説明

シャーシ及びシャーシの取付構造

【課題】 コストの高騰を来たすことなく部品の損傷や磨耗を防止し部品を円滑に着脱可能とする。
【解決手段】 金属材料により板状に形成されたベース部と、被取付孔が形成された弾性変形可能な被取付部を有する部品の被取付部が係合されると共にベース部に連続された係合部とを備え、係合部は、ベース部に連続されベース部に対してベース部の一方の面側に折り曲げられて形成された基部と、基部に連続され基部に対して基部のベース部に対する折曲方向と反対方向に折り曲げられて形成された折曲部とを有し、基部の一端がベース部に連続され基部の他端が折曲部に連続され、折曲部の一端が基部に連続され折曲部の他端が先端とされ、折曲部の他端が折曲部の一端よりベース部側に位置され、基部におけるベース部の一方の面に連続する面に被取付孔の開口縁が係合されることにより部品が取り付けられるようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本技術はシャーシ及びシャーシの取付構造についての技術分野に関する。詳しくは、ベース部に対して折り曲げられた基部と基部に対して折り曲げられた折曲部とを有する係合部の基部に部品の被取付部が取り付けられるようにして、コストの高騰を来たすことなく部品の損傷や磨耗を防止し部品を円滑に着脱可能とする技術分野に関する。
【背景技術】
【0002】
各種の電子機器、例えば、ディスクレコーダー等の記録再生装置やチューナー等の送受信機器には、回路基板や所要の各部が配置され金属材料によって形成されたシャーシを備え、シャーシに外筐としてのパネルやノイズを遮断するためのカバー等の部品が取り付けられたものがある。
【0003】
このような電子機器のシャーシには、弾性変形可能な被取付部を有する部品を取り付けるための係合部が設けられ、被取付部が係合部に係合されて部品が取り付けられるようにされたものがある(例えば、特許文献1の図9、図14及び図16参照)。
【0004】
特許文献1に記載されたシャーシ(ハウジング)の取付構造においては、係合部における係止孔の開口縁に、打ち抜きや切起こし等のプレス加工により被取付部に設けられた係止片の先端縁が係合されてシャーシに部品が取り付けられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2003−204185号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、プレス加工による成形においては、加工により設けられた部分の外周縁に突起物である所謂バリが生じることがある。
【0007】
ところが、特許文献1に記載されたシャーシの取付構造にあっては、バリが生じている可能性のある係止片の先端縁が係止孔の開口縁に係合されるため、シャーシに部品を取り付けるときに係止片の先端縁に生じたバリによってシャーシに損傷や磨耗が生じるおそれがある。また、メンテナンス時等においては部品をシャーシから取り外す必要が生じる場合があるが、係止片の先端縁に生じたバリのシャーシへの食い込みにより部品を取り外すことが困難になるおそれや部品を取り外すときにシャーシに損傷や磨耗が生じるおそれがある。
【0008】
一方、上記したシャーシの取付構造とは逆に、シャーシの係合部に係止片が設けられ部品の被取付部に係止孔が形成され、係止孔の開口縁に係止片の先端縁が係合されてシャーシに部品が取り付けられる場合もある。
【0009】
この場合にも、係止片の先端縁に生じたバリによって上記と同様の問題が生じる。即ち、シャーシに部品を取り付けるときに係止片の先端縁に生じたバリによって部品に損傷や磨耗が生じるおそれがある。また、係止片の先端縁に生じたバリの部品への食い込みにより部品を取り外すことが困難になるおそれや部品を取り外すときに部品に損傷や磨耗が生じるおそれがある。
【0010】
特に、各種の電子機器においては、シャーシが金属材料によって形成され、パネルやカバー等の部品が樹脂材料によって形成される場合も多く、このような場合には部品の取外しが一層困難になり、部品の損傷や磨耗が生じ易くなってしまう。
【0011】
そこで、本技術シャーシ及びシャーシの取付構造は、上記した問題点を克服し、コストの高騰を来たすことなく部品の損傷や磨耗を防止し部品を円滑に着脱可能とすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
シャーシは、上記した課題を解決するために、金属材料により板状に形成されたベース部と、被取付孔が形成された弾性変形可能な被取付部を有する部品の前記被取付部が係合されると共に前記ベース部に連続された係合部とを備え、前記係合部は、前記ベース部に連続され前記ベース部に対して前記ベース部の一方の面側に折り曲げられて形成された基部と、前記基部に連続され前記基部に対して前記基部の前記ベース部に対する折曲方向と反対方向に折り曲げられて形成された折曲部とを有し、前記基部の一端が前記ベース部に連続され前記基部の他端が前記折曲部に連続され、前記折曲部の一端が前記基部に連続され前記折曲部の他端が先端とされ、前記折曲部の他端が前記折曲部の一端より前記ベース部側に位置され、前記基部における前記ベース部の前記一方の面に連続する面に前記被取付孔の開口縁が係合されることにより前記部品が取り付けられるようにしたものである。
【0013】
従って、シャーシにあっては、係合部のうち先端縁を有しない部分である基部に被取付孔の開口縁が係合されることにより部品が取り付けられる。
【0014】
上記したシャーシにおいては、前記基部に前記被取付部が面接触されて前記部品が取り付けられるようにすることが望ましい。
【0015】
基部に被取付部が面接触されて部品が取り付けられるようにすることにより、被取付部の基部に対する接触面積が大きい。
【0016】
上記したシャーシにおいては、前記基部が前記ベース部に対して直角に折り曲げられて形成されることが望ましい。
【0017】
基部がベース部に対して直角に折り曲げられて形成されることにより、基部とベース部が直交した状態とされる。
【0018】
上記したシャーシにおいては、前記折曲部の他端面が前記ベース部の前記一方の面より前記ベース部の他方の面側に位置されることが望ましい。
【0019】
折曲部の他端面がベース部の一方の面よりベース部の他方の面側に位置されることにより、部品のシャーシに対する取付時に被取付部が折曲部の他端面に接触しない。
【0020】
上記したシャーシにおいては、前記折曲部が、前記被取付部が前記基部に係合されるときに前記被取付部の前記被取付孔を前記基部に導く案内面とされることが望ましい。
【0021】
折曲部が、被取付部が基部に係合されるときに被取付部の被取付孔を基部に導く案内面とされることにより、部品のシャーシに対する取付時に被取付部が折曲部に摺接される。
【0022】
上記したシャーシにおいては、前記係合部が前記ベース部の外縁に沿う方向に離隔して複数配置され、前記被取付部が前記係合部と同数設けられることが望ましい。
【0023】
係合部がベース部の外縁に沿う方向に離隔して複数配置され、被取付部が係合部と同数設けられることにより、係合部が被取付部にそれぞれ係合され係合箇所が複数とされる。
【0024】
上記したシャーシにおいては、前記ベース部は長手方向を有する矩形状に形成され、前記ベース部の外縁に沿う方向が前記ベース部の長手方向とされることが望ましい。
【0025】
ベース部の外縁に沿う方向が長手方向を有する矩形状に形成されたベース部の長手方向とされることにより、各係合部がベース部の長手方向において被取付部にそれぞれ係合される。
【0026】
シャーシの取付構造は、上記した課題を解決するために、板状に形成されたベース部と前記ベース部に連続された係合部とを有し金属材料により形成されたシャーシと、被取付孔が形成された弾性変形可能な被取付部を有し前記シャーシに取り付けられる部品とを備え、前記係合部は、前記ベース部に連続され前記ベース部に対して前記ベース部の一方の面側に折り曲げられて形成された基部と、前記基部に連続され前記基部に対して前記基部の前記ベース部に対する折曲方向と反対方向に折り曲げられて形成された折曲部とを有し、前記基部の一端が前記ベース部に連続され前記基部の他端が前記折曲部に連続され、前記折曲部の一端が前記基部に連続され前記折曲部の他端が先端とされ、前記折曲部の他端が前記折曲部の一端より前記ベース部側に位置され、前記基部における前記ベース部の前記一方の面に連続する面に前記被取付孔の開口縁が係合されることにより前記部品が前記シャーシに取り付けられるようにしたものである。
【0027】
従って、シャーシの取付構造にあっては、係合部のうち先端縁を有しない部分である基部に被取付孔の開口縁が係合されることにより部品が取り付けられる。
【発明の効果】
【0028】
本技術シャーシは、金属材料により板状に形成されたベース部と、被取付孔が形成された弾性変形可能な被取付部を有する部品の前記被取付部が係合されると共に前記ベース部に連続された係合部とを備え、前記係合部は、前記ベース部に連続され前記ベース部に対して前記ベース部の一方の面側に折り曲げられて形成された基部と、前記基部に連続され前記基部に対して前記基部の前記ベース部に対する折曲方向と反対方向に折り曲げられて形成された折曲部とを有し、前記基部の一端が前記ベース部に連続され前記基部の他端が前記折曲部に連続され、前記折曲部の一端が前記基部に連続され前記折曲部の他端が先端とされ、前記折曲部の他端が前記折曲部の一端より前記ベース部側に位置され、前記基部における前記ベース部の前記一方の面に連続する面に前記被取付孔の開口縁が係合されることにより前記部品が取り付けられるようにしている。
【0029】
従って、係合部のバリが生じている可能性のある先端縁に部品の被取付部が係合しないので、コストの高騰を来たすことなく部品の損傷や磨耗を防止し部品を円滑にシャーシに対して着脱することができる。
【0030】
請求項2に記載した技術にあっては、前記基部に前記被取付部が面接触されて前記部品が取り付けられるようにしている。
【0031】
従って、被取付部の基部に対する接触面積が大きいので、部品のシャーシに対する係合状態の安定化を図ることができる。
【0032】
請求項3に記載した技術にあっては、前記基部が前記ベース部に対して直角に折り曲げられて形成されている。
【0033】
従って、基部を治具等を用いることにより容易に折り曲げて形成することが可能であり、シャーシの加工精度の向上を図ることができる。
【0034】
請求項4に記載した技術にあっては、前記折曲部の他端面が前記ベース部の前記一方の面より前記ベース部の他方の面側に位置されている。
【0035】
従って、部品のシャーシに対する取付時に被取付部が折曲部の他端面に接触しないので、取付時における部品の損傷や磨耗を防止することができる。
【0036】
請求項5に記載した技術にあっては、前記折曲部が、前記被取付部が前記基部に係合されるときに前記被取付部の前記被取付孔を前記基部に導く案内面とされている。
【0037】
従って、折曲部が被取付部の被取付孔を基部に導く案内面とされているので、部品をシャーシに円滑に取り付けることができる。
【0038】
請求項6に記載した技術にあっては、前記係合部が前記ベース部の外縁に沿う方向に離隔して複数配置され、前記被取付部が前記係合部と同数設けられている。
【0039】
従って、係合箇所が複数であるので、部品のシャーシに対する係合状態を安定化することができる。
【0040】
請求項7に記載した技術にあっては、前記ベース部は長手方向を有する矩形状に形成され、前記ベース部の外縁に沿う方向が前記ベース部の長手方向とされている。
【0041】
従って、係合部がベース部の長手方向において被取付部にそれぞれ係合されるので、部品のシャーシに対する係合状態をより安定化することができる。
【0042】
本技術シャーシの取付構造は、板状に形成されたベース部と前記ベース部に連続された係合部とを有し金属材料により形成されたシャーシと、被取付孔が形成された弾性変形可能な被取付部を有し前記シャーシに取り付けられる部品とを備え、前記係合部は、前記ベース部に連続され前記ベース部に対して前記ベース部の一方の面側に折り曲げられて形成された基部と、前記基部に連続され前記基部に対して前記基部の前記ベース部に対する折曲方向と反対方向に折り曲げられて形成された折曲部とを有し、前記基部の一端が前記ベース部に連続され前記基部の他端が前記折曲部に連続され、前記折曲部の一端が前記基部に連続され前記折曲部の他端が先端とされ、前記折曲部の他端が前記折曲部の一端より前記ベース部側に位置され、前記基部における前記ベース部の前記一方の面に連続する面に前記被取付孔の開口縁が係合されることにより前記部品が前記シャーシに取り付けられるようにしている。
【0043】
従って、係合部のバリが生じている可能性のある先端縁に部品の被取付部が係合しないので、コストの高騰を来たすことなく部品の損傷や磨耗を防止し部品を円滑にシャーシに対して着脱することができる。
【発明を実施するための形態】
【0044】
以下に、本技術シャーシ及びシャーシの取付構造を実施するため最良の形態を添付図面を参照して説明する。
【0045】
以下に示した最良の形態は、本技術シャーシ及びシャーシの取付構造をディスクレコーダー等の記録再生装置のシャーシ及びシャーシの取付構造に適用したものである。
【0046】
但し、本技術の適用範囲はディスクレコーダー等の記録再生装置のシャーシ及びシャーシの取付構造に限られることはない。本技術シャーシ及びシャーシの取付構造は、例えば、チューナー等の送受信機器、アンプ等の音響機器、パーソナルコンピューター等の情報処理機器、携帯電話や携帯端末等の通信機器等の各種の電子機器のシャーシ及びこれらのシャーシの取付構造に広く適用することができる。
【0047】
[記録再生装置の構成]
記録再生装置1は、図1及び図2に示すように、シャーシ2とシャーシ2に取り付けられたフロントパネル(部品)3とシャーシ2に取り付けられた本体パネル4とによって構成された外筐5を備えている。外筐5には外筐5の内外を移動可能なトレイ6が支持され、外筐5の内部には図示しない回路基板等が配置されている。
【0048】
シャーシ2は板状の金属材料をプレス加工することによって形成され、図2及び図3に示すように、上方に開口された略箱状に形成されている。シャーシ2は、上下方向を向くベース部7と、ベース部7の前端部から上方へ突出された前面部8と、ベース部7の左右両端部からそれぞれ上方へ突出された側面部9、9と、ベース部7の後端部における左側の部分から上方へ突出された後面部10とを備えている。
【0049】
ベース部7は、左右方向の長さ(幅)が前後方向の長さ(奥行き)より長い略矩形状に形成されている。ベース部7には回路基板等を取り付けるためのネジ穴7a、7a、・・・や回路基板等から発生した熱を外部に放出する放熱孔7b、7b、・・・が形成されている。ベース部7の前端部における左右両端部及び中央部には略矩形状の形成孔7c、7c、7cがそれぞれ形成され(図3乃至図5参照)、形成孔7c、7c、7cはそれぞれ係合部11、11、11を設けるために形成された孔である。
【0050】
係合部11、11、11はそれぞれ形成孔7c、7c、7cの後側開口縁に連続して設けられている。係合部11、11、11は、図4及び図5に示すように、ベース部7に連続された基部12、12、12と基部12、12、12に連続された折曲部13、13、13とから成る。
【0051】
基部12、12、12はベース部7に対して下方へ直角に折り曲げられて平板状に形成され、前後方向を向くようにされている。
【0052】
上記したように、基部12はベース部7に対して直角に折り曲げられて形成される。従って、係合部11を治具等を用いることにより容易に折り曲げて形成することが可能であり、シャーシ2の加工精度の向上を図ることができる。
【0053】
折曲部13、13、13は基部12、12、12に対して前方へ折り曲げられて平板状に形成され、前方へ行くに従って上方に変位するように傾斜されている。折曲部13、13、13は後縁が基部12、12、12の下縁に連続されている。
【0054】
折曲部13、13、13の先端面13a、13a、13aはベース部7に形成された形成孔7c、7c、7cを介してシャーシ2の内側に位置され、下端がベース部7の下面より上方に位置されている。
【0055】
前面部8は、図2及び図3に示すように、左右方向に長い略矩形状に形成された本体部14と本体部14の上端部から前方へ突出された突出部15とから成る。本体部14にはトレイ孔14aが形成され、トレイ孔14aを介してトレイ6の外筐5に対する引出及び収納が行われる。本体部14には端子孔14bが形成され、端子孔14bに図示しない接続端子が配置される。
【0056】
突出部15の左右両端部及び中央部には、例えば、それぞれ二つずつの嵌合突部16、16、・・・が左右に並んで設けられている(図5及び図6参照)。嵌合突部16、16、・・・は左右方向を向き後方へ行くに従って上下の幅が大きくなる略三角形状に形成され、後面がフロントパネル3のシャーシ2に対する取付時にフロントパネル3が引っ掛けられる引掛面16a、16a、・・・として形成されている。
【0057】
側面部9、9の前端部には、図4及び図6に示すように、それぞれ係止爪17、17と係止突部18、18が前後に並んで設けられている。
【0058】
係止爪17、17はそれぞれ外方へ突出され後方へ行くに従って外方へ変位するように傾斜されている。係止爪17、17の先端面はフロントパネル3のシャーシ2に対する取付時にフロントパネル3を係止する係止面17a、17aとして形成されている。
【0059】
係止突部18、18は側面部9、9に対して外方へ突出され前後方向を向く平板状に形成されている。
【0060】
後面部10には、図2に示すように、配置孔10a、10a、・・・が形成され、配置孔10a、10a、・・・にはそれぞれ図示しない接続端子等が配置される。
【0061】
フロントパネル3はシャーシ2より硬度が小さい材料、例えば、プラスチック等の樹脂材料により形成されている。フロントパネル3は、図2及び図7に示すように、横長の略矩形状に形成されたパネル部19と、パネル部19の下端部から後方へ突出され左右に離隔して位置された底部20、20と、パネル部19の下端部における左右両端部及び中央部からそれぞれ後方へ突出された被取付部21、21、21と、パネル部19の上端部における左右両端寄りの位置及び中央部からそれぞれ後方へ突出された引掛部22、22、22と、パネル部19の左右両端部からそれぞれ後方へ突出された係止部23、23とから成る。
【0062】
パネル部19は左右方向の長さがシャーシ2のベース部7における左右方向の長さより稍長くされている。パネル部19にはシャーシ2のトレイ孔14aの前側に位置されるトレイ挿脱孔19aが形成され、トレイ孔14a及びトレイ挿脱孔19aを介してトレイ6の外筐5に対する引出及び収納が行われる。パネル部19にはシャーシ2の端子孔14bの前側に位置される接続孔19bが形成され、接続孔19bには端子孔14bに配置される接続端子が配置される。
【0063】
底部20、20は左右方向に長く形成され、底部20、20と被取付部21、21、21は左右方向において交互に並んで設けられている。
【0064】
被取付部21、21、21は、図5に示すように、前側の部分の厚さが後側の部分の厚さより薄くなるようにされ、前側の部分を支点として後側の部分が略上下方向へ弾性変形可能とされている。被取付部21、21、21には矩形状の被取付孔21a、21a、21aが形成されている。被取付部21、21、21の先端面は後方へ行くに従って下方へ変位する傾斜面21b、21b、21bとして形成されている。
【0065】
なお、上記には、フロントパネル3がプラスチック等の樹脂材料により形成されている例を示したが、フロントパネル3は被取付部21、21、21が弾性変形可能であればシャーシ2に用いられた金属材料より柔らかい金属材料により形成されていてもよい。
【0066】
引掛部22、22、22にはそれぞれ二つずつの嵌合孔22a、22a、・・・が左右に並んで形成されている(図8参照)。
【0067】
係止部23、23にはそれぞれ係止孔23a、23aと突部挿入孔23b、23bが前後に並んで形成されている(図7及び図8参照)。
【0068】
フロントパネル3は、図9及び図10に示すように、引掛部22、22、22に形成された嵌合孔22a、22a、・・・がそれぞれシャーシ2の嵌合突部16、16、・・・に嵌合され、被取付部21、21、21に形成された被取付孔21a、21a、21aがそれぞれシャーシ2の係合部11、11、11に係合され、係止部23、23に形成された係止孔23a、23a及び突部挿入孔23b、23bがそれぞれシャーシ2の係止爪17、17及び係止突部18、18に係止されることによりシャーシ2に取り付けられる。
【0069】
本体パネル4は、図2に示すように、略矩形の平板状に形成された天板部24と天板部24の左右両端部からそれぞれ下方へ突出された側板部25、25とから成る。
【0070】
本体パネル4は、図1及び図2に示すように、天板部24がシャーシ2の開口を上方から閉塞し側板部25、25がシャーシ2の側面部9、9を外側から覆うようにしてシャーシ2に取り付けられる。
【0071】
外筐5は、上記のように、シャーシ2にフロントパネル3及び本体パネル4が取り付けられることにより構成される。
【0072】
[フロントパネル(部品)のシャーシに対する取付作業及び取外作業]
以下に、上記した記録再生装置1において、フロントパネル(部品)3のシャーシ2に対する取付作業及び取外作業について説明する(図11乃至図19参照)。
【0073】
始めに、フロントパネル(部品)3のシャーシ2に対する取付作業について説明する(図11乃至図16参照)。
【0074】
先ず、フロントパネル3の引掛部22、22、22に形成された嵌合孔22a、22a、・・・にシャーシ2の突出部15に設けられた嵌合突部16、16、・・・がそれぞれ挿入されて嵌合される。このとき、嵌合孔22a、22a、・・・の後側開口縁が嵌合突部16、16、・・・の引掛面16a、16a、・・・に引っ掛けられた状態にされる。
【0075】
次に、嵌合孔22a、22a、・・・の後側開口縁を支点として被取付部21、21、21が係合部11、11、11に接触する方向へフロントパネル3がシャーシ2に対して回動される(図11参照)。
【0076】
フロントパネル3が嵌合孔22a、22a、・・・の後側開口縁を支点として回動されると、被取付部21、21、21の傾斜面21b、21b、21bがそれぞれ係合部11、11、11の折曲部13、13、13における外面に接触される。
【0077】
このとき、シャーシ2は折曲部13の先端面13aにおける下端がベース部7の下面より上方に位置されている。従って、フロントパネル3のシャーシ2に対する取付時に被取付部21、21、21が折曲部13、13、13の先端面13a、13a、13aに接触することがないので、取付時におけるフロントパネル3の損傷や磨耗を防止することができる。
【0078】
また、フロントパネル3が嵌合孔22a、22a、・・・の後側開口縁を支点として回動されると、フロントパネル3の係止部23、23がそれぞれシャーシ2の係止爪17、17及び係止突部18、18に近付く方向へ移動され、係止部23、23の先端部がそれぞれ係止爪17、17の前端部に外面側から接触される(図12参照)。
【0079】
フロントパネル3がさらに回動されていくと、被取付部21、21、21の傾斜面21b、21b、21b及び上面がそれぞれ折曲部13、13、13の外面に連続して摺接され、被取付部21、21、21が前側の部分を支点として下方へ弾性変形される(図13参照)。
【0080】
また、フロントパネル3がさらに回動されていくときには、係止部23、23の内面がそれぞれ係止爪17、17の外面に摺接され、係止部23、23が外方へ弾性変形される(図14参照)。
【0081】
フロントパネル3は引き続き回動されて被取付部21、21、21がさらに後方へ移動される。
【0082】
被取付部21、21、21がさらに後方へ移動されると、被取付部21、21、21に形成された被取付孔21a、21a、21aの後側開口縁がそれぞれ基部12、12、12の後端を乗り越えたところで被取付部21、21、21が弾性復帰し、被取付孔21a、21a、21aの開口縁がそれぞれ基部12、12、12の後面に係合される(図15参照)。
【0083】
また、フロントパネル3が引き続き回動されるときには、係止部23、23がさらに後方へ移動される。このとき、係止部23、23に形成された係止孔23a、23aの後側開口縁がそれぞれ係止爪17、17の後端を乗り越えたところで係止部23、23が弾性復帰し、係止孔23a、23aの開口縁がそれぞれ係止爪17、17の係止面17a、17aに係止されると共に係止部23、23の突部挿入孔23b、23bにそれぞれ係止突部18、18が挿入される(図16参照)。
【0084】
上記したように、被取付部21、21、21の被取付孔21a、21a、21aの開口縁がそれぞれ係合部11、11、11の基部12、12、12に係合され、係止部23、23の係止孔23a、23aの開口縁がそれぞれ係止爪17、17に係止され、突部挿入孔23b、23bにそれぞれ係止突部18、18が挿入されることにより、フロントパネル3がシャーシ2に取り付けられる(図9及び図10参照)。
【0085】
上記のように、フロントパネル3のシャーシ2に対する取付時には、被取付部21、21、21がそれぞれ折曲部13、13、13の外面に摺接される。従って、折曲部13、13、13がそれぞれ被取付部21、21、21の被取付孔21a、21a、21aを基部12、12、12に導く案内面とされ、フロントパネル3をシャーシ2に円滑に取り付けることができる。
【0086】
また、上記したように、被取付孔21a、21a、21aの開口縁が基部12、12、12に係合された状態においては、被取付孔21a、21a、21aを形成する面のうち後側の面がそれぞれ基部12、12、12の後面に面接触される。従って、被取付部21、21、21と係合部11、11、11の接触面積が大きいので、フロントパネル3のシャーシ2に対する係合状態の安定化を図ることができる。
【0087】
さらに、上記したように、基部12、12、12はベース部7に対して下方へ直角に折り曲げられて形成されている。従って、被取付孔21a、21a、21aの開口縁が基部12、12、12に係合された状態において、被取付部21、21、21が前方へ移動され難いので、フロントパネル3のシャーシ2に対する係合状態を安定化することができる。
【0088】
さらにまた、上記したように、記録再生装置1にあっては、係合部11、11、11と被取付部21、21、21がそれぞれベース部7の前端部とフロントパネル3に離隔して複数配置されている。従って、係合部11、11、11が被取付部21、21、21にそれぞれ係合されるので、係合箇所が複数であり、フロントパネル3のシャーシ2に対する係合状態を安定化することができる。
【0089】
加えて、上記したように、係合部11、11、11と被取付部21、21、21がそれぞれベース部7とフロントパネル3の長手方向に離隔して複数配置されている。従って、係合部11、11、11がベース部7とフロントパネル3の長手方向において被取付部21、21、21にそれぞれ係合されるので、フロントパネル3のシャーシ2に対する係合状態をより安定化することができる。
【0090】
次に、フロントパネル(部品)3のシャーシ2に対する取外作業について説明する(図17乃至図19)。なお、フロントパネル3のシャーシ2に対する取外作業は、例えば、シャーシ2やシャーシ2の内部に配置される部品のメンテナンスや交換を必要とする際に行われる。
【0091】
先ず、指100や図示しないドライバー等の治具を被取付部21、21、21の傾斜面21b、21b、21bに宛てがって下方に力を加え、被取付部21、21、21をそれぞれ下方へ弾性変形させる(図17参照)。このとき、被取付部21、21、21の被取付孔21a、21a、21aを係合部11、11、11の下側まで移動させる。
【0092】
同時に、指100やドライバー等の治具を係止部23、23の先端に宛てがって外方に力を加え、係止部23、23をそれぞれ外方へ弾性変形させる(図18参照)。このとき、係止部23、23の係止孔23a、23a及び突部挿入孔23b、23bを係止爪17、17及び係止突部18、18の外側まで移動させる。
【0093】
次いで、引掛部22、22、22の嵌合孔22a、22a、・・の後側開口縁を支点としてフロントパネル3をシャーシ2に対して前方へ回動させる(図19参照)。従って、フロントパネル3をシャーシ2から取り外すことができる。
【0094】
なお、上記には、フロントパネル3の係止部23、23に形成された係止孔23a、23a及び突部挿入孔23b、23bがそれぞれシャーシ2の係止爪17、17及び係止突部18、18に係止されることによりフロントパネル3がシャーシ2に取り付けられる例を示した。しかしながら、フロントパネルは係止部23、23がそれぞれ係止爪17、17及び係止突部18、18に係止されることによりシャーシ2に取り付けられる構成に限られることはない。例えば、フロントパネルの係止部に被取付部21と同様に被取付孔が形成され、シャーシの係止爪及び係止突部の形状が係合部11と同様に基部と折曲部によって構成され、係止部が基部に係合されてフロントパネルがシャーシに取り付けられるようにしてもよい。
【0095】
[まとめ]
以上に記載した通り、シャーシ2にあっては、係合部11、11、11における基部12、12、12の外面にフロントパネル(部品)3の被取付部21、21、21に形成された被取付孔21a、21a、21aの開口縁が係合されることによりフロントパネル(部品)3が取り付けられる。
【0096】
従って、係合部11、11、11のバリが生じている可能性のある先端縁にフロントパネル(部品)3の被取付部21、21、21が係合しないので、コストの高騰を来たすことなくフロントパネル(部品)3の損傷や磨耗を防止しフロントパネル(部品)3を円滑にシャーシ2に対して着脱することができる。
【0097】
[本技術]
なお、本技術は以下のような構成とすることができる。
【0098】
(1)金属材料により板状に形成されたベース部と、被取付孔が形成された弾性変形可能な被取付部を有する部品の前記被取付部が係合されると共に前記ベース部に連続された係合部とを備え、前記係合部は、前記ベース部に連続され前記ベース部に対して前記ベース部の一方の面側に折り曲げられて形成された基部と、前記基部に連続され前記基部に対して前記基部の前記ベース部に対する折曲方向と反対方向に折り曲げられて形成された折曲部とを有し、前記基部の一端が前記ベース部に連続され前記基部の他端が前記折曲部に連続され、前記折曲部の一端が前記基部に連続され前記折曲部の他端が先端とされ、前記折曲部の他端が前記折曲部の一端より前記ベース部側に位置され、前記基部における前記ベース部の前記一方の面に連続する面に前記被取付孔の開口縁が係合されることにより前記部品が取り付けられるようにしたシャーシ。
【0099】
(2)前記基部に前記被取付部が面接触されて前記部品が取り付けられるようにした前記(1)に記載のシャーシ。
【0100】
(3)前記基部が前記ベース部に対して直角に折り曲げられて形成された前記(1)又は前記(2)に記載のシャーシ。
【0101】
(4)前記折曲部の他端面が前記ベース部の前記一方の面より前記ベース部の他方の面側に位置された前記(1)から前記(3)の何れかに記載のシャーシ。
【0102】
(5)前記折曲部が、前記被取付部が前記基部に係合されるときに前記被取付部の前記被取付孔を前記基部に導く案内面とされた前記(4)に記載のシャーシ。
【0103】
(6)前記係合部が前記ベース部の外縁に沿う方向に離隔して複数配置され、前記被取付部が前記係合部と同数設けられた前記(1)から前記(5)の何れかに記載のシャーシ。
【0104】
(7)前記ベース部は長手方向を有する矩形状に形成され、前記ベース部の外縁に沿う方向が前記ベース部の長手方向とされた前記(6)に記載のシャーシ。
【0105】
(8)板状に形成されたベース部と前記ベース部に連続された係合部とを有し金属材料により形成されたシャーシと、被取付孔が形成された弾性変形可能な被取付部を有し前記シャーシに取り付けられる部品とを備え、前記係合部は、前記ベース部に連続され前記ベース部に対して前記ベース部の一方の面側に折り曲げられて形成された基部と、前記基部に連続され前記基部に対して前記基部の前記ベース部に対する折曲方向と反対方向に折り曲げられて形成された折曲部とを有し、前記基部の一端が前記ベース部に連続され前記基部の他端が前記折曲部に連続され、前記折曲部の一端が前記基部に連続され前記折曲部の他端が先端とされ、前記折曲部の他端が前記折曲部の一端より前記ベース部側に位置され、前記基部における前記ベース部の前記一方の面に連続する面に前記被取付孔の開口縁が係合されることにより前記部品が前記シャーシに取り付けられるようにしたシャーシの取付構造。
【0106】
上記した最良の形態において示した各部の具体的な形状及び構造は、何れも本技術を実施する際の具体化のほんの一例を示したものにすぎず、これらによって本技術の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならないものである。
【図面の簡単な説明】
【0107】
【図1】図2乃至図19と共に本技術シャーシ及びシャーシの取付構造の実施の形態を示すものであり、本図は、記録再生装置の斜視図である。
【図2】記録再生装置の外筺の分解斜視図である。
【図3】シャーシの斜視図である。
【図4】シャーシの係合部と係止爪及び係止突部を示す拡大斜視図である。
【図5】シャーシの係合部及び嵌合突起とフロントパネルの被取付部及び引掛部を示す拡大断面図である。
【図6】シャーシの嵌合突起と係止爪及び係止突部を示す拡大斜視図である。
【図7】フロントパネルの斜視図である。
【図8】フロントパネルの引掛部と係止部を示す拡大斜視図である。
【図9】シャーシにフロントパネルが取り付けられた状態を示す斜視図である。
【図10】シャーシにフロントパネルが取り付けられた状態を図9とは異なる角度から見た状態で示す斜視図である。
【図11】図12乃至図16と共にフロントパネルのシャーシに対する取付作業を示すものであり、本図は、フロントパネルが回動されてフロントパネルの被取付部がシャーシの係合部に接触された状態を示す拡大断面図である。
【図12】フロントパネルが回動されてフロントパネルの係止部がシャーシの係止爪に接触された状態を示す拡大断面図である。
【図13】フロントパネルの被取付部が弾性変形された状態を示す拡大断面図である。
【図14】フロントパネルの係止部が弾性変形された状態を示す拡大断面図である。
【図15】フロントパネルの被取付部がシャーシの係合部に係合された状態を示す拡大断面図である。
【図16】フロントパネルの係止部がシャーシの係止爪及び係止突部に係止された状態を示す拡大断面図である。
【図17】図18及び図19と共にフロントパネルのシャーシに対する取外作業を示すものであり、本図は、フロントパネルの被取付部が弾性変形された状態を示す拡大断面図である。
【図18】フロントパネルの係止部が弾性変形された状態を示す拡大断面図である。
【図19】フロントパネルが前方へ回動されてフロントパネルがシャーシから取り外される状態を示す拡大断面図である。
【符号の説明】
【0108】
2…シャーシ、3…フロントパネル(部品)、7…ベース部、11…係合部、12…基部、13…折曲部、13a…先端面(他端面)、21…被取付部、21a…被取付孔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
金属材料により板状に形成されたベース部と、
被取付孔が形成された弾性変形可能な被取付部を有する部品の前記被取付部が係合されると共に前記ベース部に連続された係合部とを備え、
前記係合部は、前記ベース部に連続され前記ベース部に対して前記ベース部の一方の面側に折り曲げられて形成された基部と、前記基部に連続され前記基部に対して前記基部の前記ベース部に対する折曲方向と反対方向に折り曲げられて形成された折曲部とを有し、
前記基部の一端が前記ベース部に連続され前記基部の他端が前記折曲部に連続され、
前記折曲部の一端が前記基部に連続され前記折曲部の他端が先端とされ、
前記折曲部の他端が前記折曲部の一端より前記ベース部側に位置され、
前記基部における前記ベース部の前記一方の面に連続する面に前記被取付孔の開口縁が係合されることにより前記部品が取り付けられるようにした
シャーシ。
【請求項2】
前記基部に前記被取付部が面接触されて前記部品が取り付けられるようにした
請求項1に記載のシャーシ。
【請求項3】
前記基部が前記ベース部に対して直角に折り曲げられて形成された
請求項1に記載のシャーシ。
【請求項4】
前記折曲部の他端面が前記ベース部の前記一方の面より前記ベース部の他方の面側に位置された
請求項1に記載のシャーシ。
【請求項5】
前記折曲部が、前記被取付部が前記基部に係合されるときに前記被取付部の前記被取付孔を前記基部に導く案内面とされた
請求項4に記載のシャーシ。
【請求項6】
前記係合部が前記ベース部の外縁に沿う方向に離隔して複数配置され、
前記被取付部が前記係合部と同数設けられた
請求項1に記載のシャーシ。
【請求項7】
前記ベース部は長手方向を有する矩形状に形成され、
前記ベース部の外縁に沿う方向が前記ベース部の長手方向とされた
請求項6に記載のシャーシ。
【請求項8】
板状に形成されたベース部と前記ベース部に連続された係合部とを有し金属材料により形成されたシャーシと、
被取付孔が形成された弾性変形可能な被取付部を有し前記シャーシに取り付けられる部品とを備え、
前記係合部は、前記ベース部に連続され前記ベース部に対して前記ベース部の一方の面側に折り曲げられて形成された基部と、前記基部に連続され前記基部に対して前記基部の前記ベース部に対する折曲方向と反対方向に折り曲げられて形成された折曲部とを有し、
前記基部の一端が前記ベース部に連続され前記基部の他端が前記折曲部に連続され、
前記折曲部の一端が前記基部に連続され前記折曲部の他端が先端とされ、
前記折曲部の他端が前記折曲部の一端より前記ベース部側に位置され、
前記基部における前記ベース部の前記一方の面に連続する面に前記被取付孔の開口縁が係合されることにより前記部品が前記シャーシに取り付けられるようにした
シャーシの取付構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2012−248751(P2012−248751A)
【公開日】平成24年12月13日(2012.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−120714(P2011−120714)
【出願日】平成23年5月30日(2011.5.30)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】