説明

ショックおよび他の有害な病態を処置するためのカルゴゲニドの使用

本発明は、被験体の生存能力を高めることに加え、無呼吸を誘導し、かつショックを処置するために活性化合物を使用することに関する。本発明には、生存能力を高めるため、およびこれらの効果を達成するための、組成物、方法、製品および装置が含まれる。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
活性化合物の有効量を被験体に提供する段階を含む、被験体において無呼吸を誘導するための方法。
【請求項2】
活性化合物が酸素アンタゴニストである、請求項1記載の方法。
【請求項3】
活性化合物がカルコゲニドまたはカルコゲニド塩である、請求項1記載の方法。
【請求項4】
活性化合物が、式I、式II、式III、または式IVの化学構造を有する、請求項1記載の方法。
【請求項5】
被験体に、式I、式II、式III、または式IVの化学構造の前駆体が提供される、請求項1記載の方法。
【請求項6】
活性化合物が、式II(a)、式II(b)、または式II(c)の化学式を有する、請求項5記載の方法。
【請求項7】
少なくとも一つの活性化合物が(c)群に由来する、請求項6記載の方法。
【請求項8】
活性化合物が、式III(a)、式III(b)、式III(c)、式III(d)、式III(e)、式III(f)、式III(g)、または式III(h)の化学式を有する、請求項7記載の方法。
【請求項9】
活性化合物が硫黄を含む、請求項3記載の方法。
【請求項10】
活性化合物がセレンを含む、請求項3記載の方法。
【請求項11】
カルコゲニドまたはカルコゲニド塩が、H2S、Na2S、NaHS、K2S、KHS、Rb2S、Cs2S、(NH4)2S、(NH4)HS、BeS、MgS、CaS、SrS、およびBaSからなる群より選択される、請求項3記載の方法。
【請求項12】
被験体に、活性化合物の組み合わせが提供される、請求項1記載の方法。
【請求項13】
被験体における、傷害、手術、外傷の発生もしくは進行、または大量出血の、前、最中、または後に、活性化合物が被験体に提供される、請求項1記載の方法。
【請求項14】
傷害が大量出血を伴う、請求項13記載の方法。
【請求項15】
傷害が外因性の物理的起源に由来する、請求項14記載の方法。
【請求項16】
活性化合物が、手術もしくは傷害の前、または疾患の発生もしくは進行の前に提供される、請求項13記載の方法。
【請求項17】
活性化合物が、傷害もしくは手術、または疾患の発生もしくは進行の、最中または後には提供されない、請求項16記載の方法。
【請求項18】
被験体が、出血しているかまたは出血のリスクを有する、請求項1記載の方法。
【請求項19】
被験体から血液サンプルを得る段階をさらに含む、請求項18記載の方法。
【請求項20】
硫化水素曝露に関して血液サンプルを評価する段階をさらに含む、請求項19記載の方法。
【請求項21】
処置を必要とする被験体を同定する段階をさらに含む、請求項1記載の方法。
【請求項22】
患者に、3,000 ppmより多い硫化水素を提供する、請求項1記載の方法。
【請求項23】
患者に、硫化水素を約5分間またはそれ未満提供する、請求項1記載の方法。
【請求項24】
患者に、3,000 ppmより多い硫化水素を、約5分間またはそれ未満提供する、請求項23記載の方法。
【請求項25】
患者に、硫化水素を約3分間またはそれ未満提供する、請求項24記載の方法。
【請求項26】
活性化合物を、気体、半固体液体、液体、または固体として被験体に提供する、請求項1記載の方法。
【請求項27】
被験体に、活性化合物の少なくとも一つを気体として提供する、請求項26記載の方法。
【請求項28】
被験体が、酸素アンタゴニストの一つに約10秒間〜約1時間の期間曝露される、請求項1記載の方法。
【請求項29】
被験体が、吸入、注射、カテーテル法、液浸、洗浄、灌流、局所適用、吸収、吸着、または経口投与を通じて活性化合物を提供される、請求項1記載の方法。
【請求項30】
被験体が、生物学的被験体に対する、静脈内、皮内、動脈内、腹膜内、病巣内、頭蓋内、関節内、前立腺内、胸膜内、気管内、鼻腔内、髄腔内、硝子体内、膣内、直腸内、局所、腫瘍内、筋肉内、腹膜内、眼球内、皮下、結膜下、小胞内、粘膜内、心膜内、臍帯内、眼球内、経口、局所、局部、吸入、注射、注入、持続的注入、局所灌流、カテーテルを介する、または洗浄を介する投与によって、活性化合物を提供される、請求項1記載の方法。
【請求項31】
処置を必要とする被験体を同定する段階をさらに含む、請求項1記載の方法。
【請求項32】
被験体から血液サンプルを得る段階をさらに含む、請求項1記載の方法。
【請求項33】
任意の変化に関して血液サンプルを評価する段階をさらに含む、請求項1記載の方法。
【請求項34】
変化が色の変化である、請求項33記載の方法。
【請求項35】
活性化合物由来の毒性に関して被験体をモニターする段階をさらに含む、請求項1記載の方法。
【請求項36】
活性化合物が、生物学的被験体に薬学的組成物として提供される、請求項1記載の方法。
【請求項37】
活性化合物の有効量を、傷害、疾患の発生もしくは進行、または死亡の前に被験体に提供する段階を含む、傷害、疾患の発生もしくは進行、または死亡から生物学的被験体を保護する方法であって、該有効量が生物学的被験体においてスタシス(stasis)を誘導することができる量より少ない量である、方法。
【請求項38】
生物学的被験体が大量出血している、請求項37記載の方法。
【請求項39】
出血している生物に活性化合物の有効量を提供して死を防止する段階を含む、生物が出血により死亡するのを防止する方法。
【請求項40】
生物が出血性ショックに至る、請求項39記載の方法。
【請求項41】
被験体に対する気体様カルコゲニド、その塩またはプロドラッグの有効量を該被験体に投与する段階を含む、被験体において無呼吸を誘導するための方法。
【請求項42】
カルコゲニドが硫黄を含有する、請求項41記載の方法。
【請求項43】
カルコゲニドが気体である、請求項42記載の方法。
【請求項44】
カルコゲニドがH2Sである、請求項43記載の方法。
【請求項45】
被験体が、出血しているかまたは出血のリスクを有する、請求項41記載の方法。
【請求項46】
被験体がショックのリスクを有する、請求項41記載の方法。
【請求項47】
被験体から血液サンプルを得る段階をさらに含む、請求項45記載の方法。
【請求項48】
硫化水素曝露に関して血液サンプルを評価する段階をさらに含む、請求項47記載の方法。
【請求項49】
処置を必要とする被験体を同定する段階をさらに含む、請求項41記載の方法。
【請求項50】
患者に、3,000 ppmより多い硫化水素を提供する、請求項41記載の方法。
【請求項51】
患者に、硫化水素を約5分間またはそれ未満提供する、請求項41記載の方法。
【請求項52】
患者に、3,000 ppmより多い硫化水素を、約5分間またはそれ未満提供する、請求項51記載の方法。
【請求項53】
患者に、硫化水素を約3分間またはそれ未満提供する、請求項52記載の方法。
【請求項54】
気体様硫化水素の有効量を提供する段階を含む、患者における出血性ショックを処置するための方法。
【請求項55】
噴霧器を用いて患者に硫化水素を提供する、請求項54記載の方法。
【請求項56】
患者に、3,000 ppmより多い硫化水素を提供する、請求項54記載の方法。
【請求項57】
患者に、硫化水素を約5分間またはそれ未満提供する、請求項54記載の方法。
【請求項58】
患者に、3,000 ppmより多い硫化水素を、約5分間またはそれ未満提供する、請求項57記載の方法。
【請求項59】
患者に、硫化水素を約3分間またはそれ未満提供する、請求項58記載の方法。
【請求項60】
患者に、硫化水素を持続的に提供する、請求項54記載の方法。
【請求項61】
患者に、単回用量の硫化水素を提供する、請求項54記載の方法。
【請求項62】
患者が硫化水素を吸入することによって、硫化水素が提供される、請求項54記載の方法。
【請求項63】
被験体に対する気体様カルコゲニド、その塩、またはプロドラッグの有効量を該被験体に提供する段階を含む、被験体におけるショックを予防または処置するための方法。
【請求項64】
カルコゲニドが硫黄を含有する、請求項63記載の方法。
【請求項65】
カルコゲニドが気体である、請求項64記載の方法。
【請求項66】
カルコゲニドがH2Sである、請求項65記載の方法。
【請求項67】
被験体が、出血しているかまたは出血のリスクを有する、請求項63記載の方法。
【請求項68】
被験体が出血性ショックのリスクを有する、請求項63記載の方法。
【請求項69】
被験体が、カルコゲニド、その塩またはプロドラッグを提供された後に無呼吸となる、請求項63記載の方法。
【請求項70】
被験体がカルコゲニド、その塩またはプロドラッグを提供された後に、骨格筋運動が停止する、請求項63記載の方法。
【請求項71】
被験体から血液サンプルを得る段階をさらに含む、請求項67記載の方法。
【請求項72】
硫化水素曝露に関して血液サンプルを評価する段階をさらに含む、請求項71記載の方法。
【請求項73】
処置を必要とする被験体を同定する段階をさらに含む、請求項63記載の方法。
【請求項74】
患者に、3,000 ppmより多い硫化水素を提供する、請求項63記載の方法。
【請求項75】
患者に、硫化水素を約5分間またはそれ未満提供する、請求項63記載の方法。
【請求項76】
患者に、3,000 ppmより多い硫化水素を、約5分間またはそれ未満提供する、請求項75記載の方法。
【請求項77】
患者に、硫化水素を約3分間またはそれ未満提供する、請求項76記載の方法。
【請求項78】
患者に、カルコゲニド、その塩またはプロドラッグの単回用量を提供する、請求項63記載の方法。
【請求項79】
患者が、カルコゲニド、その塩またはプロドラッグを含む組成物を吸入することによって、カルコゲニド、その塩またはプロドラッグを提供される、請求項63記載の方法。
【請求項80】
カルコゲニド、その塩またはプロドラッグが含まれない気体様組成物を、続いて患者に提供する段階をさらに含む、請求項63記載の方法。
【請求項81】
気体様組成物が酸素を含む、請求項80記載の方法。
【請求項82】
以下の段階を含む、生物物体の生存能力を高めるための方法:
(a)少なくとも一つの活性化合物の有効量を生物物体に提供する段階;および
(b)生物物体を低酸素状態に置く段階。
【請求項83】
スタシスが段階(a)の最中またはそれに続いて誘導される、請求項82記載の方法。
【請求項84】
スタシスが段階(a)の最中またはそれに続いて誘導されない、請求項82記載の方法。
【請求項85】
段階(b)が段階(a)に続いて行われる、請求項82記載の方法。
【請求項86】
低酸素状態が約5%O2を含む、請求項82記載の方法。
【請求項87】
生物物体に、少なくとも一つの活性化合物を、約60分またはそれ未満の期間提供する、請求項82記載の方法。
【請求項88】
生物物体に、少なくとも一つの活性化合物を、約20分またはそれ未満の期間提供する、請求項87記載の方法。
【請求項89】
段階(b)が、強まる低酸素状態に対する生物物体の連続的曝露によって行われる、請求項82記載の方法。
【請求項90】
強まる低酸素状態に対する生物物体の連続的曝露が、生物物体を約5%O2に対する曝露の後に、約4%O2、約3%O2、約2%O2、約1%O2、無O2状態、またはそのような条件の任意の連続的組み合わせに曝露する段階を含む、請求項89記載の方法。
【請求項91】
生物物体が、約5%O2に対して約7時間またはそれ未満の期間曝露される、請求項90記載の方法。
【請求項92】
生物物体が、約5%O2に対して約60分またはそれ未満の期間曝露される、請求項91記載の方法。
【請求項93】
生物物体が、約3%O2に対して約4時間またはそれ未満曝露される、請求項90記載の方法。
【請求項94】
生物物体に、活性化合物の少なくとも一つを気体として提供する、請求項82記載の方法。
【請求項95】
少なくとも一つの活性化合物がH2Sである、請求項94記載の方法。
【請求項96】
段階(b)が、強まる低酸素状態に対する生物物体の連続的曝露によって行われる、請求項95記載の方法。
【請求項97】
強まる低酸素状態に対する生物物体の連続的曝露が、生物物体を約5%O2に対する曝露の後に、約4%O2、約3%O2、約2%O2、約1%O2、無O2状態、またはそのような条件の任意の連続的組み合わせに曝露する段階を含む、請求項96記載の方法。
【請求項98】
少なくとも一つの活性化合物とO2気体とが気体混合器を用いて投与される、請求項94記載の方法。
【請求項99】
生物物体が出血性ショックのリスクを有する生物である、請求項82記載の方法。
【請求項100】
生物物体が大量出血している、請求項82記載の方法。
【請求項101】
生物物体の代謝活性がモニターされる、請求項82記載の方法。
【請求項102】
生物物体によるCO2産生がモニターされる、請求項82記載の方法。
【請求項103】
少なくとも一つの活性化合物の提供が同時または連続的に行われた後に、傷害もしくは外傷、または疾患の発生もしくは進行の、前、最中、および/または後に提供される、強まる低酸素状態の提供が行われる、請求項82記載の方法。
【請求項104】
生物物体が保護される、請求項103記載の方法。
【請求項105】
(a)少なくとも一つの活性化合物の有効量を生物物体に提供する段階;および
(b)生物物体を低酸素状態に置く段階
を含む、有害な条件下での生物物体に対する損傷を予防または低減するための方法であって、該損傷が予防または低減される、方法。
【請求項106】
(a)少なくとも一つの活性化合物の有効量を生物物体に提供する段階;および
(b)生物物体を低酸素状態に置く段階
を含む、生物における代謝を可逆的に阻害するための方法。
【請求項107】
(a)少なくとも一つの活性化合物の有効量を生物物体に提供する段階;および
(b)生物物体を低酸素状態に置く段階
を含む、生物が出血により死亡するのを防止する方法であって、死が防止される、方法。
【請求項108】
大量出血している生物物体および/または出血性ショックに罹患している生物物体にH2Sを最初に投与し、かつその後連続的に、生物物体に強まる低酸素状態を施す方法。
【請求項109】
(a)少なくとも一つの活性化合物の有効量を生物物体に提供する段階;および
(b)生物物体を無酸素状態に置く段階
を含む、生物物体の生存能力を高めるための方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7A】
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【図7B】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公表番号】特表2009−534422(P2009−534422A)
【公表日】平成21年9月24日(2009.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−506803(P2009−506803)
【出願日】平成19年4月20日(2007.4.20)
【国際出願番号】PCT/US2007/067128
【国際公開番号】WO2007/124447
【国際公開日】平成19年11月1日(2007.11.1)
【出願人】(508133879)
【Fターム(参考)】