システマチックボードタイプ家具及び構造部材の生産方法
【課題】本発明は、構造部材と、コネクタと、を含むシステムパネル家具を提供する。
【解決手段】
構造部材は、サイドパネル(1)、パーティション(2)、ドアパネル(4)及び引き出しプレート(3)を具備する。サイドパネル(1)にはシステム穴(5,5’)が設けられ、パーティション(2)にはコネクタ取り付け穴(6,6’)が設けられている。システム穴(5,5’)は前列システム穴(5)と後列システム穴(5’)を含み、コネクタ取り付け穴(6,6’)は前取り付け穴(6)と後取り付け穴(6’)を含む。各穴間の距離はいずれも32nミリメートルである。パーティション(2)の前取り付け穴(6)の穴中心とそれに隣接する前パネル端との距離は位置決め基準パラメータである。カバー型構造或いは埋め込み型構造のドアパネル(4)又は引き出しプレート(3)を採用すると、サイドパネル(1)の前列システム穴(5)の穴中心とそれに隣接する前パネル端との距離は位置決め基準パラメータであり、或いは位置決め基準パラメータと、サイドパネル(1)の前パネル端とパーティション(2)の前パネル端との距離の合計である。引き出しプレート(3)の高さとドアパネル(4)の高さは、それぞれ32n又は32nkと工程間隔値との差である。該家具構造部材の製造方法は、パネルオープンステップ、端封ステップ及び掘削ステップを含む。
【解決手段】
構造部材は、サイドパネル(1)、パーティション(2)、ドアパネル(4)及び引き出しプレート(3)を具備する。サイドパネル(1)にはシステム穴(5,5’)が設けられ、パーティション(2)にはコネクタ取り付け穴(6,6’)が設けられている。システム穴(5,5’)は前列システム穴(5)と後列システム穴(5’)を含み、コネクタ取り付け穴(6,6’)は前取り付け穴(6)と後取り付け穴(6’)を含む。各穴間の距離はいずれも32nミリメートルである。パーティション(2)の前取り付け穴(6)の穴中心とそれに隣接する前パネル端との距離は位置決め基準パラメータである。カバー型構造或いは埋め込み型構造のドアパネル(4)又は引き出しプレート(3)を採用すると、サイドパネル(1)の前列システム穴(5)の穴中心とそれに隣接する前パネル端との距離は位置決め基準パラメータであり、或いは位置決め基準パラメータと、サイドパネル(1)の前パネル端とパーティション(2)の前パネル端との距離の合計である。引き出しプレート(3)の高さとドアパネル(4)の高さは、それぞれ32n又は32nkと工程間隔値との差である。該家具構造部材の製造方法は、パネルオープンステップ、端封ステップ及び掘削ステップを含む。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はボードタイプ家具生産技術分野に関し、具体的には、システマチックボードタイプ家具及び該システムにおける家具パネルプレート或いは類似の家具の部材の生産方法に関する。
【背景技術】
【0002】
前世紀の初めに、人造プレートは建築材料としてヨーロッパの産業革命に伴って産生し、それからそれを家具分野に応用することが試みられ、長期的な探査を実施し、1960年付けに、ドイツのHettich会社は「鋼製のコンシールドヒンジ」を発明し、32mmシステムを登録した。それから、人造プレートは広く家具製造に応用され、新興な現代産業、即ちボードタイプ家具を形成した。従って、伝統的な家具業界には新しい生産モードが増加し、急速に工業化の段階に入った。40年間の発展を経て、目下にボードタイプ家具の製造は既に成熟し、生産設備、鉄製部品及び原材料、補助材料は既に相応的に成熟して規範化され、これはボードタイプ家具業界がシステム設計、標準化生産のより高い段階に入るのに有利な条件を提供した。
【0003】
しかし、ボードタイプ家具産業の発展を制約する要因はなお存在する。多くの企業は、ボードタイプ家具の工業設計分野に対して認識が足りず、ボードタイプ家具の研究開発設計、生産加工乃至販売サービスの全ての過程をシステム設計に納め入れることを実現し難いので、家具設計初期には、材料利用率、部材標準化、製品産出率を高めること、補強部材の応用において自由に組み合う融通性、機能の多様性、及び販売段階のヒューマンサービス等の要因を体系的に配慮することが欠乏し、ボードタイプ家具業界の産業能力を効果的に向上し難く、消費者へのよりよいサービスが難しい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、従来のボードタイプ家具の落後な研究開発、面倒な生産加工及び伝統的な販売サービスモードを改変するために、システマチックボードタイプ家具及び該システムにおける構造部材の生産方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、以下のような技術案を採用して実現する。サイドプレート、バッフルプレート、ドアプレート及び引き出しパネルプレートを含むプレート構造部材と、ジョイントユニットと、を含み、前記サイドプレートには、システム穴が設けられ、バッフルプレートには、ジョイントユニット取り付け穴が設けられ、システム穴は前列システム穴と後列システム穴を含み、ジョイントユニット取り付け穴は前取り付け穴と後取り付け穴を含み、各穴間隔、即ち穴中心間の距離はいずれも32nであり、nは32の整数倍であり、即ち各システム穴とジョイントユニット取り付け穴の穴中心は間隔が32であるグリッドに位置し、前記ドアプレート及び引き出しパネルプレートは、外装カバータイプ構造或いは埋め込みタイプ構造を採用するシステマチックボードタイプ家具において、
バッフルプレートの前取り付け穴の穴中心とそれに隣接する前プレート端の距離はwであり;前記ドアプレート或いは引き出しパネルプレートが外装カバータイプ構造を採用すると、サイドプレートの前列システム穴の穴中心とそれに隣接する前プレート端との距離はwであり;前記ドアプレート或いは引き出しパネルプレートが埋め込みタイプ構造を採用すると、前列システム穴の穴中心とそれに隣接する前プレート端との距離は、w及びサイドプレートの前プレート端のエッジとバッフルプレートの前プレート端エッジとの距離の合計であり;前記引き出しパネルプレートの高さ方向のサイズは32n−rに合致し、前記ドアプレートの高さ方向のサイズは32nk−rに合致し、wは位置決め基準パラメータであり、nは32の整数倍であり、kは32nの整数倍であり、rは工程間隔値である。前記wは37ミリメートルであることができる。
【0006】
前記k値は、通常に引き出しパネルプレートの実際的な高さに関し、一般的な場合には、同一システムにおけるk値は2の倍数値であることができ、例えば2、4、6、8、12等の一連の数値であり;引き出しパネルプレートの高さが高い場合、同一システムにおけるk値は1の倍数値であることができ、例えば1、2、3、4等の一連の数値であり;引き出しパネルプレートの高さが低い場合、同一システムにおけるk値は3の倍数値であることができ、例えば3、6、9、12等の一連の数値である。
【0007】
本発明が指す外装カバータイプ構造は、サイドプレートとバッフルプレートの前プレート端とドアプレート或いは引き出しパネルプレートの内表面が面一であり;埋め込みタイプ構造は、即ちサイドプレートの前プレート端は少なくともドアプレート或いは引き出しパネルプレートの内表面より高い。
【0008】
前記位置決め基準に従って、前列システム穴の位置を確定した後、サイドプレートとバッフルプレートにおいて、前列システム穴と後列システム穴との距離は32nに合致し、後列システム穴の位置は同時に確定することができ、nは32の整数倍である。
【0009】
前記サイドプレートの上、下プレート端とそれに隣接するシステム穴の穴中心との距離はd−mに合致し、dはバッフルプレートの厚さであり、mは偏心ジョイントユニットの偏心値であり;前記バッフルプレートの左、右プレート端とそれに隣接するジョイントユニット取り付け穴中心との距離はfであり、fは切断プレートの上偏心ジョイントユニットの穴中心と接続端ヘッドの距離である。実際的な家具生産の設計要求に従って、d値とm値を選択して、構造部材のサイズ及び加工位置を確定する。
【0010】
引き出しパネルプレート或いはドアプレートにハンドル取り付け穴を掘削する必要がある場合には、システムの工業化生産を保証するために、該穴の位置決め基準も最適にwとし、即ちハンドル取り付け穴の穴中心とそれに隣接するプレート端との距離をwにする。
【0011】
前記サイドプレートの高さ方向のサイズは32n+2(d−m)に合致し、dはバッフルプレートの厚さであり、mは偏心ジョイントユニットの偏心値であり、実際によって選択した偏心ジョイントユニットには、通常に6、7、7.5、8、9.5、11、14.5等の複数種類の異なる偏心数値があり、常用するのは「6」と「8」である。前記バッフルプレートの両端の距離サイズは32n+2fに合致し、fはバッフルプレートの偏心ジョイントユニットの穴中心と接続端ヘッドとの距離である。
【0012】
前記引き出しパネルプレートが外装カバータイプ構造を採用すると、そのプレートの横向サイズはb+e−rに合致し;引き出しパネルプレートが埋め込みタイプ構造を採用すると、そのプレートの横向サイズはb−rに合致し、bはバッフルプレートの長さであり、eはサイドプレートの厚さであり、rは工程間隔値である。
【0013】
前記引き出しがシングルドアの上、下に対応すると、ドアプレートの横向サイズは引き出しパネルプレートの横向サイズと同じ、即ちドアプレートが外装カバータイプ構造を採用すると、横向サイズはb+e−rに合致し;ドアプレートが埋め込みタイプ構造を採用すると、横向サイズはb−rに合致する。前記引き出しがダブルドアの上、下に対応する場合、ドアプレートが外装カバータイプ構造を採用すると、前記ドアプレートの横向サイズは(b+e)÷2−rに合致し;ドアプレートが埋め込みタイプ構造を採用すると、前記ドアプレートの横向サイズはb÷2−rに合致する。前記bはバッフルプレートの長さであり、eはサイドプレートの厚さであり、rは工程間隔値である。
【0014】
前記r値、即ち工程間隔値は製品設計最初の設定間隔によって決められる。実際の生産において、各々構造部品は少なくともプレート切断、エッジシーリング及び掘削、鉄製部品組み立て、組み合わせ等の複数の工程を経る必要があり、機器加工誤差と人工取り付け誤差の影響によって、毎段階の平均誤差の絶対値は一般的に0.2より小さくないため、選択した工程間隔値rは一般的に2より大きく、且つバッフルプレートの厚さより小さく、該値は整数或いは小数を取ることができる。構造部材の高度な標準化を保証するために、1つのシステムで選択するr値はできるだけ一致するように保持すべきで、即ち例えばその引き出しパネルプレートの高さ方向のサイズが32n−3である場合、選択された工程間隔値は3であり、この時ドアプレートの高さ方向のサイズも対応的に32nk−3に合致し、引き出しパネルプレートとドアプレートの横方向サイズにおけるr値も対応して3である。
【0015】
前記ドアプレートのヒンジ取り付け穴の穴中心とドアプレートの上エッジとの距離は32n+13+d−mに合致し、nは32の整数倍であり、dはバッフルプレートの厚さであり、mは偏心ジョイントユニットの偏心値である。ヒンジ取り付け穴の穴中心とそれに隣接するドアプレート側のエッジ間の距離は、ヒンジベース高さとドアプレートの厚さによって決められ、該値は2.05〜28.5間で選択することができる。ドアプレートの上エッジと対応するバッフルプレートの上表面との高さ差は設定した工程間隔値rであり、即ちドアプレートの上エッジは対応するバッフルプレートの上表面よりrミリメートル低い;その下エッジは対応するバッフルプレートの上表面と面一になる。ヒンジ取り付け穴は一般的にヒンジ専用機器によって加工されるため、ヒンジ取り付け穴とハンドル穴は通常に両回の加工によって完了されるため、ドアプレートのヒンジ取り付け穴の穴中心とハンドル取り付け穴の穴中心との距離は具体的に限定しない。
【0016】
本発明は更にシステマチックボードタイプ家具の構造部材の生産方法に関し、該方法は、プレート切断工程、エッジシーリング工程及び掘削工程を含み、掘削工程において、バッフルプレートの前取り付け穴の位置決め基準はwであり、即ち前取り付け穴の穴中心とそれに隣接する前プレート端との距離はwであり;ドアプレート或いは引き出しパネルプレートが外装カバータイプ構造を採用する場合、前記サイドプレートの前列システム穴の位置決め基準はwであり、即ち前列システム穴の穴中心とそれに隣接する前プレート端との距離はwであり;ドアプレート或いは引き出しパネルプレートが埋め込みタイプ構造を採用する場合、前記サイドプレートの前列システム穴の位置決め基準は、w及びサイドプレートの前プレート端エッジとバッフルプレートの前プレート端エッジとの距離の合計であり、即ち前列システム穴の穴中心とそれに隣接する前プレート端との距離は、w及びサイドプレートの前プレート端エッジとバッフルプレートの前プレート端エッジとの距離の合計である。掘削工程における位置決め基準によって、構造部材加工の一致性を保証して、構造部材の工業化秩序の生産を実現する。
【0017】
上記w、即ち位置決め基準パラメータは必ず固定値であるが、その値は複数の選択が有り得、目下の通用なドアヒンジベースの穴位置に対する限定された要求に従って、該固定値wは最適に37である。
【0018】
家具の構造部材のサイズを確定する時、上記計算要求を保証するという前提で、できるだけプレート切断のパラメータリストにおける平均プレート切断のパラメータ値及び相補的なプレート切断のパラメータ値を参考するべきである。
【発明の効果】
【0019】
本発明の有益な効果は、本発明において提出された家具システムの全ての構造部品はすべてボードタイプ家具の標準化、システム化生産の限定された欲求に従い、材料利用率の最大化、生産加工の秩序化、構造部品の高度な標準化を実現した。本発明は任意のボードタイプ家具の生産に用いる材料、及び相応な標準付属品、プラスチック、鉄製部品等の機能アセンブリを採用して、有限な構造部品の範囲内で、製品の機能と形式上での無限変化を実現できるだけでなく、家具製品のスタイルもカラフルなようにする。本発明が提出したシステマチックボードタイプ家具によって、(1)先ず、ボードタイプ家具の設計と加工を簡素化して、形状とスタイルを更に多様化、自由化させ、個々人の要求に従ってボードタイプ家具に対して随意に組み立てることができて、ボードタイプ家具のパーソナライズの自由な組み合わせ機能を十分に体現し;(2)本発明において提出されたプレート切断のパラメータによって、材料の利用率を大きく高め、且つ各構造部品の高度な標準化によって、生産工程における加工コストを大きく減少させ;(3)生産効率を大きく高める。本発明は製品規格を規範すると共に材料の利用率も十分に高め、構造部品の高度な標準化によって、ボードタイプ家具生産の完全的な工業化を実現し、生産効率を大幅に高め、生産企業の管理をより整然させる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】外装カバータイプのドアプレート或いは引き出しパネルプレートと対応するサイドプレートの模式図であり;
【図2】埋め込みタイプのドアプレート或いは引き出しパネルプレートと対応するサイドプレートの模式図であり;
【図3】型式がHettich VB35である偏心ジョイントユニットを取り付けるためのバッフルプレートであり;
【図4】型式がHettich VB36である偏心ジョイントユニットを取り付けるためのバッフルプレートであり;
【図5】外装カバータイプ構造を採用した引き出しパネルプレートの模式図であり;
【図6】埋め込みタイプ構造を採用した引き出しパネルプレートの模式図であり;
【図7】外装カバータイプ構造を採用した引き出しとシングルドアが対応するときのドアプレートの模式図であり;
【図8】外装カバータイプ構造を採用した引き出しとダブルドアが対応するときのドアプレートの模式図であり;
【図9】埋め込みタイプ構造を採用した引き出しとシングルドアが対応するときのドアプレートの模式図であり;
【図10】埋め込みタイプ構造を採用した引き出しとダブルドアが対応するときのドアプレートの模式図であり;
【図11】第1の組立戸棚の構造模式図であり;
【図12】第2の組立戸棚の構造模式図であり;
【図13】第3の組立戸棚の構造模式図であり;
【図14】第4の組立戸棚の構造模式図であり;
【図15】第5の組立戸棚の構造模式図であり;
【図16】第6の組立戸棚の構造模式図であり;
【図17】第7の組立戸棚の構造模式図であり;
【図18】第8の組立戸棚の構造模式図であり;
【図19】第9の組立戸棚の構造模式図であり;
【図20】第10の組立戸棚の構造模式図であり;
【図21】第11の組立戸棚の構造模式図であり;
【図22】第12の組立戸棚の構造模式図であり;
【図23】第13の組立戸棚の構造模式図であり;
【図24】第14の組立戸棚の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
先ず、本発明は構造部材とジョイントユニットを含むシステマチックボードタイプ家具に関する。上記構造部材は主にサイドプレート、バッフルプレート、ドアプレート及び引き出しパネルプレート等の4つの種類を含み、その中でバッフルプレートはトッププレート、ベースプレート、中間プレートなどの横方向に接続された構造部材の総称であり、該システムにもあるユニット機能部品、即ちある機能を持つ家具アセンブリ、例えば引き出し、ズボンラック(trousers rack)及びその他の付加機能を具備する独立アセンブリを含む。
【0022】
ドアプレート及び引き出しパネルプレートは外装カバータイプ構造或いは埋め込みタイプ構造を採用できる。本発明が指す外装カバータイプ構造、即ちサイドプレート及びバッフルプレートの前プレート端は、ドアプレート或いは引き出しパネルプレートの内表面と面一し;埋め込みタイプ構造、即ちサイドプレートの前プレート端は、少なくともドアプレート或いは引き出しパネルプレートの内表面より高い。サイドプレートには、バッフルプレートの高さを取り付け、接続、位置決め或いは調整する構造部材の穴であり、前列システム穴と後列システム穴を含むシステム穴が設けられている。バッフルプレートには、前取り付け穴と後取り付け穴を含むジョイントユニット取り付け穴が設けられている。システム穴とジョイントユニット取り付け穴の穴間の距離はいずれも32nであり、nは32の整数倍であり、即ち各穴の穴中心はいずれも間隔が32であるグリッドに位置する。以下、図面を付けて本発明に対して更に説明し、本実施例における偏心ジョイントユニットはHettich VB35とVB36を例に挙げて説明する。
【0023】
図1に示すのはサイドプレート1であり、サイドプレート1上のシステム穴は前列システム穴5と後列システム穴5’に分け、各システム穴5と5’の穴中心は間隔が32であるグリッドに位置する。後列システム穴と前列システム穴との間隔は32nである。サイドプレート1の上、下プレート端とそれに隣接するシステム穴の穴中心との距離はd−mである。サイドプレート1の高さ方向のサイズは32n+2(d−m)に合致し、dはバッフルプレートの厚さであり、mは偏心ジョイントユニットの偏心値であり、該値は実際に使用する異なる偏心ジョイントユニットによって、対応的に6、7、7.5、8、9.5、11、14.5等の複数種類の異なる偏心数値を選択することができ、常用するのは「6」と「8」である。サイドプレート1上のシステム穴は片面穴と両面穴に分け、両面穴付きのサイドプレートにおいて、サイドプレートの反面システム穴の穴位置は、可視化面のシステム穴の穴位置と対応する。バックプレートを取り付ける必要がある時、サイドプレートの後部にはその高さ方向に沿って接続溝9が設けられ、バックプレートは直接溝内に挿入することができる。ドアプレート或いは引き出しパネルプレートが外装カバータイプ構造を採用すると、前列システム穴の位置決め基準はwであり、即ち前列システム穴とそれに隣接する前プレート端の距離はwであり、wは位置決め基準パラメータである。図2に示すように、ドアプレート或いは引き出しパネルプレートが埋め込みタイプ構造を採用する場合、前列システム穴の位置決め基準は、w及びサイドプレート1の前プレート端のエッジとバッフルプレートの前プレート端エッジとの距離の合計であり、つまりw及びサイドプレートの前プレート端とドアプレート或いは引き出しパネルプレートの内表面の高さとの差の合計であり、即ち図面に示すw+iである。
【0024】
図3に示すバッフルプレートは型式がHettich VB35である偏心ジョイントユニットの取り付けに用いる。バッフルプレート2におけるジョイントユニット取り付け穴は前取り付け穴6と後取り付け穴6’に分け、該穴は偏心ジョイントユニットを取り付けるのに用いられ、各穴の穴中心は間隔が32であるグリッドに位置する。前取り付け穴6の位置決め基準はwであり、即ち前取り付け穴6の穴中心とそれに隣接する前プレート端との距離はwであり、wは位置決め基準パラメータである。バッフルプレート2の左、右の両プレート端とそれに隣接するジョイントユニット取り付け穴の穴中心との距離はfであり、バッフルプレート2の両端の距離サイズは32n+2fに合致し、fはバッフルプレートの上偏心ジョイントユニットの穴中心と接続端ヘッドとの距離である。
【0025】
図4に示すバッフルプレート2は取り付け型式がHettich VB36である偏心ジョイントユニットを採用し、図3に示すバッフルプレートに比べて位置決め取り付け穴6”を更に設置し、ジョイントユニット取り付け穴6及び6’と位置決め取り付け穴6”との穴間の距離は32であるため、各穴の穴中心も間隔が32であるグリッドに位置する。
【0026】
図5に示す引き出しパネルプレート3には、ハンドル取り付け穴7が設けられ、ハンドル取り付け穴7間の間隔は32nであり、nは32の整数倍であり、構造部材の高度な工業化生産を実現するために、ハンドル取り付け穴7の位置決め基準はwであり、即ちハンドル取り付け穴の穴中心とそれに隣接する横向プレート端との距離はwであり、wは位置決め基準パラメータである。引き出しパネルプレート3の高さ方向のサイズは32n−rに合致し、nは32の整数倍である。引き出しパネルプレートが外装カバータイプ構造を採用する場合、その横向サイズはb+e−rに合致し;図6に示すように、引き出しパネルプレートが埋め込みタイプ構造を採用する場合、その横向サイズはb−rに合致し、bはバッフルプレートの長さであり、eはサイドプレートの厚さであり、rは設定された工程間隔値である。
【0027】
図7に示すドアプレート4にはハンドル取り付け穴7とヒンジ取り付け穴8が設けられ、各ハンドル取り付け穴7の穴間の距離は32nであり、各ヒンジ取り付け穴8の穴間の距離も32nであり、nは32の整数倍である。ヒンジ取り付け穴8は通常にヒンジ専用機器によって加工されるため、ハンドル取り付け穴7とヒンジ取り付け穴8との距離は具体的に限定しない。ドアプレートの高度な工業化生産とハンドル穴の掘削を実現するために、ハンドル取り付け穴7の位置決め基準もwであり、即ちハンドル取り付け穴7の穴中心とそれに隣接するドアプレートのプレート端間の距離はwであり、wは位置決め基準パラメータである。ドアプレート4の高さは引き出しパネルプレートの高さの基礎に建立され、即ち引き出しパネルプレートの高さ方向のサイズが32n−rに合致すると、ドアプレートの高さ方向のサイズは32nk−rに合致し、nは32の整数倍であり、kは32nの整数倍であり、kの値は引き出しパネルプレートの実際な高さ値に関する。一般的な場合には、同一システムにおけるk値は2の倍数値であることができ、例えば2、4、6、8、12等の一連の数値であり;引き出しパネルプレートの高さが高い場合、同一システムにおけるk値は1の倍数値であることができ、例えば1、2、3、4等の一連の数値であり;引き出しパネルプレートの高さが低い場合、同一システムにおけるk値は3の倍数値であることができ、例えば3、6、9、12等の一連の数値である。ドアプレート4が外装カバータイプ構造を採用する場合、ドアプレート4の横向サイズは引き出しパネルプレートの横向サイズによって確定され;引き出しがシングルドアの上下に対応する場合、ドアプレートの横向サイズは、引き出しパネルプレートの横向サイズと同じで、即ちb+e−rである。図8に示すように、引き出しがダブルドアの上下に対応する場合、ドアプレートの横向サイズは(b+e)÷2−rに合致し、bはバッフルプレートの長さであり、eはサイドプレートの厚さであり、rは設定された工程間隔値である。ドアプレート4の上エッジと、それに対応するバッフルプレートの上表面との間には一定な高さ差が存在し、構造部材の標準化を保証するために、該高さ差値はシステムが設定した工程間隔値rである。ドアプレート4の下エッジはそれに対応するバッフルプレートの上表面と面一になる。ドアプレートが埋め込みタイプ構造を採用すると、図9に示すように、引き出しがシングルドアの上下に対応する場合、ドアプレート4の横向サイズは引き出しパネルプレートの横向サイズと一致し、即ちb−rである。図10に示すように、引き出しがダブルドアの上下に対応する場合、ドアプレート4の横向サイズはb÷2−rに合致し、bはバッフルプレートの長さであり、rは工程間隔値である。
【0028】
ドアプレート4におけるハンドル取り付け穴7は、図面に示す中間位置に設置することができる以外に、他の位置にも配置することができ、加工する時は、一般的に全ての予め設計したハンドル取り付け穴の位置箇所で同時に掘削を行い、該穴の深さは必ずドアプレートの正表面から1〜2mm箇所に限定し、即ち該穴は止まり穴であり、取り付ける時は具体的な必要に従ってハンドルを取り付ける。ドアプレートにおけるヒンジ取り付け穴8の穴中心とドアプレートの上エッジとの距離は32n+13+d−mであって、製品が変化するときの大小ドアプレートの組み合わせ、及びドアプレートと引き出しパネルプレートが組み合わせる順序と一致性を保証する。ドアプレート両端のヒンジ取り付け穴とドアプレートの上、下エッジの距離が異なると、ドアプレートは左ドアと右ドアに分けて形成され、ドアプレートの上エッジとそれに隣接するヒンジ取り付け穴の穴中心との距離、とドアプレートの下エッジとそれに隣接するヒンジ取り付け穴の穴中心との距離との差値は2ミリメートル以内にあると、一般なヒンジのベースはいずれも±2の上下に調整する範囲を具備するため、ヒンジ取り付け穴を全体的に上方移動又は下方移動させることができて、それとドアプレート上、下エッジとの距離を一致に調整し、調整後のデータと調整前の理論的な計算数値は0.5〜1の格差が存在するが、家具を組み立て、ドアプレートを取り付ける時の位置合わせ要求に影響を与えない。上記のハンドル取り付け穴とヒンジ取り付け穴に対する処理方式によって、ドアプレートの左ドアと右ドアの区分を簡素化して、ドアプレートの通用性と互換性をより強くし、ドアプレートの高度な標準化を実現した。
【0029】
ヒンジ取り付け穴の穴中心とそれに隣接するドアプレートのプレート端との距離は、ヒンジベースの高さとドアプレートの厚さによって決められ、該値は20.5〜28.5の間で選択する。
【0030】
本発明は更に上記システマチックボードタイプ家具の構造部材の生産方法に関し、該方法は、プレート切断、エッジシーリング及び掘削等の工程を含み、掘削工程おいて、バッフルプレートの前取り付け穴の位置決め基準はwであり、即ち前取り付け穴の穴中心とそれに隣接する前プレート端との距離はwであり;ドアプレート或いは引き出しパネルプレートが外装カバータイプ構造を採用する場合、上記のサイドプレートの前列システム穴の位置決め基準はwであり、即ち前列システム穴の穴中心とそれに隣接する前プレート端との距離はwであり;ドアプレート或いは引き出しパネルプレートが埋め込みタイプ構造を採用する場合、上記サイドプレートの前列システム穴の位置決め基準は、w及びサイドプレートの前プレート端エッジとバッフルプレートの前プレート端エッジとの距離の合計であり、即ち前列システム穴の穴中心とそれに隣接する前プレート端との距離は、w及びサイドプレートの前プレート端エッジとバッフルプレートの前プレート端エッジとの距離の合計であり、wは位置決め基準パラメータである。該位置決め基準は全ての構造部材穴の位置決め標準が同じであることを保証し、穴位置がどんなにあっても、すべて一回の加工によって完了でき;サイズが異なる構造部材は、機器を試運転する必要がなく、ただ相応なドリルを交換することで加工を行うことができ、構造部材を加工する一致性を保障し、掘削効率を高めた。家具構造部材のサイズを確定する時、材料の利用率の最大化を保証するように、上記計算要求に合致することを保障する前提で、できるだけプレート切断のパラメータリストにおける平均プレート切断のパラメータ値及び相補的なプレート切断のパラメータ値を参考すべきである。
【0031】
以下に示すのは、異なる規格のプレート材のプレート切断のパラメータであり、平均的なプレート切断パラメータの式は(x−4c−12)÷(c+1)である。
【0032】
【0033】
以下に、具体的な数値によって本発明に対して更に説明する。先ず、上記構造部材のあるパラメータ値に対して以下のように設定する。即ち、位置決め基準パラメータは37に、サイドプレートの厚さは25に、バッフルプレートの厚さは25に、引き出しパネルプレートの厚さは16にそれぞれ選択し、ドアプレートの厚さは16に、工程間隔値は3に設定し、バッフルプレートにおける偏心ジョイントユニットは型式がHettich VB35である偏心ジョイントユニットに選択し、その偏心値は8に選択し、偏心ジョイントユニットの穴中心と接続端ヘッドとの距離は9.5とする。上記設定値と本発明に提出した技術案に従って計算し、サイドプレートの高さ値は2338、2018、1698、1378、1058、738と418等の一連の数値を取ることができ、サイドプレートの深さ値は316に設定し;バッフルプレートの長さ値は787と563を取ることができ、その深さ値は298に設定し;ドアプレートの高さ値は637、1277および1917等の一連の数値を取ることができ、その横向サイズ値は585と403を取ることができり;引き出しパネルプレートの横向サイズは809と585を取ることができ、その高さサイズは157を取る。ドアプレートには、ヒンジ取り付け穴とハンドル取り付け穴が設けられ、ハンドル取り付け穴の穴間の距離の値は64を取り、ドアプレートの上エッジとそれに隣接するヒンジ穴の穴中心の間の距離は、本発明において提出された技術案によって計算すると94であるべきで、したがってドアプレートの下エッジとそれに隣接するヒンジ取り付け穴の穴中心の間の距離は95であることが計算され、ドアプレートが左ドアと右ドアに分けないように保証するために、本発明に提出したヒンジ取り付け穴の処理方法によって、ヒンジ穴を同時に下に0.5だけ移動して、ドアプレートの上、下エッジとそれに隣接するヒンジ取り付け穴の穴中心間の距離をすべて94.5になるようにする。以上のような異なる規格のサイズの構造部材によって、図11乃至図24に示すようなボードタイプ家具が組み立てることができ、形式は図面に示す形式に限定されなく、本当にボードタイプ家具構造の形式の無限の変化を実現する。なお、同じ規格のサイズが異なる前提で、テクスチャが異なる構造部材材料を変換すると、ボードタイプ家具の様式を更に多様化させ、ボードタイプ家具における構造部材の工業化生産を実現する。
【0034】
本発明における全ての数字サイズ単位はすべてミリメートルである。
【技術分野】
【0001】
本発明はボードタイプ家具生産技術分野に関し、具体的には、システマチックボードタイプ家具及び該システムにおける家具パネルプレート或いは類似の家具の部材の生産方法に関する。
【背景技術】
【0002】
前世紀の初めに、人造プレートは建築材料としてヨーロッパの産業革命に伴って産生し、それからそれを家具分野に応用することが試みられ、長期的な探査を実施し、1960年付けに、ドイツのHettich会社は「鋼製のコンシールドヒンジ」を発明し、32mmシステムを登録した。それから、人造プレートは広く家具製造に応用され、新興な現代産業、即ちボードタイプ家具を形成した。従って、伝統的な家具業界には新しい生産モードが増加し、急速に工業化の段階に入った。40年間の発展を経て、目下にボードタイプ家具の製造は既に成熟し、生産設備、鉄製部品及び原材料、補助材料は既に相応的に成熟して規範化され、これはボードタイプ家具業界がシステム設計、標準化生産のより高い段階に入るのに有利な条件を提供した。
【0003】
しかし、ボードタイプ家具産業の発展を制約する要因はなお存在する。多くの企業は、ボードタイプ家具の工業設計分野に対して認識が足りず、ボードタイプ家具の研究開発設計、生産加工乃至販売サービスの全ての過程をシステム設計に納め入れることを実現し難いので、家具設計初期には、材料利用率、部材標準化、製品産出率を高めること、補強部材の応用において自由に組み合う融通性、機能の多様性、及び販売段階のヒューマンサービス等の要因を体系的に配慮することが欠乏し、ボードタイプ家具業界の産業能力を効果的に向上し難く、消費者へのよりよいサービスが難しい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、従来のボードタイプ家具の落後な研究開発、面倒な生産加工及び伝統的な販売サービスモードを改変するために、システマチックボードタイプ家具及び該システムにおける構造部材の生産方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、以下のような技術案を採用して実現する。サイドプレート、バッフルプレート、ドアプレート及び引き出しパネルプレートを含むプレート構造部材と、ジョイントユニットと、を含み、前記サイドプレートには、システム穴が設けられ、バッフルプレートには、ジョイントユニット取り付け穴が設けられ、システム穴は前列システム穴と後列システム穴を含み、ジョイントユニット取り付け穴は前取り付け穴と後取り付け穴を含み、各穴間隔、即ち穴中心間の距離はいずれも32nであり、nは32の整数倍であり、即ち各システム穴とジョイントユニット取り付け穴の穴中心は間隔が32であるグリッドに位置し、前記ドアプレート及び引き出しパネルプレートは、外装カバータイプ構造或いは埋め込みタイプ構造を採用するシステマチックボードタイプ家具において、
バッフルプレートの前取り付け穴の穴中心とそれに隣接する前プレート端の距離はwであり;前記ドアプレート或いは引き出しパネルプレートが外装カバータイプ構造を採用すると、サイドプレートの前列システム穴の穴中心とそれに隣接する前プレート端との距離はwであり;前記ドアプレート或いは引き出しパネルプレートが埋め込みタイプ構造を採用すると、前列システム穴の穴中心とそれに隣接する前プレート端との距離は、w及びサイドプレートの前プレート端のエッジとバッフルプレートの前プレート端エッジとの距離の合計であり;前記引き出しパネルプレートの高さ方向のサイズは32n−rに合致し、前記ドアプレートの高さ方向のサイズは32nk−rに合致し、wは位置決め基準パラメータであり、nは32の整数倍であり、kは32nの整数倍であり、rは工程間隔値である。前記wは37ミリメートルであることができる。
【0006】
前記k値は、通常に引き出しパネルプレートの実際的な高さに関し、一般的な場合には、同一システムにおけるk値は2の倍数値であることができ、例えば2、4、6、8、12等の一連の数値であり;引き出しパネルプレートの高さが高い場合、同一システムにおけるk値は1の倍数値であることができ、例えば1、2、3、4等の一連の数値であり;引き出しパネルプレートの高さが低い場合、同一システムにおけるk値は3の倍数値であることができ、例えば3、6、9、12等の一連の数値である。
【0007】
本発明が指す外装カバータイプ構造は、サイドプレートとバッフルプレートの前プレート端とドアプレート或いは引き出しパネルプレートの内表面が面一であり;埋め込みタイプ構造は、即ちサイドプレートの前プレート端は少なくともドアプレート或いは引き出しパネルプレートの内表面より高い。
【0008】
前記位置決め基準に従って、前列システム穴の位置を確定した後、サイドプレートとバッフルプレートにおいて、前列システム穴と後列システム穴との距離は32nに合致し、後列システム穴の位置は同時に確定することができ、nは32の整数倍である。
【0009】
前記サイドプレートの上、下プレート端とそれに隣接するシステム穴の穴中心との距離はd−mに合致し、dはバッフルプレートの厚さであり、mは偏心ジョイントユニットの偏心値であり;前記バッフルプレートの左、右プレート端とそれに隣接するジョイントユニット取り付け穴中心との距離はfであり、fは切断プレートの上偏心ジョイントユニットの穴中心と接続端ヘッドの距離である。実際的な家具生産の設計要求に従って、d値とm値を選択して、構造部材のサイズ及び加工位置を確定する。
【0010】
引き出しパネルプレート或いはドアプレートにハンドル取り付け穴を掘削する必要がある場合には、システムの工業化生産を保証するために、該穴の位置決め基準も最適にwとし、即ちハンドル取り付け穴の穴中心とそれに隣接するプレート端との距離をwにする。
【0011】
前記サイドプレートの高さ方向のサイズは32n+2(d−m)に合致し、dはバッフルプレートの厚さであり、mは偏心ジョイントユニットの偏心値であり、実際によって選択した偏心ジョイントユニットには、通常に6、7、7.5、8、9.5、11、14.5等の複数種類の異なる偏心数値があり、常用するのは「6」と「8」である。前記バッフルプレートの両端の距離サイズは32n+2fに合致し、fはバッフルプレートの偏心ジョイントユニットの穴中心と接続端ヘッドとの距離である。
【0012】
前記引き出しパネルプレートが外装カバータイプ構造を採用すると、そのプレートの横向サイズはb+e−rに合致し;引き出しパネルプレートが埋め込みタイプ構造を採用すると、そのプレートの横向サイズはb−rに合致し、bはバッフルプレートの長さであり、eはサイドプレートの厚さであり、rは工程間隔値である。
【0013】
前記引き出しがシングルドアの上、下に対応すると、ドアプレートの横向サイズは引き出しパネルプレートの横向サイズと同じ、即ちドアプレートが外装カバータイプ構造を採用すると、横向サイズはb+e−rに合致し;ドアプレートが埋め込みタイプ構造を採用すると、横向サイズはb−rに合致する。前記引き出しがダブルドアの上、下に対応する場合、ドアプレートが外装カバータイプ構造を採用すると、前記ドアプレートの横向サイズは(b+e)÷2−rに合致し;ドアプレートが埋め込みタイプ構造を採用すると、前記ドアプレートの横向サイズはb÷2−rに合致する。前記bはバッフルプレートの長さであり、eはサイドプレートの厚さであり、rは工程間隔値である。
【0014】
前記r値、即ち工程間隔値は製品設計最初の設定間隔によって決められる。実際の生産において、各々構造部品は少なくともプレート切断、エッジシーリング及び掘削、鉄製部品組み立て、組み合わせ等の複数の工程を経る必要があり、機器加工誤差と人工取り付け誤差の影響によって、毎段階の平均誤差の絶対値は一般的に0.2より小さくないため、選択した工程間隔値rは一般的に2より大きく、且つバッフルプレートの厚さより小さく、該値は整数或いは小数を取ることができる。構造部材の高度な標準化を保証するために、1つのシステムで選択するr値はできるだけ一致するように保持すべきで、即ち例えばその引き出しパネルプレートの高さ方向のサイズが32n−3である場合、選択された工程間隔値は3であり、この時ドアプレートの高さ方向のサイズも対応的に32nk−3に合致し、引き出しパネルプレートとドアプレートの横方向サイズにおけるr値も対応して3である。
【0015】
前記ドアプレートのヒンジ取り付け穴の穴中心とドアプレートの上エッジとの距離は32n+13+d−mに合致し、nは32の整数倍であり、dはバッフルプレートの厚さであり、mは偏心ジョイントユニットの偏心値である。ヒンジ取り付け穴の穴中心とそれに隣接するドアプレート側のエッジ間の距離は、ヒンジベース高さとドアプレートの厚さによって決められ、該値は2.05〜28.5間で選択することができる。ドアプレートの上エッジと対応するバッフルプレートの上表面との高さ差は設定した工程間隔値rであり、即ちドアプレートの上エッジは対応するバッフルプレートの上表面よりrミリメートル低い;その下エッジは対応するバッフルプレートの上表面と面一になる。ヒンジ取り付け穴は一般的にヒンジ専用機器によって加工されるため、ヒンジ取り付け穴とハンドル穴は通常に両回の加工によって完了されるため、ドアプレートのヒンジ取り付け穴の穴中心とハンドル取り付け穴の穴中心との距離は具体的に限定しない。
【0016】
本発明は更にシステマチックボードタイプ家具の構造部材の生産方法に関し、該方法は、プレート切断工程、エッジシーリング工程及び掘削工程を含み、掘削工程において、バッフルプレートの前取り付け穴の位置決め基準はwであり、即ち前取り付け穴の穴中心とそれに隣接する前プレート端との距離はwであり;ドアプレート或いは引き出しパネルプレートが外装カバータイプ構造を採用する場合、前記サイドプレートの前列システム穴の位置決め基準はwであり、即ち前列システム穴の穴中心とそれに隣接する前プレート端との距離はwであり;ドアプレート或いは引き出しパネルプレートが埋め込みタイプ構造を採用する場合、前記サイドプレートの前列システム穴の位置決め基準は、w及びサイドプレートの前プレート端エッジとバッフルプレートの前プレート端エッジとの距離の合計であり、即ち前列システム穴の穴中心とそれに隣接する前プレート端との距離は、w及びサイドプレートの前プレート端エッジとバッフルプレートの前プレート端エッジとの距離の合計である。掘削工程における位置決め基準によって、構造部材加工の一致性を保証して、構造部材の工業化秩序の生産を実現する。
【0017】
上記w、即ち位置決め基準パラメータは必ず固定値であるが、その値は複数の選択が有り得、目下の通用なドアヒンジベースの穴位置に対する限定された要求に従って、該固定値wは最適に37である。
【0018】
家具の構造部材のサイズを確定する時、上記計算要求を保証するという前提で、できるだけプレート切断のパラメータリストにおける平均プレート切断のパラメータ値及び相補的なプレート切断のパラメータ値を参考するべきである。
【発明の効果】
【0019】
本発明の有益な効果は、本発明において提出された家具システムの全ての構造部品はすべてボードタイプ家具の標準化、システム化生産の限定された欲求に従い、材料利用率の最大化、生産加工の秩序化、構造部品の高度な標準化を実現した。本発明は任意のボードタイプ家具の生産に用いる材料、及び相応な標準付属品、プラスチック、鉄製部品等の機能アセンブリを採用して、有限な構造部品の範囲内で、製品の機能と形式上での無限変化を実現できるだけでなく、家具製品のスタイルもカラフルなようにする。本発明が提出したシステマチックボードタイプ家具によって、(1)先ず、ボードタイプ家具の設計と加工を簡素化して、形状とスタイルを更に多様化、自由化させ、個々人の要求に従ってボードタイプ家具に対して随意に組み立てることができて、ボードタイプ家具のパーソナライズの自由な組み合わせ機能を十分に体現し;(2)本発明において提出されたプレート切断のパラメータによって、材料の利用率を大きく高め、且つ各構造部品の高度な標準化によって、生産工程における加工コストを大きく減少させ;(3)生産効率を大きく高める。本発明は製品規格を規範すると共に材料の利用率も十分に高め、構造部品の高度な標準化によって、ボードタイプ家具生産の完全的な工業化を実現し、生産効率を大幅に高め、生産企業の管理をより整然させる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】外装カバータイプのドアプレート或いは引き出しパネルプレートと対応するサイドプレートの模式図であり;
【図2】埋め込みタイプのドアプレート或いは引き出しパネルプレートと対応するサイドプレートの模式図であり;
【図3】型式がHettich VB35である偏心ジョイントユニットを取り付けるためのバッフルプレートであり;
【図4】型式がHettich VB36である偏心ジョイントユニットを取り付けるためのバッフルプレートであり;
【図5】外装カバータイプ構造を採用した引き出しパネルプレートの模式図であり;
【図6】埋め込みタイプ構造を採用した引き出しパネルプレートの模式図であり;
【図7】外装カバータイプ構造を採用した引き出しとシングルドアが対応するときのドアプレートの模式図であり;
【図8】外装カバータイプ構造を採用した引き出しとダブルドアが対応するときのドアプレートの模式図であり;
【図9】埋め込みタイプ構造を採用した引き出しとシングルドアが対応するときのドアプレートの模式図であり;
【図10】埋め込みタイプ構造を採用した引き出しとダブルドアが対応するときのドアプレートの模式図であり;
【図11】第1の組立戸棚の構造模式図であり;
【図12】第2の組立戸棚の構造模式図であり;
【図13】第3の組立戸棚の構造模式図であり;
【図14】第4の組立戸棚の構造模式図であり;
【図15】第5の組立戸棚の構造模式図であり;
【図16】第6の組立戸棚の構造模式図であり;
【図17】第7の組立戸棚の構造模式図であり;
【図18】第8の組立戸棚の構造模式図であり;
【図19】第9の組立戸棚の構造模式図であり;
【図20】第10の組立戸棚の構造模式図であり;
【図21】第11の組立戸棚の構造模式図であり;
【図22】第12の組立戸棚の構造模式図であり;
【図23】第13の組立戸棚の構造模式図であり;
【図24】第14の組立戸棚の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
先ず、本発明は構造部材とジョイントユニットを含むシステマチックボードタイプ家具に関する。上記構造部材は主にサイドプレート、バッフルプレート、ドアプレート及び引き出しパネルプレート等の4つの種類を含み、その中でバッフルプレートはトッププレート、ベースプレート、中間プレートなどの横方向に接続された構造部材の総称であり、該システムにもあるユニット機能部品、即ちある機能を持つ家具アセンブリ、例えば引き出し、ズボンラック(trousers rack)及びその他の付加機能を具備する独立アセンブリを含む。
【0022】
ドアプレート及び引き出しパネルプレートは外装カバータイプ構造或いは埋め込みタイプ構造を採用できる。本発明が指す外装カバータイプ構造、即ちサイドプレート及びバッフルプレートの前プレート端は、ドアプレート或いは引き出しパネルプレートの内表面と面一し;埋め込みタイプ構造、即ちサイドプレートの前プレート端は、少なくともドアプレート或いは引き出しパネルプレートの内表面より高い。サイドプレートには、バッフルプレートの高さを取り付け、接続、位置決め或いは調整する構造部材の穴であり、前列システム穴と後列システム穴を含むシステム穴が設けられている。バッフルプレートには、前取り付け穴と後取り付け穴を含むジョイントユニット取り付け穴が設けられている。システム穴とジョイントユニット取り付け穴の穴間の距離はいずれも32nであり、nは32の整数倍であり、即ち各穴の穴中心はいずれも間隔が32であるグリッドに位置する。以下、図面を付けて本発明に対して更に説明し、本実施例における偏心ジョイントユニットはHettich VB35とVB36を例に挙げて説明する。
【0023】
図1に示すのはサイドプレート1であり、サイドプレート1上のシステム穴は前列システム穴5と後列システム穴5’に分け、各システム穴5と5’の穴中心は間隔が32であるグリッドに位置する。後列システム穴と前列システム穴との間隔は32nである。サイドプレート1の上、下プレート端とそれに隣接するシステム穴の穴中心との距離はd−mである。サイドプレート1の高さ方向のサイズは32n+2(d−m)に合致し、dはバッフルプレートの厚さであり、mは偏心ジョイントユニットの偏心値であり、該値は実際に使用する異なる偏心ジョイントユニットによって、対応的に6、7、7.5、8、9.5、11、14.5等の複数種類の異なる偏心数値を選択することができ、常用するのは「6」と「8」である。サイドプレート1上のシステム穴は片面穴と両面穴に分け、両面穴付きのサイドプレートにおいて、サイドプレートの反面システム穴の穴位置は、可視化面のシステム穴の穴位置と対応する。バックプレートを取り付ける必要がある時、サイドプレートの後部にはその高さ方向に沿って接続溝9が設けられ、バックプレートは直接溝内に挿入することができる。ドアプレート或いは引き出しパネルプレートが外装カバータイプ構造を採用すると、前列システム穴の位置決め基準はwであり、即ち前列システム穴とそれに隣接する前プレート端の距離はwであり、wは位置決め基準パラメータである。図2に示すように、ドアプレート或いは引き出しパネルプレートが埋め込みタイプ構造を採用する場合、前列システム穴の位置決め基準は、w及びサイドプレート1の前プレート端のエッジとバッフルプレートの前プレート端エッジとの距離の合計であり、つまりw及びサイドプレートの前プレート端とドアプレート或いは引き出しパネルプレートの内表面の高さとの差の合計であり、即ち図面に示すw+iである。
【0024】
図3に示すバッフルプレートは型式がHettich VB35である偏心ジョイントユニットの取り付けに用いる。バッフルプレート2におけるジョイントユニット取り付け穴は前取り付け穴6と後取り付け穴6’に分け、該穴は偏心ジョイントユニットを取り付けるのに用いられ、各穴の穴中心は間隔が32であるグリッドに位置する。前取り付け穴6の位置決め基準はwであり、即ち前取り付け穴6の穴中心とそれに隣接する前プレート端との距離はwであり、wは位置決め基準パラメータである。バッフルプレート2の左、右の両プレート端とそれに隣接するジョイントユニット取り付け穴の穴中心との距離はfであり、バッフルプレート2の両端の距離サイズは32n+2fに合致し、fはバッフルプレートの上偏心ジョイントユニットの穴中心と接続端ヘッドとの距離である。
【0025】
図4に示すバッフルプレート2は取り付け型式がHettich VB36である偏心ジョイントユニットを採用し、図3に示すバッフルプレートに比べて位置決め取り付け穴6”を更に設置し、ジョイントユニット取り付け穴6及び6’と位置決め取り付け穴6”との穴間の距離は32であるため、各穴の穴中心も間隔が32であるグリッドに位置する。
【0026】
図5に示す引き出しパネルプレート3には、ハンドル取り付け穴7が設けられ、ハンドル取り付け穴7間の間隔は32nであり、nは32の整数倍であり、構造部材の高度な工業化生産を実現するために、ハンドル取り付け穴7の位置決め基準はwであり、即ちハンドル取り付け穴の穴中心とそれに隣接する横向プレート端との距離はwであり、wは位置決め基準パラメータである。引き出しパネルプレート3の高さ方向のサイズは32n−rに合致し、nは32の整数倍である。引き出しパネルプレートが外装カバータイプ構造を採用する場合、その横向サイズはb+e−rに合致し;図6に示すように、引き出しパネルプレートが埋め込みタイプ構造を採用する場合、その横向サイズはb−rに合致し、bはバッフルプレートの長さであり、eはサイドプレートの厚さであり、rは設定された工程間隔値である。
【0027】
図7に示すドアプレート4にはハンドル取り付け穴7とヒンジ取り付け穴8が設けられ、各ハンドル取り付け穴7の穴間の距離は32nであり、各ヒンジ取り付け穴8の穴間の距離も32nであり、nは32の整数倍である。ヒンジ取り付け穴8は通常にヒンジ専用機器によって加工されるため、ハンドル取り付け穴7とヒンジ取り付け穴8との距離は具体的に限定しない。ドアプレートの高度な工業化生産とハンドル穴の掘削を実現するために、ハンドル取り付け穴7の位置決め基準もwであり、即ちハンドル取り付け穴7の穴中心とそれに隣接するドアプレートのプレート端間の距離はwであり、wは位置決め基準パラメータである。ドアプレート4の高さは引き出しパネルプレートの高さの基礎に建立され、即ち引き出しパネルプレートの高さ方向のサイズが32n−rに合致すると、ドアプレートの高さ方向のサイズは32nk−rに合致し、nは32の整数倍であり、kは32nの整数倍であり、kの値は引き出しパネルプレートの実際な高さ値に関する。一般的な場合には、同一システムにおけるk値は2の倍数値であることができ、例えば2、4、6、8、12等の一連の数値であり;引き出しパネルプレートの高さが高い場合、同一システムにおけるk値は1の倍数値であることができ、例えば1、2、3、4等の一連の数値であり;引き出しパネルプレートの高さが低い場合、同一システムにおけるk値は3の倍数値であることができ、例えば3、6、9、12等の一連の数値である。ドアプレート4が外装カバータイプ構造を採用する場合、ドアプレート4の横向サイズは引き出しパネルプレートの横向サイズによって確定され;引き出しがシングルドアの上下に対応する場合、ドアプレートの横向サイズは、引き出しパネルプレートの横向サイズと同じで、即ちb+e−rである。図8に示すように、引き出しがダブルドアの上下に対応する場合、ドアプレートの横向サイズは(b+e)÷2−rに合致し、bはバッフルプレートの長さであり、eはサイドプレートの厚さであり、rは設定された工程間隔値である。ドアプレート4の上エッジと、それに対応するバッフルプレートの上表面との間には一定な高さ差が存在し、構造部材の標準化を保証するために、該高さ差値はシステムが設定した工程間隔値rである。ドアプレート4の下エッジはそれに対応するバッフルプレートの上表面と面一になる。ドアプレートが埋め込みタイプ構造を採用すると、図9に示すように、引き出しがシングルドアの上下に対応する場合、ドアプレート4の横向サイズは引き出しパネルプレートの横向サイズと一致し、即ちb−rである。図10に示すように、引き出しがダブルドアの上下に対応する場合、ドアプレート4の横向サイズはb÷2−rに合致し、bはバッフルプレートの長さであり、rは工程間隔値である。
【0028】
ドアプレート4におけるハンドル取り付け穴7は、図面に示す中間位置に設置することができる以外に、他の位置にも配置することができ、加工する時は、一般的に全ての予め設計したハンドル取り付け穴の位置箇所で同時に掘削を行い、該穴の深さは必ずドアプレートの正表面から1〜2mm箇所に限定し、即ち該穴は止まり穴であり、取り付ける時は具体的な必要に従ってハンドルを取り付ける。ドアプレートにおけるヒンジ取り付け穴8の穴中心とドアプレートの上エッジとの距離は32n+13+d−mであって、製品が変化するときの大小ドアプレートの組み合わせ、及びドアプレートと引き出しパネルプレートが組み合わせる順序と一致性を保証する。ドアプレート両端のヒンジ取り付け穴とドアプレートの上、下エッジの距離が異なると、ドアプレートは左ドアと右ドアに分けて形成され、ドアプレートの上エッジとそれに隣接するヒンジ取り付け穴の穴中心との距離、とドアプレートの下エッジとそれに隣接するヒンジ取り付け穴の穴中心との距離との差値は2ミリメートル以内にあると、一般なヒンジのベースはいずれも±2の上下に調整する範囲を具備するため、ヒンジ取り付け穴を全体的に上方移動又は下方移動させることができて、それとドアプレート上、下エッジとの距離を一致に調整し、調整後のデータと調整前の理論的な計算数値は0.5〜1の格差が存在するが、家具を組み立て、ドアプレートを取り付ける時の位置合わせ要求に影響を与えない。上記のハンドル取り付け穴とヒンジ取り付け穴に対する処理方式によって、ドアプレートの左ドアと右ドアの区分を簡素化して、ドアプレートの通用性と互換性をより強くし、ドアプレートの高度な標準化を実現した。
【0029】
ヒンジ取り付け穴の穴中心とそれに隣接するドアプレートのプレート端との距離は、ヒンジベースの高さとドアプレートの厚さによって決められ、該値は20.5〜28.5の間で選択する。
【0030】
本発明は更に上記システマチックボードタイプ家具の構造部材の生産方法に関し、該方法は、プレート切断、エッジシーリング及び掘削等の工程を含み、掘削工程おいて、バッフルプレートの前取り付け穴の位置決め基準はwであり、即ち前取り付け穴の穴中心とそれに隣接する前プレート端との距離はwであり;ドアプレート或いは引き出しパネルプレートが外装カバータイプ構造を採用する場合、上記のサイドプレートの前列システム穴の位置決め基準はwであり、即ち前列システム穴の穴中心とそれに隣接する前プレート端との距離はwであり;ドアプレート或いは引き出しパネルプレートが埋め込みタイプ構造を採用する場合、上記サイドプレートの前列システム穴の位置決め基準は、w及びサイドプレートの前プレート端エッジとバッフルプレートの前プレート端エッジとの距離の合計であり、即ち前列システム穴の穴中心とそれに隣接する前プレート端との距離は、w及びサイドプレートの前プレート端エッジとバッフルプレートの前プレート端エッジとの距離の合計であり、wは位置決め基準パラメータである。該位置決め基準は全ての構造部材穴の位置決め標準が同じであることを保証し、穴位置がどんなにあっても、すべて一回の加工によって完了でき;サイズが異なる構造部材は、機器を試運転する必要がなく、ただ相応なドリルを交換することで加工を行うことができ、構造部材を加工する一致性を保障し、掘削効率を高めた。家具構造部材のサイズを確定する時、材料の利用率の最大化を保証するように、上記計算要求に合致することを保障する前提で、できるだけプレート切断のパラメータリストにおける平均プレート切断のパラメータ値及び相補的なプレート切断のパラメータ値を参考すべきである。
【0031】
以下に示すのは、異なる規格のプレート材のプレート切断のパラメータであり、平均的なプレート切断パラメータの式は(x−4c−12)÷(c+1)である。
【0032】
【0033】
以下に、具体的な数値によって本発明に対して更に説明する。先ず、上記構造部材のあるパラメータ値に対して以下のように設定する。即ち、位置決め基準パラメータは37に、サイドプレートの厚さは25に、バッフルプレートの厚さは25に、引き出しパネルプレートの厚さは16にそれぞれ選択し、ドアプレートの厚さは16に、工程間隔値は3に設定し、バッフルプレートにおける偏心ジョイントユニットは型式がHettich VB35である偏心ジョイントユニットに選択し、その偏心値は8に選択し、偏心ジョイントユニットの穴中心と接続端ヘッドとの距離は9.5とする。上記設定値と本発明に提出した技術案に従って計算し、サイドプレートの高さ値は2338、2018、1698、1378、1058、738と418等の一連の数値を取ることができ、サイドプレートの深さ値は316に設定し;バッフルプレートの長さ値は787と563を取ることができ、その深さ値は298に設定し;ドアプレートの高さ値は637、1277および1917等の一連の数値を取ることができ、その横向サイズ値は585と403を取ることができり;引き出しパネルプレートの横向サイズは809と585を取ることができ、その高さサイズは157を取る。ドアプレートには、ヒンジ取り付け穴とハンドル取り付け穴が設けられ、ハンドル取り付け穴の穴間の距離の値は64を取り、ドアプレートの上エッジとそれに隣接するヒンジ穴の穴中心の間の距離は、本発明において提出された技術案によって計算すると94であるべきで、したがってドアプレートの下エッジとそれに隣接するヒンジ取り付け穴の穴中心の間の距離は95であることが計算され、ドアプレートが左ドアと右ドアに分けないように保証するために、本発明に提出したヒンジ取り付け穴の処理方法によって、ヒンジ穴を同時に下に0.5だけ移動して、ドアプレートの上、下エッジとそれに隣接するヒンジ取り付け穴の穴中心間の距離をすべて94.5になるようにする。以上のような異なる規格のサイズの構造部材によって、図11乃至図24に示すようなボードタイプ家具が組み立てることができ、形式は図面に示す形式に限定されなく、本当にボードタイプ家具構造の形式の無限の変化を実現する。なお、同じ規格のサイズが異なる前提で、テクスチャが異なる構造部材材料を変換すると、ボードタイプ家具の様式を更に多様化させ、ボードタイプ家具における構造部材の工業化生産を実現する。
【0034】
本発明における全ての数字サイズ単位はすべてミリメートルである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
両側に設置されたサイドプレートと、サイドプレートの中間に設置されたバッフルプレートとを含むプレート部材と、
前記サイドプレートと前記バッフルプレートを接続するジョイントユニットと、を含み、
前記サイドプレートには上から下に複数のシステム接続構造が設置され、各システム接続構造の間の距離は32nミリメートルであり、前記ジョイントユニットは前記システム接続構造を介して前記バッフルプレートを前記サイドプレートに接続し、前記バッフルプレートの長さbは、前記サイドプレートの間の距離と同じで、何れも32n+2fであり、fはジョイントユニットの、前記バッフルプレートのロック中心点とジョイントユニットの一側に近いヘッドとの距離であり、nは整数であることを特徴とするシステマチックボードタイプ家具。
【請求項2】
請求項1に記載のシステマチックボードタイプ家具において、前記システム接続構造は、前列システム穴と後列システム穴を含むシステム穴であり、前記バッフルプレートは対応的に前取り付け穴と後取り付け穴を具備し、前記前列システム穴と、高さが対応する後列システム穴の穴中心との距離は32nミリメートルであり、nは整数であることを特徴とするシステマチックボードタイプ家具。
【請求項3】
請求項2に記載のシステマチックボードタイプ家具において、前記サイドプレートの上エッジと下エッジと、それに隣接するシステム穴の穴中心との距離はd−mに合致し、dは前記バッフルプレートの厚さであり、mはジョイントユニットの垂直方向の接続差値であることを特徴とするシステマチックボードタイプ家具。
【請求項4】
請求項3に記載のシステマチックボードタイプ家具において、高さ方向のサイズは32nk−rに合致し、nは整数であり、kは整数であり、rは工程間隔値であるドアプレートを、さらに含むことを特徴とするシステマチックボードタイプ家具。
【請求項5】
請求項4に記載のシステマチックボードタイプ家具において、高さ方向のサイズは32n−rに合致し、nは整数であり、rは工程間隔値である引き出しパネルプレートを、さらに含むことを特徴とするシステマチックボードタイプ家具。
【請求項6】
請求項5に記載のシステマチックボードタイプ家具において、前記引き出しがシングルドアの上、下に対応する場合、ドアプレートの横向サイズは引き出しパネルプレートの横向サイズと同じ;このとき、ドアプレートが外装カバータイプ構造を採用すると、その横向サイズはb+e−rに合致し;ドアプレートが埋め込みタイプ構造を採用すると、その横向サイズはb−rに合致し、bはバッフルプレートの長さであり、eはサイドプレートの厚さであり、rは工程間隔値であることを特徴とするシステマチックボードタイプ家具。
【請求項7】
請求項6に記載のシステマチックボードタイプ家具において、前記引き出しがダブルドアの上、下に対応する場合、ドアプレートが外装カバータイプ構造を採用すると、前記ドアプレートの横向サイズは(b+e)÷2−rに合致し;ドアプレートが埋め込みタイプ構造を採用すると、前記ドアプレートの横向サイズはb÷2−rに合致し、bはバッフルプレートの長さであり、eはサイドプレートの厚さであり、rは工程間隔値であることを特徴とするシステマチックボードタイプ家具。
【請求項8】
請求項7に記載のシステマチックボードタイプ家具において、前記r値は2mmより大きいし、且つ前記バッフルプレートの厚さより小さいことを特徴とするシステマチックボードタイプ家具。
【請求項9】
請求項8に記載のシステマチックボードタイプ家具において、前記r値は3mmであり、前記ドアプレートの上エッジとそれに隣接するヒンジの取り付け穴の穴中心との距離は32n+13+d−mに合致し、dは前記バッフルプレートの厚さであり、mはジョイントユニットの垂直方向の接続差値であることを特徴とするシステマチックボードタイプ家具。
【請求項10】
プレート切断工程、エッジシーリング工程及び掘削工程を含むシステマチックボードタイプ家具の構造部材の生産方法において、
掘削工程において、バッフルプレートの前取り付け穴の位置決め基準はwであり、即ち前取り付け穴の穴中心とそれに隣接するサイドプレートの前エッジとの距離はwであり;ドアプレート或いは引き出しパネルプレートが外装カバータイプ構造を採用する場合、前記サイドプレートの前列システム穴の位置決め基準はwであり、即ち前列システム穴の穴中心とそれに隣接するサイドプレートの前エッジとの距離はwであり;ドアプレート或いは引き出しパネルプレートが埋め込みタイプ構造を採用する場合、前記サイドプレートの前列システム穴の位置決め基準は、w及びサイドプレートの前エッジとバッフルプレートの前エッジとの距離の合計であり、即ち前列システム穴の穴中心とそれに隣接する前パネル端との距離は、w及びサイドプレートの前エッジとバッフルプレートの前エッジとの距離の合計であり、wは位置決め基準パラメータであることを特徴とするシステマチックボードタイプ家具の構造部材の生産方法。
【請求項1】
両側に設置されたサイドプレートと、サイドプレートの中間に設置されたバッフルプレートとを含むプレート部材と、
前記サイドプレートと前記バッフルプレートを接続するジョイントユニットと、を含み、
前記サイドプレートには上から下に複数のシステム接続構造が設置され、各システム接続構造の間の距離は32nミリメートルであり、前記ジョイントユニットは前記システム接続構造を介して前記バッフルプレートを前記サイドプレートに接続し、前記バッフルプレートの長さbは、前記サイドプレートの間の距離と同じで、何れも32n+2fであり、fはジョイントユニットの、前記バッフルプレートのロック中心点とジョイントユニットの一側に近いヘッドとの距離であり、nは整数であることを特徴とするシステマチックボードタイプ家具。
【請求項2】
請求項1に記載のシステマチックボードタイプ家具において、前記システム接続構造は、前列システム穴と後列システム穴を含むシステム穴であり、前記バッフルプレートは対応的に前取り付け穴と後取り付け穴を具備し、前記前列システム穴と、高さが対応する後列システム穴の穴中心との距離は32nミリメートルであり、nは整数であることを特徴とするシステマチックボードタイプ家具。
【請求項3】
請求項2に記載のシステマチックボードタイプ家具において、前記サイドプレートの上エッジと下エッジと、それに隣接するシステム穴の穴中心との距離はd−mに合致し、dは前記バッフルプレートの厚さであり、mはジョイントユニットの垂直方向の接続差値であることを特徴とするシステマチックボードタイプ家具。
【請求項4】
請求項3に記載のシステマチックボードタイプ家具において、高さ方向のサイズは32nk−rに合致し、nは整数であり、kは整数であり、rは工程間隔値であるドアプレートを、さらに含むことを特徴とするシステマチックボードタイプ家具。
【請求項5】
請求項4に記載のシステマチックボードタイプ家具において、高さ方向のサイズは32n−rに合致し、nは整数であり、rは工程間隔値である引き出しパネルプレートを、さらに含むことを特徴とするシステマチックボードタイプ家具。
【請求項6】
請求項5に記載のシステマチックボードタイプ家具において、前記引き出しがシングルドアの上、下に対応する場合、ドアプレートの横向サイズは引き出しパネルプレートの横向サイズと同じ;このとき、ドアプレートが外装カバータイプ構造を採用すると、その横向サイズはb+e−rに合致し;ドアプレートが埋め込みタイプ構造を採用すると、その横向サイズはb−rに合致し、bはバッフルプレートの長さであり、eはサイドプレートの厚さであり、rは工程間隔値であることを特徴とするシステマチックボードタイプ家具。
【請求項7】
請求項6に記載のシステマチックボードタイプ家具において、前記引き出しがダブルドアの上、下に対応する場合、ドアプレートが外装カバータイプ構造を採用すると、前記ドアプレートの横向サイズは(b+e)÷2−rに合致し;ドアプレートが埋め込みタイプ構造を採用すると、前記ドアプレートの横向サイズはb÷2−rに合致し、bはバッフルプレートの長さであり、eはサイドプレートの厚さであり、rは工程間隔値であることを特徴とするシステマチックボードタイプ家具。
【請求項8】
請求項7に記載のシステマチックボードタイプ家具において、前記r値は2mmより大きいし、且つ前記バッフルプレートの厚さより小さいことを特徴とするシステマチックボードタイプ家具。
【請求項9】
請求項8に記載のシステマチックボードタイプ家具において、前記r値は3mmであり、前記ドアプレートの上エッジとそれに隣接するヒンジの取り付け穴の穴中心との距離は32n+13+d−mに合致し、dは前記バッフルプレートの厚さであり、mはジョイントユニットの垂直方向の接続差値であることを特徴とするシステマチックボードタイプ家具。
【請求項10】
プレート切断工程、エッジシーリング工程及び掘削工程を含むシステマチックボードタイプ家具の構造部材の生産方法において、
掘削工程において、バッフルプレートの前取り付け穴の位置決め基準はwであり、即ち前取り付け穴の穴中心とそれに隣接するサイドプレートの前エッジとの距離はwであり;ドアプレート或いは引き出しパネルプレートが外装カバータイプ構造を採用する場合、前記サイドプレートの前列システム穴の位置決め基準はwであり、即ち前列システム穴の穴中心とそれに隣接するサイドプレートの前エッジとの距離はwであり;ドアプレート或いは引き出しパネルプレートが埋め込みタイプ構造を採用する場合、前記サイドプレートの前列システム穴の位置決め基準は、w及びサイドプレートの前エッジとバッフルプレートの前エッジとの距離の合計であり、即ち前列システム穴の穴中心とそれに隣接する前パネル端との距離は、w及びサイドプレートの前エッジとバッフルプレートの前エッジとの距離の合計であり、wは位置決め基準パラメータであることを特徴とするシステマチックボードタイプ家具の構造部材の生産方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【公表番号】特表2012−513779(P2012−513779A)
【公表日】平成24年6月21日(2012.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−542647(P2011−542647)
【出願日】平成21年12月10日(2009.12.10)
【国際出願番号】PCT/CN2009/001411
【国際公開番号】WO2010/075667
【国際公開日】平成22年7月8日(2010.7.8)
【出願人】(511134931)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成24年6月21日(2012.6.21)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年12月10日(2009.12.10)
【国際出願番号】PCT/CN2009/001411
【国際公開番号】WO2010/075667
【国際公開日】平成22年7月8日(2010.7.8)
【出願人】(511134931)
【Fターム(参考)】
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