説明

システム、情報処理装置、プログラムおよび情報処理方法

【課題】複数の処理を実行可能な情報処理装置の構成を簡素化することが可能なシステム、情報処理装置、プログラムおよび情報処理方法を提供する。
【解決手段】本発明のシステムは、複数の処理を実行可能な情報処理装置と接続されたサーバ装置により実行可能なプログラムと、情報処理装置とからなる。プログラムは、情報処理装置に対して要求された処理を識別する識別情報を、情報処理装置から受信する受信ステップと、識別情報で識別される前記処理に用いられる処理用データを生成する生成ステップと、処理用データを前記情報処理装置へ送信する送信ステップと、をサーバ装置に実行させるためのプログラムである。情報処理装置は、処理の要求を受け付ける受付部と、要求を受け付けた処理を識別する識別情報をサーバ装置へ送信する送信部と、サーバ装置から処理用データを受信する受信部と、処理用データに基づいて処理を実行する処理部と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、システム、情報処理装置、プログラムおよび情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、プリンターなどの画像形成装置と、画像形成装置と接続されたサーバ装置とからなるシステムが知られている(例えば特許文献1参照)。特許文献1に開示されたシステムでは、サーバ装置は、ジョブを受け付けると、画像形成装置で印刷可能な形式の印刷データを生成して画像形成装置へ送る。そして、画像形成装置は、サーバ装置から送られた印刷データに基づいて印刷を実行する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、特許文献1に開示された技術では、画像形成装置は、サーバ装置から印刷データしか受け取ることができない。つまり、印刷処理だけでなく他の処理(例えばFAX送信処理等)も実行可能な画像形成装置が、他の処理を実行する際に、当該他の処理に用いられるデータをサーバ装置から受け取ることは想定されていないので、当該他の処理に用いられる処理用データを生成する機能を予め画像形成装置に搭載しておく必要がある。このため、画像形成装置の構成が複雑になってしまうという問題がある。
【0004】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、複数の処理を実行可能な情報処理装置の構成を簡素化することが可能なシステム、情報処理装置、プログラムおよび情報処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明のシステムは、複数の処理を実行可能な情報処理装置と接続されたサーバ装置により実行可能なプログラムと、前記情報処理装置とからなるシステムであって、前記プログラムは、前記情報処理装置に対して要求された前記処理を識別する識別情報を、前記情報処理装置から受信する受信ステップと、前記識別情報で識別される前記処理に用いられる処理用データを生成する生成ステップと、前記処理用データを前記情報処理装置へ送信する送信ステップと、を前記サーバ装置に実行させるためのプログラムであり、前記情報処理装置は、何れかの前記処理の要求を受け付ける受付部と、前記受付部で要求を受け付けた前記処理を識別する前記識別情報を前記サーバ装置へ送信する送信部と、前記サーバ装置から前記処理用データを受信する受信部と、前記処理用データに基づいて、要求された前記処理を実行する処理部と、を備える。
【0006】
また、本発明の情報処理装置は、複数の処理を実行可能であり、サーバ装置と接続された情報処理装置であって、何れかの前記処理の要求を受け付ける受付部と、前記受付部で要求を受け付けた前記処理を識別する識別情報を、前記サーバ装置へ送信する送信部と、要求された前記処理に用いられる処理用データを前記サーバ装置から受信する受信部と、前記処理用データに基づいて、要求された前記処理を実行する処理部と、を備える。
【0007】
また、本発明のプログラムは、複数の処理を実行可能であり、サーバ装置と接続された情報処理装置により実行可能なプログラムであって、何れかの前記処理の要求を受け付ける受付ステップと、前記受付部で要求を受け付けた前記処理を識別する識別情報を前記サーバ装置へ送信する送信ステップと、要求された前記処理に用いられる処理用データを前記サーバ装置から受信する受信ステップと、前記処理用データに基づいて、要求された前記処理を実行する処理ステップと、を前記情報処理装置に実行させるためのプログラムである。
【0008】
また、本発明のプログラムは、複数の処理を実行可能な情報処理装置と接続されたサーバ装置により実行可能なプログラムであって、前記情報処理装置に対して要求された前記処理を識別する識別情報を、前記情報処理装置から受信する受信ステップと、前記識別情報で識別される前記処理に用いられる処理用データを生成する生成ステップと、前記処理用データを前記情報処理装置へ送信するステップと、を前記サーバ装置に実行させるためのプログラムである。
【0009】
また、本発明の情報処理方法は、複数の処理を実行可能な情報処理装置と、前記情報処理装置と接続されたサーバ装置とからなるシステムが実行する情報処理方法であって、前記サーバ装置が、前記情報処理装置に対して要求された前記処理を識別する識別情報を、前記情報処理装置から受信する受信ステップと、前記サーバ装置が、前記識別情報で識別される前記処理に用いられる処理用データを生成する生成ステップと、前記サーバ装置が、前記処理用データを前記情報処理装置へ送信するステップと、前記情報処理装置が、何れかの前記処理の要求を受け付ける受付ステップと、前記情報処理装置が、前記受付ステップで要求を受け付けた前記処理を識別する前記識別情報を前記サーバ装置へ送信する送信ステップと、前記情報処理装置が、前記サーバ装置から前記処理用データを受信する受信ステップと、前記情報処理装置が、前記処理用データに基づいて、要求された前記処理を実行する処理ステップと、を備える。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、複数の処理を実行可能な情報処理装置の構成を簡素化することができるという有利な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】図1は、実施形態に係る画像形成システムの構成例を示すブロック図である。
【図2】図2は、画像形成装置のハードウェア構成例を示す図である。
【図3】図3は、サーバ装置のハードウェア構成例を示す図である。
【図4】図4は、画像形成装置の機能構成例を示すブロック図である。
【図5】図5は、操作画面の一例を示す図である。
【図6】図6は、操作画面の一例を示す図である。
【図7】図7は、サーバ装置の機能構成例を示すブロック図である。
【図8】図8は、処理ごとに、画像形成装置が当該処理を実行可能な形式のファイルを識別する情報が格納されたテーブルの構成例を示す図である。
【図9】図9は、ユーザーが、対象ファイルの印刷処理の要求を入力した場合の画像形成システムの動作例を示すシーケンス図である。
【図10】図10は、ユーザーが、対象ファイルのファクス送信処理の要求を入力した場合の画像形成システムの動作例を示すシーケンス図である。
【図11】図11は、ユーザーが、対象ファイルのプレビュー処理の要求を入力した場合の画像形成システムの動作例を示すシーケンス図である。
【図12】図12は、対象フォルダーに属するファイルのうち、画像形成装置が印刷処理を実行可能なファイルの一覧を示す対象ファイルリストデータの表示要求を入力した場合の画像形成システムの動作例を示すシーケンス図である。
【図13】図13は、画像形成装置による処理動作の一例を示すフローチャートである。
【図14】図14は、サーバ装置20による処理動作の一例を示すフローチャートである。
【図15】図15は、拡張処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、添付図面を参照しながら、本発明に係るシステム、情報処理装置、プログラムおよび情報処理方法の実施の形態を詳細に説明する。図1は、本実施形態の画像形成システム1の概略構成例を示すブロック図である。図1に示すように、画像形成システム1は、FTPクライアントとして機能する画像形成装置10と、FTPサーバとして機能するサーバ装置20とを備える。なお、本実施形態では、画像形成装置10とサーバ装置20との間のデータの送受信は、FTP(File Transfer Protocol)に基づいて行われるが、これに限られるものではない。なお、図1の例では、画像形成システム1に含まれる画像形成装置10の数は1つであるが、これに限らず、画像形成システム1に含まれる画像形成装置10の数は任意であり、2以上の画像形成装置10が画像形成システム1に含まれていてもよい。同様に、画像形成システム1に含まれるサーバ装置20の数も任意であり、2つ以上のサーバ装置20が画像形成システム1に含まれていてもよい。
【0013】
画像形成装置10は、記録紙などの媒体上に画像を形成する。本実施形態では、画像形成装置10は、プリンター機能とファクシミリ機能を有する複合機で構成されるが、これに限定されるものではない。例えば、スキャナ機能やコピー機能などをさらに有する複合機を画像形成装置として採用することもできる。ここでは、画像形成装置10は、コピー機能、プリンター機能、スキャナ機能およびファクシミリ機能のうち少なくとも2以上の機能を有するものであればよい。画像形成装置10は、インターネットなどのネットワーク30を介してサーバ装置20と接続される。
【0014】
サーバ装置20は、例えばPC(Personal Computer)などのコンピュータであり、画像形成装置10の処理対象となるデータを保持している。サーバ装置20は、少なくとも1つのファイルが格納される複数のフォルダーの階層構造を利用して複数のファイルを管理している。
【0015】
図2は、画像形成装置10のハードウェア構成例を示す図である。図2に示すように、画像形成装置10は、制御部11と、主記憶部12と、補助記憶部13と、外部記憶装置I/F部14と、ネットワークI/F部15と、画像処理部16と、オペパネ表示部17と、ファクス部18と、プリンター部19とを含んで構成される。
【0016】
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)などで構成される制御装置である。制御部11は、主記憶部12や補助記憶部13などに記憶された各種プログラムを実行することにより、画像形成装置10全体を制御する。主記憶部12は、制御部11が実行するプログラムやデータを記憶するROMなどの記憶装置や、制御部11が主記憶部12に記憶されたプログラムを実行する際に、実行するプログラムやデータが展開(ロード)され、演算の間、演算データを一時保持するRAMなどの記憶装置を備えている。補助記憶部13は、OS(Operating System)などの基本ソフトウェアやクライアントアプリケーションなどのソフトウェア(プログラム)を関連データとともに記憶する装置である。
【0017】
外部記憶装置I/F部14は、USBなどのデータ伝送路を介して接続された外部記憶装置(例えば、記憶メディアドライブなど)と画像形成装置10との間でデータをやり取りするインタフェースである。
【0018】
ネットワークI/F部15は、ネットワーク30を介して接続されたサーバ装置20との間でデータの送受信を行うインタフェースである。
【0019】
画像処理部16は、画像形成装置10へ送られてきた画像データに対して画像処理を行う。例えば画像処理部16は、サーバ装置20から受信した画像データに対して、ガンマ補正や変倍処理などの任意の画像処理を行うことができる。
【0020】
オペパネ表示部17は、画像形成装置10の動作状況や状態を表示するとともに、ユーザーからの操作入力を受け付ける手段であり、例えば液晶型のタッチパネルなどで構成され得る。
【0021】
ファクス部18は、既知の技術を利用して、対象ファイルをファクス送信する。プリンター部19は、既知の技術を利用して、対象ファイルを印刷する。
【0022】
図3は、サーバ装置20のハードウェア構成例を示すブロック図である。図3に示すように、サーバ装置20は、制御部21と、主記憶部22と、補助記憶部23と、外部記憶装置I/F部24と、ネットワークI/F部25と、入力部26と、表示部27とを含んで構成される。
【0023】
制御部21は、CPU(Central Processing Unit)などで構成される制御装置である。制御部21は、主記憶部22や補助記憶部23などに記憶された各種プログラムを実行することにより、サーバ装置20全体を制御する。主記憶部22は、制御部21が実行するプログラムやデータを記憶するROMなどの記憶装置や、制御部21が主記憶部22に記憶されたプログラムを実行する際に、実行するプログラムやデータが展開(ロード)され、演算の間、演算データを一時保持するRAMなどの記憶装置を備えている。補助記憶部23は、OS(Operating System)などの基本ソフトウェアやFTP拡張アプリケーションなどのソフトウェアを関連データとともに記憶する装置である。
【0024】
外部記憶装置I/F部24は、USBなどのデータ伝送路を介して接続された外部記憶装置(例えば、記憶メディアドライブなど)とサーバ装置20との間でデータをやり取りするインタフェースである。画像形成装置10の処理対象となるデータは、上述の何れかの記憶装置に格納される。
【0025】
ネットワークI/F部25は、ネットワーク30を介して接続された画像形成装置10との間でデータの送受信を行うインタフェースである。
【0026】
入力部26は、ユーザーが各種の操作入力を行うための手段である。入力部26は、例えばキーやマウスなどの操作デバイスで構成され得る。表示部27は、各種情報を表示する手段である。表示部27は、例えば液晶型の表示パネルで構成され得る。
【0027】
図4は、画像形成装置10が有する機能を示す機能ブロック図である。図4に示すように、画像形成装置10は、操作受付部101と、印刷データ取得部102と、印刷指示部103と、ファクス送信データ取得部104と、ファクス送信指示部105と、プレビューデータ取得部106と、対象ファイルリストデータ取得部107と、データ表示部108とを有する。この例では、印刷データ取得部102、印刷指示部103、ファクス送信データ取得部104、ファクス送信指示部105、プレビューデータ取得部106、および、対象ファイルリストデータ取得部107の各々の機能は、制御部11がクライアントアプリケーションを実行することにより実現される。また、操作受付部101およびデータ表示部108は、制御部11が所定のプログラムを実行することにより実現される。なお、これに限らず、これらの機能のうちの少なくとも一部を個別の回路(ハードウェア)で実現することもできる。
【0028】
この例では、画像形成装置10は、対象ファイルの印刷を行う印刷処理、対象ファイルのファクス送信を行うファクス送信処理、対象ファイルをプレビューするプレビュー処理、および、サーバ装置20に格納されたファイルのうち、ユーザーによって指定された処理(本実施形態では印刷処理またはファクス送信処理)の対象となり得るデータの一覧を示す対象ファイルリストデータを表示するリスト表示処理を実行可能である。オペパネ表示部17には、図5に示すような操作画面が表示され、ユーザーは、キーボードやマウスなどの入力デバイスの操作、あるいは、画面のタッチ操作などにより、何れかの処理の実行要求を入力することができる。
【0029】
例えばユーザーが、対象ファイルの印刷要求を入力する場合を想定する。この場合、まずユーザーは、操作画面上に表示された「ユーザー名」および「パスワード」の各々の項目に、対応する情報を入力する。そして、操作画面上に表示された「印刷」および「ファクス」の欄のうち、「印刷」の欄にチェックを入力することで、「印刷」を選択する。また、ユーザーは、サーバ装置20内での対象ファイル(印刷処理の対象となるファイル)の所在を示す特定情報を入力する。ここでは、ユーザーは、操作画面上に表示された「フォルダー」および「ファイル」の各々の項目に、対応する情報を入力する。そして、操作画面上に表示された「実行」のアイコンを選択する。以上の操作により、対象ファイルの印刷要求が入力される。ユーザーが、対象ファイルのファクス送信処理の要求を入力する場合も同様に考えることができる。
【0030】
また、例えばユーザーが、特定のフォルダーに属するファイルのうち、画像形成装置10が印刷処理を実行可能なファイルの一覧を示す対象ファイルリストデータの表示要求を入力する場合を想定する。この場合、まずユーザーは、操作画面上に表示された「ユーザー名」および「パスワード」の各々の項目に、対応する情報を入力する。そして、操作画面上に表示された「印刷」および「ファクス」の欄のうち、「印刷」の欄にチェックを入力する。以下では、対象ファイルリストデータの生成対象となる特定のフォルダーを「対象フォルダー」と呼ぶ。次に、ユーザーは、サーバ装置20内での対象フォルダーの所在を示す情報を入力する。ここでは、ユーザーは、操作画面上に表示された「フォルダー」の項目に、対応する情報を入力する。そして、操作画面上に表示された「リスト」のアイコンを選択する。以上の操作により、対象フォルダーに属するファイルのうち、画像形成装置10が印刷処理を実行可能なファイルの一覧を示す対象ファイルリストデータの表示要求が入力される。なお、対象フォルダーに属するファイルのうち、画像形成装置10がファクス送信処理を実行可能なファイルの一覧を示す対象ファイルリストデータの表示要求を入力する場合は、ユーザーは、操作画面上に表示された「印刷」および「ファクス」の欄のうち、「ファクス」の欄にチェックを入力する点のみが、上記の場合と異なる。
【0031】
上記のようにして、対象ファイルリストデータの表示要求を入力すると、リスト表示処理が行われることにより、オペパネ表示部17には、対象ファイルリストデータが表示される(図6参照)。この状態で、ユーザーが、表示された対象ファイルリストデータに含まれる何れかのファイルを選択し、画面に表示される「プレビュー」のアイコンを選択すると、その選択したファイル(つまりは、プレビュー処理の対象となる対象ファイル)のプレビュー処理の要求が入力される。そして、その後、対象ファイルのプレビュー処理が実行されることにより、対象ファイルのプレビューデータ(画像データ)がオペパネ表示部17に表示される(図6参照)。
【0032】
再び図4に戻って説明を続ける。操作受付部101は、各種の入力を受け付ける。印刷データ取得部102は、対象ファイルの印刷処理の要求を操作受付部101で受け付けた場合、サーバ装置20から印刷データを取得する。本実施形態では、印刷データ取得部102は、要求された印刷処理を識別可能な識別情報と、サーバ装置20内の対象ファイルの所在を示す特定情報とを含むFTPコマンドをサーバ装置20へ送信する。そして、印刷データ取得部102は、送信したFTPコマンドに対する応答として、対象ファイルを、画像形成装置10が印刷処理を実行可能な形式のデータに変換した印刷データをサーバ装置20から受信する。印刷データ取得部102は、取得した印刷データを印刷指示部103に渡す。印刷指示部103は、印刷データ取得部102から受け取った印刷データに基づいた印刷を実行するように、プリンター部19を制御する。
【0033】
ファクス送信データ取得部104は、対象ファイルのファクス送信処理の要求を操作受付部101で受け付けた場合、サーバ装置20からファクス送信データを取得する。本実施形態では、ファクス送信データ取得部104は、要求されたファクス送信処理を識別可能な識別情報と、サーバ装置20内の対象ファイルの所在を示す特定情報とを含むFTPコマンドをサーバ装置20へ送信する。そして、ファクス送信データ取得部104は、送信したFTPコマンドに対する応答として、対象ファイルを、画像形成装置10がファクス送信処理を実行可能な形式のデータに変換したファクス送信データをサーバ装置20から受信する。ファクス送信データ取得部104は、取得したファクス送信データをファクス送信指示部105へ渡す。ファクス送信指示部105は、ファクス送信データ取得部104から受け取ったファクス送信データをファクス送信するように、ファクス部18を制御する。
【0034】
プレビューデータ取得部106は、対象ファイルのプレビュー処理の要求を操作受付部101で受け付けた場合、サーバ装置20からプレビューデータを取得する。本実施形態では、プレビューデータ取得部106は、要求されたプレビュー処理を識別可能な識別情報と、サーバ装置20内の対象ファイルの所在を示す特定情報とを含むFTPコマンドをサーバ装置20へ送信する。そして、プレビューデータ取得部106は、送信したFTPコマンドに対する応答として、対象ファイルを、画像形成装置10がプレビュー処理を実行可能な形式のデータに変換したプレビューデータをサーバ装置20から受信する。プレビューデータ取得部106は、取得したプレビューデータをデータ表示部108へ渡す。データ表示部108は、取得したプレビューデータを表示するように、オペパネ表示部17を制御する。
【0035】
対象ファイルリストデータ取得部107は、対象フォルダーに属するファイルのうち、画像形成装置10が、ユーザーから指定された処理(この例では印刷処理またはファクス送信処理)を実行可能なファイルの一覧を示す対象ファイルリストデータの表示要求を操作受付部101で受け付けた場合、サーバ装置20から対象ファイルリストデータを取得する。本実施形態では、対象ファイルリストデータ取得部107は、要求されたリスト表示処理を識別可能な識別情報と、サーバ装置20内の対象フォルダーの所在を示す情報とを含むFTPコマンドをサーバ装置20へ送信する。そして、対象ファイルリストデータ取得部107は、送信したFTPコマンドに対する応答として、対象フォルダーに属するファイルのうち、印刷処理およびファクス送信処理のうち指定された方の処理対象となり得るファイルの一覧を示す対象ファイルリストデータをサーバ装置20から受信する。対象ファイルリストデータ取得部107は、取得した対象ファイルリストデータをデータ表示部108へ渡す。データ表示部108は、取得した対象ファイルリストデータを表示するように、不図示のオペパネ表示部17を制御する。
【0036】
本実施形態では、各データ取得部(印刷データ取得部102、ファクス送信データ取得部104、プレビューデータ取得部106、対象ファイルリストデータ取得部107)は、操作受付部101で要求を受け付けた処理を識別する識別情報をサーバ装置20へ送信する送信部としての機能と、操作受付部101で要求を受け付けた処理に用いられる処理用データをサーバ装置20から受信する受信部としての機能とを有する。
【0037】
図7は、サーバ装置20が有する機能を示す機能ブロック図である。図7に示すように、サーバ装置20は、拡張パラメータ解析部201と、印刷データ生成部202と、ファクス送信データ生成部203と、プレビューデータ生成部204と、対象ファイルリストデータ生成部205と、データ送信部206と、プリンタドライバ207とを備える。この例では、拡張パラメータ解析部201、印刷データ生成部202、ファクス送信データ生成部203、プレビューデータ生成部204、対象ファイルリストデータ生成部205、および、データ送信部206の各々の機能は、制御部21が拡張FTPサーバーアプリケーションを実行することにより実現される。また、プリンタドライバ207は、制御部21が所定のプログラムを実行することにより実現される。なお、これに限らず、これらの機能のうちの少なくとも一部を個別の回路(ハードウェア)で実現することもできる。
【0038】
拡張パラメータ解析部201は、画像形成装置10の各データ取得部(印刷データ取得部102、ファクス送信データ取得部104、プレビューデータ取得部106、対象ファイルリストデータ取得部107)から送られてきたFTPコマンドを解析する。そして、拡張パラメータ解析部201は、その解析結果に基づき、各データ生成部(印刷データ生成部202、ファクス送信データ生成部203、プレビューデータ生成部204、対象ファイルリストデータ生成部205)に対して、要求された処理に用いられる処理用データの生成を指示する。
【0039】
印刷データ生成部202は、拡張パラメータ解析部201からの指示を受けて、プリンタドライバ207に設定されている情報(例えば印刷条件等)を用いて、印刷データを生成する。印刷データ生成部202は、生成した印刷データをデータ送信部206へ渡す。そして、データ送信部206は、印刷データ生成部202から受け取った印刷データを、印刷データ取得部102へ送信する。
【0040】
ファクス送信データ生成部203は、拡張パラメータ解析部201からの指示を受けて、プリンタドライバ207に設定されている情報を用いて、ファクス送信データを生成する。ファクス送信データ生成部203は、生成したファクス送信データをデータ送信部206へ渡す。そして、データ送信部206は、ファクス送信データ生成部203から受け取ったファクス送信データを、ファクス送信データ取得部104へ送信する。
【0041】
プレビューデータ生成部204は、拡張パラメータ解析部201からの指示を受けて、プリンタドライバ207に設定されている情報を用いて、プレビューデータを生成する。プレビューデータ生成部204は、生成したプレビューデータをデータ送信部206へ渡す。そして、データ送信部206は、プレビューデータ生成部204から受け取ったプレビューデータを、プレビューデータ取得部106へ送信する。
【0042】
対象ファイルリストデータ生成部205は、拡張パラメータ解析部201からの指示を受けて、対象フォルダーに属するファイルのうち、画像形成装置10が、ユーザーから指定された処理を実行可能なファイルの一覧を示す対象ファイルリストデータを生成する。本実施形態において、サーバ装置20は、図8に示すように、処理ごとに、画像形成装置10が当該処理を実行可能な形式のファイルを識別する情報(図8の例ではファイル拡張子)が格納されたテーブルを保持している。なお、テーブルの格納場所は任意であり、サーバ装置20内の記憶装置に記憶されてもよいし、画像形成装置10や他の外部装置に記憶されてもよい。
【0043】
図8のテーブルを参照しながら、一例を挙げて説明すると、サーバ装置20に格納されたファイルのうち、ファイル拡張子「.tif」で識別されるファイルは、画像形成装置10が、印刷処理、ファクス送信処理およびプレビュー処理を実行可能なファイルであるとみなすことができる。対象ファイルリストデータ生成部205は、図8のテーブルを参照しながら、対象フォルダーに属するファイルのうち、画像形成装置10が、ユーザーによって指定された処理を実行可能なファイルを特定する。そして、対象ファイルリストデータ生成部205は、その特定したデータの一覧を示す対象ファイルリストデータを、画像形成装置10が表示可能なデータ形式で生成する。
【0044】
対象ファイルリストデータ生成部205は、生成した対象ファイルリストデータをデータ送信部206へ渡す。そして、データ送信部206は、対象ファイルリストデータ生成部205から受け取った対象ファイルリストデータを、対象ファイルリストデータ取得部107へ送信する。
【0045】
本実施形態では、各データ生成部(印刷データ生成部202、ファクス送信データ生成部203、プレビューデータ生成部204、対象ファイルリストデータ生成部205)で生成されるデータの形式は、予めサーバ装置20のアプリケーションにて設定されているが、これに限らず、各データ生成部で生成されるデータの形式の設定方法は任意である。
【0046】
次に、図9を参照しながら、ユーザーが、対象ファイルの印刷処理の要求を入力した場合の画像形成システム1の動作例を説明する。図9は、この場合の画像形成システム1の動作例を示すシーケンス図である。まず、ユーザーは、対象ファイルの印刷要求を入力する(ステップS1)。具体的には、前述したように、ユーザーは、オペパネ表示部17の操作画面(図5参照)上に表示された「ユーザー名」および「パスワード」の各々の項目に、対応する情報を入力する。そして、操作画面上に表示された「印刷」および「ファクス」の欄のうち、「印刷」の欄にチェックを入力して「印刷」を選択する。また、ユーザーは、サーバ装置20内での対象ファイル(印刷処理の対象となるファイル)の所在を示す特定情報を入力する。そして、ユーザーは、操作画面上に表示された「実行」のアイコンを選択する。本実施形態では、以上の操作により、対象ファイルの印刷処理の要求が入力されるが、対象ファイルの印刷処理の要求の入力方法はこれに限定されるものではない。
【0047】
対象ファイルの印刷要求を操作受付部101で受け付けた場合、まず画像形成装置10は、入力されたユーザー名およびパスワードをサーバ装置20へ送信する(ステップS2)。入力されたユーザー名およびパスワードをサーバ装置20へ送信する機能は、画像形成装置10に搭載されたアプリケーションにより実現される。画像形成装置10から送信されたユーザー名およびパスワードを受け取ったサーバ装置20は、その受け取ったユーザー名およびパスワードが、予め設定されたユーザー名およびパスワードと一致するか否かを判断する認証処理を行う(ステップS3)。この認証処理は、サーバ装置20に搭載されたアプリケーションにより実現される。認証処理の結果、入力されたユーザー名およびパスワードが、予め設定されたユーザー名およびパスワードと一致していたと判断された場合、サーバ装置20は、当該ユーザーは認証されたこと(「認証OK」であること)を画像形成装置10へ通知する(ステップS4)。一方、認証処理の結果、入力されたユーザー名およびパスワードが、予め設定されたユーザー名およびパスワードと一致していないと判断された場合、処理は中止される。
【0048】
ユーザーが認証されたことを通知された場合、画像形成装置10の印刷データ取得部102は、要求された印刷処理を識別可能な識別情報と、サーバ装置20内の対象ファイルの所在を示す特定情報とを含むFTPコマンドをサーバ装置20へ送信する(ステップS5)。本実施形態では、この場合のFTPコマンドは、ファイルの転送を要求するコマンド情報(この例では「RETR」)と、サーバ装置20内における対象ファイルへの道筋を記述したパスと、印刷を示す拡張パラメータとが接続されて構成される。この例では、印刷を示す拡張パラメータは、「/print」という文字列の後に、対象ファイルの種類を識別するファイル拡張子が接続される。図9の例では、対象ファイルのファイル拡張子は「.pdf」なので、パスに後続する拡張パラメータは、「/print.pdf」で表される。
【0049】
サーバ装置20の拡張パラメータ解析部201は、画像形成装置10(印刷データ取得部102)からのFTPコマンドを受信した場合、後述の解析処理を実行する(ステップS6)。次に、拡張パラメータ解析部201は、解析処理の解析結果に基づいて、後述の拡張処理を実行する(ステップS7)。これにより、サーバ装置20に格納されていた対象ファイルは、画像形成装置10が印刷可能な形式のデータ(印刷データ)に変換される。データ送信部206は、サーバ装置20(印刷データ取得部102)からのFTPコマンドに対する応答として、拡張処理により得られた印刷データを印刷データ取得部102へ送信する(ステップS8)。印刷データを受信した印刷データ取得部102は、その受信した印刷データを印刷指示部103へ渡す。そして、印刷指示部103は、印刷データ取得部102から受け取った印刷データに基づく印刷を実行するようにプリンター部19を制御する(ステップS9)。
【0050】
次に、図10を参照しながら、ユーザーが、対象ファイルのファクス送信処理の要求を入力した場合の画像形成システム1の動作例を説明する。図10は、ユーザーが、対象ファイルのファクス送信処理の要求を入力した場合の画像形成システム1の動作例を示すシーケンス図である。まず、ユーザーは、対象ファイルのファクス送信処理の要求を入力する(ステップS10)。操作画面上に表示された「印刷」および「ファクス」の欄のうち、「ファクス」の欄にチェックを入力する点のみが、対象ファイルの印刷要求を入力する場合と相違するが、その他は同様である。ステップS11〜ステップS13の内容は、図9のステップS2〜ステップS4の内容と同じであるので、詳細な説明は省略する。
【0051】
ステップS13の後、ユーザーが認証されたことを通知された場合、画像形成装置10のファクス送信データ取得部104は、要求されたファクス送信処理を識別可能な識別情報と、サーバ装置20内の対象ファイルの所在を示す特定情報とを含むFTPコマンドをサーバ装置20へ送信する(ステップS14)。この場合のFTPコマンドは、RETRと、サーバ装置20内における対象ファイルへの道筋を記述したパスと、ファクス送信を示す拡張パラメータとが接続されて構成される。この例では、ファクス送信を示す拡張パラメータは、「/fax」という文字列の後に、対象ファイルのファイル拡張子が接続される。図10の例では、対象ファイルのファイル拡張子は「.tif」なので、パスに後続する拡張パラメータは、「/fax.tif」で表される。
【0052】
サーバ装置20の拡張パラメータ解析部201は、画像形成装置10(ファクス送信データ取得部104)からのFTPコマンドを受信した場合、後述の解析処理を実行する(ステップS15)。次に、拡張パラメータ解析部201は、解析処理の解析結果に基づいて、後述の拡張処理を実行する(ステップS16)。これにより、サーバ装置20に格納されていた対象ファイルは、画像形成装置10がファクス送信可能な形式のデータ(ファクス送信データ)に変換される。データ送信部206は、サーバ装置20(ファクス送信データ取得部104)からのFTPコマンドに対する応答として、拡張処理により得られたファクス送信データをファクス送信データ取得部104へ送信する(ステップS17)。ファクス送信データを受信したファクス送信データ取得部104は、その受信したファクス送信データをファクス送信指示部105へ渡す。そして、ファクス送信指示部105は、ファクス送信データ取得部104から受け取ったファクス送信データに基づくファクス送信処理を実行するようにファクス部18を制御する(ステップS18)。
【0053】
次に、図11を参照しながら、ユーザーが、対象ファイルのプレビュー処理の要求を入力した場合の画像形成システム1の動作例を説明する。図11は、ユーザーが、対象ファイルのプレビュー処理の要求を入力した場合の画像形成システム1の動作例を示すシーケンス図である。まず、ユーザーは、対象ファイルのプレビュー処理の要求を入力する(ステップS20)。前述したように、本実施形態では、ユーザーは、操作画面上に表示された対象ファイルリストデータの中から、プレビュー処理を実行させたいファイルを選択することで、対象ファイルのプレビュー処理の要求を入力するが、これに限らず、対象ファイルのプレビュー処理の要求の入力方法は任意である。ステップS21〜ステップS23の内容は、図9のステップS2〜ステップS4の内容と同じであるので、詳細な説明は省略する。
【0054】
ステップS23の後、ユーザーが認証されたことを通知された場合、画像形成装置10のプレビューデータ取得部106は、要求されたプレビュー処理を識別可能な識別情報と、サーバ装置20内の対象ファイルの所在を示す特定情報とを含むFTPコマンドをサーバ装置20へ送信する(ステップS24)。この場合のFTPコマンドは、RETRと、サーバ装置20内における対象ファイルへの道筋を記述したパスと、プレビューを示す拡張パラメータとが接続されて構成される。この例では、プレビューを示す拡張パラメータは、「/preview」という文字列の後に、対象ファイルのファイル拡張子が接続される。図11の例では、対象ファイルのファイル拡張子は「.jpg」なので、パスに後続する拡張パラメータは、「/preview.jpg」で表される。
【0055】
サーバ装置20の拡張パラメータ解析部201は、画像形成装置10(プレビューデータ取得部106)からのFTPコマンドを受信した場合、後述の解析処理を実行する(ステップS25)。次に、拡張パラメータ解析部201は、解析処理の解析結果に基づいて、後述の拡張処理を実行する(ステップS26)。これにより、サーバ装置20に格納されていた対象ファイルは、画像形成装置10がプレビュー可能な形式のデータ(プレビューデータ)に変換される。データ送信部206は、サーバ装置20(プレビューデータ取得部106)からのFTPコマンドに対する応答として、拡張処理により得られたプレビューデータをプレビューデータ取得部106へ送信する(ステップS27)。プレビューデータを受信したプレビューデータ取得部106は、その受信したプレビューデータをデータ表示部108へ渡す。データ表示部108は、取得したプレビューデータを表示するように、不図示のオペパネ表示部17を制御する(ステップS28)。
【0056】
次に、図12を参照しながら、ユーザーが、対象フォルダーに属するファイルのうち、画像形成装置10が印刷処理を実行可能なファイルの一覧を示す対象ファイルリストデータの表示要求を入力した場合の画像形成システム1の動作例を説明する。図12は、対象フォルダーに属するファイルのうち、画像形成装置10が印刷処理を実行可能なファイルの一覧を示す対象ファイルリストデータの表示要求を入力した場合の画像形成システム1の動作例を示すシーケンス図である。まず、ユーザーは、対象フォルダーに属するファイルのうち、画像形成装置10が印刷処理を実行可能なファイルの一覧を示す対象ファイルリストデータの表示要求を入力する(ステップS30)。前述したように、本実施形態では、ユーザーは、オペパネ表示部17の操作画面(図5参照)上に表示された「ユーザー名」および「パスワード」の各々の項目に、対応する情報を入力する。そして、操作画面上に表示された「印刷」および「ファクス」の欄のうち、「印刷」の欄にチェックを入力する。次に、ユーザーは、操作画面上に表示された「フォルダー」の項目に、対応する情報を入力する。そして、操作画面上に表示された「リスト」のアイコンを選択する。以上の操作により、対象フォルダーに属するファイルのうち、画像形成装置10が印刷処理を実行可能なファイルの一覧を示す対象ファイルリストデータの表示要求が入力される。ステップS31〜ステップS33の内容は、図9のステップS2〜ステップS4の内容と同じであるので、詳細な説明は省略する。
【0057】
ステップS33の後、ユーザーが認証されたことを通知された場合、画像形成装置10の対象ファイルリストデータ取得部107は、要求されたリスト表示処理を識別可能な識別情報と、サーバ装置20内の対象フォルダーの所在を示す情報とを含むFTPコマンドをサーバ装置20へ送信する(ステップS34)。この場合のFTPコマンドは、データリストの転送を要求するコマンド情報(この例では「NLST」)と、サーバ装置20内における対象フォルダーへの道筋を記述したパスと、リスト表示処理において想定される画像形成装置10の処理(ユーザーによって指定された処理)が印刷処理であることを示す拡張パラメータとが接続されて構成される。この例では、リスト表示処理において想定される画像形成装置10の処理が印刷処理であることを示す拡張パラメータは、「/print」という文字列で表される。
【0058】
サーバ装置20の拡張パラメータ解析部201は、画像形成装置10(対象ファイルリストデータ取得部107)からのFTPコマンドを受信した場合、後述の解析処理を実行する(ステップS35)。次に、拡張パラメータ解析部201は、解析処理の解析結果に基づいて、後述の拡張処理を実行する(ステップS36)。これにより、対象フォルダーに属するファイルのうち、画像形成装置10が印刷処理を実行可能なファイルの一覧を示す対象ファイルリストデータが、画像形成装置10で表示可能な形式で生成される。データ送信部206は、サーバ装置20(対象ファイルリストデータ取得部107)からのFTPコマンドに対する応答として、拡張処理により得られた対象ファイルリストデータを対象ファイルリストデータ取得部107へ送信する(ステップS37)。対象ファイルリストデータを受信した対象ファイルリストデータ取得部107は、その受信した対象ファイルリストデータをデータ表示部108へ渡す。データ表示部108は、取得した対象ファイルリストデータを表示するように、不図示のオペパネ表示部17を制御する(ステップS38)。
【0059】
ユーザーが、対象フォルダーに属するファイルのうち、画像形成装置10がファクス送信処理を実行可能なファイルの一覧を示す対象ファイルリストデータの表示要求を入力した場合の画像形成システム1の動作例もほぼ同様である。この場合、対象ファイルリストデータの表示要求を入力する際に、ユーザーは、操作画面上に表示された「ファクス」の欄にチェックを入力する。また、ユーザーが認証されたことを通知された場合、画像形成装置10の対象ファイルリストデータ取得部107は、NLSTと、サーバ装置20内における対象フォルダーへの道筋を記述したパスと、リスト表示処理において想定される画像形成装置10の処理がファクス送信処理であることを示す拡張パラメータとが接続されて構成される。この例では、リスト表示処理において想定される画像形成装置10の処理がファクス送信処理であることを示す拡張パラメータは、「/fax」という文字列で表される。
【0060】
なお、本実施形態では、上述のコマンド情報および拡張パラメータが、操作受付部101で要求を受け付けた処理を識別可能な識別情報であると捉えることができるが、これに限られるものではない。例えば所定のフラグや文字列を、操作受付部101で要求を受け付けた処理を識別可能な識別情報として設定することもできる。要するに、識別情報は、操作受付部101で要求を受け付けた処理を識別可能な情報であればよく、その構成は任意である。
【0061】
図13は、画像形成装置10による処理動作の一例を示すフローチャートである。図13に示すように、印刷処理、ファクス送信処理、プレビュー処理およびリスト表示処理のうちの何れかの処理の要求を操作受付部101で受け付けた場合(ステップS101の結果:YES)、各データ取得部(印刷データ取得部102、ファクス送信データ取得部104、プレビューデータ取得部106、対象ファイルリストデータ取得部107)は、サーバ装置20に対してFTPコマンドを送信する(ステップS102)。そして、各データ取得部が、FTPコマンドに対する応答として、操作受付部101で要求を受け付けた処理に用いられる処理用データを受信した場合(ステップS103の結果:YES)、その処理用データに基づいて、要求された処理が実行される(ステップS104)。
【0062】
例えば、対象ファイルの印刷処理の要求を受け付けた場合の処理用データは印刷データであり、印刷指示部103(処理部)は、印刷データに基づいて、要求された印刷処理を実行する。また、対象ファイルのファクス送信処理の要求を受け付けた場合の処理用データはファクス送信データであり、ファクス送信指示部105(処理部)は、ファクス送信データに基づいて、要求されたファクス送信処理を実行する。また、対象ファイルのプレビュー処理の要求を受け付けた場合の処理用データはプレビューデータであり、データ表示部108(処理部)は、プレビューデータに基づいて、要求されたプレビュー処理を実行する。さらに、リスト表示処理の要求を受け付けた場合の処理用データは対象ファイルリストデータであり、データ表示部108(処理部)は、対象ファイルリストデータに基づいて、要求されたリスト表示処理を実行する。
【0063】
図14は、サーバ装置20による処理動作の一例を示すフローチャートである。図14に示すように、画像形成装置10からのFTPコマンドを受信した場合(ステップS110)、拡張パラメータ解析部201は、受信したFTPコマンドに含まれるコマンド情報が「RETR」あるいは「NLST」であるか否かを判断する(ステップS112)。受信したFTPコマンドに含まれるコマンド情報が「RETR」あるいは「NLST」であると判断された場合(ステップS112の結果:YES)、処理はステップS112へ移行する。一方、受信した受信したFTPコマンドに含まれるコマンド情報が「RETR」あるいは「NLST」ではないと判断された場合、処理はステップS118に移行して通常のFTP処理が実行される。
【0064】
ステップS112において、拡張パラメータ解析部201は、コマンド情報(RETRあるいはNLST)に後続する情報が、サーバ装置20内の特定のデータを指定可能な情報であるか否かを判断する。例えば、「/server/Aフォルダー/Bファイル.doc」というパスで特定される対象ファイル(ファイル拡張子は「.pdf」とする)の印刷処理の要求を操作受付部101で受け付けた場合を想定する。この場合、画像形成装置10から送信されるFTPコマンドのうちRETRに後続する情報は、対象ファイルのパス「/server/Aフォルダー/Bファイル.doc」の末尾に、拡張パラメータ「/print.pdf」が接続された「/server/Aフォルダー/Bファイル.doc/print.pdf」となる。RETRに後続する情報「/server/Aフォルダー/Bファイル.doc/print.pdf」が、サーバ装置20内の特定のデータ(ファイル若しくはフォルダ)を指定可能な情報であると判断された場合、処理はステップS118に移行して通常のFTP処理が行われる。一方、RETRに後続する情報「/server/Aフォルダー/Bファイル.doc/print.pdf」が、サーバ装置20内の特定のデータ(ファイル若しくはフォルダ)を指定可能な情報ではないと判断された場合、処理はステップS113に移行する。
【0065】
ステップS113において、拡張パラメータ解析部201は、受信したFTPコマンドのうちコマンド情報に後続する情報の末尾が、予め設定された拡張パラメータを示すものであるか否かを判断する。コマンド情報に後続する情報の末尾が拡張パラメータではないと判断された場合、処理はステップS117に移行して、受信したFTPコマンドを処理することができないことを示すエラーが通知される。一方、コマンド情報に後続する情報の末尾が拡張パラメータであると判断された場合であって、当該コマンド情報が「RETR」を示す場合、処理はステップS114に移行する。また、コマンド情報に後続する情報の末尾が拡張パラメータであると判断された場合であって、当該コマンド情報が「NLST」を示す場合、処理はステップS116に移行する。
【0066】
ステップS114において、拡張パラメータ解析部201は、末尾の拡張パラメータよりも1階層上のパスと同一のファイルパスが存在するか否かを判断する。より具体的には、拡張パラメータ解析部201は、FTPコマンドのうちRETRに後続する情報から末尾の拡張パラメータを除いた部分が、サーバ装置20内における特定ファイルへの道筋を記述したファイルパスであるか否かを判断する。上記の例では、拡張パラメータ解析部201は、RETRに後続する情報「/server/Aフォルダー/Bファイル.doc/print.pdf」から拡張パラメータ「/print.pdf」を除いた部分「/server/Aフォルダー/Bファイル.doc」が、サーバ装置20内における特定ファイルへの道筋を記述したファイルパスであるか否かを判断する。拡張パラメータよりも1階層上のパスと同一のファイルパスが存在すると判断された場合(ステップS114の結果:YES)、処理はステップS115に移行する。拡張パラメータよりも1階層上のパスと同一のファイルパスが存在しないと判断された場合(ステップS114の結果:NO)、処理はステップS117に移行してエラー通知がされる。
【0067】
また、ステップS116において、拡張パラメータ解析部201は、末尾の拡張パラメータよりも1階層上のパスと同一のフォルダパスが存在するか否かを判断する。より具体的には、拡張パラメータ解析部201は、FTPコマンドのうちNLSTに後続する情報から末尾の拡張パラメータを除いた部分が、サーバ装置20内における特定フォルダーへの道筋を記述したフォルダパスであるか否かを判断する。上記の例では、拡張パラメータ解析部201は、NLSTに後続する情報「/server/Aフォルダー/print」から拡張パラメータ「/print」を除いた部分「/server/Aフォルダー」が、サーバ装置20内における特定フォルダーへの道筋を記述したフォルダパスであるか否かを判断する。拡張パラメータよりも1階層上のパスと同一のフォルダパスが存在すると判断された場合(ステップS116の結果:YES)、処理はステップS115に移行する。拡張パラメータよりも1階層上のパスと同一のフォルダパスが存在しないと判断された場合(ステップS116の結果:NO)、処理はステップS117に移行してエラー通知がされる。
【0068】
ステップS115においては、拡張処理が実行される。図15は、サーバ装置20が実行する拡張処理の一例を示すフローチャートである。拡張パラメータ解析部201で受信したFTPコマンドに含まれるコマンド情報がRETRの場合(ステップS120の結果:YES)、処理はステップS121に移行する。ステップS121において、拡張パラメータ解析部201は、FTPコマンドの末尾の拡張パラメータを解析する。そして、その解析結果に基づき、各データ生成部(ここでは、印刷データ生成部202、ファクス送信データ生成部203およびプレビューデータ生成部204)に対して、操作受付部101で要求を受け付けた処理に用いられる処理用データの生成を指示する(ステップS122)。例えば拡張パラメータ解析部201による解析の結果、拡張パラメータが「/print.pdf」である場合、拡張パラメータ解析部201は、印刷データ生成部202に対して、拡張パラメータよりも1階層上のファイルパスで特定される対象ファイルを、画像形成装置10が印刷処理を実行可能な形式のデータに変換することを指示する。つまり、拡張パラメータ解析部201は、印刷データ生成部202に対して、対象ファイルの印刷データを生成することを指示する。
【0069】
次に、データ送信部206は、ステップS122で生成されたデータをクライアント(この例では画像形成装置10)へ送信する(ステップS123)。そして、各データ生成部は、生成したデータを削除する(ステップS124)。
【0070】
一方、拡張パラメータ解析部201で受信したFTPコマンドに含まれるコマンド情報がRETRではない場合(ステップS120の結果:NO)、FTPコマンドに含まれるコマンド情報はNLSTであると判断されて処理はステップS125に移行する。ステップS125において、拡張パラメータ解析部201は、FTPコマンドの末尾の拡張パラメータを解析する。そして、その解析結果に基づき、対象ファイルリストデータ生成部205に対して、対象ファイルリストデータの生成を指示する(ステップS126)。例えば拡張パラメータ解析部201による解析の結果、拡張パラメータが、リスト表示処理において想定される画像形成装置10の処理が印刷処理であることを示す「/print」である場合、拡張パラメータ解析部201は、対象ファイルリストデータ生成部205に対して、拡張パラメータよりも1階層上のフォルダパスで特定される対象ファルダに属するファイルのうち、画像形成装置10が印刷処理を実行可能なファイルの一覧を示す対象ファイルリストデータの生成を指示する。
【0071】
次に、データ送信部206は、ステップS126で生成された対象ファイルリストデータをクライアント(この例では画像形成装置10)へ送信する(ステップS127)。以上が、拡張処理の内容である。また、本実施形態では、図14のステップS110〜ステップS114、ステップS116、ステップS117、図15のステップS121、ステップS125は、拡張パラメータ解析部201が実行する解析処理であると捉えることができる。
【0072】
以上に説明したように、本実施形態では、複数の処理を実行可能な画像形成装置10に対して、何れかの処理の要求が入力された場合、画像形成装置10は、要求された処理を識別可能な識別情報を含むFTPコマンドをサーバ装置20へ送信する。そして、サーバ装置20は、FTPコマンドに含まれる識別情報に基づいて、要求された処理に用いられる処理用データ(例えば印刷データ、ファクス送信データ、プレビューデータ、対象ファイルリストデータなど)を生成して画像形成装置10へ転送する。したがって、画像形成装置10は、要求された処理に用いられる処理用データを生成する機能を有することなく、複数の処理を実行することできる。すなわち、本実施形態によれば、複数の処理を実行可能な画像形成装置10の構成を簡素化しつつ、その特性を発揮させることができる。
【0073】
なお、上述した実施形態の画像形成装置10またはサーバ装置20で実行される各種プログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)、USB(Universal Serial Bus)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよいし、インターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。
【0074】
(変形例)
以上、本発明に係る実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。以下に変形例を記載する。以下の変形例は任意に組み合わせることが可能である。
【0075】
(1)変形例1
例えば画像形成装置10で実行可能な各処理の要求を入力する方法は任意である。例えば対象ファイルの印刷要求を入力する場合、ユーザーは、まずサーバ装置20に格納されたファイルのうち、画像形成装置10で印刷処理を実行可能なファイルの一覧を示す対象ファイルリストの表示要求を入力してリスト表示処理を実行させた後に、表示された対象ファイルリストに含まれる何れかのファイルを選択して、その選択したファイルの印刷の要求を入力することもできる。対象ファイルのファクス送信要求を入力する場合も同様の入力方法を採用することができる。
【0076】
(2)変形例2
また、上述の実施形態では、特定のフォルダーに属するファイルのうち、画像形成装置10が、指定された処理を実行可能なファイルの一覧を示す対象ファイルリストデータの表示要求を入力する場合が例示されているが、例えばフォルダーの指定を行わずに、サーバ装置20に保持されたファイルのうち、指定された処理を実行可能なファイルの一覧を示す対象ファイルリストデータの表示要求を入力することもできる。例えば、サーバ装置20に保持されたファイルのうち、画像形成装置10が印刷処理を実行可能なファイルの一覧を示す対象ファイルリストデータの表示要求を入力する場合を想定する。
【0077】
この場合、まずユーザーは、操作画面上に表示された「ユーザー名」および「パスワード」の各々の項目に、対応する情報を入力する。そして、操作画面上に表示された「印刷」および「ファクス」の欄のうち、「印刷」の欄にチェックを入力する。この場合、ユーザーは、サーバ装置20内での対象フォルダーの所在を示す情報を入力する必要が無く、操作画面上に表示された「リスト」のアイコンを選択する。以上の操作により、サーバ装置20に保持されたファイルのうち、画像形成装置10が印刷処理を実行可能なファイルの一覧を示す対象ファイルリストデータの表示要求が入力される。この場合、サーバ装置20へ送信されるFTPコマンドには、サーバ装置20内における特定フォルダーへの道筋を記述したパスは含まれない。拡張パラメータ解析部201は、受信したFTPコマンドの末尾の拡張パラメータが、リスト表示処理において想定される画像形成装置10の処理が印刷処理であることを示す「/print」であることを解析すると、印刷データ生成部202に対して、サーバ装置20に格納された全てのファイルのうち、画像形成装置10が印刷処理を実行可能なファイルの一覧を示す対象ファイルリストデータの生成を指示する。
【0078】
(3)変形例3
上述の実施形態では、サーバ装置20と接続される情報処理装置の例として画像形成装置を挙げて説明したが、これに限られるものではない。要するに、サーバ装置20と接続される情報処理装置としては、複数の処理を実行可能であって、何れかの処理の要求を受け付ける受付部と、受付部で要求を受け付けた処理を識別する識別情報を、サーバ装置20へ送信する送信部と、要求された処理に用いられる処理用データをサーバ装置20から受信する受信部と、処理用データに基づいて、要求された処理を実行する処理部と、を備える情報処理装置を採用することができ、その種類は任意である。
【符号の説明】
【0079】
1 画像形成システム
10 画像形成装置
11 制御部
12 主記憶部
13 補助記憶部
14 外部記憶装置I/F部
15 ネットワークI/F部
16 画像処理部
17 オペパネ表示部
18 ファクス部
19 プリンター部
20 サーバ装置
21 制御部
22 主記憶部
23 補助記憶部
24 外部記憶装置I/F部
25 ネットワークI/F部
26 入力部
27 表示部
30 ネットワーク
101 操作受付部
102 印刷データ取得部
103 印刷指示部
104 ファクス送信データ取得部
105 ファクス送信指示部
106 プレビューデータ取得部
107 対象ファイルリストデータ取得部
108 データ表示部
201 拡張パラメータ解析部
202 印刷データ生成部
203 ファクス送信データ生成部
204 プレビューデータ生成部
205 対象ファイルリストデータ生成部
206 データ送信部
207 プリンタドライバ
【先行技術文献】
【特許文献】
【0080】
【特許文献1】特開2008−217718号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の処理を実行可能な情報処理装置と接続されたサーバ装置により実行可能なプログラムと、前記情報処理装置とからなるシステムであって、
前記プログラムは、
前記情報処理装置に対して要求された前記処理を識別する識別情報を、前記情報処理装置から受信する受信ステップと、
前記識別情報で識別される前記処理に用いられる処理用データを生成する生成ステップと、
前記処理用データを前記情報処理装置へ送信する送信ステップと、を前記サーバ装置に実行させるためのプログラムであり、
前記情報処理装置は、
何れかの前記処理の要求を受け付ける受付部と、
前記受付部で要求を受け付けた前記処理を識別する前記識別情報を前記サーバ装置へ送信する送信部と、
前記サーバ装置から前記処理用データを受信する受信部と、
前記処理用データに基づいて、要求された前記処理を実行する処理部と、を備える、
システム。
【請求項2】
前記送信部は、要求された前記処理を識別する前記識別情報と、前記サーバ装置に格納されたデータのうち、要求された前記処理の対象となるデータを特定する特定情報とを前記情報処理装置へ送信し、
前記受信ステップは、前記識別情報と前記特定情報とを受信し、
前記生成ステップは、前記特定情報で特定されたデータを、前記情報処理装置が、前記識別情報で識別される前記処理を実行可能な形式のデータに変換して前記処理用データを生成する、
請求項1のシステム。
【請求項3】
前記処理には、印刷処理が含まれ、
要求された前記処理が前記印刷処理である場合、前記生成ステップは、前記特定情報で特定されたデータを、前記情報処理装置が前記印刷処理を実行可能な形式のデータに変換することで前記処理用データを生成する、
請求項2のシステム。
【請求項4】
前記受信ステップで受信した前記識別情報と前記特定情報とからなる情報が、前記サーバ装置に格納された特定のデータを指定可能な情報である場合は、前記生成ステップは、前記処理用データの生成は行わない、
請求項2のシステム。
【請求項5】
前記処理には、前記サーバ装置に格納されたデータのうち、指定された前記処理の対象となり得るデータの一覧を示すデータリストを表示するデータリスト表示処理が含まれ、
前記受付部で要求を受け付けた前記処理が前記データリスト表示処理の場合、前記送信部は、前記データリスト表示処理を識別する前記識別情報を前記サーバ装置へ送信し、
前記データリスト表示処理を識別する前記識別情報を前記受信ステップで受信した場合、前記生成ステップは、前記データリストを前記処理用データとして生成する、
請求項1のシステム。
【請求項6】
前記受信部で前記データリストを受信した場合、前記処理部は、前記データリストを表示する、
請求項5のシステム。
【請求項7】
前記情報処理装置は、媒体上に画像を形成する画像形成装置である、
請求項1のシステム。
【請求項8】
複数の処理を実行可能であり、サーバ装置と接続された情報処理装置であって、
何れかの前記処理の要求を受け付ける受付部と、
前記受付部で要求を受け付けた前記処理を識別する識別情報を、前記サーバ装置へ送信する送信部と、
要求された前記処理に用いられる処理用データを前記サーバ装置から受信する受信部と、
前記処理用データに基づいて、要求された前記処理を実行する処理部と、を備える、
情報処理装置。
【請求項9】
複数の処理を実行可能であり、サーバ装置と接続された情報処理装置により実行可能なプログラムであって、
何れかの前記処理の要求を受け付ける受付ステップと、
前記受付部で要求を受け付けた前記処理を識別する識別情報を前記サーバ装置へ送信する送信ステップと、
要求された前記処理に用いられる処理用データを前記サーバ装置から受信する受信ステップと、
前記処理用データに基づいて、要求された前記処理を実行する処理ステップと、を前記情報処理装置に実行させるためのプログラム。
【請求項10】
複数の処理を実行可能な情報処理装置と接続されたサーバ装置により実行可能なプログラムであって、
前記情報処理装置に対して要求された前記処理を識別する識別情報を、前記情報処理装置から受信する受信ステップと、
前記識別情報で識別される前記処理に用いられる処理用データを生成する生成ステップと、
前記処理用データを前記情報処理装置へ送信するステップと、を前記サーバ装置に実行させるためのプログラム。
【請求項11】
複数の処理を実行可能な情報処理装置と、前記情報処理装置と接続されたサーバ装置とからなるシステムが実行する情報処理方法であって、
前記サーバ装置が、前記情報処理装置に対して要求された前記処理を識別する識別情報を、前記情報処理装置から受信する受信ステップと、
前記サーバ装置が、前記識別情報で識別される前記処理に用いられる処理用データを生成する生成ステップと、
前記サーバ装置が、前記処理用データを前記情報処理装置へ送信するステップと、
前記情報処理装置が、何れかの前記処理の要求を受け付ける受付ステップと、
前記情報処理装置が、前記受付ステップで要求を受け付けた前記処理を識別する前記識別情報を前記サーバ装置へ送信する送信ステップと、
前記情報処理装置が、前記サーバ装置から前記処理用データを受信する受信ステップと、
前記情報処理装置が、前記処理用データに基づいて、要求された前記処理を実行する処理ステップと、を備える、
情報処理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2013−89010(P2013−89010A)
【公開日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−228702(P2011−228702)
【出願日】平成23年10月18日(2011.10.18)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】