酸銅、オキシン銅および硫黄を含む無機活性化合物の群から選択される各種殺菌剤;ならびに/あるいは、ビフェニル、ブロノポール、シフルフェナミド、シモキサニル、ジフェニルアミン、ジメチリモール、ドジン、ドジン遊離塩基、エチリモール、フララキシル、イミノクタジン、イミノクタジントリアセテート、イミノクタジン-トリス(アルベシレート)、グアザチン、グアザチン酢酸塩、メトラフェノン、プロヘキサジオンカルシウム、スピロキサミングアニジン、N-(4-クロロ-2-ニトロ-フェニル)-N-エチル-4-メチル-ベンゼンスルホン-アミド、N-(シクロプロピルメトキシイミノ-(6-ジフルオロメトキシ-2,3-ジフルオロ-フェニル)-メチル)-2-フェニルアセトアミド、N'-(4-(4-クロロ-3-トリフルオロメチル-フェノキシ)-2,5-ジメチル-フェニル)-N-エチル-N-メチルホルムアミジン、N'-(4-(4-フルオロ-3-トリフルオロメチル-フェノキシ)-2,5-ジメチル-フェニル)-N-エチル-N-メチルホルムアミジン、N'-(2-メチル-5-トリフルオルメチル-4-(3-トリメチルシラニル-プロポキシ)-フェニル)-N-エチル-N-メチルホルムアミジン、およびN'-(5-ジフルオルメチル-2-メチル-4-(3-トリメチルシラニル-プロポキシ)-フェニル)-N-エチル-N-メチルホルムアミジンからな
る各種殺菌剤の群から選択される殺菌剤;
から選択される少なくとも1種の殺菌剤化合物
とを活性化合物として相乗的に有効な量で含む農薬混合物に関する。
【0015】
式Iで表される活性化合物I、それらの調製、ならびに昆虫およびダニなどの有害生物に対するそれらの作用は、WO 2006/060029およびWO 2007/095229に記載されている。式Iで表される活性化合物Iの調製方法はそれらの中で確認することができる。
【0016】
上記の群II.A〜II.Fに記載されている活性化合物II、それらの調製、および有害菌類に対するそれらの作用は一般に公知であり(例えば、http://www.hclrss.demon.co.uk/index.htmlを参照されたい)、これらは市販されている。
【0017】
ベナラキシル、メチルN-(フェニルアセチル)-N-(2,6-キシリル)-DL-アラニナート(DE 29 03 612);
メタラキシル、メチルN-(メトキシアセチル)-N-(2,6-キシリル)-DL-アラニナート(GB 15 00 581);
オフラース、(RS)-α-(2-クロロ-N-2,6-キシリルアセトアミド)-γ-ブチロラクトン[CAS RN 58810-48-3];
オキサジキシル;N-(2,6-ジメチルフェニル)-2-メトキシ-N-(2-オキソ-3-オキサゾリジニル)アセトアミド(GB 20 58 059);
アルジモルフ、「4-アルキル-2,5(または2,6)-ジメチルモルホリン」、65〜75%の2,6-ジメチルモルホリンと25〜35%の2,5-ジメチルモルホリンとを含有、85%以上は4-ドデシル-2,5(または2,6)-ジメチルモルホリンであり、この場合、「アルキル」はまたオクチル、デシル、テトラデシルおよびヘキサデシルを含んでいてもよく、シス/トランス比は1:1である[CAS RN 91315-15-0];
ドジン、1-ドデシルグアニジニウムアセテート(Plant Dis. Rep., Vol. 41, p.1029 (1957));
ドデモルフ、4-シクロドデシル-2,6-ジメチルモルホリン(DE-A 1198125);
フェンプロピモルフ、(RS)-cis-4-[3-(4-tert-ブチルフェニル)-2-メチルプロピル]-2,6-ジメチルモルホリン(DE-A 27 52 096);
フェンプロピジン、(RS)-1-[3-(4-tert-ブチルフェニル)-2-メチルプロピル]ピペリジン(DE-A 27 52 096);
グアザチン、工業用グレートのイミノジ(オクタメチレン)ジアミンのアミド化により得られた反応生成物の混合物で、種々のグアニジン類およびポリアミン類を含む[CAS RN 108173-90-6];
イミノクタジン、1,1'-イミノジ(オクタメチレン)ジグアニジン(Congr. Plant Pathol., 1., p.27 (1968));
スピロキサミン、(8-tert-ブチル-1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカ-2-イル)ジエチルアミン(EP-A 281 842);
トリデモルフ、2,6-ジメチル-4-トリデシルモルホリン(DE-A 11 64 152);
ピリメタニル、4,6-ジメチルピリミジン-2-イルフェニルアミン(DD-A 151 404);
メパニピリム、(4-メチル-6-プロパ-1-イニルピリミジン-2-イル)フェニルアミン(EP-A 224 339);
シプロジニル、(4-シクロプロピル-6-メチルピリミジン-2-イル)フェニルアミン(EP-A 310 550);
シクロヘキシミド、4-{(2R)-2-[(1S,3S,5S)-3,5-ジメチル-2-オキソシクロヘキシル]-2-ヒドロキシエチル}-ピペリジン-2,6-ジオン[CAS RN 66-81-9];
グリセオフルビン、7-クロロ-2',4,6-トリメトキシ-6'-メチルスピロ[ベンゾフラン-2(3H),1'-シクロヘキサ-2'-エン]-3,4'-ジオン[CAS RN 126-07-8];
カスガマイシン、3-O-[2-アミノ-4-[(カルボキシイミノメチル)アミノ]-2,3,4,6-テトラデオキシ-α-D-アラビノ-ヘキソピラノシル]-D-キロ-イノシトール[CAS RN 6980-18-3];
ナタマイシン、(8E,14E,16E,18E,20E)-(1R,3S,5R,7R,12R,22R,24S,25R,26S)-22-(3-アミノ-3,6-ジデオキシ-β-D-マンノピラノシルオキシ)-1,3,26-トリヒドロキシ-12-メチル-10-オキソ-6,11,28-トリオキサトリシクロ[22.3.1.05,7]オクタコサ-8,14,16,18,20-ペンタエン-25-カルボン酸[CAS RN 7681-93-8];
ポリオキシン、5-(2-アミノ-5-O-カルバモイル-2-デオキシ-L-キシロンアミド)-1-(5-カルボキシ-1,2,3,4-テトラヒドロ-2,4-ジオキソピリミジン-1-イル)-1,5-ジデオキシ-β-D-アロフランウロン酸[CAS RN 22976-86-9];
ストレプトマイシン、1,1'-{1-L-(1,3,5/2,4,6)-4-[5-デオキシ-2-O-(2-デオキシ-2-メチルアミノ-α-L-グルコピラノシル)-3-C-ホルミル-α-L-リキソフラノシルオキシ]-2,5,6-トリヒドロキシシクロヘキサ-1,3-イルエン}ジグアニジン(J. Am. Chem. Soc. Vol. 69, p.1234 (1947));
ビテルタノール、β-([1,1'-ビフェニル]-4-イルオキシ)-α-(1,1-ジメチルエチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-1-エタノール(DE 23 24 020);
ブロムコナゾール、1-[[4-ブロモ-2-(2,4-ジクロロフェニル)テトラヒドロ-2-フラニル]メチル]-1H-1,2,4-トリアゾール(Proc. 1990 Br. Crop. Prot. Conf. - Pests Dis. Vol. 1, p. 459);
シプロコナゾール、2-(4-クロロフェニル)-3-シクロプロピル-1-[1,2,4]トリアゾール-1-イルブタン-2-オール(US 4 664 696);
ジフェノコナゾール、1-{2-[2-クロロ-4-(4-クロロフェノキシ)フェニル]-4-メチル-[1,3]ジオキソラン-2-イルメチル}-1H-[1,2,4]トリアゾール(GB-A 2 098 607);
ジニコナゾール、(βE)-β-[(2,4-ジクロロフェニル)メチレン]-α-(1,1-ジメチルエチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-1-エタノール(Noyaku Kagaku, 1983, Vol. 8, p. 575);
エニルコナゾール(イマザリル)、1-[2-(2,4-ジクロロフェニル)-2-(2-プロペニルオキシ)エチル]-1H-イミダゾール(Fruits, 1973, Vol. 28, p. 545);
エポキシコナゾール、(2RS,3SR)-1-[3-(2-クロロフェニル)-2,3-エポキシ-2-(4-フルオロフェニル)プロピル]-1H-1,2,4-トリアゾール(EP-A 196 038);
フェンブコナゾール、α-[2-(4-クロロフェニル)エチル]-α-フェニル-1H-1,2,4-トリアゾール-1-プロパンニトリル(Proc. 1988 Br. Crop Prot. Conf. - Pests Dis. Vol. 1, p. 33);
フルキンコナゾール、3-(2,4-ジクロロフェニル)-6-フルオロ-2-[1,2,4]-トリアゾール-1-イル-3H-キナゾリン-4-オン(Proc. Br. Crop Prot. Conf.-Pests Dis., 5-3, 411 (1992));
フルシラゾール、1-{[ビス-(4-フルオロフェニル)メチルシラニル]メチル}-1H-[1,2,4]トリアゾール(Proc. Br. Crop Prot. Conf.-Pests Dis., vol. 1, p. 413 (1984));
フルトリアホール、α-(2-フルオロフェニル)-α-(4-フルオロフェニル)-1H-1,2,4-トリアゾール-1-エタノール(EP-A 15756);
ヘキサコナゾール、2-(2,4-ジクロロフェニル)-1-[1,2,4]トリアゾール-1-イルヘキサン-2-オール(CAS RN 79983-71-4);
イプコナゾール、2-[(4-クロロフェニル)メチル]-5-(1-メチルエチル)-1-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イルメチル)シクロペンタノール(EP-A 267 778),
メトコナゾール、5-(4-クロロベンジル)-2,2-ジメチル-1-[1,2,4]トリアゾール-1-イルメチルシクロペンタノール(GB 857 383);
ミクロブタニル、2-(4-クロロフェニル)-2-[1,2,4]トリアゾール-1-イルメチルペンタンニトリル(CAS RN 88671-89-0);
ペンコナゾール、1-[2-(2,4-ジクロロフェニル)ペンチル]-1H-[1,2,4]トリアゾール(Pesticide Manual, 12th Ed. 2000, p.712);
プロピコナゾール、1-[[2-(2,4-ジクロロフェニル)-4-プロピル-1,3-ジオキソラン-2-イル]メチル]-1H-1,2,4-トリアゾール(BE 835 579);
プロクロラズ、N-(プロピル-[2-(2,4,6-トリクロロフェノキシ)エチル])イミダゾール-1-カルボキサミド(US 3 991 071);
プロチオコナゾール、2-[2-(1-クロロシクロプロピル)-3-(2-クロロフェニル)-2-ヒドロキシプロピル]-2,4-ジヒドロ[1,2,4]トリアゾール-3-チオン(WO 96/16048);
シメコナゾール、α-(4-フルオロフェニル)-α-[(トリメチルシリル)メチル]-1H-1,2,4-トリアゾール-1-エタノール[CAS RN 149508-90-7],
テブコナゾール、1-(4-クロロフェニル)-4,4-ジメチル-3-[1,2,4]トリアゾール-1-イルメチルペンタン-3-オール(EP-A 40 345);
テトラコナゾール、1-[2-(2,4-ジクロロフェニル)-3-(1,1,2,2-テトラフルオロエトキシ)プロピル]-1H-1,2,4-トリアゾール(EP-A 234 242);
トリアジメホン、1-(4-クロロフェノキシ)-3,3-ジメチル-1-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)-2-ブタノン(BE 793 867);
トリアジメノール、β-(4-クロロフェノキシ)-α-(1,1-ジメチルエチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-1-エタノール(DE-A 3 24 010);
トリフルミゾール、(4-クロロ-2-トリフルオロメチルフェニル)-(2-プロポキシ-1-[1,2,4]トリアゾール-1-イルエチリデン)-アミン(JP-A 79/119 462);
トリチコナゾール、(5E)-5-[(4-クロロフェニル)メチレン]-2,2-ジメチル-1-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イルメチル)シクロペンタノール(FR 26 41 277);
イプロジオン、N-イソプロピル-3-(3,5-ジクロロフェニル)-2,4-ジオキソイミダゾリジン-1-カルボキサミド(GB 13 12 536);
ミクロゾリン、(RS)-3-(3,5-ジクロロフェニル)-5-メトキシメチル-5-メチル-1,3-オキサゾリジン-2,4-ジオン[CAS RN 54864-61-8];
プロシミドン、N-(3,5-ジクロロフェニル)-1,2-ジメチルシクロプロパン-1,2-ジカルボキシミド(US 3 903 090);
ビンクロゾリン、3-(3,5-ジクロロフェニル)-5-メチル-5-ビニルオキサゾリジン-2,4-ジオン(DE-A 22 07 576);
ファーバム、ジメチルジチオカルバミン酸鉄(3+)(US 1 972 961);
ナーバム、エチレンビス(ジチオカルバミン酸)二ナトリウム(US 2 317 765);
マンネブ、エチレンビス(ジチオカルバミン酸)マンガン(US 2 504 404);
マンゼブ、エチレンビス(ジチオカルバミン酸)マンガンポリマー錯体亜鉛塩(GB 996 264);
メタム、メチルジチオカルバミン酸(US 2 791 605);
メチラム、エチレンビス(ジチオカルバミン酸)亜鉛アンモニア化物(US 3 248 400);
プロピネブ、プロピレンビス(ジチオカルバミン酸)亜鉛ポリマー(BE 611 960);
ポリカーバメート、ビス(ジメチルカルバモジチオアト-κS,κS')[μ-[[1,2-エタンジイルビス[カルバモジチオアト-κS,κS']](2-)]]二[亜鉛])[CAS RN 64440-88-6];
チラム、ビス(ジメチルチオカルバモイル)ジスルフィド(DE-A 642 532);
ジラム、ジメチルジチオカーバメート[CAS RN 137-30-4];
ジネブ、エチレンビス(ジチオカルバミン酸)亜鉛(US 2 457 674);
アニラジン、4,6-ジクロロ-N-(2-クロロフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-アミン(US 2 720 480);
ベノミル、N-ブチル-2-アセチルアミノベンゾイミダゾール-1-カルボキサミド(US 3 631 176);
ボスカリド、2-クロロ-N-(4'-クロロビフェニル-2-イル)ニコチンアミド(EP-A 545 099);
カルベンダジム、メチル(1H-ベンゾイミダゾール-2-イル)カーバメート(US 3 657 443);
カルボキシン、5,6-ジヒドロ-2-メチル-N-フェニル-1,4-オキサチイン-3-カルボキサミド(US 3 249 499);
オキシカルボキシン、5,6-ジヒドロ-2-メチル-1,4-オキサチイン-3-カルボキサニリド4,4-ジオキシド(US 3 399 214);
シアゾファミド、4-クロロ-2-シアノ-N,N-ジメチル-5-(4-メチルフェニル)-1H-イミダゾール-1-スルホンアミド(CAS RN 120116-88-3];
ダゾメット、3,5-ジメチル-1,3,5-チアジアジナン-2-チオン(Bull. Soc. Chim. Fr. Vol. 15, p. 891 (1897));
ジフルフェンゾピル、2-{1-[4-(3,5-ジフルオロフェニル)セミカルバゾノ]エチル}ニコチン酸[CAS RN 109293-97-2];
ジチアノン、5,10-ジオキソ-5,10-ジヒドロナフト[2,3-b][1,4]ジチイン-2,3-ジカルボニトリル(GB 857 383);
ファモキサドン、(RS)-3-アニリノ-5-メチル-5-(4-フェノキシフェニル)-1,3-オキサゾリジン-2,4-ジオン[CAS RN 131807-57-3];
フェンアミドン、(S)-1-アニリノ-4-メチル-2-メチルチオ-4-フェニルイミダゾリン-5-オン[CAS RN 161326-34-7];
フェナリモール、α-(2-クロロフェニル)-α-(4-クロロフェニル)-5-ピリミジンメタノール(GB 12 18 623);
フベリダゾール、2-(2-フラニル)-1H-ベンゾイミダゾール(DE-A 12 09 799);
フルトラニル、α,α,α-トリフルオロ-3'-イソプロポキシ-o-トルアニリド(JP 1104514);
フラメトピル、5-クロロ-N-(1,3-ジヒドロ-1,1,3-トリメチル-4-イソベンゾフラニル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド[CAS RN 123572-88-3];
イソプロチオラン、ジイソプロピル1,3-ジチオラン-2-イリデンマロナート(Proc. Insectic. Fungic. Conf. 8. Vol. 2, p. 715 (1975));
メプロニル、3'-イソプロポキシ-o-トルアニリド(US 3 937 840);
ヌアリモル、α-(2-クロロフェニル)-α-(4-フルオロフェニル)-5-ピリミジンメタノール(GB 12 18 623);
フルオピコリド(ピコベンズアミド)、2,6-ジクロロ-N-(3-クロロ-5-トリフルオロメチルピリジン-2-イルメチル)ベンズアミド(WO 99/42447);
プロベナゾール、3-アリルオキシ-1,2-ベンゾチアゾール1,1-ジオキシド(Agric. Biol. Chem. Vol. 37, p. 737 (1973));
プロキナジド、6-ヨード-2-プロポキシ-3-プロピルキナゾリン-4(3H)-オン(WO 97/48684);
ピリフェノックス、2',4'-ジクロロ-2-(3-ピリジル)アセトフェノン(EZ)-O-メチルオキシム(EP 49 854);
ピロキロン、1,2,5,6-テトラヒドロピロロ[3,2,1-ij]キノリン-4-オン(GB 139 43 373);
キノキシフェン、5,7-ジクロロ-4-(4-フルオロフェノキシ)キノリン(US 5 240 940);
シルチオファム、N-アリル-4,5-ジメチル-2-(トリメチルシリル)チオフェン-3-カルボキサミド[CAS RN 175217-20-6];
チアベンダゾール、2-(1,3-チアゾール-4-イル)ベンゾイミダゾール(US 3 017 415);
チフルザミド、2',6'-ジブロモ-2-メチル-4'-トリフルオロメトキシ-4-トリフルオロメチル-1,3-チアゾール-5-カルボキサニリド[CAS RN 130000-40-7];
チオファナート-メチル、1,2-フェニレンビス(イミノカルボノチオイル)ビス(ジメチルカーバメート)(DE A 19 30 540);
チアジニル、3'-クロロ-4,4'-ジメチル-1,2,3-チアジアゾール-5-カルボキサニリド[CAS RN 223580-51-6];
トリシクラゾール、5-メチル-1,2,4-トリアゾロ[3,4-b][1,3]ベンゾチアゾール[CAS RN 41814-78-2];
トリフォリン、N,N'-{ピペラジン-1,4-ジイルビス[(トリクロロメチル)メチレン]}ジホルムアミド(DE-A 19 01 421);
5-クロロ-7-(4-メチルピペリジン-1-イル)-6-(2,4,6-トリフルオロフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン(WO 98/46607)、および他のトリアゾロピリミジン(EP-A 71 792; EP-A 141 317; WO 2003/009687; WO 2005/087771; WO 2005/087772; WO 2005/087773; WO 2006/087325; WO 2006/092428);
ボルドー液、CuSO4 × 3Cu(OH)2 × 3CaSO4の混合物[CAS RN 8011-63-0];
酢酸銅、Cu(OCOCH3)2 [CAS RN 8011-63-0];
オキシ塩化銅、Cu2Cl(OH)3 [CAS RN 1332-40-7];
塩基性硫酸銅、CuSO4 [CAS RN 1344-73-6];
ビナパクリル、(RS)-2-sec-ブチル-4,6-ジニトロフェニル3-メチルクロトナート[CAS RN 485-31-4];
ジノカップ、2,6-ジニトロ-4-オクチルフェニルクロトナートおよび2,4-ジニトロ-6-オクチルフェニルクロトナートの混合物であって、この場合「オクチル」は、1-メチルヘプチル、1-エチルヘキシルおよび1-プロピルペンチルの混合物である(US 2 526 660);
ジノブトン、(RS)-2-sec-ブチル-4,6-ジニトロフェニルイソプロピルカーボネート[CAS RN 973-21-7];
ニトロタール-イソプロピル(nitrothal-isopropyl)、ジイソプロピル5-ニトロイソフタレート(Proc. Br. Insectic. Fungic. Conf. 7., Vol. 2, p. 673 (1973));
フェンピクロニル、4-(2,3-ジクロロフェニル)-1H-ピロール-3-カルボニトリル(Proc. 1988 Br. Crop Prot. Conf. - Pests Dis., Vol. 1, p. 65);
フルジオキソニル、4-(2,2-ジフルオロベンゾ[1,3]ジオキソール-4-イル)-1H-ピロール-3-カルボニトリル(The Pesticide Manual, publ. The British Crop Protection Council, 第10版 1995, p. 482);
アシベンゾラル-S-メチル、メチル1,2,3-ベンゾチアジアゾール-7-カルボチオエート[CAS RN 135158-54-2];
フルベンチアバリカルブ(ベンチアバリカルブ)、イソプロピル{(S)-1-[(1R)-1-(6-フルオロベンゾチアゾール-2-イル)-エチルカルバモイル]-2-メチルプロピル}カーバメート(JP-A 09/323 984);
カルプロパミド、2,2-ジクロロ-N-[1-(4-クロロフェニル)エチル]-1-エチル-3-メチルシクロプロパン-カルボキサミド[CAS RN 104030-54-8];
クロロタロニル、2,4,5,6-テトラクロロイソフタロニトリル(US 3 290 353);
シフルフェナミド、(Z)-N-[α-(シクロプロピルメトキシイミノ)-2,3-ジフルオロ-6-(トリフルオロメチル)ベンジル]-2-フェニルアセトアミド(WO 96/19442);
シモキサニル、1-(2-シアノ-2-メトキシイミノアセチル)-3-エチル尿素(US 3 957 847);
ジクロメジン、6-(3,5-ジクロロフェニル-p-トリル)ピリダジン-3(2H)-オン(US 4 052 395);
ジクロシメット、(RS)-2-シアノ-N-[(R)-1-(2,4-ジクロロフェニル)エチル]-3,3-ジメチルブチルアミド [CAS RN 139920-32-4];
ジエトフェンカルブ、イソプロピル3,4-ジエトキシカルバニレート(EP-A 78 663);
エジフェンホス、O-エチルS,S-ジフェニルホスホロジチオエート(DE-A 14 93 736);
エタボキサム、N-(シアノ-2-チエニルメチル)-4-エチル-2-(エチルアミノ)-5-チアゾールカルボキサミド(EP-A 639 574);
フェンヘキサミド、N-(2,3-ジクロロ-4-ヒドロキシフェニル)-1-メチルシクロヘキサンカルボキサミド(Proc. Br. Crop Prot. Conf. - Pests Dis., 1998, Vol. 2, p. 327);
酢酸フェンチン、トリフェニルスズ(US 3 499 086);
フェノキサニル、N-(1-シアノ-1,2-ジメチルプロピル)-2-(2,4-ジクロロフェノキシ)プロパンアミド(EP-A 262 393);
フェリムゾン、(Z)-2'-メチルアセトフェノン-4,6-ジメチルピリミジン-2-イルヒドラゾン[CAS RN 89269-64-7];
フルアジナム、3-クロロ-N-[3-クロロ-2,6-ジニトロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル]-5-(トリフルオロメチル)-2-ピリジンアミン(The Pesticide Manual, publ. The British Crop Protection Council, 第10版 (1995), p. 474);
ホセチル、ホセチル-アルミニウム、エチルホスホネート(FR 22 54 276);
イプロバリカルブ、イソプロピル[(1S)-2-メチル-1-(1-p-トリルエチルカルバモイル)プロピル]カーバメート(EP-A 472 996);
ヘキサクロロベンゼン(C. R. Seances Acad. Agric. Fr., Vol. 31, p. 24 (1945));
マンジプロパミド、(RS)-2-(4-クロロフェニル)-N-[3-メトキシ-4-(プロパ-2-イニルオキシ)フェネチル]-2-(プロパ-2-イニルオキシ)アセトアミド(WO 03/042166);
メトラフェノン、3'-ブロモ-2,3,4,6'-テトラメトキシ-2',6-ジメチルベンゾフェノン(US 5 945 567);
ペンシクロン、1-(4-クロロベンジル)-1-シクロペンチル-3-フェニル尿素(DE-A 27 32 257);
ペンチオピラド、(RS)-N-[2-(1,3-ジメチルブチル)-3-チエニル]-1-メチル-3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド(JP 10/130268);
プロパモカルブ、イソプロピル3-(ジメチルアミノ)プロピルカーバメート(DE-A 15 67 169);
フタリド(DE-A 16 43 347);
トルクロホス-メチル、O-2,6-ジクロロ-p-トリルO,O-ジメチルホスホロチオエート(GB 14 67 561);
キントゼン、ペンタクロロニトロベンゼン(DE-A 682 048);
ゾキサミド、(RS)-3,5-ジクロロ-N-(3-クロロ-1-エチル-1-メチル-2-オキソプロピル)-p-トルアミド[CAS RN 156052-68-5];
カプタホール、N-(1,1,2,2-テトラクロロエチルチオ)シクロヘキサ-4-エン-1,2-ジカルボキシイミド(Phytopathology, Vol. 52, p. 754 (1962));
カプタン、N-(トリクロロメチルチオ)シクロヘキサ-4-エン-1,2-ジカルボキシイミド(US 2 553 770);
ジクロフルアニド、N-ジクロロフルオロメチルチオ-N,N-ジメチル-N-フェニルスルファミド(DE-A 11 93 498);
ホルペット、N-(トリクロロメチルチオ)フタルイミド(US 2 553 770);
トリルフルアニド、N-ジクロロフルオロメチルチオ-N,N-ジメチル-N-p-トリルスルファミド(DE-A 11 93 498);
ジメトモルフ、3-(4-クロロフェニル)-3-(3,4-ジメトキシフェニル)-1-モルホリン-4-イル-プロペノン(EP-A 120 321);
フルメトベル、2-(3,4-ジメトキシフェニル)-N-エチル-α,α,α-トリフルオロ-N-メチル-p-トルアミド[AGROW no. 243, 22 (1995)];
フルモルフ、3-(4-フルオロフェニル)-3-(3,4-ジメトキシフェニル)-1-モルホリン-4-イルプロペノン(EP-A 860 438)、
N-(4'-ブロモビフェニル-2-イル)-4-ジフルオロメチル-2-メチルチアゾール-5-カルボキサミド、N-(4'-トリフルオロメチルビフェニル-2-イル)-4-ジフルオロメチル-2-メチルチアゾール-5-カルボキサミド、N-(4'-クロロ-3'-フルオロビフェニル-2-イル)-4-ジフルオロメチル-2-メチルチアゾール-5-カルボキサミド(WO 03/66610)、
N-(3',4'-ジクロロ-4-フルオロビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾール-4-カルボキサミドおよびN-(3',4'-ジクロロ-5-フルオロビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾール-4-カルボキサミド(WO 03/70705);
N-(2-シアノフェニル)-3,4-ジクロロイソチアゾール-5-カルボキサミド(WO 99/24413);
N-(2-(4-[3-(4-クロロフェニル)プロパ-2-イニルオキシ]-3-メトキシフェニル)エチル)-2-メタンスルホニルアミノ-3-メチルブチルアミド、N-(2-(4-[3-(4-クロロフェニル)プロパ-2-イニルオキシ]-3-メトキシフェニル)エチル)-2-エタンスルホニルアミノ-3-メチルブチルアミド(WO 04/49804);
N-(2-ビシクロプロパ-2-イルフェニル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミドはジアステレオマーN-(trans-2-ビシクロプロパ-2-イルフェニル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミドおよびN-(cis-2-ビシクロプロパ-2-イルフェニル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミドの混合物である(WO 03/074491およびWO 2006/015866);
3-[5-(4-クロロフェニル)-2,3-ジメチルイソオキサゾリジン-3-イル]ピリジン(EP-A 10 35 122);
2-ブトキシ-6-ヨード-3-プロピルクロメン-4-オン(WO 03/14103);
N,N-ジメチル-3-(3-ブロモ-6-フルオロ-2-メチルインドール-1-スルホニル)-[1,2,4]トリアゾール-1-スルホンアミド(EP-A 10 31 571);
メチル(2-クロロ-5-[1-(3-メチルベンジルオキシイミノ)エチル]ベンジル)カーバメート、メチル(2-クロロ-5-[1-(6-メチルピリジン-2-イルメトキシイミノ)エチル]ベンジル)カーバメート(EP-A 12 01 648);
メチル3-(4-クロロフェニル)-3-(2-イソプロポキシカルボニルアミノ-3-メチルブチリルアミノ)-プロピオネート(EP-A 10 28 125);
アゾキシストロビン、メチル2-{2-[6-(2-シアノ-1-ビニルペンタ-1,3-ジエニルオキシ)ピリミジン-4-イルオキシ]-フェニル}-3-メトキシアクリレート(EP-A 382 375)、
ジモキシストロビン、(E)-2-(メトキシイミノ)-N-メチル-2-[α-(2,5-キシリルオキシ)-o-トリル]アセトアミド(EP-A 477 631);
フルオキサストロビン、(E)-{2-[6-(2-クロロフェノキシ)-5-フルオロピリミジン-4-イルオキシ]フェニル}(5,6-ジヒドロ-1,4,2-ジオキサジン-3-イル)メタノンO-メチルオキシム(WO 97/27189);
クレソキシム-メチル、メチル(E)-メトキシイミノ[α-(o-トリルオキシ)-o-トリル]アセテート(EP-A 253 213);
メトミノストロビン、(E)-2-(メトキシイミノ)-N-メチル-2-(2-フェノキシフェニル)アセトアミド(EP-A 398 692);
オリサストロビン、(2E)-2-(メトキシイミノ)-2-{2-[(3E,5E,6E)-5-(メトキシイミノ)-4,6-ジメチル-2,8-ジオキサ-3,7-ジアザノナ-3,6-ジエン-1-イル]フェニル}-N-メチルアセトアミド(WO 97/15552);
ピコキシストロビン、メチル3-メトキシ-2-[2-(6-トリフルオルメチルピリジン-2-イルオキシメチル)フェニル]アクリレート(EP-A 278 595);
ピラクロストロビン、メチルN-{2-[1-(4-クロロフェニル)-1H-ピラゾール-3-イルオキシメチル]フェニル}(N-メトキシ)カーバメート(WO 96/01256);
トリフロキシストロビン、メチル(E)-メトキシイミノ-{(E)-α-[1-(α,α,α-トリフルオロ-m-トリル)エチリデンアミノオキシ]-o-トリル}アセテート(EP-A 460 575);
メチル2-[オルト-(2,5-ジメチルフェニルオキシメチレン)フェニル]-3-メトキシアクリレート(EP-A 226 917);
5-クロロ-7-(4-メチルピペリジン-1-イル)-6-(2,4,6-トリフルオロフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン(WO 98/46608);
3,4-ジクロロ-N-(2-シアノフェニル)イソチアゾール-5-カルボキサミド(WO 99/24413)、
式IIIの化合物(WO 04/049804);
N-(2-(4-[3-(4-クロロフェニル)プロパ-2-イニルオキシ]-3-メトキシフェニル)エチル)-2-メタンスルホニルアミノ-3-メチルブチルアミドおよびN-(2-(4-[3-(4-クロロフェニル)プロパ-2-イニルオキシ]-3-メトキシフェニル)エチル)-2-エタンスルホニルアミノ-3-メチルブチルアミド(WO 03/66609);
2-ブトキシ-6-ヨード-3-プロピルクロメン-4-オン(WO 03/14103);
N,N-ジメチル-3-(3-ブロモ-6-フルオロ-2-メチルインドール-1-スルホニル)-[1,2,4]トリアゾール-1-スルホンアミド(WO 03/053145);
メチル3-(4-クロロフェニル)-3-(2-イソプロポキシカルボニルアミノ-3-メチルブチリルアミノ)-プロパノエート(EP-A 1028125)。
【0018】
その結果、本発明者らは、それぞれの目的が活性化合物IおよびIIの冒頭に定義した混合物により達成することができることを見出した。さらに、本発明者らは、同時に、すなわち一緒にもしくは別々に、少なくとも1種の化合物Iと少なくとも1種の化合物IIとを施用すること、あるいは、少なくとも1種の化合物Iと少なくとも1種の化合物IIとを順次施用することによって、各々の化合物単独で起こり得る場合に比べて有害菌類をより一層防除することができることを見出した(相乗的混合物)。
【0019】
さらに、本発明は以下に関する:
・ 少なくとも1種の活性化合物Iおよび少なくとも1種の活性化合物IIの混合物を含む農薬組成物(agricultural compositions);
・ 動物有害生物を駆除するための少なくとも1種の活性化合物Iおよび少なくとも1種の活性化合物IIの混合物の使用;
・ 植物病原性有害菌類を駆除するための少なくとも1種の活性化合物Iおよび少なくとも1種の活性化合物IIの混合物の使用;
・ 動物有害生物を駆除する方法であって、動物有害生物、その生息地、繁殖地、餌供給源、植物、種子、土壌、区域、材料、または動物有害生物が成長している、もしくは成長し得る環境、あるいは動物による加害(attack)または蔓延(infestation)から保護すべき材料、植物、種子、土壌、表面または場所を、農薬有効量(pesticidally effective amount)の少なくとも1種の活性化合物Iおよび少なくとも1種の活性化合物IIの混合物と接触させることを含む方法;
・ 動物有害生物および/または植物病原性有害菌類による加害または蔓延から作物を保護する方法であって、作物を少なくとも1種の活性化合物Iおよび少なくとも1種の活性化合物IIの混合物と接触させることを含む方法;
・ 土壌昆虫(soil insects)から種子を、ならびに土壌昆虫および食葉性昆虫(foliar insects)および/または植物病原性有害菌類から苗の根およびシュートを保護する方法であって、播種前および/または発芽前処理後(after pregermination)の種子を、少なくとも1種の活性化合物Iおよび少なくとも1種の活性化合物IIの混合物と接触させることを含む方法;ならびに、
・ 少なくとも1種の活性化合物Iおよび少なくとも1種の活性化合物IIの混合物を含む種子。
【0020】
化合物Iは、相乗剤として、多数の様々な殺菌活性のある化合物に対して用いることができる。同時に、すなわち一緒にもしくは別々に、少なくとも1種の活性化合物IIとともに1種または複数の化合物Iを施用すると、その殺菌活性および/または殺虫活性は超付加的に高まる。
【0021】
化合物Iは様々な結晶変態で存在していてもよく、それらはその生物活性が異なっていてもよい。
【0022】
好ましい例
式Iで表される殺虫剤シアノスルホキシミン化合物Iの好ましい例
本発明の農薬混合物におけるこれらの使用を鑑みると、R1がCF3である、式Iで表される活性化合物I、またはその純粋なエナンチオマーもしくはジアステレオマー、またはこれらのエナンチオマーおよび/もしくはジアステレオマーの混合物が好ましい。
【0023】
本発明の農薬混合物におけるこれらの使用を鑑みると、R1がClである、式Iで表される活性化合物I、またはその純粋なエナンチオマーもしくはジアステレオマー、またはこれらのエナンチオマーおよび/もしくはジアステレオマーの混合物が好ましい。
【0024】
本発明の農薬混合物におけるこれらの使用を鑑みると、GがG1であり、R2がCH3である、式Iで表される活性化合物I、またはその純粋なエナンチオマーもしくはジアステレオマー、またはこれらのエナンチオマーおよび/もしくはジアステレオマーの混合物が好ましい。
【0025】
本発明の農薬混合物におけるこれらの使用を鑑みると、GがG1であり、R2が水素、クロロまたはC2H5である、式Iで表される活性化合物I、またはその純粋なエナンチオマーもしくはジアステレオマー、またはこれらのエナンチオマーおよび/もしくはジアステレオマーの混合物が好ましい。
【0026】
本発明の農薬混合物におけるこれらの使用を鑑みると、GがG2であり、R2が水素である、式Iで表される活性化合物I、またはその純粋なエナンチオマーもしくはジアステレオマー、またはこれらのエナンチオマーおよび/もしくはジアステレオマーの混合物が好ましい。
【0027】
式Iで表される好ましい殺虫剤シアノスルホキシミン化合物Iを以下の表に示す。
【0028】
表C.I:
【表1】

【0029】
式Iで表される化合物には、ラセミ混合物、それぞれの純粋なエナンチオマーおよびジアステレオマーならびに光学活性混合物が含まれる。
【0030】
好ましいのは、表C.I中の式Iで表される化合物と群II.Aのアゾール系から選択される少なくとも1種の活性化合物との混合物である。
【0031】
また好ましいのは、表C.I中の式Iで表される化合物と群II.Bのストロビルリン系から選択される少なくとも1種の活性化合物との混合物である。
【0032】
好ましいのは、表C.I中の式Iで表される化合物と群II.Cのカルボキサミド系から選択される少なくとも1種の活性化合物との混合物である。
【0033】
好ましいのは、表C.I中の式Iで表される化合物と群II.Dの複素環式化合物から選択される少なくとも1種の活性化合物との混合物である。
【0034】
好ましいのは、表C.I中の式Iで表される化合物と群II.Eのカーバメート系から選択される少なくとも1種の活性化合物との混合物である。
【0035】
またさらに好ましいのは、表C.I中の式Iで表される化合物と群II.Fの他の各種殺菌剤から選択される少なくとも1種の活性化合物との混合物である。
【0036】
殺菌剤化合物IIの好ましい例
好ましいのは、式Iで表される化合物と、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、エポキシコナゾール、フルキンコナゾール、フルシラゾール、フルトリアホール、メトコナゾール、ミクロブタニル、ペンコナゾール、プロピコナゾール、プロチオコナゾール、トリアジメホン、トリアジメノール、テブコナゾール、テトラコナゾール、トリチコナゾール、プロクロラズ、シアゾファミド、ベノミル、カルベンダジムおよびエタボキサムからなる群II.Aのアゾール系から選択される少なくとも1種の活性化合物IIとの混合物である。
【0037】
特に好ましいのは、式Iで表される化合物と、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、エポキシコナゾール、フルキンコナゾール、フルシラゾール、フルトリアホール、メトコナゾール、ミクロブタニル、プロピコナゾール、プロチオコナゾール、トリアジメホン、トリアジメノール、テブコナゾール、テトラコナゾール、トリチコナゾール、プロクロラズ、シアゾファミド、ベノミルおよびカルベンダジムからなる群II.Aのアゾール系から選択される少なくとも1種の活性化合物IIとの混合物である。
【0038】
とりわけ特に好ましいのは、式Iで表される化合物と、ベノミル、カルベンダジム、エポキシコナゾール、フルキンコナゾール、フルトリアホール、フルシラゾール、メトコナゾール、プロクロラズ、プロチオコナゾール、テブコナゾールおよびトリチコナゾールからなる群II.Aのアゾール系から選択される少なくとも1種の活性化合物IIとの混合物である。
【0039】
好ましいのは、式Iで表される化合物と、アゾキシストロビン、ジモキシストロビン、フルオキサストロビン、クレソキシム-メチル、オリサストロビン、ピコキシストロビン、ピラクロストロビンおよびトリフロキシストロビンからなる群II.Bのストロビルリン系から選択される少なくとも1種の活性化合物IIとの混合物である。
【0040】
特に好ましいのは、式Iで表される化合物と、アゾキシストロビン、クレソキシム-メチル、オリサストロビンおよびピラクロストロビンからなる群II.Bのストロビルリン系から選択される少なくとも1種の活性化合物IIとの混合物である。
【0041】
とりわけ特に好ましいのは、式Iで表される化合物とピラクロストロビンとの混合物である。
【0042】
また好ましいのは、式Iで表される化合物と、ビキサフェン、ボスカリド、カルプロパミド、ジメトモルフ、フェンヘキサミド、フルモルフ、フルオピコリド(ピコベンズアミド)、フルオピラム、イソチアイル(isothianil)、マンジプロパミド、メタラキシル、メフェノキサム、オフラース、ペンチオピラドおよびゾキサミドからなる群II.Cのカルボキサミド系から選択される少なくとも1種の活性化合物IIとの混合物である。
【0043】
特に好ましいのは、式Iで表される化合物と、ボスカリド、カルプロパミド、ジメトモルフ、フェンヘキサミド、フルオピコリド、フルオピラム、マンジプロパミド、メタラキシル、メフェノキサム、オフラース、ペンチオピラドおよびゾキサミドからなる群II.Cのカルボキサミド系から選択される少なくとも1種の活性化合物IIとの混合物である。
【0044】
とりわけ特に好ましいのは、式Iで表される化合物と、ボスカリド、ジメトモルフおよびペンチオピラドからなる群II.Cのカルボキサミド系から選択される少なくとも1種の活性化合物IIとの混合物である。
【0045】
また好ましいのは、式Iで表される化合物と、アシベンゾラル-S-メチル、カプタホール、シプロジニル、ドデモルフ、ファモキサドン、フェンアミドン、フェナリモール、フェンプロピモルフ、フェンプロピジン、フェノキサニル、フルジオキソニル、フルアジナム、フォルペット、イプロジオン、メパニピリム、プロベナゾール、プロキナジド、ピリメタニル、キノキシフェン、トリホリン、トリデモルフ、ビンクロゾリンおよび5-クロロ-7-(4-メチルピペリジン-1-イル)-6-(2,4,6-トリフルオロフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジンからなる群II.Dの複素環化合物から選択される少なくとも1種の活性化合物IIとの混合物である。
【0046】
特に好ましいのは、式Iで表される化合物と、ドデモルフ、ファモキサドン、フェンプロピモルフ、イプロジオン、プロキナジド、ピリメタニル、キノキシフェン、トリデモルフ、ビンクロゾリンおよび5-クロロ-7-(4-メチルピペリジン-1-イル)-6-(2,4,6-トリフルオロフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジンからなる群II.Dの複素環化合物から選択される少なくとも1種の活性化合物IIとの混合物である。
【0047】
とりわけ特に好ましいのは、式Iで表される化合物と、ドデモルフ、ファモキサドン、フェンプロピモルフ、プロキナジド、ピリメタニル、トリデモルフおよび5-クロロ-7-(4-メチルピペリジン-1-イル)-6-(2,4,6-トリフルオロフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジンからなる群II.Dの複素環化合物から選択される少なくとも1種の活性化合物IIとの混合物である。
【0048】
また好ましいのは、式Iで表される化合物と、イプロバリカルブ、フルベンチアバリカルブ、マンネブ、マンゼブ、メチラム、プロピネブ、プロパモカルブおよびチラムからなる群II.Eのカーバメート系から選択される少なくとも1種の活性化合物IIとの混合物である。
【0049】
特に好ましいのは、式Iで表される化合物と、イプロバリカルブ、フルベンチアバリカルブ、マンネブ、マンゼブ、メチラムおよびチラムから選択される群II.Eのカーバメート系から選択される少なくとも1種の活性化合物IIとの混合物である。
【0050】
とりわけ特に好ましいのは、式Iで表される化合物と、マンネブ、マンゼブ、メチラムおよびチラムからなる群II.Eのカーバメート系から選択される少なくとも1種の活性化合物IIとの混合物である。
【0051】
また好ましいのは、式Iで表される化合物と、クロロタロニル、酢酸銅、水酸化銅、オキシ塩化銅、塩基性硫酸銅、シモキサニル、ジクロフルアニド、ジチアノン、フェンチン塩、例えばフェンチンアセテート、ホセチル、ホセチル-アルミニウム、フルスルファミド、メトラフェノン、亜リン酸およびその塩、チオファナート-メチル、硫黄およびスピロキサミンからなる群II.Fの他の殺菌剤から選択される少なくとも1種の活性化合物IIとの混合物である。
【0052】
特に好ましいのは、式Iで表される化合物と、クロロタロニル、ジチアノン、フルスルファミド、ホセチル-アルミニウム、メトラフェノン、亜リン酸およびその塩ならびにチオファナート-メチルからなる群II.Fの他の殺菌剤から選択される少なくとも1種の活性化合物IIとの混合物である。
【0053】
とりわけ特に好ましいのは、式Iで表される化合物と、クロロタロニル、ジチアノン、フルスルファミド、メトラフェノンならびに亜リン酸およびその塩からなる群II.Fの他の殺菌剤から選択される少なくとも1種の活性化合物IIとの混合物である。
【0054】
殺虫剤化合物Iと殺菌剤化合物IIの好ましい組み合わせ
非常に好ましいのは、下記の表A〜F中の殺虫剤化合物Iと殺菌剤化合物IIとの組み合わせである。
【0055】
表A
好ましい殺虫剤化合物Iと群II.Aの好ましい殺菌剤化合物IIとの組み合わせ:
【表2】





【0056】
表B
好ましい殺虫剤化合物Iと群II.Bの好ましい殺菌剤化合物IIとの組み合わせ:
【表3】

【0057】
表C
好ましい殺虫剤化合物Iと群II.Cの好ましい殺菌剤化合物IIとの組み合わせ:
【表4】


【0058】
表D
好ましい殺虫剤化合物Iと群II.Dの好ましい殺菌剤化合物IIとの組み合わせ:
【表5】




【0059】
表E
好ましい殺虫剤化合物Iと群II.Eの好ましい殺菌剤化合物IIとの組み合わせ:
【表6】


【0060】
表F
好ましい殺虫剤化合物Iと群II.Fの好ましい殺菌剤化合物IIとの組み合わせ:
【表7】



【0061】
有害生物類および菌類
本発明の混合物には、広範囲の植物病原性菌類および動物有害生物に対する優れた活性がある。
【0062】
動物有害生物
本発明の混合物には、広範囲の動物有害生物に対する優れた活性がある。
【0063】
本発明の混合物は、特に、蛛形類、多足類および昆虫ならびに線虫などの節足動物有害生物を効果的に防除するのに適している。
【0064】
具体的には、これらは害虫、例えば下記の種類の昆虫を駆除するのに適している:
鱗翅類(鱗翅目)の昆虫、例えば、タマナヤガ(アグロチス・イプシロン(Agrotis ypsilon))、カブラヤガ(アグロチス・セゲツム(Agrotis segetum))、アラバマ・アルギラセア(Alabama argillacea)、アンチカルシア・ゲンマタリス(Anticarsia gemmatalis)、リンゴヒメシンクイ(アルギレスチア・コンジュゲラ(Argyresthia conjugella))、ガマキンウワバ(オートグラファ・ガンマ(Autographa gamma))、ブパルス・ピニアリウス(Bupalus piniarius)、カコエシア・ムリナナ(Cacoecia murinana)、カプア・レチクラナ(Capua reticulana)、ケイマトビア・ブルマタ(Cheimatobia brumata)、トウヒノシントメハマキ(コリストネウラ・フミフェラナ(Choristoneura fumiferana))、コリストネウラ・オシデンタリス(Choristoneura occidentalis)、アワヨトウ(シルフィス・ウニプンクタ(Cirphis unipuncta))、コドリンガ(シジア・ポモネラ(Cydia pomonella))、デンドロリムス・ピニ(Dendrolimus pini)、アメリカウリノメイガ(ジアファニア・ニチダリス(Diaphania nitidalis))、サウスウエスタンコンボーラー(ジアトラエア・グランジオセラ(Diatraea grandiosella))、ミスジアオリンガ(エアリアス・インスラナ(Earias insulana))、モロコシマダラメイガ(エラスモパルプス・リグノセルス(Elasmopalpus lignosellus))、ブドウホソハマキ(ユーポエシリア・アンビグエラ(Eupoecilia ambiguella))、エベトリア・ボウリアナ(Evetria bouliana)、フェルチア・スブテラネア(Feltia subterranea)、ハチノスツヅリガ(ガレリア・メロネラ(Galleria mellonella))、グラホリタ・フネブラナ(Grapholitha funebrana)、ナシヒメシンクイ(グラホリタ・モレスタ(Grapholitha molesta))、タバコガ(ヘリオチス・アルミゲラ(Heliothis armigera))、オオタバコガ(ヘリオチス・ビレセンス(Heliothis virescens))、ヘリオチス・ゼア(Heliothis zea)、ハイマダラノメイガ(ヘルラ・ウンダリス(Hellula undalis))、ヒベルニア・デホリアリア(Hibernia defoliaria)、アメリカシロヒトリ(ヒファントリア・クネア(Hyphantria cunea))、ヒポノメウタ・マリネルス(Hyponomeuta malinellus)、ケイフェリア・リコペルシセラ(Keiferia lycopersicella)、ランブジナ・フィセラリア(Lambdina fiscellaria)、シロイチモンジヨトウ(ラフィグマ・エキシグア(Laphygma exigua))、ロイコプテラ・コフェエラ(Leucoptera coffeella)、ロイコプテラ・シテラ(Leucoptera scitella)、リトコレチス・ブランカルデラ(Lithocolletis blancardella)、ホソバヒメハマキ(ロベシア・ボトラナ(Lobesia botrana))、ロキソステージ・スチクチカリス(Loxostege sticticalis)、マイマイガ(リマントリア・ジスパル(Lymantria dispar))、ノンネマイマイ(リマントリア・モナカ(Lymantria monacha))、モモハモグリガ(リオネチア・クレルケラ(Lyonetia clerkella))、オビカレハ(マラコソマ・ネウストリア(Malacosoma neustria))、ヨトウガ(マメストラ・ブラッシカエ(Mamestra brassicae))、オルギイア・プソイドツガタ(Orgyia pseudotsugata)、ヨーロッパアワノメイガ(オストリニア・ヌビラリス(Ostrinia nubilalis))、マツキリガ(パノリス・フランメア(Panolis flammea))、ワタアカミムシガ(ペクチノホラ・ゴッシピエラ(Pectinophora gossypiella))、ニセタマナヤガ(ペリドロマ・サウシア(Peridroma saucia))、ファレラ・ブセファラ(Phalera bucephala)、ジャガイモキバガ(フトリマエア・オペルクレラ(Phthorimaea operculella))、ミカンハモグリガ(フィロクニスチス・シトレラ(Phyllocnistis citrella))、オオモンシロチョウ(ピエリス・ブラッシカ(Pieris brassicae))、プラチペナ・スカブラ(Plathypena scabra)、コナガ(プルテラ・キシロステラ(Plutella xylostella))、プソイドプルシア・インクルデンス(Pseudoplusia includens)、リアシオニア・フルストラナ(Rhyacionia frustrana)、スクロビパルプラ・アブソルタ(Scrobipalpula absoluta)、バクガ(シトトロガ・セレアレラ(Sitotroga cerealella))、テングハマキ(スパルガノチス・ピレリアナ(Sparganothis pilleriana))、ツマジロクサヨトウ(スポドプテラ・フルギペルダ(Spodoptera frugiperda))、アフリカヨトウ(スポドプテラ・リットラリス(Spodoptera littoralis))、ハスモンヨトウ(スポドプテラ・リツラ(Spodoptera litura))、タウマトポエア・ピチオカンパ(Thaumatopoea pityocampa)、トルトリキス・ビリダナ(Tortrix viridana)、イラクサギンウワバ(トリコプルシア・ニ(Trichoplusia ni))、およびゼイラフェラ・カナデンシス(Zeiraphera canadensis);
甲虫類(鞘翅目)の昆虫、例えば、アカバナガタマムシ(アグリルス・シヌアツス(Agrilus sinuatus))、アグリオテス・リネアツス(Agriotes lineatus)、アグリオテス・オブスクルス(Agriotes obscurus)、アンフィマルス・ソルスチチアリス(Amphimallus solstitialis)、アニサンドルス・ジスパル(Anisandrus dispar)、ワタミハナゾウムシ(アントノムス・グランジス(Anthonomus grandis))、ナシハナゾウムシ(アントノムス・ポモルム(Anthonomus pomorum))、アフトナ・ユーホリダエ(Aphthona euphoridae)、アソウス・ハエモロイダリス(Athous haemorrhoidalis)、アトマリア・リネアリス(Atomaria linearis)、ブラストファグス・ピニペルダ(Blastophagus piniperda)、ブリトファガ・ウンダータ(Blitophaga undata)、ソラマメゾウムシ(ブルクス・ルフィマヌス(Bruchus rufimanus))、エンドウマメゾウムシ(ブルクス・ピソルム(Bruchus pisorum))、ブルクス・レンチス(Bruchus lentis)、ドロハマキチョッキリ(ビクチスクス・ベツラ(Byctiscus betulae))、カメノコハムシ(カッシダ・ネブロサ(Cassida nebulosa))、セロトマ・トリフルカタ(Cerotoma trifurcata)、キンイロハナムグリ(セトニア・オーラタ(Cetonia aurata))、シュートリンクス・アッシミリス(Ceuthorrhynchus assimilis)、シュートリンクス・ナピ(Ceuthorrhynchus napi)、カエトクネマ・チビアリス(Chaetocnema tibialis)、コノデルス・ベスペルチヌス(Conoderus vespertinus)、クリオセリス・アスパラギ(Crioceris asparagi)、コメツキムシ属の種(クテニセラ ssp.(Ctenicera ssp.))、ジアブロチカ・ロンギコルニス(Diabrotica longicornis)、ジアブロチカ・セミプンククタ(Diabrotica semipunctata)、ジアブロチカ・12-プンクタタ(Diabrotica 12-punctata)、ジアブロチカ・スペシオサ(Diabrotica speciosa)、ジアブロチカ・ビルギフェラ(Diabrotica virgifera)、インゲンテントウ(エピラクナ・バリベスチス(Epilachna varivestis))、エピトリキス・ヒルチペンニス(Epitrix hirtipennis)、ユーチノボトルス・ブラシリエンシス(Eutinobothrus brasiliensis)、マツアナアキゾウムシ(ヒルオビウス・アビエチス(Hylobius abietis))、ヒペラ・ブルンネイペンニス(Hypera brunneipennis)、アルファルファタコゾウムシ(ヒペラ・ポスチカ(Hypera postica))、ヤツバキクイ(イプス・チポグラフス(Ips typographus))、レマ・ビリネアタ(Lema bilineata)、レマ・メラノプス(Lema melanopus)、コロラドハムシ(レプチノタルサ・デセムリネアタ(Leptinotarsa decemlineata))、リモニウス・カリホルニクス(Limonius californicus)、イネミズゾウムシ(リッソロプトルス・オリゾフィルス(Lissorhoptrus oryzophilus))、メラノツス・コンムニス(Melanotus communis)、メリゲテス・アエネウス(Meligethes aeneus)、メロロンタ・ヒッポカスタニ(Melolontha hippocastani)、ヨーロッパコフキコガネ(メロロンタ・メロロンタ(Melolontha melolontha))、イネクビホソハムシ(オウレマ・オリザエ(Oulema oryzae))、オルチオリンクス・スルカツス(Ortiorrhynchus sulcatus)、オチオリンクス・オバツス(Otiorrhynchus ovatus)、ファエドン・コクレアリエ(Phaedon cochleariae)、フィロビウス・ピリ(Phyllobius pyri)、フィロトレタ・クリソセファラ(Phyllotreta chrysocephala)、コガネムシ属の種(フィロファガ sp. (Phyllophaga sp.))、フィロペルタ・ホルチコラ(Phyllopertha horticola)、キスジノミハムシ(フィロトレタ・ネモルム(Phyllotreta nemorum))、キスジノミハムシ(フィロトレタ・ストリオラタ(Phyllotreta striolata))、マメコガネ(ポピリア・ジャポニカ(Popillia japonica))、アカアシチビコフキゾウムシ(シトナ・リネアツス(Sitona lineatus))、およびシトフィルス・グラナリア(Sitophilus granaria);
ハエ、カ類(双翅目)の昆虫、例えば、ネッタイシマカ(アエデス・アエギプチ(Aedes aegypti))、ヒトスジシマカ(アエデス・アルボピクツス(Aedes albopictus))、キンイロヤブカ(アエデス・ベキサンス(Aedes vexans))、アナストレファ・ルデンス(Anastrepha ludens)、アノフェレス・マクリペンニス(Anopheles maculipennis)、アノフェレス・クルシアンス(Anopheles crucians)、アノフェレス・アルビマヌス(Anopheles albimanus)、ガンビエハマダラカ(アノフェレス・ガンビエ(Anopheles gambiae))、アノフェレス・フレエボルニ(Anopheles freeborni)、ハマダラカ(アノフェレス・ロイコスフィルス(Anopheles leucosphyrus))、コガタハマダラカ(アノフェレス・ミニムス(Anopheles minimus))、アノフェレス・クアドリマクラツス(Anopheles quadrimaculatus)、ホホアカクロバエ(カリホラ・ビシナ(Calliphora vicina))、チチュウカイミバエ(セラチチス・カピタタ(Ceratitis capitata))、クリソミア・ベッジアナ(Chrysomya bezziana)、クリソミア・ホミニボラキス(Chrysomya hominivorax)、クリソミア・マセラリア(Chrysomya macellaria)、サシバエ(クリソプス・ジスカリス(Chrysops discalis))、クリソプス・シラセア(Chrysops silacea)、クリソプス・アトランチクス(Chrysops atlanticus)、ラセンウジバエ(コクリオミイア・ホミニボラキス(Cochliomyia hominivorax))、ソルガムタマバエ(コンタリニア・ソルギコラ(Contarinia sorghicola))、ヒトクイバエ(コルジルオビア・アントロポファガ(Cordylobia anthropophaga))、クリコイデス・フレンス(Culicoides furens)、アカイエカ(クレックス・ピピエンス(Culex pipiens))、クレックス・ニグリパルプス(Culex nigripalpus)、ネッタイイエカ(クレックス・キンクファシアツス(Culex quinquefasciatus))、コガタアカイエカ(クレックス・タルサリス(Culex tarsalis))、クリセタ・イノルナタ(Culiseta inornata)、クリセタ・メラヌラ(Culiseta melanura)、ウリミバエ(ダクス・ククルビタ(Dacus cucurbitae))、オリーブミバエ(ダクス・オレア(Dacus oleae))、ダシネウラ・ブラッシカ(Dasineura brassicae)、デリア・アンティーク(Delia antique)、デリア・コアルクタタ(Delia coarctata)、タネバエ(デリア・プラツラ(Delia platura))、キャベツハナバエ(デリア・ラジクム(Delia radicum))、ヒトヒフバエ(デルマトビア・ホミニス(Dermatobia hominis))、ヒメイエバエ(ファンニア・カニクラリス(Fannia canicularis))、ゲオミザ・トリプンクタタ(Geomyza Tripunctata)、ウマバエ(ガステロフィルス・インテスチナリス(Gasterophilus intestinalis))、ツェツェバエ(グロッシナ・モルシタンス(Glossina morsitans))、グロッシナ・パルパリス(Glossina palpalis)、グロッシナ・フスシペス(Glossina fuscipes)、グロッシナ・タキノイデス(Glossina tachinoides)、ノサシバエ(ハエマトビア・イリタンス(Haematobia irritans))、ハプロジプロシス・エクエストリス(Haplodiplosis equestris)、ヒッペラテス属の種(Hippelates spp.)、ヒルエミイア・プラツラ(Hylemyia platura)、ヒポデルマ・リネアタ(Hypoderma lineata)、レプトコノプス・トレンス(Leptoconops torrens)、トマトハモグリバエ(リリオマイザ・サチベ(Liriomyza sativae))、マメハモグリバエ(リリオマイザ・トリホリイ(Liriomyza trifolii))、ルシリア・カプリナ(Lucilia caprina)、ヒツジキンバエ(ルシリア・クプリナ(Lucilia cuprina))、ヒロズキンバエ(ルシリア・セリカタ(Lucilia sericata))、リコリア・ペクトラリス(Lycoria pectoralis)、マンソニア・チチラヌス(Mansonia titillanus)、ヘシアンバエ(マイエチオラ・デストルクトル(Mayetiola destructor))、ムスカ・オータムナリス(Musca autumnalis)、イエバエ(ムスカ・ドメスチカ(Musca domestica))、オオイエバエ(ムシナ・スタブランス(Muscina stabulans))、ヒツジバエ(オエストルス・オビス(Oestrus ovis))、オポミザ・フロルム(Opomyza florum)、オシネラ・フリット(Oscinella frit)、ペゴミア・ヒソシアミ(Pegomya hysocyami)、ホルビア・アンチクア(Phorbia antiqua)、ホルビア・ブラッシカ(Phorbia brassicae)、ホルビア・コアルクタタ(Phorbia coarctata)、サシチョウバエ(フレボトムス・アルゲンチペス(Phlebotomus argentipes))、プソロホラ・コルンビエ(Psorophora columbiae)、ニンジンサビバエ(プシラ・ロゼ(Psila rosae))、プソロホラ・ジスコロール(Psorophora discolor)、プロシムリウム・ミクスタム(Prosimulium mixtum)、ヨーロッパオウトウミバエ(ラゴレチス・セラシ(Rhagoletis cerasi))、リンゴミバエ(ラゴレチス・ポモネラ(Rhagoletis pomonella))、サルコファガ・ヘモロイダリス(Sarcophaga haemorrhoidalis)、ニクバエ属の種(サルコファガ sp. (Sarcophaga sp.))、シムリウム・ビッタツム(Simulium vittatum)、サシバエ(ストモキス・カルシトランス(Stomoxys calcitrans))、タバヌス・ボビヌス(Tabanus bovinus)、タバヌス・アトラツス(Tabanus atratus)、タバヌス・リネオラ(Tabanus lineola)、およびタバヌス・シミリス(Tabanus similis)、チプラ・オレラセア(Tipula oleracea)、およびガガンボ(チプラ・パルドサ(Tipula paludosa));
アザミウマ類(総翅目)の昆虫、例えば、ジクロモトリプス・コルベッチ(Dichromothrips corbetti)、ジクロモトリプス属の種(Dichromothrips ssp)、フランクリニエラ・フスカ(Frankliniella fusca)、ミカンキイロアザミウマ(フランクリニエラ・オシデンタリス(Frankliniella occidentalis))、フランクリニエラ・トリチシ(Frankliniella tritici)、シルトトリプス・シトリ(Scirtothrips citri)、トリプス・オリザエ(Thrips oryzae)、ミナミキイロアザミウマ(トリプス・パルミ(Thrips palmi))、およびネギアザミウマ(トリプス・タバシ(Thrips tabaci));
シロアリ類(等翅目)、例えば、カロテルメス・フラビコリス(Calotermes flavicollis)、ロイコテルメス・フラビペス(Leucotermes flavipes)、ヘテロテルメス・アウレアス(Heterotermes aureus)、アメリカ東部地下シロアリ(レチクリテルメス・フラビペス(Reticulitermes flavipes))、アメリカ東南部地下シロアリ(レチクリテルメス・ビルギニクス(Reticulitermes virginicus))、地中海沿岸生息シロアリ(レチクリテルメス・ルシフグス(Reticulitermes lucifugus))、レチクリテルメス・サントネンシス(Reticulitermes santonensis)、レチクリテルメス・グラセイ(Reticulitermes grassei)、テルメス・ナタレンシス(Termes natalensis)、およびイエシロアリ(コプトテルメス・ホルモサヌス(Coptotermes formosanus));
ゴキブリ類(ゴキブリ目−ゴキブリ亜目)、例えば、チャバネゴキブリ(ブラッテラ・ゲルマニカ(Blattella germanica))、オキナワチャバネゴキブリ(ブラッテラ・アサヒネ(Blattella asahinae))、ワモンゴキブリ(ペリプラネタ・アメリカナ(Periplaneta americana)、ヤマトゴキブリ(ペリプラネタ・ジャポニカ(Periplaneta japonica))、トビイロゴキブリ(ペリプラネタ・ブルンネア(Periplaneta brunnea))、クロゴキブリ(ペリプラネタ・フリギノサ(Periplaneta fuligginosa))、コワモンゴキブリ(ペリプラネタ・アウストララシエ(Periplaneta australasiae))、およびトウヨウゴキブリ(ブラッタ・オリエンタリス(Blatta orientalis));
ナンキンムシ、アブラムシ、ヨコバイ、コナジラミ、カイガラムシ、セミ(半翅目)、例えば、アオクサカメムシ(アクロステルヌム・ヒラレ(Acrosternum hilare))、アメリカコバネナガカメムシ(ブリスス・ロイコプテルス(Blissus leucopterus))、シルトペルチス・ノタツス(Cyrtopeltis notatus)、アカホシカメムシ(ジスデルクス・シングラツス(Dysdercus cingulatus))、ジスデルクス・インテルメジウス(Dysdercus intermedius)、ムギチャイロカメムシ(ユリガステル・インテグリセプス(Eurygaster integriceps))、ユスキスツス・インピクチベントリス(Euschistus impictiventris)、レプトグロッスス・フィロプス(Leptoglossus phyllopus)、サビイロカスミカメ(リグス・リネオラリス(Lygus lineolaris))、リグス・プラテンシス(Lygus pratensis)、ミナミアオカメムシ(ネザラ・ビリズラ(Nezara viridula))、ピエスマ・クアドラタ(Piesma quadrata)、ソルベア・インスラリス(Solubea insularis)、チアンタ・ペルジトル(Thyanta perditor)、アシルトシホン・オノブリキス(Acyrthosiphon onobrychis)、カラマツカサアブラムシ(アデルゲス・ラリシス(Adelges laricis))、アフィズラ・ナスツルチイ(Aphidula nasturtii)、マメクロアブラムシ(アフィス・ファバエ(Aphis fabae))、イチゴネアブラムシ(アフィス・ホルベシ(Aphis forbesi))、ヨーロッパリンゴアブラムシ(アフィス・ポミ(Aphis pomi))、ワタアブラムシ(アフィス・ゴシピイ(Aphis gossypii))、アフィス・グロスラリア(Aphis grossulariae)、アフィス・スクネイデリ(Aphis schneideri)、ユキヤナギアブラムシ(アフィス・スピラエコラ(Aphis spiraecola))、ニワトコアブラムシ(アフィス・サンブシ(Aphis sambuci))、エンドウヒゲナガアブラムシ(アシルトシホン・ピスム(Acyrthosiphon pisum))、ジャガイモヒゲナガアブラムシ(オーラコルツム・ソラニ(Aulacorthum solani))、シルバーリーフコナジラミ(ベミシア・アルゲンチホリイ(Bemisia argentifolii))、ブラキカウズス・カルズイ(Brachycaudus cardui)、ムギワラギクオマルアブラムシ(ブラキカウズス・ヘリクリシ(Brachycaudus helichrysi))、ブラキカウズス・ペルシカ(Brachycaudus persicae)、ブラキカウズス・プルニコラ(Brachycaudus prunicola)、ダイコンアブラムシ(ブレビコリン・ブラッシカ(Brevicoryne brassicae))、カピトホルス・ホルニ(Capitophorus horni)、セロシファ・ゴシピイ(Cerosipha gossypii)、イチゴケナガアブラムシ(カエトシホン・フラガエホリイ(Chaetosiphon fragaefolii))、クリプトミズス・リビス(Cryptomyzus ribis)、ドレイフシア・ノルドマンニアナ(Dreyfusia nordmannianae)、ドレイフシア・ピセア(Dreyfusia piceae)、ギシギシネアブラムシ(ジサフィス・ラジコラ(Dysaphis radicola))、ジサウラコルツム・プソイドソラニ(Dysaulacorthum pseudosolani)、バラリンゴアブラムシ(ジサフィス・プランタギネア(Dysaphis plantaginea))、ジサフィス・ピリ(Dysaphis pyri)、ジャガイモヒメヨコバイ(エンポアスカ・ファバエ(Empoasca fabae))、モモコフキアブラムシ(ヒアロプテルス・プルニ(Hyalopterus pruni))、チシャミドリアブラムシ(ヒペロミズス・ラクツカエ(Hyperomyzus lactucae))、ムギヒゲナガアブラムシ(マクロシフム・アベナエ(Macrosiphum avenae))、チューリップヒゲナガアブラムシ(マクロシフム・ユーホルビエ(Macrosiphum euphorbiae))、マクロシホン・ロサエ(Macrosiphon rosae)、ソラマメヒゲナガアブラムシ(メゴウラ・ビシエ(Megoura viciae))、メラナフィス・ピラリウス(Melanaphis pyrarius)、ムギウスイロアブラムシ(メトポロフィウム・ジロズム(Metopolophium dirhodum))、ミズス・ペルシカエ(Myzus persicae)、ミズス・アスカロニクス(Myzus ascalonicus)、ニワウメクロコブアブラムシ(ミズス・セラシ(Myzus cerasi))、カワリコブアブラムシ(ミズス・バリアンス(Myzus varians))、レタスアブラムシ(ナソノビア・リビスニグリ(Nasonovia ribisnigri))、トビイロウンカ(ニラパルバタ・ルゲンス(Nilaparvata lugens))、ペンフィグス・ブルサリウス(Pemphigus bursarius)、クロフツノウンカ(ペルキンシエラ・サッカリシダ(Perkinsiella saccharicida))、ホップイボアブラムシ(ホロドン・フムリ(Phorodon humuli))、リンゴキジラミ(プシラ・マリ(Psylla mali))、プシラ・ピリ(Psylla piri)、ロパロミズス・アスカロニクス(Rhopalomyzus ascalonicus)、トウモロコシアブラムシ(ロパロシフム・マイジス(Rhopalosiphum maidis))、ムギクビレアブラムシ(ロパロシフム・パジ(Rhopalosiphum padi))、ロパロシフム・インセルツム(Rhopalosiphum insertum)、サッパフィス・マラ(Sappaphis mala)、サッパフィス・マリ(Sappaphis mali)、ムギミドリアブラムシ(スチザフィス・グラミヌム(Schizaphis graminum))、スチゾネウラ・ラヌギノサ(Schizoneura lanuginosa)、ムギヒゲナガアブラムシ(シトビオン・アベナエ(Sitobion avenae)、オンシツコナジラミ(トリアロイロデス・バポラリオルム(Trialeurodes vaporariorum))、コミカンアブラムシ(トキソプテラ・オーランチイ(Toxoptera aurantii))、ブドウネアブラムシ(ビテウス・ビチホリイ(Viteus vitifolii))、トコジラミ(シメックス・レクツラリウス(Cimex lectularius))、タイワントコジラミ(シメックス・ヘミプテルス(Cimex hemipterus))、レズビウ・セニリス(Reduvius senilis)、サシガメ属の種(トリアトーマ spp.(Triatoma spp.))、およびアリルス・クリタツス(Arilus critatus);
アリ、ミツバチ、スズメバチ、ハバチ類(膜翅目)、例えば、カブラハバチ(アタリア・ロサエ(Athalia rosae))、ハキリアリ(アッタ・セファロテス(Atta cephalotes))、アッタ・カピグアラ(Atta capiguara)、ハキリアリ(アッタ・セファロテス(Atta cephalotes))、アッタ・ラエビガタ(Atta laevigata)、アッタ・ロブスタ(Atta robusta)、チャイロハキリアリ(アッタ・セキスデンス(Atta sexdens))、テキサスハキリアリ(アッタ・テキサナ(Atta texana))、シリアゲアリ属の種(クレマトガステル spp.(Crematogaster spp.))、ホプロカンパ・ミヌタ(Hoplocampa minuta)、ホプロカンパ・テスツジネア(Hoplocampa testudinea)、トビイロケアリ(Lasius niger)、イエヒメアリ(モノモリウム・ファラオニス(Monomorium pharaonis))、アカカミアリ(ソレノプシス・ゲミナタ(Solenopsis geminata))、ヒアリ(ソレノプシス・インビクタ(Solenopsis invicta))、ソレノプシス・リクテリ(Solenopsis richteri)、ソレノプシス・キシロニ(Solenopsis xyloni)、アカシュウカクアリ(ポゴノミルメックス・バルバツス(Pogonomyrmex barbatus))、ポゴノミルメックス・カリホルニクス(Pogonomyrmex californicus)、ツヤオオヅアリ(フェイドール・メガセファーラ(Pheidole megacephala))、アリモドキバチ(ダシムチラ・オッシデンタリス(Dasymutilla occidentalis))、マルハナバチ属の種(ボンブス spp.(Bombus spp.))、ベスプラ・スクアモサ(Vespula squamosa)、パラベスプラ・ブルガリス(Paravespula vulgaris)、パラベスプラ・ペンシルバニカ(Paravespula pennsylvanica)、パラベスプラ・ゲルマニカ(Paravespula germanica)、クロスズメバチ(ドリコベスプラ・マクラタ(Dolichovespula maculata))、モンスズメバチ(ベスパ・クラブロ(Vespa crabro))、ポリステス・ルビギノサ(Polistes rubiginosa)、カンポノツス・フロリダヌス(Camponotus floridanus)、およびアルゼンチンアリ(リネピテマ・フミル(Linepithema humile));
コオロギ、バッタ、イナゴ類(直翅類)、例えば、ヨーロッパイエコオロギ(アケタ・ドメスチカ(Acheta domestica))、グリロタルパ・グリロタルパ(Gryllotalpa gryllotalpa)、トノサマバッタ(ロクスタ・ミグラトリア(Locusta migratoria))、メラノプルス・ビビッタツス(Melanoplus bivittatus)、メラノプルス・フェムルブルム(Melanoplus femurrubrum)、メラノプルス・メキシカヌス(Melanoplus mexicanus)、メラノプルス・サングイニペス(Melanoplus sanguinipes)、メラノプルス・スプレツス(Melanoplus spretus)、アカトビバッタ(ノマダクリス・セプテンファシアタ(Nomadacris septemfasciata))、アメリカイナゴ(スキストセルカ・アメリカナ(Schistocerca americana))、サバクトビバッタ(スキストセルカ・グレガリア(Schistocerca gregaria))、モロッコイナゴ(ドシオスタウルス・マロッカヌス(Dociostaurus maroccanus))、クラズミウマ(タキシネス・アシナモルス(Tachycines asynamorus))、オエダロイス・セネガレンシス(Oedaleus senegalensis)、ゾノゼルス・バリエガツス(Zonozerus variegatus)、ヒエログリフス・ダガネンシス(Hieroglyphus daganensis)、クラウッサリア・アングリフェラ(Kraussaria angulifera)、カリプタムス・イタリクス(Calliptamus italicus)、オーストラリア群れバッタ(コルトイセテス・テルミニフェラ(Chortoicetes terminifera))、およびブラウンイナゴ(ロクスタナ・パルダリナ(Locustana pardalina));
蛛形類(Arachnoidea)、例えばクモ類(ダニ目)、例えば、ヒメダニ科(Argasidae)、マダニ科(Ixodidae)、およびヒゼンダニ科(Sarcoptidae)のもの、例えば、アメリカキララマダニ(アンブリオンマ・アメリカヌム(Amblyomma americanum))、アンブリオンマ・バリエガツム(Amblyomma variegatum)、アンブリオンマ・マクラツム(Ambryomma maculatum)、アルガス・ペルシクス(Argas persicus)、ボオフィルス・アンヌラツス(Boophilus annulatus)、ボオフィルス・デコロラツス(Boophilus decoloratus)、オウシマダニ(ボオフィルス・ミクロプルス(Boophilus microplus))、デルマセントル・シルバルム(Dermacentor silvarum)、デルマセントル・アンデルソニ(Dermacentor andersoni)、アメリカイヌカクダニ(デルマセントル・バリアビリス(Dermacentor variabilis))、ヒアロンマ・トルンカツム(Hyalomma truncatum)、タネガタマダニ(イキソデス・リシヌス(Ixodes ricinus))、イキソデス・ルビクンズス(Ixodes rubicundus)、クロアシマダニ(イキソデス・スカプラリス(Ixodes scapularis))、オーストラリアマダニ(イキソデス・ホロシクルス(Ixodes holocyclus))、西部クロアシマダニ(イキソデス・パシフィクス(Ixodes pacificus))、オルニトドルス・モウバタ(Ornithodorus moubata)、オルニトドルス・ヘルムシ(Ornithodorus hermsi)、オルニトドルス・ツリカタ(Ornithodorus turicata)、イエダニ(オルニトニッスス・バコチ(Ornithonyssus bacoti))、オトビウス・メグニニ(Otobius megnini)、ワクモ(デルマニッスス・ガリナエ(Dermanyssus gallinae))、ヒツジキュウセンヒゼンダニ(プソロプテス・オビス(Psoroptes ovis))、タリイロコイタマダニ(リピセファルス・サングイネウス(Rhipicephalus sanguineus))、コイタマダニ(リピセファルス・アッペンジクラツス(Rhipicephalus appendiculatus))、リピセファルス・エベルトシ(Rhipicephalus evertsi)、ヒゼンダニ(サルコプテス・スカビエイ(Sarcoptes scabiei))、ならびにフシダニ属の種(Eriophyidae spp.)、例えば、リンゴサビダニ(アクルス・スクレクテンダリ(Aculus schlechtendali))、フィロコプトラタ・オレイボラ(Phyllocoptrata oleivora)、およびエリオフィエス・シェルドニ(Eriophyes sheldoni);ホコリダニ属の種(Tarsonemidae spp.)、例えば、シクラメンホコリダニ(フィトネムス・パリズス(Phytonemus pallidus))、およびチャノホコリダニ(ポリファゴタルソネムス・ラツス(Polyphagotarsonemus latus));ヒメハダニ属の種(Tenuipalpidae spp.)、例えば、ミナミヒメハダニ(ブレビパルプス・ホエニシス(Brevipalpus phoenicis));ハダニ属の種(Tetranychidae spp.)、例えば、ニセナミハダニ(テトラニクス・シンナバリヌス(Tetranychus cinnabarinus))、カンザワハダニ(テトラニクス・カンザワイ(Tetranychus kanzawai))、オウトウハダニ(テトラニクス・パシフィクス(Tetranychus pacificus))、ニセナミハダニ(テトラニクス・テラリウス(Tetranychus telarius))、およびナミハダニ(テトラニクス・ウルチカエ(Tetranychus urticae))、リンゴハダニ(パノニクス・ウルミ(Panonychus ulmi))、ミカンハダニ(パノニクス・シトリ(Panonychus citri))、およびオリゴニクス・プラテンシス(Oligonychus pratensis);真正クモ目、例えば、クロゴケグモ(ラトロデクツス・マクタンス(Latrodectus mactans))、およびドクイトグモ(ロキソセレス・レクルサ(Loxosceles reclusa));
ノミ類(ノミ(隠翅)目(Siphonatera))、例えば、ネコノミ(クテノセファリデス・フェリス(Ctenocephalides felis))、イヌノミ(クテノセファリデス・カニス(Ctenocephalides canis))、ケオプスネズミノミ(キセノプシラ・ケオプシス(Xenopsylla cheopsis))、ヒトノミ(プレックス・イリタンス(Pulex irritans))、スナノミ(ツンガ・ペネトランス(Tunga penetrans))、およびヨーロッパネズミノミ(ノソプシルルス・ファシアツス(Nosopsyllus fasciatus));
シミ、マダラシミ(総尾目)、例えば、セイヨウシミ(レピスマ・サッカリナ(Lepisma saccharina))およびマダラシミ(テルモビア・ドメスチカ(Thermobia domestica));
ムカデ(唇脚綱)、例えば、イエムカデ(スクチゲラ・コレオプトラタ(Scutigera coleoptrata));
ヤスデ(倍脚綱)、例えば、ナルセウス属の種(Narceus spp.);
ハサミムシ(革翅目)、例えば、ヨーロッパクギヌキハサミムシ(ホルフィクラ・アウリクラリア(forficula auricularia));
シラミ(シラミ目)、例えば、アタマジラミ(ペジクルス・ヒューマヌス・カピチス(Pediculus humanus capitis))、コロモジラミ(ペジクルス・ヒューマヌス・コルポリス((Pediculus humanus corporis))、ケジラミ(プチルス・プビス((Pthirus pubis))、ウシジラミ(ヘマトピヌス・ユーリステルヌス((Haematopinus eurysternus))、ブタジラミ(ヘマトピヌス・スイス((Haematopinus suis))、ウシホソジラミ(リノグナツス・ビツリ((Linognathus vituli))、ウシハジラミ(ボビコラ・ボビス(Bovicola bovis))、ニワトリハジラミ(メノポン・ガリナエ(Menopon gallinae))、ニワトリオオハジラミ(メナカンツス・ストラミネウス(Menacanthus stramineus))、およびケブカウシジラミ(ソレノポテス・カピラツス(Solenopotes capillatus));
トビムシ(トビムシ目)、例えば、シロトビムシ属(オニキウルス属の亜種(Onychiurus ssp.)。
【0065】
また、これらは下記の線虫の防除にも適している:植物寄生線虫類、例えば、ネコブセンチュウ類(root knot nematodes)のキタネコブセンチュウ(メロイドギネ・ハプラ(Meloidogyne hapla))、サツマイモネコブセンチュウ(メロイドギネ・インコグニタ(Meloidogyne incognita))、ジャワネコブセンチュウ(メロイドギネ・ジャバニカ(Meloidogyne javanica))および他のメロイドギネ(Meloidogyne)の種;シストセンチュウ類(cystforming nematodes)のジャガイモシストセンチュウ(グロボデラ・ロストキエンシス(Globodera rostochiensis))および他のグロボデラ(Globodera)の種;ムギシストセンチュウ(ヘテロデラ・アベナエ(Heterodera avenae))、ダイズシストセンチュウ(ヘテロデラ・グリシネス(Heterodera glycines))、テンサイシストセンチュウ(ヘテロデラ・スカクチイ(Heterodera schachtii))、クローバシストセンチュウ(ヘテロデラ・トリホリイ(Heterodera trifolii))、および他のヘテロデラ(Heterodera)の種;タネコブセンチュウ類(Seed gall nematodes)のアングイナ(Anguina)の種;クキセンチュウ類およびハセンチュウ類(Stem and foliarfoliar nematodes)のアフェレンコイデス(Aphelenchoides)の種;刺毛センチュウ類(Sting nematodes)のブドウオオハリセンチュウ(ベロノライムス・ロンギカウダツス(Belonolaimus longicaudatus))および他のベロノライムス(Belonolaimus)の種;マツセンチュウ類(Pine nematodes)のマツノザイセンチュウ(ブルサフェレンクス・キシロフィルス(Bursaphelenchus xylophilus))および他のブルサフェレンクス(Bursaphelenchus)の種;ワセンチュウ類(Ring nematodes)のクリコネマ(Criconema)の種、クリコネメラ(Criconemella)の種、クリコネモイデス(Criconemoides)の種、およびメソクリコネマ(Mesocriconema)の種;クキおよびリンケイセンチュウ類(Stem and bulb nematodes)のイモグサレセンチュウ(ジチレンクス・デストルクター(Ditylenchus destructor))、ナミクキセンチュウ(ジチレンクス・ジプサシ(Ditylenchus dipsaci))および他のジチレンクス(Ditylenchus)の種;キリセンチュウ類(Awl nematodes)のドリコドルス(Dolichodorus)の種;ラセンセンチュウ類(Spiral nematodes)のヘリコチレンクス・ムルチシンクツス(Helicotylenchus multicinctusおよび他のヘリコチレンクス(Helicotylenchus)の種;鞘センチュウおよび有鞘センチュウ類(sheath and sheathoid nematodes)のヘミシクリオホラ(Hemicycliophora)の種およびヘミクリコネモイデス(Hemicriconemoides)の種;ヒルスマンニエラ(Hirshmanniella)の種;ヤリセンチュウ類(Lance nematodes)のホプロライムス(Hoplolaimus)の種;ニセネコブセンチュウ類(false rootknot nematodes)のナコブス(Nacobbus)の種;ハリセンチュウ類(Needle nematodes)のロンギドルス・エロンガテス(Longidorus elongates)および他のロンギドルス(Longidorus)の種;ネグサレセンチュウ類(Lesion nematodes)のムギネグサレセンチュウ(プラチレンクス・ネグレクツス(Pratylenchus neglectus))、キタネグサレセンチュウ(プラチレンクス・ペネトランス(Pratylenchus penetrans))、プラチレンクス・クルビタツス(Pratylenchus curvitatus)、プラチレンクス・ゴウデイ(Pratylenchus goodeyi)および他のプラチレンクス(Pratylenchus)の種;ネモグリセンチュウ類(Burrowing nematodes)のバナナネモグリセンチュウ(ラドホルス・シミリス(Radopholus similis))および他のラドホルス(Radopholus)の種;ニセフクロセンチュウ類(Reniform nematodes)のロチレンクス・ロブスツス(Rotylenchus robustus)および他のロチレンクルス(Rotylenchulus)の種;スクテロネマ(Scutellonema)の種;ユミハリセンチュウ類(Stubby root nematodes)のトリコドルス・プリミチブス(Trichodorus primitivus)および他のトリコドルス(Trichodorus)の種、パラトリコドルス(Paratrichodorus)の種;イシュクセンチュウ類(Stunt nematodes)のナミイシュクセンチュウ(チレンコリンクス・クライトニ(Tylenchorhynchus claytoni))、チレンコリンクス・ズビウス(Tylenchorhynchus dubius)および他のチレンコリンクス(Tylenchorhynchus)の種;ミカンセンチュウ類(Citrus nematodes)のチレンクルス(Tylenchulus)の種;オオハリセンチュウ類(Dagger nematodes)のキシフィネマ(Xiphinema)の種;ならびに他の植物寄生線虫の種。
【0066】
また、これらは、以下の蛛形類(蛛形綱)の防除にも有用である:例えばダニ類(ダニ目)、例えば、ヒメダニ科(Argasidae)、マダニ科(Ixodidae)、およびヒゼンダニ科(Sarcoptidae)のもの、例えば、アメリカキララマダニ(アンブリオンマ・アメリカヌム(Amblyomma americanum))、アンブリオンマ・バリエガツム(Amblyomma variegatum)、アルガス・ペルシクス(Argas persicus)、ボオフィルス・アンヌラツス(Boophilus annulatus)、ボオフィルス・デコロラツス(Boophilus decoloratus)、オウシマダニ(ボオフィルス・ミクロプルス(Boophilus microplus))、デルマセントル・シルバルム(Dermacentor silvarum)、ヒアロンマ・トルンカツム(Hyalomma truncatum)、タネガタマダニ(イキソデス・リシヌス(Ixodes ricinus))、イキソデス・ルビクンズス(Ixodes rubicundus)、オルニトドルス・モウバタ(Ornithodorus moubata)、オトビウス・メグニニ(Otobius megnini)、ワクモ(デルマニッスス・ガリナエ(Dermanyssus gallinae))、ヒツジキュウセンヒゼンダニ(プソロプテス・オビス(Psoroptes ovis))、コイタマダニ(リピセファルス・アッペンジクラツス(Rhipicephalus appendiculatus))、リピセファルス・エベルトシ(Rhipicephalus evertsi)、ヒゼンダニ(サルコプテス・スカビエイ(Sarcoptes scabiei))、ならびにフシダニ属の種(Eriophyidae spp.)、例えば、リンゴサビダニ(アクルス・スクレクテンダリ(Aculus schlechtendali))、フィロコプトラタ・オレイボラ(Phyllocoptrata oleivora)、およびエリオフィエス・シェルドニ(Eriophyes sheldoni);ホコリダニ属の種(Tarsonemidae spp.)、例えば、シクラメンホコリダニ(フィトネムス・パリズス(Phytonemus pallidus))、およびチャノホコリダニ(ポリファゴタルソネムス・ラツス(Polyphagotarsonemus latus));ヒメハダニ属の種(Tenuipalpidae spp.)、例えば、ミナミヒメハダニ(ブレビパルプス・ホエニシス(Brevipalpus phoenicis));ハダニ属の種(Tetranychidae spp.)、例えば、ニセナミハダニ(テトラニクス・シンナバリヌス(Tetranychus cinnabarinus))、カンザワハダニ(テトラニクス・カンザワイ(Tetranychus kanzawai))、オウトウハダニ(テトラニクス・パシフィクス(Tetranychus pacificus))、ニセナミハダニ(テトラニクス・テラリウス(Tetranychus telarius))、およびナミハダニ(テトラニクス・ウルチカエ(Tetranychus urticae))、リンゴハダニ(パノニクス・ウルミ(Panonychus ulmi))、ミカンハダニ(パノニクス・シトリ(Panonychus citri))、およびオリゴニクス・プラテンシス(Oligonychus pratensis)。
【0067】
植物病原性菌類
本発明の混合物には、広範囲の植物病原性菌類、特に、子嚢菌綱(Ascomycetes)、担子菌綱(Basidiomycetes)、不完全菌綱(Deuteromycetes)、および卵菌綱(Peronosporomycetes)(卵菌類(Oomycetes)と同義)の菌類に対する顕著な活性を有する。その一部のものは浸透的に作用し、それらは、作物保護において、葉面殺菌剤、種子粉衣用殺菌剤および土壌殺菌剤として使用することができる。またこれらは種子処理用にも使用することができる。
【0068】
これらは、例えばコムギ、ライムギ、オオムギ、オートムギ、イネ、トウモロコシ、芝生、バナナ、ワタ、ダイズ、コーヒーの木、サトウキビ、ブドウの木、果樹および観賞植物などの各種の栽培植物、ならびにキュウリ、マメ、トマト、ジャガイモおよびウリなどの野菜、さらにこれらの植物の種子につく様々な菌類の防除において特に重要である。
【0069】
これらは、以下の植物病害の防除に特に適している:
・ 野菜、ナタネ、テンサイおよび果物ならびにイネにつくアルテルナリア属の種(Alternaria species)、例えば、ジャガイモおよびトマトにつくアルテルナリア・ソラニ(A. solani)またはアルテルナリア・アルテルナータ(A. alternata)など、
・ テンサイおよび野菜につくアファノミセス属の種(Aphanomyces species)、
・ 禾穀類および野菜につくアスコキタ属の種(Ascochyta species)、
・ トウモロコシ、禾穀類、イネおよび芝生につくビポラリス属の種(Bipolaris species)およびドレクスレラ属の種(Drechslera species)、例えば、トウモロコシにつくドレクスレラ・マイディス(D. maydis)など、
・ 禾穀類につくブルメリア・グラミニス(Blumeria graminis)(ウドンコ病)、
・ イチゴ、野菜、花、およびブドウの木につくボトリチス・シネレア(Botrytis cinerea)(灰色カビ病)、
・ レタスにつくブレミア・ラクツカエ(Bremia lactucae)、
・ トウモロコシ、ダイズ、イネおよびテンサイにつくセルコスポラ属の種(Cercospora species)、
・ トウモロコシ、禾穀類、イネにつくコクリオボルス属の種(Cochliobolus species)、例えば、禾穀類につくコクリオボルス・サチブス(Cochliobolus sativus)、イネにつくコクリオボルス・ミヤベアヌス(Cochliobolus miyabeanus)など、
・ ダイズおよびワタにつくコレトトリクム属の種(Colletotricum)、
・ トウモロコシ、禾穀類、イネおよび芝生につくドレクスレラ属の種(Drechslera species)、ピレノホラ属の種(Pyrenophora species)、例えば、オオムギにつくドレクスレラ・テレス(Drechslera teres)またはコムギにつくドレクスレラ・トリティチレペンチス(Drechslera triticirepentis)など、
・ ファエオアクレモニウム・クラミドスポリウム(Phaeoacremonium chlamydosporium)、ファエオアクレモニウム・アレオフィラム(Phaeoacremonium Aleophilum)およびフォルミチポラ・プンクタタ(Formitipora punctata)(類語はフェリヌス・プンクタツス(Phellinus punctatus))によって発病する、ブドウの木につくエスカ菌(Esca)、
・ トウモロコシにつくエキセロヒルム属の種(Exserohilum species)、
・ キュウリにつくエリシフェ・シコラセアルム(Erysiphe cichoracearum)およびスファエロテカ・フリギネア(Sphaerotheca fuliginea)、
・ 様々な植物につくフサリウム属の種(Fusarium species)およびバーチシリウム属の種(Verticillium species)、例えば、禾穀類につくフサリウム・グラミネアラム(F.graminearum)もしくはフサリウム・クルモルム(F.culmorum)、または多数の植物、例えばトマトにつくフサリウム・オキシスポルム(F.oxysporum)など、
・ 禾穀類につくゲウマノマイセス・グラミニス(Gaeumanomyces graminis)、
・ 禾穀類およびイネにつくジベレラ属の種(Gibberella species)(例えば、イネにつくジベレラ・フジクロイ(Gibberella fujikuroi))、
・ イネにつくグレインステイニング複合菌(Grainstaining complex)、
・ トウモロコシおよびイネにつくヘルミントスポリウム属の種(Helminthosporium species)、
・ 禾穀類につくミクロドキウム・ニバーレ(Michrodochium nivale)、
・ 禾穀類、バナナおよび落花生につくマイコスファエレラ属の種(Mycosphaerella species)、例えば、コムギにつくマイコスファエレラ・グラミニコーラ(M. graminicola)またはバナナにつくマイコスファエレラ・フィジエンシス(M. fijiensis)など)、
・ キャベツおよび球根植物につくペロノスポラ属の種(Peronospora species)、例えば、キャベツにつくペロノスポラ・ブラシカエ(Peronospora brassicae)またはタマネギにつくペロノスポラ・デストラクター(Peronospora destructor)など、
・ ダイズにつくファコプソラ・パキリジ(Phakopsara pachyrhizi)およびファコプソラ・メイボミエ(Phakopsara meibomiae)、
・ ダイズおよびヒマワリにつくホモプシス属の種(Phomopsis species)、
・ ジャガイモおよびトマトにつくフィトフトラ・インフェスタンス(Phytophthora infestans)、
・ 様々な植物につくフィトフトラ属の種(Phytophthora species)、例えば、ピーマンにつくフィトフトラ・カプシキ(Phytophthora capsici)など、
・ ブドウの木につくプラスモパラ・ビチコーラ(Plasmopara viticola)、
・ リンゴの木につくポドスファエラ・レウコトリカ(Podosphaera leucotricha)、
・ 禾穀類につくシュードセルコスポレラ・ヘルポトリコイデス(Pseudocercosporella herpotrichoides)、
・ 様々な植物につくシュードペロノスポラ(Pseudoperonospora)、例えば、キュウリにつくシュードペロノスポラ・キュベンシス(P. cubensis)またはホップにつくシュードペロノスポラ・フミリ(P.humili)など、
・ 様々な植物につくプクキニア属の種(Puccinia species)、例えば、禾穀類につくプクキニア・トリティチナ(P. triticina)、プクキニア・ストリホルミス(P. striformis)、プクキニア・ホルデイ(P. hordei)もしくはプクキニア・グラミニス(P. graminis)、またはアスパラガスにつくプクキニア・アスパラギ(P. asparagi)など、
・ イネにつくピリクラリア・オリザエ(Pyricularia oryzae)、コルチシウム・ササキイ(Corticium sasakii)、サロクラジウム・オリザエ(Sarocladium oryzae)、サロクラジウム・アテヌアツム(S. attenuatum)、エンチロマ・オリザエ(Entyloma oryzae)、
・ 芝生および禾穀類につくピリクラリア・グリセア(Pyricularia grisea)、
・ 芝生、イネ、トウモロコシ、ワタ、ナタネ、ヒマワリ、テンサイ、野菜および他の植物につくピシウム属の種(Pythium spp.)、例えば、様々な植物につくピシウム・ウルティムム(Pythium ultiumum)、芝生につくピシウム・アファニデルマツム(Pythium aphanidermatum)など、
・ ワタ、イネ、ジャガイモ、芝生、トウモロコシ、ナタネ、テンサイ、野菜および様々な植物につくリゾクトニア属の種(Rhizoctonia species)、例えば、テンサイおよび様々な植物につくリゾクトニア・ソラニ(R. solani)、
・ オオムギ、ライムギおよびライコムギにつくリンコスポリウム・セカリス(Rhynchosporium secalis)、
・ ナタネおよびヒマワリにつくスクレロチニア属の種(Sclerotinia species)、
・ コムギにつくセプトリア・トリティチ(Septoria tritici)およびスタゴノスポラ・ノドラム(Stagonospora nodorum)、
・ ブドウの木につくエリシフェ(類語はウンシヌラ(Uncinula))・ネカトール(Erysiphe necator))、
・ トウモロコシおよび芝生につくセトスペリア属の種(Setospaeria species)、
・ トウモロコシにつくスファセロテカ・レイリニア(Sphacelotheca reilinia)、
・ ダイズおよびワタにつくチエバリオプシス属の種(Thievaliopsis species)、
・ 禾穀類につくチレチア属の種(Tilletia species)、
・ 禾穀類、トウモロコシおよびサトウキビにつくウスチラゴ属の種(Ustilago species)、例えば、トウモロコシにつくウスチラゴ・マイディス(Ustilago maydis)など、
・ リンゴの木および西洋ナシの木につくベンチュリア属の種(Venturia species)(そうか病)、例えば、リンゴの木につくベンチュリア・イナエクアリス(V. inaequalis)など。
【0070】
さらに本発明の混合物は、材料(例えば木材、紙、塗料分散液、繊維または織物)の保護や保存製品の保護における有害菌類の防除にも適している。木材の保護においては、特に次の有害菌類に注意が払われる:子嚢菌類(Ascomycetes)、例えば、オフィオストマ属の種(Ophiostoma spp.)、セラトシスチス属の種(Ceratocystis spp.)、アウレオバシジウム・プルランス(Aureobasidium pullulans)、スクレロホマ属の種(Sclerophoma spp.)、カエトミウム属の種(Chaetomium spp.)、フミコーラ属の種(Humicola spp.)、ペトリエラ属の種(Petriella spp.)、トリクルス属の種(Trichurus spp.);担子菌類、例えば、コニオホラ属の種(Coniophora spp.)、コリオルス属の種(Coriolus spp.)、グロエオフイルム属の種(Gloeophyllum spp.)、レンチヌス属の種(Lentinus spp.)、プレウロタス属の種(Pleurotus spp.)、ポリア属の種(Poria spp.)、セルプラ属の種(Serpula spp.)およびチロマイセス属の種(Tyromyces spp.);不完全菌類、例えば、アスペルギルス属の種(Aspergillus spp.)、クラドスポリウム属の種(Cladosporium spp.)、ペニシリウム属の種(Penicillium spp.)、トリコデルマ属の種(Trichoderma spp.)、アルテルナリア属の種(Alternaria spp.)、ペシロマイセス属の種(Paecilomyces spp.);ならびに接合菌類、例えば、ムコール属の種(Mucor spp.)、材料の保護においてはさらに次の酵母菌類:カンジダ属の種(Candida spp.)およびサッカロマイセス・セレビジエ(Saccharomyces cerevisae)。
【0071】
製剤
本発明による混合物は、慣用の製剤、例えば、液剤、エマルション剤、懸濁剤、散剤、粉剤、ペースト剤および粒剤に変換することができる。使用剤形は、特定の所望する目的によって決まるが、いずれの場合も、本発明による化合物の微細で均一な分散が確実になされるように選択する。
【0072】
これらの製剤は、公知の方法(例えば、概説については米国特許第3,060,084号、EP-A 707 445(液体濃縮物について)、Browning, 「Agglomeration」, Chemical Engineering, Dec. 4, 1967, 147〜48、Perry's Chemical Engineer's Handbook, 第4版, McGraw-Hill, New York, 1963, 8〜57ページを参照されたい。またWO 91/13546、米国特許第4,172,714号、米国特許第4,144,050号、米国特許第3,920,442号、米国特許第5,180,587号、米国特許第5,232,701号、米国特許第5,208,030号、GB 2,095,558、米国特許第3,299,566号、Klingman, Weed Control as a Science, John Wiley and Sons, Inc., New York, 1961、Hanceら, Weed Control Handbook, 第8版, Blackwell Scientific Publications, Oxford, 1989、ならびにMollet, H., Grubemann, A., Formulation technology, Wiley VCH Verlag GmbH, Weinheim (Germany), 2001, 2、D. A. Knowles, Chemistry and Technology of Agrochemical Formulations, Kluwer Academic Publishers, Dordrecht, 1998 (ISBN 0-7514-0443-8)も参照されたい)で調製され、例えば、本活性化合物を農薬製剤に好適な補助剤、例えば、溶媒および/または担体、所望により、乳化剤、界面活性剤および分散剤、防腐剤、消泡剤、不凍剤などを用いて、種子処理剤の場合には、さらに場合によりゲル化剤を用いて、本活性化合物をのばすことにより調製される。
【0073】
好適な溶媒の例は、水、芳香族溶媒(例えばSolvesso(商標)製品、キシレン)、パラフィン類(例えば鉱油画分)、アルコール類(例えばメタノール、ブタノール、ペンタノール、ベンジルアルコール)、ケトン類(例えばシクロヘキサノン、γ-ブチロラクトン)、ピロリドン類(NMP(N-メチル-ピロリドン)、NOP(N-オクチル-ピロリドン))、アセテート類(二酢酸グリコール)、グリコール類、脂肪酸ジメチルアミド類、脂肪酸類および脂肪酸エステル類である。基本的には、溶媒混合物も使用することができる。
【0074】
好適な乳化剤は、非イオン性乳化剤およびアニオン性乳化剤(例えば、ポリオキシエチレン脂肪アルコールエーテル、アルキルスルホネートおよびアリールスルホネートなど)である。
【0075】
分散剤の例としては、リグニン亜硫酸廃液およびメチルセルロースが挙げられる。
【0076】
使用される好適な界面活性剤は、リグノスルホン酸、ナフタレンスルホン酸、フェノールスルホン酸、ジブチルナフタレンスルホン酸、アルキルアリールスルホン酸、アルキル硫酸、アルキルスルホン酸、脂肪アルコール硫酸、脂肪酸、および硫酸化脂肪アルコールグリコールエーテルのアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩およびアンモニウム塩、さらにはスルホン化ナフタレンおよびナフタレン誘導体とホルムアルデヒドの縮合物、ナフタレンまたはナフタレンスルホン酸とフェノールおよびホルムアルデヒドの縮合物、ポリオキシエチレンオクチルフェノールエーテル、エトキシル化イソオクチルフェノール、オクチルフェノール、ノニルフェノール、アルキルフェノールポリグリコールエーテル、トリブチルフェニルポリグリコールエーテル、トリステアリルフェニルポリグリコールエーテル、アルキルアリールポリエーテルアルコール、アルコールと脂肪アルコールエチレンオキシドの縮合物、エトキシル化ヒマシ油、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、エトキシル化ポリオキシプロピレン、ラウリルアルコールポリグリコールエーテルアセタール、ソルビトールエステル、リグノ亜硫酸廃液、およびメチルセルロースである。
【0077】
直接散布可能な液剤、エマルション剤、ペースト剤、または油性分散剤の調製に適している物質は、中〜高沸点の鉱油画分(例えばケロセンまたはディーゼルオイル、さらにはコールタールオイル)、および植物または動物由来の油、脂肪族、環状および芳香族炭化水素(例えば、トルエン、キシレン、パラフィン、テトラヒドロナフタレン、アルキル化ナフタレンもしくはその誘導体、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、シクロヘキサノール、シクロヘキサノン、イソホロン)、強極性溶媒、例えば、ジメチルスルホキシド、N-メチルピロリドンまたは水である。
【0078】
さらに、不凍剤、例えばグリセリン、エチレングリコール、プロピレングリコール、および殺菌剤などを本製剤に加えることもできる。
【0079】
好適な消泡剤は、例えばシリコンまたはステアリン酸マグネシウムをベースとした消泡剤である。
【0080】
好適な防腐剤は、例えばジクロロフェンである。
【0081】
ゲル化剤の一例はカラギーン(Satiagel(登録商標))である。
【0082】
粉剤、広域散布用剤および粉散性製品は、本活性物質と固体担体を混合するか、または同時に粉砕することによって製造することができる。
【0083】
粒剤(例えば、被覆粒剤(coated granule)、含浸粒剤(impregnated granule)および均質粒剤(homogeneous granule)など)は、本活性化合物を固体担体に結合させることにより製造することができる。
【0084】
固体担体の例は、鉱物質土類(mineral earth)(例えば、シリカゲル、シリケート、タルク、カオリン、アタクレー(attaclay)、石灰石、石灰、チョーク、膠灰粘土、黄土、粘土、ドロマイト、珪藻土、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、酸化マグネシウムなど)、粉砕された合成材料、肥料(例えば、硫酸アンモニウム、リン酸アンモニウム、硝酸アンモニウム、尿素など)、植物起源の製品(例えば、穀粉、樹皮粉、木粉、堅果殻粉など)、セルロース粉末、ならびに他の固体担体である。
【0085】
一般に、製剤は、本活性化合物を0.01〜95重量%、好ましくは0.1〜90重量%含んでいる。この場合、本活性化合物は、純度90重量%〜100重量%、好ましくは95重量%〜100重量%(NMRスペクトルまたはHLPCスペクトルによる)で用いられる。
【0086】
目的が種子処理の場合、それぞれの製剤は2〜10倍に希釈して、直ぐに使用可能な調製品の濃度の0.01〜60(活性化合物)重量%、好ましくは0.1〜40重量%とする。
【0087】
本発明の混合物は、そのままで、その製剤の形態で、またはその製剤から調製される施用形態で、例えば直接散布可能な液剤、粉剤、懸濁剤もしくは分散剤、エマルション製剤、油性分散剤、ペースト剤、粉散性製品、広域散布用製品、または粒剤の形態で、散布(spraying)、噴霧(atomizing)、散粉(dusting)、広域散布(spreading)または散水(pouring)により使用することができる。施用形態は、もっぱらその所望する目的によって決まるが、いずれの場合も、本発明の活性化合物が確実に可能な限り微細に分散されるようなものであるべきである。
【0088】
水性の施用形態は、乳剤(emulsion concentrate)、ペースト剤または水和性粉剤(散布用粉剤、油性分散剤)に水を加えることによって調製することができる。エマルション剤、ペースト剤、または油性分散剤を調製するには、そのままの、あるいは油または溶媒に溶解させた本物質を、湿潤剤、粘着付与剤、分散剤または乳化剤を用いて水中で均質化させることができる。あるいは、活性物質、湿潤剤、粘着付与剤、分散剤もしくは乳化剤、また必要に応じて溶媒もしくは油からなる濃縮物を調製することもできるが、かかる濃縮物は水で希釈するのに適している。
【0089】
直ぐに使用可能な調製品における本活性化合物の濃度は、比較的広い範囲で変えることができる。一般に、この濃度は、0.0001〜10重量%、好ましくは、0.01〜1重量%である。
【0090】
本活性化合物(群)は、超微量散布(ULV(ultra-low volume))法においても良好に使用することができ、95重量%超の本活性化合物を含む製剤を、あるいは添加剤を含まない本活性化合物そのものを施用することができる。
【0091】
以下は製剤の例である。
【0092】
1. 葉面散布用の、水で稀釈する製品。種子処理を目的とする場合、かかる製品は、希釈して種子に施用してもよいし、希釈せずに施用することもできる。
【0093】
A) 液剤(Water-solbule concentrates)(SL、LS)
10重量部の本活性化合物を90重量部の水または水溶性溶媒に溶解させる。別法として、湿潤剤または他の補助剤を添加する。本活性化合物は水で稀釈すると溶解する。これにより、活性化合物を10%(w/w)含む製剤が得られる。
【0094】
B) 分散剤(Dispersible concentrates)(DC)
20重量部の本活性化合物を、70重量部のシクロヘキサノンに10重量部の分散剤(例えば、ポリビニルピロリドン)を加えて溶解させる。水で希釈すると分散液が得られる。これにより、活性化合物を20%(w/w)含む製剤が得られる。
【0095】
C) 乳剤(Emulsifiable concentrates)(EC)
15重量部の本活性化合物を、7重量部のキシレンにドデシルベンゼンスルホン酸カルシウムとヒマシ油エトキシレート(いずれも5重量部)を加えて溶解させる。水で希釈すると乳液が得られ、これにより、活性化合物を15%(w/w)含む製剤が得られる。
【0096】
D) エマルション剤(Emulsions)(EW、EO、ES)
25重量部の本活性化合物を、35重量部のキシレンにドデシルベンゼンスルホン酸カルシウムとヒマシ油エトキシレート(いずれも5重量部)を加えて溶解させる。この混合物を、乳化装置(例えば、Ultraturax)を用いて30重量部の水中に導入し、均質なエマルションとする。水で希釈すると乳液が得られる。これにより、活性化合物を25%(w/w)含む製剤が得られる。
【0097】
E) フロアブル剤(Suspensions)(SC、OD、FS)
撹拌下にあるボールミル内で、20重量部の本活性化合物に10重量部の分散剤、湿潤剤および70重量部の水または有機溶媒を添加して粉砕することにより、活性化合物の微細懸濁液が得られる。水で希釈すると活性化合物の安定した懸濁液が得られる。これにより、活性化合物を20%(w/w)含む製剤が得られる。
【0098】
F) 顆粒水和剤(Water-dispersible granules)および顆粒水溶剤(Water-soluble granules)(WG、SG)
50重量部の本活性化合物に50重量部の分散剤および湿潤剤を添加して微粉砕し、専用の装置(例えば、押出機、噴霧塔、流動床など)を用いて顆粒水和剤または顆粒水溶剤とする。水で希釈すると活性化合物の安定な分散液または溶液が得られる。これにより、活性化合物を50%(w/w)含む製剤が得られる。
【0099】
G) 粉末水和剤(Water-dispersible powders)および粉末水溶剤(Water-soluble powders)(WP、SP、SS、WS)
ローター・ステーターミル(rotor-stator mill)内で、75重量部の本活性化合物に25重量部の分散剤、湿潤剤およびシリカゲルを添加して粉砕する。水で希釈すると活性化合物の安定な分散液または溶液が得られる。これにより、活性化合物を75%(w/w)含む製剤が得られる。
【0100】
H) ゲル剤(GF)
撹拌下にあるボールミル内で、20重量部の本活性化合物に10重量部の分散剤、1重量部のゲル剤、湿潤剤、および70重量部の水または有機溶媒を添加して粉砕することにより、活性化合物の微細懸濁液が得られる。水で希釈すると活性化合物の安定した懸濁液が得られる。これにより、活性化合物を20%(w/w)含む製剤が得られる。
【0101】
2. 葉面散布用の、希釈せずに施用する製品。種子処理を目的とする場合、かかる製品は、希釈して種子に施用してもよいし、希釈せずに施用することもできる。
【0102】
I) 散粉剤(Dustable powder)(DP、DS)
5重量部の本活性化合物を微粉砕し、95重量部の微粉砕カオリンと充分に混合する。これにより、活性化合物を5%(w/w)含む散粉製品(dustable product)が得られる。
【0103】
J) 粒剤(Granules)(GR、FG、GG、MG)
0.5重量部の本活性化合物を微粉砕し、95.5重量部の担体と組合せる。これにより、活性化合物を0.5%(w/w)含む製剤が得られる。現在の方法は、押出、噴霧乾燥、または流動床である。これにより、葉面用の希釈せずに施用する粒剤が得られる。
【0104】
K) ULV液剤(UL)
10重量部の本活性化合物を、90重量部の有機溶媒(例えばキシレン)に溶解させる。これにより、葉面用の希釈せずに施用する、活性化合物を10%(w/w)含む製品が得られる。
【0105】
本活性成分には、各種タイプの油、湿潤剤、アジュバントまたは殺菌剤を加えることができる。この意味で好適なアジュバントは、特に:有機修飾ポリシロキサン、例えばBreak Thru S 240(商標);アルコールアルコキシレート、例えばAtplus 245(商標)、Atplus MBA 1303(商標)、Plurafac LF 300(商標)およびLutensol ON 30(商標);EO/POブロックポリマー、例えばPluronic RPE 2035(商標)およびGenapol B(商標);アルコールエトキシレート、例えばLutensol XP 80(商標);ならびにジオクチルスルホコハク酸ナトリウム、例えばLeophen RA(商標)である。
【0106】
本発明の組成物には、上記に挙げたもの以外に、さらなる他の活性成分を含んでいてもよい。例えば、さらなる殺虫剤または殺菌剤、除草剤、肥料、例えば硝酸アンモニウム、尿素、炭酸カリウムおよび過リン酸塩、植物毒性剤および植物成長調整剤および毒性緩和剤である。これらの製剤は、通常、本発明による製剤と1:10〜10:1の重量比で混合することができる。
【0107】
本農薬混合物は、以下のリストMの農薬の1種または複数のさらなる殺虫剤化合物IIIを含んでいてもよい。このリストは可能な組み合わせを説明するものであって、いかなる限定をも意図するものではない。
【0108】
M.1. 有機(チオ)ホスフェート系:アセフェート、アザメチホス、アジンホス-エチル、アジンホス-メチル、クロレトキシホス、クロルフェンビンホス、クロルメホス、クロルピリホス、クロルピリホス-メチル、クマホス、シアノホス、デメトン-S-メチル、ダイアジノン、ジクロルボス/DDVP、ジクロトホス、ジメトエート、ジメチルビンホス、ジスルホトン、EPN、エチオン、エトプロホス、ファムフール、フェナミホス、フェニトロチオン、フェンチオン、フルピラゾホス、ホスチアゼート、ヘプテノホス、イソキサチオン、マラチオン、メカルバム、メタアミドホス、メチダチオン、メビンホス、モノクロトホス、ナレド、オメトエート、オキシデメトン-メチル、パラチオン、パラチオン-メチル、フェントエート、ホレート、ホサロン、ホスメット、ホスファミドン、ホキシム、ピリミホス-メチル、プロフェノホス、プロペタンホス、プロチオホス、ピラクロホス、ピリダフェンチオン、キナルホス、スルホテップ、テブピリンホス、テメホス、テルブホス、テトラクロルビンホス、チオメトン、トリアゾホス、トリクロルホン、バミドチオン;
M.2. カーバメート系:アルジカルブ、アラニカルブ、ベンジオカルブ、ベンフラカルブ、ブトカルボキシム、ブトキシカルボキシム、カルバリル、カルボフラン、カルボスルファン、エチオフェンカルブ、フェノブカルブ、ホルメタネート、フラチオカルブ、イソプロカルブ、メチオカルブ、メソミル、メトルカルブ、オキサミル、ピリミカルブ、プロポキスル、チオジカルブ、チオファノックス、トリメタカルブ、XMC、キシリルカルブ、トリアザメート;
M.3. ピレスロイド系:アクリナトリン、アレトリン、d-シス-トランスアレトリン、d-トランスアレトリン、ビフェントリン、ビオアレトリン、ビオアレトリンS-シルクロペンテニル、ビオレスメトリン、シクロプロトリン、シフルトリン、ベータ-シフルトリン、シハロトリン、ラムダ-シハロトリン、ガンマ-シハロトリン、シペルメトリン、アルファ-シペルメトリン、ベータ-シペルメトリン、シータ-シペルメトリン、ゼータ-シペルメトリン、シフェノトリン、デルタメトリン、エンペントリン、エスフェンバレレート、エトフェンプロックス、フェンプロパトリン、フェンバレレート、フルシトリネート、フルメトリン、タウ-フルバリナート、ハルフェンプロックス、イミプロトリン、ペルメトリン、フェノトリン、プラレトリン、レスメトリン、RU 15525、シラフルオフェン、テフルトリン、テトラメトリン、トラロメトリン、トランスフルトリン、ZXI 8901;
M.4. 幼若ホルモン様物質(mimetic):ヒドロプレン、キノプレン、メトプレン、フェノキシカルブ、ピリプロキシフェン;
M.5. ニコチン受容体アゴニスト/アンタゴニスト化合物:アセタミプリド、ベンスルタップ、カルタップヒドロクロリド、クロチアニジン、ジノテフラン、イミダクロプリド、チアメトキサム、ニテンピラム、ニコチン、スピノサド(アロステリックアゴニスト)、チアクロプリド、チオシクラム、チオスルタップナトリウム、およびAKD 1022:
M.6. GABA作動性クロリドチャネルアンタゴニスト化合物:クロルデン、エンドスルファン、ガンマ-HCH(リンデン);アセトプロール、エチプロール、フィプロニル、ピラフルプロール、ピリプロール、バニリプロール、式M6.1のフェニルピラゾール化合物:
【化5】

【0109】
M.7. クロリドチャネル活性化因子:アバメクチン、エマメクチンベンゾエート、ミルベメクチン、レピメクチン;
M.8. METI I化合物:フェナザキン、フェンピロキシメート、ピリミジフェン、ピリダベン、テブフェンピラド、トルフェンピラド、フルフェネリム、ロテノン;
M.9. METI IIおよびIII化合物:アセキノシル、フルアシプリム、ヒドラメチルノン;
M.10. 酸化的リン酸化の脱共役剤:クロルフェナピル、DNOC;
M.11. 酸化的リン酸化の阻害剤:アゾシクロチン、シヘキサチン、ジアフェンチウロン、酸化フェンブタスズ、プロパルギット、テトラジホン;
M.12. 脱皮撹乱物質:シロマジン、クロマフェノジド、ハロフェノジド、メトキシフェノジド、テブフェノジド;
M.13. 相乗剤(Synergist):ピペロニルブトキシド、トリブホス;
M.14. ナトリウムチャンネル遮断薬化合物:インドキサカルブ、メタフルミゾン;
M.15. 燻蒸剤:メチルブロミド、クロロピクリンフッ化スルフリル;
M.16. 選択的摂食阻害薬(Selective feeding blocker):クリロチエ、ピメトロジン、フロニカミド;
M.17. ダニ成長阻害剤:クロフェンテジン、ヘキシチアゾックス、エトキサゾール;
M.18. キチン合成阻害剤:ブプロフェジン、ビストリフルロン、クロルフルアズロン、ジフルベンズロン、フルシクロクスロン、フルフェノクスロン、ヘキサフルムロン、ルフェヌロン、ノバルロン、ノビフルムロン、テフルベンズロン、トリフルムロン;
M.19. 脂質生合成阻害剤:スピロジクロフェン、スピロメシフェン、スピロテトラマト;
M.20. オクタパミン作動性(octapaminergic)アゴニスト:アミトラズ;
M.21. リアノジン受容体モジュレーター:フルベンジアミド;
A.22. 各種薬剤:リン化アルミニウム、アミドフルメト、ベンクロチアズ、ベンゾキシメート、ビフェナゼート、ホウ砂、ブロモプロピレート、シアン化物、シエノピラフェン、シフルメトフェン、キノメチオネート、ジコホール、フルオロアセテート、ホスフィン、ピリダリル、ピリフルキナゾン、硫黄、吐酒石;ピリミジニルアルキニルエーテル化合物M22.1またはチアジアゾリルアルキニルエーテル化合物M22.2
【化6】

【0110】
(式中、RM-22はメチルまたはエチルであり、Het*は、3,3-ジメチルピロリジン-1-イル、3-メチルピペリジン-1-イル、3,5-ジメチルピペリジン-1-イル、3-トリフルオルメチルピペリジン-1-イル、ヘキサヒドロアゼピン-1-イル、2,6-ジメチルヘキサヒドロアゼピン-1-イルまたは2,6-ジメチルモルホリン-4-イルである);
M.23. N-R'-2,2-ジハロ-1-R''シクロ-プロパンカルボキサミド-2-(2,6-ジクロロ-α,α,α-トリフルオロ-p-トリル)ヒドラゾンまたはN-R'-2,2-ジ(R''')プロピオンアミド-2-(2,6-ジクロロ-α,α,α-トリフルオロ-p-トリル)-ヒドラゾン(式中、R'はメチルまたはエチルであり、ハロはクロロまたはブロモであり、R''は水素またはメチルであり、R'''はメチルまたはエチルである);
M.24. アントラニルアミド:クロラントラニリプロール、式M24.1の化合物;
【化7】

【0111】
M.25. マロノニトリル化合物:CF3(CH2)2C(CN)2CH2(CF2)3CF2H、CF3(CH2)2C(CN)2CH2(CF2)5CF2H、CF3(CH2)2C(CN)2(CH2)2C(CF3)2F、CF3(CH2)2C(CN)2(CH2)2(CF2)3CF3、CF2H(CF2)3CH2C(CN)2CH2(CF2)3CF2H、CF3(CH2)2C(CN)2CH2(CF2)3CF3、CF3(CF2)2CH2C(CN)2CH2(CF2)3CF2H、CF3CF2CH2C(CN)2CH2(CF2)3CF2H、2-(2,2,3,3,4,4,5,5-オクタフルオロペンチル)-2-(3,3,4,4,4-ペンタフルオロブチル)-マロノジニトリル、およびCF2HCF2CF2CF2CH2C(CN)2CH2CH2CF2CF3
M.26. 微生物撹乱物質 (Microbial disruptors):バチルス・スリンギエンシス亜種イスラエレンシ(Bacillus thuringiensis subsp. Israelensi)、バチルス・スファエリクス(Bacillus sphaericus)、バチルス・スリンギエンシス亜種アイザワイ(Bacillus thuringiensis subsp. Aizawai)、バチルス・スリンギエンシス亜種クルスタキ(Bacillus thuringiensis subsp. Kurstaki)、バチルス・スリンギエンシス亜種テネブリオニス(Bacillus thuringiensis subsp. Tenebrionis)。
【0112】
群Mの市販化合物は、いくつかある刊行物の中で特にThe Pesticide Manual, 第13版, British Crop Protection Council (2003)で確認することができる。
【0113】
式M6.1のチオアミドおよびその製法は、WO 98/28279に記載されている。レピメクチンは、Agro Project, PJB Publications Ltd, November 2004により公知である。ベンクロチアズとその製造法は、EP-A1 454621に記載されている。メチダチオンおよびパラオクソンならびにそれらの製造法は、Farm Chemicals Handbook, 第88巻, Meister Publishing Company, 2001に記載されている。アセトプロールおよびその製造法は、WO 98/28277に記載されている。メタフルミゾンとその製造法は、EP-A1 462 456に記載されている。フルピラゾホスは、Pesticide Science 54, 1988, p.237〜243、およびUS 4822779に記載されている。ピラフルプロールとその製造法は、JP 2002193709およびWO 01/00614に記載されている。ピリプロールとその製造法は、WO 98/45274およびUS 6335357に記載されている。アミドフルメトとその製造法は、US 6221890およびJP 21010907に記載されている。フルフェネリムとその製造法は、WO 03/007717およびWO 03/007718に記載されている。AKD 1022およびその製造法は、US 6300348に記載されている。クロラントラニリプロールは、WO 01/70671、WO 03/015519およびWO 05/118552に記載されている。式M24.1のアントラニルアミド誘導体は、WO 01/70671、WO 04/067528およびWO 05/118552に記載されている。シフルメトフェンおよびその製造法は、WO 04/080180に記載されている。アミノキナゾリノン化合物ピリフルキナゾンは、EP A 109 7932に記載されている。アルキニルエーテル化合物M22.1およびM22.2は、例えば、JP 2006131529に記載されている。マロノニトリル化合物のCF3(CH2)2C(CN)2CH2(CF2)3CF2H、CF3(CH2)2C(CN)2CH2(CF2)5CF2H、CF3(CH2)2C(CN)2(CH2)2C(CF3)2F、CF3(CH2)2C(CN)2(CH2)2(CF2)3CF3、CF2H(CF2)3CH2C(CN)2CH2(CF2)3CF2H、CF3(CH2)2C(CN)2CH2(CF2)3CF3、CF3(CF2)2CH2C(CN)2CH2(CF2)3CF2H、CF3CF2CH2C(CN)2CH2(CF2)3CF2H、2-(2,2,3,3,4,4,5,5-オクタフルオロペンチル)-2-(3,3,4,4,4-ペンタフルオロブチル)-マロノジニトリル、およびCF2HCF2CF2CF2CH2C(CN)2CH2CH2CF2CF3は、WO 05/63694に記載されている。
【0114】
これらの追加成分は、上述の組成物と順次使用するか、組み合わせて使用することができるが、必要であれば、使用直前に添加することもできる(タンク混合)。例えば、植物には、他の活性成分を用いた処理の前または後に、本発明の組成物を散布することができる。
【0115】
施用
1種または複数の活性化合物Iおよび1種または複数の活性化合物IIは、次のような様々な施用方法により施用することができる:
I. 同時施用、すなわち、
a) 混合施用(すなわち、例えばすぐに利用可能な製剤などの混合物として、またはタンク混合として)
b) 個別施用(すなわち、別々のタンクによる施用)、あるいは、
II. 連続的な個別施用、この場合、その順序は、一般に本防除方法の結果にいかなる影響も及ぼさない。
【0116】
したがって、有害菌類および動物有害生物を防除する方法は、少なくとも1種の化合物Iおよび少なくとも1種の活性化合物IIを別々にまたは一緒に施用することにより、あるいは、少なくとも1種の化合物Iと少なくとも1種の活性化合物IIの混合物により、播種の前もしくは後に、あるいは植物出芽の前もしくは後に、種子、植物または土壌に散布または散粉することによって行われる。
【0117】
また、本発明に係る混合物またはこれらの混合物の組成物は、植物または植物が成長している土壌もしくは水と接触させることを含む、昆虫、ダニ類または線虫による加害または蔓延からの植物の保護に用いることができる。
【0118】
本発明の内容において、植物という用語は、植物全体、植物の一部または植物の繁殖素材(すなわち種子または苗木)を意味する。
【0119】
本発明の混合物で処理可能な植物には、例えば、従来の育種法および/もしくは突然変異体作製法または組換え手法によって作製され得る、全ての遺伝子組換え植物または遺伝子導入植物、例えば、品種改良(遺伝子工学手法を含む)によって除草剤または殺菌剤または殺虫剤の作用に耐性を持つ作物、あるいは既存の植物と比べた場合に特性が変化している植物が含まれる。
【0120】
本発明の混合物の一部は浸透作用を有しているため、食葉性有害生物から植物のシュートを保護するのに用いられるだけでなく、土壌有害生物に対する種子および根の処理にも用いることができる。
【0121】
化合物IおよびIIの混合物またはそれらの対応する製剤は、有害菌類および動物有害生物、それらの生育地またはそれらがつかないように維持しておくべき植物、種子、土壌、領域、材料または場所を、農薬有効量の混合物で処理するか、あるいは、個別施用の場合には農薬有効量の化合物Iおよび化合物IIで処理することにより施用する。施用は、有害菌類および/または動物有害生物による感染の前または感染の後にすることができる。
【0122】
一般に、「農薬有効量」とは、成長に対する顕著な作用(ネクローシス、死滅、遅延、阻止、および除去、駆除の作用を含む)を得るために必要とされる本発明混合物の量または本混合物を含む組成物の量、さもなければ、標的生物の発生および活動を低減するのに必要とされるそれらの量を意味する。農薬有効量は、本発明で用いられる各種混合物/組成物により変動し得る。また混合物/組成物の農薬有効量は、例えば、所望の農薬としての作用および持続期間、天候、標的種、生息場所、施用方法等の一般的な条件等によっても変わるであろう。
【0123】
好ましい施用方法は、水塊(water bodies)への施用、土壌、割れ目および隙間、牧草地、肥料の山(manure piles)、下水道を介しての施用、水への施用、床上、壁への施用、または周囲への散布施用および餌による施用である。
【0124】
通常、少なくとも1種の化合物Iおよび少なくとも1種の活性化合物IIの混合物が用いられる。しかし、少なくとも1種の化合物Iと2種、または所望により2種以上の活性成分との混合物によっても特定の有効性が得られる場合もある。
【0125】
上記の意味における適切なさらなる活性成分は、特に冒頭に記載した活性化合物IIであるが、とりわけ、上述した好ましい活性化合物IIである。
【0126】
本発明の混合物およびそれらを含む組成物は、木製材料(例えば木、板塀、枕木など)、および建物(例えば家、離れ家、製造所など)だけでなく、また建設材料、家具、皮革、繊維、ビニル製品、電線、およびケーブル等をアリおよび/またはシロアリから保護するため、ならびに作物またはヒトに悪影響を与えること(例えば、有害生物が家屋や公共施設へ侵入する場合など)からアリおよびシロアリを防除するために用いることができる。
【0127】
土壌処理の場合または有害生物の居場所もしくは巣へ施用する場合、活性成分の量は、100m2当たり0.0001〜500g、好ましくは100m2当たり0.001〜20gの範囲である。
【0128】
材料保護における慣用の施用量は、例えば、処理する材料1m2当たり、活性化合物0.01g〜1000g、望ましくは1m2当たり0.1g〜50gである。
【0129】
材料の含浸において使用する殺虫剤組成物は、一般に0.001〜95重量%、好ましくは0.1〜45重量%、さらに好ましくは1〜25重量%の少なくとも1種の忌避剤および/または殺虫剤を含有する。
【0130】
スプレー剤組成物で使用する場合には、活性成分の混合物の含有量は、0.001〜80重量%、好ましくは0.01〜50重量%、最も好ましくは0.01〜15重量%である。
【0131】
一般に、「相乗的に有効な量」とは、1種または複数の活性化合物Iおよび1種または複数の活性化合物IIを、通常、500:1〜1:100、好ましくは20:1〜1:50、特に5:1〜1:20の重量比で施用することを意味する。使用する化合物Iおよび化合物IIの重量比は、化合物の性質に応じて、100:1〜1:100、好ましくは20:1〜1:20、特に10:1〜1:10の範囲でスタートすることができる。
【0132】
さらなる活性化合物は、所望により、化合物Iに対し20:1〜1:20の比で混合される。
【0133】
本発明による混合物の施用率は、所望する効果に応じて、5g/ha〜2000g/ha、好ましくは20〜1500g/ha、より好ましくは50〜1000g/ha、特に50〜750g/haである。作物の処理で使用する場合、本発明の活性成分の混合物の施用率は、1ヘクタール当たり0.1g〜4000g、望ましくは1ヘクタール当たり25g〜600g、より望ましくは1ヘクタール当たり50g〜500gの範囲であってもよい。
【0134】
同様に、化合物Iに関する施用率は、一般に1〜1000g/ha、好ましくは10〜900g/ha、特に20〜750g/haである。
【0135】
同様に、活性化合物IIに関する施用率は、一般に1〜2000g/ha、好ましくは10〜1500g/ha、特に40〜1000g/haである。
【0136】
本発明の混合物およびその各組成物を用いて、昆虫によって伝搬される感染症(例えばマラリア、デング熱および黄熱病、リンパ性糸状虫症および皮膚リーシュマニア症)を抑制する方法は、小屋および住居の表面の処理、空気噴霧、ならびにカーテン、テント、衣類、蚊帳、ツェツェバエ用捕獲具等の含浸も含む。繊維、織物、ニットウェア、不織布、ネット状材料またはホイルおよび防水布へ施用するための殺虫剤組成物は、本発明の混合物を含み、場合により忌避剤と少なくとも1種の結合剤を含んでいる組成物を含むのが好ましい。
【0137】
餌剤および施用
本発明による混合物は、任意のおよびすべての成長段階(例えば、卵、幼生、さなぎおよび成体)に施用することができる。有害生物は、その標的有害生物、その餌供給源、生息地、繁殖地またはその生息場所を、農薬有効量の本発明混合物または本混合物を含む組成物と接触させることにより防除することができる。
【0138】
「生息場所(locus)」は、有害生物または菌類が成育しているか、または成育する可能性のある植物、種子、土壌、区域、材料または環境を意味する。
【0139】
本発明による混合物は接触および摂食の両方を通じて有効である。
【0140】
本発明の混合物は、接触(土壌、ガラス、壁、蚊帳、カーペット、植物の各種部分または動物の各種部分を介した接触)、および摂食(餌または植物の各種部分)の両方を介して、また栄養交換(trophallaxis)および移送(transfer)を介して効く。
【0141】
本発明の別の好ましい実施形態によれば、アリ、シロアリ、カリバチ、ハエ、カ、コオロギ、バッタまたはゴキブリなどの非作物性有害生物に対する使用については、本発明の混合物を餌調製品に調製する。
【0142】
餌は、液状、固形または半固形の調製物(例えばゲル)であってもよい。本組成物で使用される餌は、それを摂食するアリ、シロアリ、カリバチ、ハエ、カ、コオロギなどの昆虫またはゴキブリを刺激するのに十分に誘引性のある製品である。この誘引物質は、当技術分野において公知の摂食刺激物質あるいはフェロモン類似物質および/または性フェロモンから容易に選択することができる。
【0143】
餌組成物で使用する場合には、活性成分の典型的な含有量は、活性化合物0.0001重量%〜15重量%、望ましくは0.001重量%〜5重量%である。また、使用する本組成物は、他の添加剤、例えば、活性物質の溶媒、着香料、保存剤、色素または苦味剤を含んでいてもよい。さらに、その誘引性を特定の色、形状または質感により高めることもできる。
【0144】
本発明の好ましい実施形態によれば、本発明による混合物は土壌散布により用いられる。土壌散布は、特に、アリ、シロアリ、コオロギまたはゴキブリに対する使用において都合がよい。
【0145】
本発明の別の好ましい実施形態によれば、アリ、シロアリ、カリバチ、ハエ、カ、コオロギ、バッタまたはゴキブリなどの非作物性有害生物に対する使用については、本発明による混合物を餌調製品に調製する。
【0146】
種子処理
本発明による混合物は、有害菌類および動物有害生物から(特に土壌中に生息している菌類および昆虫有害生物から)種子を保護し、生じる植物の根およびシュートを土壌有害生物および食葉性昆虫から保護するための種子処理にも適している。好ましいのは、生じる植物の根およびシュートの保護である。
【0147】
したがって、本発明には、昆虫から(特に土壌有害生物から)種子を保護する方法、有害菌類および昆虫から(特に土壌昆虫および食葉性昆虫から)苗の根およびシュートを保護する方法、播種前および/または発芽前処理後の種子を本発明による混合物と接触させることを含む前記方法が含まれる。特に好ましいのは、植物の根およびシュートを保護する方法である。
【0148】
種子という用語には、本来の種子、種子の一部、吸根、球茎、鱗茎、果実、塊茎、穀粒、切片(cutting)、挿し芽(cut shoot)などをはじめとする(ただし、これらに限定されるものではない)、すべての種類の種子および植物珠芽が含まれるが、好ましい実施形態においては、本来の種子を意味する。
【0149】
種子処理という用語には、種子粉衣法(seed dressing)、種子コーティング法(seed coating)、種子散粉法(seed dusting)、種子浸漬法(seed soaking)および種子ペレッティング法(seed pelleting)などの当技術分野で周知の好適な種子処理技術がすべて含まれる。
【0150】
また本発明は、本活性化合物でコーティングした種子または本活性化合物を含有する種子も含む。「〜でコーティングした、および/または、〜を含有する」という用語は、一般に、施用時に活性成分が繁殖物(propagation product)の表面上にその大部分があることを意味する。その場合、施用方法に応じて、程度の差はあってもその成分の一部が繁殖物に入り込んでいてもよい。前記繁殖物が(再)植栽される場合には、その活性成分が吸収され得る。
【0151】
好適な種子は、禾穀類、根菜類、油料作物、野菜、香辛料植物、観賞植物の種子であり、例えば、デュラムコムギおよび他のコムギ、オオムギ、オートムギ、ライムギ、トウモロコシ(飼料用コーンおよびシュガーコーン/スイートコーンおよびフィールドコーン)、ダイズ、油料作物、アブラナ、ワタ、ヒマワリ、バナナ、イネ、ナタネ、カブラ、テンサイ、飼料ビート、ナス、ジャガイモ、牧草、芝生(lawn)、芝地(turf)、飼料草、トマト、ニラ、パンプキン/カボチャ、キャベツ、アイスバーグレタス、ピーマン、キュウリ、メロン、アブラナ種、メロン、マメ、エンドウ、ニンニク、タマネギ、ニンジン、塊茎植物(ジャガイモなど)、サトウキビ、タバコ、ブドウの木、ツクバネアサガオ、ゼラニウム/テンジクアオイ、パンジーおよびホウセンカなどの種子である。
【0152】
さらに、本発明による混合物は、育種(遺伝子工学手法を含む)によって除草剤または殺菌剤または殺虫剤の作用に耐性を持つ植物から得た種子の処理に用いることもできる。
【0153】
例えば、本活性混合物は、スルホニル尿素、イミダゾリノン、グルホシネート-アンモニウムまたはグリホサート-イソプロピルアンモニウムおよび類似活性物質からなる群から選択される除草剤に耐性のある植物(例えば、以下を参照:EP-A-0242236、EP-A-242246)(WO 92/00377)(EP-A-0257993、米国特許第5,013,659号)から得た種子の処理で、あるいは、バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)毒素(Bt毒素)を産出する能力を持ち、植物に特定の有害生物に対する耐性が付与されたトランスジェニック作物(例えばワタ)(EP-A-0142924、EP-A-0193259)において使用することができる。
【0154】
さらに、本発明による混合物は、例えば、従来の育種法および/もしくは突然変異体作製法または組換え手法によって作製され得る、既存の植物と比べた場合に特性が変化している植物から得た種子の処理に用いることもできる。例えば、植物中で合成されるデンプンの改変を目的とした作物の組換え改変体に関する多くの事例が記載されている(例えばWO 92/11376、WO 92/14827、WO 91/19806)。あるいは、脂肪酸組成を改変したトランスジェニック作物の事例が記載されている(WO 91/13972)。
【0155】
本混合物の種子処理における施用は、植物の播種前および植物の出芽前に、種子に噴霧または散布することによって行なわれる。
【0156】
種子処理では、対応する製剤は、有効量の本発明による混合物で種子を処理することにより施用する。この場合、一般に、活性化合物の施用量は種子100kg当たり0.1g〜10kg、好ましくは種子100kg当たり1g〜5kg、特に種子100kg当たり1g〜2.5kgで変動する。レタスなどの特定の作物では、その量は多くなる場合がある。
【0157】
種子処理で特に有用な組成物は、例えば、次のものである:
A 液剤(solbule concentrates)(SL、LS)、
D エマルション剤(emulsions)(EW、EO、ES)、
E フロアブル剤(suspensions)(SC、OD、FS)、
F 顆粒水和剤(water-dispersible granule)および顆粒水溶剤(water-soluble granules)(WG、SG)、
G 粉末水和剤(water-dispersible powders)および粉末水溶剤(water-soluble powders)(WP、SP、WS)、
H ゲル剤(GF)、
I 散粉剤(dustable powder)(DP、DS)。
【0158】
慣用の種子処理製剤としては、例えば、流動性濃縮剤(FS)、液剤(LS)、乾燥処理用粉剤(DS)、スラリー処理用粉末水和剤(WS)、粉末水溶剤(SS)およびエマルション剤(ESおよびEC)、ならびにゲル剤(GF)が挙げられる。これらの製剤は、種子に希釈して施用してもよいし、希釈しないで施用することもできる。種子への施用は、播種前、種子に直接、または種子を発芽前処理した後に行う。
【0159】
好ましい実施形態では、FS製剤を種子処理に用いる。典型的には、FS製剤は、1〜800g/Lの活性成分、1〜200g/Lの界面活性剤、0〜200g/Lの不凍剤、0〜400g/Lの結合剤、0〜200g/Lの着色剤、および1リットル以下の溶媒(好ましくは水)を含むことができる。
【0160】
種子処理用の本活性化合物の好ましいFS製剤は、通常、0.1〜80重量%(1〜800g/L)の活性成分、0.1〜20重量%(1〜200g/L)の少なくとも1種の界面活性剤、例えば0.05〜5重量%の湿潤剤、および0.5〜15重量%の分散剤、20重量%以下(例えば5〜20%)の不凍剤、0〜15重量%(例えば1〜15重量%)の着色剤および/または色素、0〜40重量%(例えば1〜40重量%)の結合剤(固着剤/付着剤)、場合によっては5重量%以下(例えば0.1〜5重量%)の増粘剤、場合によっては0.1〜2%の消泡剤、場合によっては例えば0.01〜1重量%の量の殺生物剤、抗酸化物質などの防腐剤、ならびに100重量%以下の充填剤/ビヒクルを含む。
【0161】
また種子処理剤はさらに結合剤を含んでいてもよく、場合によっては着色剤を含んでいてもよい。
【0162】
結合剤は、処理後の種子への活性物質の付着性を高めるために加えることができる。適切な結合剤は、ブロックコポリマーEO/PO界面活性剤であり、またポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、ポリブテン、ポリイソブチレン、ポリスチレン、ポリエチレンアミン、ポリエチレンアミド、ポリエチレンイミン(Lupasol(登録商標)、Polymin(登録商標))、ポリエーテル、ポリウレタン、ポリビニルアセテート、チロースおよびこれらのポリマーから誘導されるコポリマーである。
【0163】
場合によっては、着色剤を本製剤に入れることもできる。種子処理用製剤に好適な着色剤または色素は、ローダミンB、C.I.ピグメントレッド112、C.I.ソルベントレッド1、ピグメントブルー15:4、ピグメントブルー15:3、ピグメントブルー15:2、ピグメントブルー15:1、ピグメントブルー80、ピグメントイエロー1、ピグメントイエロー13、ピグメントレッド112、ピグメントレッド48:2、ピグメントレッド48:1、ピグメントレッド57:1、ピグメントレッド53:1、ピグメントオレンジ43、ピグメントオレンジ34、ピグメントオレンジ5、ピグメントグリーン36、ピグメントグリーン7、ピグメントホワイト6、ピグメントブラウン25、ベイシックバイオレット10、ベーシックバイオレット49、アシッドレッド51、アシッドレッド52、アシッドレッド14、アシッドブルー9、アシッドイエロー23、ベイシックレッド10、ベイシックレッド108である。
【0164】
また本発明は、本発明による混合物を含む種子に関する。化合物Iまたはその農業上有用な塩の量は、一般に、種子100kg当たり0.1g〜10kg、好ましくは種子100kg当たり1g〜5kg、特に種子100kg当たり1g〜1000g、より好ましくは種子100kg当たり1g〜1000g、最も好ましくは種子100kg当たり1g〜750g、特に好ましくは100kg当たり5g〜500gで変動する。
【0165】
生物学的所見
B.1 殺菌作用
本化合物および混合物の殺菌作用は、下記の試験により証明することができる。
【0166】
活性化合物を、別々にまたは一緒に、アセトンまたはDMSO中に0.25重量%の活性化合物を含む保存溶液として調製した。この溶液に1重量%の乳化剤Uniperol(登録商標) EL(エトキシ化アルキルフェノールをベースとする乳化および分散作用を有する湿潤剤)を加え、混合物を水で所望の濃度に希釈した。
【0167】
目視で判定した葉の感染面積のパーセンテージを、未処理の対照に対する%で示す効果に換算した:
効果(E)は、下記のようにアボット(Abbot)の式を用いて計算する:
E=(1−α/β)・100
αは、%で表した処理植物の菌類感染に対応し、βは、%で表した未処理(対照)植物の菌類感染に対応する。
【0168】
効果0とは、処理植物の感染の程度が未処理の対照植物のものと一致することを意味し、効果100とは、処理植物が感染しなかったことを意味する。
【0169】
活性化合物の混合物の予想される効果はコルビー(Colby)の式(Colby, S.R. “Calculating synergistic and antagonistic responses of herbicide combinations”、Weeds 15, pp.20-22, 1967)を用いて決定し、観察された効果と比較した。
【0170】
コルビーの式:
E=x+y−x・y/100
Eは、濃度aおよびbの活性化合物AおよびBの混合物を用いた場合の、未処理の対照に対する%で示した予測効果であり、
xは、濃度aの活性化合物Aを用いた場合の、未処理の対照に対する%で示した効果であり、
yは、濃度bの活性化合物Bを用いた場合の、未処理の対照に対する%で示した効果である。
【実施例】
【0171】
実施例B.1a
イネごま葉枯病菌(コクリオボルス・ミヤベアヌス(Cochliobolus miyabeanus))により発生する褐斑病の殺菌防除(保護的施用)
鉢植えのイネ苗の葉に、保存溶液から調製した所定濃度の活性成分を含有する水性懸濁液をしたたり落ちるまで噴霧した。植物を空気乾燥させた。翌日、植物にコクリオボルス・ミヤベアヌスの水性胞子懸濁液を接種した。次いで試験植物をすぐに多湿チャンバーに移した。22〜24℃および100%に近い相対湿度で6日間置いた後、葉における菌類の加害の程度を、病変の葉面積の%として目視により評価した。
【0172】
B.2. 動物有害生物に対する作用
下記の試験により、本発明の化合物、混合物または組成物の特定の有害生物に対する防除有効性を証明する。しかし、混合物により提供される有害生物防除保護はこれらの種に限定されない。ある例において、本発明の化合物と無脊椎有害生物防除化合物または薬剤との組合せが、ある種の重要な無脊椎有害生物に対する相乗効果を示すことが見出されている。
【0173】
混合物の間の相乗効果の分析は、コルビーの等式を用いて決定した。
【0174】
実施例B.2a ソラマメヒゲナガアブラムシ(メゴウラ・ビシエ(Megoura viciae))の殺虫防除
接触手段または浸透手段によるソラマメヒゲナガアブラムシの防除を評価するために、ソラマメ葉片(broad bean leaf disks)を入れた24ウェルマイクロタイタープレートからなる試験ユニットを構成した。
【0175】
混合物を、75wt%水および25wt% DMSOを含有する溶液を用いて製剤化した。様々な濃度に製剤化した混合物を、特注の微小噴霧器を用いて葉片の上に2.5μL噴霧した。2つの複製を作った。
【0176】
これらの試験における実験用混合物は、それぞれ所望の濃度を有する同一の体積の両混合パートナーを互いに混合して得た。
【0177】
施用の後、葉片を空気乾燥し、マイクロタイタープレートのウェル内部の葉片の上に、5〜8匹のアブラムシ成虫を置いた。次に、アブラムシに処理した葉を吸汁させ、23±1℃、50±5%の部屋湿度で5日間インキュベートした。次いで、アブラムシの死滅率および繁殖率を目視により評価した。
【0178】
実施例B.2b ワタミハナゾウムシ(アントノムス・グランジス(Anthonomus grandis))の殺虫防除
ワタミハナゾウムシ(アントノムス・グランジス)の防除を評価するために、昆虫の餌および20〜30個のワタミハナゾウムシの卵を入れた24ウェルマイクロタイタープレートからなる試験ユニットを構成した。混合物を、75wt%水および25wt% DMSOを含有する溶液を用いて製剤化した。様々なな濃度の製剤化した混合物を、特注の微小噴霧器を用いて、昆虫の餌の上に20μLで噴霧した。2つの複製を作った。
【0179】
これらの試験における実験用混合物は、それぞれ所望の濃度を有する同一の体積の混合パートナーを互いに混合して得た。
【0180】
施用後、マイクロタイタープレートを、23±1℃、50±5%の部屋湿度で5日間インキュベートした。次いで、卵および幼虫の死滅率を目視により評価した。
【0181】
実施例B.2c チチュウカイミバエ(セラチチス・カピタタ(Ceratitis capitata))の殺虫防除
チチュウカイミバエ(セラチチス・カピタタ)の防除を評価するために、昆虫の餌および50〜80個のチチュウカイミバエの卵を入れた96ウェルマイクロタイタープレートからなる試験ユニットを構成した。混合物を、75wt%水および25wt% DMSOを含有する溶液を用いて製剤化した。様々な濃度の製剤化した混合物を、特注の微小噴霧器を用いて、昆虫の餌の上に5μLで噴霧した。2つの複製を作った。
【0182】
これらの試験における実験用混合物は、それぞれ所望の濃度を有する同一の体積の混合パートナーを互いに混合して得た。
【0183】
施用後、マイクロタイタープレートを、28±1℃、80±5%の部屋湿度で5日間インキュベートした。次いで、卵および幼虫の死滅率を目視により評価した。
【0184】
実施例B.2d オオタバコガ(ヘリオチス・ビレセンス(Heliothis virescens))の殺虫防除
オオタバコガ(ヘリオチス・ビレセンス)の防除を評価するために、昆虫の餌および15〜25個のオオタバコガの卵を入れた96ウェルマイクロタイタープレートからなる試験ユニットを構成した。混合物を、75wt%水および25wt% DMSOを含有する溶液を用いて製剤化した。様々な濃度の製剤化された混合物を、特注の微小噴霧器を用いて、昆虫の餌の上に10μLで噴霧した。2つの複製を作った。
【0185】
これらの試験における実験用混合物は、それぞれ所望の濃度を有する同一の体積の混合パートナーを互いに混合して得た。
【0186】
施用後、マイクロタイタープレートを、28±1℃、80±5%の部屋湿度で5日間インキュベートした。次いで、卵および幼虫の死滅率を目視により評価した。
【0187】
本発明による混合物の活性がコルビーの式を使用して予測したものに比べて著しく高い場合、相乗効果を示している。
【0188】
本発明の以下の化合物Cについて、(混合パートナーとして)下記に挙げた様々な生成物と共に試験した。
【化8】

【0189】
混合生成物:ベンチアバリカルブ、シモキサニル、ジチアノン、エポキシコナゾール、フルキサストロビン、ピコキシストロビン、キノキシフェンおよびテブコナゾール。
【0190】
本活性化合物は、ジメチルスルホキシド中10,000ppm濃度の保存溶液として個別に製剤化した。保存溶液を記載の比率に従って混合し、マイクロタイタープレート(MTP)にピペットで移し、所定の濃度まで水で希釈した。次いで、処理する病原体の胞子懸濁液を加え、接種してから7日後、MTPを吸収光度計を使用して測定した。測定パラメーターを、活性化合物非含有の対照変化値(100%)ならびに菌類非含有および活性化合物非含有のブランク値と比較し、個々の活性化合物における病原体の相対的増殖率(%)を判定した。目視判定した感染した葉面積のパーセンテージを、未処理の対照に対する%で示す効果に換算した。
【0191】
試験1.マイクロタイタープレート試験における灰色カビ病病原体ボトリチス・シネレア(Botrytis cinerea)に対する活性(Botrci)
保存溶液を比率に従って混合し、マイクロタイタープレート(MTP)にピペットで移し、所定の濃度まで水で希釈した。次いで、ボトリチス・シネレアの水性バイオモルト胞子懸濁液を加えた。このプレートを温度18℃の水蒸気飽和チャンバーに入れた。接種後7日目に、吸光光度計を使用し、MTPを405nmで測定した。試験混合物の結果を表1に示す。
【0192】
表1:Botrci
【表8】

【0193】
2. マイクロタイター試験における葉枯病病原体フィトフトラ・インフェスタンス(Phytophthora infestans)に対する活性(Phytin)
保存溶液を比率に従って混合し、マイクロタイタープレート(MTP)にピペットで移し、所定の濃度まで水で希釈した。次いで、エンドウの絞り汁をベースとした水性栄養培地に入れたフィトフトラ・インフェスタンスの胞子懸濁液を加えた。このプレートを温度18℃の水蒸気飽和チャンバーに入れた。接種後7日目に、吸光光度計を使用し、MTPを405nmで測定した。試験混合物の結果を表2に示す。
【0194】
表2:Phytin
【表9】

【0195】
3. マイクロタイタープレート試験におけるイネいもち病病原菌ピリクラリア・オリザエ(Pyricularia oryzae)に対する活性(Pyrior)
保存溶液を比率に従って混合し、マイクロタイタープレート(MTP)にピペットで移し、所定の濃度まで水で希釈した。次いで、バイオモルト水溶液中のピリクラリア・オリザエ胞子懸濁液を加えた。このプレートを温度18℃の水蒸気飽和チャンバーに入れた。接種後7日目に、吸光光度計を使用し、MTPを405nmで測定した。試験混合物の結果を表3に示す。
【0196】
表3:Pyrior
【表10】

【0197】
4. セプトリア・トリチシ(Septoria tritici)により発病するコムギの葉枯病に対する活性(Septtr)
保存溶液を比率に従って混合し、マイクロタイタープレート(MTP)にピペットで移し、所定の濃度まで水で希釈した。次いで、バイオモルト水溶液中のセプトリア・トリチシの胞子懸濁液を加えた。このプレートを温度18℃の水蒸気飽和チャンバーに入れた。接種後7日目に、吸光光度計を使用し、MTPを405nmで測定した。試験混合物の結果を表4に示す。
【0198】
表4:Septtr
【表11】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
相乗的に有効な量の少なくとも2種の活性化合物を含む農薬混合物であって、
1) 少なくとも1種の活性化合物Iが、式(I):
【化1】

(式中、
Gは、
【化2】

または
【化3】

から選択され、ここで、#は、式Iにおける結合を示し;
R1は、ClまたはCF3であり、
R2は、水素、クロロ、CH3またはC2H5から選択される)
で表されるシアノスルホキシミン化合物、またはその純粋なエナンチオマーもしくはジアステレオマー、またはこれらのエナンチオマーおよび/もしくはジアステレオマーの混合物であり、
2) 少なくとも1種の活性化合物IIが以下の群II.A〜II.F:
II.A アゾール系、例えば、アザコナゾール、ベノミル、ビテルタノール、ブロムコナゾール、カルベンダジム、シプロコナゾール、シアゾファミド、ジフェノコナゾール、ジニコナゾール、ジニコナゾール-M、エニルコナゾール、エポキシコナゾール、エタボキサム、エトリジアゾール、フルキンコナゾール、フェンブコナゾール、フルシラゾール、フルトリアホール、フベリダゾール、ヘキサコナゾール、ヒメキサゾール、イマザリル、イマザリルサルフェート、イミベンコナゾール、イプコナゾール、メトコナゾール、ミクロブタニル、オキスポコナゾール、パクロブトラゾール、ペフラゾエート、ペンコナゾール、プロクロラズ、プロピコナゾール、プロチオコナゾール、シメコナゾール、トリアジメホン、トリアジメノール、テブコナゾール、テトラコナゾール、チアベンダゾール、トリチコナゾール、トリフルミゾール、ウニコナゾールおよび1-(4-クロロ-フェニル)-2-([1,2,4]トリアゾール-1-イル)-シクロヘプタノールからなる群から選択されるトリアゾール類、イミダゾール類、ピラゾール類、チアゾール類およびオキサゾール類;
II.B アゾキシストロビン、ジモキシストロビン、エネストロブリン、フルオキサストロビン、クレソキシムメチル、メトミノストロビン(methominostrobin)、オリサストロビン、ピコキシストロビン、ピラクロストロビン、ピリベンカルブ、トリフロキシストロビン、メチル2-(オルト-(2,5-ジメチルフェニルオキシメチレン)フェニル)-3-メトキシ-アクリレート、2-(2-(6-(3-クロロ-2-メチル-フェノキシ)-5-フルオロ-ピリミジン-4-イルオキシ)-フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチル-アセトアミドおよび3-メトキシ-2-(2-(N-(4-メトキシ-フェニル)-シクロ-プロパンカルボキシミドイルスルファニルメチル)-フェニル)-アクリル酸メチルエステルからなる群から選択されるストロビルリン系;
II.C ベナラキシル、ベナラキシル-M、ベノダニル、ビキサフェン、ボスカリド、カルボキシン、カルプロパミド、ジメトモルフ、ジクロシメット、フェンヘキサミド、フルオピラム、フルトラニル、フラメトピル、フルモルフ、フルメトベル、フルオピコリド(ピコベンズアミド)、イソピラザム、マンジプロパミド、メプロニル、メタラキシル、メフェノキサム、オフラース、オキサジキシル、オキシカルボキシン、オキシテトラサイクリン、ペンチオピラド、シルチオファム、チフルザミド、チアジニル、ゾキサミド、5-フルオロ-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-カルボン酸[2-(1,2-ジメチル-プロピル)-フェニル]-アミド、メチル-3-(4-クロロフェニル)-3-(2-イソプロポキシカルボニルアミノ-3-メチルブチリルアミノ)プロピオネート、2-クロロ-N-(1,1,3-トリメチル-インダン-4-イル)-ニコチンアミド、N-(3-エチル-3,5-5-トリメチル-シクロヘキシル)-3-ホルミルアミノ-2-ヒドロキシ-ベンズアミド、N-(2-{4-[3-(4-クロロフェニル)プロパ-2-イニルオキシ]-3-メトキシフェニル}エチル)-2-メタンスルホニルアミノ-3-メチルブチルアミド、N-(2-{4-[3-(4-クロロフェニル)-プロパ-2-イニルオキシ]-3-メトキシフェニル}エチル)-2-エタンスルホニルアミノ-3-メチル-ブチルアミド、N-(6-メトキシ-ピリジン-3-イル)シクロプロパン-カルボキサミド、2-アミノ-4-メチル-チアゾール-5-カルボキサミド、N-(2-シアノフェニル)-3,4-ジクロロイソチアゾール-5-カルボキサミド、N-(4'-ブロモビフェニル-2-イル)-4-ジフルオロメチル-2-メチルチアゾール-5-カルボキサミド、N-(4'-トリフルオロメチルビフェニル-2-イル)-4-ジフルオロメチル-2-メチルチアゾール-5-カルボキサミド、N-(4'-クロロ-3'-フルオロビフェニル-2-イル)-4-ジフルオロメチル-2-メチルチアゾール-5-カルボキサミド、N-(4'-ブロモビフェニル-2-イル)-4-ジフルオロメチル-2-メチルチアゾール-5-カルボキサミド、N-(4'-トリフルオロメチルビフェニル-2-イル)-4-ジフルオロメチル-2-メチルチアゾール-5-カルボキサミド、N-(4'-クロロ-3'-フルオロビフェニル-2-イル)-4-ジフルオロメチル-2-メチルチアゾール-5-カルボキサミド、N-(3',4'-ジクロロ-4-フルオロビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾール-4-カルボキサミド、N-(3',4'-ジクロロ-5-フルオロビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾール-4-カルボキサミド;N-(3',4'-ジクロロ-4-フルオロビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾール-4-カルボキサミド、N-(3',4'-ジクロロ-5-フルオロビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチルピラゾール-4-カルボキサミド、N-(2-(1,3-ジメチルブチル)-フェニル)-1,3-ジメチル-5-フルオロ-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4'-クロロ-3',5-ジフルオロ-ビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4'-クロロ-3',5-ジフルオロ-ビフェニル-2-イル)-3-トリフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(3',4'-ジクロロ-5-フルオロ-ビフェニル-2-イル)-3-トリフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(3',5-ジフルオロ-4'-メチル-ビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(3',5-ジフルオロ-4'-メチル-ビフェニル-2-イル)-3-トリフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(cis-2-ビシクロプロピル-2-イル-フェニル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(trans-2-ビシクロプロピル-2-イル-フェニル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(2',4'-ジフルオロビフェニル-2-イル)-1-メチル-3-トリフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(2',4'-ジクロロビフェニル-2-イル)-1-メチル-3-トリフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(2',4'-ジフルオロビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(2',4'-ジクロロビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(2',5'-ジフルオロビフェニル-2-イル)-1-メチル-3-トリフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(2',5'-ジクロロビフェニル-2-イル)-1-メチル-3-トリフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(2',5'-ジフルオロビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(2',5'-ジクロロビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(3',5'-ジフルオロビフェニル-2-イル)-1-メチル-3-トリフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(3',5'-ジクロロビフェニル-2-イル)-1-メチル-3-トリフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(3',5'-ジフルオロビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(3',5'-ジクロロビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(3'-フルオロビフェニル-2-イル)-1-メチル-3-トリフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(3'-クロロビフェニル-2-イル)-1-メチル-3-トリフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド;N-(3'-フルオロビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(3'-クロロビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(2'-フルオロビフェニル-2-イル)-1-メチル-3-トリフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(2'-クロロビフェニル-2-イル)-1-メチル-3-トリフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(2'-フルオロビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(2'-クロルビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド;N-(2'-フルオロ-4'-クロロ-5'-メチルビフェニル-2-イル)-1-メチル-3-トリフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(3',4',5'-トリフルオロビフェニル-2-イル)-1-メチル-3-トリフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(3',4',5'-トリフルオロビフェニル-2-イル)-1-メチル-3-ジフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(2',4',5'-トリフルオロビフェニル-2-イル)-1-メチル-3-ジフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(3',4',5'-トリフルオロビフェニル-2-イル)-3-クロロフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-[2-(1,1,2,3,3,3-ヘキサフルオロプロポキシ)フェニル]-1-メチル-3-トリフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-[2-(1,1,2,3,3,3-ヘキサフルオロプロポキシ)-フェニル]-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-[2-(2-クロロ-1,1,2-トリフルオロエトキシ)フェニル]-1-メチル-3-トリフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-[2-(2-クロロ-1,1,2-トリフルオロエトキシ)フェニル]-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-[2-(1,1,2,2-テトラフルオロエトキシ)フェニル]-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-[2-(1,1,2,2-テトラフルオロエトキシ)フェニル]-1-メチル-3-トリフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4'-(トリフルオロメチルチオ)ビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4'-(トリフルオロメチルチオ)ビフェニル-2-イル)-1-メチル-3-トリフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミドからなる群から選択されるカルボキサミド系;
II.D アシベンゾラル-S-メチル、アニラジン、アルジモルフ、ブラストサイジン-S、ブピリメート、カプタホール、カプタン、キノメチオナート、シプロジニル、ダゾメット、デバカルブ、ジクロメジン、ジフェンゾコート、ジフェンゾコートメチルサルフェート、ジフルメトリム、ドデモルフ、ドデモルフアセテート、ファモキサドン、フェンアミドン、フェナリモール、フェリムゾン、フェンピクロニル、フェンプロピジン、フェンプロピモルフ、フルジオキソニル、フルアジナム、フルオロイミド、フルチアニル、フォルペット、フェノキサニル、イプロジオン、メパニピリム、ニトラピリン、ヌアリモル、オクチリノン、オキソリン酸、ピペラリン、プロベナゾール、プロシミドン、プロキナジド、ピリフェノックス、ピリメタニル、ピロキロン、キノキシフェン、トリシクラゾール、トルホリン、トリデモルフ、ビンクロゾリン、5-クロロ-7-(4-メチルピペリジン-1-イル)-6-(2,4,6-トリフルオロフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン、6-(4-tert-ブチルフェニル)-5-メチル-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イルアミン、5-メチル-6-(3,5,5-トリメチル-ヘキシル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イルアミン、5-メチル-6-オクチル-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル-アミン、6-メチル-5-オクチル-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル-アミン、6-エチル-5-オクチル-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル-アミン、5-エチル-6-オクチル-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イルアミン、5-エチル-6-(3,5,5-トリメチル-ヘキシル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イルアミン、6-オクチル-5-プロピル-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル-アミン、5-メトキシ-メチル-6-オクチル-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル-アミン、6-オクチル-5-トリフルオロメチル-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル-アミン、および5-トリフルオロメチル-6-(3,5,5-トリメチル-ヘキシル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イルアミン、2,3,5,6-テトラクロロ-4-メタンスルホニル-ピリジン、3,4,5-トリクロロ-ピリジン-2,6-ジ-カルボニトリル、N-(1-(5-ブロモ-3-クロロ-ピリジン-2-イル)-エチル)-2,4-ジクロロ-ニコチンアミド、N-((5-ブロモ-3-クロロ-ピリジン-2-イル)-メチル)-2,4-ジクロロ-ニコチンアミド、2-ブトキシ-6-ヨード-3-プロピルクロメン-4-オン、およびN,N,N-ジメチルアニリン-3-(3-ブロモ-6-フルオロ-2-メチルインドール-1-スルホニル)-[1,2,4]トリアゾール-1-スルホンアミドからなる群から選択される複素環式化合物;
II.E ジエトフェンカルブ、ファーバム、フルベンチアバリカルブ、イプロバリカルブ、マンゼブ、マンネブ、メタム、メタスルホカルブ、メチラム、プロパモカルブ、プロパモカルブ塩酸塩、プロピネブ、チラム、ジネブ、ジラム、4-フルオロフェニルN-(1-(1-(4-シアノフェニル)エタンスルホニル)ブタ-2-イル)カーバメート、メチル3-(4-クロロフェニル)-3-(2-イソプロポキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリルアミノ)プロパノエートからなる群から選択されるカーバメート系、および式IIE.1
【化4】

のカーバメートオキシムエーテル;
II.F カスガマイシン、カスガマイシン塩酸塩水和物、ミルジオマイシン、ストレプトマイシン、ポリオキシンおよびバリダマイシンAを含む抗生物質の群;
ビナパクリル、ジノカップ、ジノブトン、ジクロラン、ニトロタールイソプロピルおよびテクナゼンを含むニトロフェニル誘導体の群;
ジチアノンおよびイソプロチオランを含む硫黄含有ヘテロシクリル化合物の群;
フェンチン塩を含む有機金属化合物の群;
エジフェンホス、イプロベンホス、ホセチル、ホセチルアルミニウム、亜リン酸およびその塩、ピラゾホスおよびトルクロホスメチルを含む有機リン化合物の群;
クロロタロニル、ジクロフルアニド、ジクロロフェン、ペンタクロロフェノールおよびその塩、フルスルファミド、ヘキサクロロベンゼン、フタリド、ペンシクロン、キントゼン、チオファナートメチルおよびトリルフルアニドを含む有機塩素化合物の群;
ボルドー液、酢酸銅、水酸化銅、オキシ塩化銅、塩基性硫酸銅、オキシン銅および硫黄を含む無機活性化合物の群から選択される殺菌剤;
ならびに/あるいは、ビフェニル、ブロノポール、シフルフェナミド、シモキサニル、ジフェニルアミン、ジメチリモール、ドジン、ドジン遊離塩基、エチリモール、フララキシル、イミノクタジン、イミノクタジントリアセテート、イミノクタジン-トリス(アルベシレート)、グアザチン、グアザチン酢酸塩、メトラフェノン、プロヘキサジオンカルシウム、スピロキサミングアニジン、N-(4-クロロ-2-ニトロ-フェニル)-N-エチル-4-メチル-ベンゼンスルホン-アミド、N-(シクロプロピルメトキシイミノ-(6-ジフルオロメトキシ-2,3-ジフルオロ-フェニル)-メチル)-2-フェニルアセトアミド、N'-(4-(4-クロロ-3-トリフルオロメチル-フェノキシ)-2,5-ジメチル-フェニル)-N-エチル-N-メチルホルムアミジン、N'-(4-(4-フルオロ-3-トリフルオロメチル-フェノキシ)-2,5-ジメチル-フェニル)-N-エチル-N-メチルホルムアミジン、N'-(2-メチル-5-トリフルオルメチル-4-(3-トリメチルシラニル-プロポキシ)-フェニル)-N-エチル-N-メチルホルムアミジン、およびN'-(5-ジフルオルメチル-2-メチル-4-(3-トリメチルシラニル-プロポキシ)-フェニル)-N-エチル-N-メチルホルムアミジンからなる殺菌剤の群
から選択される殺菌剤;
から選択される殺菌剤化合物である、前記混合物。
【請求項2】
さらに1種または複数のさらなる殺虫剤化合物IIIを含む、請求項1に記載の農薬混合物。
【請求項3】
式(I)で表される活性化合物Iの置換基が以下の意味:
R1がCF3である、
を有するか、またはその純粋なエナンチオマーもしくはジアステレオマー、またはこれらのエナンチオマーおよび/もしくはジアステレオマーの混合物である、請求項1または2に記載の農薬混合物、。
【請求項4】
式(I)で表される活性化合物Iの置換基が以下の意味:
R1がClである、
を有するか、またはその純粋なエナンチオマーもしくはジアステレオマー、またはこれらのエナンチオマーおよび/もしくはジアステレオマーの混合物である、請求項1または2に記載の農薬混合物。
【請求項5】
式(I)で表される活性化合物Iの置換基が以下の意味:
GがG1であり、
R2がCH3である、
を有するか、またはその純粋なエナンチオマーもしくはジアステレオマー、またはこれらのエナンチオマーおよび/もしくはジアステレオマーの混合物である、請求項1または2に記載の農薬混合物。
【請求項6】
式Iで表される活性化合物Iの置換基が以下の意味:
GがG2であり、
R2が水素である、
を有するか、またはその純粋なエナンチオマーもしくはジアステレオマー、またはこれらのエナンチオマーおよび/もしくはジアステレオマーの混合物である、請求項1または2に記載の農薬混合物。
【請求項7】
式Iで表される活性化合物Iの置換基が以下の意味:
GがG1であり、
R2が水素、クロロまたはC2H5である、
を有するか、またはその純粋なエナンチオマーもしくはジアステレオマー、またはこれらのエナンチオマーおよび/もしくはジアステレオマーの混合物である、請求項1または2に記載の農薬混合物。
【請求項8】
式(I)で表される活性化合物Iおよび活性化合物IIを100:1〜1:100の重量比で含む、請求項1または2に記載の農薬混合物。
【請求項9】
ベノミル、カルベンダジム、エポキシコナゾール、フルキンコナゾール、フルトリアホール、フルシラゾール、メトコナゾール、プロクロラズ、プロチオコナゾール、テブコナゾールおよびトリチコナゾールからなる群II.Aのアゾール系から選択される活性化合物IIを含む、請求項1または2に記載の農薬混合物。
【請求項10】
ストロビルリン、ピラクロストロビンである活性化合物IIを含む、請求項1または2に記載の農薬混合物。
【請求項11】
ボスカリド、ジメトモルフおよびペンチオピラドからなる群II.Cのカルボキサミド系から選択される活性化合物IIを含む、請求項1または2に記載の農薬混合物。
【請求項12】
ドデモルフ、ファモキサドン、フェンプロピモルフ、プロキナジドピリメタニル、トリデモルフおよび5-クロロ-7-(4-メチルピペリジン-1-イル)-6-(2,4,6-トリフルオロフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジンからなる群II.Dの複素環式化合物から選択される活性化合物IIを含む、請求項1または2に記載の農薬混合物。
【請求項13】
マンネブ、マンゼブ、メチラムおよびチラムからなる群II.Eのカーバメート系から選択される活性化合物IIを含む、請求項1または2に記載の農薬混合物。
【請求項14】
クロロタロニル、ジチアノン、フルスルファミド、メトラフェノン、亜リン酸およびその塩からなる群II.Fの他の殺菌剤から選択される活性化合物IIを含む、請求項1または2に記載の農薬混合物。
【請求項15】
2種の活性化合物IIを含む、請求項1または2に記載の三成分系または四成分系農薬混合物。
【請求項16】
液体担体または固体担体と、請求項1〜15のいずれか1項に記載の少なくとも1種の活性化合物Iおよび少なくとも1種の活性化合物IIの混合物とを含む、農薬組成物。
【請求項17】
植物病原性有害菌類を防除する方法であって、菌類、その生育地、菌類の加害から保護すべき植物、土壌または種子を、請求項1〜15のいずれか1項に記載の少なくとも1種の活性化合物Iおよび少なくとも1種の活性化合物IIの混合物の有効量で処理する、前記方法。
【請求項18】
植物病原性有害菌類から植物を保護する方法であって、菌類、その生育地、菌類の加害から保護すべき植物、土壌または種子を、請求項1〜15のいずれか1項に記載の少なくとも1種の活性化合物Iおよび少なくとも1種の活性化合物IIの混合物の有効量で処理する、前記方法。
【請求項19】
昆虫、ダニもしくは線虫またはその餌供給源、生育地、繁殖場所もしくはその場所を、請求項1〜15のいずれか1項に記載の少なくとも1種の活性化合物Iおよび少なくとも1種の活性化合物IIの混合物の有効量と接触させることを含む、昆虫、蛛形類または線虫の防除方法。
【請求項20】
植物、または植物が成長している土壌もしくは水を、請求項1〜15のいずれか1項に記載の少なくとも1種の活性化合物Iおよび少なくとも1種の活性化合物IIの混合物の有効量と接触させることを含む、昆虫、ダニ類または線虫による加害または蔓延から植物を保護する方法。
【請求項21】
請求項1〜15のいずれか1項に記載の混合物を5g/ha〜2000g/haの量で施用する、請求項17〜20に記載の方法。
【請求項22】
種子を、請求項1〜15のいずれか1項に記載の少なくとも1種の活性化合物Iおよび少なくとも1種の活性化合物IIの混合物の有効量と接触させることを含む、種子の保護方法。
【請求項23】
請求項1〜15のいずれか1項に記載の活性化合物Iおよび活性化合物IIの混合物を種子100kg当たり0.001g〜10kgの量で施用する、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
請求項1〜15のいずれか1項に記載の少なくとも1種の活性化合物Iおよび少なくとも1種の活性化合物IIの混合物を種子100kg当たり0.1g〜10kgの量で含む、種子。
【請求項25】
請求項1〜15のいずれか1項で定義した活性化合物Iおよび活性化合物IIを同時に、すなわち一緒にまたは別々に、あるいは連続的に施用する、請求項17〜20または22に記載の方法。
【請求項26】
昆虫、蛛形類または線虫を駆除するための請求項1〜15のいずれか1項に定義した混合物の使用。
【請求項27】
植物病原性有害菌類を駆除するための請求項1〜15のいずれか1項に定義した混合物の使用。

【公表番号】特表2011−503138(P2011−503138A)
【公表日】平成23年1月27日(2011.1.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−533550(P2010−533550)
【出願日】平成20年11月10日(2008.11.10)
【国際出願番号】PCT/EP2008/065213
【国際公開番号】WO2009/062905
【国際公開日】平成21年5月22日(2009.5.22)
【出願人】(508020155)ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア (2,842)
【氏名又は名称原語表記】BASF SE
【住所又は居所原語表記】D−67056 Ludwigshafen, Germany
【Fターム(参考)】