説明

シュレッダー情報復元システム

【課題】 機密情報削目的を維持しつつ誤細断時に第三者に見られずに復元データの確認・印刷をする。
【解決手段】スキャン情報DBをもつホストシステムと、生体認証装置、スキャナをもつシュレッダーと、細断済データをホストシステムから取得して復元したいデータをプリンタ出力する生体認証装置をもつ細断済データ操作端末とからなる。細断する際に両面スキャンを行い利用者の生体認証情報と共にホストシステムのDBに登録する。データ復元したい場合は随時生体認証を行いながら細断済データ操作端末を利用する。細断済データ操作端末からの要求に応じてホストシステムから利用者の細断済データを取得して一覧表からプリンタ出力する。ホストシステムのDBに格納された細断済データが一定時間経過又は細断済データ操作端末からプリンタ出力された場合にDBから該当データを削除する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、書類等の紙を細断する装置に対して細断した紙データを電子データとして保持し、安全に確認及び復元できるシュレッダー情報復元システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
企業内の機密情報や家庭のゴミ等に含まれる個人情報などは漏洩して第三者に渡ると情報が悪用される危険性がある。そのため、使用済みの書類等の紙を廃棄する場合は情報を残さずに廃棄することが不可欠となる。
使用済みの紙を解読不可能な状態まで細断する装置としてペーバーシュレッダー(以下、シュレッダー)があり、機密情報を多く有する外務省や防衛省では早い時期からシュレッダーを使用してきた。また、近年の情報技術の進歩や2005年に施工された個人情報保護法に伴い、企業だけでなく家庭内でもシュレッダーが普及しつつある。
【0003】
図8は、このシュレッダーの概要を示す構成図であり、細断対象の紙を投入する投入部81、駆動する複数のカッターによって投入された紙を細断する細断部82、細断された紙屑を予め装着した廃棄用ビニール袋に集積するダスト部83、細断可能又は不可能であることを通知する状態通知部84とから構成されている。
このような構成のシュレッダーにおいては、電源を起動すると、ダスト部に溜まっている紙屑の量を測定し一定量に満たない場合、状態通知部に細断可能の通知を行い投入待ち状態となる。投入部から紙が投入された場合、細断部が駆動を開始し投入された紙をカッター部分に送りながら細断する。細断された紙屑はダスト部に落下する。
一方、電源起動時、又は細断中にダスト部の紙屑の量が一定量を超えた場合、細断部を停止し、投入部は紙の投入を受付けなくなる。また、状態通知部にダスト部の紙屑を取除く旨を促す通知を発する。
なお、本発明に関連する公知技術文献としては特許文献1がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平05−092144号公報
【特許文献2】特開2009−011942号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、シュレッダーの本来の目的は不要となった紙を解読不可能にする物理的細断であり、細断後の復元は不可能である。又、細断を実行するトリガーは人であり実効の判断も人である。
このため、誤って必要な書類を細断した場合も書類の復元は不可能となり、書類の再作成等の手戻り作業が発生している。又、誤細断を懸念して書類をコピーしたりPC等の電子媒体に情報を残すことが行われ、機密情報を削除するというシュレッダー本来の目的が果たせていない場合がある。
これは、シュレッダーに書類データのバックアップ機能を持たせることで補うことができる。例えば、公知技術文献としては特許文献2がある。
【0006】
しかし、特許文献2ではバックアップデータはシステムを統括する情報管理センターのサーバに必要期間蓄積され、又、バックアップデータの取得依頼者はID、パスワードによって認証して取得し、印刷後に電子データを削除するとある。このため、サーバが攻撃を受け第三者に復元不要なデータを含めたバックアップデータが漏えいする危険性があり、又、取得依頼者が印刷前に画面上にデータを表示させた状態で離席した場合に第三者にデータを見られる危険性があるといった取得依頼データの確認及び印刷が安全に行えない状況が生じている。
【0007】
本発明の目的は、機密情報を削除するというシュレッダー本来の目的を維持しながら誤細断時に第三者に見られることなく復元データの確認及び印刷が行えるシュレッダー情報復元システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明のシュレッダー情報復元システムは、スキャン情報データベース、削除時刻管理データベース、利用者情報データベースを備えたホストシステムと、書類等の紙を細断する際に紙の両面をスキャンしたデータ及び利用者情報をホストシステムに送信する機能を持つシュレッダーと、ホストシステムから細断済みのスキャンデータを取得する細断済データ操作端末と、細断済データ操作端末で取得した復元したいスキャンデータを印刷するプリンターとから成り、前記ホストシステムには、前記シュレッダーからの要求に応じて、前記スキャン情報データベース、削除時刻管理データベース、利用者情報データベースに要求されたデータを登録する登録手段と、前記削除時刻管理データベースを随時監視し、削除時刻に達しているデータに紐付く前記スキャン情報データベース、削除時刻管理データベース、利用者情報データベースの該当データを削除する削除手段と、前記細断済データ操作端末からの要求に応じて、前記スキャン情報データベースから要求されたデータを検索する検索手段と、検索結果を要求元の細断済データ操作端末に向けて送信する送信手段と、前記細断済データ操作端末からの要求に応じて、前記削除時刻管理データベースを要求内容で更新する更新手段とを設け、前記シュレッダーは、利用者の生体情報を記憶する生体認証手段と、細断の開始を指示する細断開始手段と、1枚以上の細断対象の紙をセットする投入手段と、投入部にセットされた紙の最上部の1枚をシュレッダー内部に送り込む送り込み手段と、送り込まれた紙の両面のスキャン及び用紙サイズの判定を行い、前記ホストシステムに対してスキャン情報の登録指示を行うスキャン手段と、駆動する複数のカッターによって紙を細断する細断手段と、細断された紙屑を集積し、集積量の測定機能を持つ集積手段と、細断可能又は不可能な状態であることを通知する状態通知手段とを設け、前記細断済データ操作端末は、端末に付属された生体認証装置により利用者の生体情報を認証する生体認証手段と、入力された利用者の生体認証情報を前記ホストシステムに向けて送信する送信手段と、前記ホストシステムから受信した利用者の細断済データの一覧表を画面に表示させる表示手段と、利用者が利用中は端末から離席できないようにするための生体認証装置による生体認証確認を随時チェックする生体確認手段と、前記細断済データの一覧表から復元したい細断済データ情報を前記プリンターに送信する送信手段とを設け、前記プリンターは、前記細断済データ操作端末からの要求に応じて、要求されたスキャンデータ及び用紙サイズに従い両面印刷をする印刷手段とを設けたものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明のシュレッダー情報復元システムによれば、次のような効果がある。
必要な書類等の紙を誤ってシュレッダーによって細断してしまった場合において、第三者に見られることなく復元データの確認及び印刷が行うことができ、データベースに格納されている復元データを一定時間経過又は復元した時点で削除することで機密性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の実施形態を示すシステム構成図である。
【図2】スキャン情報データベースに格納されているデータの構成図である。
【図3】削除時刻管理データベースに格納されているデータの構成図である。
【図4】利用者情報データベースに格納されているデータの構成図である。
【図5】スキャナ付シュレッダーの概略構成図である。
【図6】スキャナ付シュレッダーの細断処理の概要を示すフローチャートである。
【図7】細断済データ操作端末の処理を示すフローチャートである。
【図8】従来のシュレッダーの概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明を適用したシュレッダー情報復元システムの実施形態について説明する。
【0012】
図1は、本発明の実施形態を示すシステム構成図であり、本シュレッダー情報復元システムは、スキャン情報データベース1、削除時刻管理データベース2、利用者情報データベース3を備えたホストシステム4と、書類等の紙を細断する際に紙の両面をスキャンしたデータ及び利用者情報をホストシステム4に送信する機能を持つシュレッダー5と、ホストシステム4から細断済みのスキャンデータを取得する細断済データ操作端末6と、細断済データ操作端末6で取得した復元したいスキャンデータを印刷するプリンター7とから構成されている。ホストシステム4、シュレッダー5、細断済データ操作端末6、プリンター7、ホスト端末10は有線の公衆回線網によるネットワーク8と接続されている。また、シュレッダー5及び細断済データ操作端末6は生体認証装置9を備えている。
ここで、ホストシステム4、細断済データ操作端末6、ホスト端末10は、いずれもCPUを有するコンピュータにより構成される。そして、本明細書において○○手段と表現される手段は、当該CPUが必要なコンピュータプログラムを読み込んで実行することにより実現される手段を意味する。
ホストシステム4のスキャン情報データベース1には、シュレッダー5でスキャンされた紙1枚につき両面のスキャンデータが登録されている。又、削除時刻管理データベース2にはスキャン情報データベース1に登録されているデータと紐付いたスキャン情報データベース1、削除時刻管理データベース2、利用者情報データベース3の該当データを削除する時間の情報が登録されている。利用者情報データベース3にはシュレッダー5で細断を行った利用者の情報が登録されている。
【0013】
図2はスキャン情報データベース1に格納されるスキャンデータの一例を示す図である。図に示すように、利用者認証情報21、細断年月日22、細断時刻23、用紙サイズ24、表面スキャンデータ25、裏面スキャンデータ26から構成されている。利用者認証情報21、細断年月日22、細断時刻23は削除時刻管理データベース2、利用者情報データベース3のデータと紐付けるキー情報である。用紙サイズ24はシュレッダー5でスキャン時に決定され、データ復元時にプリンター7に印刷する際の用紙サイズとなる。利用者認証情報21、用紙サイズ24、表面スキャンデータ25、裏面スキャンデータ26はシュレッダー5から送信される情報である。細断年月日22、細断時刻23はホストシステム4で設定され、削除時刻管理データベース2、利用者情報データベース3の紐付くデータのキー情報と同じ値である。
【0014】
図3は削除時刻管理データベース2に格納される削除時刻データの一例を示す図である。図に示すように、利用者認証情報31、細断年月日32、細断時刻33、削除時刻34、参照フラグ35から構成されている。利用者認証情報31、細断年月日32、細断時刻33はスキャン情報データベース1、利用者情報データベース3のデータと紐付けるキー情報である。削除時刻34はスキャン情報データベース1、削除時刻管理データベース2、利用者情報データベース3の紐付いたデータを各データベースから削除する時刻であり、細断時刻33の1時間後が設定される。ホストシステム4では削除時刻管理データベース2を随時監視しており、システム時刻が削除時刻34に達しており、かつ参照フラグ35が立っていないデータがある場合にホストシステム4内の削除処理によって該当データに紐付く各データベースのデータが削除される。参照フラグ35は利用者が細断済データ操作端末6から該当データを閲覧中の場合に立ち、キャンセル、認証時間切れ、印刷によって閲覧が終了した場合にフラグが落ちる。
【0015】
図4は利用者情報データベース3に格納される利用者情報データの一例を示す図である。図に示すように、利用者認証情報41、細断年月日42、細断時刻43から構成されており、スキャン情報データベース1、削除時刻管理データベース2のデータと紐付けるキー情報である。
【0016】
図5は、シュレッダー5の構成を示した図である。シュレッダー5使用時に利用者が登録する生体認証装置51、細断の開始を指示する細断開始ボタン52、1枚以上の細断対象の紙をセットする投入部53、投入部53にセットされた紙の一番上の1枚を送るローラー54、ローラー54によって送られてきた紙の両面をスキャンし、ホストシステム4にスキャンデータ及び利用者情報を送信するスキャナ55、駆動する複数のカッターによって送られてきた紙を細断する細断部56、細断された紙屑を予め装着した廃棄用ビニール袋に集積するダスト部57、細断可能又は不可能であることを通知する状態通知部58とから構成されている。
ここで、投入部53に細断する紙をセットすると生体認証装置51が登録受付状態となり、生体認証装置51で認証登録が完了すると細断可能状態となり細断開始ボタン52が押下可能となり、細断開始ボタン52を押下することで細断が開始される。また、スキャナ55はスキャンと同時にスキャン対象の紙のサイズを測定して用紙サイズ情報を決定しスキャン情報と一緒にホストシステム4に送信しデータベースに登録する。スキャンデータをホストシステム4に送信するタイミングは1枚ごとにスキャンが完了した時点で送信する。
【0017】
図6は、シュレッダー5における処理の概要を示すフローチャートである。
シュレッダー5は電源投入時及び前回利用者の終了時に初期化処理を行う(ステップ601)。
次にダスト部57の容量チェックを行い、紙屑が一定量を超えている場合、状態通知部58から細断不可能通知を行う(ステップ602、603)。
ダスト部57内の紙屑が一定量未満の場合、状態通知部58から細断可能通知を行い投入部53を用紙セット受付状態とする(ステップ604)。
投入部53に紙が1枚以上セットされ、シュレッダー5がセットされたことを感知した場合、生体認証装置51を入力受付状態とする(ステップ605、606)。
生体認証装置51が生体を感知した場合、その生体認証情報を一時記憶し、細断開始ボタン52を押下可能状態とする(ステップ607、608)。例えば生体認証装置51が指紋認証である場合、任意の指を装置にセットし、指紋認証装置が指を感知した場合は指紋の情報を電子データ化して一時記録し、細断開始ボタン52を押下可能状態とする。
【0018】
細断開始ボタン52が押下された場合、ローラー54によって投入部53にセットされた最上部の1枚がシュレッダー内部に送り込まれ、スキャナ55によって送り込まれた紙の両面のスキャンを行い、スキャンした範囲から用紙サイズを決定する(ステップ609、610)。両面のスキャンデータ及び用紙サイズ情報、さらに枚数情報は一時記憶される。
一時記憶した生体認証情報、両面のスキャンデータ、用紙サイズ情報をネットワーク8で接続されたホストシステム4に送信する(ステップ611)。
スキャン済みの紙は細断部56まで送り込まれ細断処理が行われる(ステップ612)。細断された紙屑は真下に設置されたダスト部57に自由落下する。細断中はダスト部57の容量チェックを随時行い、紙屑の容量が一定量を超えた場合は状態通知部58から細断不可能通知を行い細断処理を中断する(ステップ613、614)。ダスト部57の紙屑が除去される等して一定量未満となった場合、細断開始ボタン52が押下可能となり、細断開始ボタン52を押下することで細断処理が再開される。
次に投入部53に紙がセットされているとシュレッダー5が感知した場合はローラー54による紙の送り込み処理(ステップ610)以降を行う(ステップ615)。この処理は投入部53にセットされている紙が無くなるまで繰り返す。
【0019】
図7は、細断済データ操作端末6における処理の概要を示すフローチャートである。
細断済データ操作端末6は起動時及び前回利用者の終了時に初期化処理を行い、利用者からの要求を受付けるメニュー画面を表示する(ステップ701)。
次に利用者がメニュー画面より細断済データ閲覧要求を行った場合は細断済データ操作端末6に付属された生体認証装置を入力受付状態にする(ステップ702、703)。
生体認証装置が生体を感知した場合はネットワーク8で接続されたホストシステム4に生体認証情報を送信し、ホストシステム4から送信した生体認証情報に合致したデータ情報を全件取得する。また、該当データ全件に対してホストシステム4の削除時刻管理データベース2の参照フラグ35を立てる指示を行う(ステップ704、705)。
このとき、生体情報の認証に並行して、シュレッダーに投入した紙の枚数を別途、データの閲覧のために確認情報として入力をもとめてもよいとする。
【0020】
生体認証後は、生体認証装置が該当利用者の生体が感知できるか随時チェックを行い、生体認証装置が生体を感知できない場合は10秒以内に生体認証装置への再入力を促すメッセージを画面に表示する(ステップ714、715)。生体認証装置への再入力を10以内に行わなかった場合又は該当利用者の生体と判定されなかった場合は、強制的に利用を終了し、初期化及びメニュー画面を表示する。その際、取得したデータ全件に対してホストシステム4の削除時刻管理データベース2の参照フラグ35を落とす指示を行う(ステップ717)。
【0021】
ホストシステム4から取得した利用者の細断済データが1件以上存在した場合は細断済データ操作端末6に取得したデータの一覧表を表示する(ステップ706、707)。取得データ一覧表には各データにつき両面のスキャンデータの縮小図、細断年月日、細断時刻、削除時刻、閲覧指示ボタンが表示される。また、取得データ一覧表の下部に終了ボタンを表示する。
取得データ一覧表に復元したいデータが存在する場合は利用者が閲覧指示ボタンを押下する。閲覧指示ボタンが押下されると該当データの両面のスキャンイメージが拡大表示され、画面下部に印刷ボタンとキャンセルボタンが表示される(ステップ708、710)。復元したいデータが取得データ一覧表に存在せず終了ボタンを押下した場合は、取得したデータ全件に対してホストシステム4の削除時刻管理データベース2の参照フラグ35を落とす指示を行い、利用を終了し初期化及びメニュー画面を表示する(ステップ709)。
【0022】
閲覧を指示したデータを復元する場合は画面下部の印刷ボタンを押下することで該当データの両面印刷が実行される(ステップ711、712)。その際、印刷される用紙サイズはホストシステム4のスキャン情報データベース1の用紙サイズ24によって決定される。
印刷が実行されるとホストシステム4より取得したデータ全件に対してホストシステム4の削除時刻管理データベース2の参照フラグ35を落とす指示を行い、利用を終了し初期化及びメニュー画面を表示する(ステップ713)。
【産業上の利用可能性】
【0023】
生体認証装置とネットワークスキャナを備えたシュレッダーをコンピュータネットワーク内に設置して稼働するシステムに利用可能である。さらに、当該シュレッダーと細断済データ操作端末とを一体化した装置をコンピュータネットワーク内に設置して稼働するシステムにも利用可能である。
【符号の説明】
【0024】
1 スキャン情報データベース
2 削除時刻管理データベース
3 利用者情報データベース
4 ホストシステム
5 シュレッダー
6 細断済データ操作端末
7 プリンター
8 ネットワーク
9 生体認証装置
10 ホスト端末
51 生体認証装置
52 細断開始ボタン
53 投入部
54 ローラー
55 スキャナ
56 細断部
57 ダスト部
58 状態通知部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
スキャン情報データベース、削除時刻管理データベース、利用者情報データベースを備えたホストシステムと、書類等の紙を細断する際に紙の両面をスキャンしたデータ及び利用者情報をホストシステムに送信する機能を持つシュレッダーと、ホストシステムから細断済みのスキャンデータを取得する細断済データ操作端末と、細断済データ操作端末で取得した復元したいスキャンデータを印刷するプリンターとから成るシュレッダー情報復元システムであって、
前記ホストシステムは、前記シュレッダーからの要求に応じて、前記スキャン情報データベース、削除時刻管理データベース、利用者情報データベースに要求されたデータを登録する登録手段と、前記削除時刻管理データベースを随時監視し、削除時刻に達しているデータに紐付く前記スキャン情報データベース、削除時刻管理データベース、利用者情報データベースの該当データを削除する削除手段と、前記細断済データ操作端末からの要求に応じて、前記スキャン情報データベースから要求されたデータを検索する検索手段と、検索結果を要求元の細断済データ操作端末に向けて送信する送信手段と、前記細断済データ操作端末からの要求に応じて、前記削除時刻管理データベースを要求内容で更新する更新手段とを備え、
前記シュレッダーは、利用者の生体情報を記憶する生体認証手段と、細断の開始を指示する細断開始手段と、1枚以上の細断対象の紙をセットする投入手段と、投入部にセットされた紙の最上部の1枚をシュレッダー内部に送り込む送り込み手段と、送り込まれた紙の両面のスキャン及び用紙サイズの判定を行い、前記ホストシステムに対してスキャン情報の登録指示を行うスキャン手段と、駆動する複数のカッターによって紙を細断する細断手段と、細断された紙屑を集積し、集積量の測定機能を持つ集積手段と、細断可能又は不可能な状態であることを通知する状態通知手段とを備え、
前記細断済データ操作端末は、端末に付属された生体認証装置により利用者の生体情報を認証する生体認証手段と、入力された利用者の生体認証情報を前記ホストシステムに向けて送信する送信手段と、前記ホストシステムから受信した利用者の細断済データの一覧表を画面に表示させる表示手段と、利用者が利用中は端末から離席できないようにするための生体認証装置による生体認証確認を随時チェックする生体確認手段と、前記細断済データの一覧表から復元したい細断済データ情報を前記プリンターに送信する送信手段とを備え、
前記プリンターは、前記細断済データ操作端末からの要求に応じて、要求されたスキャンデータ及び用紙サイズに従い両面印刷をする印刷手段とを備えることを特徴とするシュレッダー情報復元システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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