説明

シガレットボックス

【課題】ユーザの購買意欲を増進させるような斬新な開閉形態を有するシガレットボックスを提供する。
【解決手段】シガレットボックスは、アウタケース(2)と、アウタケース(2)内に配置され、内部にシガレットのインナパックを収容したインナケース(4)とを備え、アウタケース(2)及びインナケース(4)は協働してシガレットボックスの底壁(14,22)を形成し、この底壁はヒンジ(20)と、このヒンジ(20)によって区画された可動ベース(22)とを有し、この可動ベース(22)はヒンジ(22)の回りのインナケース(4)の回動を許容し、この回動はアウタケース(2)の開口面(6)からアウタケース(2)の側方へインナケース(4)を飛び出させ、シガレットボックスを開状態にする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シガレットを収容するためのシガレットボックスに関する。
【背景技術】
【0002】
この種のシガレットボックスには所謂、ヒンジリッド型パッケージが多用されており、このパッケージは例えば特許文献1に開示されているように、箱ボディと、この箱ボディを開閉するリッドとを有し、箱ボディ内にはインナパックが収容されている。このインナパックは、フィルタシガレット又はシガレットの束を包材により包み込んだものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平5-213340号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
喫煙者を含む一般の人々は、上述したパッケージの形態に長年に亘って慣れ親しんでいることから、パッケージの開閉動作に新鮮さが無く、このようなパッケージはユーザの購買意欲を喚起させる視覚的な魅力に乏しい。
本発明は上述の事情に基づいてなされたもので、その目的とするところはユーザの購買意欲を増進させるような斬新な開閉形態を有するシガレットボックスを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の目的を達成するため、本発明のシガレットボックスは、開口面、この開口面に対向する側面及びこの側面に形成されたプッシャ窓を有するアウタケースと、このアウタケース内に収容され、内部にインナパックを保持し且つアウタケースのプッシュ窓を通じて押されたとき、アウタケースの開口面からアウタケースの側方に飛び出すインナケースと、アウタケースからのインナケースの飛び出し量を規制する少なくとも1つのストッパ装置とを備え、アウタケース及びインナケースは互いに協働してシガレットボックスの底壁を提供し、この底壁は、ヒンジと、このヒンジによって区画され、インナケースがアウタケースから飛び出す際にヒンジを中心としたインナケースの回動を許容する可動ベースとを含み、ストッパ装置は、インナケースに一体に形成された可動要素と、アウタケースに一体に形成され、アウタケースからインナケースが飛び出したとき、可動要素に係合する固定要素とを含み、インナケースは、そのトップ面と、このトップ面に一部に形成され、シガレットを取り出すための取り出し口と、トップ面の残部を形成する上壁とを含み、アウタケースから前記インナケースが飛び出したとき、取り出し口はアウタケース外に露出する(請求項1)。
【0006】
上述のシガレットボックスによれば、ユーザがアウタケースプッシュ窓を通じ、指でインナケースを押したとき、インナケースはヒンジ回りに回動し、アウタケースの開口面からアウタケースの側方に飛び出し、これにより、シガレットボックスが開かれる。このようなシガレットボックスの開状態にて、ユーザは、インナケース内のインナパックからフィルタシガレット又はシガレットの棒状喫煙物品を取出すことができる。この後、ユーザがアウタケース内にインナケースを押し戻したとき、アウタケースの開口面がインナケースのアウタ側壁により塞がれることにより、シガレットボックスは閉じられる。
【0007】
上述のシガレットボックスの開閉形態は、一般的なヒンジリッド型パッケージと比べて大きく異なり、しかも、シガレットボックスが開状態にあるとき、本発明のシガレットボックスはユニークな外観を提供し、この結果、ユーザの購買意欲を増進させることができる。
【0008】
具体的には、インナケース及びアウタケースは前壁及び背壁をそれぞれ含み、アウタケースの前壁及び背壁は開口面側に位置した開口縁を有し、そして、可動要素は、インナケースの前壁及び背壁の少なくとも一方の壁に形成されたラグを含み、一方、固定要素は、前記一方の壁に対応するアウタケースの前壁又は背壁の開口縁からアウタケースの側壁に向けてアウタケースとインナケースとの間を延びる折込みフラップを含み、インナケースがアウタケース内に収容された状態にあるとき、折込みフラップの先端とラグとの間に所定の距離が確保されている(請求項2)。
【0009】
請求項2のシガレットボックスによれば、インナケースが回動してアウタケースから飛び出す際、インナケースのラグがアウタケースの折込みフラップに係合することで、インナケースの飛び出し量を制限する。
上述のラグは、インナケースの前壁及び背壁のそれぞれに形成され、そして、折込みフラップはアウタケースの前壁及び背壁のそれぞれに接続されているのが好ましい(請求項3)。より好ましくは、折込みフラップはその先端が底壁に向かうに連れて前記距離が増加するように傾斜し(請求項4)、そして、ラグは円弧形状の先端を有する(請求項5)。
【0010】
更に、インナケースは、アウタケースの前記側壁に対応する側壁を更に有し、ラグの各々は、インナケースにおける側壁の前縁及び背縁の一部を共有する根元を有することができる(請求項6)。
一方、可動要素は、インナケースにおける側壁の上端からアウタケースの上壁に向けて突出する突起を含むことができ、この場合、固定要素は、アウタケースにおける上壁の内面に備えられた係止部を含んでいる(請求項7)。
【0011】
アウタケースの上壁が開口面側に位置した開口縁を有している場合、係止部は、上壁の開口縁からアウタケースの前記側壁に向けて延びる係止フラップであり、インナケースがアウタケースに収容された状態にあるとき、係止フラップの先端と突起との間には所定の距離が確保されている(請求項8)。
一方、アウタケースの上壁がインナトップパネルを含んでいる場合、係止部は、インナトップパネルに形成され、突起を受け入れ可能な係合溝を含むことができ、インナケースがアウタケースに収容された状態にあるとき、係合溝と突起との間には所定の距離が確保されている(請求項9)。
【発明の効果】
【0012】
請求項1〜9に係る本発明のシガレットボックスはその開閉形態が一般的なヒンジリッド型パッケージと比べて大きく異なることから、開状態にあるとき、ユニークな外観を提供し、この結果、ユーザの購買意欲を増進させるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】第1実施例のシガレットボックスを示した斜視図である。
【図2】図1のシガレットボックスが開かれたときのシガレットの前面図である。
【図3】図1のインナケースを成形するためのインナブランクを示す図である。
【図4】図3のインナブランクから成形されるインナケースを示す前面図である。
【図5】図1のアウタケースを成形するためのアウタブランクを示す図である。
【図6】図5のアウタブランクの折込み過程を示す図である。
【図7】図6の状態からアウタブランクが更に折り込まれた状態を示す図である。
【図8】図7の状態にあるとき、インナケースの突起とインナトップフラップとの配置関係を示した図である。
【図9】図7の状態からアウタブランクが更に折り込まれた状態を示す図である。
【図10】図9の状態からアウタブランクが更に折り込まれた状態を示す図である。
【図11】インナケースを成形するための第2実施例のインナブランクを示す図である。
【図12】図11のインナブランクから成形されたインナケースを示す図である。
【図13】アウタケースを成形するための第2実施例のアウタブランクを示す図である。
【図14】図12のインナケース及び図13のアウタブランクから成形されたシガレットボックスを一部破断して示す図である。
【図15】第3実施例のシガレットボックスを示した斜視図である。
【図16】図15のインナケースを成形するためのインナブランクを示す図である。
【図17】図16のインナブランクから形成されたインナケースを示す図である。
【図18】図15のアウタケースを成形するためのアウタブランクを示す図である。
【図19】図18のアウタブランクの折込み過程を示す図である。
【図20】図19の状態からアウタブランクが更に折り込まれた状態を示す図である。
【図21】第3実施例のシガレットボックスの第1開度及び第2開度を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1及び図2は第1実施例のシガレットボックスを示し、このシガレットボックスは二重構造をなし、アウタケース2及びインナケース4を含む。アウタケース2は直方体形状をなし、前壁8、背壁10、上壁12及び底壁14を有する。更に、アウタケース2は全面が開口された一方の側面、即ち、開口面6と、他方の側面、即ち、側壁16と有する。
側壁16はその上部にプッシュ窓18を有し、このプッシュ窓18はインナケース4を部分的に露出させている。プッシュ窓18は任意の形状を有することができる。この実施例の場合、プッシュ窓18の上端は上壁12に向けて突出した3角形状をなし、全体としてプッシュ窓18は五角形形状をなしている。
【0015】
図1に示されるようにアウタケース2の底壁14はそのほぼ中央にセルフヒンジ20有する。このセルフヒンジ20は底壁14を横断して延び、底壁14はセルフヒンジ20により開口面6側に位置付けられた可動ベース22と、側壁16側に位置付けられた固定残部とに区分されている。可動ベース22は、アウタケース2の前壁8及び背壁10の何れとも接続されておらず、セルフヒンジ20を中心とした回動が許容されている。
【0016】
一方、インナケース4はアウタケース2と同様な直方体形状をなし、アウタケース2内に収容可能な大きさを有する。即ち、インナケース4もまた、前壁24、背壁及び底壁26を有し、これらの壁はアウタケース2の前壁8、背壁10及び底壁14にそれぞれと重なり合う。更に、インナケース4は両側壁28,30を有しており、アウタケース2内にインナケース4が完全に収容されたとき、一方のアウタ側壁28はアウタケース2の開口面6を閉塞し、他方のインナ側壁30はアウタケース2の側壁16に重なり合う。このとき、インナ側壁30の一部は、側壁16のプッシュ窓18を通じて露出する。
【0017】
インナケース4の底壁26はアウタケース2に対し、アウタケース2の可動ベース22のみに接着されている。それ故、インナケース4は、可動ベース22とともにセルフヒンジ20を中心として回動可能である。この結果、ユーザがアウタケース2のプッシュ窓18を通じてインナケース4のインナ側壁30に押したとき、図2から明らかなようにインナケース4は可動ベース22とともにセルフヒンジ20の回りに回動し、インナケース4の一部、即ち、インナケース4のアウタ側壁28側の部分がアウタケース2の開口面6から側方に飛び出す。
【0018】
インナケース4はその内部にインナパック(図1及び図2に図示せず)を収容しており、このインナパックはフィルタシガレットやシガレットの喫煙物品の束と、この束を包み込む包材とを含む。
更に、インナケース4の上壁は開口され、そして、インナケース4の前壁24及び背壁はそれらの上縁にアクセスノッチを有する。これらアクセスノッチはインナケース4の外側壁28側に位置付けられ、対応する壁の上縁からインナケース4の底壁26に向けて延びる略U字形状をなしている。このようなアクセスノッチはインナケース4の上端に形成された開口面ととともに、インナケース4の取り出し口32を形成する。
【0019】
図2に示されているように、アウタケース2からインナケース4が飛び出したとき、インナケース4の取り出し口32はアウタケース2の外側に位置付けられ、これにより、シガレットボックスが開かれる。シガレットボックスが開状態にあるとき、ユーザは取り出し口32を通じてインナパックから喫煙物品を取り出し、取り出した喫煙物品を喫煙することができる。
一方、図2に示されたシガレットボックスの開状態から、インナケース4がユーザによりアウタケース2内に押し込まれたとき、インナケース4の取り出し口32はアウタケース2内に移動し、アウタケース2の開口面6はインナケース4のアウタ側壁28により閉塞される。即ち、シガレットボックスは開状態から図1の閉状態となる。
【0020】
アウタケース2からのインナケース4の許容飛び出し開度α、即ち、セルフヒンジ20回りのインナケース4の許容回動角を決定するため、シガレットボックスはストッパを更に含んでいる。例えば、このようなストッパは、図2中に1点鎖線の円Aで示される位置にて、アウタケース2の天井面及びインナケース4を互い係合させるか、又は、図2中の1点鎖線の円Bで示されるように、ケース2,4のそれぞれの前壁や背壁を互いに係合させる。なお、ストッパの具体的な構造は、後述するブランクの説明から明らかになる。
【0021】
上述したように一実施例のシガレットボックスの場合、アウタケース2に対してインナケース4がセルフヒンジ20を中心に回動可能することにより、即ち、インナケース4のサイドスイングにより、シガレットボックスは開閉される。このようなシガレットボックスは通常のヒンジリッド型パッケージに比べて開閉形態や開状態での外観を独特なものにし、本発明のシガレットボックスに対するユーザの購買意欲を高める。
図3は、インナケース4を成形するためのインナブランク34の裏面を示す。
インナブランク34は複数ずつのパネル及びフラップを含む。隣接するパネル同士やフラップ同士、又は、隣接するパネル及びフラップは破線の折込み線により互いに区画されている。
【0022】
より詳しくは、インナブランク34はその縦軸線上に並ぶリアパネル40、ボトムパネル36及びフロントパネル42を有する。ボトムパネル36の両側縁にはインナボトムフラップ44がそれぞれ接続されている。これらパネル36,40,42はインナケース4の底壁26、背壁及び前壁24をそれぞれ形成するための部分であり、インナボトムフラップ44は底壁26の補強部材を形成する。
【0023】
リアパネル40の両側縁にはインナサイドフラップ46a,46bがそれぞれ接続されており、フロントパネル42の両側縁にはアウタサイドフラップ48a,48bがそれぞれ接続されている。インナ及びアウタサイドフラップ46a,48aはインナケース4の外側壁28を形成するための部分であり、インナ及びアウタサイドフラップ46b,48bはインナケース4のインナ側壁30を形成するための部分である。
【0024】
図3でみてリアパネル40の上縁の左半分及びフロントパネル42の下縁の左半分には略U字形のアクセスノッチ50がそれぞれ形成されており、そして、前記上縁及び下縁の残部にはインナトップフラップ52及びアウタトップフラップ54がそれぞれ接続されている。これらインナトップフラップ52及びアウタトップフラップ54はインナケース4の上壁を形成するための部分であり、この上壁と外側壁28との間に前述した取出し口32が確保され、この取り出し口32はアクセスノッチ50を含む。
【0025】
更に、図3でみてインナサイドフラップ46bにおける上縁の左半分はその残部よりも僅かに突出し、前述したストッパの可動側要素としての突起56を形成する。このような突起56はアウタサイドフラップ48bの下縁に形成されていてもよいし、また、サイドフラップ46b,48bの両方に形成されていてもよい。
【0026】
上述したブランク34の裏面には所定箇所に糊が塗布され、ブランク34のリアパネル40上にインナパックIPが置かれる。この後、ブランク34、即ち、そのフラップ及びパネルはインナパックIPの回りに順次折り込まれ、図4に示されるインナケース4が成形される。なお、インナケース4のアウタ及びインナ側壁を形成するサイドフラップは互いに重ね合わされた状態で接着され、また、リアパネル40及びフロントパネル42はインナパックIPに接着される。図4から明らかなように、前述した突起56はインナケース4におけるインナ側壁30の上縁から突出する。
【0027】
図5は、アウタケース2を成形するためのアウタブランク58の裏面を示す。
アウタブランク58もまた複数ずつのパネル及びフラップを含み、隣接するパネル同士やフラップ同士、又は、隣接するパネル及びフラップは破線の折込み線により互いに区画されている。
より詳しくは、アウタブランク58はその縦軸線上の中央にサイドパネル60を含む。このサイドパネル60はアウタケース2のアウタ側壁16を形成するための部分であり、図5でみてその上部に前述したプッシュ窓18を有する。
【0028】
サイドパネル60の両側縁にはリアパネル62及びフロントパネル64がそれぞれ接続されており、これらパネル62,64はアウタケース2の背壁10及び前壁8をそれぞれ形成するための部分である。サイドパネル60の上縁及び下縁にはインナトップフラップ66及びインナボトムフラップ68がそれぞれ接続されている。インナトップフラップ66は、アウタケース2の上壁12の補強部材を形成し、インナボトムフラップ68はアウタケース2の底壁14の補強部材を形成する。
【0029】
ここで、図5から明らかなようにインナトップフラップ66の幅がサイドパネル60の幅よりも狭く、そして、インナトップフラップ66がフロントパネル64に隣接して位置付けられていることに留意すべきである。
リアパネル62及びフロントパネル64の他方の側縁には折込みフラップ70がそれぞれ接続されており、これら折込みフラップ70はアウタケース2における前壁8及び背壁10のライナを形成するための部分である。
【0030】
リアパネル62の下縁の一部にはアウタボトムフラップ72が接続されており、このアウタボトムフラップ72は前述したインナボトムフラップ68に隣接して位置付けられている。アウタボトムフラップ72の側縁にセルフヒンジ20を介して延長フラップ74が接続されており、この延長フラップ74はリアパネル62における下縁の残部に沿って延びている。延長フラップ74は、アウタケース2における底壁14の一部である可動ベース22を形成するための部分であり、アウタボトムフラップ72はアウタケース2の底壁14の残部を形成するための部分である。
【0031】
更に、リアパネル62の上縁にはインナトップパネル76が接続されており、このインナトップパネル76はサイドパネル60とは反対側の側縁に係止フラップ78を有する。この係止フラップ78は対応する側の折込みフラップ70の上側に位置付けられ、前述したストッパの固定側要素を形成するための部分である。
また、フロントパネル64の上縁にもアウタトップパネル80が接続されており、そして、フロントパネル64の下縁にはその一部に中間ボトムフラップ82が接続されている。この中間ボトムフラップ82はインナボトムフラップ68に隣接して位置付けられ、それ故、このインナボトムフラップ68は、アウタボトムフラップ72と中間ボトムフラップ82との間に挟み込まれるように配置されている。これらフラップ68,72,82はほぼ同一の形状及び大きさを有する。
【0032】
上述したアウタブランク58の裏面には所定箇所に糊が塗布され、この後、アウタブランク58は、図6〜図10に示される折込み手順により折り込まれ、インナケース4を収容したアウタケース2が成形される。
より詳しくは、図6に示されるように先ず、左右の折返しフラップ70が折り込まれる。これら折返しフラップ70はリアパネル62及びフロントパネル64のそれぞれに重ね合わされる。また、折返しフラップ70の折込みと同時に、係止フラップ78もまた折り込まれ、係止フラップ78はインナトップパネル76に重ね合わされる。
【0033】
この後、リアパネル62上に前述したインナケース4が置かれ、このインナケース4とリアパネル62との間に一方の折返しフラップ70が挟み込まれる。このような状態で、サイドパネル60はフロントパネル64等を伴い、インナケース4に向けて折り込まれ、インナケース3のインナ側壁30に重ね合わされる。
この状態で、図7に示されるようにサイドパネル60のインナトップフラップ66及びインナボトムフラップ68はインナケース4の上壁及び底壁に向けてそれぞれ折り込まれ、これら上壁及び底壁に重ね合われる。このとき、図8から明らかなように、インナトップフラップ66はインナケースの突起56を避けて折り込まれる。
【0034】
この後、フロントパネル64はインナケース4の前壁に向けて折り込まれ、図9に示されるようにインナケース4の前壁に重ね合わされる。そして、フロントパネル64の中間ボトムフラップ82がインナケース4の底壁に向けて折り込まれる。中間ボトムフラップ82は既に折り込まれているインナボトムフラップ68に重ね合わされる。
この状態で、アウタボトムフラップ72は延長フラップ74を伴い、インナケース4の底壁に向けて折り込まれる。それ故、図10に示されるように、アウタボトムフラップ72は中間ボトムフラップ82に重ね合わされ、そして、互いに接着され、また、延長フラップ74、即ち、可動ベース22がインナケース4の底壁に接着される。
【0035】
一方、図10から明らかなようにアウタボトムフラップ72の折込みと同時に、インナトップパネル76及びアウタトップパネル80はインナケース4の上壁に向けて順次折り込まれる。これらインナ及びアウタトップパネル76,80は互いに重ね合わされる。これらパネル76,80は互いに接着され、アウタケース2の上壁12を形成する。この時点で、シガレットボックスが完成し、このシガレットボックスはアウタ及びインナケース2,4を含む。
【0036】
インナトップパネル76の係止フラップ78はインナトップパネル76に接着されていない。それ故、図10から明らかなように、係止フラップ78は自身の復元力によりインナケース4の上壁に向けて傾斜し、この上壁に接触した先端を有する。
それ故、インナケース4がセルフヒンジ20を中心として開方向に回動されたとき、インナケース4の突起56は係止フラップ78の先端に当接し、これにより、インナケース4の回動角、つまり、アウタケース2からのインナケース4の飛び出し開度を制限する。なお、最大飛び出し開度α(図2参照)は、シガレットボックスが閉状態にあるとき、係止フラップ78の先端と突起56との間の距離Lにより決定される。
【0037】
上述した突起56及び係止フラップ78はインナケース4のためのストッパを形成し、このストッパは図2中のA位置、即ち、アウタケース2の天井面とインナケース4の上壁とを係合させる。
次に、第2実施例のシガレットボックスについて説明する。
第2実施例のシガレットボックスは、図2中のB位置にて、アウタケース2とインナケース4とを互いに係合させることができる。第2実施例のシガレットボックスを成形するためのインナブランク34’及びアウタブランク58’について、図11〜図14を参照しながら以下に説明する。
【0038】
これらブランク34’,58’について説明するにあたり、説明の重複を避けるため、図11〜図14中、前述したインナブランク34及びアウタブランク58のパネル及びフラップと同一の機能を発揮するパネル及びフラップには同一の参照符号が付されている。
図11はインナケース4のためのインナブランク34’を示す。
インナブランク34’は、前述した突起56の代わりに一対のラグ領域84を有する。これらラグ領域84は、リアパネル40及びフロントパネル42のそれぞれに形成された略U字形状の孔86により得られ、これら孔86はインナ及びアウタサイドフラップ46b,48bに隣接して位置付けられている。
【0039】
より詳しくは、一対のラグ領域84は対応する側のサイドフラップ(46b又は48b)のための折込み線を共有する根元を有する。これら折込み線に沿い、インナブランク34’の折込みが開始される前、一対のラグ領域84はその折込み線に沿い、リア及びフロントパネル40,42の外表面側に向けて折り返され、ラグ85を形成する。
この後、インナブランク34’は前述のブランク34と同様にインナパックIPの回りに折りまれ、図12に示されるようなインナケース4が成形される。このとき、一対のラグ85はインナケース4の前壁及び背壁から僅かに起立し、ラグ85の先端はインナケース4のアウタ側壁28に向けられた状態にある。
【0040】
図13はアウタケース2を成形するためのアウタブランク58’を示す。
アウタブランク58’は前述した係止フラップ78に代えて、係止フラップ78の機能と同様な機能を発揮する一対の折込みフラップ88を有する。これら折込みフラップ88は係止フラップ78と同様にリアパネル62及びフロントパネル64にそれぞれ接続され、対応するパネルとは反対側の側縁は折込みフラップ88と対応するパネルとの間の折込み線に対して傾斜している。それ故、各折込みフラップ88がリアパネル62及びフロントパネル64の裏面に向けて折り込まれ、これらパネル62,64に重ねあわされたとき、図13中の2点鎖線で示されるように、各折込みフラップ88の側縁とサイドパネル60との間の距離は、対応するパネル(62又は64)の上縁に向けて徐々に増加されている。
【0041】
ここで、一対の折込みフラップ88はリアパネル62及びフロントパネル64に接着されておらず、各折込みフラップ88の側縁が対応するパネル(62又は64)から浮き上がっていることに留意すべきである。
更に、アウタブランク58’の場合、サイドパネル60の上下に位置付けられたインナトップフラップ90及びインナボトムフラップ92は同様な三角形状をなし、そして、中間ボトムフラップ82もまた略三角形状をなしている。
【0042】
上述したアウタブランク58’は、前述のブランク58と同様に、インナケース4の回りに折り込まれ、これにより、図14に示されるアウタケース2、即ち、シガレットボックスが完成する。
図14のシガレットボックスが閉状態にあるとき、折込みフラップ88及び対応する側のラグ85はシガレットボックスの幅方向に互いに離間している。
【0043】
しかしながら、インナケース4が開方向に回動されたとき、折込みフラップ88は対応する側のラグ85と係合してインナケース4の回動を阻止し、これにより、インナケース4の最大飛び出し開度αが決定される。即ち、折込みフラップ88及びラグ85はインナケース4のためのストッパを提供する。
【0044】
本発明は上述の第1及び第2実施例に制約されることはない。
例えば、インナケース4の上壁は全体が開口されていてもよいし、アウタケース2のプッシュ窓18は五角形以外の形状を有することができる。
前述したラグ85及び折込みフラップ88はインナケース4の片側にのみに配置されていてよい。
【0045】
次に、第3実施例のシガレットボックス及びそのブランクセットについて、図15〜図21を参照しながら説明する。
第3実施例を説明するにあたり、第1及び第2実施例の部材及び部位と同様な機能を有する部材及び部位には同一の参照符号を付し、これら部材及び部位の説明を省略する。
【0046】
図15に示されるように、第3実施例のシガレットボックスが製造された直後の状態にあるとき、可動ベース22はアウタケース2の前壁8及び背壁10のそれぞれに穿孔列94を介して接続されている。それ故、可動ベース22は穿孔列94に沿ってアウタケース2から分離可能であり、可動ベース22がアウタケース2から分離された後、インナケース4は前述したようにセルフヒンジ20の回りに回動可能、つまり、シガレットボックスが開閉可能となる。
【0047】
上述したようにシガレットボックスの製造直後において、可動ベース22がアウタケース2に分離可能に接続されていれば、アウタケース2の前壁8及び背壁10の下縁が可動ベース22の側縁から浮き上がることはない。このような前壁8及び背壁10の下縁の浮き上がりは、シガレットボックスが透明なフィルムにより更に包み込まれるとき、フィルム包装の障害となる。しかしながら、第3実施例の場合、前壁8及び背壁10における下縁の浮き上がりは阻止されているので、シガレットボックスのフィルム包装は安定して実施される。
【0048】
更に、図15から明らかなように、アウタケース2のプッシュ窓18は側壁16の長手方向でみて中央に位置付けられ、そして、側壁16の上部にはマーク96が形成されている。このようなマーク96は、シガレットボックスの上壁12がプッシュ窓18の何れの側にあるのかをユーザに明瞭に示す。それ故、ユーザは、可動ベース22が下向きとなるようにシガレットボックスを正しく保持した状態で、インナケース4の回動操作を行うことができる。
【0049】
図16は、第3実施例のインナケース4を成形するためのインナブランク98を示す。このインナブランク98は、図3の突起56と同様な機能を発揮する突起56’を有するとともに、図11のインナブランク34’の一対のラグ領域84と同様な機能を発揮する一対のラグ領域84’を含む。突起56’はインナサイドフラップ46bの幅方向でみて、インナサイドフラップ46bの中央に位置付けられ、そして、ラグ領域84’は円弧状の先端を有する。
【0050】
図16のインナブランク98はインナパックIPの回りに折り込まれ、これにより、図17に示されるインナケース4が成形され、このインナケース4はラグ領域84’から形成されたラグ85を有する。
図18は、第3実施例のアウタケース2を成形するためのアウタブランク100を示す。
【0051】
このアウタブランク100は、リアパネル62の上縁に折込み線を介して接続されたアウタトップパネル80と、フロントパネル64の上縁に折込み線を介して接続されたインナトップパネル76とを含む。インナトップパネル76は、図5の係止フラップ78と同様な機能を発揮する係止溝102を有する。この係止溝102はフロントパネル64の幅方向でみてインナトップパネル76の中央に位置付けられ、インナトップパネル76の上縁からフロントパネル64に向けて延び、そして、前述した突起56’の厚みよりも大きな幅を有する。
【0052】
また、アウタブランク100は、図13の折込みフラップ88と同様な機能を発揮する一対の折込みフラップ88’を含む。これら折込みフラップ88’は折込みフラップ88とは異なり、その折込み線と実質的に平行な外側縁を有する。折込みフラップ88’の外側縁には切込み溝104,106が形成され、これら切込み溝104,106は折込みフラップ88’の外側縁を3つの部分に分離する。
【0053】
図18から明らかなように、リアパネル62の下縁にはアウタボトムパネル108が前述した穿孔列94及び折込み線を介して接続されている。アウタボトムパネル108はセルフヒンジ20を形成するための折込み線110を有し、この折込み線110は、アウタボトムパネル108を図13のアウタボトムフラップ72及び延長フラップ74のそれぞれ対応する2つの領域72’,74’に区画する。
【0054】
更に、フロントパネル64の下縁にはインナボトムパネル112が穿孔列94及び折込み線を介して接続されている。このインナボトムパネル112もまた折込み線110を有し、この折込み線110はインナボトムパネル112を2つの領域72’,74’に区画する。
図18のアウタブランク100は前述した図17のインナケース4の回りに折り込まれるが、この折込みに先立ちは、アウタブランク100の一対の折込みフラップ88’はリアパネル62及びフロントパネル64に向けて折り込まれ、これらパネル62,64にそれぞれ重ね合わされる。
【0055】
この後、図19に示されるように、リアパネル63上にインナケース4が載せられた後、サイドパネル60がインナケース4の側壁30に向けて折り込まれ、そして、フロントパネル64がインナケース4の前壁に向けて折り込まれ、アウタブランク100は図20に示される状態となる。
この後、サイドパネル60のインナトップフラップ90がインナケース4の上面に向けて折り込まれた後、インナトップパネル76及びアウタトップパネル80がインナケース4の上面に向けて順次折り込まれる。これらインナトップパネル76及びアウタトップパネル80は互いに重ね合わされると同時に接着され、これにより、アウタケース2の上壁12が形成される。
【0056】
一方、上述の折込みと同時に、サイドフラップ60のインナボトムフラップ92がインナケース4の底面に向けて折り込まれ、この後、インナボトムパネル112及びアウタボトムパネル108がインナケース4の底面に向けて順次折り込まれる。これらインナボトムパネル112及びアウタボトムパネル108は互いに重ね合われると同時に接着され、これにより、アウタケース2の底壁14が形成される。
【0057】
より詳しくは、インナボトムパネル112及びアウタボトムパネル108の折込み線110は互いに合致してセルフヒンジ20を形成し、そして、インナボトムパネル112の領域74’はインナケース4の底面に接着され、この時点で、シガレットボックスの成形が完了する。この結果、アウタケース2の底壁14には、インナボトムパネル112及びアウタボトムパネル108の領域74’ によって可動ベース22が形成され、この可動ベース22はアウタケース2の前壁8及び背壁10のそれぞれに穿孔列94を介して接続されている。
【0058】
シガレットボックスのインナケース4がプッシャ窓18を通じて押されたとき、底壁14の可動ベース22は穿孔列94に沿ってアウタケース2から分離される。それ故、インナケース4はセルフヒンジ20の回りに回動し、アウタケース2の開口面6から側方に向けて突出する。
このとき、図21中の1点鎖線で示されるように、インナケース4の突起56’がアウタケース2における上壁12(インナトップパネル76)の係止溝102に到達したとき、この係止溝102の内縁に突起56’が係止される。従って、インナケース4の回動が一時的に阻止され、シガレットボックスは第1の開姿勢となる。このとき、インナケース4のラグ85とアウタケース2の折込みフラップ88’との間には所定の間隔が確保されている。
【0059】
この後、インナケース4がプッシャ窓18を通じて更に押し出されるか、又は、アウタケース2から突出したインナケース4の部位が外側に更に引っ張られたとき、突起56’と係止溝102との係合が解除され、インナケース4は、図21中の2点鎖線で示されるようにラグ85が折込みフラップ88’に係合するまで更に回動する。従って、シガレットボックスは前述した第1の開姿勢よりも、インナケース4の取出し口32を大きく開いた第2の開姿勢に保持される。即ち、上述した第3実施例のシガレットボックスは第1及び第2の開姿勢をとることができる。
この後、インナケース4がアウタケース2内に押し戻されたとき、インナケース4はアウタケース2内に完全に収容される。
【符号の説明】
【0060】
2 アウタケース
4 インナケース
6 開口面
14 底壁
16 側壁
18 プッシャ壁
20 ヒンジ
22 可動ベース(底壁)
26 底壁
30 側壁
32 取り出し口
52 上壁
54 上壁
56,56’ 突起
76 インナトップパネル
78 係止フラップ(係止部)
84’ 先端(可動要素)
85 ラグ(可動要素)
88 折込みフラップ(固定要素)
88’ 先端
102 係合溝(係止部)
IP インナパック

【特許請求の範囲】
【請求項1】
シガレットの束及びこの束を包み込む包材とからなるインナパックを収容したシガレットボックスであって、
開口面、この開口面に対向する側面及びこの側面に形成されたプッシャ窓を有するアウタケースと、
前記アウタケース内に収容され、内部に前記インナパックを保持し且つ前記アウタケースの前記プッシュ窓を通じて押されたとき、前記アウタケースの前記開口面から前記アウタケースの側方に飛び出すインナケースと、
前記アウタケースからの前記インナケースの飛び出し量を規制する少なくとも1つのストッパ装置と
を備え、
前記アウタケース及び前記インナケースは互いに協働して前記シガレットボックスの底壁を提供し、
前記底壁は、ヒンジと、このヒンジによって区画され、前記インナケースが前記アウタケースから飛び出す際に前記ヒンジを中心とした前記インナケースの回動を許容する可動ベースとを含み、
前記ストッパ装置は、
前記インナケースに一体に形成された可動要素と、
前記アウタケースに一体に形成され、前記アウタケースから前記インナケースが飛び出したとき、前記可動要素に係合する固定要素と
を含み、
前記インナケースは、そのトップ面と、このトップ面に一部に形成され、シガレットを取り出すための取り出し口と、前記トップ面の残部を形成する上壁とを含み、前記アウタケースから前記インナケースが飛び出したとき、前記取り出し口は前記アウタケース外に露出することを特徴とするシガレットボックス。
【請求項2】
前記インナケース及び前記アウタケースは前壁及び背壁をそれぞれ含み、
前記アウタケースの前壁及び背壁は前記開口面側に位置した開口縁を有し、
前記可動要素は、前記インナケースの前壁及び背壁の少なくとも一方の壁に形成されたラグを含み、
前記固定要素は、前記一方の壁に対応する前記アウタケースの前壁又は背壁の開口縁から前記アウタケースの前記側壁に向けて前記アウタケースと前記インナケースとの間を延びる折込みフラップを含み、
前記インナケースが前記アウタケース内に収容された状態にあるとき、前記折込みフラップの先端と前記ラグとの間に所定の距離が確保されていることを特徴とする請求項1に記載のシガレットボックス。
【請求項3】
前記ラグは、前記インナケースの前壁及び背壁のそれぞれに形成され、
前記折込みフラップは前記アウタケースの前壁及び背壁のそれぞれに接続されていることを特徴とする請求項2に記載のシガレットボックス。
【請求項4】
前記折込みフラップはその先端が前記底壁に向かうに連れて前記距離が増加するように傾斜していることを特徴とする請求項3に記載のシガレットボックス。
【請求項5】
前記ラグは、円弧形状の先端を有することを特徴とする請求項3に記載のシガレットボックス。
【請求項6】
前記インナケースは、前記アウタケースの前記側壁に対応する側壁を更に有し、
前記ラグの各々は、前記側壁の前縁及び背縁の一部を共有する根元を有することを特徴とする請求項4に記載のシガレットボックス。
【請求項7】
前記可動要素は、前記インナケースにおける前記側壁の上端から前記アウタケースの上壁に向けて突出する突起を含み、
前記固定要素は、前記アウタケースにおける前記上壁の内面に備えられた係止部を含むことを特徴とする請求項2に記載のシガレットボックス。
【請求項8】
前記アウタケースの前記上壁は、前記開口面側に位置した開口縁を有し、
前記係止部は、前記上壁の前記開口縁から前記アウタケースの前記側壁に向けて延びる係止フラップであり、前記インナケースが前記アウタケースに収容された状態にあるとき、前記係止フラップの先端と前記突起との間には所定の距離が確保されていることを特徴とする請求項7に記載のシガレットボックス。
【請求項9】
前記アウタケースの前記上壁は、インナトップパネルを含み、
前記係止部は、前記インナトップパネルに形成され、前記突起を受け入れ可能な係合溝を含み、前記インナケースが前記アウタケースに収容された状態にあるとき、前記係合溝と前記突起との間には所定の距離が確保されていることを特徴とする請求項7に記載のシガレットボックス。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公開番号】特開2010−58845(P2010−58845A)
【公開日】平成22年3月18日(2010.3.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−284015(P2009−284015)
【出願日】平成21年12月15日(2009.12.15)
【分割の表示】特願2007−534306(P2007−534306)の分割
【原出願日】平成18年8月18日(2006.8.18)
【出願人】(000004569)日本たばこ産業株式会社 (406)
【Fターム(参考)】