説明

シャワー装置

【課題】吐水方向を自在に調整して肩の任意の位置を狙って吐水することでマッサージ効果とリラックス効果を同時に得ことができ、また使用しない際は収納できるシャワー装置の提供を目的とする。
【解決手段】マッサージノズル11の吐水方向を自在に調整保持できる方向調整手段11cを設け、かつ使用しない際には邪魔にならないように凹陥部10a内に収納できる収納手段を設け、着座姿勢でシャワー浴ができる着座手段22で構成することにより、着座姿勢で身体の任意の部位にマッサージ吐水を当てることで、リラックス効果の高いシャワー装置を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は着座姿勢で使用するシャワー装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種のシャワー装置は座った状態で、マッサージ吐水構造をもつノズルを壁面に固定し、両肩を狙いながら吐水し、肩マッサージを行う方法で利用していた。
【0003】
図7は特許文献1に記載された従来の強弱感のあるマッサージ吐水を行う構造を有したシャワー装置を示すものである。図に示すように床1に臨む壁面2に座面3を設置し、この座面3の上方壁面部4にマッサージ吐水ヘッド5を固定し、マッサージ吐水ヘッド5のマッサージ吐水発生ノズル6より、使用者の両肩部分に向け湯を吐水する構成となっている。
【特許文献1】実開平3−011760号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前記従来の構成では、吐水方向を自在に調整して固定できる調整手段がなく、肩の任意の位置(例えばツボ等)や首、背中を狙って吐水させることができないという課題を有しており、また常にマッサージノズルが壁面から現れており、使用しない際はノズルがむき出しとなり見栄えが良くなく邪魔になるという課題を有していた。
【0005】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、マッサージ吐水方向を自在に調整保持でき、かつ収納させることで邪魔にならないマッサージノズルと、使用者が体を預けることのできる着座手段とで構成されたシャワー装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記従来の課題を解決するために、本発明のシャワー装置はマッサージノズルの吐水方向を自在に調整保持できる方向調整手段を設け、かつ使用しない際には邪魔にならないように凹陥部内に収納できる収納手段を設け、着座姿勢でシャワー浴ができる着座手段で構成することにより、着座しながら全身の力を抜いたリラックスした状態で、身体の任意の部位にマッサージ吐水を当てることができる。
【発明の効果】
【0007】
本発明のシャワー装置は、着座した姿勢で肩の任意の位置を狙いながら吐水を行うことで、より肩のコリをほぐすマッサージ効果と、着座による全身の力を抜くことのできるリラックス効果と、温水浴による温浴効果とを同時に得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
第1の発明は、所定の間隔を開けた左右の略同一高さに凹陥部を有するノズルユニットと、方向調整手段を有するマッサージノズルと、ノズルユニトの下方に設置した着座手段とを備え、マッサージノズルは凹陥部内に設置し、方向調整手段で調整することによりマッサージノズル全体が凹陥部内に収納可能な構成とすることにより、着座して全身の力を抜いたリラックスした状態で、身体の任意の部位を狙って方向を調整しながら強弱間のある吐水を当ててやることができる。これによりコリをほぐすマッサージ効果とリラックス効果と温浴効果とを同時に得ることができる。またマッサージノズルの方向調整手段により凹陥部内に収納することで、ノズルユニットから突出しない状態にすることができるので、見栄えが良く、また身体に触れにくく邪魔にならないという効果がある。
【0009】
第2の発明は、特に、第1の発明のマッサージノズルを左右に複数個づつ配設することによって、身体の複数箇所に対して同時に強弱間のある吐水を当ててやることができるため、より快適なマッサージ効果と温浴効果とを得ることができる。
【0010】
第3の発明は、特に、第1と第2の発明のマッサージノズルを少なくとも着座姿勢の使用者の肩部上方の左右位置に配設し、使用者の両肩へ向けて吐水することにより、マッサージ作用を一番期待されている両肩のツボ部位もしくは首や背中に狙いを定め、強弱間のある吐水を当ててやることができるため、より効果的なマッサージ効果と両肩から流れ落ちる湯水が身体を温めることができる効果的な温浴効果とを同時に得ることができる。
【0011】
第4の発明は、特に、第1〜3のいずれか1つの発明において、使用者の身体を包み込むように噴霧する複数のノズルを配設したノズルアームを、略上下方向に回動および保持自在にノズルユニットの上部に設置することにより、ノズルアームを引き出し、使用者の近傍から身体を包み込むシャワー吐水を行うことと、強弱間のあるマッサージ吐水とを同時使用、もしくは切換えて使用することができるため、より入浴感覚に近い温浴効果とマッサージ効果とを同時に得ることができる。
【0012】
第5の発明は、特に、第1〜4のいずれか1つの発明のマッサージノズルの構造が、中央部に流入孔を有するノズルベースと、所定の経路長を備えた複数の噴出孔を有するノズル本体と、略円周上に配設した複数の旋回孔で旋回流を発生する旋回板と、遮蔽面と開放面とを有する回転羽根を備え、前記回転羽根はノズル本体と旋回板で形成する旋回室に回転自在に設置し、前記噴出孔は回転羽根の回転中心に対して対向した2箇所に設置した噴出部に複数個づつ噴出孔を配設し、噴出部を交互に切り換えて湯水を噴出することにより断続的に噴出することを特徴とすることにより、低水圧であってもノズル孔より断続間のある吐水を提供することができるため、より強弱間の強いマッサージ効果を得ることができる。
【0013】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0014】
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態におけるシャワー装置を浴室に設置した状態の斜視図を示すものであり、図2はマッサージノズルの使用状態を示す要部斜視図を示し、図3はマッサージノズルの収納状態を示す要部斜視図を示し、図4はマッサージノズルおよびノズルアームを収納した状態を示す斜視図を示すものであり、図5はマッサージノズルの斜視図を示すものであり、図6はマッサージノズルの構造を示す断面図である。
【0015】
図に示すように、本発明のシャワー装置は浴室7の洗い場8に対応する壁面9に設置してある。浴室7の壁面9に固定した本発明のシャワー装置は、両側部には樹脂材料を略直方形状に成型したノズルユニット10が配置してあり、左右のノズルユニット10の前面上部には、凹陥部10aが一体で形成してあり、凹陥部10aの内部に使用者の主に肩に向かって衝撃的な水流を噴出するマッサージノズル11がそれぞれ設置してあり、マッサージノズル11は基台11aとノズル本体11bが方向調整手段11cを介して吐水方向を調整可能な構成となっている。
【0016】
図2はマッサージノズル11の使用状態を示したものであり、ノズル本体は着座姿勢の入浴者の肩部の方向を向いており、図3は収納状態を示すもので、この状態においてはマッサージノズル11全体がノズルユニット10の表面より没した状態となっている。
【0017】
ノズルユニット10の前面下部に設けた凹陥部10bには使用者の主に腰部に向かって微細水流を噴出する腰シャワーノズル14がそれぞれ設置してあり、腰シャワーノズル14は小形のノズルであるため使用状態においても凹陥部10bの内部に収まっている。
【0018】
左右のノズルユニット10の外側部には、上端部を支点として略上下方向に回動自在で、かつ任意の角度で保持が可能なように略直方体形状のノズルアーム13がそれぞれ設置してある。左右のノズルアーム13は連結バー(図示せず)で連結することにより、一方のノズルアーム13を回動すれば他方も同様に回動する構成となっている。
【0019】
また図4に示すようにノズルアーム13をノズルユニット10の側方に収納した状態では、ノズルアーム13をノズルユニット10の前面はほぼ同一面となっており、上下端もほぼ同一の位置をないている。図4に示す状態の場合マッサージノズル11は図3に示す収納状態になっている。
【0020】
ノズルアーム13の裏面には微細水流を使用者の身体を包み込むように噴出する複数のアームシャワーノズル15と、ミスト状の水流を使用者の身体全体を包み込むように噴出するミストノズル16がノズルアーム13のほぼ全長にわたり所定の間隔で交互に配設してある。
【0021】
マッサージノズル11とアームシャワーノズル15とミストノズル16は種類毎にノズルユニット10とノズルアーム13の内部に配設した配管(図示せず)により互いに連通する構成となっている。また、アームシャワーノズル15とミストノズル16は個々に水流の噴出方向を変更できる調整手段17を備えている。
【0022】
図4に示すように左右のノズルユニット10の間に位置する開放面18の上部には鏡19が設置してあり、鏡19の下端部には下方に向かって開放した洗い場吐水口20が設置してある。
【0023】
開放面18の前面には左右のノズルユニット10の上下端部に枢支し、左右に開閉自在な背もたれカバー21が設置してある。背もたれカバー21は図2に示すように、シャワー浴を行うときは開放面18を閉じることにより、鏡19のほぼ全面と洗い場吐水口20を隠蔽することができ、この状態ではノズルユニット10の前面と背もたれカバー21の前面がほぼ同一面となるように構成してある。
【0024】
また、図4に示すように通常の入浴作業の状態においては、背もたれカバー21を外方に開放することにより、マッサージノズル11は調整機能16により壁面へ収納され、ノズルユニット10とノズルアーム13の前面を隠蔽し、鏡19と洗い場吐水口20が露出する。背もたれカバー21の幅寸法はノズルユニット10とノズルアーム13の全幅に略等しい寸法となっており、ノズルユニット10とノズルアーム13の前面のほぼ全体を隠蔽できる構成となっている。
【0025】
開放面18の下方にはノズルユニット10の下端とほぼ等しい高さの着座手段22が設置してある。着座手段22の上面22aはほぼフラットな形状をなし、シャワー浴で使用する場合は使用者が着座し、通常の入浴作業の時は図4に示すように洗面器23等の入浴用品を載置するカウンター機能として使用できる。
【0026】
シャワー装置の側方の壁面9にはハンドシャワー24が着脱自在に掛止してあり、シャワーホース24aは着座手段22に設けた所定のシャワー接続口25に接続してある。
【0027】
着座手段22の一方の側面にはマッサージノズル11とアームシャワーノズル15とミストノズル16と洗い場吐水口20とハンドシャワー24に供給する湯水の止水と流量を制御する流量制御手段26が設置してあり、ハンドル26aの操作で流量を制御することができる。また、着座手段22の他方の側面には湯水の温度を制御する温度制御手段27が設置してあり、ハンドル27aを操作することにより温度を設定することができる。
【0028】
また、温度制御手段27の後方には湯水の供給先を選択する切換制御手段28が設置してあり、ハンドル28aの操作で5カ所の供給先であるマッサージノズル11とアームシャワーノズル15とミストノズル16と洗い場吐水口20とハンドシャワー24のうちの1カ所を選択して切換ができる。
【0029】
流量制御手段26と温度制御手段27と切換制御手段28は着座手段22の内部で配管(図示せず)により連通しており、切換制御手段28はマッサージノズル11とアームシャワーノズル15とミストノズル16と洗い場吐水口20とハンドシャワー24と個別の配管により連通している。
【0030】
図5はマッサージノズル11のノズル本体11bの外観斜視図を示し、図6はノズル本体11bの断面図を示すものである。
【0031】
ノズル本体11bは中央部に流入孔29aを有するノズルベース29に本体部30が組みつけられており、その中で構成された空間に旋回板31、回転羽根32が組み込まれた構成である。本体部30には旋回室33があり、旋回室底面34には環状で構成された凸部35がある。旋回室底面34には凸部35の近傍に噴出部36があり、噴出部36は略180度対をなすかたちで2個所存在している。噴出部36は多数の噴出孔37で構成されている。旋回板31には略30〜60度方向に斜めに貫通した旋回孔38が円周方向に多数構成されている。また水の流れをスムーズに拡散させる円錐部39および回転羽根32の回転を支える軸40が構成されている。また旋回板自身が旋回流により自転することを防止するための出っ張り部(図示せず)が構成されている。回転羽根32は多数の羽根41があり、羽根の端面は略180度遮蔽された遮蔽面42および略180度開放された開放面43で構成されている。回転羽根32の中心は回転を支える軸40を通す軸穴44が貫通されている。
【0032】
以上のように構成されたシャワー装置について、以下その動作、作用を説明する。
【0033】
まず、図1に示すようにノズルアーム13を回動して使用者の体格にあわせた位置に保持し、使用者が着座手段22に着座する。このとき鏡19の前面は背もたれカバー21で隠蔽しているため、使用者の背中が直接鏡19に接触することがなく快適に着座することができる、着座した状態で切換制御手段28を「座シャワー」の位置に設定し、温度制御手段27を所定の温度に設定し、流量制御手段26を開放すると、ノズルユニット10とノズルアーム13のアームシャワーノズル15から微細な水流が噴出する。ノズルユニット10から噴出した微細水流は使用者の腰部を中心に背面に向かって噴出し、ノズルアーム13から噴出した微細水流は使用者の肩から脚まで身体全体を包み込むように噴出する。
【0034】
上記のように使用者の全身を包み込むように微細水流を浴びることにより、使用者はバスタブ入浴と同様の温熱効果を得ることができ、しかも、バスタブ入浴時に加わる静水圧負荷を受けないため、使用者への肉体的な負荷が軽減される。
【0035】
切換制御手段28を「ミスト」の位置に切り換えると、ノズルアーム13のミストノズル16からより微細なミスト状の水流が使用者の全身を包み込むように噴出する。水流をより微細なミスト状にすることにより、体感温度は低くなるため上記の「座シャワー」の位置での使用の場合より温度制御手段27の設定温度を高くすることができ、より高温でのシャワー浴が可能となり、発汗作用を促進することができる。
【0036】
また、切換制御手段28を「マッサージ」の位置に切り換えると、ノズルユニット10のマッサージノズル11から強弱のある衝撃的な水流が使用者の主に肩に向かって噴出し、入浴者はマッサージ効果を得ることができる。
【0037】
着座姿勢のまま、洗髪や洗顔を行う場合は、切換制御手段28を「ハンドシャワー」の位置に切り換えることにより、ハンドシャワー24より湯水が噴出するので、ハンドシャワー24を壁面9より外して洗髪や洗顔に使用することができる。
【0038】
図4に示すように、ノズルアーム13を収納し背もたれカバー21を開放した状態では、着座手段22は洗面器23や入浴用品を載置するカウンターとして使用することができる。この状態では、切換制御手段28を「ハンドシャワー」の位置にすることにより、上記同様にハンドシャワー24を使用することができる。また、切換制御手段28を「洗い場吐水口」の位置にすることにより、洗い場吐水口20から湯水を吐水することができるので、洗面器23に湯水を貯めて行う洗顔やタオルの洗浄など通常の入浴作業を効率的に行うことができる。
【0039】
以上のように、本実施の形態においてはノズルアームを上方に回動し所定位置に保持し、着座手段に着座し制御手段を操作することにより、ノズルユニットのノズルとノズルアームのノズルとハンドシャワーから噴出する湯水により、4種類のシャワー浴を行うことができる。また、ノズルアームを収納した状態では、ハンドシャワーを使用した洗浄作業と、着座手段に洗面器を載置し洗い場吐水口から湯水を吐水することにより洗顔や身体の洗浄を行なうことができる。
【0040】
次に、マッサージノズル11の動作および作用について詳細を説明する。図6に示すようにノズルベース29の流入口29aより湯水が流れ込み、旋回板31の円錐部39にて全面にスムーズに拡散される。拡散された湯水は略30〜60度方向に斜めに貫通した旋回孔38を通過することにより、回転方向の旋回力をもった流れとなりながら旋回室33に流入する。
【0041】
旋回室33には旋回板31の軸40に枢軸された回転羽根32があり羽根41に湯水が当たることにより、回転羽根41は旋回室底面34の凸部35に押し付けられながら回転する。
【0042】
凸部35により旋回室底面34への接触面積が限定されるため、回転羽根32が押し付けられることによる摩擦力は最小となり、スムーズに回転する。回転羽根32は略180度遮蔽と開放された遮蔽面42と開放面43があり、噴出部36への流路を回転しながら遮蔽と開放を切り換えることで断続的に湯水が噴出孔37へ流入し、ノズル先端より断続的に噴出する。
【0043】
ここで凸部の高さを0.5mm以下にすることにより、回転羽根32と旋回室底面34との間の隙間から湯水が浸入し、ダイレクトに噴出孔37へ湯水が流入することを防ぐことが出来る。かりに凸部の高さが0.5mmよりも大きい場合は遮蔽面42が噴出孔37を遮蔽している状態であっても、ダイレクトに噴出孔37へ湯水が流入し続ける。
【0044】
噴出孔37へ流入した湯水には旋回方向の力が残っているが、噴出孔37の経路長が噴出孔直径の3倍以上の長さとなっているため、湯水の吐水方向が均一に整い、飛び散りの少ない吐水となる。なお経路長が噴出孔直径の5倍よりも大きくなると、噴出孔での経路長による圧力損失が大きくなるので、勢いの良い吐水が実現しにくい。
【0045】
ここで従来は3箇所であった噴出部が略180度対に2箇所存在することにより、1つの噴出部から吐水される湯水の流量が増えるために、身体にマッサージ吐水を当てた際、より強弱感を強く感じることが出来る。また従来3箇所では回転しながら噴出する吐水形状であったのが、2箇所にすることにより交互にノズルから噴出する吐水形状になるため、使用者に回転方向を感じさせない新たな吐水形状を提供することができ斬新感がある。
【0046】
このように着座姿勢でマッサージノズルより断続感のある吐水を両肩に受けることにより、よりリラックスした姿勢でマッサージ効果と温浴効果とを同時に得ることができる。
【0047】
なお、本実施の形態においてはマッサージノズルが上方の左右2箇所から肩位置を狙う構成であったが、この位置に限定されることなく、例えば下方の左右2箇所より腰位置を狙う計4箇所のマッサージノズル構成であっても良い。
【0048】
なお、本実施の形態においては壁面側にマッサージノズルが固定される構成であったが、ノズルアームに複数個のマッサージノズルを固定する構成であっても良い。この場合、全身に断続感のある吐水を当てることができるため、全身マッサージ効果と温浴効果とを同時に得ることができる。
【産業上の利用可能性】
【0049】
以上のように、本発明にかかるシャワー装置は、両手フリーの着座姿勢で身体に断続吐水を当てることができるため、リラックスした状態でマッサージ効果と温浴効果とを同時に得ることが可能となるので、介護装置などの用途にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明の実施の形態1におけるシャワー装置の着座使用状態の斜視図
【図2】本発明の実施の形態1におけるノズルユニットの要部斜視図
【図3】本発明の実施の形態1におけるノズルユニットの要部斜視図
【図4】本発明の実施の形態1におけるシャワー装置の通常使用状態の斜視図
【図5】本発明の実施の形態1におけるマッサージノズルの要部斜視図
【図6】本発明の実施の形態1におけるマッサージノズルの要部断面図
【図7】従来のシャワー装置の断面図
【符号の説明】
【0051】
10 ノズルユニット
10a 凹陥部
11 マッサージノズル
11c 方向調整手段
13 ノズルアーム
15 アームシャワーノズル(ノズル)
16 ミストノズル(ノズル)
29 ノズルベース
29a 流入孔
30 本体部
31 旋回板
32 回転羽根
33 旋回室
36 噴出部
37 噴出孔
38 旋回孔
42 遮蔽面
43 開放面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の間隔を開けた左右の略同一高さに凹陥部を有するノズルユニットと、方向調整手段を有するマッサージノズルと、ノズルユニトの下方に設置した着座手段とを備え、マッサージノズルは凹陥部内に設置し、方向調整手段で調整することによりマッサージノズル全体が凹陥部内に収納可能な構成のシャワー装置。
【請求項2】
マッサージノズルを左右に複数個づつ配設した請求項1に記載のシャワー装置。
【請求項3】
マッサージノズルは少なくとも着座姿勢の使用者の肩部上方の左右位置に配設し、使用者の両肩へ向けて吐水することを特徴とする請求項1または2に記載のシャワー装置。
【請求項4】
使用者の身体を包み込むように噴霧する複数のノズルを配設したノズルアームを、略上下方向に回動および保持自在にノズルユニットの上部に設置したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のシャワー装置。
【請求項5】
マッサージノズルの構造が、中央部に流入孔を有するノズルベースと、所定の経路長を備えた複数の噴出孔を有する本体部と、略円周上に配設した複数の旋回孔で旋回流を発生する旋回板と、遮蔽面と開放面とを有する回転羽根を備え、前記回転羽根は本体部と旋回板で形成する旋回室に回転自在に設置し、前記噴出孔は回転羽根の回転中心に対して対向した2箇所に設置した噴出部に複数個づつ噴出孔を配設し、噴出部を交互に切り換えて湯水を噴出することにより断続的に噴出することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のシャワー装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−271628(P2006−271628A)
【公開日】平成18年10月12日(2006.10.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−94239(P2005−94239)
【出願日】平成17年3月29日(2005.3.29)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】